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JP2000075096A - 放射性廃棄物処理装置 - Google Patents

放射性廃棄物処理装置

Info

Publication number
JP2000075096A
JP2000075096A JP10244703A JP24470398A JP2000075096A JP 2000075096 A JP2000075096 A JP 2000075096A JP 10244703 A JP10244703 A JP 10244703A JP 24470398 A JP24470398 A JP 24470398A JP 2000075096 A JP2000075096 A JP 2000075096A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
raw material
mortar
container
radioactive waste
solidified
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10244703A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyotaka Bushi
清隆 武士
Takao Kobayashi
孝雄 小林
Masami Matsuda
将省 松田
Yasuo Hattori
康雄 服部
Misoji Ebine
三十治 海老根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Nuclear Engineering Co Ltd
Hitachi Industry and Control Solutions Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Nuclear Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Engineering Co Ltd, Hitachi Ltd, Hitachi Nuclear Engineering Co Ltd filed Critical Hitachi Engineering Co Ltd
Priority to JP10244703A priority Critical patent/JP2000075096A/ja
Priority to TW88113036A priority patent/TW448451B/zh
Priority to CN 99118166 priority patent/CN1246711A/zh
Publication of JP2000075096A publication Critical patent/JP2000075096A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Feeding, Discharge, Calcimining, Fusing, And Gas-Generation Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】混練機の設置スペースが小さく、Pロート値の
安定した混練物を得る。 【解決手段】混練機7は、内部に、回転軸が連結され
た、モルタル原料材を供給するスクリューフィーダ1
4,撹拌機15及びポンプ16を有する。固化材サイロ
1からのモルタル原料材を受ける固化材供給ポッパ19
が設けられる。固化材供給ポッパ19内のモルタル原料
材が、スクリューフィーダ14によって混練機7内の混
練領域に供給される。混練領域には混練水も供給され
る。モルタル原料材と水とが撹拌機15によって混練さ
れ、モルタルが生成される。モルタルは、ポンプ16か
ら吐出され、放射性廃棄物である不燃性固体廃棄物を充
填したドラム缶31内に注入される。固化材供給ポッパ
19が設けられるので、混練機7へのモルタル原料材の
供給量のばらつきが少なくなり、混練物のPロート値は
安定化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射性廃棄物の処
理装置及びその処理方法に係り、特に固化材ペーストを
連続して生成し、放射性物質が充填されたドラム缶内に
その固化材ペーストを注入するのに好適な放射性廃棄物
の処理装置及びその処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】原子力発電所,核燃料再処理施設等の放
射性物質取扱施設では、紙屑,使用済イオン交換樹脂及
びプラスチック等の可燃性固体廃棄物、及び焼却灰,放
射性ペレット及び金属廃棄物等の不燃性固体廃棄物が発
生する。焼却灰は、可燃性固体廃棄物を焼却することに
よって生じる。金属廃棄物は、溶融処理される場合もあ
る。放射性廃棄物である不燃性固体廃棄物は、ドラム缶
に充填された後、ドラム缶内にモルタル(またはセメン
トペースト)を注入することによって固化される。モル
タルは、バッチ式の混練機内に固化材である水硬性のセ
メント,骨剤である砂及び水を供給しこれらを混練する
ことによって生成される。しかし、バッチ式の混練機
は、1個のドラム缶毎に注入に必要な量のモルタルを生
成すると固化処理に要する期間が長くなるので、複数の
ドラム缶に注入できる量のモルタルを一度に生成する。
このため、混練機が大型になり広い設置スペースを必要
とする。
【0003】特開平9−79550号公報は、ケーシング内
に、互いに連結された第1ポンプ,撹拌機及び第2ポン
プを有し、更にこれらを回転させる1つのモータを備え
た混練機を用いて、モルタルを連続的に生成し、放射性
廃棄物を充填した複数のドラム缶内にそのモルタルを順
次注入する放射性廃棄物の処理方法を記載している。第
1ポンプは、モルタルの生成に必要な所定量の砂及びセ
メントを、撹拌機が存在する混練部に連続して供給す
