JP2000081055A - ラジアル転がり軸受付ローラクラッチ - Google Patents
ラジアル転がり軸受付ローラクラッチInfo
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- JP2000081055A JP2000081055A JP10254255A JP25425598A JP2000081055A JP 2000081055 A JP2000081055 A JP 2000081055A JP 10254255 A JP10254255 A JP 10254255A JP 25425598 A JP25425598 A JP 25425598A JP 2000081055 A JP2000081055 A JP 2000081055A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D41/00—Freewheels or freewheel clutches
- F16D41/06—Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface
- F16D41/064—Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface the intermediate members wedging by rolling and having a circular cross-section, e.g. balls
- F16D41/066—Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface the intermediate members wedging by rolling and having a circular cross-section, e.g. balls all members having the same size and only one of the two surfaces being cylindrical
- F16D41/067—Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface the intermediate members wedging by rolling and having a circular cross-section, e.g. balls all members having the same size and only one of the two surfaces being cylindrical and the members being distributed by a separate cage encircling the axis of rotation
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/58—Raceways; Race rings
- F16C33/581—Raceways; Race rings integral with other parts, e.g. with housings or machine elements such as shafts or gear wheels
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- F16C33/588—Races of sheet metal
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C41/00—Other accessories, e.g. devices integrated in the bearing not relating to the bearing function as such
- F16C41/001—Integrated brakes or clutches for stopping or coupling the relatively movable parts
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/22—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings
- F16C19/24—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for radial load mainly
- F16C19/28—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for radial load mainly with two or more rows of rollers
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 頻繁な断接の繰り返しに拘らず、摩耗を抑え
て耐久性及び信頼性を確保する。 【解決手段】 ローラクラッチ2の軸方向両側に、1対
のラジアル転がり軸受3a、3bを設ける。このラジア
ル転がり軸受3a、3bのラジアル隙間△rを小さくし
て、断接時に於けるローラ5の転動面と相手面との滑り
距離を短くし、摩耗を抑える。
て耐久性及び信頼性を確保する。 【解決手段】 ローラクラッチ2の軸方向両側に、1対
のラジアル転がり軸受3a、3bを設ける。このラジア
ル転がり軸受3a、3bのラジアル隙間△rを小さくし
て、断接時に於けるローラ5の転動面と相手面との滑り
距離を短くし、摩耗を抑える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係るラジアル転が
り軸受付ローラクラッチは、互いに同心に組み合わされ
た2個の部材のうち、一方の部材が両方向回転運動をし
た場合に、このうちの一方向の回転運動のみを他方の部
材に伝達する場合等に利用するもので、例えば全自動洗
濯機、変速装置、エンジン用補機等に組み込んで使用す
る。
り軸受付ローラクラッチは、互いに同心に組み合わされ
