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JP2000135711A - 円形の切込みをつけるための運搬可能な機械鋸 - Google Patents

円形の切込みをつけるための運搬可能な機械鋸

Info

Publication number
JP2000135711A
JP2000135711A JP11213359A JP21335999A JP2000135711A JP 2000135711 A JP2000135711 A JP 2000135711A JP 11213359 A JP11213359 A JP 11213359A JP 21335999 A JP21335999 A JP 21335999A JP 2000135711 A JP2000135711 A JP 2000135711A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circular
saw
guide
circular saw
making
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11213359A
Other languages
English (en)
Inventor
Boller Willi
ボラー ウイリ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinko Electric Industries Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shinko Electric Industries Co Ltd filed Critical Shinko Electric Industries Co Ltd
Publication of JP2000135711A publication Critical patent/JP2000135711A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
  • Road Repair (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 板状の目的物および建築物の部材に、円鋸を
用いて円形の穴をあけることができ、しかも円形の穴を
あける作業過程を単純化して、手直し作業の必要をなく
すことができるような装置を提供する。 【解決手段】 円鋸を備えた機械鋸であって、この円鋸
はカトリック聖職者のかぶる椀型頭巾の形をしており、
円形の切込み溝を形成するのに適している。円鋸は、案
内装置および中央軸受け支え(11)を介して支持装置
と結合されており、中央軸受け支え(11)の2本の回
転軸(12、13)のそれぞれの周囲を旋回可能であ
る。任意の長さに固定可能な案内レール(32、33)
は、希望する切込み円の半径を設定するのに適してい
る。設定された半径に、円鋸の曲率半径(23)を一致
させる。この機械鋸は、建築物の部材に円形の穴をあけ
ることを可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円形の切込みをつ
けるための運搬可能な機械鋸であって、円鋸、該円鋸の
ための案内装置、少くとも1個の駆動装置、および加工
されるべき目的物に対して機械鋸を位置決めするための
支持装置を備えたものに関する。
【0002】
【従来の技術】 土木建築の領域では、家屋の壁、天井
または床に、また、コンクリート打ちまたはアスファル
ト防水を施した面および路面に、円形の穴をあける必要
がしばしば生じる。比較的小径の穴をあけるにはしばし
ばダイヤモンド錐が用いられる。
【0003】比較的大径の穴をあける場合には、ダイヤ
モンド錐は特殊な場合にしか使えず、しかもエネルギー
必要量が非常に多量になる。路面の場合には、例えばマ
ンホールのための穴、すなわちその密閉領域のための穴
をあける必要が生じる。従来はエア・ハンマまたは電気
ハンマ、および例えばたがねのような、個々の場合の目
的に適合する工具を用いて、コンクリート層またはアス
ファルト層に適当な穴をあけていた。また、それ自体は
