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JP2000099788A - 磁気ヘッド装置および識別装置 - Google Patents

磁気ヘッド装置および識別装置

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Publication number
JP2000099788A
JP2000099788A JP10264841A JP26484198A JP2000099788A JP 2000099788 A JP2000099788 A JP 2000099788A JP 10264841 A JP10264841 A JP 10264841A JP 26484198 A JP26484198 A JP 26484198A JP 2000099788 A JP2000099788 A JP 2000099788A
Authority
JP
Japan
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magnetic
magnetic field
coil
detecting
generated
Prior art date
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Pending
Application number
JP10264841A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Suzuki
將史 鈴木
Masao Kohama
政夫 小浜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP10264841A priority Critical patent/JP2000099788A/ja
Publication of JP2000099788A publication Critical patent/JP2000099788A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、装置構成を簡略化でき、装置を小
型化できる磁気ヘッド装置を提供することを課題とす
る。 【解決手段】磁気ヘッド装置10は、搬送される紙幣に
対向して配置され、交流磁界発生回路21から印加され
る交流バイアス電圧によって励磁されてこの交流バイア
ス電圧に応じた信号を出力する磁気ヘッド6を有してい
る。交流バイアス電圧がゼロのときに検出される信号か
ら残留磁気量に相当する磁気特性を判別し、紙幣が識別
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、磁性材料を使用
した媒体から磁気情報を読取って媒体を識別するための
磁気ヘッド装置に係り、例えば、磁気インクを使用した
紙幣を識別するための磁気ヘッド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紙幣を識別する識別装置は、紙幣
の印刷に使用されている磁気インクの磁気特性を読取る
ための磁気ヘッド装置を有している。一般に、紙幣に使
用された磁気インクには、残留磁気を有するものと残留
磁気を持たないものとがあるため、磁気ヘッド装置は、
磁気インクの残留磁気を検出する機能も有している。
【0003】すなわち、従来の磁気ヘッド装置は、少な
くとも、紙幣に印刷された磁気インクの量に比例した磁
気量を検出するためのヘッドと、磁気インクの磁気特性
が飽和するに十分なバイアス電圧を与えて磁気インクを
磁化させるための励磁用のヘッドと、この励磁用のヘッ
ドによって磁化された磁気インクの残留磁気を検出する
ためのヘッドと、を紙幣の搬送径路に沿って並設して構
成されている。そして、これらの複数のヘッドを有する
磁気ヘッド装置を介して、紙幣に使用された磁気インク
の磁気特性を検出し、この磁気特性から紙幣が識別され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の識別装置では、少なくとも、磁気インクの量に
比例した磁気量を検出するためのヘッドと、磁気インク
を励磁するためのヘッドと、励磁された磁気インクの残
留磁気量を検出するためのヘッドと、を紙幣の搬送径路
に沿って並設する必要があり、装置が大型化してしまう
問題があった。この発明は、以上の点に鑑みなされたも
ので、その目的は、装置構成を簡略化でき、装置を小型
化できる磁気ヘッド装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明のうち請求項1記載の磁気ヘッド装置は、
磁性材料を使用した媒体に対向される磁気ギャップを有
するコア部材、このコア部材に巻き回された励磁用の第
1コイル、および検出用の第2コイルを有する磁気ヘッ
ドと、この磁気ヘッドの第1コイルに交流電圧を印加し
