JP2000131599A - 視線選択機能を有する装置およびカメラ - Google Patents
視線選択機能を有する装置およびカメラInfo
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- JP2000131599A JP2000131599A JP30436398A JP30436398A JP2000131599A JP 2000131599 A JP2000131599 A JP 2000131599A JP 30436398 A JP30436398 A JP 30436398A JP 30436398 A JP30436398 A JP 30436398A JP 2000131599 A JP2000131599 A JP 2000131599A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 視線検出誤差で観察者の意思とは異なる領域
が選択された場合に、簡単かつ短時間で意思通りの領域
再選択を行うことができない。 【解決手段】 ファインダー22を観察する撮影者の視
線方向からファインダー内での注視点を検出する視線検
出手段と、この視線検出手段により検出された注視点に
基づいてファインダー内に複数設けられた焦点検出領域
のうちいずれかを選択する選択手段とを有する視線選択
機能を備えたカメラにおいて、選択手段に、視線検出手
段により検出された第1の注視点に基づいて焦点検出領
域選択を行わせ、この後視線検出手段により第2の注視
点231が検出された場合は、第1の注視点に対する第
2の注視点の移動方向232を算出し、この算出移動方
向に基づいて選択領域を変更させるようにする。
が選択された場合に、簡単かつ短時間で意思通りの領域
再選択を行うことができない。 【解決手段】 ファインダー22を観察する撮影者の視
線方向からファインダー内での注視点を検出する視線検
出手段と、この視線検出手段により検出された注視点に
基づいてファインダー内に複数設けられた焦点検出領域
のうちいずれかを選択する選択手段とを有する視線選択
機能を備えたカメラにおいて、選択手段に、視線検出手
段により検出された第1の注視点に基づいて焦点検出領
域選択を行わせ、この後視線検出手段により第2の注視
点231が検出された場合は、第1の注視点に対する第
2の注視点の移動方向232を算出し、この算出移動方
向に基づいて選択領域を変更させるようにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファインダー等の
観察領域内に設けられた複数の焦点検出領域等の所定領
域のいずれかを観察者の視線を検出して選択するカメラ
等の装置に関するものである。
観察領域内に設けられた複数の焦点検出領域等の所定領
域のいずれかを観察者の視線を検出して選択するカメラ
等の装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ファインダー内に焦点検出領域を
複数配置して、各焦点検出領域での焦点状態を検出し、
その結果に基づいて撮影レンズの焦点調節を行う、いわ
ゆる「多点AFカメラ」が知られている。
複数配置して、各焦点検出領域での焦点状態を検出し、
その結果に基づいて撮影レンズの焦点調節を行う、いわ
ゆる「多点AFカメラ」が知られている。
【0003】また、撮影者がカメラのファインダー面の
どの位置を注視しているかを検出し、この検出結果に基
づいて焦点状態の検出動作を行う焦点検出領域を選択す
るいわゆる視線検出機能を備えたカメラも提案されてい
る。
どの位置を注視しているかを検出し、この検出結果に基
づいて焦点状態の検出動作を行う焦点検出領域を選択す
るいわゆる視線検出機能を備えたカメラも提案されてい
る。
【0004】例えば、特開平1−241511号公報で
は、赤外発光ダイオード(以下、IREDと略す)で照
明された撮影者の眼球の前眼部を、エリアセンサを用い
て撮像し、その像信号を処理して撮影者のファインダ上
での注視点座標を検出し、その結果に基づいて多点AF
カメラの複数の焦点検出領域や測光領域のうちの1つを
選択するカメラが提案されている。
は、赤外発光ダイオード(以下、IREDと略す)で照
明された撮影者の眼球の前眼部を、エリアセンサを用い
て撮像し、その像信号を処理して撮影者のファインダ上
での注視点座標を検出し、その結果に基づいて多点AF
カメラの複数の焦点検出領域や測光領域のうちの1つを
選択するカメラが提案されている。
【0005】また、従来のカメラに設けられているオー
トフォーカスモードとしては、撮影レンズが合焦状態に
なるまで焦点検出を行い、一度合焦になるとその後は焦
点検出を行わないワンショットAFモードと、撮影レン
ズの焦点状態に関係なく焦点検出を実行し続けるサーボ
AFモードの2つがある。
トフォーカスモードとしては、撮影レンズが合焦状態に
なるまで焦点検出を行い、一度合焦になるとその後は焦
点検出を行わないワンショットAFモードと、撮影レン
ズの焦点状態に関係なく焦点検出を実行し続けるサーボ
AFモードの2つがある。
【0006】上記視線検出機能を備えたカメラにおける
ワンショットAFの動作は、以下の通りである。
ワンショットAFの動作は、以下の通りである。
【0007】まず、レリーズボタンの第1ストロークに
よりスイッチSW1がONされると、焦点検出に先立
ち、視線検出により撮影者のファインダー内における注
視点を求めて、これに対応する焦点検出領域を決定す
る。
よりスイッチSW1がONされると、焦点検出に先立
ち、視線検出により撮影者のファインダー内における注
視点を求めて、これに対応する焦点検出領域を決定す
る。
【0008】次に、決定した焦点検出領域に対し、焦点
検出装置によって焦点状態を検出し、その情報に基づい
て撮影レンズを合焦位置まで駆動する。
検出装置によって焦点状態を検出し、その情報に基づい
て撮影レンズを合焦位置まで駆動する。
【0009】そして、一度視線検出結果に基づいて焦点
検出領域を決定した後は、合焦するまではその焦点検出
領域の焦点状態だけに注目して合焦動作を行う。
検出領域を決定した後は、合焦するまではその焦点検出
領域の焦点状態だけに注目して合焦動作を行う。
【0010】なお、ワンショットAFの場合、合焦しな
ければレリーズできないため、レリーズ動作中(連写中
も含む)は視線検出は行われることはない。
ければレリーズできないため、レリーズ動作中(連写中
も含む)は視線検出は行われることはない。
【0011】また、視線検出機能を備えたカメラにおけ
るサーボAF、いわゆる視線サーボAFの動作は、以下
の通りである。
るサーボAF、いわゆる視線サーボAFの動作は、以下
の通りである。
【0012】ワンショットAF時と同様、スイッチSW
1がONされた直後に、視線検出を実行し、焦点検出領
域を決定する。以後はその焦点検出領域の焦点検出演算
の情報に基づき、レンズ駆動、すなわち合焦動作を行
う。
1がONされた直後に、視線検出を実行し、焦点検出領
域を決定する。以後はその焦点検出領域の焦点検出演算
の情報に基づき、レンズ駆動、すなわち合焦動作を行
う。
【0013】なお、このモードにおいては、SW1がオ
ン中は視線検出を繰り返して視線の移動に伴って焦点状
態の検出を行う焦点検出領域を変更する。そして、従来
のカメラでは、焦点検出領域が決定又は変更されるごと
に、焦点状態の検出・演算およびレンズ駆動を繰り返し
行う。
ン中は視線検出を繰り返して視線の移動に伴って焦点状
態の検出を行う焦点検出領域を変更する。そして、従来
のカメラでは、焦点検出領域が決定又は変更されるごと
に、焦点状態の検出・演算およびレンズ駆動を繰り返し
行う。
【0014】また、サーボAFはレリーズ動作中(連写
中も含む)も視線検出を行い、視線の移動によって、新
たな注視点座標が検出されたら、この注視点座標に最も
近い焦点検出領域を選択し直して、新たに選択した焦点
検出領域で、焦点状態の検出・演算およびレンズ駆動を
繰り返し行う。
中も含む)も視線検出を行い、視線の移動によって、新
たな注視点座標が検出されたら、この注視点座標に最も
近い焦点検出領域を選択し直して、新たに選択した焦点
検出領域で、焦点状態の検出・演算およびレンズ駆動を
繰り返し行う。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記のように撮影者の
視線(注視点)を検出して、焦点検出領域を選択する方
法は便利であるが、その反面、撮影者の視線によって選
択される焦点検出領域が決まってしまうため、視線検出
誤差などで撮影者の意思を必ずしも反映しない場合があ
る。
視線(注視点)を検出して、焦点検出領域を選択する方
法は便利であるが、その反面、撮影者の視線によって選
択される焦点検出領域が決まってしまうため、視線検出
誤差などで撮影者の意思を必ずしも反映しない場合があ
る。
【0016】特に近年、多点AF化が進み、隣接する焦
点検出領域同士の間隔が接近してきているため、撮影者
が意図する焦点検出領域の1つ隣の焦点検出領域が選択
されることも多い。
点検出領域同士の間隔が接近してきているため、撮影者