た2個の部材のうち、一方の部材が両方向回転運動をし
た場合に、このうちの一方向の回転運動のみを他方の部
材に伝達する場合等に利用するもので、例えば全自動洗
濯機、変速装置、エンジン用補機等に組み込んで使用す
る。
【0002】
【従来の技術】全自動洗濯機やエンジン用補機等、各種
機械装置の回転伝達部に、特定方向の回転運動のみを伝
達するローラクラッチが組み込まれ、使用されている。
又、この様なローラクラッチとラジアル転がり軸受とを
組み合わせて、大きなラジアル荷重を支承自在としたラ
ジアル転がり軸受付ローラクラッチも、例えば実開平3
−85730号公報等に記載されている様に、従来から
広く知られている。図1〜2は、この様なラジアル転が
り軸受付ローラクラッチ1の1例を示している。
機械装置の回転伝達部に、特定方向の回転運動のみを伝
達するローラクラッチが組み込まれ、使用されている。
又、この様なローラクラッチとラジアル転がり軸受とを
組み合わせて、大きなラジアル荷重を支承自在としたラ
ジアル転がり軸受付ローラクラッチも、例えば実開平3
−85730号公報等に記載されている様に、従来から
広く知られている。図1〜2は、この様なラジアル転が
り軸受付ローラクラッチ1の1例を示している。
【0003】このラジアル転がり軸受付ローラクラッチ
1は、ローラクラッチ2を軸方向両側から挟む状態で、
1対のラジアル転がり軸受3a、3bを配置して成る。
これらローラクラッチ2及び1対のラジアル転がり軸受
3a、3bは、単一の外輪4を共用している。このうち
のローラクラッチ2は、この外輪4と、複数本のローラ
5と、これら各ローラ5と同数のばね6、6と、保持器
7と、内側部材である軸8とから成る。上記外輪4は、
冷間圧延鋼板又は帯鋼やみがき特殊鋼板により円筒状に
形成したもので、使用時には、全自動洗濯機の回転ドラ
ムの駆動軸、或は自動車用補機の従動プーリの中心部に
設けた軸受ハウジング等、内周面を円筒面とした図示し
ない保持部材の内側に内嵌固定する。この様な外輪4の
内周面は、円周方向に亙る凹凸面であるカム面9として
いる。即ち、上記外輪4の内周面の複数個所に、ランプ
部と呼ばれる凹部10を、それぞれこの外輪4の軸方向
に亙って、円周方向に亙り互いに等間隔で形成してい
る。
1は、ローラクラッチ2を軸方向両側から挟む状態で、
1対のラジアル転がり軸受3a、3bを配置して成る。
これらローラクラッチ2及び1対のラジアル転がり軸受
3a、3bは、単一の外輪4を共用している。このうち
のローラクラッチ2は、この外輪4と、複数本のローラ
5と、これら各ローラ5と同数のばね6、6と、保持器
7と、内側部材である軸8とから成る。上記外輪4は、
冷間圧延鋼板又は帯鋼やみがき特殊鋼板により円筒状に
形成したもので、使用時には、全自動洗濯機の回転ドラ
ムの駆動軸、或は自動車用補機の従動プーリの中心部に
設けた軸受ハウジング等、内周面を円筒面とした図示し
ない保持部材の内側に内嵌固定する。この様な外輪4の
内周面は、円周方向に亙る凹凸面であるカム面9として
いる。即ち、上記外輪4の内周面の複数個所に、ランプ
部と呼ばれる凹部10を、それぞれこの外輪4の軸方向
に亙って、円周方向に亙り互いに等間隔で形成してい
る。
【0004】一方、上記各ラジアル転がり軸受3a、3
bは、上記外輪4の両端部内周面をそれぞれ円筒面状の
外輪軌道11a、11bとし、上記軸8の外周面を内輪
軌道としている。そして、これら外輪軌道11a、11
bと軸8の外周面との間に、それぞれ保持器12a、1
2bにより転動自在に保持した、それぞれ複数個ずつの
転動体(ころ)13a、13bを、転動自在に配置して
いる。尚、上記1対の外輪軌道11a、11bのうち、
一方(図1の左方)の外輪軌道11aの直径は、上記カ
ム面9の内接円の直径以下とし、他方(図1の右方)の
外輪軌道11bの直径は、上記カム面9の外接円の直径
以上としている。この理由は、このカム面9の存在に拘
らず、上記両外輪軌道11a、11bを円筒面とし、且
つ、上記外輪4の内側に上記転動体13a、13b及び
ローラ5を組み込める様にする為である。
bは、上記外輪4の両端部内周面をそれぞれ円筒面状の
外輪軌道11a、11bとし、上記軸8の外周面を内輪
軌道としている。そして、これら外輪軌道11a、11
bと軸8の外周面との間に、それぞれ保持器12a、1
2bにより転動自在に保持した、それぞれ複数個ずつの
転動体(ころ)13a、13bを、転動自在に配置して
いる。尚、上記1対の外輪軌道11a、11bのうち、
一方(図1の左方)の外輪軌道11aの直径は、上記カ
ム面9の内接円の直径以下とし、他方(図1の右方)の
外輪軌道11bの直径は、上記カム面9の外接円の直径
以上としている。この理由は、このカム面9の存在に拘
らず、上記両外輪軌道11a、11bを円筒面とし、且
つ、上記外輪4の内側に上記転動体13a、13b及び
ローラ5を組み込める様にする為である。
【0005】又、上記外輪4の軸方向両端部には内向フ
ランジ状の鍔部14a、14bを、この外輪4を構成す
る金属板を直径方向内方に向け折り曲げる事により形成
している。尚、一方の鍔部14aは、上記外輪4の製造
時に予め形成しておく為、この外輪4の円筒部と同等以
上の肉厚にしている。これに対して、他方の鍔部14b
は、この外輪4の直径方向内側に、上記各ローラ5や転
動体13a、13b等を組み込んでから形成する為、加
工作業を容易に行なえる様に、薄肉に形成している。
ランジ状の鍔部14a、14bを、この外輪4を構成す
る金属板を直径方向内方に向け折り曲げる事により形成
している。尚、一方の鍔部14aは、上記外輪4の製造
時に予め形成しておく為、この外輪4の円筒部と同等以
上の肉厚にしている。これに対して、他方の鍔部14b
は、この外輪4の直径方向内側に、上記各ローラ5や転
動体13a、13b等を組み込んでから形成する為、加
工作業を容易に行なえる様に、薄肉に形成している。
【0006】又、前記ローラクラッチ2を構成する保持
器7は、合成樹脂を射出成形する事により、籠型で円筒
状に形成している。又、この保持器7は上記外輪4の軸
方向(図1の左右方向)中央部の内側に、この外輪4に
対する相対回転を不能に装着している。この為に上記保