公知の円鋸を用いて、4本の直線状の切込みをつけるこ
とによって正方形を切り抜き、この正方形によって、希
望する円形の穴を取り囲むか、または希望する円形の穴
によって前記正方形が取り囲まれるようにする、という
ことも既に提案されている。
【0004】第一の場合、すなわち正方形によって円形
の穴を取り囲む場合には、掘削範囲が必要以上に広く、
しかも掘削の結果が円形ではない。第二の場合には掘削
範囲が小さすぎるので、更に追加の作業において、工具
を用いて希望する円形を造り出さなければならない。家
屋についても、例えば木製天井またはコンクリート天井
に螺旋階段用の穴をあけなければならない時に、同様の
問題が起こる。このような穴も、多大な費用のかかる作
業において、穿孔または破砕によって造り出すか、また
は上述した通り直線状の切込みをつけることによって、
希望する形状に近い穴をあけなければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の課題
は、板状の目的物および建築物の部材に、円鋸を用いて
円形の穴をあけることができ、しかも円形の穴をあける
作業過程を単純化して、手直し作業の必要をなくすこと
ができるような装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は請求項1の特
徴部に記載した特徴によって解決される。本発明の好ま
しい実施態様は従属クレームに記載した特徴から明らか
になる。
【0007】
【作用】本発明は、カトリック聖職者のかぶる椀型頭巾
の形をした円鋸を使用することによって、次のような長
所を生む。すなわちこの円鋸は、円形の切込み溝の中
で、周囲の面に沿っても、円形の面に対して直角の方向
にも、締まって動かなくなるようなことなしに移動する
ことができる。その目的のため、この円鋸は案内装置の
外端部に保持されている。そして案内装置の方は、その
内端部の領域において支持装置に支えられている。従っ
て次のような長所が生じる。案内装置の外端部はこの支
持装置の周囲を旋回可能であり、支持装置によって球面
上を強制的に案内される。円鋸の形を決定する椀型頭巾
の曲率半径は、案内装置の長さによって決定される球面
の半径に等しい。
【0008】案内装置の内端部の領域の軸受け支えを支
える支持装置は、加工されるべき目的物に対して機械鋸
を位置決めし、且つ/または固定するのに役立つ。ここ
で加工されるべき目的物とは、何らかの建築材料、例え
ば木材、コンクリートもしくは混合材で構成されている
板、またはこの種の建築材料で構成されている建築物の
部材、または例えばコンクリートもしくはアスファルト
で構成されている路面をいう。支持装置は、案内装置の
内端部の領域の軸受け支えが、形成されるべき円形の切
込みの中心と心合せされるように、加工されるべき目的
物に対して位置決めされる。軸受け支えは、互に直交す
る2本の回転軸を有する。これらの回転軸は、案内装置
に自由度2の運動を許容する。
【0009】第一の回転軸は、基準面とほぼ直角をなす
ように支持装置に取り付けられている。この基準面は通
常、加工されるべき目的物の表面とほぼ平行である。第
一の回転軸とほぼ直角をなすように取り付けられている
第二の回転軸は、第一の回転軸に固定されており、その
周囲を旋回可能である。従って次のような長所が生じ
る。すなわち案内装置は、その外端部が円軌道に乗り、
同時に案内装置そのものがこの円軌道と直角をなす第二
の回転軸の周囲を旋回しながら、第一の回転軸の周囲を
旋回可能である。その結果、案内装置の外端部に保持さ
れた円鋸は球面に沿って移動することができる。この球
面の中心は、案内装置の軸受け支えの内部の、互いに直
交する2本の回転軸の交点上にある。
【0010】本発明では所定の直径を有する円形の穴を
あけるため、椀型頭巾の形をした円鋸を使用する。この
椀型頭巾の半径は、あけられるべき円形の穴の半径に等
しい。同時にまた機械鋸において、案内装置の内端部領
域の軸受け支えの中心と、案内装置の外端部の円鋸の中
心との間の長さも、あけられるべき円形の穴の半径と等
しくなるように決められる。本発明の円鋸を駆動し、案
内装置をあらかじめ決めてあった円に沿って、且つまた
