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JP2000145618A - アキシャルプランジャポンプ - Google Patents

アキシャルプランジャポンプ

Info

Publication number
JP2000145618A
JP2000145618A JP10319692A JP31969298A JP2000145618A JP 2000145618 A JP2000145618 A JP 2000145618A JP 10319692 A JP10319692 A JP 10319692A JP 31969298 A JP31969298 A JP 31969298A JP 2000145618 A JP2000145618 A JP 2000145618A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
swash plate
engine
control
advance
plunger pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10319692A
Other languages
English (en)
Inventor
Mizuo Otaki
瑞生 大滝
Hirokazu Akiba
弘和 秋葉
Yoshio Okubo
好夫 大久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unisia Jecs Corp filed Critical Unisia Jecs Corp
Priority to JP10319692A priority Critical patent/JP2000145618A/ja
Publication of JP2000145618A publication Critical patent/JP2000145618A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Reciprocating Pumps (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 不必要な吐出を無くして、動力損失を低減す
ると共に、ドレーン流量の増大による発熱を防止する。 【解決手段】 シリンダブロック15のプランジャ23
よりも径方向内側位置に、押し込み操作によって吸入チ
ェック弁28を強制的に押し開く複数のスピルピン35
を進退自在に突設する。駆動斜板16の端面中央に、ス
ピルピン35の端面に対向する制御斜板36を軸方向に
摺動自在に、かつ回動方向で係止した状態で取り付け
る。制御斜板36の軸方向位置をソレノイドバルブ44
によって操作する。制御斜板36がスピルピン35から
離反しているときには、各プランジャ23の吐出工程全
域で実質的な吐出が行われる。制御斜板36がスピルピ
ン35に接触する位置に変位すると、吐出工程であって
もスピルピン35が吸入チェック弁28を押し開く領域
では実質的な吐出が行われなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの燃料加
圧用ポンプ等に用いられるアキシャルプランジャポンプ
に関し、とりわけ、動力損失の低減を図るべく改良を施
したアキシャルプランジャポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの燃料加圧用ポンプに用いられ
るアキシャルプランジャポンプとして、特開平9−11
2408号公報に示されるようなものが従来より案出さ
れている。
【0003】このアキシャルプランジャポンプは、複数
個のプランジャを軸方向に沿って進退自在に収容するシ
リンダブロックが、回転駆動される斜板に対向して配設
され、各プランジャが斜板に順次押圧されてシリンダ室
内で突出と後退を繰り返すようになっている。そして、
シリンダブロックの各シリンダ室は吸入通路と吐出通路
に夫々個別に吸入チェック弁と吐出チェック弁を介して
接続されており、プランジャの突出動作時に対応する吸
入チェック弁を開いてシリンダ室内に吸い入れた作動液
をプランジャの後退動作時に対応する吐出チェック弁を
開いて吐出するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来のア
キシャルプランジャポンプは、各シリンダ室の容量が一
定であるため、ポンプから吐出される作動液の流量が斜
板の回転速度にほぼ比例した値となり、回転速度の変動
の大きいエンジン等を動力源とする場合には余剰分の多
くの作動液を吐出通路からドレーンさせなければなら
ず、システムの動力損失が大きくなると共に、ドレーン
部での発熱等の不具合を招き易い。
【0005】特に、この従来のアキシャルプランジャポ
ンプをエンジンの燃料加圧用ポンプに用いた場合には、
各シリンダ室の容量はエンジンの全開運転時と冷寒始動
時に充分な燃料供給が可能となるように決定されるた
め、通常のエンジン運転時には、シリンダ室から吐出さ
れた燃料の大部分が圧力制御弁からポンプ吸入側にドレ
ーンされ、エンジンの動力損失が大きくなって燃費の悪
化を招くばかりでなく、圧力制御弁付近で発熱が生じて
その熱がベーパの発生原因となり易い。
【0006】そこで本発明は、不必要な作動液の吐出を
無くすことによって確実に動力損失を低減し、ドレーン
部での発熱をも防止することができるアキシャルプラン
