JP2000130657A - 管体の結合構造 - Google Patents
管体の結合構造Info
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- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L19/00—Joints in which sealing surfaces are pressed together by means of a member, e.g. a swivel nut, screwed on, or into, one of the joint parts
- F16L19/02—Pipe ends provided with collars or flanges, integral with the pipe or not, pressed together by a screwed member
- F16L19/025—Pipe ends provided with collars or flanges, integral with the pipe or not, pressed together by a screwed member the pipe ends having integral collars or flanges
- F16L19/028—Pipe ends provided with collars or flanges, integral with the pipe or not, pressed together by a screwed member the pipe ends having integral collars or flanges the collars or flanges being obtained by deformation of the pipe wall
- F16L19/0286—Pipe ends provided with collars or flanges, integral with the pipe or not, pressed together by a screwed member the pipe ends having integral collars or flanges the collars or flanges being obtained by deformation of the pipe wall and being formed as a flange
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- Y10S285/903—Corrugated
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Joints With Pressure Members (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】フレア部が塑性変形し難く、また引っ張り応力
が残存し難い管体の結合構造を提供する。 【解決手段】フレア部14は、その径を管体13の先端
近傍で拡大し、更に管体13の先端を絞って、該先端を
突出させてなる。フレア部14の内側の内周溝14aの
幅が実質的に零にされている。また、この内周溝14a
の内径r1を管体13の外径r2未満にしている。フレア
部14の右側において、管体13の周壁13aは、連続
的に滑らかに曲がっており、管体13の外径から離れる
程、周壁13aの曲率が大きくされている。逆に、管体
13の外径近く、要するにフレア部14の付け根部分
で、周壁13aの曲率が小さくされている。
が残存し難い管体の結合構造を提供する。 【解決手段】フレア部14は、その径を管体13の先端
近傍で拡大し、更に管体13の先端を絞って、該先端を
突出させてなる。フレア部14の内側の内周溝14aの
幅が実質的に零にされている。また、この内周溝14a
の内径r1を管体13の外径r2未満にしている。フレア
部14の右側において、管体13の周壁13aは、連続
的に滑らかに曲がっており、管体13の外径から離れる
程、周壁13aの曲率が大きくされている。逆に、管体
13の外径近く、要するにフレア部14の付け根部分
で、周壁13aの曲率が小さくされている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管体の結合構造に
関するものであり、より詳細には油圧回路を構成する管
体の結合構造に関するものである。
関するものであり、より詳細には油圧回路を構成する管
体の結合構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知の様に、この種の管体の結合構造と
しては、ブリッジフレア式と称するものが知られてい
る。
しては、ブリッジフレア式と称するものが知られてい
る。
【0003】図6は、ブリッジフレア式の管体の結合構
造を示している。図6において、ユニオン101に孔1
01aを穿設し、その孔101aの内周面にネジ溝を刻
設している。フレアナット102の外周面にもネジ山を
刻設し、フレアナット102をユニオン101の孔10
1aに螺合させている。管体103は、フレアナット1
02の貫通孔102aを貫通しており、その先端部分に
はフレア部104を有する。フレア部104は、管体1
03の先端近傍の径をやや拡大して、該先端近傍の全周
を外側に突出させ、かつ該先端を絞り、該先端を長手方
向に突出させてなる。
造を示している。図6において、ユニオン101に孔1
01aを穿設し、その孔101aの内周面にネジ溝を刻