その円に対して直角の方向にも移動させることによっ
て、例えば板状部材に円形の切込みをつけた場合には、
切込み溝の壁は直線状とはならず、適当な半径をもって
湾曲する。
【0011】もう1つの長所は、案内装置の長さが可変
であり、案内装置の外端部の円鋸保持部が解錠可能な継
手になっているので、円鋸は取り替え可能である、とい
う点にある。案内装置に設定される円の半径の長さに応
じて、それと等しい半径をもった円鋸が使用されるの
で、原則として任意の直径をもった円形の穴をあけるこ
とができる。機械鋸の構成要素を適当に構成すれば、直
径が20センチメートル以下から数メートルまでの円形
の穴をあけることが可能になる。この機械鋸を使用し得
る限界は、発生指せられる切込み力および実現可能な切
込み深さによって異なる。本発明の円鋸は、刃の領域に
公知の装備が施されるので、装備の種類に応じた切削対
象物に対して極めて有効である。なお例えばコンクリー
トおよび岩石にはダイヤモンド・ソーが、また木材には
それにふさわしい歯を有する鋸が、それぞれ好適であ
る。
【0012】支持装置に設けられている円形案内レール
は、案内装置の第一の案内部材と協働し、案内装置が駆
動ユニットによって円軌道に沿った旋回をさせられるの
を可能にする。なお駆動ユニットとしては、それ自体は
公知の油圧式、空気式又は電気式のものが好適である。
支持装置に設けられているこの円形案内レールと直角を
なすように、案内装置と協働する第二の案内部材が設け
られている。第二の案内部材は、案内装置が第二の駆動
ユニットによって中央軸受け支えの周囲を旋回させられ
るのを可能にする。この駆動ユニットも、それ自体は公
知の油圧式、空気式または電気式のものであってもよ
い。円鋸用の駆動装置としても、それ自体は公知の油圧
式、空気式または電気式のものを使用することができ
る。本発明の機械鋸のためには、三相交流モータを備え
た駆動装置が好ましいことが証明された。但し交流の周
波数を100ヘルツよりも高く、例えば450ヘルツに
することが条件である。そうすると、円鋸の切込み工程
を最適状態に制御することができ、同時に駆動装置をで
きるだけ小型化することができる。
【0013】本発明の機械鋸は、板状の目的物ならびに
その他の物体および部材に円形の切込みをつけ、その切
込みに応じた穴をあけることを可能にする。しかも手直
し作業の必要がなく、また、円形の穴をあける上でやむ
を得ないもの以外には材料を切り取らない。従ってこの
機械鋸は迅速且つ経済的な作業法を可能にする。その
上、この機械鋸は、本発明の上部構造物を使用すれば、
種々の使用目的および種々の直径を実現し得るように組
み立てることができる。どの様な使用目的およびどの様
な直径の場合にも、同様の長所が生じる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1に示す運搬可能な機械鋸は円
鋸1を備えており、加工されるべき目的物4の上に載せ
られている。図示の場合、目的物4はコンクリート板で
ある。円形の切込み線5に沿って形成される切込み溝6
により、加工されるべき目的物4から円盤が切り抜かれ
る。円形の切込み線5の中心には回転軸12が位置す
る。この機械鋸は支持装置3を含んでいる。支持装置3
は結合手段17を介して加工されるべき目的物4と結合
されている。結合手段17としては、ボルト連結/チャ
ック連結またはそれに似た、それ自体は公知の手段が好
適である。この結合手段17を用いて支持装置3を、従
って機械鋸全体を、希望する加工現場で加工されるべき
目的物4の上に位置決めし、加工している間に位置ずれ
が起こらないように固定する。なお、このような結合手
段がなくても、舗装面の上に据えただけ、つまり自重の
みで十分切断が可能である。
【0015】支持装置3の中央部分には、中央軸受け支
え11を載せる基板25が取り付けられている。この基
板25は、加工されるべき目的物4の表面15とほぼ平
行な基準面14を有する。中央軸受け支え11は、支持
装置3の基準面14とほぼ直角をなすように設けられた
第一の回転軸12を有する。案内装置2はこの中央軸受
け支え11を介して、旋回可能なように支持装置3と結
合されている。しかも案内装置2は、互に直交する2本
