[go: up one dir, main page]

JP2000071668A - 綴 具 - Google Patents

綴 具

Info

Publication number
JP2000071668A
JP2000071668A JP10257571A JP25757198A JP2000071668A JP 2000071668 A JP2000071668 A JP 2000071668A JP 10257571 A JP10257571 A JP 10257571A JP 25757198 A JP25757198 A JP 25757198A JP 2000071668 A JP2000071668 A JP 2000071668A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
edge
movable
movable plate
bearing portion
binding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10257571A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3153517B2 (ja
Inventor
Hideo Haramoto
元 英 雄 原
Masaaki Kusaka
下 正 昭 日
Masamitsu Kubogami
将 光 久保上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lihit Lab Inc
Original Assignee
Lihit Lab Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lihit Lab Inc filed Critical Lihit Lab Inc
Priority to JP25757198A priority Critical patent/JP3153517B2/ja
Publication of JP2000071668A publication Critical patent/JP2000071668A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3153517B2 publication Critical patent/JP3153517B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sheet Holders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数が少なくコストの低廉な綴具を綴具
を提供する。 【解決手段】 この綴具10は、基板部材12と、それ
ぞれ一方縁部に設けられた連結軸20を以て基板部材1
2の幅方向の側縁部に回動可能に連結される一対の可動
板18と、一対の可動板18のそれぞれの内面に形成さ
れ互いに挿通される綴杆22とを含み、連結軸20は、
可動板18の一方縁部が他方縁部に向かって巻かれ、あ
るいは折り曲げられ、その直上に貫通孔26が設けられ
て形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は綴具に関し、特にた
とえば、綴杆を有する可動板と、前記可動板を着脱可能
に連結する連結機構とを基板部材の縁部に設け、前記連
結機構を操作して可動板の開閉操作を行う綴具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図18は本発明の背景となる従来の綴具
の要部を示す図解図である。この綴具は、基板部材の幅
方向の両側縁部に綴杆を有する可動板1を含む。可動板
1は、その一方縁部に設けられた連結軸2を以て基板部
材に連結される。従来、この連結軸2は、針金などの線
材を可動板1の一方縁部に固着して、その直上に貫通孔
3を設けることにより形成されていた。また、連結軸2
周辺の可動板1を補強するためのリブ4が貫通孔1両側
の主面を凹凸させて形成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の綴具は、針金などの線材の材料費や加工費な
どのコストがかかるものであった。
【0004】それゆえに、本発明の主たる目的は、部品
点数が少なくコストの低廉な綴具を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる綴具は、
基板部材と、それぞれ一方縁部に設けられた連結軸を以
て基板部材の幅方向の側縁部に開閉動可能に連結される
一対の可動板と、一対の可動板のそれぞれの内面に形成
され互いに挿通される綴杆とを含む綴具であって、連結
軸は、可動板の一方縁部が他方縁部に向かって巻かれ、