設している。フレアナット102の外周面にもネジ山を
刻設し、フレアナット102をユニオン101の孔10
1aに螺合させている。管体103は、フレアナット1
02の貫通孔102aを貫通しており、その先端部分に
はフレア部104を有する。フレア部104は、管体1
03の先端近傍の径をやや拡大して、該先端近傍の全周
を外側に突出させ、かつ該先端を絞り、該先端を長手方
向に突出させてなる。
【0004】フレア部104をフレアナット102と共
に孔101aに挿入し、フレアナット102を締め付け
ると、フレア部104がフレアナット102の先端と孔
101aの奥壁101bとの間に挟み込まれて、管体1
03がユニオン101に結合される。
に孔101aに挿入し、フレアナット102を締め付け
ると、フレア部104がフレアナット102の先端と孔
101aの奥壁101bとの間に挟み込まれて、管体1
03がユニオン101に結合される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
フレア部104は、その周壁縦断面の形状が略くの字型
であり、長手方向に弾性的に変形する。このフレア部1
04の弾性的な変形によって、フレア部104の先端と
奥壁101bが良好に密接すると考えられていた。
フレア部104は、その周壁縦断面の形状が略くの字型
であり、長手方向に弾性的に変形する。このフレア部1
04の弾性的な変形によって、フレア部104の先端と
奥壁101bが良好に密接すると考えられていた。
【0006】しかしながら、実際の作業工程において
は、フレアナット102を強く締め付け過ぎて、図7に
示す様に、フレア部104が塑性変形して、その内周溝
104aが潰れ、フレア部104の先端ではなく、フレ
ア部104の端面104bが奥壁101bに接触する状
態となることがあった。この場合、フレア部104と奥
壁101b間の接触面積が増大するので、両者間のシー
ル性向上の要求にそぐわない結果となった。
は、フレアナット102を強く締め付け過ぎて、図7に
示す様に、フレア部104が塑性変形して、その内周溝
104aが潰れ、フレア部104の先端ではなく、フレ
ア部104の端面104bが奥壁101bに接触する状
態となることがあった。この場合、フレア部104と奥
壁101b間の接触面積が増大するので、両者間のシー
ル性向上の要求にそぐわない結果となった。
【0007】また、フレア部104がフレアナット10
2の先端と孔101aの奥壁101bとの間に挟み込ま
れた状態では、フレア部104がフレアナット102と
共に回転し、フレア部104の供回りが発生する。フレ
ア部104が挟み込まれてから、フレア部104の内周
溝104aが完全に潰れるまで、フレアナット102を
締め付け続けると、供回りによるフレア部104の回転
角が無視できない程に大きくなり、管体103が大きく
捻れてしまうことがあった。
2の先端と孔101aの奥壁101bとの間に挟み込ま
れた状態では、フレア部104がフレアナット102と
共に回転し、フレア部104の供回りが発生する。フレ
ア部104が挟み込まれてから、フレア部104の内周
溝104aが完全に潰れるまで、フレアナット102を
締め付け続けると、供回りによるフレア部104の回転
角が無視できない程に大きくなり、管体103が大きく
捻れてしまうことがあった。
【0008】更に、管体103とユニオン101間のシ
ール性を確保するために、ユニオン101の孔101a
の内周とフレアナット102の外周間に、低摩擦剤(プ
レトン油)を塗布することがあるが、この場合は、低摩
擦剤の塗布工程が必要となり、コストの増大を招く。ま
た、この低摩擦剤がフレア部104の先端に付着して、
フレア部104と奥壁101b間の摩擦が低減すること
があり、このときには、フレア部104が奥壁101b
に対して相対すべりしかつフレア部104がフレアナッ
ト102と共に回転し易くなり、管体103の捻れが大
きくなった。
ール性を確保するために、ユニオン101の孔101a
の内周とフレアナット102の外周間に、低摩擦剤(プ
レトン油)を塗布することがあるが、この場合は、低摩
擦剤の塗布工程が必要となり、コストの増大を招く。ま
た、この低摩擦剤がフレア部104の先端に付着して、
フレア部104と奥壁101b間の摩擦が低減すること
があり、このときには、フレア部104が奥壁101b
に対して相対すべりしかつフレア部104がフレアナッ
ト102と共に回転し易くなり、管体103の捻れが大
きくなった。
【0009】また、ユニオン101の表面処理を行う場
合は、奥壁101bをマスキングして、奥壁101bを
表面処理の対象から外し、奥壁101bの表面処理によ
ってフレア部104と奥壁101b間の摩擦が低減し
て、フレア部104の供回りが発生し易くなることを防
止しているが、マスキングの工程が必要となるので、コ
ストの増大を招き、かつマスキングの信頼性に対する不
安が残った。
合は、奥壁101bをマスキングして、奥壁101bを
表面処理の対象から外し、奥壁101bの表面処理によ
ってフレア部104と奥壁101b間の摩擦が低減し
て、フレア部104の供回りが発生し易くなることを防
止しているが、マスキングの工程が必要となるので、コ
ストの増大を招き、かつマスキングの信頼性に対する不
安が残った。
【0010】一方、上記従来のフレア部104の付け根
部分では、管体103の周壁103aの曲率が一定で大
きい。周壁103aの曲率が大きいと、フレアナット1
02を強く締め付けたときに、周壁103aに大きな引
っ張り応力Pが発生して、この引っ張り応力Pが後々ま
で残る。引っ張り応力Pが残存した管体103の付け根