の回転軸12および13のそれぞれの周囲を旋回可能で
ある。第一の旋回運動は第一の回転軸12を中心として
可能であり、第二の旋回運動は第二の回転軸13を中心
として可能である。
【0016】第一の回転軸12と直角をなすように設け
られている第二の回転軸13は、第一の回転軸12に対
して固定的に位置決めされている。第一の回転軸12を
中心とする旋回運動は矢印26の方向に行われ、第二の
回転軸13を中心とする旋回運動は矢印27の方向に行
われる。中央軸受け支え11は、第一の回転軸12を備
えた内側軸受28と、第二の回転軸13を備えた2個の
外側側面軸受29とを含んでいる。2個の外側側面軸受
29は、内側軸受28の両側に取り付けられ、ジャーナ
ルを介して内側軸受28と結合されている。案内装置2
の内端部の領域9を保持する保持部31を有する旋回ア
ーム30が、2個の外側側面軸受29のそれぞれと結合
されている。これらの保持部31は解錠可能な圧縮接続
継手として形成されており、案内装置2の内端部の領域
9はこれらの保持部31に対して相対移動をすることが
でき、いろいろな位置で保持部31で締めつけて案内装
置2を固定することができる。図示の場合、案内装置2
は2対の案内レール32、33を含んでいる。
【0017】これらの案内レール32、33は、案内装
置2に高い安定性と剛性を与える。案内装置2の外端部
の領域8には、円鋸1のための保持部10が取り付けら
れている。この保持部10は、案内レール32および3
3に固着された基板34と、基板34に固定された駆動
装置7とを含んでいる。この駆動装置7は駆動軸35を
介して円鋸1を駆動する。円鋸1と駆動軸35とは、中
央軸受け支え11の内部の第一および第二の回転軸1
2、13の交点を通る半径方向軸36と、心合わせされ
ている。円鋸1は、解錠可能な継手16を介して、駆動
軸35と、または円鋸1の取り替えを可能にする保持部
10と、結合されている。
【0018】案内装置2の全体は円鋸1および半径方向
軸36と共に、第二の回転軸13を中心として、矢印3
7、38の方向に旋回可能である。すなわち矢印37の
方向には半径方向軸の36’の位置まで、また、矢印3
8の方向には36”の位置まで旋回可能である。これら
の旋回方向への運動によって、切込み溝6の切込み深さ
が設定可能となり、実現可能となる。
【0019】支持装置3の外縁領域には、堅固な環状リ
ングで構成された円形案内レール18が設けられてい
る。この円形案内レール18の外周面には歯車リム39
が形成されており、円形案内レール18のうち、この歯
車リム39の上下両側と面一になる部分には、案内面4
0がある。少なくとも1個の歯車41と案内円盤42と
を備えた第一の案内部材19が、案内装置2と結合され
ている。この歯車41は円形案内レール18の歯車リム
39と噛み合い、図2に示す駆動ユニット20によって
駆動される。この駆動ユニット20と、歯車41および
歯車リム39で構成されるラック・ピニオン型駆動装置
とによって、案内装置2を、従って円鋸1を、第一の回
転軸12を中心とする円軌道に沿って旋回させることが
できる。図2から明らかなように、図示の場合案内円盤
42を備えた歯車41が、案内装置2の両側に1個ずつ
設けられている。その結果、円鋸1を円軌道に沿って精
密に且つ安定して案内することが可能になる。案内部材
19は、枠部材43および両側部案内部材51(図2)
を介して案内装置2と協働する。
【0020】枠43で構成される第二の案内部材21が
案内装置2と結合されている。枠43は、一方では第一
の案内部材19と、従って円形案内レール18と、他方
では中央軸受け支え11と結合されている。この枠43
には台板44が固定されており、台板44には駆動ユニ
ット22が旋回可能に支えられている。図示の場合、こ
の駆動ユニット22は、ピストン棒45を備えたピスト
ン・シリンダ・ユニットで構成されている。このピスト
ン棒45はその外端部において、軸受46を介して、案
内装置2の上部案内レール33と旋回可能に結合されて
いる。このような構成にすると、駆動ユニット22は、
案内装置2が、従って円鋸1が、加工されるべき目的物
4の表面15とほぼ直角をなす平面上で、第二の回転軸
