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JP2000105203A - 欠陥検査装置およびその方法 - Google Patents

欠陥検査装置およびその方法

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JP2000105203A
JP2000105203A JP11206078A JP20607899A JP2000105203A JP 2000105203 A JP2000105203 A JP 2000105203A JP 11206078 A JP11206078 A JP 11206078A JP 20607899 A JP20607899 A JP 20607899A JP 2000105203 A JP2000105203 A JP 2000105203A
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稔 野口
Yoshimasa Oshima
良正 大島
Hidetoshi Nishiyama
英利 西山
Shunichi Matsumoto
俊一 松本
Yukio Kenbo
行雄 見坊
Ryoji Matsunaga
良治 松永
Shigetoshi Sakai
恵寿 酒井
Takanori Ninomiya
隆典 二宮
Tetsuya Watanabe
哲也 渡邊
Hisato Nakamura
寿人 中村
Takahiro Jingu
孝広 神宮
Yoshio Morishige
良夫 森重
Shuichi Chikamatsu
秀一 近松
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Hitachi High Tech Corp
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Hitachi Ltd
Hitachi Electronics Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】基板上にパターンを形成し対象物を製作して行
く製造工程で発生する異物等の欠陥を検出する際に、パ
ターンからの回折光を低減するために回折光が入らない
方向から直線上の高効率照明を実現し、パターンによる
信号のばらつきに応じてしきい値を設定することによ
り、検出感度およびスループットを向上する欠陥検査装
置およびその方法を提供することにある。 【解決手段】本発明では、パターンからの散乱光を低減
する方向から照明する高効率照明光学系により、信号の
ばらつきの原因であるパターンからの散乱光を低減し、
さらに、チップ内の領域毎に算出した信号のばらつきを
もとにしきい値を設定する手段により、検出しきい値を
低減し、検出感度の向上およびスループットの向上を実
現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造工程、
液晶表示素子製造工程プリント基板製造工程等、基板上
にパターンを形成して対象物を製作していく製造工程
で、発生する異物等の欠陥を検出し、分析して対策を施
す製造工程における異物等の欠陥の発生状況を検査する
欠陥検査装置およびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体製造工程では、半導体基板
(ウエハ)上に異物が存在すると配線の絶縁不良や短絡
などの不良原因になり、さらに半導体素子が、微細化し
て半導体基板中に微細な異物が存在した場合にこの異物
が、キャパシタの絶縁不良やゲート酸化膜などの破壊の
原因にもなる。これらの異物は、搬送装置の可動部から
発生するものや、人体から発生するもの、プロセスガス
による処理装置内で反応生成されたもの、薬品や材料に
混入していたものなど種々の原因により種々の状態で混
入される。同様の液晶表示素子製造工程でも、パターン
上に異物が混入したり、何らかの欠陥が生じると、表示
素子として使えないものになってしまう。プリント基板
の製造工程でも状況は同じであって、異物の混入はパタ
ーンの短絡、不良接続の原因に成る。従来のこの種の半
導体基板上の異物を検出する技術の1つとして、特開昭
62−89336号公報(従来技術1)に記載されてい
るように、半導体基板上にレーザを照射して半導体基板
上に異物が付着している場合に発生する異物からの散乱
光を検出し、直前に検査した同一品種半導体基板の検査
結果と比較することにより、パターンによる虚報を無く
し、高感度かつ高信頼度な異物及び欠陥検査を可能にす
るものがある。また、特開昭63−135848号公報
(従来技術2)に開示されているように、半導体基板上
にレーザを照射して半導体基板上に異物が付着している
場合に発生する異物からの散乱光を検出し、この検出し
た異物をレーザフォトルミネッセンスあるいは2次X線
分析(XMR)などの分析技術で分析するものがある。
【0003】また、上記異物を検査する技術として、ウ
エハにコヒーレント光を照射してウエハ上の繰り返しパ
ターンから射出する光を空間フィルターで除去し繰り返
し性を持たない異物や欠陥を強調して検出する方法が知
られている。また、ウエハ上に形成された回路パターン
に対して該回路パターンの主要な直線群に対して45度
傾けた方向から照射して主要な直線群からの0次回折光
を対物レンズの開口内に入力させないようにした異物検
査装置が、特開平1−117024号公報(従来技術
3)において知られている。この従来技術3において
は、主要な直線群ではない他の直線群を空間フィルタで
遮光することについても記載されている。また、異物等
の欠陥検査装置およびその方法に関する従来技術として
は、特開平1−250847号公報(従来技術4)、特
開平6−258239号公報(従来技術5)、特開平6
−324003号公報(従来技術6)、特開平8−21
0989号公報(従来技術7)、および特開平8−27
1437号公報(従来技術8)が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術1〜8では、繰り返しパターンや非繰り返しパタ
ーンが混在する基板上の微細な異物等の欠陥を、高感度
で、且つ高速で検出することは容易にできなかった。即
ち、上記従来技術1〜8では、たとえばメモリのセル部
等の繰り返し部分以外の部分では、検出感度(最小検出
異物寸法)が著しく落ちるという課題があった。また、
上記従来技術1〜8では、照明光を透過するような酸化
膜上では、感度が著しく落ちる等の課題があった。ま
た、上記従来技術1〜8では、微細な異物等の欠陥を検
出できないと言う課題があった。
【0005】また、上記従来技術1〜8では、半導体製
造工程の量産立上げ時と量産ラインとが区別されておら
ず、量産立上げ作業で使用した検査装置がそのまま量産
ラインでも適用されており、量産ラインでは異物発生を
いち早く感知し対策を施す必要がある。ところが従来の
欠陥検査装置は装置規模が大きく、独立して設置せざる
おえない構成であったため、製造ラインで処理した半導
体基板、液晶表示素子基板およびプリント基板を検査装
置の箇所に持ち込んで異物および欠陥の検査をするもの
であった。したがって、これら基板の搬送、異物および
欠陥の検査に時間を要し、全数の検査が難しかったり、
抜き取り検査であっても十分な検査頻度を得ることは難
しかった。また、このような構成には人手が必要であっ
た。
【0006】本発明の目的は、上記課題を解決すべく、
繰り返しパターンと非繰り返しパターンとパターンなし
とが混在する被検査対象基板に対して、微小な異物等の
欠陥を高速で、しかも高精度に検査できるようにした欠
陥検査装置およびその方法を提供することにある。ま
た、本発明の他の目的は、全数の検査、十分な検査頻度
の抜き取り検査実現し、高効率の基板製造ラインを構築
できるようにした欠陥検査装置およびその方法を提供す
ることにある。また、本発明の更なる他の目的は、通常
の安価な光源、例えばレーザ光源から出射されるガウス
ビーム光束の光量を有効利用し、0.1μm程度以下の
極微小な異物等の欠陥をも、高感度で、且つ高速で検査
できるようにした欠陥検査装置およびその方法を提供す
ることにある。また、本発明の更なる他の目的は、例え
ばレーザ光源から出射されるガウスビーム光束の光量を
有効利用し、しかも検出光学系において光軸から離れる
に従ってMTFが低下するに従って被検査対象基板上の
検出領域の周辺部における照度不足を解消し、0.1μ
m程度以下の極微小な異物等の欠陥をも、高感度で、且
つ高速で検査できるようにした欠陥検査装置およびその
方法を提供することにある。
【0007】また、本発明の更なる他の目的は、被検査
対象基板上に配列された構造物内の各種回路パターン領
域に合わせて判定基準であるしきい値レベルを最適な感
度に設定して虚報を著しく増加させることなく、真の異
物等の欠陥を検査できる欠陥検査装置を提供することに
ある。また、本発明の更なる他の目的は、被検査対象基
板上に配列された構造物内の各種回路パターン領域にお
いて検出したい異物等の欠陥サイズに合わせて判定基準
であるしきい値レベルを設定して検出したいサイズの異
物等の欠陥を検査することができる欠陥検査装置を提供
することにある。また、本発明の更なる他の目的は、被
検査対象基板上に配列された構造物内の各種回路パター
ン領域において存在する異物等の欠陥のサイズを推定で
きるようにして異物等の欠陥を検査することができる欠
陥検査装置を提供することにある。
【0008】また、本発明の更なる他の目的は、半導体
基板を高効率で、歩留まりよく製造できるようにした半
導体基板の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、長手方向にはほぼ平行光からなるスリッ
ト状ビームを、回路パターンが形成された被検査対象基
板に対して、該基板の法線方向から所定の傾き(π/2
−α1)を有し、前記回路パターンの主要な直線群に対
して平面上所定の傾きφ1を有し、長手方向が前記被検
査対象基板を載置して走行させるステージの走行方向に
対してほぼ直角になるように照明する照明過程と、該照
明過程で照明された被検査対象基板上に存在する異物等
の欠陥から得られる反射散乱光をイメージセンサで受光
して信号に変換して検出する検出過程と、該検出過程で
検出された信号に基いて異物等の欠陥を示す信号を抽出
する欠陥判定過程とを有することを特徴とする欠陥検査
方法である。また、本発明は、前記欠陥検査方法におけ
る検出過程において、被検査対象基板上に存在する回路
パターンの少なくとも繰り返しパターンからの回折光パ
ターンを空間フィルタによって遮光することを特徴とす
る。また、本発明は、前記欠陥検査方法における欠陥判
定過程において、本来同一の回路パターンが形成された
箇所またはその近傍から前記検出によって得られる信号
に基にしてばらつきを算出し、該算出されたばらつきに
基づいて設定される判定基準(しきい値)を基に前記検
出された信号から異物等の欠陥を示す信号を抽出するこ
とを特徴とする。また、本発明は、前記欠陥検査方法に
おける欠陥判定過程において、前記検出された信号に対
して前記回路パターンを構成する各種領域毎に設定され
た判定基準(しきい値)に基いて異物等の欠陥を示す信
号を抽出することを特徴とする。また、本発明は、前記
欠陥検査方法における照明過程において、スリット状ビ
ームの回路パターンの主要な直線群に対する平面上の傾
きφ1が45度程度であることを特徴とする。
【0010】また、本発明は、回路パターンが形成され
た被検査対象基板を載置して走行させるステージと、光
源から出射されるビームを、長手方向にはほぼ平行光か
らなるスリット状ビームにして、前記被検査対象基板に
対して、該基板の法線方向から所定の傾き(π/2−α
1)を有し、前記回路パターンの主要な直線群に対して
平面上所定の傾きφ1を有し、長手方向が前記ステージ
の走行方向に対してほぼ直角になるように照明する照明
光学系と、該照明光学系によってスリット状ビームが照
明された被検査対象基板上に存在する異物等の欠陥から
得られる反射散乱光をイメージセンサで受光して信号に
変換して検出する検出光学系と、該検出光学系のイメー
ジセンサから検出された信号に基いて異物等の欠陥を示
す信号を抽出する画像処理部とを備えたことを特徴とす
る欠陥検査装置である。また、本発明は、前記欠陥検査
装置における画像処理部において、本来同一の回路パタ
ーンが形成された箇所またはその近傍から前記検出光学
系のイメージセンサから検出によって得られる信号に基
にしてばらつきを算出し、該算出されたばらつきに基づ
いて判定基準(しきい値)を設定する判定基準設定手段
と該判定基準設定手段で設定された判定基準を基に前記
検出光学系のイメージセンサから検出された信号から異
物等の欠陥を示す信号を抽出する抽出手段とを有するこ
とを特徴とする。また、本発明は、前記欠陥検査装置に
おける画像処理部において、前記検出された信号に対し
て前記回路パターンを構成する各種領域毎に設定された
判定基準に基いて異物等の欠陥を示す信号を抽出する手
段を有することを特徴とする。また、本発明は、前記欠
陥検査装置における検出光学系において、光軸が、被検
査対象基板に対してほぼ垂直であることを特徴とする。
【0011】また、本発明は、前記欠陥検査装置におけ
る照明光学系において、光源がレーザ光源であることを
特徴とする。また、本発明は、前記欠陥検査装置におけ
る照明光学系において、円錐表面に近似する形状の絞る
光学要素を有することを特徴とする。また、本発明は、
前記欠陥検査装置における照明光学系において、更に、
白色光を法線に対して傾けた方向から照明する光学系を
備えたことを特徴とする。また、本発明は、前記欠陥検
査装置における検出光学系において、空間フィルタを備
えたことを特徴とする。また、本発明は、前記欠陥検査
装置において、検出光学系におけるイメージセンサをT
DIセンサで構成することを特徴とする。また、本発明
は、前記TDIセンサがアンチブルーミングタイプであ
ることを特徴とする。
【0012】また、本発明は、前記欠陥検査装置におけ
る検出光学系において、光軸を被検査対象基板の法線に
対して傾けたことを特徴とする。また、本発明は、被検
査対象物の表面に対して法線方向からある傾きを持って
光を照明し、被検査対象物の表面内の少なくとも一方向
に照明光束を絞るための円錐表面に近似した形状の光学
要素を有する照明光学系と、前記被検査対象物から反射
する光をイメージセンサで受光して信号に変換して検出
する検出光学系と、該検出光学系で検出された信号を処
理する画像処理部とを備えたことを特徴とする欠陥検査
装置である。また、本発明は、被検査対象物の表面に対
して光を照明する照明光学系と、生み出された電荷を蓄
積する手段と蓄積した電荷がある一定量を越えた際に該
一定量を超えた電荷を流し出す電流経路と該一定量まで
の範囲の蓄積された電荷を読み出す手段とで構成される
イメージセンサを有し、前記被検査対象物から反射する
光を、前記イメージセンサで受光して信号に変換して検
出する検出光学系と、該検出光学系で検出された信号を
処理する画像処理部とを備えたことを特徴とする欠陥検
査装置である。
【0013】また、本発明は、前記欠陥検査装置におけ
る検出光学系において、被検査対象物からの反射光束を
分岐し、該分岐される一つの反射光束の強度を他の一つ
の反射光束の強度の概ね1/100にする分岐光学系
と、該分岐光学系で分岐された各反射光束の受光する複
数のイメージセンサとを有することを特徴とする。ま
た、本発明は、被検査対象物の表面に対して光を照明す
る照明光学系と、前記被検査対象物の表面に形成された
パターンからの散乱光を遮光するようにほぼ平行に設置
された線状の複数の遮光手段を有し、光軸が前記被検査
対象物の表面の法線方向からある一定角度の傾きを有
し、前記被検査対象物から反射する光を光電変換手段で
受光して信号に変換して検出する検出光学系と、該検出
光学系で検出された信号を処理する画像処理部とを備え
たことを特徴とする欠陥検査装置である。また、本発明
は、複数のほぼ同一形状の構造物が配列された被検査対
象物の表面に対して光を照明する照明光学系と、被検査
対象物からの反射光をイメージセンサで受光して画像信
号に変換して検出する検出光学系と、該検出光学系から
検出された画像信号を基に同一形状の構造物の対応する
対応画素またはその近傍の画素について画像信号のばら
つきを算出し、該算出されたばらつきに応じて異物等の
欠陥の存在を判定する画素の信号レベルの判定基準(し
きい値)を設定する判定基準設定手段と該判定基準設定
手段で設定された判定基準を基に前記検出光学系から検
出された画像信号に対して欠陥の存在を判定する判定手
段とを有し、前記画像信号を処理する画像処理部とを備
えたことを特徴とする欠陥検査装置である。
【0014】また、本発明は、前記欠陥検査装置におけ
る画像処理部には、前記画像信号のばらつきに対する前
記判定基準の倍率を設定する設定手段を有することを特
徴とする。また、本発明は、複数のほぼ同一形状の構造
物が配列された被検査対象物の表面に対して光を照明す
る照明光学系と、被検査対象物からの反射光をイメージ
センサで受光して画像信号に変換して検出する検出光学
系と、該検出光学系から検出された画像信号を基に同一
形状の構造物の対応する画素についての画像信号の差分
値を算出する差分値算出手段と異物等の欠陥の存在を判
定する画素に近隣する複数の画素における前記差分値算
出手段で算出された差分値のばらつきを算出し、該算出
されたばらつきに応じて異物等の欠陥の存在を判定する
画素の信号レベルの判定基準を設定する判定基準設定手
段と該判定基準設定手段で設定された判定基準を基に前
記検出光学系から検出された画像信号に対して欠陥の存
在を判定する判定手段とを有し、前記画像信号を処理す
る画像処理部とを備えたことを特徴とする欠陥検査装置
である。また、本発明は、前記欠陥検査装置における画
像処理部には、前記判定手段で判定された欠陥の検査結
果と前記判定基準設定手段で設定された判定基準に対応
するデータとを出力する出力手段を有することを特徴と
する。
【0015】また、本発明は、複数のほぼ同一形状の構
造物が配列された被検査対象物の表面に対して光を照明
する照明光学系と、被検査対象物からの反射光をイメー
ジセンサで受光して画像信号に変換して検出する検出光
学系と、該検出光学系から検出された画像信号に対して
判定基準を基に欠陥の存在を判定する判定手段と該判定
手段において判定される判定基準についての同一形状の
構造物に対するマップ情報もしくは画像を表示する表示
手段とを有する画像処理部とを備えたことを特徴とする
欠陥検査装置である。また、本発明は、前記欠陥検査装
置における画像処理部には、エリア優先モード、標準モ
ード、および感度優先モードに応じて前記判定基準を設
定可能な手段を有することを特徴とする。また、本発明
は、複数のほぼ同一形状の構造物が配列された被検査対
象物の表面に対して光を照明する照明光学系と、被検査
対象物からの反射光をイメージセンサで受光して画像信
号に変換して検出する検出光学系と、該検出光学系から
検出された画像信号に対して判定基準を基に欠陥の存在
を判定する判定手段と該判定手段において判定される判
定基準とそれに対応する検査面積に関する指標との関係
を表示する表示手段とを有する画像処理部とを備えたこ
とを特徴とする欠陥検査装置である。
【0016】また、本発明は、複数のほぼ同一形状の構
造物が配列された被検査対象物の表面に対して光を照明
する照明光学系と、被検査対象物からの反射光をイメー
ジセンサで受光して画像信号に変換して検出する検出光
学系と、該検出光学系から検出された画像信号に対して
判定基準を基に欠陥の存在を判定する判定手段と該判定
手段において判定される判定基準に対応した同一形状の
構造物に対する感度情報を表示する表示手段とを有する
画像処理部とを備えたことを特徴とする欠陥検査装置で
ある。また、本発明は、複数のほぼ同一形状の構造物が
配列された被検査対象物の表面に対して光を照明する照
明光学系と、被検査対象物からの反射光をイメージセン
サで受光して画像信号に変換して検出する検出光学系
