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JP2000077032A - 放電ランプ、放電ランプ点灯装置および冷蔵庫 - Google Patents

放電ランプ、放電ランプ点灯装置および冷蔵庫

Info

Publication number
JP2000077032A
JP2000077032A JP10244559A JP24455998A JP2000077032A JP 2000077032 A JP2000077032 A JP 2000077032A JP 10244559 A JP10244559 A JP 10244559A JP 24455998 A JP24455998 A JP 24455998A JP 2000077032 A JP2000077032 A JP 2000077032A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge
light
discharge lamp
discharge vessel
translucent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10244559A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadaji Shimokawa
貞二 下川
Akio Watanabe
昭男 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Lighting and Technology Corp filed Critical Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority to JP10244559A priority Critical patent/JP2000077032A/ja
Publication of JP2000077032A publication Critical patent/JP2000077032A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外部電極を確実に絶縁できるとともに、万一透
光性放電容器が破損しても破片が飛散しない放電ラン
プ、これを用いた放電ランプ点灯装置および冷蔵庫を提
供する。 【解決手段】細長い透光性放電容器の外面に配設される
外部電極を透光性絶縁シートでラミネートするととも
に、透光性絶縁シートで透光性放電容器の全周を包囲
し、透光性放電容器内に内部電極を配設した。外部電極
の透光性絶縁シートによるラミネートは、内側絶縁シー
トおよび外側絶縁シートの間に外部電極を挟持させる
か、透光性放電容器の外面と一枚の透光性絶縁シートと
の間でラミネートする。内部電極は、透光性放電容器の
両端に封装した一対の対向電極により構成するか、透光
性放電容器のほぼ全長にわたって延在する金属線によっ
て構成する。そうして、外部電極を透光性絶縁シートに
よってラミネートしたことにより、冷蔵庫の庫内のよう
に結露の激しい所での使用が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、希ガスを主たる放
電媒体とする放電ランプ、これを用いた放電ランプ点灯
装置におよび冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の冷蔵庫は、庫内灯に白熱電球を主
として価格面から用いていたが、冷蔵庫の大形化が進ん
だことにより、消費電力および光量の優位さから蛍光ラ
ンプの採用が検討されている。
【0003】蛍光ランプは、水銀蒸気放電により紫外線
を発生し、発生した紫外線で蛍光体を励起して可視光に
変換している。
【0004】ところが、水銀蒸気放電は、温度依存性が
強くて低温時の光束立ち上がり特性が甚だ悪いととも
に、環境負荷が大きい水銀を用いるので、環境保護の面
から問題があり、さらに放電ランプには暗黒中に放置す
ることにより始動できなくなるという暗黒特性の問題も
ある。このため、冷蔵庫の庫内灯のように常時低温環境
下にあり、しかも庫内が暗黒状態であるが、ドア開放時