その直上に貫通孔が設けられて形成される、綴具であ
る。この綴具では、可動板の一方縁部が他方縁部に向か
って巻かれ、その直上に貫通孔が設けられて連結軸が形
成されるので、従来の線材が不要となり、部品点数を削
減でき、材料費や加工費を低減することができる。ま
た、この綴具の連結軸構造によれば従来の線材を用いた
ものに比べて連結軸周辺の強度が向上するため、可動板
の厚みを薄くすることが可能となり、延いてはスリムな
綴具を提供することができる。
【0006】また、本発明にかかる綴具は、基板部材
と、それぞれ一方縁部に設けられた連結軸を以て基板部
材の幅方向の側縁部に開閉動可能に連結される一対の可
動板と、一対の可動板のそれぞれの内面に形成され互い
に挿通される綴杆とを含む綴具であって、連結軸は、可
動板の一方縁部が他方縁部に向かって折り曲げられ、そ
の直上に貫通孔が設けられて形成される、綴具である。
この綴具では、可動板の一方縁部が他方縁部に向かって
折り曲げられ、その直上に貫通孔が設けられて連結軸が
形成されるので、従来の線材が不要となり、部品点数を
削減でき、材料費や加工費を低減することができる。ま
た、この綴具の連結軸構造によれば従来の線材を用いた
ものに比べて連結軸周辺の強度が向上するため、可動板
の厚みを薄くすることが可能となり、延いてはスリムな
綴具を提供することができる。
【0007】また、本発明にかかる綴具は、基板部材
と、それぞれ一方縁部に設けられた連結軸を以て基板部
材の幅方向の側縁部に開閉動可能に連結される一対の可
動板と、一対の可動板のそれぞれの内面に形成され互い
に挿通される綴杆と、基板部材の側縁部に形成され、可
動板の連結軸の周囲の一部を保持するための固定軸受部
と、基板部材の側縁部に出没可能に設けられ、固定軸受
部と協働して可動板の連結軸を回動可能に保持するため
の可動軸受部と、可動軸受部を基板部材の幅方向内側か
ら外側へ向かって常時付勢するための付勢部材と、可動
軸受部を付勢部材の付勢力に抗して基板部材の内側に移
動させ連結軸を離脱させるための操作杆とを含む綴具で
あって、連結軸は、可動板の一方縁部を他方縁部に向か
って巻いて、その直上に可動軸受部および固定軸受部を
可動板の厚み方向へ通過させるための貫通孔を設けるこ
とにより形成され、可動板は、綴杆と連結軸との間にお
いて、第1の折り曲げ部および第2の折り曲げ部でクラ
ンク状に折り曲げられ、第2の折り曲げ部は、第1の折
り曲げ部からみて基板部材の幅方向内側に配置され、第
1の折り曲げ部と第2の折り曲げ部との間に固定軸受部
の自由端側が収納される、綴具である。この綴具では、
第1の折り曲げ部と第2の折り曲げ部との間に固定軸受
部の自由端側が収納されるので、綴具の幅長のスリム化
を図ることができる。また、クランク状に折り曲げるこ
とにより可動片の強度が上がる。
【0008】また、本発明にかかる綴具は、基板部材
と、それぞれ一方縁部に設けられた連結軸を以て基板部
材の幅方向の側縁部に開閉動可能に連結される一対の可
動板と、一対の可動板のそれぞれの内面に形成され互い
に挿通される綴杆と、基板部材の側縁部に形成され、可
動板の連結軸の周囲の一部を保持するための固定軸受部
と、基板部材の側縁部に出没可能に設けられ、固定軸受
部と協働して可動板の連結軸を回動可能に保持するため
の可動軸受部と、可動軸受部を基板部材の幅方向内側か
ら外側へ向かって常時付勢するための付勢部材と、可動
軸受部を付勢部材の付勢力に抗して基板部材の内側に移
動させ連結軸を離脱させるための操作杆とを含む綴具で
あって、連結軸は、可動板の一方縁部を他方縁部に向か
って折り曲げて、その直上に可動軸受部および固定軸受
部を可動板の厚み方向へ通過させるための貫通孔を設け
ることにより形成され、可動板は、綴杆と連結軸との間
において、第1の折り曲げ部および第2の折り曲げ部で
クランク状に折り曲げられ、第2の折り曲げ部は、第1
の折り曲げ部からみて基板部材の幅方向内側に配置さ
れ、第1の折り曲げ部と第2の折り曲げ部との間に固定
軸受部の自由端側が収納される、綴具である。この綴具
では、第1の折り曲げ部と第2の折り曲げ部との間に固
定軸受部の自由端側が収納されるので、綴具の幅長のス
リム化を図ることができる。また、クランク状に折り曲
げることにより可動片の強度が上がる。
【0009】さらに、本発明にかかる綴具は、綴杆の中
心から第1および第2の折り曲げ部までの長さは、綴杆
に挿通される書類等の綴じ穴から端辺までの長さよりも
長くなるように形成されることが好ましい。この場合に
は、第1の折り曲げ部と第2の折り曲げ部との間の部分
に書類等の端辺が衝突しないので、綴具の幅長のスリム
化を図った場合にも一対の可動片間により多くの書類等
を挟持することができる。
【0010】本発明の上述の目的,その他の目的,特徴