部分の周壁103aでは、その機械的な強度の確保が難
しい。
部分では、管体103の周壁103aの曲率が一定で大
きい。周壁103aの曲率が大きいと、フレアナット1
02を強く締め付けたときに、周壁103aに大きな引
っ張り応力Pが発生して、この引っ張り応力Pが後々ま
で残る。引っ張り応力Pが残存した管体103の付け根
部分の周壁103aでは、その機械的な強度の確保が難
しい。
【0011】また、管体103の周壁103aの曲率が
大きいと、管体103に外力が加わったときに、フレア
部104の付け根部分に該応力が集中し易い。
大きいと、管体103に外力が加わったときに、フレア
部104の付け根部分に該応力が集中し易い。
【0012】この様にフレア部104の付け根部分の周
壁103aの曲率が大きいと、引っ張り応力Pが残存し
易くて、機械的な強度が確保が難しく、かつ応力が集中
し易いので、例えば管体103に振動が加わると、フレ
ア部104の付け根部分で周壁103aの耐久性確保が
難しくなるという結果になった。
壁103aの曲率が大きいと、引っ張り応力Pが残存し
易くて、機械的な強度が確保が難しく、かつ応力が集中
し易いので、例えば管体103に振動が加わると、フレ
ア部104の付け根部分で周壁103aの耐久性確保が
難しくなるという結果になった。
【0013】そこで、本発明は、上記従来の課題を解決
するためになされたものであり、フレア部が塑性変形し
難く、また引っ張り応力が残存し難い管体の結合構造を
提供することを目的とする。
するためになされたものであり、フレア部が塑性変形し
難く、また引っ張り応力が残存し難い管体の結合構造を
提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、管体の径を該管体の先端近傍で拡大し
て、該管体の先端近傍の全周を外側に突出させ、かつ該
管体の先端を絞り、該管体の先端を該管体の長手方向に
突出させてなるフレア部と、該フレア部の先端が押し付
けられることによって該管体に結合される被結合体とを
備える管体の結合構造において、上記管体のフレア部の
先端を上記被結合体に押圧したときに、該フレア部の外
側に突出した全周部位で該フレア部の内側に形成された
内周溝の幅が実質的に変位しない様に該内周溝の幅を狭
くしている。
に、本発明は、管体の径を該管体の先端近傍で拡大し
て、該管体の先端近傍の全周を外側に突出させ、かつ該
管体の先端を絞り、該管体の先端を該管体の長手方向に
突出させてなるフレア部と、該フレア部の先端が押し付
けられることによって該管体に結合される被結合体とを
備える管体の結合構造において、上記管体のフレア部の
先端を上記被結合体に押圧したときに、該フレア部の外
側に突出した全周部位で該フレア部の内側に形成された
内周溝の幅が実質的に変位しない様に該内周溝の幅を狭
くしている。
【0015】この様な構成の本発明によれば、管体のフ
レア部の先端を被結合体に押圧したときに、フレア部の
内側に形成された内周溝の幅が実質的に変位しない様に
該内周溝の幅を狭くしている。つまり、フレア部が塑性
変形し難い形状となっている。このため、管体のフレア
部の先端を被結合体に強く押圧しても、フレア部が塑性
変形して、フレア部と被結合体の接触面積が増大し、面
圧が低下するようなことはない。
レア部の先端を被結合体に押圧したときに、フレア部の
内側に形成された内周溝の幅が実質的に変位しない様に
該内周溝の幅を狭くしている。つまり、フレア部が塑性
変形し難い形状となっている。このため、管体のフレア
部の先端を被結合体に強く押圧しても、フレア部が塑性
変形して、フレア部と被結合体の接触面積が増大し、面
圧が低下するようなことはない。
【0016】また、本発明は、管体の径を該管体の先端
近傍で拡大して、該管体の先端近傍の全周を外側に突出
させ、かつ該管体の先端を絞り、該管体の先端を該管体
の長手方向に突出させてなるフレア部と、該フレア部の
先端が押し付けられることによって該管体に結合される
被結合体とを備える管体の結合構造において、上記管体
のフレア部の外側に突出した全周部位で該フレア部の内
側に形成された内周溝の幅を実質的に零にし、実質的に
零を維持する該内周溝の内径を該管体の外径よりも小さ
くしている。
近傍で拡大して、該管体の先端近傍の全周を外側に突出
させ、かつ該管体の先端を絞り、該管体の先端を該管体
の長手方向に突出させてなるフレア部と、該フレア部の
先端が押し付けられることによって該管体に結合される
被結合体とを備える管体の結合構造において、上記管体
のフレア部の外側に突出した全周部位で該フレア部の内
側に形成された内周溝の幅を実質的に零にし、実質的に
零を維持する該内周溝の内径を該管体の外径よりも小さ
くしている。
【0017】ここでは、フレア部の内側に形成された内
周溝の幅を実質的に零にし、かつ実質的に零を維持する
該内周溝の内径を該管体の外径よりも小さくしている。
この様な形状のフレア部は、塑性変形し難い。このた
め、管体のフレア部の先端を被結合体に強く押圧して
も、フレア部が塑性変形して、フレア部と被結合体の接
触面積が増大し、面圧が低下するようなことはない。
周溝の幅を実質的に零にし、かつ実質的に零を維持する
該内周溝の内径を該管体の外径よりも小さくしている。
この様な形状のフレア部は、塑性変形し難い。このた
め、管体のフレア部の先端を被結合体に強く押圧して
も、フレア部が塑性変形して、フレア部と被結合体の接
触面積が増大し、面圧が低下するようなことはない。
【0018】更に、本発明は、管体の径を該管体の先端
近傍で拡大して、該管体の先端近傍の全周を外側に突出
させ、かつ該管体の先端を絞り、該管体の先端を該管体
