JP2000091890A - 発振回路 - Google Patents
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- JP2000091890A JP2000091890A JP10258363A JP25836398A JP2000091890A JP 2000091890 A JP2000091890 A JP 2000091890A JP 10258363 A JP10258363 A JP 10258363A JP 25836398 A JP25836398 A JP 25836398A JP 2000091890 A JP2000091890 A JP 2000091890A
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- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03K—PULSE TECHNIQUE
- H03K3/00—Circuits for generating electric pulses; Monostable, bistable or multistable circuits
- H03K3/01—Details
- H03K3/011—Modifications of generator to compensate for variations in physical values, e.g. voltage, temperature
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03K—PULSE TECHNIQUE
- H03K3/00—Circuits for generating electric pulses; Monostable, bistable or multistable circuits
- H03K3/02—Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses
- H03K3/023—Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use of differential amplifiers or comparators, with internal or external positive feedback
- H03K3/0231—Astable circuits
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03L—AUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
- H03L1/00—Stabilisation of generator output against variations of physical values, e.g. power supply
- H03L1/02—Stabilisation of generator output against variations of physical values, e.g. power supply against variations of temperature only
Abstract
(57)【要約】
【目的】 温度変化に追従することにより、どのような
温度下においても安定した周波数の発振信号を出力する
発振回路を実現する。 【解決手段】 コンパレータ10の一方の入力端子には
コンパレータ10の出力信号の電圧レベルに応じた信号
が抵抗素子40を介して帰還入力されている。コンパレ
ータ10の他方の入力端子には複数の抵抗素子21、2
3、25にて分圧されて生成された電圧VHあるいはV
Lが印加されている。抵抗素子23は、抵抗素子21、
25に比較して温度に対する抵抗値の変動率を低いもの
で構成する。このため、温度が変化して、帰還入力され
る信号のタイミングが変化しても、抵抗素子21、25
と抵抗素子23との抵抗値の変化率の差分に基づいて、
電圧VH、電圧VLが変化することにより、コンパレー
タ10の出力信号の電圧レベルの変化を調整することが
できる。
温度下においても安定した周波数の発振信号を出力する
発振回路を実現する。 【解決手段】 コンパレータ10の一方の入力端子には
コンパレータ10の出力信号の電圧レベルに応じた信号
が抵抗素子40を介して帰還入力されている。コンパレ
ータ10の他方の入力端子には複数の抵抗素子21、2
3、25にて分圧されて生成された電圧VHあるいはV
Lが印加されている。抵抗素子23は、抵抗素子21、
25に比較して温度に対する抵抗値の変動率を低いもの
で構成する。このため、温度が変化して、帰還入力され
る信号のタイミングが変化しても、抵抗素子21、25
と抵抗素子23との抵抗値の変化率の差分に基づいて、
電圧VH、電圧VLが変化することにより、コンパレー
タ10の出力信号の電圧レベルの変化を調整することが
できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の各動
作に用いられる基準クロック信号を生成するための発振
回路に関する。
作に用いられる基準クロック信号を生成するための発振
回路に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置は、集積化された複数の回路
により様々な機能を実現することができるため、マイク
ロコンピュータやマイクロプロセッサ等として様々な装
置にて利用されている。半導体装置に内蔵される各回路
は基準クロック信号に応じて動作する。この基準クロッ
ク信号は、半導体装置に内蔵される発振回路から出力す
る発振信号に基づいて発生する。つまり、発振回路から
の出力信号をそのまま基準クロック信号として用いた
り、発振回路からの出力信号に対してインバータを介し
た信号を基準クロック信号として用いたりしている。
により様々な機能を実現することができるため、マイク
ロコンピュータやマイクロプロセッサ等として様々な装
置にて利用されている。半導体装置に内蔵される各回路
は基準クロック信号に応じて動作する。この基準クロッ
ク信号は、半導体装置に内蔵される発振回路から出力す
る発振信号に基づいて発生する。つまり、発振回路から
の出力信号をそのまま基準クロック信号として用いた
り、発振回路からの出力信号に対してインバータを介し
た信号を基準クロック信号として用いたりしている。
【0003】発振回路の構成の1つとしてコンパレータ
を用いたものがある。このコンパレータを用いて構成さ
れる発振回路は、例えば、以下の文献に示されている。
特開平8ー65046号公報
を用いたものがある。このコンパレータを用いて構成さ
れる発振回路は、例えば、以下の文献に示されている。
特開平8ー65046号公報
【0004】上記文献に開示されているように、コンパ
レータのプラス側入力端子に入力される信号とマイナス
側入力端子に入力される信号とを比較してその比較結果
を発振信号として出力するものである。また、コンパレ
ータの2つの入力端子に入力される信号は、ともに抵抗
素子に依存している。
レータのプラス側入力端子に入力される信号とマイナス
側入力端子に入力される信号とを比較してその比較結果
を発振信号として出力するものである。また、コンパレ
ータの2つの入力端子に入力される信号は、ともに抵抗
素子に依存している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】半導体装置が使用され
る環境は様々である。そのため、半導体装置は、日常的
な温度より高い温度下で使用することや日常的な温度よ
り低い温度下で使用することがある。
る環境は様々である。そのため、半導体装置は、日常的
な温度より高い温度下で使用することや日常的な温度よ
り低い温度下で使用することがある。
【0006】このような環境下で使用すると、発振回路
が出力する発振信号の周波数が変動する。つまり、コン
パレータの入力端子に入力される信号は、温度に影響さ
れやすい抵抗素子に依存しており、抵抗素子の抵抗値が
温度によって変動するためである。
が出力する発振信号の周波数が変動する。つまり、コン
パレータの入力端子に入力される信号は、温度に影響さ
れやすい抵抗素子に依存しており、抵抗素子の抵抗値が
温度によって変動するためである。
【0007】例えば、コンパレータの一方の入力端子
に、このコンパレータの出力信号を抵抗素子を帰還入力
している場合には、抵抗素子の抵抗値の変動により、こ
の出力信号の帰還入力が遅れたり早まったりする。これ
に対して、コンパレータの他方の入力端子に、比較の基
準として入力される基準信号の電圧は、複数の抵抗素子
にて分圧したものであり、その電圧は複数の抵抗素子の
各抵抗値の合計に対する所望の抵抗素子の抵抗値の比に
よるため、ほとんど変動しない。
に、このコンパレータの出力信号を抵抗素子を帰還入力
している場合には、抵抗素子の抵抗値の変動により、こ
の出力信号の帰還入力が遅れたり早まったりする。これ
に対して、コンパレータの他方の入力端子に、比較の基
準として入力される基準信号の電圧は、複数の抵抗素子
にて分圧したものであり、その電圧は複数の抵抗素子の
各抵抗値の合計に対する所望の抵抗素子の抵抗値の比に
よるため、ほとんど変動しない。
【0008】これら2つの入力信号によりコンパレータ
が比較処理を行うため、その出力信号(発振信号)の電
