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JP2000143072A - シート処理装置及びこれを備える画像形成装置 - Google Patents

シート処理装置及びこれを備える画像形成装置

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Publication number
JP2000143072A
JP2000143072A JP10320978A JP32097898A JP2000143072A JP 2000143072 A JP2000143072 A JP 2000143072A JP 10320978 A JP10320978 A JP 10320978A JP 32097898 A JP32097898 A JP 32097898A JP 2000143072 A JP2000143072 A JP 2000143072A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
bundle
curl
tray
stacking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10320978A
Other languages
English (en)
Inventor
Wataru Kawada
渡 川田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP10320978A priority Critical patent/JP2000143072A/ja
Publication of JP2000143072A publication Critical patent/JP2000143072A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート処理装置の、処理トレイに積載された
カール状態のシート束を、スタックトレイに既積載した
シート束に対し排出不良することなく排出する。 【解決手段】 処理トレイ130上のシート束を、カー
ル検知センサS210によりカール状態を検知し、この
カール状態(カール方向)に基づいて、スタックトレイ
200への排出速度を制御手段により制御する。これに
より、下カール、上カールのシート束を、既積載のシー
ト束に対し、排出不良や束戻りを生じることなく排出で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート処理装置に
係り、詳細には、例えば、複写機、プリンタ等の画像形
成装置から排出される画像形成済みのシートを、処理ト
レイで整合又はステイプルする装置において、処理トレ
イから束排出されるカールしたシート束を、スタックト
レイに適正に積載可能にしたシート処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機、プリンタ等の画像形成装
置から排出されるシート、又は複数枚に重ねられたシー
ト束を、一旦、第1の積載手段により処理トレイ(第1
の積載手段)上に排出して整合、又はステイプルしたの
ち、束排出ローラ対(束排出手段)によりスタックトレ
イ(第2の積載手段)上に排出するシート後処理装置が
提案されている。
【0003】また、シート束を積載してもスタックトレ
イの処理トレイからの高さを一定にするため紙面位置検
知センサを備えたシート後処理装置も提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たシート処理装置においては、スタックトレイに多数枚
(例えば3000枚)積載を行なおうとすると、束排出
するシート束のカールにより、例えば、下カールならば
スタックトレイ上の既積載形状も下カールであることに
より、排出したシート束が、既積載シート束を滑り下り
る力よりも、紙同士の摩擦抵抗の方が大きくなって、シ
ート束の戻り不良が発生する虞れがあった。
【0005】また、排出シート束が上カールならば、ス
タックトレイ上の既積載形状も上カールであることによ
り、排出束は既積載束に沿って排出されるため摩擦抵抗
が大きく、かつ既積載束を登らなければならず、束排出
不良が発生する虞れがあった。
【0006】本発明は、第1の積載手段から排出される
カールしたシート束を、シート束のカール状態に影響さ
れることなく、適正に積載手段に積載可能にしたシート
処理装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
シートを排出するシート排出手段と、該シート排出手段
から排出されたシートを積載する第1の積載手段と、該
第1の積載手段上のシート束を束排出する束排出手段
と、該束排出手段のシート束排出速度を制御する制御手
段と、該束排出手段により束排出されるシート束を積載
可能であって、装置本体に沿って上下動自在な第2の積
載手段と、前記第1の積載手段上のシート束のカール状
態を検知するカール検知手段と、を備え、前記カール検
知手段によるシート束のカール状態の検知により、前記
制御手段により前記束排出手段の束排出速度を制御する
ことを特徴とする。
【0008】請求項2に係る発明は、前記カール検知手
段の検知によるシート束のカール状態が、下カールであ
る場合には、前記束排出手段の束排出速度を低くし、上
カールである場合には、前記束排出手段の束排出速度を
高くすることを特徴とする。
【0009】請求項3に係る発明は、前記カール検知手
段は、前記第1の積載手段の下方近傍に配置されてい
て、排出中のシート束をガイド可能なガイド位置と、装
置本体内に引っ込んだ退避位置との間を、移動可能な出
没トレイに備えられたことを特徴とする。
【0010】請求項4に係る発明は、前記カール検知手
段は、前記第1の積載手段の上方近傍に配置されてい
て、前記第1の積載手段にシートを積載時のシート積載
位置と、前記第1の積載手段に積載されたシート束を排
出するシート束排出との間を、回動可能な揺動ガイドに
備えられたことを特徴とする。
【0011】請求項5に係る発明は、前記カール検知手
段は、前記第1の積載手段の下方近傍に配置されてい
て、排出中のシート束をガイド可能なガイド位置と、装
置本体内に引っ込んだ退避位置との間を、移動可能な出
没トレイと、前記第1の積載手段の上方近傍に配置され
ていて、前記第1の積載手段にシートを積載時のシート
積載位置と、前記第1の積載手段に積載されたシート束
を排出するシート束排出との間を、回動可能な揺動ガイ
ドと、にそれぞれ備えられたことを特徴とする。
【0012】[作用]以上構成に基づき、第1の積載手
段に積載されたシート束を、束排出手段により第2の積
