JP2000100291A - 温度ヒュ−ズエレメントの取付け構造及び取付け方法 - Google Patents
温度ヒュ−ズエレメントの取付け構造及び取付け方法Info
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- JP2000100291A JP2000100291A JP10288841A JP28884198A JP2000100291A JP 2000100291 A JP2000100291 A JP 2000100291A JP 10288841 A JP10288841 A JP 10288841A JP 28884198 A JP28884198 A JP 28884198A JP 2000100291 A JP2000100291 A JP 2000100291A
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Abstract
部の薄肉化をよく抑えて低融点可溶合金片の細りを充分
に防止できる温度ヒュ−ズエレメントの取付け方法を提
供する。 【解決手段】絶縁基板1上に対向して設けた電極2の上
面にフラックス3を塗布し、表面に酸化膜を有する低融
点可溶合金片4を前記電極2,2間にまたがって載置
し、無加圧の加熱により低融点可溶合金片4と電極2と
の間を溶着する。
Description
ントの取付け構造及び取付け方法に関し、例えば基板型
温度ヒュ−ズのヒュ−ズエレメントの取付けに有用なも
のである。
を用いた合金型温度ヒュ−ズとして、絶縁基板上に対向
して膜電極を設け、これらの膜電極間に低融点可溶合金
片を接続し、この低融点可溶合金片上にフラックスを塗
布し、このフラックス塗布合金片を覆ってエポキシ樹脂
塗装による絶縁被覆を設けた基板型温度ヒュ−ズが公知
である。
は、機器の過電流に基づく異常発熱で低融点可溶合金片
が溶融され、この溶融合金が溶融フラックスの活性力を
受けつつ膜電極との濡れの進行により膜電極に向け引き
込まれて分断され、この分断による通電遮断で機器の温
度が降下されて分断溶融合金が凝固されることにある。
溶合金片と膜電極との接合方法には、レザ−溶接法、抵
抗溶接法、鏝法等が知られている。また、各膜電極上に
はんだペ−ストを塗布し、これらの膜電極を跨って低融
点可溶合金片を載置し、オ−ブンで全体を加熱し低融点
可溶合金片端部と膜電極との間をはんだペ−ストを介し
て溶着する方法も提案されている(特開平2−2761
25号公報)。
接法、鏝法等では加圧溶接であるために溶接部が膜電極
上によく濡れ拡がって極端に薄肉化され、この薄肉化が
溶接部近傍の低融点可溶合金片部分に波及して低融点可
溶合金片の電気抵抗値がかなり増大され易い。また、レ
−ザ−溶接の場合でもレ−ザ−による低融点可溶合金の
飛散があり、電気抵抗値の相当の増大が懸念される。
された方法は無加圧法であるが、膜電極上に塗布された
はんだペ−ストが溶融した低融点可溶合金の膜電極上で
の濡れ拡がりを促進するために溶着部のかなりの薄肉化
が避けられず、上記低融点可溶合金片の電気抵抗値の相
当の増大は免れ得ない。而るに、低融点可溶合金片の抵
抗値の増大が顕著になると、低融点可溶合金片が保護し
ようとする機器からの熱以外にジュ−ル発熱によっても
加熱される結果、温度ヒュ−ズの作動誤差が招来され
る。
融点可溶合金片の溶着部の薄肉化をよく抑えて低融点可
溶合金片の細りを充分に防止できる温度ヒュ−ズエレメ
ントの取付け方法を提供することにある。
ズエレメントの取付け方法は、絶縁基板上に対向して設
けた電極の上面にフラックスを塗布し、表面に酸化膜を
有する低融点可溶合金片を前記電極間にまたがって載置
し、無加圧の加熱により低融点可溶合金片と電極との間
を溶着することを特徴とする構成であり、無加圧の加熱
は、加熱炉による加熱や接触圧が実質上零の熱板接触に
よる加熱とすることができる。
実施の形態について説明する。図1の(イ)乃至図1の
(ニ)は本発明に係る温度ヒュ−ズエレメントの取付け
方法を示す図面である。図1の(イ)は温度ヒュ−ズヒ
ュ−ズエレメントである低融点可溶合金片が取付けられ
る対象部材を示し、セラミックス板等の絶縁基板1上に
膜電極2を対向して設けてある。この膜電極は電極形成
用ペ−ストをスクリ−ン印刷、ディップ、スピンコ−ト
等で塗布し、これを焼成することにより形成でき、電極
形成用ペ−ストには導電性金属粉末とガラス粉末と金属
酸化物粉末との混合物を溶媒、たとえばエチルセルロ−
スでペ−スト化したものを使用できる。
金片を取付けるには、まず図1の(ロ)に示すように膜
電極2の溶接箇所にフラックス3を薄く塗布し、更に図
1の(ハ)に示すように表面に酸化膜を有する低融点可