が意図する焦点検出領域の1つ隣の焦点検出領域が選択
されることも多い。
【0017】そこで、このような問題に対応すべく、視
線検出による焦点検出領域選択が行える視線選択モード
を有するカメラであっても、例えばダイヤルなどの操作
部材を操作することで焦点検出領域の選択を行えるよう
なマニュアル選択モードが備えられることが多い。
線検出による焦点検出領域選択が行える視線選択モード
を有するカメラであっても、例えばダイヤルなどの操作
部材を操作することで焦点検出領域の選択を行えるよう
なマニュアル選択モードが備えられることが多い。
【0018】このような視線選択モードとマニュアル選
択モードによる焦点検出領域の選択が行えるカメラにお
いては、視線選択モードで撮影中にマニュアル操作によ
る焦点検出領域の選択を行う場合には、次のような手順
が必要になる。
択モードによる焦点検出領域の選択が行えるカメラにお
いては、視線選択モードで撮影中にマニュアル操作によ
る焦点検出領域の選択を行う場合には、次のような手順
が必要になる。
【0019】1.撮影動作を一時中断する。
【0020】2.焦点検出領域選択モードをマニュアル
選択モードに変更する。
選択モードに変更する。
【0021】3.撮影動作を再開する。
【0022】すなわち、例えば、SW1のON状態を解
消し、カメラボディまたはレンズ鏡筒に設けられている
切り換えスイッチを操作して、焦点検出領域の選択モー
ドを視線選択モードからマニュアル選択モードへ変更し
た後、撮影動作を再開する。しかし、このような手順を
踏んでいたのでは手間がかかり、シャッタチャンスを逃
すおそれがあるという問題がある。また、モードの変更
のための手順を撮影者が記憶していなければならず、撮
影者に負担がかかると共に、撮影に際してとっさの場合
に、撮影者が操作手順を誤ることもあり、使い勝手が悪
いという問題がある。
消し、カメラボディまたはレンズ鏡筒に設けられている
切り換えスイッチを操作して、焦点検出領域の選択モー
ドを視線選択モードからマニュアル選択モードへ変更し
た後、撮影動作を再開する。しかし、このような手順を
踏んでいたのでは手間がかかり、シャッタチャンスを逃
すおそれがあるという問題がある。また、モードの変更
のための手順を撮影者が記憶していなければならず、撮
影者に負担がかかると共に、撮影に際してとっさの場合
に、撮影者が操作手順を誤ることもあり、使い勝手が悪
いという問題がある。
【0023】また、視線選択モードにて撮影者の意思と
は異なる焦点検出領域が選択された場合、SW1を押し
直して、再度、視線検出を行うこともできるが、再度視
線検出を行っても、必ずしも意思通りの焦点検出領域が
選択されるとも限らない。仮に、意思通りの焦点検出領
域が選択されたとしても、SW1を押し直す時間が必要
であり、煩わしさは解消できないばかりか、シャッタチ
ャンスを逃してしまうという問題は解決できない。
は異なる焦点検出領域が選択された場合、SW1を押し
直して、再度、視線検出を行うこともできるが、再度視
線検出を行っても、必ずしも意思通りの焦点検出領域が
選択されるとも限らない。仮に、意思通りの焦点検出領
域が選択されたとしても、SW1を押し直す時間が必要
であり、煩わしさは解消できないばかりか、シャッタチ
ャンスを逃してしまうという問題は解決できない。
【0024】また、特開平7−218813号公報に
は、視線選択モードが選択されていても、マニュアル選
択モードに切り替えることなく、焦点検出領域のマニュ
アル変更を可能にしたカメラが提案されている。
は、視線選択モードが選択されていても、マニュアル選
択モードに切り替えることなく、焦点検出領域のマニュ
アル変更を可能にしたカメラが提案されている。
【0025】しかし、このカメラにおいても、マニュア
ルで操作部材を操作しなければならず、煩わしさは免れ
ない。また、横一列に焦点検出領域が並んでいる場合
は、ダイヤルなどで視線検出結果の修正は可能である
が、近年増えつつある上下方向にも焦点検出領域が複数
ある場合などは、ダイヤルだけで修正するのは困難であ
る。
ルで操作部材を操作しなければならず、煩わしさは免れ
ない。また、横一列に焦点検出領域が並んでいる場合
は、ダイヤルなどで視線検出結果の修正は可能である
が、近年増えつつある上下方向にも焦点検出領域が複数
ある場合などは、ダイヤルだけで修正するのは困難であ
る。
【0026】さらに、視線検出によって現在と異なる注
視点座標が検出されると、新たに検出された注視点座標
に最も近い焦点検出領域を選択し直して、焦点検出およ
びレンズ駆動を行うカメラが提案されている。このよう
ななカメラであれば、検出誤差などで撮影者の意思と反
した焦点検出領域が選択されたときは、視線を移動する
ことで焦点検出領域の変更が可能ではある。
視点座標が検出されると、新たに検出された注視点座標
に最も近い焦点検出領域を選択し直して、焦点検出およ
びレンズ駆動を行うカメラが提案されている。このよう
ななカメラであれば、検出誤差などで撮影者の意思と反
した焦点検出領域が選択されたときは、視線を移動する
ことで焦点検出領域の変更が可能ではある。
【0027】しかし、このカメラにおいても、視線の検
出誤差によって、なかなか意図した焦点検出領域を選択
できないのが実状である。特に、焦点検出領域の数が増
してきて隣り合う焦点検出領域の間隔が狭くなってくる
と、焦点検出領域を1つ移動させるための視線移動量と
視線検出誤差とが拮抗し、なかなか意思どおりに視線移
動が検出されない。
出誤差によって、なかなか意図した焦点検出領域を選択
できないのが実状である。特に、焦点検出領域の数が増
してきて隣り合う焦点検出領域の間隔が狭くなってくる
と、焦点検出領域を1つ移動させるための視線移動量と
視線検出誤差とが拮抗し、なかなか意思どおりに視線移
動が検出されない。
【0028】そこで、本発明は、視線検出誤差で観察者
の意思とは異なる領域が選択された場合に、操作部材な
どを用いることなくごく短時間で意思通りの領域選択が
可能な、利便性の高い視線検出機能を有するカメラ等の
装置を提供することを目的としている。
の意思とは異なる領域が選択された場合に、操作部材な
どを用いることなくごく短時間で意思通りの領域選択が
可能な、利便性の高い視線検出機能を有するカメラ等の
装置を提供することを目的としている。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、観察領域(例えば、ファインダー)を
観察する観察者(例えば、撮影者)の視線方向から観察
領域内での注視点を検出する視線検出手段と、この視線
検出手段により検出された注視点に基づいて観察領域内
に複数設けられた所定領域(例えば、焦点検出領域)の
うちいずれかを選択する選択手段とを有する視線選択機
能を有するカメラ等の装置において、上記選択手段を、
視線検出手段により検出された第1の注視点に基づいて
領域選択を行い、この後(例えば、所定時間の経過
後)、視線検出手段により第2の注視点が検出された場
合は、第1の注視点に対する第2の注視点の移動方向を
算出し、この算出移動方向に基づいて選択領域を変更す
るよう構成している。
に、本発明では、観察領域(例えば、ファインダー)を
観察する観察者(例えば、撮影者)の視線方向から観察
領域内での注視点を検出する視線検出手段と、この視線
検出手段により検出された注視点に基づいて観察領域内
に複数設けられた所定領域(例えば、焦点検出領域)の
うちいずれかを選択する選択手段とを有する視線選択機
能を有するカメラ等の装置において、上記選択手段を、
視線検出手段により検出された第1の注視点に基づいて
領域選択を行い、この後(例えば、所定時間の経過
後)、視線検出手段により第2の注視点が検出された場
合は、第1の注視点に対する第2の注視点の移動方向を
算出し、この算出移動方向に基づいて選択領域を変更す
るよう構成している。
【0030】これによれば、最初に視線検出によって選
択された所定領域が観察者の意図と異なる場合において
選択領域を移動させたいときは、移動させたい方向へ視
線を大きく移動すればよい。多少の視線検出誤差があっ
たとしても、視線の移動方向は正確に検出可能であるの
で、簡単かつ確実に意思通りに選択領域を変更すること
ができる。
択された所定領域が観察者の意図と異なる場合において
選択領域を移動させたいときは、移動させたい方向へ視
線を大きく移動すればよい。多少の視線検出誤差があっ
たとしても、視線の移動方向は正確に検出可能であるの
で、簡単かつ確実に意思通りに選択領域を変更すること
ができる。
【0031】なお、選択手段による領域選択結果に応じ
て動作する動作手段(例えば、焦点検出動作やレンズ駆
動動作を行う手段)を有する場合には、選択手段による
上記第1の注視点に基づく領域選択後、所定時間が経過
するまで動作手段の動作を規制するようにして、有効で
なくなる可能性のある領域選択に基づいて動作手段が動
作してしまい、後にこれが無駄となることを防止するよ
うにしてもよい。
て動作する動作手段(例えば、焦点検出動作やレンズ駆
動動作を行う手段)を有する場合には、選択手段による
上記第1の注視点に基づく領域選択後、所定時間が経過
するまで動作手段の動作を規制するようにして、有効で