載手段にはえする際、第1の積載手段上のシート束のカ
ール方向(カール状態)をカール検知手段により検知す
ることで、束排出手段のシート束排出速度を制御し、シ
ート束が下カールであることを検知できたら束排出速度
を低くし、また、束が上カールであることを検知した
ら、束排出速度を高くすることで、第2の積載手段上の
排出束の積載不良が防止される。
【0013】
【発明の実施の形態】〈実施の形態1〉以下、本発明に
係るシート処理装置及びこれを備える画像形成装置の好
ましい実施形態例につき、図面を参照して詳細に説明す
る。
【0014】先ず最初に、本発明に係る画像形成装置、
ここでは、シート処理装置を備える画像形成装置につい
て説明する。
【0015】図21に基づいて、原稿搬送装置、シート
処理装置を備える画像形成装置の構成を説明する。
【0016】原稿搬送装置(シート材搬送装置)である
ADF2は、上方に原稿トレイ4を有し、その下方に
は、駆動ローラ36及び他方のターンローラ37に巻回
された幅広ベルトが配置されている。原稿トレイ4上の
原稿(シート材)Pは、順次その最上紙から分離手段に
より分離・給送され、複写機本体の読取位置(画像読み
取り部)であるプラテンガラス(プラテン)3に搬送さ
れる。
【0017】幅広ベルトは、プラテン3上に正逆回転自
在に当接していて、上記原稿トレイ4から搬送されたシ
ート材原稿Pを、プラテン3の上の所定位置に載置した
り、プラテン3上のシート材原稿Pを排紙トレイ10上
に搬出する。なお、原稿Pは、上から順に1ページ(2
ページ)、3ページ(4ページ)・‥の順番で原稿トレ
イ4に載置される。
【0018】画像形成装置本体としての複写機本体は、
画像入力部200’(以下リーダ部という)と画像出力
部300(以下プリンタ部という)により構成されてい
る。
【0019】リーダ部200’は、原稿Pに記録された
画像情報を光学的に読み取り、光電変換して画像データ
として入力するものであり、プラテン3と、ランプ20
2、ミラー203とを有するスキャナーユニット204
と、ミラー205、206、レンズ207、イメージセ
ンサ208等とを有している。プリンタ部300は、周
知の静電潜像画像形成を用いた画像形成手段である。
【0020】次に、画像出力部であるプリンター部30
0の説明をする。
【0021】800は上段カセットで、カセット内のシ
ート材は分離爪と給送ローラ801の作用によって1枚
ずつ分離給送されてレジストローラ806に導かれる。
802は下段カセットで、カセット内のシート材は分離
爪と給送ローラ803の作用によって1枚ずつ分離給送
されてレジストローラ806に導かれる。804は、手
差しガイドで、1枚ずつシート材がローラ805を介し
てレジストローラ806に導かれる。808はシート材
積載装置(デッキタイプ)で、モータ等により昇降する
中板808aを備え、中板上のシート材は、給送ローラ
809と分離爪の作用により1枚ずつ分離給送されて搬
送ローラ810に導かれる。
【0022】812は感光ドラム、813は読取光学
系、814は現像器、815は転写帯電器、816は分
離帯電器であり、画像形成部を構成する。
【0023】817は画像形成されたシート材を搬送す
る搬送ベルト、818は定着装置、819は搬送ロー
ラ、820はフラッパである。画像形成されたシート材
は、フラッパ820によって本体排出ローラ(本体排出
手段)821に導かれ、下流側のシート処理装置に排出
される。
【0024】プラテン上に配置された1枚の原稿に対し
て、設定されたコピー枚数に応じて、感光ドラム上に像
が形成され、コピー枚数分のシート材がカセット80
0、802、デッキ808のいずれかから、画像が感光
ドラムに形成される毎に給送される。感光ドラム上の像
とシート材の位置合わせは、レジストローラ806によ
って行われる。
【0025】必要枚数のコピーが形成されると、その原
稿はプラテン上から排出され、次の原稿がプラテン上に
位置決めされる。以下、同様である。
【0026】900は中間トレイであって、シート材の
両面に像を形成する場合、あるいはシート材の片面に重
ねて像を形成する(多重)場合に、一度、画像が形成さ
れたシート材をストックする。901は搬送ローラ、9
02は搬送ベルト、903はフラッパ、904は搬送ベ
ルト、905は搬送ローラである。両面コピーの場合に
はパス906を通って中間トレイ900にシート材を導
く。
【0027】シート材は画像面が上を向いている。多重
コピーの場合はパス907を通って中間トレイ900に
シート材を導く。シート材は画像面が下を向いている。
【0028】中間トレイ900に積載されたシート材
は、補助ローラ909、910、正逆転分離ローラ対9
11の作用によって下方から1枚ずつ分離されて再給送
される。再給送されたシート材は搬送ローラ913、9
14、815及びローラ810、レジストローラ806
を介して画像形成部へ導かれる。画像形成後は、前述と
同様に排出される。
【0029】プラテン上に配置された1枚の原稿に対し
て設定されたコピー枚数に応じて、先ず片面のコピーが
なされ、それらは中間トレイ900に積載される。その
後、プラテン上の原稿の表裏を反転させて再びプラテン
上に導き、この像をコピー枚数分だけ読み取る。読み取
られた像は読み取り毎に中間トレイ900から再給送さ
れるシート材に形成される。一方、原稿を原稿自動給送
装置によって1循する毎にコピーを1組だけ作成する方
法もある。この方法によれば、複数部のコピーを作成す
る場合でも、ページ順の揃ったコピー群が順に得られる
ので、ソーターが無くても必要な部数のコピーが区分け
して得られる。この方法で両面コピーをするときは、1
枚の原稿の両面を続けて読み取ってシート材の表裏に続
けてコピーして排出し、その後、次の原稿の両面につい
ても同様にして、このことを何度も繰り返せば、区分け
された両面コピー群が得られる。
【0030】複写機本体から排出される画像形成済みの
シートは、本体排出ローラ(本体排出手段)302によ
りシート処理装置(フィニッシャともいう)1に排出さ
れる。
【0031】複写機本体から搬入されたシートは、ノン
ソートモードの場合には、バッファローラ5、フラッパ
11、ノンソートモードパス21を介し、排出ローラ9
によりサンプルトレイ201に排出される。また、ソー
トモードの時には、バッファローラ5,フラッパ10、
ソートモードパス22を介し、排出ローラ7により中間
トレイとしての処理トレイ130上に一時的に積載され
る。処理トレイ130上のシート束は、不図示の整合部
材によりシート搬送方向と交差する方向の両側部が整合
され、また、必要に応じて、シート後端部がステイプラ
100(101)により綴じ処理された後に、束排出ロ
