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JP2000123367A - 相変化光記録媒体の記録方法及び記録装置 - Google Patents

相変化光記録媒体の記録方法及び記録装置

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Publication number
JP2000123367A
JP2000123367A JP10292263A JP29226398A JP2000123367A JP 2000123367 A JP2000123367 A JP 2000123367A JP 10292263 A JP10292263 A JP 10292263A JP 29226398 A JP29226398 A JP 29226398A JP 2000123367 A JP2000123367 A JP 2000123367A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
level
pulse
power level
recording layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10292263A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsutaro Ichihara
原 勝太郎 市
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP10292263A priority Critical patent/JP2000123367A/ja
Priority to US09/416,952 priority patent/US6396792B1/en
Publication of JP2000123367A publication Critical patent/JP2000123367A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/12Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
    • G11B7/125Optical beam sources therefor, e.g. laser control circuitry specially adapted for optical storage devices; Modulators, e.g. means for controlling the size or intensity of optical spots or optical traces
    • G11B7/126Circuits, methods or arrangements for laser control or stabilisation
    • GPHYSICS
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    • G11B7/006Overwriting
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    • G11B7/0045Recording
    • G11B7/00454Recording involving phase-change effects
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    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/004Recording, reproducing or erasing methods; Read, write or erase circuits therefor
    • G11B7/0055Erasing
    • G11B7/00557Erasing involving phase-change media

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 結晶スペース部を形成する際の「消え残り」
を解消してオーバライト消去比を改善することを目的と
する。 【解決手段】 結晶スペース部を形成する際のレーザ光
を少なくとも2種類のステップにより照射することによ
り、結晶核生成頻度の高い温度帯と結晶成長速度の大き
い温度帯とにそれぞれバランス良く保持することが可能
となり、結晶化を促進して「消え残り」を解消してオー
バライト消去比を改善することができる。 特に、無初
期化状態から記録を行う形態、すなわちアズデポ(as
−depo.)の非晶質状態に結晶スペースを記録する
形態において効果的である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相変化光記録媒体
の記録方法及び記録装置に関する。より具体的には、本
発明は、光ビームを照射することにより情報の記録再生
を行う相変化光光記録媒体の記録方法であって、従来よ