持器7の外周面複数個所に突部を形成し、これら各突部
と前記カム面9に形成した前記各凹部10、10とを係
合させている。上記複数本のローラ5、5は、この様な
保持器7に形成したポケット15、15の内側に、転動
並びに円周方向に亙る若干の変位自在に保持している。
又、前記各ばね6、6は、上述の様な保持器7を構成す
る柱部16、16と上記各ローラ5との間に設け、上記
各ローラ5を、円周方向に関して同じ方向に、弾性的に
押圧している。尚、一般的には上記各ばね6、6は、帯
状のばね板をU字形若しくはム字形に折り返して成るス
テンレスの板ばね、或は上記保持器7と一体に形成した
合成樹脂ばねである。
器7は、合成樹脂を射出成形する事により、籠型で円筒
状に形成している。又、この保持器7は上記外輪4の軸
方向(図1の左右方向)中央部の内側に、この外輪4に
対する相対回転を不能に装着している。この為に上記保
持器7の外周面複数個所に突部を形成し、これら各突部
と前記カム面9に形成した前記各凹部10、10とを係
合させている。上記複数本のローラ5、5は、この様な
保持器7に形成したポケット15、15の内側に、転動
並びに円周方向に亙る若干の変位自在に保持している。
又、前記各ばね6、6は、上述の様な保持器7を構成す
る柱部16、16と上記各ローラ5との間に設け、上記
各ローラ5を、円周方向に関して同じ方向に、弾性的に
押圧している。尚、一般的には上記各ばね6、6は、帯
状のばね板をU字形若しくはム字形に折り返して成るス
テンレスの板ばね、或は上記保持器7と一体に形成した
合成樹脂ばねである。
【0007】ラジアル転がり軸受付ローラクラッチ1の
使用時には、上記外輪4を前記保持部材に内嵌固定する
と共に、上記複数本のローラ5及び上記複数個ずつの転
動体13a、13bの内側に前記軸8を挿通する。この
状態でこの軸8は、前記1対のラジアル転がり軸受3
a、3bにより、上記保持部材の内側に回転自在に支持
される。又、上記軸8の外周面と外輪4の内周面との間
には、円筒状隙間17が形成される。この円筒状隙間1
7の寸法で、外輪4の直径方向(図1〜2の上下方向)
に関する幅寸法は、上記各凹部10、10に対応する部
分では上記各ローラ5の外径よりも大きく、これら各凹
部10、10から外れた部分ではこれら各ローラ5の外
径よりも小さい。
使用時には、上記外輪4を前記保持部材に内嵌固定する
と共に、上記複数本のローラ5及び上記複数個ずつの転
動体13a、13bの内側に前記軸8を挿通する。この
状態でこの軸8は、前記1対のラジアル転がり軸受3
a、3bにより、上記保持部材の内側に回転自在に支持
される。又、上記軸8の外周面と外輪4の内周面との間
には、円筒状隙間17が形成される。この円筒状隙間1
7の寸法で、外輪4の直径方向(図1〜2の上下方向)
に関する幅寸法は、上記各凹部10、10に対応する部
分では上記各ローラ5の外径よりも大きく、これら各凹
部10、10から外れた部分ではこれら各ローラ5の外
径よりも小さい。
【0008】上述の様に構成するラジアル転がり軸受付
ローラクラッチ1は、1対のラジアル転がり軸受3a、
3bにより、上記保持部材と上記軸8とを相対回転自在
に支持しつつ、前記ローラクラッチ2の働きにより、上
記外輪4を内嵌固定した保持部材と上記軸8との所定方
向の回転力のみを伝達する。例えば、図2で外輪4が固
定で軸8のみが回転すると仮定すれば、この軸8が同図
の時計方向に回転する場合には、上記各ローラ5がこの
軸8の外周面から受ける力に基づき、上記各ばね6、6
の弾力に抗して、上記各凹部10が深くなった側に変位
する傾向になる。そして、上記各ローラ5が、上記円筒
状隙間17内で転動可能な状態となって、上記外輪4と
軸8との間で回転力の伝達が行なわれなくなる、所謂オ
ーバラン状態となる。反対に、この軸8が図2の反時計
方向に回転する場合には、上記各ローラ5が、上記軸8
の外周面から受ける力と上記各ばね6、6の弾力とに基
づき、上記各凹部10が深くなった側にくさび状に食い
込み、上記外輪4と軸8とを一体的に結合して、これら
外輪4と軸8との間で回転力の伝達を自在とする、所謂
ロック状態となる。
ローラクラッチ1は、1対のラジアル転がり軸受3a、
3bにより、上記保持部材と上記軸8とを相対回転自在
に支持しつつ、前記ローラクラッチ2の働きにより、上
記外輪4を内嵌固定した保持部材と上記軸8との所定方
向の回転力のみを伝達する。例えば、図2で外輪4が固
定で軸8のみが回転すると仮定すれば、この軸8が同図
の時計方向に回転する場合には、上記各ローラ5がこの
軸8の外周面から受ける力に基づき、上記各ばね6、6
の弾力に抗して、上記各凹部10が深くなった側に変位
する傾向になる。そして、上記各ローラ5が、上記円筒
状隙間17内で転動可能な状態となって、上記外輪4と
軸8との間で回転力の伝達が行なわれなくなる、所謂オ
ーバラン状態となる。反対に、この軸8が図2の反時計
方向に回転する場合には、上記各ローラ5が、上記軸8
の外周面から受ける力と上記各ばね6、6の弾力とに基
づき、上記各凹部10が深くなった側にくさび状に食い
込み、上記外輪4と軸8とを一体的に結合して、これら
外輪4と軸8との間で回転力の伝達を自在とする、所謂
ロック状態となる。
【0009】上述したラジアル転がり軸受付ローラクラ
ッチ1を構成するローラクラッチ2は、外輪4の内周面
にカム面9を形成し、軸8の外周面を円筒面としている
が、カム面を形成する周面を逆にする場合もある。即
ち、図3〜4に示す様に、内側部材である内輪18の外
周面に凹部10a、10aを形成して、この内輪18の
外周面をカム面9aとすると共に、外輪4aの内周面を
単なる円筒面とする。又、ローラクラッチ2aを軸方向
両側から挟む状態で設けた1対のラジアル転がり軸受3
c、3dのうち、一方(図3の右方)のラジアル転がり
軸受3cは、軸8aの外周面を内輪軌道としている。こ
れに対して、他方(図3の左方)のラジアル転がり軸受
3dは、上記軸8aの一部で上記内輪18に隣接する部
分に外嵌固定した円筒状のレース19の外周面を内輪軌
道としている。この様な構造のローラクラッチ2aを組
み込んだラジアル転がり軸受付ローラクラッチ1aの使