13を中心とする旋回運動を、矢印37、38の方向に
行うのを可能にする。駆動ユニット22は油圧式または
空気式のものであってもよく、また、電気的な直動型ア
クチュエータで構成されていてもよい。
【0021】本発明では、上記のような機械鋸を用いて
円形の切込み5をつけるため、円鋸1を椀型頭巾の形に
形成する。しかもこの椀型頭巾の曲率半径23は、切込
み線5の円を決定する半径24と一致する。なお、案内
装置2の長さは、第二の回転軸13と半径方向軸36上
にある円鋸1の中心との間の距離もまた円形の切込み線
5の半径24と一致するように決定され、設定される。
なお円鋸1の直径は可変であり、希望する切込み深さお
よび許容し得る切込み力によって決定される。円鋸1の
外縁部には切込み部材47が設けられている。なお、例
えばコンクリートおよび岩石を切削するにはダイヤモン
ドを被覆した外縁領域が、また木材を切り離すにはそれ
にふさわしいカッタが、それぞれ好適である。しかしま
たその他の公知の切込み部材も使用可能である。重要な
ことは、このように円鋸1を椀型頭巾の形に形成するこ
とによって、円形の切込みも円鋸でつけることができ
る、ということである。
【0022】なお、切込み溝6は直線状とはならず、円
鋸1と同じ曲率を有する。椀型頭巾の形をした円鋸1
は、24を半径とする球面の一部である。案内装置2
に、中央軸受け支え11の2本の回転軸12および13
を中心とする旋回をさせることによって、円鋸1に、2
4を半径とする仮想球面に沿った旋回をさせることが可
能になる。円形の切込み5の半径24が異なるものに対
しては、それに応じた曲率半径23を有する円鋸1が使
用される。2本の回転軸12、13を中心とする旋回の
際、円鋸1が切込み溝6の中で締まって動かなくなるの
を阻止するためには、椀型頭巾の形をした円鋸1の曲率
半径は、円形の切込み5の半径24と一致しなければな
らない。案内装置2の長さを調整できること、および保
持部10の解錠可能な継手16を用いて円鋸1を取り替
えることができることによって、すべての部材を正しく
協働させることが可能になる。
【0023】図2は図1に示した機械鋸の上面図である
が、図1に示した第二の案内部材21の上部すなわち枠
43の一部および駆動ユニット22の図示は省略した。
支持装置3は結合手段17を介して加工されるべき目的
物4の上に位置決めされ、固定されている。この目的物
4から、半径24の2倍の外径を有する円盤を切り抜か
なければならない。この目的のため、円鋸1は中央軸受
け支え11を中心として、また互に直交する2本の回転
軸12および13の周囲を、旋回可能である。円形案内
レール18は、支え部材48を介して基板25と結合さ
れている。円形案内レール18の外周面に設けられた歯
車リム39には、2個の歯車41と、それぞれの歯車4
1に対応する案内円盤42とが噛み合う。これらは第一
の案内部材19の構成要素を成す。駆動ユニット20
は、2個の歯車41のうちの少くとも一方を駆動する。
駆動ユニット20としては、空気式、油圧式または電気
式のものが好適である。
【0024】第一の案内部材19は、2本の連結桿49
と1個のフランジ50を介して、中央軸受け支え11に
固着されている。この連結桿49は、第二の案内部材2
1の構成要素を成す枠43の一部でもある。フランジ5
0と中央軸受け支え11の外側側面軸受29とによっ
て、案内装置2と第一の案内部材19との間の内部結合
が構成される。第二の案内部材21はサイド・ガイド5
1を備えている。サイド・ガイド51は枠43の部材に
固定されており、案内装置2の外側52に接している。
このサイド・ガイド51は、中央軸受け支え11の外側
側面軸受29と共に、案内装置2が図2の面に対して直
角の方向に、すなわち第二の回転軸13を中心とする旋
回運動を行う際の、案内手段を構成する。
【0025】目的物4から、所定の外径を有する円盤形
の板を切り抜くため、本発明の機械鋸を次のように位置
決めする。すなわち第一の回転軸12を、切込み円の中
心と一致させ、この位置に固定する。案内装置2の長さ
を、希望する切込み円5の半径24に合わせて設定し、
それと等しい半径23をもった円鋸1を使用する。円鋸
1用の駆動装置7、第一の回転軸12を中心とする旋回
