JP2000125578A - 熱電システム - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 熱電発電器の発電電圧に対するペルチェ効果
の影響を考慮して、負荷手段への給電を最適に制御し、
熱電発電器の発電エネルギを効率的に利用する。 【解決手段】 複数の熱電対を電気的に直列に設けた熱
電発電器10に熱電発電器10の発電電力を利用する負
荷手段20と、熱電発電器10の発電電圧V1を計測し
て、それに応じて負荷手段20への電力の供給および供
給停止を制御する制御手段30を接続して熱電システム
を構成し、制御手段30に、熱電発電器10から負荷手
段20へ所定時間以上連続して電力を供給したときに
は、発電電圧を補正して計測する補正手段を設ける。
の影響を考慮して、負荷手段への給電を最適に制御し、
熱電発電器の発電エネルギを効率的に利用する。 【解決手段】 複数の熱電対を電気的に直列に設けた熱
電発電器10に熱電発電器10の発電電力を利用する負
荷手段20と、熱電発電器10の発電電圧V1を計測し
て、それに応じて負荷手段20への電力の供給および供
給停止を制御する制御手段30を接続して熱電システム
を構成し、制御手段30に、熱電発電器10から負荷手
段20へ所定時間以上連続して電力を供給したときに
は、発電電圧を補正して計測する補正手段を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、外部の温度差を
利用して発電する熱電発電器によって発生した電力(電
気エネルギ)を負荷に供給して、該負荷を作動させる熱
電システムに関するものであり、特に熱電発電器に固有
のペルチェ効果の影響を補正して、熱電発電器から負荷
への電力の供給を適切に制御する機能を備えた熱電シス
テムに関するものである。
利用して発電する熱電発電器によって発生した電力(電
気エネルギ)を負荷に供給して、該負荷を作動させる熱
電システムに関するものであり、特に熱電発電器に固有
のペルチェ効果の影響を補正して、熱電発電器から負荷
への電力の供給を適切に制御する機能を備えた熱電シス
テムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】外部の温度差による熱エネルギから熱電
対を用いて発電し、その発電により得られる電気エネル
ギを利用して電子時計などの電子機器を駆動する熱電シ
ステムがある。このような熱電システムを小型の携帯電
子機器に応用した従来の一例として、図6に示すような
熱電発電器の発電電力で駆動される電子時計がある。
対を用いて発電し、その発電により得られる電気エネル
ギを利用して電子時計などの電子機器を駆動する熱電シ
ステムがある。このような熱電システムを小型の携帯電
子機器に応用した従来の一例として、図6に示すような
熱電発電器の発電電力で駆動される電子時計がある。
【0003】この電子時計は、熱電発電器10に負荷手
段20を接続しており、熱電発電器10の発電電力を負
荷手段20で利用可能な構成になっている。負荷手段2
0は、昇圧手段23と計時手段21と蓄電手段22とに
よって構成されている。昇圧手段23は熱電発電器10
に接続されており、熱電発電器10の発電電圧を2倍に
昇圧して出力する。
段20を接続しており、熱電発電器10の発電電力を負
荷手段20で利用可能な構成になっている。負荷手段2
0は、昇圧手段23と計時手段21と蓄電手段22とに
よって構成されている。昇圧手段23は熱電発電器10
に接続されており、熱電発電器10の発電電圧を2倍に
昇圧して出力する。
【0004】その昇圧手段23の出力側に、時計機能を
有する計時手段21と2次電池である蓄電手段22とが
並列に接続されており、昇圧手段23の昇圧出力で蓄電
手段22を充電し、その充電した電力を計時手段21に
供給するようになっている。さらに、熱電発電器10の
発電電圧を検出するアンプ回路を用いた発電検出器35
と、その検出電圧に応じて昇圧手段21の動作を制御す
る制御手段36とを設けている。
有する計時手段21と2次電池である蓄電手段22とが
並列に接続されており、昇圧手段23の昇圧出力で蓄電
手段22を充電し、その充電した電力を計時手段21に
供給するようになっている。さらに、熱電発電器10の
発電電圧を検出するアンプ回路を用いた発電検出器35
と、その検出電圧に応じて昇圧手段21の動作を制御す
る制御手段36とを設けている。
【0005】熱電発電器10は、熱電対を複数直列に接
続して構成されており、この例の電子時計が腕時計であ
る場合に、その腕時計の裏蓋に温接点側を接触させると
ともに、その裏蓋から断熱されたケースに冷接点側を接
触させるように配置される。そして、その腕時計の携帯
時に、人の腕に密着する裏蓋と外気にさらされるケース
との間に生ずる温度差による熱エネルギを電気エネルギ
に変換する。
続して構成されており、この例の電子時計が腕時計であ
る場合に、その腕時計の裏蓋に温接点側を接触させると
ともに、その裏蓋から断熱されたケースに冷接点側を接
触させるように配置される。そして、その腕時計の携帯
時に、人の腕に密着する裏蓋と外気にさらされるケース
との間に生ずる温度差による熱エネルギを電気エネルギ
に変換する。
【0006】このような従来の熱電システムを応用した
電子時計は、熱電発電器10による発電電圧が昇圧手段
23によって昇圧された後に蓄電手段22に充電され、
その充電した電気エネルギによって計時手段21の運針
動作等が行われる。
電子時計は、熱電発電器10による発電電圧が昇圧手段
23によって昇圧された後に蓄電手段22に充電され、
その充電した電気エネルギによって計時手段21の運針
動作等が行われる。
【0007】このとき、発電検出器35によって検知さ
れる熱電発電器10の発電電圧が所定の値を超えている
と、制御手段36は、熱電発電器10の発電電力を利用
可能であると判断して、昇圧手段23を動作させる信号
を出力する。それによって、昇圧手段23が昇圧動作を
開始し、熱電発電器10の発電電圧を昇圧して蓄電手段
22を充電する。逆に、発電検出器35によって検知さ
れる熱電発電器10の発電電圧が所定の値を下回ると、
制御手段36は昇圧手段23の昇圧動作を停止させ、熱
電発電器10から負荷手段20への電力の供給を停止さ
せると共に、蓄電手段22に充電した電気エネルギが熱
電発電器10側へ放出してしまうのを防止する。
れる熱電発電器10の発電電圧が所定の値を超えている
と、制御手段36は、熱電発電器10の発電電力を利用
可能であると判断して、昇圧手段23を動作させる信号
を出力する。それによって、昇圧手段23が昇圧動作を
開始し、熱電発電器10の発電電圧を昇圧して蓄電手段
22を充電する。逆に、発電検出器35によって検知さ
れる熱電発電器10の発電電圧が所定の値を下回ると、
制御手段36は昇圧手段23の昇圧動作を停止させ、熱
電発電器10から負荷手段20への電力の供給を停止さ
せると共に、蓄電手段22に充電した電気エネルギが熱
電発電器10側へ放出してしまうのを防止する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の熱電
システムにおいて、発電器として用いられる熱電発電器
10は、温接点側に高い温度を与え、冷接点側に低い温
度を与えると、ゼーベック効果によって発電し、発電電
圧を出力する(なお、ゼーベック効果による発電電圧は
熱起電力と呼ばれる)。特に、熱電発電器10が無負荷
の場合は、熱電発電器10からは、それ自身の温−冷接
点間に生じている温度差に比例した発電電圧が得られ
る。
システムにおいて、発電器として用いられる熱電発電器
10は、温接点側に高い温度を与え、冷接点側に低い温
度を与えると、ゼーベック効果によって発電し、発電電
圧を出力する(なお、ゼーベック効果による発電電圧は
熱起電力と呼ばれる)。特に、熱電発電器10が無負荷
の場合は、熱電発電器10からは、それ自身の温−冷接
点間に生じている温度差に比例した発電電圧が得られ
る。
【0009】ところが、この熱電発電器10から電力を
取り出すために負荷を接続すると、熱電発電器10から
負荷に電流が流れるが、その電流によってゼーベック効
果と逆の反応であるペルチェ効果が発生し、熱電発電器
10に与えられている温度差を逆に小さくするような現
象が起きる。すなわち、熱電発電器10から負荷に対し
て電流が流れると、冷接点側では発熱反応が発生し、温
接点側では吸熱反応が発生する。このペルチェ効果によ
って、熱電発電器に生じる温度差が減少するため、熱起
電力である発電電圧も減少してしまう。
取り出すために負荷を接続すると、熱電発電器10から
負荷に電流が流れるが、その電流によってゼーベック効
果と逆の反応であるペルチェ効果が発生し、熱電発電器
10に与えられている温度差を逆に小さくするような現
象が起きる。すなわち、熱電発電器10から負荷に対し
て電流が流れると、冷接点側では発熱反応が発生し、温
接点側では吸熱反応が発生する。このペルチェ効果によ
って、熱電発電器に生じる温度差が減少するため、熱起
電力である発電電圧も減少してしまう。
【0010】しかし、従来の熱電システムは、このペル
チェ効果による熱起電力の一時的な減少については考慮
されておらず、その熱起電力の一時的な減少は、単に外
部環境の温度変化によってもたらされるものとして扱わ
れていた。
チェ効果による熱起電力の一時的な減少については考慮
されておらず、その熱起電力の一時的な減少は、単に外
部環境の温度変化によってもたらされるものとして扱わ
