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JP2000070250A - X線撮像装置 - Google Patents

X線撮像装置

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JP2000070250A
JP2000070250A JP10249790A JP24979098A JP2000070250A JP 2000070250 A JP2000070250 A JP 2000070250A JP 10249790 A JP10249790 A JP 10249790A JP 24979098 A JP24979098 A JP 24979098A JP 2000070250 A JP2000070250 A JP 2000070250A
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JP10249790A
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Kenji Sato
賢治 佐藤
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Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 X線検出素子で発生する暗電流に起因するノ
イズが除去された透過像を得ることができるX線撮像装
置を提供する。 【解決手段】 この発明のX線透視撮影装置は、検出情
報収集部11によって被検体MにX線を照射する直前
に、X線センサ5の各X線検出素子で発生している暗電
流情報を取得する。この暗電流情報は暗電流情報メモリ
14にノイズ画像として記憶される。さらに、検出情報
収集部11は、被検体MにX線を照射した際にX線セン
サ5で得られるX線情報を取得する。このX線情報は、
被検体Mの断層画像としてX線情報メモリ15に記憶さ
れる。演算処理部17は、断層画像の各画素の画素値か
ら、その各画素に各々対応するノイズ画像の各画素の画
素値を除算演算処理を行う。その結果、X線センサ5の
各X線検出素子で発生する暗電流に起因するノイズが除
去された透過像を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被検体にX線を
照射することで、被検体を透過したX線に基づいて、被
検体の透過像を撮像するX線撮像装置に係り、特に、ノ
イズが低減された高品位の透過像を得るための技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、X線撮像装置では被検体の透過像
を得るために、被検体にX線を照射して、その被検体を
透過したX線を例えばイメージインテンシファイア(I
・I管)で受光する。このイメージインテンシファイア
の受光面で受光したX線の強弱によって、その後部に取
り付けられたTVカメラに被検体の透過像が結像され
る。この透過像をTVモニタやX線フィルムなどに出力
することで、被検体の透過像を得ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のX線撮像装置では、電子レンズ結像方式の真空管
構造を採っているイメージインテンファイアが大容積の
重量物であることから、イメージインテンシファイアの
取り付けに大がかりな構造が必要であるということが懸
案となっており、改善が求められている。
【0004】そこで、近年、X線を検出する複数個のX
線検出素子が二次元状に配列されたX線平面センサが、
イメージインテンファイアの代わりに利用される試みが
されている。しかし、X線平面センサの各X線検出素子
は受光したX線を電荷として蓄積するのだが、その構造
上、X線を受光していない場合にも暗電流が発生する。
この暗電流による電荷がX線に起因する電荷とともに蓄
積されるので、X線検出素子から検出される電荷には、
暗電流によるノイズが乗ったものとなる。このノイズが
乗った各X線検出素子から得られた検出情報に基づい
て、X線平面センサに投影される被検体の透過像を生成
することとなるので、高品位の透過像を得ることができ
ないという問題が生じている。
【0005】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、X線検出素子で発生する暗電流に起
因するノイズを除去した高品位の透過像を得ることがで
きるX線撮像装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
目的を達成するために、次のような構成をとる。請求項
1に記載の発明は、被検体にX線を照射することで前記
被検体の透過像を撮像するX線撮像装置において、
(a)前記X線が入射するとそのX線を電荷に変換して
蓄積する複数個のX線検出素子が二次元状に配列されて
