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JP2000069021A - 無線データ通信送受信方法および無線データ通信送受信装置 - Google Patents

無線データ通信送受信方法および無線データ通信送受信装置

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Publication number
JP2000069021A
JP2000069021A JP23333998A JP23333998A JP2000069021A JP 2000069021 A JP2000069021 A JP 2000069021A JP 23333998 A JP23333998 A JP 23333998A JP 23333998 A JP23333998 A JP 23333998A JP 2000069021 A JP2000069021 A JP 2000069021A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
wireless
transmission
digital data
radio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23333998A
Other languages
English (en)
Inventor
Shunji Miura
俊二 三浦
Tsuyoshi Yokota
強 横田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP23333998A priority Critical patent/JP2000069021A/ja
Publication of JP2000069021A publication Critical patent/JP2000069021A/ja
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  • Bidirectional Digital Transmission (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高いスループット特性が得られるとともに、
無線回線のランダムアクセスを可能とし、無線端末局数
の増減にも対応できる無線データ通信システムを実現す
るための無線データ通信送受信方法およびその装置を提
供する。 【解決手段】 無線基地局装置1と無線端末局装置2の
間において、大容量で高速伝送する必要のある高速デー
タ信号を下り非SS信号6及び上り非SS信号7で伝送
するとともに、無線回線制御信号に代表される小容量の
低速信号を下りSS信号5及び上りSS信号8で伝送し
てこれらを分離する。また、これら両信号を互いに干渉
しない無線信号変調方式を用いて、同一方向の信号に関
しては同一周波数帯域で同一時刻に伝送してTDD伝送
を行う。また、無線回線制御信号を伝送する無線信号変
調方式として符号多重方式を用いて、それぞれの無線回
線制御信号を多重して伝送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ端末装置に
より作成されるデジタルデータ通信信号を単一周波数の
無線信号で伝送する無線データ通信に用いられる無線デ
ータ通信送受信方法およびその装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来方式によって無線データ通信システ
ムを実現するためのシステム構成例を図6に示す。同図
において601は無線基地局装置、602は無線端末局
装置、603は無線基地局装置601と無線端末局装置
602との間の送受信に用いる単一周波数による無線信
号、604は無線基地局装置601に接続された有線ネ
ットワーク、605は無線端末局装置602に接続され
た端末装置である。
【0003】次に、従来方式によって無線データ通信シ
ステムを実現するための装置構成例を図7に示す。同図
に示される装置構成は無線基地局装置601及び無線端
末局装置602にそれぞれ設けられている。図7におい
て、701はネットワークインタフェース回路707
(後述)からのデジタルデータ信号を無線信号に変換し
て伝送する無線送信回路、702はアンテナ706及び
スイッチ705(何れも後述)を介して受信した無線信
号をデジタルデータ信号に変換する無線受信回路、70
3は無線回線制御を行う無線回線制御回路、704は時
分割多重伝送方式の各タイムスロットの送受信タイミン
グを作成して各回路の制御を行うタイミング制御回路、
705は送受信を切り換えるスイッチ、706はアンテ
ナである。また、ネットワークインタフェース回路70
7は、無線受信回路702から送られてきたベースバン
ド信号を有線ネットワーク604(無線基地局装置60