りも消去比を改善することができる記録方法及び記録装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ビームを照射して情報の記録・再生を
行う光記録媒体は、大容量性、高速アクセス性、媒体可
搬性を兼ね備え、計算機用記憶装置、画像・音声ファイ
ル等に応用されており、今後もその発展が期待されてい
る。特に、相変化型の光記録媒体は、単一ビームの照射
でデータの重ね書き(オーバライト)が容易に出来る
点、反射率変化形の再生原理なのでCD−ROM(Comp
act Disc−Read Only Memory)との互換が取り易い点な
どから、書換え型光記録媒体の主流をなすものと期待さ
れている。
【0003】以下では、光記録媒体の一例として光ディ
スクを例に挙げて説明する。相変化光ディスクは光強度
変調された記録ビームの照射によって情報の記録再生動
作を行うものであり、基本的には、記録層を融点以上に
昇温して溶融したランダムな状態から急冷により室温に
クエンチして「非晶質マーク」を形成する第一の記録パ
ワーレベル(Pa)と、記録層を融点未満、結晶化温度
以上の温度帯に昇温し徐冷により結晶化することにより
「結晶スペース部」を形成する第二の記録パワーレベル
(Pc)と、記録層を結晶化温度未満に保持して非破壊
で情報の読み出しを行う再生パワーレベル(Pr)の3
つのパワーレベルを用いる。
【0004】記録トラック方向に所定の長さの非晶質マ
ークを形成する際に、基本的にはPaレベルの光をマー
クの長さに対応する時間、連続的に照射すれば良いこと
になるが、連続照射をすると照射開始時よりも照射終了
時の方が記録層の温度が高くなる為に、液滴状のマーク
となり好ましくない。特に、記録密度的に有利なマーク
長記録エッジ検出方式においては、液滴状のマークは再
生信号のエッジ位置変動の要因となるので線密度を損ね
てしまう。
【0005】そこで、従来の相変化ディスク、特にマー
ク長記録エッジ検出方式を採用する相変化光ディスクに
おいては、Paレベルの光をパルス化する手段が用いら
れている。例えば、相変化ディスクを用いる第一世代の
DVD−RAM(Digital Versatile Disc-Random Acce
ss Memory)の記録パルス照射方法は、日経エレクトロ
ニクス誌1997.10.6号のp.318に紹介され
ている。この様なPaレベルのパルス化によりマークエ
ッジ位置変動の少ない高線密度の記録が可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来は、結晶
化レベルのPcには特に工夫が無く、結晶化させたい部
分はその長さに対応する時間、Pcレベルの光ビームを
連続照射する手段が採用されていた。前述した日経エレ
クトロニクス1997.10.6号のp.318に開示
されているように、結晶化させたい部分のうちで、非晶
質記録マーク形成直後、もしくは直前にはPcレベル以
外のパワーレベルの光が照射される例はあるが、マーク
間に形成する結晶スペースの殆どの領域では、Pcレベ
ルの一定強度の光ビームが用いられている。また、特開
平09−7176号公報にも、記録マーク形成部はパル
ス化したビーム照射の例示が有るが、結晶スペース形成
部には、特にパルス化したビーム照射の記載は無い。
【0007】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
である。すなわち、本発明者は、結晶スペース形成時の
光照射方法を色々検討した結果、Pcレベルの光ビーム
をパルス化することが、消去比を向上させる上で極めて
効果的であることを発見し、本発明をなすに至った。本
発明は、相変化光ディスク全般に対して効果を奏する
が、特に、無初期化状態から記録を行う形態、すなわち
アズデポ(as−depo.:堆積したままの状態)の
非晶質状態に結晶スペースを記録する形態において特に
効果的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、相変化光ディ
スクの特性向上、特にオーバライト消去比の向上の為
に、以下の記録方法を提供するものである。
【0009】すなわち、本発明の相変化光記録媒体の記
録方法は、記録層を有する相変化光記録媒体の記録方法
であって、レーザ光を照射して前記記録層の一部を非晶
質化することにより非晶質マークを形成するステップ
と、レーザ光を照射して前記記録層の一部を結晶化する
ことにより結晶スペース部を形成するステップと、を備
え、前記結晶スペース部を形成するステップは、第1の
パワーレベルの前記レーザ光を照射する第1のステップ
と、前記第1のパワーレベルとは異なる第2のパワーレ
ベルの前記レーザ光を照射する第2のステップと、を有
することを特徴とする。
【0010】ここで、本発明の望ましい実施の形態とし
て、前記第1のステップと前記第2のステップの少なく
ともいずれかは、前記レーザ光の半値全幅が前記記録層
の一点を通過する時間よりも短い時間内に行われること
を特徴とする。
【0011】また、前記相変化光記録媒体として、前記
記録層の記録前の初期状態が非晶質である無初期化媒体