圧レベルの切り換わる周期が変動してしまう。この結
果、基準クロック信号の周波数が変動してしまうことと
なる。この基準クロック信号の周波数の変動により、半
導体装置内部において、基準クロック信号に基づいて動
作する各回路の動作が正常に行われなくなってしまう。
が比較処理を行うため、その出力信号(発振信号)の電
圧レベルの切り換わる周期が変動してしまう。この結
果、基準クロック信号の周波数が変動してしまうことと
なる。この基準クロック信号の周波数の変動により、半
導体装置内部において、基準クロック信号に基づいて動
作する各回路の動作が正常に行われなくなってしまう。
【0009】本発明は、温度変化に追従することによ
り、どのような温度下においても安定した周波数の発振
信号を出力する発振回路を提供することを目的とする。
り、どのような温度下においても安定した周波数の発振
信号を出力する発振回路を提供することを目的とする。
【0010】また、本発明は、上記目的を実現し、回路
規模の増大や製造の複雑化を極力低減した発振回路を提
供することを目的とする。
規模の増大や製造の複雑化を極力低減した発振回路を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、第1の入力端子に入力される信号と第2
の入力端子に入力される基準信号との電圧レベルを比較
し、その比較結果に応じた電圧レベルの出力信号を出力
する比較回路を用いて、この比較回路の出力信号の電圧
レベルに基づいて比較処理を制御し、比較回路からの出
力信号に基づく発振信号を出力する発振回路において、
複数の抵抗手段を縦列接続して構成され、抵抗手段にて
分圧した信号を基準信号として出力する基準信号発生回
路を有し、複数の抵抗手段には、他の抵抗手段とは温度
特性が異なる抵抗手段を含むようにしている。
に、本発明は、第1の入力端子に入力される信号と第2
の入力端子に入力される基準信号との電圧レベルを比較
し、その比較結果に応じた電圧レベルの出力信号を出力
する比較回路を用いて、この比較回路の出力信号の電圧
レベルに基づいて比較処理を制御し、比較回路からの出
力信号に基づく発振信号を出力する発振回路において、
複数の抵抗手段を縦列接続して構成され、抵抗手段にて
分圧した信号を基準信号として出力する基準信号発生回
路を有し、複数の抵抗手段には、他の抵抗手段とは温度
特性が異なる抵抗手段を含むようにしている。
【0012】また、本発明を、複数の抵抗手段は、一端
に電源電圧が印加され、他端が第1のノードに接続され
た第1の抵抗手段と、一端に接地電圧が印加され、他端
が第2のノードに接続された第2の抵抗手段と、一端が
第1のノードに接続され、他端が第2のノードに接続さ
れた第3の抵抗手段とを含み、基準信号発生回路は、比
較回路の出力信号に応じて、第1のノードに生ずる信号
と第2のノードに生ずる信号とを選択的に、基準信号と
して出力する選択回路を有するようにしてもよい。
に電源電圧が印加され、他端が第1のノードに接続され
た第1の抵抗手段と、一端に接地電圧が印加され、他端
が第2のノードに接続された第2の抵抗手段と、一端が
第1のノードに接続され、他端が第2のノードに接続さ
れた第3の抵抗手段とを含み、基準信号発生回路は、比
較回路の出力信号に応じて、第1のノードに生ずる信号
と第2のノードに生ずる信号とを選択的に、基準信号と
して出力する選択回路を有するようにしてもよい。
【0013】また、本発明を、複数の抵抗手段は、一端
には比較回路の出力信号が入力され、他端が第1のノー
ドに接続された第1の抵抗手段と、一端に電源電圧より
低く接地電圧より高い電圧が印加され、他端が第1のノ
ードに接続された第2の抵抗手段とを含み、第1のノー
ドに生ずる信号を基準信号として出力するようにしても
よい。
には比較回路の出力信号が入力され、他端が第1のノー
ドに接続された第1の抵抗手段と、一端に電源電圧より
低く接地電圧より高い電圧が印加され、他端が第1のノ
ードに接続された第2の抵抗手段とを含み、第1のノー
ドに生ずる信号を基準信号として出力するようにしても
よい。
【0014】また、本発明は、各抵抗手段を、半導体基
板内のウェル層やアクティブ層を用いて形成するように
してもよい。
板内のウェル層やアクティブ層を用いて形成するように
してもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の発振回路についてを図面
を用いて以下に詳細に説明する。図1は、本発明の第1
の実施の形態における発振回路100の回路図である。
なお、発振回路100は半導体装置に内蔵されているも
のとする。
を用いて以下に詳細に説明する。図1は、本発明の第1
の実施の形態における発振回路100の回路図である。
なお、発振回路100は半導体装置に内蔵されているも
のとする。
【0016】図1において、発振回路100は、比較回
路であるコンパレータ10、基準信号発生回路20、コ
ンデンサ30、抵抗素子40、インバータ50、60か
ら構成されている。
路であるコンパレータ10、基準信号発生回路20、コ
ンデンサ30、抵抗素子40、インバータ50、60か
ら構成されている。
【0017】コンパレータ10の一方の入力端子である
マイナス側入力端子はノードN1に接続されている。コ
ンパレータ10の他方の入力端子であるプラス側入力端
子は基準信号発生回路20の出力である基準信号が入力
されている。コンパレータ10の出力信号はインバータ
50に入力される。
マイナス側入力端子はノードN1に接続されている。コ
ンパレータ10の他方の入力端子であるプラス側入力端
子は基準信号発生回路20の出力である基準信号が入力
されている。コンパレータ10の出力信号はインバータ
50に入力される。
【0018】インバータ50の出力信号はインバータ6
0に入力される。インバータ60の出力信号はノードN
2に伝達される。このノードN2に伝達された信号が発
振回路100の出力信号である発振信号となる。なお、
インバータ50、60はそれぞれNチャネル型MOSト
ランジスタとPチャネル型MOSトランジスタを縦列接
続して構成されるものである。
0に入力される。インバータ60の出力信号はノードN
2に伝達される。このノードN2に伝達された信号が発
振回路100の出力信号である発振信号となる。なお、
インバータ50、60はそれぞれNチャネル型MOSト
ランジスタとPチャネル型MOSトランジスタを縦列接
続して構成されるものである。
【0019】コンデンサ30の一端はノードN1に接続
され、他端には接地電圧GNDが印加されている。抵抗
素子40の一端はノードN1に接続され、他端はノード
N2に接続されている。
され、他端には接地電圧GNDが印加されている。抵抗
素子40の一端はノードN1に接続され、他端はノード
N2に接続されている。
【0020】基準信号発生回路20は、インバータ50
を介して、コンパレータ50の出力信号の電圧に基づく
電圧レベルの信号により、基準信号の電圧レベルを変化
させるものである。基準信号発生回路20の構成につい
ては後述する。
を介して、コンパレータ50の出力信号の電圧に基づく
電圧レベルの信号により、基準信号の電圧レベルを変化
させるものである。基準信号発生回路20の構成につい
ては後述する。
【0021】以上のように構成された発振回路100
は、コンパレータ10にて基準信号発生回路20から出
力される基準信号とノードN1に伝達されている信号と
を比較する。コンパレータ10は、その比較結果に応じ
た電圧レベルを有する出力信号を出力する。コンパレー
タ10の出力信号はインバータ50、インバータ60に
てそれぞれ波形整形されてノードN2に伝達される。イ
ンバータ50は、特に、後述する基準信号発生回路20
内の回路動作を正確に制御するための波形整形を行う。
は、コンパレータ10にて基準信号発生回路20から出
力される基準信号とノードN1に伝達されている信号と
を比較する。コンパレータ10は、その比較結果に応じ
た電圧レベルを有する出力信号を出力する。コンパレー
タ10の出力信号はインバータ50、インバータ60に
てそれぞれ波形整形されてノードN2に伝達される。イ
ンバータ50は、特に、後述する基準信号発生回路20
内の回路動作を正確に制御するための波形整形を行う。
【0022】ノードN2に伝達された信号は抵抗素子4
0を介してノードN1に与えられることで、コンパレー
タ10のマイナス側入力端子に帰還入力される。コンデ
ンサ30はノードN1に伝達されている信号に基づき充
電あるいは放電を行う。この抵抗素子40とコンデンサ
30とで、発振回路100の発振信号にヒステリシス特
性をもたらしている。
0を介してノードN1に与えられることで、コンパレー
タ10のマイナス側入力端子に帰還入力される。コンデ
ンサ30はノードN1に伝達されている信号に基づき充
電あるいは放電を行う。この抵抗素子40とコンデンサ
30とで、発振回路100の発振信号にヒステリシス特
性をもたらしている。
【0023】ここで、基準信号発生回路20の回路構成
にて説明する。図1に示されるように、基準信号発生回
路20は、抵抗手段である抵抗素子21、23、25
と、選択回路を構成するPチャネル型MOSトランジス
タ27及びNチャネル型MOSトランジスタ29とで構
成されている。
にて説明する。図1に示されるように、基準信号発生回
路20は、抵抗手段である抵抗素子21、23、25
と、選択回路を構成するPチャネル型MOSトランジス
