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JP2000125831A - 筒状食品の連続通電加熱装置用串状電極 - Google Patents

筒状食品の連続通電加熱装置用串状電極

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JP2000125831A
JP2000125831A JP10321309A JP32130998A JP2000125831A JP 2000125831 A JP2000125831 A JP 2000125831A JP 10321309 A JP10321309 A JP 10321309A JP 32130998 A JP32130998 A JP 32130998A JP 2000125831 A JP2000125831 A JP 2000125831A
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electrode
skewer
food
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JP10321309A
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Hiroshi Hoshino
弘 星野
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Frontier Engineering Co Ltd
Original Assignee
Frontier Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 竹輪等の筒状食品を移送部材により連続的に
移送させつつ通電加熱により連続加熱製造するにあたっ
て、前段の移送部材から後段の移送部材へ串状電極を自
重落とし込みにより乗り移らせる際に、串状電極が水平
姿勢を保ったまま後段の移送部材に載置されて、後段の
移送部材の移送方向と直交する方向に沿った適正な姿勢
を保つようにする。 【解決手段】串抜きのための係合部材が一端に設けられ
ている串状電極の他端に、串状電極全体の軸線方向の重
量バランスを取るためのバランサ部材を固着した構成と
した。また全体の重心位置が、電極本体の軸線方向中央
に位置するようにバランサ部材を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、竹輪(ちくわ)
や“きりたんぽ”、“ちくわぶ”などの中空筒状食品の
製造過程において、魚肉すり身などの食品材料を連続的
に通電加熱するための連続通電加熱装置に関し、特にそ
の連続通電加熱装置に使用される串状電極に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に竹輪の製造方法としては、串状部
材の外周上に魚肉すり身を筒状に付着させ、その状態で
魚肉すり身を加熱し、さらに必要に応じて外面を焼炉に
おいて外面側から加熱して焼色を与え、その後に串状部
材から加熱済みの魚肉すり身(竹輪)を抜取るのが通常
である。そしてこのような竹輪の製造を量産的規模で実
施する場合、串状部材の両端部分をチェーンコンベヤや
スクリューコンベヤなどの移送部材に引掛けて、水平状
態を保ちながら連続的に移送させつつ、加熱等を行なう
のが通常である。
【0003】ところで最近では通電加熱方式により魚肉
すり身を加熱して竹輪を製造する方法が開発されてい
る。これは、串状部材として金属などの導電性材料を用
いて串状電極とし、その串状電極の外周上に魚肉すり身
を筒状に付着させ、串状電極の両端近くの部分を移送部
材に引掛けて連続的に移送させながら、串状電極外周上
の筒状の魚肉すり身の表面を平面状もしくは曲面状の対
向面電極に当接させて、対向面電極上で転動させながら
串状電極と対向面電極との間に電圧を印加して、串状電
極周囲の魚肉すり身に通電し、すり身の有する電気抵抗