る。必要量の水は、混練部に注入される。特開平9−795
50 号公報に記載された混練機は、モルタルを貯えるス
ペースが極めて少なくなり、単位時間あたり砂,セメン
ト及び水の合計供給量に等しい量のモルタルを排出す
る。このため、混練機は著しく小型化される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開平9−79550号公報
に記載された混練機は、前述したように、砂及びセメン
トの供給,混練、及びモルタルの供給を行う第1ポン
プ,撹拌機及び第2ポンプが一体のユニットになってい
る。この混練機は、砂,セメント及び水の供給を連続し
て受け、生成したモルタルを連続して排出する。
【0005】放射性廃棄物である不燃性固体廃棄物を充
填したドラム缶内にモルタルを注入するためには、モル
タルの流動性を管理する必要がある。モルタルの管理項
目としては、モルタルのPロート値が知られており、こ
のPロート値を所定範囲にすることが知られている。所
定形状のロート内に充填された設定量のモルタルがロー
トから全量排出されるまでに要する時間を、Pロート値
という。Pロート値の許容範囲は、16〜50秒であ
る。
【0006】特開平9−79550号公報に記載された混練機
では、混練水供給源の圧力変動、及び砂及びセメントの
供給量のばらつきに起因して、生成されたモルタルのP
ロート値は許容範囲を場合によっては逸脱する可能性も
あり、Pロート値の安定したモルタルが得られない。
【0007】本発明の目的は、混練機の設置スペースが
小さく、Pロート値の安定した混練物が得られる放射性
廃棄物処理装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する第
1発明の特徴は、回転により固化材を供給する固化材供
給手段、前記固化材供給手段に連結され、水、及び前記
固化材供給手段から吐出される前記固化材を混練する撹
拌手段、及びこの混練により生成された流動状の混練物
を排出するポンプを内蔵する混練機と、前記撹拌機内の
前記撹拌手段が配置される部分に前記水を供給する手段
と、前記固化材が充填される固化材充填容器と、前記固
化材充填容器から前記固化材を受け、前記固化材供給手
段にこの固化材を供給する中間容器と、前記ポンプから
排出された前記混練物を、放射性廃棄物が充填された容
器内に導く管路とを備えたことにある。
【0009】上記の目的を達成する第2発明の特徴は、
前記中間容器内の固化材のレベルを検出するレベル計
と、このレベル計の出力に基づいて、前記固化材充填手
段から前記中間容器への前記固化材の供給量を制御する
制御手段とを備えたことにある。
【0010】上記の目的を達成する第3発明の特徴は、
前記中間容器の重量を測定する手段と、前記重量測定手
段の出力に基づいて、前記固化材充填手段から前記中間
容器への前記固化材の供給量を制御する制御手段とを備
えたことにある。
【0011】上記の目的を達成する第4発明の特徴は、
回転によりモルタル原料材を供給する原料材供給手段、
前記原料材供給手段に連結され、水、及び前記原料材供
給手段から吐出される前記モルタル原料材を混練する撹
拌手段、及びこの混練により生成された流動状の混練物
を排出するポンプを内蔵する混練機と、前記撹拌機内の
前記撹拌手段が配置される部分に前記水を供給する手段
と、前記モルタル原料材が充填される原料材充填容器
と、前記原料材充填容器から前記モルタル原料材を受
け、前記原料材供給手段にこのモルタル原料材を供給す
る中間容器と、前記ポンプから排出された前記混練物
を、放射性廃棄物が充填された容器内に導く管路とを備
えたことにある。
【0012】上記の目的を達成する第5発明の特徴は、
前記中間容器内の前記モルタル原料材のレベルを検出す
るレベル計と、このレベル計の出力に基づいて、前記原
料材充填手段から前記中間容器への前記モルタル原料材
の供給量を制御する制御手段とを備えたことにある。
【0013】上記の目的を達成する第6発明の特徴は、
前記中間容器の重量を測定する手段と、前記重量測定手
段の出力に基づいて、前記原料材充填手段から前記中間
容器への前記モルタル原料材の供給量を制御する制御手
段とを備えたことにある。
【0014】上記の目的を達成する第7発明の特徴は、
前記ポンプから排出された前記混練物のPロート値に基
づいて、前記撹拌機内の前記撹拌手段が配置される部分
への前記水の供給量を制御する制御手段を備えたことに
ある。
【0015】上記の目的を達成する第8発明の特徴は、
回転により固化材を供給する固化材供給手段、前記固化
材供給手段に連結され、水、及び前記固化材供給手段か
ら吐出される前記固化材を混練する撹拌手段、及びこの
混練により生成された流動状の混練物を排出するポンプ
を内蔵する混練機と、前記撹拌機内の前記撹拌手段が配
置される部分に前記水を供給する手段と、前記固化材が
充填される固化材充填容器と、前記固化材充填容器から
前記固化材を受ける中間容器と、前記中間容器から前記
固化材供給手段にこの固化材を供給する第1管路と、前
記第1管路に設けられた開閉手段と、前記ポンプから排
出された前記混練物を、放射性廃棄物が充填された容器
内に導く第2管路と、前記第2管路に設けられた第2開
閉手段と、前記混練機内の洗浄によって生じる流動状の
洗浄排出物を前記第2管路から受け入れる洗浄排出物受
け容器とを備えたことにある。
【0016】上記の目的を達成する第9発明の特徴は、
回転によりモルタル原料材を供給する原料材供給手段、
前記原料材供給手段に連結され、水、及び前記原料材供
給手段から吐出される前記モルタル原料材を混練する撹
拌手段、及びこの混練により生成された流動状の混練物
を排出するポンプを内蔵する混練機と、前記撹拌機内の
前記撹拌手段が配置される部分に前記水を供給する手段
と、前記モルタル原料材が充填される原料材充填容器
と、前記原料材充填容器から前記モルタル原料材を受け
る中間容器と、前記中間容器から前記原料材供給手段に
このモルタル原料材を供給する第1管路と、前記第1管