なくなる可能性のある領域選択に基づいて動作手段が動
作してしまい、後にこれが無駄となることを防止するよ
うにしてもよい。
【0032】また、選択手段に、第1の注視点に対する
第2の注視点の移動量が所定量以上のときにのみ算出移
動方向に基づく選択領域変更を行わせるようにして、検
出誤差による注視点移動によって選択領域が変更されて
しまうのを防ぐのが望ましい。
第2の注視点の移動量が所定量以上のときにのみ算出移
動方向に基づく選択領域変更を行わせるようにして、検
出誤差による注視点移動によって選択領域が変更されて
しまうのを防ぐのが望ましい。
【0033】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1には、本発
明の第1実施形態である一眼レフカメラの光学系配置を
示している。同図において、1は撮影レンズである。な
お、図では便宜上2枚レンズで示しているが、実際はさ
らに多数のレンズから構成されている。
明の第1実施形態である一眼レフカメラの光学系配置を
示している。同図において、1は撮影レンズである。な
お、図では便宜上2枚レンズで示しているが、実際はさ
らに多数のレンズから構成されている。
【0034】2は主ミラーで、ファインダー系の観察状
態にて撮影光路内に斜設され、撮影状態にて撮影光路外
に退去される。3はサブミラーで、主ミラー2を透過し
た光束をカメラボディの下方へ向けて反射する。
態にて撮影光路内に斜設され、撮影状態にて撮影光路外
に退去される。3はサブミラーで、主ミラー2を透過し
た光束をカメラボディの下方へ向けて反射する。
【0035】4はシャッタである。5は感光部材で、銀
塩フィルムあるいはCCDやMOS型等の固体撮像素子
あるいはビディコン等の撮像管より成る。
塩フィルムあるいはCCDやMOS型等の固体撮像素子
あるいはビディコン等の撮像管より成る。
【0036】6は焦点検出装置であり、結像面近傍に配
置されたフィールドレンズ6a,反射ミラー6b及び6
c,2次結像レンズ6d,絞り6eおよび複数のCCD
からなる焦点検出用センサ6f等から構成されている。
置されたフィールドレンズ6a,反射ミラー6b及び6
c,2次結像レンズ6d,絞り6eおよび複数のCCD
からなる焦点検出用センサ6f等から構成されている。
【0037】本実施形態における焦点検出装置6は、い
わゆる位相差方式を用いており、図3(A)に示すファ
インダー視野(観察領域)内に焦点検出領域表示マーク
201〜219にて示す19箇所の焦点検出領域領域に
おいて被写界内の焦点状態を検出可能なように構成され
ている。
わゆる位相差方式を用いており、図3(A)に示すファ
インダー視野(観察領域)内に焦点検出領域表示マーク
201〜219にて示す19箇所の焦点検出領域領域に
おいて被写界内の焦点状態を検出可能なように構成され
ている。
【0038】7は撮影レンズ1の予定結像面に配置され
たピント板、8はファインダー光路変更用のペンタプリ
ズムである。
たピント板、8はファインダー光路変更用のペンタプリ
ズムである。
【0039】21は透過型液晶パネル(以下、LCDと
記す)で、ピント板7とペンタプリズム8の間に介在
し、焦点検出領域選択がなされた位置に相当する焦点検
出領域表示マークをスーパーインポーズ表示する。
記す)で、ピント板7とペンタプリズム8の間に介在
し、焦点検出領域選択がなされた位置に相当する焦点検
出領域表示マークをスーパーインポーズ表示する。
【0040】9,10はそれぞれ、撮影画面内の各被写
体輝度を測定するための結像レンズと測光センサで、結
像レンズ9はペンタプリズム8内の反射光路を介してピ
ント板7と測光センサ10を共役に関係付けている。
体輝度を測定するための結像レンズと測光センサで、結
像レンズ9はペンタプリズム8内の反射光路を介してピ
ント板7と測光センサ10を共役に関係付けている。
【0041】ペンタプリズム8の射出面後方には光分割
器11aを備えた接眼レンズ11が配され、撮影者によ
るピント板7の観察に使用される。光分割器11aは、
例えば可視光を透過し赤外光を反射するダイクロイック
ミラーより構成される。
器11aを備えた接眼レンズ11が配され、撮影者によ
るピント板7の観察に使用される。光分割器11aは、
例えば可視光を透過し赤外光を反射するダイクロイック
ミラーより構成される。
【0042】なお、上記の主ミラー2、ピント板7、ペ
ンタプリズム8および接眼レンズ11によってファイン
ダー光学系が構成されている。
ンタプリズム8および接眼レンズ11によってファイン
ダー光学系が構成されている。
【0043】12は結像レンズである。14はCCD等
の光電素子を2次元的に配したエリアセンサであり、結
像レンズ12に関して所定の位置にある撮影者の眼球1
5の瞳孔近傍と共役になるように配置されている。
の光電素子を2次元的に配したエリアセンサであり、結
像レンズ12に関して所定の位置にある撮影者の眼球1
5の瞳孔近傍と共役になるように配置されている。
【0044】13a〜13fはそれぞれ、眼球15の照
明光源である6つの赤外発光ダイオード(以下、IRE
Dと記す)である。
明光源である6つの赤外発光ダイオード(以下、IRE
Dと記す)である。
【0045】なお、接眼レンズ,結像レンズ12,IR
ED13a〜13fおよびエリアセンサ14が、後述の
CPU100と共に、請求の範囲にいう視線検出手段を
構成する。
ED13a〜13fおよびエリアセンサ14が、後述の
CPU100と共に、請求の範囲にいう視線検出手段を
構成する。
【0046】22はファインダー視野領域を形成するマ
スクである。25はファインダー視野外に撮影情報を表
示するためのファインダ内LCD(以下、F−LCDと
記す)で、照明用LED26によって照明される。
スクである。25はファインダー視野外に撮影情報を表
示するためのファインダ内LCD(以下、F−LCDと
記す)で、照明用LED26によって照明される。
【0047】上記F−LCD25を透過した光は三角プ
リズム27によって、図3(A)に示すようにファイン
ダ視野外の情報表示領域25に導かれる。これにより、
ファインダー観察中の撮影者は各種の撮影情報を知るこ
とができる。
リズム27によって、図3(A)に示すようにファイン
ダ視野外の情報表示領域25に導かれる。これにより、
ファインダー観察中の撮影者は各種の撮影情報を知るこ
とができる。
【0048】31は撮影レンズ1内に設けられた絞り、
32は絞り駆動回路111を含む絞り駆動装置、33は
レンズ駆動用モータ、34は駆動ギヤ等から成るレンズ
駆動部材である。レンズ駆動用モータ33とレンズ駆動
部材34は請求の範囲にいう動作手段およびレンズ駆動
手段に相当する。
32は絞り駆動回路111を含む絞り駆動装置、33は
レンズ駆動用モータ、34は駆動ギヤ等から成るレンズ
駆動部材である。レンズ駆動用モータ33とレンズ駆動
部材34は請求の範囲にいう動作手段およびレンズ駆動
手段に相当する。
【0049】35はフォトカプラで、レンズ駆動部材3
4に連動するパルス板36の回転を検知してレンズ焦点
調節回路110に伝える。焦点調節回路110は、この
情報とカメラ側からのレンズ駆動量の情報とに基づいて
レンズ駆動用モータを所定量駆動させ、撮影レンズ1を
合焦位置に移動させる。37はカメラとレンズとのイン
ターフェイスとなるマウント接点である。
4に連動するパルス板36の回転を検知してレンズ焦点
調節回路110に伝える。焦点調節回路110は、この
情報とカメラ側からのレンズ駆動量の情報とに基づいて
レンズ駆動用モータを所定量駆動させ、撮影レンズ1を
合焦位置に移動させる。37はカメラとレンズとのイン
ターフェイスとなるマウント接点である。
【0050】次に、図2を用いて上記構成の一眼レフカ
メラに内蔵された電気回路について説明する。なお、図
1と同一構成要素については同符号を付している。
メラに内蔵された電気回路について説明する。なお、図
1と同一構成要素については同符号を付している。
【0051】カメラ本体に内蔵されたマイクロコンピュ
ータの中央処理装置(以下、CPUと記す)100に
は、視線検出回路101,測光回路102,自動焦点検
出回路103,信号入力回路104,LCD駆動回路1
05,LED駆動回路106,IRED駆動回路10
7,シャッタ制御回路108及びモータ制御回路109
が接続されている。また、CPU100は、撮影レンズ
1内に配置された焦点調節回路110および絞り駆動回
路111と、図1で示したマウント接点37を介して信
号の伝達を行う。
ータの中央処理装置(以下、CPUと記す)100に
は、視線検出回路101,測光回路102,自動焦点検
出回路103,信号入力回路104,LCD駆動回路1
05,LED駆動回路106,IRED駆動回路10
7,シャッタ制御回路108及びモータ制御回路109
が接続されている。また、CPU100は、撮影レンズ
1内に配置された焦点調節回路110および絞り駆動回
路111と、図1で示したマウント接点37を介して信
号の伝達を行う。
【0052】CPU100内には、カメラ動作を制御す
るROM、変数を記憶するためのRAM、諸パラメータ
ーを記憶するためのEEPROM(電気的消去・書き込
