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JP2000073008A - 速硬化常温硬化型ポリウレタン塗膜防水材および補修材並びにその製造方法 - Google Patents

速硬化常温硬化型ポリウレタン塗膜防水材および補修材並びにその製造方法

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Publication number
JP2000073008A
JP2000073008A JP10247240A JP24724098A JP2000073008A JP 2000073008 A JP2000073008 A JP 2000073008A JP 10247240 A JP10247240 A JP 10247240A JP 24724098 A JP24724098 A JP 24724098A JP 2000073008 A JP2000073008 A JP 2000073008A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
isocyanate
curing agent
polyol
active hydrogen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10247240A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisashi Kawanabe
恒 川那部
Masayuki Nishimura
正幸 西村
Hiroyuki Katayama
裕之 片山
Takahiro Nakai
隆宏 中居
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Inc filed Critical Mitsui Chemicals Inc
Priority to JP10247240A priority Critical patent/JP2000073008A/ja
Publication of JP2000073008A publication Critical patent/JP2000073008A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 特定化学物質であるTDI、指定化学物質、
特定化学物質であるMOCAを含有せず、塗工に適した
可使時間及び速硬化性を有し、耐熱性に優れた、安全性
の高いウレタン塗膜を提供すること。 【構成】 ノルボルナンジイソシアネートメチルとポリ
オールとからなるイソシアネート末端ウレタンプレポリ
マーを主成分とする主剤と、ジエチルトルエンジアミン
からなる芳香族ポリアミン鎖延長剤とポリオールを含有
する硬化剤からなる常温硬化型ポリウレタン塗膜防水材
または補修材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、常温で硬化するポ
リウレタン塗膜防水材および補修材並びにその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ポリウレタン塗膜防水材は、
トルエンジイソシアネート(以下TDIと称することも
ある)とポリオキシプロピレンポリオール、あるいはポ
リオキシエチレンポリオールのようなポリオールとを反
応させることによって得られるイソシアネート末端ウレ
タンプレポリマーを主剤とし、3,3’−ジクロロ−
4,4’−ジアミノジフェニルメタン(以下MOCAと
称することもある)およびポリオキシプロピレンポリオ
ールおよび/またはポリオキシエチレンポリオールを反
応成分とし、これに触媒として例えばオクチル酸鉛やネ
オデカン酸鉛のような有機金属塩、必要に応じて、フタ
ル酸ジオクチル(DOP)やフタル酸ジブチル(DB
P)のような可塑剤、炭酸カルシウムのような充填剤を
含んだ硬化剤とを施工現場にて二液混合したものをコ
テ、レーキなどで塗布、硬化せしめるものである。
【0003】一方、防水材や床材の小面積の補修材とし
ては、手塗りによる施工が適しており、一般には防水材
と同じ材料が用いられるが、作業箇所の解放をすみやか
に行う必要があるのでより硬化の速い材料が好まれる。
【0004】従来方法において主剤中のイソシアネート
末端プレポリマーに用いるTDIは、労働安全衛生法の
特定化学物質第二類物質であるうえ蒸気圧が比較的高い
物質であることから、残存の遊離TDIの揮散による安
全性の問題がある。しかしながら、TDIはもう一つの
芳香族汎用イソシアネートであるジフェニルメタンジイ