により発熱させる方法である。このような通電加熱方式
を適用すれば、魚肉すり身はその内部から加熱されるた
め、蒸煮などの外部からの加熱方式を適用した場合と比
較し、内部まで急速に温度上昇させて短時間で加熱を終
了させることができ、そのため加熱装置のライン全長を
短縮することができ、また串状電極に接する部分も充分
に加熱することができるため、串状電極から加熱済みの
魚肉すり身(製品の竹輪)を容易に抜き取ることが可能
となる。
【0004】ここで、従来の串状電極の一例を図3に示
し、またその串状電極を用いた竹輪製造用の連続通電加
熱装置の一例の要部を図4、図5に示し、さらにその連
続通電加熱装置における串抜き部の構成を図6に示す。
【0005】図3において、串状電極1は、金属製の中
空円筒状の電極本体3と、その電極本体3の一端に固着
された係合部材5とによって構成されている。ここで、
係合部材5は、電極本体3の外周上において通電加熱さ
れた竹輪7を串状電極1から抜取るべく、串状電極1を
軸線方向に沿って移動させるための後述する抜取りガイ
ド部材9や押圧ガイド部材19に係合されるものであっ
て、鉄系材料や黄銅などの金属の中実棒材を削り出し
て、抜取りガイド部材9に接する係合面5Aを内向きに
形成し、さらに先端面を、後述する押圧ガイド部材19
に接する押圧面5Bとしたものである。なおこの係合部
材は、例えばその基部を電極本体3の端部に挿入し、ピ
ン6を用いてカシメなどによって中空筒状の電極本体3
の端部に機械的に結合されている。ここで、電極本体3
については、中実棒状とすることも考えられるが、後に
改めて説明するように、中実棒状とするよりも中空円筒
状とする方が有利であり、そこで一般には中空円筒状に
作られている。
【0006】また図4、図5に示される従来の竹輪製造
用の連続通電加熱装置は次のように構成されている。す
なわち、前述のように魚肉すり身7を外周上に付着・成
形させた串状電極1を連続的に移送するための移送部材
として、平行一対のチェーンコンベヤ11A,11Bが
配設されており、これらのチェーンコンベヤ11A,1
1Bには、所定間隔を置いてV字状あるいはL字状の係
止部材13A,13Bが取付けられている。そして串状
電極1の両端近くの部分がチェーンコンベヤ11A,1
1Bの係止部材13A,13Bに引掛けられて、チェー
ンコンベヤ11A,11Bの移動に伴なって串状電極1
が移送されるようになっている。さらに一方のチェーン
コンベヤ11Aの内側上方の位置には串状電極1に給電
するための給電部材として、例えば金属等の無端環状の
導電性ベルトからなる給電ベルト15がチェーンコンベ
ヤ11Aと平行に配設されてており、この給電ベルト1
5が前記串状電極1にその上面側から接するように構成
されている。またチェーンコンベヤ11A,11Bの内
側中央には、そのチェーンコンベヤ11A,11Bに対
して平行となるように平面状もしくは曲面状の対向面電
極17が配設されている。
【0007】このような連続通電加熱装置によって竹輪
を製造するにあたっては、串状電極1における電極本体
3の外周上に魚肉すり身7を筒状に付着・成形し、電極
本体3の両端近くの部分を移送部材としてのチェーンコ
ンベヤ11A,11Bの係止部材13A,13Bに引掛
け、チェーンコンベヤ11A,11Bの移動に伴なって
串状電極3をその外周上の魚肉すり身7とともに所定方
向へ移送する。そしてその移送過程中において串状電極
1の外周上の魚肉すり身7の表面が対向面電極17に接
し、その接触状態を保ちながら串状電極1が魚肉すり身
7ごと転動する。この間、串状電極1と対向面電極17
との間に電圧が印加され、串状電極1の外周上の魚肉す
り身7に電流が流れて通電加熱がなされる。このように
して通電加熱がなされた後に、さらに必要に応じて焼炉
における焼色付着のための外面加熱などの工程を経て、
例えば図6に示すような抜き取り部に至り、加熱済みの
魚肉すり身7、すなわち竹輪7が串状電極1から抜き取
られる。
【0008】ここで図6に示される抜き取り部について
簡単に説明すれば、移送部材としてのチェーンコンベヤ