ーラ対180により、スタックトレイ200上に排出さ
れる。
【0032】次に、本発明に係るシート処理装置につい
て説明する。
【0033】〈シート処理装置の全体の概要説明〉ま
ず、本シート処理装置の主要な各部構成について述べ
る。
【0034】図1は、本実施の形態によるシート処理装
置の概略構成を模式的に示す全体断面図である。
【0035】この図に示すシート処理装置(以下「フィ
ニッシャ」という)1の構成において、符号2は、前記
リーダ部200’の本体排出ローラ対(本体排出手段)
821から排出されてくるシートPを受け入れる入口ロ
ーラ対、3は、受け入れたシートPを搬送する第1搬送
ローラ対、31は、該シートPの通過を検知する入口側
でのシート検知センサである。また、50は、搬送され
てくるシートPの後端部付近に穴あけをするパンチユニ
ットである。5は、搬送途上に配置されている比較的大
径の搬送大ローラ5(以下「バッファローラ」という)
であり、外部周囲に配した各押付けコロ12,13,1
4でロール面にシートPを押し付けて搬送する。
【0036】11は、第1切り換えフラッパであって、
ノンソートパス21とソートパス22とを選択的に切り
替える。10は、第2切り換えフラッパであって、ソー
トパス22とシートPを一時的に蓄えるためのバッファ
パス23との切り換えを行う。33は、ノンソートパス
21内のシートPを検知するセンサ、32は、バッファ
パス23内のシートPを検知するセンサである。
【0037】6は、ソートパス22の第2搬送ローラ
対、129は、シートPを一時的に集積し、該集積され
るシートPを整合すると共に、ステイプルユニット10
0のステイプラ101によってステイプル処理を行うた
めに設けられている中間トレイ(以下「処理トレイ」と
いう)130を含む処理トレイユニット129であり、
処理トレイ(第1の積載トレイ)130の排出端側に
は、束排出ローラ対(移送手段)を構成する一方の排出
ローラ、ここでは、固定側としての下束排出ローラ18
0aが配されている。7は、ソートパス22に配されて
シートPを処理トレイ(第1の積載トレイ)130上に
排出させるための第1排出ローラ対、9は、ノンソート
パス21に配されてシートPをサンプルトレイ201上
に排出させるための第2排出ローラ対である。
【0038】180bは、揺動ガイド150に支持され
ていて、該揺動ガイド150が閉じ位置にきたときに、
前記下束排出ローラ180aに加圧的に当接されて処理
トレイ130(第1の積載手段)上のシートPをスタッ
クトレイ(第2の積載トレイ)200上に束排出するた
めの上排出ローラである。40は、スタックトレイ20
0及びサンプルトレイ201上に積載されるシート束の
後端(束排出方向に対して後端)縁を支持する束積載ガ
イドであり、ここでは、シート処理装置1の外装を兼ね
ている。
【0039】〈ステイプルユニットの詳細説明〉次に、
前記ステイプルユニット100につき、特に、図2(主
断面該当の側面図)、図3(図2のa矢視方向平面図)
及び図4(図2のb矢視方向背面図)を参照して詳細に
説明する。
【0040】ステイプラ(綴じ手段)101は、ホルダ
102を介して移動台103上に固定されている。移動
台103は、処理トレイ130上に積載されるシートの
後端縁に対して平行に固定された1組のスタッド軸10
4,105を有し、各スタッド軸104,105には、
それぞれに転動コロ106,107が回動自在に組み付
けられており、該各転動コロ106,107は、固定台
108に対して同様に平行状態で穿設形成された一連の
穴状ガイドレール108a,108b,108c内に移
動可能に係合している。
【0041】各転動コロ106,107は、共に一連の
穴状ガイドレール108a,108b,108cの穴幅
よりも大径のフランジ106a,107aを有し、一
方、ステイプラ101を保持する移動台103の下面側
には、3ヵ所に支持コロ109が設けらており、該移動
台103は、一連の穴状ガイドレール108a,108
b,108cに沿って固定台108上を移動可能になっ
ている。
【0042】ここで、前記一連の穴状ガイドレール10
8a,108b,108cは、図3から明らかなよう
に、主ガイドレール穴部分(108a)と、該部分の左
端部側から分岐して平行する左端ガイドレール穴部分
(108b)及び右端部側から分岐して平行する右端ガ
イドレール穴部分(108c)とからなる形状に形成さ
れている。従って、該各部のレール形状のために、ステ
イプラ101が左方端部側に位置するときには、転動コ
ロ106がレール穴部分108bの左端部内に、転動コ
ロ107がレール穴部分108aの左端部内にそれぞれ
移動されて、右方側に所定角度だけ傾斜された状態の右
傾姿勢に維持され、また、中間部に位置するときには、
各転動コロ106,107が共にレール穴部分108a
内にあって非傾斜状態の平行姿勢に維持され、さらに、
右方端部側に位置するときには、転動コロ107がレー
ル穴部分108cの右端部内に、転動コロ106がレー
ル穴部分108aの右端部内にそれぞれ移動されて、左
方側に所定角度だけ傾斜された状態の左傾姿勢に維持さ
れることになり、これらの姿勢変更の作用は不図示の作
動カムによって行われる。
【0043】なお、ステイプルユニット100には、ス
テイプラ101のホームポジションを検知する不図示の
位置センサが設けられており、通常の場合、ステイプラ
101は、前部である左方端側のホームポジションで待
機している。
【0044】〈ステイプラ移動機構の詳細説明〉次に、
前記ステイプラ101の移動機構について詳細に説明す
る。
【0045】前記移動台103の一方の転動コロ106
には、フランジ106aの下方でピニオンギア106b
が一体に形成され、かつ上方にベルトプーリ106cが
一体化して設けられている。ピニオンギア106bは、
台面上の駆動モータM100の出力プーリとベルトプー
リ106cとの間に張架した駆動ベルトを介して連繋さ
れていると共に、前記レール穴に沿わせて固定台108
に固定したラックギア110に噛合させてあり、移動台
103は、駆動モータM100の正逆回転に対応してス
テイプラ101と共々にシート幅方向へ移動可能にされ
ている。
【0046】また、移動台103の下面から下方へ伸び
るスタッド軸111には、ストッパ倒しコロ112が設
けられており、該ストッパ倒しコロ112は、その詳細
については後述するが、前記処理トレイ130の後端ス
トッパ131とステイプラ101との衝接を避けるため
に、該後端ストッパ131を回動させる役割りを担って
いる。
【0047】〈後端ストッパの詳細説明〉次に、前記処
理トレイ130上でのシートPの後端縁を突き当て支持
する後端ストッパ131について詳細に説明する。