用時には、上記外輪4aを保持部材に内嵌固定すると共
に、上記内輪18及びレース19を軸8aに外嵌固定す
る。尚、上記内輪18は、冷間圧延鋼板やみがき特殊鋼
板、又は、引き抜き材により、円筒状に形成する事もで
きる。又、保持器7により、上記内輪18の軸方向に亙
る位置決めを図る事も可能である。
ッチ1を構成するローラクラッチ2は、外輪4の内周面
にカム面9を形成し、軸8の外周面を円筒面としている
が、カム面を形成する周面を逆にする場合もある。即
ち、図3〜4に示す様に、内側部材である内輪18の外
周面に凹部10a、10aを形成して、この内輪18の
外周面をカム面9aとすると共に、外輪4aの内周面を
単なる円筒面とする。又、ローラクラッチ2aを軸方向
両側から挟む状態で設けた1対のラジアル転がり軸受3
c、3dのうち、一方(図3の右方)のラジアル転がり
軸受3cは、軸8aの外周面を内輪軌道としている。こ
れに対して、他方(図3の左方)のラジアル転がり軸受
3dは、上記軸8aの一部で上記内輪18に隣接する部
分に外嵌固定した円筒状のレース19の外周面を内輪軌
道としている。この様な構造のローラクラッチ2aを組
み込んだラジアル転がり軸受付ローラクラッチ1aの使
用時には、上記外輪4aを保持部材に内嵌固定すると共
に、上記内輪18及びレース19を軸8aに外嵌固定す
る。尚、上記内輪18は、冷間圧延鋼板やみがき特殊鋼
板、又は、引き抜き材により、円筒状に形成する事もで
きる。又、保持器7により、上記内輪18の軸方向に亙
る位置決めを図る事も可能である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述の様なラジアル転
がり軸受付ローラクラッチ1、1aは、従来、ラジアル
転がり軸受3a〜3dのラジアル隙間に就いて特に考慮
せず、一般的には0.045〜0.075mm(45〜7
5μm)程度のものを使用していた。即ち、上記ラジア
ル転がり軸受付ローラクラッチ1、1aの用途として従
来一般的には、複写機、プリンタ等の紙送り装置の如
く、ロック状態とオーバラン状態との繰り返し速度が2
00c.p.m.(ロック状態とオーバラン状態とを1分間に
200回繰り返す)程度であった。上記繰り返し速度が
この程度の場合には、ラジアル転がり軸受3a〜3dの
ラジアル隙間は、上記ロック状態とオーバラン状態とを
確実に実現すべく、カム面9、9aと相手周面との凡そ
の心合わせを行なえる程度に規制すれば十分であった。
言い換えれば、上記ラジアル隙間が0.045〜0.0
75mm程度あっても、特に耐久性不足等の問題を生じる
事はなかった。
がり軸受付ローラクラッチ1、1aは、従来、ラジアル
転がり軸受3a〜3dのラジアル隙間に就いて特に考慮
せず、一般的には0.045〜0.075mm(45〜7
5μm)程度のものを使用していた。即ち、上記ラジア
ル転がり軸受付ローラクラッチ1、1aの用途として従
来一般的には、複写機、プリンタ等の紙送り装置の如
く、ロック状態とオーバラン状態との繰り返し速度が2
00c.p.m.(ロック状態とオーバラン状態とを1分間に
200回繰り返す)程度であった。上記繰り返し速度が
この程度の場合には、ラジアル転がり軸受3a〜3dの
ラジアル隙間は、上記ロック状態とオーバラン状態とを
確実に実現すべく、カム面9、9aと相手周面との凡そ
の心合わせを行なえる程度に規制すれば十分であった。
言い換えれば、上記ラジアル隙間が0.045〜0.0
75mm程度あっても、特に耐久性不足等の問題を生じる
事はなかった。
【0011】ところが、全自動洗濯機、或はエンジン用
補機の様な部分に上記ラジアル転がり軸受付ローラクラ
ッチ1、1aを組み込んだ場合には、上記繰り返し速度
が速くなり、しかも運転継続時間も長くなる為、摩耗に
就いて考慮しなければならない。即ち、各ローラ5、5
の転動面と、カム面9、9aを構成する凹部10、10
aの表面並びに軸8の外周面又は外輪4aの内周面と
は、ローラクラッチ2、2aがロック状態とオーバラン
状態とを繰り返す度に摺接する。この為、上記繰り返し
速度が速くなり、しかも運転継続時間が長くなると、こ
れら各摺接部の摩耗が著しくなる。
補機の様な部分に上記ラジアル転がり軸受付ローラクラ
ッチ1、1aを組み込んだ場合には、上記繰り返し速度
が速くなり、しかも運転継続時間も長くなる為、摩耗に
就いて考慮しなければならない。即ち、各ローラ5、5
の転動面と、カム面9、9aを構成する凹部10、10
aの表面並びに軸8の外周面又は外輪4aの内周面と
は、ローラクラッチ2、2aがロック状態とオーバラン
状態とを繰り返す度に摺接する。この為、上記繰り返し
速度が速くなり、しかも運転継続時間が長くなると、こ
れら各摺接部の摩耗が著しくなる。
【0012】この摩耗の結果、上記カム面9、9aを構
成する凹部10、10aの形状が崩れると、上記ロック
状態で上記各ローラ5、5がこれら各凹部10、10a
の一部に乗り上げて上記ローラクラッチ2、2aがロッ
ク状態のままとなったり(オーバラン状態を実現できな
くなったり)する。更には、摩耗粉が上記ラジアル転が
り軸受付ローラクラッチ1、1a内に封入したグリース
等の潤滑剤を劣化させ、上記摩耗を更に促進したり、或
は上記各ローラ5、5のかみ合い不良により上記ロック
状態の実現が不確実になる等の問題を生じる。本発明の
ラジアル転がり軸受付ローラクラッチは、上述の様な事
情に鑑み、各ラジアル転がり軸受3a〜3dのラジアル
隙間が上記摩耗に大きな影響を及ぼす事に着目して、こ
の摩耗の低減を図るべく発明したものである。
成する凹部10、10aの形状が崩れると、上記ロック
状態で上記各ローラ5、5がこれら各凹部10、10a
の一部に乗り上げて上記ローラクラッチ2、2aがロッ
ク状態のままとなったり(オーバラン状態を実現できな
くなったり)する。更には、摩耗粉が上記ラジアル転が
り軸受付ローラクラッチ1、1a内に封入したグリース
等の潤滑剤を劣化させ、上記摩耗を更に促進したり、或
は上記各ローラ5、5のかみ合い不良により上記ロック
状態の実現が不確実になる等の問題を生じる。本発明の
ラジアル転がり軸受付ローラクラッチは、上述の様な事