11A,11Bのうちの一方のチェーンコンベヤ11A
の外側には、串状電極1の係合部材5の先端の押圧面5
Bに接する押圧ガイド部材19が配設されており、また
他方のチェーンコンベヤ11Bの内側には竹輪7の端面
に接する受け用ガイド部材21が設けられている。また
これらの押圧ガイド部材19、受け用ガイド部材21の
前方には、チェーンコンベヤ11Aの外側に抜取りガイ
ド部材9が、また同じチェーンコンベヤ11Aの内側に
抜取り支持部材23が配設されている。このような抜取
り部の構成において、チェーンコンベヤ11A,11B
によって移送されて来た串状電極1は、先ずその先端の
押圧面5Bが押圧ガイド部材19に接して押圧されて、
その軸線方向に移動するが、このとき竹輪7の先端は受
け用ガイド部材21によって移動が阻止されるため、相
対的に串状電極1が竹輪7に対して摺動し、串状電極1
と竹輪7とが接している面の結合状態が解除され、竹輪
7を串状電極1から容易に抜き取り得る状態となる。次
いでさらに串状電極1が前方へ移送されれば、串状電極
1の先端の係合部材5の係合面5Aに抜き取りガイド部
材9が係合し、チェーンコンベヤ11A,11Bによる
串状電極1の前方移動に伴なって、その串状電極1が抜
き取りガイド部材9により軸線方向へ移動せしめられ
る。この時、竹輪7は、抜き取り支持部材23によって
軸線方向移動が阻止されるかまたは串状電極の移動方向
と反対方向へ移動せしめられ、そのため竹輪7が相対的
に串状電極1から抜き取られることになる。
【0009】なお以上の説明では、移送部材としてチェ
ーンコンベヤを用いた場合について説明しているが、チ
ェーンコンベヤのほか、図7に示すようなスクリューコ
ンベヤ25A,25Bを用いる場合も多いことは勿論で
ある。ここで、スクリューコンベヤ25A,25Bの場
合はその外周側の螺旋突条部251A,251Bが串状
電極1を引掛けるための係止部材を兼ねている。すなわ
ち、串状電極1はその両端近くの部分がスクリューコン
ベヤ25A,25Bの螺旋突条部251A,251Bの
ピッチ間に引掛けられた状態で、そのスクリューコンベ
ヤ25A,25Bの軸中心回転により所定方向へ移送せ
しめられる。
【0010】さらに対向面電極17については、平面状
(平板状)のものとして説明したが、実際には円筒状の
ものや湾曲面状のもの、そのほかベルト状のものなどを
用いる場合もある。またチェーンコンベヤまたはスクリ
ューコンベヤなどの移送部材による移送方向も、水平直
線状に限らず、傾斜状となったり、あるいは曲線状とな
ったりする場合もあることはもちろんである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述のように竹輪製造
のための連続通電加熱装置においては、串状電極とし
て、その一端に抜取りのために係合部材を固着したもの
が用いられている。またその材料としては、最近では軽
量化や耐久性向上、あるいはスパーク発生防止などの観
点から、チタンもしくはチタン合金を用いることが試み
られている。しかしながら、チタンもしくはチタン合金
を用いた串状電極では、次のような問題が発生すること
が判明した。
【0012】すなわち、外周上に魚肉すり身を筒状に付
着成形した串状電極を通電加熱等のために連続的に移送
する移送部材としては、前述のようにチェーンコンベヤ
やスクリューコンベヤが用いられている。そして量産的
規模の実操業用装置においては、直列に複数の移送部材
が設けられているのが通常であり、この場合、ある移送
部材から次の移送部材へ串状電極を乗り移らせる必要が
ある。この乗り移り方式としてはいくつかのものがある
が、その代表的な方式としては、ある移送部材の末端部
分からその下方に移送する次の移送部材の先端部材に串
状電極を自重により落とし込む方式があり、実操業で使
用される連続通電加熱装置においては、このような自重
落とし込み方式で串状電極を乗り移らせている箇所が少
なくとも一箇所は存在するのが通常である。
【0013】このような自重落とし込み方式による乗り