ソシアネート(MDI)に比較して、同じ遊離イソシア
ネート含有率(NCO%)のウレタンプレポリマーでも
低粘度のプレポリマーとなるうえ、より反応性が穏やか
であるため、常温硬化型ウレタン塗膜防水材において塗
布作業時に重要となる長い可使時間(塗布作業を行うこ
とのできる時間)が確保しやすく、後で述べるMOCA
と組み合わせることで、JIS規格(JIS A−60
21、屋根用塗膜防水材)に定められた各種の物性を発
現することができるので、常温硬化型ウレタン塗膜防水
材用のポリイソシアネートとして広く使用されている。
【0005】そこで、上記のTDI変性プレポリマー中
の遊離TDIの残存量を抑制するため、イソシアネート
末端プレポリマーの設計時にTDI中のイソシアネート
基と活性水素化合物中のヒドロキシル基のモル比を2以
下、あるいは極力2に近くする方法がとられている。
【0006】一方、ノルボルナンジイソシアネートメチ
ルは、脂環式のポリイソシアネートの一つであり、脂肪
族イソシアネートであるがゆえに無黄変性と比較的良好
な耐候安定性を示し、更に常温硬化型ウレタン塗膜防水
材に通常用いられるTDIよりも反応が穏やかで、調整
しやすいという利点がある。
【0007】他方、主剤のイソシアネート成分と反応す
る、硬化剤中のMOCAもまた特定化学物質第二類物質
であると同時に、化学物質の審査及び製造等の規制に関
する法律(化審法)上の指定化学物質であるため、安全
上の問題があり、加えてMOCAが常温で固体であるた
め、使用に際してはいったん100℃前後の高温でポリ
オールに溶解させなければならない。このように作業
性、安全性に問題があるにも関わらず、常温硬化型ウレ
タン塗膜の塗布作業時に重要となる長い可使時間(塗布
作業を行うことのできる時間)が確保しやすく、硬化性
と物性のバランスがきわめて優れているため、常温硬化
型ウレタン塗膜防水材用のポリアミン鎖延長剤として広
く使用されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、指定化学物質
であるMOCAを極力使用しない形での常温硬化型のポ
リウレタンエラストマーを開発しようとするための検討
が種々提案されてきている。たとえば、ポリアミンとし
てジエチルトルエンジアミン(以下DETDAと称する
こともある)や1,3,5−トリイソプロピル−2,4
−ジアミノベンゼン、1−メチル−3,5−ジイソプロ
ピル−ジアミノベンゼン、1−エチル−3,5−ジイソ
プロピル−ジアミノベンゼン、脂肪族アミンにアルキレ
ンオキシドを付加して得られるアミンポリオール、芳香
族2級アミン、メチルビス(メチルチオ)ベンゼンジア
ミンなどのアミンを含有した硬化剤(特開平8−143
816号、特開平9−59342号、特開平9−674
22号、特開平7−330854号、特開平7−330
855号、特開平8−41156号、特開平8−348
29号の各公報)が知られている。
【0009】このうち、特開平8−143816号公報
には主剤をTDIプレポリマー、硬化剤中のポリアミン
鎖延長剤をより反応活性の高いジエチルトルエンジアミ
ンとして、MOCAを使用せず、かつ硬化性の向上を図
るとともに可塑剤を必須成分とすることで、その希釈効
果により、反応の遅延を行おうとするものであり、高い
物性が得られる。しかし、可塑剤を用いてもTDIとD
ETDAの組み合せではウレア化反応の進行が非常に速
いため、特に夏場の高温時には作業が完了できないほど
硬化が速く、常温硬化型ポリウレタン塗膜を形成する上
で必須となる、適当な作業時間を確保することが極めて
難しい。
【0010】そのほかの例において用いられているアミ
ンでは、ほとんど全てMOCAやDETDAと比較して
低物性となりやすく、物性の維持が難しいため、DET
DAをそれらのアミンに少量併用して系の反応性を穏や
かにするといった使用法がなされている。
【0011】一方、ポリイソシアネートとしてより反応
の遅い、たとえばイソホロンジイソシアネート(IPD
I)をポリイソシアネートとして用いた例(特開平9−
183942号公報)が知られている。しかし、この例
では、IPDIのみでは反応性が低すぎ、良好な硬化性
が得られないばかりか、所望の物性が得られないため、
TDIプレポリマーとIPDIプレポリマーを混合して
反応性を調整している。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこれらの問
題点に鑑み、適度な可使時間と速硬化性、優れた物性及
び強度を有し、かつ指定化学物質、特定化学物質である
MOCAおよび特定化学物質であるTDIを使用しな
い、より安全性の高いポリアミン及びポリイソシアネー