情に鑑み、各ラジアル転がり軸受3a〜3dのラジアル
隙間が上記摩耗に大きな影響を及ぼす事に着目して、こ
の摩耗の低減を図るべく発明したものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のラジアル転がり
軸受付ローラクラッチは、前述した図1〜4に示した様
な、従来から知られているラジアル転がり軸受付ローラ
クラッチ1、1aと同様に、円筒状の外輪4、4aを備
える。又、この外輪4、4aの内側にこの外輪4、4a
と同心に、軸8或は内輪18等の内側部材を配置してい
る。そして、これら外輪4、4aの内周面と内側部材で
ある軸8或は内輪18の外周面とのうちの一方の周面
に、カム面9、9aを形成している。このカム面9、9
aは、上記外輪4、4aの内周面と軸8或は内輪18の
外周面との間の円筒状隙間17の直径方向に亙る厚さを
漸次大きくする凹部10、10aを、円周方向複数個所
に間欠的に形成する事により形成している。
軸受付ローラクラッチは、前述した図1〜4に示した様
な、従来から知られているラジアル転がり軸受付ローラ
クラッチ1、1aと同様に、円筒状の外輪4、4aを備
える。又、この外輪4、4aの内側にこの外輪4、4a
と同心に、軸8或は内輪18等の内側部材を配置してい
る。そして、これら外輪4、4aの内周面と内側部材で
ある軸8或は内輪18の外周面とのうちの一方の周面
に、カム面9、9aを形成している。このカム面9、9
aは、上記外輪4、4aの内周面と軸8或は内輪18の
外周面との間の円筒状隙間17の直径方向に亙る厚さを
漸次大きくする凹部10、10aを、円周方向複数個所
に間欠的に形成する事により形成している。
【0014】又、上記軸8或は内輪18の外周面と上記
外輪4、4aの内周面との間の円筒状隙間17内に、複
数本のローラ5を挿入している。又、この円筒状隙間1
7内に保持器7を、その周面に上記カム面9、9aを形
成した部材である、上記外輪4又は内輪18に対する回
転を不能として嵌装し、この保持器7により上記複数本
のローラ5を転動自在に保持している。そして、この保
持器7と上記各ローラ5との間にばね6、6を設けて、
これら各ローラ5を円周方向に関して同じ方向に押圧し
ている。更に、上記外輪4、4aの内周面と上記軸8或
は内輪18若しくはこの内輪18を外嵌固定した軸8a
の外周面との間の上記円筒状隙間17の一部で上記カム
面9、9a及びローラ5から外れた部分に、ラジアル転
がり軸受3a〜3dを設けている。
外輪4、4aの内周面との間の円筒状隙間17内に、複
数本のローラ5を挿入している。又、この円筒状隙間1
7内に保持器7を、その周面に上記カム面9、9aを形
成した部材である、上記外輪4又は内輪18に対する回
転を不能として嵌装し、この保持器7により上記複数本
のローラ5を転動自在に保持している。そして、この保
持器7と上記各ローラ5との間にばね6、6を設けて、
これら各ローラ5を円周方向に関して同じ方向に押圧し
ている。更に、上記外輪4、4aの内周面と上記軸8或
は内輪18若しくはこの内輪18を外嵌固定した軸8a
の外周面との間の上記円筒状隙間17の一部で上記カム
面9、9a及びローラ5から外れた部分に、ラジアル転
がり軸受3a〜3dを設けている。
【0015】特に、本発明のラジアル転がり軸受付ロー
ラクラッチ1、1aに於いては、上記各凹部10、10
aを形成した部分での、上記各凹部10、10aの表面
と上記各ローラ5との滑り距離△Lを、0.25mm以下
としている。尚、この滑り距離△Lは、上記外輪4、4
aの内周面と上記軸8或は内輪18の外周面との間隔
(円筒状隙間17の厚さ)が円周方向に亙り漸次変化す
る角度であるくさび角をαとし、上記ラジアル転がり軸
受3a〜3dのラジアル隙間(各ラジアル転がり軸受3
a〜3dを構成する転動体を総て外輪軌道に当接させた
場合に於ける、これら各転動体の内接円の直径と、内輪
軌道の直径との差)を△rとした場合に、△L=△r/s
inαで表される。
ラクラッチ1、1aに於いては、上記各凹部10、10
aを形成した部分での、上記各凹部10、10aの表面
と上記各ローラ5との滑り距離△Lを、0.25mm以下
としている。尚、この滑り距離△Lは、上記外輪4、4
aの内周面と上記軸8或は内輪18の外周面との間隔
(円筒状隙間17の厚さ)が円周方向に亙り漸次変化す
る角度であるくさび角をαとし、上記ラジアル転がり軸
受3a〜3dのラジアル隙間(各ラジアル転がり軸受3
a〜3dを構成する転動体を総て外輪軌道に当接させた
場合に於ける、これら各転動体の内接円の直径と、内輪
軌道の直径との差)を△rとした場合に、△L=△r/s
inαで表される。
【0016】更に好ましくは、図1、3に示す様に、上
記ラジアル転がり軸受3a〜3dを、上記複数本のロー
ラ5を軸方向(図1、3の左右方向)両側から挟む、上
記外輪4、4aの内側の両端部2個所位置に設けてい
る。そして、一方のラジアル転がり軸受のラジアル隙間
△r1 と他方のラジアル転がり軸受のラジアル隙間△r
2 との相互差を、大きい方のラジアル隙間の1/3以下
とする。即ち、小さい方のラジアル隙間を、大きい方の
ラジアル隙間の2/3以上とする。
記ラジアル転がり軸受3a〜3dを、上記複数本のロー
ラ5を軸方向(図1、3の左右方向)両側から挟む、上
記外輪4、4aの内側の両端部2個所位置に設けてい
る。そして、一方のラジアル転がり軸受のラジアル隙間
△r1 と他方のラジアル転がり軸受のラジアル隙間△r
2 との相互差を、大きい方のラジアル隙間の1/3以下
とする。即ち、小さい方のラジアル隙間を、大きい方の
ラジアル隙間の2/3以上とする。
【0017】
【作用】上述の様に構成する本発明のラジアル転がり軸
受付ローラクラッチ1、1aによれば、各ローラ5の転
動面と、外輪4、4aの内周面及び上記軸8或は内輪1
8の外周面との滑り距離△Lが小さいので、各部の摩耗
量を低減できる。尚、この滑り距離△Lを小さくする為
には、ラジアル転がり軸受3a〜3dのラジアル隙間△
rを小さくする。そこで、ラジアル転がり軸受3a〜3
dのラジアル隙間△rと、上記滑り距離△Lとの関係、
並びにこのラジアル隙間△rを小さくする事でこの滑り