1の場合)あるいは端末装置605(無線端末局装置6
02の場合)に対して出力する。このほか、ネットワー
クインタフェース回路707は、有線ネットワーク60
4あるいは端末装置605から到来した信号を無線フレ
ームの形に再構築し、無線送信回路701に向けて送出
する。
【0004】また、従来方式において用いられる無線信
号フレームの構成を図8に示す。同図において、801
は無線基地局装置601の運用状態を報知する報知信
号、802は無線端末局装置602が無線基地局装置6
01に対して通信開始の要求を通知する要求信号、80
3は無線基地局装置601が無線端末局装置602に対
して通信許可を通知する許可信号、804は無線基地局
装置601と無線端末局装置602の間でデータの交換
を行うデータ信号、805はデータ信号804の送達可
否を送信元に通知する受信確認信号である。
【0005】図6に示したような単一の周波数チャネル
を使用した無線データ通信システムを実現する場合、従
来は、TDMA(時分割多元接続)方式と呼ばれる時分
割多重方式を使用していた。そのため、装置内にはタイ
ミング制御回路704を設け、伝送すべきデジタルデー
タ(データ信号804)ばかりでなく情報量の少ない無
線回線制御にかかる信号も時間的に分割された形態のフ
レーム(図8参照)を用いて伝送されていた。また、図
8に示したようなフレームを使用する場合には、図中に
示された報知信号801〜受信確認信号805の各信号
の有無に拘わらず、常に同一のフレーム形態を維持した
まま伝送を行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
技術では、無線回線制御に関する情報を伝送する必要の
ない場合であっても、当該情報を伝送するための時間
(タイムスロット)は空のまま確保しておく必要があ
り、当該タイムスロットを他の信号を送るために転用す
ることができなかった。そのうえ、同一フレーム内に無
線回線制御を行う信号とデータを伝送する信号が時分割
的に多重されていることから、高速なデータ信号を送る
ことのできる無線フレーム中でデータ信号が占める時間
率が低下し、その結果単位時間当たりのデータ伝送量
(以下、スループット)が低下するという問題点があっ
た。また、無線端末装置からの通信開始要求において
は、少数の要求信号を複数の無線端末装置で共用してア
クセスするために各無線端末装置からの信号の衝突が発
生してアクセス失敗確率が増大するので、アクセス用の
タイムスロットを十分に用意する必要があり、これがフ
レーム利用効率の低下を引き起こすという問題もあっ
た。
【0007】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、無線フレームの利用効率を向上さ
せ、かつ複数の無線端末装置を任意のタイミングで最小
限の同期動作により動作させることで、高いスループッ
ト特性が得られるとともに、無線回線のランダムアクセ
スを可能とし、無線端末局数の増減にも対応できる無線
データ通信システムを実現するための無線データ通信送
受信方法およびその装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、請求項1記載の発明は、無線基地局と複数の無線
端末局を有し、高いビットレートで伝送される大容量デ
ジタルデータと、該ビットレートよりも低いビットレー
トで伝送され該大容量デジタルデータよりも容量の小さ
い小容量デジタルデータとから構成される信号を無線に
より伝送する無線データ通信システムに用いる無線デー
タ通信送受信方法において、スペクトル拡散信号方式以
外の所定の変調方式を用いた多重伝送方式により前記大
容量デジタルデータを多重伝送するとともに、スペクト
ル拡散信号方式を用いた符号分割多重伝送方式により前
記小容量デジタルデータを多重伝送し、なお且つ、前記
大容量デジタルデータと前記小容量デジタルデータの多
重伝送を同時かつ同一周波数帯で行うことを特徴として
いる。
【0009】また、請求項2記載の発明は、無線基地局
と複数の無線端末局を有し、高いビットレートで伝送さ
れる大容量デジタルデータと、該ビットレートよりも低
いビットレートで伝送され該大容量デジタルデータより
も容量の小さい小容量デジタルデータとから構成される
信号を無線により伝送する無線データ通信システムにお
いて、前記無線基地局及び前記各無線端末局は、スペク
トル拡散方式を用いた符号分割多重伝送方式でデジタル
データを送信あるいは受信する単数あるいは複数のスペ
クトル拡散送信回路およびスペクトル拡散受信回路と、
スペクトル拡散方式以外の所定の変調方式を用いた時分
割多重伝送方式でデジタルデータを送信あるいは受信す
る非スペクトル拡散送信回路および非スペクトル拡散受
信回路とを具備し、前記非スペクトル拡散送信回路およ
び前記非スペクトル拡散受信回路により前記大容量デジ
タルデータを多重伝送するとともに、前記単数あるいは