て交流磁界を発生させる磁界発生手段と、この磁界発生
手段にて発生されて上記磁気ギャップを介して上記媒体
に干渉された交流磁界に応じた電磁誘導によって上記第
2コイルに生じる誘導電圧を検出する検出手段と、を備
え、上記磁界発生手段にて発生される交流磁界がゼロの
ときに上記検出手段にて検出される誘導電圧の有無に基
づいて、当該媒体に使用された磁性材料に残留磁気が有
るか否かを判断することを特徴とする。
【0006】また、この発明のうち請求項2記載の磁気
ヘッド装置は、磁性材料を使用した媒体に対向される磁
気ギャップを有するコア部材、このコア部材に巻き回さ
れた励磁用の第1コイル、および検出用の第2コイルを
有する磁気ヘッドと、この磁気ヘッドの第1コイルに交
流電圧を印加して交流磁界を発生させる磁界発生手段
と、この磁界発生手段にて発生されて上記磁気ギャップ
を介して上記媒体に干渉された交流磁界に応じた電磁誘
導によって上記第2コイルに生じる誘導電圧を検出する
検出手段と、を備え、上記磁界発生手段にて発生される
交流磁界がゼロのときに上記検出手段にて検出される誘
導電圧に基づいて、当該媒体に使用された磁性材料の残
留磁気量を検出することを特徴とする。
【0007】また、この発明のうち請求項3記載の磁気
ヘッド装置は、磁性材料を使用した媒体に対向される磁
気ギャップを有するコア部材、このコア部材に巻き回さ
れた励磁用の第1コイル、および検出用の第2コイルを
有する磁気ヘッドと、この磁気ヘッドの第1コイルに交
流電圧を印加して交流磁界を発生させる磁界発生手段
と、この磁界発生手段にて発生されて上記磁気ギャップ
を介して上記媒体に干渉された交流磁界に応じた電磁誘
導によって上記第2コイルに生じる誘導電圧を検出する
検出手段と、を備え、上記磁界発生手段にて発生される
交流磁界がゼロのときに上記検出手段にて検出される誘
導電圧の有無に基づいて、当該媒体に使用された磁性材
料に残留磁気が有るか否かを判断するとともに、上記検
出手段にて誘導電圧が検出されたときに、この誘導電圧
に基づいて、当該媒体に使用された磁性材料の残留磁気
量を検出することを特徴とする。
【0008】また、この発明のうち請求項4記載の磁気
ヘッド装置は、磁性材料を使用した媒体に対向される磁
気ギャップを有するコア部材、このコア部材に巻き回さ
れた励磁用の第1コイル、および検出用の第2コイルを
有する磁気ヘッドと、この磁気ヘッドの第1コイルに交
流電圧を印加して交流磁界を発生させる磁界発生手段
と、この磁界発生手段にて発生されて上記磁気ギャップ
を介して上記媒体に干渉された交流磁界に応じた電磁誘
導によって上記第2コイルに生じる誘導電圧を検出し、
この誘導電圧に基づいて、当該媒体に使用された磁性材
料の上記交流磁界に応じた磁気量を検出する第1検出手
段と、上記磁界発生手段にて発生される交流磁界がゼロ
のときに上記第2コイルに生じる誘導電圧の有無に基づ
いて、当該媒体に使用された磁性材料の残留磁気の有無
を検出する第2検出手段と、を備えている。
【0009】また、この発明のうち請求項5記載の磁気
ヘッド装置は、磁性材料を使用した媒体に対向される磁
気ギャップを有するコア部材、このコア部材に巻き回さ
れた励磁用の第1コイル、および検出用の第2コイルを
有する磁気ヘッドと、この磁気ヘッドの第1コイルに交
流電圧を印加して交流磁界を発生させる磁界発生手段
と、この磁界発生手段にて発生されて上記磁気ギャップ
を介して上記媒体に干渉された交流磁界に応じた電磁誘
導によって上記第2コイルに生じる誘導電圧を検出し、
この誘導電圧に基づいて、当該媒体に使用された磁性材
料の上記交流磁界に応じた磁気量を検出する第1検出手
段と、上記磁界発生手段にて発生される交流磁界がゼロ
のときに上記第2コイルに生じる誘導電圧に基づいて、
当該媒体に使用された磁性材料の残留磁気量を検出する
第2検出手段と、を備えている。
【0010】また、この発明のうち請求項6記載の磁気
ヘッド装置は、磁性材料を使用した媒体に対向される磁
気ギャップを有するコア部材、このコア部材に巻き回さ
れた励磁用の第1コイル、および検出用の第2コイルを
有する磁気ヘッドと、この磁気ヘッドの第1コイルに交
流電圧を印加して交流磁界を発生させる磁界発生手段
と、この磁界発生手段にて発生されて上記磁気ギャップ
を介して上記媒体に干渉された交流磁界に応じた電磁誘
導によって上記第2コイルに生じる誘導電圧を検出し、
この誘導電圧に基づいて、当該媒体に使用された磁性材
料の上記交流磁界に応じた磁気量を検出する第1検出手
段と、上記磁界発生手段にて発生される交流磁界がゼロ
のときに上記第2コイルに生じる誘導電圧の有無に基づ
いて、当該媒体に使用された磁性材料の残留磁気の有無
を検出するとともに、上記交流磁界がゼロのときに上記
第2コイルに誘導電圧が生じた場合に、この誘導電圧に
基づいて、当該媒体に使用された磁性材料の残留磁気量
を検出する第2検出手段と、を備えている。