移しの例を、前段の移送部材としてチェーンコンベヤ1
1A,11Bを、後段の移送部材としてスクリューコン
ベヤ25A,25Bを用いた場合について図8、図9に
示す。
【0014】図8、図9において前段の移送部材として
のチェーンコンベヤ11A,11Bの末端部分は図示し
ないスプロケットに巻き掛けられて下方へ湾曲走行する
ようになっている。そしてチェーンコンベヤ11A,1
1Bの末端部分の下方には後段の移送部材としてのスク
リューコンベヤ25A,25Bが配設されている。この
ような構成において、串状電極1はその両端近くの部分
が前段のチェーンコンベヤ11A,11Bの係止部材1
3A,13Bに係止されて水平状態でチェーンコンベヤ
11A,11Bの末端部分まで移送され、その末端部分
においてチェーンコンベヤ11A,11Bが下方へ湾曲
走行するに伴ない串状電極1は係止部材13A,13B
から離脱して下方へ自重により落下し、後段のスクリュ
ーコンベヤ25A,25Bの螺旋突条部251A,25
1Bの間に載置されることになる。
【0015】ところで串状電極1の電極本体3として
は、最近では特に軽量なチタンもしくはチタン合金を用
いることが考えられている。そしてチタンもしくはチタ
ン合金で電極本体を構成した串状電極を使用して、前述
のような自重落とし込み方式による乗り移しを適用した
場合、前段の移送部材から後段の移送部材へ串状電極を
落とし込む際に、串状部材が水平状態を保ち得ずに傾斜
して落下することがあり、そのため傾斜状態で落下した
串状部材の傾斜下側の端部が後段の移送部材に到達する
タイミングよりも同じ串状部材の傾斜上側の端部が後段
の移送部材に到達するタイミングが遅れることがある。
ここで、後段の移送部材も連続的に移送動作を行なって
いるため、上述のようにして前段の移送部材から傾斜し
て落下した串状電極は、後段の移送部材にその進行方向
に対して直角な方向に沿った適正な姿勢で載置されず、
進行方向に対し傾斜した状態で載置されてしまう。この
ように串状電極が移送部材の進行方向に対し傾斜状に載
置されてしまった状態を図8中に仮想線で示す。
【0016】上述のように移送部材の進行方向に対して
傾斜状に載置されてそのまま移送されれば、その後の串
抜きを円滑に行なうことが困難となり、また通電加熱後
に竹輪に焼色を付けるために焼炉で外面側から加熱する
にあたって焼色のむらが生じることがあり、さらには移
送部材がチェーンコンベヤである場合にはチェーンに串
状電極が噛み込まれて円滑に移送できなくなったりする
事態が生じる。したがって移送部材の進行方向に対し傾
斜した状態で串状電極が載置されてそのまま移送される
ことは避けなければならない。
【0017】前述のようにチタンもしくはチタン合金を
用いた串状電極の場合に、前段の移送部材から落下する
際に串状電極が傾斜して落ちる理由は、次のように考え
られる。すなわち、串状電極は前述のように中空円筒状
の電極本体の一端に係止部材を固着した構造とされてお
り、この場合チタンもしくはチタン合金製の串状電極で
あっても実際にチタンもしくはチタン合金を用いるのは
中空円筒状の電極本体の部分だけであり、係合部材は黄
銅等によって作るのが通常である。しかも係合部材の部
分は中空ではなく、中実に作るのが通常であり、そのた
め係合部材の重量はかなりの重さとなるから、軽量なチ
タンもしくはチタン合金からなる電極本体とのバランス
が崩れ、係合部材が位置する側が反対側に対してかなり
重くなってしまう。一方、前段の移送部材から串状部材
が落下する際には、落下開始時に移送部材に対して串状
電極が滑り、この滑り過程では重量の大きい係合部材の
側が反対側よりも先に滑り始め、そのため係合部材側の
端部が斜め下方を向いて傾斜状に落下してしまうものと
考えられる。
【0018】なおここで、電極本体を中空円筒状ではな
く、中実棒状に作ることも考えられ、その場合には係合
部材の部分の重量に対して中実棒状の電極本体の部分の
重量が格段に大きくなるため、係合部材を設けたことに
よる電極全体のバランスの崩れは少なくなり、そのため
