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JP2000106185A - 非水電解質二次電池 - Google Patents

非水電解質二次電池

Info

Publication number
JP2000106185A
JP2000106185A JP10274475A JP27447598A JP2000106185A JP 2000106185 A JP2000106185 A JP 2000106185A JP 10274475 A JP10274475 A JP 10274475A JP 27447598 A JP27447598 A JP 27447598A JP 2000106185 A JP2000106185 A JP 2000106185A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
group
secondary battery
electrolyte secondary
negative electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10274475A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Yano
康洋 矢野
Takashi Dodo
隆史 堂々
Takehiro Shimizu
健博 清水
Kazumi Tameshige
和巳 為重
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
Priority to JP10274475A priority Critical patent/JP2000106185A/ja
Publication of JP2000106185A publication Critical patent/JP2000106185A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 正負極活物質と集電体との密着性に優れ、良
好な充放電サイクル特性を有する非水電解質二次電池を
提供する。 【解決手段】 正極活物質と結着剤よりなる正極、負極
活物質と結着剤よりなる負極、および非水電解質より構
成される非水電解質二次電池において、正極または負極
の結着剤が、下記(A)及び(B)を含有する非水電解
質二次電池。 (A)ポリエーテルアミド樹脂、ポリエーテルアミドイ
ミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂およびポリアミドイ
ミド樹脂の中から選ばれる単独または2種以上の組み合
わせによる樹脂、 (B)ゴム系樹脂またはゴム系フィラー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、正極活物質と結着
剤よりなる正極、負極活物質と結着剤よりなる負極、お
よび非水電解質より構成される非水電解質二次電池の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化・高性能化が進
み、これら電子機器に搭載される二次電池に対して高エ
ネルギー化や小型軽量化の要求が強まっている。最近、
正極にリチウム複合酸化物、負極にリチウムを吸蔵可能
な炭素材料を用いた非水電解液二次電池であるリチウム
イオン二次電池が高電圧、高エネルギー密度を有してい
ることから、開発が急がれ、期待されている。この負極
材料には、リチウムの析出の恐れがないことから、コー
クス、黒鉛、炭素繊維等の炭素材料が好適とされる。こ
れらの炭素材料をバインダー樹脂などの結着剤溶液と混
合し、スラリーとしたものを集電体金属箔上に塗布し、
溶剤を乾燥後、ローラープレス機により圧縮成形して負
極電極が作製される。正極材料においても、リチウム複
合酸化物の活物質とバインダー樹脂の結着剤を用いて、
負極と同様に作製される。
【0003】従来、負極活物質の結着剤としては、主に
ポリフッ化ビニリデン(PVDF)をN−メチル−2−ピロリ
ドン(NMP)に溶解したものが多く使用されてきた。し
かし、結着剤としてPVDFを使用した場合、可とう性には
優れているものの、集電体金属箔との密着性が劣るた
め、充放電サイクルを繰り返し行うと、炭素材料が集電
体金属箔から剥離してしまい、電池特性が劣化するとい
った問題がある。さらに、過充電、短絡等の種々の原因
で電池内の温度が異常に上昇した場合、結着剤のPVDFが
分解してフッ化水素(HF)が発生し、負極電極上に析出
したリチウムと反応して電池が破裂するといった問題が
ある。
【0004】上記の問題に対し、特開平4−51459
号公報では非フッ素系のバインダーであるスチレン・ブ
タジエン共重合体等を用いることが開示されている。こ
の場合、容易に電極を構成することが可能であるが、活
物質と集電体の密着性が充分とは云えない。また、特開