み可能メモリ)が内蔵されている。
るROM、変数を記憶するためのRAM、諸パラメータ
ーを記憶するためのEEPROM(電気的消去・書き込
み可能メモリ)が内蔵されている。
【0053】視線検出回路101は、エリアセンサ14
からの眼球像の出力をA/D変換し、この像情報をCP
U100に送信する。CPU100は視線検出に必要な
眼球像の各特徴点を所定のアルゴリズムに従って抽出
し、さらに各特徴点の位置から撮影者のファインダー画
面内での注視点を算出する。
からの眼球像の出力をA/D変換し、この像情報をCP
U100に送信する。CPU100は視線検出に必要な
眼球像の各特徴点を所定のアルゴリズムに従って抽出
し、さらに各特徴点の位置から撮影者のファインダー画
面内での注視点を算出する。
【0054】測光回路102は、測光センサ10から送
られてくる被写界の明るさに対応した輝度信号を増幅し
た後、対数圧縮、A/D変換し、被写界輝度情報として
CPU100に送信する。
られてくる被写界の明るさに対応した輝度信号を増幅し
た後、対数圧縮、A/D変換し、被写界輝度情報として
CPU100に送信する。
【0055】焦点検出用センサ6fは、ファインダー画
面内の19個の測距領域表示マーク201〜219の位
置に対応した19組のラインセンサCCD−0,CCD
−1,〜CCD−18によって構成されるCCDライン
センサである。
面内の19個の測距領域表示マーク201〜219の位
置に対応した19組のラインセンサCCD−0,CCD
−1,〜CCD−18によって構成されるCCDライン
センサである。
【0056】自動焦点検出回路103はこれら焦点検出
用センサ6fから得た電圧をA/D変換し、CPU10
0に送る。
用センサ6fから得た電圧をA/D変換し、CPU10
0に送る。
【0057】SW1(12)はレリーズボタンの第1ス
トローク操作(半押し操作)でONし、測光、AFおよ
び視線検出動作を開始させる測光スイッチである。SW
2(13)はレリーズボタンの第2ストローク操作(全
押し操作)でONするレリーズスイッチである。SW−
DIAL1とSW−DIAL2(15)は、不図示の電
子ダイヤル内に設けたダイヤルスイッチで、これらスイ
ッチからの信号は信号入力回路104のアップダウンカ
ウンターに入力され、信号入力回路104は電子ダイヤ
ルの回転クリック量をカウントする。
トローク操作(半押し操作)でONし、測光、AFおよ
び視線検出動作を開始させる測光スイッチである。SW
2(13)はレリーズボタンの第2ストローク操作(全
押し操作)でONするレリーズスイッチである。SW−
DIAL1とSW−DIAL2(15)は、不図示の電
子ダイヤル内に設けたダイヤルスイッチで、これらスイ
ッチからの信号は信号入力回路104のアップダウンカ
ウンターに入力され、信号入力回路104は電子ダイヤ
ルの回転クリック量をカウントする。
【0058】これらスイッチの信号は信号入力回路10
4に入力され、データーバスによってCPU100に送
信される。
4に入力され、データーバスによってCPU100に送
信される。
【0059】105はLCD駆動回路で、CPU100
からの信号に従い、絞り値、シャッタ秒時、設定した撮
影モード等の表示を不図示の外部モニタ用LCD、ファ
インダ内LCD(F−LCD)25およびLCD21に
同時に表示させる。
からの信号に従い、絞り値、シャッタ秒時、設定した撮
影モード等の表示を不図示の外部モニタ用LCD、ファ
インダ内LCD(F−LCD)25およびLCD21に
同時に表示させる。
【0060】LED駆動回路106は、照明用LED
(F−LED)26を点灯、点滅制御する。
(F−LED)26を点灯、点滅制御する。
【0061】シャッタ制御回路108は、通電されるこ
とによって励磁され、先幕を走行させるマグネットMG
−1および後幕を走行させるマグネットMG−2とを制
御し、感光部材5に所定光量を露光させる。
とによって励磁され、先幕を走行させるマグネットMG
−1および後幕を走行させるマグネットMG−2とを制
御し、感光部材5に所定光量を露光させる。
【0062】モータ制御回路109は、フィルムの巻き
上げ、巻戻しを行なうモータM1と主ミラー2およびシ
ャッタ4のチャージを行なうモータM2とを制御する。
上げ、巻戻しを行なうモータM1と主ミラー2およびシ
ャッタ4のチャージを行なうモータM2とを制御する。
【0063】なお、シャッタ制御回路108およびモー
タ制御回路109によって一連のカメラのレリーズシー
ケンスの動作が実行される。
タ制御回路109によって一連のカメラのレリーズシー
ケンスの動作が実行される。
【0064】次に、図3(A)に示したファインダー視
野の構成について詳しく説明する。なお、この図は、フ
ァインダー視野マスク22で制限されたファインダー画
面内に表示される表示内容を全て表示した(点灯させ
た)状態を示している。
野の構成について詳しく説明する。なお、この図は、フ
ァインダー視野マスク22で制限されたファインダー画
面内に表示される表示内容を全て表示した(点灯させ
た)状態を示している。
【0065】焦点検出領域表示マーク210〜219
は、焦点検出を行うための19組のラインセンサCCD
−0〜CCD−18に対応しており、選択された焦点検
出領域に対応するマークが焦点検出領域選択時および撮
影レンズ1の合焦時にファインダー画面内で点灯する。
なお、常時全ての焦点検出領域表示マーク210〜21
9を表示させるとファインダー観察の邪魔になるので、
焦点検出領域の選択前は全ての焦点検出領域表示マーク
210〜219を消灯しておく。但し、これではどこに
焦点検出領域が存在するのかが分からないのでピント板
7に印刷等された焦点検出領域の存在範囲を示す枠22
0が表示されるようにしている。
は、焦点検出を行うための19組のラインセンサCCD
−0〜CCD−18に対応しており、選択された焦点検
出領域に対応するマークが焦点検出領域選択時および撮
影レンズ1の合焦時にファインダー画面内で点灯する。
なお、常時全ての焦点検出領域表示マーク210〜21
9を表示させるとファインダー観察の邪魔になるので、
焦点検出領域の選択前は全ての焦点検出領域表示マーク
210〜219を消灯しておく。但し、これではどこに
焦点検出領域が存在するのかが分からないのでピント板
7に印刷等された焦点検出領域の存在範囲を示す枠22
0が表示されるようにしている。
【0066】ファインダ内LCD25には、合焦表示用
セグメント、ストロボ充電完了表示用セグメントおよび
シャッタスピード(Tv)値や絞り(Av)値等を表示
するための7セグメント等が配されている。
セグメント、ストロボ充電完了表示用セグメントおよび
シャッタスピード(Tv)値や絞り(Av)値等を表示
するための7セグメント等が配されている。
【0067】以上のように構成されたカメラの動作を、
図3〜図6を用いて説明する。SW1がONされると、
カメラは一連の動作を開始する(図5のSTART)。
図3〜図6を用いて説明する。SW1がONされると、
カメラは一連の動作を開始する(図5のSTART)。
【0068】CPU100はステップ(図ではSと略
す)100を経て、ステップ101で測光動作を行う。
次に、ステップ102で視線検出動作を実行し、使用者
の注視点を検出する焦点検出サブルーチンへ移行する。
す)100を経て、ステップ101で測光動作を行う。
次に、ステップ102で視線検出動作を実行し、使用者
の注視点を検出する焦点検出サブルーチンへ移行する。
【0069】ここで、図8〜図11を用いて、視線検出
の原理について簡単に説明する。図8において、IRE
D13a,13bは撮影者の眼球15に対して不感の赤
外光を放射する。IRED13a,13bは、結像レン
ズ12の光軸に対してx方向に略対称に配置され、眼球
15を発散照明する。なお、ここでは説明のためにIR
ED13a,13bを選択したが、状況により6つのI
RED13a〜13fのうち適切なものが選択される。
の原理について簡単に説明する。図8において、IRE
D13a,13bは撮影者の眼球15に対して不感の赤
外光を放射する。IRED13a,13bは、結像レン
ズ12の光軸に対してx方向に略対称に配置され、眼球
15を発散照明する。なお、ここでは説明のためにIR
ED13a,13bを選択したが、状況により6つのI
RED13a〜13fのうち適切なものが選択される。
【0070】眼球15で反射した赤外光は、結像レンズ
12によってエリアセンサ14上に集光される。図9に
はエリアセンサ14上に投影される眼球15の像を示し
ており、図10に9はエリアセンサ14の出力を示して
いる。
12によってエリアセンサ14上に集光される。図9に
はエリアセンサ14上に投影される眼球15の像を示し
ており、図10に9はエリアセンサ14の出力を示して
いる。
【0071】視線検出動作は図11に示すフローに従っ
て実行される。前述したステップ102で視線検出サブ
ルーチンがコールされると、ステップ300で視線検出
を開始する。まず、ステップ301にて視線検出回数の
カウンターがN=1にセットされ、ステップ302にて
IRED13a,13bに眼球15に向けて赤外光を放