タ27及びNチャネル型MOSトランジスタ29とで構
成されている。
【0024】抵抗素子21の一端には電源電圧VDDが
印加され、他方はノードN3に接続されている。抵抗素
子23の一端はノードN3に接続され、他端はノードN
4に接続されている。抵抗素子25の一端には接地電圧
GNDが印加され、他端はノードN4に接続されてい
る。つまり、抵抗素子21、23、25は縦列接続さ
れ、その両端には、それぞれ電源電圧VDDあるいは接
地電圧GNDが印加されている。例えば、電源電圧VD
Dは5V、接地電圧GNDは0Vである。
印加され、他方はノードN3に接続されている。抵抗素
子23の一端はノードN3に接続され、他端はノードN
4に接続されている。抵抗素子25の一端には接地電圧
GNDが印加され、他端はノードN4に接続されてい
る。つまり、抵抗素子21、23、25は縦列接続さ
れ、その両端には、それぞれ電源電圧VDDあるいは接
地電圧GNDが印加されている。例えば、電源電圧VD
Dは5V、接地電圧GNDは0Vである。
【0025】このため、ノードN3に発生する信号の電
圧VH、及びノードN4に発生する信号の電圧VLは、
抵抗素子21の抵抗値をR1、抵抗素子23の抵抗値を
R2、抵抗素子25の抵抗値をR3とすると、抵抗分圧
されて次の式のように表すことができる。
圧VH、及びノードN4に発生する信号の電圧VLは、
抵抗素子21の抵抗値をR1、抵抗素子23の抵抗値を
R2、抵抗素子25の抵抗値をR3とすると、抵抗分圧
されて次の式のように表すことができる。
【0026】
【式1】 VH=VDD×{(R2+R3)/(R1+R2+R3)} ・・・(1)
【式2】 VL=VDD×{(R3)/(R1+R2+R3)} ・・・(2)
【0027】なお、抵抗素子23は抵抗素子21、25
と比較して、温度に対する抵抗値の変動率が小さくなる
ようにしている。例えば、抵抗素子21、25を、発振
回路100が形成される半導体基板内のN型ウェル層に
て形成し、抵抗素子23を半導体基板内の高不純物濃度
のP型アクティブ層にて形成する。あるいは、抵抗素子
21、25をMOSトランジスタを抵抗として使用した
MOS抵抗とし、抵抗素子23を半導体基板内の高不純
物濃度のP型アクティブ層にて形成する。このように、
抵抗素子23を抵抗素子21、25とは異なる材質にて
構成し、抵抗素子23を抵抗素子21、25と比較し
て、温度に対する抵抗値の変動率が小さいものとしてお
く。
と比較して、温度に対する抵抗値の変動率が小さくなる
ようにしている。例えば、抵抗素子21、25を、発振
回路100が形成される半導体基板内のN型ウェル層に
て形成し、抵抗素子23を半導体基板内の高不純物濃度
のP型アクティブ層にて形成する。あるいは、抵抗素子
21、25をMOSトランジスタを抵抗として使用した
MOS抵抗とし、抵抗素子23を半導体基板内の高不純
物濃度のP型アクティブ層にて形成する。このように、
抵抗素子23を抵抗素子21、25とは異なる材質にて
構成し、抵抗素子23を抵抗素子21、25と比較し
て、温度に対する抵抗値の変動率が小さいものとしてお
く。
【0028】トランジスタ27の一方の電極はノードN
3に接続され、他方の電極はノードN5に接続されてい
る。トランジスタ27のゲート電極にはインバータ50
の出力信号が与えられる。トランジスタ29の一方の電
極はノードN4に接続され、他方の電極はノードN5に
接続されている。トランジスタ29のゲート電極にはイ
ンバータ50の出力信号が与えられる。ノードN5に発
生した信号が、基準信号発生回路20の出力である基準
信号として、コンパレータ10のプラス側入力端子に入
力される。
3に接続され、他方の電極はノードN5に接続されてい
る。トランジスタ27のゲート電極にはインバータ50
の出力信号が与えられる。トランジスタ29の一方の電
極はノードN4に接続され、他方の電極はノードN5に
接続されている。トランジスタ29のゲート電極にはイ
ンバータ50の出力信号が与えられる。ノードN5に発
生した信号が、基準信号発生回路20の出力である基準
信号として、コンパレータ10のプラス側入力端子に入
力される。
【0029】つまり、インバータ50の出力信号の電圧
レベルが高電圧レベル(本実施の形態においては、電源
電圧VDDレベルであり、以下、Hレベルと称する)の
時には、トランジスタ27が非導通状態となり、トラン
ジスタ29が導通状態となる。これにより、ノードN5
はノードN4に発生した信号の電圧レベルVLに応じる
こととなる。
レベルが高電圧レベル(本実施の形態においては、電源
電圧VDDレベルであり、以下、Hレベルと称する)の
時には、トランジスタ27が非導通状態となり、トラン
ジスタ29が導通状態となる。これにより、ノードN5
はノードN4に発生した信号の電圧レベルVLに応じる
こととなる。
【0030】また、インバータ50の出力信号の電圧レ
ベルが低電圧レベル(本実施の形態においては接地電圧
GNDレベルであり、以下、Lレベルと称する)の時に
は、トランジスタ27が導通状態となり、トランジスタ
29が非導通状態となる。これにより、ノードN5はノ
ードN3に発生した信号の電圧レベルVHに応じること
となる。
ベルが低電圧レベル(本実施の形態においては接地電圧
GNDレベルであり、以下、Lレベルと称する)の時に
は、トランジスタ27が導通状態となり、トランジスタ
29が非導通状態となる。これにより、ノードN5はノ
ードN3に発生した信号の電圧レベルVHに応じること
となる。
【0031】次に、第1の実施の形態における発振回路
100動作についてを図面を用いて以下に詳細に説明す
る。図2は、発振回路100におけるノードN1とノー
ドN2の電圧レベルの変化を示す動作波形図である。
100動作についてを図面を用いて以下に詳細に説明す
る。図2は、発振回路100におけるノードN1とノー
ドN2の電圧レベルの変化を示す動作波形図である。
【0032】まず、ノードN1の電圧レベルが電圧VL
以上でかつ電圧VH未満であり、発振回路100の発振
信号に相当するノードN2の電圧レベルがHレベルであ
るとする。このため、コンパレータ10の出力信号はH
レベルに相当する電圧となり、インバータ50の出力信
号の電圧レベルがLレベルとなるので、トランジスタ2
7が導通状態となっている。これにより、コンパレータ
10のプラス側入力信号に印加される電圧は電圧VHに
基づくこととなる。
以上でかつ電圧VH未満であり、発振回路100の発振
信号に相当するノードN2の電圧レベルがHレベルであ
るとする。このため、コンパレータ10の出力信号はH
レベルに相当する電圧となり、インバータ50の出力信
号の電圧レベルがLレベルとなるので、トランジスタ2
7が導通状態となっている。これにより、コンパレータ
10のプラス側入力信号に印加される電圧は電圧VHに
基づくこととなる。
【0033】ノードN2に発生した、電圧レベルがHレ
ベルの信号は抵抗素子40を介してノードN1に伝達さ
れる。コンデンサ30は、ノードN1に伝達された、電
圧レベルがHレベルの信号に基づき充電されていく。こ
のため、ノードN1の電圧の波形は図2の領域Cに示す
ように、徐々に上昇する。このノードN1の電圧と電圧
VHとがコンパレータ10にて比較される。
ベルの信号は抵抗素子40を介してノードN1に伝達さ
れる。コンデンサ30は、ノードN1に伝達された、電
圧レベルがHレベルの信号に基づき充電されていく。こ
のため、ノードN1の電圧の波形は図2の領域Cに示す
ように、徐々に上昇する。このノードN1の電圧と電圧
VHとがコンパレータ10にて比較される。
【0034】ノードN1の電圧が電圧VHに達したとす
ると、コンパレータ10はこれを検出して、コンパレー
タ10の出力信号の電圧レベルがHレベルからLレベル
へとなる。コンパレータ10の出力信号の電圧レベルの
変化に伴って、インバータ50の出力信号の電圧レベル
はHレベルとなり、インバータ60の出力信号の電圧レ
ベルはLレベルとなる。このため、トランジスタ27は
非導通状態となり、トランジスタ29は導通状態とな
り、ノードN2には電圧レベルがLレベルの信号が伝達
される。これにより、コンパレータ10のプラス側入力
信号に印加される電圧は電圧VLに基づくこととなる。
ると、コンパレータ10はこれを検出して、コンパレー
タ10の出力信号の電圧レベルがHレベルからLレベル
へとなる。コンパレータ10の出力信号の電圧レベルの
変化に伴って、インバータ50の出力信号の電圧レベル
はHレベルとなり、インバータ60の出力信号の電圧レ
ベルはLレベルとなる。このため、トランジスタ27は
非導通状態となり、トランジスタ29は導通状態とな
り、ノードN2には電圧レベルがLレベルの信号が伝達
される。これにより、コンパレータ10のプラス側入力
信号に印加される電圧は電圧VLに基づくこととなる。
【0035】ノードN2に発生した、電圧レベルがLレ
ベルの信号は抵抗素子40を介してノードN1に伝達さ
れる。このため、コンデンサ30に充電されていた電荷
は放電され始める。このため、ノードN1の電圧の波形
は図2の領域Dに示すように、徐々に下降する。このノ
ードN1の電圧と電圧VLとがコンパレータ10にて比
較される。
ベルの信号は抵抗素子40を介してノードN1に伝達さ
れる。このため、コンデンサ30に充電されていた電荷
は放電され始める。このため、ノードN1の電圧の波形
は図2の領域Dに示すように、徐々に下降する。このノ
ードN1の電圧と電圧VLとがコンパレータ10にて比
較される。
