JP2000130361A - スクロール圧縮機 - Google Patents
スクロール圧縮機Info
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- JP2000130361A JP2000130361A JP10298022A JP29802298A JP2000130361A JP 2000130361 A JP2000130361 A JP 2000130361A JP 10298022 A JP10298022 A JP 10298022A JP 29802298 A JP29802298 A JP 29802298A JP 2000130361 A JP2000130361 A JP 2000130361A
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- 238000007906 compression Methods 0.000 claims description 19
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Landscapes
- Rotary Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 スラスト軸受の摩擦係数を小さくし、機械的
損失を低減すると共に、オルダムリングを省略し構造を
簡略化して騒音を低減し、信頼性を向上することができ
るスクロール圧縮機を提供する。 【解決手段】 鏡板の内面に渦巻状のラップを立設させ
た固定スクロール4と旋回スクロール5とを互いに噛み
合わせて偏心して対向させ、旋回スクロール5をその自
転を阻止しながら公転旋回運動をさせるとともに、メイ
ンフレーム8に形成されたボール転がり軸受を用いたス
ラスト軸受11に摺動自在に支持してなるスクロール圧縮
機において、スラスト軸受11と、同スラスト軸受11に対
応する旋回スクロール5の鏡板5aのスラスト受け面5d間
に、円周方向に配置して複数のボール12を保持させると
ともに、同各ボール12を案内して旋回スクロール5に旋
回運動を与える円周軌道の半径が公転旋回半径と等しい
案内溝13を設けた。
損失を低減すると共に、オルダムリングを省略し構造を
簡略化して騒音を低減し、信頼性を向上することができ
るスクロール圧縮機を提供する。 【解決手段】 鏡板の内面に渦巻状のラップを立設させ
た固定スクロール4と旋回スクロール5とを互いに噛み
合わせて偏心して対向させ、旋回スクロール5をその自
転を阻止しながら公転旋回運動をさせるとともに、メイ
ンフレーム8に形成されたボール転がり軸受を用いたス
ラスト軸受11に摺動自在に支持してなるスクロール圧縮
機において、スラスト軸受11と、同スラスト軸受11に対
応する旋回スクロール5の鏡板5aのスラスト受け面5d間
に、円周方向に配置して複数のボール12を保持させると
ともに、同各ボール12を案内して旋回スクロール5に旋
回運動を与える円周軌道の半径が公転旋回半径と等しい
案内溝13を設けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスクロール圧縮機に
関し、詳しくはボール転がり軸受を用いたスラスト軸受
の構造に関する。
関し、詳しくはボール転がり軸受を用いたスラスト軸受
の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のスクロール圧縮機は、例えば図5
および図6に示すように、密閉容器1内に電動機(図示
せず)と圧縮部3を配置し、同圧縮部3は鏡板4aに渦
巻状のラップ4bを立設させると共にほぼ中央に吐出孔4c
を穿設してなる固定スクロール4と、同じく鏡板5aの一
面に渦巻状のラップ5bを立設させると共に、他面に旋回
スクロール軸5cを設けた旋回スクロール5がラップを噛
み合わせて偏心して配設され、前記両ラップ間に圧縮室
6が形成されている。
および図6に示すように、密閉容器1内に電動機(図示
せず)と圧縮部3を配置し、同圧縮部3は鏡板4aに渦
巻状のラップ4bを立設させると共にほぼ中央に吐出孔4c
を穿設してなる固定スクロール4と、同じく鏡板5aの一