【0011】また、この発明のうち請求項7記載の磁気
ヘッド装置は、磁気インクを使用した紙幣に対向される
磁気ギャップを有するコア部材、このコア部材に巻き回
された励磁コイル、および検出コイルを有する磁気ヘッ
ドと、この磁気ヘッドの励磁コイルに交流電圧を印加し
て交流磁界を発生させる磁界発生手段と、この磁界発生
手段にて発生されて上記磁気ギャップを介して上記紙幣
に干渉された交流磁界に応じた電磁誘導によって上記検
出コイルに生じる誘導電圧を検出し、この誘導電圧に基
づいて、当該紙幣に使用された磁気インクの上記交流磁
界に応じた磁気量を検出する第1検出手段と、上記磁界
発生手段にて発生される交流磁界がゼロのときに上記検
出コイルに生じる誘導電圧の有無に基づいて、当該紙幣
に使用された磁気インクの残留磁気の有無を検出する第
2検出手段と、を備えている。
【0012】また、この発明のうち請求項8記載の磁気
ヘッド装置は、磁気インクを使用した紙幣に対向される
磁気ギャップを有するコア部材、このコア部材に巻き回
された励磁コイル、および検出コイルを有する磁気ヘッ
ドと、この磁気ヘッドの励磁コイルに交流電圧を印加し
て交流磁界を発生させる磁界発生手段と、この磁界発生
手段にて発生されて上記磁気ギャップを介して上記紙幣
に干渉された交流磁界に応じた電磁誘導によって上記検
出コイルに生じる誘導電圧を検出し、この誘導電圧に基
づいて、当該紙幣に使用された磁気インクの上記交流磁
界に応じた磁気量を検出する第1検出手段と、上記磁界
発生手段にて発生される交流磁界がゼロのときに上記検
出コイルに生じる誘導電圧に基づいて、当該紙幣に使用
された磁気インクの残留磁気量を検出する第2検出手段
と、を備えている。
【0013】また、この発明のうち請求項9記載の磁気
ヘッド装置は、磁気インクを使用した紙幣に対向される
磁気ギャップを有するコア部材、このコア部材に巻き回
された励磁コイル、および検出コイルを有する磁気ヘッ
ドと、この磁気ヘッドの励磁コイルに交流電圧を印加し
て交流磁界を発生させる磁界発生手段と、この磁界発生
手段にて発生されて上記磁気ギャップを介して上記紙幣
に干渉された交流磁界に応じた電磁誘導によって上記検
出コイルに生じる誘導電圧を検出し、この誘導電圧に基
づいて、当該紙幣に使用された磁気インクの上記交流磁
界に応じた磁気量を検出する第1検出手段と、上記磁界
発生手段にて発生される交流磁界がゼロのときに上記検
出コイルに生じる誘導電圧の有無に基づいて、当該紙幣
に使用された磁気インクの残留磁気の有無を検出すると
ともに、上記交流磁界がゼロのときに上記検出コイルに
誘導電圧が生じた場合に、この誘導電圧に基づいて、当
該紙幣に使用された磁気インクの残留磁気量を検出する
第2検出手段と、を備えている。
【0014】また、この発明のうち請求項10記載の識
別装置は、磁性材料を使用した媒体に対向される磁気ギ
ャップを有するコア部材、このコア部材に巻き回された
励磁用の第1コイル、および検出用の第2コイルを有す
る磁気ヘッドと、この磁気ヘッドの第1コイルに交流電
圧を印加して交流磁界を発生させる磁界発生手段と、こ
の磁界発生手段にて発生されて上記磁気ギャップを介し
て上記媒体に干渉された交流磁界に応じた電磁誘導によ
って上記第2コイルに生じる誘導電圧を検出し、この誘
導電圧に基づいて、当該媒体に使用された磁性材料の上
記交流磁界に応じた磁気量を検出する第1検出手段と、
上記磁界発生手段にて発生される交流磁界がゼロのとき
に上記第2コイルに生じる誘導電圧の有無に基づいて、
当該媒体に使用された磁性材料の残留磁気の有無を検出
する第2検出手段と、上記第1および第2検出手段によ
る検出結果に基づいて、上記媒体の種類を識別する識別
手段と、を備えている。
【0015】また、この発明のうち請求項11記載の識
別装置は、磁性材料を使用した媒体に対向される磁気ギ
ャップを有するコア部材、このコア部材に巻き回された
励磁用の第1コイル、および検出用の第2コイルを有す
る磁気ヘッドと、この磁気ヘッドの第1コイルに交流電
圧を印加して交流磁界を発生させる磁界発生手段と、こ
の磁界発生手段にて発生されて上記磁気ギャップを介し
て上記媒体に干渉された交流磁界に応じた電磁誘導によ
って上記第2コイルに生じる誘導電圧を検出し、この誘
導電圧に基づいて、当該媒体に使用された磁性材料の上
記交流磁界に応じた磁気量を検出する第1検出手段と、
上記磁界発生手段にて発生される交流磁界がゼロのとき
に上記第2コイルに生じる誘導電圧に基づいて、当該媒
体に使用された磁性材料の残留磁気量を検出する第2検
出手段と、上記第1および第2検出手段による検出結果
に基づいて、上記媒体の種類を識別する識別手段と、を
備えている。
【0016】また、この発明のうち請求項12記載の識
別装置は、磁気インクを使用した紙幣に対向される磁気
ギャップを有するコア部材、このコア部材に巻き回され
た励磁コイル、および検出コイルを有する磁気ヘッド