溶合金片4を膜電極2,2間に跨って載置し、ついで加
熱炉中に搬入して加熱し、図2の(ニ)に示すように低
融点可溶合金片4と膜電極2との間を融合させ、而るの
ち、加熱炉より取り出して冷却し、これにて本発明によ
る低融点可溶合金片の取付けを終了する。
ために酸素を帯有しており、その酸化の程度は(低融点
可溶合金片の全酸素量ppm)/(低融点可溶合金片の全表
面積cm2)を2.5〜1.5ppm/cm2とするものである。
かかる表面酸化膜を有する低融点可溶合金片では、内部
の低融点可溶合金が溶融されても表面酸化膜が袋膜とし
て機能し、実質上流動変形されない。しかしながら、膜
電極に接触する部分では、フラックスが存在するために
酸化膜が溶解されて膜電極と低融点可溶合金片との間が
金属学的に接合される。この場合、フラックスは膜電極
上に薄く塗布してあるだけであり、フラックスの界面作
用による溶融金属の濡れ拡がりを僅かにとどめ得る。従
って、本発明によれば、低融点可溶合金片を実質上変形
させることなく当所の形状をよく保持させたままで膜電
極に溶着できる。
ぎたり、あるいはフラックスの活性が強過ぎると、低融
点可溶合金片のフラックスに接触した端部の膜電極上で
の濡れ拡がり易くなるので、フラックスにはアクチャベ
−タの添加の無い松やにを使用することが好ましく、ま
たフラックスの塗布には、フラックス溶液で濡らした紙
や不織布で膜電極表面を拭う方法を用いることが好まし
い。本発明においては、低融点可溶合金片4の溶着部の
巾を電極間の低融点可溶合金片部分の巾の1.2倍未満
にするように、フラックスの塗布量を制限している。
しているが、無加圧乃至は僅小接触圧のもとでの加熱で
あればよく、実質上接触圧零の熱板接触による加熱とす
ることもできる。
着部の巾を電極間の低融点可溶合金片部分の巾の1.2
倍未満(1倍を越え1.2倍未満)に抑えることがで
き、而して溶着部の薄肉化に伴う低融点可溶合金片の細
りを僅少にとどめる。
エレメントの取付け方法により低融点可溶合金片を取付
けた基板型温度ヒュ−ズを示し、図2の(ロ)は図2の
(イ)におけるロ−ロ断面図である。図2において、1
は絶縁基板であり、例えばセラミックス板や耐熱性プラ
スチックフィルムを用いることができる。2,2は絶縁
基板1上に設けた膜電極であり、例えば銀電極を用いる
ことができる。21は各膜電極2に溶着したリ−ド線で
ある。4は表面に酸化膜を有する低融点可溶合金片であ
り、外径数100μmの丸線、厚み数10μmの帯状体
を使用し、膜電極2上の低融点可溶合金片溶着部分の巾
を膜電極間の低融点可溶合金片の巾の1.2倍未満とし
てある。
着部の薄肉化による低融点可溶合金片の細りに基づく抵
抗値増大が招来されることにある。
ックスであり、アクチェベ−タを添加することが好まし
く、低融点可溶合金片中間部直下の間隙もこのフラック
ス5で満たされている。6はフラックス塗布低融点可溶
合金片を覆って設けた絶縁被覆体であり、例えば常温硬
化樹脂(例えばエポキシ樹脂)の滴下塗装、熱可塑性プ
ラスチックカバ−の超音波溶接(熱可塑性プラスチック
カバ−の周囲を絶縁基板の周囲に超音波ウエルダ−に溶
接)により設けることができる。
点可溶合金片のジュ−ル熱の発生を防止し、保護しよう
とする機器が許容温度にまで加熱されると、迅速に溶断
作動させることができる。
付け方法は、上記基板型温度ヒュ−ズにおける低融点可
溶合金片の取付けのほか、絶縁基板の片面にヒュ−ズエ
レメント取付け用膜電極及び抵抗体取付け用膜電極を設
け、各膜電極にリ−ド線を接続し、抵抗体取付け用膜電
極間に抵抗ペ−ストの印刷・焼き付けにより膜抵抗を設
け、ヒュ−ズエレメント取付け用膜電極間に低融点可溶
合金片を接続し、該低融点可溶合金片にフラックスを塗
布し、絶縁基板の片面上に絶縁被覆体を設ける抵抗体付
き温度ヒュ−ズにおける低融点可溶合金片の取付けにも
使用できる。
刷・焼付けにより膜電極を形成した基板の各膜電極に、
松やにの溶剤溶液を極めて薄く塗布した。これらの膜電
極間に跨って、酸素量が単位表面積当たりで約2.0pp
m/cm2、寸法が巾0.4mm×厚み0.2mmの鉛−錫
共晶合金片を載置し、オ−ブンに入れて各膜電極と低融
点可溶合金片各端部との間を溶着した。溶着部の巾は電
極間の低融点可溶合金片の巾にほぼ等しく、低融点可溶
合金片の細りを実質的に排除できた。
え鉛−錫共晶合金のクリ−ムはんだを使用した以外、実
施例と同じにした。比較例では膜電極上での低融点可溶
合金片の濡れ拡がりが相当に広く膜電極前端位置で低融
点可溶合金片が伸びて薄くなった。
取付け方法によれば、絶縁基板直上の対向膜電極間に低
融点可溶合金片を全長にわたりほぼ当所の形状を保持さ
せて接続できる。従って、本方法により基板型温度ヒュ