【0048】後端ストッパ131は、処理トレイ130
の積載面に対して垂直に立ち上げて形成され、シートP
の後端縁を突き当て支持する突当て支持面131aを有
しており、該突当て支持面131aは、処理トレイ13
0の下面側で枢支ピン131bを中心に矢印で示す下方
側へ揺回動可能にされている。また、前記ストッパ倒し
コロ112が当接して押圧作動されるカム面132aを
備えた主リンク132は、突当て板136に突き当てて
位置されると共に、不図示のフレーム等に固定した軸1
34を中心に引っ張りばね135に抗して揺回動可能に
されると共に、上端部のピン132bに対しては、一端
部を後端ストッパ131にピン131cで枢支した連結
リンク133の他端部長孔に摺動可能に連繋させてあ
る。
【0049】従って、この場合、移動台103の移動に
伴い、ステイプラ101と干渉関係におかれる後端スト
ッパ131については、該移動台103のストッパ倒し
コロ112が主リンク132のカム面132aを押圧す
ることで、図に2点鎖線で示す不干渉位置へ揺回動さ
れ、これによってステイプラ101との衝接が回避され
ている。そして、後述するステイプル処理の終了後、移
動台103がホームポジション位置に復帰することで、
後端ストッパ131もまた元の状態に復帰する。ここ
で、ストッパ倒しコロ112については、ステイプラ1
01の作動中、後端ストッパ131を回避位置に保持さ
せておくために、移動台103の移動方向に複数個(こ
こでは3個)が配設されている。
【0050】また、ステイプラ101を保持するホルダ
102の両側面には、後端ストッパ131の突き当て支
持面131aと同様な形状の支持面をもつステイプルス
トッパ(図2に二点鎖線で表示)113が付設されてお
り、後端ストッパ131が回避位置にあってもシート後
端縁の支持が可能にされている。
【0051】〈処理トレイユニットの概要説明〉次に、
前記処理トレイ130を含む処理トレイユニット129
につき、図5に基づいて詳細に説明する。
【0052】処理トレイユニット129は、処理トレイ
130と、後端ストッパ131と、整合手段140と、
揺動ガイド150と、引込みパドル160と、出没トレ
イ170と、それに、束排出ローラ対180等とによっ
て構成されている。
【0053】この場合、前記処理トレイ130について
は、シート束の排出方向に対して下流側(図5の左上方
側)を上方に、上流側(図の右下方側)を下方に位置さ
せることで傾斜した状態に設定しており、上流側である
下方端部には、上述の後端ストッパ131が配置され、
中間部には、その左右位置を占めて後述する引込みパド
ル160と、整合手段140が配置され、また、下流側
である上方端部、詳しくは実質的にユニット構成の上方
領域部分には、後述する引込みパドル160と束排出ロ
ーラ対180とを含んだ揺動ガイド150が配置され、
さらに、下流側である上方端部、詳しくは実質的にユニ
ット構成の下方領域部分でかつ前記スタックトレイ20
0の間にあっては、後述する出没トレイ170が配置さ
れている。
【0054】そして、前記第1排出ローラ対7から排出
されるシートPは、自身の自重及び後述する引込みパド
ル160の作用によって、該シートPの後端縁が後端ス
トッパ131の突当て支持面131aに突き当てられる
まで、処理トレイ130上を滑走する。
【0055】さらに、処理トレイ130の上方端部に
は、先にも述べたように、束排出ローラ対180を構成
する一方の下束排出ローラ180aが配置され、かつ前
記揺動ガイド150の下面前端部には、該下束排出ロー
ラ180aに離接自在に当接される他方の上束排出ロー
ラ180bが配置されており、これらの各排出ローラ対
180a,180bは、駆動モータM180で正逆回転
可能にされている。
【0056】〈整合手段の詳細説明〉次に、前記整合手
段140につき、図5及び該図5のc矢視図(背面図)
である図6に基づいて詳細に説明する。
【0057】整合手段140を構成する1組の整合部材
141,142は、前記処理トレイ130面上で、図6
において下方部(奥側部)と上方部(手前側部)とに、
シートPの両側端に対応して独立して対向配置されてい
ると共に、一方の手前側部での第1の整合部材(手前整
合部材)141、及び他方の手前側部での第2の整合部
材(奥整合部材)142は、それぞれにシート側端面を
押圧して支持するための、処理トレイ130面に対して
垂直な各整合面141a,142aと、シート裏面を支
持するためのラックギア部141b,142bとを有し
ており、該各ラックギア部141b,142bは、処理
トレイ130面に開穿した上下方向(シートPの幅方向
に対応)に平行な1組のガイド溝130a,130bを
通して下面側に配置されている。
【0058】すなわち、これを要約すると、処理トレイ
130に対して、その上面側に各整合面141a,14
2aが対向して配置され、かつその下面側に各ラックギ
ア部141b,142bが整合方向に移動可能なように
組み付けられている。
【0059】そして、各ラックギア部141b,142
bに対しては、それぞれの各駆動モータM141,M1
42によって正逆回転可能に駆動される個々のピニオン
ギア143,144が噛合されており、これによって第
1,第2の整合部材141,142がそれぞれに整合方
向へ移動可能にされている。ここで、第1,第2の整合
部材141,142に対しては、それぞれのホームポジ
ションを検知する不図示の位置センサが配置されてお
り、通常の場合、第1の整合部材141が図6において
上方端部(手間側部)、第2の整合部材142が下方端
部(奥側部)にそれぞれ設定された各ホームポジション
位置に待機している。
【0060】〈揺動ガイドの詳細説明〉次に、前記揺動
ガイド150について詳細に説明する。
【0061】揺動ガイド150は、先に述べたように下
流側(図5の左側)に対応する下面前端部にあって、前
記束排出ローラ対180の下束排出ローラ180aに当
接する上束排出ローラ180bを枢着していると共に、
上流側(図6の右側)に対応する下面後端部の支持軸1
51で枢支して揺動自在に支持されており、駆動モータ
M150による回転カム152の制御駆動で揺動可能に
されていると共に、ここでは、下束排出ローラ180a
に上束排出ローラ180bを当接させた閉口状態がホー
ムポジションとされ、これの検知は、不図示の位置セン
サにより行われる。
【0062】そして、通常の場合、個々の各シートPが
処理トレイ130上に排出される際には、開口状態(下
束排出ローラ180aに対して上束排出ローラ180b
が離間、揺動ガイド150の上方への揺動)に移行され
て、該シートPの排出と整合との各動作、ならびに次に
述べる引き込みパドル動作を支障なく行い得るように