には即座に必要照度が要求される所に蛍光ランプを採用
することは困難であった。
【0005】一方、放電媒体として希ガスを用いること
により、水銀を用いないために、温度依存性がなく、し
かも光束立ち上がり特性が良好な放電ランプもある。し
かし、この放電ランプは、透光性放電容器の両端の内部
に一対の電極を封装した構造の希ガスを封入した内部電
極形であり、発光量が少ないために、所要量の光量を得
るには複数灯用いる必要があり、そのため価格、大きさ
が冷蔵庫への採用の障害になる。
【0006】そこで、希ガス放電ランプを一対の電極を
透光性放電容器の外面の長手方向に沿って離間して配設
した外部電極形に構成することにより、発光量を増加す
ることができ、読取用などに用いられるようになってき
た。しかし、この外部電極形の放電ランプは、放射ノイ
ズが多いとともに電極間の絶縁が困難であるという弱点
がある。
【0007】さらに、一方の電極を外部電極とし、他方
の電極を透光性放電容器の内部において透光性放電容器
の長手方向に延在する内部電極とした内外電極形の放電
ランプが提案された。この放電ランプにおいては、外部
電極を接地して点灯することにより、放射ノイズを低減
することができるし、また電極間の絶縁も比較的容易で
ある。
【0008】また、本発明者らは先に以下の発明をな
し、この発明は特願平10−139751号として出願
されている。すなわち、通常の内部電極形放電ランプと
同様に細長い透光性放電容器の両端に一対の内部電極を
封装するとともに、透光性放電容器の長手方向に沿って
一つの外部電極を配設してなり、一対の内部電極を同電
位にしたうえで、一対の内部電極と外部電極との間に電
圧を印加して点灯するように構成している。この改良さ
れた内外電極形の放電ランプによれば、内部電極の封装
が容易になるために、コストを低減することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した内部電極と外
部電極との間で放電させる各放電ランプは、そのいずれ
も一対の外部電極を備えた放電ランプに比較すれば、電
極の絶縁処理が容易であるが、しかしながら冷蔵庫の庫
内は頻繁に結露が生じるので、なおまだ電極の絶縁に問
題がある。
【0010】本発明は、外部電極の絶縁を確実に行うこ
とができるとともに、万一透光性放電容器が破損しても
破片の飛散を防止する放電ランプ、これを用いた放電ラ
ンプ点灯装置および冷蔵庫を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を達成するための手段】請求項1の発明の放電ラ
ンプは、細長い透光性放電容器と;透光性放電容器内に
封入された希ガスを主体とする放電媒体と;透光性放電
容器の内部に放電を生起させるように一方は透光性放電
容器の外面に配設された外部電極によって構成され、他
方は透光性放電容器内に封装された内部電極によって構
成されている一対の電極と;透光性放電容器の外面にお
いて外部電極をラミネートしているとともに透光性放電
容器の全周を包囲している透光性絶縁シートと;を具備
していることを特徴としている。
【0012】本発明および以下の各発明において、特に
指定しない限り用語の定義および技術的意味は次によ
る。
【0013】(透光性放電容器について)細長い透光性
放電容器は、ガラスバルブの両端を封止して形成するの
が好適であるが、要すれば透光性セラミックスなどによ
って形成したものでもよい。なお、ガラスとしては、軟
質ガラス、半硬質ガラス、硬質ガラス、石英ガラスなど
を適宜選択して用いることができる。
【0014】放電容器が透光性であるとは、放電容器全
体が透光性であることを要件とするものではなく、少な
くとも放電に伴って発生する光を導出しようとする部分
が透光性であればよい。
【0015】放電容器が細長いとは、放電容器の径の2
倍以上の長さを備えていることをいう。
【0016】さらに、放電容器は、直管状および曲管状
のいずれでもよい。曲管状としては、たとえばU字状、
環状、半円環状など種々の形状を採用することができ
る。
【0017】さらにまた、本発明においては、透光性放
電容器が横断面偏平であってもよいが、この場合には中
心から外部電極に対向する外面部分までの距離を2倍し