を用いた場合に、特に効果的に結晶スペース部を形成す
ることができる。
【0012】一方、本発明の相変化光記録媒体の記録装
置は、記録層を有する相変化光記録媒体の記録装置であ
って、レーザ光を照射して前記記録層を非晶質化するこ
とにより非晶質マークを形成する手段と、レーザ光を照
射して前記記録層を結晶化することにより結晶スペース
部を形成する手段と、を備え、前記結晶スペース部を形
成する手段は、第1のパワーレベルの前記レーザ光を照
射する第1のステップと、前記第1のパワーレベルとは
異なる第2のパワーレベルの前記レーザ光を照射する第
2のステップと、を実行するものとして構成されている
ことを特徴とする。
【0013】ここで、本発明の望ましい実施の形態とし
て、前記結晶スペース部を形成する手段は、前記第1の
ステップと前記第2のステップの少なくともいずれか
が、前記レーザ光の半値全幅が前記記録層の一点を通過
する時間よりも短い時間内に行われるものとして構成さ
れていることを特徴とする。
【0014】本発明の記録方法の具体例としては、相変
化型の光ディスクに対して、記録層を非晶質化させる第
一の記録パワーレベル(Pa)と記録層を結晶化させる
第二記録パワーレベル(Pc)と再生パワーレベル(P
r)の少なくも三つのパワーレベルの光ビームを照射し
て、情報の記録・消去・再生を行う手段において、少な
くも前記した第二の記録パワーレベルの光が、少なくも
前記した第一の記録パワーレベルよりも低いピークレベ
ル(Pc1)とPc1よりも低いボトムパワーレベル
(Pc2)との間でパルス化されており、このパルス列
の光ビームの照射によって相変化記録層中に結晶スペー
ス部を形成することができる。
【0015】ここで、前記したPc1レベルの光照射に
よって、前記相変化記録層のトラック端部付近の温度
を、結晶核生成頻度の高い温度帯に昇温し、前記したP
c2レベルの光照射によって、前記相変化記録層のトラ
ック中央部付近の温度が、結晶核生成頻度の高い温度帯
に昇温するようにしても良い。
【0016】本発明は記録層を結晶化させる消去信号と
しての第二の記録パワーレベルが2以上のステップに分
割されていれば良く、従来技術としての記録層を非晶質
化させる第一の記録パワーレベルもパルス化されている
形態でも構わない。第二の記録パワーレベルがステップ
化されているという意味は、非晶質マークの前端もしく
は後端の位置を調整する為に結晶スペースを記録する際
のマークに近い部分のみをパルス化するということでは
無く、非晶質マークから離れた部分においても結晶スペ
ースの形成をパルスビームで行うことを意味する。
【0017】前記した様に第二の記録パワーレベルの光
は、例えば、前記した第一の記録パワーレベルよりも低
いピークレベル(Pc1)とPc1よりも低いボトムパ
ワーレベル(Pc2)の間でパルス化されるが、Pc1
の上限は記録層が融点に達するパワーであり、Pc2の
下限は記録層のトラック中央部の温度が結晶化温度に達
するパワーである。この範囲内でのPc1とPc2の選
び方は媒体の熱応答に最も適合する様に設定される。こ
のようにPc1とPc2とを選ぶことによって、Pc1
レベルの光照射では、相変化記録層のトラック端部付近
の温度が結晶核生成頻度の高い温度帯に昇温し、Pc2
レベルの光照射によって、前記相変化記録層のトラック
中央部付近の温度が結晶核生成頻度の高い温度帯に昇温
する。その結果、トラック幅の全域に亘り記録層が結晶
核生成温度帯に均等な時間保持されることになり、オー
バライト消去比が改善される。
【0018】本発明が最も効果的なのは、相変化記録層
の記録動作前の初期状態が非晶質である場合、すなわち
無初期化ディスクの場合である。無初期化ディスクは、
後述する様に特殊な成膜条件により、アズデポの非晶質
状態から初期結晶化工程を経ずに直ちに記録が可能であ
る。無初期化ディスクヘの記録は、非晶質のマークの形
成というよりも、非晶質中への結晶スペースの記録によ
って行われる。従って、結晶化を促進する(すなわち消
去比の高い)本発明の記録方法は、無初期化ディスクに
適用した場合に最も大きな作用効果を有する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。図1は、本発明の相変化
光ディスクの記録方法の具体例を説明するための概念図
である。すなわち、同図(a)は記録マークとスペース
の長さに対応するNRZI信号波形、(b)は本発明の
記録パルス波形、(c)は従来の記録パルス波形、
(d)は長いマークを記録した後に本発明の記録パルス
でオーバライト(OW)した後のマークとスペースのT
EM像の概略、(e)は長いマークを記録した後に従来
の記録パルスでOWした後のマークとスペースのTEM
像の概略をそれぞれ表す。また、同図において、twは
ウィンドウ幅、Paは記録レベル、Pcは従来の消去レ
ベル(「バイアスパワー1」とも称する)、Prは再生
レベル(「バイアスパワー2」とも称する)、Pc1,
Pc2は本発明の消去信号として用いられる少なくも二
種類の消去ステップである。
【0020】例えば、片面容量が2.6GBのDVD−
RAMの場合、最短記録マークとスペースの長さは8/