路に設けられた開閉手段と、前記ポンプから排出された
前記混練物を、放射性廃棄物が充填された容器内に導く
第2管路と、前記第2管路に設けられた第2開閉手段
と、前記混練機内の洗浄によって生じる流動状の洗浄排
出物を前記第2管路から受け入れる洗浄排出物受け容器
とを備えたことにある。
【0017】上記の目的を達成する第10発明の特徴
は、前記固化材供給手段が位置する前記混練機内の部分
に乾燥空気及び温風のいずれかを供給する手段と、前記
混練機に接続されて前記乾燥空気または前記温風を排出
する手段とを備えたことにある。
【0018】上記の目的を達成する第11発明の特徴
は、前記排出物受け容器内の流動物が供給され、この流
動物から固形物を除去する固形物除去手段と、前記固形
物除去手段から排出された液体を前記排出物受け容器に
導く手段とを備えたことにある。
【0019】上記の目的を達成する第12発明の特徴
は、前記第2管路に接続されて、前記ポンプを通過した
洗浄排出物を前記撹拌機内の前記撹拌手段が配置される
部分に戻す洗浄排出物循環管路を備えたことにある。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の好適な一実施例である放
射性廃棄物処理装置を、図1を用いて以下に説明する。
本実施例の放射性廃棄物処理装置は、固化材サイロ1,
固化材供給ポッパ19,混練機7及び洗浄水循環配管2
9を備える。モーター3によって駆動されるスクリュー
フィーダ2が固化材サイロ1内に設けられる。固化材サ
イロ1は、水硬性固化材であるセメントと骨材である砂
とを設定された比率で混合したモルタル原料材を内部に
貯える容器である。混練機7は、混練部8及びモルタル
供給部9を有する。混練部8は、内部に、モルタル原料
材を供給するスクリューフィーダ14、及び撹拌機15
を回転可能に設置している。スクリューフィーダ14及
び撹拌機15は、回転軸が連結(または一体化)され、
混練部8の外部に設けられたモーター17によって回転
される。モルタル供給部9は、混練部8の端部に設置さ
れ、内部にポンプ16を有する。ポンプ16の回転軸は
撹拌機15の回転軸に連結されている。バルブ55を有
する乾燥空気供給管10は、混練部8のスクリューフィ
ーダ14を設置している部分に接続される。乾燥空気供
給管10は、図示されていない乾燥空気供給機(空気加
熱器及びブロアを備える)にも接続される。バルブ56
を有する乾燥空気排出管11は混練部8の撹拌機15が
位置する部分に接続される。
【0021】固化材供給ポッパ19は、管路57によっ
てスクリューフィーダ2の出口部に接続される。固化材
供給ポッパ19の容積は、20リットル程度であり、固
化材サイロ1の容積に比べてかなり小さい。スクリュー
フィーダ4が固化材供給ポッパ19の出口部に設けられ
る。レベル計12が固化材供給ポッパ19に設置され
る。管路58が、スクリューフィーダ4と、混練機7の
スクリューフィーダ14を設置している部分とを接続す
る。流量計5及び開閉バルブ6が管路58に設けられ
る。混練水供給配管25が混練部8の撹拌機15を設置
している部分に連絡される。流量調節弁22,流量計2
3及び開閉弁24が、混練水供給配管25に設けられ
る。
【0022】モルタルを導く配管28がモルタル供給部
9に接続される。配管28はモルタル充填装置30に接
続される。Pロート計測器20が配管28に設置され
る。レベル計35がモルタル充填装置30に設置されて
いる。2つの三方弁26及び27が配管28に設けられ
る。洗浄水循環配管29は、三方弁26と混練部8の撹
拌機15を設置している部分とを連絡する。モルタルサ
ンプリング配管59は配管28に接続される。バルブ6
0がモルタルサンプリング配管59に設けられる。三方
弁27に接続される配管37は、洗浄水タンク36に連
絡される。撹拌機38が洗浄水タンク36内に設けられ
る。
【0023】洗浄水を供給する配管40は、洗浄水タン
ク36と、三方弁26と三方弁27との間の配管28と
を連絡する。洗浄水ポンプ39が配管39に設けられ
る。配管40に接続される配管41は、混練部8の撹拌
機15を設置している部分でスクリューフィーダ14側
に接続される。開閉弁42が配管41に設けられる。配
管40に接続される配管43は、混練部8の撹拌機15
を設置している部分でモルタル供給部9側に接続され
る。開閉弁44が配管43に設けられる。配管40に接
続される配管45は、洗浄水循環配管29に接続され
る。開閉弁46が配管45に設けられる。砂分離器47
は、配管48によって配管40に接続され、配管40に
よって洗浄水タンク36に連絡される。開閉弁61が配
管48に設けられる。開閉弁62を有する配管50は、
砂分離器47の底部に接続され、砂受容器(ドラム缶)
51にも接続される。砂受容器51内の上澄水を排出す
る配管52が洗浄水タンク36に連絡される。混練水供
給配管25に接続されて開閉弁61及び64を有する配
管54は、洗浄水タンク36に接続される。開閉弁61
と開閉弁64との間で配管54に接続される配管62
は、洗浄水ポンプ39に接続される。配管62には開閉
弁63が設けられる。開閉弁65が洗浄水ポンプ39よ
り上流で配管40に設けられる。
【0024】本実施例では、モルタル充填装置30が管
理区域内に設置される。管理区域には、モルタル充填装
置30以外に、ドラム缶搬送装置32,リフター33及
び監視用テレビカメラ34が設置される。管理区域と非
管理区域は、隔壁(図示せず)にて完全に隔離されてい
る。配管28は、三方弁27とモルタル充填装置30と
の間で上記の隔壁を貫通する。この隔壁と三方弁27と
の間で、隔離弁(図示せず)が配管28に設けられる。
図1に示す構成のうち、上記した管理区域に設置される
機器以外の構成は、非管理区域に設置される。
【0025】本実施例におけるモルタルのドラム缶31
内への注入について説明する。放射性廃棄物である不燃
性固体廃棄物が充填されたドラム缶31は、ドラム缶搬
送装置32によってモルタル充填装置30の下方まで移
送される。モルタル充填装置30の下方に位置するドラ