面に渦巻状のラップ5bを立設させると共に、他面に旋回
スクロール軸5cを設けた旋回スクロール5がラップを噛
み合わせて偏心して配設され、前記両ラップ間に圧縮室
6が形成されている。
【0003】前記旋回スクロール軸5cは前記電動機に
より駆動されるシャフト7の一端に形成され、メインフ
レーム8に軸支されたクランク軸7aの内側に、偏心して
設けた偏心軸受9に挿入されている。前記クランク軸7a
の外側に環状凹部を設けてオルダムリング10' を配設
し、前記クランク軸7aを軸支するメインフレーム8の
前記クランク軸7aと環状凹部9の中間にスラスト軸受1
1' を形成し、同スラスト軸受11' にて前記旋回スクロ
ール5を支持している。
より駆動されるシャフト7の一端に形成され、メインフ
レーム8に軸支されたクランク軸7aの内側に、偏心して
設けた偏心軸受9に挿入されている。前記クランク軸7a
の外側に環状凹部を設けてオルダムリング10' を配設
し、前記クランク軸7aを軸支するメインフレーム8の
前記クランク軸7aと環状凹部9の中間にスラスト軸受1
1' を形成し、同スラスト軸受11' にて前記旋回スクロ
ール5を支持している。
【0004】前記スラスト軸受11に対応する前記旋回ス
クロール5の鏡板5aのスラスト受け面5d' の中間に環状
油溝14' を設けると共に、前記凹陥部10aと環状油溝1
4' を連通する油溝14a'を設けている。上記構成におい
て、図示してない油溜の潤滑油はポンプから送油孔13'
内を経由して偏心軸受9に供給され、凹陥部10aに流入
しスラスト受け面5d' の油溝14' へ供給される。スラ
スト受け面5d' から流出した潤滑油はオルダムリング1
0'に給油すると共に、旋回スクロール5を介して圧縮室
6内に到り、ラップに給油して吐出孔4cより吐出室16
に噴出され、戻り孔を経て油溜に戻るようになってい
る。しかしながら、上記構成のような環状油溝の場合、
スラスト部への潤滑油の適正な供給量の制御が難しく、
潤滑油が不足した場合、スラスト部の組合せが鉄と鉄、
アルミと鉄等がありスラスト部の摩擦係数が大きく機械
的損失が増加するという問題があった。
クロール5の鏡板5aのスラスト受け面5d' の中間に環状
油溝14' を設けると共に、前記凹陥部10aと環状油溝1
4' を連通する油溝14a'を設けている。上記構成におい
て、図示してない油溜の潤滑油はポンプから送油孔13'
内を経由して偏心軸受9に供給され、凹陥部10aに流入
しスラスト受け面5d' の油溝14' へ供給される。スラ
スト受け面5d' から流出した潤滑油はオルダムリング1
0'に給油すると共に、旋回スクロール5を介して圧縮室
6内に到り、ラップに給油して吐出孔4cより吐出室16
に噴出され、戻り孔を経て油溜に戻るようになってい
る。しかしながら、上記構成のような環状油溝の場合、
スラスト部への潤滑油の適正な供給量の制御が難しく、
潤滑油が不足した場合、スラスト部の組合せが鉄と鉄、
アルミと鉄等がありスラスト部の摩擦係数が大きく機械
的損失が増加するという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点に
鑑みてなされたもので、スラスト軸受の摩擦係数を小さ
くし、機械的損失を低減するとともに、オルダムリング
を省略し構造を簡略化して騒音を低減し、信頼性を向上
することができるスクロール圧縮機を提供することを目
的としている。
鑑みてなされたもので、スラスト軸受の摩擦係数を小さ
くし、機械的損失を低減するとともに、オルダムリング
を省略し構造を簡略化して騒音を低減し、信頼性を向上
することができるスクロール圧縮機を提供することを目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたもので、密閉容器内に電動機と圧縮
部を配置し、同圧縮部を鏡板の内面に渦巻状のラップを
立設させた固定スクロールと旋回スクロールとを互いに
噛み合わせ圧縮室を形成し、前記旋回スクロールをその
自転を阻止しながら公転旋回運動をさせるとともに、メ
インフレームに形成されたスラスト軸受に摺動自在に支
持し、前記旋回スクロールを前記電動機により駆動する
