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JP2000130440A - 転がり軸受 - Google Patents

転がり軸受

Info

Publication number
JP2000130440A
JP2000130440A JP10308318A JP30831898A JP2000130440A JP 2000130440 A JP2000130440 A JP 2000130440A JP 10308318 A JP10308318 A JP 10308318A JP 30831898 A JP30831898 A JP 30831898A JP 2000130440 A JP2000130440 A JP 2000130440A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ceramic material
rolling bearing
coating layer
pores
present
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10308318A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhisa Kitamura
和久 北村
Tomoya Hattori
智哉 服部
Hiroaki Takebayashi
博明 竹林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
Priority to JP10308318A priority Critical patent/JP2000130440A/ja
Publication of JP2000130440A publication Critical patent/JP2000130440A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 セラミック材料に欠陥があった場合でも、損
傷(剥離)を招かないようにすることができる転がり軸受
を提供する。 【解決手段】 この転がり軸受は、セラミックス素材か
らなる外輪1,内輪2,玉3の軌道面6,10,表面3Aに
形成されたコーティング層7,8,11が軌道面6,10,
表面3Aに存在する気孔を塞いでいるから、気孔を起点
にした剥離が発生し難くなる。したがって、セラミック
素材の作製に、高純度原料を使用する必要が無く、HI
P焼結処理を行う必要が無くなり、コストを低減でき
る。また、コーティング層7,8,11が潤滑性を有する
材料からなるから、コーティング層7,8,11に、潤滑
剤の役目や緩衝材の役目をさせることができ、耐久性や
耐荷重性を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、セラミックス素
材を用いた転がり軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】転がり軸受の転動体をセラミック材料
(窒化珪素)で作製する場合、このセラミック材料にポア
などの欠陥があると、そのポアを起点にした損傷(はく
離)が発生する。したがって、窒化珪素材料の表面およ
び内部の材料欠陥の大きさを制限する必要がある。
【0003】ところが、表面欠陥の少ない窒化珪素を製
造するためには、高純度の原料の使用,HIP(熱間静水
圧加圧)焼結などが必要になり、コストアップを招く。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明の目
的は、セラミック材料に欠陥があった場合でも、損傷
(剥離)を招かないようにすることができる転がり軸受を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明の転がり軸受は、軌道輪と転動体の
内の少なくともいずれか一つがセラミックス素材よりな
る転がり軸受において、上記セラミックス素材表面にコ
ーティング層が形成され、このコーティング層によって
上記セラミックス素材表面に存在する気孔が塞がれてい
ることを特徴としている。
【0006】この請求項1の発明では、セラミックス素
材の表面に形成されたコーティング層が上記セラミック
ス素材の表面に存在する気孔を塞いでいるから、気孔を
起点にした剥離が発生し難くなる。したがって、セラミ
ック素材の作製に、高純度原料を使用する必要が無く、
HIP焼結処理を行う必要が無くなり、コストを低減で
きる。
【0007】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
の転がり軸受において、上記コーティング層が潤滑性を
有する材料からなることを特徴としている。
【0008】この請求項2の発明では、上記コーティン
グ層が潤滑性を有する材料からなるから、このコーティ
ング層に、潤滑剤の役目や緩衝材の役目をさせることが
でき、耐久性や耐荷重性を高めることができる。
【0009】また、請求項3の発明は、請求項1に記載
の転がり軸受において、上記セラミックス素材は、表面
および内部において、径が30μm以下で3μm以上の
ポアの平均分布が100個/mm2以上であることを特徴
としている。
【0010】この請求項3の発明では、上記セラミック
ス素材の表面および内部において、径が30μm以下で
3μm以上のポアの平均分布が100個/mm2以上であ
るから、高純度の原料の使用,HIP(熱間静水圧加圧)
焼結などが不必要になる。したがって、コストを低減で
きる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。
【0012】図1に、この発明の転がり軸受の実施の形
態の半断面を示す。この転がり軸受は、外輪1と内輪2
と、この外輪1と内輪2の間に配置された複数の玉3を
備える。この複数の玉3は環状の保持器5で保持されて
いる。上記外輪1,内輪2,玉3は、それぞれ、窒化珪素
を材料として作製されている。
【0013】また、上記外輪1の内周面1Aに形成され
た湾曲溝状の軌道面6には、固体潤滑剤からなるコーテ
ィング層7が形成されている。また、玉3の表面3Aに
は、固体潤滑剤からなるコーティング層8が形成されて
いる。また、内輪2の外周面2Aに形成された湾曲溝状
の軌道面10には、固体潤滑剤からなるコーティング層
11が形成されている。この実施形態によれば、上記コ
ーティング層7,11および8が、セラミックス素材か
らなる軌道面6,10および玉3の表面3Aに存在する
気孔を塞いでいるから、気孔を起点にした剥離が発生し
難くなる。したがって、セラミック素材の作製に、高純
度原料を使用する必要が無く、HIP焼結処理を行う必
要が無くなり、コストを低減できる。
【0014】また、上記コーティング層7,8,11が潤
滑性を有する固体潤滑剤からなるから、このコーティン
グ層7,8,11に、潤滑剤の役目や緩衝材の役目をさせ
ることができ、耐久性や耐荷重性を高めることができ
る。たとえば、比較的低い荷重条件で真空など油,グリ
ースが使えない環境で使用される用途では、コーティン
グ層7,8,11の潤滑性によって、十分な耐久性と信頼
性を得ることができる。また、通常の油潤滑で使用され
る用途では、固体潤滑膜からなるコーティング層7,8,
11が緩衝材の役割を果たすから、通常の鋼製軸受と同
等の耐荷重性と耐久性を得ることができる。
【0015】上記固体潤滑剤としては、グラファイト等
の炭素系固体潤滑剤を用いても良く、金,銀,鉛等の軟質
金属系固体潤滑剤を用いても良く、PTFE(ポリテト
ラフルオロエチレン),PFPE(パーフルオロポリエー
テル)等の樹脂系固体潤滑剤、二硫化モリブデン,二硫化
タングステン,窒化ホウ素等の一般的な固体潤滑剤を用
いても良い。
【0016】さらに、この実施形態では、上記窒化珪素
としては、表面および内部に、1mm2当たり、30μ
m以下で3μm以上の径を有するポアの平均分布が10
0個以上存在する素材を使用した。このようなセラミッ
クス素材であれば、セラミック素材の作製において、高
純度原料を使用する必要が無くなり、HIP焼結処理を
行う必要が無くなるから、製造コストを低減できる。
【0017】尚、上記実施形態では、外輪1,内輪2,玉
3の3者をセラミックス素材で作製したが、外輪1,内
輪2,玉3の3者のうちのいずれか1つだけをセラミッ
クス素材で作製してもよい。この場合、セラミックス素
材で作製したものの表面だけをコーティング層でコーテ
ィングすればよい。
【0018】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発
明の転がり軸受は、セラミックス素材の表面に形成され
たコーティング層が上記セラミックス素材の表面に存在
する気孔を塞いでいるから、気孔を起点にした剥離が発
生し難くなる。したがって、セラミック素材の作製に、
高純度原料を使用する必要が無く、HIP焼結処理を行
う必要が無くなり、コストを低減できる。
【0019】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
の転がり軸受において、上記コーティング層が潤滑性を
有する材料からなるから、このコーティング層に、潤滑
剤の役目や緩衝材の役目をさせることができ、耐久性や
耐荷重性を高めることができる。
【0020】また、請求項3の発明は、請求項1に記載
の転がり軸受において、上記セラミックス素材は、表面
および内部において、径が30μm以下で3μm以上の
ポアの平均分布が100個/mm2以上であるから、高純
度の原料の使用,HIP(熱間静水圧加圧)焼結などが不
必要になる。したがって、コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の転がり軸受の実施形態の半断面図
である。
【符号の説明】
1…外輪、1A…内周面、2…内輪、2A…外周面、3
…玉、5…保持器、6…軌道面、7,8,11…コーティ
ング層、10…軌道面。
フロントページの続き (72)発明者 竹林 博明 大阪府大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋精工株式会社内 Fターム(参考) 3J101 AA02 AA32 AA42 AA52 AA62 BA10 BA70 EA41 EA44 EA53 EA54 EA55 EA78 FA31 FA32 FA44