と、判定基準を、前記同一形状の構造物における下地の
状態に対応させて変えて設定する判定基準設定手段と該
判定基準設定手段によって設定された判定基準を基に、
前記検出光学系から検出された画像信号に対して欠陥の
存在を判定する判定手段とを有し、前記画像信号に対し
て処理する画像処理部とを備えたことを特徴とする欠陥
検査装置である。また、本発明は、複数のほぼ同一形状
の構造物が配列された被検査対象物の表面に対して光を
照明する照明光学系と、被検査対象物からの反射光をイ
メージセンサで受光して画像信号に変換して検出する検
出光学系と、欠陥のサイズを指定する指定手段と該指定
手段によって指定された欠陥のサイズに応じて判定基準
を設定する判定基準設定手段と該判定基準設定手段によ
って設定された判定基準を基に、前記検出光学系から検
出された画像信号に対して欠陥の存在を判定する判定手
段とを有し、前記画像信号に対して処理する画像処理部
とを備えたことを特徴とする欠陥検査装置である。
【0017】また、本発明は、複数のほぼ同一形状の構
造物が配列された被検査対象物の表面に対して光を照明
する照明光学系と、被検査対象物からの反射光をイメー
ジセンサで受光して画像信号に変換して検出する検出光
学系と、欠陥のサイズを指定する指定手段と該指定手段
された欠陥のサイズに応じて前記照明光学系で照明され
る照明光のパワーを制御する制御系とを有し、前記検出
光学系から検出される画像信号に対して処理する画像処
理部とを備えたことを特徴とする欠陥検査装置である。
また、本発明は、ステージ上に載置され、複数のほぼ同
一形状の構造物が配列された被検査対象物の表面に対し
て光を照明する照明光学系と前記被検査対象物からの反
射光をイメージセンサで受光して画像信号に変換して検
出する検出光学系とを有する撮像光学系と、該撮像光学
系の検出光学系から検出された画像信号に対して判定基
準を基に欠陥の存在を判定する判定手段を有する画像処
理部と、更に、前記被検査対象物上の光学像を観察する
ために前記撮像光学系と並設された光学観察顕微鏡とを
備えたことを特徴とする欠陥検査装置である。
【0018】また、本発明は、前記欠陥検査装置におけ
る光学観察顕微鏡を紫外線光学観察顕微鏡で構成するこ
とを特徴とする。また、本発明は、被検査対象物の表面
に対して光を照明する照明光学系と、被検査対象物から
反射する光を光電変換手段で受光して信号に変換して検
出する検出光学系と、該検出光学系で検出した信号を処
理して欠陥検査を行ない、この欠陥検査結果を欠陥の存
在するパターン情報を含めて出力する手段を有する画像
処理部とを備えたことを特徴とする欠陥検査装置であ
る。また、本発明は、前記欠陥検査装置における画像処
理部の手段において、出力されるパターン情報が、構造
物の設計データから得られた情報であることを特徴とす
る。また、本発明は、被検査対象物の表面に対して光を
照明する照明光学系と、被検査対象物から反射する光を
光電変換手段で受光して信号に変換して検出する検出光
学系と、該検出光学系で検出した信号を処理して欠陥の
信号レベルを抽出し、この抽出された欠陥の信号レベル
を欠陥の大きさを示すように補正し、この補正された欠
陥の信号レベルを出力する手段を有する画像処理部とを
備えた欠陥検査装置である。
【0019】また、本発明は、前記欠陥検査装置におけ
る手段において、欠陥の信号レベルの補正を、照明強
度、または構造物表面の反射率のデータに基いて行なう
ことを特徴とする。また、本発明は、前記欠陥検査装置
における照明光学系において、前記スリット状ビーム光
束として、前記光源から出射されるビームを、前記被検
査対象基板上における検出領域に対して、該検出領域の
光軸から周辺部までの長さをほぼ標準偏差とするガウス
分布となる照度分布を有するように整形してスリット状
ガウスビーム光束を得る光学系を有することを特徴とす
る。また、本発明は、前記欠陥検査装置における照明光
学系において、前記スリット状ビーム光束として、前記
光源から出射されるビームを、前記被検査対象基板上に
おける検出領域に対して、該検出領域の中心部の照度に
対する検出領域の周辺部の照度の比が0.46〜0.7
3程度になるように前記検出領域の光軸を中心とする周
辺部間の長さに径もしくは長軸長さを適合させて整形し
てスリット状ガウスビーム光束を得る光学系を有するこ
とを特徴とする。また、本発明は、前記欠陥検査装置に
おける照明光学系で照明されるスリット状ガウスビーム
光束が、DUVビーム光束であることを特徴とする。ま
た、本発明は、前記欠陥検査装置において、検出光学系
におけるイメージセンサをTDIイメージセンサで構成
することを特徴とする。
【0020】以上説明したように、前記構成によれば、
繰り返しパターンと非繰り返しパターンとパターンなし
とが混在する被検査対象基板に対して、微小な異物等の
欠陥を高速で、しかも高精度に検査することができる。
また、前記構成によれば、通常の安価な光源、例えばレ
ーザ光源から出射されるガウスビーム光束の光量を有効
利用し、0.1μm程度以下の極微小な異物等の欠陥を
も、高感度で、且つ高速で検査することができる。ま
た、前記構成によれば、例えばレーザ光源から出射され
るガウスビーム光束の光量を有効利用し、しかも検出光
学系において光軸から離れるに従ってMTFが低下する
に従って被検査対象基板上の検出領域の周辺部における
照度不足を解消し、0.1μm程度以下の極微小な異物
等の欠陥をも、高感度で、且つ高速で検査できるように
した欠陥検査装置およびその方法を提供することにあ
る。また、前記構成によれば、被検査対象基板上に配列
された構造物内の各種回路パターン領域に合わせて判定
基準であるしきい値レベルを最適な感度に設定して虚報
を著しく増加させることなく、真の異物等の欠陥を検査
することができる。
【0021】また、前記構成によれば、被検査対象基板
上に配列された構造物内の各種回路パターン領域におい
て検出したい異物等の欠陥サイズに合わせて判定基準で
あるしきい値レベルを設定して検出したいサイズの異物
等の欠陥を検査することができる。また、前記構成によ
れば、被検査対象基板上に配列された構造物内の各種回
路パターン領域において存在する異物等の欠陥のサイズ
を推定できるようにして異物等の欠陥を検査することが
できる。また、前記構成によれば、全数の検査、十分な
検査頻度の抜き取り検査実現し、高効率の基板製造ライ
ンを構築することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明に係る実施の形態を図を用
いて説明する。まず、本発明に係る異物等の欠陥を検査
する被検査対象物1について図1および図2を用いて説
明する。異物等の欠陥を検査する被検査対象物1として
は、図1に示すように、メモリLSIからなるチップ1
aaを所定の間隔で2次元に配列した半導体ウエハ1a
がある。そして、メモリLSIからなるチップ1aaに
は、主としてメモリセル領域1abと、デコーダやコン
トロール回路等からなる周辺回路領域1acと、その他
の領域1adとが形成されている。メモリセル領域1a
bは、最小線幅が例えば0.1〜0.3μm程度のメモ
リセルパターンを2次元に規則的に配列して(繰り返し
て)形成している。しかしながら、周辺回路領域1ac
は、最小線幅が例えば0.2〜0.4μm程度のパター
ンを2次元的に規則的に配列されていない非繰り返しパ
ターンで形成されている。また、その他の領域として
は、例えば、ボンディングエリア領域(最小線幅が例え
ば10μmオーダ程度で、パターンなしに近い)があ
る。
【0023】異物等の欠陥を検査する被検査対象物1と
しては、図2に示すように、マイコン等のLSIからな
るチップ1baを所定の間隔で2次元に配列した半導体
ウエハ1bがある。そして、マイコン等のLSIからな
るチップ1baは、主としてレジスタ群領域1bbと、
メモリ部領域1bcと、CPUコア部領域1bdと、入
出力部領域1beとで形成されている。なお、図2は、
メモリ部領域1bcと、CPUコア部領域1bdと、入
出力部領域1beとの配列を概念的に示したものであ
る。レジスタ群領域1bbおよびメモリ部領域1bc
は、最小線幅が0.1〜0.3μm程度のパターンを2
次元に規則的に配列して(繰り返して)形成している。
CPUコア部領域1bdおよび入出力部領域1beは、
最小線幅が0.1〜0.3μm程度のパターンを非繰り
返しで形成している。このように、異物等の欠陥を検査
する被検査対象物1は、半導体ウエハを対象としても、
チップは規則的に配列されているが、チップ内において
は、最小線幅が領域毎に異なり、しかもパターンが繰り
返し、非繰り返し、なしであったり、様々な形態が考え
られる。
【0024】本発明に係る異物等の欠陥検査装置および
方法は、このような被検査対象物1において、チップ内
の非繰り返しパターン領域上の直線群からなるパターン
(線状パターン)からの0次回折光を、図12および図
21に示すように対物レンズの入射瞳20a、20cに
入射させないようにすると共に非繰り返しパターン領域
上に存在する異物等の欠陥によって生じる散乱光を受光
することによって異物等の欠陥から信号を検出できるよ
うにし、その欠陥の位置座標を算出できるようにした。
また、本発明に係る異物等の欠陥検査装置および方法
は、上記被検査対象物1では、欠陥にならないプロセス
の微妙な違い、検出時のノイズ等により背景信号にばら
つきが生じたとしても、このばらつきに応じて異物等の
欠陥を抽出するための閾値を設定することによって異物
等の欠陥の検出感度およびスループットを向上するよう
にした。
【0025】次に、本発明に係る異物等の欠陥検査装置
の第1の実施の形態を図3および図4を用いて説明す
る。異物等の欠陥検査装置の第1の実施の形態は、基板
設置台304、xyzステージ301、302、303
およびステージコントローラ305から構成されるステ
ージ部300と、レーザ光源101、凹レンズ102お
よび凸レンズ103より構成されるビームスプリッタ、
および円錐曲面を持つ照明レンズ104より構成される
3つの照明光学系部100と、検出レンズ201、空間
フィルタ202、結像レンズ203、ND(Neutral De
nsity)フィルタ207、ビームスプリッター204、
偏光素子208、TDIセンサ等の1次元検出器(イメ
ージセンサ)205、206より構成される検出光学系
部200と、図4に示すようにA/D変換部401、例
えばチップ間は必ずパターンが繰り返されることから1
チップ分遅延させるデータメモリ402、チップ間の信
号の差をとる差分処理回路403、チップ間の差信号を
一時記憶するメモリ404、差信号における通常でない
最大および最小の信号を除去する最大最小除去回路40
5、信号レベルsの2乗算出回路406、信号レベルs
の算出回路407、個数カウント回路408、sの2乗
を積分する2乗和算出回路409、sを積分する和算出
回路410、ばらつきを求めるためのサンプリング個数
nを算出する計数回路411、上限判定基準(正側閾
値)算出回路412、下限判定基準(負側閾値)算出回
路413、比較回路414、415、異物等の欠陥検出
結果を記憶すると共に欠陥検出結果を出力する出力手段
417より構成される演算処理部400と、白色光源1
06、照明レンズ107より構成される白色照明光学系
部500とにより構成される。特に、TDIセンサとし
ては、アンチブルーミングタイプが望ましい。このよう
にTDIセンサとして、アンチブルーミングタイプを用
いると、飽和領域近傍での異物等の欠陥検査が可能とな
る。
【0026】なお、演算処理部400については、後で
詳しく説明する。3つの照明光学系部100は、レーザ
光源101から射出された光を、凹レンズ102および
凸レンズ103より構成されるビームスプリッタ、円錐
曲面を持つ照明レンズ104を通して、図5に示すよう
にスリット状のビーム3を平面的に3方向10、11、
12から載置台304上に設置されたウエハ(被検査対
象基板)1に対して上記スリット状のビーム3の長手方
向がチップの配列方向に向くように照明するよう構成さ
れる。なお、照明光として、スリット状のビーム3にす
るのは、異物等の欠陥の検査を高速化を実現したためで
ある。即ち、図5に示すように、xステージ301の走
査方向のx方向およびyステージ302の走査方向のy
方向に向けてチップ2を配列したウエハ1上に照明され
るビーム3は、yステージ302の走査方向yに狭く、
その垂直方向x(xステージ301の走査方向)に広い
スリットビームで照明する。そして、このスリット状の
ビーム3は、y方向には、光源の像が結像するように、
x方向には、平行光になるように照明される訳である。
なお、3方向10、11、12からのスリット状のビー
ム3の照明は、個別に行ってもよいし、また2方向1
0、12からは同時に行ってもよい。ところで、スリッ
ト状のビーム3の長手方向を、ウエハ(被検査対象基
板)1に対してチップの配列方向に向け、且つyステー
ジ302の走査方向yに対して直角にしたのは、TDI
センサ205、206の積分方向とステージの走行方向
とを平行に保つことができるようにして、図14に示す
ように、通常のTDIセンサを用いることができるよう
にし、しかも画像信号のチップ間比較を簡素化すること
ができると共に欠陥位置座標の算出も容易に行うことが
でき、その結果異物等の欠陥検査の高速化を実現できる
ようにした。特に、方向10および12からのスリット
状のビーム3の照明で、ウエハ(被検査対象基板)1に
対してチップの配列方向に向け、且つyステージ302
の走査方向yに対して直角になるようにするためには、
円錐曲面を持つ照明レンズ104が必要となる。
【0027】図6に円錐形状の照明レンズ104を示
す。この照明レンズ104は、シリンドリカルレンズの
長手方向の位置で、焦点距離が異なり、直線的にこの焦
点距離を変えたレンズである。この構成により、図6に
示すように斜めから照明(α1,φ1の傾きを両立)し
ても、y方向に絞り込み、x方向にコリメートされたス
リット状のビーム3で照明することができる。即ち、こ
の照明レンズ104により、図9(a)に示すようなx
方向に平行光を有し、かつφ1=45度付近の照明を実
現することができる。特に図9(a)に示すように、ス
リット状のビーム3をx方向に平行光にすることによっ
て、主要な直線群がx方向およびy方向を向いた回路パ
ターンから回折光パターンが得られ、空間フィルタ20
2によって遮光することができることになる。次に、円
錐曲面を持つ照明レンズ104の製造方法について、図
7および図8を用いて説明する。この円錐レンズ104
は、ガラス或いは石英等を材料にして、所定の底面積お
よび高さを有する円錐23を磨きだし、所定の位置から
片側平面のレンズを切り出して作成することができる。
本発明で必要とされる図6に示したレンズの曲面は、本
来円錐でなく、図8に示したような曲面24で有るべき
である。しかしながら、図8に示した立体は、回転体で
ないため、磨くことが難しいため、図7に示した円錐2
3で近似している。現実には、N.A.が0.02から
0.2程度のレンズであれば、大きな問題はない。
【0028】図7に示す円錐23面の形状は、原点を頂
点に置き、頂角をθ1とすると、次に示す(数1)式に
従うことになる。 x2+y2=(ztanθ1)2 (数1) また、図8に示す曲面24は、原点を頂点に置き、頂角
をθ2とすると、次に示す(数2)式に従うことにな
る。 (x−ztanθ2)2+y2=(z・tanθ2)2 (数2) なお、円錐レンズ104の作成方法は、ここで示した作
成方法に限らす、他の方法、たとえば、あらかじめ作成
した、円錐面を有する型に、たとえばプラスチック等を
流し込む射出成型法、あらかじめ作成した円錐面にガラ
ス基板を乗せ、基板を溶融させる方法等でも作成でき
る。
【0029】本発明では、この円錐レンズ104を用い
てy方向クリティカル、x方向コリメートの照明を実現
している。そのための構成を図9(a)、(b)に示
す。レーザ光源101から射出した光は、凹レンズ10
2、凸レンズ103から構成されるビームエキスパンダ
を介して、円錐レンズ104に入射する。円錐レンズ1
04では、x方向にはレンズ効果を持たないためコリメ
ートされた形で照明される。また円錐レンズ104の両
端で、曲率が異なるため、焦点位置が異なる。同時に、
y方向では、円錐レンズ104の曲率によりウエハ1上
に集光する。
【0030】図10は、レーザ光源101として、一つ
のレーザ光源101で構成した3つの照明光学系部10
0を示す平面図である。レーザ光源101から出射した
レーザビームをハーフミラー等の分岐光学要素110で
2つの光路に分岐し、一方はミラー111、112で反
射させてミラー113で下方に向けて凹レンズ102に
入射させることによって11の方向からの照明ビームを
得ることができ、他方はハーフミラー等の分岐光学要素
114へと進行する。該分岐光学要素114で分岐され
た一方は、ミラー115で反射させてミラー117で下
方に向けて凹レンズ102に入射させることによって1
0の方向からの照明ビームを得ることができ、他方はミ
ラー116で下方に向けて凹レンズ102に入射させる
ことによって10の方向からの照明ビームを得ることが
できる。ところで、11の方向からのみ照明する場合に
は、分岐光学要素110からミラー要素118に切り換
えることによって実現することができる。また、10お
よび12の方向からのみ照明する場合には、光路から分
岐光学要素110を退出させるかまたは素通りの光学要
素に切り換えることによって実現することができる。ま
た、10および12方向からの照明の内、例えば12方
向からのみ照明する場合には、分岐光学要素114から
ミラー要素119に切り換えることによって実現するこ
とができる。
【0031】なお、レーザ光源101として、分岐する
関係で高出力のYAGレーザの第2高調波SHG、波長
532nmを用いるのがよいが、必ずしも532nmで
ある必要はない。また、レーザ光源101として、YA
GSHGである必要もない。すなわち、レーザ光源10
1として、Arレーザ、窒素レーザ、He−Cdレー
ザ、エキシマレーザ等他の光源であっても良い。検出光
学系部200は、ウエハ1から射出した光を、検出レン
ズ(対物レンズ)201、繰り返しパターンからの反射
回折光によるフーリエ変換像を遮光する空間フィルタ2
02、結像レンズ203、NDフィルタ(波長帯域によ
らず光量を調整する。)207、ビームスプリッター2
04、偏光素子208を通して、TDIセンサ等の1次
元検出器205、206で検出するように構成される。
空間フィルタ202は、繰り返しパターンからの反射回
折光によるフーリエ変換像を遮光すべく、対物レンズ2
01の空間周波数領域、即ちフーリエ変換(射出瞳に相
当する。)の結像位置に置かれている。また、偏光素子
208は、照明光学系部100で偏光照明した際、回路
パターンのエッジから生じる反射散乱光による偏光成分
を遮光し、異物等の欠陥から生じる反射散乱光による偏
光成分の一部分を透過するもので、本発明においては必
ずしも必要としない。ここで、図5に示すウエハ1上の
照明エリア4が、リレーレンズを構成する対物レンズ2
01、結像203により、検出器205、206上に結
像される。即ち、4は、TDIセンサ等の1次元検出器
205、206の受光エリアを示すものである。
【0032】前述したように様々な形態の回路パターン
が形成されたウエハ(基板)1に対してスリット状のビ
ーム3が照明されると、この反射回折光(あるいは散乱
光)が、ウエハの表面、回路パターン、異物等の欠陥か
ら射出することになる。この射出した光は、検出レンズ
201、空間フィルタ202、結像レンズ203、ND
フィルタ207、偏光素子208、およびビームスプリ
ッター204を通して、検出器205、206で受光さ
れて光電変換される。ここで、NDフィルタ207、偏
光素子208、ビームスプリッター204の順序は、こ
こにあげた順序である必要はない。特に、NDフィルタ
207は、ビームスプリッター204の後に配置する
と、2つの検出器205、206に入る光の強度を独立
に制御できるという効果をを持つ。また、ビームスプリ
ッター204の透過、反射率は、50%である必要はな