し、また、処理トレイ130上での処理を終了したシー
ト束を前記スタックトレイ200上へ排出する際には、
閉口状態(下束排出ローラ180aに対して上束排出ロ
ーラ180bを当接、揺動ガイド150の下方への揺
動)に移行する。
【0063】〈引き込みパドルの詳細説明〉次に、前記
引き込みパドル160について詳細に説明する。
【0064】引き込みパドル160は、前記処理トレイ
130(図5)の上方にあって駆動軸161の複数箇所
に固定され、駆動モータM160によって適切なタイミ
ングで図5における反時計方向に回転駆動されるように
なっており、各引き込みパドル160の長さが処理トレ
イ130面までの間隔よりも若干長めに設定されている
と共に、そのホームポジションは、前記第1排出ローラ
対7から処理トレイ130上へのシートPの排出の障害
にならない位置(図5の実線表示位置)に設定されてい
る。
【0065】そして、この状態で処理トレイ130上へ
のシートPの排出がなされると、引き込みパドル160
が反時計方向に回転駆動されることで、該処理トレイ1
30上に排出されるシートP、ひいては該シートPの後
端縁が、後端ストッパ131の突当て支持面131aに
突き当てられるまで引き込まれるのであり、その後、引
き込みパドルは、所定時間を待って不図示の位置センサ
で検知される前記ホームポジション位置にタイミングよ
く停止する。
【0066】〈出没トレイの詳細説明〉次に、前記出没
トレイ170につき、図5及び該図5のd矢視図である
図7に基づいて詳細に説明する。
【0067】出没トレイ170は、束排出ローラ対18
0の内、下束排出ローラ180aの下側に位置されてお
り、処理トレイ130の傾斜にほぼ沿わせた態様でシー
ト束の排出方向(図5,7のX方向)に進退して出没作
動するようになっている。
【0068】すなわち、出没トレイ170の突出位置で
は、その先端がスタックトレイ200の上部側に突出
(図5の二点鎖線表示位置)し、退避位置(ホームポジ
ション位置)では、先端が下束排出ローラ180aより
も内側に引き込まれた状態で退避する(図5の実線表示
位置)。出没トレイ170の突出状態では、処理トレイ
130上に排出されるシートPの重心が該位置を超える
ことのないように、換言すると、突出位置でシートPの
先端突出部側が下方へ垂れ下がらないように、出没トレ
イ170は位置設定されている。
【0069】そして、この出没トレイ170は、支持フ
レーム171に固定された1対のガイドレール172,
172上に摺動可能に支持されており、回転軸174を
中心にして回転される回転カムコロ173が、出没トレ
イ170の下面溝175内に係合されていることから、
駆動モータM170による該回転カムコロ173の回転
作動に伴って上述の如くに出没操作されるもので、常態
では、不図示の位置センサで検知される前記ホームポジ
ション位置に待機している。
【0070】また、出没トレイ170の端部には、処理
トレイ130上のシート束が下カールの時検知できるカ
ール検知センサS210(図5、図7)を備えている。
【0071】〈スタックトレイ及びサンプルトレイの詳
細説明〉次に、前記スタックトレイ200及びサンプル
トレイ201につき、図8及び図9に基づいて詳細に説
明する。
【0072】スタックトレイ200及びサンプルトレイ
201は、状況に応じてそれぞれに使い分けられるもの
で、下方に配置されているスタックトレイ200は、コ
ピー出力、プリンタ出力等におけるシート束を受け取る
ときに選択され、上方に配置されているサンプルトレイ
201は、サンプル出力、割り込み出力、スタックトレ
イのオーバーフロー時の出力、ファンクション出力、ジ
ョブ混載時の出力等でのシートを受け取るときに選択さ
れる。
【0073】そして、これらのスタックトレイ200及
びサンプルトレイ201は、それぞれにトレイベースプ
レート202,203に保持されていると共に、該各ベ
ースプレート202,203に取付け枠板204,20
5を介して固定したステッピングモータM200,M2
01を用いることで、個々に独立して上下の昇降方向へ
自走可能にされており、この場合、双方共に、ほぼ同一
の態様に構成されることから、ここでは、主にスタック
トレイ200側についてのみ述べる。
【0074】前記シート処理装置1の両端部には、1対
のフレーム250,250が上下方向に設けられている
と共に、該フレーム250,250に対してそれぞれに
上下方向のガイドレール部を兼ねるラックギア部材25
1,251が取り付けられている。前記トレイベースプ
レート202の一方(シート幅方向を基準にして左端側
に対応)から延長された後端部と、これに対向(同様に
右端側に対応)する取付け枠板204から延長された後
端部とにそれぞれ回転自在に設けられている1対のガイ
ドコロ206,207を用い、該各ガイドコロ206,
207を対応する各ガイドレール部内に嵌挿させること
で、前記スタックトレイ200を上下に昇降可能に保持
させ、かつ一方のフレーム250の折り返された端縁に
規制部材208を係合させることで、シート幅方向のガ
タつきを拘束して規制するようにしている。
【0075】一方、ステッピングモータM200の回転
出力は、タイミングベルト211を介して駆動軸213
のプーリ212に伝達される。そして、駆動軸213に
は、ばね216で付勢されて軸方向に摺動のみ可能にし
たラチエットホイール215が設けられており、該ラチ
エットホイール215は、軸上の駆動ギア214に一方
向へ駆動可能に係合させてある。また、駆動ギア214
に対しては、従動軸217上の両端部に配したアイドラ
ギア218,218の一方が噛合され、かつ該各アイド
ラギア218,218は、それぞれに昇降ギア219,
219を介して前記ラックギア部材251,251に噛
合させている。つまり、前記スタックトレイ200は、
これらのギアトレーンからなる駆動系を介して上下方向
に昇降自在にされている。
【0076】また、前記駆動軸213上の駆動ギア21
4に一方向付勢係合されるラチエットホイール215
は、前記スタックトレイ200の下降時にあって、例え
ば、異物等を挟んで駆動系が破損したりすることのない
ように設けられているもので、ここでは、ばね216に
所要程度の付勢力を付与しておき、該スタックトレイ2
00の上昇時においてのみ、あらかじめ設定されている
条件対応にばね216の付勢力に抗し空回りすることで
防護するようになっており、この空回り状況、つまり異
常が発生した場合には、直ちにステッピングモータM2
00の駆動を停止させるべく、駆動ギア214のフラン
ジ部に形成したクロックスリット等をセンサS201に
よって検出させるようになっている。なお、センサS2
01に関しては、通常動作時における脱調検知のために
も用いられる。