平6−203836号公報および特開平8−29812
2号公報では、ポリアミド酸やメトキシメチル置換ポリ
アミド系高分子を結着剤とした充放電サイクル寿命の長
い二次電池が提案されているが、電池の充放電サイクル
寿命が充分とは云えない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題を
解決し、電極活物質と集電体金属箔の密着性が良く、充
放電サイクルによる容量劣化を改善し、過充電、短絡等
により電池内の温度が異常上昇した場合でも電池破裂の
危険性が少なく、安全性の高い非水電解質二次電池を提
供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、正極活物質と
結着剤よりなる正極、負極活物質と結着剤よりなる負
極、および非水電解質より構成される非水電解質二次電
池において、正極または負極の結着剤が、下記(A)及
び(B)を含有する非水電解質二次電池に関する。 (A)ポリエーテルアミド樹脂、ポリエーテルアミドイ
ミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂およびポリアミドイ
ミド樹脂の中から選ばれる単独または2種以上の組み合
わせによる樹脂、 (B)ゴム系樹脂またはゴム系フィラー。
【0007】本発明においては、ポリエーテルアミド樹
脂またはポリエーテルアミドイミド樹脂が下記化6〔一
般式(I)〕で表される繰り返し単位を有する樹脂であ
ることが好ましい。
【化6】 〔ただし、一般式(I)中、R1、R2、R3及びR4はそ
れぞれ独立に水素、炭素数1〜9のアルキル基、炭素数
1〜9のアルコキシル基またはハロゲン原子を示し、X
は結合、−O−、−S−、−C(=O)−、−SO2−、
−S(=O)−、または化7、
【化7】 〔ここでR5及びR6はそれぞれ独立に水素、炭素数1〜
9のアルキル基、トリフルオロメチル基、トリクロロメ
チル基またはフェニル基を示す〕で表される基を示し、
繰り返し単位毎に相違してもよく、Yは化8
【化8】 〔ここで、Ar1は芳香族の2価の基を、Ar2は芳香族
の3価の基を示す〕で表される基を示し、Yは繰り返し
単位毎に相違してもよい。
【0008】本発明においては、ポリエーテルアミドイ
ミド樹脂が下記化9〔一般式(II)〕で表される繰り
返し単位を有する樹脂であることが好ましい。
【化9】 〔ただし、一般式(II)中のR1、R2、R3及びR4
それぞれ独立に水素、炭素数1〜9のアルキル基、炭素
数1〜9のアルコキシル基またはハロゲン原子を示し、
Xは結合、−O−、−S−、−C(=O)−、−SO
2−、−S(=O)−、または化10、
【化10】 〔ここでR5及びR6はそれぞれ独立に水素、炭素数1〜
9のアルキル基、トリフルオロメチル基、トリクロロメ
チル基、ハロゲン原子またはフェニル基を示す〕で表さ
れる基を示し、繰り返し単位毎に相違してもよく、Yは
2価の有機基を示す。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の非水電解質二次電
池について詳しく説明する。本発明に用いる(A)ポリ
エーテルアミド樹脂、ポリエーテルアミドイミド樹脂、
ポリエーテルイミド樹脂、およびポリアミドイミド樹脂
は前記一般式(I)で表される繰り返し単位を有する樹
脂であることが好ましく、具体的には、下記化11また
は化12で示されるポリエーテルアミドイミド樹脂、ポ
リエーテルアミド樹脂が例示される。
【化11】
【化12】
【0010】前記の一般式(I)で表される繰り返し単
位を有する重合体は、例えば、芳香族ジカルボン酸、芳
香族トリカルボン酸またはこれらの反応性誘導体と下記
化13〔一般式(III)〕で表される芳香族ジアミン
を重縮合させて製造することができる。
【化13】 〔ただし、一般式(III)中、R1、R2、R3、R4
よびXは、一般式(I)におけるR1、R2、R3、R4
よびXと同じ原子、基または結合を示す。〕
【0011】本発明に用いる(A)ポリエーテルアミド
イミド樹脂は前記一般式(II)で表される繰り返し単
位を有する樹脂であることが好ましく、具体的には、下
記化14で示されるポリエーテルアミドイミド樹脂が例
示される。
【化14】
【0012】前記の一般式(II)で表される繰り返し
単位を有する重合体としては、例えば、芳香族ジカルボ
ン酸、芳香族トリカルボン酸またはこれらの反応性誘導
体と前記一般式(III)で表される芳香族ジアミン、
または下記化15〔一般式(IV)〕で表されるジイソ
シアネートとを同時に反応させて製造することができ
る。
【化15】 〔ただし、一般式(IV)中、Zは2価の有機基を示
す。)
【0013】本発明におけるジイソシアネートとして
は、特に制限はされないが、4,4'−ジフェニルメタ
ンジイソシアネート(MDI)、2,6−トリレンジイ
ソシアネート(2,6−TDI)、2,4−トリレンジ
イソシアネート(2,4−TDI)、1,5−ナフタレ
ンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、p−
フェニレンジイソシアネート、4,4'−ジフェニルエ
ーテルジイソシアネート、m−キシリレンジイソシアネ
ート、m−テトラメチルキシリレンジイソシアネート等
の芳香族ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシア
ネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソ
シアネート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジ
イソシアネート、リジンジイソシアネート等の脂肪族ジ
イソシアネート、イソホロンジイソシアネート(IPD
I)、4,4'−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネ
ート(水添化 4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート)、トランスシクロヘキサン−1,4−ジイソシア
ネート、水添化m−キシリレンジイソシアネート等の脂
環式ジイソシアネート、3,9−ビス(3−イソシアネ
ートプロピル)−2,4,8,10−テトラピロ[5,
5]ウンデカン等の複素環式ジイソシアネートなどが挙
げられる。これらのジイソシアネートは単独で、または
2種以上を組合わせて用いられる。
【0014】本発明における(A)ポリエーテルアミド
樹脂、ポリエーテルアミドイミド樹脂、ポリエーテルイ
ミド樹脂、およびポリアミドイミド樹脂の中から選ばれ
る単独または2種以上の組み合わせによる樹脂の配合量
は、結着剤総量100重量部に対して20〜90重量部
であることが好ましい。(A)の配合量が20重量部未
満では、活物質と集電体との密着性に劣る傾向があり、
90重量部を超えると可とう性に劣る傾向がある。
【0015】本発明における(B)ゴム系樹脂またはゴ
ム系フィラーとしては、例えば、スチレン・エチレン・
ブチレン・スチレン共重合体、スチレン・ブタジエンゴ
ム、メタクリル酸メチル・ブタジエンゴム、アクリルニ
トリル・ブタジエンゴム、エチレン・プロピレン共重合
体(EPM)、エチレン・プロピレン・ジエン共重合体(E
PDM)、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ニトリルブ
タジエンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、ウレタ
ンゴム、多硫化ゴム、水素化ニトリルゴム、フッ素ゴム
(フッ化ビニリデン・三フッ化塩化エチレン共重合体、
フッ化ビニリデン・六フッ化プロピレン共重合体、フッ
化ビニリデン・六フッ化プロピレン・四フッ化エチレン
三元共重合体)、四フッ化エチレン・プロピレンゴム、
アクリルゴム(ACM)、クロロスルホン化ポリエチレン
ゴム、エピクロロヒドリンゴム(CO)、プロピレンオキ
サイドゴム、エチレン・アクリルゴム、ノルボルネンゴ
ム、ポリエーテル系特殊ゴム、シリコーンゴム、液状ゴ
ム等が挙げられる。これらは単独で、または2種以上組
合わせて用いられる。ただし、フィラーの形状、粒径に
ついては特に制限されるものではない。
【0016】本発明における(B)ゴム系樹脂またはゴ
ム系フィラーの配合量は、結着剤総量100重量部に対
して10〜80重量部であることが好ましい。(B)の
配合量が10重量部未満では、可とう性に劣る傾向があ
り、90重量部を超えると活物質と集電体との密着性に
劣る傾向がある。
【0017】本発明における正極活物質としては、二次
電池において通常用いられる物質が使用される。例え
ば、リチウム・コバルト複合酸化物、リチウム・ニッケ
ル複合酸化物、リチウム・コバルト・ニッケル複合酸化
物、リチウム・マンガン複合酸化物、二酸化マンガン、
酸化バナジウム、硫化鉄等が挙げられるが、特にこれら
に制限されるものではない。
【0018】本発明における負極活物質としては、二次
電池において通常用いられる物質が使用される。例え
ば、カーボン、コークス、有機高分子材料焼成体、ポリ
アセチレン、ポリピロール、ポリアニリン等が挙げられ
るが、特にこれらに制限されるものではない。
【0019】本発明における正極および負極の支持体で
ある集電体金属は、特に制限されるものではないが、例
えば、正極支持体としてはアルミニウムが、負極支持体
としては銅が例示される。
【0020】本発明における非水電解質には、従来より
公知の非水電解液を用いることができる。具体的にはエ
チレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ブチレン
カーボネート、プロピレンカーボネート等の有機溶媒
に、LiClO4、LiPF4、LiBF4、LiCl等のリチウム化合物を
溶解した非水電解液が挙げられる。また、本発明におけ
る非水電解質は、非水電解液だけでなく、ゲル電解質ま