および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施の
形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明にかかる綴具の一例
を示す斜視図であり、図2は、その分解斜視図である。
この綴具10は、略矩形の基板部材12を含む。基板部
材12の裏面は、ファイル表紙の背表紙部の内側面に当
接される。基板部材12には、たとえば4つの連結用孔
14が厚み方向に貫通して形成される。連結用孔14に
はそれぞれ固定具16が挿通されてファイル表紙に固定
される。固定具16としては、樹脂製鋲などが用いられ
る。以下の説明においては、便宜上、基板部材12の裏
面が当接されるファイル表紙側を下といい、それと反対
側を上という。
【0012】基板部材12の幅方向の両側には一対の可
動板18が軸支される。一方の可動板18の内側面に
は、所定の間隔をおいてたとえば2本の棒状の綴杆22
の一端部が固着される。また、他方の可動板18の内側
面には、所定の間隔をおいてたとえば2本の管状の綴杆
24の一端部が固着される。棒状の綴杆22は管状の綴
杆24内に挿入されて互いに挿通される。これらの綴杆
22,24は、用紙などの綴じ穴に挿通して綴じ合わせ
るためのものである。一対の可動板18を基板部材12
と直交するように起立させた際には、綴杆22,24
は、基板部材12の表面と平行に延びる。
【0013】一対の可動板18は、固着されている綴杆
22,24の相違以外は互いに同じ構造のものである。
可動板18の基板部材12側の縁部には、連結軸20が
形成される。この実施形態の連結軸20は、細長い円筒
状に形成される。ここで図13および図14を参照して
連結軸20の形成方法の一例を説明する。まず、図13
(A)および図14(A)に示すように金属板を打ち抜
き加工する。次に、図14(B)に示すように可動板1
8の一方縁部を円筒状に巻き、他方縁部を180度折り
返す。その後、図13(C)に示すように連結軸20の
直上を矩形状に打ち抜いて貫通孔26が形成される。貫
通孔26は、可動板18を開閉動させるときに、後述す
る固定軸受部32および可動軸受部54を可動板18の
厚み方向内外へ通過させるためのものである。この実施
形態では、貫通孔26は可動板18の長手方向に所定間
隔をおいてたとえば2つ形成される。なお、貫通孔26
は、連結軸20を巻く工程の前にあらかじめ打ち抜いて
おくことが製造工程上は好ましいが、可動板18の変形
を防ぐために連結軸20を巻く工程の後で形成するのが
好ましい。さらに、可動板18は、第1の折り曲げ部1
8aおよび第2の折り曲げ部18bで図14(C)に示
すようにクランク状に折り曲げられる。これは連結軸2
0を円筒状にしたことにともない固定軸受部材32が幅
方向外側へ突出してしまうのを防止するためであり、ま
た、可動片18の強度を上げるためである。また、可動
板18の一方縁部の中央部には、図13(B)に示すよ
うに矩形の切り欠き19が形成される。組み立てられた
綴具10の可動板18の長手方向への抜け落ちを防止す
るため、切り欠き19には、図1に示すように基板部材
12の蓋部材30に突き出し形成された片部材31が嵌
合される。
【0014】第1の折り曲げ部18aおよび第2の折り
曲げ部18bは、綴杆22,24と連結軸20との間に
おいて、可動板18の長手方向の一端から他端にわたっ
て連続的に形成される。第2の折り曲げ部18bは、第
1の折り曲げ部18aからみて基板部材12の幅方向内
側に配置される。第1の折り曲げ部18aと第2の折り
曲げ部18bとの間の部分は、可動板18の主面と直交
する方向に延びるように形成される。可動板18の外側
において第1の折り曲げ部18aと第2の折り曲げ部1
8bとの間の下方に生じる隙間に固定軸受部32の自由
端側の直立壁32aが収納される。第1の折り曲げ部1
8aと第2の折り曲げ部18bとの間に固定軸受部32
の自由端側の直立壁32aが収納されることによって、
立設時の可動板18の外側面と固定軸受部32の外側面
とが同一平面上に延びることになる。そのため、固定軸
受部32が可動板18の外側に張り出さないので、外観
がすっきりするとともに、綴具10の幅長のスリム化を
図ることができる。また、図17に示すように、綴杆2
2,24の中心から第1および第2の折り曲げ部18
a,18bまでの長さL1は、綴杆22,24に挿通さ
れる書類等の綴じ穴から端辺までの長さL2よりも長く
なるように形成される。具体的には、日本工業規格(J
IS S 6041)で規定された綴じ穴から端辺まで
の長さ12±1mmよりも長く形成される。そのため、
第1の折り曲げ部18aと第2の折り曲げ部18bとの
間の可動板18主面と直交する方向に延びる部分に書類