トを使用したポリウレタン塗膜を鋭意検討した結果、主
剤の主成分を成すイソシアネート末端ウレタンプレポリ
マーのポリイソシアネート成分としてTDIよりも低く
かつIPDIよりもやや高い反応性を持つ、ノルボルナ
ンジイソシアネートメチルを用い、硬化剤のポリアミン
鎖延長剤として高反応活性を持つジエチルトルエンジア
ミンを用い、さらにポリオールを配合し、これらを所定
の割合で攪拌混合、塗布、硬化することによって得られ
た常温硬化型ポリウレタン塗膜は、防水材および補修材
に必要な物性と適度な可使時間を保持し、良好な硬化性
を発現し得ることを見いだした。
【0013】すなわち、本発明はイソシアネート末端ウ
レタンプレポリマーを主成分とする主剤とポリアミン鎖
延長剤、およびポリオールを含有する硬化剤との反応に
よって得られる、常温硬化型ポリウレタン塗膜防水材お
よび補修材の製造方法において、主剤のポリイソシアネ
ート成分としてノルボルナンジイソシアネートメチル
を、硬化剤中のポリアミン鎖延長剤としてジエチルトル
エンジアミンを使用し、これらを混合、塗布することに
より得られる常温硬化型ポリウレタン塗膜防水材および
補修材およびその製造方法に関するものである。
【0014】即ち、本発明は以下の(1)〜(16)を
提供するものである。 (1) ノルボルナンジイソシアネートメチルとポリオ
ールとからなるイソシアネート末端ウレタンプレポリマ
ーを主成分とする主剤と、ジエチルトルエンジアミンか
らなる芳香族ポリアミン鎖延長剤とポリオールを含有す
る硬化剤からなる常温硬化型ポリウレタン塗膜防水材。
【0015】(2) イソシアネート末端ウレタンプレ
ポリマーの遊離イソシアネート基含有率が、1.5〜
8.0重量%である(1)記載の常温硬化型ポリウレタ
ン塗膜防水材。
【0016】(3) 主剤中のイソシアネート基と、硬
化剤中のイソシアネート基と反応する活性水素含有基
(アミノ基およびヒドロキシル基)の当量比が、0.8
〜1.8である(1)または(2)記載の常温硬化型ポ
リウレタン塗膜防水材。
【0017】(4) イソシアネート基と反応する硬化
剤中の活性水素化合物が、ジエチルトルエンジアミンと
ポリオールのみであり、該ジエチルトルエンジアミンの
活性水素含有基(アミノ基)の当量が、硬化剤中の全活
性水素含有基(アミノ基とヒドロキシル基)の50当量
%以上100当量%未満である(1)〜(3)のいずれ
かに記載の常温硬化型ポリウレタン塗膜防水材。
【0018】(5) ノルボルナンジイソシアネートメ
チルとポリオールを反応させて得られるイソシアネート
末端ウレタンプレポリマーを主成分とする主剤と、ジエ
チルトルエンジアミンからなる芳香族ポリアミン系鎖延
長剤とポリオールを含有する硬化剤とを常温にて混合、
塗布することにより得られる常温硬化型ポリウレタン塗
膜防水材の製造方法。
【0019】(6) イソシアネート末端ウレタンプレ
ポリマーの遊離イソシアネート基含有率が、1.5〜
8.0重量%である(5)記載の常温硬化型ポリウレタ
ン塗膜防水材の製造方法。
【0020】(7) 主剤中のイソシアネート基と、硬
化剤中のイソシアネート基と反応する活性水素含有基
(アミノ基およびヒドロキシル基)の当量比が、0.8
〜1.8である(5)または(6)記載の常温硬化型ポ
リウレタン塗膜防水材の製造方法。
【0021】(8) イソシアネート基と反応する硬化
剤中の活性水素化合物が、ジエチルトルエンジアミンと
ポリオールのみであり、該ジエチルトルエンジアミンの
活性水素含有基(アミノ基)の当量が、硬化剤中の全活
性水素含有基(アミノ基とヒドロキシル基)の50当量
%以上100当量%未満である(5)〜(7)のいずれ
かに記載の常温硬化型ポリウレタン塗膜防水材の製造方
法。
【0022】(9) ノルボルナンジイソシアネートメ
チルとポリオールとからなるイソシアネート末端ウレタ
ンプレポリマーを主成分とする主剤と、ジエチルトルエ
ンジアミンからなる芳香族ポリアミン系鎖延長剤とポリ
オールを含有する硬化剤からなる常温硬化型ポリウレタ
ン塗膜補修材。
【0023】(10) イソシアネート末端ウレタンプ
レポリマーの遊離イソシアネート基含有率が、1.5〜
8.0重量%である(9)記載の常温硬化型ポリウレタ
ン塗膜補修材。
【0024】(11) 主剤中のイソシアネート基と、
硬化剤中のイソシアネート基と反応する活性水素含有基
(アミノ基およびヒドロキシル基)の当量比が、0.8
〜1.8である(9)または(10)記載の常温硬化型
ポリウレタン塗膜補修材。
【0025】(12) イソシアネート基と反応する硬
化剤中の活性水素化合物が、ジエチルトルエンジアミン
とポリオールのみであり、該ジエチルトルエンジアミン
