JP2000146298A - 触媒燃焼装置 - Google Patents
触媒燃焼装置Info
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- JP2000146298A JP2000146298A JP10324214A JP32421498A JP2000146298A JP 2000146298 A JP2000146298 A JP 2000146298A JP 10324214 A JP10324214 A JP 10324214A JP 32421498 A JP32421498 A JP 32421498A JP 2000146298 A JP2000146298 A JP 2000146298A
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- combustion
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 触媒燃焼で生じた熱を被加熱流体により熱交
換を行う触媒燃焼装置において、触媒体の予熱に時間が
かかり、燃焼の立ち上がりが遅いという課題がある。 【解決手段】 燃料ガスと空気との混合気が供給される
燃焼室2内に、被加熱流体である水を流す被加熱流体流
路4を接合したフィン3と、フィン3の近傍にフィン3
と間隙を設けて実質上平行に位置する板状の第1触媒体
5を設置している。第1触媒体5は高温耐熱性の金属薄
板を基材としており、フィン3より、流れ方向下流側に
突出する部分でヒータ6とろう付けにより接合してい
る。
換を行う触媒燃焼装置において、触媒体の予熱に時間が
かかり、燃焼の立ち上がりが遅いという課題がある。 【解決手段】 燃料ガスと空気との混合気が供給される
燃焼室2内に、被加熱流体である水を流す被加熱流体流
路4を接合したフィン3と、フィン3の近傍にフィン3
と間隙を設けて実質上平行に位置する板状の第1触媒体
5を設置している。第1触媒体5は高温耐熱性の金属薄
板を基材としており、フィン3より、流れ方向下流側に
突出する部分でヒータ6とろう付けにより接合してい
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料と空気を混合
した混合気を触媒燃焼させ、その燃焼熱を利用して加熱
や暖房、給湯や乾燥などを行う触媒燃焼装置に関する。
した混合気を触媒燃焼させ、その燃焼熱を利用して加熱
や暖房、給湯や乾燥などを行う触媒燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の触媒燃焼器は、特願平08−23
5552号(特開平10−082506)に示されるよ
うに、第2触媒体をヒータで予熱して触媒燃焼させ、第
2触媒体からの輻射熱を利用して第1触媒体を昇温させ
て触媒燃焼させることで燃焼を立ち上げ、生じた燃焼熱
を被加熱流体で熱交換する形式の触媒燃焼装置が知られ
ている。
5552号(特開平10−082506)に示されるよ
うに、第2触媒体をヒータで予熱して触媒燃焼させ、第
2触媒体からの輻射熱を利用して第1触媒体を昇温させ
て触媒燃焼させることで燃焼を立ち上げ、生じた燃焼熱
を被加熱流体で熱交換する形式の触媒燃焼装置が知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来の技術のよう
に、ヒータを用いて触媒体を予熱する場合には、触媒体
に近接した場所にヒータを設置し、触媒体を昇温させて
いた。この場合、赤熱したヒータの表面からの多量な輻
射と高温化した周囲空気による対流伝熱により触媒体は
間接的に加熱され昇温するが、輻射と高温空気の一部は
触媒体の加熱に使われず燃焼器外に放熱されていた。そ
のため、触媒体の予熱に時間がかかり、燃焼器の立ち上
がりが遅いという課題があった。
に、ヒータを用いて触媒体を予熱する場合には、触媒体
に近接した場所にヒータを設置し、触媒体を昇温させて
いた。この場合、赤熱したヒータの表面からの多量な輻
射と高温化した周囲空気による対流伝熱により触媒体は
間接的に加熱され昇温するが、輻射と高温空気の一部は
触媒体の加熱に使われず燃焼器外に放熱されていた。そ
のため、触媒体の予熱に時間がかかり、燃焼器の立ち上
がりが遅いという課題があった。
【0004】また、ヒータを用いた予熱ではヒータ表面
のワット密度の限界や供給電圧や電流値の限界などによ
り、発熱量の大きなヒータは使用することができなかっ
た。そのため、触媒体の予熱に時間がかかりやすいとい
う課題があった。
のワット密度の限界や供給電圧や電流値の限界などによ
り、発熱量の大きなヒータは使用することができなかっ
た。そのため、触媒体の予熱に時間がかかりやすいとい
う課題があった。
【0005】さらに、燃焼の立ち上げ時や燃料の供給量
を変化させる時には、燃料や空気の供給装置による供給
量のばらつきなどにより、燃料が多く供給されたり空気
が少なく供給されたりすることがある。このような場
合、混合気の空気比(供給する燃料を完全燃焼させるの
に必要な空気量に対する供給空気量の比)が瞬間的に1.
0を下回って空気不足の状態となり、COやHCを排出
してしまい、クリーンな燃焼状態が確保できなくなるこ
とがあるという課題があった。
を変化させる時には、燃料や空気の供給装置による供給
量のばらつきなどにより、燃料が多く供給されたり空気
が少なく供給されたりすることがある。このような場
合、混合気の空気比(供給する燃料を完全燃焼させるの
に必要な空気量に対する供給空気量の比)が瞬間的に1.