て外径とする。
【0018】(放電媒体について)放電媒体は、希ガス
を主体とし、希ガスはキセノン、ネオン、アルゴン、ク
リプトンなどであることを許容する。また、希ガスの他
に希ガスのハロゲン化物やハロゲン単体が添加されてい
てもよい。ハロゲンとしては、ヨウ素、臭素、塩素を用
いることができる。数mHgから数気圧の範囲で蒸気と
して存在する元素であれば、放電が可能である。
【0019】希ガスがキセノンのように放電によって紫
外線を発生する場合には、放電容器の内面側などに紫外
線により励起されて可視光を発生する蛍光体層を備える
ことができる。
【0020】(一対の電極について)一対の電極の一方
は、透光性放電容器の外面に配設された外部電極であ
る。
【0021】また、外部電極は、従来と同様アルミニウ
ムなどの金属箔、導電性塗料膜、金属蒸着膜、透明性導
電膜および比較的薄手の金属板などを適宜用いることが
できる。
【0022】他方の電極は、内部電極である。
【0023】内部電極の場合、透光性放電容器の長手方
向のほぼ全長にわたる棒状、板状または線状の形態にす
ることができる。
【0024】また、内部電極は、透光性放電容器の一端
に封着してもよいし、両端に封着してもよい。
【0025】さらに、透光性放電容器の両端に通常の内
部電極形の放電ランプと同様な比較的短寸の一対の対向
電極を封装して、これらの電極をもって他方の内部電極
とすることができる。この場合には、透光性放電容器の
両端の一対の対向電極を同電位にして、外部電極との間
に電圧を印加する。
【0026】さらにまた、対向電極は、冷陰極および熱
陰極のいずれであってもよい。
【0027】いずれの構成の内部電極であっても、それ
を放電容器の端部に封装するには、フレアシール、ビー
ドシール、ピンチシールなど既知の各種シール手段を適
宜選択して用いることができる。
【0028】(透光性絶縁シートについて)透光性絶縁
シートは、本発明の特徴的構成である。すなわち、透光
性絶縁シートは、外部電極をラミネートしてこれを絶縁
するとともに、透光性放電容器の全周を包囲するもので
ある。
【0029】外部電極をラミネートするには、2枚の透
光性絶縁シートの間に外部電極をラミネートするのが好
ましいが、要すれば透光性放電容器の外面との間で外部
電極をラミネートすることも許容される。
【0030】透光性絶縁シートとしては、たとえばPB
T(ポリブチレンテレフタレート)樹脂などを用いるこ
とができる。透明性の絶縁シートの方が可視光透過率が
大きいので好ましいが、要すれば光拡散性であってもよ
い。
【0031】ラミネートの手段としては、熱圧着、接着
など適宜の手段を採用することができる。
【0032】(その他の構成について)透光性放電容器
の特定の方向へ発光を集中的に導出させたい場合には、
透光性放電容器の長手方向に沿ってアパーチャと称する
導光用のスリットを形成し、アパーチャ以外の部分に反
射膜を形成すると効果的である。反射膜は、反射率の高
い酸化チタンなどの微粒子によって透光性放電容器の内
面に形成することができる。
【0033】これに対して、なるべく広い角度範囲にわ
たる配光を得たい場合には、導光用のスリットを形成し
ないで、外部電極もなるべく幅を狭くし、さらに反射膜
を形成しないか、形成するにしても外部電極に対向する
部分に止めることが好ましい。
【0034】また、希ガス放電により紫外線が発生し、
しかも可視光を得たい場合には、蛍光体層を透光性放電
容器の内面側に形成することができる。
【0035】さらに、透光性放電容器の内面にアルミナ
微粒子などからなる保護膜や易電子放射物質膜を形成す
ることができる。保護膜を形成する場合には、蛍光体層
は保護膜の内面に形成する。易電子放射物質膜を形成す
ることにより、放電ランプの暗黒特性の発生を回避する
か、軽減するのに効果的である。
【0036】(本発明の作用について)本発明において
は、外部電極が透光性絶縁シートによってラミネートさ
れているので、絶縁処理が確実に行える。このため、本
発明の放電ランプを冷蔵庫の庫内照明に用いても、結露
によって絶縁が低下するようなことがない。
【0037】また、透光性放電容器の全周が透光性絶縁
シートによって包囲されているから、万一透光性放電容