の活性水素含有基(アミノ基)の当量が、硬化剤中の全
活性水素含有基(アミノ基とヒドロキシル基)の50当
量%以上100当量%未満である(9)〜(11)のい
ずれかに記載の常温硬化型ポリウレタン塗膜補修材。
【0026】(13) ノルボルナンジイソシアネート
メチルとポリオールを反応させて得られるイソシアネー
ト末端ウレタンプレポリマーを主成分とする主剤と、ジ
エチルトルエンジアミンからなる芳香族ポリアミン系鎖
延長剤とポリオールを含有する硬化剤とを常温にて混
合、塗布することにより得られる常温硬化型ポリウレタ
ン塗膜補修材の製造方法。
【0027】(14) イソシアネート末端ウレタンプ
レポリマーの遊離イソシアネート基含有率が、1.5〜
8.0重量%である(13)記載の常温硬化型ポリウレ
タン塗膜補修材の製造方法。
【0028】(15) 主剤中のイソシアネート基と、
硬化剤中のイソシアネート基と反応する活性水素含有基
(アミノ基およびヒドロキシル基)の当量比が、0.8
〜1.8である(13)または(14)記載の常温硬化
型ポリウレタン塗膜補修材の製造方法。
【0029】(16) イソシアネート基と反応する硬
化剤中の活性水素化合物が、ジエチルトルエンジアミン
とポリオールのみであり、該ジエチルトルエンジアミン
の活性水素含有基(アミノ基)の当量が、硬化剤中の全
活性水素含有基(アミノ基とヒドロキシル基)の50当
量%以上100当量%未満である(13)〜(15)の
いずれかに記載の常温硬化型ポリウレタン塗膜補修材の
製造方法。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、更に詳細
に説明する。
【0031】本発明において使用する主剤のポリイソシ
アネート成分としてのノルボルナンジイソシアネートメ
チル(以下NBDIと称することもある)とは、具体的
には、2,5−ジイソシアナトメチルビシクロ[2,
2,1]ヘプタン、2,6−ジイソシアナトメチルビシ
クロ[2,2,1]ヘプタン、または2,5−ジイソシ
アナトメチルビシクロ[2,2,1]ヘプタンと2,6
−ジイソシアナトメチルビシクロ[2,2,1]ヘプタ
ンの混合物である。
【0032】このNBDIは、TDIとIPDIの間の
反応性を持つ脂双環式ジイソシアネートであり、2つの
イソシアネート基の反応性が等価であるのが特徴であ
る。
【0033】本発明におけるイソシアネート末端プレポ
リマーの製造に必要なポリオールとしては、具体的に
は、例えばポリオキシプロピレンポリオール、ポリオキ
シエチレンポリオール、ポリオキシエチレンオキシプロ
ピレンポリオール、ポリオキシテトラメチレンポリオー
ル、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、ポリエステルポリオール、ポリカプロラクトンポリ
オール、ポリブタジエンポリオール、アクリルポリオー
ル、ポリカーボネートポリオールなど一般にウレタン原
料として知られているものであれば特に制限はなく、い
ずれも使用できる。 これらのポリオールのうち、本分
野においては耐水性、粘度及び結晶性の点から、ポリオ
キシプロピレンポリオール、ポリオキシエチレンオキシ
プロピレンポリオール、1,4−ブタンジオールが好ま
しいものとして挙げられる。
【0034】本発明のイソシアネート末端プレポリマー
のNCO%としては、1.5〜8.0重量%とすること
が好ましい。より好ましくは、2.0〜5.0重量%で
ある。8.0重量%を超えると、本発明における硬化剤
と組み合わせた場合、手塗り式のウレタン塗膜防水材の
塗布に必要な可使時間を確保することが困難になり易い
場合もある。一方、1.5重量%未満のものを用いた場
合には、所望の物性を得ることができにくい場合があ
る。
【0035】本発明で使用するNBDIプレポリマーの
製造に際しては、特に限定されるものではないが、NB
DIとポリオールをイソシアネート基とヒドロキシル基
のモル比として、通常の2近傍として仕込むのが好まし
いが、NBDIは通常の芳香族イソシアネートよりも反
応が遅い傾向があるので、微量の触媒(例えば反応成分
に対して0.004重量%のジ−n−ブチルスズジラウ
リン酸塩等)を添加して反応させることがより好まし
い。
【0036】本発明の方法において、ウレタンプレポリ
マーについては、減粘のため必要に応じて、フタル酸ジ
オクチル(DOP)やフタル酸ジブチル(DBP)、ア
ジピン酸ジオクチル(DOA)などイソシアネート基と
の反応性のない一般の可塑剤を使用することができる。
また、キシレンのような有機溶媒を加えることもでき
る。
【0037】本発明における硬化剤中の芳香族ポリアミ