前述のような問題の発生も少なくなると考えられる。し
かしながら、電極本体を中実棒状に作った場合は、串状
電極全体の重量の増大を招いてしまうとともに、高コス
ト化を招いてしまうという問題が生じる。また電極本体
が何らかの原因で移送部材やその他の周辺部材に噛込ま
れてしまった場合、電極本体が中実棒状であればその強
度、剛性が高いため、串状電極は曲がらずに移送部材な
どの側が曲がったり折損したりしてしまうことが多い。
これに対し電極本体が中空円筒状であれば、中実棒状の
場合よりも曲がりが生じやすくなるため、仮に移送部材
などに噛込まれた場合でも串状電極の側に曲がりが生じ
ることによってエネルギが吸収され、その結果移送部材
などの側には曲がりや折損が生じにくくなる。ここで、
仮に串状電極に曲がりが生じたとしても、その交換は極
めて容易であるが、移送部材の側は修理や交換に多大な
手間、時間を要してしまうから、移送部材等に曲がりや
折損が生じた場合よりも串状電極に曲がりが生じた方が
被害は少ない、と言わざるを得ない。
【0019】したがってこれらの理由から、電極本体に
ついては中実棒状とせず、中空円筒状とする方が有利と
され、実際従来の串状電極では電極本体部分を中空円筒
状としていたのである。そしてこのように電極本体部分
を中空円筒状に作った串状電極、特に軽量なチタンもし
くはチタン合金からなる串状電極では、前述のように係
合部材との重量バランスの関係で、串状電極を落とし込
む際にその串状電極が傾斜状に落下してしまうという問
題が生じていたのである。
【0020】この発明は以上の事情を背景としてなされ
たもので、竹輪などの筒状食品を製造するための連続通
電加熱装置において、電極本体部分を中空円筒状に形成
した串状電極を用い、その串状電極を移送するための移
送部材間で串状電極を自重落とし込み方式で乗り移し
(移載)を行なうにあたり、前段の移送部材から後段の
移送部材へ適正な水平姿勢のまま落とし込み、これによ
り後段の移送部材においても串状電極が移送方向に対し
直角な姿勢を保ち得るようにした串状電極を提供するこ
とを目的とするものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】前述のような課題を解決
するため、この発明の筒状食品の連続通電加熱装置用串
状電極においては、係合部材による重量バランスの崩れ
を補正するため、係合部材が位置する側に対し反対側の
端部にバランサ部材を設けることとした。
【0022】具体的には、請求項1の発明は串状電極の
周囲に食品材料を筒状に付着させるとともに、串状電極
の両端近くの部分を移送部材に引掛けて、食品材料の外
周面を対向面電極に接触させつつ、前記移送部材の連続
移送動作に伴なって食品材料を串状電極ごと転動させな
がら、串状電極と対向面電極との間に通電して食品材料
を通電加熱するようにした筒状食品の連続通電加熱装置
用の串状電極であって、しかも少なくとも表面が導電性
材料からなる中空筒状の電極本体の一端に、通電加熱済
みの食品を串状電極から抜取るべく串状電極をその軸線
方向に沿って移動させるための抜取りガイド部材に係合
される係合部材が設けられている串状電極において、前
記中空筒状の電極本体の他端に、串状電極の全体の軸線
方向の重量バランスを取るためのバランサ部材が固着さ
れていることを特徴とするものである。
【0023】また、請求項2の発明の筒状食品の連続通
電加熱装置用串状電極は、請求項1に記載の串状電極に
おいて、串状電極全体の重心位置が、電極本体の軸線方
向中央に位置するように前記バランサ部材が構成されて
いることを特徴とするものである。
【0024】さらに請求項3の発明の筒状食品の連続通
電加熱装置用串状電極は、請求項1に記載の串状電極に
おいて、前記電極本体が、チタンもしくはチタン合金に
よって作られているものである。
【0025】
【発明の実施の形態】
【0026】
【実施例】図1にこの発明の一実施例の串状電極1を示
す。
【0027】図1において、電極本体3はチタンもしく
はチタン合金によって中空円筒状に作られており、その