器が破損しても透光性絶縁シートによって保護されて破
片が飛散するようなことはない。
【0038】さらに、本発明の放電ランプは、外部電極
と内部電極との間で放電させることにより、透光性放電
容器の両端に対向電極を封装して対向電極間に電圧を印
加して放電させる従来の希ガスを放電媒体とする放電ラ
ンプに比較して、発生する光量が顕著に増加する。
【0039】さらにまた、一対の外部電極を備えた従来
の放電ランプに比較すると、絶縁が容易であるととも
に、放射ノイズを少なくすることができるのに加えて、
光量も接近して増加する。
【0040】本発明の放電ランプにおける放電の態様
は、外部電極を備えているので、一対の電極間に比較的
高い電圧を透光性放電容器壁を誘電体とする静電容量を
直列に介在させて印加することになり、透光性放電容器
内に生起するオゾナイザ放電である。そして、希ガスの
オゾナイザ放電によって紫外線が発生し、紫外線の照射
により蛍光体が励起されて可視光を発光する。また、オ
ゾナイザ放電においては、誘電体を介在させたギャップ
中の微小面積ごとにストリーマ形式の放電が発生し、ス
トリーマ内部は陰極から陽極まで一様に電離が行われて
いると考えられる。
【0041】放電媒体がキセノンの場合について述べる
と、キセノンは低ガス圧においては、原子発光(Xe:
波長172nm)のみであるが、約10kPa以上の圧
力では分子発光(Xe2:波長152nm、172n
m)が増加する。
【0042】そうして、透光性放電容器を誘電体とする
静電容量Cは、オゾナイザ放電の際に1/(2πfC)
の値の限流インピーダンスとして作用して、定電流回路
を形成し、オゾナイザ放電がアーク放電に移行するのを
抑制するとともに、特定個所に放電が集中するのを防止
する。
【0043】次に、以上説明した放電ランプを高周波で
点灯する場合について説明する。
【0044】高周波電源の出力電圧波形は、正弦波交
流、正弦波交流に直流が重畳した非対称交流およびパル
スなどのいずれであってもよい。また、パルスに代えて
正弦波交流の半波整流波形であってもよい。なお、本発
明において、高周波とは1kHz以上の周波数または繰
り返し周波数をいう。実際的には4kHz〜1MHzの
範囲を用いることができるが、特に100kHz以上で
あると放電のちらつきが生じにくいので好適である。
【0045】直流が重畳した非対称波形電圧によって放
電ランプを点灯すると、対称波形の電圧によって点灯す
るより、発光効率が向上して光量を多く得ることができ
る。
【0046】また、パルス点灯や正弦波交流の半波整流
波形の電圧による点灯にすると、印加電圧波形の間の休
止期間にアフターグローを生じてさらに発光効率が向上
して一層多くの発光量を得ることができる。
【0047】さらに、放電ランプの外部電極を接地する
と、放射ノイズが減少するとともに、絶縁が容易にな
る。
【0048】さらにまた、放電ランプと高周波電源と
は、一体化してもよいし、互いに離間した別体として構
成されていてもよい。
【0049】さらにまた、放電ランプを調光点灯させる
ことができる。この場合、調光手段は問わないが、たと
えばPWM方式の調光手段を用いることができる。
【0050】ところで、放電ランプの透光性絶縁シート
が300〜400nmの波長域の全部または一部領域の
波長を透過するように構成すれば、光触媒体の活性化に
利用することができる。したがって、本発明の放電ラン
プを冷蔵庫などの照明だけでなく、庫内の消臭、抗菌に
用いるたり、照明と両用にすることができる。
【0051】請求項2の発明の放電ランプは、請求項1
記載の放電ランプにおいて、内部電極は、透光性放電容
器の両端に封装された一対の対向電極によって構成され
ていることを特徴としている。
【0052】本発明においては、上記のように透光性放
電容器の両端に、内部電極形の放電ランプに用いられて
いるのと同様な対向電極を封装して、これらを外部電極
に対する内部電極としているが、この放電ランプを点灯
するには、一対の対向電極を同電位にして、各対向電極
と外部電極との間に電圧を印加して、それらの間に放電
を生起させる。そうすると、一対の対向電極の間があた
かも導電体によって接続されているように作用して、透
