JP2000130440A - 転がり軸受 - Google Patents
転がり軸受Info
- Publication number
- JP2000130440A JP2000130440A JP10308318A JP30831898A JP2000130440A JP 2000130440 A JP2000130440 A JP 2000130440A JP 10308318 A JP10308318 A JP 10308318A JP 30831898 A JP30831898 A JP 30831898A JP 2000130440 A JP2000130440 A JP 2000130440A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ceramic material
- rolling bearing
- coating layer
- pores
- present
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Abstract
傷(剥離)を招かないようにすることができる転がり軸受
を提供する。 【解決手段】 この転がり軸受は、セラミックス素材か
らなる外輪1,内輪2,玉3の軌道面6,10,表面3Aに
形成されたコーティング層7,8,11が軌道面6,10,
表面3Aに存在する気孔を塞いでいるから、気孔を起点
にした剥離が発生し難くなる。したがって、セラミック
素材の作製に、高純度原料を使用する必要が無く、HI
P焼結処理を行う必要が無くなり、コストを低減でき
る。また、コーティング層7,8,11が潤滑性を有する
材料からなるから、コーティング層7,8,11に、潤滑
剤の役目や緩衝材の役目をさせることができ、耐久性や
耐荷重性を高めることができる。
Description
材を用いた転がり軸受に関する。
(窒化珪素)で作製する場合、このセラミック材料にポア
などの欠陥があると、そのポアを起点にした損傷(はく
離)が発生する。したがって、窒化珪素材料の表面およ
び内部の材料欠陥の大きさを制限する必要がある。
造するためには、高純度の原料の使用,HIP(熱間静水
圧加圧)焼結などが必要になり、コストアップを招く。
的は、セラミック材料に欠陥があった場合でも、損傷
(剥離)を招かないようにすることができる転がり軸受を
提供することにある。
め、請求項1の発明の転がり軸受は、軌道輪と転動体の
内の少なくともいずれか一つがセラミックス素材よりな
る転がり軸受において、上記セラミックス素材表面にコ
ーティング層が形成され、このコーティング層によって
上記セラミックス素材表面に存在する気孔が塞がれてい
ることを特徴としている。
材の表面に形成されたコーティング層が上記セラミック
ス素材の表面に存在する気孔を塞いでいるから、気孔を
起点にした剥離が発生し難くなる。したがって、セラミ
ック素材の作製に、高純度原料を使用する必要が無く、
HIP焼結処理を行う必要が無くなり、コストを低減で
きる。
の転がり軸受において、上記コーティング層が潤滑性を
有する材料からなることを特徴としている。
グ層が潤滑性を有する材料からなるから、このコーティ
ング層に、潤滑剤の役目や緩衝材の役目をさせることが
でき、耐久性や耐荷重性を高めることができる。
の転がり軸受において、上記セラミックス素材は、表面
および内部において、径が30μm以下で3μm以上の
ポアの平均分布が100個/mm2以上であることを特徴
としている。
ス素材の表面および内部において、径が30μm以下で
3μm以上のポアの平均分布が100個/mm2以上であ
るから、高純度の原料の使用,HIP(熱間静水圧加圧)
焼結などが不必要になる。したがって、コストを低減で
きる。
態により詳細に説明する。
態の半断面を示す。この転がり軸受は、外輪1と内輪2
と、この外輪1と内輪2の間に配置された複数の玉3を
備える。この複数の玉3は環状の保持器5で保持されて
いる。上記外輪1,内輪2,玉3は、それぞれ、窒化珪素
を材料として作製されている。
た湾曲溝状の軌道面6には、固体潤滑剤からなるコーテ
ィング層7が形成されている。また、玉3の表面3Aに
は、固体潤滑剤からなるコーティング層8が形成されて
いる。また、内輪2の外周面2Aに形成された湾曲溝状
の軌道面10には、固体潤滑剤からなるコーティング層
11が形成されている。この実施形態によれば、上記コ
ーティング層7,11および8が、セラミックス素材か
らなる軌道面6,10および玉3の表面3Aに存在する
気孔を塞いでいるから、気孔を起点にした剥離が発生し
難くなる。したがって、セラミック素材の作製に、高純
度原料を使用する必要が無く、HIP焼結処理を行う必
要が無くなり、コストを低減できる。
滑性を有する固体潤滑剤からなるから、このコーティン
グ層7,8,11に、潤滑剤の役目や緩衝材の役目をさせ
ることができ、耐久性や耐荷重性を高めることができ
る。たとえば、比較的低い荷重条件で真空など油,グリ
ースが使えない環境で使用される用途では、コーティン
グ層7,8,11の潤滑性によって、十分な耐久性と信頼
性を得ることができる。また、通常の油潤滑で使用され
る用途では、固体潤滑膜からなるコーティング層7,8,
11が緩衝材の役割を果たすから、通常の鋼製軸受と同
等の耐荷重性と耐久性を得ることができる。
の炭素系固体潤滑剤を用いても良く、金,銀,鉛等の軟質
金属系固体潤滑剤を用いても良く、PTFE(ポリテト
ラフルオロエチレン),PFPE(パーフルオロポリエー
テル)等の樹脂系固体潤滑剤、二硫化モリブデン,二硫化
タングステン,窒化ホウ素等の一般的な固体潤滑剤を用
いても良い。
としては、表面および内部に、1mm2当たり、30μ
m以下で3μm以上の径を有するポアの平均分布が10
0個以上存在する素材を使用した。このようなセラミッ
クス素材であれば、セラミック素材の作製において、高
純度原料を使用する必要が無くなり、HIP焼結処理を
行う必要が無くなるから、製造コストを低減できる。
3の3者をセラミックス素材で作製したが、外輪1,内
輪2,玉3の3者のうちのいずれか1つだけをセラミッ
クス素材で作製してもよい。この場合、セラミックス素
材で作製したものの表面だけをコーティング層でコーテ
ィングすればよい。
明の転がり軸受は、セラミックス素材の表面に形成され
たコーティング層が上記セラミックス素材の表面に存在
する気孔を塞いでいるから、気孔を起点にした剥離が発