運動のための駆動ユニット20、および第二の回転軸1
3を中心とする旋回運動のための駆動ユニット22を駆
動して切込み溝6を形成し、それによって円形の板を目
的物4から分離する。図1に示す例の場合、円形の板の
切り抜きを可能にするため、支え手段を設けてもよい。
【0026】また、支持装置3が円鋸1と駆動ユニット
22との上に鳥籠状にかぶさるように支持装置3を形成
するのも好ましい。その場合には結合手段17が、中央
軸受け支え11から見て切込み円5の外に位置すること
になる。円鋸1用の駆動装置7として三相交流モータを
選び、交流の周波数を100ヘルツよりも高くすること
が好ましい。周波数を例えば450ヘルツにすれば駆動
装置7を小型化することができ、その結果、全体を軽量
化することができる。同時にまたこのような駆動装置は
制御がより容易であり、作業環境により良く適合する。
【0027】図1に示す実施例では、切込み溝6は直線
状とはならず、円鋸1と同じ曲率を有している。しか
し、図3のように、第二の回転軸13’を中央軸受け支
え11’の下方で加工すべき目的物4の厚み中心にとれ
ば、略鉛直線状の切込み溝6’が得られる。なお、3
1’は旋回保持部、31cは円形レール、31’rはロ
ーラーである。円形レール上を移動するアームによって
切り込み溝(切断面)は、常に最も直線に近い角度に保
たれる。
【0028】本発明では、上記のような機械鋸を用いて
円形の切込み5をつけるため、円鋸1を椀型頭巾の形に
形成する。その拡大図が図4に示されている。鋸体は椀
型頭巾の形に形成され、その外周縁に例えばコンクリー
トおよび岩石を切削するにはダイヤモンドを被覆したチ
ップ刃先が、また木材を切り離すにはそれにふさわしい
カッタ刃先が、付けられる。なお、鋸体が椀型頭巾の形
の本発明の円鋸には従来公知のフラットな円鋸に曲げ加
工を適用するなどして球面の一部を有していないもので
擬似的にそのようにしたものも含まれる。
【0029】本発明による機械鋸を用いて、例えばコン
クリートおよび岩石を切削するには相当の騒音が出る。
そのために騒音カバーを用いるのが好ましい。その分解
構成例を示したのが図5であり、その組立て態様を示し
たものが図6である。
【0030】
【発明の効果】本発明の機械鋸は運搬が容易であり、従
っていろいろな使用場所で機動的に使用することができ
る。好ましい適用領域は、建築業において例えば天井も
しくは壁に穴をあける場合、または道路工事においてマ
ンホールもしくはその蓋をすえ付けるため被覆層に穴を
あける場合に見いだされる。近年、推進工法が発達して
おり、その先進導孔の発進及び中間、到達、立杭の推進
機の横穴のためのコンクリート壁を大口径で円形切断す
ることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の機械鋸に含まれる支持装置の部分切取
側面図である。
【図2】案内装置の上部構造物の図示を省略した本発明
の機械鋸の上面図である。
【図3】第二の回転軸を変位した要部実施例図。
【図4】円鋸の拡大図。
【図5】騒音カバーの分解構成例示図。
【図6】騒音カバーの組立て態様例示図。
【符号の説明】
1 円鋸 7 駆動装置 2 案内装置 8 外端部の領域 3 支持装置 9 内端部の領域 4 目的物 10 保持部 5 切込み 11 中央軸受け支え

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円鋸、該円鋸のための案内装置、少くと
    も1個の駆動装置、および加工されるべき目的物に対し
    て機械鋸を位置決めするための支持装置を備えた、円形
    の切込みをつけるための運搬可能な機械鋸であって、 前記円鋸が椀型頭巾の形をしており、前記案内装置の外
    端部の領域が前記円鋸のための保持部(10)を備えて
    おり、前記案内装置の内端部の領域と前記支持装置との
    間には中央軸受け支え(11)が設けられており、前記
    案内装置の前記外端部がこの中央軸受け支え(11)を
    中心として旋回可能であり、この中央軸受け支え(1
    1)によって球面上を強制的に案内されることを特徴と
    する、円形の切込みをつけるための運搬可能な機械鋸。