の長手方向に突出させてなるフレア部と、該フレア部の
先端が押し付けられることによって該管体に結合される
被結合体と、該フレア部の外側に突出した部位を該被結
合体側に押圧する締結部材とを備える管体の結合構造に
おいて、上記管体の先端に近づくに従って該管体の径が
拡大する上記フレア部の部位における、上記管体の外径
近傍での該管体の周壁縦断面の曲率よりも、該管体の外
径から離間した位置での該周壁縦断面の曲率を大きくし
ている。
近傍で拡大して、該管体の先端近傍の全周を外側に突出
させ、かつ該管体の先端を絞り、該管体の先端を該管体
の長手方向に突出させてなるフレア部と、該フレア部の
先端が押し付けられることによって該管体に結合される
被結合体と、該フレア部の外側に突出した部位を該被結
合体側に押圧する締結部材とを備える管体の結合構造に
おいて、上記管体の先端に近づくに従って該管体の径が
拡大する上記フレア部の部位における、上記管体の外径
近傍での該管体の周壁縦断面の曲率よりも、該管体の外
径から離間した位置での該周壁縦断面の曲率を大きくし
ている。
【0019】管体に振動を生じた場合は、フレア部の付
け根部分、つまり管体の外径近くの周壁が大きく変形す
る。このため、フレア部の付け根部分に引っ張り応力が
あると、フレア部の付け根部分に亀裂が生じる。
け根部分、つまり管体の外径近くの周壁が大きく変形す
る。このため、フレア部の付け根部分に引っ張り応力が
あると、フレア部の付け根部分に亀裂が生じる。
【0020】ここでは、管体の外径近傍での管体の周壁
縦断面の曲率よりも、管体の外径から離間した位置での
周壁縦断面の曲率を大きくしている。従って、フレア部
の付け根部分の周壁縦断面の曲率が小さくされている。
この曲率の小さな周壁には、大きな引っ張り応力が生じ
難く、かつ該引っ張り応力が分散するので、フレア部の
付け根部分の機械的な強度が劣化し難い。また、管体に
外力が加わっても、フレア部の付け根部分に外力が集中
し難くなる。この様にフレア部の付け根部分の機械的な
強度の劣化が少なく、かつフレア部の付け根部分に外力
が集中し難いので、フレア部の付け根部分に亀裂が生じ
難くなる。
縦断面の曲率よりも、管体の外径から離間した位置での
周壁縦断面の曲率を大きくしている。従って、フレア部
の付け根部分の周壁縦断面の曲率が小さくされている。
この曲率の小さな周壁には、大きな引っ張り応力が生じ
難く、かつ該引っ張り応力が分散するので、フレア部の
付け根部分の機械的な強度が劣化し難い。また、管体に
外力が加わっても、フレア部の付け根部分に外力が集中
し難くなる。この様にフレア部の付け根部分の機械的な
強度の劣化が少なく、かつフレア部の付け根部分に外力
が集中し難いので、フレア部の付け根部分に亀裂が生じ
難くなる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して説明する。
面を参照して説明する。
【0022】図1は、本発明の管体の結合構造の一実施
形態を示している。図1において、ユニオン11に孔1
1aを穿設し、その孔11aの内周面にネジ溝を刻設し
ている。フレアナット12の外周面にもネジ山を刻設
し、フレアナット12をユニオン11の孔11aに螺合
させている。管体13は、フレアナット12の貫通孔1
2aを貫通しており、その先端部分にはフレア部14を
有する。フレア部14は、管体13の先端近傍の径をや
や拡大して、該先端近傍の全周を外側に突出させ、かつ
該先端を絞り、該先端を長手方向に突出させてなる。
形態を示している。図1において、ユニオン11に孔1
1aを穿設し、その孔11aの内周面にネジ溝を刻設し
ている。フレアナット12の外周面にもネジ山を刻設
し、フレアナット12をユニオン11の孔11aに螺合
させている。管体13は、フレアナット12の貫通孔1
2aを貫通しており、その先端部分にはフレア部14を
有する。フレア部14は、管体13の先端近傍の径をや
や拡大して、該先端近傍の全周を外側に突出させ、かつ
該先端を絞り、該先端を長手方向に突出させてなる。
【0023】フレア部14をフレアナット12と共に孔
11aに挿入し、フレアナット12を締め付けると、フ
レア部14がフレアナット12の先端と孔11aの奥壁
11bとの間に挟み込まれて、管体13がユニオン11
に結合される。
11aに挿入し、フレアナット12を締め付けると、フ
レア部14がフレアナット12の先端と孔11aの奥壁
11bとの間に挟み込まれて、管体13がユニオン11
に結合される。
【0024】フレア部14は、図2に示す様に、その径
を管体13の先端近傍で拡大し、更に管体13の先端を
絞って、該先端を突出させてなる。フレア部14の内側
には、内周溝14aが形成されているものの、この内周
溝14aの幅が実質的に零にされている。また、幅が実
質的に零となっている内周溝14aの内径r1を管体1
3の外径r2未満にしている。
を管体13の先端近傍で拡大し、更に管体13の先端を
絞って、該先端を突出させてなる。フレア部14の内側
には、内周溝14aが形成されているものの、この内周
溝14aの幅が実質的に零にされている。また、幅が実
質的に零となっている内周溝14aの内径r1を管体1
3の外径r2未満にしている。
【0025】また、フレア部14の内側において、管体
13の周壁13aは、連続的に滑らかに曲がっており、
管体13の外径から離れる程、周壁13aの曲率が大き
くされている。逆に、管体13の外径近く、要するにフ
レア部14の付け根部分で、周壁13aの曲率が小さく
されている。すなわち、管体13の周壁13aは、一定
の曲率で曲がっておらず、管体13の外径から離れる程
に大きく曲がり、逆にフレア部14の付け根部分で緩や