0を下回って空気不足の状態となり、COやHCを排出
してしまい、クリーンな燃焼状態が確保できなくなるこ
とがあるという課題があった。
【0006】本発明は、これらの従来の触媒燃焼装置の
課題を考慮し、触媒体の予熱を効率的に行い、燃焼の立
ち上がりを速くすることができ、また、COやHCの排
出を防止することができる触媒燃焼装置を提供すること
を目的とするものである。
課題を考慮し、触媒体の予熱を効率的に行い、燃焼の立
ち上がりを速くすることができ、また、COやHCの排
出を防止することができる触媒燃焼装置を提供すること
を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記一つ目の課題に対し
て本発明は、燃料と空気の混合気が流入する燃焼室内に
メタル基材を用いた触媒体と、触媒体に隣接した熱交換
部とを設け、触媒体にヒータを接合したことを解決の手
段としている。
て本発明は、燃料と空気の混合気が流入する燃焼室内に
メタル基材を用いた触媒体と、触媒体に隣接した熱交換
部とを設け、触媒体にヒータを接合したことを解決の手
段としている。
【0008】上記二つ目の課題に対して本発明は、燃料
と空気の混合気が流入する燃焼室内に触媒体を設け、触
媒体の混合気流れ方向の上流側に高温耐熱性の金属細線
で作られたマットと、マットと触媒体の間に点火装置を
設置したことを解決の手段としている。
と空気の混合気が流入する燃焼室内に触媒体を設け、触
媒体の混合気流れ方向の上流側に高温耐熱性の金属細線
で作られたマットと、マットと触媒体の間に点火装置を
設置したことを解決の手段としている。
【0009】上記三つ目の課題に対して本発明は、燃料
と空気との混合気が流入する燃焼室と、燃焼室内に設置
した触媒体により構成され、予熱後、混合気を供給して
触媒燃焼を開始する時には、混合気の空気比を、定常燃
焼時の空気比よりも大きい状態で燃料と空気の供給量を
増やしていき、燃料の供給量を定常燃焼時の目的の値に
設定した後に空気の供給量を目的の値に設定することを
解決の手段としている。
と空気との混合気が流入する燃焼室と、燃焼室内に設置
した触媒体により構成され、予熱後、混合気を供給して
触媒燃焼を開始する時には、混合気の空気比を、定常燃
焼時の空気比よりも大きい状態で燃料と空気の供給量を
増やしていき、燃料の供給量を定常燃焼時の目的の値に
設定した後に空気の供給量を目的の値に設定することを
解決の手段としている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は、第1の実施の形態で
ある触媒燃焼装置の構成断面図である。図1において、
燃料と空気との混合気を供給する混合気供給部1の下流
に燃焼室2がある。燃焼室2内には、平板のステンレス
製のフィン3を実質上平行に設け、そのフィン3を貫
き、被加熱流体である水を流す被加熱流体流路4をフィ
ン3とろう付けにより接合させて設置している。フィン
3の近傍には、第1触媒体5をフィン3と隙間を設けて
実質上平行に設置している。第1触媒体5は、高温耐熱
性のステンレス薄板の表面にアルミナ層を形成し、白金
族系金属を主体とした金属を担持したものを用いてい
る。また、第1触媒体5の、混合気流れ方向下流部分
は、フィン3の存在する場所よりも下流側へ突出し、こ
の突出した部分で、ヒータ6とろう付けにより接合して
いる。そしてこのヒータ6は第1触媒体5を貫通してい
る。第1触媒体5の下流側には、触媒を担持する基材の
見かけの表面積である幾何学的表面積が第1触媒体5よ
りも大きいコージェライトハニカムの表面に、アルミナ
層を形成し、白金族系金属を主体とした金属を担持した
第2触媒体7を設置している。第2触媒体7の下流側に
は排気口8を有している。
を参照しながら説明する。図1は、第1の実施の形態で
ある触媒燃焼装置の構成断面図である。図1において、
燃料と空気との混合気を供給する混合気供給部1の下流
に燃焼室2がある。燃焼室2内には、平板のステンレス
製のフィン3を実質上平行に設け、そのフィン3を貫
き、被加熱流体である水を流す被加熱流体流路4をフィ
ン3とろう付けにより接合させて設置している。フィン
3の近傍には、第1触媒体5をフィン3と隙間を設けて
実質上平行に設置している。第1触媒体5は、高温耐熱
性のステンレス薄板の表面にアルミナ層を形成し、白金
族系金属を主体とした金属を担持したものを用いてい
る。また、第1触媒体5の、混合気流れ方向下流部分
は、フィン3の存在する場所よりも下流側へ突出し、こ
の突出した部分で、ヒータ6とろう付けにより接合して
いる。そしてこのヒータ6は第1触媒体5を貫通してい
る。第1触媒体5の下流側には、触媒を担持する基材の
見かけの表面積である幾何学的表面積が第1触媒体5よ
りも大きいコージェライトハニカムの表面に、アルミナ
層を形成し、白金族系金属を主体とした金属を担持した
第2触媒体7を設置している。第2触媒体7の下流側に
は排気口8を有している。
【0011】上記構成において動作を説明する。
【0012】まず立ち上げ時には、ヒータ6に通電して
発熱させて第1触媒体5を昇温させる。第1触媒体5の
温度が燃料ガスである都市ガスに対して充分な活性を示
す600〜700℃となれば、都市ガスと空気の混合気
を混合気供給部1より供給することで触媒燃焼させる。
発熱させて第1触媒体5を昇温させる。第1触媒体5の
温度が燃料ガスである都市ガスに対して充分な活性を示