射させる。これにより、眼球15の像が結像レンズ12
によってエリアセンサ14上に形成され、エリアセンサ
14の蓄積動作により光電変換が成され、眼球15の像
は電気信号として処理が可能となる。
て実行される。前述したステップ102で視線検出サブ
ルーチンがコールされると、ステップ300で視線検出
を開始する。まず、ステップ301にて視線検出回数の
カウンターがN=1にセットされ、ステップ302にて
IRED13a,13bに眼球15に向けて赤外光を放
射させる。これにより、眼球15の像が結像レンズ12
によってエリアセンサ14上に形成され、エリアセンサ
14の蓄積動作により光電変換が成され、眼球15の像
は電気信号として処理が可能となる。
【0072】次にステップ303では、ステップ302
において得られた眼球像の情報からIRED13a,1
3bの角膜反射像の座標と瞳孔15bの中心座標を求め
る。IRED13bより放射された赤外光は眼球15の
角膜15aを照明し、この時の角膜15aの表面で反射
した赤外光の一部により形成される角膜反射像eは結像
レンズ12によりエリアセンサ14上の座標Xeに生じ
る。同様にIRED13aより放射された赤外光は角膜
15aを照明し、この時の角膜15aの表面で反射した
赤外光の一部により形成された角膜反射像dは結像レン
ズ12によりエリアセンサ14の座標Xdに生じる。
において得られた眼球像の情報からIRED13a,1
3bの角膜反射像の座標と瞳孔15bの中心座標を求め
る。IRED13bより放射された赤外光は眼球15の
角膜15aを照明し、この時の角膜15aの表面で反射
した赤外光の一部により形成される角膜反射像eは結像
レンズ12によりエリアセンサ14上の座標Xeに生じ
る。同様にIRED13aより放射された赤外光は角膜
15aを照明し、この時の角膜15aの表面で反射した
赤外光の一部により形成された角膜反射像dは結像レン
ズ12によりエリアセンサ14の座標Xdに生じる。
【0073】また、虹彩15cの端部a,bからの光束
は結像レンズ12によりエリアセンサ14上の座標X
a、Xbに集光され、そこに端部a,bの像を形成す
る。結像レンズ12の光軸に対する眼球15の光軸の回
転角θが小さい場合、瞳孔15bの中心位置cの座標X
cは、 Xic≒(Xa+Xb)/2 と表わされる。
は結像レンズ12によりエリアセンサ14上の座標X
a、Xbに集光され、そこに端部a,bの像を形成す
る。結像レンズ12の光軸に対する眼球15の光軸の回
転角θが小さい場合、瞳孔15bの中心位置cの座標X
cは、 Xic≒(Xa+Xb)/2 と表わされる。
【0074】さらにステップ304では、眼球像の結像
倍率βを算出する。βは結像レンズ12に対する撮影者
眼15の位置により決まる倍率で、実質的には角膜反射
像の間隔|Xd−Xe|の関数として求めることができ
る。
倍率βを算出する。βは結像レンズ12に対する撮影者
眼15の位置により決まる倍率で、実質的には角膜反射
像の間隔|Xd−Xe|の関数として求めることができ
る。
【0075】次にステップ305では、眼球15の光軸
回転角を算出する。角膜反射像d,eの中点のx座標と
角膜15aの曲率中心Oのx座標xoとが互いにほぼ一
致するため、角膜15aの曲率中心Oと瞳孔15cの中
心Cまでの標準的な距離を0Cとすると、撮影者眼15
の光軸のz−x平面内の回転角θxは、 β×0C×SINθx≒(Xd+Xe)/2−Xic (1) の関係式を略満足することから求めることができる。
回転角を算出する。角膜反射像d,eの中点のx座標と
角膜15aの曲率中心Oのx座標xoとが互いにほぼ一
致するため、角膜15aの曲率中心Oと瞳孔15cの中
心Cまでの標準的な距離を0Cとすると、撮影者眼15
の光軸のz−x平面内の回転角θxは、 β×0C×SINθx≒(Xd+Xe)/2−Xic (1) の関係式を略満足することから求めることができる。
【0076】図8、9においては、眼球15がz−x平
面(水平面)内で回転する場合の回転角θxを算出する
例を示しているが、眼球15がy−z平面(垂直面)内
で回転する場合の回転角θyの算出方法も同様である。
面(水平面)内で回転する場合の回転角θxを算出する
例を示しているが、眼球15がy−z平面(垂直面)内
で回転する場合の回転角θyの算出方法も同様である。
【0077】眼球15の光軸回転角θx,θyが算出さ
れると、ステップ306において、撮影者が観察してい
るピント板7上の位置、すなわち注視点(X、Y)を次
式によって算出する。
れると、ステップ306において、撮影者が観察してい
るピント板7上の位置、すなわち注視点(X、Y)を次
式によって算出する。
【0078】X=m×(Ax×θx+Bx) (2) Y=m×(Ay×θy+By) (3) 但し、mはカメラのファインダー光学系で決まる定数
で、回転角をピント板7上の座標に変換する変換係数で
ある。また、Ax、Bx、Ay、Byは撮影者の視線の
個人差を補正する視線補正係数で、予め撮影者に位置の
異なる2つの視標を見てもらい、各視標注視時に算出さ
れた複数の眼球回転角からこの係数を求める。
で、回転角をピント板7上の座標に変換する変換係数で
ある。また、Ax、Bx、Ay、Byは撮影者の視線の
個人差を補正する視線補正係数で、予め撮影者に位置の
異なる2つの視標を見てもらい、各視標注視時に算出さ
れた複数の眼球回転角からこの係数を求める。
【0079】次にステップ307では、視線検出回数N
のチェックを行い、Nが5未満の場合にはステップ30
8でカウンターがN=N+1にセットされ、ステップ3
02に戻る。一方、N=5になると、ステップ309に
進んで視線検出を終了する。なお、視線検出回数を5回
(N=5)としたのは、オートズームや測光感度分布の
自動切り替え等の判断材料として視線の注視点分布を求
めるためであり、N=1でも構わない。
のチェックを行い、Nが5未満の場合にはステップ30
8でカウンターがN=N+1にセットされ、ステップ3
02に戻る。一方、N=5になると、ステップ309に
進んで視線検出を終了する。なお、視線検出回数を5回
(N=5)としたのは、オートズームや測光感度分布の
自動切り替え等の判断材料として視線の注視点分布を求
めるためであり、N=1でも構わない。
【0080】このようにして算出された注視点座標1:
S1(x1,y1)は、RAM内へ格納され、図4のメ
インフローのステップ103に戻る(ステップ30
9)。
S1(x1,y1)は、RAM内へ格納され、図4のメ
インフローのステップ103に戻る(ステップ30
9)。
【0081】ステップ103では、ステップ102の視
線検出ルーチンによって求められたピント板7上の注視
点座標に最も近い位置にある焦点検出領域を選択し、ス
テップ104ではこの選択された焦点検出領域にて焦点
検出を実行する。
線検出ルーチンによって求められたピント板7上の注視
点座標に最も近い位置にある焦点検出領域を選択し、ス
テップ104ではこの選択された焦点検出領域にて焦点
検出を実行する。
【0082】具体的には、焦点検出用ラインセンサ6f
のうち選択された焦点検出領域に対応する1つを選択す
る。そして、選択されたラインセンサー上に2次結像レ
ンズ6eによって形成される2組の光像の光電変換及び
電荷蓄積動作を開始する。所定時間後、蓄積動作を終了
し、CPU100は自動焦点検出回路103を介してこ
れをA/D変換し、2組の像信号としてRAM内へ格納
する。
のうち選択された焦点検出領域に対応する1つを選択す
る。そして、選択されたラインセンサー上に2次結像レ
ンズ6eによって形成される2組の光像の光電変換及び
電荷蓄積動作を開始する。所定時間後、蓄積動作を終了
し、CPU100は自動焦点検出回路103を介してこ
れをA/D変換し、2組の像信号としてRAM内へ格納
する。
【0083】次に、RAM内に格納されている2組の像
信号から所定の相関演算を行い、2組の像信号のズレ量
を得る。さらに、このズレ量から所定の方法でレンズの
駆動量を算出し、ステップ105へ移行する。
信号から所定の相関演算を行い、2組の像信号のズレ量
を得る。さらに、このズレ量から所定の方法でレンズの
駆動量を算出し、ステップ105へ移行する。
【0084】ステップ105では、焦点調節回路110
を介してステップ104にて求められたレンズ駆動量
分、撮影レンズ1を駆動する。
を介してステップ104にて求められたレンズ駆動量
分、撮影レンズ1を駆動する。
【0085】撮影レンズ1の駆動が終了すると、ステッ
プ106で再び視線検出サブルーチンをコールして、ス
テップ102で説明したような方法で、注視点座標2:
S2(x2,y2)を求め、RAM内へ格納する。
プ106で再び視線検出サブルーチンをコールして、ス
テップ102で説明したような方法で、注視点座標2:
S2(x2,y2)を求め、RAM内へ格納する。
【0086】次にステップ107では、RAM内に格納
されている注視点座標1:S1(x1,y1)と注視点
座標2:S2(x2,y2)から、注視点の移動ベクト
ル(x2−x1,y2−y1)とベクトルの大きさ
「A」=√((x2−x1)2 +(y2−y1)2 )と
を算出し、RAM内へ格納する。