ム缶31は、リフター33によって上昇され、モルタル
充填装置30に装着される。すなわち、モルタル充填装
置30はドラム缶31の上端部に装着される。モルタル
充填装置30の装着の様子は、監視用テレビカメラ34
で撮影され、モニタテレビ(図示せず)で監視される。
ドラム缶31内への不燃性固体廃棄物の充填は、管理区
域内の別の場所で行われる。
【0026】モルタル注入時には、バルブ55,56は
閉止され、開閉弁42,43,46も閉じられている。
三方弁26及び27は、モルタル供給部9とモルタル充
填装置30とを連絡するように開いている。開閉バルブ
6及び開閉弁24は開いている。固化材サイロ1内のモ
ルタル原料材(セメントと砂との混合物)は、スクリュ
ーフィーダ2の回転によって管路57内に排出され、固
化材供給ポッパ19内に導かれる。スクリューフィーダ
4の回転によって、固化材供給ポッパ19内のモルタル
原料材は、管路58内に排出される。
【0027】モーター17の駆動によって、スクリュー
フィーダ14,撹拌機15及びポンプ16が回転され
る。管路58内のモルタル原料材は、スクリューフィー
ダ14によって混練部8内の混練領域に供給される。混
練水は混練水供給配管25より混練部8内の混練領域に
供給される。この混練領域において、撹拌機15の回転
によりセメント,砂及び水が混練されてモルタルが生成
される。スクリューフィーダ14によるモルタル原料材
の連続供給によって、混練領域内でモルタルが連続して
生成される。このモルタルは、モルタル供給部9に送ら
れ、ポンプ16によって配管28内に連続して供給され
る。このモルタルの供給量は、単位時間当りにおいて、
モルタル原料材及び水の混練領域への供給量と同量であ
る。モルタルは、ポンプ16の駆動により配管28内を
流動し、放射性廃棄物である不燃性固体廃棄物が充填さ
れたドラム缶31内に注入される。レベル計35はドラ
ム缶31内に注入されたモルタルのレベルを測定する。
レベル計35で測定されたレベルが設定レベルに達した
とき、このドラム缶31へのモルタルの注入が停止され
る。モルタルの注入が終了したドラム缶31は、リフタ
ー33の下降によってモルタル充填装置30から外さ
れ、ドラム缶搬送装置32によって図1の右側に移送さ
れる。時たま開閉弁60を開いて、配管28内を流動す
るモルタルを、モルタルサンプリング配管59を通して
サンプリングする。このモルタルを分析することによっ
て、ドラム缶31に注入するモルタルの性状を知ること
ができる。ポンプ16からモルタルが連続して排出され
るので、ドラム缶31へのモルタルの注入を停止するた
めには、図示されていないが、以下の構成を設けると良
い。すなわち、もう1つのモルタル充填装置(他のモル
タル充填装置という)が設けられる。上記の隔壁とモル
タル充填装置30との間で三方弁aが配管28に設けら
れる。この三方弁の1つの開口には他のモルタル充填装
置に接続される配管が接続される。ドラム缶31へのモ
ルタルの注入終了前に、ドラム缶31と同様にして、放
射性廃棄物である不燃性固体廃棄物が充填された他のド
ラム缶が他のモルタル充填装置に装着されている。ドラ
ム缶31内のモルタルのレベルが設定レベルに達したと
き、三方弁aを回転させてモルタルを他のドラム缶に導
くようにする。ドラム缶31内のモルタルの注入が停止
され、他のドラム缶へのモルタルの注入が行われる。こ
のため、混練機7によるモルタルの生成を中断する必要
がなくなり、モルタルの連続生成が可能である。もし、
他のモルタル充填装置を設けないと、ドラム缶31を下
降している間、このドラム缶31内にモルタルが供給さ
れてドラム缶31からモルタルが溢れてしまう。更に、
ドラム缶31をモルタル充填装置30の下方から右側に
移動し、新たなドラム缶31をモルタル充填装置30の
下方に移動するまでの間に、配管28から排出されるモ
ルタルがリフター33上に落下する。これらの問題は、
他のモルタル充填装置を設けることによって解消でき
る。
【0028】本実施例によれば、混練機7は、モルタル
を貯えるスペースが極めて少なくなり、著しく小型化さ
れる。混練機7の設置スペースが減少される。また、本
実施例の装置の大部分は非管理区域に配置されるので、
作業員の被曝の危険性がなく保守点検が極めて容易とな
る。更に、本実施例によれば、モルタルの連続生成及び
複数のドラム缶31への連続注入が可能になり、生成さ
れるモルタルの性状を安定化できる。
【0029】モルタル原料材の投入による固化材サイロ
1内におけるモルタル原料材レベルの上昇、モルタル原
料材の管路57への排出による固化材サイロ1内におけ
るモルタル原料材レベルの低下が容積の大きな固化材サ
イロ1内で生じることによって、固化材サイロ1内から
管路57内へのスクリューフィーダ2によるモルタル原
料材の供給量にばらつきが生じる。固化材サイロ1から
混練機7に、直接、モルタル原料材を供給した場合に
は、モルタル原料材の供給量のばらつきに起因して生成
されるモルタルのPロート値が安定しなくなりその許容
範囲(16〜50秒)から外れる場合もあることが、発
明者等の検討により判明した。この問題を解消するため
に、本実施例では、固化材サイロ1の下流に固化材サイ
ロ1よりも容積が小さい中間ホッパである固化材供給ポ
ッパ19を設けて、固化材サイロ1から供給されるモル
タル原料材を固化材供給ポッパ19に一旦受けて固化材
供給ポッパ19から混練機7にモルタル原料材を供給す
るようにした。固化材サイロ1からのモルタル原料材の
供給量のばらつきが固化材供給ポッパ19によって緩和
され、固化材供給ポッパ19から混練機7へのモルタル
原料材の供給量のばらつきが少なくなる。このため、混
練機7で生成されるモルタルのPロート値は許容範囲内
に入る。
【0030】特に、本実施例では、固化材供給ポッパ1
9内のモルタル原料材のレベルをレベル計12によって
測定し、測定されたレベルが制御器13に伝えられる。
制御器13は、レベルの測定値と設定レベルとの偏差が
零になるようにモーター3の回転速度を制御する。制御