複数のスペクトル拡散送信回路およびスペクトル拡散受
信回路により前記小容量デジタルデータを多重伝送し、
且つ、前記大容量デジタルデータと前記小容量デジタル
データの多重伝送を同時かつ同一周波数帯で行うことを
特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態について説明する。図1は本実施形態における
無線データ通信システムの構成例である。同図におい
て、1は無線基地局装置、2は無線端末局装置、3は無
線基地局装置1と接続された有線ネットワーク、4は無
線端末局装置2と接続された端末装置である。また、5
は無線基地局装置1から無線端末局装置2に向けた信号
(以下、下り信号とする)であってスペクトル拡散方式
による無線信号(以下、下りSS〔Spread Spectrum 〕
信号5)、6は下り信号であってスペクトル拡散方式に
よらない無線信号(以下、下り非SS信号6)、7は無
線端末局装置2から無線基地局装置1に向けた信号(以
下、上り信号とする)であってスペクトル拡散方式によ
らない無線信号(以下、上り非SS信号7)、8は上り
信号であってスペクトル拡散方式による無線信号(以
下、上りSS信号8)である。なお、ここでは無線端末
局装置2の先には端末装置4を接続した例を示している
が、端末装置4に代わり有線ネットワークを接続するこ
とも可能である。
【0011】次に、図2は図1に示した無線基地局装置
1および無線端末局装置2の構成例である。図2におい
て、201はSS信号用無線送信回路、202は非SS
信号用無線送信回路、203はSS信号用無線送信回路
201及び非SS信号用無線送信回路202の各出力信
号を合成する無線信号合成回路、204はSS信号用無
線受信回路、205は非SS信号用無線受信回路、20
6はアンテナ210,スイッチ208(何れも後述)を
介して送られてくる受信信号をSS信号用無線受信回路
204と非SS信号用無線受信回路205へ分配する無
線信号分配回路、207はSS信号用無線受信回路20
4で受信された無線回線制御に関わる情報等に基づいて
無線回線制御を行い、当該制御のための情報をSS信号
用無線送信回路201へ送出するとともに、後述するネ
ットワークインタフェース回路209の制御を行う無線
回線制御回路、208は無線信号合成回路203から送
られる送信信号と無線信号分配回路206へ送る受信信
号を切り替えてアンテナ210と接続するスイッチであ
る。
【0012】また、ネットワークインタフェース回路2
09は、非SS信号用無線受信回路205から送られて
きたベースバンド信号を有線ネットワーク3(無線基地
局装置1の場合)あるいは端末装置4(無線端末局装置
2の場合)に対して出力するほか、有線ネットワーク3
あるいは端末装置4から到来した信号を無線フレームの
形に再構築したのち、非SS信号用無線送信回路202
に向けて送出する。また、210は電波を送受信するア
ンテナ、211は上り信号と下り信号をTDD(時分割
多重伝送)によって伝送するための送受信タイミングを
作成して各回路(即ち、SS信号用無線送信回路20
1,非SS信号用無線送信回路202,SS信号用無線
受信回路204,非SS信号用無線受信回路205,無
線回線制御回路207,スイッチ208)に対する制御
を行うタイミング制御回路である。
【0013】次に、図3に本実施形態で用いる無線信号
フレーム構成の一例を示す。1つの無線フレームは上り
方向の信号と下り方向の信号の2種類の信号を時間で分
割して、いわゆるTDD伝送により伝送する。図3中、
301は上り高速信号であって、図1における上り非S
S信号7により伝送される。302は上り低速信号であ
って、図1における上りSS信号8により伝送される。
303は下り高速信号であって、図1における下り非S
S信号6により伝送される。304は下り低速信号であ
って、図1における下りSS信号5により伝送される。
【0014】上り高速信号301と上り低速信号30
2、あるいは、下り高速信号303と下り低速信号30
4はそれぞれ同一時刻に同一の周波数帯域上において伝
送される。また、上り高速信号301および下り高速信
号303、ならびに、上り低速信号302および下り低
速信号304はそれぞれ時間的に多重されている。な
お、上り低速信号302と下り低速信号304は何れも
SS信号であるため拡散コードによる多重伝送が可能で
あるが、ここでは簡単のために1チャネルのみの場合を
例として図3に示している。以下では、上り高速信号3
01と下り高速信号303には有線ネットワーク3ある
いは端末装置4との間で送受される高速データを伝送
し、上り低速信号302と下り高速信号304には図2
に示す無線回線制御回路207が出力する無線回線制御
に関する情報を伝送するものとする。
【0015】次に、図4に本実施形態に従って電波を送
信した場合の無線区間におけるスペクトルの様子を示