かに曲がっている。
13の周壁13aは、連続的に滑らかに曲がっており、
管体13の外径から離れる程、周壁13aの曲率が大き
くされている。逆に、管体13の外径近く、要するにフ
レア部14の付け根部分で、周壁13aの曲率が小さく
されている。すなわち、管体13の周壁13aは、一定
の曲率で曲がっておらず、管体13の外径から離れる程
に大きく曲がり、逆にフレア部14の付け根部分で緩や
かに曲がっている。
【0026】更に、フレアナット12の先端において、
フレアナット12の周壁12aも、一定の曲率で曲がっ
ておらず、フレアナット12の先端に近づくに従って大
きく曲がり、逆に遠くなるに従って緩やかに曲がってい
る。この様なフレアナット12の形状によって、フレア
ナット12の先端がフレア部14の付け根部分に食い込
まず、かつフレアナット12の先端とフレア部14間の
接触部位が管体13に近づくようにしている。
フレアナット12の周壁12aも、一定の曲率で曲がっ
ておらず、フレアナット12の先端に近づくに従って大
きく曲がり、逆に遠くなるに従って緩やかに曲がってい
る。この様なフレアナット12の形状によって、フレア
ナット12の先端がフレア部14の付け根部分に食い込
まず、かつフレアナット12の先端とフレア部14間の
接触部位が管体13に近づくようにしている。
【0027】この様に本実施形態においては、フレア部
14の内周溝14aの幅を実質的に零にしているので、
フレアナット12を強く締め付けても、フレア部14の
塑性変形により内周溝14aが潰れることはない。この
ため、フレア部14の先端部14bを奥壁11bに強く
押し付けても、両者間の接触面積が増大することはな
く、両者間の面圧を高く保持することができ、両者間に
液漏れが発生することはない。実質的に零とは、フレア
ナット12を強く締め付けても、内周溝14aの幅が殆
ど変化しない様な内周溝14aの幅であって、0mmとは
限らず、管体13の径や厚み、材質等に応じて定まる。
14の内周溝14aの幅を実質的に零にしているので、
フレアナット12を強く締め付けても、フレア部14の
塑性変形により内周溝14aが潰れることはない。この
ため、フレア部14の先端部14bを奥壁11bに強く
押し付けても、両者間の接触面積が増大することはな
く、両者間の面圧を高く保持することができ、両者間に
液漏れが発生することはない。実質的に零とは、フレア
ナット12を強く締め付けても、内周溝14aの幅が殆
ど変化しない様な内周溝14aの幅であって、0mmとは
限らず、管体13の径や厚み、材質等に応じて定まる。
【0028】しかも、フレア部14がフレアナット12
の先端と奥壁11bとの間に挟み込まれてから、フレア
ナット12を強く締め付けても、フレア部14の塑性変
形量が少ないので、フレアナット12と共に回転するフ
レア部14の回転角がわずかで済み、管体13の捻れが
生じ難い。
の先端と奥壁11bとの間に挟み込まれてから、フレア
ナット12を強く締め付けても、フレア部14の塑性変
形量が少ないので、フレアナット12と共に回転するフ
レア部14の回転角がわずかで済み、管体13の捻れが
生じ難い。
【0029】また、フレア部14の先端部14bと奥壁
11b間の液密性を高く保つことができることから、管
体13とユニオン11間のシール性を確保するために、
ユニオン11の孔11aとフレアナット12間に、低摩
擦剤を塗布する必要がなくなり、塗布工程を省略して、
コストの低減を図ることができる。
11b間の液密性を高く保つことができることから、管
体13とユニオン11間のシール性を確保するために、
ユニオン11の孔11aとフレアナット12間に、低摩
擦剤を塗布する必要がなくなり、塗布工程を省略して、
コストの低減を図ることができる。
【0030】更に、奥壁11bに表面処理が施され、フ
レア部14と奥壁11b間の摩擦が低減したとしても、
フレア部14の先端部14bが奥壁11bに確実に圧接
して、両者間の面圧が高く保持されるので、従来の様に
ユニオン11の表面処理のときに奥壁11bをマスキン
グする必要がなく、このためにコストの低減を図ること
ができ、かつマスキングの信頼性に対する不安も無くな
る。
レア部14と奥壁11b間の摩擦が低減したとしても、
フレア部14の先端部14bが奥壁11bに確実に圧接
して、両者間の面圧が高く保持されるので、従来の様に
ユニオン11の表面処理のときに奥壁11bをマスキン
グする必要がなく、このためにコストの低減を図ること
ができ、かつマスキングの信頼性に対する不安も無くな
る。
【0031】図3は、フレアナットを締め付けたときの
フレア部の変形量について、本実施形態と従来例を比較
して示すグラフである。このグラフにおいては、横軸に
締め付けトルクを示し、縦軸にフレア部の変形量(管体
に沿う方向での変形量)を示しており、実線Aは、本実
施形態におけるフレア部の変形量特性を示し、点線B
は、従来例におけるフレア部の変形量特性を示してい
る。このグラフから明らかな様に、フレアナットの締め
付けトルクに対するフレア部の変形量は、本実施形態の
方が少ない。
フレア部の変形量について、本実施形態と従来例を比較
して示すグラフである。このグラフにおいては、横軸に
締め付けトルクを示し、縦軸にフレア部の変形量(管体
に沿う方向での変形量)を示しており、実線Aは、本実
施形態におけるフレア部の変形量特性を示し、点線B
は、従来例におけるフレア部の変形量特性を示してい
る。このグラフから明らかな様に、フレアナットの締め
付けトルクに対するフレア部の変形量は、本実施形態の
方が少ない。
【0032】一方、フレアナット12を強く締め付けて
フレア部14の先端部14bを奥壁11bに強く押し付