器13は、レベルの測定値が設定レベルよりも小さいと
きにはスクリューフィーダ2を回転させるモーター3の
回転速度を増加させて固化材サイロ1から固化材供給ポ
ッパ19に供給するモルタル原料材量を増加させる。逆
に、制御器13は、レベルの測定値が設定レベルよりも
大きいときにはスクリューフィーダ2を回転させるモー
ター3の回転速度を減少させて固化材サイロ1から固化
材供給ポッパ19に供給するモルタル原料材量を減少さ
せる。このため、固化材供給ポッパ19内のモルタル原
料材のレベルの変動がより少なくなり、混練機7へのモ
ルタル原料材の供給量のばらつきが極めて少なくなる。
混練機7で生成されるモルタルのPロート値の変動も3
0〜35秒と極めて小さくなる。
【0031】Pロート計測器20は、前述した所定形状
のロートと、配管28に接続されてバルブを有し、この
ロートに配管28内のモルタルを導く管路と、ロートの
重量を計測するロードセルと、タイマーを備える。配管
28内を流動するモルタル(混練機7で生成されたモル
タル)のPロート値を測定するとき、そのバルブを開い
て配管28内のモルタルを設定量だけロート内に供給す
る。このモルタルはロートの底部から排出される。ロー
ドセルは、ロートの重量を計測する。タイマーは、ロー
ドセルの計測値が設定量のモルタルがロート内に充填さ
れたときの重量を示すときからモルタルが全量排出され
てロートの重量を示すときまでに要する時間を計測す
る。この時間がPロート値である。計測されたPロート
値が制御器21に入力される。制御器21は、Pロート
値の測定値が設定Pロート値よりも小さいときには流量
調節弁22の開度を減少させて混練部8に供給する水の
量を減少させる。逆に、制御器21は、Pロート値の測
定値が設定Pロート値よりも大きいときには流量調節弁
22の開度を増加させて混練部8に供給する水の量を増
加させる。
【0032】本実施例は、前述のように、固化材供給ポ
ッパ19を設け、固化材供給ポッパ19内のモルタル原
料材のレベルを制御して、混練機7へのモルタル原料材
の供給量の変動が極めて少なくなるので、Pロート値の
測定値に基づいた流量調節弁22を制御するという簡単
な制御で、モルタルのPロート値を調節できる。本実施
例では制御器21が流量調節弁22の開度を制御してい
るが、流量調節弁22の替りにスクリューフィーダ4を
回転させるモーターの回転速度を制御器21を用いて制
御してもよい。この場合も、流量調節弁22の開度を制
御する場合と同様な効果を生じる。
【0033】1日に発生する本数の、不燃性固体廃棄物
が充填されたドラム缶31へのモルタルの注入が終了し
たとき、モーター17の駆動が停止されて、開閉バルブ
6及び上記した隔離弁が閉じられる。更に、三方弁26
が回転されて、モルタル供給部9と洗浄水循環配管29
とが連絡される。開閉弁42,44,46,61及び6
3が開かれる。バルブ55及び56、及び開閉弁64及
び65は閉止されたままである。このような状態で、混
練機7等内の洗浄が行われる。
【0034】この洗浄作業について説明する。洗浄水タ
ンク36内には、配管54より洗浄水が供給されて充填
されている。洗浄水ポンプ39が駆動される。配管54
及び62を介して洗浄水が洗浄水ポンプ39に流入し、
洗浄水ポンプ39より洗浄水が配管40内に吐出され
る。洗浄水は、配管41及び43より混練部8内に供給
され、配管45より洗浄水循環配管29内に供給され
る。三方弁26と開閉バルブ6との間で管路58,混練
機7及び洗浄水循環配管29内が洗浄水で満たされる。
その後、洗浄水ポンプ39が停止され、開閉弁42,4
4及び46が閉鎖される。混練部8内のスクリューフィ
ーダ14が設置される部分に残存するモルタル原料材及
び管路58の開閉バルブ6より下流側の部分に残存する
モルタル原料材も、満水状態になることによって流動性
が向上する。モーター17を駆動してスクリューフィー
ダ14,撹拌機15及びポンプ16を回転させる。ポン
プ16から吐出された液状流体(セメント,砂及び洗浄
水を含む)が、洗浄水循環配管29,混練部8及びモル
タル供給部9を循環する。スクリューフィーダ14及び
撹拌機15の回転によって、撹拌機15の表面、及び混
練部8の内面に付着したモルタルも取り除かれ、更にス
クリューフィーダ14が設置される部分に残存するモル
タル原料材及び管路58の開閉バルブ6より下流側の部
分に残存するモルタル原料材も取り除かれる。所定時間
経過後、三方弁27を回転して三方弁26と洗浄水タン
ク36とを連絡させる。そして、三方弁26を回転させ
てモルタル供給部9と三方弁27とを連絡させる。ポン
プ16から排出された液状流体は、配管37を経て洗浄
水タンク36に排出される。
【0035】更に洗浄する必要がある場合には、三方弁
26を回転させてモルタル供給部9と洗浄水循環配管2
9と再度連絡して開閉弁42,44及び46を開き、洗
浄水ポンプ39を駆動する。そして、三方弁26から開
閉バルブ6の間を再度満水にする。洗浄水ポンプ39を
停止して、開閉弁42,44及び46を閉鎖する。前述
したようにモーター17を駆動し洗浄水を洗浄水循環配
管29を通して循環させる。三方弁26を回転させて混
練機7内の洗浄水を配管37より洗浄水タンク36に排
出する。洗浄水循環配管29内の洗浄水は、三方弁26
を回転させて洗浄水循環配管29と三方弁27を連絡す
ることにより、洗浄水タンク36に排出される。受入れ
た液状流体に含まれたセメントが、洗浄水タンク36の
底部に沈降して硬化しないように撹拌機38が所定時間
回転される。
【0036】混練機7内の洗浄後、隔離弁を開き、モル
タル充填装置30に空のドラム缶31を装着する。三方
弁26及び27を回転させて、モルタル供給部9とモル
タル充填装置30とを連絡させる。開閉弁42を開き、
洗浄水ポンプ39を駆動する。配管41から混練機7内
に所定量の洗浄水を供給してモーター17を回転させ
る。ポンプ16から吐出された洗浄水は、配管28を通
ってドラム缶31内に排出される。この操作によって、