距離△Lを小さくできる理由に就いて、図5〜7を参照
しつつ説明する。
受付ローラクラッチ1、1aによれば、各ローラ5の転
動面と、外輪4、4aの内周面及び上記軸8或は内輪1
8の外周面との滑り距離△Lが小さいので、各部の摩耗
量を低減できる。尚、この滑り距離△Lを小さくする為
には、ラジアル転がり軸受3a〜3dのラジアル隙間△
rを小さくする。そこで、ラジアル転がり軸受3a〜3
dのラジアル隙間△rと、上記滑り距離△Lとの関係、
並びにこのラジアル隙間△rを小さくする事でこの滑り
距離△Lを小さくできる理由に就いて、図5〜7を参照
しつつ説明する。
【0018】先ず、図5に実線と鎖線とで示した凹部1
0のうち、実線は、図6に示したラジアル荷重の非負荷
状態、即ち、外輪4と軸8(又は内輪18。以下同
様。)との間に加わるラジアル荷重の作用点に対し直径
方向反対位置での、上記軸8を基準とする、上記凹部1
0の位置を表わしている。又、鎖線は、図7に示したラ
ジアル荷重の負荷状態、即ち、外輪4と軸8との間に加
わるラジアル荷重の作用点での、上記軸8を基準とす
る、上記凹部10の位置を表わしている。従って、上記
実線と鎖線との直径方向に亙る距離は、上記各ラジアル
転がり軸受3a〜3dのラジアル隙間△r分となる。ロ
ーラクラッチ2がロック状態のまま、或はロック状態と
オーバラン状態とを高速で繰り返しつつ、上記外輪4と
軸8とが一体として回転する状態(特に、大きなラジア
ル荷重を支承しつつ回転する場合や、ロック状態とオー
バラン状態とを高速で繰り返す状態)では、上記非負荷
状態と負荷状態との繰り返しに伴い、上記凹部10が、
図5の実線位置と鎖線位置とを往復移動する可能性があ
る。
0のうち、実線は、図6に示したラジアル荷重の非負荷
状態、即ち、外輪4と軸8(又は内輪18。以下同
様。)との間に加わるラジアル荷重の作用点に対し直径
方向反対位置での、上記軸8を基準とする、上記凹部1
0の位置を表わしている。又、鎖線は、図7に示したラ
ジアル荷重の負荷状態、即ち、外輪4と軸8との間に加
わるラジアル荷重の作用点での、上記軸8を基準とす
る、上記凹部10の位置を表わしている。従って、上記
実線と鎖線との直径方向に亙る距離は、上記各ラジアル
転がり軸受3a〜3dのラジアル隙間△r分となる。ロ
ーラクラッチ2がロック状態のまま、或はロック状態と
オーバラン状態とを高速で繰り返しつつ、上記外輪4と
軸8とが一体として回転する状態(特に、大きなラジア
ル荷重を支承しつつ回転する場合や、ロック状態とオー
バラン状態とを高速で繰り返す状態)では、上記非負荷
状態と負荷状態との繰り返しに伴い、上記凹部10が、
図5の実線位置と鎖線位置とを往復移動する可能性があ
る。
【0019】即ち、負荷状態位置にあるローラ5は、ラ
ジアル荷重に基づいて図7に示す様に、上記凹部10の
底部位置に移動するのに対して、非負荷状態位置にある
ローラ5は、図6に示す様に、上記凹部10の開口近く
に移動する可能性がある。この様な状態で上記ローラ5
は、上記ローラクラッチ2の回転に伴って、図5の鎖線
位置と実線位置との間{図7(b)の状態と図6(b)
の状態との間}を往復移動する。この様に、上記ローラ
5が図5に鎖線で示した位置と同図に実線で示した位置
との間を往復移動する間に、このローラ5の転動面は、
上記凹部10の表面に対して△L10分、上記軸8の外周
面に対して△L8 分、それぞれ摺動する。
ジアル荷重に基づいて図7に示す様に、上記凹部10の
底部位置に移動するのに対して、非負荷状態位置にある
ローラ5は、図6に示す様に、上記凹部10の開口近く
に移動する可能性がある。この様な状態で上記ローラ5
は、上記ローラクラッチ2の回転に伴って、図5の鎖線
位置と実線位置との間{図7(b)の状態と図6(b)
の状態との間}を往復移動する。この様に、上記ローラ
5が図5に鎖線で示した位置と同図に実線で示した位置
との間を往復移動する間に、このローラ5の転動面は、
上記凹部10の表面に対して△L10分、上記軸8の外周
面に対して△L8 分、それぞれ摺動する。
【0020】上記くさび角αの値は、例えば10度以下
の小さい値であるから、△L10≒△L8 である。但し、
上記ローラ5と円周方向に対して傾斜している凹部10
の表面との滑り距離である△L10が、上記ローラ5と円
筒面である軸8の外周面或は外輪4aの内周面との滑り
距離△L8 に比べて僅かに大きい。請求項に記載した滑
り距離△Lは、上記凹部10の表面との滑り距離である
△L10に対応する。そして、これら各滑り距離を、前記
ラジアル隙間△rとくさび角αとで表すと、△L10=△
L=△r/sinα≒△L8 となる。この式から明らかな通
り、ラジアル隙間△rを小さくすれば、上記滑り距離△
Lを小さくできる。前述の図3〜4に示した様に、カム
面9aを内輪18の外周面に設けた構造でも、基本的に
は同じである。
の小さい値であるから、△L10≒△L8 である。但し、
上記ローラ5と円周方向に対して傾斜している凹部10
の表面との滑り距離である△L10が、上記ローラ5と円
筒面である軸8の外周面或は外輪4aの内周面との滑り
距離△L8 に比べて僅かに大きい。請求項に記載した滑
り距離△Lは、上記凹部10の表面との滑り距離である
△L10に対応する。そして、これら各滑り距離を、前記
ラジアル隙間△rとくさび角αとで表すと、△L10=△
L=△r/sinα≒△L8 となる。この式から明らかな通
り、ラジアル隙間△rを小さくすれば、上記滑り距離△
Lを小さくできる。前述の図3〜4に示した様に、カム
面9aを内輪18の外周面に設けた構造でも、基本的に
は同じである。
【0021】図8は、上記くさび角αが8度の場合に於
ける、上記ラジアル隙間△rと滑り距離△Lとの関係を
示している。この図8から明らかな通り、このラジアル
隙間△rを0.035mm以下に規制すれば、上記滑り距
離△Lを0.25mm以下に抑える事ができる。そして、
この滑り距離△Lを0.25mm以下に抑えれば、各ロー
ラ5、5の転動面と、カム面9、9aを構成する凹部1
0、10aの表面並びに軸8の外周面又は外輪4aの内
周面との摩耗を抑えて、ラジアル転がり軸受付ローラク
ラッチ1、1aの耐久性及び信頼性の向上を図れる。