シャフトを備えてなるスクロール圧縮機において、前記
スラスト軸受と、同スラスト軸受に対応する前記旋回ス
クロールの鏡板のスラスト受け面の少なくともどちらか
一方に、前記シャフトの軸心より円周方向に、円周軌道
の半径が公転旋回半径と等しい複数の環状の案内溝を設
けるとともに、前記スラスト軸受とスラスト受け面間に
保持され、前記案内溝の円周を円運動し、前記旋回スク
ロールに旋回運動を与える構成となっている。
するためになされたもので、密閉容器内に電動機と圧縮
部を配置し、同圧縮部を鏡板の内面に渦巻状のラップを
立設させた固定スクロールと旋回スクロールとを互いに
噛み合わせ圧縮室を形成し、前記旋回スクロールをその
自転を阻止しながら公転旋回運動をさせるとともに、メ
インフレームに形成されたスラスト軸受に摺動自在に支
持し、前記旋回スクロールを前記電動機により駆動する
シャフトを備えてなるスクロール圧縮機において、前記
スラスト軸受と、同スラスト軸受に対応する前記旋回ス
クロールの鏡板のスラスト受け面の少なくともどちらか
一方に、前記シャフトの軸心より円周方向に、円周軌道
の半径が公転旋回半径と等しい複数の環状の案内溝を設
けるとともに、前記スラスト軸受とスラスト受け面間に
保持され、前記案内溝の円周を円運動し、前記旋回スク
ロールに旋回運動を与える構成となっている。
【0007】また、前記案内溝を断面V字状に形成し、
その開き角度を略90〜160度に設定した構成となっ
ている。
その開き角度を略90〜160度に設定した構成となっ
ている。
【0008】また、前記案内溝を断面半円弧に形成し、
その半径Rを前記ボールの半径Rb+油膜隙間α以上と
した構成となっている。
その半径Rを前記ボールの半径Rb+油膜隙間α以上と
した構成となっている。
【0009】また、前記案内溝を前記スラスト軸受とス
ラスト受け面の両方に設けオルダムリングを省略した構
成となっている。
ラスト受け面の両方に設けオルダムリングを省略した構
成となっている。
【0010】また、前記案内溝を前記スラスト軸受とス
ラスト受け面の両方に3対以上設けた構成となってい
る。
ラスト受け面の両方に3対以上設けた構成となってい
る。
【0011】また、前記複数の案内溝を円周方向に等間
隔で配置した構成となっている。
隔で配置した構成となっている。
【0012】また、前記ボールの材料を鉄系、樹脂また
はカーボン等で形成した構成となっている。
はカーボン等で形成した構成となっている。
【0013】また、前記各ボールの取付方法は前記圧縮
部を斜めにし、前記案内溝の同一方向にボールを移動さ
せ組み付けた構成となっている。
部を斜めにし、前記案内溝の同一方向にボールを移動さ
せ組み付けた構成となっている。
【0014】また、前記固定スクロールと旋回スクロー
ルのラップ間の軸方向の隙間をボールの大きさにより管
理してなる構成となっている。
ルのラップ間の軸方向の隙間をボールの大きさにより管
理してなる構成となっている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるスクロール圧
縮機の実施の形態を実施例の図1、図2(A)、(B)
及び図3(A)、(B)に基づいて説明する。図におい
て、密閉容器1内に電動機2と圧縮部3を配置し、同圧
縮部3は鏡板4aに渦巻状のラップ4bを立設させると
共にほぼ中央に吐出孔4cを穿設してなる固定スクロー
ル4と、同じく鏡板5aの一面に渦巻状のラップ5bを
立設させると共に、他面に旋回スクロール軸5cを設け
た旋回スクロール5がラップを噛み合わせて偏心して配
設され、前記両ラップ間に圧縮室6が形成されている。
縮機の実施の形態を実施例の図1、図2(A)、(B)
及び図3(A)、(B)に基づいて説明する。図におい
て、密閉容器1内に電動機2と圧縮部3を配置し、同圧
縮部3は鏡板4aに渦巻状のラップ4bを立設させると
共にほぼ中央に吐出孔4cを穿設してなる固定スクロー
ル4と、同じく鏡板5aの一面に渦巻状のラップ5bを
立設させると共に、他面に旋回スクロール軸5cを設け
た旋回スクロール5がラップを噛み合わせて偏心して配
設され、前記両ラップ間に圧縮室6が形成されている。
【0016】前記旋回スクロール軸5cは前記電動機2