等の端辺が衝突しないので、綴具10の幅長のスリム化
を図った場合にも一対の可動片18,18間により多く
の書類等を挟持することができる。たとえば、この綴具
10では、対向する可動板18の連結軸20間の距離を
50mm以下にした場合にも対向する可動板18間に5
0mmの収納幅を確保することができる。したがって、
書類等の収納量を維持したままファイル表紙の背表紙幅
を短くすることが可能である。
【0015】基板部材12は、基材28と蓋部材30と
からなる。基材28は、ファイル表紙の背表紙上に載置
される略短冊状の板状部材である。基材28の幅方向両
側には、可動板18の連結軸20の下側および外側を保
持するための断面略L字形状の固定軸受部32が形成さ
れる。固定軸受部32は、基材28の幅方向の片側に互
いに所定の間隔をおいてたとえば2つづつ、両側で合計
4つ形成される。固定軸受部32の自由端の先端部32
bは、連結軸20を導入しやすくするためテーパー状に
形成されている。
【0016】図3は蓋部材30の裏面図であり、図4は
図3の線IV−IVにおける断面図であり、図5は図3
の線V−Vにおける断面図である。蓋部材30の裏面の
中央部には長手方向の一端部から他端部にわたってスペ
ーサ部34が形成される。スペーサ部34は、基材28
上面に当接される。基材28にスペーサ部34に対応す
る凹部を設けてスペーサ部34が基材28に嵌合するよ
うにしてもよい。また、連結用孔14の周囲を取り囲む
円筒14aに対応する凹部28aを基材28に設けて、
連結用孔14の周囲を取り囲む円筒14aが基材28に
嵌合するようにしてもよい。これらの場合には基材28
と蓋部材30とがよりしっかりと連結される。蓋部材3
0のスペーサ部34の両側には、基材28との間にそれ
ぞれ後述する操作杆46を収納するための収納部36が
長手方向の一端から他端にわたって形成される。さら
に、収納部36の両外側を囲むようにして外壁部38が
スペーサ部34と同じ高さに形成される。外壁部38の
固定軸受部32と対応する位置には、後述する可動軸受
部54を通過させるための通過口40が形成される。ま
た、蓋部材30の通過口40に連通した部分には、後述
する可動軸受部54を収納するための略矩形の凹部42
が収納部36をさらに凹ませて形成される。さらに、蓋
部材30の収納部36には、たとえば4本の略円柱状の
ガイドピン44がスペーサ部34と同じ高さに形成され
る。ガイドピン44は、蓋部材30の長手方向両側の4
つの凹部42の内側縁部の中央部近傍に形成される。ま
た、ガイドピン44を基材28に嵌合するようにしても
よい。
【0017】収納部36には、図6に示すように操作杆
46が収納される。操作杆46は、断面矩形の角棒状の
本体48を含む。本体48の両端部には、使用者が指を
当てて長手方向に押圧して操作杆46をスライドさせる
ための指圧部50が一体に形成される。操作杆46の幅
方向の内側の中央部には、付勢部材としての略V字形状
のバネ部材52が一体に形成される。バネ部材52は、
その端部が蓋部材30のスペーサ部34の側壁に当接さ
れ、操作杆46の本体48を幅方向内側から外側へと常
時付勢する。付勢された本体48は、蓋部材30の外壁
部38の内面に密着する。操作杆46の幅方向の外側に
は、長手方向に所定の間隔をおいてたとえば2つの断面
逆L字形状の可動軸受部54が一体に形成される。この
可動軸受部54の上面54aは、図11に示すように、
進入方向に斜めにすなわち、幅方向の外側へ行くに従い
先細りになるよう傾斜してクサビ状に形成される。可動
軸受部54は、通過口40から外側に突出し、固定軸受
部32との間に所定間隔をおいて対向する。また、可動
板18の立設時には、可動軸受部54の先端は、貫通孔
26を通過して固定軸受部32の直立壁32aに当接す
る。そして、可動軸受部54と固定軸受部32との間に
可動板18の連結軸20が回動可能に保持される。この
とき、可動軸受部54は、連結軸20の内側と上側を保
持し、固定軸受部32は可動板18の連結軸20の下側
および外側を保持する。なお、操作杆46の幅方向およ
び長手方向は、それぞれ基板部材12の幅方向および長
手方向と一致する。また、操作杆46の幅方向の内側と
は基板部材12の幅方向内側のことをいい、操作杆46
の幅方向の外側とは基板部材12の幅方向外側のことを
いう。
【0018】また、操作杆46の長手方向両側の可動軸
受部54近傍には、略二等辺三角形のガイド孔56が本
体48を貫通して形成される。ガイド孔56は、操作杆
46の幅方向の外側に底辺部56aが配置され、内側に
頂角部56bが配置され、斜辺部56cが頂角部56b
から底辺部56a両端へ向かって斜めに延びる向きに形
成される。そして、常態においては頂角部56bにガイ
ドピン44が配置される。また、略二等辺三角形のガイ
ド孔56の中空部が、操作杆46の幅方向へ延びる部分