ける、上記ラジアル隙間△rと滑り距離△Lとの関係を
示している。この図8から明らかな通り、このラジアル
隙間△rを0.035mm以下に規制すれば、上記滑り距
離△Lを0.25mm以下に抑える事ができる。そして、
この滑り距離△Lを0.25mm以下に抑えれば、各ロー
ラ5、5の転動面と、カム面9、9aを構成する凹部1
0、10aの表面並びに軸8の外周面又は外輪4aの内
周面との摩耗を抑えて、ラジアル転がり軸受付ローラク
ラッチ1、1aの耐久性及び信頼性の向上を図れる。
【0022】又、図1、3に示す様に、上記ラジアル転
がり軸受3a〜3dを、上記複数本のローラ5を軸方向
両側から挟む、前記外輪4、4aの内側の両端部2個所
位置に設け、且つ、一方のラジアル転がり軸受のラジア
ル隙間△r1 と他方のラジアル転がり軸受のラジアル隙
間△r2 との相互差を、大きい方のラジアル隙間の1/
3以下とすれば、上記耐久性及び信頼性をより一層向上
できる。即ち、この様な構成を採用すれば、上記外輪
4、4aの内周面と上記軸8或は内輪18の外周面とが
軸方向に亙り傾斜する事を防止できる。そして、上記各
ローラ5の転動面と上記外輪4、4aの内周面及び上記
軸8或は内輪18の外周面とを、軸方向に亙り均等に当
接させる事ができて、当接部の一部に大きな面圧が作用
する事を防止し、上記各面の摩耗をより一層防止でき
る。尚、上記滑り距離△Lの最小値に関しては、精度を
確保できる(正の値を取り得る)限り、小さい方が好ま
しい。コストの面から見た場合、0.20mm程度が好ま
しい。
がり軸受3a〜3dを、上記複数本のローラ5を軸方向
両側から挟む、前記外輪4、4aの内側の両端部2個所
位置に設け、且つ、一方のラジアル転がり軸受のラジア
ル隙間△r1 と他方のラジアル転がり軸受のラジアル隙
間△r2 との相互差を、大きい方のラジアル隙間の1/
3以下とすれば、上記耐久性及び信頼性をより一層向上
できる。即ち、この様な構成を採用すれば、上記外輪
4、4aの内周面と上記軸8或は内輪18の外周面とが
軸方向に亙り傾斜する事を防止できる。そして、上記各
ローラ5の転動面と上記外輪4、4aの内周面及び上記
軸8或は内輪18の外周面とを、軸方向に亙り均等に当
接させる事ができて、当接部の一部に大きな面圧が作用
する事を防止し、上記各面の摩耗をより一層防止でき
る。尚、上記滑り距離△Lの最小値に関しては、精度を
確保できる(正の値を取り得る)限り、小さい方が好ま
しい。コストの面から見た場合、0.20mm程度が好ま
しい。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の特徴は、ローラクラッチ
2、2aを構成する外輪4、4aの内周面及び軸8又は
内輪18の外周面と、各ローラ5の転動面との滑り距離
△Lを0.25mm以下として、上記各周面及び転動面の
摩耗を防止すべく、各部の寸法並びに角度を規制する点
にある。ラジアル転がり軸受付ローラクラッチ1、1a
の構造自体は、前述の図1〜2或は図3〜4に示した通
りであるから、重複する説明を省略し、以下、本発明の
効果を確認する為に行なった実験に就いて説明する。
尚、本発明は、上記滑り距離△Lを小さくして、各部の
摩耗を防止するものであるから、ラジアル転がり軸受付
ローラクラッチ1、1aの大きさは本発明を実施する場
合に関係ない。特に、軸方向に亙る幅に関しては、殆ど
影響を受けない。又、上記各ローラ5、5の外径、これ
ら各ローラ5、5のピッチ円直径に就いても、特に限定
する理由はない。
2、2aを構成する外輪4、4aの内周面及び軸8又は
内輪18の外周面と、各ローラ5の転動面との滑り距離
△Lを0.25mm以下として、上記各周面及び転動面の
摩耗を防止すべく、各部の寸法並びに角度を規制する点
にある。ラジアル転がり軸受付ローラクラッチ1、1a
の構造自体は、前述の図1〜2或は図3〜4に示した通
りであるから、重複する説明を省略し、以下、本発明の
効果を確認する為に行なった実験に就いて説明する。
尚、本発明は、上記滑り距離△Lを小さくして、各部の
摩耗を防止するものであるから、ラジアル転がり軸受付
ローラクラッチ1、1aの大きさは本発明を実施する場
合に関係ない。特に、軸方向に亙る幅に関しては、殆ど
影響を受けない。又、上記各ローラ5、5の外径、これ
ら各ローラ5、5のピッチ円直径に就いても、特に限定
する理由はない。
【0024】実験は、図1〜2に示す様な構造を有し、
外径が37mmでピッチ円直径が32.5mm、くさび角α
が8度のラジアル転がり軸受付ローラクラッチ1を使用
して行なった。このラジアル転がり軸受付ローラクラッ
チ1の内側に軸8を挿通し、この軸8を固定した状態の
まま、外輪4を、4.0 kgf・mのトルクで往復揺動させ
る事により、上記ラジアル転がり軸受付ローラクラッチ
1を1200c.p.m.の速度で断接させた。この試験を6
00時間継続して行なった後、上記ラジアル転がり軸受
付ローラクラッチ1を分解して、上記外輪4の内周面に
形成した各凹部10、10部分の形状を円周方向に亙り
測定し、その測定結果から、直径方向の摩耗量を測定し
た。この様な実験を、前記滑り距離△Lを種々変える事
により行なった。この様にして行なった実験の結果を、
図9に示す。この図9から明らかな通り、前記滑り距離
△Lを0.25mm以下に規制すれば、上記ラジアル転が
り軸受付ローラクラッチ1の要部の摩耗量を抑えて、こ
のラジアル転がり軸受付ローラクラッチ1の耐久性を確
保できる。
外径が37mmでピッチ円直径が32.5mm、くさび角α
が8度のラジアル転がり軸受付ローラクラッチ1を使用
して行なった。このラジアル転がり軸受付ローラクラッ
チ1の内側に軸8を挿通し、この軸8を固定した状態の
まま、外輪4を、4.0 kgf・mのトルクで往復揺動させ
る事により、上記ラジアル転がり軸受付ローラクラッチ
1を1200c.p.m.の速度で断接させた。この試験を6
00時間継続して行なった後、上記ラジアル転がり軸受
付ローラクラッチ1を分解して、上記外輪4の内周面に
形成した各凹部10、10部分の形状を円周方向に亙り
測定し、その測定結果から、直径方向の摩耗量を測定し
た。この様な実験を、前記滑り距離△Lを種々変える事