れていた。
【0011】このため、上記のように熱電システムが熱
電発電器の発電電圧の大きさによって昇圧手段の動作と
停止を切換えるように構成されていると、発電電圧の値
が検出しきい値の近傍である場合には、昇圧手段が動作
と停止を繰り返してしまうという問題があった。すなわ
ち、熱電発電器の発電電力の値に応じて接続されている
負荷への電力の供給と停止を切換えるように構成されて
いると、負荷を動作させながら熱起電力を正確に測定す
ることができなくなるため、結果的に熱電発電器の発電
電力を効率良く利用できない場合があった。
電発電器の発電電圧の大きさによって昇圧手段の動作と
停止を切換えるように構成されていると、発電電圧の値
が検出しきい値の近傍である場合には、昇圧手段が動作
と停止を繰り返してしまうという問題があった。すなわ
ち、熱電発電器の発電電力の値に応じて接続されている
負荷への電力の供給と停止を切換えるように構成されて
いると、負荷を動作させながら熱起電力を正確に測定す
ることができなくなるため、結果的に熱電発電器の発電
電力を効率良く利用できない場合があった。
【0012】この発明は、熱電システムにおける上記の
問題を解決して、熱電発電器から負荷手段への電力の供
給によってペルチェ効果が発生しても、熱電発電器の発
電電圧に対するペルチェ効果の影響を補正しつつ、熱電
発電器の発電エネルギを効率的に利用できるようにする
ことを目的とする。
問題を解決して、熱電発電器から負荷手段への電力の供
給によってペルチェ効果が発生しても、熱電発電器の発
電電圧に対するペルチェ効果の影響を補正しつつ、熱電
発電器の発電エネルギを効率的に利用できるようにする
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明による熱電シス
テムは、上記の目的を達成するため、複数の熱電対を電
気的に直列に設けた熱電発電器と、その熱電発電器の発
電電力を利用する負荷手段と、熱電発電器の発電電圧を
計測して、その発電電圧に応じて前記負荷手段への電力
の供給および供給停止を制御する制御手段とからなり、
その制御手段に、熱電発電器から負荷手段へ所定時間以
上連続して電力を供給したときには、発電電圧を補正し
て計測する補正手段を設けたものである。
テムは、上記の目的を達成するため、複数の熱電対を電
気的に直列に設けた熱電発電器と、その熱電発電器の発
電電力を利用する負荷手段と、熱電発電器の発電電圧を
計測して、その発電電圧に応じて前記負荷手段への電力
の供給および供給停止を制御する制御手段とからなり、
その制御手段に、熱電発電器から負荷手段へ所定時間以
上連続して電力を供給したときには、発電電圧を補正し
て計測する補正手段を設けたものである。
【0014】また、制御手段は、負荷手段の動作を制御
する手段を有することもできる。さらに上記補正手段
が、熱電発電器から負荷手段へ所定時間以上連続して電
力を供給したときに流れる電流により生ずるペルチェ効
果によって前記熱電発電器の発電電圧が低下する分を、
該発電電圧を補正して計測する手段であるとよい。
する手段を有することもできる。さらに上記補正手段
が、熱電発電器から負荷手段へ所定時間以上連続して電
力を供給したときに流れる電流により生ずるペルチェ効
果によって前記熱電発電器の発電電圧が低下する分を、
該発電電圧を補正して計測する手段であるとよい。
【0015】また、上記制御手段は、上記熱電発電器の
発電電圧を一定周期で間欠的に計測し、その計測中は前
記熱電発電器から前記負荷手段への電力の供給路を遮断
あるいは高抵抗状態にする手段を有するものにするとよ
い。
発電電圧を一定周期で間欠的に計測し、その計測中は前
記熱電発電器から前記負荷手段への電力の供給路を遮断
あるいは高抵抗状態にする手段を有するものにするとよ
い。
【0016】その場合、制御手段は、上記一定周期での
発電電圧の計測結果が設定値を超えていれば熱電発電器
から負荷手段へ電力を供給させ、設定値以下であれば該
負荷手段への電力の供給を停止させるように制御するも
のとすることができる。
発電電圧の計測結果が設定値を超えていれば熱電発電器
から負荷手段へ電力を供給させ、設定値以下であれば該
負荷手段への電力の供給を停止させるように制御するも
のとすることができる。
【0017】さらに、上記補正手段は、上記計測結果が
予め設定した回数だけ連続して上記設定値を超えたとき
を、前記熱電発電器から上記負荷手段へ所定時間以上連
続して電力を供給したものとみなし、次回以降の計測時
に上記発電電圧を補正して計測する熱電システムとする
ことができる。
予め設定した回数だけ連続して上記設定値を超えたとき
を、前記熱電発電器から上記負荷手段へ所定時間以上連
続して電力を供給したものとみなし、次回以降の計測時
に上記発電電圧を補正して計測する熱電システムとする
ことができる。
【0018】このように構成した熱電システムは、熱電
発電器が負荷手段へ連続的に電力を供給するときに発生
するペルチェ効果による発電電圧の低下に対して、その
影響が無視できない状況のときには計測される熱起電力
に補正を加わえ、本来の発電電圧に相当する電圧を想定
して負荷への電力の供給および停止を制御することが可
能になる。
発電器が負荷手段へ連続的に電力を供給するときに発生
するペルチェ効果による発電電圧の低下に対して、その
影響が無視できない状況のときには計測される熱起電力
に補正を加わえ、本来の発電電圧に相当する電圧を想定
して負荷への電力の供給および停止を制御することが可
能になる。
【0019】したがって、ペルチェ効果が発生しても熱
電発電器の発電電力を効率良く利用でき、ペルチェ効果
に影響されることなく、熱電発電器が発電可能な電力を
最大限利用することが可能な熱電システムを実現するこ
とが可能になる。
電発電器の発電電力を効率良く利用でき、ペルチェ効果
に影響されることなく、熱電発電器が発電可能な電力を
最大限利用することが可能な熱電システムを実現するこ
とが可能になる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明による熱電システ
ムの実施の形態について図面を用いて具体的に説明す
る。図1は、この発明による熱電システムの一実施形態
である電子時計のシステム構成を示すブロック回路図で
ある。図2はその電子時計の制御手段の具体的な回路構
成を示す回路図、図3は昇圧手段の具体的な回路構成を
示す回路図である。図4はその電子時計が腕時計である
場合の内部構造の概略を示す断面図、図5はこの電子時
計の動作を説明するための図1から図3における電圧お
よび信号の波形図である。
ムの実施の形態について図面を用いて具体的に説明す
る。図1は、この発明による熱電システムの一実施形態
である電子時計のシステム構成を示すブロック回路図で
ある。図2はその電子時計の制御手段の具体的な回路構
成を示す回路図、図3は昇圧手段の具体的な回路構成を
示す回路図である。図4はその電子時計が腕時計である
場合の内部構造の概略を示す断面図、図5はこの電子時
計の動作を説明するための図1から図3における電圧お
よび信号の波形図である。
【0021】[システム構成の説明:図1]まずはじめ
に、図1を用いてこの発明による熱電システムの一実施
形態である電子時計のシステム構成について説明する。
この実施形態の熱電システムは、図6によって前述した
従来例と同様に、熱電発電器の発電電力を電力源として
いる電子時計である。なお、この電子時計内部の構成に
ついては後述する。
に、図1を用いてこの発明による熱電システムの一実施
形態である電子時計のシステム構成について説明する。
この実施形態の熱電システムは、図6によって前述した
従来例と同様に、熱電発電器の発電電力を電力源として
いる電子時計である。なお、この電子時計内部の構成に
ついては後述する。
【0022】図1に示す電子時計は、熱電発電器10に
負荷手段20を接続して、熱電発電器10が発電した電
力を負荷手段20に供給して利用するように構成されて
いる。さらに、熱電発電器10の発電電圧を計測して、
その発電電圧に応じて負荷手段20への電力の供給およ
び供給停止を制御する制御手段30を設けている。
負荷手段20を接続して、熱電発電器10が発電した電
力を負荷手段20に供給して利用するように構成されて
いる。さらに、熱電発電器10の発電電圧を計測して、
その発電電圧に応じて負荷手段20への電力の供給およ
び供給停止を制御する制御手段30を設けている。
【0023】熱電発電器10は、図示はしていないが、
多数の熱電対を電気的に直列に接続したものであり、1
℃の温度差を与えると約1.5Vの熱起電力が得られる
ものを想定している。この熱電発電器10は、熱電発電
により得た起電力を発電電圧V1として出力する。
多数の熱電対を電気的に直列に接続したものであり、1
℃の温度差を与えると約1.5Vの熱起電力が得られる
ものを想定している。この熱電発電器10は、熱電発電
により得た起電力を発電電圧V1として出力する。
【0024】負荷手段20は、時計機能を有する計時手
段21と、蓄電手段22および昇圧手段23から構成さ
れている。
段21と、蓄電手段22および昇圧手段23から構成さ
れている。
【0025】計時手段21は、図示はしないが、一般的
な電子時計と同様に、水晶の発振周波数を少なくとも周
期が2秒となる周波数まで分周し、さらにその分周信号
をステッピングモータの駆動に必要な波形に変形する計
時回路と、この計時回路の波形により回転駆動されるス