配管28の三方弁27より下流側部分が洗浄される。洗
浄終了後に隔離弁を閉じる。
【0037】洗浄が終了した後、開閉弁63を閉鎖し開
閉弁64を開く。配管54を通して洗浄水タンク36内
に水が供給される。水を必要量供給した後、開閉弁64
を閉じる。これによって、洗浄水タンク36内に受入れ
た液状流体が希釈され、セメントの濃度が低下する。セ
メント受入れた液状流体に含まれたセメントが、洗浄水
タンク36の底部に沈降してそのまま硬化しないように
撹拌機38を所定時間回転する。
【0038】洗浄が終了した後、バルブ55及び56を
開く。乾燥空気供給機23で生成された温風(または乾
燥空気)が、乾燥空気供給管10から混練部8内に供給
される。この温風は混練部8内を通って乾燥空気排出管
11に流出する。温風空気の供給によって、洗浄により
濡れた混練部8の内面、スクリューフィーダ14,撹拌
機15、及び管路58の開閉バルブ6より下流側の部分
が、乾燥される。乾燥の終了によって洗浄作業が完全に
終了する。
【0039】混練機洗浄パン53は、混練機7を分解し
て洗浄する際に落下する洗浄水を受けるものである。こ
の洗浄水は、洗浄水タンク36に導かれる。
【0040】本実施例は、三方弁26から開閉バルブ6
の間を満水にしてスクリューフィーダ14,撹拌機15
を回転させるので、撹拌機15等に付着しているモルタ
ルを効率良く洗浄でき、しかもスクリューフィーダ14
が設置される部分に残存するモルタル原料材及び管路5
8の開閉バルブ3より下流側の部分に残存するモルタル
原料材も取り除くことができる。本実施例は、洗浄水循
環配管29を介して洗浄水等を循環させるので、洗浄水
の使用量を低減でき、洗浄期間も短縮できる。また、開
閉バルブ6を設けてこのバルブを洗浄時に閉じるので、
管路58の開閉バルブ6より上流側部分にあるセメント
が水を吸って硬化することを防止でき、洗浄によって無
駄に捨てられるモルタル原料材量が減少する。洗浄によ
り無駄に捨てられるモルタル原料材量を少なくし、管路
58内の乾燥を効率良く行うためにも、開閉バルブ6
は、混練部8の近くに設置することが望ましい。
【0041】本実施例は、洗浄後に、乾燥空気を混練部
8内に供給して乾燥するので、次の日にモルタルを作成
するときに固化材サイロ1からモルタル原料材を混練部
8内に供給しても、セメントが管路58の開閉バルブ6
より下流側の部分及びスクリューフィーダ14に水分に
より付着し硬化することはない。
【0042】本実施例は、開閉弁62及び63を閉じた
まま開閉弁61及び65を開く。この状態で、洗浄水ポ
ンプ39を駆動する。洗浄水タンク36内のセメント及
び砂を含む水が、配管48を通して砂分離器47に供給
される。砂分離器47は、サイクロン型の分離器であ
る。砂分離器47は、水から砂を分離する。砂を分離さ
れたセメントを含む水は、砂分離器47から配管49を
通して洗浄水タンク36に戻される。開閉弁62を定期
的に開いて分離した砂を砂分離器47から砂受容器51
に排出する。砂受容器51が砂等で満たされると、空の
砂受容器と交換される。洗浄水タンク36内の砂の量が
減少するので、上澄タンクを別に設ける必要がなくて設
備が簡素化され、また洗浄水タンク36の容量も低減で
きる。砂分離器47を設けない場合には、洗浄水タンク
以外に洗浄水タンク内の上澄水を受ける上澄水タンクを
設ける必要があり、設備が大型化する。洗浄水タンク
も、砂を貯蔵する必要があるので、容積が大きくなる。
上澄水タンク内の上澄水が洗浄水として用いられる。
【0043】以上述べた実施例において、モルタルの生
成について述べたが、図1の構成は、セメントペースト
の生成にも適用できる。すなわち、混練機7でセメント
ペーストを生成できる。この場合には、セメントを固化
材サイロ1内に充填する。このセメントをスクリューフ
ィーダ14により混練部8の混練領域内に供給して、撹
拌機15により、セメント及び水を混練してセメントペ
ーストとし、モルタル供給部9より排出する。排出され
たセメントペーストは、配管28を通って不燃性固体廃
棄物が充填されたドラム缶31内に注入される。セメン
トペーストを生成する場合には、レベル計12は固化材
供給ポッパ19内のセメントのレベルを計測し、Pロー
ト計測器20はポンプ16から排出されたセメントペー
ストのPロート値を計測する。この場合も、制御器13
及び21はモルタルの生成の場合と同じ機能を発揮す
る。セメントペーストを注入する場合においても、混練
機7等の内部の洗浄は、前述のモルタルの生成の場合と
同様に行われる。
【0044】Pロート計測器20としては、前述したも
の以外に、撹拌機のトルク計測、またはモルタルの粘度
計測を行うものを使用することが可能である。まず、撹
拌機のトルク計測を詳細に説明する。トルク計測は、ロ
ート内に撹拌機を設置し、ロート内のモルタルを撹拌機
で撹拌しながら撹拌機を回転させるモーターのトルクを
計測する。この場合には、トルクとPロート値との関係
を予め計測しこの関係を制御器21に記憶させておく必
要がある。トルクの測定値が制御器21に入力されて上
記の関係からPロート値を求め、このPロート値に基づ
いて流量調節弁22を制御する。次に、モルタルの粘度
計測について説明する。この場合は、Pロート計測器2
0として粘度計を用いる。粘度計はモルタルの粘度を測
定し、この測定値を制御器21に伝える。粘度計の場合
も、モルタルの粘度とPロート値との関係を予め計測し
この関係を制御器21に記憶させておく必要がある。
【0045】固化材供給ポッパ19に設けたレベル計1
2の替りに、固化材供給ポッパ19にロードセルを設け
ても、レベル計12の場合と同様に制御器13を用いて
固化材供給ポッパ19内のモルタル原材料のレベルを制
御することができる。すなわち、そのモルタル原材料の
レベルが一定であればロードセルで計測される固化材供
給ポッパ19の重量も一定である。ロードセルで計測さ
れた固化材供給ポッパ19の重量が制御器13内に伝え
られる。制御器13がその重量に基づいてモーター3の
回転速度を制御する。