【0077】続いて、前記スタックトレイ200及びサ
ンプルトレイ201の昇降位置制御のための各センサ配
置について述べる。
【0078】センサS202は、サンプルトレイ201
の積載エリア検知のためのセンサであり、該サンプルト
レイ201の上昇限位置検知センサS203aから処理
トレイシート面検知センサS205までのエリアに属す
る範囲に位置していることを検知する。
【0079】センサS203bは、第2の排出ローラ対
9からサンプルトレイ201上に排出されるシートPが
所定枚数に達したことを検知のためのセンサであり、こ
こでは、ノンソートシート面検知センサS204からシ
ート積載枚数1000枚相当の位置に配置されている。
【0080】センサS203cは、処理トレイ130か
らサンプルトレイ201上に排出されるシートPが所定
枚数に達したことを検知のためのセンサであり、同様
に、シート面検知センサS205からシート積載枚数2
000枚相当の位置に配置されている。
【0081】センサS203dは、スタックトレイ20
0が処理トレイ130からシートPを受け取るときの積
載量の高さを制限するためのセンサであり、シート面検
知センサS205からシート積載枚数2000枚相当の
位置に配置されている。
【0082】センサS203eは、スタックトレイ20
0の下降限位置を設定するセンサである。
【0083】また、スタックトレイ200及びサンプル
トレイ201には、それぞれにシート有無検知センサ2
06a,206bが配置されている。
【0084】そして、これらの各センサの内で、シート
面検知センサS204,S205のみが、シートPの一
方の側縁から他方の側縁への光透過によってその有無を
検知する光透過型に設定されており、ここでは、そのシ
ート面検知手法として、各シート面検知センサS20
4,S205の下方から、これを覆う位置まで各トレイ
200,201を上昇させた状態がイニシャルであり、
シート積載後にセンサ光軸が現れるまで下降させ、その
後、再びセンサ光軸を覆うまで上昇させることを繰り返
す。
【0085】〈シートPの流れについての詳細説明〉ユ
ーザが、画像形成装置本体の操作部(図示略)で、ノン
ソートモードを指定したいとき、図10に示すように、
入り口ローラ対2、搬送ローラ3、バッファローラとし
ての搬送大ローラ5は回転し、画像形成装置本体300
から搬送されてくるシートPを搬送する。フラッパ11
は、図に示す位置にソレノイド(図示略)の働きにより
回動し、シートPをノンソートパス21に搬送する。セ
ンサ33でシートPの後端を検知したら、ローラ9は、
積載に適した速度で回転し、サンプルトレイ200にシ
ートPを排出する。
【0086】次に、ユーザがステイプルソートモードを
指定したときの動作を説明する。
【0087】図11に示すように、入り口ローラ対2、
搬送ローラ3、搬送大ローラ5は回転し、画像形成装置
本体300から搬送されていくるシートPを搬送する。
フラッパ10,11は、図の位置で停止している。シー
トPは、ソートパス22通り、第1排出ローラ対7によ
り処理トレイ130に排出される。このとき、出没トレ
イ170は、突出位置にあるため、排出ローラ7でシー
トPを排出した先に、先端垂れ下がり、戻り不良になる
のを防止すると共に、処理トレイ上のシートの整列性を
高めている。
【0088】排出されたシートPは、自重で後端ストッ
パ131へ移動し始め、加えてホームポジション停止し
ていたパドル160は、モータM160の駆動を受けて
反時計方向に回動し、前記シートの移動を助長する。シ
ートPの後端が、ストッパ131に確実に当接し停止す
るときと、パドル160の回転も停止され、整合部材が
排出されたシートを整合する。
【0089】1部目のシートが全て処理トレイ130上
に排出され、整合されたら、図12に示すように揺動ガ
イド150は降りてきて、上束排出ローラ180bがシ
ート束の上に乗り、ステイプラ101は、シート束をス
テイプルする。
【0090】一方、その間に、画像形成装置本体300
から排出されてきたシートP1 は、図12に示すよう
に、フラッパ10の回動により搬送大ローラ5に巻き付
けられ、センサ32から所定距離進んだところで停止す
る。次のシートP2 が紙検知センサー31から所定距離
進んだら、図13に示すように、搬送大ローラ5は回転
し、1枚目のシートP1 より2枚目のシートP2 の方が
所定距離先行するように重ね合わせ、図14に示すよう
に搬送大ローラ5に巻き付け、所定距離で停止する。一
方、処理トレイ130上のシート束は、図13,図14
に示すように、束排出ローラ対180によりスタックト
レイ200上に束排出される。
【0091】但し、この時、出没トレイ170は、シー
ト束をスタックトレイ200に落下させるために、シー
ト束が束排紙ローラを抜ける前に、ホームポジションへ
移動する。図15に示すように、3枚目のシートP3
所定位に到達したら、搬送大ローラ5は回転し、シート
3 を所定距離ずらして重ね合わせ、フラッパ10は回
動して3枚のシートPをソートパス22に搬送する。
【0092】図16に示すように、揺動ガイド150は
降りたまま、束排出ローラ180a,180bで3枚の
シートPを受け取り、図17に示すようにシートPの後
端が第1排出ローラ対7を抜けたら束排出ローラ180
a,180bは逆転し、後端が後端ストッパ131に当
接する前に、図18に示すように揺動ガイドは上昇し、
ローラ8は、シート面から離れる。4枚目以降のシート
Pは、1部目の動作と同様ソートパスを通って、処理ト
レイ上に排出される。3部目以降は、2部目と同じ動作
をし、設定部数分のシート束をスタックトレイ200に
積載し終了する。
【0093】上記複数枚のシートの重ね搬送において、
各シートPは搬送方向にオフセットされており、シート
2 はシートP1 に対し下流にオフセットし、シートP
3 はシートP2 に対し下流にオフセットされている。
【0094】シートPのオフセット量と揺動ガイド上昇
タイミングは、束排出ローラの戻し速度によるシートの
静定時間に関り、すなわち、画像形成装置本体300の
処理能力によって決まり、本実施の形態においては、シ
ートの搬送速度750mm/s、オフセット量(b=2
0mm)位、束排出ローラ戻し速度500mm/sにお
いて、束排出ローラの離間位置は、シートP1 がストッ
パに当接する40mm以下位前に(aの値)に到達した
タイミングに設定している。
【0095】〈ソートモードの詳細説明〉ユーザは、原
稿をRDF400にセットし、図示しない操作部上でソ
ートモードを指定し、スタートキー(図示せず)をON
する。入り口ローラ2、搬送ローラ3は、ステイプルソ
ートモードと同様に図19のように回転し、シートPを
処理トレイ130上に積載する。整合手段140は、処