テッピングモータおよびステッピングモータの回転を輪
列で減速して伝達し、時刻表示用の指針を回転駆動する
時刻表示系とから構成されている。
な電子時計と同様に、水晶の発振周波数を少なくとも周
期が2秒となる周波数まで分周し、さらにその分周信号
をステッピングモータの駆動に必要な波形に変形する計
時回路と、この計時回路の波形により回転駆動されるス
テッピングモータおよびステッピングモータの回転を輪
列で減速して伝達し、時刻表示用の指針を回転駆動する
時刻表示系とから構成されている。
【0026】この計時手段21は、上述した計時回路に
よって計測クロックS2と昇圧クロックS3とを発生
し、計測クロックS2と昇圧クロックS3とをともに制
御手段30へ入力させる。
よって計測クロックS2と昇圧クロックS3とを発生
し、計測クロックS2と昇圧クロックS3とをともに制
御手段30へ入力させる。
【0027】計測クロックS2は、ロウレベルとなる時
間が8ミリ秒で周期が2秒となる波形の信号であって、
昇圧クロックS3の立ち上がりを受け、その直後に立ち
下がるようになっている。昇圧クロックS3は、周波数
が4KHzの矩形波である。なお、計測クロックS2と
昇圧クロックS3の波形の生成は、簡単な波形合成で可
能であるため、その生成回路についての詳しい説明は省
略する。
間が8ミリ秒で周期が2秒となる波形の信号であって、
昇圧クロックS3の立ち上がりを受け、その直後に立ち
下がるようになっている。昇圧クロックS3は、周波数
が4KHzの矩形波である。なお、計測クロックS2と
昇圧クロックS3の波形の生成は、簡単な波形合成で可
能であるため、その生成回路についての詳しい説明は省
略する。
【0028】この実施の形態では、計測クロックS2が
ロウレベルとなる時間は、昇圧手段23が昇圧を停止す
る時間にもなっているが、この昇圧停止時間が設定され
ているのは次の理由による。
ロウレベルとなる時間は、昇圧手段23が昇圧を停止す
る時間にもなっているが、この昇圧停止時間が設定され
ているのは次の理由による。
【0029】すなわち、昇圧手段23の昇圧動作により
流れる電流の影響によって、熱電発電器10の端子に現
れる電圧が実際の発電可能な電圧よりも低下するため、
後述する比較回路40が発電電圧V1を計測する間とそ
の直前において、比較回路40が誤計測をしないように
昇圧手段23を停止させる目的で設定したものである。
この昇圧停止時間は、熱電発電器10の内部インピーダ
ンスと昇圧手段23の容量負荷による時定数で適宜決定
する。
流れる電流の影響によって、熱電発電器10の端子に現
れる電圧が実際の発電可能な電圧よりも低下するため、
後述する比較回路40が発電電圧V1を計測する間とそ
の直前において、比較回路40が誤計測をしないように
昇圧手段23を停止させる目的で設定したものである。
この昇圧停止時間は、熱電発電器10の内部インピーダ
ンスと昇圧手段23の容量負荷による時定数で適宜決定
する。
【0030】蓄電手段22は、リチウムイオンによる2
次電池であるが、説明を簡単にするため、充放電の量よ
らず、端子電圧が常時1.8Vの一定値をとるものとす
る。
次電池であるが、説明を簡単にするため、充放電の量よ
らず、端子電圧が常時1.8Vの一定値をとるものとす
る。
【0031】昇圧手段23は、簡単のため2組のコンデ
ンサの接続状態を切り替えて入力電圧を2倍に昇圧する
昇圧回路とする。この昇圧手段23は、入力側には熱電
発電器10が接続され、出力側には蓄電手段22と計時
手段21が並列に接続されている。この昇圧手段23
は、制御手段30から出力される昇圧制御信号S5とS
6を入力し、熱電発電器10から入力される発電電圧V
1を昇圧して蓄電手段22と計時手段21に出力する。
なお、その回路および作用の詳細な説明は後述する。
ンサの接続状態を切り替えて入力電圧を2倍に昇圧する
昇圧回路とする。この昇圧手段23は、入力側には熱電
発電器10が接続され、出力側には蓄電手段22と計時
手段21が並列に接続されている。この昇圧手段23
は、制御手段30から出力される昇圧制御信号S5とS
6を入力し、熱電発電器10から入力される発電電圧V
1を昇圧して蓄電手段22と計時手段21に出力する。
なお、その回路および作用の詳細な説明は後述する。
【0032】熱電発電器10の負極と昇圧手段23の負
極と蓄電手段22の負極は、すべて接地している。な
お、この実施形態においては、この電子時計を携帯した
場合に通常得られる電圧方向を順方向とし、そのとき温
まる側を温接点と称し、冷える側を冷接点と称す。さら
に、そのとき高い電位が現れる方の端子を「正極
(+)」とし、低い電位が現れる方の端子を「負極
(−)」とする。
極と蓄電手段22の負極は、すべて接地している。な
お、この実施形態においては、この電子時計を携帯した
場合に通常得られる電圧方向を順方向とし、そのとき温
まる側を温接点と称し、冷える側を冷接点と称す。さら
に、そのとき高い電位が現れる方の端子を「正極
(+)」とし、低い電位が現れる方の端子を「負極
(−)」とする。
【0033】制御手段30は、熱電発電器10の発電電
圧V1を計測し、その発電電圧V1の値に応じて昇圧制
御信号S5,S6によって昇圧手段23の動作を制御
し、熱電発電器10から負荷手段20への電力の供給お
よび供給停止を制御する。この制御手段30の具体的な
構成および作用は、後に詳しく説明する。
圧V1を計測し、その発電電圧V1の値に応じて昇圧制
御信号S5,S6によって昇圧手段23の動作を制御
し、熱電発電器10から負荷手段20への電力の供給お
よび供給停止を制御する。この制御手段30の具体的な
構成および作用は、後に詳しく説明する。
【0034】なお、上記の計時手段21の計時回路と昇
圧手段23のコンデンサ以外の部分および制御手段30
などの回路群は、一般的な電子時計と同様に、すべて同
一の集積回路上に構成することができる。
圧手段23のコンデンサ以外の部分および制御手段30
などの回路群は、一般的な電子時計と同様に、すべて同
一の集積回路上に構成することができる。
【0035】[制御手段の説明:図2]次に、図2を用
いて図1に示した電子時計における制御手段の構成とそ
の作用について詳細に説明する。
いて図1に示した電子時計における制御手段の構成とそ
の作用について詳細に説明する。
【0036】制御手段30は、図2に示すように、電圧
計測手段としてのオぺアンプによる比較回路(コンパレ
ータ)40と、第1のフリップフロップ回路41および
第2のフリップフロップ回路42と、第1のインバータ
45および第2のインバータ46と、第1のアンドゲー
ト48および第2のアンドゲート49と、レギュレータ
回路50とによって構成されている。
計測手段としてのオぺアンプによる比較回路(コンパレ
ータ)40と、第1のフリップフロップ回路41および
第2のフリップフロップ回路42と、第1のインバータ
45および第2のインバータ46と、第1のアンドゲー
ト48および第2のアンドゲート49と、レギュレータ
回路50とによって構成されている。
【0037】比較回路40は、その非反転入力端子
(+)への入力電圧が反転入力端子(−)への入力電圧
を超えるとハイレベルの信号を出力し、非反転入力端子
への入力電圧が反転入力端子への入力電圧と等しいかこ
れを下回る場合には、ロウレベルの信号を出力する。
(+)への入力電圧が反転入力端子(−)への入力電圧
を超えるとハイレベルの信号を出力し、非反転入力端子
への入力電圧が反転入力端子への入力電圧と等しいかこ
れを下回る場合には、ロウレベルの信号を出力する。
【0038】そして、この比較回路40の非反転入力端
子には熱電発電器10の正極を接続して発電電圧V1を
入力し、反転入力端子にはレギュレータ回路50の出力
端子を接続して、その出力電圧を比較電圧V2として入
力する。また、その出力端子を第1のフリップフロップ
41のデータ入力端子に接続し、発電電圧V1を比較電
圧V2と比較して、上述のようにその比較結果(計測結
果)に応じたハイレベルまたはロウレベルの信号S1を
出力し、それを第1のフリップフロップ41のデータ入
力端子に入力させる。
子には熱電発電器10の正極を接続して発電電圧V1を
入力し、反転入力端子にはレギュレータ回路50の出力
端子を接続して、その出力電圧を比較電圧V2として入
力する。また、その出力端子を第1のフリップフロップ
41のデータ入力端子に接続し、発電電圧V1を比較電
圧V2と比較して、上述のようにその比較結果(計測結
果)に応じたハイレベルまたはロウレベルの信号S1を
出力し、それを第1のフリップフロップ41のデータ入
力端子に入力させる。
【0039】第1のフリップフロップ回路41は、電源
投入時に出力がリセットされるデータタイプのフリップ
フロップ回路であり、また第2のフリップフロップ回路
42は反転リセット入力付きのデータタイプのフリップ
フロップ回路である。そして第1のフリップフロップ回
路41の出力端子が第2のフリップフロップ回路42の
データ入力端子に接続され、第1のフリップフロップ回
路41と第2のフリップフロップ回路42とが直列に接
続されている。
投入時に出力がリセットされるデータタイプのフリップ
フロップ回路であり、また第2のフリップフロップ回路
42は反転リセット入力付きのデータタイプのフリップ
フロップ回路である。そして第1のフリップフロップ回
路41の出力端子が第2のフリップフロップ回路42の
データ入力端子に接続され、第1のフリップフロップ回
路41と第2のフリップフロップ回路42とが直列に接