【0046】
【発明の効果】第1発明によれば、混練機が、回転によ
り固化材を供給する固化材供給手段、固化材供給手段に
連結され、水、及び固化材供給手段から吐出される固化
材を混練する撹拌手段、及びこの混練により生成された
流動状の混練物を排出するポンプを内蔵しているので、
生成された混練物を連続的に排出し、混練機内での混練
物を貯えるスペースが極めて少なくなり、混練機が著し
く小型化される。このため、混練機の設置スペースが減
少される。また、第1発明は、固化材充填容器から固化
材を受けて、固化材供給手段にその固化材を供給する中
間容器を設けているので、固化材充填容器からの固化材
の供給量のばらつきが中間容器によって緩和され、混練
機へ固化材の供給量のばらつきが少なくなる。このた
め、混練機で生成される混練物のPロート値は安定化さ
れる。
【0047】第2発明によれば、中間容器内の固化材の
レベルの測定値に基づいて、固化材充填手段から中間容
器への固化材の供給量を制御するので、中間容器内の固
化材のレベルの変動がより少なくなり、混練機への固化
材供給量の変動が極めて少なくなる。このため、混練物
のPロート値の変動が極めて小さくなる。
【0048】第3発明によれば、中間容器の重量の測定
値に基づいて、固化材充填手段から中間容器への固化材
の供給量を制御するので、第2発明と同様に、中間容器
内の固化材量の変動がより少なくなり、混練物のPロー
ト値の変動が極めて小さくなる。
【0049】第4発明によれば、混練機が、回転により
モルタル原料材を供給する原料材供給手段、原料材供給
手段に連結され、水、及び原料材供給手段から吐出され
るモルタル原料材を混練する撹拌手段、及びこの混練に
より生成された流動状の混練物を排出するポンプを内蔵
しているので、第1発明と同様に混練機が著しく小型化
され、混練機の設置スペースが減少される。また、第4
発明は、原料材充填容器からモルタル原料材を受けて、
原料材供給手段にそのモルタル原料材を供給する中間容
器を設けているので、原料材充填容器からのモルタル原
料材の供給量のばらつきが中間容器によって緩和され、
第1発明と同様に混練機で生成される混練物のPロート
値は安定化される。
【0050】第5発明によれば、前記中間容器内のモル
タル原料材のレベル測定値に基づいて、原料材充填手段
から中間容器へのモルタル原料材の供給量を制御するの
で、中間容器内のモルタル原料材のレベルの変動がより
少なくなり、第2発明と同様に混練物のPロート値の変
動が極めて小さくなる。
【0051】第6発明によれば、前記中間容器の重量の
測定値に基づいて、中間容器へのモルタル原料材の供給
量を制御するので、第5発明と同様に、中間容器内のモ
ルタル原料材量の変動がより少なくなり、混練物のPロ
ート値の変動が極めて小さくなる。
【0052】第7発明によれば、ポンプから排出された
混練物のPロート値に基づいて、撹拌機内の撹拌手段が
配置される部分への水の供給量を制御するので、簡単な
制御で混練物のPロート値を調節できる。
【0053】第8発明及び第9発明によれば、混練機内
の洗浄時に第1及び第2開閉手段を閉鎖するので、混練
機内に洗浄水を供給しても、洗浄水が第1開閉手段より
も上流側に達することはない。従って、無駄に捨てられ
る固化材量が減少する。また、洗浄作業の実施により、
混練機内での閉塞を防止できる。
【0054】第10発明によれば、洗浄後に乾燥空気及
び温風のいずれかが混練機内に供給されるので、固化材
供給手段が乾燥される。このため、混練物の生成のため
に固化材を固化材供給手段に供給しても固化材が固化材
供給手段に付着して硬化することを防止できる。
【0055】第11発明によれば、排出物受け容器内の
流動物が供給され、この流動物から固形物を除去する固
形物除去手段を備えるので、排出物受け容器内で固形物
と固化材とが混合した状態で硬化する可能性が極めて少
なくなる。
【0056】第12発明によれば、洗浄排出物循環管路
により洗浄排出物を循環されるので、洗浄に要する水の
量を少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な一実施例である放射性廃棄物処
理装置の構成図である。
【符号の説明】
1…固化材サイロ、2,4,14…スクリューフィー
ダ、3…モーター、7…混練機、8…混練部、9…モル
タル供給部、10…乾燥空気供給管、12…レベル計、
13,21…制御器、15…撹拌機、16…ポンプ、1
9…固化材供給ポッパ、20…Pロート計測器、22…
流量調節弁、25…混練水供給配管、26,27…三方
弁、29…洗浄水循環配管、30…モルタル充填装置、
31…ドラム缶、36…洗浄水タンク、39…洗浄水ポ
ンプ、47…砂分離器、51…砂受容器。
フロントページの続き (72)発明者 武士 清隆 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 小林 孝雄 茨城県日立市幸町三丁目2番1号 日立エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 松田 将省 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 服部 康雄 茨城県日立市幸町三丁目2番2号 日立ニ ュークリアエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 海老根 三十治 茨城県日立市幸町三丁目2番2号 日立ニ ュークリアエンジニアリング株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転により固化材を供給する固化材供給手
    段、前記固化材供給手段に連結され、水、及び前記固化
    材供給手段から吐出される前記固化材を混練する撹拌手
    段、及びこの混練により生成された流動状の混練物を排
    出するポンプを内蔵する混練機と、前記撹拌機内の前記
    撹拌手段が配置される部分に前記水を供給する手段と、