されている注視点座標1:S1(x1,y1)と注視点
座標2:S2(x2,y2)から、注視点の移動ベクト
ル(x2−x1,y2−y1)とベクトルの大きさ
「A」=√((x2−x1)2 +(y2−y1)2 )と
を算出し、RAM内へ格納する。
【0087】次にステップ108では、ベクトルの大き
さ「A」と所定量Cとを比較する。ベクトルの大きさ
「A」が所定量Cより小さいときは、検出誤差等により
注視点座標2が注視点座標1とは別の位置に検出された
としてステップ109へ、ベクトルの大きさ「A」が所
定量C以上のときは、撮影者が意図的に視線を移動させ
たことにより注視点座標2が注視点座標1とは別の位置
に検出されたとしてステップ112へ移行する。
さ「A」と所定量Cとを比較する。ベクトルの大きさ
「A」が所定量Cより小さいときは、検出誤差等により
注視点座標2が注視点座標1とは別の位置に検出された
としてステップ109へ、ベクトルの大きさ「A」が所
定量C以上のときは、撮影者が意図的に視線を移動させ
たことにより注視点座標2が注視点座標1とは別の位置
に検出されたとしてステップ112へ移行する。
【0088】ステップ109では、注視点座標1により
選択された焦点検出領域を選択領域として確定し、SW
1の状態確認を行う。確認の結果、SW1がOFFされ
ているときは、STARTへ戻って、SW1がONされ
るまで待機する。SW1がONのときは、ステップ11
0へ移行し、SW2の状態確認を行う。SW2がOFF
状態であれば、ステップ109へ戻り、SW2がONの
ときはステップ111へ移行して、CPU100はシャ
ッタ制御回路108,モータ制御回路109および絞り
駆動回路111にそれぞれ信号を送信し、一連のシャッ
タレリーズ動作(撮影動作)を実行する。
選択された焦点検出領域を選択領域として確定し、SW
1の状態確認を行う。確認の結果、SW1がOFFされ
ているときは、STARTへ戻って、SW1がONされ
るまで待機する。SW1がONのときは、ステップ11
0へ移行し、SW2の状態確認を行う。SW2がOFF
状態であれば、ステップ109へ戻り、SW2がONの
ときはステップ111へ移行して、CPU100はシャ
ッタ制御回路108,モータ制御回路109および絞り
駆動回路111にそれぞれ信号を送信し、一連のシャッ
タレリーズ動作(撮影動作)を実行する。
【0089】ステップ108の判定結果により、ステッ
プ112へ移行した場合は、焦点検出領域補正サブルー
チンをコールする。
プ112へ移行した場合は、焦点検出領域補正サブルー
チンをコールする。
【0090】このサブルーチンがコールされると、図6
のステップ200へ移行する。ステップ200では、既
に算出されている注視点の移動ベクトル(x2−x1,
y2−y1)から、焦点検出領域の再選択(変更)を行
う。
のステップ200へ移行する。ステップ200では、既
に算出されている注視点の移動ベクトル(x2−x1,
y2−y1)から、焦点検出領域の再選択(変更)を行
う。
【0091】ここで、焦点検出領域の再選択について図
3(B),(C)および図4を用いて詳しく説明する。
3(B),(C)および図4を用いて詳しく説明する。
【0092】撮影者は、枠220内に撮影したい主被写
体230を入れ、この主被写体を注視しながらSW1を
ONする。その後は前に説明したとおり、図5のフロー
チャートに沿って実行されていく。
体230を入れ、この主被写体を注視しながらSW1を
ONする。その後は前に説明したとおり、図5のフロー
チャートに沿って実行されていく。
【0093】そして、ステップ102で注視点座標1が
検出され、ステップ103で注視点座標1に最も近い焦
点検出領域が選択されると、LCD21によって、選択
された焦点検出領域に対応する表示マークが表示され
る。
検出され、ステップ103で注視点座標1に最も近い焦
点検出領域が選択されると、LCD21によって、選択
された焦点検出領域に対応する表示マークが表示され
る。
【0094】しかしながら、視線検出には検出誤差が発
生することが多く、特にメガネを使用した場合は誤差が
大きく、必ずしも主被写体が存在する部分の焦点検出領
域が選択されるわけではない。
生することが多く、特にメガネを使用した場合は誤差が
大きく、必ずしも主被写体が存在する部分の焦点検出領
域が選択されるわけではない。
【0095】例えば、図3(B)に示すように、主被写
体230が存在する焦点検出領域211が選択されるべ
きであるところ、視線検出の誤差により、主被写体23
0の存在しない焦点検出領域(マーク210に対応する
焦点検出領域。以下、第1の焦点検出領域という)が選
択されてしまうことがある。
体230が存在する焦点検出領域211が選択されるべ
きであるところ、視線検出の誤差により、主被写体23
0の存在しない焦点検出領域(マーク210に対応する
焦点検出領域。以下、第1の焦点検出領域という)が選
択されてしまうことがある。
【0096】このような場合には、焦点検出領域の再選
択が必要であるので、ステップ105で撮影レンズ1の
駆動が終了した後、撮影者は焦点検出領域を移動したい
方向へ視線(注視点)を移動させる。
択が必要であるので、ステップ105で撮影レンズ1の
駆動が終了した後、撮影者は焦点検出領域を移動したい
方向へ視線(注視点)を移動させる。
【0097】これにより、ステップ106で注視点座標
2が検出され、ステップ107にて注視点座標1と注視
点座標2とから注視点の移動ベクトル(x2−x1,y
2−y1)とベクトルの大きさ「A」=√((x2−x
1)2 +(y2−y1)2 )が算出される。
2が検出され、ステップ107にて注視点座標1と注視
点座標2とから注視点の移動ベクトル(x2−x1,y
2−y1)とベクトルの大きさ「A」=√((x2−x
1)2 +(y2−y1)2 )が算出される。
【0098】そして、移動ベクトルの大きさ「A」が所
定量C以上のときは(ステップ108)、ステップ11
2にて、選択領域の補正処理を行う。
定量C以上のときは(ステップ108)、ステップ11
2にて、選択領域の補正処理を行う。
【0099】ここでは、図4に示すように、注視点座標
2が座標231の位置に検出されたとすると、算出され
る注視点の移動ベクトルは、先に選択された第1の焦点
検出領域を中心とした線分cと線分dの間の方向に向か
う。CPU100は、第1の焦点検出領域に隣り合う8
個の焦点検出領域(マーク202,206,211,2
15,218,214,209,205に対応する焦点
検出領域)のうち線分cと線分dの間に含まれる焦点検
出領域(マーク211に対応する焦点検出領域)を再選
択する。
2が座標231の位置に検出されたとすると、算出され
る注視点の移動ベクトルは、先に選択された第1の焦点
検出領域を中心とした線分cと線分dの間の方向に向か
う。CPU100は、第1の焦点検出領域に隣り合う8
個の焦点検出領域(マーク202,206,211,2
15,218,214,209,205に対応する焦点
検出領域)のうち線分cと線分dの間に含まれる焦点検
出領域(マーク211に対応する焦点検出領域)を再選
択する。
【0100】また、移動ベクトルの方向が線分a,bの
間の方向に向かうときは、マーク202に対応する焦点
検出領域が再選択される。このように、移動ベクトルの
方向がどの線分の間に存在するかにより、それら線分の
間に存在する焦点検出領域が再選択される。
間の方向に向かうときは、マーク202に対応する焦点
検出領域が再選択される。このように、移動ベクトルの
方向がどの線分の間に存在するかにより、それら線分の
間に存在する焦点検出領域が再選択される。
【0101】このように、本実施形態では、後で検出さ
れた注視点座標2に直接基づいて焦点検出領域の再選択
を行うのではなく、先に検出された注視点座標1と注視
点座標2からの注視点の移動方向を算出し、この算出移
動方向に基づいて焦点検出領域の再選択を行う。このた
め、焦点検出領域の再選択を行わせる際に、撮影者は真
に選択させたい焦点検出領域が存在する方向に視線を大
きく動かせばよい。したがって、本実施形態のように多
数の焦点検出領域が存在する場合でも、注視点座標2に
直接基づいて焦点検出領域の再選択を行う場合に比べ
て、簡単かつ確実に意図する焦点検出領域を選択させる
ことができる。
れた注視点座標2に直接基づいて焦点検出領域の再選択
を行うのではなく、先に検出された注視点座標1と注視
点座標2からの注視点の移動方向を算出し、この算出移
動方向に基づいて焦点検出領域の再選択を行う。このた
め、焦点検出領域の再選択を行わせる際に、撮影者は真
に選択させたい焦点検出領域が存在する方向に視線を大
きく動かせばよい。したがって、本実施形態のように多
数の焦点検出領域が存在する場合でも、注視点座標2に
直接基づいて焦点検出領域の再選択を行う場合に比べ
て、簡単かつ確実に意図する焦点検出領域を選択させる
ことができる。
【0102】なお、注視点座標2が視野マスク22の範
囲内に検出されなかったときは、F−LCD25を見る
ために視線が移動したと判断して、焦点検出領域の再選
択は行わない。
囲内に検出されなかったときは、F−LCD25を見る