続されている。
【0040】また、第1のフリップフロップ回路41と
第2のフリップフロップ回路42のクロック入力端子に
は、それぞれ計時手段21からの計測クロックS2が入
力される。そして、各フリップフロップ回路41,42
は、計測クロックS2の波形の立ち上がりを受けてデー
タ入力端子の信号の保持および出力を行なう。さらに第
2のフリップフロップ回路42のリセット入力端子に
も、第1のフリップフロップ41の出力端子を接続して
いる。
第2のフリップフロップ回路42のクロック入力端子に
は、それぞれ計時手段21からの計測クロックS2が入
力される。そして、各フリップフロップ回路41,42
は、計測クロックS2の波形の立ち上がりを受けてデー
タ入力端子の信号の保持および出力を行なう。さらに第
2のフリップフロップ回路42のリセット入力端子に
も、第1のフリップフロップ41の出力端子を接続して
いる。
【0041】第1のインバータ45の入力端子は、第2
のフリップフロップ回路42の出力信号を入力して、そ
れを反転して出力する。また、第2のインバータ46
は、計時手段21からの昇圧クロックS3を入力し、そ
れを反転して出力する。
のフリップフロップ回路42の出力信号を入力して、そ
れを反転して出力する。また、第2のインバータ46
は、計時手段21からの昇圧クロックS3を入力し、そ
れを反転して出力する。
【0042】第1のアンドゲート48には、計時手段2
1からの計測クロックS2と昇圧クロックS3、および
第1のフリップフロップ回路41の出力信号が入力さ
れ、第1のアンドゲート48は、これら3つの信号の論
理積を第1の昇圧信号S5として出力する。
1からの計測クロックS2と昇圧クロックS3、および
第1のフリップフロップ回路41の出力信号が入力さ
れ、第1のアンドゲート48は、これら3つの信号の論
理積を第1の昇圧信号S5として出力する。
【0043】第2のアンドゲート49には、計時手段2
1からの計測クロックS2と、第1のフリップフロップ
回路41の出力信号、および第2のインバータ46の出
力信号(昇圧クロックS3の反転信号)が入力され、第
2のアンドゲート49は、これら3つの信号の論理積を
第2の昇圧信号S6として出力する。
1からの計測クロックS2と、第1のフリップフロップ
回路41の出力信号、および第2のインバータ46の出
力信号(昇圧クロックS3の反転信号)が入力され、第
2のアンドゲート49は、これら3つの信号の論理積を
第2の昇圧信号S6として出力する。
【0044】レギュレータ回路50は、比較電圧発生回
路であって、2つの電圧レベルのうちの1つを選択し
て、出力端子から比較電圧V2を出力するように構成さ
れている。すなわち、入力端子に第1のインバータ45
からハイレベルの信号を入力すると、0.9Vの比較電
圧V2を出力し、ロウレベルの信号を入力すると0.8
1Vの比較電圧V2を出力する。
路であって、2つの電圧レベルのうちの1つを選択し
て、出力端子から比較電圧V2を出力するように構成さ
れている。すなわち、入力端子に第1のインバータ45
からハイレベルの信号を入力すると、0.9Vの比較電
圧V2を出力し、ロウレベルの信号を入力すると0.8
1Vの比較電圧V2を出力する。
【0045】なお、レギュレータ回路50の比較電圧V
2は通常0.9Vに設定してある。この電圧値は、熱電
発電器10の発電電圧V1が0.9Vより大きい値とな
るときは、端子電圧が1.8Vの蓄電手段22に対し、
発電電圧V1を2倍に昇圧して出力すれば所望の充電電
流が得られることを考慮して設定したものである。ま
た、0.81Vは、ペルチェ効果の影響を補正する時に
出力する比較電圧V2の電圧値であって、これについて
は後に詳しく説明する。
2は通常0.9Vに設定してある。この電圧値は、熱電
発電器10の発電電圧V1が0.9Vより大きい値とな
るときは、端子電圧が1.8Vの蓄電手段22に対し、
発電電圧V1を2倍に昇圧して出力すれば所望の充電電
流が得られることを考慮して設定したものである。ま
た、0.81Vは、ペルチェ効果の影響を補正する時に
出力する比較電圧V2の電圧値であって、これについて
は後に詳しく説明する。
【0046】[昇圧手段の説明:図3]次に、図3を用
いて図1に示した電子時計における昇圧手段の構成とそ
の作用について説明する。この図3に示す昇圧手段23
は、第1の昇圧スイッチ91、第2の昇圧スイッチ9
2、第3の昇圧スイッチ93、および第4の昇圧スイッ
チ94と、第1の昇圧コンデンサ101および第2の昇
圧コンデンサ102とから構成されている。
いて図1に示した電子時計における昇圧手段の構成とそ
の作用について説明する。この図3に示す昇圧手段23
は、第1の昇圧スイッチ91、第2の昇圧スイッチ9
2、第3の昇圧スイッチ93、および第4の昇圧スイッ
チ94と、第1の昇圧コンデンサ101および第2の昇
圧コンデンサ102とから構成されている。
【0047】第1の昇圧スイッチ91は、Nチャンネル
型の電界効果トランジスタ(FET)であり、第2の昇
圧スイッチ92と第3の昇圧スイッチ93および第4の
昇圧スイッチ94は、いずれもPチャンネル型FETで
ある。
型の電界効果トランジスタ(FET)であり、第2の昇
圧スイッチ92と第3の昇圧スイッチ93および第4の
昇圧スイッチ94は、いずれもPチャンネル型FETで
ある。
【0048】第1の昇圧スイッチ91は、ドレイン端子
に第1の昇圧コンデンサ101の負極を接続し、ソース
端子を接地している。そして、ゲート端子に入力される
制御手段30からの昇圧制御信号S5によってオン/オ
フ制御される。
に第1の昇圧コンデンサ101の負極を接続し、ソース
端子を接地している。そして、ゲート端子に入力される
制御手段30からの昇圧制御信号S5によってオン/オ
フ制御される。
【0049】第3の昇圧スイッチ93は、ソース端子に
第1の昇圧コンデンサ101の正極を接続し、ドレイン
端子に熱電発電器10の正極を接続して発電電圧V1を
入力する。そして、第1の昇圧スイッチ91と同様に、
ゲート端子に入力される制御手段30からの昇圧制御信
号S5によってオン/オフ制御される。
第1の昇圧コンデンサ101の正極を接続し、ドレイン
端子に熱電発電器10の正極を接続して発電電圧V1を
入力する。そして、第1の昇圧スイッチ91と同様に、
ゲート端子に入力される制御手段30からの昇圧制御信
号S5によってオン/オフ制御される。
【0050】また第2の昇圧スイッチ92は、ソース端
子に熱電発電器10の正極を接続して、ドレイン端子に
第1の昇圧コンデンサ101の負極を接続している。そ
してゲート端子に入力される制御手段30からの昇圧制
御信号S6によってオン/オフを制御される。
子に熱電発電器10の正極を接続して、ドレイン端子に
第1の昇圧コンデンサ101の負極を接続している。そ
してゲート端子に入力される制御手段30からの昇圧制
御信号S6によってオン/オフを制御される。
【0051】第4の昇圧スイッチ94は、ソース端子を
蓄電手段22の正極に接続し、ドレイン端子に第1の昇
圧コンデンサ101の正極を接続している。そして、第
2の昇圧スイッチ92と同様に、ゲート端子に入力され
る制御手段30からの昇圧制御信号S6によってオン/
オフを制御される。
蓄電手段22の正極に接続し、ドレイン端子に第1の昇
圧コンデンサ101の正極を接続している。そして、第
2の昇圧スイッチ92と同様に、ゲート端子に入力され
る制御手段30からの昇圧制御信号S6によってオン/
オフを制御される。
【0052】第1の昇圧コンデンサ101および第2の
昇圧コンデンサ102は、前述の集積回路の外付け要素
であり、容量はともに0.22μFとしている。第2の
昇圧コンデンサ102は、熱電発電器10の端子電圧安
定化の目的で、熱電発電器10に並列に接続している。
そして、第4の昇圧スイッチ94のソース端子からは昇
圧出力V3が出力されるが、これを蓄電手段22に充電
させる。
昇圧コンデンサ102は、前述の集積回路の外付け要素
であり、容量はともに0.22μFとしている。第2の
昇圧コンデンサ102は、熱電発電器10の端子電圧安
定化の目的で、熱電発電器10に並列に接続している。
そして、第4の昇圧スイッチ94のソース端子からは昇
圧出力V3が出力されるが、これを蓄電手段22に充電
させる。
【0053】昇圧手段23は、以上のように構成されて
いるので、制御手段30からの昇圧制御信号S5,S6
によって、各昇圧スイッチ91,92,93,94のオ
ン/オフ状態を切換えることにより、次のように動作す
る。
いるので、制御手段30からの昇圧制御信号S5,S6
によって、各昇圧スイッチ91,92,93,94のオ
ン/オフ状態を切換えることにより、次のように動作す
る。
【0054】まず、第1の昇圧スイッチ91と第3の昇
圧スイッチ93が共にオン状態にあると、このとき熱電
発電器10と第1の昇圧コンデンサ101とが並列接続
となり、熱電発電器10の発電電圧によって第1の昇圧
コンデンサ101が充電され第1の昇圧コンデンサ10
1の正極の電圧は発電電圧とほぼ同じになる。なお、第
2の昇圧コンデンサ102は、常時熱電発電器10と並
列に接続されており、その正極の電圧は熱電発電器10
の発電電圧とほぼ同じになっている。
圧スイッチ93が共にオン状態にあると、このとき熱電
発電器10と第1の昇圧コンデンサ101とが並列接続
となり、熱電発電器10の発電電圧によって第1の昇圧
コンデンサ101が充電され第1の昇圧コンデンサ10
1の正極の電圧は発電電圧とほぼ同じになる。なお、第