たは固体電解質も使用することができる。
【0021】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明する
が、本発明はこれらにより制限されるものではない。
【0022】実施例1 (正極の作製)正極活物質として、LiCoO2を90重量
部、導電剤として黒鉛粉末(中越炭素社製、CGL−15)
を5重量部、結着剤としてN−メチル−2−ピロリドンに
溶解したポリフッ化ビニリデン(呉羽化学製 KFL-111
0)を5重量部として正極用ペーストを作製した。これ
を集電体である20μmのアルミ箔上に両面塗布し、1
20℃で2時間真空乾燥した。次にこれをプレスして、
再び120℃で5時間真空乾燥して正極を得た。 (負極の作製)平均粒径10μmの黒鉛粉末(中越炭素
社製、CGL-15)95重量部、結着剤としてN−メチル−2
−ピロリドンに溶解したポリエーテルアミドイミド樹脂
(日立化成工業製、HL−1210)80重量部とニトリルゴ
ム(日本ゼオン製、HF01)20重量部の割合で混合した
ものを5重量部用いて負極用ペーストを作製した。これ
を集電体である20μmの銅箔上に両面塗布し、120
℃で2時間真空乾燥した。次にこれをプレスして、さら
に120℃で5時間真空乾燥して負極を得た。 (二次電池の作製)正極フィルムと負極フィルムを25
μmのポリプロピレン製セパレタを介して渦巻き状に捲
回し、渦巻き状電極体を作製した。これを直径18m
m、高さ65mmの電池ケースに納入し、正極および負
極をそれぞれリードを取り付けた。この電池ケース内に
エチレンカーボネート(EC)とジメチルカーボネート(DE
C)を50:50の体積比で混合した溶媒に、LiPF6を1
モル/リットルの割合で溶解したものを注入して二次電
池を作製した。
【0023】実施例2 負極の結着剤にN−メチル−2−ピロリドンに溶解したポ
リエーテルアミドイミド樹脂(日立化成工業製、HL−12
10)60重量部とニトリルゴム(日本ゼオン製、HF01)
40重量部の割合で混合したものを5重量部用いたこと
以外は、実施例1と同様にして二次電池を作製した。
【0024】実施例3 負極の結着剤にN−メチル−2−ピロリドンに溶解したポ
リエーテルアミドイミド樹脂(日立化成工業製、HL−12
10)40重量部とニトリルゴム(日本ゼオン製、HF01)
60重量部の割合で混合したものを5重量部用いたこと
以外は、実施例1と同様にして二次電池を作製した。。
【0025】実施例4 負極の結着剤にN−メチル−2−ピロリドンに溶解したポ
リエーテルアミドイミド樹脂(日立化成工業製、HL−12
10)60重量部とスチレン・ブタジエンゴム(日本ゼオ
ン製、Nipol 2001)40重量部の割合で混合したものを
5重量部用いたこと以外は、実施例1と同様にして二次
電池を作製した。
【0026】実施例5 負極の結着剤にN−メチル−2−ピロリドンに溶解したポ
リエーテルアミド樹脂(日立化成工業製、HL−1250)6
0重量部とニトリルゴム(日本ゼオン製、HF01)40重
量部の割合で混合したものを5重量部用いたこと以外
は、実施例1と同様にして二次電池を作製した。
【0027】実施例6 正極および負極の結着剤にN−メチル−2−ピロリドンに
溶解したポリエーテルアミドイミド樹脂(日立化成工業
製、HL−1210)60重量部とニトリルゴム(日本ゼオン
製、HF01)40重量部の割合で混合したものを5重量部
用いたこと以外は、実施例1と同様にして二次電池を作
製した。
【0028】実施例7 正極および負極の結着剤にN−メチル−2−ピロリドンに
溶解したポリエーテルアミド樹脂(日立化成工業製、HL
−1250)60重量部とニトリルゴム(日本ゼオン製、HF
01)40重量部の割合で混合したものを5重量部用いた
こと以外は、実施例1と同様にして二次電池を作製し
た。
【0029】比較例1 正極および負極の結着剤にN−メチル−2−ピロリドンに
溶解したポリエーテルアミドイミド樹脂(日立化成工業
製、HL−1210)のみを5重量部とし、ニトリルゴム(日
本ゼオン製、HF01)を加えないこと以外は、実施例1と
同様にして二次電池を作製した。
【0030】比較例2 正極および負極の結着剤にN−メチル−2−ピロリドンに
溶解したポリエーテルアミド樹脂(日立化成工業製、HL
−1250)のみを5重量部とし、ニトリルゴム(日本ゼオ
ン製、HF01)を加えないこと以外は、実施例1と同様に
して二次電池を作製した。
【0031】比較例3 正極および負極の結着剤にN−メチル−2−ピロリドンに
溶解したポリフッ化ビニリデン(呉羽化学製 KFL-111
0)を5重量部とし、ニトリルゴム(日本ゼオン製、HF0
1)を加えないこと以外は、実施例1と同様にして二次
電池を作製した。
【0032】(活物質と集電体との接着強度)実施例1
〜7および比較例1〜3で作製した正負極の活物質と集
電体との接着強度を表1に示す。接着強度はセロハンテ
ープを各極の活物質表面に張り付けて、その一端をバネ