−ズの低融点可溶合金片を取付けると、低融点可溶合金
片の細りを排除でき抵抗値を実質上変化させること無く
所定値に保持でき、作動精度の高い基板型温度ヒュ−ズ
の製造が可能となる。
方法を示す図面である。
方法によりヒュ−ズエレメントを取付けた基板型温度ヒ
ュ−ズを示す図面である。
Claims (4)
- 【請求項1】絶縁基板上に対向して設けた電極の上面に
フラックスを塗布し、表面に酸化膜を有する低融点可溶
合金片を前記電極間にまたがって載置し、無加圧の加熱
により低融点可溶合金片と電極との間を溶着することを
特徴とする温度ヒュ−ズエレメントの取付け方法。 - 【請求項2】無加圧の加熱が、加熱炉による加熱である
請求項1記載の温度ヒュ−ズエレメントの取付け方法。 - 【請求項3】無加圧の加熱が、接触圧が実質上零の熱板
接触による加熱である請求項1記載の温度ヒュ−ズエレ
メントの取付け方法。 - 【請求項4】絶縁基板直上に対向して設けられた電極間
に低融点可溶合金片が溶着され、該溶着部の巾が電極間
の低融点可溶合金片部分の巾の1.2倍未満とされてい
る温度ヒュ−ズエレメントの取付け構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10288841A JP2000100291A (ja) | 1998-09-26 | 1998-09-26 | 温度ヒュ−ズエレメントの取付け構造及び取付け方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10288841A JP2000100291A (ja) | 1998-09-26 | 1998-09-26 | 温度ヒュ−ズエレメントの取付け構造及び取付け方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000100291A true JP2000100291A (ja) | 2000-04-07 |
Family
ID=17735448
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10288841A Pending JP2000100291A (ja) | 1998-09-26 | 1998-09-26 | 温度ヒュ−ズエレメントの取付け構造及び取付け方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000100291A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100420148B1 (ko) * | 2001-10-19 | 2004-03-02 | 삼성에스디아이 주식회사 | 보호 소자와 이를 장착한 이차 전지 |
DE10355282A1 (de) * | 2003-11-18 | 2005-06-16 | E.G.O. Elektro-Gerätebau GmbH | Verfahren zur Herstellung einer Übertemperatursicherung und Übertemperatursicherung |
JP2010522420A (ja) * | 2007-03-26 | 2010-07-01 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 可融合金要素、可融合金要素を備えた温度ヒューズ、及び温度ヒューズの製造のための方法 |
-
1998
- 1998-09-26 JP JP10288841A patent/JP2000100291A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100420148B1 (ko) * | 2001-10-19 | 2004-03-02 | 삼성에스디아이 주식회사 | 보호 소자와 이를 장착한 이차 전지 |
DE10355282A1 (de) * | 2003-11-18 | 2005-06-16 | E.G.O. Elektro-Gerätebau GmbH | Verfahren zur Herstellung einer Übertemperatursicherung und Übertemperatursicherung |
JP2010522420A (ja) * | 2007-03-26 | 2010-07-01 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 可融合金要素、可融合金要素を備えた温度ヒューズ、及び温度ヒューズの製造のための方法 |
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