2の昇圧コンデンサ102は、常時熱電発電器10と並
列に接続されており、その正極の電圧は熱電発電器10
の発電電圧とほぼ同じになっている。
【0055】その後、第1の昇圧スイッチ91と第3の
昇圧スイッチ93がオフ状態にされ同時に第2の昇圧ス
イッチ92と第4の昇圧スイッチ94がオン状態になる
と、熱電発電器10と第2の昇圧コンデンサ102との
並列回路と、第1の昇圧コンデンサ101とが直列に接
続された状態になるため、負荷が接続されない無負荷状
態では、熱電発電器10の発電電圧に第1の昇圧コンデ
ンサ101の端子電圧を加えた電圧、すなわち発電電圧
の2倍の電圧が、第4の昇圧スイッチ94のドレイン端
子に昇圧出力として得られる。
昇圧スイッチ93がオフ状態にされ同時に第2の昇圧ス
イッチ92と第4の昇圧スイッチ94がオン状態になる
と、熱電発電器10と第2の昇圧コンデンサ102との
並列回路と、第1の昇圧コンデンサ101とが直列に接
続された状態になるため、負荷が接続されない無負荷状
態では、熱電発電器10の発電電圧に第1の昇圧コンデ
ンサ101の端子電圧を加えた電圧、すなわち発電電圧
の2倍の電圧が、第4の昇圧スイッチ94のドレイン端
子に昇圧出力として得られる。
【0056】[電子時計の構造の説明:図4]上述した
電子時計が腕時計である場合の内部構造の一例を図4に
示す。この電子時計は、上面部に風防ガラス60を嵌め
込んだ金属製のケース61と、金属製の裏蓋62とを断
熱材63を介して嵌合させて一体化し、内部に密閉空間
を形成している。その密閉空間の周辺部に、環状に形成
された多数の熱電対からなる熱電発電器10を配置し、
その内側に時針,分針,および秒針からなる時刻表示用
の指針群66を回転駆動するムーブメント65を配設し
ている。
電子時計が腕時計である場合の内部構造の一例を図4に
示す。この電子時計は、上面部に風防ガラス60を嵌め
込んだ金属製のケース61と、金属製の裏蓋62とを断
熱材63を介して嵌合させて一体化し、内部に密閉空間
を形成している。その密閉空間の周辺部に、環状に形成
された多数の熱電対からなる熱電発電器10を配置し、
その内側に時針,分針,および秒針からなる時刻表示用
の指針群66を回転駆動するムーブメント65を配設し
ている。
【0057】熱電発電器10は、温接点側を腕に装着さ
れたとき体温で加熱される裏蓋62の内面に密着させ、
冷接点側を空気で冷却されるケース61の内面に密着さ
せている。ムーブメント65には、図1に示した負荷手
段20と制御手段30が内蔵されており、負荷手段20
における計時手段21の計時回路からの駆動波形の信号
により回転駆動されるステッピングモータにより、それ
ぞれ輪列を介して指針群66の各指針が回動される。
れたとき体温で加熱される裏蓋62の内面に密着させ、
冷接点側を空気で冷却されるケース61の内面に密着さ
せている。ムーブメント65には、図1に示した負荷手
段20と制御手段30が内蔵されており、負荷手段20
における計時手段21の計時回路からの駆動波形の信号
により回転駆動されるステッピングモータにより、それ
ぞれ輪列を介して指針群66の各指針が回動される。
【0058】その計時回路と、昇圧手段23の第1,第
2の昇圧コンデンサ101,102以外の回路、および
制御回路30は、前述したように同一の集積回路(I
C)に形成されて、ムープメント65内に設けられる。
2の昇圧コンデンサ101,102以外の回路、および
制御回路30は、前述したように同一の集積回路(I
C)に形成されて、ムープメント65内に設けられる。
【0059】[熱電システムの動作の説明:図1から図
3,図5]次に、図1から図3および図5を用いて、上
述した電子時計すなわちこの発明による熱電システムの
一実施形態の動作について説明する。
3,図5]次に、図1から図3および図5を用いて、上
述した電子時計すなわちこの発明による熱電システムの
一実施形態の動作について説明する。
【0060】以下の説明では、蓄電手段22に蓄えられ
ている電気エネルギは計時手段21を駆動するのに充分
な量があるものとし、かつ蓄電手段22の端子電圧は充
放電によらず常に1.8Vを維持しているものとする。
そして、蓄電手段22がこの状態にあるときは、計時手
段21は動作可能であり、通常の計時動作および運針動
作を行うものとする。そして、制御手段30にも電源が
投入された状態になっている。
ている電気エネルギは計時手段21を駆動するのに充分
な量があるものとし、かつ蓄電手段22の端子電圧は充
放電によらず常に1.8Vを維持しているものとする。
そして、蓄電手段22がこの状態にあるときは、計時手
段21は動作可能であり、通常の計時動作および運針動
作を行うものとする。そして、制御手段30にも電源が
投入された状態になっている。
【0061】このとき、制御回路30の図2に示した第
1のフリップフロップ回路41は、電源投入により保持
データがリセットされた状態、つまりロウレベルの信号
を出力する。すると、第1のアンドゲート48と第2の
アンドゲート49は、その第1のフリップフロップ回路
41から出力されるロウレベルの信号を入力するため昇
圧制御信号S5,S6として常にロウレベルの信号を出
力する。したがって、図3に示した昇圧手段23は、全
ての昇圧スイッチ91〜94がオフになって動作を停止
した状態となっている。
1のフリップフロップ回路41は、電源投入により保持
データがリセットされた状態、つまりロウレベルの信号
を出力する。すると、第1のアンドゲート48と第2の
アンドゲート49は、その第1のフリップフロップ回路
41から出力されるロウレベルの信号を入力するため昇
圧制御信号S5,S6として常にロウレベルの信号を出
力する。したがって、図3に示した昇圧手段23は、全
ての昇圧スイッチ91〜94がオフになって動作を停止
した状態となっている。
【0062】また、制御手段30の第2のフリップフロ
ップ回路42は、第1のフリップフロップ回路41のロ
ウレベルの出力信号を入力するため、保持データおよび
出力信号がリセットされる。したがって、その出力信号
はロウレベルになり、レギュレータ回路50に入力する
第1のインバータ45の出力信号はハイレベルになるの
で、レギュレータ回路50は比較電圧V2として0.9
Vの電圧を出力する。
ップ回路42は、第1のフリップフロップ回路41のロ
ウレベルの出力信号を入力するため、保持データおよび
出力信号がリセットされる。したがって、その出力信号
はロウレベルになり、レギュレータ回路50に入力する
第1のインバータ45の出力信号はハイレベルになるの
で、レギュレータ回路50は比較電圧V2として0.9
Vの電圧を出力する。
【0063】さて、この熱電システムである電子時計が
熱電発電器10の両端に温度差があまり発生しないよう
な環境下に置かれ、発電電圧V1が0.9Vを下回り、
0.85V程度になったと仮定する。すると、制御手段
30の図2に示した比較回路40は、0.85V程度に
なった発電電圧V1と0.9Vの比較電圧V2とを比較
して、V1<V2と判定し出力信号(計測出力)S1を
ロウレベルにする(図5参照)。
熱電発電器10の両端に温度差があまり発生しないよう
な環境下に置かれ、発電電圧V1が0.9Vを下回り、
0.85V程度になったと仮定する。すると、制御手段
30の図2に示した比較回路40は、0.85V程度に
なった発電電圧V1と0.9Vの比較電圧V2とを比較
して、V1<V2と判定し出力信号(計測出力)S1を
ロウレベルにする(図5参照)。
【0064】一方、第1のフリップフロップ回路41に
入力される計測クロックS2は、図4に示すようにその
波形が2秒周期でハイレベルからロウレベルに立ち下が
り、8ミリ秒後に立ち上がる、すなわち、(2秒−8ミ
リ秒)間のハイレベルと8ミリ秒間のロウレベルを交互
に繰り返す。
入力される計測クロックS2は、図4に示すようにその
波形が2秒周期でハイレベルからロウレベルに立ち下が
り、8ミリ秒後に立ち上がる、すなわち、(2秒−8ミ
リ秒)間のハイレベルと8ミリ秒間のロウレベルを交互
に繰り返す。
【0065】第1のフリップフロップ回路41は、この
計測クロックS2の立上りの時に計測出力S1を取り込
む。そして、計測出力S1がロウレベルのときは、その
ロウレベルの計測出力S1を取り込むことによって、出
力をロウレベルに維持する。したがって、第1のアンド
ゲート48および第2のアンドゲート49には、いずれ
も初期化時と同様そのロウレベルの信号が入力され続け
る。そのため、昇圧信号S5およびS6もロウレベルを
継続し、結果として昇圧手段23は昇圧停止状態のまま
となる。
計測クロックS2の立上りの時に計測出力S1を取り込
む。そして、計測出力S1がロウレベルのときは、その
ロウレベルの計測出力S1を取り込むことによって、出
力をロウレベルに維持する。したがって、第1のアンド
ゲート48および第2のアンドゲート49には、いずれ
も初期化時と同様そのロウレベルの信号が入力され続け
る。そのため、昇圧信号S5およびS6もロウレベルを
継続し、結果として昇圧手段23は昇圧停止状態のまま
となる。
【0066】やがて、熱電発電器10の両端に約0.6
7℃ほどの温度差が発生し、発電電圧V1が0.9Vを
上回って1.0Vになると仮定する。すると、制御手段
30の図2に示した比較回路40は、1.0Vになった
発電電圧V1と0.9Vの比較電圧V2とを比較して、
V1>V2と判断してその出力信号(計測出力)S1を
ハイレベルにする(図5参照)。