光性放電ランプの全長にわたって均一な希ガス放電を発
生させることができる。
【0053】本発明において、内部電極は通常の対向電
極形の放電ランプと同様構造であることを許容するか
ら、製造設備、製造方法およびパーツをそのまま利用す
ることができるので、大幅なコストアップを避けること
ができる。
【0054】また、以下のように構成することにより、
発光量を増加させるか、発光分布を均一化させるか、お
よびまたは内部電極の近傍の明るさのちらつきを抑制す
ることができる。
【0055】1 希ガスの封入圧力をP(torr)と
した場合に、定格ランプの定格ランプ電流(mA)を外
部電極の面積(cm2)で除したランプ電流密度ID
(mA/cm2)が下式を満足する。(発光量の増加) −0.002×P+3.0816>ID>0.001×
P−0.0151 2 希ガスを100〜400torr封入する。(発光
量の増加) 3 それぞれの内部電極に対向する部分が透光性放電容
器の全周を包囲するリング状部分を形成している外部電
極を用いる。(明るさのちらつき抑制) 4 透光性放電容器の中央部の幅が両端部の幅より大き
い外部電極を用いる。
【0056】請求項3の発明の放電ランプは、請求項1
記載の放電ランプにおいて、内部電極は、少なくとも透
光性放電容器の一端に封装されて透光性放電容器の内部
のほぼ全長にわたって延在していることを特徴としてい
る。
【0057】内部電極は、その両端が透光性放電容器の
両端に封装されているか、その一端が透光性放電容器の
一端にのみ封装されている構造のいずれでもよい。そし
て、内部電極は、透光性放電容器の長手方向のほぼ全長
にわたって延在していればよい。
【0058】本発明のような内部電極を用いると、電極
が両方とも外部電極の場合に比較して一般に発光量が少
なくなるのであるが、以下のいずれかに構成することに
より、発光量を増加させることができる。
【0059】1 内部電極を板状にする。
【0060】2 内部電極をメッシュ状にする。
【0061】3 内部電極を加熱されて熱電子放射を行
うように構成する。
【0062】4 内部電極の表面に誘電体層を形成す
る。
【0063】また、内部電極は、透光性放電容器のほぼ
中心軸上を延在させるのが一般的であるが、要すれば偏
心していてもよい。なお、内部電極を湾曲させるか別部
材を溶接して、内部電極の一部を外部電極に接近させる
ことにより、始動電圧を低下させることができる。
【0064】そうして、本発明は透光性放電容器のほぼ
全長にわたって延在する内部電極を備えていることによ
り、透光性放電容器の長さに関係なく長手方向に沿って
均一な放電を得ることができる。
【0065】請求項4の発明の放電ランプ点灯装置は、
請求項1ないし3のいずれか一記載の放電ランプと;高
周波電圧を出力する高周波発生装置と;高周波発生装置
の出力を所望時に放電ランプの一対の電極間に印加させ
る第1の制御手段と;高周波発生装置の出力を一定時間
ごとに放電ランプの一対の電極間に自動的に印加させる
第2の制御手段と;を具備していることを特徴としてい
る。
【0066】本発明は、請求項1ないし3に規定する放
電ランプを点灯するための手段を規定しているが、特に
放電ランプが暗黒中に放置される場合に好適な構成を備
えている。すなわち、放電ランプの暗黒特性は、周囲温
度、消費電力および放電ランプの特性によって左右され
るが、一般に十数時間〜数十時間で発生するので、用い
る放電ランプの暗黒特性に応じて、その暗黒特性より少
ない時間を一定時間として設定するか、あるいは上記十
数時間より短い時間を一定時間として設定することによ
り、暗黒特性が現れる前に放電ランプが自動的に点灯す
るから、常時放電ランプは暗黒特性のない状態で点灯さ
せることができる。
【0067】したがって、本発明は冷蔵庫などの常時暗
黒になるとともに低温の環境で用いるのに好適である。
【0068】請求項5の発明の冷蔵庫は、冷蔵庫本体
と;冷蔵庫本体の庫内に配設された請求項1ないし3の
いずれか一記載の放電ランプと;放電ランプに高周波電
圧を印加して点灯させる高周波発生装置と;を具備して
いることを特徴としている。
【0069】そうして、本発明によれば、放電ランプが
希ガスを主体とする放電媒体により温度依存性がなく、