【0036】ノードN1の電圧が電圧VLに達したとす
ると、コンパレータ10はこれを検出して、コンパレー
タ10の出力信号の電圧レベルがLレベルからHレベル
へとなる。コンパレータ10の出力信号の電圧レベルの
変化に伴って、インバータ50の出力信号の電圧レベル
はLレベルとなり、インバータ60の出力信号の電圧レ
ベルはHレベルとなる。このため、トランジスタ29は
非導通状態となり、トランジスタ27は導通状態とな
り、ノードN2には電圧レベルがHレベルの信号が伝達
される。これにより、コンパレータ10のプラス側入力
信号に印加される電圧は電圧VHに基づくこととなる。
ると、コンパレータ10はこれを検出して、コンパレー
タ10の出力信号の電圧レベルがLレベルからHレベル
へとなる。コンパレータ10の出力信号の電圧レベルの
変化に伴って、インバータ50の出力信号の電圧レベル
はLレベルとなり、インバータ60の出力信号の電圧レ
ベルはHレベルとなる。このため、トランジスタ29は
非導通状態となり、トランジスタ27は導通状態とな
り、ノードN2には電圧レベルがHレベルの信号が伝達
される。これにより、コンパレータ10のプラス側入力
信号に印加される電圧は電圧VHに基づくこととなる。
【0037】ノードN2に発生した、電圧レベルがHレ
ベルの信号は抵抗素子40を介してノードN1に伝達さ
れる。このため、コンデンサ30は再び充電を始める。
このため、ノードN1の電圧の波形は再び図2の領域C
に示すようになる。
ベルの信号は抵抗素子40を介してノードN1に伝達さ
れる。このため、コンデンサ30は再び充電を始める。
このため、ノードN1の電圧の波形は再び図2の領域C
に示すようになる。
【0038】この後、発振回路100は上述の動作が繰
り返し行う。このため、ノードN1、ノードN2の電圧
の波形は図2に示すように所定の周期でHレベルとLレ
ベルが繰り返し発生することにより、ノードN2の信号
を発振信号として出力することで、発振回路100は発
振動作を実行する。
り返し行う。このため、ノードN1、ノードN2の電圧
の波形は図2に示すように所定の周期でHレベルとLレ
ベルが繰り返し発生することにより、ノードN2の信号
を発振信号として出力することで、発振回路100は発
振動作を実行する。
【0039】なお、発振回路100の出力である発振信
号の周波数fは、コンデンサ30の容量をC、抵抗素子
40の抵抗値をRXとすれば、理想的には次のよう式で
表される。
号の周波数fは、コンデンサ30の容量をC、抵抗素子
40の抵抗値をRXとすれば、理想的には次のよう式で
表される。
【式3】 f=ー〔1/[C×RX×[log{(VDDーVH)/(VDDーVL)}+l og(VL/VH)]]〕 ・・・(3)
【0040】ここで、(3)式に(1)式及び(2)式
を代入すると、次のようになる。
を代入すると、次のようになる。
【式4】 f=ー〔1/[C×RX×[log{R1/(R1+R2)}+log{R3/(R 2+R3)}]]〕 ・・・(4)
【0041】(4)式から示されるように、発振回路1
00の発振信号の周波数は電源電圧VDDには依存しな
いものである。このため、発振回路100は、電源電圧
VDDが変動したとしても、発振回路100の発振信号
の周波数が変動することのない発振特性が得られる。よ
って、発振回路100は、電源電圧VDDの変動に対し
て安定した周波数の発振信号を供給することができる。
00の発振信号の周波数は電源電圧VDDには依存しな
いものである。このため、発振回路100は、電源電圧
VDDが変動したとしても、発振回路100の発振信号
の周波数が変動することのない発振特性が得られる。よ
って、発振回路100は、電源電圧VDDの変動に対し
て安定した周波数の発振信号を供給することができる。
【0042】ここで、温度変化が生じた場合の発振回路
100についてを説明する。発振回路100が使用され
る環境下での日常的な温度(以下、常温と称する)より
温度が低くなると、抵抗素子40の抵抗値は常温に比べ
て低下する。電圧VL、VHの電圧レベルに変化がない
とすれば、ノードN2の信号がノードN1に早く到達し
てしまう。よって、(3)式により、発振回路100の
発振信号の周波数が高くなってしまうことがわかる。こ
の場合、発振信号の発振周期が早くなる。
100についてを説明する。発振回路100が使用され
る環境下での日常的な温度(以下、常温と称する)より
温度が低くなると、抵抗素子40の抵抗値は常温に比べ
て低下する。電圧VL、VHの電圧レベルに変化がない
とすれば、ノードN2の信号がノードN1に早く到達し
てしまう。よって、(3)式により、発振回路100の
発振信号の周波数が高くなってしまうことがわかる。こ
の場合、発振信号の発振周期が早くなる。
【0043】ここで、温度が低くなることに伴って、抵
抗素子21、23、25の各抵抗値R1、R2、R3も
低下する。上述のように、抵抗素子21、25に比較し
て、抵抗素子23は温度に対する抵抗値の変動率が小さ
いものである。このため、抵抗素子21、25の抵抗値
R1、R3の減少率に比べて抵抗素子23の抵抗値R2
の減少率は小さい。この結果、(1)式、(2)式から
分かるように、抵抗値R2の低下が抑えられるため、抵
抗素子21、25に対する抵抗値の変動率と抵抗素子2
3に対する抵抗値の変動率の差分に基づく分だけ、常温
時に比べて、電圧VHは高くなり、電圧VLは低くな
る。
抗素子21、23、25の各抵抗値R1、R2、R3も
低下する。上述のように、抵抗素子21、25に比較し
て、抵抗素子23は温度に対する抵抗値の変動率が小さ
いものである。このため、抵抗素子21、25の抵抗値
R1、R3の減少率に比べて抵抗素子23の抵抗値R2
の減少率は小さい。この結果、(1)式、(2)式から
分かるように、抵抗値R2の低下が抑えられるため、抵
抗素子21、25に対する抵抗値の変動率と抵抗素子2
3に対する抵抗値の変動率の差分に基づく分だけ、常温
時に比べて、電圧VHは高くなり、電圧VLは低くな
る。
【0044】このように、抵抗素子40の抵抗値の低下
により、ノードN2の信号がノードN1に早く到達して
しまうことに対して、コンパレータ10によりノードN
1の電圧と比較される、電圧VHは高くし、電圧VLは
低くすることにより、コンパレータ10の出力信号の電
圧レベルの変化を遅らすことができる。よって、常温時
より温度が低下しても、コンパレータ10の出力信号の
電圧レベルの変化を常温時と同様な周期に調整される。
このため、発振回路100の発振信号の周波数が高くな
ることがないので、発振信号の発振周期を安定させるこ
とができる。
により、ノードN2の信号がノードN1に早く到達して
しまうことに対して、コンパレータ10によりノードN
1の電圧と比較される、電圧VHは高くし、電圧VLは
低くすることにより、コンパレータ10の出力信号の電
圧レベルの変化を遅らすことができる。よって、常温時
より温度が低下しても、コンパレータ10の出力信号の
電圧レベルの変化を常温時と同様な周期に調整される。
このため、発振回路100の発振信号の周波数が高くな
ることがないので、発振信号の発振周期を安定させるこ
とができる。
【0045】次に、常温より温度が高くなると、抵抗素
子40の抵抗値は常温に比べて上昇する。電圧VL、V
Hの電圧レベルに変化がないとすれば、ノードN2の信
号がノードN1に到達するのが遅れてしまう。よって、
(3)式により、発振回路100の発振信号の周波数が
低くなってしまうことがわかる。この場合、発振信号の
発振周期が遅くなる。
子40の抵抗値は常温に比べて上昇する。電圧VL、V
Hの電圧レベルに変化がないとすれば、ノードN2の信
号がノードN1に到達するのが遅れてしまう。よって、
(3)式により、発振回路100の発振信号の周波数が
低くなってしまうことがわかる。この場合、発振信号の
発振周期が遅くなる。
【0046】ここで、温度が高くなることに伴って、抵
抗素子21、23、25の各抵抗値R1、R2、R3も
上昇する。上述のように、抵抗素子21、25に比較し
て、抵抗素子23は温度に対する抵抗値の変動率が小さ
いものである。このため、抵抗素子21、25の抵抗値
R1、R3の増加率に比べて抵抗素子23の抵抗値R2
の増加率は小さい。この結果、(1)式、(2)式から
分かるように、抵抗値R2の上昇が抑えられるため、抵
抗素子21、25に対する抵抗値の変動率と抵抗素子2
3に対する抵抗値の変動率の差分に基づく分だけ、常温
時に比べて、電圧VHは低くなり、電圧VLは高くな
る。
抗素子21、23、25の各抵抗値R1、R2、R3も
上昇する。上述のように、抵抗素子21、25に比較し
て、抵抗素子23は温度に対する抵抗値の変動率が小さ
いものである。このため、抵抗素子21、25の抵抗値
R1、R3の増加率に比べて抵抗素子23の抵抗値R2
の増加率は小さい。この結果、(1)式、(2)式から
分かるように、抵抗値R2の上昇が抑えられるため、抵
抗素子21、25に対する抵抗値の変動率と抵抗素子2
3に対する抵抗値の変動率の差分に基づく分だけ、常温
時に比べて、電圧VHは低くなり、電圧VLは高くな
る。
【0047】このように、抵抗素子40の抵抗値の上昇
により、ノードN2の信号がノードN1に遅れて到達し
てしまうことに対して、コンパレータ10によりノード
N1の電圧と比較される、電圧VHは低くし、電圧VL
は高くすることにより、コンパレータ10の出力信号の
電圧レベルの変化を早めることができる。よって、常温