となり、ガイド孔56の底辺部56aと頂角部56bと
の間が、操作杆46の幅方向へのガイドピン44の通路
となる。この実施形態の綴具10は、基板部材12、操
作杆46および固定具16がたとえばPOMなどの合成
樹脂で成型され、可動板18および綴杆22,24が金
属で形成される。したがって、一対の可動板18を基板
部材12から離脱させることにより分別廃棄が容易であ
る。
【0019】この綴具10では、常態において図8
(A)に示すように、バネ部材52の付勢力により基板
部材12の側縁部の通過口40から外側に突出している
可動軸受部54と固定軸受部32との間に可動板18の
連結軸20が保持され、可動板18と基板部材12とが
連結される。可動板18と基板部材12との連結を解く
際には、基板部材12の4隅に突出しているいずれかの
指圧部50を操作杆46の長手方向へ押す。すると、ガ
イド孔56の斜辺部56cとガイドピン44とが摺接す
るため、ガイド孔56の斜辺部56cに沿って幅方向の
外側から内側へバネ部材52の付勢力に抗して操作杆4
6が案内され、図6に示す状態から図7(A)または図
7(B)に示す状態となる。これに伴い、操作杆46に
設けられた可動軸受部54も基板部材12の内部に引き
込まれるので、図8(B)または図8(C)に示すよう
に可動板18の連結軸20を可動軸受部54と固定軸受
部32との間から離脱させることができる。こうして一
方の可動板18の基板部材12との連結を解いた後、一
対の可動板18,18を、他方の可動板18の連結軸2
0を中心に回動させる。このとき、可動軸受部54と固
定軸受部32とが他方の可動板18の厚み方向の外側か
ら内側へと貫通孔26を通過する。その後、図9または
図10に示すように、綴杆22,24相互の挿通状態を
解いて一方の可動板18を取り外すことにより、ファイ
リングするべき用紙の着脱を行うことができる。
【0020】一方の可動板18と基板部材12とを連結
する際には、一対の可動板18,18を、他方の可動板
18の連結軸20を中心に回動させる。このとき、可動
軸受部54と固定軸受部32とが他方の可動板18の貫
通孔26を厚み方向の内側から外側へと通過する。そし
て、図11(A)に示すように可動軸受部54の上面5
4aに可動板18の連結軸20を当接し、さらに図11
(B)に示すように下方へ向かってバネ部材52の付勢
力に抗して押し込むことにより、図12に示すように可
動軸受部54を連結軸20の進入方向に対して直交する
方向すなわち基板部材12の幅方向内側へ移動させるこ
とができる。そして、可動板18の連結軸20が可動軸
受部54と固定軸受部32との間に嵌まり込んだ後は、
図11(C)に示すようにバネ部材52の付勢力により
再び可動軸受部54は元の状態に突出するので、可動軸
受部54と固定軸受部32との間に連結軸20が回動可
能に保持される。このように、この綴具10では、操作
杆46を操作することなくワンタッチで基板部材12と
可動板18とを連結することができる。
【0021】この綴具10では、基板部材12の幅方向
両側にそれぞれ操作杆46が設けられており、一対の可
動板18のどちら側からでも操作することができる。し
かも、指圧部50が基板部材12の4隅に突出してお
り、それらのいずれかを押圧することにより可動板18
の着脱操作を行うことができるので、通常の使用状態に
おいて使用者に不自然な体勢を強いることがなく操作性
が良い。
【0022】また、この綴具10では、可動板18の一
方縁部が他方縁部に向かって巻かれ、その直上に貫通孔
26が設けられて連結軸20が形成されるので、従来の
線材が不要となり、部品点数を削減でき、材料費や加工
費を低減することができる。また、この綴具10の連結
軸20の構造によれば従来の線材を用いたものに比べて
強度が向上するため、可動板18の厚みを薄くすること
も可能となり、延いては綴具10全体の幅長を短くして
薄型のファイルを提供することが可能となる。また、貫
通孔26が形成されているので、可動板18の開閉動の
際に固定軸受部32および可動軸受部54が可動板18
にぶつからない。従って、開閉操作を円滑に行うことが
できる。
【0023】次に、本発明の綴具の可動板の連結軸構造
の変形例を図15および図16を参照しながら説明す
る。この変形例の連結軸20は、可動板18の基板部材
12側の縁部の長手方向の一端から他端にわたって細長
い略円柱状に形成される。この連結軸20を形成するた
めには、まず、図15(A)および図16(A)に示す
ように金属板を打ち抜き加工する。また、このとき同時
に第1の貫通孔26が形成される。第1の貫通孔26
は、可動軸受部54および固定軸受部32を出没させる
ための通り道となるものであり、この変形例では可動板
18の長手方向に所定間隔をおいてたとえば2つ形成さ