16変調で0.41μm/bitなので、物理的な記録
マーク長は0.615μmとなり、これが3twに相当
する。従って、線速が6m/s(秒)である事を考慮す
れば、twは34ns(ナノ秒)となる。
【0021】一方で、レーザビーム径は光源波長:65
0nm、対物レンズのNA:0.6に対してFWHM
(full width at half maximum:半値全幅)径が約0.
5μmである。従って、レーザスポットのFWHMが媒
体を通過するに要する時間は、83nsとなる。
【0022】すなわち、2.44tw以上の長さのパル
スを用いた場合は、実質的にDC照射したと同じ熱応答
を示す部分が媒体に形成される。従来技術においては、
実際に用いられる記録パルスは記録時(非晶質マーク形
成時)は2.44twよりも短く設定されているが、消
去時は最短スペース相当の部分においても3.5twと
長いDC的照射方式を採用している。
【0023】図1においては、向かって左側から順に、
前のマークとの間のスペースの後端部、パルス長3tw
の記録マーク、3twのスペース、5twのマーク、次
のマークとの問のスペースを記録する場合が例示されて
いる。
【0024】このような場合において、まず従来技術の
記録方法について説明する。従来は、同図(c)に示し
た記録パルス列が用いられていた。すなわち、スペース
形成部では一定のPcレベルの光が照射され、非晶質マ
ーク形成時は、NRZI信号の立上りよりも0.5tw
の遅れの後に、3twに対してはパルス長1.5twの
Paレベルパルスに続いてtwのPrレベル光、次のマ
ーク迄のスペース部はPcレベルのDC光が照射され
る。また、5twのマークに対しては、0.5twの遅
れの後にtwのPaレベル光、0.5twのPrレベル
光、0.5twのPaレベル光、0.5twのPrレベ
ル光、twのPaレベル光、twのPrレベル光と続
き、次のマーク形成迄はPcレベルのDC光が照射され
る。
【0025】一般に、非晶質マークの長さは、最短が3
tw、最長が11twでその間は自然数の数だけの長さ
が割振られている。そして、基本的なパルスは、最初の
立上りがtwの長さのPa光、続いてラストパルスまで
の間が0.5twのPr光と0.5twのPa光の繰返
し、ラストパルスとしてtwの長さのPa光、ラストパ
ルスに続くオフパルスとしてtwのPr光が使用され
る。ファーストパルスとラストパルスの間が短い3tw
では、1.5twのPaレベルのファーストパルスとt
wのPrレベルのオフパルスのみで構成される。4tw
では、ファーストパルスとラストパルスの間に0.5t
wのオフパルスが来る。
【0026】バリエーションとして、オフパルスのパワ
ーをPrレベルではない適当な低いパワーレベルに設定
する方法や、ラストパルスの長さをtw以外の値に設定
する方法、あるいは、ファーストパルス直前にPcレベ
ルから少し持ち上げたプリヒートパルスを用いる方法、
各パルス幅を媒体の熱応答に合わせて最適化する方法な
ど、各種の記録方法が提案されている。しかし、従来
は、基本的にスペース形成部はPcレベルのDC光が照
射されていた。
【0027】これに対して、本発明の記録方法は、スペ
ース形成部すなわち結晶化部の形成にパルスを使用する
点に特徴を有する。図1(b)は、その一つの具体例を
示しており、非晶質マークを形成する部分のパルスの打
ち方は従来例、もしくはその変形例、あるいはPaレベ
ルのDC光でも何でも構わない。図1(b)では、前述
した片面容量が2.6GBのDVD−RAMに用いられ
ている非晶質マーク形成パルス列で示してある。
【0028】本発明では、結晶スペース形成部分を同図
(b)に示すようにパルス化する。消去パルスは、例え
ばPaレベルより低い2種類のパワーレベルPc1,P
c2のパルスにより構成される。Pc1のパルスとPc
2のパルスのうちの少なくともいずれかは、レーザビー
ムの半値全幅が媒体上の一点を通過する時間よりも短
い。または、Pc1,Pc2のパルス長は最短マークス
ペース長相当の時間よりも少なくとも短い。
【0029】容量2.6GBのDVD−RAMで例示す
れば、最短スペースは3twであり、対応する時間は1
02.5nsであり、さらにNRZIの立上りから実際
の記録に入るまでに0.5twの間隔が開いているの
で、従来技術ではPcレベル光を最短スペース相当の部
分において約120nsの間DC照射している。
【0030】これに対して、本発明では、Pc1,Pc
2レベル光の各々の照射時間を120nsよりは短く設
定すれば良い。さらに、本発明の効果を顕著に得るため
には、Pc1,Pc2の幅がレーザスポットのFWHM
を媒体が通過する時間よりも短くすることが望ましい。
2.6GB−DVD−RAMの場合には、前述したよう
に83ns以下とするのが良い。さらに望ましくは、P
c1,Pc2のパルス長をFWHM通過時間の半分以
下、例えば、twもしくは0.5twとするのが良い。
また、変形例としてPc1,Pc2各々の時間幅は同じ
でも違っていても構わない。
【0031】また、Pc1,Pc2のレベルについて
も、図1(b)に例示したものには限定されない。例え
ば、図1(b)においては、Pc2のレベルをマーク記