7℃ほどの温度差が発生し、発電電圧V1が0.9Vを
上回って1.0Vになると仮定する。すると、制御手段
30の図2に示した比較回路40は、1.0Vになった
発電電圧V1と0.9Vの比較電圧V2とを比較して、
V1>V2と判断してその出力信号(計測出力)S1を
ハイレベルにする(図5参照)。
【0067】計測出力S1がハイレベルとなることによ
って、計測クロックS2の波形が2秒周期でハイレベル
からロウレベルに立ち下がって、その8ミリ秒後に立ち
上がる際に、第1のフリップフロップ回路41はハイレ
ベルの計測出力S1を取り込んで、出力をハイレベルに
する。それによって、第2のフリップフロップ回路42
はリセット状態が解除されてデータの取り込み待ちの状
態となる。
って、計測クロックS2の波形が2秒周期でハイレベル
からロウレベルに立ち下がって、その8ミリ秒後に立ち
上がる際に、第1のフリップフロップ回路41はハイレ
ベルの計測出力S1を取り込んで、出力をハイレベルに
する。それによって、第2のフリップフロップ回路42
はリセット状態が解除されてデータの取り込み待ちの状
態となる。
【0068】また、第1のフリップフロップ回路41の
出力がハイレベルとなると、第1のアンドゲート48
は、昇圧クロックS3と計測クロックS2の論理積に相
当する波形を昇圧制御信号S5として出力する。同様に
第2のアンドゲート49は、昇圧クロックS3の反転信
号と計測クロックS2の論理積に相当する波形を昇圧制
御信号S6として出力する。
出力がハイレベルとなると、第1のアンドゲート48
は、昇圧クロックS3と計測クロックS2の論理積に相
当する波形を昇圧制御信号S5として出力する。同様に
第2のアンドゲート49は、昇圧クロックS3の反転信
号と計測クロックS2の論理積に相当する波形を昇圧制
御信号S6として出力する。
【0069】このとき、昇圧制御信号S5とS6は、図
4に示すように、それぞれ周波数が4KHzの昇圧クロ
ックS3と同じ周期でハイレベルとローレベルを交互に
繰り返し、かつ、昇圧制御信号S5がハイレベルのとき
には昇圧制御信号S6がローレベルとなり、昇圧制御信
号S5がローレベルのときには昇圧制御信号S6がハイ
レベルとなる。すなわち、昇圧制御信号S5とS6は互
いに位相が反転した信号になる。
4に示すように、それぞれ周波数が4KHzの昇圧クロ
ックS3と同じ周期でハイレベルとローレベルを交互に
繰り返し、かつ、昇圧制御信号S5がハイレベルのとき
には昇圧制御信号S6がローレベルとなり、昇圧制御信
号S5がローレベルのときには昇圧制御信号S6がハイ
レベルとなる。すなわち、昇圧制御信号S5とS6は互
いに位相が反転した信号になる。
【0070】この昇圧制御信号S5とS6は、いずれも
昇圧手段23が昇圧動作を行うよう設定した波形の信号
である。そして、前述の昇圧手段23の構成および動作
として説明した通り、昇圧手段23にこの波形の昇圧制
御信号S5とS6が入力されると、計測クロックS2が
ハイレベルとなっている間、昇圧手段23が発電電圧V
1の2倍の電圧を出力できるような昇圧動作を行う。
昇圧手段23が昇圧動作を行うよう設定した波形の信号
である。そして、前述の昇圧手段23の構成および動作
として説明した通り、昇圧手段23にこの波形の昇圧制
御信号S5とS6が入力されると、計測クロックS2が
ハイレベルとなっている間、昇圧手段23が発電電圧V
1の2倍の電圧を出力できるような昇圧動作を行う。
【0071】すなわち、熱電発電器10が発電を開始し
た後に0.9Vより大きい発電電圧が発生すれば、昇圧
手段23が昇圧動作を開始して蓄電手段22に対して充
電することになる。これにより、熱電発電器10から負
荷手段20への給電が開始されることになる。
た後に0.9Vより大きい発電電圧が発生すれば、昇圧
手段23が昇圧動作を開始して蓄電手段22に対して充
電することになる。これにより、熱電発電器10から負
荷手段20への給電が開始されることになる。
【0072】その後、熱電発電器10の両端に0.67
℃の温度差が発生可能な環境が継続していると、その間
に再び計測クロックS2の波形は立ち下がる。すると、
計測クロックS2がロウレベルとなっている8ミリ秒の
間は第1のアンドゲート48および第2のアンドゲート
49の出力である昇圧制御信号S5およびS6もロウレ
ベルになるので、昇圧手段23の昇圧動作が一時停止と
なる。
℃の温度差が発生可能な環境が継続していると、その間
に再び計測クロックS2の波形は立ち下がる。すると、
計測クロックS2がロウレベルとなっている8ミリ秒の
間は第1のアンドゲート48および第2のアンドゲート
49の出力である昇圧制御信号S5およびS6もロウレ
ベルになるので、昇圧手段23の昇圧動作が一時停止と
なる。
【0073】そして、計測クロックS2が8ミリ秒後に
立ち上がる際、第1のフリップフロップ回路41は、依
然ハイレベルとなっている計測クロックS1を取り込ん
でハイレベルの信号を出力する。第2のフリップフロッ
プ回路42は、計測クロックS2が立ち上がる直前まで
第1のフリップフロップ回路41が保持していたハイレ
ベルの出力信号を取り込んでリセットされ、出力信号を
ロウレベルにしているが、この時その出力信号をハイレ
ベルに変更して出力する。
立ち上がる際、第1のフリップフロップ回路41は、依
然ハイレベルとなっている計測クロックS1を取り込ん
でハイレベルの信号を出力する。第2のフリップフロッ
プ回路42は、計測クロックS2が立ち上がる直前まで
第1のフリップフロップ回路41が保持していたハイレ
ベルの出力信号を取り込んでリセットされ、出力信号を
ロウレベルにしているが、この時その出力信号をハイレ
ベルに変更して出力する。
【0074】第2のフリップフロップ回路42の出力信
号がハイレベルになると、第1のインバータ45がそれ
を反転してローレベルの信号をレギュレータ回路50に
入力させる。それによって、レギュレータ回路50は、
比較電圧V2を0.9Vから0.81Vに変更して出力
する。このとき、第1のフリップフロップ回路41の出
力はハイレベルとなっているので、計測クロックS2が
立ち上がると、その後再び昇圧制御信号S5とS6が図
4に示すように出力され、昇圧手段23が昇圧動作を継
続する。
号がハイレベルになると、第1のインバータ45がそれ
を反転してローレベルの信号をレギュレータ回路50に
入力させる。それによって、レギュレータ回路50は、
比較電圧V2を0.9Vから0.81Vに変更して出力
する。このとき、第1のフリップフロップ回路41の出
力はハイレベルとなっているので、計測クロックS2が
立ち上がると、その後再び昇圧制御信号S5とS6が図
4に示すように出力され、昇圧手段23が昇圧動作を継
続する。
【0075】さらに、熱電発電器10に同様に0.67
℃の温度差が発生可能な環境が継続しているとすると、
上記と同様に再び計測クロックS2の波形は、立ち上が
ってから2秒後に立ち下がり、昇圧手段23は一時的に
停止する。
℃の温度差が発生可能な環境が継続しているとすると、
上記と同様に再び計測クロックS2の波形は、立ち上が
ってから2秒後に立ち下がり、昇圧手段23は一時的に
停止する。
【0076】このとき、熱電発電器10は、これまでの
間約4秒間(計測クロックS2の約2周期間)連続して
負荷手段20に給電し、昇圧手段23を介して蓄電手段
22への充電電流あるいは計時手段21に電流を流し続
けていることになる。このため、熱電発電器10は、そ
の電流によるペルチェ効果の影響を受けてその両端に生
じている温度差が実質的に減少し、発電電圧V1が図5
に破線で示すように徐々に低下している。
間約4秒間(計測クロックS2の約2周期間)連続して
負荷手段20に給電し、昇圧手段23を介して蓄電手段
22への充電電流あるいは計時手段21に電流を流し続
けていることになる。このため、熱電発電器10は、そ
の電流によるペルチェ効果の影響を受けてその両端に生
じている温度差が実質的に減少し、発電電圧V1が図5
に破線で示すように徐々に低下している。
【0077】そのため、計測クロックS2がロウレベル
となる間、熱電発電器10は昇圧手段23から切り離さ
れた無負荷状態になり、負荷手段20への電流は流れな
くなるにもかかわらず、温度差は急には回復しないた
め、発電電圧V1として、0.67℃の温度差で生じる
熱起電力1.0Vよりも低い例えば0.9Vが現れる。
となる間、熱電発電器10は昇圧手段23から切り離さ
れた無負荷状態になり、負荷手段20への電流は流れな
くなるにもかかわらず、温度差は急には回復しないた
め、発電電圧V1として、0.67℃の温度差で生じる
熱起電力1.0Vよりも低い例えば0.9Vが現れる。
【0078】発電開始直後に0.9Vの発電電圧が現れ
たときは、昇圧手段23の昇圧動作を停止する状態を継
続することになるが、このときには、制御手段30が上
述したようにペルチェ効果の影響による電圧の低下分を
見込んで、予め前回の発電電圧計測の時において、レギ
ュレータ回路50が出力する比較電圧V2を0.81V
に変更している。
たときは、昇圧手段23の昇圧動作を停止する状態を継
続することになるが、このときには、制御手段30が上
述したようにペルチェ効果の影響による電圧の低下分を
見込んで、予め前回の発電電圧計測の時において、レギ
ュレータ回路50が出力する比較電圧V2を0.81V
に変更している。
【0079】すなわち、制御手段30は、熱電発電器1
0が所定時間以上連続して電力の供給を行なったとき、
この例では比較回路40による発電電圧の計測結果が2