構成されるX線平面センサと、(b)前記X線平面セン
サの各X線検出素子に蓄積された電荷を各X線検出素子
の検出情報として取得する検出情報取得手段と、(c)
前記被検体にX線を照射する直前に、前記検出情報取得
手段によって取得された検出情報を、照射前検出情報と
して記憶する照射前検出情報記憶手段と、(d)前記被
検体にX線を照射した際に、前記検出情報取得手段によ
って取得された検出情報を、照射検出情報として記憶す
る照射検出情報記憶手段と、(e)前記照射検出情報記
憶手段に記憶された各X線検出素子の照射検出情報に、
前記照射前検出情報記憶手段に記憶された各X線検出素
子の照射前検出情報を作用させることで、前記各X線検
出素子の照射検出情報から前記各X線検出素子に発生す
る暗電流に起因するノイズを除去する演算処理手段とを
備えることを特徴とするものである。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のX線撮像装置において、前記装置は、さらに、(f)
前記被検体に対するX線の照射が終了した直後に、前記
検出情報取得手段によって取得された検出情報を、照射
後検出情報として記憶する照射後検出情報記憶手段を備
え、前記演算処理手段は、前記照射検出情報記憶手段に
記憶された各X線検出素子の照射検出情報に、前記照射
前検出情報記憶手段に記憶された各X線検出素子の照射
前検出情報と、前記照射後検出情報記憶手段に記憶され
た各X線検出素子の照射後検出情報とを作用させること
で、前記各X線検出素子の照射検出情報から前記各X線
検出素子に発生する暗電流に起因するノイズを除去する
ものである。
【0008】〔作用〕この発明の作用は次のとおりであ
る。請求項1に記載の発明によれば、X線平面センサの
各X線検出素子は、被検体を透過して入射してくるX線
に応じた電荷を各々蓄積する。X線平面センサは、二次
元状に配列された複数個のX線検出素子によって構成さ
れているので、各X線検出素子は、X線平面センサ全体
に投影される被検体の透過像の濃淡に応じた電荷を蓄積
する。検出情報取得手段は、各X線検出素子に蓄積され
た電荷を検出情報として取得する。照射前検出情報記憶
手段は、被検体にX線が照射される直前に検出情報取得
手段によって取得される検出情報を、X線検出素子に発
生する暗電流によって蓄積された電荷である照射前検出
情報として記憶する。照射検出情報記憶手段は、被検体
にX線が照射された際に検出情報取得手段によって取得
される検出情報を、X線の照射によってX線検出素子に
蓄積された電荷である照射検出情報として記憶する。演
算処理手段は、照射検出情報に照射前検出情報を作用さ
せて、照射検出情報に含まれる、X線検出素子に発生す
る暗電流に起因するノイズを除去する。
【0009】請求項2に記載の発明によれば、照射後検
出情報記憶手段は、被検体に対するX線の照射が終了し
た直後に検出情報取得手段によって取得される検出情報
を、X線の入射後においてX線検出素子で発生する暗電
流によって蓄積された電荷である照射後検出情報として
記憶する。演算処理手段は、照射検出情報に照射前検出
情報と照射後検出情報とを作用させて、照射検出情報に
含まれる暗電流に起因するノイズを除去する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
一実施例を説明する。 <第1実施例>図1は第1実施例に係るX線撮像装置の
概略構成を示すブロック図である。
【0011】図1に示すように、X線撮像装置は、被検
体Mを載置する天板2と、天板2上の被検体MにX線を
照射するX線管3と、天板2やX線管3等の移動を制御
したり、X線管3からのX線照射を制御する制御部4
と、被検体Mを透過したX線が入射するフラットパネル
型X線センサ(以下、単に「パネル型X線センサ」と呼
ぶ)5と、パネル型X線センサ5で得られるX線応じた
電荷に基づいて被検体Mの透過像を生成する画像処理系
統1とを備えて構成されている。
【0012】制御部4は、CPUやメモリなどを備える
いわゆるコンピュータで構成されており、X線撮像装置
全体を統括的に制御・管理するものである。例えば、制
御部4は、X線の照射時間や照射強度をX線管3に指示
したり、図示しない駆動機構によって、天板2、X線管
3、パネル型X線センサ5などを移動させたりする。な
お、制御部4には図示しないマウスやキーボードなどの
入力装置が接続されており、X線撮像装置を操作するオ
ペレータの指示をX線撮像装置に与えることもできる。
【0013】天板2は、図示しない駆動機構によって、
例えばX、Y方向に進退可能に構成されている。天板2
は制御部4の指示によって、天板2の背面側に配備され
るパネル型X線センサ5の上方に被検体Mの撮像対象部
位が来るように移動する。
【0014】X線管3は、管電圧・管電流等の設定照射
条件に従ってX線を被検体Mに照射するよう構成されて
いる。