い。たとえば、1%、99%と言う風に構成すると、一
方の検出器に約100分の1の強度の光が入射すること
になり、これら強度の異なる光をそれぞれ受光する2つ
の検出器から得られる信号を用いることで、検出器の見
かけ上のダイナミックレンジを向上することが出来る。
従って、演算処理部400において、検出器205から
得られる信号と検出器206から得られる信号とを用い
ることによってダイナミックレンジを向上させた異物等
の欠陥からの検出信号を得ることができる。特に、強度
が大きい光を検出器が受光して得られる信号は強度が大
きい欠陥を示す成分が強調されることになり、強度が小
さい光を検出器が受光して得られる信号は強度が小さい
背景に近い成分が強調されることになる。従って、両信
号の比などの相関をとることによって欠陥を示す信号の
ダイナミックレンジを向上させることができる。しか
し、レーザ光源101等の照明光学系から照射されるビ
ーム光束の照度(パワー)を制御して変えることによっ
ても、ダイナミックレンジを変えることができ、ビーム
スプリッタ−204および一方の検出器206をなくす
ことができる。
【0033】次に、本発明に係る照明光学系部100で
ウエハ1に対して照明するスリット状のビーム3と検出
光学系部200との関係について更に具体的に説明す
る。図5には、スリット状のビーム3による照明とTD
Iセンサ等の1次元検出器205、206による検出の
方向の平面図を示す。パターン2が形成されたウエハ1
上を、スリット状のビーム3で照明する。1次元検出器
205、206の検出光学系による像4を示す。スリッ
ト状のビーム3は、平面的な方向10、11、12から
照明される。図11(a)は、図5を補足説明するもの
であり、照明方向10、検出方向14(ウエハの表面と
垂直の場合を示す)、x軸、y軸を示している。また、
球面17は、仮想に想定したものであり、図5で検出光
学系部100のおける対物レンズ201の開口位置を考
えるためのものである。この球面17と照明光10、検
出光14との交点がそれぞれ15、16である。図11
(b)は、方向10から照明した際の回折光の射出の様
子を示す。正反射光の射出方向19と仮想球面17との
交点18を0次光として、図7(b)に示すようにパタ
ーン方向(x方向、y方向)を中心とし、照明点を頂点
とする円錐の稜の方向に射出するため、仮想球面17と
の交点の奇跡は、この円錐の底面の円周上になる。
【0034】従って、この奇跡を法線方向から見るとx
軸、y軸に平行な直線になる。
【0035】ところで、β1=0の傾いていない検出光
学系部200における対物レンズ201の開口は、図1
2および図13に示す開口20aとなる。ここで、照明
の方向10、12の角度φ1、φ2は、たとえば、45
度程度に設定する。図3に示すように検出光学系200
の光軸をウエハ1の表面に対して垂直、すなわちβ1=
0にした場合、検出レンズ(対物レンズ)201の開口
数(N.A.)と照明光の角度α1(図3)との関係
は、図12に示すように、主たる直線群がxおよびy方
向に向いた回路パターンからのx、およびy方向の0次
の回折光21x、21yが検出レンズ201の瞳に入射
させない条件を元に、次に示す(数3)式から決定され
る範囲に設定されるべきである。即ち、照明の方向1
0、12の角度φ1、φ2を、45度程度にし、検出レ
ンズ(対物レンズ)201の開口数(N.A.)と照明
光の角度α1(図3)との関係を次に示す(数3)式を
満足するようにすることによって、非繰り返しパターン
であっても、主たる直線群がxおよびy方向に向いた回
路パターンからのx、およびy方向の0次の回折光21
x、21yを対物レンズ201の開口20aに入射させ
ることをなくすことが可能となる。
【0036】 N.A.<cosα1・sinφ1 かつ N.A.<cosα1・sin(π/2−φ1) (数3) なお、α1を30°以下にすれば、対物レンズ201の
開口数(N.A.)を約0.4以下にすればよい。これ
らの条件は、特に、被検査対象物1として、メモリLS
I1aaにおける非繰り返しパターンを有する周辺回路
領域1ac、マイコン等のLSI1baにおける非繰り
返しパターンを有するCPUコア部領域1bdおよび入
出力部領域1be、および非繰り返しパターンを有する
ロジックLSI等に対して有効になる。これらLSIパ
ターンは、多くの場合、直角平行に(主要な直線群が直
角に)パターンが形成されているため、これらの0次回
折光が特定の方向に射出することになる。そこで、この
射出した0次回折光を対物レンズ201に入射させない
ようにすることで、これらの多くのパターンからの回折
光が消去され、異物等の欠陥からの反射回折光のみの検
出を容易にする。具体的には、回路パターンからの検出
信号レベルが低下して異物等の欠陥を高感度での検出可
能領域が増えることになる。当然、非繰り返しパターン
の場合、高次(1次、2次、3次、・・・)の回折光は
対物レンズ201の開口20aに入射されることになる
ので、この高次の回折光は、図12に示す0次の回折光
21x、21yと平行な直線群として現れることにな
る。そこで、このような高次の回折光を細帯状の空間フ
ィルタ202で遮光することによって、消去することも
可能である。
【0037】また、被検査対象基板(ウエハ)1に対し
て、配線等の間の凹部に入り込んだ異物あるいは欠陥、
エッチ残り等を検査する必要がある。しかしながら、被
検査対象基板1上には非繰り返しパターンが存在し、該
非繰り返しパターンからの0次の回折光が対物レンズ2
01に入射しないようにするために、上記に説明したよ
うに、y軸に対してほぼ45度の角度の方向10、12
からx方向に長手方向を有するスリット状のビーム3を
基板1上に照明したのでは、凸部である配線等が邪魔を
して凹部を十分に照明することが難しくなる。そこで、
配線パターンが多くの場合、直角、平行方向に形成され
ていることから、y軸に平行な方向11から基板1に対
してスリット状のビーム3を照明することによって、配
線等の間の凹部を十分照明することが可能となる。特
に、メモリLSIの配線パターンは数mmの長さの直線
パターンで有ることが多く、この方向11からの照明に
より検査可能になることが多い。また、パターンによ
り、90度方向の場合は、ウエハを90度回転させて検
査するか、照明方向をx方向にすることにより検査可能
となる。
【0038】しかしながら、方向11からスリット状の
ビーム3を照明した場合、図13に示すように、0次回
折光21x’、21y’の内、y方向の0次回折光21
y’が対物レンズ201の開口20aに入射することに
なるので、少なくともこの0次回折光21y’を空間フ
ィルタ202によって遮光して消去する必要が生じるこ
とになる。この際、当然高次の回折光を空間フィルタ2
02によって遮光して消去することも可能である。以
上、被検査対象基板1上のチップ2内に存在する非繰り
返しパターンの場合における非繰り返しパターンからの
特に0次回折光の消去方法について説明したが、チップ
2内には、メモリLSI1aaにおけるメモリセル領域
1abや、マイコン等のLSI1baにおけるレジスタ
群領域1bbおよびメモリ部領域1bcのように、繰り
返しパターンが存在することになり、この繰り返しパタ
ーンからの回折光縞(回折干渉光縞)を空間フィルタ2
02によって遮光することが要求される。要するに、チ
ップ2内には、繰り返しパターンと非繰り返しパターン
とパターンなしとが混在することになり、しかも夫々線
幅も異なることになるので、通常は、頻度の多い例えば
繰り返しパターンからの回折光を消去するように空間フ
ィルタ202の遮光パターンが設定されることになる。
また、空間フィルタ202として、特開平5−2181
63号公報および特開平6−258239号公報に記載
されているように.遮光パターンを変更できるものを用
いれば、チップ2内の回路パターンに応じて変更させれ
ばよい。また、空間フィルタ202として、遮光パター
ンが異なるものを用意しておいて、チップ2内の回路パ
ターンに応じて切り換えてもよい。
【0039】次に、検出しようとする異物等の欠陥サイ
ズに応じた検出感度調整について説明する。即ち、TD
Iセンサ等の1次元検出器(イメージセンサ)205、
206の被検査対象物1上での検出画素サイズを小さく
すると、スループットは落ちるものの、検出感度の向上
が見込める。そこで、0.1μm程度以下の異物等の欠
陥を検出する際、画素サイズを小さくする検出光学系2
00に切り替えて用いると良い。具体的には、TDIセ
ンサ等の画素についてウエハ1上での像のサイズが2ミ
クロン、1ミクロン、0.5ミクロンとなるような3種
類の検出光学系200を持つと良い。この構成の実現方
法として、光学系200すべてを切り替えても良いし,
レンズ(レンズ群)203のみを切り替えても良いし、
あるいは、レンズ(レンズ群)201を切り替えても良
い。この際、ウエハ1から、TDIセンサ等の1次元検
出器205、206までの光路長を変えずに済むよう
に、レンズの構成を設計しておくと良い。もちろん、こ
のような設計が難しい場合、レンズの切り替えに併せ
て、センサまでの距離を変えられるような機構を用いて
も良い。また、センサ自体の画素サイズを変えたものを
切り替えても良い。次に、3方向からのスリット状のビ
ーム3とTDIセンサ205、206との関係の具体的
実施例について図14を用いて説明する。図14には、
ウエハ1上のTDIの像4と、方向10からのスリット
状ビーム3−10および方向12からのスリット状ビー
ム3−12との関係を示す。図10に示すように、同一
レーザ光源101から分岐して得られる照明ビームを、
方向10、12の方向から照明する場合、これらのビー
ムは、それぞれ干渉し、照明範囲内で、強度にばらつき
がでてしまう。そこで、図14に示すように、TDIの
像4の範囲内で、これらのビーム3−10、3−12が
交わらないように照明することにより、干渉の影響を除
くことができる。TDIセンサ205、206を用いる
場合は、4の範囲内で、検出出力をy方向にyステージ
の走行と同期して積分することになるため、このように
位置がずれていても問題ない。また、照明方向11から
のスリット状ビーム3−11を用いる場合も同様に、3
つのビームを重なりが問題にならない範囲で、交わらな
いように照明すればよい。10、11、12の内2本の
ビームを用いる場合も同様であることは言うまでもな
い。
【0040】また、ここには、図示していないが、方向
10、12から照射されるスリット状ビームを同時に同
一箇所に重ねて照明しても、干渉することになるが、干
渉縞がy方向に対して傾くため、上記TDIセンサ20
5、206の積分効果により、照明強度の干渉によるば
らつきを低減できる。そのため、図14に示すようにビ
ーム3−10と3−12とが交わらないように照明する
必要はない。次に、本発明に係る異物等の欠陥検査装置
の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形
態は、図15に示すように、異物等の欠陥からの散乱光
強度を強めるために、検出光学系部200の光軸を垂直
からβ1傾けたものである。他の構成は、図3に示す第
1の実施の形態と同様である。ところで、検出光学系部
200の光軸を垂直からβ1傾けた理由は、図16に示
すように、検出対象の微粒子(異物)からの散乱光強度
が大きくなり、検出感度が向上する。これは、照明波長
に対して数分の一より大きい粒子(異物)は、前方散乱
光51が大きいのに対し、波長の1/10以下に近い表
面のあれ等からの散乱光52はほぼ当方に散乱するた
め、前方では相対的に微粒子からの散乱光が大きくなる
ことに起因する。この結果、回路パターン上の面あれ
が、検出画素内に複数個ある場合でもその総量は強度5
3に示すようになる。従って、前方散乱を取ることによ
り、面あれに対して、微粒子あるいは欠陥を検出可能に
なる。
【0041】しかしながら、検出器205、206にT
DI(Time Delay Integration)センサを用いた場合、
焦点深度の関係で、検出光学系部200の光軸を傾ける
ことができない。従って、この第2の実施の形態の場
合、1次元のセンサを使用するか、検出光学系201〜
203を等倍あるいは数倍にして、図17に示すように
TDIセンサ205、206の傾きを次に示す(数4)
式に従ってβ2に設定する。このようにすることにより
全面で倍率を合わせることができる。 tanβ2=M・tanβ1 (数4) ただし、Mは検出光学系201〜203の倍率とする。
なお、1次元のセンサを用いる場合、この傾きβ2は必
要ない。
【0042】次に、この第2の実施の形態において、非
繰り返しパターン、および繰り返しパターンから生じる
回折光を消去して異物等の欠陥からの散乱光をTDIセ
ンサ等の1次元検出器205、206で検出することに
ついて説明する。この第2の実施の形態においても、被
検査対象基板(ウエハ)1に対してスリット状のビーム
3が図5に示すように照明される。そして、図11
(a)に示すように方向10から照明した際、基板1か
らの回折光の射出の様子は、第1の実施例と同様に、図
11(b)に示すようになる。即ち、正反射光の射出方
向19と仮想球面との交点18を0次光として、図11
(b)に示すようにパターン方向(x方向、y方向)を
中心とし、照明点を頂点とする円錐の稜の方向に射出す
るため、仮想球面17との交点の奇跡は、この円錐の底
面の円周上になる。従って、繰り返しパターンの場合、
0次回折光の奇跡は、法線方向から見ると図18に示す
ようにx軸、y軸に平行な直線になる。特に、繰り返し
パターンの場合、0次回折光の極大は、この直線群の交
点22に位置する。従って、β1傾いた検出光学系20
0における対物レンズ201の開口20bは、図18に
示すようになる。そして、この開口20bを方向14
(光軸方向)から見ると、図19(a)に示すような曲
線と直線の交点に0次回折光22が射出して見える。そ
こで、空間フィルタ202において、図19(b)に示
すような直線状の遮光部207によりこれらの回折光を
遮光すると、パターンからの信号を除去できることにな
る。また、ウエハ1上の繰り返しパターンのパターン形
状、ピッチが変わった場合、図18の射出点18を中心
に、x、y方向の奇跡のピッチが変わる。従って、開口
20b内では、回折光22のピッチと位相が変わること
になる。これらの回折光を遮光するためには、空間フィ
ルタ202における直線状遮光部207のピッチと位相
を変えればよい。以上説明したように、繰り返しパター
ンについては、空間フィルタ202によって生じる回折
光を遮光することが可能となる。
【0043】次に、非繰り返しパターンの場合について
説明する。非繰り返しパターンにおいても、主としてx
およびy方向を向いた直線パターンから形成されてい
る。従って、方向10からスリット状のビーム3を照明
した場合、図12と同様に、図20に示すようにx、y
方向の0次回折光21x、21yが生じることになる。
ところが、検出光学系200の光軸がβ1傾けられてい
ると、微粒子からの散乱光は大きくなるが、y方向に出
射された0次回折光21xが対物レンズ201の開口2
0b内に入ってしまうことになる。従って、非繰り返し
パターンの場合においても、空間フィルタ202によっ
て0次回折光21xを遮光する必要が生じてくる。この
ように、繰り返しパターンの場合生じる回折光縞と非繰
り返しパターンの場合の0次回折光パターンとが相違す
ることになるため、空間フィルタ202に両方の回折光
パターンを持たせる必要が生じる。しかしながら、空間
フィルタで両方の回折光パターンを遮光しようとする
と、該空間フィルタを透過する異物等の欠陥からの散乱
光の強度が減衰し、感度が低下することになる。そこ
で、前述した第1の実施の形態のように、検出光学系2
00の光軸を垂直にして対物レンズ201の開口を20
aに位置付けることによって、非繰り返しパターンに対
して方向10、12からスリット状のビーム3を照明し
たとしても、0次回折光パターン21x、21yが対物
レンズ201の開口20a内に入射するのを防止するこ
とが可能となり、非繰り返しパターン上に存在する異物
等の欠陥を検出することが可能となる。
【0044】しかしながら、前述した第1の実施の形態
で説明したように、配線間の間の凹部に存在する異物等
の欠陥を検出しようとすると、図13に示すように、y
軸方向11からスリット状のビーム3を照明することが
必要とされる。しかし、図13に示すように対物レンズ
201の開口20aには、0次回折光21y’が入射さ
れてしまい、空間フィルタ202等で遮光する必要が生
じる。でも、配線間の間の凹部に存在する異物等の欠陥
の検出は、異物等の欠陥の検出の主たるものでなく、被
検査対象パターンが特定されるものであるため、画像処
理においても対策が可能である。以上説明した条件を次
に説明するように構成すれば満足させることが可能とな
る。即ち、y軸に対して45度程度傾けた方向10、1
2からの照明をやめてy軸方向11からのスリット状の
ビーム3で照明し、検出光学系200の光軸を垂直から
yおよびx軸方向に傾けることによって対物レンズ20
1の開口を図21に示す20cの位置におくことによっ
て、非繰り返しパターンの場合において0次回折光21
x’、21y’が対物レンズ201の開口20cに入射
するのを防止することができる。このようにすれば、空
間フィルタ202は、繰り返しパターンから生じる回折
光縞のみ遮光するように構成でき、空間フィルタを透過
する異物等の欠陥からの散乱光の強度の低下を防ぐこと
が可能となる。
【0045】しかしながら、この場合、対物レンズ20
1のN.A.を小さくすることが必要となる。問題は、
検出器205、206の焦点位置であるが、図17に示
すように、検出器205、206を傾けた構成により結
像全域で焦点を合わせることができる。この場合、検出
器205、206の傾きは、β2の方向だけでなく、β
2および方向14の両方に垂直な方向に同時に傾ける必
要がある。さらに、検出光学系200では、テレセント
リック光学系を用いているため、焦点位置が異なる部分
で横倍率が変動することはない。
【0046】次に、本発明に係る異物等の欠陥検査装置
の第3の実施の形態について説明する。この第3の実施
の形態は、第1および第2の実施の形態よりも劣るもの
である。この第3の実施の形態は、図22に示すよう
に、回路パターンに対して45度の方向10、12か
ら、円錐レンズ104を用いないで、シリンドリカルレ
ンズ104’を用いて単にスリット状のビームの長手方
向を照明方向10、12に向けたスリット状のビーム
3’をウエハ1上に照明するものである。即ち、ウエハ
1上に形成されたチップの配列方向から45に近い角度
だけ傾けた方向10、12から、照明の入射面に平行な
形状のビームをウエハ1上に照明するものである。当
然、スリット状のビーム3’は、長手方向には平行光で
形成され、幅方向には絞られたものである。なお、ウエ
ハ1上にチップ2内に形成された繰り返しパターン、非
繰り返しパターンからの回折光については、上記第1お
よび第2の実施の形態と同様になる。この第3の実施の
形態では、チップ比較を簡略化するために、ステージの
走査方向yは、チップに平行あるいは直角にする必要が
ある。さらに、この実施の形態では、TDIセンサの積
分方向がステージ走査方向yと平行にならないため、検
出器205、206としてTDIセンサは使えない。従
って、検出器205、206として1次元のリニアセン
サを使う必要がある。リニアセンサの場合、照明のビー
ム幅より狭いエリアからの光信号を検出することになる
ため、照明光を効率よく利用するため、照明ビーム3’
はセンサの像4に近い幅まで絞ると良い。具体的には、
たとえば、センサの画素サイズが、13ミクロン、光学
系の倍率が6.5倍の場合、ウエハ上でのセンサの像
は、画素サイズ2ミクロンとなる。この場合、たとえ
ば、波長532nmのレーザを用いる場合、照明系のレ
ンズ104’のセンサの長手方向に直角な方向の開口数
N.A.は、次に示す(数5)式で、0.5程度にする
と良い。もちろんこれは、照明の効率を上げるためのも
のであり、この必要がない場合は、さらに小さなN.