しかも光束立ち上がり特性が良好であるとともに、光量
も多く、外部電極の絶縁が確実であるから、庫内の結露
に対しても外部電極が絶縁不良になることもなく、さら
に万一透光性放電容器が破損したとしても透光性放電容
器の全周が透光性絶縁シートにより包囲されているか
ら、破片が飛散しないので、省エネルギーを図りながら
庫内照度を大幅に向上した冷蔵庫を得ることができる。
【0070】なお、本発明の実施に際して暗黒特性の回
避のために、請求項4に規定する放電ランプ点灯装置を
採用することができるが、これとは別に放電ランプに近
接して発光ダイオードや豆電球を配置し、これらを常時
または前記一定時間ごとに発光させることにより、暗黒
特性の発生を回避して初期電子を発生させることもでき
る。
【0071】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0072】図1は、本発明の放電ランプの第1の実施
形態を概念的に示す正面図である。
【0073】図2は、同じく拡大横断面図である。
【0074】図3は、同じく外部電極および透光性絶縁
シートの展開図である。
【0075】各図において、1は透光性放電容器、2は
蛍光体層、3は外部電極、4は内部電極、5は透光性絶
縁シート、6は外部電極リード線、7は内部電極リード
線である。
【0076】透光性放電容器1は、内径10mm、肉厚
1.0mmのホウケイ酸ガラスの細長いガラスバルブか
らなり、内面に蛍光体層2が形成されている。また、透
光性放電容器1内には、希ガスとしてキセノンが30k
Pa封入されている。
【0077】なお、図1では主として透光性放電容器1
と内部電極4と外部電極との位置関係を示すため、蛍光
体層2および透光性絶縁シート5の図示を省略してい
る。
【0078】外部電極3は、アルミニウム箔からなり、
透光性放電容器の外周面の面積の約20%の部分に対向
している。
【0079】内部電極4は、一対の冷陰極4A、4Bを
透光性放電容器1の両端に封装することによって構成さ
れている。
【0080】透光性絶縁シート5は、PBT(ポリブチ
レンテレフタレート)樹脂シートからなり、外部電極3
をラミネートしているとともに、透光性放電容器1の外
面に巻回されて透光性放電容器1の全周を包囲してい
る。
【0081】また、透光性絶縁シート5は、図3に示す
ように2枚のポリブチレンテレフタレートからなる内側
絶縁シート5aおよび外側絶縁シート5bによって予め
外部電極3を表裏から挟んでラミネートしたもの用意し
て、これを透光性放電容器1の外面に1回巻回し、さら
に巻始め部分と巻終わり部分とを重ねて接着している。
【0082】リード線6は、外部電極3から導出されて
いる。透光性絶縁シート5によって外部電極3をラミネ
ートする前に外部電極3の所定位置にリード線6を固定
しておけばよい。
【0083】図4は、本発明の放電ランプの第2の実施
形態を示す拡大横断面図である。
【0084】図において、図2と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0085】本実施形態は、透光性絶縁シート5が一枚
からなり、透光性放電容器1の外面と透光性絶縁シート
5との間で外部電極3をラミネートしている点で異な
る。
【0086】図5は、本発明の放電ランプの第3の実施
形態を示す縦断面図である。
【0087】図において、図4と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0088】本実施形態は、内部電極4が透光性放電容
器1の両端に両端が封装された金属線によって構成され
ている点で図4に示す実施形態と異なる。
【0089】すなわち、内部電極4は1.2mm径のニ
ッケル線からなり、透光性放電容器1の両端に封着され
ている。
【0090】なお、図中透光性放電容器1の内面の蛍光
体層の図示を省略している。
【0091】図6は、本発明の放電ランプの第4の実施
形態を示す縦断面図である。
【0092】図において、図5と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0093】本実施形態は、内部電極4が透光性放電容
器1の一端でのみ封着されている点で異なる。