録時のラストパルスのレベルと同一にしたが、これ以外
にも、Pc2のレベルをマーク記録時のラストパルスの
レベルと異なるレベルに設定しても良い。つまり、マー
ク記録時のラストパルスは、図1(c)に例示したよう
な結晶化温度未満の再生パワーレベル(Pr)に設定
し、Pc2のレベルは、結晶化温度以上でPc1よりも
低いレベルに設定しても良い。
【0032】後に、図3及び図4に関して詳述するよう
に、Pc1のレベルは、記録層の結晶成長速度が顕著に
なる温度に達するように設定され、Pc2のレベルは、
記録層の結晶核生成頻度が顕著になる温度に達するよう
に設定することが望ましい。
【0033】例えば、Pc1のパルス幅を極めて短くし
た場合には、そのレベルをPaと同程度あるいはそれ以
上としても良い。但し、図1に例示したように、非晶質
マークの形成時と結晶スペース部の形成時のパルス幅が
概ね同様である場合には、Pc1のレベルは、Paより
も低いレベルとすることが望ましい。
【0034】また、Pc1,Pc2レベル以外にPaレ
ベルよりも低いパワーレベルが複数設定されていても良
く、また、複数設定された各々のパワーレベルに対応す
るパルス幅は同じでも違っていても構わない。
【0035】図1(b)では、典型的で最も実施が簡単
な二つのレベル(Pc1,Pc2)を用い、各々のパル
ス幅が0.5twの例が表されている。非晶質マーク形
成時のファーストパルス及びラストのオフパルスとのタ
イミングは適宜設定可能であり、Pc1からPaでも、
Pc2からPaでも、あるいは一旦従来用いられている
Pcレベルに戻してからPaに移行させても構わない。
本発明の本質は、後に詳述するように、結晶核生成頻度
の高い温度帯を記録トラック幅方向の全域が一様に通過
する様に結晶化パワーレベルをパルス化する点にある。
【0036】図1(b)のパルス列を用いて相変化ディ
スクヘの記録を実施し本発明の効果を確認した結果を以
下に説明する。図2は、本発明の方法を実施するに際し
て使用した相変化記録媒体の断面構成図である。図2に
おいて、符号1は直径120mm、厚さ0.6mmのポ
リカーボネイト基板、2は膜厚10nmのAu(金)半
透明膜、3は膜厚85nmのZnS−Si02第一干渉
膜、4は膜厚10nmのGeSbTe記録膜、5は膜厚
30nmのZnS−Si02第二干渉膜、6は膜厚10
0nmのAl合金膜である。なお、同図においては、光
ディスクの片面の構成のみを表したが、本発明は、基板
1の裏面側にも同様の構成を有する両面ディスクについ
ても同様に適用することができる。
【0037】図2の構成のディスクは以下の手順で作成
した。まず、ポリカーボネイト基板1は、DVD−RA
Mフォーマットが記入されたスタンパを用いて射出成形
して形成した。基板上の各膜は多室スパッタリング装置
を用いて連続的に形成した。成膜条件は、通常行われる
典型的な条件とした。すなわち、スパッタガスとしては
Ar(アルゴン)を用い、ガス圧力は0.67Pa、ス
パッタパワーは数100Wとした。成膜後、基板を取出
して、UV硬化型接着剤を介して、膜の設けられていな
いディスク基板をAl合金反射膜6上に貼り合せた。次
に、初期化装置を用いて記録膜4の初期結晶化を行い、
図2のディスクを得た。
【0038】このようにして形成したディスクを相変化
ディスク記録再生評価装置に設置し、線速6m/sの条
件で駆動して記録テストを実施した。図1においてP
a:11mW,Pc:5.5mW,Pc1:6.2m
W,Pc2:4.8mW,Pr:1mWと設定した。P
c1,Pc2は実験的に3tw−CNRと有効消去比が
最も良好な値として求めた。
【0039】まず、初期化後のトラックに本発明のパル
ス列(図1(b))と従来技術のパルス列(図1
(c))を用いて初期記録特性を調べたところ、いずれ
のパルス条件によってもランダムジッタは8%と実用的
な値を示した。
【0040】次に、オーバライトを各パルス列で繰り返
したところ、本発明のパルス列ではジッタ値に変化が全
く見られなかった一方で、従来技術のパルス列ではジッ
タが徐々に上昇し、100回で8.5%、1000回で
は9%程度に増加した。
【0041】ランダムパターンではなく、3twと11
twの二つの単一周波数のテスト信号を交互に記録して
CNRと有効消去比を調べたところ、本発明のパルス列
を用いた場合はオーバライトを繰り返してもCNRは3
twに対して54dB、有効消去比(11tw→3t
w)は38dBだったが、従来のパルス列を用いた場合
には徐々にCNRと消去比の劣化が見られた。
【0042】本発明者は、この劣化の原因を探る目的
で、トラック上に連続的に非晶質化のパルスを照射して
非晶質バンドを形成し、次にランダムデータを記録して
マークをTEM(transmission electron microscope:
透過型電子顕微鏡)観察した。図1(d)及び(e)
は、それぞれ本発明及び従来の方法による記録マークの
平面形態を表す模式図であり、斜線部が非晶質部分を表
す。また、これらのマークは、図1(a)〜(c)のパ
ルス波形と対応するように表した。
【0043】同図(e)に示したように、結晶化スペー
ス部をDC的に光照射する従来のパルス列では、スペー