す600〜700℃となれば、都市ガスと空気の混合気
を混合気供給部1より供給することで触媒燃焼させる。
【0013】触媒燃焼により生じた熱は、第1触媒体5
表面からの輻射と、高温化した第1触媒体5により加熱
された燃焼ガスを介しての対流伝熱により、第1触媒体
5近傍に設けられたフィン3に伝熱される。フィン3は
被加熱流体流路4と接合しているため、触媒燃焼で生じ
た燃焼熱は被加熱流体流路4内を流れる水を加熱する。
この加熱された水を利用することで、給湯や暖房などを
行うことができる。また、第1触媒体5で反応しきれな
かった未燃焼成分は、第1触媒体5よりは幾何学的表面
積が大きい第2触媒体7で反応し、クリーンな排気ガス
として排気口8から排出される。
表面からの輻射と、高温化した第1触媒体5により加熱
された燃焼ガスを介しての対流伝熱により、第1触媒体
5近傍に設けられたフィン3に伝熱される。フィン3は
被加熱流体流路4と接合しているため、触媒燃焼で生じ
た燃焼熱は被加熱流体流路4内を流れる水を加熱する。
この加熱された水を利用することで、給湯や暖房などを
行うことができる。また、第1触媒体5で反応しきれな
かった未燃焼成分は、第1触媒体5よりは幾何学的表面
積が大きい第2触媒体7で反応し、クリーンな排気ガス
として排気口8から排出される。
【0014】ここで、ヒータ6は第1触媒体5とろう付
けにより接合されている。そのため熱伝導性が非常に良
く、ヒータで生じた熱は速やかに第1触媒体5に伝わ
り、第1触媒体5全体を加熱する。したがって、混合気
を供給すれば第1触媒体5全体で触媒燃焼し始める。
けにより接合されている。そのため熱伝導性が非常に良
く、ヒータで生じた熱は速やかに第1触媒体5に伝わ
り、第1触媒体5全体を加熱する。したがって、混合気
を供給すれば第1触媒体5全体で触媒燃焼し始める。
【0015】従来の技術では、第2触媒体をヒータから
の輻射を用いて加熱して第2触媒体を触媒燃焼させ、第
2触媒体からの輻射により第1触媒体を加熱して触媒燃
焼させていたので、第1触媒体が触媒燃焼するまでに輻
射伝熱を2段階利用していた。輻射伝熱では伝熱側の高
温の表面から輻射が全方向に存在するので、被加熱部以
外への放熱が存在し、また高温の表面により周囲の空気
を昇温させることにもなるので、この昇温した空気によ
る放熱も存在する。ヒータを触媒体と接合した場合に
は、ヒータでの発熱は熱伝導により触媒体全体に伝わる
ので、ヒータ表面がさほど高温化することもなく、周囲
空気を介しての放熱もあまり存在しない。そのうえ、第
2触媒体7を昇温させる必要もなく、第1触媒体5を直
接昇温させて触媒燃焼に移行させることができる。した
がって、本構成を用いれば立ち上がり時間はかなり短縮
することができる。
の輻射を用いて加熱して第2触媒体を触媒燃焼させ、第
2触媒体からの輻射により第1触媒体を加熱して触媒燃
焼させていたので、第1触媒体が触媒燃焼するまでに輻
射伝熱を2段階利用していた。輻射伝熱では伝熱側の高
温の表面から輻射が全方向に存在するので、被加熱部以
外への放熱が存在し、また高温の表面により周囲の空気
を昇温させることにもなるので、この昇温した空気によ
る放熱も存在する。ヒータを触媒体と接合した場合に
は、ヒータでの発熱は熱伝導により触媒体全体に伝わる
ので、ヒータ表面がさほど高温化することもなく、周囲
空気を介しての放熱もあまり存在しない。そのうえ、第
2触媒体7を昇温させる必要もなく、第1触媒体5を直
接昇温させて触媒燃焼に移行させることができる。した
がって、本構成を用いれば立ち上がり時間はかなり短縮
することができる。
【0016】なお、本実施の形態では、ヒータ6は複数
枚の触媒体で構成している第1触媒体5の全触媒体と接
合しているが、一部の触媒体だけと接合する構成として
よい。つまり、ヒータと接合した触媒体をまず触媒燃焼
させ、その触媒体からの輻射伝熱などにより他の触媒体
を昇温して触媒燃焼させ、第1触媒全体での燃焼を立ち
上げることもできる。
枚の触媒体で構成している第1触媒体5の全触媒体と接
合しているが、一部の触媒体だけと接合する構成として
よい。つまり、ヒータと接合した触媒体をまず触媒燃焼
させ、その触媒体からの輻射伝熱などにより他の触媒体
を昇温して触媒燃焼させ、第1触媒全体での燃焼を立ち
上げることもできる。
【0017】図2は、第2の実施の形態である触媒燃焼
装置の構成断面図である。図2において、燃焼室2内に
は、平板のステンレス製のフィン3を実質上平行に設
け、そのフィン3を貫き、水を流す被加熱流体流路4を
フィン3とろう付けにより接合させて設置している。フ
ィン3の近傍には、第1触媒体9をフィン3と空間を設
けて実質上平行に設置している。燃焼室2内の第1触媒
体9の下流側には、ヒータ11により貫かれた第2触媒
体10が設置され、第2触媒体10の下流側には排気口
8を有している。第2触媒体10は流れ方向に実質上平
行に複数設置したもので構成され、ヒータ11とはろう
付けにより接合している。
装置の構成断面図である。図2において、燃焼室2内に
は、平板のステンレス製のフィン3を実質上平行に設
け、そのフィン3を貫き、水を流す被加熱流体流路4を
フィン3とろう付けにより接合させて設置している。フ
ィン3の近傍には、第1触媒体9をフィン3と空間を設
けて実質上平行に設置している。燃焼室2内の第1触媒
体9の下流側には、ヒータ11により貫かれた第2触媒
体10が設置され、第2触媒体10の下流側には排気口
8を有している。第2触媒体10は流れ方向に実質上平
行に複数設置したもので構成され、ヒータ11とはろう
付けにより接合している。
【0018】第1触媒体9と第2触媒体10はどちら
も、高温耐熱性のステンレス薄板の表面にアルミナ層を
形成し、白金族系金属を主体とした金属を担持したもの
を用いている。
も、高温耐熱性のステンレス薄板の表面にアルミナ層を
形成し、白金族系金属を主体とした金属を担持したもの
を用いている。
【0019】上記構成において動作を説明する。
【0020】まず立ち上げ時には、ヒータ11に通電し
て発熱させて第2触媒体10を昇温させる。第2触媒体
10の温度が都市ガスに対して充分な活性を示す600
〜700℃となれば、都市ガスと空気の混合気を混合気
供給部1より供給することで第2触媒体10で触媒燃焼
させる。触媒燃焼により高温化した第2触媒体10の上
流部分からの輻射により、第1触媒体9の下流部分は昇
温して触媒燃焼し始め、やがて第1触媒体9全体で触媒
燃焼する。第1触媒体9上での触媒燃焼により生じた熱
は、第1触媒体9表面からの輻射と、高温化した第1触
媒体9により加熱された燃焼ガスを介しての対流伝熱に
よりフィン3に伝えられる。フィン3は被加熱流体流路
4と接合しているため被加熱流体流路4内を流れる水は
加熱され、給湯や暖房などに利用することができる。第
1触媒体9からの未燃焼成分は第2触媒体7で反応し、
クリーンな排気ガスとして排気口8から排出される。
て発熱させて第2触媒体10を昇温させる。第2触媒体
10の温度が都市ガスに対して充分な活性を示す600
〜700℃となれば、都市ガスと空気の混合気を混合気
供給部1より供給することで第2触媒体10で触媒燃焼
させる。触媒燃焼により高温化した第2触媒体10の上
流部分からの輻射により、第1触媒体9の下流部分は昇
温して触媒燃焼し始め、やがて第1触媒体9全体で触媒
燃焼する。第1触媒体9上での触媒燃焼により生じた熱
は、第1触媒体9表面からの輻射と、高温化した第1触
媒体9により加熱された燃焼ガスを介しての対流伝熱に
よりフィン3に伝えられる。フィン3は被加熱流体流路
4と接合しているため被加熱流体流路4内を流れる水は
加熱され、給湯や暖房などに利用することができる。第
1触媒体9からの未燃焼成分は第2触媒体7で反応し、
クリーンな排気ガスとして排気口8から排出される。
【0021】ここで、本構成ではヒータ11と接合した
第2触媒体10により触媒燃焼させた後、第1触媒体9
を触媒燃焼させているが、第1の実施の形態とは異な
り、ヒータと接合した触媒体を第2触媒体として設置し
ているので、第1触媒体の構成のように熱交換フィンを
近接設置して熱交換できるように触媒体にある程度の大
きさをもたせる必要がなく、触媒体をかなり小さくする
ことができる。したがって、第2触媒体の熱容量は小さ
くなり、ヒータ加熱により第2触媒体を素早く昇温させ
ることができる。よって、第2触媒体10を触媒燃焼さ
せてから第1触媒体9を触媒燃焼させても、短い時間で
立ち上げることができる。
第2触媒体10により触媒燃焼させた後、第1触媒体9
を触媒燃焼させているが、第1の実施の形態とは異な
り、ヒータと接合した触媒体を第2触媒体として設置し
ているので、第1触媒体の構成のように熱交換フィンを
近接設置して熱交換できるように触媒体にある程度の大
きさをもたせる必要がなく、触媒体をかなり小さくする
ことができる。したがって、第2触媒体の熱容量は小さ
くなり、ヒータ加熱により第2触媒体を素早く昇温させ
ることができる。よって、第2触媒体10を触媒燃焼さ
せてから第1触媒体9を触媒燃焼させても、短い時間で
立ち上げることができる。
【0022】なお、図3のように、第2触媒体10の上
流部分または下流部分の少なくとも一部を混合気流れ方
向を遮るように曲げた構成とすれば、第1触媒体に対す
る第2触媒体10の投影面積が広く(形態係数が大き
く)なり、第2触媒体10からの輻射を効率良く第1触
媒体9に伝えることができ、その上、混合気流れに乱れ
を与えるので対流熱伝達特性を向上することになり、第
2触媒体10での反応性を良好にすることができる。
流部分または下流部分の少なくとも一部を混合気流れ方
向を遮るように曲げた構成とすれば、第1触媒体に対す
る第2触媒体10の投影面積が広く(形態係数が大き
く)なり、第2触媒体10からの輻射を効率良く第1触
媒体9に伝えることができ、その上、混合気流れに乱れ
を与えるので対流熱伝達特性を向上することになり、第
2触媒体10での反応性を良好にすることができる。
【0023】図4は、第3の実施の形態である触媒燃焼
装置の構成断面図である。
装置の構成断面図である。
【0024】図4において、燃焼室2内には、平板のス
テンレス製のフィン3を実質上平行に設け、そのフィン
3を貫き、水を流す被加熱流体流路4をフィン3とろう
付けにより接合させて設置している。フィン3の近傍に
は、第1触媒体9をフィン3と間隙を設けて実質上平行
に設置している。第1触媒体9は、高温耐熱性のステン
レス薄板の表面にアルミナ層を形成し、白金族系金属を
主体とした金属を担持したものを用いている。第1触媒
体9の下流側にはコージェライトハニカムの表面にアル
ミナ層を形成し、白金族系金属を主体とした金属を担持
した第2触媒体7を設置しており、さらにその下流には
排気口8を有している。
テンレス製のフィン3を実質上平行に設け、そのフィン
3を貫き、水を流す被加熱流体流路4をフィン3とろう