  2. 【請求項2】 前記中央軸受け支え(11)は互いに直
    交する2本の回転軸(12、13)を有し、第一の回転
    軸(12)は前記支持装置の基準面(14)とほぼ直角
    をなすように設けられ、この基準面(14)は加工され
    るべき前記目的物の表面とほぼ平行であり、第二の回転
    軸(13)は前記第一の回転軸(12)との関係におい
    て固定的に位置決めされており、前記案内装置は前記円
    鋸と共に前記2本の回転軸(12、13)のそれぞれの
    周囲を旋回可能であることを特徴とする、請求項1記載
    の円形の切込みをつけるための運搬可能な機械鋸。
  3. 【請求項3】 前記案内装置の前記内端部の領域の前記
    中央軸受け支え(11)の中心と、前記案内装置の前記
    外端部の領域の前記円鋸の中心との間の長さが、前記円
    鋸の椀型頭巾の形を構成する球面の半径とほぼ等しいこ
    とを特徴とする、請求項1または2記載の円形の切込み
    をつけるための運搬可能な機械鋸。
  4. 【請求項4】 前記案内装置の長さが可変であり、前記
    案内装置の前記外端部の領域の前記円鋸のための前記保
    持部(10)が解錠可能な継手(16)を有し、前記円
    鋸が取り替え可能であることを特徴とする、請求項1な
    いし3のうちのいずれか1項に記載の円形の切込みをつ
    けるための運搬可能な機械鋸。
  5. 【請求項5】 前記支持装置が、加工されるべき前記目
    的物の上にそれを位置決めし且つ/または固定するため
    の結合手段(17)を備えていることを特徴とする、請
    求項1ないし4のうちのいずれか1項に記載の円形の切
    込みをつけるための運搬可能な機械鋸。
  6. 【請求項6】 前記支持装置は円形案内レール(18)
    を備えており、前記案内装置は、この円形案内レール
    (18)と協働する第一の案内部材(19)を有し、前
    記案内装置は、前記円形案内レール(18)および形成
    されるべき前記円形の切込みの中心軸(12)の周囲を
    旋回する際の駆動源となる駆動ユニット(20)を備え
    ていることを特徴とする、請求項1ないし5のうちのい
    ずれか1項に記載の円形の切込みをつけるための運搬可
    能な機械鋸。
  7. 【請求項7】 前記案内装置は第二の案内部材(21)
    を有し、該第二の案内部材(21)と前記案内装置との
    間に駆動ユニット(22)が設けられ、この駆動ユニッ
    ト(22)によって前記案内装置が、加工されるべき前
    記目的物の表面(15)とほぼ直角をなす平面上で、前
    記案内装置の前記内端部の前記中央軸受け支え(11)
    を中心として旋回可能であることを特徴とする、請求項
    1ないし6のうちのいずれか1項に記載の円形の切込み
    をつけるための運搬可能な機械鋸。
  8. 【請求項8】 前記円鋸の形状と一致する椀型頭巾の曲
    率半径(23)が、形成されるべき前記円形の切込みの
    半径と等しいことを特徴とする、請求項1ないし7のう
    ちのいずれか1項に記載の円形の切込みをつけるための
    運搬可能な機械鋸。
  9. 【請求項9】 前記支持装置の部材が前記円鋸の上にか
    ぶさっており、これらの部材を前記中心軸(12)から
    見た場合、前記円鋸の外で、それらが、加工されるべき
    前記目的物の上に支えられていることを特徴とする、請
    求項1ないし8のうちのいずれか1項に記載の円形の切
    込みをつけるための運搬可能な機械鋸。
  10. 【請求項10】 前記円鋸の前記駆動装置が電動機であ
    り、この電動機は100ヘルツよりも高い周波数の交流
    を使用する三相交流モータであることを特徴とする、請
    求項1ないし9のうちのいずれか1項に記載の円形の切
    込みをつけるための運搬可能な機械鋸。
  11. 【請求項11】 椀型頭巾の形を備えていることを特徴
    とする、円鋸。
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