時より温度が上昇しても、コンパレータ10の出力信号
の電圧レベルの変化を常温時と同様な周期に調整され
る。このため、発振回路100の発振信号の周波数が低
くなることがないので、発振信号の発振周期を安定させ
ることができる。
により、ノードN2の信号がノードN1に遅れて到達し
てしまうことに対して、コンパレータ10によりノード
N1の電圧と比較される、電圧VHは低くし、電圧VL
は高くすることにより、コンパレータ10の出力信号の
電圧レベルの変化を早めることができる。よって、常温
時より温度が上昇しても、コンパレータ10の出力信号
の電圧レベルの変化を常温時と同様な周期に調整され
る。このため、発振回路100の発振信号の周波数が低
くなることがないので、発振信号の発振周期を安定させ
ることができる。
【0048】つまり、抵抗素子40の抵抗値RXと抵抗
素子21、23、25の各抵抗値R1、R2、R3との
関係が下式を満たすように設定すれば、発振信号の周波
数は温度に対して変動しなくなる。
素子21、23、25の各抵抗値R1、R2、R3との
関係が下式を満たすように設定すれば、発振信号の周波
数は温度に対して変動しなくなる。
【式5】 RX(T)×log[(R1(T)×R3(T))/{(R1(T)+R2(T))×(R2(T) +R3(T))}]=Constant ・・・(5) (5)式における各要素の(T)は各要素が同じ温度T状態
の時の値であることを示している。
の時の値であることを示している。
【0049】上述のように、本発明の第1の実施の形態
における発振回路100は、基準信号発生回路20を構
成する複数の抵抗素子の温度に対する抵抗値の変動率を
異ならせている。このため、温度の変化に伴って、コン
パレータ10の一方の入力端子に入力される基準信号の
電圧を常温時とは異なる電圧に変化させることができ
る。この結果、発振回路100は、温度変化に追従し
て、周期(または周波数)の安定した発振信号を出力す
ることができる。
における発振回路100は、基準信号発生回路20を構
成する複数の抵抗素子の温度に対する抵抗値の変動率を
異ならせている。このため、温度の変化に伴って、コン
パレータ10の一方の入力端子に入力される基準信号の
電圧を常温時とは異なる電圧に変化させることができ
る。この結果、発振回路100は、温度変化に追従し
て、周期(または周波数)の安定した発振信号を出力す
ることができる。
【0050】また、発振回路100の構成としては、図
1に示される程度の、少ない素子数にて実現している。
よって、第1の実施の形態においては、回路構成の増大
を低減することができる。
1に示される程度の、少ない素子数にて実現している。
よって、第1の実施の形態においては、回路構成の増大
を低減することができる。
【0051】また、発振回路100を構成する各抵抗素
子は特別な工程を必要とする構成ではなく、発振回路1
00を構成する際に必要な半導体基板のウェル層やアク
ティブ層を用いて形成することや、MOS抵抗を用いて
形成することができる。よって、第1の実施の形態にお
いては、製造工程を複雑化することやコストの増大も低
減することができる。
子は特別な工程を必要とする構成ではなく、発振回路1
00を構成する際に必要な半導体基板のウェル層やアク
ティブ層を用いて形成することや、MOS抵抗を用いて
形成することができる。よって、第1の実施の形態にお
いては、製造工程を複雑化することやコストの増大も低
減することができる。
【0052】なお、抵抗素子40は、抵抗素子21、2
3、25と同様に、ウェル層、アクティブ層、あるいは
MOS抵抗にて形成してもよいことは言うまでもない。
抵抗素子40を抵抗素子23と同様な材質にて構成すれ
ば、抵抗素子40の抵抗値の温度に対する変動率も低く
することができるので望ましい。抵抗素子40を抵抗素
子23と同様な材質にて構成する場合には、電圧VHや
VLの調整もよりタイミングよく対応することが望め
る。
3、25と同様に、ウェル層、アクティブ層、あるいは
MOS抵抗にて形成してもよいことは言うまでもない。
抵抗素子40を抵抗素子23と同様な材質にて構成すれ
ば、抵抗素子40の抵抗値の温度に対する変動率も低く
することができるので望ましい。抵抗素子40を抵抗素
子23と同様な材質にて構成する場合には、電圧VHや
VLの調整もよりタイミングよく対応することが望め
る。
【0053】次に、第2の実施の形態における発振回路
についてを図面を用いて説明する。図3は、本発明の第
2の実施の形態における発振回路200の回路図であ
る。なお、発振回路200は半導体装置に内蔵されてい
るものとする。また、図3において、図1と同様な構成
については同様な符号を付けて説明の重複を避けるもの
とする。
についてを図面を用いて説明する。図3は、本発明の第
2の実施の形態における発振回路200の回路図であ
る。なお、発振回路200は半導体装置に内蔵されてい
るものとする。また、図3において、図1と同様な構成
については同様な符号を付けて説明の重複を避けるもの
とする。
【0054】図3においては、図1におけるインバータ
50、60が削除されている。このため、コンパレータ
10の出力信号がノードN2に直接伝達されている。つ
まり、コンパレータ10の出力信号が発振回路200の
発振信号として出力される。ノードN2に伝達された信
号を波形整形して出力するインバータを設けて、このイ
ンバータの出力を発振信号としてもよいことは言うまで
もない。
50、60が削除されている。このため、コンパレータ
10の出力信号がノードN2に直接伝達されている。つ
まり、コンパレータ10の出力信号が発振回路200の
発振信号として出力される。ノードN2に伝達された信
号を波形整形して出力するインバータを設けて、このイ
ンバータの出力を発振信号としてもよいことは言うまで
もない。
【0055】図3においては、図1の基準信号発生回路
20の代りに基準信号発生回路120が設けられてい
る。基準信号発生回路120は基準信号発生回路20と
回路構成が異なるものである。図3に示す発振回路20
0のその他の構成は図1と同様である。
20の代りに基準信号発生回路120が設けられてい
る。基準信号発生回路120は基準信号発生回路20と
回路構成が異なるものである。図3に示す発振回路20
0のその他の構成は図1と同様である。
【0056】基準信号発生回路120は、抵抗素子12
1と抵抗素子123とで構成されている。抵抗素子12
1の一端にはコンパレータ10の出力信号が供給され、
他端はノードN6に接続されている。抵抗素子123の
一端には電源電圧VDDより低く接地電圧GNDより高
い電圧として、VDD/2の電圧が印加され、他端はノ
ードN6に接続されている。
1と抵抗素子123とで構成されている。抵抗素子12
1の一端にはコンパレータ10の出力信号が供給され、
他端はノードN6に接続されている。抵抗素子123の
一端には電源電圧VDDより低く接地電圧GNDより高
い電圧として、VDD/2の電圧が印加され、他端はノ
ードN6に接続されている。
【0057】なお、抵抗素子123は抵抗素子121と
比較して、温度に対する抵抗値の変動率が小さくなるよ
うにしている。例えば、抵抗素子121を、発振回路1
00が形成される半導体基板内のN型ウェル層にて形成
し、抵抗素子123を半導体基板内の高不純物濃度のP
型アクティブ層にて形成する。あるいは、抵抗素子12
1をMOSトランジスタを抵抗として使用したMOS抵
抗とし、抵抗素子123を半導体基板内の高不純物濃度
のP型アクティブ層にて形成する。このように、抵抗素
子123を抵抗素子121とは異なる材質にて構成し、
抵抗素子123を抵抗素子121と比較して、温度に対
する抵抗値の変動率が小さいものとしておく。
比較して、温度に対する抵抗値の変動率が小さくなるよ
うにしている。例えば、抵抗素子121を、発振回路1
00が形成される半導体基板内のN型ウェル層にて形成
し、抵抗素子123を半導体基板内の高不純物濃度のP
型アクティブ層にて形成する。あるいは、抵抗素子12
1をMOSトランジスタを抵抗として使用したMOS抵
抗とし、抵抗素子123を半導体基板内の高不純物濃度
のP型アクティブ層にて形成する。このように、抵抗素
子123を抵抗素子121とは異なる材質にて構成し、
抵抗素子123を抵抗素子121と比較して、温度に対
する抵抗値の変動率が小さいものとしておく。
【0058】このような基準信号発生回路120はノー
ドN6に発生する信号を基準信号としてコンパレータ1
0のプラス側入力端子に入力する。ノードN6に発生す
る信号の電圧レベルは、コンパレータ10の出力信号の
電圧により、第1の実施の形態と同様に、電圧VH(コ
ンパレータ10の出力信号の電圧レベルがHレベルの
時)と電圧VL(コンパレータ10の出力信号の電圧レ
ベルがLレベルの時)とに設定される。この電圧VHあ
るいは電圧VLは、抵抗素子121の抵抗値をR21、
抵抗素子123の抵抗値をR22とすると、抵抗分圧さ
れて次の式のように表すことができる。
ドN6に発生する信号を基準信号としてコンパレータ1
0のプラス側入力端子に入力する。ノードN6に発生す
る信号の電圧レベルは、コンパレータ10の出力信号の
電圧により、第1の実施の形態と同様に、電圧VH(コ
ンパレータ10の出力信号の電圧レベルがHレベルの
時)と電圧VL(コンパレータ10の出力信号の電圧レ
ベルがLレベルの時)とに設定される。この電圧VHあ
るいは電圧VLは、抵抗素子121の抵抗値をR21、