れる。さらに、連結軸20となるべき部分を挟んで1の
貫通孔26の図15(A)図示下方に対向する位置に
は、矩形の第2の貫通孔66が形成される。次に、図1
6(B)に示すように、第2の貫通孔66の中心線Sで
可動板18の下縁部が180度折り返される。そして、
可動板18の開閉動作を滑らかにするため尖った縁部を
叩いて丸めることにより、図16(C)に示すように連
結軸20が形成される。また、図14(C)に示したも
のと同様に、可動板18は、第1の折り曲げ部18aお
よび第2の折り曲げ部18bでクランク状に折り曲げら
れる。
【0024】図15および図16に示した変形例では、
図14および図15に示したものと同様の作用効果が得
られるとともに、可動板18の一方縁部が他方縁部に向
かって折り曲げられ、その直上に第1の貫通孔26が設
けられて連結軸20が形成されるので、従来の線材が不
要となり部品点数を削減でき材料費や加工費を低減する
ことができる。また、この変形例では、あらかじめ貫通
孔26,66を打ち抜いた後に折り曲げ加工することが
容易なため製造工程の合理化を行いやすい。
【0025】なお、本発明にかかる綴具の連結軸20の
構造は、上述した両側の可動片のどちら側からでも開動
できる綴具に用いることに限らず、片側の可動片のみ開
動するパイプ式綴具に適用してもよく、さらにパイプ式
綴具以外の他の形式の綴具に適用してもよい。
【0026】また、固定軸受部32、可動軸受部54、
ガイド孔56等の設けられる数は、上述のものに限るも
のではないことはもちろんのことである。また、付勢部
材としてのバネ部材52も上述の形状のものに限るもの
ではなく、他の形状のものでもよい。また、ガイド孔5
6は貫通して形成されるのに限らず、貫通しない凹部と
して形成してもよい。さらに、上述の実施形態では、ガ
イドピン44を基板部材12に形成し、ガイド孔56を
操作杆46に形成したが、これに限らず、ガイドピン4
4を操作杆46に形成し、ガイド孔56を基板部材12
内面に形成するようにしてもよい。
【0027】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、比較的
簡単な構造で可動板と基板部材との連結または離脱操作
の行いやすい綴具を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる綴具の一例を示す斜視図であ
る。
【図2】図1に示す綴具の分解斜視図である。
【図3】図1に示す綴具の蓋部材の裏面図である。
【図4】図3に示す線IV−IVにおける断面図であ
る。
【図5】図3に示す線V−Vにおける断面図である。
【図6】図1に示す綴具の上蓋部材に操作杆を取り付け
た状態を示す底面図である。
【図7】(A)は操作杆の一端部を長手方向に押圧した
状況を示す要部図解図であり、(B)は操作杆の他端部
を長手方向に押圧した状況を示す要部図解図である。
【図8】(A)は図1に示す線VIII−VIIIにお
ける断面図であり、(B)は一方の可動板の連結を解い
た状態を示す断面図であり、(C)は他方の可動板の連
結を解いた状態を示す断面図である。
【図9】図1に示す綴具の一方の可動板の連結を解いて
他方の可動板を開動した状態を示す斜視図である。
【図10】図1に示す綴具の他方の可動板の連結を解い
て一方の可動板を開動した状態を示す斜視図である。
【図11】(A)は可動軸受部の固定軸受部に対向しな
い側に可動板の連結軸が当接された状態を示す要部図解
図であり、(B)は可動板の連結軸を固定軸受部の方へ
押し込む途中の状態を示す図解図であり、(C)は可動
板の連結軸が可動軸受部と固定軸受部との間に回動可能
に保持された状態を示す図解図である。
【図12】図11(B)に示す状態を蓋部材の裏面から
見たときの図解図である。
【図13】図1に示す綴具において、(A)は連結軸を
形成する前の可動板の状態を正面から見た図解図であ
り、(B)は可動板の一方縁部を他方縁部へ向かって巻
いた状態を正面から見た図解図であり、(C)は可動板
をクランク状の折り曲げた状態を正面から見た図解図で
ある。
【図14】(A)は図13(A)の線XIVA−XIV
Aで切断した断面図であり、(B)は図13(B)の線
XIVB−XIVBで切断した断面図であり、(C)は
図13(C)の線XIVC−XIVCで切断した断面図
である。
【図15】(A)は連結軸の変形例を形成する前の可動
板の状態を正面から見た図解図であり、(B)は可動板
の一方縁部を他方縁部に折り曲げた状態を正面から見た
図解図であり、(C)は可動板をクランク状の折り曲げ
た状態を正面から見た図解図である。
【図16】(A)は図15(A)の線XVIA−XVI
Aで切断した要部断面図であり、(B)は図15(B)
の線XVIB−XVIBで切断した要部断面図であり、