と、この磁気ヘッドの励磁コイルに交流電圧を印加して
交流磁界を発生させる磁界発生手段と、この磁界発生手
段にて発生されて上記磁気ギャップを介して上記紙幣に
干渉された交流磁界に応じた電磁誘導によって上記検出
コイルに生じる誘導電圧を検出し、この誘導電圧に基づ
いて、当該紙幣に使用された磁気インクの上記交流磁界
に応じた磁気量を検出する第1検出手段と、上記磁界発
生手段にて発生される交流磁界がゼロのときに上記検出
コイルに生じる誘導電圧の有無に基づいて、当該紙幣に
使用された磁気インクの残留磁気の有無を検出する第2
検出手段と、上記第1および第2検出手段による検出結
果に基づいて、当該紙幣の種類を識別する識別手段と、
を備えている。
【0017】更に、この発明のうち請求項13記載の識
別装置は、磁気インクを使用した紙幣に対向される磁気
ギャップを有するコア部材、このコア部材に巻き回され
た励磁コイル、および検出コイルを有する磁気ヘッド
と、この磁気ヘッドの励磁コイルに交流電圧を印加して
交流磁界を発生させる磁界発生手段と、この磁界発生手
段にて発生されて上記磁気ギャップを介して上記紙幣に
干渉された交流磁界に応じた電磁誘導によって上記検出
コイルに生じる誘導電圧を検出し、この誘導電圧に基づ
いて、当該紙幣に使用された磁気インクの上記交流磁界
に応じた磁気量を検出する第1検出手段と、上記磁界発
生手段にて発生される交流磁界がゼロのときに上記検出
コイルに生じる誘導電圧に基づいて、当該紙幣に使用さ
れた磁気インクの残留磁気量を検出する第2検出手段
と、上記第1および第2検出手段による検出結果に基づ
いて、当該紙幣の種類を識別する識別手段と、を備えて
いる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。図1には、こ
の発明の実施の形態に係る磁気ヘッド装置を含む紙幣識
別装置1(以下、単に識別装置1または装置本体1と称
する)の概略構成を示してある。
【0019】識別装置1に投入される紙幣(図示せず)
は、装置本体1の左側から図中矢印方向に挿入され、装
置本体1の右側から排出される。装置本体1内には、紙
幣送り部2、および紙幣読取・排出部3が構成されてい
る。紙幣送り部2には、例えば互いに転接された2対の
送りローラ4、5が設けられ、挿入された紙幣がこれら
送りローラ4、5間に挟圧されて所定の搬送経路に沿っ
て上記の紙幣読取・排出部3へ搬送される。
【0020】この紙幣読取・排出部3には、単一の磁気
ヘッド6が設けられ、その磁気ギャップ(後述する)を
形成した先端部、すなわち上端部に近接して押えローラ
7が配設されている。磁気ヘッド6は、磁性材料を含む
磁気インクを使用した紙幣を識別するための読取りを行
なう。また、この磁気ヘッド6より搬送方向下流側に
は、互いに転接された1対の送りローラ8、9が配設さ
れている。
【0021】しかして、送りローラ4、5を介して搬送
されてきた紙幣は、押えローラ7によって磁気ヘッド6
の上端部に所定の圧力で押圧されつつ搬送され、磁気ヘ
ッド6を介して、必要な情報の読取りがなされて装置本
体1の右側から排出される。
【0022】図2には、上記磁気ヘッド6の概略構成を
示してあり、図3には、この磁気ヘッド6を含む磁気ヘ
ッド装置10の回路構成をブロック図にして示してあ
る。磁気ヘッド装置10は、磁気ヘッド6を介して発生
される交流磁界に応答して紙幣から読取った磁気情報に
基づいて、当該紙幣の後述する交流磁界磁気量および残
留磁気量を検出し、当該紙幣を識別する。
【0023】図2に示すように、磁気ヘッド6は、紙幣
の搬送方向と直交する搬送幅方向(紙面方向)に延びた
磁気ギャップ11をその上端部に形成したコア部材12
を有している。コア部材12は、上記搬送幅方向に延設
され、図示しないシールドケースで覆われている。ま
た、コア部材12には、後述する交流磁界発生回路21
に接続された励磁コイル13、および、後述する振幅補
正回路22にそれぞれ接続された検出コイルとしてのセ
ンスコイル14およびキャンセルコイル15が、それぞ
れ巻き回されている。この構造により、差動型の磁気ヘ
ッド6が構成されている。
【0024】磁気ヘッド6の励磁コイル13に接続され
た交流磁界発生回路21は、所定の振幅および周波数を
有する交流バイアス電圧を励磁コイル13に印加し、交
流磁界を発生させる。また、センスコイル14およびキ
ャンセルコイル15に接続された振幅補正回路22は、
励磁コイル13によって発生される交流磁界に応答した
電磁誘導によってセンスコイル14およびキャンセルコ
イル15に生じる誘導電圧を取得し、この取得した電圧
に補正をかけて後述する各検出回路へ出力する。このと
き、コア部材12の磁気ギャップ11から漏れた磁束が
紙幣の通過によって変化され、この磁束の変化がセンス
コイル14およびキャンセルコイル15を介して振幅補
正回路22で取得され、当該紙幣の磁気特性が検出され
る。