【0015】パネル型X線センサ5は、図2に示すよう
に、パネル型X線センサ5に入射するX線を電荷に変換
する光電変換層51(図2中、右上がりの斜線で示す)
と、光電変換層51で変換された電荷に応じて電荷を蓄
積する複数個の検出セル52がX、Y方向に二次元状
(アレイ状)に配列された検出アレイ層53との積層構
造となっており、さらに、各検出セル52に蓄積された
電荷をY方向の列ごとに取り出すためのゲートドライバ
54を備えている。以下、この実施例では便宜上、図2
におけるX方向の配列を「X列」、Y方向の配列を「Y
列」と呼ぶ。なお、パネル型X線センサ5は本発明にお
けるX線平面センサに相当する。
【0016】パネル型X線センサ5の各検出セル52
は、その上部の領域における光電変換層51に入射する
X線に応じた電荷を蓄積するものである。各検出セル5
2は、図2に示すように、電荷を蓄積するコンデンサ素
子30と、コンデンサ素子30に蓄積された電荷を画像
処理系統1の検出情報収集部11に送る出力ライン56
に接続されたトランジスタ素子31と、光電変換層51
の一部領域とを備えて構成されている。また、各検出セ
ル52は、Y列ごとにゲートドライバ54からの入力ラ
イン55が接続されており、さらに、各検出セル52
は、X列ごとに検出情報収集部11に接続される出力ラ
イン56が接続されている。したがって、各検出セル5
2に蓄積される電荷は、Y列ごとに画像処理系統1の検
出情報収集部11に送られる。
【0017】各検出セル52は、図3の等価回路に示さ
れるように、入射するX線の強さに応じた電荷を供給す
る光電変換層51の一部である光電変換素子32と、光
電変換素子32に直列に配置されるコンデンサ素子30
と、コンデンサ素子30の電荷を検出情報収集部11に
送るトランジスタ素子31とを備えて構成されている。
なお、この検出セル52は、本発明におけるX線検出素
子に相当する。
【0018】ここで、検出セル52の動作について説明
する。光電変換素子32には所定の電圧Vが印加されて
おり、光電変換素子32にX線が入射すると、光電変換
素子32に電流が流れてコンデンサ素子30に電荷が蓄
積される。蓄積される電荷の量は、入射するX線の強さ
や時間に応じて変化する。その後、トランジスタ素子3
1のゲート電極31aに接続されたゲートドライバ54
によって、「ON」即ちゲート電極31aに電圧が所定
時間印加されると、ソース電極31bからドレイン電極
31cに向かって、コンデンサ素子30に蓄積された電
荷が流れ出す。その結果、コンデンサ素子30に蓄積さ
れていた電荷が検出情報収集部11に向かって流れる。
なお、光電変換素子32は抵抗体として見ることもでき
るので、X線が入射していない場合であっても、光電変
換素子32には極めて微小な電流が流れて、徐々にコン
デンサ素子30に電荷が蓄積されると考えられる。この
X線が入射していない場合に流れる電流は、一般的に暗
電流と呼ばれている。したがって、X線が入射されて、
コンデンサ素子32に電荷が蓄積されている場合にも暗
電流に起因する電荷が合わせて蓄積されるので、この暗
電流に起因する電荷を含んだ情報に基づいて透過像を生
成すると、その暗電流に起因するノイズが透過像に現れ
る。
【0019】画像処理系統1は、パネル型X線センサ5
の各検出セル52で得られる電荷に基づいて、被検体M
の透過像を生成するものであり、パネル型X線センサ5
からの情報を収集する検出情報収集部11を備えてい
る。この検出情報収集部11は、パネル型X線センサ5
の各出力ライン56を通じて送られてくる電荷を電圧信
号に変換する図示しない電圧変換回路と、各Y列ごとに
送られてくる各検出セル52の各電圧信号をX列ごとに
順次取り込む図示しないマルチプレクサとを備えて構成
されている。パネル型X線センサ5から順次送られてく
るY列ごとの各検出セル52の電荷は、X列ごとに順次
電圧信号に変換されマルチプレクサに読み取られる。マ
ルチプレクサは、Y列ごとの全ての検出セル52の電圧
信号に基づいて、パネル型X線センサ5のY列ごとの検
出情報を生成する。Y列ごとの検出情報は、A/D変換
回路を備えたA/D変換部12によってデジタル変換さ
れた後、フレーム切換部13に送られる。なお、電圧変
換回路、マルチプレクサ及びA/D変換回路等は、周知
のものであるのでここでの説明は省略する。
【0020】フレーム切換部13は、A/D変換部12
を介して送られてくる検出情報を、暗電流情報メモリ1
4またはX線情報メモリ15のいずれか一方に送るもの
である。具体的にフレーム切換部13は、被検体MにX
線が照射されていない場合に検出情報収集部11から送
られてくる検出情報を暗電流情報メモリ14に送る一方
で、被検体MにX線が照射された際に検出情報収集部1
1から送られてくる検出情報をX線情報メモリ15に送
る。なお、フレーム切換部13でのX線照射の有無の判
断は、特定の手段に限定されるものではなく、例えば制