理トレイ130上のシートPを整合しながら、処理トレ
イ130上に少数枚を積載した後、図20に示すよう
に、揺動ガイド150が降りてきて、少数枚のシート束
を束搬送する。
【0096】次に、送られてきたシートPは、フラッパ
10の上を通り、搬送大ローラ5にステイプルソートモ
ードで述べた動作と同様に巻きつけられ、束排出終了後
の処理トレイ130に排出される。束排出する少数枚束
の枚数は、実験により20枚以下が望ましい。この枚数
については、原稿枚数≧束排出する枚数≦20枚を満足
する枚数になるようにする。よって、プログラムを組む
ときに、束排出する枚数を5枚と設定したら、原稿枚数
が4枚の時は4枚づつ束排出する。原稿枚数が5枚以上
の場合、たとえば14枚だった場合、5枚+5枚+4枚
に分けてそれぞれ整合し、束排出する。
【0097】2部目は、オフセットした位置で整合さ
れ、1部目と同様に少数枚づつ束排出される。2部目が
終了したら、手前整合部材141と奥整合部材142
は、1部目を整合した位置に戻り、3部目を整合する。
【0098】〈スタックトレイ200、サンプルトレイ
201の動きの詳細説明〉図8、図9において、各サン
プルトレイ201,スタックトレイ200は、通常、動
作開始前は各紙面検知センサ位置(通常積載位置)S2
04,S205で待機している。
【0099】上記説明で、コピー、もしくはプリンタ出
力を通常積載するのがスタックトレイ200であり、上
述したステイプラ101等による処理されたものや、未
綴じで少数枚づつ排出される束を受け取ることができ、
最大で2000枚相当分の積載が可能であり、それをセ
ンサ203dで検知している。
【0100】この際、コピーのプリンタの出力がまだ続
く時は、スタックトレイ200はセンサS203dより
1000枚相当分位置を下降させる(S203d′の位
置)。つづいて、サンプルトレイ201をサンプルトレ
イ用の紙面紙面検知S205まで下降させて、再びシー
トの受け取りを始める。この時、サンプルトレイ201
は最大で1000枚相当分の積載が可能で、センサ20
3cでそれを検知している。
【0101】次に、2000枚相当以下のジョブ終了
後、スタックトレイ200上のシートを取り除かない
で、次のジョブを始める時や、現状のジョブ中に割り込
みをする時等は、処理操作はできないが、サンプルトレ
イ201を用いてノンソート排出パス21より積載する
ことが可能である。
【0102】通常状態により、ノンソート排出パス21
を用いて、サンプルトレイ201に出力されるモードと
しては、1部のみ処理なしでサンプル用出力をする時
や、ファンクション仕分けでサンプルトレイ出力が設定
されている時などである。
【0103】次に、シート処理装置の本発明に係る要部
について、図22、図23、図24に基づいて説明す
る。
【0104】図22(a)に示すように、処理トレイ1
30上にシート束を積載した際、カール検知センサS2
10が、カール検知センサフラグにより押圧されていな
い状態の時は、それを制御装置4が認識し、束排出モー
タM180を制御し、図24(a)に示すような束排出
速度にて、シート束を束排出させている。
【0105】この時の、シート束排出の初期速度は、本
実施の形態においては750mm/sであり、所定量
(例えば、本実施の形態では130mm程度)シート束
が排出されたことを、制御装置4により検出したら、束
後端けり出し速度である450mm/sになるように制
御しており、上カールの多数枚積載において、束排出不
良なく積載可能にしている。
【0106】また、図22(b)に示すように、処理ト
レイ130上にシート束を積載した際、カール検知セン
サS210がカール検知センサフラグにより押圧されて
いる状態の時は、それを制御装置4が認識し、束排出モ
ータM180を制御し、図24(b)のように束排出の
束けり出し速度を下げるようにしている(本実施の形態
において300mm/s)。これにより、下カールの多
数枚積載において戻り不良なく積載可能にしている。
【0107】〈実施の形態2〉実施の形態1において
は、処理トレイ130の下方の出没トレイ170にカー
ル検知センサS210を持たせ、下カールを検知させて
いたが、実施の形態2においては(図25参照)、処理
トレイ130の上方に配置されて、排出中のシート束を
処理トレイ130に積載する時のシート積載位置と、処
理トレイ130に積載されたシート束を排出するシート
束排出位置との間を、回動可能な揺動ガイド150に、
カール検知センサS210を持たせ、上カールを検知す
ることで(図25(a))、束排出を検知していない時
(図25(b))よりも、束排出速度のけり出し速度を
高くすることを特徴としている。
【0108】〈実施の形態3〉実施の形態3においては
(図26参照)、処理トレイ130の上方、下方に配置
された揺動ガイド150、出没トレイ170にそれぞれ
カール検知センサS210a、S210bを備えること
で、束排出速度のけり出し速度を3段階にすることを特
徴とし、カール検知センサS210a、210bの両方
センサが押圧されていない時(カールのないシート束の
時)に比して、カール検知センサS210bのみセンサ
が押圧されていれば(図25(a))、束排出速度は高
く、逆にカール検知センサS210aのみセンサが押圧
されていれば(図25(b))束排出速度は低くなるよ
うに制御手段4が制御している。
【0109】また、カール検知センサS210a、S2
10bの両方が押圧されているような時は、カール検知
センサS210a、S210bの両方が押圧されていな
い時(カールのない束の時)の束排出速度で排出するよ
うに制御手段により制御している。
【0110】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1の積載手段に積載されたシート束を、束排出手段に
より第2の積載手段に排出する時、カール検知手段によ
り検知された排出束のカール状態(カール方向)に基づ
いて、束排出手段の排出速度を制御したので、第2の積
載手段へ多数枚のシート束を積載する際、既積載束のカ
ール状態の影響による積載不良、例えば、上カール束に
よるシート束の排出不良、下カール束によるシート束の
戻り不良、等を防止することができ、第2の積載手段へ
の安定した束積載が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシート処理装置の全体構成を示す正面
図。
【図2】同じくステイプラと処理トレイ部の側面図。
【図3】同じく図2のa視図でステイプラ移動機構の平
面図。
【図4】同じく図2のb視図でステイプラの背面図。
【図5】同じく揺動ガイドと処理トレイの縦断側面図。
【図6】同じく処理トレイ、整合壁移動機構の背面図。