抵抗素子123の抵抗値をR22とすると、抵抗分圧さ
れて次の式のように表すことができる。
【0059】
【式6】 VH=(VDD/2)+(VDD/2)×{R22/(R21+R22)} ・・・(6)
【式7】 VL=(VDD/2)×{R21/(R21+R22)} ・・・(7)
【0060】(6)式及び(7)式に示されるように、
抵抗素子123の一端に供給する電圧が接地電圧GND
であると、基準信号としての電圧が設定しずらくなる。
よって、必ずしも、本実施の形態のように電圧VDD/
2に限定されないが、接地電圧GNDより高く、電源電
圧VDDより低い電圧を準備する必要がある。
抵抗素子123の一端に供給する電圧が接地電圧GND
であると、基準信号としての電圧が設定しずらくなる。
よって、必ずしも、本実施の形態のように電圧VDD/
2に限定されないが、接地電圧GNDより高く、電源電
圧VDDより低い電圧を準備する必要がある。
【0061】なお、本実施の形態のように、抵抗素子1
23の一端に印加する電圧を電圧VDD/2としておけ
ば、例えば、ダイナミックランダムアクセスメモリのよ
うな電圧VDD/2を用いる装置においては、新たに、
電圧VDD/2を発生するための構成を設ける必要がな
く、発振回路200を適用することができる。これは、
外部から電圧VDD/2を供給される装置においても、
内部にて電圧VDD/2を生成する回路を有する装置に
おいても同様のことが言える。
23の一端に印加する電圧を電圧VDD/2としておけ
ば、例えば、ダイナミックランダムアクセスメモリのよ
うな電圧VDD/2を用いる装置においては、新たに、
電圧VDD/2を発生するための構成を設ける必要がな
く、発振回路200を適用することができる。これは、
外部から電圧VDD/2を供給される装置においても、
内部にて電圧VDD/2を生成する回路を有する装置に
おいても同様のことが言える。
【0062】次に、第2の実施の形態における発振回路
200動作についてを図面を用いて以下に詳細に説明す
る。発振回路200におけるノードN1の電圧レベルの
変化は図2のノードN1の場合と同様であり、発振回路
200のノードN2の電圧レベルの変化も2つのインバ
ータを介した出力として見れば、図2のノードN2と同
様である。
200動作についてを図面を用いて以下に詳細に説明す
る。発振回路200におけるノードN1の電圧レベルの
変化は図2のノードN1の場合と同様であり、発振回路
200のノードN2の電圧レベルの変化も2つのインバ
ータを介した出力として見れば、図2のノードN2と同
様である。
【0063】まず、ノードN1の電圧レベルが電圧VL
以上でかつ電圧VH未満であり、発振回路200の発振
信号に相当するノードN2の電圧レベルがHレベルであ
るとする。このため、コンパレータ10の出力信号はH
レベルに相当する電圧となり、基準信号発生回路120
のノードN6は電圧VHとなるので、コンパレータ10
のプラス側入力信号に印加される電圧は電圧VHに基づ
くこととなる。
以上でかつ電圧VH未満であり、発振回路200の発振
信号に相当するノードN2の電圧レベルがHレベルであ
るとする。このため、コンパレータ10の出力信号はH
レベルに相当する電圧となり、基準信号発生回路120
のノードN6は電圧VHとなるので、コンパレータ10
のプラス側入力信号に印加される電圧は電圧VHに基づ
くこととなる。
【0064】ノードN2に発生した、電圧レベルがHレ
ベルの信号は抵抗素子40を介してノードN1に伝達さ
れる。コンデンサ30は、ノードN1に伝達された、電
圧レベルがHレベルの信号に基づき充電されていく。こ
のため、ノードN1の電圧の波形は図2の領域Cに示す
ように、徐々に上昇する。このノードN1の電圧と電圧
VHとがコンパレータ10にて比較される。
ベルの信号は抵抗素子40を介してノードN1に伝達さ
れる。コンデンサ30は、ノードN1に伝達された、電
圧レベルがHレベルの信号に基づき充電されていく。こ
のため、ノードN1の電圧の波形は図2の領域Cに示す
ように、徐々に上昇する。このノードN1の電圧と電圧
VHとがコンパレータ10にて比較される。
【0065】ノードN1の電圧が電圧VHに達したとす
ると、コンパレータ10はこれを検出して、コンパレー
タ10の出力信号の電圧レベルがHレベルからLレベル
へとなる。コンパレータ10の出力信号の電圧レベルの
変化に伴って、基準信号発生回路120のノードN6は
電圧VLとなるので、コンパレータ10のプラス側入力
信号に印加される電圧は電圧VLに基づくこととなる。
ると、コンパレータ10はこれを検出して、コンパレー
タ10の出力信号の電圧レベルがHレベルからLレベル
へとなる。コンパレータ10の出力信号の電圧レベルの
変化に伴って、基準信号発生回路120のノードN6は
電圧VLとなるので、コンパレータ10のプラス側入力
信号に印加される電圧は電圧VLに基づくこととなる。
【0066】ノードN2に発生した、電圧レベルがLレ
ベルの信号は抵抗素子40を介してノードN1に伝達さ
れる。このため、コンデンサ30に充電されていた電荷
は放電され始める。このため、ノードN1の電圧の波形
は図2の領域Dに示すように、徐々に下降する。このノ
ードN1の電圧と電圧VLとがコンパレータ10にて比
較される。
ベルの信号は抵抗素子40を介してノードN1に伝達さ
れる。このため、コンデンサ30に充電されていた電荷
は放電され始める。このため、ノードN1の電圧の波形
は図2の領域Dに示すように、徐々に下降する。このノ
ードN1の電圧と電圧VLとがコンパレータ10にて比
較される。
【0067】ノードN1の電圧が電圧VLに達したとす
ると、コンパレータ10はこれを検出して、コンパレー
タ10の出力信号の電圧レベルがLレベルからHレベル
へとなる。コンパレータ10の出力信号の電圧レベルの
変化に伴って、基準信号発生回路120のノードN6は
電圧VHとなるので、コンパレータ10のプラス側入力
信号に印加される電圧は電圧VHに基づくこととなる。
ると、コンパレータ10はこれを検出して、コンパレー
タ10の出力信号の電圧レベルがLレベルからHレベル
へとなる。コンパレータ10の出力信号の電圧レベルの
変化に伴って、基準信号発生回路120のノードN6は
電圧VHとなるので、コンパレータ10のプラス側入力
信号に印加される電圧は電圧VHに基づくこととなる。
【0068】ノードN2に発生した、電圧レベルがHレ
ベルの信号は抵抗素子40を介してノードN1に伝達さ
れる。このため、コンデンサ30は再び充電を始める。
このため、ノードN1の電圧の波形は再び図2の領域C
に示すようになる。
ベルの信号は抵抗素子40を介してノードN1に伝達さ
れる。このため、コンデンサ30は再び充電を始める。
このため、ノードN1の電圧の波形は再び図2の領域C
に示すようになる。
【0069】この後、発振回路200は上述の動作が繰
り返し行う。このため、ノードN1、ノードN2の電圧
の波形は図2に示すように所定の周期でHレベルとLレ
ベルが繰り返し発生することにより、ノードN2の信号
を発振信号として出力することで、発振回路200は発
振動作を実行する。
り返し行う。このため、ノードN1、ノードN2の電圧
の波形は図2に示すように所定の周期でHレベルとLレ
ベルが繰り返し発生することにより、ノードN2の信号
を発振信号として出力することで、発振回路200は発
振動作を実行する。
【0070】ここで、(3)式に(6)式及び(7)式
を代入すると、次のようになる。
を代入すると、次のようになる。
【式8】 f=ー〔1/[2×C×RX×[log{R21/(R21+2×R22)}]]〕 ・・・(8)
【0071】(8)式から示されるように、発振回路1
00と同様に、発振回路200の発振信号の周波数は電
源電圧VDDには依存しないものである。このため、発
振回路200は、電源電圧VDDが変動したとしても、
発振回路200の発振信号の周波数が変動することのな
い発振特性が得られる。よって、発振回路200は、電
源電圧VDDの変動に対して安定した周波数の発振信号
を供給することができる。
00と同様に、発振回路200の発振信号の周波数は電
源電圧VDDには依存しないものである。このため、発
振回路200は、電源電圧VDDが変動したとしても、
発振回路200の発振信号の周波数が変動することのな
い発振特性が得られる。よって、発振回路200は、電
源電圧VDDの変動に対して安定した周波数の発振信号
を供給することができる。
【0072】ここで、温度変化が生じた場合の発振回路
200についてを説明する。発振回路200が使用され
る環境の温度が常温より温度が低くなると、抵抗素子4
0の抵抗値は常温に比べて低下する。電圧VL、VHの
電圧レベルに変化がないとすれば、ノードN2の信号が
ノードN1に早く到達してしまう。よって、(8)式に
より、発振回路200の発振信号の周波数が高くなって
しまうことがわかる。この場合、発振信号の発振周期が
早くなる。
200についてを説明する。発振回路200が使用され
る環境の温度が常温より温度が低くなると、抵抗素子4
0の抵抗値は常温に比べて低下する。電圧VL、VHの
電圧レベルに変化がないとすれば、ノードN2の信号が
ノードN1に早く到達してしまう。よって、(8)式に
より、発振回路200の発振信号の周波数が高くなって
しまうことがわかる。この場合、発振信号の発振周期が
早くなる。
【0073】ここで、温度が低くなることに伴って、抵
抗素子121、123の各抵抗値R21、R22も低下