御部4から得られるようにしたり、また、検出情報収集
部11から送られてくる検出情報のヘッダー情報によっ
て得られるようすることができる。
【0021】暗電流情報メモリ14およびX線情報メモ
リ15は、パネル型X線センサ5の各Y列ごとに得られ
る検出情報を、パネル型X線センサ5に投影されるデジ
タル画像として記憶する、いわゆるフレームメモリで構
成されている。したがって、各メモリ14、15では、
パネル型X線センサ5のY列ごとの全ての検出情報を送
られた段階で、パネル型X線センサ5全体に投影された
被検体Mの透過像がデジタル画像として記憶される。そ
の結果、暗電流情報メモリ14には、パネル型X線セン
サ5の各検出セル52の暗電流に起因するノイズの分布
であるノイズ画像が記憶される。一方、X線情報メモリ
15には、暗電流に起因するノイズを含む被検体Mの透
過像がデジタル画像として記憶される。なお、暗電流情
報メモリ14は、本発明における照射前検出情報記憶手
段に、X線情報メモリ15は、本発明における照射検出
情報記憶手段に、それぞれ相当する。
【0022】演算処理部17は、いわゆるコンピュータ
で構成されており、暗電流情報メモリ14およびX線情
報メモリ15の各画像を呼び出し、対応する各画素ごと
に演算処理を施す。この演算処理によって、X線情報メ
モリ15に記憶された透過像のデジタル画像から、暗電
流情報メモリ14に記憶されたノイズ画像が例えば差し
引かれることで、ノイズが除去された高品位の透過像が
得られる。この透過像は、モニタ等で構成される表示部
18に表示される。なお、演算処理部17は、本発明に
おける演算処理手段に相当する。
【0023】以下、パネル型X線センサ5から得られる
情報および画像処理系統1で行われる処理について詳細
に説明する。
【0024】まず、パネル型X線センサ5の各検出セル
52では、暗電流またはX線の照射によって、図4に示
すような電荷が蓄積される。図4は、パネル型X線セン
サ5の各検出セル52での時間の経過による電荷の蓄積
状況を示している。また、その横軸は時間の経過を示
し、縦軸は蓄積される電荷の大きさを示している。
【0025】図4中、符号Trは、検出情報収集部11
に備えるマルチプレクサによって読み出される単一の検
出セル52の電荷の読出し時間を示す。符号Ts1、2
は、検出セル52での電荷の蓄積時間を示す。符号Tx
は、X線管3からX線が照射されているX線照射時間、
すなわちX線の照射に伴う電荷の蓄積時間を示す。な
お、図4中、1〜N番目の検出セルごとに読出し時間T
rづつずれているが、これは1つの検出セル52の電荷
信号を読出している間は、他の各検出セル52の電荷信
号を読出すことができないからである。つまり、パネル
型X線センサ5のX列に並ぶ各検出セル52は、ゲート
ドライバによって同時に「ON」されるが、マルチプレ
クサは、それら検出セル52の電荷を読み込む際には、
各検出セル52ごとに順次電荷を読み込むからである。
また、蓄積時間Ts1とTs2とは同時間であるが、蓄
積時間Ts1とTs2とを区別しているのは、蓄積時間
Ts1においては、暗電流に起因する電荷だけを蓄積し
ており、一方、蓄積時間Ts2においては、暗電流に起
因する電荷を含むX線の入射による電荷を蓄積している
からである。
【0026】蓄積時間Ts1は、X線が照射される直前
であり、このときX線は照射されていない。各検出セル
52では、暗電流に起因する電荷が徐々に蓄積される。
つまり、蓄積時間Ts1において蓄積される電荷量は、
蓄積時間Ts1における斜線で示された面積に相当す
る。なお、各検出セル52の光電変換素子32を抵抗体
として見た場合に、各検出セル52によってその抵抗値
が異なるので、各検出セル52に蓄積される暗電流に起
因する電荷は異なる。但し、この実施例では説明の便宜
上、ほぼ同程度の高さで図示している。
【0027】蓄積時間Ts2は、X線が照射された際で
あり、X線照射時間Txが含まれている。このとき、各
検出セル52では、暗電流に起因する電荷が徐々に蓄積
されるとともに、被検体Mを透過したX線が入射した際
のX線の強弱によって、そのX線に応じた電荷が蓄積さ
れる。この場合にも、蓄積時間Ts2における斜線で示
された領域の面積が、各検出セル52に蓄積される電荷
量に相当する。なお、図4に示されているように、X線
の強弱によって、蓄積される電荷量が変化している(図
4ではX線照射時間Txにおける例えば1番目と2番目
との電荷の高さが異なる)。つまり、各検出セル52に
蓄積される電荷量の相違が、デジタル画像の各画素の画
素値として現れ、その各画素値の差が透過像の濃淡差と
なることで、パネル型X線センサ5に投影される被検体
Mの透過像が画像として得られる。
【0028】まず、蓄積時間Ts1が経過すると、パネ
ル型X線センサ5のゲートドライバ54は、例えば1列
目の全検出セル52のトランジスタ素子31を「ON」
にする。これにより、パネル型X線センサ5の1列目の