により駆動されるシャフト7の一端に形成され、メイン
フレーム8に軸支されたクランク軸7aの内側に、偏心
して設けた偏心軸受9に挿入されている。前記クランク
軸7aの外側に環状凹部10を設け、前記クランク軸7a
と環状凹部10の中間の前記メインフレーム8に、ボール
転がり軸受を用いたスラスト軸受11を形成し、同スラス
ト軸受11にて前記旋回スクロール5を摺動自在に支持し
ている。
により駆動されるシャフト7の一端に形成され、メイン
フレーム8に軸支されたクランク軸7aの内側に、偏心
して設けた偏心軸受9に挿入されている。前記クランク
軸7aの外側に環状凹部10を設け、前記クランク軸7a
と環状凹部10の中間の前記メインフレーム8に、ボール
転がり軸受を用いたスラスト軸受11を形成し、同スラス
ト軸受11にて前記旋回スクロール5を摺動自在に支持し
ている。
【0017】前記旋回スクロール5は、自転を阻止しな
がら半径δs で公転旋回運動をさせるものであり、この
自転阻止および公転支持のために、前記スラスト軸受11
と、同スラスト軸受11に対向する前記旋回スクロール5
の鏡板5aのスラスト受け面5dの少なくともどちらか一方
に、前記シャフト7の軸心より円周方向に、円周軌道の
半径δb が公転旋回半径δs と等しい複数の環状の案内
溝13を設けるとともに、前記スラスト軸受11とスラスト
受け面5d間に保持され、前記案内溝13の円周を円運動
し、前記旋回スクロール5に旋回運動を与える構成とな
っている。
がら半径δs で公転旋回運動をさせるものであり、この
自転阻止および公転支持のために、前記スラスト軸受11
と、同スラスト軸受11に対向する前記旋回スクロール5
の鏡板5aのスラスト受け面5dの少なくともどちらか一方
に、前記シャフト7の軸心より円周方向に、円周軌道の
半径δb が公転旋回半径δs と等しい複数の環状の案内
溝13を設けるとともに、前記スラスト軸受11とスラスト
受け面5d間に保持され、前記案内溝13の円周を円運動
し、前記旋回スクロール5に旋回運動を与える構成とな
っている。
【0018】図3(A)に示すように、前記案内溝13を
断面V字状に形成し、その開き角度を略90〜160度
に設定した構成となっている。
断面V字状に形成し、その開き角度を略90〜160度
に設定した構成となっている。
【0019】また、図3(B)に示すように、前記案内
溝13を断面半円弧に形成し、その半径Rを前記ボールの
半径Rb +油膜隙間α以上とした構成となっている。
溝13を断面半円弧に形成し、その半径Rを前記ボールの
半径Rb +油膜隙間α以上とした構成となっている。
【0020】また、前記案内溝13を前記スラスト軸受と
11とスラスト受け面5dの両方に設け、オルダムリングが
省略できる構成となっている。
11とスラスト受け面5dの両方に設け、オルダムリングが
省略できる構成となっている。
【0021】また、前記案内溝13を前記スラスト軸受と
11とスラスト受け面5dの両方に3対以上設けた構成とな
っている。
11とスラスト受け面5dの両方に3対以上設けた構成とな
っている。
【0022】また、前記複数の案内溝13を円周方向に等
間隔で配置した構成となっている。
間隔で配置した構成となっている。
【0023】また、前記ボール12の材料を鉄系、樹脂ま
たはカーボン等で形成した構成となっている。
たはカーボン等で形成した構成となっている。
【0024】また、前記各ボール12の取付方法は前記圧
縮部3を斜めにし、前記案内溝13の同一方向にボール12
を移動させ組み付けた構成となっている。
縮部3を斜めにし、前記案内溝13の同一方向にボール12
を移動させ組み付けた構成となっている。
【0025】さらに、図4に示すように前記固定スクロ
ール4と旋回スクロール5のラップ4a,5a 間の軸方向の
隙間δa をボール12の大きさにより管理してなる構成と
なっている。
ール4と旋回スクロール5のラップ4a,5a 間の軸方向の
隙間δa をボール12の大きさにより管理してなる構成と
なっている。
【0026】上記構成において、前記旋回スクロール5
を自転阻止および公転支持のために、前記スラスト軸受
11と、同スラスト軸受11に対向する前記旋回スクロール
5の鏡板5aのスラスト受け面5d間に、円周方向に配置し
て複数のボール12を保持させるとともに、同各ボール12
を案内して前記旋回スクロール5に旋回運動を与える円
周軌道の半径δb が公転旋回半径δs と等しい複数の案
内溝13を設けた構成とすることにより、スラスト軸受の
摩擦係数を小さくし、機械的損失を低減するとともに、
オルダムリングを省略し構造を簡略化して騒音を低減
し、信頼性を向上することができ、且つラップ4a,5a 間
の軸方向の隙間δa をボール12の大きさにより管理する
ことができるスクロール圧縮機となる。
を自転阻止および公転支持のために、前記スラスト軸受
11と、同スラスト軸受11に対向する前記旋回スクロール
5の鏡板5aのスラスト受け面5d間に、円周方向に配置し
て複数のボール12を保持させるとともに、同各ボール12
を案内して前記旋回スクロール5に旋回運動を与える円
周軌道の半径δb が公転旋回半径δs と等しい複数の案
内溝13を設けた構成とすることにより、スラスト軸受の
摩擦係数を小さくし、機械的損失を低減するとともに、
オルダムリングを省略し構造を簡略化して騒音を低減
し、信頼性を向上することができ、且つラップ4a,5a 間
の軸方向の隙間δa をボール12の大きさにより管理する
ことができるスクロール圧縮機となる。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、旋回スク
ロールを自転阻止および公転支持のために、スラスト軸
受と、同スラスト軸受に対向する前記旋回スクロールの
鏡板5aのスラスト受け面間に、円周方向に配置して複数
のボールを保持させるとともに、同各ボールを案内して
前記旋回スクロールに旋回運動を与える円周軌道の半径
が公転旋回半径と等しい複数の案内溝を設けた構成とす
ることにより、スラスト軸受の摩擦係数を小さくし、機
械的損失を低減するとともに、オルダムリングを省略し
構造を簡略化して騒音を低減し、信頼性を向上すること
ができ、且つラップ間の軸方向の隙間をボールの大きさ
により管理することができるスクロール圧縮機となる。
ロールを自転阻止および公転支持のために、スラスト軸
受と、同スラスト軸受に対向する前記旋回スクロールの
鏡板5aのスラスト受け面間に、円周方向に配置して複数
のボールを保持させるとともに、同各ボールを案内して
前記旋回スクロールに旋回運動を与える円周軌道の半径
が公転旋回半径と等しい複数の案内溝を設けた構成とす
ることにより、スラスト軸受の摩擦係数を小さくし、機
械的損失を低減するとともに、オルダムリングを省略し
構造を簡略化して騒音を低減し、信頼性を向上すること
ができ、且つラップ間の軸方向の隙間をボールの大きさ
により管理することができるスクロール圧縮機となる。
【図1】本発明によるスクロール圧縮機の側断面図であ
る。
る。
【図2】本発明による一実施例を示す要部拡大断面図
で、(A)は図1のA−A’断面図、(B)は案内溝と
ボールの関係を示したものである。
で、(A)は図1のA−A’断面図、(B)は案内溝と
ボールの関係を示したものである。
【図3】本発明の案内溝を示す要部拡大断面図で、
(A)はV字状、(B)は円弧状の例である。
(A)はV字状、(B)は円弧状の例である。
【図4】本発明による油溝を示す図で、(A)は一実施
例、(B)は他の実施例である。
例、(B)は他の実施例である。
【図5】本発明による油溝の溝形状を示す断面図であ
る。
る。
【図6】従来例によるスクロール圧縮機の要部拡大断面
図である。
図である。
1 密閉容器 2 電動機 3 圧縮部 4 固定スクロール 4a 鏡板 4b ラップ 4c 吐出口 5 旋回スクロール 5a 鏡板 5b ラップ 5c 旋回スクロール軸 6 圧縮室 7 シャフト 7a クランク軸 8 メインフレーム 9 偏心軸受 10 環状凹部 11 スラスト軸受 12 ボール 13 案内溝
Claims (9)
- 【請求項1】 密閉容器内に電動機と圧縮部を配置し、
同圧縮部を鏡板の内面に渦巻状のラップを立設させた固
定スクロールと旋回スクロールとを互いに噛み合わせ圧
縮室を形成し、前記旋回スクロールをその自転を阻止し