A.であってかまわない。 d=1.22・λ/N.A. (数5) ここで、dは、ビームの半値幅、λは照明の波長であ
る。また、図22に示す照明方法で、センサ205、2
06にTDIを用いる場合、図23に示すような形状の
特殊なTDIを用いる必要がある。すなわち、積分方向
がφ1傾いた画素構成になっている特殊なTDIセンサ
となる。
【0047】次に、異物等の欠陥検査を行う被検査対象
として、パターンがない酸化膜等の絶縁膜上に存在する
異物等の欠陥検査について説明する。図24には、酸化
膜等の透明膜での光の散乱の状況を示す。たとえば、基
板33上の酸化膜32の表面に十分小さい(照明波長の
数分の1)の微粒子(異物)34が有った場合、ここか
らの光の波面が球面状に射出する。すなわち酸化膜側に
射出すると同時に検出器側に射出する。ここで、射出し
た波面は酸化膜32と下地33との界面で反射する。こ
の反射光と検出器側に射出した光が干渉により、射出方
向に強弱が生じる。この結果、たとえば、方向36、3
7、38によって、検出出力が変わることになる。酸化
膜の厚さ、屈折率に応じて、この強度分布が変化し、そ
の結果同じ方向から検出した場合検出光の強度が変化
し、感度が変わることになる。ただし、このモデルで考
えた場合、照明の方向によって検出光の出力は変わらな
い。また、実験により照明光の入射角を変えても検出光
の出力は変わらないことを確認している。しかしなが
ら、白色照明をすると、光の干渉をなくすことができ
る。このため、上記第1および第2の実施の形態におい
て、設置された白色照明光学系500は、酸化膜等の絶
縁膜32状の異物を検出するためのものである。従っ
て、絶縁膜32上の異物を検出するとき、白色光源10
6をONにし、レーザ光源101をOFFすればよい。
また、通常の回路パターン上の異物等の欠陥を検出する
ときには、レーザ光源101をONにし、白色光源10
6をOFFすればよい。また、照明光の波長の影響を受
ける被検査対象に対しては、白色照明を用いればよい。
【0048】白色照明の場合、TDIセンサの視野より
大きなスポット状で照明することになる。また、照明光
としてレーザ光源を用いる場合には、酸化膜32上での
検出出力を安定にするためには、ウエハ表面から射出す
る光の大部分を検出できるような大きな開口数の対物レ
ンズ201で検出する必要がある。また、小さな開口数
の対物レンズを用いる場合には、複数の対物レンズを使
用し、これらによる検出出力を積分しても良い。あるい
は、照明光の波長を複数用い、これらによる検出結果を
積分しても良い。ここで、異物からの散乱光の膜内での
吸収(減衰)は、ほとんどないと考えて良い。異物が無
い場合、射出方向は一方向になるため、干渉により、こ
の方向の出力は変動する。しかし、異物があり、射出方
向が広がる場合、この射出方向による強度分布という形
で干渉が生じるためである。
【0049】図25には、複数の方向から検出する場合
の実施例の構成を示す。方向213、214、215に
射出した光を検出レンズ210、211、212で結像
し、それぞれ検出器213、214、215で検出す
る。この結果は、451,452,453でアナログデ
ジタル(A/D)変換され、積分手段454で積分さ
れ、適当なしきい値により2値化されて検出結果とな
る。この検出系210、211、212は必ずしも3個
である必要はなく、2つであっても良い。またここでの
検出系は、図3に示す検出系200を複数(たとえば、
β1=0度、β1=45度)、用いる場合も含むもので
ある。図26には、酸化膜の膜厚を変えた場合の検出信
号の変化を示す。(a)は、ある波長での強度分布4
8、(b)は3つの異なる波長での強度変化48、4
9、50を重ねて示している。この図26(b)によ
り、複数の波長を用いその検出結果を積分することで、
図26(a)に示すような強度変化が大きく低減できる
ことが判る。この場合、検出信号強度は照明光の入射角
には依存しないことが判っているため、異なる波長の照
明は、入射角、あるいは、φ1を変えた方向から照明す
ればよい。即ち、10、11、12の方向からのスリッ
ト状のビームの波長を互いに異ならしめることによっ
て、同一の検出光学系200により、酸化膜等の絶縁膜
上の異物を示す信号を検出することが可能となる。この
ように、各方向からのスリット状のビームの波長を異な
らしめることによって、互いに干渉しないため、同一の
検出光学系200で検出することが可能となり、検出光
学系を複数用意する事によるコストアップをさけること
ができる。また、検出光学系200は、少なくとも2つ
の波長で、容易に色収差(および焦点距離)を補正する
ことができるため、2つの波長を用いる限り実現上の困
難性はない。
【0050】次に、本発明に係る異物等の欠陥検査装置
の第4の実施の形態について説明する。ところで、半導
体素子は益々極微細化が進む一方で、歩留まりも一層向
上させることが要求されている。従って、このような半
導体素子を製造するための半導体ウエハ等の半導体基板
には、0.3〜0.2μm以下の極微細化された回路パ
ターンが形成されている関係で、半導体基板上に存在す
る異物等の欠陥が0.1μm程度以下の極微小な分子も
しくは原子レベルに近いものが存在しても半導体素子と
して動作不良の原因となる状況である。このような状況
にあるため、本発明に係る異物等の欠陥検査装置では、
0.3〜0.2μm程度以下の極微細化された回路パタ
ーンが存在する半導体ウエハ等の半導体基板上に存在す
る極微小の異物等の欠陥を、高感度で、且つ高速で検査
できることが要求されてきている。
【0051】図35には、本発明に係る異物等の欠陥検
査装置の第4の実施の形態の概略構成を示した図であ
る。図36は、その照明光学系の一実施例を示した図で
ある。即ち、異物等の欠陥検査装置は、上記半導体ウエ
ハ(半導体基板)等のように極微細化された回路パター
ンが形成された異物等の欠陥を検査する被検査対象物1
を載置するステージ301,302,303と、半導体
レーザ、アルゴンレーザ、YAG−SHGレーザ、エキ
シマレーザ等のレーザ光源等からなる照明光源101
と、該照明光源(レーザ源)101から出射された高輝
度の光を、斜め方向から、図37に示すように照度とし
てほぼガウス分布をもつスリット状のガウスビーム光束
(照明領域3)107で被検査対象基板1上に照明する
照明光学系102〜105と、検出レンズ(対物レン
ズ)201、空間フィルタ202、結像レンズ203、
NDフィルタ207、およびビームスプリッタ204等
から構成され、検出領域4からの反射回折光(あるいは
散乱光)に基いて通過して結像させる検出光学系と、T
DIイメージセンサ、CCDイメージセンサ等から構成
され、検出領域4に対応する受光面を有する検出器20
5、206と、該検出器205、206から検出される
画像信号に基いて異物等の欠陥を検出する演算処理部4
00とによって構成される。なお、この欠陥検査装置に
は、被検査対象物1の表面を検出器205、206の受
光面に結像させるように自動焦点制御系を備えている。
【0052】照明光源101、および照明光学系102
〜105の具体的構成は、図36に示すように、照明光
源101から出射された例えばレーザビーム1006の
ビーム径を拡大させる凹レンズまたは凸レンズ102
と、凹または凸レンズ102で拡大されたビームをほぼ
平行な光束に変換するコリメートレンズ103と、該コ
リメートレンズ103で変換されたほぼ平行な光束につ
いてy軸方向に集束して被検査対象物1上に図37に示
すように照度としてほぼガウス分布をもつスリット状の
ガウスビーム光束(照明領域3)1007で照射する円
錐曲面を持つ照明レンズ(y軸方向に集束機能を有する
光学系)104とで構成される。なお、凹レンズまたは
凸レンズ102とコリメートレンズ103とによってビ
ーム径を拡大するビームエキスパンダを構成する。この
照明光学系102〜104として、コリメータレンズ、
凹レンズ、およびレシーバレンズからなるビームエキス
パンダと、該ビームエキスパンダで変換されたほぼ平行
な光束についてy軸方向に集束して被検査対象物1上に
図36に示すように照度としてほぼガウス分布をもつス
リット状のガウスビーム光束(照明領域2)1007で
照射する円錐レンズ(y軸方向に集束機能を有する光学
系)104と、該円錐レンズ104で得られるスリット
状ガウスビーム光束1007を反射させて被検査対象物
1に対して斜め方向から照射するミラーとで構成するこ
とができる。
【0053】ところで、この構成により、凹または凸レ
ンズ102とコリメートレンズ103との間の距離bま
たは凹レンズとレシーバレンズとの間の距離を可変して
設定することにより、照度としてほぼガウス分布をもっ
たx方向の照明幅を可変して設定することができる。即
ち、ビームエキスパンダーを調整することにより、照度
としてほぼガウス分布をもった照明領域(スリット状の
光束1007)3のx方向の長さLxを可変して設定す
ることができる。また、円錐レンズ104と被検査対象
物1との間の距離を変えることによって集束された照明
領域(スリット状のガウスビーム光束1007)3のy
方向の幅Lyを可変して設定することができる。図37
に示す検出領域4は、被検査対象物1上におけるTDI
イメージセンサやCCDイメージセンサによる検出領域
を示す。例えば、TDIイメージセンサの場合、各画素
サイズが例えば27μm×27μmで、時間遅延積分
(TDI)方向に例えば64行、TDIモードで動作す
るMUX方向に例えば4096列の64×4096CC
D撮像センサで構成される。即ち、TDIイメージセン
サ205a、206aは、図38に示すように、ライン
センサがn(例えば64)段形成されたものである。セ
ンサから出力される情報量であるラインレートは、ライ
ンセンサと同等であるが、ラインレートrt毎に、蓄積
された電荷がライン1、2、・・・と順々に転送されて
いき、被検査対象物1をy軸方向に移動させるyステー
ジ302の送り速度を、ラインレートと同期させること
により、例えば微小異物5からの散乱光あるいは回折光
に基づく光像6はラインnに到るまでの長時間にわたっ
て蓄積されることになり、極微小な異物等の欠陥に対し
ても高感度で検出することが可能となる。このイメージ
センサでは、基本的には微小異物等の欠陥の像がライン
1からラインnに到達するまでの散乱光あるいは回折光
強度の総和を検出することになるが、ライン各々に到達
する被検査対象基板の同一点からの散乱光あるいは回折
光は、時間的に全くインコヒーレントとなる。
【0054】以上説明したように、照明光源101より
出射されたビームを照明光学系(照射光学系)102〜
104でスリット状のガウスビーム光束1007に変換
し、この変換されたスリット状の光束1007で、ステ
ージ301〜303上の被検査対象基板1の表面に照明
領域3が形成されるように例えば斜め方向から照射す
る。TDIイメージセンサ等から構成された検出器20
5a、206aは、yステージ302をy軸方向に移動
させることによって被検査対象基板1をy軸方向に移動
させながら、該送り速度と同期したラインレートrtで
各画素に蓄積された電荷を順次転送していくことによ
り、検出光学系201〜204で結像される被検査対象
基板1上における検出領域4の光像を撮像しながら検出
領域4の幅Hで走査して各画素(素子)毎に検出し、こ
の検出される信号を演算処理部400で処理することに
より上記検出領域4に存在する微小異物等の欠陥を、高
感度で、且つ高速に検査をすることができる。このよう
に、TDIイメージセンサ205a、206aを用いる
ことによって、微小異物等の欠陥から生じる散乱光ある
いは回折光の照度の総和(光量=照度×時間)をとるこ
とができ、感度を向上させることができる。また、一度
にスリット状のビーム光束1007を照射領域3に照射
し、TDIイメージセンサ205a、206aのライン
レートrtと同期させて被検査対象基板1をy軸方向に
移動させながら、TDIイメージセンサで検出領域4に
ついて受光することによって、広い幅Hを有する検出領
域4に存在する微小異物等の欠陥を、高速に検査をする
ことができる。
【0055】更に、0.1μm程度以下の極微小な異物
等の欠陥を、高感度で、且つ高速に検査するための本発
明に係る第4の実施の形態について説明する。即ち、
0.1μm程度以下の極微小な異物等の欠陥を、高感度
で検出しようとすると、TDIイメージセンサ302a
の各画素において受光する極微小な異物等の欠陥からの
散乱光あるいは回折光強度を強くする必要があると共
に、被検査対象基板1上での各画素サイズを1μm×1
μm程度以下にする必要がある。このように被検査対象
基板1上での各画素サイズを1μm×1μm程度以下に
するためには、TDIイメージセンサの各画素サイズが
例えば27μm×27μmの場合、対物レンズ等の検出
光学系201〜204の結像倍率Mを約27倍程度以上
にすればよく、実現することは可能となる。なお、TD
Iイメージセンサ205a、206aとして26×40
96CCD撮像センサで構成したものと使用すると、検
出領域4はW=26μm程度以下、H=4096μm程
度以下となる。また、被検査対象基板1の表面から得ら
れる散乱光あるいは回折光による光像をTDIイメージ
センサ205a、206aの受光面に結像させる検出光
学系201〜204は、対物レンズ等で構成される関係
で、レンズ収差に基いてレンズの中心部(光軸200
1)に比べて周辺に行くに従ってMTF(Modula
tion Transfer Function)(正
弦波パターンの像のコントラストの変化を空間周波数の
関数として表わしたもの)が低下する特性を有する。そ
のため、図38(a)に示すTDIイメージセンサ20
5a、206aの受光面における光軸2001から最も
離れてMTFが最も低下する端部(周辺)の画素205
ae、206ae、即ち、図37に示す検出領域4の光
軸2001から最も離れてMTFが最も低下する端部
(周辺)に位置する極微小な異物等の欠陥からの散乱光
あるいは回折光強度を強くする必要がある。
【0056】ところで、照明光源101および照明光学
系102〜104により被検査対象基板1の表面に照射
領域3で照射されるスリット状のガウスビーム光束10
07の照度は、図37に示すように、通常ガウス分布を
有する関係で、検出領域4外の照明は無駄となるが照明
領域3を検出領域4よりも広げて照明する必要がある。
【0057】そこで、このような状態から、本発明は、
照明光源101から出射される照度を増大させずに、照
明光源101から出射される光量を有効に活用し、検出
領域4の光軸2001から最も離れてMTFが最も低下
する端部(周辺)に位置する照度を最も増大させて、
0.1μm程度以下の極微小な異物等の欠陥を、高感度
で検出することにある。即ち、必要最小限の照度を出射
する安価な照明光源(半導体レーザ、アルゴンレーザ、
YAG−SHGレーザ、エキシマレーザ等のレーザ光
源、キセノンランプ、水銀ランプ等の放電管、ハロゲン
ランプ等のフィラメント光源等からなる。)101を用
いて、照明光学系102〜104によって検出領域4の
光軸2001から最も離れてMTFが最も低下する端部
(周辺)に位置する照度を最も増大させて、効率の高い
照明を実現することにある。
【0058】即ち、本発明は、具体的には、照明光源1
01および照明光学系102〜104によりガウス分布
の照度を有するスリット状のビーム光束1007で被検
査対象基板1の照射領域3に照射する際、検出領域4の
周辺部での照度が最大になるように照明光学系102〜
104を調整(制御)して照明の幅を決定する。ここ
で、スリット状のビーム光束1007の照度がガウス分
布の場合、図37に示すように次に示す(数6)式にな
るので、照明領域の最外周で照度が最大になるのは、次
に示す(数7)式のときとなる。
【0059】
【数6】
【0060】
【数7】
【0061】この場合、TDIイメージセンサ205
a、206aの受光面が対応する検出領域4のx軸方向
の最外周(端部)での照度f(x0)は、中心部f(0)の
約60.7%で最大となる。即ち、(数7)式におい
て、x0=σ(σ=1で、x0=1)のとき、最大値f
(x0)=0.607f(0)となる。なお、上記(数6)
式において、x0=0.8σ〜1.2σ(σ=1で、x
0=0.8〜1.2(ガウスビーム光束1007につい
て照明光学系102〜104による±20%程度の整形
誤差を許容する。))のとき、f(x0)=0.49f
(0)〜0.73f(0)となる。また、上記(数6)式に
おいて、0.8x0〜1.2x0=σ(σ=0.8〜
1.2(ガウスビーム光束1007について照明光学系
102〜104による±20%程度の整形誤差を許容す
る。)で、x0=1)のとき、f(x0)=0.46f
(0)〜0.71f(0)となる。従って、照明光学系10
2〜104によるガウスビーム光束1007のx0=σ
(σ=1で、x0=1)にする整形誤差として±20%
程度許容すると、検出領域4において中心部(光軸20
01)の照度f(0)に対する周辺部(外周部)の照度f
(x0)の比は、0.46〜0.73(f(x0)=0.
46f(0)〜0.73f(0))となる。なお、照明光学
系102〜104によるガウスビーム光束1007のx
0=σ(σ=1で、x0=1)にする整形誤差として±
10%程度許容すると、検出領域4において中心部(光
軸2001)の照度f(0)に対する周辺部(外周部)の
照度f(x0)の比は、0.54〜0.67(f(x0)
=0.54f(0)〜0.67f(0))となる。
【0062】いずれにしても、検出領域4において中心
部(光軸2001)の照度f(0)に対する周辺部(外周
部)の照度f(x0)の比が、0.46〜0.73にな
るようにガウスビーム光束1007を照明光学系102
〜104によって整形することによって、照明光源10
1から出射されるビームを有効に活用して検出領域4の
周辺部における照度を最大に近づけることが可能とな
る。図39に示すグラフには、照明光源101から出射
される照度の総和である光量を変えずに、x軸方向の照
明の幅、即ち標準偏差σを変えたときの検出領域4のx
軸方向の外周部(x0=1)での照度(単位面積当たり
の光量)f(x0=1)の変化を示した。
【0063】また、図40に示すグラフには、照明光源
101から出射される照度の総和である光量を変えず
に、照明の幅、即ち標準偏差σをσ=0.5、σ=1、
σ=2と変えたときの検出領域4のx軸方向の座標x0
における照度(単位面積当たりの光量)f(x0)の変化
を示した。これら図39および図40からも明らかなよ
うに、検出領域4のx軸方向の外周部(x0=1)にお
ける照度をほぼ最大にするためには、照明光学系102
〜104によるガウス分布に基づくx軸方向の照明の幅
をほぼσ=1(標準偏差σ=x0)になるように照明す
ればよいことになる。即ち、図37に示すように、検出
領域4の光軸である中心からx軸方向の外周部までの長
さをx0としたとき、照明光学系102〜104により
ほぼ標準偏差σ=x0(検出領域4の光軸である中心か
らx軸方向の外周部までの長さ)となるガウス分布の照
度を有するスリット状のビーム光束1007に整形して
被検査対象基板1に対して照明領域3(Lx、Lyは照
度fがf(0)の0.2以上の領域を示す。)として照明
すればよいことになる。なお、実際は、検出器205,
206として、TDIイメージセンサや2次元リニアイ
メージセンサを用いる場合、光軸2001から最も離れ
てMTFが最も低下する画素は、検出領域4の角部(T
DIイメージセンサの場合図38に示す角部に位置する
画素205ac、206acが対応する。)に位置する
ものとなるため、上記x0として、√((H/2)2+
(W/2)2)にすることが望まれる。Wを無視するこ
とができれば、x0=(H/2)となる。HおよびW
は、被検査対象基板上における検出領域4のx軸方向の
幅(長さ)およびy軸方向の幅を示す。TDIイメージ
センサや2次元リニアイメージセンサにおける受光領域
(撮像領域)におけるx軸方向の幅は(H×M)、y軸
方向の幅は(W×M)で示されることになる。なお、M
は、結像光学系201〜204による結像倍率を示す。
【0064】以上説明したように、検出領域4のx軸方
向の外周部(TDIイメージセンサや2次元リニアイメ
ージセンサを用いる場合、光軸2001から最も離れた
画素)をx0(=√((H/2)2+(W/2)2)ま
たは(H/2))としたとき、照明光学系102〜10
4によりほぼσ=x0となるガウス分布の照度を有する
スリット状のビーム光束1007に整形して被検査対象
基板1に対して照明領域3(Lx、Lyは照度fがf
(0)の0.2以上の領域を示す。)として照明すること
によって、パワーの大きな特殊な照明光源を用いること
なく、安価な通常の照明光源(半導体レーザ、アルゴン
レーザ、YAG−SHGレーザ、エキシマレーザ等のレ
ーザ光源、キセノンランプ、水銀ランプ等の放電管、ハ
ロゲンランプ等のフィラメント光源等からなる。)10
1を用いて、効率の良い照明を実現でき、その結果、検
出光学系201〜204によってMTFが最も低下する
検出器205、206の周辺部における画素によって受
光する微小な異物等の欠陥からの散乱光あるいは回折光
強度を強くすることができ、0.1〜0.5μm程度の
微小異物は固より0.1μm程度以下の極微小な異物等
の欠陥をも、高感度で、且つ高速で(高スループット
で)検出することができる。なお、検出領域4の特にx
軸方向の中央部と周辺部との間において照度が(f(x
0)=0.46f(0)〜0.73f(0))の関係のよう
に異なっていても、画像処理部400において、被検査
対象物1をy軸方向に移動させてTDIイメージセンサ
等の検出器205,206から検出される検出領域にお
けるx軸方向の同じ画素列から得られる画像信号同志が
比較されることになるので、中央部と周辺部との間にお
ける照度の相違の影響はほとんどないことになる。そし
て、画像処理部400において、被検査対象物1をy軸
方向に移動させてTDIイメージセンサ等の検出器20
5,206から検出される画像信号を元に、同じ回路パ
ターンで繰り返されるチップ毎あるいはセル毎同志の差
画像信号を抽出し、この抽出された差画像信号を所望の
判定基準で判定することによって、異物等の欠陥を検出
して検査することができる。
【0065】ここで、重要なことは、検出領域4の周辺
部での照度(光量)をほぼ最大にすることであって、そ
のための手段は、上記実施の形態では、照明光学系10
2〜104で照明の幅を変えているが、他の手段、たと
えば、照明光学系102〜104によって照明の2次光
源の形状を変える、あるいは、2次光源を形成するフー
リエ変換の位置での大きさを変える等の手段であっても
良い。また、照明光源101としてDUV(遠紫外線:
Deep Ultra−violet)レーザ光源を使
用するため、イメージセンサ205,206としてDU
Vに対して感度のあるものを用いる必要がある。しか
し、イメージセンサ205、206として、図41
(a)に示す表面照射型TDIイメージセンサを用いる
と、入射光がカバーガラス805を透過し、金属膜80
2の間のゲート801にある酸化膜(SiO2)803
を通過してSi基板804に形成されたCCDに入るた
め、短波長の入射光が減衰し400nm以下の波長に対
して感度がほとんどなく、そのままではDUV光の検出
はできない。そこで、表面照射型イメージセンサでDU
Vの感度を得るためには、ゲート801における酸化膜
803を薄くして短波長の減衰を少なくする方法があ
る。他の方法としては、カバーガラス805に有機薄膜
コーティングを施し、DUV光が入射されるとそれに応
じて可視光を発光するようにすることで、可視光にしか
感度のないイメージセンサでDUV光を検出する方法が
ある。
【0066】これに対し、イメージセンサ205、20
6として、図41(b)に示す如く、Si基板804の
厚さを薄くし、この薄くした裏側から光を入射するよう
に構成した裏面照射型TDIイメージセンサを用いて、
ゲート構造のない裏側から光を入射することによって、
DVD量子効率を10%程度以上にして量子効率が高く
ダイナミックレンジが大きくとれ、400nm以下の波
長にも感度を有するようにすることができる。また、イ
メージセンサ205、206を、上記の如く、TDI
(Time Delay Integration)に
することで、感度を大きくすることができる。以上説明
したように、前記第4の実施の形態によれば、検出光学
系201〜204における光軸2001から離れるに従
ってMTFが低下するのに適合させてTDIイメージセ
ンサ等の検出器205、206で検出する検出領域4の
周辺部における照度を増大させて照明の効率向上を図る
ことによって安価なレーザ光源等を用いて、LSIウエ
ハ等の被検査対象基板上の0.1〜0.5μm程度の微
小異物は固より0.1μm程度以下の極微小な異物をも
高感度で、且つ高スループットで検出することができ
る。また、前記第4の実施の形態によれば、被検査対象
基板から得られるエキシマレーザ光等のUVD(遠紫
外)レーザ光に基づく光像をTDIイメージセンサで受
光できるようにして0.1〜0.5μm程度の微小異物
は固より0.1μm程度以下の極微小な異物をも検査す
ることができる。
【0067】次に、本発明に係る上記第1〜第4の実施
の形態に共通する画像処理部400の実施例について説
明する。実際の被検査対象基板1であるLSI等のデバ
イスでは、欠陥にならないプロセスの微妙な違い、検出
時のノイズ等により、検出器205、206から得られ
る検出信号にばらつきが乗ってくることになる。つま
り、図27(a)に示すように、チップ71、72間の
対応する画素、たとえば73、74の信号レベルは、同
じにならず、ばらつきが生じる。具体的には、図27
(b)に示すようなパターンの構造の違う場所(例えば
メモリLSIの場合、メモリセル領域、周辺回路領域、
その他の領域など)75、76、77等によって検出信
号のばらつきは異なることになる。結果的に、ばらつき
の小さな部分では、より小さな信号変化を生じさせる小
さな欠陥を検出できるのに対し、大きなばらつきの部分
では、大きな信号変化を生じさせる大きな欠陥しか検出
できない。そこで、本発明に係る画像処理部400の特
徴とするところは、チップ内の画素ごとに対応するチッ
プ間でばらつき(標準偏差)を算出し、その値を閾値の
設定に用いることにより、ばらつきの小さな領域は小さ
な閾値で、大きな領域は大きな閾値で異物等の欠陥の判
定をして検査するようにしてた点にある。これにより、
ばらつきの小さい場所(例えばメモリLSIの場合メモ
リセル領域)での閾値を、ばらつきの大きな領域に影響
されることなく小さくすることができ、その結果、0.