ン鎖延長剤として使用する芳香族ジアミンであるジエチ
ルトルエンジアミンとは、3,5−ジエチル−2,4−
ジアミノトルエン(2,4−異性体)および3,5−ジ
エチル−2,6−ジアミノトルエン(2,6−異性体)
であり、常温で液体であり、一般に市販されている。市
販されているものとしては、具体的には、例えばエチル
コーポレーション社製の「Ethacure #10
0」、ロンザジャパン社製の「DETDA 80」(い
ずれも2,4−/2,6−異性体の存在モル比80/2
0品)が挙げられる。
【0038】本発明においては、硬化剤中におけるDE
TDAの活性水素含有基であるアミノ基の当量が、硬化
剤中の全活性水素含有基(アミノ基とヒドロキシル基)
の50当量%以上100当量%未満であることが好まし
い。50当量%以上であると、本発明において必要とさ
れる物性が十分に得られ、表面タックが残るといったよ
うな不都合は全く発生せず、非常に好ましい。より好ま
しくは、60〜90当量%である。
【0039】本発明における硬化剤中に使用されるポリ
オールとは、DETDAより反応が穏やかであるため、
DETDAの高反応性による、とりわけ初期硬化におけ
る系の著しい増粘をある程度抑制する減粘作用を発現す
ることができるうえ、ポリオール自身も反応性であるの
で一般の可塑剤と異なり、時間の経過とともに表面に滲
み出す、いわゆるブリードアウトすることもない。本発
明で用いることの出来るポリオールとしては、具体的に
は、例えばポリオキシプロピレンポリオール、ポリオキ
シエチレンオキシプロピレンポリオール、ポリオキシエ
チレンポリオール、ポリオキシテトラメチレンポリオー
ル、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、ポリエステルポリオール、ポリカプロラクトンポリ
オールなど一般にウレタン原料として知られているもの
であれば特に制限はなく、いずれも使用できる。これら
のポリオールのうち、結晶性、水との親和性等を考慮す
るとポリオキシプロピレンポリオール、ポリオキシエチ
レンオキシプロピレンポリオールが好ましいものとして
挙げられる。
【0040】本発明においては、必要に応じて硬化剤中
にフタル酸ジオクチル(DOP)やフタル酸ジブチル
(DBP)、アジピン酸ジオクチル(DOA)、塩素化
パラフィンなどイソシアネート基とは反応しない一般の
可塑剤を使用することができる。
【0041】本発明においては、イソシアネート基とポ
リオール中のヒドロキシル基の硬化促進剤となるオクチ
ル酸鉛やネオデカン酸鉛のような有機金属触媒、トリエ
チレンジアミンのような第三級アミン及びその塩を少量
使用することができる。具体的には、例えば、オクチル
酸鉛を硬化剤中に、0.2重量%(対硬化剤)程度加え
ることによって、冬期においても良好な硬化性が得ら
れ、翌日にタックが残るといったことがない。またこの
程度であれば、硬化した塗膜の耐熱物性が悪化すること
もない。
【0042】本発明では、硬化剤中に必要に応じて、炭
酸カルシウム、カオリン、タルク、シリカ、マイカ、ベ
ンガラ、酸化チタン、酸化クロム、カーボンなどの無機
充填剤または顔料を添加することができる。また、ヒン
ダードアミン系、ヒンダードフェノール系、ベンゾトリ
アゾール系、ベンゾフェノン系などのいわゆる耐候安定
剤等も使用できる。
【0043】以上、説明してきたように、本発明におけ
る硬化剤とは、芳香族ポリアミン鎖延長剤となるDET
DAとポリオール、必要に応じて、可塑剤、無機充填
剤、顔料、耐候安定剤、有機金属触媒等、を組み合わせ
て配合することにより得られるものである。
【0044】本発明のウレタン塗膜は、この硬化剤と、
NBDIとポリオールを反応することによって得られる
イソシアネート末端ウレタンプレポリマーを主成分とす
る主剤を、主剤中のイソシアネート基と、硬化剤中のイ
ソシアネート基と反応する活性水素含有基(アミノ基+
ヒドロキシル基)の当量比が0.8〜1.8となるよう
に施工現場にて混合、塗布、硬化せしめることによって
得られるものである。
【0045】主剤中のイソシアネート基と硬化剤中の活
性水素含有基(アミノ基+ヒドロキシル基)の当量比が
0.8未満では、反応が速すぎる傾向にあり、所望の可
使時間を確保することができにくい場合があり得るのに
加え、活性水素化合物が過剰となるため、硬化成分が時
間の経過とともに表面にブリードアウトする原因になり
易い傾向にある。逆に1.8よりも大きいと。反応が遅
すぎる傾向にある上、空気中の水分との反応による発泡
が起きる恐れが大きくなり易い傾向にある。
【0046】本発明の方法においては、無機充填材とチ
クソ助剤の添加により、立面などにコテ塗り、あるいは
リシンガンにより施工することも可能である。また本塗
膜材の施工は基本的には手塗りによる混合、施工が適し
ているが、可使時間が十分長いのでスタチックミキサー
のような機械施工も可能である。また、本発明の塗膜材
はタックフリーとなるまでの時間が短いので、小面積や
継ぎ目部分の補修材としても好適に使用できる。
【0047】以上、本発明のウレタン塗膜防水材につい
て説明したが、もう一つの発明であるウレタン塗膜補修
材については、上記した如く、その組成から製造方法ま
で、ウレタン塗膜防水材と全く同様である。
【0048】
【実施例】以下に実施例と比較例を挙げて本発明をより
具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例等に何等
限定されるものではない。 [イソシアネート末端ウレタンプレポリマーの調製]2
リットルのセパラブルフラスコに、表1、3の配合に従
って窒素フローしながらNBDI(三井化学(株)
製)、比較例1ではコスモネートT−100(2,4−
異性体含有率100%のTDI、三井化学(株)製)を
仕込み、ここにDiol−2000(平均分子量200
0のポリオキシプロピレンジオール、三井化学(株)
製)、MN−4000(平均分子量4000のポリオキ
シプロピレントリオール、三井化学(株)製)、および
DBTDL(ジブチル錫ジラウリレート、三共有機合成
(株)製、比較例では使用せず)を徐々に加え、80℃
に加熱、攪拌しながらしだいに95〜105℃に昇温
し、3時間反応することにより反応を完結させ、イソシ
アネート末端ウレタンプレポリマーを得た。
【0049】[硬化剤の調製]5リットルの円筒開放容
器に表1、3の配合に従って、DETDA(エチルコー
ポレーション社製)、ポリオール(三井化学(株)製、
比較例2、3では使用せず)、DOP(協和醗酵(株)
製)、炭酸カルシウム(丸尾カルシウム(株)製)、ミ
ニコP−24(鉛含有量24%、播磨化成(株)製)を
仕込み、窒素気流下、室温にてディゾルバーで1時間攪
拌して各々の硬化剤を作成した。
【0050】[塗膜の調製及び硬化性・塗膜物性の測
定]前記で調製したウレタンプレポリマー150gと硬
化剤300gを20℃、50%RHにおいて攪拌混合し
(イソシアネート基と活性水素含有基の当量比1.2
5)、そのうち100gを用いて可使時間(混合後、粘
度が100000センチポイズに達するまでの時間)を
測定し、別に5gを用いてドライニングレコーダー(塗
料の硬化、乾燥時間を測定する装置)を用いて皮張り
(タックフリータイム)、硬化時間を測定し、残りを約
1mm厚みのシート作成に供した。 硬化塗膜は20
℃、50%RHの条件で7日間養生、硬化し、物性試験
に供した(JIS A−6021に準ずる)。また、こ
の硬化塗膜をサンシャインウェザオメーターに500時
間暴露して塗膜材表面の黄変度を観察した。
【0051】実施例1 2リットルのセパラブルフラスコに窒素フローしながら
156.6gのNBDIを仕込み、ここに533.5g
のDiol−2000、309.8gのMN−4000
および0.04gのDBTDL(比較例1では使用せ
ず)を徐々に加え、80℃に加熱、攪拌しながらしだい
に95〜105℃に昇温し、3時間反応することにより
反応を完結させ、NCO含有率3.0%のイソシアネー
ト末端ウレタンプレポリマーを得た。
【0052】次に、5リットルの円筒開放容器に61.
1gのDETDA、257.1gのDiol−3000
(平均分子量3000のポリオキシプロピレンジオー
ル)、662.3gのDOP、2010.5gの炭酸カ
ルシウム、9.0gのミニコP−24を仕込み、窒素気
流下、室温にてディゾルバーで1時間攪拌して硬化剤を
製造した。
【0053】最後に、上記で得られたイソシアネート末
端ウレタンプレポリマー及び硬化剤から、前記したよう
に塗膜を製造し、かつその硬化性・塗膜物性を測定し
た。その結果、表2に示すように、20℃における可使
時間は52分、皮張り時間(タックフリータイム)は
2.5時間、硬化時間は4時間であり、速硬化性を示し
た。また、7日後の塗膜の物性は引張強度が37kgf
/cm2、引裂強度が18kgf/cm、伸び率が90
0%であり、JIS要求性能を満たす良好なものであっ
た。また、耐候安定性についても変色は見られず、良好
であった。
【0054】実施例2 実施例1と同じ主剤を用い、硬化剤の配合を61.1g
のDETDA(エチルコーポレーション社製)、25
7.1gのED−37A(平均分子量3000のポリオ
キシエチレンオキシプロピレンジオール)、665.3
gのDOP、2010.5gの炭酸カルシウム)、6.
0gのミニコP−24と変更して硬化剤を調製し、実施
例1と同様にして塗布膜を得、各種試験を行った(イソ
シアネート基と活性水素含有基の当量比1.25)。
【0055】その結果、表2に示すように、20℃にお
ける可使時間は50分、皮張り時間(タックフリータイ
ム)は2.5時間、硬化時間は4.5時間であった。ま
た、7日後の塗膜の物性は引張強度が38kgf/cm
2、引裂強度が18kgf/cm、伸び率が920%で
あり、JIS要求性能を満たす良好なものであった。ま
た、耐候安定性についても変色は見られず、良好であっ
た。
【0056】実施例3、4 実施例3、4はウレタンプレポリマーのNCO含有率を
2.5、4.0%に設定した以外は、実施例1と同様に
して塗布膜を得、各種試験を行った。
【0057】結果は表2の通りであり、実施例3は実施
例1、2よりも物性強度は低下するものの、それでもJ
IS性能は保持しており、十分な性能を示すことがわか
る。また、実施例4は可使時間が実施例1、2よりも短
くなる傾向があるが、十分に使用可能である。また、耐
候安定性についても変色は見られず、良好であった。
【0058】比較例1 NCO末端プレポリマーとしてTDIプレポリマーを用
い、これを実施例1の硬化剤を用いて主剤/硬化剤=1
/2で硬化した以外は、実施例1と同様にして塗布膜を
得、各種試験を行った。結果は、表4に示したように、
実施例1の結果と比較すると、可使時間が極端に短く、
作業性の点で大きく劣っていることがわかる。物性面で
は引張強度45kgf/cm2、引裂強度18kgf/
cmと良好な結果であった。ウェザーメーター500時
間暴露ではかなりの黄変が見られた。
【0059】比較例2 比較例1のTDIプレポリマーを用い、硬化剤中のポリ
アミン鎖延長剤をMOCAとし、主剤/硬化剤=1/1
で硬化した以外は、実施例1と同様にして塗布膜を得、
各種試験を行った。結果は、表4のように可使時間は十
分に長く、物性も良好であったが、タックフリータイム
と硬化時間が長く、とても速硬化とは言えないものであ
った。また、ウェザーメーター500時間暴露でわずか
の黄変が見られた。
【0060】比較例3、4 実施例1のプレポリマーを用い、硬化剤中にポリオール
を含まず(DETDAの当量%=100)、比較例3は
主剤/硬化剤=1/2、比較例4は主剤/硬化剤=1/
1で配合した以外は、実施例1と同様にして塗布膜を
得、各種試験を行った。
【0061】その結果、表4の通り、比較例3、4とも
に物性は良好であったが、可使時間が26分以下と短い
のに加えて、比較例4では、可塑剤の含有率が20%を
越えており、JIS A6021に基づく80℃×7日
間加熱、および塗り重ねによる可塑剤のブリードアウト
が認められた。また、比較例3では耐候性試験による黄
変は見られず、比較例4ではわずかの黄変を生じた。
【0062】
【表1】
【0063】
【表2】
【0064】
【表3】
【0065】
【表4】
【0066】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、NB
DIとポリオールの反応によって得られるウレタンプレ
ポリマーを主成分とする主剤と、DETDAとポリオー
ルを硬化成分とし、より好ましくはDETDAのアミノ
基の当量%が50%以上100当量%未満である硬化剤
を、イソシアネート基と活性水素含有基の当量比が、所
定の範囲内になるように現場にて配合、塗布、硬化する
ことにより得られる本発明のウレタン塗膜及びその製造
方法によれば、手塗り施工に適した適度な可使時間を保
持できる上に速硬化性を有し、さらに耐熱性に優れる等
の優れた物性及び強度を有する常温硬化型ポリウレタン
塗膜を形成することが可能である。また、本発明の主
剤、硬化剤には特定化学物質であるTDI、指定化学物
質、特定化学物質であるMOCAを含有しておらず、よ
り安全性の高いウレタン塗膜を提供することが可能であ
る。さらに本発明の方法により得られる常温硬化型ポリ
ウレタン塗膜防水材および補修材は、現場施工におい
て、効果的に使用することができる。
フロントページの続き (72)発明者 中居 隆宏 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内 Fターム(参考) 4D075 CA38 DA06 DB21 DC02 EA05 EB38 EB45 EB56 4J034 BA05 CA04 CA15 CB03 CB07 CC03 CC12 CC61 CC65 DA01 DB03 DB07 DF01 DF02 DF12 DG03 DG04 DG06 DG08 DG09 DP18 GA06 GA33 HA01 HA02 HA07 HC17 HC22 HC45 HC53 HC61 HC73 JA42 KA01 KB02 KC18 KD02 KD12 KE02 QA01 QB13 RA07 4J038 DG051 DG052 DG271 GA11 JB07 KA03 NA04

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノルボルナンジイソシアネートメチルと
    ポリオールとからなるイソシアネート末端ウレタンプレ
    ポリマーを主成分とする主剤と、ジエチルトルエンジア
    ミンからなる芳香族ポリアミン鎖延長剤とポリオールを
    含有する硬化剤からなる常温硬化型ポリウレタン塗膜防
    水材。