ス部のトラック中心付近に非晶質バンドの「消え残り」
が発生している。「消え残り」は、マークの後端では消
失し、その後スペース中央部に出現して次のマークまで
連結する形態を呈していた。マーク後端の一部の領域で
「消え残り」が出なかったのは、ラストパルス後にオフ
パルスに低下した時にはマーク後端には結晶化リングが
形成されるためであると考えられる。
【0044】一方で、本発明のパルス列の場合には、図
1(d)に示したように、「消え残り」は皆無であっ
た。
【0045】次に、本発明により結晶スペース部が効果
的に形成される理由について説明する。
【0046】図3は、光記録膜の結晶成長温度と結晶核
生成頻度の温度依存性を表すグラフ図である。すなわ
ち、同図の横軸は結晶成長速度Rg及び結晶核生成頻度
νxを表し、縦軸は温度を表す。また、縦軸のTxは結
晶化温度、Tmは溶融温度(融点)をそれぞれ表す。図
3から、結晶成長速度Rgがピークとなる温度は、結晶
核生成頻度νxがピークとなる温度よりも高いことが分
かる。つまり、結晶化温度Txと融点Tmとの間におい
ては、低め温度帯では結晶成長よりも結晶核生成の方が
顕著に生じ、高めの温度帯では結晶核生成よりも結晶成
長の方が顕著に生ずる。図3においては、この低めの温
度帯と高めの温度帯との境界を便宜的に決定し、符号T
nで示した。但し、この境界温度Tnは、一例に過ぎ
ず、両者の境界となる温度は、光ディスクの構成などに
応じて適宜決定することができる。
【0047】本発明者は、以上説明したような温度依存
性をふまえつつ、図2の構成を有する光ディスクを対象
に熱応答特性を数値解析した。図4は、熱応答特性の解
析結果を表すグラフ図である。すなわち、同図は、図1
で結晶スペースが形成される部分のトラック位置での熱
応答を表す。同図中Bは従来の記録方法を採用した場
合、Cは本発明の記録方法を採用した場合をそれぞれ表
す。
【0048】トラック中央部のある位置に光スポットが
近づいてきて温度が上昇し、記録膜温度は結晶化温度
(Tx)を超え、TxからTnまでの間、結晶核生成頻
度νxの高い温度帯を通過する。従来の記録方法(図4
のB)では、スポットが近づいてきた時のtB1で示し
た時間帯とスポットが離れていく時のtB2で示した時
間帯のみ記録膜は結晶核生成頻度の高い温度帯に保持さ
れ、その他の時間帯は融点に近い温度帯(結晶成長速度
Rgは速いが結晶核生成頻度νxは低い温度帯)に保持
される。つまり、従来の方法では、結晶核の生成が十分
でないうちに結晶成長が顕著に生ずる温度帯に加熱さ
れ、非晶質の中にわずかに生じた結晶核のみが成長する
に過ぎない。その結果として、結晶化が十分に進行せ
ず、図1(e)に示したように「消え残り」が発生し、
消去比が劣化する。
【0049】これに対して、本発明によれば、結晶化レ
ベルをパルス化することにより、トラック中央部におい
ては消去パルスに従って、図4のCに示したように温度
が上下する。本具体例では、0.5twの時間幅でPc
1とPc2との間をパルス的に動くので、2.44回ず
つ高い温度と低い温度との間を動くことになる。従っ
て、tC1,tC2,tC3,tC4の時間帯は結晶核
生成頻度の高い温度帯に保持され、その他の温度帯は結
晶成長速度の速い温度帯に保持されることになる。つま
り、結晶核の生成と結晶成長とがバランス良く生じ、結
晶化が円滑に進行する。その結果として、図1(d)に
示したように「消え残り」のない結晶化が実現され、オ
ーバライト消去比が改善される。
【0050】すなわち、本発明を効果的に作用させるた
めには、図1(b)に示したPc1のレベルは、記録層
の結晶成長速度Rgが顕著になる温度に達するように設
定され、Pc2のレベルは、記録層の結晶核生成頻度ν
xが顕著になる温度に達するように設定することが望ま
しい。
【0051】また、以上の説明から明らかなように、本
発明は、結晶成長速度Rgのピークの温度帯と結晶核生
成頻度νxのピークの温度帯とが異なるような特性を有
するすべての記録層に対して同様に適用して同様の効果
を得ることができる。
【0052】次に、本発明を初期状態が非晶質のディス
クに適用した具体例について説明する。本具体例におい
て用いた光ディスクの積層構造は図2に示したものと概
略同様である。但し、干渉膜3、5と記録膜4の成膜条
件を前述した例とは変えることにより、アズデポの非晶
質状態から直ちに光記録が可能な、いわゆる無初期化デ
ィスクとした。具体的には、干渉膜の成膜時にはガス圧
力を0.1Paに低下させ、スパッタパワーを1kWに
高めて高速成膜を行い、記録膜に対して圧縮性応力を積
極的に付与した。また、記録膜の形成時にはスパッタガ
スとしてKr(クリプトン)を用い、ガス圧力を5Pa
に増加するとともにスパッタパワーを100W以下に低
下することによって、基板面に入射するGe,Sb,T
eスパッタ粒子のエネルギを低下し、基板上でのスパッ
タ粒子の冷却速度を光記録時並みに低下させた。このよ
うなプロセスを採用することで、アズデポの非晶質状態
から直ちに記録動作が可能となる。
【0053】このようにして形成した無初期化ディスク
に対して本発明の方法を実施した。記録動作条件として
は前述の実施例と同様の条件を用いた。無初期化ディス