1μm以下の微細な異物をも検出することが可能とな
る。
【0068】図28には、画像処理部400の第1の実
施例を示す。画像処理部400の第1の実施例は、TD
Iイメージセンサ等から構成されるイメージセンサ20
5、206から被検査対象基板1のy軸方向の移動に同
期して得られる列画素ごとに蓄積された濃淡値で示され
る画像信号をAD変換するA/D変換部401、サンプ
リングのタイミングを取るスタートストップ指令回路4
16、データメモリ404、最大および最小のレベルの
信号を除去する最大最小除去回路405、信号レベルs
の2乗を算出する2乗算出回路406、信号レベルsを
算出する算出回路407、個数カウント回路408、s
の2乗を積分する2乗和算出回路409、sを積分する
和算出回路410、積分してnを求める計数回路41
1、正側閾値(上限判定基準)算出回路412、負側閾
値(下限判定基準)算出回路413、データメモリ40
4に一時記憶された検出信号を正側閾値算出回路412
で算出されて設定された正側閾値と比較して異物等の欠
陥を示す信号を出力する比較回路414、データメモリ
404に一時記憶された検出信号を負側閾値算出回路4
13で算出されて設定された負側閾値と比較して異物等
の欠陥を示す信号を出力する比較回路415、上記比較
回路414および415から出力される異物等の欠陥を
示す信号に対して被検査対象基板1に対して設定された
座標系における位置座標を付加し、更に被検査対象基板
1に関する情報も付けて検出結果を出力する出力手段4
17より構成される。なお、上記最大最小除去回路40
5は、必ずしも必要としない。上記最大最小除去回路4
05を用いない場合、しきい値のレベルの算出において
検出される全ての画像データ(異物を示す画像データも
含む。)を用いることになるので、しきい値のレベルを
正確かつ安定に検出できる。その反面、この作成したし
きい値で、このしきい値を作成した領域の異物の検査を
行なうことができなくなる。そこで、検査したい領域の
しきい値は、被検査対象基板1内の別のチップ列の対応
する領域で作成することが必要となる。その結果、しき
い値作成と異物の検査とを別ラインにする必要が生じ
て、スループットが多少多めにかかることになる。特
に、チップ数の少ない場合等では、複数のラインに亘る
画像データを用いてしきい値を作成すると良い。この場
合、スタートストップ指令手段416によりデータ取り
込み位置を指定する。
【0069】また、出力手段417には、本発明に係る
異物等の欠陥検査装置の全体を制御するCPUが備えら
れている。そして、406〜411までは、チップ内の
所定領域毎の背景信号のばらつきσを求めるためのもの
である。そして、求められたチップ内の所定領域毎の背
景信号のばらつきσを元に正側閾値算出回路412と負
側閾値算出回路413によって、異物等の欠陥を示す信
号を抽出するための正側と負側の閾値Th(H)、Th
(L)が設定されることになる。これら406〜413ま
でが、閾値設定回路424となる。一方、データメモリ
404は、閾値設定回路424によって閾値が設定され
るまで、検出デジタル画像信号を一時記憶しておくため
のものである。また、被検査対象基板1に対して設定さ
れた座標系における位置座標は、被検査対象基板1に設
けられた基準マークを原点にして、測長器(図示せず)
によって測定されたステージの変位とTDIセンサ等の
読み出し信号(走査信号)とに基づいて求められるもの
である。また、421は、ばらつき(標準偏差σ)を示
す正側閾値Th(H)を例えば表示手段に表示して出力
するための出力手段である。該表示手段421を設ける
ことによって、比較回路414および415から抽出さ
れる異物等の欠陥抽出出力を見ながら、閾値がチップ内
の領域毎に適切であるか否か判定することが可能とな
る。
【0070】ここで、検出結果出力手段417は、CR
T等のディスプレイに表示するもの、ハードコピーとし
て印刷するもの、ハードディスク、フロッピディスク、
光磁気記録媒体、光記録媒体、LSIメモリ、LSIメ
モリカード等に記録するもの、他の検査装置または検査
システムまたは製造プロセス装置や製造ラインを管理し
ている管理システムに接続されているネットワークも含
むものである。しかも、出力手段417には、本発明に
係る異物等の欠陥検査装置の全体を制御するCPUが備
えられている。ここで、A/D変換器401は、TDI
センサ等の検出器205、206から出力される信号を
デジタル信号で現される画素信号に変換するものであ
る。そして、A/D変換器401は、検出信号処理系4
00の中の同一基板内であってもあるいは、検出光学系
200内のTDIセンサ等の検出器205、206の近
くであってもよい。検出器205、206の近くにおく
場合は、デジタル化されるため、電送時のノイズが減る
効果がある一方、信号電送ケーブル数が増えるというデ
メリットもある。
【0071】ここで、閾値設定回路424で行う信号処
理内容について図27を用いて説明する。図27(a)
には、ウエハ1上のチップ71、72等の配列例を示し
ている。多くのLSI製造では、これらチップは、同一
のものを繰り返して製造する。時として、一回の露光で
複数(2から4等)のチップを同時に製造する場合もあ
る。従って、これらチップ間の同一位置では、同一のパ
ターンが製作されている。従って、これらのチップの対
応位置の検出信号は、本来は同一である。このチップ
(f,g)の中の画素(i,j)の信号をs(i,j、f,g)と
する。上記のように、対応画素では、信号レベルは一致
するはずである。
【0072】しかしながら、実際には、欠陥にならない
プロセスの微妙な違い、検出時のノイズ等により、チッ
プ間の対応する画素の検出信号sにばらつきが生じるこ
とになる。しかも、チップ内においても、パターンの構
造が違う場所で、ばらつきが異なることになる。そこ
で、次に示す(数8)式に基づいて、チップの対応位置
間の検出信号s((i,j、f、g)のばらつき(標準偏差
σ(s、f、g))を求めて閾値Th(H)、Th(L)を設
定することになる。 Th(H)=μ(s、f,g)+m1・σ(s(i,j、f,g)、f,g) Th(L)=μ(s、f,g)−m1・σ(s(i,j、f,g)、f,g) (数8) ここで、Th(H)は、正側の閾値算出回路412で算
出されて設定される閾値、Th(L)は、負側の閾値算
出回路413で算出されて設定される閾値である。μ
(s、f、g)は、次に示す(数9)式に基づいて算出さ
れる信号sのf、gの値を変えた時の平均値である。
【0073】 μ(s、f,g)=Σs/n (数9) Σs(i,j、f、g)は、信号レベルsを算出する算出
回路407とsを積分する積分回路410とによって算
出され、nは個数カウント回路408と計数回路411
とによって算出される。σ(s、f,g)は、次に示す
(数10)式に基づいて算出される信号sのf、gの値
を変えた時の標準偏差を示す。m1は倍率(係数)であ
る。 σ(s、f,g)=√(Σs2/n−Σs/n) (数10) Σs(i,j、f,g)2は、信号レベルsの2乗を算出す
る回路406とsの2乗を積分する回路409とによっ
て算出される。このように標準偏差σ(s、f,g)を数
倍したところにしきい値を引く。倍率m1は、通常6程
度が良いと考えられる。これは、6σ以上の発生確率
が、1×10の(−11)乗程度になるからである。こ
の確率は、たとえば、φ300mmのウエハ内を画素サ
イズ2×2ミクロンで検出した際の画像数が7×10の
10乗で有るため、このしきい値を越える値(虚報)が
統計的にウエハ全域で、1画素未満になることから求め
たものである。もちろん、この値は、必ずしも6にする
必要のあるものではなく、本発明の効果を発揮する上で
は、別の値であっても良いことは言うまでもない。許容
される虚報の数も1未満で有る必要は必ずしもないこと
からも別の倍率が選択される可能性はある。
【0074】図4には、画像処理部400の第2の実施
例を示す。第1の実施例と相違する点は、データメモリ
402によって1チップの画像信号を遅延させ、差分処
理回路403においてチップ間の画像信号に差分Δs=
{s(i,j、f,g)−s(i,j、f+1,g)}を抽
出をすることにある。従って、比較回路414、415
においては、この差分信号Δs={s(i,j、f,g)
−s(i,j、f+1,g)}に対して次に示す(数1
1)式で示される上限閾値Th(H)と下限閾値Th
(L)と比較されて異物等の欠陥を示す信号が抽出され
ることになる。したがって、406〜413の閾値設定
回路においては、次に示す(数11)式に基づいて上限
閾値Th(H)、下限閾値Th(L)が設定されること
になる。
【0075】 Th(H)=+m1・σ(s(i,j、f,g)−s(i,j、f+1,g)、f,g) Th(L)=−m1・σ(s(i,j、f,g)−s(i,j、f+1,g)、f,g) (数11) なお、この場合、隣接チップの差画像の標準偏差σ(Δ
s、f,g)は、次に示す(数12)式に基いて算出され
る。ΣΔsは、信号レベルΔsを算出する算出回路40
7とΔsを積分する積分回路410とによって算出さ
れ、nは個数カウント回路408と計数回路411とに
よって算出される。ΣΔs2は、信号レベルΔsの2乗
を算出する2乗算出回路406とΔsの2乗を積分する
2乗積分回路409とによって算出される。 σ(Δs、f,g)=√(ΣΔs2/n−ΣΔs/n) (数12) このように隣接チップの差画像Δsを用いることで、チ
ップ内において検出画像信号に分布を有していても、標
準偏差σが小さくなり、より高感度の異物等の欠陥検査
が可能となる。
【0076】また、たとえば、ウエハ内で、中心から周
囲に向かって段階的にプロセス条件が異なった場合、ウ
エハ面内の信号レベルは中心から周囲に向かって段階的
に変化する。この結果、(数8)式による閾値の算出で
は、ばらつき(標準偏差σ(s、f,g))が大きく算出
されることになる。このような場合、隣接チップ間のみ
の信号差のばらつき(標準偏差σ(Δs、f,g))は、
実際には(数8)式ほど大きくなく、現実にはさらに小
さなしきい値で検出可能である。そこで、(数11)式
および(数12)式のように差分値Δsに基いて算出す
る事により、より低いレベルのしきい値を引くことを可
能とするものである。また、この手法の改善手法とし
て、閾値を次に示す(数13)式で、算出しても良い。 Th=m1・σ(|s(i,j、f,g)−s(i,j、f+1,g)|、f,g)(数13) ここで、|Δs|は、差分信号Δsの絶対値を意味する。
この場合、図29および図30に示す差分処理回路を、
隣接チップの差画像の絶対値|Δs|を取る絶対値差分
処理回路403‘とすることになる。また、閾値算出回
路423は、閾値の絶対値Thが算出されて設定される
ことになる。また、比較回路414において、差分の絶
対値と閾値Thとが比較されて異物等の欠陥の信号が抽
出されることになる。
【0077】なお、この場合、隣接チップの差画像の標
準偏差σ(|Δs|、f,g)は、次に示す(数14)式
に基いて算出される。Σ|Δs|は、信号レベル|Δs
|を算出する算出回路407と|Δs|を積分する積分
回路410とによって算出される。 σ(|Δs|、f,g)=√(ΣΔs2/n−Σ|Δs|/n) (数14) ところで、図30に示す第4の実施例は、図29に示す
第3の実施例に対して、メモリ位置コントローラ422
を付加したものである。このメモリ位置コントローラ4
22は、検出信号sまたは差分信号Δsに対するウエハ
上の座標を指定するものである。即ち、標準偏差σを求
めるチップ間の画素をウエハ上の座標を基に任意に指定
することができる。また、ウエハ上の座標を任意に指定
することができることから、チップ間の着目画素の周辺
同志から標準偏差σを求めることも可能となる。図29
に示す第3の実施例では、ウエハ上の位置座標は、信号
数のカウント結果から算出されている。この場合、標準
偏差σを求めるチップが横一列に並んでいる場合はよい
が、2列のチップの対応点から標準偏差を求めることが
できない。
【0078】そこで、第3の実施例のように、メモリ位
置コントローラ422が、ステージコントローラ305
から得られるステージ座標系等の信号から、流れてきて
いる検出信号sまたは差分信号Δsの位置座標を算出
し、その算出された結果を、メモリ機能を有する2乗和
算出回路409、和算出回路410、および計数回路4
11に提供することにより、信号の格納先、つまり検出
信号の座標上に格納する。この構成により、ウエハ周辺
で、一列でチップ数が少ない場合にも標準偏差算出のサ
ンプル数を増やすことができ、閾値算出回路423にお
いて安定した閾値算出が可能となる。
【0079】以上説明したように、差分処理回路403
において差分の絶対値にすれば、符号を持たないため、
メモリ404などの容量を低減できる効果がある。ま
た、絶対値を算出した結果から、算出された標準偏差σ
は差分値からの算出結果より小さく算出され、発生確率
を1×10の(−11)乗にするためには、すなわち正
規分布上で6σにするためには、約1.66倍大きな倍
率である約10倍する必要がある。σが差分値からの算
出より0.6倍に小さく算出されると考えても良い。ま
たこの手法では、信号レベルsに対する閾値が残らない
ため、プロセス管理、不良解析上問題になる。そこで、
図29および図30に示すようにチップ内の位置(i,
j)の閾値のレベルをしきい値マップとして算出する回
路を有する。この回路において、しきい値マップは、閾
値算出回路423おいて(数14)式に基いて得られる
標準偏差σ×m1(倍率)、および平均値算出回路42
5において算出される差分信号の絶対値の平均値Σ|Δ
s|/nを用い、検出画像信号sまたは差分信号Δsに
対する閾値算出回路418によりこれらの値の和((m
1×σ)+Σ|Δs|/n)を求めることで算出され
る。この結果は、ステージ301,302およびセンサ
205,206の位置から算出される位置データ(i,
j)に応じて、チップ全域の各画素(i,j)に対応す
るメモリを持つ閾値マップ格納手段419内に格納さ
れ、閾値マップ出力手段(表示手段等)421によりユ
ーザの必要に応じて表示などして出力される。また、表
示手段421において、比較回路414から抽出される
異物等の欠陥出力と閾値マップとを表示して閾値が適切
であるかどうかを判定することができる。また、閾値マ
ップの情報を出力手段417に提供することによって、
比較回路414から抽出される異物等の欠陥出力と閾値
マップとを出力することが可能となる。
【0080】この閾値レベルは、下地の状況に関連して
いるため、たとえば下地が、繰り返しパターンなのか、
面あれのひどいエリアなのか、膜厚の薄いエリアなの
か、パターン寸法の小さいエリアなのかと言った情報と
対応する。従って、検出した異物が、どのレベルの閾値
に対して検出されたかを分析することは重要である。従
って、たとえば、検出異物データとして、異物信号レベ
ルに付加する形で、その異物があった位置の閾値を表示
手段421に表示するなどして出力することは意味のあ
ることである。このためには、ここで算出された閾値マ
ップが必要となる。
【0081】ちなみに、異物の信号レベルsは、(差分
値+閾値)ではなく、差分値Δsがこれに当たると考え
られる。
【0082】また、異物が検出された位置の下地データ
としては、上記の閾値のレベルだけでなく、あらかじ
め、設計データから求められた、たとえば、チップ内の
領域(メモリエリア、論理回路エリア、電源供給エリ
ア、配線の無いエリア等)の情報で有っても良い。この
ためには、設計データから算出されたチップ内のエリア
マップを作成し、このチップ内の座標から閾値データの
ように異物表示時にコード化してあるいは、言葉として
表示などして出力しても良い。また、上記いずれもの下
地データは、下地データごとの異物マップ、下地データ
ごとの異物数という形で、表示などして出力しても良
い。以上、本発明の基本思想は、信号のばらつきの大き
さを求め、この求められた信号のばらつきの大きさに応
じてしきい値を決定するものであり、あらかじめ、数チ
ップのデータを取り込んで、その値からチップ内の各画
素ごとに閾値設定回路424で閾値を算出してもよい。
この際この算出は、同一品種のLSIの同一工程であら
かじめ算出し、その結果を、検査時に閾値設定回路42
4内の閾値メモリに読み込んで、比較回路414、41
5において順次入ってくる信号レベルと比較する構成で
あっても良い。また、このしきい値算出用のデータを、
ロット(13枚から25枚のウエハ)ごとに1回算出し
ても良いし、ウエハごとに算出しても良い。
【0083】なお、本発明では、上記に説明したように
しきい値レベルが下地の状態で変わるため、しきい値レ
ベルは下地の状態を示していることになる。つまり、出
力手段417であるCPUは、異物等の欠陥を示す信号
を、しきい値マップ格納手段419から得られるしきい
値レベルで分類すると、異物等の欠陥がどのような下地
上に付着・存在していたかを知ることができる。この下
地の状態とは、例えばパターンがない領域、セル部の領
域、周辺パターン部等の分類ができることになる。ま
た、出力手段417であるCPUに対して、CADシス
テム等から、ネットワークや記憶媒体等で構成された入
力手段426を用いて入力されたCAD情報に基いて得
られる図1あるいは図2に示したようなチップ内の領域
データを用いれば、さらに直接的に、異物等の欠陥が存
在した下地の状態を知ることができる。ここで、領域デ
ータを使わずに、上記の下地の信号レベル(しきい値レ
ベル)から下地の状態を類推する手法は、事前に、チッ
プ内の領域を設定しなくても良いという効果がある。こ
の場合、CPU417は、一度、チップ全域のしきい値
レベルをしきい値マップ格納手段419に格納されたし
きい値マップより求め、そのしきい値レベルの大小か
ら、下地のレベルを領域(例えばセル部等)として分類
することができる。ここで、このしきい値レベルからの
領域判定は、隣接チップ間の差分Δsを用いた場合で
も、信号レベルそのものから算出した場合でも可能であ
る。このように、CPU417は、下地状態を知った上
で、例えば、セル部上の異物あるいは欠陥のみを検出
し、出力し、管理することができる。
【0084】次に、演算処理回路400の第5の実施例
について、図31を用いて説明する。即ち、第5の実施
例は、隣接チップのデータ(検出信号s)の差分値Δs
を算出した後、対象画素の周囲のデータのばらつき(標
準偏差σ(Δs、f,g))を求めるものである。この
第5の実施例は、遅延メモリ425、426、およびウ
インドウ切り出し回路427により構成され、いわゆる
パイプライン処理系を用いて構成される。406〜41
3によりウインドウの中央の値(Δs(i,j、f、
g))を除いた周辺画素の値(Δs(i+1,j+1、
f、g)、Δs(i+1,j、f、g)、Δs(i+
1,j−1、f、g)、Δs(i,j−1、f、g)、
Δs(i−1,j−1、f、g)、Δs(i−1,j、
f、g)、Δs(i−1,j+1、f、g)、Δs
(i,j+1、f、g))により次に示す(数15)式
に基いてばらつきσ(Δs、f,g)を算出し、この算出
されたσを基に閾値Th(H)、Th(L)を算出して
設定する。
【0085】 σ(Δs、f,g)=√(ΣΔs2/8−ΣΔs/8) (数15) そして、比較手段414、415において、設定された
閾値Th(H)、Th(L)と先のウインドウの中央の
値(Δs(i,j、f、g))と比較することにより異
物等の欠陥を抽出する。ここでのウインドウサイズは、
必ずしも図示したような3×3である必要はなく、4×
4、5×5、7×7等他の大きさであってもよく、ある
いは複数のウインドウサイズに対して算出するように構
成してもよい。また、被検査対象は中央の値である必要
はなく、ウインドウ内のいずれか、あるいは複数の画素
の平均、和等と比較してもよい。ウインドウサイズは、
検出すべき異物サイズ、あるいは背景パターンのパター
ン形状に応じて決定されるべきものである。