  2. 【請求項2】 イソシアネート末端ウレタンプレポリマ
    ーの遊離イソシアネート基含有率が、1.5〜8.0重
    量%である請求項1記載の常温硬化型ポリウレタン塗膜
    防水材。
  3. 【請求項3】 主剤中のイソシアネート基と、硬化剤中
    のイソシアネート基と反応する活性水素含有基(アミノ
    基およびヒドロキシル基)の当量比が、0.8〜1.8
    である請求項1または2記載の常温硬化型ポリウレタン
    塗膜防水材。
  4. 【請求項4】 イソシアネート基と反応する硬化剤中の
    活性水素化合物が、ジエチルトルエンジアミンとポリオ
    ールのみであり、該ジエチルトルエンジアミンの活性水
    素含有基(アミノ基)の当量が、硬化剤中の全活性水素
    含有基(アミノ基とヒドロキシル基)の50当量%以上
    100当量%未満である請求項1〜3のいずれかに記載
    の常温硬化型ポリウレタン塗膜防水材。
  5. 【請求項5】 ノルボルナンジイソシアネートメチルと
    ポリオールを反応させて得られるイソシアネート末端ウ
    レタンプレポリマーを主成分とする主剤と、ジエチルト
    ルエンジアミンからなる芳香族ポリアミン系鎖延長剤と
    ポリオールを含有する硬化剤とを常温にて混合、塗布す
    ることにより得られる常温硬化型ポリウレタン塗膜防水
    材の製造方法。
  6. 【請求項6】 イソシアネート末端ウレタンプレポリマ
    ーの遊離イソシアネート基含有率が、1.5〜8.0重
    量%である請求項5記載の常温硬化型ポリウレタン塗膜
    防水材の製造方法。
  7. 【請求項7】 主剤中のイソシアネート基と、硬化剤中
    のイソシアネート基と反応する活性水素含有基(アミノ
    基およびヒドロキシル基)の当量比が、0.8〜1.8
    である請求項5または6記載の常温硬化型ポリウレタン
    塗膜防水材の製造方法。
  8. 【請求項8】 イソシアネート基と反応する硬化剤中の
    活性水素化合物が、ジエチルトルエンジアミンとポリオ
    ールのみであり、該ジエチルトルエンジアミンの活性水
    素含有基(アミノ基)の当量が、硬化剤中の全活性水素
    含有基(アミノ基とヒドロキシル基)の50当量%以上
    100当量%未満である請求項5〜7のいずれかに記載
    の常温硬化型ポリウレタン塗膜防水材の製造方法。
  9. 【請求項9】 ノルボルナンジイソシアネートメチルと
    ポリオールとからなるイソシアネート末端ウレタンプレ
    ポリマーを主成分とする主剤と、ジエチルトルエンジア
    ミンからなる芳香族ポリアミン系鎖延長剤とポリオール
    を含有する硬化剤からなる常温硬化型ポリウレタン塗膜
    補修材。
  10. 【請求項10】 イソシアネート末端ウレタンプレポリ
    マーの遊離イソシアネート基含有率が、1.5〜8.0
    重量%である請求項9記載の常温硬化型ポリウレタン塗
    膜補修材。
  11. 【請求項11】 主剤中のイソシアネート基と、硬化剤
    中のイソシアネート基と反応する活性水素含有基(アミ
    ノ基およびヒドロキシル基)の当量比が、0.8〜1.
    8である請求項9または10記載の常温硬化型ポリウレ
    タン塗膜補修材。
  12. 【請求項12】 イソシアネート基と反応する硬化剤中
    の活性水素化合物が、ジエチルトルエンジアミンとポリ
    オールのみであり、該ジエチルトルエンジアミンの活性
    水素含有基(アミノ基)の当量が、硬化剤中の全活性水
    素含有基(アミノ基とヒドロキシル基)の50当量%以
    上100当量%未満である請求項9〜11のいずれかに
    記載の常温硬化型ポリウレタン塗膜補修材。
  13. 【請求項13】 ノルボルナンジイソシアネートメチル
    とポリオールを反応させて得られるイソシアネート末端
    ウレタンプレポリマーを主成分とする主剤と、ジエチル
    トルエンジアミンからなる芳香族ポリアミン系鎖延長剤
    とポリオールを含有する硬化剤とを常温にて混合、塗布
    することにより得られる常温硬化型ポリウレタン塗膜補
    修材の製造方法。
  14. 【請求項14】 イソシアネート末端ウレタンプレポリ
    マーの遊離イソシアネート基含有率が、1.5〜8.0
    重量%である請求項13記載の常温硬化型ポリウレタン
    塗膜補修材の製造方法。
  15. 【請求項15】 主剤中のイソシアネート基と、硬化剤
    中のイソシアネート基と反応する活性水素含有基(アミ
    ノ基およびヒドロキシル基)の当量比が、0.8〜1.
    8である請求項13または14記載の常温硬化型ポリウ
    レタン塗膜補修材の製造方法。
  16. 【請求項16】 イソシアネート基と反応する硬化剤中
    の活性水素化合物が、ジエチルトルエンジアミンとポリ
    オールのみであり、該ジエチルトルエンジアミンの活性
    水素含有基(アミノ基)の当量が、硬化剤中の全活性水
    素含有基(アミノ基とヒドロキシル基)の50当量%以
    上100当量%未満である請求項13〜15のいずれか
    に記載の常温硬化型ポリウレタン塗膜補修材の製造方
    法。
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