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軌道輪と転動体の内の少なくともいずれ
    か一つがセラミックス素材よりなる転がり軸受におい
    て、 上記セラミックス素材表面にコーティング層が形成さ
    れ、 このコーティング層によって上記セラミックス素材表面
    に存在する気孔が塞がれていることを特徴とする転がり
    軸受。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の転がり軸受において、 上記コーティング層が潤滑性を有する材料からなること
    を特徴とする転がり軸受。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の転がり軸受において、 上記セラミックス素材は、 表面および内部において、径が30μm以下で3μm以
    上のポアの平均分布が100個/mm2以上であることを
    特徴とする転がり軸受。
JP10308318A 1998-10-29 1998-10-29 転がり軸受 Pending JP2000130440A (ja)

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JP10308318A JP2000130440A (ja) 1998-10-29 1998-10-29 転がり軸受

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103486137A (zh) * 2013-09-27 2014-01-01 昆山凯诺尔金属制品有限公司 一种轴承滚珠及其制造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103486137A (zh) * 2013-09-27 2014-01-01 昆山凯诺尔金属制品有限公司 一种轴承滚珠及其制造方法
CN103486137B (zh) * 2013-09-27 2016-10-05 江苏恒浩机电制造有限公司 一种轴承滚珠及其制造方法

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