す。図示したように、本実施形態では無線区間において
高速信号によるスペクトル成分と低速信号によるスペク
トル成分が重なっている。このとき、低速信号側ではス
ペクトル拡散技術によって使用する周波数帯域を拡大し
ているため、高速信号と低速信号で拡散前の信号レベル
がほぼ同一であれば、無線区間では図4のように低速信
号の成分が高速信号の成分に比べて十分小さいものとな
る。このため、高速信号の成分にとって低速信号の成分
はノイズと同じように扱えるために、両者のレベル差が
十分にあれば高速信号の成分は受信側において問題なく
受信される。一方、低速信号成分はより大きなレベルを
持つ高速信号の成分に干渉を受けることになるが、SS
信号の特性から逆拡散処理後において高速信号の成分は
ノイズと見なすことができるようになるため、低速信号
の成分も受信側で正常に受信されることになる。本実施
形態はこの特性を利用することで、同一周波数帯域上で
同時刻に複数の無線チャネルを使用してデータ伝送と無
線回線制御を行うものである。
【0016】次に、図5に本実施形態におけるデータ伝
送と無線回線制御のフローを示す。ここでは1台の無線
基地局装置1と2台の無線端末局装置(無線端末局装置
2-1,2-2とする)が通信を行っている場合を想定して
いる。また図中、四角の枠で囲まれているフレームF1
〜F4の各々は、枠で囲まれた信号が全て同一のフレー
ムで同時に伝送されることを示している。さらに図中、
「高速信号系回路」とは図2に示した非SS信号用無線
送信回路202及び非SS信号用無線受信回路205な
らびにこれら回路を用いて非SS信号を送受する回路の
ことである。また、「低速信号系回路」とは図2に示し
たSS信号用無線送信回路201及びSS信号用無線受
信回路204ならびにこれら回路を用いてSS信号を送
受する回路のことである。
【0017】まずフレームF1において、無線基地局装
置1は無線端末局装置2-1に対して高速信号を伝送する
(データ伝送S11)のと同時に、自局の状態を示す基地
局情報を報知する信号を送信(基地局情報報知S12)す
る。またこのとき無線基地局装置1は、無線端末局装置
2-2に対して次のフレームでのデータ伝送の許可を与え
る信号(通信許可通知S13)を基地局情報と同時に送信
する。これにより、無線端末局装置2-2は通信許可通知
S13と基地局情報報知S14を同時に受信するが、拡散符
号としてそれぞれ別のものを割り当てることによってい
わゆる符号多重方式(CDMA)と同一の方法となっ
て、これら両信号は別々に受信される。
【0018】ここで、図1及び図2に示す構成を用いて
高速信号及び低速信号が伝送される際の動作例を説明し
ておく。まず、高速信号を用いたデータ伝送S11を行う
ために、有線ネットワーク3から無線基地局装置1に対
して送信すべきデータが送られると、ネットワークイン
タフェース回路209はこれを無線フレームに再構築し
て非SS信号用無線送信回路202に送出し、非SS信
号用無線送信回路202は送られた無線フレームをスペ
クトル拡散以外の所定の変調方式で変調して無線信号合
成回路203に送出する。
【0019】一方、無線回線制御に関する情報の一例で
ある基地局情報を報知する(S12)ために、無線回線制
御回路207は基地局情報を含めた無線フレームをSS
信号用無線送信回路201に送出し、SS信号用無線送
信回路201は送られた無線フレームをスペクトル拡散
信号方式の無線信号に変換して無線信号合成回路203
に送出する。このとき、タイミング制御回路211の制
御によって、SS信号用無線送信回路201及び非SS
信号用無線送信回路202からの各出力信号は同時に無
線信号合成回路203に送られ、スイッチ208はアン
テナ210を無線信号合成回路203に接続する。そこ
で、無線信号合成回路203はこれら両出力信号を合成
し、スイッチ208及びアンテナ210を介して合成さ
れた出力信号を電波の形で送信する。
【0020】他方、無線端末局装置2-1では、タイミン
グ制御回路211の制御によってスイッチ208がアン
テナ210を無線信号分配回路206に接続している。
そして、無線基地局装置1から送られる電波がアンテナ
210で受信され、得られた受信信号がスイッチ208
を介して無線信号分配回路206に送られる。無線信号
分配回路206は送られた受信信号をSS信号用無線受
信回路204及び非SS信号用無線受信回路205に分
配する。SS信号用無線受信回路204は受信信号をス
ペクトル拡散方式で受信することで受信信号から基地局
情報を取り出して無線回線制御回路207に送出し、無
線回線制御回路207は送られた情報を以後の無線回線
制御に用いる。また、非SS信号用無線受信回路205
は受信信号を上述したスペクトル拡散方式以外の所定の
変調方式に対応する復調方式で復調してベースバンド信
号に変換してネットワークインタフェース回路209に
送出し、これをネットワークインタフェース回路209