【0025】ところで、紙幣の印刷に使用される磁気イ
ンクには、残留磁気を有するものと残留磁気を持たない
ものとがあることから、この残留磁気の有無を判別して
紙幣を識別することもある。図4には、残留磁気を有す
る磁気インクの磁気特性を示すM−H曲線を示してあ
り、図5には、残留磁気を持たない磁気インクの磁気特
性を示すM−H曲線を示してある。これによると、図4
の残留磁気を有する磁気インクでは、磁界Hがゼロの状
態でも、図中A点およびB点に示すように、インクが磁
化されており、図5の残留磁気を持たない磁気インクで
は、磁界Hがゼロのときにはインクは磁化されないこと
がわかる。従って、この磁界Hがゼロの状態における磁
化の有無を判別することにより、当該紙幣の残留磁気の
有無を判別できる。
【0026】例えば、残留磁気を有する磁気インクを使
用した紙幣を搬送させて、上述した交流磁界発生回路2
1から励磁コイル13に所定の交流バイアス電圧を印加
すると、図6に示すような交流磁界Hに応じた磁化Mの
曲線が出力される。つまり、残留磁界を有する紙幣に交
流磁界を作用させると、磁化曲線に位相遅れを生じる。
そして、励磁コイル13に印加する交流バイアス電圧が
ゼロになる図中矢印の各点における磁化Mの値を検出し
て、磁化Mがゼロでなければ、残留磁界があることが判
別できる。また、この磁界Hがゼロの点での磁化の値が
残留磁気量として検出される。
【0027】以下、上述した磁気ヘッド装置10におけ
る紙幣の識別方法について、図3のブロック図、および
図7のフローチャートを主に参照して説明する。まず、
識別対象となる紙幣が装置本体1に投入されて搬送さ
れ、交流磁界発生回路21から磁気ヘッド6の励磁コイ
ル13に交流バイアス電圧が印加され、センスコイル1
4およびキャンセルコイル15から出力される電圧が振
幅補正回路22に入力される。このとき、紙幣が磁気ギ
ャップ11を通過する際の磁束の変化が、単一の磁気ヘ
ッド6を介して読取られる(ステップ1)。
【0028】磁気ヘッド6からの出力電圧を取得した振
幅補正回路22は、この出力電圧に補正をかけて各検出
回路23、24、25へ出力する。これら検出回路2
3、24、25のうち、交流磁界に応じた磁気量を検出
する検出回路23では、振幅補正回路22から出力され
た補正後の電圧に基づいて、当該紙幣の磁気インクに含
まれる磁性材料の量に比例した交流磁界磁気量が検出さ
れる(ステップ2)。
【0029】一方、振幅補正回路22からの出力電圧の
うち所定のタイミングで取得された電圧値が、正・負の
残留磁気を検出する検出回路24、25へそれぞれ入力
される。つまり、タイミング発生回路26において、励
磁コイル13に発生される交流磁界がゼロとなるタイミ
ングが取得され、このタイミングで振幅補正回路22か
らの出力電圧が各検出回路24、25で検出される。
【0030】このとき、各検出回路24、25において
なんらかの電圧が検出された場合に当該紙幣の磁気イン
クに残留磁気が有ることが判断され(ステップ3;YE
S)、いずれの検出回路24、25からも電圧が検出さ
れない場合に残留磁気を持たないことが判断される(ス
テップ3;NO)。尚、この場合、正の出力電圧が検出
回路24で検出され、負の出力電圧が検出回路25で検
出される。
【0031】ステップ3で当該紙幣に残留磁気のあるこ
とが判断されると(ステップ3;YES)、各検出回路
24、25で検出した正・負の出力電圧が残留磁気合成
回路27にて合成され、当該紙幣の磁気インクの残留磁
気量が検出される(ステップ4)。
【0032】さらに、ステップ2において検出された交
流磁界磁気量、ステップ3における判断、ステップ4に
おいて検出された残留磁気量に基づいて、当該紙幣に使
用した磁気インクの磁気特性が判別されて当該紙幣が識
別される(ステップ5)。
【0033】以上のように、本実施の形態の磁気ヘッド
装置によると、単一の磁気ヘッド6によって、磁気イン
クを使用した紙幣の磁気特性として、交流磁界に応じた
交流磁界磁気量および残留磁気量を検出できる。このよ
うに、単一のヘッドによって複数の磁気量を検出できる
ため、識別装置1の装置構成を簡略化でき、装置の小型
化を実現できる。
【0034】尚、この発明は、上述した実施の形態に限
定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変形可
能である。例えば、上述した実施の形態では、磁性材料
を使用した媒体として紙幣について説明したが、磁性材
料を使用したカードなどの他の媒体にも本発明を適用で
きることは言うまでもない。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の磁気ヘ
ッド装置は、単一の磁気ヘッドを介して媒体に使用され
た磁性材料の量に比例した磁気量および残留磁気量を検
出できるため、媒体の識別に必要とされる磁気ヘッドの
数を少なくでき、装置構成を簡略化でき、装置を小型化