各検出セル52で蓄積された暗電流に起因する電荷が、
順次X列ごとに検出情報収集部11に送られる。検出情
報収集部11は、1列目の各検出セル52の電荷を順次
読出し、その電荷に基づいた電圧信号に変換した後、1
列目の1列分の検出情報を生成する。この検出情報は、
A/D変換部12およびフレーム切換部13を介して、
暗電流情報メモリ14に記憶される。同様にして、検出
情報収集部11は、パネル型X線センサ5の2〜最終列
目までの検出情報を取得し、それら検出情報を順次暗電
流情報メモリ14に送る。その結果、暗電流情報メモリ
14には、パネル型X線センサ5の各検出セル52の暗
電流に基づくノイズ画像が記憶される。なお、蓄積時間
Ts1に基づく検出情報は、本発明における照射前検出
情報に相当する。
【0029】次に、蓄積時間Ts2が経過すると、ゲー
トドライバ54は、1列目の全検出セル52を「ON」
にする。これによって、被検体Mを透過したX線情報が
含まれる電荷が順次X列ごとに検出情報収集部11に送
られる。検出情報収集部11は、各検出セル52の各電
荷に基づいて、1列目の1列分の検出情報を生成する。
この検出情報はX線情報メモリ15に送られる。同様に
して、検出情報収集部11は、2〜最終列目までの検出
情報を生成し、それら検出情報を順次X線情報メモリ1
5に送る。その結果、X線情報メモリ15には、暗電流
に起因するノイズが含まれた被検体Mの透過像のデジタ
ル画像が記憶される。なお、蓄積時間Ts2に基づく検
出情報は、本発明における照射検出情報に相当する。
【0030】演算処理部17は、暗電流情報メモリ14
に記憶された透過像のデジタル画像の各画素の画素値か
ら、その各画素に対応するX線情報メモリ15に記憶さ
れたノイズ画像の各画素の画素値を除算する。したがっ
て、透過像のデジタル画像の各画素に含まれていた暗電
流に起因するノイズが取り除かれる。つまり暗電流に起
因するノイズが除去された高品位の透過像が得られる。
【0031】上述した第1実施例のX線撮像装置によれ
ば、X線を照射する直前に各検出セル52に発生してい
る暗電流に起因するノイズを取り出しているので、その
直後に撮像される透過像に最も影響すると思われるノイ
ズを把握することができる。その結果、透過像に含まれ
ている主なノイズを除去することができるので、高品位
の透過像を得ることができる。
【0032】なお、上述した第1実施例において、例え
ば、図5に示すように、X線照射時間Txが、蓄積時間
Ts2と蓄積時間Ts3とにまたがるような場合には、
以下に説明するように変形実施することができる。
【0033】蓄積時間Ts2で得られる検出情報と、蓄
積時間Ts3とで得られる検出情報とを加算した検出情
報をX線情報メモリ15に記憶する。このとき、X線情
報メモリ15には、暗電流に基づくノイズが2倍になっ
た、被検体Mの透過像のデジタル画像が記憶される。一
方、暗電流情報メモリ14には、第1実施例と同様の暗
電流に基づくノイズ画像が記憶されている。
【0034】演算処理部17は、透過像のデジタル画像
の各画素の画素値から、その各画素に対応するノイズ画
像の各画素の画素値を2倍にした画素値を除算する。し
たがって、透過像のデジタル画像の各画素に含まれてい
た暗電流に起因する2倍のノイズが取り除かれる。つま
り、第1実施例の場合と同様に、ノイズが低減された高
品位の透過像が得られる。
【0035】なお、この際、蓄積時間Ts2で得られる
検出情報と、蓄積時間Ts3で得られる検出情報とは、
それぞれ別個のX線情報メモリに一旦記憶し、のちに加
算することも可能である。
【0036】<第2実施例>次に、図6〜図8を用いて
第2実施例について説明する。図6は、第2実施例に係
るX線撮像装置を示すブロック図である。上述した第1
実施例と共通する部分については、同一符号を付し、そ
の説明を省略する。
【0037】図6に示すように、第2実施例のX線撮像
装置は、第1実施例のX線撮像装置に残留情報メモリ1
6を設けたものである。第2実施例に係るフレーム切換
部13は、検出情報収集部11から送られてくる検出情
報に応じて、それら検出情報を暗電流メモリ14、X線
情報メモリ15又は残留情報メモリ16に送るものであ
る。また、残留情報メモリ16も、暗電流メモリ14お
よびX線情報メモリ15と同様に、パネル型X線センサ
5に全体に投影される被検体Mの透過像をデジタル画像
として記憶するフレームメモリで構成されている。
【0038】ここで、第1実施例では、パネル型X線セ
ンサ5の各検出セル52において、X線の入射の如何に
係わらず同程度の暗電流が流れて電荷が蓄積される場合
について説明したが、この第2実施例では、X線の入射
の前後で各検出セル52内に流れる暗電流の大きさが変
化する場合を想定しており、その暗電流の変化に応じた
ノイズを透過像から取り除くことができる技術について
説明する。具体的には、直前に入射したX線の強さが比