ながら公転旋回運動をさせるとともに、メインフレーム
に形成されたスラスト軸受に摺動自在に支持し、前記旋
回スクロールを前記電動機により駆動するシャフトを備
えてなるスクロール圧縮機において、 前記スラスト軸受と、同スラスト軸受に対応する前記旋
回スクロールの鏡板のスラスト受け面の少なくともどち
らか一方に、前記シャフトの軸心より円周方向に、円周
軌道の半径が公転旋回半径と等しい複数の環状の案内溝
を設けるとともに、前記スラスト軸受とスラスト受け面
間に保持され、前記案内溝の円周を円運動し、前記旋回
スクロールに旋回運動を与えてなることを特徴とするス
クロール圧縮機。 - 【請求項2】 前記案内溝を断面V字状に形成し、その
開き角度を略90〜160度に設定してなることを特徴
とする請求項1記載のスクロール圧縮機。 - 【請求項3】 前記案内溝を断面半円弧に形成し、その
半径Rを前記ボールの半径Rb +油膜隙間α以上として
なることを特徴とする請求項1記載のスクロール圧縮
機。 - 【請求項4】 前記案内溝を前記スラスト軸受とスラス
ト受け面の両方に設けオルダムリングを省略してなるこ
とを特徴とする請求項1〜3記載のスクロール圧縮機。 - 【請求項5】 前記案内溝を前記スラスト軸受とスラス
ト受け面の両方に3対以上設けてなることを特徴とする
請求項1〜4記載のスクロール圧縮機。 - 【請求項6】 前記複数の案内溝を円周方向に等間隔で
配置してなることを特徴とする請求項1〜5記載のスク
ロール圧縮機。 - 【請求項7】 前記ボールの材料を鉄系、樹脂またはカ
ーボン等で形成してなることを特徴とする請求項1記載
のスクロール圧縮機。 - 【請求項8】 前記各ボールの取付方法は前記圧縮部を
斜めにし、前記案内溝の同一方向にボールを移動させ組
み付けてなることを特徴とする請求項1記載のスクロー
ル圧縮機。 - 【請求項9】 前記固定スクロールと旋回スクロールの
ラップ間の軸方向の隙間をボールの大きさにより管理し
てなることを特徴とする請求項1記載のスクロール圧縮
機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10298022A JP2000130361A (ja) | 1998-10-20 | 1998-10-20 | スクロール圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10298022A JP2000130361A (ja) | 1998-10-20 | 1998-10-20 | スクロール圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000130361A true JP2000130361A (ja) | 2000-05-12 |
Family
ID=17854111
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10298022A Pending JP2000130361A (ja) | 1998-10-20 | 1998-10-20 | スクロール圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000130361A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104074759A (zh) * | 2014-07-11 | 2014-10-01 | 湖南联力精密机械有限公司 | 十字环滚动运动的涡旋空气压缩机 |
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1998
- 1998-10-20 JP JP10298022A patent/JP2000130361A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104074759A (zh) * | 2014-07-11 | 2014-10-01 | 湖南联力精密机械有限公司 | 十字环滚动运动的涡旋空气压缩机 |
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