けたときには、引っ張り応力Pがフレア部14右側の管
体13の周壁13aに発生する。ところが、この周壁1
3aは、フレア部14の付け根部分で緩やかに曲がって
いる。この曲率の小さな付け根部分では、周壁13aに
対する引っ張り応力Pが小さなものとなり、かつ引っ張
り応力Pが分散するので、機械的強度の劣化が殆どな
い。また、曲率の小さな付け根部分では、管体13に外
力が加わったときに、該外力が周壁13aに集中し難く
なる。この様にフレア部14の付け根部分の機械的強度
の劣化が少なく、かつ該付け根部分に外力が集中し難い
ので、該付け根部分で周壁13aの耐久性が確保でき
る。
フレア部14の先端部14bを奥壁11bに強く押し付
けたときには、引っ張り応力Pがフレア部14右側の管
体13の周壁13aに発生する。ところが、この周壁1
3aは、フレア部14の付け根部分で緩やかに曲がって
いる。この曲率の小さな付け根部分では、周壁13aに
対する引っ張り応力Pが小さなものとなり、かつ引っ張
り応力Pが分散するので、機械的強度の劣化が殆どな
い。また、曲率の小さな付け根部分では、管体13に外
力が加わったときに、該外力が周壁13aに集中し難く
なる。この様にフレア部14の付け根部分の機械的強度
の劣化が少なく、かつ該付け根部分に外力が集中し難い
ので、該付け根部分で周壁13aの耐久性が確保でき
る。
【0033】また、先に述べた様にフレアナット12の
形状を工夫して、フレアナット12の先端とフレア部1
4の接触部位を管体13に近づけている。これによって
も、フレア部14の付け根部分で周壁13aの引っ張り
応力Pが小さなものとなることが経験的に分かってお
り、フレア部14の付け根部分の機械的強度の劣化が低
減される。
形状を工夫して、フレアナット12の先端とフレア部1
4の接触部位を管体13に近づけている。これによって
も、フレア部14の付け根部分で周壁13aの引っ張り
応力Pが小さなものとなることが経験的に分かってお
り、フレア部14の付け根部分の機械的強度の劣化が低
減される。
【0034】更に、フレアナット12の先端とフレア部
14の接触面積が広くなる様に、フレアナット12の先
端とフレア部14の接触部位の形状を設定している。こ
れによって、該接触部位の面圧を抑えている。
14の接触面積が広くなる様に、フレアナット12の先
端とフレア部14の接触部位の形状を設定している。こ
れによって、該接触部位の面圧を抑えている。
【0035】図4は、フレア部の付け根部分の機械的強
度について、本実施形態と従来例を比較して示すグラフ
である。このグラフにおいては、横軸に管体の振幅回数
を示し、縦軸に管体の振幅を示しており、実線Cは、本
実施形態におけるフレア部の付け根部分が破壊されたと
きの振幅回数と振幅を示し、点線Dは、従来例における
フレア部の付け根部分が破壊されたときの振幅回数と振
幅を示している。本実施形態と従来例を比較すると、本
実施形態の強度が35パーセントだけ高くなっている。
度について、本実施形態と従来例を比較して示すグラフ
である。このグラフにおいては、横軸に管体の振幅回数
を示し、縦軸に管体の振幅を示しており、実線Cは、本
実施形態におけるフレア部の付け根部分が破壊されたと
きの振幅回数と振幅を示し、点線Dは、従来例における
フレア部の付け根部分が破壊されたときの振幅回数と振
幅を示している。本実施形態と従来例を比較すると、本
実施形態の強度が35パーセントだけ高くなっている。
【0036】図5は、図1の本実施形態の管体の結合構
造を適用した自動車のブレーキシステムを概略的に示し
ている。図5において、ABSアクチュエータ21は、
複数のゴム22を介して自動車のボディーに固定されて
おり、該各ゴム22によってABSアクチュエータ21
の振動音がボディーに伝達されるのを防止している。ま
た、ABSアクチュエータ21には、本実施形態の管体
の結合構造を通じて圧油が供給される。管体13は、ブ
ラケット23によって自動車のボディーに固定されてい
る。
造を適用した自動車のブレーキシステムを概略的に示し
ている。図5において、ABSアクチュエータ21は、
複数のゴム22を介して自動車のボディーに固定されて
おり、該各ゴム22によってABSアクチュエータ21
の振動音がボディーに伝達されるのを防止している。ま
た、ABSアクチュエータ21には、本実施形態の管体
の結合構造を通じて圧油が供給される。管体13は、ブ
ラケット23によって自動車のボディーに固定されてい
る。
【0037】この様な構成においては、自動車のボディ
ーに振動が発生すると、各ゴム22を介して支持されて
いるABSアクチュエータ21及び管体13がそれぞれ
別々に振動するので、ABSアクチュエータ21と管体
13間の相対変位が大きくなる。また、管体13とフレ
アナット12間に隙間15が存在する。このため、管体
13の振動がフレア部14の付け根部分まで伝達され、
このフレア部14の付け根部分には引っ張り応力と圧縮
応力の繰り返し、つまり振動が発生する。ところが、本
実施形態の管体の結合構造では、先に述べた様に、フレ
ア部14の付け根部分での周壁13aの機械的強度の劣
化が少なく、かつ該付け根部分に外力が集中し難いの
で、周壁13aの耐久性を確保することができる。
ーに振動が発生すると、各ゴム22を介して支持されて
いるABSアクチュエータ21及び管体13がそれぞれ
別々に振動するので、ABSアクチュエータ21と管体
13間の相対変位が大きくなる。また、管体13とフレ
アナット12間に隙間15が存在する。このため、管体
13の振動がフレア部14の付け根部分まで伝達され、
このフレア部14の付け根部分には引っ張り応力と圧縮