    前記固化材が充填される固化材充填容器と、前記固化材
    充填容器から前記固化材を受け、前記固化材供給手段に
    この固化材を供給する中間容器と、前記ポンプから排出
    された前記混練物を、放射性廃棄物が充填された容器内
    に導く管路とを備えたことを特徴とする放射性廃棄物処
    理装置。
  2. 【請求項2】前記中間容器内の固化材のレベルを検出す
    るレベル計と、このレベル計の出力に基づいて、前記固
    化材充填手段から前記中間容器への前記固化材の供給量
    を制御する制御手段とを備えた請求項1の放射性廃棄物
    処理装置。
  3. 【請求項3】前記中間容器の重量を測定する手段と、前
    記重量測定手段の出力に基づいて、前記固化材充填手段
    から前記中間容器への前記固化材の供給量を制御する制
    御手段とを備えた請求項1の放射性廃棄物処理装置。
  4. 【請求項4】回転によりモルタル原料材を供給する原料
    材供給手段、前記原料材供給手段に連結され、水、及び
    前記原料材供給手段から吐出される前記モルタル原料材
    を混練する撹拌手段、及びこの混練により生成された流
    動状の混練物を排出するポンプを内蔵する混練機と、前
    記撹拌機内の前記撹拌手段が配置される部分に前記水を
    供給する手段と、前記モルタル原料材が充填される原料
    材充填容器と、前記原料材充填容器から前記モルタル原
    料材を受け、前記原料材供給手段にこのモルタル原料材
    を供給する中間容器と、前記ポンプから排出された前記
    混練物を、放射性廃棄物が充填された容器内に導く管路
    とを備えたことを特徴とする放射性廃棄物処理装置。
  5. 【請求項5】前記中間容器内の前記モルタル原料材のレ
    ベルを検出するレベル計と、このレベル計の出力に基づ
    いて、前記原料材充填手段から前記中間容器への前記モ
    ルタル原料材の供給量を制御する制御手段とを備えた請
    求項4の放射性廃棄物処理装置。
  6. 【請求項6】前記中間容器の重量を測定する手段と、前
    記重量測定手段の出力に基づいて、前記原料材充填手段
    から前記中間容器への前記モルタル原料材の供給量を制
    御する制御手段とを備えた請求項4の放射性廃棄物処理
    装置。
  7. 【請求項7】前記ポンプから排出された前記混練物のP
    ロート値に基づいて、前記撹拌機内の前記撹拌手段が配
    置される部分への前記水の供給量を制御する制御手段を
    備えた請求項1乃至請求項6のいずれかの放射性廃棄物
    処理装置。
  8. 【請求項8】回転により固化材を供給する固化材供給手
    段、前記固化材供給手段に連結され、水、及び前記固化
    材供給手段から吐出される前記固化材を混練する撹拌手
    段、及びこの混練により生成された流動状の混練物を排
    出するポンプを内蔵する混練機と、前記撹拌機内の前記
    撹拌手段が配置される部分に前記水を供給する手段と、
    前記固化材が充填される固化材充填容器と、前記固化材
    充填容器から前記固化材を受ける中間容器と、前記中間
    容器から前記固化材供給手段にこの固化材を供給する第
    1管路と、前記第1管路に設けられた開閉手段と、前記
    ポンプから排出された前記混練物を、放射性廃棄物が充
    填された容器内に導く第2管路と、前記第2管路に設け
    られた第2開閉手段と、前記混練機内の洗浄によって生
    じる流動状の洗浄排出物を前記第2管路から受け入れる
    洗浄排出物受け容器とを備えたことを特徴とする放射性
    廃棄物処理装置。
  9. 【請求項9】回転によりモルタル原料材を供給する原料
    材供給手段、前記原料材供給手段に連結され、水、及び
    前記原料材供給手段から吐出される前記モルタル原料材
    を混練する撹拌手段、及びこの混練により生成された流
    動状の混練物を排出するポンプを内蔵する混練機と、前
    記撹拌機内の前記撹拌手段が配置される部分に前記水を
    供給する手段と、前記モルタル原料材が充填される原料
    材充填容器と、前記原料材充填容器から前記モルタル原
    料材を受ける中間容器と、前記中間容器から前記原料材
    供給手段にこのモルタル原料材を供給する第1管路と、
    前記第1管路に設けられた開閉手段と、前記ポンプから
    排出された前記混練物を、放射性廃棄物が充填された容
    器内に導く第2管路と、前記第2管路に設けられた第2
    開閉手段と、前記混練機内の洗浄によって生じる流動状
    の洗浄排出物を前記第2管路から受け入れる洗浄排出物
    受け容器とを備えたことを特徴とする放射性廃棄物処理
    装置。
  10. 【請求項10】前記モルタル原料材は水硬性固化材及び
    骨剤を含んでいる請求項4または請求項9の放射性廃棄
    物処理装置。
  11. 【請求項11】前記固化材供給手段が位置する前記混練
    機内の部分に乾燥空気及び温風のいずれかを供給する手
    段と、前記混練機に接続されて前記乾燥空気または前記
    温風を排出する手段とを備えた請求項8または請求項9
    の放射性廃棄物の処理装置。
  12. 【請求項12】前記排出物受け容器内の流動物が供給さ
    れ、この流動物から固形物を除去する固形物除去手段
    と、前記固形物除去手段から排出された液体を前記排出
    物受け容器に導く手段とを備えた請求項9の放射性廃棄
    物の処理装置。
  13. 【請求項13】前記第2管路に接続されて、前記ポンプ
    を通過した洗浄排出物を前記撹拌機内の前記撹拌手段が
    配置される部分に戻す洗浄排出物循環管路を備えた請求
    項8,請求項9,請求項11または請求項12の放射性
    廃棄物の処理装置。
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