電極本体3の一端側には係合部材5が固着されている。
この係合部材5は、電極本体3の外周上において通電加
熱された竹輪を抜取るべく、串状電極1をその軸線方向
に沿って移動させるための抜き取りガイド部材9(図6
参照)に係合されるものであり、従来の串状電極におけ
る係合部材と同様に、黄銅あるいはステンレス鋼などの
金属の中空棒材から例えば削り出しにより作ったもので
あって、抜き取りガイド部材9に接する係合面5Aが内
向きに形成されている。またこの係合部材5の先端面
は、押圧ガイド部材19(図6参照)に接する押圧面5
Bとされている。このような係合部材5は、その基端部
分5Cが電極本体3の一方の端部の内側に挿入され、電
極本体3に対して直行するようにピン6を電極本体3お
よび係合部材5の基端部分5Cに貫通させて、そのピン
6の両端をかしめることによって電極本体3に機械的に
固着されている。
【0028】一方、電極本体3における係合部材5の位
置する側に対し反対側の端部にはバランサ部材31が固
着されている。このバランサ部材31は、係合部材5と
同様に炭素鋼やステンレス鋼などの鉄系材料、あるいは
非鉄金属材料からなる中実棒材から削り出し等によって
作られたものであって、その基端部材31Aが電極本体
3の端部の内側に挿入され、係合部材5と同様に電極本
体3に対し直交するようにピン33を電極本体3および
バランサ部材31に貫通させ、そのピン33の両端をか
しめることによって電極本体3に固着されている。そし
てこのバランサ部材31は、串状電極1の全体の重心位
置が電極本体3の軸線方向中央位置Pに一致するように
その重量、形状が定められている。
【0029】このようなバランサ部材31を設けた串状
電極にあっては、チェーンコンベヤやスクリューコンベ
ヤ等の前段の移送部材から、同じくチェーンコンベヤや
スクリューコンベヤ等からなる後段の移送部材へ串状電
極を自重落とし込み方式により乗り移させるにあたり、
前段の移送部材からの落下を開始する際に、串状電極全
体の重量バランスがとれているため、傾斜状態となるこ
となく水平状態を保ったまま前段の移送部材から滑り落
ち、その結果後段の移送部材上にその移送方向と直交す
る方向に沿った適正な姿勢で載置されることになる。す
なわち後段の移送部材に対しても、その移送方向に対し
傾斜した状態となることが防止される。
【0030】なお図1の例では、バランサ部材31は電
極本体3の端面から突出するように設けられているが、
図2に示すようにバランサ部材31の全体を電極本体3
の端部の内側に挿入した構成としても良い。
【0031】また図1の例ではバランサ部材31をピン
33のカシメによって電極本体3の端部に固着した構成
としているが、カシメに限らず、ろう付けや溶接、ある
いはネジ止めなどによって固着しても良いことはもちろ
んである。
【0032】なおまた、図1の例では、係合部材5を、
従来の場合(図3参照)と同様な形状としているが、こ
の係合部材は要は串抜き時に串状電極をその軸線方向に
沿って移動させるための抜き取りガイド部材に係合する
係合面を有していれば良く、図1の形状に限られないこ
とはもちろんであり、また電極本体1に対する係合部材
5の固着手段としても、機械的なカシメに限らず、ろう
付けや溶接、あるいはネジ止め等を適用することが可能
である。
【0033】さらにこの発明の串状電極1は、図8、図
9に示されるように前段の移送部材としてチェーンコン
ベヤを、後段の移送部材としてスクリューコンベヤを用
いた場合に限らず、チェーンコンベヤからチェーンコン
ベヤに乗り移らせる場合、あるいはスクリューコンベヤ
からチェーンコンベヤに乗り移らせる場合、さらにはス
クリューコンベヤからスクリューコンベヤへ乗り移らせ
る場合などにも適用して有効であることは勿論である。
【0034】
【発明の効果】この発明の串状電極によれば、竹輪等の
筒状食品を製造するためにその素材の魚肉すり身等の食
品材料を外周上に筒状に付着・成形して連続的に移送さ
せつつ通電加熱するための串状電極として、前段の移送
部材から後段の移送部材へ自重落とし込み方式により乗
り移しを行なうにあたり、串状電極全体の重量バランス
がとれているため、前段の移送部材からの落下時に串状
部材が水平状態から傾いてしまうことを有効に防止で
き、そのため後段の移送部材に対してもその移送方向に
対し直交する方向に沿った適正な姿勢で載置することが
できる。したがって加熱済みの竹輪等の筒状食品を串状
電極から抜取るにあたっても特に支障が生じることがな
く、円滑に抜取りを行なうことができ、また通電加熱の
後に表面に焼色を付けるために焼炉において外面側から
加熱する際にも焼色のむらが発生するおそれが少なく、
さらに移送部材としてチェーンコンベヤを用いる場合で
も、串状電極がチェーンに設けられた係止部材に正しく
係止されずにチェーンに串状電極が噛み込まれて串状部
材の円滑な移送が困難となってしまうような事態が発生
することを有効に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の串状電極を示す縦断側面
図である。
【図2】この発明の別の実施例の串状電極を示す縦断側
面図である。
【図3】従来の串状電極の一例を示す縦断側面図であ
る。
【図4】従来の串状電極を用いた竹輪製造用の連続通電
加熱装置の一例を示す平面図である。
【図5】図4のV−V線における縦断正面図である。
【図6】従来の竹輪製造用の連続通電加熱装置における
抜取り部の一例を示す略解的な平面図である。
【図7】従来の竹輪製造用の連続通電加熱装置に用いら
れている移送部材の一例としてのスクリューコンベヤを
示す略解的な平面図である。
【図8】従来の竹輪製造用の連続通電加熱装置において
前段の移送部材から後段の移送部材へ串状電極を自重落
とし込み方式により乗り移らせる状況を示す略解的な平
面図である。
【図9】図8におけるIX−IX線矢印断面の略解図で
ある。
【符号の説明】
1 串状電極 3 電極本体 5 係合部材 11A,11B 移送部材としてのチェーンコンベヤ 17 対向面電極 25A,25B 移送部材としてのスクリューコンベヤ 31 バランサ部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 串状電極の周囲に食品材料を筒状に付着
    させるとともに、串状電極の両端近くの部分を移送部材
    に引掛けて、食品材料の外周面を対向面電極に接触させ
    つつ、前記移送部材の連続移送動作に伴なって食品材料
    を串状電極ごと転動させながら、串状電極と対向面電極
    との間に通電して食品材料を通電加熱するようにした筒
    状食品の連続通電加熱装置用の串状電極であって、しか
    も少なくとも表面が導電性材料からなる中空筒状の電極
    本体の一端に、通電加熱済みの食品を串状電極から抜取
    るべく串状電極をその軸線方向に沿って移動させるため
    の抜取りガイド部材に係合される係合部材が設けられて
    いる串状電極において、前記中空筒状の電極本体の他端
    に、串状電極の全体の軸線方向の重量バランスを取るた
    めのバランサ部材が固着されていることを特徴とする、
    筒状食品の連続通電加熱装置用串状電極。
  2. 【請求項2】 串状電極全体の重心位置が、電極本体の
    軸線方向中央に位置するように前記バランサ部材が構成
    されている、請求項1に記載の筒状食品の連続通電加熱
    装置用串状電極。
  3. 【請求項3】 前記電極本体が、チタンもしくはチタン
    合金によって作られている、請求項1に記載の筒状食品
    の連続通電加熱装置用串状電極。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005095626A1 (ja) * 2004-03-31 2005-10-13 Nippon Soda Co., Ltd. 固定化生体触媒およびそれを用いた有機酸塩の製造方法

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