ために視線が移動したと判断して、焦点検出領域の再選
択は行わない。
【0103】こうしてステップ200で焦点検出領域の
再選択が終了すると、ステップ201へ移行し、再選択
した焦点検出領域に対応するマークを点灯させ、焦点検
出領域補正サブルーチンを終了する。
再選択が終了すると、ステップ201へ移行し、再選択
した焦点検出領域に対応するマークを点灯させ、焦点検
出領域補正サブルーチンを終了する。
【0104】焦点検出領域補正サブルーチンが終了する
と、図5のステップ113へ戻り、再選択された焦点検
出領域にて再びステップ104と同様にして焦点検出を
行い、焦点検出の結果に基づいて、ステップ116で撮
影レンズ1を駆動する。
と、図5のステップ113へ戻り、再選択された焦点検
出領域にて再びステップ104と同様にして焦点検出を
行い、焦点検出の結果に基づいて、ステップ116で撮
影レンズ1を駆動する。
【0105】なお、本実施形態では、撮影レンズ1が合
焦状態になるまで焦点検出を行い、一度合焦になるとそ
の後は焦点検出を行わないワンショットAFの場合につ
いて説明しているので、撮影レンズ1の駆動が終了する
とステップ110へ移行し、以降のレンズ駆動は禁止さ
れる。そして、SW2のONに応じてステップ111に
て撮影動作が実行される。
焦状態になるまで焦点検出を行い、一度合焦になるとそ
の後は焦点検出を行わないワンショットAFの場合につ
いて説明しているので、撮影レンズ1の駆動が終了する
とステップ110へ移行し、以降のレンズ駆動は禁止さ
れる。そして、SW2のONに応じてステップ111に
て撮影動作が実行される。
【0106】(第2実施形態)図7には、本発明の第2
実施形態である一眼レフカメラの動作フローチャートを
示している。
実施形態である一眼レフカメラの動作フローチャートを
示している。
【0107】ステップ400でSW1のONを確認する
と、ステップ401へ移行し、測光を行う。次に、ステ
ップ402で視線検出サブルーチンを実行する。そし
て、視線検出結果から注視点座標1を算出し、RAM内
へ格納すると、ステップ403へ移行し、注視点座標1
に最も近い焦点検出領域を選択してこの焦点検出領域に
対応する表示マークを点灯表示させる。ここまでの動作
は第1実施形態と同じである。
と、ステップ401へ移行し、測光を行う。次に、ステ
ップ402で視線検出サブルーチンを実行する。そし
て、視線検出結果から注視点座標1を算出し、RAM内
へ格納すると、ステップ403へ移行し、注視点座標1
に最も近い焦点検出領域を選択してこの焦点検出領域に
対応する表示マークを点灯表示させる。ここまでの動作
は第1実施形態と同じである。
【0108】ステップ404では、300msecのタ
イマーをスタートさせる。次に、ステップ405で、再
び視線検出サブルーチンを実行して注視点座標2を算出
し、RAM内へ格納して、ステップ406へ移行する。
イマーをスタートさせる。次に、ステップ405で、再
び視線検出サブルーチンを実行して注視点座標2を算出
し、RAM内へ格納して、ステップ406へ移行する。
【0109】なお、第1実施形態と同様に、注視点座標
2が視野マスク22より外に検出されたときは、撮影者
はF−LCD25を見ていると判断して、注視点座標2
と定義せず、さらに視線検出を繰り返す。
2が視野マスク22より外に検出されたときは、撮影者
はF−LCD25を見ていると判断して、注視点座標2
と定義せず、さらに視線検出を繰り返す。
【0110】ステップ406では、注視点座標1と注視
点座標2とから視線移動ベクトルとベクトルの大きさ
「A」を算出する。
点座標2とから視線移動ベクトルとベクトルの大きさ
「A」を算出する。
【0111】そして、ステップ407で、「A」と所定
量Cとを比較して、「A」が所定量Cより小さいときは
ステップ408へ移行して、300msecタイマーを
確認し、タイムアップしていなければ、ステップ405
へ移行する。ステップ408で、タイムアップならばス
テップ409へ移行する。
量Cとを比較して、「A」が所定量Cより小さいときは
ステップ408へ移行して、300msecタイマーを
確認し、タイムアップしていなければ、ステップ405
へ移行する。ステップ408で、タイムアップならばス
テップ409へ移行する。
【0112】ステップ409では、SW1の状態確認を
行う。確認の結果、SW1がOFFされているときは、
STARTへ戻る。SW1がONのときはステップ41
0へ移行し、選択された焦点検出領域での焦点検出を行
う。そして、ステップ411で撮影レンズ1を駆動し、
駆動が終了するとステップ412へ移行し、SW2がO
FFであれば、ステップ409へ戻ってSW1の状態確
認を行い、SW2がONのときは、ステップ410へ移
行して一連のシャッタレリーズ動作(撮影動作)を実行
する。
行う。確認の結果、SW1がOFFされているときは、
STARTへ戻る。SW1がONのときはステップ41
0へ移行し、選択された焦点検出領域での焦点検出を行
う。そして、ステップ411で撮影レンズ1を駆動し、
駆動が終了するとステップ412へ移行し、SW2がO
FFであれば、ステップ409へ戻ってSW1の状態確
認を行い、SW2がONのときは、ステップ410へ移
行して一連のシャッタレリーズ動作(撮影動作)を実行
する。
【0113】一方、ステップ407にて「A」が所定量
C以上のときは、ステップ416へ移行して、第1実施
形態と同様の焦点検出領域補正サブルーチンを実行す
る。
C以上のときは、ステップ416へ移行して、第1実施
形態と同様の焦点検出領域補正サブルーチンを実行す
る。
【0114】焦点検出領域補正サブルーチンが終了する
と、ステップ412へ移行し、SW2のONに応じて撮
影動作を実行する。
と、ステップ412へ移行し、SW2のONに応じて撮
影動作を実行する。
【0115】本実施形態によれば、先の焦点検出領域の
選択後、所定時間(300msec)が経過するまでに
注視点移動が生じなければ、そのまま先の焦点検出領域
で焦点検出を行うようにしているので、長時間にわたっ
て焦点検出領域が不確定のままとなって、シャッターチ
ャンスを逃がす等、撮影に支障が生じるのを防止するこ
とができる。
選択後、所定時間(300msec)が経過するまでに
注視点移動が生じなければ、そのまま先の焦点検出領域
で焦点検出を行うようにしているので、長時間にわたっ
て焦点検出領域が不確定のままとなって、シャッターチ
ャンスを逃がす等、撮影に支障が生じるのを防止するこ
とができる。
【0116】また、本実施形態によれば、先の焦点検出
領域の選択によってただちに焦点検出動作やレンズ駆動
を行わず、所定時間の経過により先の焦点検出領域が選
択領域として確定した場合および後で焦点検出領域が再
選択された場合に焦点検出動作やレンズ駆動を行うよう
にしているので、焦点検出領域の選択が変更される可能
性のある状態での無駄なカメラ動作が行われるのを防止
することができる。
領域の選択によってただちに焦点検出動作やレンズ駆動
を行わず、所定時間の経過により先の焦点検出領域が選
択領域として確定した場合および後で焦点検出領域が再
選択された場合に焦点検出動作やレンズ駆動を行うよう
にしているので、焦点検出領域の選択が変更される可能
性のある状態での無駄なカメラ動作が行われるのを防止
することができる。
【0117】なお、本発明は、上記実施形態のカメラ以
外の装置、例えば、ビデオカメラ、デジタルカメラ、双
眼鏡、望遠鏡、顕微鏡、ヘッドマウントディスプレイに
も適用することができる。
外の装置、例えば、ビデオカメラ、デジタルカメラ、双
眼鏡、望遠鏡、顕微鏡、ヘッドマウントディスプレイに
も適用することができる。
【0118】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、視線
検出の誤差によって観察者の意図に反した所定領域が選
択された場合に、その補正(再選択)を注視点の移動方
向に基づいて行うようにしている。このため、本発明に
よれば、特別な操作を必要とすることなく、簡単かつ短
時間で、しかも正確に観察者の意図する所定領域の視線
による再選択を行うことができ、利便性を向上させるこ
とができる。
検出の誤差によって観察者の意図に反した所定領域が選
択された場合に、その補正(再選択)を注視点の移動方
向に基づいて行うようにしている。このため、本発明に
よれば、特別な操作を必要とすることなく、簡単かつ短
時間で、しかも正確に観察者の意図する所定領域の視線
による再選択を行うことができ、利便性を向上させるこ
とができる。
【0119】なお、上記第1の注視点に基づく領域選択
後、所定時間が経過するまで領域選択結果に基づく動作
を規制するようにすれば、有効でなくなる可能性のある
領域選択に基づいて動作してしまい、後にこれが無駄と
なるのを防止することができる。
後、所定時間が経過するまで領域選択結果に基づく動作
を規制するようにすれば、有効でなくなる可能性のある
領域選択に基づいて動作してしまい、後にこれが無駄と
なるのを防止することができる。
【0120】また、第1の注視点に対する第2の注視点
の移動量が所定量以上のときにのみ算出移動方向に基づ