【図7】同じく出没トレイの平面図。
【図8】同じくスタックトレイ移動機構の平面図。
【図9】同じくスタックトレイまわりのセンサ配置図。
【図10】同じくノンソートモード時のシート処理装置
の動作図。
【図11】同じくステイプルソートモード時のシート処
理装置の動作図。
【図12】同じくステイプルソートモード時のシート処
理装置の動作図。
【図13】同じくステイプルソートモード時のシート処
理装置の動作図。
【図14】同じくステイプルソートモード時のシート処
理装置の動作図。
【図15】同じくステイプルソートモード時のシート処
理装置の動作図。
【図16】同じくステイプルソートモード時のシート処
理装置の動作図。
【図17】同じくステイプルソートモード時のシート処
理装置の動作図。
【図18】同じくステイプルソートモード時のシート処
理装置の動作図。
【図19】同じくソートモード時のシート処理装置の動
作図。
【図20】同じくソートモード時のシート処理装置の動
作図。
【図21】本発明に係るシート処理装置が適用可能な画
像形成装置の縦断正面図。
【図22】本発明に係るカール検知センサと処理トレイ
に上に積載されたシート束を示した側面図であり、
(a)図は上カール束によるカール検知センサがシート
束に押圧されていない状態、(b)図は下カール束によ
るカール検知センサがシート束に押圧されている状態を
示す。
【図23】本発明のシート処理装置の制御に係るブロッ
ク図。
【図24】本発明に係るシート束排出速度の時間による
変化を示した図であり、(a)図はカール検知センサが
上カールのシート束に押圧されていない状態、(b)図
はカール検知センサが下カールのシート束に押圧し合う
状態を示す。
【図25】本発明の実施の形態2に係るカール検知セン
サと、処理トレイに上に積載されたシート束を示した側
面図であり、(a)図は上カール束によりカール検知セ
ンサがシート束により押圧されている状態、(b)図は
下カール束によりカール検知センサが押圧されていない
状態を示す。
【図26】本発明の実施の形態3に係るカール検知セン
サと、処理トレイに上に積載されたシート束を示した側
面図であり、(a)図は揺動ガイドのカール検知センサ
が上カール束を検知している状態、(b)図は出没トレ
イのカール検知センサが下カール束を検知している状
態、(c)図は出没トレイ及び揺動ガイドのカール検知
センサが、シート束のカールを検知していない状態を示
す。
【符号の説明】 S210 カール検知センサ(カール検知手
段) 7 排出ローラ対(シート排出手段) 4 制御装置(制御手段) 130 処理トレイ(第1の積載手段) 150 揺動ガイド 170 出没トレイ 180 束排出ローラ対(束排出手段) 200 スタックトレイ(第2の積載手段) 200’ リーダ部(画像入力部) 300 プリンタ部(画像出力部) 200’,300 複写機本体(画像形成装置本体) 400 シート処理装置の装置本体 601 感光ドラム(画像形成手段) 821 排出ローラ対(本体排出手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを排出するシート排出手段と、 該シート排出手段から排出されたシートを積載する第1
    の積載手段と、 該第1の積載手段上のシート束を束排出する束排出手段
    と、 該束排出手段のシート束排出速度を制御する制御手段
    と、 該束排出手段により束排出されるシート束を積載可能で
    あって、装置本体に沿って上下動自在な第2の積載手段
    と、 前記第1の積載手段上のシート束のカール状態を検知す
    るカール検知手段と、を備え、 前記カール検知手段によるシート束のカール状態の検知
    により、前記制御手段により前記束排出手段の束排出速
    度を制御することを特徴とするシート処理装置。
  2. 【請求項2】 前記カール検知手段の検知によるシート
    束のカール状態が、下カールである場合には、前記束排
    出手段の束排出速度を低くし、上カールである場合に
    は、前記束排出手段の束排出速度を高くすることを特徴
    とする請求項1記載のシート処理装置。
  3. 【請求項3】 前記カール検知手段は、前記第1の積載
    手段の下方近傍に配置されていて、排出中のシート束を
    ガイド可能なガイド位置と、装置本体内に引っ込んだ退
    避位置との間を、移動可能な出没トレイに備えられたこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載のシート処理装置。
  4. 【請求項4】 前記カール検知手段は、前記第1の積載
    手段の上方近傍に配置されていて、前記第1の積載手段
    にシートを積載時のシート積載位置と、前記第1の積載
    手段に積載されたシート束を排出するシート束排出との
    間を、回動可能な揺動ガイドに備えられたことを特徴と
    する請求項1又は2記載のシート処理装置。
  5. 【請求項5】 前記カール検知手段は、前記第1の積載
    手段の下方近傍に配置されていて、排出中のシート束を
    ガイド可能なガイド位置と、装置本体内に引っ込んだ退
    避位置との間を、移動可能な出没トレイと、 前記第1の積載手段の上方近傍に配置されていて、前記
    第1の積載手段にシートを積載時のシート積載位置と、
    前記第1の積載手段に積載されたシート束を排出するシ
    ート束排出との間を、回動可能な揺動ガイドと、 にそれぞれ備えられたことを特徴とする請求項1記載の
    シート処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし6記載のシート処理装置
    と、シートに画像を形成する画像形成手段と、該画像形
    成手段により画像形成されたシートを前記シート処理装
    置に排出する排出手段と、を備えることを特徴とする画
    像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100440053C (zh) * 2004-09-06 2008-12-03 佳能株式会社 图像形成装置
JP2010054596A (ja) * 2008-08-26 2010-03-11 Canon Inc シート処理装置、及び画像形成装置

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CN100440053C (zh) * 2004-09-06 2008-12-03 佳能株式会社 图像形成装置
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