応力の繰り返し、つまり振動が発生する。ところが、本
実施形態の管体の結合構造では、先に述べた様に、フレ
ア部14の付け根部分での周壁13aの機械的強度の劣
化が少なく、かつ該付け根部分に外力が集中し難いの
で、周壁13aの耐久性を確保することができる。
【0038】逆に言えば、管体13の振動をある程度ま
で許容することができる様になる。このため、各ゴム2
2のバネ定数を下げて、ABSアクチュエータ21から
ボディーへの振動音の遮断性能を向上させたり、ブラケ
ット23の数を少なくしたり、ブラケット23を小さく
することができる。自動車のブレーキシステムにおいて
は、管体の数が多く、それらの接続箇所も多いため、本
実施形態の管体の接続構造を適用して、ブラケット23
の数や大きさを改善すれば、コストの大幅な低減を図る
ことができる。勿論、ブレーキシステムだけに限らず、
他の油圧伝達システムや燃料伝達システムにも、本実施
形態を適用することができるので、全体的には、コスト
低減の効果が大きい。
で許容することができる様になる。このため、各ゴム2
2のバネ定数を下げて、ABSアクチュエータ21から
ボディーへの振動音の遮断性能を向上させたり、ブラケ
ット23の数を少なくしたり、ブラケット23を小さく
することができる。自動車のブレーキシステムにおいて
は、管体の数が多く、それらの接続箇所も多いため、本
実施形態の管体の接続構造を適用して、ブラケット23
の数や大きさを改善すれば、コストの大幅な低減を図る
ことができる。勿論、ブレーキシステムだけに限らず、
他の油圧伝達システムや燃料伝達システムにも、本実施
形態を適用することができるので、全体的には、コスト
低減の効果が大きい。
【0039】なお、本発明の管体の結合構造は、自動車
などの車両の配管の結合のみに適用されるものではな
く、管体の端部を被結合体に結合するものであれば、そ
の他のものに適用することができる。また、結合対象と
なる管体は非金属製のものを用いる場合もある。
などの車両の配管の結合のみに適用されるものではな
く、管体の端部を被結合体に結合するものであれば、そ
の他のものに適用することができる。また、結合対象と
なる管体は非金属製のものを用いる場合もある。
【0040】
【発明の効果】以上説明した様に本発明によれば、管体
のフレア部の先端を被結合体に押圧したときに、フレア
部の内側に形成された内周溝の幅が実質的に変位しない
様に該内周溝の幅を狭くしている。つまり、フレア部が
塑性変形し難い形状となっている。このため、管体のフ
レア部の先端を被結合体に強く押圧しても、フレア部が
塑性変形して、フレア部と被結合体の接触面積が増大
し、面圧が低下するようなことはない。
のフレア部の先端を被結合体に押圧したときに、フレア
部の内側に形成された内周溝の幅が実質的に変位しない
様に該内周溝の幅を狭くしている。つまり、フレア部が
塑性変形し難い形状となっている。このため、管体のフ
レア部の先端を被結合体に強く押圧しても、フレア部が
塑性変形して、フレア部と被結合体の接触面積が増大
し、面圧が低下するようなことはない。
【0041】また、本発明によれば、フレア部の内側に
形成された内周溝の幅を実質的に零にし、かつ実質的に
零を維持する該内周溝の内径を該管体の外径よりも小さ
くしている。この様な形状のフレア部は、塑性変形し難
い。このため、管体のフレア部の先端を被結合体に強く
押圧しても、フレア部が塑性変形して、フレア部と被結
合体の接触面積が増大し、面圧が低下するようなことは
ない。
形成された内周溝の幅を実質的に零にし、かつ実質的に
零を維持する該内周溝の内径を該管体の外径よりも小さ
くしている。この様な形状のフレア部は、塑性変形し難
い。このため、管体のフレア部の先端を被結合体に強く
押圧しても、フレア部が塑性変形して、フレア部と被結
合体の接触面積が増大し、面圧が低下するようなことは
ない。
【0042】更に、本発明によれば、管体の外径近傍で
の管体の周壁縦断面の曲率よりも、管体の外径から離間
した位置での周壁縦断面の曲率を大きくしている。従っ
て、フレア部の付け根部分の周壁縦断面の曲率が小さく
されている。この曲率の小さな周壁には、大きな引っ張
り応力が生じ難く、かつ該引っ張り応力が分散するの
で、フレア部の付け根部分の機械的な強度が劣化し難
い。また、管体に外力が加わっても、フレア部の付け根
部分に外力が集中し難くなる。この様にフレア部の付け
根部分の機械的な強度の劣化が少なく、かつフレア部の
付け根部分に外力が集中し難いので、フレア部の付け根
部分の耐久性が確保できる。
の管体の周壁縦断面の曲率よりも、管体の外径から離間
した位置での周壁縦断面の曲率を大きくしている。従っ
て、フレア部の付け根部分の周壁縦断面の曲率が小さく
されている。この曲率の小さな周壁には、大きな引っ張
り応力が生じ難く、かつ該引っ張り応力が分散するの
で、フレア部の付け根部分の機械的な強度が劣化し難
い。また、管体に外力が加わっても、フレア部の付け根
部分に外力が集中し難くなる。この様にフレア部の付け
根部分の機械的な強度の劣化が少なく、かつフレア部の
付け根部分に外力が集中し難いので、フレア部の付け根
部分の耐久性が確保できる。
【図1】本発明の管体の結合構造の一実施形態を示す縦
断面図である。
断面図である。
【図2】図1の結合構造にフレア部の周辺を拡大して示
す縦断面図である。
す縦断面図である。
【図3】フレアナットを締め付けたときのフレア部の変
形量について、本実施形態と従来例を比較して示すグラ
フである。
形量について、本実施形態と従来例を比較して示すグラ
フである。
【図4】フレア部の付け根部分の機械的強度について、
本実施形態と従来例を比較して示すグラフである。