が端末装置4に送出する。なお、基地局情報報知S12以
外の基地局情報報知S14や通信許可通知S13もいま述べ
たのと同様にして伝送されるほか、これ以後に説明する
データ伝送及び各種の無線回線制御に関する情報も同様
に伝送される。
【0021】次に、図5のフレームF2では、フレーム
F1における通信許可通知S13に対応して無線端末局装
置2-2から無線基地局装置1に向けて高速信号を用いて
データが伝送される(データ伝送S21)。このとき、無
線端末局装置2-1からはフレームF1で受信したデータ
(データ伝送S11)に対応した受信確認通知(S22)を
無線基地局装置1に送信するほか、発生した通信開始要
求(S23)に応じて通信開始要求信号を無線基地局装置
1に送信する。このとき、無線基地局装置1において複
数の低速信号(即ち、受信確認通知S22及び通信開始要
求S23)が同時に受信されるが、これらの信号が別々に
受信可能であることはフレームF1の無線端末局装置2
-2における動作と同一である。
【0022】次いでフレームF3において、無線基地局
装置1は無線端末局装置2-2に対して高速信号でデータ
伝送(S31)すると同時に、基地局情報を報知する信号
を無線端末局装置2-1,2-2に対してそれぞれ送信する
(基地局情報報知S32,S33)。またこのとき、無線基
地局装置1はフレームF2で受信したデータ(データ伝
送S21)に対応した受信確認通知S34を無線端末局装置
2-2に対して送信し、これと同時に、次のフレームでの
データ伝送の許可を与える通信許可通知S35を無線端末
局装置2-1に送信する。なお、このフレームF3におい
て、無線端末局装置2-1,2-2ではそれぞれ複数の低速
信号(即ち、基地局情報報知S32及び通信許可通知S3
5,基地局情報報知S33及び受信確認通知S34)が同時
に受信されるが、これらの信号が別々に受信可能である
ことはフレームF1における無線端末局装置2-2の動作
と同一である。
【0023】次にフレームF4では、フレームF3にお
ける通信許可通知S35に応じて無線端末局装置2-1から
無線基地局装置1に向けて高速信号を用いたデータ伝送
(S41)が行われる。またこのとき同時に、無線端末局
装置2-2はフレームF3で受信したデータ(データ伝送
S31)に対応した受信確認通知S42を無線基地局装置1
に送信する。
【0024】以上のように本実施形態では、大容量で高
速伝送する必要のある高速データ信号と無線回線制御信
号に代表される小容量の低速信号とを分離し、それぞれ
の信号を互いに干渉しない無線信号変調方式を用いて、
同一方向の信号に関しては同一周波数帯域で同一時刻に
伝送を行い、最小限のTDD伝送を行うようにしてい
る。また本実施形態では、無線回線制御信号を伝送する
無線信号変調方式として符号多重方式を用いることによ
り、各無線回線制御信号を多重させている。こうするこ
とで、高速データ信号伝送に関わるフレーム利用率が向
上する結果としてスループットが向上する。また、ラン
ダムアクセスを使用したトラフィック変動の激しい環境
下においても効果的に機能する無線回線制御が実現され
ることになる。
【0025】なお、上述した実施形態では、有線ネット
ワーク3あるいは端末装置4からの信号を高速信号に割
り当て、無線回線制御のための制御信号を低速信号に割
り当てる場合を一例として示した。しかしながら、これ
以外の割当方法として、例えば高速信号を用いて情報量
の多いデータを伝送し、低速信号で用いて情報量の小さ
いデータを伝送するような場合も同様の方法により実現
可能である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、従来は、無線回線
制御信号などの低速で伝送される小容量デジタルデータ
と高速で伝送される大容量デジタルデータは時間的に多
重されていた。これに対して本発明では、小容量デジタ
ルデータと大容量デジタルデータを別々のチャネルを用
いて同一周波数帯域上で同時に伝送しているため、デー
タ伝送中であっても無線回線制御信号などを伝送するこ
とができ、フレーム利用率が向上して高速データ伝送に
関するスループットを向上させられる。また、符号分割
多重方式を用いることによって低速で伝送される小容量
デジタルデータを同一時刻で多重に伝送できるため、小
容量デジタルデータの効率的な伝送が実現されることに
なる。しかも、例えば通信開始要求信号を伝送するにあ
たって他の無線端末局との間でタイミングの同期制御を
とることなく重畳して送信を開始することができ、ラン
ダムアクセス性を具備することから、常に端末数が変動
しているようなトラフィック変動の激しい環境下におい
ても効率的に無線回線を制御できる無線データ通信シス
テムを構築することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態における無線データ通信
システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】 図1に示す無線基地局装置1および無線端末
局装置2の構成例を示すブロック図である。
【図3】 同実施形態で用いる無線信号フレーム構成の
一例を示す説明図である。
【図4】 同実施形態に従って電波を送信した場合の無
線区間におけるスペクトルの様子を示したブロック図で
ある。
【図5】 同実施形態におけるデータ伝送と無線回線制
御の流れを示したフローチャートである。
【図6】 従来方式によって無線データ通信システムを
実現するためのシステム構成例を示したブロック図であ
る。
【図7】 図7に示す無線基地局装置601および無線
端末局装置602の構成例を示すブロック図である。
【図8】 従来方式で用いる無線信号フレーム構成の一
例を示す説明図である。
【符号の説明】 1,601 無線基地局装置 2,2-1,2-2,602 無線端末局装置 3,604 有線ネットワーク 4,605 端末装置 5 下りSS信号 6 下り非SS信号 7 上り非SS信号 8 上りSS信号 201 SS信号用無線送信回路 202 非SS信号用無線送信回路 203 無線信号合成回路 204 SS信号用無線受信回路 205 非SS信号用無線受信回路 206 無線信号分配回路 207,703 無線回線制御回路 208,705 スイッチ 209,707 ネットワークインタフェース回路 210,706 アンテナ 211,704 タイミング制御回路 301 上り高速信号 302 上り低速信号 303 下り高速信号 304 下り低速信号 603 単一周波数による無線信号 701 無線送信回路 702 無線受信回路 801 報知信号 802 要求信号 803 許可信号 804 データ信号 805 受信確認信号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線基地局と複数の無線端末局を有し、
    高いビットレートで伝送される大容量デジタルデータ
    と、該ビットレートよりも低いビットレートで伝送され
    該大容量デジタルデータよりも容量の小さい小容量デジ
    タルデータとから構成される信号を無線により伝送する
    無線データ通信システムに用いる無線データ通信送受信
    方法において、 スペクトル拡散信号方式以外の所定の変調方式を用いた
    多重伝送方式により前記大容量デジタルデータを多重伝
    送するとともに、スペクトル拡散信号方式を用いた符号
    分割多重伝送方式により前記小容量デジタルデータを多
    重伝送し、なお且つ、前記大容量デジタルデータと前記
    小容量デジタルデータの多重伝送を同時かつ同一周波数
    帯で行うことを特徴とする無線データ通信送受信方法。
  2. 【請求項2】 無線基地局と複数の無線端末局を有し、
    高いビットレートで伝送される大容量デジタルデータ
    と、該ビットレートよりも低いビットレートで伝送され
    該大容量デジタルデータよりも容量の小さい小容量デジ
    タルデータとから構成される信号を無線により伝送する
    無線データ通信システムにおいて、 前記無線基地局及び前記各無線端末局は、 スペクトル拡散方式を用いた符号分割多重伝送方式でデ
    ジタルデータを送信あるいは受信する単数あるいは複数
    のスペクトル拡散送信回路およびスペクトル拡散受信回
    路と、 スペクトル拡散方式以外の所定の変調方式を用いた時分
    割多重伝送方式でデジタルデータを送信あるいは受信す
    る非スペクトル拡散送信回路および非スペクトル拡散受
    信回路とを具備し、 前記非スペクトル拡散送信回路および前記非スペクトル
    拡散受信回路により前記大容量デジタルデータを多重伝
    送するとともに、前記単数あるいは複数のスペクトル拡
    散送信回路およびスペクトル拡散受信回路により前記小
    容量デジタルデータを多重伝送し、且つ、前記大容量デ
    ジタルデータと前記小容量デジタルデータの多重伝送を
    同時かつ同一周波数帯で行うことを特徴とする無線デー
    タ通信送受信装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001022634A1 (fr) * 1999-09-17 2001-03-29 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Emetteur/recepteur radio et procede de communication radio
JP2013034067A (ja) * 2011-08-01 2013-02-14 Mitsubishi Electric Corp 衛星通信システム及びその送信装置、受信装置

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