する。上述のように、抵抗素子121に比較して、抵抗
素子123は温度に対する抵抗値の変動率が小さいもの
である。このため、抵抗素子121の抵抗値R21の減
少率に比べて抵抗素子123の抵抗値R22の減少率は
小さい。この結果、(6)式、(7)式から分かるよう
に、抵抗値R22の低下が抑えられるため、抵抗素子1
21に対する抵抗値の変動率と抵抗素子123に対する
抵抗値の変動率の差分に基づく分だけ、常温時に比べ
て、電圧VHは高くなり、電圧VLは低くなる。
抗素子121、123の各抵抗値R21、R22も低下
する。上述のように、抵抗素子121に比較して、抵抗
素子123は温度に対する抵抗値の変動率が小さいもの
である。このため、抵抗素子121の抵抗値R21の減
少率に比べて抵抗素子123の抵抗値R22の減少率は
小さい。この結果、(6)式、(7)式から分かるよう
に、抵抗値R22の低下が抑えられるため、抵抗素子1
21に対する抵抗値の変動率と抵抗素子123に対する
抵抗値の変動率の差分に基づく分だけ、常温時に比べ
て、電圧VHは高くなり、電圧VLは低くなる。
【0074】このように、抵抗素子40の抵抗値の低下
により、ノードN2の信号がノードN1に早く到達して
しまうことに対して、コンパレータ10によりノードN
1の電圧と比較される、電圧VHは高くし、電圧VLは
低くすることにより、コンパレータ10の出力信号の電
圧レベルの変化を遅らすことができる。よって、常温時
より温度が低下しても、コンパレータ10の出力信号の
電圧レベルの変化を常温時と同様な周期に調整される。
このため、発振回路200の発振信号の周波数が高くな
ることがないので、発振信号の発振周期を安定させるこ
とができる。
により、ノードN2の信号がノードN1に早く到達して
しまうことに対して、コンパレータ10によりノードN
1の電圧と比較される、電圧VHは高くし、電圧VLは
低くすることにより、コンパレータ10の出力信号の電
圧レベルの変化を遅らすことができる。よって、常温時
より温度が低下しても、コンパレータ10の出力信号の
電圧レベルの変化を常温時と同様な周期に調整される。
このため、発振回路200の発振信号の周波数が高くな
ることがないので、発振信号の発振周期を安定させるこ
とができる。
【0075】次に、常温より温度が高くなると、抵抗素
子40の抵抗値は常温に比べて上昇する。電圧VL、V
Hの電圧レベルに変化がないとすれば、ノードN2の信
号がノードN1に到達するのが遅れてしまう。よって、
(8)式により、発振回路200の発振信号の周波数が
低くなってしまうことがわかる。この場合、発振信号の
発振周期が遅くなる。
子40の抵抗値は常温に比べて上昇する。電圧VL、V
Hの電圧レベルに変化がないとすれば、ノードN2の信
号がノードN1に到達するのが遅れてしまう。よって、
(8)式により、発振回路200の発振信号の周波数が
低くなってしまうことがわかる。この場合、発振信号の
発振周期が遅くなる。
【0076】ここで、温度が高くなることに伴って、抵
抗素子121、123の各抵抗値R21、R22も上昇
する。上述のように、抵抗素子121に比較して、抵抗
素子123は温度に対する抵抗値の変動率が小さいもの
である。このため、抵抗素子121の抵抗値R21の増
加率に比べて抵抗素子123の抵抗値R22の増加率は
小さい。この結果、(6)式、(7)式から分かるよう
に、抵抗値R22の上昇が抑えられるため、抵抗素子1
21に対する抵抗値の変動率と抵抗素子123に対する
抵抗値の変動率の差分に基づく分だけ、常温時に比べ
て、電圧VHは低くなり、電圧VLは高くなる。
抗素子121、123の各抵抗値R21、R22も上昇
する。上述のように、抵抗素子121に比較して、抵抗
素子123は温度に対する抵抗値の変動率が小さいもの
である。このため、抵抗素子121の抵抗値R21の増
加率に比べて抵抗素子123の抵抗値R22の増加率は
小さい。この結果、(6)式、(7)式から分かるよう
に、抵抗値R22の上昇が抑えられるため、抵抗素子1
21に対する抵抗値の変動率と抵抗素子123に対する
抵抗値の変動率の差分に基づく分だけ、常温時に比べ
て、電圧VHは低くなり、電圧VLは高くなる。
【0077】このように、抵抗素子40の抵抗値の上昇
により、ノードN2の信号がノードN1に遅れて到達し
てしまうことに対して、コンパレータ10によりノード
N1の電圧と比較される、電圧VHは低くし、電圧VL
は高くすることにより、コンパレータ10の出力信号の
電圧レベルの変化を早めることができる。よって、常温
時より温度が上昇しても、コンパレータ10の出力信号
の電圧レベルの変化を常温時と同様な周期に調整され
る。このため、発振回路200の発振信号の周波数が低
くなることがないので、発振信号の発振周期を安定させ
ることができる。
により、ノードN2の信号がノードN1に遅れて到達し
てしまうことに対して、コンパレータ10によりノード
N1の電圧と比較される、電圧VHは低くし、電圧VL
は高くすることにより、コンパレータ10の出力信号の
電圧レベルの変化を早めることができる。よって、常温
時より温度が上昇しても、コンパレータ10の出力信号
の電圧レベルの変化を常温時と同様な周期に調整され
る。このため、発振回路200の発振信号の周波数が低
くなることがないので、発振信号の発振周期を安定させ
ることができる。
【0078】つまり、抵抗素子40の抵抗値RXと抵抗
素子121、123の各抵抗値R21、R22との関係
が下式を満たすように設定すれば、発振信号の周波数は
温度に対して変動しなくなる。
素子121、123の各抵抗値R21、R22との関係
が下式を満たすように設定すれば、発振信号の周波数は
温度に対して変動しなくなる。
【式9】 RX(T)×log[R21(T)/(R21(T)+2×R22(T))]=Constant ・・・(9) (9)式における各要素の(T)は各要素が同じ温度T状態
の時の値であることを示している。
の時の値であることを示している。
【0079】上述のように、本発明の第2の実施の形態
における発振回路200は、第1の実施の形態における
発振回路100と同様に、温度変化に追従して、周期
(または周波数)の安定した発振信号を出力することが
できる。
における発振回路200は、第1の実施の形態における
発振回路100と同様に、温度変化に追従して、周期
(または周波数)の安定した発振信号を出力することが
できる。
【0080】また、発振回路200の構成としては、発
振回路100よりさらに少ない素子数にて実現してい
る。よって、第2の実施の形態においては、回路構成の
増大をさらに低減することができる。
振回路100よりさらに少ない素子数にて実現してい
る。よって、第2の実施の形態においては、回路構成の
増大をさらに低減することができる。
【0081】また、発振回路200を構成する各抵抗素
子も、発振回路100と同様に、特別な工程を必要とす
る構成ではなく、発振回路200を構成する際に必要な
半導体基板のウェル層やアクティブ層を用いて形成する
ことや、MOS抵抗を用いて形成することができる。よ
って、第2の実施の形態においても、製造工程を複雑化
することやコストの増大も極力低減することができる。
子も、発振回路100と同様に、特別な工程を必要とす
る構成ではなく、発振回路200を構成する際に必要な
半導体基板のウェル層やアクティブ層を用いて形成する
ことや、MOS抵抗を用いて形成することができる。よ
って、第2の実施の形態においても、製造工程を複雑化
することやコストの増大も極力低減することができる。
【0082】なお、抵抗素子40は、抵抗素子121、
123と同様に、ウェル層、アクティブ層、あるいはM
OS抵抗にて形成してもよいことは言うまでもない。抵
抗素子40を抵抗素子123と同様な材質にて構成すれ
ば、抵抗素子40の抵抗値の温度に対する変動率も低く
することができるので望ましい。抵抗素子40を抵抗素
子123と同様な材質にて構成する場合には、電圧VH
やVLの調整もよりタイミングよく対応することが望め
る。
123と同様に、ウェル層、アクティブ層、あるいはM
OS抵抗にて形成してもよいことは言うまでもない。抵
抗素子40を抵抗素子123と同様な材質にて構成すれ
ば、抵抗素子40の抵抗値の温度に対する変動率も低く
することができるので望ましい。抵抗素子40を抵抗素
子123と同様な材質にて構成する場合には、電圧VH
やVLの調整もよりタイミングよく対応することが望め
る。
【0083】以上、本発明の発振回路についてを詳細に
説明したが、本発明は上記実施の形態の構成に限定され
るものではない。
説明したが、本発明は上記実施の形態の構成に限定され
るものではない。
【0084】例えば、基準信号発生回路20においては
3つの抵抗素子で分圧し、基準信号発生回路120にお
いては2つの抵抗素子で分圧しているが、より多くの抵
抗素子を用いてもよい。また、本発明の発振回路を構成
するトランジスタの導電極性も変えてもよいし、抵抗素
子を構成する半導体基板内の層の導電極性も変えてもよ
い。
3つの抵抗素子で分圧し、基準信号発生回路120にお
いては2つの抵抗素子で分圧しているが、より多くの抵
抗素子を用いてもよい。また、本発明の発振回路を構成
するトランジスタの導電極性も変えてもよいし、抵抗素
子を構成する半導体基板内の層の導電極性も変えてもよ
い。
【0085】また、抵抗素子121の一端に入力される
信号は、コンパレータ10の出力信号を直接でなく、コ
ンパレータ10の出力信号がインバータを介したものを