生し難くなる。したがって、セラミック素材の作製に、
高純度原料を使用する必要が無く、HIP焼結処理を行
う必要が無くなり、コストを低減できる。
の転がり軸受において、上記コーティング層が潤滑性を
有する材料からなるから、このコーティング層に、潤滑
剤の役目や緩衝材の役目をさせることができ、耐久性や
耐荷重性を高めることができる。
の転がり軸受において、上記セラミックス素材は、表面
および内部において、径が30μm以下で3μm以上の
ポアの平均分布が100個/mm2以上であるから、高純
度の原料の使用,HIP(熱間静水圧加圧)焼結などが不
必要になる。したがって、コストを低減できる。
である。
…玉、5…保持器、6…軌道面、7,8,11…コーティ
ング層、10…軌道面。
Claims (3)
- 【請求項1】 軌道輪と転動体の内の少なくともいずれ
か一つがセラミックス素材よりなる転がり軸受におい
て、 上記セラミックス素材表面にコーティング層が形成さ
れ、 このコーティング層によって上記セラミックス素材表面
に存在する気孔が塞がれていることを特徴とする転がり
軸受。 - 【請求項2】 請求項1に記載の転がり軸受において、 上記コーティング層が潤滑性を有する材料からなること
を特徴とする転がり軸受。 - 【請求項3】 請求項1に記載の転がり軸受において、 上記セラミックス素材は、 表面および内部において、径が30μm以下で3μm以
上のポアの平均分布が100個/mm2以上であることを
特徴とする転がり軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10308318A JP2000130440A (ja) | 1998-10-29 | 1998-10-29 | 転がり軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10308318A JP2000130440A (ja) | 1998-10-29 | 1998-10-29 | 転がり軸受 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000130440A true JP2000130440A (ja) | 2000-05-12 |
Family
ID=17979620
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10308318A Pending JP2000130440A (ja) | 1998-10-29 | 1998-10-29 | 転がり軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000130440A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103486137A (zh) * | 2013-09-27 | 2014-01-01 | 昆山凯诺尔金属制品有限公司 | 一种轴承滚珠及其制造方法 |
-
1998
- 1998-10-29 JP JP10308318A patent/JP2000130440A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103486137A (zh) * | 2013-09-27 | 2014-01-01 | 昆山凯诺尔金属制品有限公司 | 一种轴承滚珠及其制造方法 |
CN103486137B (zh) * | 2013-09-27 | 2016-10-05 | 江苏恒浩机电制造有限公司 | 一种轴承滚珠及其制造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4244106B2 (ja) | コーティングされているころがり軸受 | |
JPH04228559A (ja) | ローラ本体およびその製造方法 | |
JPH07174143A (ja) | 転がり軸受 | |
JPH0814284B2 (ja) | セラミックス製軸受 | |
JP2991834B2 (ja) | 転がり軸受 | |
JP4227897B2 (ja) | セラミック製転がり要素及び鋼製内輪又は外輪を有する転がり軸受 | |
JP2000161371A (ja) | ころがり軸受 | |
JP2000130440A (ja) | 転がり軸受 | |
JP3821976B2 (ja) | 通電用途向転がり軸受 | |
JP2009286678A (ja) | セラミックス基複合材料及びその製造方法、並びに、転動部材及び転動装置 | |
JPH06173958A (ja) | 転がり軸受 | |
JP3761731B2 (ja) | 転がり軸受 | |
JPH0893774A (ja) | 固体潤滑転がり軸受 | |
JP3753843B2 (ja) | 転がり軸受 | |
JP2010101382A (ja) | 転がり軸受 | |
JP3419478B2 (ja) | 軸 受 | |
JPS6329942Y2 (ja) | ||
JP2015152015A (ja) | 摺動部材 | |
JPH08296657A (ja) | ころ軸受 | |
JP2542135B2 (ja) | 固体潤滑転がり軸受 | |
JP2003065332A (ja) | 直動案内装置 | |
JP3763553B2 (ja) | 真空または宇宙空間用の転がり軸受 | |
JPS6360243B2 (ja) | ||
JPH09177796A (ja) | ころ軸受 | |
JPH06129437A (ja) | 転がり軸受 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060928 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061107 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070105 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070327 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070525 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070717 |