回連続して比較電圧を超えたとき、ペルチェ効果による
影響が無視できなくなっているとみなして、レギュレー
タ回路50が出力する比較電圧V2の値を下げ、比較回
路40がペルチェ効果の影響による発電電圧V1の低下
分を補正して発電電圧V1を計測するようにしている。
この機能がこの発明における「補正手段」に相当する。
0が所定時間以上連続して電力の供給を行なったとき、
この例では比較回路40による発電電圧の計測結果が2
回連続して比較電圧を超えたとき、ペルチェ効果による
影響が無視できなくなっているとみなして、レギュレー
タ回路50が出力する比較電圧V2の値を下げ、比較回
路40がペルチェ効果の影響による発電電圧V1の低下
分を補正して発電電圧V1を計測するようにしている。
この機能がこの発明における「補正手段」に相当する。
【0080】そのため、今回の計測時における熱電発電
器10の発電電圧V1が0.9Vであったとしても、図
2における比較回路40は、その0.9Vの発電電圧V
1を0.81Vの比較電圧と比較して計測するので、出
力信号(計測出力)S1はハイレベルを継続して出力す
る。したがって、計測クロックS2が立ち上がる際には
第1のフリップフロップ回路41の出力信号は再びハイ
レベルになる。それによって、計測クロックS2がハイ
レベルである間は、昇圧制御信号S5およびS6は、図
5に示すように昇圧手段23を昇圧動作させる波形の信
号として継続して出力される。
器10の発電電圧V1が0.9Vであったとしても、図
2における比較回路40は、その0.9Vの発電電圧V
1を0.81Vの比較電圧と比較して計測するので、出
力信号(計測出力)S1はハイレベルを継続して出力す
る。したがって、計測クロックS2が立ち上がる際には
第1のフリップフロップ回路41の出力信号は再びハイ
レベルになる。それによって、計測クロックS2がハイ
レベルである間は、昇圧制御信号S5およびS6は、図
5に示すように昇圧手段23を昇圧動作させる波形の信
号として継続して出力される。
【0081】このように、この実施形態では、一定時間
(約4秒間)以上連続して昇圧手段23が昇圧動作を継
続している場合には、ペルチェ効果の影響により発電電
圧V1が0.9Vに低下するが、それでも、実際の熱電
発電器10には1.0Vに相当する電圧を発電する能力
があるものとみなし、制御手段30が昇圧手段23の昇
圧動作を停止させることなく、熱電発電器10から負荷
手段20への給電を継続するように制御する。
(約4秒間)以上連続して昇圧手段23が昇圧動作を継
続している場合には、ペルチェ効果の影響により発電電
圧V1が0.9Vに低下するが、それでも、実際の熱電
発電器10には1.0Vに相当する電圧を発電する能力
があるものとみなし、制御手段30が昇圧手段23の昇
圧動作を停止させることなく、熱電発電器10から負荷
手段20への給電を継続するように制御する。
【0082】次に、昇圧手段23がこのように昇圧動作
を継続している間に環境が変化して、熱電発電器10の
両端に0.6℃の温度差しか生じない環境になってしま
ったとする。この温度差は、熱電発電器10が無負荷で
あれば、発電電圧V1が0.9Vとなる温度差である。
を継続している間に環境が変化して、熱電発電器10の
両端に0.6℃の温度差しか生じない環境になってしま
ったとする。この温度差は、熱電発電器10が無負荷で
あれば、発電電圧V1が0.9Vとなる温度差である。
【0083】このとき、上記同様にして計測クロックS
2の波形が再び立ち下がると、昇圧手段23は一時的に
昇圧動作を停止するが、今度は計測クロックS2の波形
がロウレベルとなっている間でも、熱電発電器10には
ペルチェ効果による影響が残っているため、制御手段3
0の比較回路40に入力される実際の発電電圧V1は、
上述した0.9Vよりも低い0.81V程度の電圧にな
る。
2の波形が再び立ち下がると、昇圧手段23は一時的に
昇圧動作を停止するが、今度は計測クロックS2の波形
がロウレベルとなっている間でも、熱電発電器10には
ペルチェ効果による影響が残っているため、制御手段3
0の比較回路40に入力される実際の発電電圧V1は、
上述した0.9Vよりも低い0.81V程度の電圧にな
る。
【0084】そのため、比較回路40は、0.81Vの
発電電圧V1と0.81Vの比較電圧V2とを比較し
て、V1≦V2と判断して出力信号(計測出力)S1を
ロウレベルで出力するので、計測クロックS2が立ち上
がる際には第1のフリップフロップ回路41の出力はハ
イレベルからロウレベルとなる。
発電電圧V1と0.81Vの比較電圧V2とを比較し
て、V1≦V2と判断して出力信号(計測出力)S1を
ロウレベルで出力するので、計測クロックS2が立ち上
がる際には第1のフリップフロップ回路41の出力はハ
イレベルからロウレベルとなる。
【0085】そして、第1のフリップフロップ回路41
の出力がロウレベルになると、制御手段30は電源投入
時と同様に初期化された状態となる。すなわち、昇圧制
御信号S5およびS6は図5の右端部分に示すようにロ
ウレベルに固定される。また、第2のフリップフロップ
回路42も保持データがリセットされ、さらにレギュレ
ータ回路50は比較電圧V2として再び0.9Vの電圧
を出力するようになる。
の出力がロウレベルになると、制御手段30は電源投入
時と同様に初期化された状態となる。すなわち、昇圧制
御信号S5およびS6は図5の右端部分に示すようにロ
ウレベルに固定される。また、第2のフリップフロップ
回路42も保持データがリセットされ、さらにレギュレ
ータ回路50は比較電圧V2として再び0.9Vの電圧
を出力するようになる。
【0086】このとき、電源投入時と同様に制御手段3
0から出力される昇圧制御信号S5およびS6がロウレ
ベルに固定されることによって、昇圧手段23は昇圧動
作を停止した状態を継続する。
0から出力される昇圧制御信号S5およびS6がロウレ
ベルに固定されることによって、昇圧手段23は昇圧動
作を停止した状態を継続する。
【0087】したがって、この電子時計が置かれた環境
によって、熱電発電器10の発電電力によって実質的に
負荷手段20に給電できない状態のときには、制御手段
30が昇圧手段23の動作を停止させて、熱電発電器1
0からの給電を停止させ、蓄電手段22に充電された電
気エネルギが熱電発電器10に逆流しないようにする。
このとき、蓄電手段22に充電された電気エネルギによ
って計時手段21に給電し、その動作を継続させる。
によって、熱電発電器10の発電電力によって実質的に
負荷手段20に給電できない状態のときには、制御手段
30が昇圧手段23の動作を停止させて、熱電発電器1
0からの給電を停止させ、蓄電手段22に充電された電
気エネルギが熱電発電器10に逆流しないようにする。
このとき、蓄電手段22に充電された電気エネルギによ
って計時手段21に給電し、その動作を継続させる。
【0088】上記の説明で明らかであるが、この実施形
態の熱電システムである電子時計は、熱電発電器10の
発電電圧V1が昇圧して利用できる所定レベルの電圧値
になると、熱電発電器10の発電電圧を負荷手段20に
給電し、昇圧手段23によって昇圧して蓄電手段22に
充電する。その後、連続して一定時間(上記の例では計
測クロックS2の2周期である4秒)以上給電を継続し
ているときは、熱電発電器10の発電電圧V1を補正し
て計測し、発電電圧V1が上記所定レベルを下回ってい
ても昇圧手段23の昇圧動作を継続させる。そして、熱
電発電器10の発電電圧V1が上記所定レベルよりも低
い値に設定した別のレベルを下回った場合に、昇圧手段
23の昇圧動作を停止させて、負荷手段20への給電を
停止させるように動作する。
態の熱電システムである電子時計は、熱電発電器10の
発電電圧V1が昇圧して利用できる所定レベルの電圧値
になると、熱電発電器10の発電電圧を負荷手段20に
給電し、昇圧手段23によって昇圧して蓄電手段22に
充電する。その後、連続して一定時間(上記の例では計
測クロックS2の2周期である4秒)以上給電を継続し
ているときは、熱電発電器10の発電電圧V1を補正し
て計測し、発電電圧V1が上記所定レベルを下回ってい
ても昇圧手段23の昇圧動作を継続させる。そして、熱
電発電器10の発電電圧V1が上記所定レベルよりも低
い値に設定した別のレベルを下回った場合に、昇圧手段
23の昇圧動作を停止させて、負荷手段20への給電を
停止させるように動作する。
【0089】また、これまでの動作説明でとくに触れな
かったが、熱電発電器10の発電電力を連続して取り出
さないような場合、すなわち、熱電発電器10の発電電
圧V1が昇圧充電可能なレベルであることを計測した直
後に、環境の変化によって発電電圧V1が低下し、制御
手段30の比較回路40が計測出力S1をロウレベルに
するような場合には、次回の計測により第1のフリップ
フロップ回路41の出力が直ちにロウレベルになるた
め、制御手段30は電源投入時と同様の初期状態とな
り、補正動作は行わない。
かったが、熱電発電器10の発電電力を連続して取り出
さないような場合、すなわち、熱電発電器10の発電電
圧V1が昇圧充電可能なレベルであることを計測した直
後に、環境の変化によって発電電圧V1が低下し、制御
手段30の比較回路40が計測出力S1をロウレベルに
するような場合には、次回の計測により第1のフリップ
フロップ回路41の出力が直ちにロウレベルになるた
め、制御手段30は電源投入時と同様の初期状態とな
り、補正動作は行わない。