ジャポンプを提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ための手段として、請求項1に記載の発明は、複数個の
プランジャを軸方向に沿って進退自在に収容するシリン
ダブロックが、回転駆動される駆動斜板に対向して設け
られ、前記各プランジャが駆動斜板に順次押圧されてシ
リンダ室内で突出と後退を繰り返し、対応する個別の吸
入チェック弁を開いてシリンダ室に吸い入れた作動液を
同じく対応する個別の吐出チェック弁を開いて吐出する
アキシャルプランジャポンプにおいて、シリンダブロッ
クの駆動斜板側の端面のうちの前記各プランジャよりも
径方向内側位置に、押し込み操作によって各吸入チェッ
ク弁を強制的に押し開く複数個のスピルピンを進退自在
に突設する一方で、駆動斜板の端面中央に、前記スピル
ピンの端面に対向する制御斜板を軸方向に摺動自在に、
かつ回動方向で係止した状態で取付け、さらにこの制御
斜板を任意の軸方向位置に進退変位させる進退操作機構
を設けるようにした。
【0008】この発明の場合、進退操作機構によって制
御斜板をスピルピンから離反する方向に変位させると、
駆動斜板の回転時に制御斜板がスピルピンを押圧しなく
なり、各シリンダ室ではプランジャの突出動作時に吸入
チェック弁を開いて吸い入れられた作動液のほぼ全量が
プランジャの後退動作時に吐出チェック弁を開いて吐出
されるようになる。また、進退操作機構によって制御斜
板をスピルピンに近接する方向に変位させると、制御斜
板がスピルピンを押圧するようになり、プランジャの後
退動作時に吸入チェック弁が強制的に開かれるようにな
る。このため、プランジャの後退動作時であっても吸入
チェック弁が開かれている間は吐出チェック弁が開かれ
なくなり、その間だけ作動液の実質的な吐出が行われな
くなる。そして、この各シリンダ室で実質的な吐出が行
われる領域は、進退操作機構によって調整される制御斜
板の軸方向位置に応じて決定される。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、進退操作機構を電磁アクチュエータで
構成し、この電磁アクチュエータの動力で直接的に制御
斜板を進退操作するようにした。この場合、制御斜板が
電磁アクチュエータによって応答性良く進退操作される
ようになる。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、進退操作機構の動力を、吸入通路に導
入される作動液のフィード圧を加工して得るようにし
た。この場合、電磁アクチュエータの動力で直接的に制
御斜板に対する操作力を得る場合に比較して電気的な損
失が少なくなるうえ、進退操作機構を作動させるのにポ
ンプの動力(吐出圧)を用いないことからポンプの動力
損失も少なくなる。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、進退操作機構の動力を、吐出通路の作
動液の圧力を加工して得るようにした。この場合、電磁
アクチュエータの動力で直接的に制御斜板に対する操作
力を得る場合に比較して電気的な損失が少なくなるう
え、高圧の吐出通路の圧力を利用することから、進退操
作機構の受圧部の面積を小さくすることが可能になる。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれかに記載の発明のポンプをエンジンの燃料加圧用
ポンプに用いるようにした。この場合、不必要な燃料の
吐出を無くすことができることから、エンジンの動力損
失が少なくなると共に、吐出通路からの燃料のドレーン
流量も少なくなる。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の発明において、エンジンの負荷状態を検出するエンジ
ン負荷センサと、このエンジン負荷センサの信号を受
け、制御斜板がエンジン負荷に応じた位置に変位するよ
うに進退操作機構を制御するコントローラとを備えるよ
うにした。この場合、エンジン負荷センサの信号がコン
トローラに入力されると、進退操作機構がコントローラ
によって制御されて制御斜板がエンジン負荷に応じた位
置に変位し、その結果、エンジン負荷に応じた流量の燃
料がエンジンに供給されるようになる。
【0014】請求項7に記載の発明は、請求項5または
6に記載の発明において、エンジンの始動を検出するエ
ンジン始動センサと、このエンジン始動センサの検出信
号を受け、制御斜板がスピルピンに当接する所定位置に
変位するように進退操作機構を制御するコントローラと
を備えるようにした。この発明の場合、エンジンが始動
したことがエンジン始動センサによって検出されると、
コントローラによる進退操作機構の制御によって制御斜
板がスピルピンに当接する所定位置に変位して、プラン
ジャの後退動作時に吸入チェック弁がスピルピンで強制
的に開かれるようになり、その結果、エンジン始動時の
ポンプ負荷が軽減され、円滑なポンプ始動が可能にな
る。
【0015】請求項8に記載の発明は、請求項5〜7の
いずれかに記載の発明において、エンジンの始動を検出
するエンジン始動センサと、エンジンの雰囲気温度を検
出する温度センサと、このエンジン始動センサの信号と
温度センサの信号を受け、エンジンが設定温度以下の条
件下で始動されたときに制御斜板がスピルピンから離反
した位置に変位するように進退操作機構を制御するコン
トローラとを備えるようにした。この場合、コントロー