測りを取り付けて引っ張り、活物質層が集電体から剥離
したときの値を用いた。
【0033】(充放電サイクル特性)実施例1〜7およ
び比較例1〜3で作製した各電池について、室温状態で
充電電流1400mAで充電終止電圧4.2Vまで充電後、放電電
流1400mAで充電終止電圧2.5Vまで放電するという一連の
サイクル試験を行い、放電容量が初期容量の80%まで低
下するサイクル数(80%容量サイクル数)を測定した。
また、このときの各電極の電極状態を目視により観察
し、活物質と集電体との剥離の有無を確認した。その結
果を表1に示す。
【0034】実施例1〜7の電極は、活物質と集電体と
の密着性が強く、かつ可撓性にも優れ、充放電サイクル
時においても剥離が発生せず、良好な充放電サイクル特
性を示した。一方、比較例1および2では、電極の活物
質と集電体の密着性は優れるものの、可撓性に劣るた
め、電極の捲回時にクラックが発生し、十分な充放電サ
イクル特性を得ることができなかった。また、比較例3
では、活物質と集電体との密着性が弱く、充放電サイク
ル時において剥離が発生し、80%容量サイクル数も低
く、十分な充放電サイクル特性を得ることができなかっ
た。以上の結果より、本発明の非水電解質二次電池は、
活物質と集電体の密着性および電極の捲回性における可
撓性に優れ、かつ充放電サイクル特性が良好であること
が示される。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】本発明により、各正負極の極活物質と集
電体との密着性が良く、良好な充放電サイクル特性を示
す非水電解質二次電池が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 健博 千葉県市原市五井南海岸14番地 日立化成 工業株式会社五井工場内 (72)発明者 為重 和巳 千葉県市原市五井南海岸14番地 日立化成 工業株式会社五井工場内 Fターム(参考) 5H029 AJ05 AJ12 AK03 AL07 AM03 AM05 AM07 AM11 DJ08 EJ12 HJ02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極活物質と結着剤よりなる正極、負極
    活物質と結着剤よりなる負極、および非水電解質より構
    成される非水電解質二次電池において、正極または負極
    の結着剤が、下記(A)及び(B)を含有する非水電解
    質二次電池。 (A)ポリエーテルアミド樹脂、ポリエーテルアミドイ
    ミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂およびポリアミドイ
    ミド樹脂の中から選ばれる単独または2種以上の組み合
    わせによる樹脂、 (B)ゴム系樹脂またはゴム系フィラー。
  2. 【請求項2】 ポリエーテルアミド樹脂またはポリエー
    テルアミドイミド樹脂が下記化1〔一般式(I)〕で表
    される繰り返し単位を有する樹脂である請求項1記載の
    非水電解質二次電池。 【化1】 〔ただし、一般式(I)中、R1、R2、R3及びR4はそ
    れぞれ独立に水素、炭素数1〜9のアルキル基、炭素数
    1〜9のアルコキシル基またはハロゲン原子を示し、X
    は結合、−O−、−S−、−C(=O)−、−SO2−、
    −S(=O)−、または化2、 【化2】 〔ここでR5及びR6はそれぞれ独立に水素、炭素数1〜
    9のアルキル基、トリフルオロメチル基、トリクロロメ
    チル基またはフェニル基を示す〕で表される基を示し、
    繰り返し単位毎に相違してもよく、Yは化3 【化3】 〔ここで、Ar1は芳香族の2価の基を、Ar2は芳香族
    の3価の基を示す〕で表される基を示し、Yは繰り返し
    単位毎に相違してもよい。
  3. 【請求項3】 ポリエーテルアミドイミド樹脂が下記化
    4〔一般式(II)〕で表される繰り返し単位を有する
    樹脂である請求項1記載の非水電解質二次電池。 【化4】 〔ただし、一般式(II)中のR1、R2、R3及びR4
    それぞれ独立に水素、炭素数1〜9のアルキル基、炭素
    数1〜9のアルコキシル基またはハロゲン原子を示し、
    Xは結合、−O−、−S−、−C(=O)−、−SO
    2−、−S(=O)−、または化5、 【化5】 〔ここでR5及びR6はそれぞれ独立に水素、炭素数1〜
    9のアルキル基、トリフルオロメチル基、トリクロロメ
    チル基、ハロゲン原子またはフェニル基を示す〕で表さ
    れる基を示し、繰り返し単位毎に相違してもよく、Yは
    2価の有機基を示す。
JP10274475A 1998-09-29 1998-09-29 非水電解質二次電池 Pending JP2000106185A (ja)

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