【0094】すなわち、内部電極4は、透光性放電容器
1の一端でのみ封着されているが、透光性放電容器1の
内部を長手方向のほぼ全長にわたって延在している。
【0095】図7は、本発明の放電ランプ点灯装置の一
実施形態を示す回路図である。
【0096】図において、図1と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0097】11は高周波発生装置、12は第1の制御
手段、13は第2の制御手段である。
【0098】高周波発生装置11は、一石式トランジス
タインバータからなり、スイッチングトランジスタ11
a、出力トランス11bなどを備えている。そして、ス
イッチングトランジスタ11aのベースにスイッチング
信号を供給すると、第1および第2の制御手段12、1
3を介して直流電源(図示しない。)がスイッチングト
ランジスタ11aのコレクタ回路に接続されると、出力
トランス11bの2次巻線に正弦波の高周波交流電圧を
発生する。
【0099】出力トランス11bの2次巻線の高圧側の
端子は、内部電極4を構成している一対の冷陰極4A、
4Bに接続し、低圧側の端子は接地されて外部電極3に
接続している。
【0100】第1の制御手段12は、直流電源とスイッ
チングトランジスタ11aとの間に挿入されたスイッチ
からなり、所望時にオン操作されるように構成されてい
る。
【0101】第2の制御手段13は、第1の制御手段1
2と並列接続されたスイッチからなり、一定時間ごとに
自動的にオンするようにタイマ制御される。なお、一定
時間を放電ランプ22に暗黒特性が発生するより短い時
間に設定されている。
【0102】そうして、高周波交流電圧を放電ランプの
内部電極4および外部電極3の間に印加すると、まず最
初に冷陰極4A、4Bと、これに正対する外部電極3の
部分との間に希ガス放電が発生し、順次放電が冷陰極4
A、4Bの中間側へ広がっていき、冷陰極4A、4B間
に外部電極3との放電が連続して形成される。
【0103】第1の制御手段12をオンすると、直流電
圧が高周波発生装置11に印加されるので、上記したよ
うにして放電ランプが点灯し、反対にオフすると、高周
波が停止するので、消灯する。したがって、第1の制御
手段12は、使用者が所望時に操作されるように関係付
けることができる。
【0104】これに対して、第2の制御手段13は、自
動的に放電ランプを点灯させるので、暗黒特性回避手段
として作用する。
【0105】図8は、本発明の冷蔵庫の一実施形態を示
す正面図である。
【0106】図において、21は冷蔵庫、22は放電ラ
ンプである。
【0107】冷蔵庫21は、3つの収納空間に分割され
ている。すなわち、上部収納空間21aは冷凍室であ
る。下部収納空間21cは野菜冷蔵室である。中間収納
空間21bは主冷蔵室である。
【0108】放電ランプ22は、図1〜図3に示す放電
ランプであり、主冷蔵室21b内に配設されている。そ
して、図7に示す点灯装置を採用し、その第1の制御手
段12をドアの開放に連動してオンするように構成する
ことにより、放電ランプ22が高周波発生装置11によ
り当該室のドアの開放時に点灯する。ドアを閉止する
と、これに第1の制御手段12が連動してオフするた
め、放電ランプ22は消灯する。
【0109】また、たとえ放電ランプ22に暗黒特性が
生じるまで主冷蔵室21bのドアが閉止状態を継続した
としても、第2の制御手段13が放電ランプ22を一定
時間ごとに自動的に点灯させるので、放電ランプ22に
は暗黒特性が発生することはない。
【0110】
【発明の効果】請求項1ないし3の各発明によれば、希
ガスを主成分とする放電媒体を封入した細長い透光性放
電容器に配設する一対の電極の一方を透光性放電容器の
内部に封装した内部電極とし、他方を透光性放電容器の
外面に配設される外部電極とするに当たり、透光性絶縁
シートによりラミネートするとともに、透光性絶縁シー
トによって透光性放電容器の全周を包囲したことによ
り、外部電極の絶縁が確実になりたとえ結露を生じる冷
蔵庫などの厳しい環境下で用いても、絶縁不良になるこ
とがないとともに、万一透光性放電容器が破損しても破
片が飛散することがない放電ランプを提供することがで
きる。