較的強いと、検出セル52に対するX線の入射が終了し
た後に流れる暗電流は比較的大きくなり、直前に入射し
たX線の強さが比較的弱いと、比較的小さな暗電流が流
れる傾向となる場合がある。この場合には、各検出セル
52のX線入射前後の暗電流による電荷を取得すること
で、X線が照射された際の透過像のデジタル画像から、
X線入射前後の暗電流に応じた分のノイズを差し引くこ
とで、高品位の透過像を得ることができる。
【0039】以下、第2実施例において、パネル型X線
センサ5から得られる情報および画像処理系統1で行わ
れる処理について詳細に説明する。
【0040】まず、パネル型X線センサ5の各検出セル
52における、X線照射前の暗電流による電荷の蓄積、
X線の照射による電荷の蓄積及びX線照射後の暗電流に
よる電荷の蓄積の状況を図7に示す。図7は、第1実施
例と同様にパネル型X線センサ5の各検出セル52での
時間の経過による電荷の蓄積状況を示している。また、
その横軸は時間の経過を示し、縦軸は蓄積される電荷の
大きさを示している。
【0041】図7中、符号Trは、各検出セル52の電
荷の読出し時間を示す。符号Tsa、Tsb、Tsc
は、検出セル52での電荷の蓄積時間を示す。符号Tx
は、X線の照射に伴う電荷の蓄積時間を示す。なお、図
7中、1〜N番目ごとの検出セル52の電荷の蓄積開始
が読出し時間Trづつずれているが、これは第1実施例
と同様の理由である。蓄積時間Tsa、Tsb、Tsc
はそれぞれ同時間である。なお、蓄積時間Tsa、Ts
b、Tscを区別しているのは、蓄積時間Tsaにおい
ては、X線照射前の暗電流に起因する電荷だけを蓄積し
ており、また、蓄積時間Tsbにおいては、暗電流に起
因する電荷を含むX線の入射による電荷を蓄積してお
り、さらに、蓄積時間Tscにおいては、X線照射後の
暗電流に起因する電荷だけを蓄積しているからである。
【0042】蓄積時間Tsaでは、X線が照射される直
前に流れる暗電流に起因する電荷が各検出セル52に蓄
積される。なお、このとき蓄積される電荷量は、蓄積時
間Tsaにおける斜線で示された面積に相当する。
【0043】蓄積時間Tsbでは、X線が照射された際
であり、X線照射時間Txが含まれている。このとき、
各検出セル52では、X線照射前まではX線が照射され
る直前に流れる暗電流に起因する電荷が徐々に蓄積され
るとともに、X線照射中には入射するX線の強さに応じ
た電荷が蓄積され、さらに、X線照射後には入射してい
たX線の強さに応じた暗電流に起因する電荷が蓄積され
る。蓄積時間Tsbにおいて蓄積される電荷量は、蓄積
時間Ts2における斜線で示された領域の面積に相当す
る。
【0044】蓄積時間Tscでは、X線が照射された直
後に流れる暗電流に起因する電荷が各検出セル52に蓄
積され、このとき流れる暗電流は、各検出セル52に入
射するX線の強さに応じて変化している。なお、このと
き蓄積される電荷量は、蓄積時間Tscにおける斜線で
示された面積に相当する。
【0045】まず、蓄積時間Tsaが経過すると、パネ
ル型X線センサ5のゲートドライバ54は、Y列ごとの
全検出セル52を順次「ON」にする。これにより、パ
ネル型X線センサ5の各Y列ごとの全検出セル52で蓄
積された暗電流に起因する電荷が、検出情報収集部11
に順次送られる。検出情報収集部11は、順次送られて
くる各Y列ごとの各検出セル52の電荷をX列ごとに順
次読み出し、それらの電荷に基づいて、各Y列ごとの検
出情報を順次生成する。この検出情報は、A/D変換部
12およびフレーム切換部13を介して、暗電流情報メ
モリ14に順次記憶される。その結果、暗電流情報メモ
リ14には、パネル型X線センサ5の各検出セル52の
X線照射前の暗電流に基づくノイズ画像が記憶される。
【0046】次に、蓄積時間Ts2が経過すると、ゲー
トドライバ54は、Y列ごとの全検出セル52を順次
「ON」にする。これによって、被検体Mを透過したX
線情報が含まれる電荷が検出情報収集部11に順次送ら
れる。検出情報収集部11は、順次送られてくる各Y列
ごとの各検出セル52の電荷に基づいて、各Y列ごとの
検出情報を生成し、順次X線情報メモリ15に送る。そ
の結果、X線情報メモリ15には、X線照射前後の暗電
流に起因するノイズが含まれた被検体Mの透過像のデジ
タル画像が記憶される。
【0047】さらに、蓄積時間Tscが経過すると、パ
ネル型X線センサ5のゲートドライバ54によって、Y
列ごとの全検出セル52を順次「ON」され、パネル型
X線センサ5の各Y列の各検出セル52で蓄積された暗
電流に起因する電荷が、検出情報収集部11に順次送ら
れる。検出情報収集部11は、順次送られてくる各Y列
ごとの各検出セル52の電荷に基づいて、各Y列ごとの
検出情報を順次生成し、残留情報メモリ16に順次送ら
れる。その結果、残留情報メモリ16には、パネル型X
線センサ5の各検出セル52のX線照射後の暗電流に基
づく残留ノイズ画像が記憶される。なお、残留情報メモ
リ16は、本発明における照射後検出情報記憶手段に相
当する。
【0048】演算処理部17は、X線情報メモリ15に
記憶された透過像のデジタル画像の各画素の画素値か
ら、その各画素に対応する、暗電流情報メモリ14に記
憶されたノイズ画像の各画素の画素値と、残留情報メモ
リ16に記憶された残留ノイズ画像の各画素の画素値と
を所定量づつ各々除算することで、ノイズが低減された
被検体Mの透過像を生成する。ここで、ノイズ画像の各
画素の画素値と、残留ノイズ画像の各画素値とをそれぞ
れ所定量としているのは、パネル型X線センサ5の各画
素ごとに読出し時間がずれるので、各画素ごとに蓄積時
間Tsbで得られる電荷に含まれる、X線照射前の暗電
流の電荷とX線照射後の暗電流の電荷との比率が変化す
るためである。
【0049】具体的に 、図7において、蓄積時間Ts
aで得られるi番目(i=1〜N)の任意の検出セルで
得られる画素値をDai(i=1〜N)とし、蓄積時間
Tsbで得られるi番目(i=1〜N)の任意の検出セ
ルで得られる画素値をDbi(i=1〜N)とし、蓄積
時間Tscで得られるi番目(i=1〜N)の任意の検
出セルで得られる画素値をDci(i=1〜N)とす
る。さらに、N番目の任意の検出セルにおいて、蓄積時
間Tsbの開始からX線照射時間Txの開始までの時間
をタイムラグTdとする。このとき、i番目(i=1〜
N)の任意検出セルのノイズを除去した後の透過像のデ
ジタル画像の画素の画素値をDiとすると、ノイズ除去
後のデジタル画像の画素値Diは、次式(1)で表すこ
とができる。
【0050】 Di=Dbi−k×Dai−(1−k)×Dci ・・・(1) k={Td+Tx+(N−i)×Tr}÷Ts Ts=Tsa=Tsb=Tsc、i=1〜N
【0051】演算処理部17は、式(1)に基づいて各
画素ごとに演算処理を行うことで、X線照射前後の暗電
流に起因するノイズが除去された高品位の被検体Mの透
過像を生成する。
【0052】上述した第2実施例によれば、X線照射前
後の暗電流による電荷を取得することで、パネル型X線
センサ5で直接得られる透過像から、X線照射前後で変
化する暗電流に起因するノイズを取り除くことができる
ので、ノイズがより低減されたより高品位の透過像を得
ることができる。
【0053】なお、上述した第2実施例において、例え
ば、図8に示すように、X線照射時間Txが蓄積時間T
sb1と蓄積時間Tsb2とにまたがるような場合に
は、以下に説明するように変形実施することができる。
なお、X線照射時間Txは、2つの蓄積時間Tsにまた
がる場合に限定されず、2つ以上の蓄積時間Tsにまた
がる場合に適用することができる。
【0054】蓄積時間Tsb1で得られる検出情報と、
蓄積時間Tsb2とで得られる検出情報とを加算した検
出情報をX線情報メモリ15に記憶する。このとき、X
線情報メモリ15には、X線照射前の暗電流に基づくノ
イズと、X線照射後の暗電流に基づく残留ノイズとが含
まれた、被検体Mの透過像のデジタル画像が記憶され
る。
【0055】演算処理部17は、X線情報メモリ15に
記憶された透過像のデジタル画像の各画素の画素値か
ら、その各画素に対応する、暗電流情報メモリ14に記
憶されたノイズ画像の各画素の画素値と残留情報メモリ
16に記憶された残留ノイズ画像の各画素の画素値とを
除算する。
【0056】具体的には、図8において、蓄積時間Ts
aで得られるi番目(i=1〜N)の任意の検出セルで
得られる画素値をDai(i=1〜N)とし、蓄積時間
(Tsb1+Tsb2)で得られるi番目(i=1〜
N)の任意の検出セルで得られる画素値をDbi(i=
1〜N)とし、蓄積時間Tscで得られるi番目(i=
1〜N)の任意の検出セルで得られる画素値をDci
(i=1〜N)とする。さらに、N番目の検出セルにお
いて、蓄積時間Tsbの開始からX線照射時間Txの開
始までの時間をタイムラグTdとする。このとき、i番
目(i=1〜N)の任意検出セルのノイズを除去した後
の透過像のデジタル画像の画素の画素値をDiとする
と、ノイズ除去後のデジタル画像の画素値Diは、次式
(2)で表すことができる。
【0057】 Di=Dbi−k×w×Dai−(1−k)×w×Dci ・・・(2) k={Td+Tx+(N−i)×Tr}÷(w×Ts) Ts=Tsa=Tsb=Tsc、i=1〜N、w=X線
照射時間Txがまたがる蓄積時間Tsの個数
【0058】演算処理部17は、式(2)に基づいて各
画素ごとに演算処理を行うことで、X線照射前後の暗電
流に起因するノイズが除去された高品位の被検体Mの透
過像を生成する。したがって、上述した第2実施例の場
合と同様に、よりノイズが低減された高品位の透過像が
得られる。
【0059】なお、この際も、蓄積時間Tsb1で得ら
れる検出情報と、蓄積時間Tsb2で得られる検出情報
とは、それぞれ別個のX線情報メモリに一旦記憶し、の