付けにより接合させて設置している。フィン3の近傍に
は、第1触媒体9をフィン3と間隙を設けて実質上平行
に設置している。第1触媒体9は、高温耐熱性のステン
レス薄板の表面にアルミナ層を形成し、白金族系金属を
主体とした金属を担持したものを用いている。第1触媒
体9の下流側にはコージェライトハニカムの表面にアル
ミナ層を形成し、白金族系金属を主体とした金属を担持
した第2触媒体7を設置しており、さらにその下流には
排気口8を有している。
【0025】燃焼室2内の第1触媒体9の上流側には、
線径20〜100μmの高温耐熱性金属細線を空隙率70〜80
%で押し固めた厚さ5mmのマット12と、マット12
の下流側近傍にはスパークを飛ばすことができる点火装
置13を設置している。
線径20〜100μmの高温耐熱性金属細線を空隙率70〜80
%で押し固めた厚さ5mmのマット12と、マット12
の下流側近傍にはスパークを飛ばすことができる点火装
置13を設置している。
【0026】上記構成において動作を説明する。
【0027】立ち上げ時には、点火装置13でスパーク
を飛ばしている状態で混合気供給部1から混合気を供給
し、マット12上に火炎を形成する。この火炎により第
1触媒体9および第2触媒体7は昇温する。第1触媒体
9の温度が都市ガスに対して充分な活性を示す600〜
700℃となれば、一旦都市ガスの供給を停止して消炎
させ、再び都市ガスを供給することで第1触媒体9およ
び第2触媒体7で触媒燃焼させる。第1触媒体9上での
触媒燃焼により生じた熱は、フィン3に伝熱されて被加
熱流体流路4内の水を加熱し、給湯や暖房などに利用す
ることができる。また、第2触媒体7を設置しているこ
とで、排気ガスはクリーンな状態で排気口8から排出さ
れる。
を飛ばしている状態で混合気供給部1から混合気を供給
し、マット12上に火炎を形成する。この火炎により第
1触媒体9および第2触媒体7は昇温する。第1触媒体
9の温度が都市ガスに対して充分な活性を示す600〜
700℃となれば、一旦都市ガスの供給を停止して消炎
させ、再び都市ガスを供給することで第1触媒体9およ
び第2触媒体7で触媒燃焼させる。第1触媒体9上での
触媒燃焼により生じた熱は、フィン3に伝熱されて被加
熱流体流路4内の水を加熱し、給湯や暖房などに利用す
ることができる。また、第2触媒体7を設置しているこ
とで、排気ガスはクリーンな状態で排気口8から排出さ
れる。
【0028】ここで、高温耐熱性の金属細線のマットを
予熱時の火炎の保持部として利用すれば、マット12表
面上で均一な面燃焼を高負荷な状態で実現することがで
きる。したがって、非常に大きな発熱量で触媒体を流れ
垂直方向に均一に加熱することができるので、短い時間
で第1触媒体を充分な活性を有する温度まで上げること
ができ、立ち上がり時間を大幅に短縮できる。しかも面
燃焼のため火炎長がほとんどなく、マットの厚みも5m
m程度ですむため燃焼器を大きくすることもなく、第1
触媒体9上流に多少の空間を設けるだけで構成すること
ができる。
予熱時の火炎の保持部として利用すれば、マット12表
面上で均一な面燃焼を高負荷な状態で実現することがで
きる。したがって、非常に大きな発熱量で触媒体を流れ
垂直方向に均一に加熱することができるので、短い時間
で第1触媒体を充分な活性を有する温度まで上げること
ができ、立ち上がり時間を大幅に短縮できる。しかも面
燃焼のため火炎長がほとんどなく、マットの厚みも5m
m程度ですむため燃焼器を大きくすることもなく、第1
触媒体9上流に多少の空間を設けるだけで構成すること
ができる。
【0029】なお、マット12は、セラミック製の多孔
質体のような火炎を保持することができ、高負荷な面燃
焼状態を実現できるものならどのようなものでもよい。
質体のような火炎を保持することができ、高負荷な面燃
焼状態を実現できるものならどのようなものでもよい。
【0030】また、点火装置はスパークにより着火する
ものでも、ヒータのように局所的に高温部を形成して着
火するものでもよい。
ものでも、ヒータのように局所的に高温部を形成して着
火するものでもよい。
【0031】図5は、第4の実施の形態である触媒燃焼
装置の構成断面図である。図5において、燃焼室2内に
は熱交換部であるフィン3と被加熱流体流路4と、それ
らの近傍にはヒータ6と接合した第1触媒体5を設置し
ている。また、燃焼室2内の第1触媒体9の下流には第
2触媒体7があり、さらに下流には排気口8を有してい
る。燃焼室2の最上流部にある混合気供給部1の上流に
は、空気の流量を制御しながら供給する空気供給装置1
4と、都市ガスの流量を制御しながら供給する燃料供給
装置15があり、混合部16を介して混合気供給部1と
接続している。
装置の構成断面図である。図5において、燃焼室2内に
は熱交換部であるフィン3と被加熱流体流路4と、それ
らの近傍にはヒータ6と接合した第1触媒体5を設置し
ている。また、燃焼室2内の第1触媒体9の下流には第
2触媒体7があり、さらに下流には排気口8を有してい
る。燃焼室2の最上流部にある混合気供給部1の上流に
は、空気の流量を制御しながら供給する空気供給装置1
4と、都市ガスの流量を制御しながら供給する燃料供給
装置15があり、混合部16を介して混合気供給部1と
接続している。
【0032】上記構成において動作を説明する。
【0033】まず、立ち上げ時には、第1の実施の形態
のように、ヒータ6に通電して第1触媒体5を触媒が充
分活性を有する温度まで昇温させ、混合気を流すことで
触媒燃焼に移行させるが、この時、空気供給装置14と
燃料供給装置15により、定常燃焼時の空気比よりも大
きい状態を維持しながら、都市ガスと空気の供給量を増
やしていく。そして、都市ガスの供給量が目的の値に設
定された後に、過剰に供給している空気を減らして目的
の供給量に設定する。つまり、通常の触媒燃焼では空気
比は1.2〜1.4位に設定するが、立ち上げ時には1.4〜1.6
位に設定して混合気の供給量を増やしていき、都市ガス
の供給量が目的の値に設定された後に空気比を1.2〜1.4
に設定する。触媒燃焼では火炎燃焼とは異なり、火炎が
不安定になったり吹き消えたりする高空気比の条件下で
も安定に燃焼させることができるので、上記のように空
気の供給量を過剰な状態で変化させることが可能とな
る。したがって、仮に都市ガスや空気の供給装置による
供給量のずれなどが生じて空気比がばらついても、空気
比が1.0を下回る可能性は非常に低くなり、COやHC
の排出を防ぐことができる。
のように、ヒータ6に通電して第1触媒体5を触媒が充
分活性を有する温度まで昇温させ、混合気を流すことで
触媒燃焼に移行させるが、この時、空気供給装置14と
燃料供給装置15により、定常燃焼時の空気比よりも大
きい状態を維持しながら、都市ガスと空気の供給量を増
やしていく。そして、都市ガスの供給量が目的の値に設
定された後に、過剰に供給している空気を減らして目的
の供給量に設定する。つまり、通常の触媒燃焼では空気
比は1.2〜1.4位に設定するが、立ち上げ時には1.4〜1.6
位に設定して混合気の供給量を増やしていき、都市ガス
の供給量が目的の値に設定された後に空気比を1.2〜1.4
に設定する。触媒燃焼では火炎燃焼とは異なり、火炎が
不安定になったり吹き消えたりする高空気比の条件下で
も安定に燃焼させることができるので、上記のように空
気の供給量を過剰な状態で変化させることが可能とな
る。したがって、仮に都市ガスや空気の供給装置による
供給量のずれなどが生じて空気比がばらついても、空気
比が1.0を下回る可能性は非常に低くなり、COやHC
の排出を防ぐことができる。
【0034】次に、触媒燃焼時に燃焼条件を変化させ都
市ガスの供給量を増やすときには、空気供給装置14と
燃料供給装置15により、定常燃焼時の空気比よりも大
きい状態で都市ガスと空気の供給量を増やしていき、都
市ガスの供給量が目的の値となった後に、過剰に供給し
ている空気を減らして目的の空気量に設定する。
市ガスの供給量を増やすときには、空気供給装置14と
燃料供給装置15により、定常燃焼時の空気比よりも大
きい状態で都市ガスと空気の供給量を増やしていき、都
市ガスの供給量が目的の値となった後に、過剰に供給し
ている空気を減らして目的の空気量に設定する。
【0035】また、触媒燃焼時に燃焼条件を変化させ都
市ガスの供給量を減らすときにも、空気供給装置14と
燃料供給装置15により、定常燃焼時の空気比よりも大
きい状態で都市ガスと空気の供給量を減らしていき、都
市ガスの供給量が目的の値となった後に、過剰に供給し
ている空気を減らして目的の空気量に設定する。
市ガスの供給量を減らすときにも、空気供給装置14と
燃料供給装置15により、定常燃焼時の空気比よりも大
きい状態で都市ガスと空気の供給量を減らしていき、都
市ガスの供給量が目的の値となった後に、過剰に供給し
ている空気を減らして目的の空気量に設定する。
【0036】このような操作を行うことで、触媒燃焼時
に燃料の供給量を変化させる時にも、空気不足によるC
Oや未燃焼成分を排出することなくクリーンな排気ガス
状態を維持することができる。
に燃料の供給量を変化させる時にも、空気不足によるC
Oや未燃焼成分を排出することなくクリーンな排気ガス
状態を維持することができる。
【0037】なお、上記第1から第5の実施の形態で
は、燃料として都市ガスを用いているが、メタンやプロ
パン、ブタンや水素などの気体燃料でもよいし、灯油や
ガソリンなどの液体燃料を気化させて用いてもよい。
は、燃料として都市ガスを用いているが、メタンやプロ
パン、ブタンや水素などの気体燃料でもよいし、灯油や
ガソリンなどの液体燃料を気化させて用いてもよい。
【0038】また、第2触媒体から排出される高温の燃
焼ガスを熱交換する構成とはなっていないが、排気口の
下流にフィンチューブなどの熱交換器を設置したり、燃
焼器全体をウォータージャケットで覆って排気ガスがウ
ォータージャケット内を循環する構成とすれば、燃焼熱
を効率よく熱交換することができる。
焼ガスを熱交換する構成とはなっていないが、排気口の
下流にフィンチューブなどの熱交換器を設置したり、燃
焼器全体をウォータージャケットで覆って排気ガスがウ
ォータージャケット内を循環する構成とすれば、燃焼熱
を効率よく熱交換することができる。
【0039】さらに、受熱部であるフィン表面を高耐熱
性の黒色塗料や、フィン表面をサンドブラストや表面処
理などで高輻射係数を有する構成とすれば、燃焼熱の熱
交換効率をより高くすることができる。
性の黒色塗料や、フィン表面をサンドブラストや表面処
理などで高輻射係数を有する構成とすれば、燃焼熱の熱
交換効率をより高くすることができる。
【0040】被加熱流体としては水を用いているが、オ
イルや冷媒、空気など、用途に応じて使い分けてもよ
い。
イルや冷媒、空気など、用途に応じて使い分けてもよ
い。
【0041】
【発明の効果】以上述べたことから明らかなように本発
明は、熱交換部を隣接するメタル基材の触媒体に予熱用
ヒータを接合させることによって、ヒータの発熱を熱伝
導で触媒体に伝えることで触媒体の予熱を効率的に行
い、燃焼の立ち上がりを速くすることができる。
明は、熱交換部を隣接するメタル基材の触媒体に予熱用
ヒータを接合させることによって、ヒータの発熱を熱伝
導で触媒体に伝えることで触媒体の予熱を効率的に行
い、燃焼の立ち上がりを速くすることができる。
【0042】また、触媒体上流部に高温耐熱性のマット
を設置し、予熱時にはこのマット上に火炎を形成すれ
ば、大きな発熱量で触媒体全体を加熱することができる
ため、燃焼の立ち上がりをさらに速くすることができ
る。
を設置し、予熱時にはこのマット上に火炎を形成すれ
ば、大きな発熱量で触媒体全体を加熱することができる
ため、燃焼の立ち上がりをさらに速くすることができ
る。
【0043】さらに、燃焼立ち上げ時や燃料の供給量を
変化させる時には、定常燃焼時の空気比よりも大きな状
態で燃料と空気の供給量を変化させれば、燃料や空気の
供給量にばらつきが生じても空気比が1.0を下回ること
はなく、COやHCの排出を防止することができる。
変化させる時には、定常燃焼時の空気比よりも大きな状
態で燃料と空気の供給量を変化させれば、燃料や空気の
供給量にばらつきが生じても空気比が1.0を下回ること
はなく、COやHCの排出を防止することができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態である触媒燃焼装置
の構成断面図である。
の構成断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態である触媒燃焼装置
の構成断面図である。
の構成断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態である触媒燃焼装置
における第2触媒体の別形状の構成図である。
における第2触媒体の別形状の構成図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態である触媒燃焼装置
の構成断面図である。
の構成断面図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態である触媒燃焼装置
の構成断面図である。
の構成断面図である。
1 混合気供給部 2 燃焼室 3 フィン 4 被加熱流体流路 5 第1触媒体 6 ヒータ 7 第2触媒体 8 排気口 9 第1触媒体 10 第2触媒体 11 ヒータ 12 マット 13 点火装置 14 空気供給装置 15 燃料供給装置 16 混合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 龍夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3L034 BA23 BA29 BB02
Claims (14)
- 【請求項1】燃料と空気の混合気が流入する燃焼室と、
前記燃焼室内に設置された、メタル基材を用いた触媒体
と、前記触媒体に隣接して配置された熱交換部とを備
え、前記触媒体にヒータが接合されていることを特徴と
する触媒燃焼装置。 - 【請求項2】前記熱交換部は実質上平行に複数設置した
フィンと、前記フィンと接合した被加熱流体流路とを有
し、前記触媒体は前記フィン間に実質上平行に設置され
板状の触媒体であることを特徴とする請求項1記載の触
媒燃焼装置。 - 【請求項3】前記ヒータが前記触媒体を貫通しているこ
とを特徴とする請求項2記載の触媒燃焼装置。 - 【請求項4】前記触媒体は、混合気流れ方向を基準とし
て、前記熱交換部の下流端部より突出する部分を有し、
前記その触媒体の突出する部分が前記ヒータと接合して
いることを特徴とする請求項3記載の触媒燃焼装置。 - 【請求項5】前記触媒体の下流側に、前記触媒体より幾
何学的表面積が大きい第2の触媒体が設置されているこ
とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の触媒燃
焼装置。 - 【請求項6】燃料と空気の混合気が流入する燃焼室と、
前記燃焼室内に設置された、メタル基材を用いた第1触
媒体と、前記第1触媒体に隣接して配置された熱交換部
とを備え、前記燃焼室内の前記第1触媒体の、混合気流
れ方向を基準とする下流側に、メタル基材の第2触媒体
が設けられ、前記第2触媒体がヒータと接合されている
ことを特徴とする触媒燃焼装置。 - 【請求項7】第2触媒体は、混合気流れ方向に平行に複
数設置した構成であることを特徴とする請求項6記載の
触媒燃焼装置。 - 【請求項8】前記第2触媒体の上流部分または下流部分
の少なくとも一部が、混合気流れを遮るように曲げられ
た形状を有することを特徴とする請求項7記載の触媒燃
焼装置。 - 【請求項9】燃料と空気の混合気が流入する燃焼室と、
前記燃焼室内に設けられた触媒体と、前記燃焼室内であ
って、前記触媒体の、混合気流れ方向を基準とする上流
側に配置された、高温耐熱性のマットと、前記マットと
前記触媒体との間に設置された点火装置とを備えたこと
を特徴とする触媒燃焼装置。 - 【請求項10】前記マットは金属細線で出来ていること
を特徴とする請求項9記載の触媒燃焼装置。 - 【請求項11】前記燃焼室内の前記触媒体に隣接する位
置に熱交換部が設けられ、前記熱交換部は実質上平行に
複数設置したフィンと、前記フィンと接合した被加熱流
体流路を有し、前記触媒体は前記フィン間に実質上平行
に設置された板状の触媒体であることを特徴とする請求
項9又は10記載の触媒燃焼装置。 - 【請求項12】燃料と空気との混合気が流入する燃焼室
と、前記燃焼室内に設置された触媒体とを備え、予熱
後、前記混合気を供給して触媒燃焼を開始する時には、
前記混合気の空気比を、定常燃焼時の空気比よりも大き
い状態で前記燃料と前記空気の供給量を増やしていき、
前記燃料の供給量を定常燃焼時の目的の値に設定した後
に前記空気の供給量を目的の値に設定することを特徴と
する触媒燃焼装置。 - 【請求項13】燃料と空気との混合気が流入する燃焼室
と、前記燃焼室内に設置された触媒体とを備え、定常燃
焼時に前記燃料の供給量を増やす時には、定常燃焼時の
空気比よりも大きい状態で前記燃料と前記空気の供給量
を増やしていき、前記燃料の供給量を目的の値に設定し
た後に前記空気の供給量を目的の値に設定することを特
徴とする触媒燃焼装置。 - 【請求項14】燃料と空気との混合気が流入する燃焼室
と、前記燃焼室内に設置された触媒体とを備え、定常燃
焼時に前記燃料の供給量を減らす時には、定常燃焼時の
空気比よりも大きい状態で前記燃料と前記空気の供給量
を減らしていき、前記燃料の供給量を目的の値に設定し
た後に前記空気の供給量を目的の値に設定することを特
徴とする触媒燃焼装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10324214A JP2000146298A (ja) | 1998-11-13 | 1998-11-13 | 触媒燃焼装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10324214A JP2000146298A (ja) | 1998-11-13 | 1998-11-13 | 触媒燃焼装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000146298A true JP2000146298A (ja) | 2000-05-26 |
Family
ID=18163327
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10324214A Pending JP2000146298A (ja) | 1998-11-13 | 1998-11-13 | 触媒燃焼装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000146298A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003083515A (ja) * | 2001-09-10 | 2003-03-19 | Toyota Motor Corp | 燃焼装置 |
US6669469B2 (en) | 2001-02-21 | 2003-12-30 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Catalyst combustion device and method of producing frame body portion thereof |
JP2007017098A (ja) * | 2005-07-08 | 2007-01-25 | Tokyo Electron Ltd | 流体加熱装置 |
CN109323443A (zh) * | 2017-07-31 | 2019-02-12 | 芜湖美的厨卫电器制造有限公司 | 燃气热水器 |
-
1998
- 1998-11-13 JP JP10324214A patent/JP2000146298A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6669469B2 (en) | 2001-02-21 | 2003-12-30 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Catalyst combustion device and method of producing frame body portion thereof |
JP2003083515A (ja) * | 2001-09-10 | 2003-03-19 | Toyota Motor Corp | 燃焼装置 |
JP2007017098A (ja) * | 2005-07-08 | 2007-01-25 | Tokyo Electron Ltd | 流体加熱装置 |
CN109323443A (zh) * | 2017-07-31 | 2019-02-12 | 芜湖美的厨卫电器制造有限公司 | 燃气热水器 |
CN109323443B (zh) * | 2017-07-31 | 2024-04-12 | 芜湖美的厨卫电器制造有限公司 | 燃气热水器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040901 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040914 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050201 |