【0086】次に、演算処理部400の絶対感度の閾値
を設けた場合の第6の実施例について説明する。上記
(数13)式に基いて絶対感度の閾値をもうけることに
より、LSI製造工程での異物あるいは欠陥の管理サイ
ズを、工程間で同一にできる。検出信号処理回路400
で検出された検出結果(異物の座標、信号レベル(差分
レベル))の内、CPU417において、信号レベル
(差分値ssが望ましい)に対して、いずれのレベルな
のかを補正する。具体的には、検査時の、レーザパワー
Pl、NDフィルターの値ND(%)、偏光板の有無k
(有りの場合1,無しの場合10程度が望ましい)、下
地の反射率rb、酸化膜の厚さによる補正係数k(t)
として、以下の(数16)式により補正された信号レベ
ルss’を用いると良い。尚、レーザパワーは、照明位
置で分布(いわゆるシェーディング)を持つためこの分
布Pl(x)を用いるとさらによい。 ss’=ss/(Pl・ND・k・rb・k(t)) (数16) この様にして算出された補正信号レベルss’を用い、
あらかじめ求めた信号レベルssと異物・欠陥サイズd
との対応関数df(ss)により、異物サイズdを表示
手段421により表示することができる。
【0087】 d=df(ss’) (数17) ここで、特に異物が小さい場合、Mie散乱の理論を用
い、補正された信号レベルss’が、異物サイズdの−
6乗に比例するという関係を用いても良い。
【0088】次に、演算処理回路400において、微小
異物はもとより、広がりをもった大きな異物についても
高S/N比で欠陥判定する実施例について説明する。と
ころで、演算処理回路400の欠陥判定する比較回路4
14、415では、必ずしも微小異物だけではなく、大
きなあるいは数ミクロンの範囲に広がった薄膜状の異物
を見逃しすることなく検出する必要がある。しかし、こ
の大異物からは、必ずしも、検出信号レベルとしては大
きくならないために、画素単位の検出信号では、S/N
が低く、見逃しが生じることになる。そこで、1画素平
均の検出信号レベルをSとし、平均のばらつきをσ/n
とすると、大異物の大きさに相当するn画素×n画素の
単位で切出して畳み込み演算をすることによって、検出
信号レベルはn2Sとなり、ばらつきはnσとなり、S
/N比は、nS/σとなる。他方、大異物について1画
素単位で検出しようとすると、検出信号レベルはSとな
り、ばらつきはσとなり、S/N比は、S/σとなる。
従って、大異物の大きさに相当するn画素×n画素の単
位で切出して畳み込み演算をすることによって、S/N
比は、n倍向上させることができる。1画素単位程度の
微小異物については、1画素単位で検出される検出信号
レベルはSとなり、ばらつきはσとなり、S/N比は、
S/σとなる。仮に、1画素単位程度の微小異物につい
てn画素×n画素の単位で切出して畳み込み演算をする
と、検出信号レベルはS/n2となり、ばらつきはnσ
となり、S/N比は、S/nσとなる。従って、1画素
単位程度の微小異物については、画素単位の信号そのま
まの方が、S/N比として向上が図れる。
【0089】以上説明したことから明らかなように、図
52に示すように、画像メモリ404から得られる画像
信号を、欠陥判定のための画素単位のサイズを変えた複
数のオペレータ520(例えば、1画素単位のオペレー
タ521、3×3画素の単位で切出すオペレータ52
2、4×4画素の単位で切出すオペレータ523、5×
5画素の単位で切出すオペレータ524、n×n画素の
単位で切出すオペレータ525等から構成される。)の
各々において切出し、切出された各オペレータにおいて
畳み込み演算を施して1画素平均の検出信号レベルをS
としたとき、S、9S、16S、25S、n2Sのレベ
ルの階調信号が中央の画素から出力されることになる。
他方、掛け算回路541、542,543、544の各
々は、閾値設定回路424の閾値回路423から得られ
るしきい値(m1・σ)を、3倍、4倍、5倍、n倍す
る。この近似的しきい値係数3、4、5、nは、中心極
限定理より推定される。そして、比較回路414’を構
成する比較回路531、532、533、534、53
5の各々において、各オペレータにおいて畳み込み演算
が施された階調信号と、しきい値(m1・σ)に対して
3倍、4倍、5倍、n倍されたしきい値と比較されて欠
陥判定が行なわれ、異物を示す信号が出力されることに
なる。即ち、1画素単位程度の微小異物については比較
回路531から、3×3画素単位程度の大きさの異物に
ついては比較回路532から、4×4画素単位程度の大
きさの異物については比較回路533から、5×5画素
単位程度の大きさの異物については比較回路534か
ら、n×n画素単位程度の大きさの異物については比較
回路535から検出されることになる。従って、論理和
回路550で比較回路531〜535の各々から検出さ
れる異物を示す信号の論理和をとることによって、様々
な大きさを有する異物を示す信号が高いS/N比でもっ
て検出され、検出信号レベルとしては小さく、しかも広
がりを持った大きな異物についても捕捉率を向上させる
ことができる。
【0090】なお、差分処理回路403’の後に、上記
のように欠陥判定のための画素単位のサイズを変更でき
るオペレータを備え、画素単位のサイズを変更する都
度、画素信号を積分して出力するようにすれば、比較回
路414からは、変更した画素単位のサイズに合った大
きさの異物を示す信号が検出されることになる。しか
し、この場合、画素単位のサイズを変更する複数回数検
査することが必要となるが、しきい値としては正確な値
が設定されることになる。また、差分処理回路403’
の後に、欠陥判定のための画素単位のサイズを変更でき
る複数のオペレータを備える場合には、画像メモリ40
4の記憶容量が複数倍必要とする。また、閾値設定回路
424としては、複数設けてもよく、また閾値設定回路
424の閾値回路423から得られるしきい値(m1・
σ)に対して近似的しきい値係数を掛けてしきい値を求
めてもよい。以上説明したように、比較回路414’に
おいて、矩形関数を畳み込むもしくは積分する欠陥判定
のための画素単位のサイズを、検出したい異物のサイズ
に合わせることによって、検出信号レベルとしては小さ
く、しかも広がりを持った大きなた異物を正確に捕捉す
ることが可能となる。
【0091】次に、本発明に係る異物等の欠陥検査装置
における条件だし手法についての実施例について図42
〜図46を用いて説明する。即ち、本発明に係る異物等
の欠陥検査装置は、図42に示すような条件出しのシー
ケンスを持っていて、このシーケンスで作られた検査条
件により、検査が実行される。即ち、CPU417は、
ステップS41において、表示手段421に、図43に
示すような各種モード選択用の画面を表示し、キーボー
ドやマウス等の入力手段426を用いてウエハ内のチッ
プマトリックス(チップの大きさ、チップの開始点座
標、およびチップがない等のチップ配列のデータ)S4
11、条件だしモード(a.エリア優先、b.標準、
c.感度優先、d.感度表示後選択)S412、しきい
値事前選択(a.m1=6:虚報発生確率OO%、b.
m1=10:虚報発生確率OO%、c.m1=15:虚
報発生確率OO%)S413等のモードを選択する。条
件だしモードS411において、a.エリア優先とは、
例えば照明光のパワーを弱くすることにより、標準モー
ドよりも広い面積で比較的大きな異物が検査できる検査
条件モードである。背景レベルが飽和した領域は、実質
的に非検査領域になってしまうわけだが、エリア優先と
は、非検査領域の面積を例えば5%以下に設定されれば
よい。図45においては、エリア優先は、全ての面積か
ら2.5μm程度の異物が検査できる場合を示してい
る。
【0092】b.標準とは、標準の感度で異物を検査で
きる検査条件モードである。図45においては、標準
は、全体の検査面積の90%程度から1.0μm程度の
異物が検査でき、しかも0.2μm程度の異物まで検査
できる標準モードを示している。
【0093】c.感度優先とは、標準モードより微小な
異物を検出できるように感度を高くするように設定した
モードか、あるいは指定した検出感度を確保できるよう
に設定された検査条件モードである。図45において
は、感度優先は、検出全体の検査面積の75%程度から
0.5μm程度の異物が検査でき、しかも0.1μmま
での異物の検査ができるモードを示している。具体的に
は、照明光のパワーを上げることにより、検出サイズ指
定で指定された異物より小さな異物(図45において
は、0.1μm程度)を検出できるような検査条件、あ
るいは指定した検出感度(図45においては、0.5μ
m程度の異物が検査面積で75%以上)を確保できるレ
ベルに照明光のパワーを設定する。
【0094】d.感度表示後選択とは、上記3つのモー
ドでの検査結果、あるいはチップ内のしきい値マップ、
あるいは異物のサイズ(しきい値に対応する感度)と検
査面積(しきい値ヒストグラム)との関係を表示し、適
当なものを選択するモードである。エリア優先が照明光
のパワーを最も弱めてダイナミックレンジを高め、標
準、感度優先に行くに従って、照明光のパワーを強めて
ダイナミックレンジを低くしていくことになる。従っ
て、しきい値マップにおいて、エリア優先モードの場合
には、異物が検出できない非検査領域は少ないが、0.
5μm程度までの異物しか検査することができない。標
準モードの場合には、図45に白で表示された異物が検
出できない飽和する非検査領域は多くなるが、0.2μ
m程度の異物まで検査できることになる。感度優先モー
ドの場合では、図45に白で表示された異物が検出でき
ない飽和する非検査領域は更に増大することになるが、
0.1μm程度の異物まで検査できることになる。な
お、しきい値ヒストグラムには、感度に対する面積比率
471とその積分値472とを示していて、何れの値を
表示してもよい。しきい値事前設定の選択は、表示され
た虚報の発生確率(発生頻度)OO%を見て許容する虚
報の発生確率から行なうことができる。即ち、前記した
如く、しきい値が検出画像のレベルのばらつきσから設
定されるので、倍率m1に応じて虚報の発生確率OO%
を統計理論に基いて自動的に算出して表示することが可
能となる。これにより、虚報の発生確率に応じた倍率m
1、即ちしきい値設定が容易に行なうことができる。
【0095】次に、CPU417は、ステップS42に
おいて、選択されたウエハ内の回路パターン構造に応じ
た空間フィルタ202を手動または自動で設定し、ステ
ップS43において、図46に示すように、該空間フィ
ルタ202の像をフィルタ位置にピントを合わせた結像
光学系227およびTVカメラ228による像により目
視観察または自動で確認を行ない、NOの場合にはステ
ップS42に戻って再度空間フィルタ202の設定を行
ない、YESの場合には次のステップへ進む。空間フィ
ルタ202としては、遮光パターンの位相とピッチとを
変えられるように構成される。なお、図46に示すよう
に、ハーフミラー226、結像レンズ227、およびT
Vカメラ228から構成された空間フィルタ観察光学系
と、ビームスプリッタ204とを一体に構成したもの2
25を、矢印230で示すように切替え可能に構成す
る。即ち、通常異物を検出する場合には、ビームスプリ
ッタ204を検出光軸に位置付け、空間フィルタ観察時
にはハーフミラー226を検出光軸に位置付けるように
切替えることになる。そして、自動の場合には、図19
(b)に示すと同様に開口20a内に検出される遮光パ
ターンおよび回折光をTVカメラ228によって撮像す
ることによって、遮光パターンの位相とピッチとを回折
光を遮光するように合わせることができる。また、TV
カメラ228の位置を矢印229で示すようにずらすこ
とによって、被検査対象基板における回路パターンの像
も観察して遮光パターンの方向性についても合わせるこ
とができる。
【0096】次に、CPU417は、ステップS44に
おいて、しきい値Thを設定するための標準偏差σに対
する倍率(係数)m1を6〜15程度の範囲で入力手段
426を用いて入力することにより設定する。次に、C
PU417は、ステップS45において、入力手段42
6を用いて異物の検出サイズを入力することにより、検
出サイズの指定S451が行なわれ、この指定されたサ
イズの異物が検出可能なレーザパワーを算出し、この算
出されたレーザパワーになるようにレーザ光源101を
制御信号430によって制御することによって設定され
る。次に、CPU417は、ステップS46において、
チップの一部あるいは全域のしきい値を作成するため
に、ウエハ上を走査・検査し、閾値算出手段418で算
出されたしきい値マップをしきい値マップ格納手段41
9に格納し、図44および図45に示すしきい値マップ
(しきい値画像)、あるいはしきい値ヒストグラム(感
度(例えば横軸)とその感度を持つ検査面積との関
係)、あるいはこのヒストグラムを積分した形で表示し
たもの(図45)を、表示手段421に表示し、該表示
されたしきい値マップ等に基いてしきい値が所望のレベ
ル(検出したい異物サイズ)にあるかどうかの感度を確
認し、NOの場合にはステップS45に戻って再度検出
サイズの指定を行ない、YESの場合には、次のステッ
プに進むことになる。
【0097】次に、CPU417は、ステップS47に
おいて、ウエハ全域を検査し、一部に虚報が出てくる領
域があれば、場合によっては、この領域を非検査領域
(インヒビット領域)として、チップ内のCAD情報ま
たはしきい値マップの情報に基づいて設定する。その
後、ステップS48において、CPU417からの指令
に基づいて、被検査対象基板1に対して異物等の検査を
行い、演算処理回路400において、異物等の欠陥と判
断された場合には、その検出信号レベルと検出座標とが
記憶装置427に格納されることになる。次に、ステッ
プS49において、最終的に、上記異物検査装置と並設
される共焦点顕微鏡もしくは紫外線顕微鏡等から構成さ
れる光学観察顕微鏡700を用いて実際の被検査対象基
板1を光学的に観察し、異物などの欠陥なのか虚報なの
か否かの確認を実施する。この確認によって、初めて、
条件だしが最適に設定できていたか否かの確認をするこ
とができることになる。特に、被検査対象基板1上のチ
ップ内には、微細な複雑な回路パターンが存在する部分
や色むらが発生する部分が混在することになり、光学観
察顕微鏡700を用いて条件だしの最終確認をする必要
がある。そして、ステップS49における虚報確認にお
いて、NOの場合には、ステップS50において、場合
によって、しきい値設定用の倍率(係数)m1を増加、
減少させてステップS45に戻り、必要に応じてレーザ
パワーを変える。YESの場合には、条件だしが完了す
る。
【0098】ここで、上記手順は、一部を割愛しても、
あるいは順序を入れ替えても目的を達成することができ
る。以上説明したように、所望の検出したい異物サイズ
(感度)に対する最適な条件だしの設定を容易に、且つ
短時間で行なうことができる。なお、ステップS49に
おける光学観察は、ステージ301、302を動かすこ
とにより、図46に示す光学観察顕微鏡700の検出光
学系701の位置に、被検査対象物1上の検出した異物
(虚報も含む)を移動させ、この画像を観察するもので
ある。本発明の検出系200では、高解像度の結像光学
系を有しているため、この移動の際の座標精度が高いた
め(特に暗視野照明系102〜105では、検出光学系
200の解像限界よりも小さな異物を検出可能なた
め)、通常の顕微鏡では、観察できない場合が多い。そ
こで、この光学観察顕微鏡700は、極めて解像度の高
い、例えば共焦点光学系、あるいは照明波長の短い(例
えば、248nm、365nm、266nm、あるいは
これらの近辺の波長、紫外線あるいは遠紫外線)の照明
を有する光学系で有ることが望ましい。即ち、光学観察
光学系700は、このように、200nm前後の波長の
画像では、電子線顕微鏡画像に近い画像が得られ、異物
等の欠陥サイズを高精度に求めたり、異物等の欠陥の形
状などを分類することも可能なる。なお、図46には、
光学観察顕微鏡700の構成を示す。明視野あるいは暗
視野紫外線照射光学系と図41に示す紫外線検知可能な
TDIセンサとを有する検出光学系701と、該検出光
学系701のTDIセンサから検出される画像をA/D
変換などを行なう画像処理系702と、該画像処理系7
02でA/D変換された画像を、演算処理回路400か
ら検出された異物(虚報と思われるもの)の座標データ
に基づくアドレスに記憶する画像メモリ704と、画像
を表示する表示手段703とで構成される。従って、演
算処理回路400から検出された異物(虚報と思われる
もの)の座標データに基いてステージ301,302が
制御され、虚報と思われる画像を表示手段703に表示
して観察することによって、光学観察顕微鏡700によ
る虚報の確認をすることができる。即ち、記憶装置42
7に格納された検出座標の位置を、光学観察顕微鏡70
0の視野内にステージ301、302を移動し、光学観
察顕微鏡700により視野内の画像を検出して表示手段
703に表示、もしくは画像メモリ704に数値画像デ
ータとして格納する。このデータは、必要なときに再度
表示することもできる。また、画像メモリ704に格納
されたデータは、演算処理回路400のCPU417に
提供することを可能にし、他の異物検査装置から転送さ
れた画像データと共に後で観察することができる。何れ
にしても、光学観察顕微鏡700としては、上記高解像
度を有する明視野顕微鏡視や、上記照明光学系100を
持つ暗視野顕微鏡や、インコヒーレント照明を持つ暗視
野顕微鏡や、位相差顕微鏡や、共焦点顕微鏡でもかまわ
ない。
【0099】また、上記条件だしにおいて、ステップS
41におけるチップマトリックスと、ステップS45に
おける検査したい異物サイズとを入力して設定するだけ
で、条件だしを完了させることができる。すなわち、チ
ップマトリックスと異物サイズ(異物サイズに応じた感
度でも良い。)の入力設定は、条件だしにおける必須設
定条件である。また、ステップS43におけるフィルタ
確認、ステップS44における倍率m1の設定、ステッ
プS46における感度確認、ステップS47におけるイ
ンヒビット(非検査領域)の設定、およびステップS4
9における虚報確認は、オプション設定条件である。ま
た、しきい値設定において、安定側のしきい値(大きな
しきい値)で使用することにより虚報の発生を抑えるこ
とができ、逆に、しきい値を小さくすることにより多少
の虚報は出ても、高感度の異物を検査することができ
る。前者は、ウエハの処理装置の品質管理(異常になっ
たことを見つける。)に向き、後者は、不良欠陥の発生
状況を解析(不良発生原因の究明のための異物欠陥の分
類)するのに向く。
【0100】次に、イメージセンサ205,206から
検出され、A/D変換器401でA/D変換されて画像
メモリ404に記憶される散乱光画像からCPU417
が行なう異物粒径推定について、図47を用いて説明す
る。即ち、散乱光の信号レベル(差分値ssが望まし
い)は、散乱光を発生する粒子あるいは傷等の大きさに
対応している。従って、CPU417は、レーザパワ
ー、検査時の偏光板208、空間フィルタ202、照明
の角度φ1、α1等の条件に応じて算出される補正係数
k(t)を検出信号ssに乗じることにより、補正され
た検出信号ss’を、異物あるいは欠陥のサイズdに対
応付けすることができる。そこで、CPU417は、こ
のように求めた異物あるいは欠陥のサイズ情報を上記条
件だしにおいてステップS45における検出サイズ指定
に用いることができる。また、図47に示すようにTD
Iイメージセンサ205a、206aによって検出され
て画像メモリ404に記憶される検出画像における異物
を示す画像の大きさ(異物の像の広がりを示す画素数)
と異物の大きさには一定の傾向が見られるので、CPU
417が画像メモリ404に記憶された検出画像から異
物を示す画素数を計数することによって異物粒径を対応
付けすることが可能となる。特に、異物の大きさが0.