く選択領域変更を行わせるようにすれば、検出誤差によ
る注視点移動によって選択領域が変更されてしまうのを
防止することができる。
の移動量が所定量以上のときにのみ算出移動方向に基づ
く選択領域変更を行わせるようにすれば、検出誤差によ
る注視点移動によって選択領域が変更されてしまうのを
防止することができる。
【図1】本発明の第1実施形態である一眼レフカメラの
光学系配置図。
光学系配置図。
【図2】上記カメラの電気的構成を示すブロック図。
【図3】上記カメラのファインダー視野図。
【図4】上記カメラのファインダー視野図。
【図5】上記カメラの一連の動作を示すフローチャー
ト。
ト。
【図6】上記カメラにおける焦点検出領域補正時の動作
を示すフローチャート。
を示すフローチャート。
【図7】本発明の第2実施形態であるカメラの一連の動
作を示すフローチャート。
作を示すフローチャート。
【図8】上記カメラの視線検出光学系を用いて視線を検
出する原理を示す説明図。
出する原理を示す説明図。
【図9】上記カメラのエリアセンサ上に形成される眼球
像を示す説明図。
像を示す説明図。
【図10】上記エリアセンサからの出力を示す図であ
る。
る。
【図11】上記カメラの視線検出サブルーチンのフロー
チャート。
チャート。
1…撮影レンズ 6f…焦点検出用センサ 11…接眼レンズ 12…結像レンズ、 13…IRED 14…視線検出用エリアセンサ 15…撮影者の眼球 21…透過型液晶パネル 25…ファインダ内LCD 33…レンズ駆動用モータ、 100…CPU 101…視線検出回路 103…自動焦点検出回路、 105…LCD駆動回路 106…LED駆動回路 107…IRED駆動回路
Claims (10)
- 【請求項1】 観察領域を観察する観察者の視線方向か
ら前記観察領域内での注視点を検出する視線検出手段
と、この視線検出手段により検出された注視点に基づい
て前記観察領域内に複数設けられた所定領域のうちいず
れかを選択する選択手段とを有する視線選択機能を有す
る装置において、 前記選択手段は、前記視線検出手段により検出された第
1の注視点に基づいて領域選択を行い、この後前記視線
検出手段により第2の注視点が検出された場合は、前記
第1の注視点に対する前記第2の注視点の移動方向を算
出し、この算出移動方向に基づいて選択領域を変更する
ことを特徴とする視線選択機能を有する装置。 - 【請求項2】 前記選択手段は、前記視線検出手段によ
り検出された第1の注視点に基づいて領域選択を行い、
この後所定時間内に前記視線検出手段により第2の注視
点が検出された場合は、前記第1の注視点に対する前記
第2の注視点の移動方向を算出し、この算出移動方向に
基づいて選択領域を変更することを特徴とする請求項1
に記載の視線選択機能を有する装置。 - 【請求項3】 前記選択手段による領域選択結果に応じ
て動作する動作手段を有しており、 前記選択手段による前記第1の注視点に基づく領域選択
後、前記所定時間が経過するまでは前記動作手段の動作
を規制することを特徴とする請求項2に記載の視線選択
機能を有する装置。 - 【請求項4】 前記選択手段は、前記第1の注視点に対
する前記第2の注視点の移動量を算出し、この算出移動
量が所定量以上のときにのみ、前記算出移動方向に基づ
いて選択領域を変更することを特徴とする請求項1から
3のいずれかに記載の視線選択機能を有する装置。 - 【請求項5】 前記選択手段は、前記第1注視点に基づ
いて選択された所定領域に対して前記算出移動方向にて
隣り合う所定領域に選択領域を変更することを特徴とす
る請求項1から4のいずれかに記載の視線選択機能を有
する装置。 - 【請求項6】 ファインダーを観察する撮影者の視線方
向から前記ファインダー内での注視点を検出する視線検
出手段と、この視線検出手段により検出された注視点に
基づいて前記ファインダー内に複数設けられた焦点検出
領域のうちいずれかを選択する選択手段とを有する視線
選択機能を有するカメラにおいて、 前記選択手段は、前記視線検出手段により検出された第
1の注視点に基づいて焦点検出領域選択を行い、この後
前記視線検出手段により第2の注視点が検出された場合
は、前記第1の注視点に対する前記第2の注視点の移動
方向を算出し、この算出移動方向に基づいて選択領域を
変更することを特徴とする視線選択機能を有するカメ
ラ。 - 【請求項7】 前記選択手段は、前記視線検出手段によ
り検出された第1の注視点に基づいて焦点検出領域選択
を行い、この後所定時間内に前記視線検出手段により第
2の注視点が検出された場合は、前記第1の注視点に対
する前記第2の注視点の移動方向を算出し、この算出移
動方向に基づいて選択領域を変更することを特徴とする
請求項6に記載の視線選択機能を有するカメラ。 - 【請求項8】 前記選択手段による前記第1の注視点に
基づく領域選択後、前記所定時間が経過するまでは、焦
点検出領域の選択結果に基づくカメラ動作を規制するこ
とを特徴とする請求項7に記載の視線選択機能を有する
カメラ。 - 【請求項9】 前記選択手段は、前記第1の注視点に対
する前記第2の注視点の移動量を算出し、この算出移動
量が所定量以上のときにのみ、前記算出移動方向に基づ
いて選択領域を変更することを特徴とする請求項6から
8のいずれかに記載の視線選択機能を有するカメラ。 - 【請求項10】 前記選択手段は、前記第1注視点に基
づいて選択された焦点検出領域に対して前記算出移動方
向にて隣り合う焦点検出領域に選択領域を変更すること
を特徴とする請求項6から9のいずれかに記載の視線選
択機能を有するカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30436398A JP2000131599A (ja) | 1998-10-26 | 1998-10-26 | 視線選択機能を有する装置およびカメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30436398A JP2000131599A (ja) | 1998-10-26 | 1998-10-26 | 視線選択機能を有する装置およびカメラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000131599A true JP2000131599A (ja) | 2000-05-12 |
Family
ID=17932129
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30436398A Pending JP2000131599A (ja) | 1998-10-26 | 1998-10-26 | 視線選択機能を有する装置およびカメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000131599A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002054147A1 (en) * | 2000-12-28 | 2002-07-11 | Adi Anani | Method and device for interpretation of an observed object |
JP2017062565A (ja) * | 2015-09-24 | 2017-03-30 | 日産自動車株式会社 | サポート装置及びサポート方法 |
WO2017068634A1 (ja) * | 2015-10-19 | 2017-04-27 | 富士通株式会社 | 作業支援システム、作業支援方法および作業支援プログラム |
-
1998
- 1998-10-26 JP JP30436398A patent/JP2000131599A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002054147A1 (en) * | 2000-12-28 | 2002-07-11 | Adi Anani | Method and device for interpretation of an observed object |
JP2017062565A (ja) * | 2015-09-24 | 2017-03-30 | 日産自動車株式会社 | サポート装置及びサポート方法 |
WO2017068634A1 (ja) * | 2015-10-19 | 2017-04-27 | 富士通株式会社 | 作業支援システム、作業支援方法および作業支援プログラム |
JPWO2017068634A1 (ja) * | 2015-10-19 | 2018-07-12 | 富士通株式会社 | 作業支援システム、作業支援方法および作業支援プログラム |
US11073905B2 (en) | 2015-10-19 | 2021-07-27 | Fujitsu Limited | Work assistance system, work assistance method, and computer-readable recording medium |
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