【0090】なお、この実施の形態では、熱電発電器1
0の発電電圧V1を補正するにあたって、熱電発電器1
0から負荷手段20に4秒間以上連続して給電したこと
を条件としたが、この補正をするための条件となる時間
は、電子時計内の熱電発電器10が設置される温接点部
や冷接点部の熱伝導構造や熱容量、さらには外部との熱
伝達構造などに応じて適宜変更して設定するとよい。
0の発電電圧V1を補正するにあたって、熱電発電器1
0から負荷手段20に4秒間以上連続して給電したこと
を条件としたが、この補正をするための条件となる時間
は、電子時計内の熱電発電器10が設置される温接点部
や冷接点部の熱伝導構造や熱容量、さらには外部との熱
伝達構造などに応じて適宜変更して設定するとよい。
【0091】さらに、この実施の形態では、発電電圧の
計測時の補正は、単に比較回路40における比較電圧
(しきい値)を変化させることによって行っているが、
ペルチェ効果は、熱電発電器10から流れる電流量によ
って、その効果の大きさが変化する場合がある。そのよ
うな場合、熱電発電器10から流れる電流値を計測する
手段を別に設けるとともに、その計測した電流値に応じ
て制御手段30が補正する電圧を予め設定しておくこと
によって、ペルチェ効果の大きさを考慮した補正を行な
えるさらに柔軟な熱電システムを実現することができ
る。
計測時の補正は、単に比較回路40における比較電圧
(しきい値)を変化させることによって行っているが、
ペルチェ効果は、熱電発電器10から流れる電流量によ
って、その効果の大きさが変化する場合がある。そのよ
うな場合、熱電発電器10から流れる電流値を計測する
手段を別に設けるとともに、その計測した電流値に応じ
て制御手段30が補正する電圧を予め設定しておくこと
によって、ペルチェ効果の大きさを考慮した補正を行な
えるさらに柔軟な熱電システムを実現することができ
る。
【0092】また、この実施の形態においては、負荷手
段として、昇圧手段23を用いた2次電池(蓄電手段2
2)の充電回路が主な負荷となる負荷手段20を例に挙
げて説明したが、負荷手段はこれに限定されることはな
く、熱電発電器10の発電電力を利用して動作する負荷
であればどのような電子機器であっても応用可能であ
る。
段として、昇圧手段23を用いた2次電池(蓄電手段2
2)の充電回路が主な負荷となる負荷手段20を例に挙
げて説明したが、負荷手段はこれに限定されることはな
く、熱電発電器10の発電電力を利用して動作する負荷
であればどのような電子機器であっても応用可能であ
る。
【0093】例えば、上述した実施の形態では利用しな
かったが、昇圧倍率を変化させることが可能な昇圧手段
を用いた負荷手段とする場合が考えられる。この場合、
発電電圧V1の変化に応じて適切な昇圧倍率を選択させ
るため正しい発電電圧V1の計測が必要となるが、この
発明はそのような場合にも問題なく適用可能である。
かったが、昇圧倍率を変化させることが可能な昇圧手段
を用いた負荷手段とする場合が考えられる。この場合、
発電電圧V1の変化に応じて適切な昇圧倍率を選択させ
るため正しい発電電圧V1の計測が必要となるが、この
発明はそのような場合にも問題なく適用可能である。
【0094】その他、発電電圧V1の電圧値を液晶表示
するときなどのように様々な応用例が考えられる。この
場合でも、熱電発電器の発電電圧を二値化した値を得る
ためにアナログ・ディジタル変換(A/D変換)回路を
利用してA/D変換した出力信号に、この発明による補
正を加えるようにすればよい。ただしこの場合は、A/
D変換回路が発電計測手段に相当するが、制御手段はA
/D変換出力に補正を加えて処理するだけでよく、A/
D変換回路の動作自体は変更しなくてもよい。
するときなどのように様々な応用例が考えられる。この
場合でも、熱電発電器の発電電圧を二値化した値を得る
ためにアナログ・ディジタル変換(A/D変換)回路を
利用してA/D変換した出力信号に、この発明による補
正を加えるようにすればよい。ただしこの場合は、A/
D変換回路が発電計測手段に相当するが、制御手段はA
/D変換出力に補正を加えて処理するだけでよく、A/
D変換回路の動作自体は変更しなくてもよい。
【0095】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
る熱電システムによれば、熱電発電器が負荷電流を流し
続けることより発生するペルチェ効果による発電電圧の
低下を補正して計測することにより、熱電発電器の発電
電圧に応じて負荷手段への電力の供給および供給停止を
最適に制御でき、負荷手段は、熱電発電器の発電電力を
最も有効に利用することが可能になる。
る熱電システムによれば、熱電発電器が負荷電流を流し
続けることより発生するペルチェ効果による発電電圧の
低下を補正して計測することにより、熱電発電器の発電
電圧に応じて負荷手段への電力の供給および供給停止を
最適に制御でき、負荷手段は、熱電発電器の発電電力を
最も有効に利用することが可能になる。
【図1】この発明による熱電システムの一実施形態であ
る電子時計のシステム構成を示すブロック回路図であ
る。
る電子時計のシステム構成を示すブロック回路図であ
る。
【図2】図1における制御手段の具体的な回路構成を示
す回路図である。
す回路図である。
【図3】図1における昇圧手段の具体的な回路構成を示
す回路図である。
す回路図である。
【図4】図1の電子時計が腕時計である場合の内部構造
の概略を示す断面図である。
の概略を示す断面図である。
【図5】図1から図3に示した電子時計の動作を説明す
るための各部の電圧および信号の波形図である。
るための各部の電圧および信号の波形図である。
【図6】従来の熱電システムの構成例を示すブロック回
路図である。
路図である。
10:熱電発電器 20:負荷手段 21:計時手段 22:蓄電手段 23:昇圧手段 30:制御手段 40:比較回路(発電電圧計測手段) 41:第1のフリップフロップ回路 42:第2のフリップフロップ回路 45:第1のインバータ 46:第2のインバータ 48:第1のアンドゲート 49:第2のアンドゲート 91:第1の昇圧スイッチ 92:第2の昇圧スイッチ 93:第3の昇圧スイッチ 94:第4の昇圧スイッチ 101:第1の昇圧コンデンサ 102:第2の昇圧コンデンサ
Claims (6)
- 【請求項1】 複数の熱電対を電気的に直列に設けた熱
電発電器と、 該熱電発電器の発電電力を利用する負荷手段と、 前記熱電発電器の発電電圧を計測して、その発電電圧に
応じて前記負荷手段への電力の供給および供給停止を制
御する制御手段とからなり、 該制御手段に、前記熱電発電器から前記負荷手段へ所定
時間以上連続して電力を供給したときには、前記発電電
圧を補正して計測する補正手段を設けたことを特徴とす
る熱電システム。 - 【請求項2】 前記制御手段は、前記負荷手段の動作を
制御する手段を有することを特徴とする請求項1記載の
熱電システム。 - 【請求項3】 前記補正手段は、前記熱電発電器から前
記負荷手段へ所定時間以上連続して電力を供給したとき
に流れる電流により生ずるペルチェ効果によって前記熱
電発電器の発電電圧が低下する分を、該発電電圧を補正
して計測する手段である請求項1又は2記載の熱電シス
テム。 - 【請求項4】 前記制御手段は、前記熱電発電器の発電
電圧を一定周期で間欠的に計測し、その計測中は前記熱
電発電器から前記負荷手段への電力の供給路を遮断ある
いは高抵抗状態にする手段を有する請求項1乃至3のい
ずれか1項記載の熱電システム。 - 【請求項5】 前記制御手段は、前記一定周期での前記
発電電圧の計測結果が設定値を超えていれば前記熱電発
電器から前記負荷手段へ電力を供給させ、前記設定値以
下であれば該負荷手段への電力の供給を停止させるよう
に制御する請求項4記載の熱電システム。 - 【請求項6】 前記補正手段は、前記計測結果が予め設
定した回数だけ連続して前記設定値を超えたときを、前
記熱電発電器から前記負荷手段へ所定時間以上連続して
電力を供給したものとみなし、次回以降の計測時に前記
発電電圧を補正して計測する請求項4記載の熱電システ
ム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11186364A JP2000125578A (ja) | 1998-07-02 | 1999-06-30 | 熱電システム |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10-187149 | 1998-07-02 | ||
JP18714998 | 1998-07-02 | ||
JP11186364A JP2000125578A (ja) | 1998-07-02 | 1999-06-30 | 熱電システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000125578A true JP2000125578A (ja) | 2000-04-28 |
Family
ID=26503715
Family Applications (1)
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- 1999-06-30 JP JP11186364A patent/JP2000125578A/ja active Pending
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