13μm〜0.2μm程度においても、異物を示す画像
の大きさと相関が有ることに見出すことができ、異物の
大きさ(粒径)を推定することが可能となる。また、一
つの画素内に入る異物サイズであり、且つ信号レベルが
イメージセンサ205、206のダイナミックレンジを
越えるような場合には、以下のような方法で異物サイズ
を推定することができる。即ち、一つの画素に入る場合
であっても、図48(a)に示すように、広がりを持っ
て結像されるため、この広がり部分の立ち上がりと立ち
下がりの幅(あるしきい値の幅W)からピークレベル、
即ちダイナミックレンジを越えた信号強度を推定するこ
とができる。この場合、図48(b)に示すように、イ
メージセンサ205,206のカバーガラス220を特
定の表面粗さにすることで、カバーガラス220の表面
で散乱を生じさせ、強制的に広がりを作ることで、更に
検出画像から異物サイズの推定を容易にすることができ
る。
【0101】次に、本発明に係る異物検査装置による複
数の検査について説明する。即ち、複数の検査は、例え
ばダイナミックレンジを稼ぐために、エリア優先、標
準、感度優先などのように照明光のパワーを大きくした
条件と標準の条件と小さくした条件で、被検査対象基板
1の表面を検査し、その結果を検査欠陥としてCPU4
17は出力するものである。CPU417は、上記複数
の検査結果を単純に統合して検査結果マップ(検査結果
マップとは、被検査対象基板1内において異物等の欠陥
が検出された位置座標に欠陥のマークをプロットとした
図面。)を出力することができる。また、CPU417
は、マップでなく、異物の座標リスト、あるいは異物の
検出信号レベル等を示すリストやマップでもよい。ま
た、複数の検査としては、ダイナミックレンジを稼ぐた
めだけではなく、より微細な傷や異物等の欠陥を検出で
きるように、例えばステージ301,302の走行時間
を変えたものでも良い。更には、照明光学系100によ
る照明方向α1、φ1(ゼロも含む)、φ2(ゼロも含
む)の条件、偏光板208の有無、白色照明500とレ
ーザ照明100とを用いる条件等を変えたものであって
も良い。
【0102】また、CPU417における処理方法も、
複数の検査条件で検査した欠陥の補正された検出信号レ
ベルss’を、各次元(照明光のパワー、照明方向、偏
光板の有無、白色照明とレーザ照明)の空間にマッピン
グして、空間内における距離からクラス分けした(分類
した)結果であっても良い。例えば、図49に示すよう
に、x軸に、レーザ照明系100による検出信号レベル
ss’を、y軸に、別の照明系(白色照明系500や図
50に示す照明系とがある。)による検出信号レベルs
s’をプロットする。これにより、予め設定した直線y
=βxによって、これらのプロットの位置を2つの領域
に分類することができる。そして、この分類結果は、異
物の特徴を示すことになる。別の照明系として、図50
に示す照明系を用いる場合には、y>βxの領域にプロ
ットされた異物等の欠陥は、斜方照明でさほど光らない
傷や平坦な異物491であり、y<βxの領域にプロッ
トされた異物等の欠陥は比較的高さのある異物492で
あることが実験によって確認されている。ここで、この
境界線は、上記の直線である必要はなく、任意の曲線、
あるいは複数の任意の直線もしくは曲線でもよい。ま
た、これらの距離を求める空間は、複数の次元を持たせ
ても良い。さらに、これらの複数の検査は、検出器20
5、206により、同時に検査されるものであっても良
い。図50に示す照明系は、図3に示すレーザ光束1
0、11、12を斜方照明するのに変わって、直線状の
微細ミラー240を、対物レンズ201と被検査対象基
板1との間に挿着し、直線状の微細ミラー240でレー
ザ光束10を反射させて被検査対象基板1に対してほぼ
垂直にビーム光束3を照明するものである。従って、被
検査対象基板1からの0次回折光(正反射光)は、直線
状の微細ミラー240で遮光され、1次以上の回折光が
対物レンズ201を通過することになる。なお、直線状
の微細ミラー240は、空間フィルタ202の面におい
ては、空間フィルタ202の機能を果たすことができる
ように十分細い直線状の帯であることが好ましい。
【0103】次に、本発明に係る異物検査装置と外部装
置との接続について説明する。即ち、CPU471は、
本発明に係る異物検査装置の全体を制御するものであ
る。従って、検査結果、あるいは検査のための条件(特
にしきい値マップ)等は、CPU417に接続された記
憶装置427内に格納される。そして、これら記憶装置
427に格納された検査結果、あるいは検査条件を、ロ
ーカルエリアネットワーク428あるいはモデムを介し
て他の計算機と結ぶことが望まれる。特に、インターネ
ットと結ぶことにより、異物検査装置における検査条件
の改善、異物検査装置の問題の状況等を、異物検査装置
を使用するユーザと異物検査装置のメーカとの間でやり
取りすることができる。これらのデータのやり取りで
は、異物検査装置メーカとユーザとの間で、暗号キーを
持ち、データを暗号化することにより、機密を保持する
ことができる。また、異物検査装置によって検査された
異物等の検査結果に基づく、プロセス処理装置における
プロセス条件の改善、プロセス処理装置の問題の状況等
を、プロセス処理装置を使用するユーザとプロセス処理
装置のメーカとの間でやり取りすることも可能となる。
また、本発明に係る画像処理装置400をプログラム可
能なシステムで構成することにより、図4、図28、図
29、図30、図31に示しアルゴリズムを書き換えて
実行することができる。これらのアルゴリズムは、ウエ
ハ表面の酸化膜等の干渉による信号強度の部分的な変動
に対応するためのもので、所謂色むら対応アルゴリズム
を実現することができる。
【0104】次に、以上説明した本発明に係る欠陥検査
装置を用いた半導体等の製造ラインおよびその製造方法
について図32〜図34を用いて説明する。図32に示
すように、本発明に係る欠陥検査装置を用いた半導体等
の製造ラインは、製造工程601乃至609、検査装置
610乃至612、プローブ検査工程614、データ解
析システム613により構成される。製造工程は、特
に、歩留まりへの影響の大きい(歩留まりを左右する)
工程601、605、608、609を含み、これらの
工程は、上記本発明に係る欠陥検査装置等の検査装置6
12により常時監視される。また、この監視により、工
程間の異常、例えば工程601、606間で異常が検出
された際は、この間の工程602、603、604が、
検査装置610により監視され、異常を作り込む工程、
あるいは装置を同定する。また、特に重要な工程607
は、検査装置611により占有的に監視される。
【0105】ところで、所望の工程だけの異物あるいは
最表面に付着した異物等の欠陥を、高い識別精度で検査
できるためには、この工程のプロセス処理を実施する前
とプロセス処理を実施した後とにおいて、本発明に係る
異物検査装置612による異物等の欠陥検査を実施し、
プロセス処理後の欠陥検査結果とプロセス処理前の欠陥
検査結果との論理差を求めると良い。ここで、この論理
差に基いて判断する際、当工程以前に発生した異物を、
当工程で発生した欠陥と誤って判断されることがあって
はならない。むしろ、この欠陥は見逃した方がよい。そ
れは、誤った判断に基づいて、欠陥が発生しないように
対策が施されることとなるためである。
【0106】ところが、上記論理差によって、当プロセ
ス処理工程で発生した異物等の欠陥のみを、必ずしも検
出することができない。これは、以下のような理由によ
る。その理由は、例えば、成膜等により異物等の欠陥の
表面に膜が形成され、その結果異物等の欠陥サイズが大
きくなり、検査感度が向上し、成膜前から存在していた
欠陥が、成膜後には検査されることになるためである。
即ち、実は、以前から付いていたはずの欠陥がその成膜
工程前では検査されずに該成膜工程後に発見され、該成
膜工程で発生したように間違えて判断されることにな
る。
【0107】そこで、当成膜工程前の検査時に、予め、
例えば倍率m1を小さくしてしきい値を下げて検査感度
を上げておくことによって以前から付いていた微細な欠
陥を検出できるようになり、間違った判断をなくすこと
ができる。このように、当成膜工程前の検査感度を上げ
ると誤検出(虚報)が増えることになるが、図51に示
すように、該工程前後の論理差(B−A)を取ることに
よって問題とはならない。しかし、被検査対象基板1の
チップ内の領域毎に、プロセス処理の前後で表面の状態
が変わり得る。このため、プロセス処理前に、全体的に
しきい値を下げたとしても、背景レベルが高く、結果的
にしきい値が大きく事実上非検査状態もしくは低感度状
態になってしまう領域が存在し、この領域からは以前か
ら付いていた微細な欠陥が検出することができなくな
る。
【0108】そこで、本発明に係る欠陥検査装置612
の演算処理回路400のCPU417において、 Ib
<Tbの場合において、Ia>Thaとして検出され、
且つIa>κ・Thbのときのみ、当該プロセス処理工
程Pで発生した欠陥と判断する。すなわち、当該プロセ
ス処理工程P前の検査で、可能な限り検査感度を上げて
検査しても欠陥が検出することができなかった場合にお
いて、当該プロセス処理工程後の検査で検査感度を落し
てしきい値を上げても欠陥が検出された場合のみ、当該
プロセス処理工程Pで発生した欠陥と判断し、当該プロ
セス処理工程後の検査で検査感度を落してしきい値をκ
倍上げても欠陥が検出されない場合には、この欠陥を見
逃す処理をして誤った判断をなくすことができる。それ
は、当該プロセス処理工程で生じた欠陥と判断される確
率が低下するからである。当然、Ib≧Thbの場合に
は以前に発生した欠陥とみなすことができる。但し、I
aは、当該プロセス処理工程後の検査において検出され
た欠陥の検出信号レベル、Ibは、当該プロセス処理工
程前の検査において検出された欠陥の検出信号レベルを
示す。Thaは、当該プロセス処理工程後のしきい値マ
ップ格納手段419から得られる検査しきい値レベル、
Thbは、当該プロセス処理工程前の可能な限り下げた
しきい値マップ格納手段419から得られる検査しきい
値レベルを示す。κは、1を越えた係数で、Thbに応
じて決定される。なお、欠陥検査装置の演算処理回路4
00の比較回路414等では、IaとTha、IbとT
hbとについて比較されることになる。
【0109】従って、CPU417が行なう上記欠陥判
定処理には、しきい値マップ格納手段419からえられ
て記憶装置427に記憶されたプロセス処理工程前(場
合によってはプロセス処理工程後も)のチップ全域ある
いはこれに準じる領域のしきい値レベル(しきい値画
像)、およびメモリ404から得られて記憶装置427
に記憶されたプロセス工程前後の欠陥検出信号が必要と
なる。重要なのは、プロセス処理工程前の検査のときの
しきい値マップの情報を記憶装置427に記憶してお
き、このしきい値マップの情報を用いてプロセス処理工
程後の検査のときのしきい値(κ・Tha)を決める係
数κを決定することにある。当然、Thaは、プロセス
処理工程後の検査のときに、閾値算出手段418におい
て算出されることになる。更に、欠陥検査装置612が
工程602、603、604等に対して監視する監視手
法について説明する。第1の手法は、ロット内のウエハ
に着目し、工程を経るごとの着目ウエハの異物等の欠陥
の付着の状態(変化)を監視する同一ウエハによる工程
監視手法である。第2の手法は、あるプロセス装置ある
いは工程に着目し、その工程を通過するウエハの前後の
状態を監視することにより、そのプロセス装置あるいは
工程の状態を監視する手法である。いずれも、工程の状
態を監視するという点では、共通するが、第1の手法は
工程間を比較し、状態の悪い工程を探すのが目的であ
り、第2の手法はある工程の経時的な変化を比較するこ
とが主な目的である。つまり、第2の手法は、突発的な
異物発生等の異変をモニタしたり、あるいは何らかの異
物等の欠陥低減対策を実施後の効果を評価することなど
を目的とする。
【0110】ここで、検査装置612による特に、特定
のプロセス工程あるいはその装置に着目する管理は、当
工程でどのように欠陥が増減しているかを知ることがで
きる。さらに、この管理において、特に、ここで検出し
た異物のサイズを用い、その異物の当工程での致命性を
判定することにより、当異物の対策の重要性を知ること
ができ、対策を実施するときの動機付けとなり、大変有
効となる。つまり、異物等の欠陥の対策効果の大きさを
知ることにより、対策への意識がより強く意識され、対
策行動に結び付けることができる。以上説明したよう
に、監視され、取り込まれたデータは、データ解析シス
テム613に取り込まれ、異常の発生、プローブ検査工
程614からのデータとの関連から歩留まりとの関連、
等が解析される。更に、上記検査装置610、611、
612には、上記本発明に係る欠陥検査装置の他、光明
視野検査、SEM検査等の検査装置が使用されている。
これらの検査装置はそれぞれの特長があり、検出できる
異物が異なっている。そこで、これらの検査装置を併用
することにより検査の信頼性をトータルで向上できる。
また、これらの検査装置は、その検出原理から、検査時
間(検査のスループット)にも差異がある。高スループ
ットの上記欠陥検査方式のレーザ散乱方式は、微粒子の
検査には適しているが、レーザの干渉性により検出時の
捕捉率が低い。光明視野検査は、捕捉率は高いが、比較
検査時のためサンプリング時に高い解像度を必要とする
ため、スループットが低い。電子線を利用した検査は、
SNが低いため検査の高速化は難しいが、高解像の検査
が可能な上導通不良等の検査に向く。
【0111】LSI製造工程では、感度、スループッ
ト、検出できる対象等を考慮しながらこれらの検査装置
をシステム化する必要がある。図33に示すように、そ
れぞれの検査装置が、24から27へ、25から28
へ、26から29へと検出可能な異物等の欠陥を増や
し、システムのトータルの検出数を増やすことにより、
全体で高い性能を有するシステムを構築することができ
る。図34に量産立ち上げ時の歩留まりの推移30を示
す。また、欠陥数の推移31も同時に示す。歩留まりが
向上するにつれて欠陥数が低下する。しかしながら、歩
留まりが立ち上がった状況でも突発的に欠陥数が上昇し
歩留まりを低下させることがある。そこで、これらの欠
陥発生をいち早く知り、欠陥発生工程の生産を一時的に
止め欠陥発生原因を対策する必要がある。そのため、本
発明に係る異物等の欠陥検査装置が必要になる。
【0112】
【発明の効果】本発明によれば、照明の効率を向上でき
て、空間フィルタ、照明方向によりLSIパターン等の
基板内のパターンからの回折光を低減でき、さらに、チ
ップ内のばらつきの異なる位置毎にしきい値を低く設定
できるので、LSIウエハ上等の基板上の異物や欠陥を
高感度、高スループットで検出することができる効果を
奏する。また、本発明によれば、高感度の通常のTDI
センサを用いて、繰り返しパターンと非繰り返しパター
ンとが混在する被検査対象基板上に存在する微小異物や
欠陥を高感度で、且つ高速に検出することができる効果
を奏する。また、本発明によれば、通常の安価な光源、
例えばレーザ光源から出射されるガウスビーム光束の光
量を有効利用し、0.1μm程度以下の極微小な異物等
の欠陥をも、高感度で、且つ高速で検査することができ
る効果を奏する。また、本発明によれば、例えばレーザ
光源から出射されるガウスビーム光束の光量を有効利用
し、しかも検出光学系において光軸から離れるに従って
MTFが低下するに従って被検査対象基板上の検出領域
の周辺部における照度不足を解消し、0.1μm程度以
下の極微小な異物等の欠陥をも、高感度で、且つ高速で
検査することができる効果を奏する。
【0113】また、本発明によれば、被検査対象基板上
に配列された構造物内の各種回路パターン領域に合わせ
て判定基準であるしきい値レベルを最適な感度に設定し
て虚報を著しく増加させることなく、真の異物等の欠陥
を検査することができる効果を奏する。また、本発明に
よれば、被検査対象基板上に配列された構造物内の各種
回路パターン領域において検出したい異物等の欠陥サイ
ズに合わせて判定基準であるしきい値レベルを設定して
検出したいサイズの異物等の欠陥を検査することができ
る効果を奏する。また、本発明によれば、被検査対象基
板上に配列された構造物内の各種回路パターン領域にお
いて存在する異物等の欠陥のサイズを推定できるように
して異物等の欠陥を検査することができる効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る被検査対象基板の一実施例である
メモリLSIが配列される半導体ウエハを示す図であ
る。
【図2】本発明に係る被検査対象基板の他の実施例であ
るマイコン等のLSIが配列される半導体ウエハを示す
図である。
【図3】本発明に係る欠陥検査装置の第1の実施の形態
を示す概略構成図である。
【図4】図3に示す画像処理部の第2の実施例を示すブ
ロック構成図である。
【図5】本発明に係る半導体ウエハ等の被検査対象基板
上にスリット状のビームを照明する方法および検出方法
を説明するための図である。
【図6】本発明に係る円錐曲面を持つ照明レンズによる
照明光束を示す斜視図である。
【図7】本発明に係る円錐曲面を持つ照明レンズの製造
方法の第1の実施例を説明するための図である。
【図8】本発明に係る円錐曲面を持つ照明レンズの製造
方法の第2の実施例を説明するための図である。
【図9】本発明に係る照明光学系を示すy方向およびx
方向からみた側面図である。
【図10】本発明に係る照明光学系において一つのレー
ザ光源を用いて3方向からスリット状のビームを半導体
ウエハ等の被検査対象基板上に照明するための光学系を
示す平面図である。
【図11】本発明に係る照明方向及び検出方向と、照明
方向によるパターンからの回折光とを示す斜視図であ
る。
【図12】本発明に係る回路パターンの主要な直線群に
対して45度方向からスリット状のビームを照明したと
きの0次回折光パターンの発生状況と光軸を垂直にした
ときの検出光学系の対物レンズの開口との関係を示す図
である。
【図13】本発明に係る回路パターンの主要な直線群に
対して平行な方向からスリット状のビームを照明したと
きの0次回折光パターンの発生状況と光軸を垂直にした
ときの検出光学系の対物レンズの開口との関係を示す図
である。
【図14】本発明に係る回路パターンの主要な直線群に
対して異なる45度方向からスリット状のビームを照明
する際交わらないよう照明し、TDIセンサで検出する
検出領域との関係を示す図である。
【図15】本発明に係る欠陥検査装置の第2の実施の形
態を示す概略構成図である。
【図16】異物からの射出角度と検出信号強度との関係
を示すグラフ図である。
【図17】検出光学系の光軸を傾けた場合にこの傾きに
合わせてTDIセンサの受光面を傾けた場合の実施例を
示す図である。
【図18】本発明に係る回路パターンの主要な直線群に
対して異なる45度方向からスリット状のビームを照明
したとき、繰り返しパターンから生じる回折光縞を示す
平面への投影図である。
【図19】本発明に係る検出光学系のフーリエ変換面で
の繰り返しパターンからの回折光縞と、該回折光縞と空
間フィルタとの位置関係を示す平面図である。
【図20】本発明に係る回路パターンの主要な直線群に
対して45度方向からスリット状のビームを照明したと
きの0次回折光パターンの発生状況と光軸を垂直にした
ときおよびy方向に傾けたときの検出光学系の対物レン
ズの開口との関係を示す図である。
【図21】本発明に係る回路パターンの主要な直線群に
対して平行な方向からスリット状のビームを照明したと
きの0次回折光パターンの発生状況と該0回折光パター
ンが入り込まない検出光学系の対物レンズの開口の位置
を示す図である。
【図22】本発明に係る回路パターンの主要な直線群に
対して45度方向から長手方向が照明方向を向けてスリ
ット状のビームを照明する実施例を示す図である。
【図23】図22に示すスリット状のビームを照明した
とき、必要とする特殊なTDIセンサを示す図である。
【図24】本発明に係る酸化膜等の絶縁膜上に存在する
異物からの散乱光の干渉モデルを示す側面図である。
【図25】酸化膜等の絶縁膜上に存在する異物を検出す
るために複数の検出方向から異物からの散乱光を検出す
る実施例を説明するための図である。
【図26】ある波長の照明光を照射した場合の酸化膜等
の絶縁膜の膜厚変化と検出信号との関係、および、3つ
の異なる波長の照明光を照射した場合の酸化膜等の絶縁
膜の膜厚変化と検出信号との関係を示す図である。
【図27】本発明に係る画像処理部において異物等の欠
陥を抽出するための判定基準(閾値)を算出して設定す
ることを説明するウエハと画素の関係を示す図、および
チップ(様々なパターン領域を有する。)と画素の関係
を示す図である。
【図28】本発明に係る画像処理部の第1の実施例を示
すブロック図である。
【図29】本発明に係る画像処理部の第3の実施例を示
すブロック図である。
【図30】本発明に係る画像処理部の第4の実施例を示
すブロック図である。
【図31】本発明に係る画像処理部の第5の実施例を示
すブロック図である。
【図32】本発明に係る異物等の欠陥検査装置が設置さ
れた半導体の製造ラインの概略構成を示す図である。
【図33】半導体の製造ラインにおいて各々の欠陥検査
装置が検出可能な異物を増やすことによって、トータル
として高い性能を有するシステムを構築できるというこ
とを説明するための図である。
【図34】量産立ち上げ時における歩留まりと欠陥数の
推移を示す図である。
【図35】本発明に係る欠陥検査装置の第4の実施の形
態の概略構成を示す図である。
【図36】図35に示す欠陥検査装置の第4の実施の形
態に用いられている照明光学系の一実施例の構成をy方
向およびx方向から具体的に示す図である。
【図37】照明光学系によってスリット状のガウスビー
ム光束を整形して照明効率向上を図る基本思想を説明す
るための図である。
【図38】検出器としてTDIイメージセンサを用いた
場合における被検査対象基板上の検出領域の光像を受光
して撮像する方法を説明するための図である。
【図39】ガウスビーム光束において標準偏差σ(照明
の幅に対応する)を変えたとき、検出領域の周辺部(x
0=1)における照度f(x0)の変化を示す図である。
【図40】標準偏差σを0.5、1、2にしたときのガ
ウスビーム光束を照射した際、検出領域の光軸からの長
さ(x0)に対する照度f(x0)の変化を示す図であ
る。
【図41】DUV光を受光できるようにしたTDIイメ
ージセンサの実施例を説明するための図である。
【図42】本発明に係る欠陥検査装置における条件出し
のシーケンスの実施例を示す図である。
【図43】表示手段に表示された条件だしモード選択と
しきい値事前選択とを行なう画面を示す図である。
【図44】検出感度・検出面積を表示手段に表示した画
面を示す図である。
【図45】エリア優先、標準、感度優先の場合のしきい
値マップと、感度に対する検査面積の関係とを表示手段
に表示した画面を示す図である。
【図46】本発明に係る欠陥検査装置において、検出光
学系に、空間フィルタの遮光パターンを観察する光学系