本実施形態と従来例を比較して示すグラフである。
【図5】図1の管体の結合構造を適用した自動車のブレ
ーキシステムを概略的に示す図である。
ーキシステムを概略的に示す図である。
【図6】従来のブリッジフレア式の管体の結合構造をを
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図7】図6の管体の結合構造におけるフレア部の塑性
変形の状態を示す縦断面図である。
変形の状態を示す縦断面図である。
11 ユニオン 12 フレアナット 13 管体 14 フレア部 21 ABSアクチュエータ 22 ゴム 23 ブラケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井口 博行 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3H014 EA07
Claims (3)
- 【請求項1】 管体の径を該管体の先端近傍で拡大し
て、該管体の先端近傍の全周を外側に突出させ、かつ該
管体の先端を絞り、該管体の先端を該管体の長手方向に
突出させてなるフレア部と、該フレア部の先端が押し付
けられることによって該管体に結合される被結合体とを
備える管体の結合構造において、 上記管体のフレア部の先端を上記被結合体に押圧したと
きに、該フレア部の外側に突出した全周部位で該フレア
部の内側に形成された内周溝の幅が実質的に変位しない
様に該内周溝の幅を狭くした管体の結合構造。 - 【請求項2】 管体の径を該管体の先端近傍で拡大し
て、該管体の先端近傍の全周を外側に突出させ、かつ該
管体の先端を絞り、該管体の先端を該管体の長手方向に
突出させてなるフレア部と、該フレア部の先端が押し付
けられることによって該管体に結合される被結合体とを
備える管体の結合構造において、 上記管体のフレア部の外側に突出した全周部位で該フレ
ア部の内側に形成された内周溝の幅を実質的に零にし、
実質的に零を維持する該内周溝の内径を該管体の外径よ
りも小さくした管体の結合構造。 - 【請求項3】 管体の径を該管体の先端近傍で拡大し
て、該管体の先端近傍の全周を外側に突出させ、かつ該
管体の先端を絞り、該管体の先端を該管体の長手方向に
突出させてなるフレア部と、該フレア部の先端が押し付
けられることによって該管体に結合される被結合体と、
該フレア部の外側に突出した部位を該被結合体側に押圧
する締結部材とを備える管体の結合構造において、 上記管体の先端に近づくに従って該管体の径が拡大する
上記フレア部の部位における、上記管体の外径近傍での
該管体の周壁縦断面の曲率よりも、該管体の外径から離
間した位置での該周壁縦断面の曲率を大きくした管体の
結合構造。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30918998A JP3307345B2 (ja) | 1998-10-29 | 1998-10-29 | 管体の結合構造 |
DE69919484T DE69919484T2 (de) | 1998-10-29 | 1999-09-13 | Aufgeweitetes Rohr und Verbindungsanordnung hierfür |
EP99118188A EP0997677B1 (en) | 1998-10-29 | 1999-09-13 | Single flare tube and joint structure of single flare tube |
US09/693,820 US6663146B1 (en) | 1998-10-29 | 2000-10-23 | Single flare tube and joint structure of single flare tube |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30918998A JP3307345B2 (ja) | 1998-10-29 | 1998-10-29 | 管体の結合構造 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002063414A Division JP3620508B2 (ja) | 2002-03-08 | 2002-03-08 | 管体の結合構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000130657A true JP2000130657A (ja) | 2000-05-12 |
JP3307345B2 JP3307345B2 (ja) | 2002-07-24 |
Family
ID=17990010
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30918998A Expired - Fee Related JP3307345B2 (ja) | 1998-10-29 | 1998-10-29 | 管体の結合構造 |
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Country | Link |
---|---|
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EP (1) | EP0997677B1 (ja) |
JP (1) | JP3307345B2 (ja) |
DE (1) | DE69919484T2 (ja) |
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