入力するようにしてもよい。
信号は、コンパレータ10の出力信号を直接でなく、コ
ンパレータ10の出力信号がインバータを介したものを
入力するようにしてもよい。
【0086】本発明の要旨を変更しない程度であれば、
本発明の構成は上記実施の形態に限定されることなく、
変更可能である。
本発明の構成は上記実施の形態に限定されることなく、
変更可能である。
【0087】
【発明の効果】以上のように、本発明は、温度変化に追
従することにより、どのような温度下においても安定し
た周波数の発振信号を出力する発振回路を提供すること
ができる。
従することにより、どのような温度下においても安定し
た周波数の発振信号を出力する発振回路を提供すること
ができる。
【0088】また、本発明は、上記目的を実現し、回路
規模の増大や製造の複雑化を極力低減した発振回路を提
供することができる。
規模の増大や製造の複雑化を極力低減した発振回路を提
供することができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態における発振回路1
00の回路図である。
00の回路図である。
【図2】発振回路100におけるノードN1とノードN
2の電圧レベルの変化を示す動作波形図である。
2の電圧レベルの変化を示す動作波形図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における発振回路2
00の回路図である。
00の回路図である。
10 コンパレータ 20 基準信号発生回路 21 抵抗素子 23 抵抗素子 25 抵抗素子 27 Pチャネル型MOSトランジスタ 29 Nチャネル型MOSトランジスタ 30 コンデンサ 40 抵抗素子 50、60 インバータ 120 基準信号発生回路 121 抵抗素子 123 抵抗素子
Claims (6)
- 【請求項1】 第1の入力端子に入力される信号と第2
の入力端子に入力される基準信号との電圧レベルを比較
し、その比較結果に応じた電圧レベルの出力信号を出力
する比較回路を用いて、前記出力信号の電圧レベルに基
づいて比較処理を制御し、前記比較回路からの前記出力
信号に基づく発振信号を出力する発振回路において、 複数の抵抗手段を縦列接続して構成され、該抵抗手段に
て分圧した信号を前記基準信号として出力する基準信号
発生回路を有し、前記複数の抵抗手段には、他の抵抗手
段とは温度特性が異なる抵抗手段を含むを特徴とする発
振回路。 - 【請求項2】 前記複数の抵抗手段は、一端に電源電圧
が印加され、他端が第1のノードに接続された第1の抵
抗手段と、一端に接地電圧が印加され、他端が第2のノ
ードに接続された第2の抵抗手段と、一端が前記第1の
ノードに接続され、他端が前記第2のノードに接続され
た第3の抵抗手段とを含み、前記基準信号発生回路は、
前記比較回路の出力信号に応じて、前記第1のノードに
生ずる信号と前記第2のノードに生ずる信号とを選択的
に、前記基準信号として出力する選択回路を有すること
を特徴とする請求項1記載の発振回路。 - 【請求項3】 前記第1及び前記第2の抵抗手段は、半
導体基板内に形成された第1導電型のウェル層から構成
され、前記第3の抵抗手段は、前記半導体基板内に形成
された第2導電型のアクティブ層から構成されているこ
とを特徴とする請求項2記載の発振回路。 - 【請求項4】 前記複数の抵抗手段は、一端には前記比
較回路の出力信号が入力され、他端が第1のノードに接
続された第1の抵抗手段と、一端に電源電圧より低く接
地電圧より高い電圧が印加され、他端が前記第1のノー
ドに接続された第2の抵抗手段とを含み、前記第1のノ
ードに生ずる信号を前記基準信号として出力することを
特徴とする請求項1記載の発振回路。 - 【請求項5】 前記第1の抵抗手段は、半導体基板内に
形成された第1導電型のウェル層から構成され、前記第
2の抵抗手段は、前記半導体基板内に形成された第2導
電型のアクティブ層から構成されていることを特徴とす
る請求項4記載の発振回路。 - 【請求項6】 前記第2の抵抗手段の一端に印加される
電圧は電源電圧の1/2の電圧であることを特徴とする
請求項4または請求項5記載の発振回路。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10258363A JP2000091890A (ja) | 1998-09-11 | 1998-09-11 | 発振回路 |
US09/394,884 US6300843B1 (en) | 1998-09-11 | 1999-09-13 | Oscillation circuit using comparator with temperature compensated reference voltages |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10258363A JP2000091890A (ja) | 1998-09-11 | 1998-09-11 | 発振回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000091890A true JP2000091890A (ja) | 2000-03-31 |
Family
ID=17319208
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10258363A Pending JP2000091890A (ja) | 1998-09-11 | 1998-09-11 | 発振回路 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6300843B1 (ja) |
JP (1) | JP2000091890A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008148246A (ja) * | 2006-12-13 | 2008-06-26 | Denso Corp | 発振回路 |
JP2017092812A (ja) * | 2015-11-13 | 2017-05-25 | 富士電機株式会社 | 半導体集積回路 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004055968A2 (en) | 2002-12-17 | 2004-07-01 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Temperature compensated r-c oscillator |
KR20140094095A (ko) * | 2013-01-21 | 2014-07-30 | 삼성전자주식회사 | 온도 제어 발진기 및 이를 포함하는 온도 센서 |
KR20140100855A (ko) * | 2013-02-07 | 2014-08-18 | 에스케이하이닉스 주식회사 | 주기신호생성회로 |
US10197455B2 (en) * | 2015-05-19 | 2019-02-05 | Advanced Micro Devices, Inc. | Thermal oscillator |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3906391A (en) * | 1974-06-14 | 1975-09-16 | Westinghouse Electric Corp | Linear period thermistor temperature oscillator |
US4124827A (en) * | 1977-01-24 | 1978-11-07 | Hileman Dale L | Variable sinusoidal oscillator |
JPH0865046A (ja) | 1994-06-13 | 1996-03-08 | Takeshi Ikeda | 発振器 |
US5912593A (en) * | 1997-06-09 | 1999-06-15 | Microchip Technology, Incorporated | IC (current-capacitor) precision oscillator having frequency and duty cycle controls |
-
1998
- 1998-09-11 JP JP10258363A patent/JP2000091890A/ja active Pending
-
1999
- 1999-09-13 US US09/394,884 patent/US6300843B1/en not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008148246A (ja) * | 2006-12-13 | 2008-06-26 | Denso Corp | 発振回路 |
JP2017092812A (ja) * | 2015-11-13 | 2017-05-25 | 富士電機株式会社 | 半導体集積回路 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6300843B1 (en) | 2001-10-09 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030513 |