ちに加算することが可能である。
【0060】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、X線が被検体に照射される直
前に、各X線検出素子に蓄積された電荷を照射前検出情
報として取得しているので、X線がX線検出素子に入射
する直前において各X線検出素子内で発生している暗電
流に起因するノイズを取得することができる。また、X
線が被検体に照射される際に得られる照射検出情報に照
射前検出情報を作用させているので、その照射検出情報
に含まれる暗電流に起因するノイズを除去することがで
きる。その結果、X線平面センサの各X線検出素子で発
生する暗電流に起因するノイズが低減された高品位の透
過像を得ることができる。
【0061】また、請求項2に記載の発明によれば、さ
らに、X線の照射後の各X線検出素子に蓄積される電荷
である照射後検出情報を取得し、照射検出情報に照射前
検出情報と照射後検出情報とを作用させている。つま
り、X線の照射後に各X線検出素子で発生する暗電流
は、その直前に各X線検出素子に入射したX線量によっ
て変化する場合があり、このX線の照射前後の各X線検
出素子に発生する暗電流に起因するノイズの変化に応じ
たノイズを除去することができる。その結果、暗電流に
起因するノイズがより確実に除去されて、より高品位の
透過像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るX線撮像装置の概略構成を示
すブロック図である。
【図2】パネル型X線センサの概略構造を示す図であ
る。
【図3】検出セルの等価回路を示す図である。
【図4】各検出セルに蓄積される電荷の様子を示す図で
ある。
【図5】第1実施例の変形例に係る検出セルに蓄積され
る電荷の様子を示す図である。
【図6】第2実施例に係るX線撮像装置の概略構成を示
すブロック図である。
【図7】第2実施例に係る各検出セルに蓄積される電荷
の様子を示す図である。
【図8】第2実施例の変形例に係る検出セルに蓄積され
る電荷の様子を示す図である。
【符号の説明】
1 … 画像処理系統 2 … 天板 3 … X線管 4 … 制御部 5 … パネル型X線センサ 11 … 検出情報収集部 13 … フレーム切換部 14 … 暗電流情報メモリ 15 … X線情報メモリ 16 … 残留情報メモリ 17 … 演算処理部 52 … 検出セル 54 … ゲートドライバ Ts1〜Ts3、Tsa〜Tsc … 蓄積時間 Tr … 読出し時間 Tx … X線照射時間 Td … タイムラグ M … 被検体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体にX線を照射することで前記被検
    体の透過像を撮像するX線撮像装置において、(a)前
    記X線が入射するとそのX線を電荷に変換して蓄積する
    複数個のX線検出素子が二次元状に配列されて構成され
    るX線平面センサと、(b)前記X線平面センサの各X
    線検出素子に蓄積された電荷を各X線検出素子の検出情
    報として取得する検出情報取得手段と、(c)前記被検
    体にX線を照射する直前に、前記検出情報取得手段によ
    って取得された検出情報を、照射前検出情報として記憶
    する照射前検出情報記憶手段と、(d)前記被検体にX
    線を照射した際に、前記検出情報取得手段によって取得
    された検出情報を、照射検出情報として記憶する照射検
    出情報記憶手段と、(e)前記照射検出情報記憶手段に
    記憶された各X線検出素子の照射検出情報に、前記照射
    前検出情報記憶手段に記憶された各X線検出素子の照射
    前検出情報を作用させることで、前記各X線検出素子の
    照射検出情報から前記各X線検出素子に発生する暗電流
    に起因するノイズを除去する演算処理手段とを備えるこ
    とを特徴とするX線撮像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のX線撮像装置におい
    て、前記装置は、さらに、(f)前記被検体に対するX
    線の照射が終了した直後に、前記検出情報取得手段によ
    って取得された検出情報を、照射後検出情報として記憶
    する照射後検出情報記憶手段を備え、前記演算処理手段
    は、前記照射検出情報記憶手段に記憶された各X線検出
    素子の照射検出情報に、前記照射前検出情報記憶手段に
    記憶された各X線検出素子の照射前検出情報と、前記照
    射後検出情報記憶手段に記憶された各X線検出素子の照
    射後検出情報とを作用させることで、前記各X線検出素
    子の照射検出情報から前記各X線検出素子に発生する暗
    電流に起因するノイズを除去するX線撮像装置。
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