クに対して、本発明の記録方法を適用した場合は、前述
した初期化工程の後に光記録したディスクと同等の特性
が得られた。
【0054】一方で、無初期化ディスクに対して従来の
記録方法を適用した場合には、初回記録から10回のオ
ーバライトの間は消去比が不安定で、スペース部の再生
信号レベルがオーバライト毎に変動した。無初期化ディ
スクの場合には初期化工程を施した光ディスクよりも非
晶質性が強いので、特に初回記録から数回のオーバライ
ト記録時に結晶核生成を促すことが重要である。この点
で、本発明の記録方法は、特に無初期化ディスクに対し
て効果的であるといえる。無初期化ディスクは、その製
造に際して初期化工程が不要であり、低コストで市場に
供給することができる点で有利である。本発明によれ
ば、このような低コストの無初期化ディスクを安定して
用いることができるようになり、産業上のメリットは多
大である。
【0055】次に、本発明の光記録装置について説明す
る。図5は、本発明の光記録装置の要部を表すブロック
図である。すなわち、同図に例示した光記録装置は、再
生機能も併有した記録再生型の光ディスク装置であり、
記録媒体である光ディスク11と、光ピックアップ13
と、データ再生系と、データ記録系と、ドライブコント
ローラ22と、インターフェイス23とを有する。光デ
ィスク11は、スピンドルモータ12により回転駆動さ
れる。光ピックアップ13は、サーボモータ14により
移動調節され、レーザドライバ25による駆動で光ディ
スク11にレーザ光を照射し、光学的に情報の記録再生
を行う。スピンドルモータ12とサーボモータ14は、
ドライブコントローラ22により駆動制御回路24を介
して駆動制御される。
【0056】データ記録系は、レーザドライバ25及び
変調回路26を有する。変調回路26は、ドライブコン
トローラ22から送出された記録データを所定の符号ビ
ット列に変換する符号化処理を実行する。レーザドライ
バ25は、変調回路26から出力された符号ビット列に
従ったマークをディスク11の上に記録するように光ピ
ックアップ13を駆動する。
【0057】データ再生系(再生信号処理回路)は、プ
リアンプ15と、可変利得増幅器(VGA)16と、A
/D変換回路17と、線形等化回路18と、データ検出
回路20と、デコーダ21とを有する。プリアンプ15
とVGA16は、光ピックアップ13より読み出された
再生信号を増幅する。A/D変換回路17は、増幅され
た再生信号を離散時間の量子化サンプル値であるディジ
タル信号に変換する。
【0058】線形等化回路18は、ディジタルフィルタ
の一種である。データ検出回路20は、例えばパーシャ
ル・レスポンスで等化した再生信号波形からデータを検
出する最尤系列推定方式の信号処理回路であり、具体的
にはビタビ(viterbi)デコーダからなる。デコーダ2
1は、データ検出回路20により検出された符号ビット
列を元のデータ(記録データ)に復元する。なお、一連
の信号再生系は、本発明においては本質ではなく、デー
タ記録系のみを有する装置であっても良い。
【0059】ドライブコントローラ22は、装置のメイ
ン制御装置であり、インターフェイス23を介して、例
えばパーソナルコンピュータやテレビジョン受信機と接
続され、記録再生データの転送制御を実行する。なお、
本装置には、図示しないが映像情報の記録再生動作に必
要な動画圧縮回路、動画伸長回路、および復調回路20
により復調されたデータの誤り検出訂正処理を行う誤り
検出訂正回路も含まれている。
【0060】本発明の特徴である結晶スペース部におけ
る消去パルスの形成は、例えば変調回路26において実
行される。すなわち、変調回路26は、ドライブコント
ローラ22から送出された記録データを符号ビット列に
変換する符号化処理を実行する。この際に、結晶スペー
ス部を形成する信号として、図1に例示したようなPc
1とPc2などからなる消去パルス列を生成する。
【0061】この消去パルス列は、図3及び図4に関し
て前述したように、記録媒体の記録層を結晶成長速度R
gが大きい温度帯と結晶核生成頻度νxが高い温度帯と
にそれぞれ加熱するように決定される。従って、消去パ
ルス列を構成するパルスの種類やパルスレベル、パルス
幅、パルス数などは、記録層の材料やレーザの光学特性
などに応じて適宜決定される。
【0062】さらに、消去パルス列の構成は、インター
フェイス23を介して外部から設定できるようにしても
良い。
【0063】本発明によれば、結晶スペース部を形成す
るための消去信号をパルス列とすることにより、「消え
残り」を解消し、オーバライト消去比を改善した光記録
装置を提供することができる。
【0064】また、本発明の光記録装置は、特に、無初
期化ディスクに対して用いて効果的である。すなわち、
前述したように、結晶スペース部を形成するための消去
信号をパルス列とすることにより、結晶化を促進でき
る。このために、無初期化ディスクに対して、安定して
情報を記録することができるという効果も得られる。
【0065】以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の
