JP2000085682A - 底面が平坦なタンクの断熱性支持装置およびその点検補修方法 - Google Patents
底面が平坦なタンクの断熱性支持装置およびその点検補修方法Info
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- JP2000085682A JP2000085682A JP10258463A JP25846398A JP2000085682A JP 2000085682 A JP2000085682 A JP 2000085682A JP 10258463 A JP10258463 A JP 10258463A JP 25846398 A JP25846398 A JP 25846398A JP 2000085682 A JP2000085682 A JP 2000085682A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 LNGタンクと船体との間に設けられている
防液シートの健全性監視装置を有するタンクの支持装置
とその点検補修方法を提供すること。 【解決手段】 船体二重底頂板23上に断熱材4を敷
き、その上部に防液シート5を設け、防液シート5と船
体二重底頂板23との間を低真空に保ち、その真空度を
監視することにより防液シートの健全性を監視する。防
液シート5を補修するときはタンクを船内で上方に持ち
上げてタンク底板7と断熱性支持台との間に点検補修用
の空間を確保する。
防液シートの健全性監視装置を有するタンクの支持装置
とその点検補修方法を提供すること。 【解決手段】 船体二重底頂板23上に断熱材4を敷
き、その上部に防液シート5を設け、防液シート5と船
体二重底頂板23との間を低真空に保ち、その真空度を
監視することにより防液シートの健全性を監視する。防
液シート5を補修するときはタンクを船内で上方に持ち
上げてタンク底板7と断熱性支持台との間に点検補修用
の空間を確保する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は船舶に搭載される底
面が平坦なタンク、特に円筒形液化ガスタンクの支持構
造に関する。
面が平坦なタンク、特に円筒形液化ガスタンクの支持構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】LNG船等の船舶に搭載される液化ガス
のタンクに万一何らかの原因により亀裂が生じLNGが
漏れた場合、漏れたLNGが船体構造に触れると、船体
構造が過度に冷却され船体が破壊される危険があるの
で、その対策が取られている。船体二重底頂板上に設置
される底面が平坦なタンクの液漏れ対策としては、方形
タンクを対象にして実公昭62−12960にこの出願
の図8、図9に示すものが提案され、また円筒タンクを
対象にして特公平7−19986に同じく、この出願の
図10、図11に示すものが提案されている。なお、図
9は図8のI部の拡大図、図11は図10のII部の拡大
図である。
のタンクに万一何らかの原因により亀裂が生じLNGが
漏れた場合、漏れたLNGが船体構造に触れると、船体
構造が過度に冷却され船体が破壊される危険があるの
で、その対策が取られている。船体二重底頂板上に設置
される底面が平坦なタンクの液漏れ対策としては、方形
タンクを対象にして実公昭62−12960にこの出願
の図8、図9に示すものが提案され、また円筒タンクを
対象にして特公平7−19986に同じく、この出願の
図10、図11に示すものが提案されている。なお、図
9は図8のI部の拡大図、図11は図10のII部の拡大
図である。
【0003】防液シート5が、図9においては断熱材4
の下面に、図11においては断熱材4の上面に設けられ
ているが、どちらの提案にも共通してタンクの底板7に
生じた亀裂からの漏れたLNGは断熱材4に接して設け
られた薄板金属板等の防液シート5及び樋26により漏
れ液受け8に導かれる。(図11においては、漏れ液受
けは図示省略されている)タンク底板7と船体二重底頂
板23との間には人が入れるだけの空間が保持されてお
り、船の就航後これらの防液シートや樋が位置ずれを起
すなどの不具合に対処できるように液漏れ対策装置の点
検補修が出来るようになっている。
の下面に、図11においては断熱材4の上面に設けられ
ているが、どちらの提案にも共通してタンクの底板7に