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の磁気ヘッド装置を含む紙幣処理装置
の概略構成を示す断面図。
【図2】図1の紙幣処理装置に組込まれた磁気ヘッドを
示す概略図。
【図3】図2の磁気ヘッドを含む磁気ヘッド装置の回路
構成を示すブロック図。
【図4】残留磁気を有する磁気インクの磁気特性を示す
グラフ。
【図5】残留磁気を持たない磁気インクの磁気特性を示
すグラフ。
【図6】残留磁気を有する媒体に対する交流磁界Hおよ
び磁化Mの関係を示すグラフ。
【図7】図3の磁気ヘッド装置による媒体の識別方法を
説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
1…紙幣識別装置、 2…紙幣送り部、 3…紙幣読取・ 排出部、 4、5…送りローラ、 6…磁気ヘッド、 7…押えローラ、 8、9…送りローラ、 10…磁気ヘッド装置、 11…磁気ギャップ、 12…コア部材、 13…励磁コイル、 14…センスコイル、 15…キャンセルコイル、 21…交流磁界発生回路、 22…振幅補正回路、 23…交流磁界に応じた磁気量検出回路、 24…正の残留磁気検出回路、 25…負の残留磁気検出回路、 26…タイミング発生回路、 27…残留磁気合成回路。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性材料を使用した媒体に対向される磁
    気ギャップを有するコア部材、このコア部材に巻き回さ
    れた励磁用の第1コイル、および検出用の第2コイルを
    有する磁気ヘッドと、 この磁気ヘッドの第1コイルに交流電圧を印加して交流
    磁界を発生させる磁界発生手段と、 この磁界発生手段にて発生されて上記磁気ギャップを介
    して上記媒体に干渉された交流磁界に応じた電磁誘導に
    よって上記第2コイルに生じる誘導電圧を検出する検出
    手段と、を備え、 上記磁界発生手段にて発生される交流磁界がゼロのとき
    に上記検出手段にて検出される誘導電圧の有無に基づい
    て、当該媒体に使用された磁性材料に残留磁気が有るか
    否かを判断することを特徴とする磁気ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 磁性材料を使用した媒体に対向される磁
    気ギャップを有するコア部材、このコア部材に巻き回さ
    れた励磁用の第1コイル、および検出用の第2コイルを
    有する磁気ヘッドと、 この磁気ヘッドの第1コイルに交流電圧を印加して交流
    磁界を発生させる磁界発生手段と、 この磁界発生手段にて発生されて上記磁気ギャップを介
    して上記媒体に干渉された交流磁界に応じた電磁誘導に
    よって上記第2コイルに生じる誘導電圧を検出する検出
    手段と、を備え、 上記磁界発生手段にて発生される交流磁界がゼロのとき
    に上記検出手段にて検出される誘導電圧に基づいて、当
    該媒体に使用された磁性材料の残留磁気量を検出するこ
    とを特徴とする磁気ヘッド装置。
  3. 【請求項3】 磁性材料を使用した媒体に対向される磁
    気ギャップを有するコア部材、このコア部材に巻き回さ
    れた励磁用の第1コイル、および検出用の第2コイルを
    有する磁気ヘッドと、 この磁気ヘッドの第1コイルに交流電圧を印加して交流
    磁界を発生させる磁界発生手段と、 この磁界発生手段にて発生されて上記磁気ギャップを介
    して上記媒体に干渉された交流磁界に応じた電磁誘導に
    よって上記第2コイルに生じる誘導電圧を検出する検出
    手段と、を備え、 上記磁界発生手段にて発生される交流磁界がゼロのとき
    に上記検出手段にて検出される誘導電圧の有無に基づい
    て、当該媒体に使用された磁性材料に残留磁気が有るか
    否かを判断するとともに、上記検出手段にて誘導電圧が
    検出されたときに、この誘導電圧に基づいて、当該媒体
    に使用された磁性材料の残留磁気量を検出することを特
    徴とする磁気ヘッド装置。
  4. 【請求項4】 磁性材料を使用した媒体に対向される磁
    気ギャップを有するコア部材、このコア部材に巻き回さ
    れた励磁用の第1コイル、および検出用の第2コイルを
    有する磁気ヘッドと、 この磁気ヘッドの第1コイルに交流電圧を印加して交流
    磁界を発生させる磁界発生手段と、 この磁界発生手段にて発生されて上記磁気ギャップを介
    して上記媒体に干渉された交流磁界に応じた電磁誘導に
    よって上記第2コイルに生じる誘導電圧を検出し、この
    誘導電圧に基づいて、当該媒体に使用された磁性材料の
    上記交流磁界に応じた磁気量を検出する第1検出手段
    と、 上記磁界発生手段にて発生される交流磁界がゼロのとき