(C)は図15(C)の線XVIC−XVICで切断し
た要部断面図である。
【図17】本発明にかかる綴具がファイル表紙に取り付
けられた状態を示す図解図である。
【図18】(A)は従来の綴具の要部を示す図解図であ
り、(B)はその線B−Bで切断した要部断面図であ
る。
【符号の説明】
10 綴具 12 基板部材 14 連結用孔 16 固定具 18 可動板 18a 第1の折り曲げ部 18b 第2の折り曲げ部 20 連結軸 22 綴杆 24 綴杆 26 貫通孔 28 基材 30 蓋部材 32 固定軸受部 34 スペーサ部 36 収納部 38 外壁部 40 通過口 42 凹部 44 ガイドピン 46 操作杆 48 本体 50 指圧部 52 バネ部材 54 可動軸受部 56 ガイド孔 56a 底辺部 56b 頂角部 56c 斜辺部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保上 将 光 大阪市中央区農人橋1丁目1番22号 株式 会社リヒトラブ内 Fターム(参考) 2C017 UE03 UE09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板部材と、 それぞれ一方縁部に設けられた連結軸を以て前記基板部
    材の幅方向の側縁部に開閉動可能に連結される一対の可
    動板と、 前記一対の可動板のそれぞれの内面に形成され互いに挿
    通される綴杆とを含む綴具であって、 前記連結軸は、前記可動板の一方縁部が他方縁部に向か
    って巻かれ、その直上に貫通孔が設けられて形成され
    る、綴具。
  2. 【請求項2】 基板部材と、 それぞれ一方縁部に設けられた連結軸を以て前記基板部
    材の幅方向の側縁部に開閉動可能に連結される一対の可
    動板と、 前記一対の可動板のそれぞれの内面に形成され互いに挿
    通される綴杆とを含む綴具であって、 前記連結軸は、前記可動板の一方縁部が他方縁部に向か
    って折り曲げられ、その直上に貫通孔が設けられて形成
    される、綴具。
  3. 【請求項3】 基板部材、 それぞれ一方縁部に設けられた連結軸を以て前記基板部
    材の幅方向の側縁部に開閉動可能に連結される一対の可
    動板、 前記一対の可動板のそれぞれの内面に形成され互いに挿
    通される綴杆、 前記基板部材の側縁部に形成され、前記可動板の連結軸
    の周囲の一部を保持するための固定軸受部、 前記基板部材の側縁部に出没可能に設けられ、前記固定
    軸受部と協働して前記可動板の連結軸を回動可能に保持
    するための可動軸受部、 前記可動軸受部を前記基板部材の幅方向内側から外側へ
    向かって常時付勢するための付勢部材、および前記可動
    軸受部を前記付勢部材の付勢力に抗して前記基板部材の
    内側に移動させ前記連結軸を離脱させるための操作杆を
    含む綴具であって、 前記連結軸は、前記可動板の一方縁部を他方縁部に向か
    って巻いて、その直上に前記可動軸受部および前記固定
    軸受部を可動板の厚み方向へ通過させるための貫通孔を
    設けることにより形成され、 前記可動板は、前記綴杆と前記連結軸との間において、
    第1の折り曲げ部および第2の折り曲げ部でクランク状
    に折り曲げられ、前記第2の折り曲げ部は、前記第1の
    折り曲げ部からみて前記基板部材の幅方向内側に配置さ
    れ、前記第1の折り曲げ部と前記第2の折り曲げ部との
    間に前記固定軸受部の自由端側が収納される、綴具。
  4. 【請求項4】 基板部材、 それぞれ一方縁部に設けられた連結軸を以て前記基板部
    材の幅方向の側縁部に開閉動可能に連結される一対の可
    動板、 前記一対の可動板のそれぞれの内面に形成され互いに挿
    通される綴杆、 前記基板部材の側縁部に形成され、前記可動板の連結軸
    の周囲の一部を保持するための固定軸受部、 前記基板部材の側縁部に出没可能に設けられ、前記固定
    軸受部と協働して前記可動板の連結軸を回動可能に保持
    するための可動軸受部、 前記可動軸受部を前記基板部材の幅方向内側から外側へ
    向かって常時付勢するための付勢部材、および前記可動
    軸受部を前記付勢部材の付勢力に抗して前記基板部材の
    内側に移動させ前記連結軸を離脱させるための操作杆を
    含む綴具であって、 前記連結軸は、前記可動板の一方縁部を他方縁部に向か
    って折り曲げて、その直上に前記可動軸受部および前記
    固定軸受部を可動板の厚み方向へ通過させるための貫通
    孔を設けることにより形成され、 前記可動板は、前記綴杆と前記連結軸との間において、
    第1の折り曲げ部および第2の折り曲げ部でクランク状
    に折り曲げられ、前記第2の折り曲げ部は、前記第1の