を備え、光学観察顕微鏡をした実施の形態を示す図であ
る。
【図47】本発明に係る鏡面ウエハ上における標準粒子
径と評価値(散乱光の検出信号レベル)との実験データ
に基づく関係を示す図である。
【図48】検出された画像信号から異物のサイズを推定
する実施例を説明するための図である。
【図49】レーザ照明系による検出信号レベルと別の照
明系による検出信号レベルとから欠陥の種類を分類する
ことができる実施例を説明するための図である。
【図50】本発明に係る欠陥検査装置において、直線状
の微細ミラーを用いてビーム光束を明視野照明する場合
の照明光学系と検出光学系とを示す概略構成図である。
【図51】あるプロセス処理装置Pで処理する前におい
て高感度で欠陥検査を実施し、該処理後において最適感
度で欠陥検査を実施し、その論理差(B−A)を示す図
である。
【図52】本発明に係る欠陥検査装置において、微小異
物から広がりを持った大きな異物まで高S/N比でもっ
て欠陥判定できる構成を示す図である。
【符号の説明】
1…被検査対象基板(ウエハ)、1a、1b…半導体ウ
エハ、1aa…メモリLSI、1ab…メモリセル領
域、1ac…周辺回路領域、1ad…その他の領域、1
ba…マイコン等のLSI、1bb…レジスタ群領域、
1bc…メモリ部領域、1bd…CPUコア部領域、1
be…入出部領域、2…チップ、3…スリット状ビーム
(照明領域)、4…TDIセンサ等のイメージセンサの
検出領域、100…照明光学系、101…レーザ光源、
102…凹レンズ、103…凸レンズ、104…円錐曲
面を持つ照明レンズ、200…検出光学系、201…対
物レンズ(検出レンズ)、202…空間フィルタ、20
3…結像レンズ、204…ビームスプリッター、20
5、206…TDIセンサ等の1次元検出器、207…
NDフィルタ、208…偏光素子、226…ミラー、2
27…結像光学系、228…TVカメラ、240…直線
状の微細ミラー、300…白色照明系、400…演算処
理回路(信号処理系)、401…A/D変換部、402
…データメモリ、403…差分処理手段(差分処理回
路)、403’…絶対値差分処理回路、404…データ
メモリ、405…最大最小除去回路、406…2乗算出
回路、407…算出回路、408…個数カウント回路、
409…2乗和算出回路、410…和算出回路、411
…計数回路、412…上限判定基準(正側閾値)算出回
路、413…下限判定基準(負側閾値)算出回路、41
4、415、414’…比較回路、417…CPU(出
力手段)、419…閾値マップ格納手段、421…出力
手段(表示手段)、422…メモリ位置コントローラ、
423…閾値算出回路、424…閾値設定回路、425
…平均値算出回路、426…入力手段、427…記憶装
置、428…ネットワーク、520、521〜525…
オペレータ、531〜535…比較回路、541〜54
4…掛け算回路、550…論理和回路、600…光学観
察顕微鏡、601…検出光学系、602…画像処理系、
603…表示手段、604…画像メモリ、610〜61
2…検査装置、613…データ解析システム、1007
…ビーム光束。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大島 良正 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 西山 英利 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 松本 俊一 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 見坊 行雄 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 松永 良治 東京都渋谷区東三丁目16番3号 日立電子 エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 酒井 恵寿 東京都渋谷区東三丁目16番3号 日立電子 エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 二宮 隆典 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 渡邊 哲也 東京都渋谷区東三丁目16番3号 日立電子 エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 中村 寿人 東京都渋谷区東三丁目16番3号 日立電子 エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 神宮 孝広 東京都渋谷区東三丁目16番3号 日立電子 エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 森重 良夫 東京都渋谷区東三丁目16番3号 日立電子 エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 近松 秀一 東京都渋谷区東三丁目16番3号 日立電子 エンジニアリング株式会社内

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長手方向にはほぼ平行光からなるスリット
    状ビームを、回路パターンが形成された被検査対象基板
    に対して、該基板の法線方向から所定の傾きを有し、前
    記回路パターンの主要な直線群に対して平面上所定の傾
    きを有し、長手方向が前記被検査対象基板を載置して走
    行させるステージの走行方向に対してほぼ直角になるよ
    うに照明する照明過程と、 該照明過程で照明された被検査対象基板上に存在する異
    物等の欠陥から得られる反射散乱光をイメージセンサで
    受光して信号に変換して検出する検出過程と、 該検出過程で検出された信号に基いて異物等の欠陥を示
    す信号を抽出する欠陥判定過程とを有することを特徴と
    する欠陥検査方法。
  2. 【請求項2】前記検出過程において、被検査対象基板上
    に存在する回路パターンの少なくとも繰り返しパターン
    からの回折光パターンを空間フィルタによって遮光する
    ことを特徴とする請求項1記載の欠陥検査方法。
  3. 【請求項3】前記欠陥判定過程において、本来同一の回
    路パターンが形成された箇所またはその近傍から前記検
    出によって得られる信号に基にしてばらつきを算出し、
    該算出されたばらつきに基づいて設定される判定基準を
    基に前記検出された信号から異物等の欠陥を示す信号を
    抽出することを特徴とする請求項1または2記載の欠陥
    検査方法。
  4. 【請求項4】前記欠陥判定過程において、前記検出され
    た信号に対して前記回路パターンを構成する各種領域毎
    に設定された判定基準に基いて異物等の欠陥を示す信号
    を抽出することを特徴とする請求項1または2記載の欠
    陥検査方法。
  5. 【請求項5】前記照明過程において、スリット状ビーム
    の回路パターンの主要な直線群に対する平面上の傾きが
    45度程度であることを特徴とする請求項1または2ま
    たは3または4記載の欠陥検査方法。
  6. 【請求項6】回路パターンが形成された被検査対象基板
    を載置して走行させるステージと、 光源から出射されるビームを、長手方向にはほぼ平行光
    からなるスリット状ビームにして、前記被検査対象基板
    に対して、該基板の法線方向から所定の傾きを有し、前
    記回路パターンの主要な直線群に対して平面上所定の傾
    きを有し、長手方向が前記ステージの走行方向に対して
    ほぼ直角になるように照明する照明光学系と、 該照明光学系によってスリット状ビームが照明された被
    検査対象基板上に存在する異物等の欠陥から得られる反
    射散乱光をイメージセンサで受光して信号に変換して検
    出する検出光学系と、 該検出光学系のイメージセンサから検出された信号に基
    いて異物等の欠陥を示す信号を抽出する画像処理部とを
    備えたことを特徴とする欠陥検査装置。
  7. 【請求項7】前記画像処理部において、本来同一の回路
    パターンが形成された箇所またはその近傍から前記検出
    光学系のイメージセンサから検出によって得られる信号
    に基にしてばらつきを算出し、該算出されたばらつきに
    基づいて判定基準を設定する判定基準設定手段と該判定
    基準設定手段で設定された判定基準を基に前記検出光学
    系のイメージセンサから検出された信号から異物等の欠
    陥を示す信号を抽出する抽出手段とを有することを特徴
    とする請求項6記載の欠陥検査装置。
  8. 【請求項8】前記画像処理部において、前記検出された
    信号に対して前記回路パターンを構成する各種領域毎に
    設定された判定基準に基いて異物等の欠陥を示す信号を
    抽出する手段を有することを特徴とする請求項6記載の
    欠陥検査装置。
  9. 【請求項9】前記検出光学系において、光軸が、被検査
    対象基板に対してほぼ垂直であることを特徴とする請求
    項6記載の欠陥検査装置。
  10. 【請求項10】前記照明光学系において、光源がレーザ
    光源であることを特徴とする請求項6または7または8
    または9記載の欠陥検査装置。
  11. 【請求項11】前記照明光学系において、円錐表面に近
    似する形状の絞る光学要素を有することを特徴とする請
    求項6または7または8または9または10記載の欠陥
    検査装置。
  12. 【請求項12】前記照明光学系において、更に、白色光
    を法線に対して傾けた方向から照明する光学系を備えた
    ことを特徴とする請求項6または7または8または9ま
    たは10または11記載の欠陥検査装置。
  13. 【請求項13】前記検出光学系において、空間フィルタ
    を備えたことを特徴とする請求項6または7または8ま
    たは9または10または11または12記載の欠陥検査
    装置。
  14. 【請求項14】前記検出光学系におけるイメージセンサ
    をTDIセンサで構成することを特徴とする請求項6ま
    たは7または8または9または10または11または1
    2または13記載の欠陥検査装置。
  15. 【請求項15】前記検出光学系において、光軸を被検査
    対象基板の法線に対して傾けたことを特徴とする請求項
    6または7または8または9または10または11また
    は13または14記載の欠陥検査装置。
  16. 【請求項16】被検査対象物の表面に対して法線方向か
    らある傾きを持って光を照明し、被検査対象物の表面内
    の少なくとも一方向に照明光束を絞るための円錐表面に
    近似した形状の光学要素を有する照明光学系と、 前記被検査対象物から反射する光をイメージセンサで受
    光して信号に変換して検出する検出光学系と、 該検出光学系で検出された信号を処理する画像処理部と
    を備えたことを特徴とする欠陥検査装置。
  17. 【請求項17】被検査対象物の表面に対して光を照明す
    る照明光学系と、 生み出された電荷を蓄積する手段と蓄積した電荷がある
    一定量を越えた際に該一定量を超えた電荷を流し出す電
    流経路と該一定量までの範囲の蓄積された電荷を読み出
    す手段とで構成されるイメージセンサを有し、前記被検
    査対象物から反射する光を、前記イメージセンサで受光
    して信号に変換して検出する検出光学系と、 該検出光学系で検出された信号を処理する画像処理部と
    を備えたことを特徴とする欠陥検査装置。
  18. 【請求項18】前記検出光学系において、被検査対象物
    からの反射光束を分岐し、該分岐される一つの反射光束
    の強度を他の一つの反射光束の強度の概ね1/100に
    する分岐光学系と、該分岐光学系で分岐された各反射光
    束の受光する複数のイメージセンサとを有することを特
    徴とする請求項16または17記載の欠陥検査装置。
  19. 【請求項19】被検査対象物の表面に対して光を照明す
    る照明光学系と、 前記被検査対象物の表面に形成されたパターンからの散
    乱光を遮光するようにほぼ平行に設置された線状の複数
    の遮光手段を有し、光軸が前記被検査対象物の表面の法
    線方向からある一定角度の傾きを有し、前記被検査対象
    物から反射する光を光電変換手段で受光して信号に変換
    して検出する検出光学系と、 該検出光学系で検出された信号を処理する画像処理部と
    を備えたことを特徴とする欠陥検査装置。
  20. 【請求項20】複数のほぼ同一形状の構造物が配列され
    た被検査対象物の表面に対して光を照明する照明光学系
    と、 被検査対象物からの反射光をイメージセンサで受光して
    画像信号に変換して検出する検出光学系と、 該検出光学系から検出された画像信号を基に同一形状の
    構造物の対応する対応画素またはその近傍の画素につい
    て画像信号のばらつきを算出し、該算出されたばらつき
    に応じて異物等の欠陥の存在を判定する画素の信号レベ
    ルの判定基準を設定する判定基準設定手段と該判定基準
    設定手段で設定された判定基準を基に前記検出光学系か
    ら検出された画像信号に対して欠陥の存在を判定する判
    定手段とを有し、前記画像信号を処理する画像処理部と
    を備えたことを特徴とする欠陥検査装置。
  21. 【請求項21】前記画像処理部には、前記画像信号のば
    らつきに対する前記判定基準の倍率を設定する設定手段
    を有することを特徴とする請求項20記載の欠陥検査装
    置。
  22. 【請求項22】複数のほぼ同一形状の構造物が配列され
    た被検査対象物の表面に対して光を照明する照明光学系
    と、 被検査対象物からの反射光をイメージセンサで受光して
    画像信号に変換して検出する検出光学系と、 該検出光学系から検出された画像信号を基に同一形状の
    構造物の対応する画素についての画像信号の差分値を算
    出する差分値算出手段と異物等の欠陥の存在を判定する
    画素に近隣する複数の画素における前記差分値算出手段
    で算出された差分値のばらつきを算出し、該算出された
    ばらつきに応じて異物等の欠陥の存在を判定する画素の
    信号レベルの判定基準を設定する判定基準設定手段と該
    判定基準設定手段で設定された判定基準を基に前記検出
    光学系から検出された画像信号に対して欠陥の存在を判
    定する判定手段とを有し、前記画像信号を処理する画像
    処理部とを備えたことを特徴とする欠陥検査装置。
  23. 【請求項23】前記画像処理部には、前記判定手段で判
    定された欠陥の検査結果と前記判定基準設定手段で設定
    された判定基準に対応するデータとを出力する出力手段
    を有することを特徴とする請求項20または21または
    22記載の欠陥検査装置。
  24. 【請求項24】複数のほぼ同一形状の構造物が配列され
    た被検査対象物の表面に対して光を照明する照明光学系
    と、 被検査対象物からの反射光をイメージセンサで受光して
    画像信号に変換して検出する検出光学系と、 該検出光学系から検出された画像信号に対して判定基準
    を基に欠陥の存在を判定する判定手段と該判定手段にお
    いて判定される判定基準についての同一形状の構造物に
    対するマップ情報もしくは画像を表示する表示手段とを
    有する画像処理部とを備えたことを特徴とする欠陥検査
    装置。
  25. 【請求項25】前記画像処理部には、エリア優先モー
    ド、標準モード、および感度優先モードに応じて前記判
    定基準を設定可能な手段を有することを特徴とする請求
    項24記載の欠陥検査装置。
  26. 【請求項26】複数のほぼ同一形状の構造物が配列され
    た被検査対象物の表面に対して光を照明する照明光学系
    と、 被検査対象物からの反射光をイメージセンサで受光して
    画像信号に変換して検出する検出光学系と、 該検出光学系から検出された画像信号に対して判定基準
    を基に欠陥の存在を判定する判定手段と該判定手段にお
    いて判定される判定基準とそれに対応する検査面積に関
    する指標との関係を表示する表示手段とを有する画像処
    理部とを備えたことを特徴とする欠陥検査装置。
  27. 【請求項27】複数のほぼ同一形状の構造物が配列され
    た被検査対象物の表面に対して光を照明する照明光学系
    と、 被検査対象物からの反射光をイメージセンサで受光して
    画像信号に変換して検出する検出光学系と、 該検出光学系から検出された画像信号に対して判定基準
    を基に欠陥の存在を判定する判定手段と該判定手段にお
    いて判定される判定基準に対応した同一形状の構造物に
    対する感度情報を表示する表示手段とを有する画像処理
    部とを備えたことを特徴とする欠陥検査装置。
  28. 【請求項28】複数のほぼ同一形状の構造物が配列され
    た被検査対象物の表面に対して光を照明する照明光学系
    と、 被検査対象物からの反射光をイメージセンサで受光して
    画像信号に変換して検出する検出光学系と、 判定基準を、前記同一形状の構造物における下地の状態
    に対応させて変えて設定する判定基準設定手段と該判定
    基準設定手段によって設定された判定基準を基に、前記
    検出光学系から検出された画像信号に対して欠陥の存在
    を判定する判定手段とを有し、前記画像信号に対して処
    理する画像処理部とを備えたことを特徴とする欠陥検査
    装置。
  29. 【請求項29】複数のほぼ同一形状の構造物が配列され
    た被検査対象物の表面に対して光を照明する照明光学系
    と、 被検査対象物からの反射光をイメージセンサで受光して
    画像信号に変換して検出する検出光学系と、 欠陥のサイズを指定する指定手段と該指定手段によって
    指定された欠陥のサイズに応じて判定基準を設定する判
    定基準設定手段と該判定基準設定手段によって設定され
    た判定基準を基に、前記検出光学系から検出された画像
    信号に対して欠陥の存在を判定する判定手段とを有し、
    前記画像信号に対して処理する画像処理部とを備えたこ
    とを特徴とする欠陥検査装置。
  30. 【請求項30】複数のほぼ同一形状の構造物が配列され
    た被検査対象物の表面に対して光を照明する照明光学系
    と、 被検査対象物からの反射光をイメージセンサで受光して
    画像信号に変換して検出する検出光学系と、 欠陥のサイズを指定する指定手段と該指定手段された欠
    陥のサイズに応じて前記照明光学系で照明される照明光
    のパワーを制御する制御系とを有し、前記検出光学系か
    ら検出される画像信号に対して処理する画像処理部とを
    備えたことを特徴とする欠陥検査装置。
  31. 【請求項31】ステージ上に載置され、複数のほぼ同一
    形状の構造物が配列された被検査対象物の表面に対して
    光を照明する照明光学系と前記被検査対象物からの反射
    光をイメージセンサで受光して画像信号に変換して検出
    する検出光学系とを有する撮像光学系と、 該撮像光学系の検出光学系から検出された画像信号に対
    して判定基準を基に欠陥の存在を判定する判定手段を有
    する画像処理部と、 更に、前記被検査対象物上の光学像を観察するために前
    記撮像光学系と並設された光学観察顕微鏡とを備えたこ
    とを特徴とする欠陥検査装置。
  32. 【請求項32】前記光学観察顕微鏡を紫外線光学観察顕
    微鏡で構成することを特徴とする請求項31記載の欠陥
    検査装置。
  33. 【請求項33】被検査対象物の表面に対して光を照明す
    る照明光学系と、 被検査対象物から反射する光を光電変換手段で受光して
    信号に変換して検出する検出光学系と、 該検出光学系で検出した信号を処理して欠陥検査を行な
    い、この欠陥検査結果を欠陥の存在するパターン情報を
    含めて出力する手段を有する画像処理部とを備えたこと
    を特徴とする欠陥検査装置。
  34. 【請求項34】前記画像処理部の手段において、出力さ
    れるパターン情報が、構造物の設計データから得られた
    情報であることを特徴とする請求項33記載の欠陥検査
    装置。
  35. 【請求項35】被検査対象物の表面に対して光を照明す
    る照明光学系と、 被検査対象物から反射する光を光電変換手段で受光して
    信号に変換して検出する検出光学系と、 該検出光学系で検出した信号を処理して欠陥の信号レベ
    ルを抽出し、この抽出された欠陥の信号レベルを欠陥の
    大きさを示すように補正し、この補正された欠陥の信号
    レベルを出力する手段を有する画像処理部とを備えた欠
    陥検査装置。
  36. 【請求項36】前記手段において、欠陥の信号レベルの
    補正を、照明強度、または構造物表面の反射率のデータ
    に基いて行なうことを特徴とする請求項35記載の欠陥
    検査装置。
  37. 【請求項37】前記照明光学系において、前記スリット
    状ビーム光束として、前記光源から出射されるビーム
    を、前記被検査対象基板上における検出領域に対して、
    該検出領域の光軸から周辺部までの長さをほぼ標準偏差
    とするガウス分布となる照度分布を有するように整形し
    てスリット状ガウスビーム光束を得る光学系を有するこ
    とを特徴とする請求項6または7または8または9また
    は10または11または12または13または14また
    は15記載の欠陥検査装置。
  38. 【請求項38】前記照明光学系において、前記スリット
    状ビーム光束として、前記光源から出射されるビーム
    を、前記被検査対象基板上における検出領域に対して、
    該検出領域の中心部の照度に対する検出領域の周辺部の
    照度の比が0.46〜0.73程度になるように前記検
    出領域の光軸を中心とする周辺部間の長さに径もしくは
    長軸長さを適合させて整形してスリット状ガウスビーム
    光束を得る光学系を有することを特徴とする請求項6ま
    たは7または8または9または10または11または1
    2または13または14または15記載の欠陥検査装
    置。
  39. 【請求項39】前記照明光学系で照明されるスリット状
    ガウスビーム光束が、DUVビーム光束であることを特
    徴とする請求項37または38記載の欠陥検査装置。
  40. 【請求項40】前記検出光学系におけるイメージセンサ
    をTDIイメージセンサで構成することを特徴とする請
    求項37または38または39記載の欠陥検査装置。
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