    に上記第2コイルに生じる誘導電圧の有無に基づいて、
    当該媒体に使用された磁性材料の残留磁気の有無を検出
    する第2検出手段と、 を備えていることを特徴とする磁気ヘッド装置。
  5. 【請求項5】 磁性材料を使用した媒体に対向される磁
    気ギャップを有するコア部材、このコア部材に巻き回さ
    れた励磁用の第1コイル、および検出用の第2コイルを
    有する磁気ヘッドと、 この磁気ヘッドの第1コイルに交流電圧を印加して交流
    磁界を発生させる磁界発生手段と、 この磁界発生手段にて発生されて上記磁気ギャップを介
    して上記媒体に干渉された交流磁界に応じた電磁誘導に
    よって上記第2コイルに生じる誘導電圧を検出し、この
    誘導電圧に基づいて、当該媒体に使用された磁性材料の
    上記交流磁界に応じた磁気量を検出する第1検出手段
    と、 上記磁界発生手段にて発生される交流磁界がゼロのとき
    に上記第2コイルに生じる誘導電圧に基づいて、当該媒
    体に使用された磁性材料の残留磁気量を検出する第2検
    出手段と、 を備えていることを特徴とする磁気ヘッド装置。
  6. 【請求項6】 磁性材料を使用した媒体に対向される磁
    気ギャップを有するコア部材、このコア部材に巻き回さ
    れた励磁用の第1コイル、および検出用の第2コイルを
    有する磁気ヘッドと、 この磁気ヘッドの第1コイルに交流電圧を印加して交流
    磁界を発生させる磁界発生手段と、 この磁界発生手段にて発生されて上記磁気ギャップを介
    して上記媒体に干渉された交流磁界に応じた電磁誘導に
    よって上記第2コイルに生じる誘導電圧を検出し、この
    誘導電圧に基づいて、当該媒体に使用された磁性材料の
    上記交流磁界に応じた磁気量を検出する第1検出手段
    と、 上記磁界発生手段にて発生される交流磁界がゼロのとき
    に上記第2コイルに生じる誘導電圧の有無に基づいて、
    当該媒体に使用された磁性材料の残留磁気の有無を検出
    するとともに、上記交流磁界がゼロのときに上記第2コ
    イルに誘導電圧が生じた場合に、この誘導電圧に基づい
    て、当該媒体に使用された磁性材料の残留磁気量を検出
    する第2検出手段と、 を備えていることを特徴とする磁気ヘッド装置。
  7. 【請求項7】 磁気インクを使用した紙幣に対向される
    磁気ギャップを有するコア部材、このコア部材に巻き回
    された励磁コイル、および検出コイルを有する磁気ヘッ
    ドと、 この磁気ヘッドの励磁コイルに交流電圧を印加して交流
    磁界を発生させる磁界発生手段と、 この磁界発生手段にて発生されて上記磁気ギャップを介
    して上記紙幣に干渉された交流磁界に応じた電磁誘導に
    よって上記検出コイルに生じる誘導電圧を検出し、この
    誘導電圧に基づいて、当該紙幣に使用された磁気インク
    の上記交流磁界に応じた磁気量を検出する第1検出手段
    と、 上記磁界発生手段にて発生される交流磁界がゼロのとき
    に上記検出コイルに生じる誘導電圧の有無に基づいて、
    当該紙幣に使用された磁気インクの残留磁気の有無を検
    出する第2検出手段と、 を備えていることを特徴とする磁気ヘッド装置。
  8. 【請求項8】 磁気インクを使用した紙幣に対向される
    磁気ギャップを有するコア部材、このコア部材に巻き回
    された励磁コイル、および検出コイルを有する磁気ヘッ
    ドと、 この磁気ヘッドの励磁コイルに交流電圧を印加して交流
    磁界を発生させる磁界発生手段と、 この磁界発生手段にて発生されて上記磁気ギャップを介
    して上記紙幣に干渉された交流磁界に応じた電磁誘導に
    よって上記検出コイルに生じる誘導電圧を検出し、この
    誘導電圧に基づいて、当該紙幣に使用された磁気インク
    の上記交流磁界に応じた磁気量を検出する第1検出手段
    と、 上記磁界発生手段にて発生される交流磁界がゼロのとき
    に上記検出コイルに生じる誘導電圧に基づいて、当該紙
    幣に使用された磁気インクの残留磁気量を検出する第2
    検出手段と、 を備えていることを特徴とする磁気ヘッド装置。
  9. 【請求項9】 磁気インクを使用した紙幣に対向される
    磁気ギャップを有するコア部材、このコア部材に巻き回
    された励磁コイル、および検出コイルを有する磁気ヘッ
    ドと、 この磁気ヘッドの励磁コイルに交流電圧を印加して交流
    磁界を発生させる磁界発生手段と、 この磁界発生手段にて発生されて上記磁気ギャップを介
    して上記紙幣に干渉された交流磁界に応じた電磁誘導に
    よって上記検出コイルに生じる誘導電圧を検出し、この
    誘導電圧に基づいて、当該紙幣に使用された磁気インク
    の上記交流磁界に応じた磁気量を検出する第1検出手段