ラがエンジン始動センサの信号と温度センサの信号を受
けて冷寒始動であると判断すると、コントローラによる
進退操作機構の制御によって制御斜板がスピルピンから
離反した位置に変位し、その結果、シリンダ室内に吸い
入れられた燃料のほぼ全量が吐出チェック弁を開いて吐
出されるようになる。したがって、冷寒始動時には充分
な流量の燃料を供給することが可能になる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。
【0017】まず、最初に図1〜図4に示した本発明の
第1実施例について説明する。
【0018】この実施例は本発明にかかるアキシャルプ
ランジャポンプをエンジンの燃料加圧用ポンプ1に適用
したものであり、このエンジンの燃料供給系統は、図1
に示すように、モータ駆動されるフィードポンプ2を介
して燃料タンク3から送られた燃料を低圧レギュレータ
4で所定圧力に調圧した後に、その燃料を燃料加圧用ポ
ンプ1によって高圧に加圧して燃料噴射装置のインジェ
クター6へと供給する基本構成となっている。
【0019】燃料加圧用ポンプ1のポンプハウジング7
は、吸入ポート10(図2参照。)と吐出ポート11を
備えたポンプボディ12に軸受ブロック13がボルト結
合されて成り、このポンプボディ12と軸受ブロック1
3の間に形成された作動室14内にシリンダブロック1
5や駆動斜板16等のポンプ主要部品が収容されてい
る。軸受ブロック13には駆動軸17が嵌挿され、その
状態において駆動軸17がメタル軸受18を介して軸受
ブロック13に支持されている。そして、駆動軸17の
作動室14内に臨む側の端部には、その端面が軸線に対
して所定角度傾斜した前記駆動斜板16が一体に形成さ
れ、駆動軸17の他端にはエンジンのカムシャフト(図
示せず。)と結合するためのカップリング19が設けら
れている。また、吸入ポート10は作動室14内に連通
し、低圧レギュレータ4からポンプハウジング7内に送
られた燃料の全量が一旦作動室14内に流入するように
なっている。
【0020】前記シリンダブロック15はポンプボディ
12とは別に耐摩耗性の高い材料によって形成され、ポ
ンプボディ12の底壁に対してボルト20によって結合
されている。このシリンダブロック15には、軸方向に
沿う3つのシリンダ孔21(シリンダ室)が周方向等間
隔に形成されており、この各シリンダ孔21には前記駆
動斜板16方向にスプリング22によって付勢された有
底円筒状のプランジャ23が進退自在に収容されてい
る。また、各プランジャ23はその頂部面に半球状の凹
部24が形成され、この凹部24に、端面が前記駆動斜
板16に摺接するシュー25が摺動自在に嵌合保持され
ている。したがって、駆動斜板16が回転すると、各プ
ランジャ23はシュー25を介して駆動斜板16に順次
押圧され、前記スプリング22との協働によって連続的
に進退動作を繰り返す。尚、軸受ブロック13の底壁と
駆動斜板16の間には玉軸受26が介装されており、駆
動斜板16に作用するスラスト荷重をこの玉軸受26を
介して軸受ブロック13に支持させるようになってい
る。
【0021】シリンダブロック15には、各シリンダ孔
21の底部(ポンプボディ12側部分)と作動室14を
連通する同一形状の3つの吸入通路27が周方向等間隔
に形成されており、この各吸入通路27の途中には、燃
料のシリンダ孔21方向の流通のみを許容する吸入チェ
ック弁28が介装されている。各吸入通路27は、シリ
ンダブロック15上の対応するシリンダ孔21よりも径
方向内側位置に形成された軸方向孔29と、この軸方向
孔29の中間位置とシリンダブロック15の外周面(作
動室14)を連通する径方向孔30と、シリンダブロッ
ク15のポンプボディ12との重合面に形成されて軸方
向孔29とシリンダ孔21を接続する通路溝31(図3
参照。)とから構成され、軸方向孔29と通路溝31の
連接部に吸入チェック弁28が配置されている。そし
て、吸入チェック弁28は、軸方向孔29のポンプボデ
ィ12側の端部に弁座32が形成され、ポンプボディ1
2側からスプリング33付勢された弁体34がこの弁座
32に密接するようになっている。
【0022】また、各軸方向孔29のポンプボディ12
と逆側の端部には、先端に縮径部35aを有するスピル
ピン35が摺動自在に嵌合されている。このスピルピン
35は縮径部35aの先端部が吸入チェック弁28の弁
体34に当接し、シリンダブロック15の端面側から押
し込み操作されたときに弁体34を強制的に押し開くよ
うになっている。そして、スピルピン35の基部は、吸
入チェック弁28の弁体34が閉じた状態において、シ
リンダブロック15の端面から駆動軸17方向に所定量
突出するようになっている。
【0023】さらに、ポンプボディ12には、図2に示
すように、各シリンダ孔21の底部と吐出ポート11を
接続する3つの吐出通路8が形成されており、この各吐
出通路8の途中には、燃料の吐出方向の流通のみを許容
する吐出チェック弁9が介装されている。
【0024】一方、駆動斜板16の端面中央には、スピ
ルピン35の基部側の端面に対向する制御斜板36が軸
方向に摺動自在に、かつ回動方向に係止された状態で取
り付けられている。具体的には、制御斜板36は、スピ
ルピン35の端面に対向する傾斜面を有する斜板本体3
7と、駆動斜板16の中心穴38に摺動自在に嵌合され
る軸部39とを備え、この軸部39の外周面に軸方向に
沿った切欠溝40が形成されている。そして、軸部39
が中心穴38に嵌合された状態において駆動斜板16に
支持されたピン41が切欠き溝40に係合されること
で、駆動斜板16と制御斜板36の相対回動が規制され
ている。また、軸部39と中心穴38の底部の間には戻
しスプリング42が介装され、制御斜板36がこのスプ
リング42によってスピルピン35方向に付勢されてい
る。
【0025】ここで、制御斜板36は最大後退時にすべ
てのスピルピン35と完全に非接触となり、最大突出時
には全スピルピン35に同時に当接するように設定され
ている。したがって、制御斜板36が最大に後退した状
態ではスピルピン35がまったく押し込まれることがな
く、逆に制御斜板36が最大に突出した状態において
は、全スピルピン35が押し込まれてすべての吸入チェ
ック弁28を押し開いたままの状態に維持する。また、
駆動斜板16と制御斜板36は、図4に示すように、任
意のプランジャ(23)位置での駆動斜板16の端面の
変位の位相と、そのプランジャ23に対応するスピルピ
ン(35)位置での制御斜板36の端面の変位の位相が
180°オフセットするように回動方向に位置決めされ
ている。
【0026】そして、制御斜板36の端面の変位の位相
は制御斜板36の軸方向の変位に応じて図4中のC〜D
の矢印の範囲で変動するが、制御斜板36とスピルピン
35が当接するE,F間の領域(スピルピン35によっ
て吸入チェック弁28が押し開かれる領域)は、制御斜
板36が最大に突出したときのCの位相から最大に後退
したときのDの位相に変化するに従って連続的に減少す
るようになっている。したがって、プランジャ23の吐
出工程内で実質的に吐出の行われるE,G間の領域は制
御斜板36の軸方向の変位に応じて連続的に変化する。
【0027】また、シリンダブロック15とポンプボデ
ィ12の軸心部には、制御斜板36の端面の中心部を押
圧するプッシュロッド43が軸方向変位可能に貫通支持
されており、そのプッシュロッド43の基端が、ポンプ
ボディ12に取り付けられたソレノイドバルブ44(本
発明における進退操作機構、電磁アクチュエータ)によ
って進退操作されるようになっている。ソレノイドバル
ブ44は、プッシュロッド43を直接押圧するプランジ
ャ45と、このプランジャ45を突出方向に付勢するス
プリング46と、前記プランジャ45を磁気的に吸引す
るソレノイド47とを備えており、ソレノイド47の励
磁電流に応じてスプリング46の実質的な付勢力を適宜
調整し、それによって制御斜板36の軸方向変位を任意
に操作できるようになっている。尚、スプリング46の
付勢力は制御斜板36側の戻しスプリング42の付勢力
よりも大きく設定され、ソレノイド47が励磁されない
状態においては制御斜板36がスピルピン35に対して
最大に後退するようになっている。
【0028】また、ソレノイドバルブ44はコントロー
ラ48によって制御されるが、このコントローラ48に
は、エンジン負荷を検出するスロットルセンサ等のエン
ジン負荷センサ49と、エンジンの始動を検出するエン
ジン始動センサ50と、エンジンの雰囲気温度を検出す
る温度センサ51が電気的に接続され、これらのセンサ
49,50,51からの信号が入力信号として取り入れ
られるようになっている。
【0029】コントローラ48は、エンジン負荷センサ
49からの信号を受け、制御斜板36がエンジン負荷に
応じた軸方向位置に変位するように(エンジン負荷に応
じた実質的な吐出が得られるように)ソレノイドバルブ
44の出力電流を制御する基本制御構成となっている。
そして、この基本制御において、コントローラ48は、
エンジン始動センサ50から始動検出信号が入力される
と、制御斜板36がスピルビン35を押圧する所定位置
に変位するようにソレノイドバルブ44の出力電流を制
御するようになっている。このエンジン始動時のソレノ
イドバルブ44の制御はポンプ始動の瞬間に駆動軸17
に作用する過大な負荷を軽減するためのもので、エンジ
ン始動の瞬間の極く僅かな時間だけ行われる。
【0030】また、エンジン始動時には基本的に上記の
よな制御斜板36の制御が行われるが、このときコント
ローラ48は、温度センサ51の信号を基にしてエンジ
ン雰囲気温度が設定温度以下である(冷寒始動時であ
る)と判断すると、制御斜板36を最大に後退させるよ
うにソレノイドバルブ44の出力電流を制御するように
なっている。したがって、冷感始動時には吐出領域全域
で実質的な吐出が行われ、充分な流量の燃料がエンジン
に供給されるようになる。尚、コントローラ48による
この冷感始動時の制御はエンジン始動初期の僅かな時間
だけ燃料の実質的な吐出を少なくし、その後に実質的な
吐出を最大に切り換えるようにしても良い。
【0031】この燃料加圧用ポンプ1は以上のような構
成であるため、冷感始動時や全開運転時(エンジン負荷
が最大になるとき)には制御斜板36が最大に後退する
ように位置制御され、制御斜板36と各スピルピン35
が非接触に維持されたまま各プランジャ23が駆動斜板
16によって順次に押圧される。このとき吸入チェック
弁28は、スピルピン35によって強制的に押し開かれ
ることがないため、プランジャ23の突出動作時に吸入
チェック28弁を開いてシリンダ孔21内に吸い入れら
れた燃料のほぼ全量が続くプランジャ23の後退動作時
に吐出チェック弁9を開いて吐出通路8に送り出され
る。
【0032】また、通常運転時には、エンジン負荷に応
じて制御斜板36が位置制御され、駆動斜板36の回転
に伴って制御斜板36がスピルピン35を押圧するよう
になる。このときプランジャ23を押圧する駆動斜板1
6の端面の変位の位相と、スピルピン35を押圧する制
御斜板36の端面の変位の位相は180°オフセットさ
せて設定されているため、図4に示すように吐出工程の
初期のH〜E間の領域において強制的に吸入チェック弁
28が開かれ、吐出工程の後期のE〜G間の領域で吸入
チェック弁28が閉じられる。そして、このときの実質
的に吐出の行われるE〜G間の領域はエンジン負荷に応
じて変化するため、エンジンのインジェクター6にはエ
ンジン負荷に応じた流量の燃料が供給される。
【0033】さらにまた、冷感時でない通常のエンジン
始動時には、制御斜板36がスピルピン35に当接する
所定位置に位置制御されて、実質的に吐出の行われるE
〜G間の領域が狭められ、ポンプ始動初期に駆動軸17
に作用する負荷が軽減される。
【0034】以上のようにこの燃料加圧用ポンプ1は、
エンジン負荷等に応じて各プランジャ23で実質的に吐
出の行われる領域が調整されるため、不必要な燃料の吐
出(加圧)が無くなり、その分エンジンの動力損失が少
なくなって燃費が向上すると共に、吐出後の高圧燃料の
ドレーンが少なくなり、ドレーン流量の増大によって引
き起こされる発熱も低減される。したがって、この発熱
に起因したベーパの発生も確実に抑制される。
【0035】そして、特にこの燃料加圧用ポンプ1の場
合、駆動斜板16と同期回転する一つの制御斜板36に
よって各吸入チェック弁28を押し開く構造となってい
るため、部品点数の少ない極めて簡単な構造でありなが
ら、プランジャ23の吐出動作時における吸入チェック
弁28の開き制御を、すべての吸入チェック弁28につ
いて常に同じタイミングで行うことができ、そのため、
低コストでの製造が可能であると共に、制御斜板36等
の基本的な構造を変えることなく、プランジャ23の数
(シリンダ孔21の数)を比較的容易に増減変更するこ
とができる。
【0036】また、この燃料加圧用ポンプ1において
は、制御斜板36を電磁アクチュエータであるソレノイ
ドバルブ44によって直接進退操作するようにしている
ため、制御斜板36の進退操作の応答性が良く、エンジ
ン運転に必要な最適な吐出流量を常時即時に得ることが
できる。
【0037】さらに、この燃料加圧用ポンプ1は、コン
トローラ48による制御によって通常のエンジン始動時
にはポンプ容量を小さくし、冷寒始動時にはポンプ容量
を最大にするように調整するようになっているため、通
常のエンジン始動時にはポンプ負荷を軽減してポンプの
始動を良好にし、冷寒始動時にはエンジンのインジェク
ター6に多量の燃料を供給することでエンジンの始動性
を向上させることができる。
【0038】尚、以上の実施例においては、ソレノイド
47の励磁によってプランジャ45を吸引するタイプの
ソレノイドバルブ44を用いたが、逆に、ソレノイドの
励磁によってプランジャに反発力を付与するタイプのソ
レノイドバルブを採用することも可能である。
【0039】つづいて、本発明の第2実施例を図5,図
6に基づいて説明する。尚、この実施例は、図1〜図3
に示した第1実施例のものに対し、スピルピン35を押
圧する制御斜板136と、この制御斜板136を操作す
る進退操作機構の構成だけが異なり、その他の部分は同
様の構成となっているため、以下では第1実施例と同一
部分に同一符号を付し、重複する説明は省略するものと
する。
【0040】制御斜板136は、スピルピン35を押圧
する傾斜面を有する斜板本体137と、この斜板本体1
37の傾斜面の中央に突設されたボス55を備え、この
斜板本体137とボス55の軸心部に形成された支持孔
56に、ポンプボディ12とシリンダブロック15を貫
通した操作ロッド57の先端部が係合されている。制御
斜板136は、この操作ロッド57に対し、操作ロッド
57に一体形成された係止フランジ58と、スナップリ
ング59によって軸方向の変位を規制されている。そし
て、係止フランジ58とボス55の端面、斜板本体13
7の背面とスナップリング59の各間には夫々スラスト
ワッシャ60が介装され、制御斜板136と操作ロッド
57の相対回動が許容されている。また、制御斜板13
6の斜板本体137は、駆動斜板16の中心穴138内
に摺動自在に嵌入されている。斜板本体137の外周面
には軸方向に沿った切欠溝140が形成され、駆動斜板
16側に支持されたピン41がこの切欠溝140に摺動
自在に係合されている。したがって、制御斜板136は
駆動斜板16に対して軸方向に摺動自在に、かつ、相対
回動を規制された状態で係合されている。
【0041】一方、進退操作機構は、作動室14(吸入
通路27)の燃料圧(低圧レギュレータ4の圧力)を加
工して操作ロッド57の操作力を得るダイヤフラムピス
トン61によって構成されている。このダイヤフラムピ
ストン61は、そのケーシング62がポンプボディ12
の外側面に取り付けられると共に、ケーシング62の内
部が制御圧の導入される圧力室63と大気圧の導入され
る大気室64とにダイヤフラム65によって隔成されて
いる。ダイヤフラム65は、大気室64に収容されたス
プリング66によって圧力室63方向に付勢されると共
に、その中央部がリテーナ67を介して操作ロッド57
の基端に連結されている。また、圧力室63はポンプボ
ディ12とシリンダブロック15に形成された調圧通路
68に連通しており、この調圧通路68の一端は、操作
ロッド57に固設されたプラグ69によって閉塞されて
いる。勿論、このプラグ69は調圧通路68内に摺動自
在に嵌合されているが、このプラグ69には作動室14
内の燃料圧(低圧レギュレータ4の圧力)を調圧通路内
68に導入するための所定径のオリフィス70が形成さ
れている。
【0042】また、調圧通路68には燃料タンク3に連
通するドレーン通路71が接続されている。このドレー
ン通路71には電磁式の開閉バルブ72が介装されてお
り、オリフィス70を通して調圧通路68に導入された
作動室14の圧力が、この開閉バルブ72の操作によっ
て適宜調圧されるようになっている。開閉バルブ72の
開閉操作はコントローラ48によって制御されるが、こ
のコントローラ48は第1実施例と同様にエンジン負荷
センサ49とエンジン始動センサ50と温度センサ51
の信号を受けて同様の制御を行う。
【0043】この燃料加圧用ポンプ101は以上のよう
な構成であるため、エンジンの全開運転時や冷寒始動時
には開閉バルブ72が完全に開かれ、調圧通路68と圧
力室63がほぼ大気圧(燃料タンク圧)に維持される。
このため、ダイヤフラムピストン61はスプリング66
の力によって操作ロッド57を押し込み、その結果、制
御斜板136が最大に後退してスピルピン35から離反
することとなる。したがって、このとき各プランジャ2
3は吐出工程の全域で実質的な吐出が行われ、充分な流
量の燃料がエンジンのインジェクター6に供給されるよ
うになる。
【0044】また、開閉バルブ72がエンジン負荷等に
応じて適宜開閉作動されると、調圧通路68と圧力室6
3の圧力が開閉バルブ72の作動に応じた圧力に制御さ
れ、その結果、ダイヤフラムピストン61の進退位置が
調整されることとなる。これにより、制御斜板136の
軸方向の進退位置が制御され、各プランジャ23の吐出
工程時における実質的な吐出が制御されるようになる。
【0045】この燃料加圧用ポンプ101の場合、基本
的な部分については第1実施例のものとほぼ同様の効果
を得ることができるが、制御斜板136を操作する進退
操作機構がソレノイドバルブではなく、低圧の燃料圧を
受けて操作されるダイヤフラムピストン61によって構
成されているため、制御斜板136の操作のために要す
る電気エネルギーを極めて小さく抑えることができる。
また、制御斜板136を操作する燃料圧はプランジャ2
3で吐出が行われる前のフィードポンプ圧であるため、
制御斜板136を操作するためにポンプ動力(エンジン
動力)を損失することもない。
【0046】最後に、本発明の第3実施例を図7に基づ
いて説明する。この実施例は第2実施例のものと基本的
な構成はほぼ同様となっているが、制御斜板136の進
退操作機構だけが若干異なっている。尚、以下では第2
実施例と異なる部分についてのみ説明し、同一部分には
同一符号を付して説明を省略するものとする。
【0047】この燃料加圧用ポンプ201の進退操作機
構は、吐出通路8の燃料圧を加工して操作ロッド257
の操作力を得るスプール装置80によって構成されてい
る。このスプール装置80は、操作ロッド257の軸方
向の中間位置に形成された小径スプール81と、操作ロ
ッド257のこの小径スプール81よりも基部側位置に
形成された大径スプール82と、操作ロッド257を駆
動斜板16方向に付勢するスプリング83とを備えてお
り、小径スプール81と大径スプール82の間のネック
部84に調圧室85の圧力が導入されるようになってい
る。ここで、小径スプール81と大径スプール82は受
圧面積が異なるため、調圧室85の圧力が増大すると、
操作ロッド257に作用するスプリング83に抗する力
が増大する。したがって、操作ロッド257は面積差部
分に作用する圧力と、スプリング83の力のバランスす
る進退位置に操作される。
【0048】そして、調圧室85は電磁式の3ポート2
位置切換弁86を介して吐出通路8と吸入通路27に接
続されており、この切換弁86の作動を適宜制御するこ
とにより、調圧室85内が吸入通路27の圧力と吐出通
路8の圧力の間の所望の圧力に調整されるようになって
いる。尚、この実施例の場合も、切換弁86はコントロ
ーラ48によって制御されるが、このコントローラ48
は、第1,第2実施例と同様にエンジン負荷センサ49
とエンジン始動センサ50と温度センサ51の信号を受
けて同様の制御を行う。
【0049】この燃料加圧用ポンプ201は以上のよう
な構成であるため、コントローラ48による調圧室85
の圧力制御によって制御斜板136が所定の軸方向位置
に調整され、各プランジャ23での吐出容量がエンジン
負荷状態や、通常のエンジン始動、冷寒始動等の条件に
応じて最適に制御されるようになる。
【0050】この実施例のポンプの場合、第1,第2実
施例と同様の基本的な効果を得ることができるが、進退
操作機構を吐出通路8の高圧の燃料圧を加工して得るよ
うにしているため、制御圧の作用する受圧面を小さくし
てポンプ全体の小型化を図ることができる、というさら
なる利点がある。また、電磁アクチュエータの動力によ
って制御斜板136を直接操作するものでないことか
ら、電気エネルギーの損失も当然のことながら少なくな
る。
【0051】尚、以上では本発明にかかるアキシャルプ
ランジャポンプをエンジンの燃料加圧用ポンプに適用し
た場合について説明したが、勿論この用途は燃料加圧用
ポンプに限るものでなく、オイルポンプ等のその他の用
途に適用することも可能である。
【0052】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載の発明は、
シリンダブロックの駆動斜板側の端面のうちの各プラン
ジャよりも径方向内側位置に、押し込み操作によって各
吸入チェック弁を強制的に押し開く複数個のスピルピン
を進退自在に突設する一方で、駆動斜板の端面中央に、
前記スピルピンの端面に対向する制御斜板を軸方向に摺
動自在に、かつ回動方向で係止した状態で取付け、さら
にこの制御斜板を任意の軸方向位置に進退変位させる進
退操作機構を設けるようにしたため、各シリンダ室で実
質的な吐出の行われる領域を進退操作機構によって任意
に調整できるようになり、その結果、不必要な作動液の
吐出を無くして、動力損失を低減すると同時にドレーン
部での発熱を防止することが可能になる。
【0053】また、この請求項1に記載の発明は、駆動
斜板と同期回転する一つの制御斜板によって各吸入チェ
ック弁を押し開く構造となっているため、部品点数の少
ない極めて簡単な構造でありながら、プランジャの吐出
動作時における吸入チェック弁の開き制御を、すべての
吸入チェック弁について常に同じタイミングで行うこと
ができる。したがって、この発明によれば、低コストで
の製造が可能になると共に、プランジャ数(シリンダ室
数)を比較的容易に増減変更することが可能になる。
【0054】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、進退操作機構を電磁アクチュエータで
構成し、この電磁アクチュエータの動力で直接的に制御
斜板を進退操作するようにしたため、制御斜板を電磁ア
クチュエータによって応答性良く進退操作して、常時最
適な吐出流量を得ることが可能である。
【0055】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、進退操作機構の動力を、吸入通路に導
入される作動液のフィード圧を加工して得るようにした
ため、電気的な損失や、進退操作機構を作動させるため
のポンプの動力損失がほとんど生じなくなり、その結
果、全体的なエネルギーロスを極めて小さくを抑えるこ
とが可能になる。
【0056】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、進退操作機構の動力を、吐出通路の作
動液の圧力を加工して得るようにしたため、電気的な損
失を少なくすることができるうえ、進退操作機構の受圧
部の面積を小さくして装置の小型化を図ることが可能で
ある。
【0057】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれかに記載の発明のポンプをエンジンの燃料加圧用
ポンプに用いて不必要な燃料の吐出を無くしたため、エ
ンジンの動力損失が減少して燃費が向上すると共に、吐
出燃料の過大なドレーンに伴う発熱が少なくなってその
発熱に起因するベーパの発生を防止することが可能にな
る。
【0058】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の発明において、エンジンの負荷状態を検出するエンジ
ン負荷センサと、このエンジン負荷センサの信号を受
け、制御斜板がエンジン負荷状態に応じた位置に変位す
るように進退操作機構を制御するコントローラとを備え
るようにしたため、エンジンに対してそのときのエンジ
ン負荷に応じた流量の燃料を供給して、通常運転時の動
力損失を招くことなく所望通りエンジン出力を得ること
が可能である。
【0059】請求項7に記載の発明は、請求項5または
6に記載の発明において、エンジンの始動を検出するエ
ンジン始動センサと、このエンジン始動センサの検出信
号を受け、制御斜板がスピルピンに当接する所定位置に
変位するように進退操作機構を制御するコントローラと
を備えるようにしたため、エンジン始動時のポンプ負荷
が軽減され、円滑なポンプ始動、ひいては、エンジン始
動性能の向上が可能になる。
【0060】請求項8に記載の発明は、請求項5〜7の
いずれかに記載の発明において、エンジンの始動を検出
するエンジン始動センサと、エンジンの雰囲気温度を検
出する温度センサと、このエンジン始動センサの信号と
温度センサの信号を受け、エンジンが設定温度以下の条
件下で始動されたときに制御斜板がスピルピンから離反
した位置に変位するように進退操作機構を制御するコン
トローラとを備えるようにしたため、通常運転時の動力
損失を招くことなく、冷寒始動時にエンジンに充分な流
量の燃料を供給できるようになり、エンジンの始動性能
が確実に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図。
【図2】同実施例を示す図1のA−A線に沿う断面図。
【図3】同実施例を示す図1のB−B部分から見た端面
図。
【図4】同実施例を示すプランジャとスピルピンの変位
比較図。
【図5】本発明の第2実施例を示す断面図。
【図6】同実施例のI−I線に沿う断面図。
【図7】本発明の第3実施例を示す断面図。
【符号の説明】
1,101,201…燃料加圧用ポンプ(アキシャルプ
ランジャポンプ) 9…吐出チェック弁 15…シリンダブロック 16…駆動斜板 21…シリンダ孔(シリンダ室) 23…プランジャ 28…吸入チェック弁 35…スピルピン 36,136…制御斜板 44…ソレノイドバルブ(進退操作機構) 61…ダイヤフラムピストン(進退操作機構) 80…スプール装置(進退操作機構)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 51/04 F02M 51/04 J 59/04 59/04 F04B 49/06 321 F04B 49/06 321 (72)発明者 大久保 好夫 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内 Fターム(参考) 3G060 AA03 AB05 AC05 AC08 BA19 BC04 BC07 CA01 CB01 DA00 GA02 GA07 GA19 3G066 AB02 AC01 AC09 BA17 BA19 BA37 BA61 CA01S CA04S CA04T CA08 CA09 CD26 CE01 CE02 CE13 CE22 DB01 DC00 DC01 DC13 3H045 AA04 AA10 AA15 AA24 AA34 BA32 BA43 CA19 CA21 CA29 DA14 EA33 3H070 AA01 BB04 BB07 BB17 CC11 DD08 DD13 DD32 DD63 DD65 DD68 DD85 DD91

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個のプランジャを軸方向に沿って進
    退自在に収容するシリンダブロックが、回転駆動される
    駆動斜板に対向して設けられ、前記各プランジャが駆動
    斜板に順次押圧されてシリンダ室内で突出と後退を繰り
    返し、対応する個別の吸入チェック弁を開いてシリンダ
    室に吸い入れた作動液を同じく対応する個別の吐出チェ
    ック弁を開いて吐出するアキシャルプランジャポンプに
    おいて、 シリンダブロックの駆動斜板側の端面のうちの前記各プ
    ランジャよりも径方向内側位置に、押し込み操作によっ
    て各吸入チェック弁を強制的に押し開く複数個のスピル
    ピンを進退自在に突設する一方で、駆動斜板の端面中央
    に、前記スピルピンの端面に対向する制御斜板を軸方向
    に摺動自在に、かつ回動方向で係止した状態で取付け、
    さらにこの制御斜板を任意の軸方向位置に進退変位させ
    る進退操作機構を設けたことを特徴とするアキシャルプ
    ランジャポンプ。
  2. 【請求項2】 進退操作機構を電磁アクチュエータで構
    成し、この電磁アクチュエータの動力で直接的に制御斜
    板を進退操作することを特徴とする請求項1に記載のア
    キシャルプランジャポンプ。
  3. 【請求項3】 進退操作機構の動力を、吸入通路に導入
    される作動液のフィード圧を加工して得るようにしたこ
    とを特徴とする請求項1に記載のアキシャルプランジャ
    ポンプ。
  4. 【請求項4】 進退操作機構の動力を、吐出通路の作動
    液の圧力を加工して得るようにしたことを特徴とする請
    求項1に記載のアキシャルプランジャポンプ。
  5. 【請求項5】 エンジンの燃料加圧用ポンプに用いたこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のアキシ
    ャルプランジャポンプ。
  6. 【請求項6】 エンジンの負荷状態を検出するエンジン
    負荷センサと、このエンジン負荷センサの信号を受け、
    制御斜板がエンジン負荷状態に応じた位置に変位するよ
    うに進退操作機構を制御するコントローラとを備えたこ
    とを特徴とする請求項5に記載のアキシャルプランジャ
    ポンプ。
  7. 【請求項7】 エンジンの始動を検出するエンジン始動
    センサと、このエンジン始動センサの検出信号を受け、
    制御斜板がスピルピンに当接する所定位置に変位するよ
    うに進退操作機構を制御するコントローラとを備えたこ
    とを特徴とする請求項5または6に記載のアキシャルプ
    ランジャポンプ。
  8. 【請求項8】 エンジンの始動を検出するエンジン始動
    センサと、エンジンの雰囲気温度を検出する温度センサ
    と、このエンジン始動センサの信号と温度センサの信号
    を受け、エンジンが設定温度以下の条件下で始動された
    ときに制御斜板がスピルピンから離反した位置に変位す
    るように進退操作機構を制御するコントローラとを備え
    たことを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載のア
    キシャルプランジャポンプ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002021721A (ja) * 2000-07-07 2002-01-23 Toyota Industries Corp 容量可変型圧縮機の容量制御機構
CN104675691A (zh) * 2015-02-28 2015-06-03 安徽理工大学 一种轴向柱塞泵及马达用电磁力预紧的滑靴副
JP2017015068A (ja) * 2015-07-06 2017-01-19 渡部 富治 風力/波力発電用機械/油圧複合変速機
CN106468201A (zh) * 2015-08-17 2017-03-01 浙江福爱电子有限公司 一种高温环境液体喷射装置
CN113638858A (zh) * 2021-09-09 2021-11-12 中铁工程装备集团有限公司 一种动静态特征自反馈的柱塞泵斜盘组件及柱塞泵

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