【0111】請求項2の発明によれば、加えて内部電極
が透光性放電容器の両端に封装された一対の対向電極に
よって構成されていることにより、内部電極が通常の内
部電極形の放電ランプと同様構造であることを許容され
るから、製造設備、製造方法およびパーツをそのまま利
用することができるので、比較的安価な放電ランプを提
供することができる。
【0112】請求項3の発明によれば、加えて内部電極
が透光性放電容器のほぼ全長にわたって延在しているこ
とにより、透光性放電容器の長さに関係なく放電が一様
に生じる放電ランプを提供することができる。
【0113】請求項4の発明によれば、請求項1ないし
3の放電ランプに高周波発生装置が発生する高周波電圧
を所望時に印加するように制御する第1の制御手段に加
えて一定時間ごとに自動的に放電ランプに高周波電圧を
印加して点灯させる第2の制御手段を備えていることに
より、放電ランプに暗黒特性が生じないようにして、暗
黒中での使用が可能な放電ランプ点灯装置を提供するこ
とができる。
【0114】請求項5の発明によれば、請求項1ないし
3の効果を有する冷蔵庫を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放電ランプの第1の実施形態を概念的
に示す正面図
【図2】同じく拡大横断面図
【図3】同じく外部電極および透光性絶縁シートの展開
【図4】本発明の放電ランプの第2の実施形態を示す拡
大横断面図
【図5】本発明の放電ランプの第3の実施形態を示す縦
断面図
【図6】本発明の放電ランプの第4の実施形態を示す縦
断面図
【図7】本発明の放電ランプ点灯装置の一実施形態を示
す回路図
【図8】本発明の冷蔵庫の一実施形態を示す正面図
【符号の説明】
1…透光性放電容器 2…蛍光体層 3…外部電極 4…内部電極 4B…対向電極 5…透光性絶縁シート 5a…内側絶縁シート 5b…外側絶縁シート

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】細長い透光性放電容器と;透光性放電容器
    内に封入された希ガスを主体とする放電媒体と;透光性
    放電容器の内部に放電を生起させるように一方は透光性
    放電容器の外面に配設された外部電極によって構成さ
    れ、他方は透光性放電容器内に封装された内部電極によ
    って構成されている一対の電極と;透光性放電容器の外
    面において外部電極をラミネートしているとともに透光
    性放電容器の全周を包囲している透光性絶縁シートと;
    を具備していることを特徴とする放電ランプ。
  2. 【請求項2】内部電極は、透光性放電容器の両端に封装
    された一対の対向電極によって構成されていることを特
    徴とする請求項1記載の放電ランプ。
  3. 【請求項3】内部電極は、少なくとも透光性放電容器の
    一端に封装されて透光性放電容器の内部のほぼ全長にわ
    たって延在していることを特徴とする請求項1記載の放
    電ランプ。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3のいずれか一記載の放電
    ランプと;高周波電圧を出力する高周波発生装置と;高
    周波発生装置の出力を所望時に放電ランプの一対の電極
    間に印加させる第1の制御手段と;高周波発生装置の出
    力を一定時間ごとに放電ランプの一対の電極間に自動的
    に印加させる第2の制御手段と;を具備していることを
    特徴とする放電ランプ点灯装置。
  5. 【請求項5】冷蔵庫本体と;冷蔵庫本体の庫内に配設さ
    れた請求項1ないし3のいずれか一記載の放電ランプ
    と;放電ランプに高周波電圧を印加して点灯させる高周
    波発生装置と;を具備していることを特徴とする冷蔵
    庫。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101338313B1 (ko) * 2007-07-09 2013-12-09 엘지디스플레이 주식회사 외부전극형광램프 제조방법

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