    と、 上記磁界発生手段にて発生される交流磁界がゼロのとき
    に上記検出コイルに生じる誘導電圧の有無に基づいて、
    当該紙幣に使用された磁気インクの残留磁気の有無を検
    出するとともに、上記交流磁界がゼロのときに上記検出
    コイルに誘導電圧が生じた場合に、この誘導電圧に基づ
    いて、当該紙幣に使用された磁気インクの残留磁気量を
    検出する第2検出手段と、 を備えていることを特徴とする磁気ヘッド装置。
  10. 【請求項10】 磁性材料を使用した媒体に対向される
    磁気ギャップを有するコア部材、このコア部材に巻き回
    された励磁用の第1コイル、および検出用の第2コイル
    を有する磁気ヘッドと、 この磁気ヘッドの第1コイルに交流電圧を印加して交流
    磁界を発生させる磁界発生手段と、 この磁界発生手段にて発生されて上記磁気ギャップを介
    して上記媒体に干渉された交流磁界に応じた電磁誘導に
    よって上記第2コイルに生じる誘導電圧を検出し、この
    誘導電圧に基づいて、当該媒体に使用された磁性材料の
    上記交流磁界に応じた磁気量を検出する第1検出手段
    と、 上記磁界発生手段にて発生される交流磁界がゼロのとき
    に上記第2コイルに生じる誘導電圧の有無に基づいて、
    当該媒体に使用された磁性材料の残留磁気の有無を検出
    する第2検出手段と、 上記第1および第2検出手段による検出結果に基づい
    て、上記媒体の種類を識別する識別手段と、 を備えていることを特徴とする識別装置。
  11. 【請求項11】 磁性材料を使用した媒体に対向される
    磁気ギャップを有するコア部材、このコア部材に巻き回
    された励磁用の第1コイル、および検出用の第2コイル
    を有する磁気ヘッドと、 この磁気ヘッドの第1コイルに交流電圧を印加して交流
    磁界を発生させる磁界発生手段と、 この磁界発生手段にて発生されて上記磁気ギャップを介
    して上記媒体に干渉された交流磁界に応じた電磁誘導に
    よって上記第2コイルに生じる誘導電圧を検出し、この
    誘導電圧に基づいて、当該媒体に使用された磁性材料の
    上記交流磁界に応じた磁気量を検出する第1検出手段
    と、 上記磁界発生手段にて発生される交流磁界がゼロのとき
    に上記第2コイルに生じる誘導電圧に基づいて、当該媒
    体に使用された磁性材料の残留磁気量を検出する第2検
    出手段と、 上記第1および第2検出手段による検出結果に基づい
    て、上記媒体の種類を識別する識別手段と、 を備えていることを特徴とする識別装置。
  12. 【請求項12】 磁気インクを使用した紙幣に対向され
    る磁気ギャップを有するコア部材、このコア部材に巻き
    回された励磁コイル、および検出コイルを有する磁気ヘ
    ッドと、 この磁気ヘッドの励磁コイルに交流電圧を印加して交流
    磁界を発生させる磁界発生手段と、 この磁界発生手段にて発生されて上記磁気ギャップを介
    して上記紙幣に干渉された交流磁界に応じた電磁誘導に
    よって上記検出コイルに生じる誘導電圧を検出し、この
    誘導電圧に基づいて、当該紙幣に使用された磁気インク
    の上記交流磁界に応じた磁気量を検出する第1検出手段
    と、 上記磁界発生手段にて発生される交流磁界がゼロのとき
    に上記検出コイルに生じる誘導電圧の有無に基づいて、
    当該紙幣に使用された磁気インクの残留磁気の有無を検
    出する第2検出手段と、 上記第1および第2検出手段による検出結果に基づい
    て、当該紙幣の種類を識別する識別手段と、 を備えていることを特徴とする識別装置。
  13. 【請求項13】 磁気インクを使用した紙幣に対向され
    る磁気ギャップを有するコア部材、このコア部材に巻き
    回された励磁コイル、および検出コイルを有する磁気ヘ
    ッドと、 この磁気ヘッドの励磁コイルに交流電圧を印加して交流
    磁界を発生させる磁界発生手段と、 この磁界発生手段にて発生されて上記磁気ギャップを介
    して上記紙幣に干渉された交流磁界に応じた電磁誘導に
    よって上記検出コイルに生じる誘導電圧を検出し、この
    誘導電圧に基づいて、当該紙幣に使用された磁気インク
    の上記交流磁界に応じた磁気量を検出する第1検出手段
    と、 上記磁界発生手段にて発生される交流磁界がゼロのとき
    に上記検出コイルに生じる誘導電圧に基づいて、当該紙
    幣に使用された磁気インクの残留磁気量を検出する第2
    検出手段と、 上記第1および第2検出手段による検出結果に基づい
    て、当該紙幣の種類を識別する識別手段と、 を備えていることを特徴とする識別装置。
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