形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体
例に限定されるものではない。
【0066】例えば、結晶スペースを形成する際の各パ
ルスのパワーレベルやパルス長は、記録媒体の特性など
に応じて適宜決定することができる。
【0067】また、光ディスクの構成についても適宜変
更することができる。例えば、その積層構造や各層の材
料についても当業者が適宜選択して本発明を同様に適用
し、同様の効果を得ることができる。
【0068】また、記録層としては前述したGeSbT
eの他にInSbTe,AgInSbTe,GeTeS
eなどのカルゴゲン系膜材料などを始めとした各種の反
射性の材料を適宜選択して用いることができる。
【0069】さらに、上述した具体例においては、光記
録媒体の一例として光ディスクを例に挙げて説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、その他に
も、例えば、光記録カードなど種々の形態の光記録媒体
に同様に適用し、同様の効果を得ることができる。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、結晶スペースを形成す
る際に、消去信号を少なくとも2種類のステップに分け
ることにより、記録トラック幅全域に亘って記録膜を結
晶核生成頻度の高い温度帯と結晶成長速度が速い温度帯
とにバランス良くに保持することができるので、相変化
光記録媒体のオーバライト消去比を改善することができ
る。
【0071】また、本発明は、特に無初期化ディスクに
対して効果的である。すなわち、本発明によれば、低コ
ストで供給することができる無初期化ディスクに対して
安定してデータを記録することができるようになり、産
業上のメリットは多大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の相変化光ディスクの記録方法の具体例
を説明するための概念図である。
【図2】本発明の方法を実施するに際して使用した相変
化記録媒体の断面構成図である。
【図3】光記録膜の結晶成長温度と結晶核生成頻度の温
度依存性を表すグラフ図である。
【図4】熱応答特性の解析結果を表すグラフ図である。
【図5】本発明の光記録装置の要部を表すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 基板 2 半透明膜 3 第一干渉膜 4 記録膜 5 第二干渉膜 6 反射膜 11 光ディスク 12 スピンドルモータ 13 光ピックアップ 14 サーボモータ 22 ドライブコントローラ 23 インターフェイス 24 駆動制御回路 25 レーザドライバ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録層を有する相変化光記録媒体の記録方
    法であって、 レーザ光を照射して前記記録層の一部を非晶質化するこ
    とにより非晶質マークを形成するステップと、 レーザ光を照射して前記記録層の一部を結晶化すること
    により結晶スペース部を形成するステップと、 を備え、 前記結晶スペース部を形成するステップは、第1のパワ
    ーレベルの前記レーザ光を照射する第1のステップと、
    前記第1のパワーレベルとは異なる第2のパワーレベル
    の前記レーザ光を照射する第2のステップと、を有する
    ことを特徴とする相変化光記録媒体の記録方法。
  2. 【請求項2】前記第1のステップと前記第2のステップ
    の少なくともいずれかは、前記レーザ光の半値全幅が前
    記記録層の一点を通過する時間よりも短い時間内に行わ
    れることを特徴とする請求項1記載の相変化光記録媒体
    の記録方法。
  3. 【請求項3】前記相変化光記録媒体は、前記記録層の記
    録前の初期状態が非晶質である無初期化媒体であること
    を特徴とする請求項1または2に記載の相変化光記録媒
    体の記録方法。
  4. 【請求項4】記録層を有する相変化光記録媒体の記録装
    置であって、 レーザ光を照射して前記記録層を非晶質化することによ
    り非晶質マークを形成する手段と、 レーザ光を照射して前記記録層を結晶化することにより
    結晶スペース部を形成する手段と、 を備え、 前記結晶スペース部を形成する手段は、第1のパワーレ
    ベルの前記レーザ光を照射する第1のステップと、前記
    第1のパワーレベルとは異なる第2のパワーレベルの前
    記レーザ光を照射する第2のステップと、を実行するも
    のとして構成されていることを特徴とする相変化光記録
    媒体の記録装置。
  5. 【請求項5】前記結晶スペース部を形成する手段は、前
    記第1のステップと前記第2のステップの少なくともい
    ずれかを、前記レーザ光の半値全幅が前記記録層の一点
    を通過する時間よりも短い時間内に行うものとして構成
    されていることを特徴とする請求項4記載の相変化光記
    録媒体の記録装置。
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