生じた亀裂からの漏れたLNGは断熱材4に接して設け
られた薄板金属板等の防液シート5及び樋26により漏
れ液受け8に導かれる。(図11においては、漏れ液受
けは図示省略されている)タンク底板7と船体二重底頂
板23との間には人が入れるだけの空間が保持されてお
り、船の就航後これらの防液シートや樋が位置ずれを起
すなどの不具合に対処できるように液漏れ対策装置の点
検補修が出来るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの従来の技術に
おいては次のような不具合がある。 (1)タンクと船体二重底頂板との間に点検補修のため
の大きな空間が必要である。この空間はLNGの輸送に
は直接的には役立っていない。 (2)当然のことながら、タンクを船体二重底頂板から
高く離して設置するためには支持台27に多量の資材が
必要である。
おいては次のような不具合がある。 (1)タンクと船体二重底頂板との間に点検補修のため
の大きな空間が必要である。この空間はLNGの輸送に
は直接的には役立っていない。 (2)当然のことながら、タンクを船体二重底頂板から
高く離して設置するためには支持台27に多量の資材が
必要である。
【0005】(3)液漏れ対策装置が健全であるか否か
は其処に人が行って点検確認する必要があり、制御室で
常時遠隔確認するということは困難である。さらに、船
の就航中はタンクの周囲空間は不活性ガスが満たされて
おり、人が其処に行くことさえ困難である。本発明はこ
のような課題を解決した液漏れ対策装置を有するタンク
の支持装置とその点検補修方法を提供することを目的と
するものである。
は其処に人が行って点検確認する必要があり、制御室で
常時遠隔確認するということは困難である。さらに、船
の就航中はタンクの周囲空間は不活性ガスが満たされて
おり、人が其処に行くことさえ困難である。本発明はこ
のような課題を解決した液漏れ対策装置を有するタンク
の支持装置とその点検補修方法を提供することを目的と
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の手段の概要は下記のとおりである。 船体二重底頂板上に断熱材を敷きその上部に防液シー
トを設け、防液シートと船体二重底頂板との間を低真空
に保ち、その真空度を監視することにより防液シートの
健全性を監視する。
の本発明の手段の概要は下記のとおりである。 船体二重底頂板上に断熱材を敷きその上部に防液シー
トを設け、防液シートと船体二重底頂板との間を低真空
に保ち、その真空度を監視することにより防液シートの
健全性を監視する。
【0007】上記において、防液シートと船体二重
底頂板との間の真空区画を気密の複数区画に区分する。 タンクを船内において上方に移動する手段により、タ
ンク底板と断熱性支持台との間に点検補修用の空間を確
保する。 上記において、水封により外界と隔離したタンク底
板下方の空間を加圧することによりタンクを上方に移動
する。
底頂板との間の真空区画を気密の複数区画に区分する。 タンクを船内において上方に移動する手段により、タ
ンク底板と断熱性支持台との間に点検補修用の空間を確
保する。 上記において、水封により外界と隔離したタンク底
板下方の空間を加圧することによりタンクを上方に移動
する。
【0008】上記において、アンカーリング下端部
を吊り上げることによりタンクを上方に移動する。 上記において、タンク内空間の気圧を調整すること
によりタンク内空間とタンク下方空間とで気圧の差を設
ける。
を吊り上げることによりタンクを上方に移動する。 上記において、タンク内空間の気圧を調整すること
によりタンク内空間とタンク下方空間とで気圧の差を設
ける。
【0009】
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明を具体的に説
明する。 実施例1 図1は円筒形タンクを搭載したLNG船の全体横断面
図、図2は図1のA部の拡大図、図3は図2のB部の拡
大図である。図において、円筒形タンク1が船体21の
二重底頂板23上に設けられた断熱性支持台2の上に設
置されている。タンクカバー22が上甲板24に取付け
られており、タンク1の周囲空間に不活性ガスが満され
ている。タンクはタンク内のLNGを含めその重量の大
部分は断熱性支持台2で支えられている。船の動揺に対
する支持のためアンカーリング3が設けられており、ア
ンカーリングの上端はタンク側面板に、下端は船体二重
底頂板に固定されている。タンクはタンク底面部の断熱
性支持台とアンカーリングでのみ支持されており、タン
クの側面部および頂面部は船体構造とは離れている。ア
ンカーリングはその上方部分のみに防熱材4が施されて
いる。
明する。 実施例1 図1は円筒形タンクを搭載したLNG船の全体横断面
図、図2は図1のA部の拡大図、図3は図2のB部の拡
大図である。図において、円筒形タンク1が船体21の
二重底頂板23上に設けられた断熱性支持台2の上に設
置されている。タンクカバー22が上甲板24に取付け
られており、タンク1の周囲空間に不活性ガスが満され
ている。タンクはタンク内のLNGを含めその重量の大
部分は断熱性支持台2で支えられている。船の動揺に対
する支持のためアンカーリング3が設けられており、ア
ンカーリングの上端はタンク側面板に、下端は船体二重
底頂板に固定されている。タンクはタンク底面部の断熱
性支持台とアンカーリングでのみ支持されており、タン
クの側面部および頂面部は船体構造とは離れている。ア
ンカーリングはその上方部分のみに防熱材4が施されて
いる。
【0011】断熱性支持台2は、船体二重底頂板23の
上に設置された断熱材4、その上面に敷かれた防液シー
ト5およびその上に取付けられているに木製パッド6等
から樺成されている。防液シートは常温からLNGの低
温迄の温度変化に対応出来るもの、例えば薄いアンバー
板が用いられる。防液シートの端部には漏れ液受け8が
設けられており、万一タンク底板7に何らかの原因で亀
裂が生じLNGの漏洩が発生した場合に、漏洩LNGは
防液シート5と漏れ液受け8により受け止められ、船体
二重底頂板23が漏洩LNGに接触するという危険は防
止される。なお、タンク底板7の傾斜部7aには断熱材
4の外側に液止めシート10が設けられており、タンク
底板傾斜部7aで発生する亀裂からの漏洩LNGは液止
めシート10に沿って流下し漏れ液受け8に導かれる。
上に設置された断熱材4、その上面に敷かれた防液シー
ト5およびその上に取付けられているに木製パッド6等
から樺成されている。防液シートは常温からLNGの低
温迄の温度変化に対応出来るもの、例えば薄いアンバー
板が用いられる。防液シートの端部には漏れ液受け8が
設けられており、万一タンク底板7に何らかの原因で亀
裂が生じLNGの漏洩が発生した場合に、漏洩LNGは
防液シート5と漏れ液受け8により受け止められ、船体
二重底頂板23が漏洩LNGに接触するという危険は防
止される。なお、タンク底板7の傾斜部7aには断熱材
4の外側に液止めシート10が設けられており、タンク
底板傾斜部7aで発生する亀裂からの漏洩LNGは液止
めシート10に沿って流下し漏れ液受け8に導かれる。
【0012】防液シート5と船体二重底頂板23との間
の区画はその両者をつなぐ気密シート9により気密区画
を形成し低真空に保持される。この区画の真空度を常時
検知することにより防液シート5の健全性を遠隔監視す
る。なお、この区画を低真空に保持することは、防液シ
ート5の断熱材4への取付けを強化し、更に断熱材4の
断熱性の向上にも有効である。防液シートと船体二重底
頂板との間の区画は仕切りシート11により複数の企画
に区分されている。防液シート5に損傷が生じた場合、
その該当区画の真空度が破られるので、損傷個所がどの
区画にあるかが分かるので、点検補修作業を手際よく進
めることが出来る。アンカーリング3の近傍にはせき板
12が船体二重底頂板23に溶接固定されている。せき
板は次に説明する点検補修方法に使用される。
の区画はその両者をつなぐ気密シート9により気密区画
を形成し低真空に保持される。この区画の真空度を常時
検知することにより防液シート5の健全性を遠隔監視す
る。なお、この区画を低真空に保持することは、防液シ
ート5の断熱材4への取付けを強化し、更に断熱材4の
断熱性の向上にも有効である。防液シートと船体二重底
頂板との間の区画は仕切りシート11により複数の企画
に区分されている。防液シート5に損傷が生じた場合、
その該当区画の真空度が破られるので、損傷個所がどの
区画にあるかが分かるので、点検補修作業を手際よく進
めることが出来る。アンカーリング3の近傍にはせき板
12が船体二重底頂板23に溶接固定されている。せき
板は次に説明する点検補修方法に使用される。
【0013】実施例2 ついで、この実施例1の断熱性支持台の点検・補修方法
を説明する。この断熱性支持台2には、従来技術に有っ
たような、その上方あるいは下方に点検補修用の空間が
常設されておらず、点検補修に必要になった時に、タン
ク1を上方に移動させることによりタンク底板7と断熱
性支持台2との間に点検補修用の空間を確保する。タン
クの上方への移動方法の一実施例を図4〜図6により説
明する。いうまでもなく点検補修のためLNG船をドッ
ク入りさせるに先立って、タンク内のLNGは揚荷し、
LNGガスは排出し、タンクを常温に戻し、タンク内お
よびその周囲は空気と置換し人が作業できる環境にして
おく。
を説明する。この断熱性支持台2には、従来技術に有っ
たような、その上方あるいは下方に点検補修用の空間が
常設されておらず、点検補修に必要になった時に、タン
ク1を上方に移動させることによりタンク底板7と断熱
性支持台2との間に点検補修用の空間を確保する。タン
クの上方への移動方法の一実施例を図4〜図6により説
明する。いうまでもなく点検補修のためLNG船をドッ
ク入りさせるに先立って、タンク内のLNGは揚荷し、
LNGガスは排出し、タンクを常温に戻し、タンク内お
よびその周囲は空気と置換し人が作業できる環境にして
おく。
【0014】タンク内が空で大気に開放されている場合
には、タンク本体重量の大部分がアンカーリング3によ
り支持されおり、アンカーリングは上下方向に圧縮力が
働いている。このため、先ずタンク内空間16の空気を
わずかに加圧しタンク重量の支持を断熱性支持台2に移
行させ、アンカーリングに働いている圧縮力をゼロない
しわずかに引張力が働くようにする。その状態で図4に
示すようにアンカーリング下端付近をガス切断する。次
いで、図5に示すように、せき板12の外側に水13を
張り、せき板12とアンカーリング3により水封を形成
しタンク下方空間14とタンク側方空間15を区分す
る。水封の水13を徐々に増加させると共にタンク下方
空間14の空気圧を徐々に上げる。この時、タンク内空
間16の空気圧を調整しタンク底板7がほぼ水平に保た
れるようにする。また、図面記載は省略しているがタン
ク側面の適当個所にエアバッグ等の配備しタンクが水平
方向へ移動することを防止する。図6はタンクが上方に
移動しタンク底板7と断熱性支持台2との間に点検補修
用の空間が確保された状態を示している。点検補修後の
タンクの復元は上方移動のほぼ逆の手順で行なわれる。
図4はアンカーリング3を船体二重底頂板23に溶接す
る直前の状態をも示している。タンク内の気圧を調整す
ることにより、アンカーリングの下端は上下方向に無荷
重であり溶接すべき個所への位置合わせが容易である。
これらの作業を通じて、タンクやアンカーリングに施工
されている防熱材4および断熱性支持台2が水封の水に
触れることはない。タンク下方空間14とタンク側方空
間15との間の通行は図示省略の気密二重扉を有する区
間を介して行われる。
には、タンク本体重量の大部分がアンカーリング3によ
り支持されおり、アンカーリングは上下方向に圧縮力が
働いている。このため、先ずタンク内空間16の空気を
わずかに加圧しタンク重量の支持を断熱性支持台2に移
行させ、アンカーリングに働いている圧縮力をゼロない
しわずかに引張力が働くようにする。その状態で図4に
示すようにアンカーリング下端付近をガス切断する。次
いで、図5に示すように、せき板12の外側に水13を
張り、せき板12とアンカーリング3により水封を形成
しタンク下方空間14とタンク側方空間15を区分す
る。水封の水13を徐々に増加させると共にタンク下方
空間14の空気圧を徐々に上げる。この時、タンク内空
間16の空気圧を調整しタンク底板7がほぼ水平に保た
れるようにする。また、図面記載は省略しているがタン
ク側面の適当個所にエアバッグ等の配備しタンクが水平
方向へ移動することを防止する。図6はタンクが上方に
移動しタンク底板7と断熱性支持台2との間に点検補修
用の空間が確保された状態を示している。点検補修後の
タンクの復元は上方移動のほぼ逆の手順で行なわれる。
図4はアンカーリング3を船体二重底頂板23に溶接す
る直前の状態をも示している。タンク内の気圧を調整す
ることにより、アンカーリングの下端は上下方向に無荷
重であり溶接すべき個所への位置合わせが容易である。
これらの作業を通じて、タンクやアンカーリングに施工
されている防熱材4および断熱性支持台2が水封の水に
触れることはない。タンク下方空間14とタンク側方空
間15との間の通行は図示省略の気密二重扉を有する区
間を介して行われる。
【0015】実施例3 図7は本発明の他の実施例を示すもので、アイプレート
17aがアンカーリング3の下端部に、その円周方向に
ほぼ等間隔に多数取り付けられている。そのアイプレー
ト17aに対応してその上方にアイプレート17bが船
体構造に取り付けられている。断熱性支持台2の点検補
修の必要に際して、ワイヤ18及び巻き上げ機19を船
内に搬入し、図7に示すようにアンカーリング下端部を
吊り上げることによりタンクを船内において上方に移動
し、タンク底板7と断熱性支持台2との間に点検補修用
の空間を確保する。
17aがアンカーリング3の下端部に、その円周方向に
ほぼ等間隔に多数取り付けられている。そのアイプレー
ト17aに対応してその上方にアイプレート17bが船
体構造に取り付けられている。断熱性支持台2の点検補
修の必要に際して、ワイヤ18及び巻き上げ機19を船
内に搬入し、図7に示すようにアンカーリング下端部を
吊り上げることによりタンクを船内において上方に移動
し、タンク底板7と断熱性支持台2との間に点検補修用
の空間を確保する。
【0016】ワイヤ18及び巻き上げ機19を船内に搬
入するという作業が必要であるが、実施例1および実施
例2においては存在したせき板12が必要でなく、せき
板に代わってより簡素なアイプレート17a,17bが
船の固定設備となる。また、タンク下方空間14とタン
ク側方空間15との間の通行は実施例2より容易であ
る。
入するという作業が必要であるが、実施例1および実施
例2においては存在したせき板12が必要でなく、せき
板に代わってより簡素なアイプレート17a,17bが
船の固定設備となる。また、タンク下方空間14とタン
ク側方空間15との間の通行は実施例2より容易であ
る。
【0017】
【発明の効果】以上説明した本発明の効果を要約する
と、次のとおりである。 (1)タンクと船体二重底頂板との間に点検補修のため
の大きな空間を常時確保しておく必要がなく、船内空間
をより有効に活用した船の設計が可能になる。 (2)当然のことながら、タンクを船体二重底頂板から
高く離して設置するための多量のタンク支持台用の資材
が不要になる。
と、次のとおりである。 (1)タンクと船体二重底頂板との間に点検補修のため
の大きな空間を常時確保しておく必要がなく、船内空間
をより有効に活用した船の設計が可能になる。 (2)当然のことながら、タンクを船体二重底頂板から
高く離して設置するための多量のタンク支持台用の資材
が不要になる。
【0018】(3)防液シートが健全であるか否かは其
処に人が行って点検確認する必要がなく、防液シートと
船体二重底頂板との間の真空度を監視することにより防
液シートの健全性を常時遠隔監視することが出来る。 (4)防液シートが万一損傷した場合、その損傷箇所が
どの区画にあるのか点検補修する前に判明するので、点
検補修作業を手際よく進めることが出来る。
処に人が行って点検確認する必要がなく、防液シートと
船体二重底頂板との間の真空度を監視することにより防
液シートの健全性を常時遠隔監視することが出来る。 (4)防液シートが万一損傷した場合、その損傷箇所が
どの区画にあるのか点検補修する前に判明するので、点
検補修作業を手際よく進めることが出来る。
【0019】(5)大型クレーンのような大規模な装
置、また多くの設備を撤去するなどの煩雑な作業をする
ことなく、タンクを上方に移動することができる。 (6)タンクを上方に移動する適切な手段が準備されて
いるので、必要に応じ点検補修を的確に行なうことが出
来る。 (7)タンクを上方移動するに際して、タンクを船体に
固定しているアンカーリングの船体からの切り離しおよ
び再取付けが容易に出来る。またタンク底板のたわみを
容易に制御出来る。
置、また多くの設備を撤去するなどの煩雑な作業をする
ことなく、タンクを上方に移動することができる。 (6)タンクを上方に移動する適切な手段が準備されて
いるので、必要に応じ点検補修を的確に行なうことが出
来る。 (7)タンクを上方移動するに際して、タンクを船体に
固定しているアンカーリングの船体からの切り離しおよ
び再取付けが容易に出来る。またタンク底板のたわみを
容易に制御出来る。
【図1】円筒タンクを搭載した船体とタンクの全体横断
面図、
面図、
【図2】図1のA部の拡大図、
【図3】図2のB部の拡大図、
【図4】タンクの上方移動の手順を説明する図2に示し
た部分の説明図、
た部分の説明図、
【図5】タンクの上方移動の手順を説明する図2に示し
た部分の説明図、
た部分の説明図、
【図6】タンクの上方移動の手順を説明する図2に示し
た部分の説明図、
た部分の説明図、
【図7】タンクの上方移動の他の具体例を図2に示した
部分で説明するための説明図、
部分で説明するための説明図、
【図8】方形タンクを積載した従来の船体とタンクの全
体横断面図、
体横断面図、
【図9】図8における支持台近傍の拡大図、
【図10】円筒タンクを積載した従来の船体とタンクの
全体横断面図、
全体横断面図、
【図11】図10における支持台近傍の拡大図、
1 円筒形タンク 2 断熱性支持台 3 アンカーリング 4 断熱材 5 防液シート 6 パッド 7 タンク底板 8 漏れ液受け 9 気密シート 10 液止めシート 11 仕切りシート 12 せき板 13 水 14 タンク下方空間 15 タンク側方空間 16 タンク内空間 17 アイプレート 18 ワイヤ 19 巻上げ機 21 船体 22 タンクカバー 23 船体二重底頂板 24 上甲板 25 方形タンク 26 樋 27 タンク支持台
Claims (6)
- 【請求項1】 船体の船体二重底頂板上に設置された底
面が平坦なタンクの支持装置であって、船体二重底頂板
上に断熱材を敷きその上部に防液シートを取り付け、防
液シートと船体二重底頂板との間の区画を密閉して低真
空に保ち、その真空度を監視することにより防液シート
の健全性を遠隔監視できるようにしたことを特徴とする
底面が平坦なタンクの断熱性支持装置。 - 【請求項2】 防液シートと船体二重底頂板との間の区
画を複数の密閉区画に区分したことを特徴とする請求項
1記載の底面が平坦なタンクの断熱性支持装置。 - 【請求項3】 断熱性支持台上に直接載置された底面が
平坦なタンクを船内において上方に移動することにより
タンク底板と断熱性支持台との間に点検補修用の空間を
確保することを特徴とする底面が平坦なタンクの断熱性
支持装置の点検補修方法。 - 【請求項4】 水封により外界と隔離したタンク底板下
方空間を加圧することによりタンクを上方に移動するこ
とを特徴とする請求項3記載の底面が平坦なタンクの断
熱性支持装置の点検補修方法。 - 【請求項5】 アンカーリング下端部を吊り上げること
によりタンクを上方に移動することを特徴とする請求項
3記載の底面が平坦なタンクの断熱性支持装置の点検補
修方法。 - 【請求項6】 タンク内空間の圧力を調整することを特
徴とする請求項3記載の底面が平坦なタンクの断熱性支
持装置の点検補修方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10258463A JP2000085682A (ja) | 1998-09-11 | 1998-09-11 | 底面が平坦なタンクの断熱性支持装置およびその点検補修方法 |
KR1019990039120A KR20000023112A (ko) | 1998-09-11 | 1999-09-11 | 원통형액화가스탱크 및 그 점검보수방법 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10258463A JP2000085682A (ja) | 1998-09-11 | 1998-09-11 | 底面が平坦なタンクの断熱性支持装置およびその点検補修方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000085682A true JP2000085682A (ja) | 2000-03-28 |
Family
ID=17320584
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10258463A Pending JP2000085682A (ja) | 1998-09-11 | 1998-09-11 | 底面が平坦なタンクの断熱性支持装置およびその点検補修方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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