により行なった。この様にして行なった実験の結果を、
図9に示す。この図9から明らかな通り、前記滑り距離
△Lを0.25mm以下に規制すれば、上記ラジアル転が
り軸受付ローラクラッチ1の要部の摩耗量を抑えて、こ
のラジアル転がり軸受付ローラクラッチ1の耐久性を確
保できる。
【0025】
【発明の効果】本発明のラジアル転がり軸受付ローラク
ラッチは、以上に述べた通り構成され作用するので、例
えば全自動洗濯機、変速装置、エンジン用補機等、ロッ
ク状態とオーバラン状態との繰り返し速度が速い機械装
置に組み込んで使用する場合でも、十分な耐久性を得ら
れる。この結果、この様な機械装置の信頼性及び耐久性
の向上に寄与できる。
ラッチは、以上に述べた通り構成され作用するので、例
えば全自動洗濯機、変速装置、エンジン用補機等、ロッ
ク状態とオーバラン状態との繰り返し速度が速い機械装
置に組み込んで使用する場合でも、十分な耐久性を得ら
れる。この結果、この様な機械装置の信頼性及び耐久性
の向上に寄与できる。
【図1】本発明の対象となるラジアル転がり軸受付ロー
ラクラッチの第1例を示す部分断面図。
ラクラッチの第1例を示す部分断面図。
【図2】図1の拡大A−A断面図。
【図3】本発明の対象となるラジアル転がり軸受付ロー
ラクラッチの第2例を示す部分断面図。
ラクラッチの第2例を示す部分断面図。
【図4】図3の拡大B−B断面図。
【図5】くさび角αと、ラジアル転がり軸受のラジアル
隙間△rと、各周面とローラとの滑り距離△Lとの概念
を説明する為の、図2のC部に相当する模式図。
隙間△rと、各周面とローラとの滑り距離△Lとの概念
を説明する為の、図2のC部に相当する模式図。
【図6】ラジアル荷重非負荷状態でのラジアル転がり軸
受付ローラクラッチを示しており、(a)は半部断面
図、(b)は(a)のD−D断面図。
受付ローラクラッチを示しており、(a)は半部断面
図、(b)は(a)のD−D断面図。
【図7】ラジアル荷重負荷状態でのラジアル転がり軸受
付ローラクラッチを示しており、(a)は半部断面図、
(b)は(a)のE−E断面図。
付ローラクラッチを示しており、(a)は半部断面図、
(b)は(a)のE−E断面図。
【図8】くさび角αが8度の場合に、上記ラジアル隙間
△rと滑り距離△Lとの関係を示す線図。
△rと滑り距離△Lとの関係を示す線図。
【図9】上記滑り距離△Lが摩耗量に及ぼす影響を示す
線図。
線図。
1、1a ラジアル転がり軸受付ローラクラッチ 2、2a ローラクラッチ 3a、3b、3c、3d ラジアル転がり軸受 4、4a 外輪 5 ローラ 6 ばね 7 保持器 8、8a 軸 9、9a カム面 10、10a 凹部 11a、11b 外輪軌道 12a、12b 保持器 13a、13b 転動体 14a、14b 鍔部 15 ポケット 16 柱部 17 円筒状隙間 18 内輪 19 レース
Claims (2)
- 【請求項1】 円筒状の外輪と、この外輪の内側にこの
外輪と同心に配置された内側部材と、これら外輪の内周
面と内側部材の外周面とのうちの一方の周面に、上記外
輪の内周面と内側部材の外周面との間の隙間の直径方向
に亙る厚さを漸次大きくする凹部を円周方向複数個所に
間欠的に形成する事により形成したカム面と、上記内側
部材の外周面と上記外輪の内周面との間の円筒状隙間内
に挿入された複数本のローラと、この円筒状隙間内に、
その周面に上記カム面を形成した部材に対する回転を不
能として嵌装され、上記複数本のローラを保持する保持
器と、この保持器と上記各ローラとの間に設けられ、各
ローラを円周の同じ方向に押圧するばねと、上記円筒状
隙間の一部で上記カム面及びローラから外れた部分で、
上記外輪の内周面と上記内側部材の外周面との間に設け
られたラジアル転がり軸受とを備えたラジアル転がり軸
受付ローラクラッチに於いて、上記各凹部を形成した部
分での、上記外輪の内周面と上記内側部材の外周面との
間隔が円周方向に亙り漸次変化する角度であるくさび角
をαとし、上記ラジアル転がり軸受のラジアル隙間を△
rとした場合に、△L=△r/sinαで表される、上記各
凹部の表面と上記各ローラとの滑り距離△Lを、0.2
5mm以下とした事を特徴とするラジアル転がり軸受付ロ
ーラクラッチ。 - 【請求項2】 ラジアル転がり軸受が、複数本のローラ
を軸方向両側から挟む、外輪の内側の両端部2個所位置
に設けられており、一方のラジアル転がり軸受のラジア
ル隙間△r1 と他方のラジアル転がり軸受のラジアル隙
間△r2 との相互差を、大きい方のラジアル隙間の1/
3以下とした、請求項1に記載したラジアル転がり軸受
付ローラクラッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10254255A JP2000081055A (ja) | 1998-09-08 | 1998-09-08 | ラジアル転がり軸受付ローラクラッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10254255A JP2000081055A (ja) | 1998-09-08 | 1998-09-08 | ラジアル転がり軸受付ローラクラッチ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2013076395A (ja) * | 2011-09-12 | 2013-04-25 | Jtekt Corp | 発電装置 |
-
1998
- 1998-09-08 JP JP10254255A patent/JP2000081055A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007198608A (ja) * | 2007-04-23 | 2007-08-09 | Jtekt Corp | 一方向クラッチおよび一方向クラッチ内蔵プーリ |
JP2013076395A (ja) * | 2011-09-12 | 2013-04-25 | Jtekt Corp | 発電装置 |
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