    折り曲げ部からみて前記基板部材の幅方向内側に配置さ
    れ、前記第1の折り曲げ部と前記第2の折り曲げ部との
    間に前記固定軸受部の自由端側が収納される、綴具。
  5. 【請求項5】 前記綴杆の中心から前記第1および第2
    の折り曲げ部までの長さは、前記綴杆に挿通される書類
    等の綴じ穴から端辺までの長さよりも長くなるように形
    成される、請求項3または請求項4に記載の綴具。
JP25757198A 1998-08-26 1998-08-26 綴 具 Expired - Fee Related JP3153517B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25757198A JP3153517B2 (ja) 1998-08-26 1998-08-26 綴 具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25757198A JP3153517B2 (ja) 1998-08-26 1998-08-26 綴 具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000071668A true JP2000071668A (ja) 2000-03-07
JP3153517B2 JP3153517B2 (ja) 2001-04-09

Family

ID=17308131

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25757198A Expired - Fee Related JP3153517B2 (ja) 1998-08-26 1998-08-26 綴 具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3153517B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0872457A (ja) * 1994-09-07 1996-03-19 Lion Jimuki:Kk 両開きパイプファイルの綴じ具
JP3039406U (ja) * 1997-01-09 1997-07-22 崇志 趙 ファイリング装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0872457A (ja) * 1994-09-07 1996-03-19 Lion Jimuki:Kk 両開きパイプファイルの綴じ具
JP3039406U (ja) * 1997-01-09 1997-07-22 崇志 趙 ファイリング装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3153517B2 (ja) 2001-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5850954A (en) Holder assembly for cellular phones
JP2003311037A (ja) 左右両用のカッターナイフ
JPH0619527U (ja) 三つ折中留
JP3153517B2 (ja) 綴 具
JP5602490B2 (ja) 連結印
JP3101610B2 (ja) 綴 具
JP3101611B2 (ja) 綴 具
JP2004330437A (ja) クリップ
JP2003027774A (ja) 引き戸用把手
JP2759434B2 (ja) 用箋挟み
JP3249911U (ja) うちわ
CN109397918B (zh) 部件的固定构造
JP3009861B2 (ja) ヒンジ装置
JP2002103869A (ja) クリップ
JP2701708B2 (ja) 用箋挟
JP5325353B1 (ja) 両開き式綴込具
TWI376463B (en) Locking device
JP2002120483A (ja) バインダーの綴じ具
JP3006383U (ja) 折り畳み携帯可能なホワイトボード
JP2001314667A (ja) カッターナイフ用刃体折り具、カッターナイフのホルダ及びカッターナイフ
JPS6320951Y2 (ja)
JP2003011565A (ja) 回転部材の支持構造及び綴じ具
JP2004344261A (ja) カードケース
KR200164892Y1 (ko) 바인더용접철구
JP2001347781A (ja) ファイル

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130126

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees