JP2000068069A - 有機エレクトロルミネッセンス装置およびその製造方法 - Google Patents
有機エレクトロルミネッセンス装置およびその製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 透明基板を挟んで有機EL素子と色変換部と
を色変換部とを設けた場合に、混色やにじみの発生を抑
制できる有機EL装置の提供。 【解決手段】 有機EL素子36と色変換部18とを透
明基板10を挟んで設け、透明基板10と色変換部18
との間に、透明基板の第2主表面10bに垂直な遮蔽板
が一定間隔で設けられた光方向制御部22を設けてい
る。遮蔽板どうしの間のスリット部分を光が透過するこ
とにより、第2主表面に対して実質的に垂直方向へ進む
発光のみが選択的に色変換部へ入射する。
を色変換部とを設けた場合に、混色やにじみの発生を抑
制できる有機EL装置の提供。 【解決手段】 有機EL素子36と色変換部18とを透
明基板10を挟んで設け、透明基板10と色変換部18
との間に、透明基板の第2主表面10bに垂直な遮蔽板
が一定間隔で設けられた光方向制御部22を設けてい
る。遮蔽板どうしの間のスリット部分を光が透過するこ
とにより、第2主表面に対して実質的に垂直方向へ進む
発光のみが選択的に色変換部へ入射する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、有機エレクトロ
ルミネッセンス(以下、「有機EL」とも表記する。)
装置およびその製造方法に関する。
ルミネッセンス(以下、「有機EL」とも表記する。)
装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】有機EL素子は、二つの電極間に有機発
光層(蛍光性色素、低分子または蛍光性ポリマーを含
む。)を介在して、直流低電圧で高輝度が得られる上、
例えば液晶ディスプレイの視野角度よりも広い視野角度
を得られる。さらに、有機EL素子は、液晶ディスプレ
イよりも耐熱性の点で優れている。このため、有機EL
素子は、様々な情報表示素子としての利用が期待されて
いる。
光層(蛍光性色素、低分子または蛍光性ポリマーを含
む。)を介在して、直流低電圧で高輝度が得られる上、
例えば液晶ディスプレイの視野角度よりも広い視野角度
を得られる。さらに、有機EL素子は、液晶ディスプレ
イよりも耐熱性の点で優れている。このため、有機EL
素子は、様々な情報表示素子としての利用が期待されて
いる。
【0003】そして、カラー表示を行う有機EL素子の
場合、有機EL素子からの発光を色変換するための色変
換部を設けている。この色変換部は、通常、有機EL素
子に密着させて設けている。そして、有機EL素子の各
画素の発光色は、その直下の色変換部によってそれぞれ
変換される。
場合、有機EL素子からの発光を色変換するための色変
換部を設けている。この色変換部は、通常、有機EL素
子に密着させて設けている。そして、有機EL素子の各
画素の発光色は、その直下の色変換部によってそれぞれ
変換される。
【0004】ここで、図5を参照して、従来の有機EL
装置の構成について簡単に説明する。図5は、従来の有
機EL装置100の構成を説明するための要部断面図で
ある。図5に示すように、この有機EL装置は、透明基
板10の第1主表面10a上に、色変換部18を設けて
いる。色変換部18は、有機EL素子36の発光を、青
色、緑色や紫外(UV)光から、より長波長の可視光に
変換して、カラー表示を行うために設けられている。図
5では、赤色(R)、緑色(G)および青色(B)の三
色用の色変換部18を示している。そして、色変換部1
8どうしの間には、遮光膜20を設けている。なお、色
変換部18として、例えば、蛍光変換層もしくはカラー
フィルタ、または、その両方を組み合わせたものを用い
ることができる。
装置の構成について簡単に説明する。図5は、従来の有
機EL装置100の構成を説明するための要部断面図で
ある。図5に示すように、この有機EL装置は、透明基
板10の第1主表面10a上に、色変換部18を設けて
いる。色変換部18は、有機EL素子36の発光を、青
色、緑色や紫外(UV)光から、より長波長の可視光に
変換して、カラー表示を行うために設けられている。図
5では、赤色(R)、緑色(G)および青色(B)の三
色用の色変換部18を示している。そして、色変換部1
8どうしの間には、遮光膜20を設けている。なお、色
変換部18として、例えば、蛍光変換層もしくはカラー
フィルタ、または、その両方を組み合わせたものを用い
ることができる。
【0005】そして、色変換部18および遮光膜20上
に、有機EL素子36が形成されている。有機EL素子
36は、対向電極16と下部電極12と、これらの電極
に挟持された有機層14とから構成されている。この有
機層14は、有機発光層(図示せず)を含んでいる。ま
た、各下部電極12は、いずれかの色変換部18の直上
に近接してそれぞれ設けられている。
に、有機EL素子36が形成されている。有機EL素子
36は、対向電極16と下部電極12と、これらの電極
に挟持された有機層14とから構成されている。この有
機層14は、有機発光層(図示せず)を含んでいる。ま
た、各下部電極12は、いずれかの色変換部18の直上
に近接してそれぞれ設けられている。
【0006】このような構成としてあるので、一対の、
対向電極16と下部電極12との組み合わせによって特
定される各画素からの発光は、各画素の直下の色変換部
18にのみ入射する。また、各画素から斜め方向の出射
した光は、遮光膜20によって遮光される。
対向電極16と下部電極12との組み合わせによって特
定される各画素からの発光は、各画素の直下の色変換部
18にのみ入射する。また、各画素から斜め方向の出射
した光は、遮光膜20によって遮光される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、透明基
板の第1主表面上に色変換部を形成し、さらにその上に
有機EL素子を形成すると、色変換部を設けない場合に
比べて、製造方法が複雑となる。その結果、製品の歩留
まりが低下するという問題点がある。
板の第1主表面上に色変換部を形成し、さらにその上に
有機EL素子を形成すると、色変換部を設けない場合に
比べて、製造方法が複雑となる。その結果、製品の歩留
まりが低下するという問題点がある。
【0008】また、色変換部を形成すると、透明基板の
表面に比べて、平坦性が低下する。このため、平坦性が
低い下地上に有機EL素子を形成すると、下部電極が段
差で断線したり、有機層が薄層化したりする。これによ
り発光装置に欠陥が生じる。さらに、下地の色変換部よ
り有機EL素子に湿気や酸素が入り易くなる。その結
果、有機EL素子の寿命が短くなるという問題点があ
る。
表面に比べて、平坦性が低下する。このため、平坦性が
低い下地上に有機EL素子を形成すると、下部電極が段
差で断線したり、有機層が薄層化したりする。これによ
り発光装置に欠陥が生じる。さらに、下地の色変換部よ
り有機EL素子に湿気や酸素が入り易くなる。その結
果、有機EL素子の寿命が短くなるという問題点があ
る。
【0009】そこで、製造を容易し、欠陥の発生を回避
し、かつ、寿命の低下を抑制するため、透明基板上に有
機EL素子を形成しておいてから、基板の裏面側に、色
変換部を例えば貼り付けることにより形成する方法が考
えられる。
し、かつ、寿命の低下を抑制するため、透明基板上に有
機EL素子を形成しておいてから、基板の裏面側に、色
変換部を例えば貼り付けることにより形成する方法が考
えられる。
【0010】しかしながら、色変換部を透明基板の裏面
側に形成した場合、色変換部と有機EL素子の特に下部
電極とが、透明基板の厚み分だけ離れる。その結果、有
機EL素子の各画素の発光が、その画素の直下の色変換
部だけなく、隣接した他の色変換部にまで斜め方向から
入射してしまう。その結果、有機EL装置の表示に混色
が生じたり、画素の輪郭がにじんで見えてしまうという
問題が生じる。このため、従来は、透明基板の裏面側に
色変換部を設けた構造を採用することが困難であった。
側に形成した場合、色変換部と有機EL素子の特に下部
電極とが、透明基板の厚み分だけ離れる。その結果、有
機EL素子の各画素の発光が、その画素の直下の色変換
部だけなく、隣接した他の色変換部にまで斜め方向から
入射してしまう。その結果、有機EL装置の表示に混色
が生じたり、画素の輪郭がにじんで見えてしまうという
問題が生じる。このため、従来は、透明基板の裏面側に
色変換部を設けた構造を採用することが困難であった。
【0011】本発明は、上記の問題にかんがみてなされ
たものであり、透明基板を挟んで有機EL素子と色変換
部とを設けた場合に、混色やにじみの発生を抑制できる
有機EL装置およびその製造方法の提供を目的とする。
たものであり、透明基板を挟んで有機EL素子と色変換
部とを設けた場合に、混色やにじみの発生を抑制できる
有機EL装置およびその製造方法の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】(有機EL装置)この目
的の達成を図るため、本発明の有機EL装置によれば、
互いに対向する一対の電極および当該一対の電極間に挟
持された有機発光層を含む有機層により構成された有機
エレクトロルミネッセンス素子とを備えた有機エレクト
ロルミネッセンス装置において、有機エレクトロルミネ
ッセンス素子と色変換部との間に、透明基板を介在さ
せ、透明基板の有機エレクトロルミネッセンス素子側の
表面を第1主表面とし、透明基板の色変換部側の表面を
第2主表面とし、透明基板の第1主表面側または第2主
表面側に、有機エレクトロルミネッセンス素子から色変
換部へ入射する光の方向を制御する光方向制御部を備え
た構成としてある。
的の達成を図るため、本発明の有機EL装置によれば、
互いに対向する一対の電極および当該一対の電極間に挟
持された有機発光層を含む有機層により構成された有機
エレクトロルミネッセンス素子とを備えた有機エレクト
ロルミネッセンス装置において、有機エレクトロルミネ
ッセンス素子と色変換部との間に、透明基板を介在さ
せ、透明基板の有機エレクトロルミネッセンス素子側の
表面を第1主表面とし、透明基板の色変換部側の表面を
第2主表面とし、透明基板の第1主表面側または第2主
表面側に、有機エレクトロルミネッセンス素子から色変
換部へ入射する光の方向を制御する光方向制御部を備え
た構成としてある。
【0013】このように、この発明の有機エレクトロル
ミネッセンス装置によれば、光方向制御部を設けたの
で、色変換部には、実質的に垂直方向の発光のみが有機
EL素子から入射する。すなわち、光方向制御部は、色
変換部へ斜め方向から発光が入射することを防ぐことが
できる。
ミネッセンス装置によれば、光方向制御部を設けたの
で、色変換部には、実質的に垂直方向の発光のみが有機
EL素子から入射する。すなわち、光方向制御部は、色
変換部へ斜め方向から発光が入射することを防ぐことが
できる。
【0014】このため、色変換部へは、実質的にその真
上の画素からの発光のみが入射する。したがって、この
発明の有機EL装置によれば、有機EL素子と色変換部
とが近接していなくとも、有機EL装置の表示の混色お
よびにじみの発生を抑制することができる。
上の画素からの発光のみが入射する。したがって、この
発明の有機EL装置によれば、有機EL素子と色変換部
とが近接していなくとも、有機EL装置の表示の混色お
よびにじみの発生を抑制することができる。
【0015】また、この発明の有機EL装置において、
光方向制御部を、透明基板と色変換部との間に介在させ
ることが望ましい。このように、光方向制御部を、透明
基板と色変換部との間に設ければ、透明基板を透過して
きた光を、透明基板の表面に対して実質的に垂直な方向
から色変換部へ入射させることができる。
光方向制御部を、透明基板と色変換部との間に介在させ
ることが望ましい。このように、光方向制御部を、透明
基板と色変換部との間に設ければ、透明基板を透過して
きた光を、透明基板の表面に対して実質的に垂直な方向
から色変換部へ入射させることができる。
【0016】また、この発明の有機EL装置において、
好ましくは、光方向制御部を、第2主表面に対して実質
的に垂直方向の光を選択的に透過する構造とすることが
望ましい。このように構成すれば、透明基板を通過して
きた光のうち、実質的に垂直方向の光を選択して、色変
換部へ入射させることができる。
好ましくは、光方向制御部を、第2主表面に対して実質
的に垂直方向の光を選択的に透過する構造とすることが
望ましい。このように構成すれば、透明基板を通過して
きた光のうち、実質的に垂直方向の光を選択して、色変
換部へ入射させることができる。
【0017】また、この発明の実施にあたり、好ましく
は、光方向制御部を、透明基板の表面に垂直に設けられ
た複数の遮蔽板により構成することが望ましい。このよ
うに、主表面に垂直な遮蔽板を設ければ、遮蔽板どうし
の間で、遮蔽板に実質的に平行な方向に進行する光のみ
を、選択的に透過することができる。その結果、光の方
向を制御することができる。
は、光方向制御部を、透明基板の表面に垂直に設けられ
た複数の遮蔽板により構成することが望ましい。このよ
うに、主表面に垂直な遮蔽板を設ければ、遮蔽板どうし
の間で、遮蔽板に実質的に平行な方向に進行する光のみ
を、選択的に透過することができる。その結果、光の方
向を制御することができる。
【0018】また、この遮蔽板を、例えば、光方向制御
部が格子状の平面パタンを有するように設けても良い。
また、この遮蔽板を、例えば、光方向制御部がハニカム
状(蜂の巣状)の平面パタンを有するように設けても良
い。
部が格子状の平面パタンを有するように設けても良い。
また、この遮蔽板を、例えば、光方向制御部がハニカム
状(蜂の巣状)の平面パタンを有するように設けても良
い。
【0019】また、この発明の実施にあたり、好ましく
は、光方向制御部に、光を屈折させる光屈折構造を設け
ることが望ましい。このように光屈折構造を設ければ、
光方向制御部に入射した光線を屈折させて、発光を色変
換部へ実質的に垂直に入射させることができる。
は、光方向制御部に、光を屈折させる光屈折構造を設け
ることが望ましい。このように光屈折構造を設ければ、
光方向制御部に入射した光線を屈折させて、発光を色変
換部へ実質的に垂直に入射させることができる。
【0020】また、この発明の有機EL装置において、
好ましくは、光方向制御部を、透明基板の第1主表面側
に、有機層を介して設けられた共振器構造とすることが
望ましい。このように、有機EL素子の発光層を含む有
機層を挟んで共振器構造を設ければ、有機EL素子の発
光は、共振器構造によって、繰り返し反射される。そし
て、共振器構造からは、透明基板の表面に実質的に垂直
な方向に進む発光のみが出射される。その結果、透明基
板の表面に対して実質的に垂直な方向へ進む光のみを選
択的に色変換部へ入射させることができる。
好ましくは、光方向制御部を、透明基板の第1主表面側
に、有機層を介して設けられた共振器構造とすることが
望ましい。このように、有機EL素子の発光層を含む有
機層を挟んで共振器構造を設ければ、有機EL素子の発
光は、共振器構造によって、繰り返し反射される。そし
て、共振器構造からは、透明基板の表面に実質的に垂直
な方向に進む発光のみが出射される。その結果、透明基
板の表面に対して実質的に垂直な方向へ進む光のみを選
択的に色変換部へ入射させることができる。
【0021】(有機EL装置の製造方法)また、この発
明の有機EL装置の製造方法によれば、透明基板の第1
主表面側に、互いに対向する一対の電極および当該一対
の電極間に挟持された有機発光層からなる有機エレクト
ロルミネッセンス素子を形成し、透明基板の第2主表面
側に、有機エレクトロルミネッセンス素子の発光色を変
換する層構造の色変換部、および、有機エレクトロルミ
ネッセンス素子から色変換部へ入射する光の方向を制御
する光方向制御部を形成する方法としてある。
明の有機EL装置の製造方法によれば、透明基板の第1
主表面側に、互いに対向する一対の電極および当該一対
の電極間に挟持された有機発光層からなる有機エレクト
ロルミネッセンス素子を形成し、透明基板の第2主表面
側に、有機エレクトロルミネッセンス素子の発光色を変
換する層構造の色変換部、および、有機エレクトロルミ
ネッセンス素子から色変換部へ入射する光の方向を制御
する光方向制御部を形成する方法としてある。
【0022】このように、この発明の有機EL装置の製
造方法によれば、透明基板の第2主表面側に色変換部お
よび光方向制御部を形成するので、混色やにじみの発生
を抑制できる有機EL装置を容易に製造することができ
る。その結果、有機EL装置の歩留まりの向上を図るこ
とができる。
造方法によれば、透明基板の第2主表面側に色変換部お
よび光方向制御部を形成するので、混色やにじみの発生
を抑制できる有機EL装置を容易に製造することができ
る。その結果、有機EL装置の歩留まりの向上を図るこ
とができる。
【0023】また、この発明の実施にあたり、好ましく
は、第2主表面側に色変換部および光方向制御部を形成
するにあたり、色変換部と光方向制御部とを互いに積層
した積層体を形成し、当該積層体の色変換部側を第2主
表面に積層すると良い。このように、色変換部と光方向
制御部とを互いに積層した積層体を、透明基板の第2主
表面側に積層すれば、有機EL装置をより容易に形成す
ることができる。
は、第2主表面側に色変換部および光方向制御部を形成
するにあたり、色変換部と光方向制御部とを互いに積層
した積層体を形成し、当該積層体の色変換部側を第2主
表面に積層すると良い。このように、色変換部と光方向
制御部とを互いに積層した積層体を、透明基板の第2主
表面側に積層すれば、有機EL装置をより容易に形成す
ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の有機EL装置およびその製造方法の実施の形態につい
てあわせて説明する。なお、参照する図面は、この発明
が理解できる程度に各構成成分の大きさ、形状および配
置関係を概略的に示してあるに過ぎない。したがって、
この発明は図示例にのみ限定されるものではない。
の有機EL装置およびその製造方法の実施の形態につい
てあわせて説明する。なお、参照する図面は、この発明
が理解できる程度に各構成成分の大きさ、形状および配
置関係を概略的に示してあるに過ぎない。したがって、
この発明は図示例にのみ限定されるものではない。
【0025】<第1の実施の形態>まず、図1を参照し
て、第1の実施の形態の有機EL装置の構成について説
明する。図1は、第1の実施の形態の有機EL装置20
0の構成を説明するための要部断面図である。
て、第1の実施の形態の有機EL装置の構成について説
明する。図1は、第1の実施の形態の有機EL装置20
0の構成を説明するための要部断面図である。
【0026】図1に示すように、第1の実施の形態の有
機EL装置200は、有機EL素子36と色変換部18
とを透明基板10を挟んで設けた構造を有する。すなわ
ち、透明基板10の第1主表面10a側に有機EL素子
36を設け、第2主表面10b側に色変換部18を設け
ている。
機EL装置200は、有機EL素子36と色変換部18
とを透明基板10を挟んで設けた構造を有する。すなわ
ち、透明基板10の第1主表面10a側に有機EL素子
36を設け、第2主表面10b側に色変換部18を設け
ている。
【0027】なお、第1主表面10aと第2主表面10
bとは、互いに平行に設けられている。また、透明基板
10の厚さを、例えば100μm〜1.0mmの範囲の
いずれかの値とする。
bとは、互いに平行に設けられている。また、透明基板
10の厚さを、例えば100μm〜1.0mmの範囲の
いずれかの値とする。
【0028】また、この有機EL素子36は、互いに対
向する一対の電極および当該一対の電極間に挟持された
有機発光層として、対向電極16と下部電極12と、こ
れらの電極に挟持された有機層14とから構成されてい
る。この有機層14は、有機発光層(図示せず)を含ん
でいる。なお、有機発光層を含む有機層14は、従来周
知の材料により構成することができる。
向する一対の電極および当該一対の電極間に挟持された
有機発光層として、対向電極16と下部電極12と、こ
れらの電極に挟持された有機層14とから構成されてい
る。この有機層14は、有機発光層(図示せず)を含ん
でいる。なお、有機発光層を含む有機層14は、従来周
知の材料により構成することができる。
【0029】そして、この実施の形態では、透明基板1
0の第2主表面10b側に、有機EL素子36から色変
換部18へ入射する光の方向を制御する光方向制御部2
2を設けている。この光方向制御部22は、透明基板1
0と色変換部18との間に介在させて設けられている。
0の第2主表面10b側に、有機EL素子36から色変
換部18へ入射する光の方向を制御する光方向制御部2
2を設けている。この光方向制御部22は、透明基板1
0と色変換部18との間に介在させて設けられている。
【0030】この光方向制御部22は、図2の(A)に
示すように、透明基板10の表面10b(図1参照)に
垂直な遮蔽板26が一定間隔で設けられている。そし
て、遮蔽板26どうしの間のスリット28の部分を光が
透過する。このような構成としてあるので、光方向制御
部22は、第2主表面10bに対して実質的に垂直方向
へ進む発光を選択的に透過する。
示すように、透明基板10の表面10b(図1参照)に
垂直な遮蔽板26が一定間隔で設けられている。そし
て、遮蔽板26どうしの間のスリット28の部分を光が
透過する。このような構成としてあるので、光方向制御
部22は、第2主表面10bに対して実質的に垂直方向
へ進む発光を選択的に透過する。
【0031】なお、この遮蔽板26は、例えば、光方向
制御部が格子状の平面パタンを有するように設けても良
い。また、この遮蔽板26は、例えば、光方向制御部が
ハニカム状(蜂の巣状)の平面パタンを有するように設
けても良い。また、遮蔽板26の厚さを例えば1μm〜
200μmの範囲の厚さとすると、製造が容易となるの
で好ましい。
制御部が格子状の平面パタンを有するように設けても良
い。また、この遮蔽板26は、例えば、光方向制御部が
ハニカム状(蜂の巣状)の平面パタンを有するように設
けても良い。また、遮蔽板26の厚さを例えば1μm〜
200μmの範囲の厚さとすると、製造が容易となるの
で好ましい。
【0032】また、この遮蔽板26としては、例えば、
光反射部材または光拡散部材を用いると良い。光反射部
材としては、下地膜の表面に、例えばアルミニウム(A
l)または銀(Ag)を蒸着した金属蒸着膜が好適であ
る。また、光拡散部材としては、例えば、下地膜の表面
に、例えば硫酸バリウム、酸化マグネシウム(Mg
O)、酸化チタン(TiO2 )またはアルミナ(Al2
O3 )の微粒子を含む薄膜層を形成したものが好適であ
る。
光反射部材または光拡散部材を用いると良い。光反射部
材としては、下地膜の表面に、例えばアルミニウム(A
l)または銀(Ag)を蒸着した金属蒸着膜が好適であ
る。また、光拡散部材としては、例えば、下地膜の表面
に、例えば硫酸バリウム、酸化マグネシウム(Mg
O)、酸化チタン(TiO2 )またはアルミナ(Al2
O3 )の微粒子を含む薄膜層を形成したものが好適であ
る。
【0033】また、下地膜としては、透明フィルムを用
いると良い。透明フィルムの材質としては、例えばポリ
エチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリスチ
レンまたはポリオレフィンといった樹脂フィルムが好適
である。
いると良い。透明フィルムの材質としては、例えばポリ
エチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリスチ
レンまたはポリオレフィンといった樹脂フィルムが好適
である。
【0034】このように、色変換部18に、実質的に垂
直方向の発光のみが有機EL素子36から入射するの
で、色変換部18へ斜め方向から発光が入射することを
防ぐことができる。このため、この有機EL装置200
によれば、有機EL素子36と色変換部18とが近接し
ていなくとも、有機EL装置の表示の混色およびにじみ
の発生を抑制することができる。
直方向の発光のみが有機EL素子36から入射するの
で、色変換部18へ斜め方向から発光が入射することを
防ぐことができる。このため、この有機EL装置200
によれば、有機EL素子36と色変換部18とが近接し
ていなくとも、有機EL装置の表示の混色およびにじみ
の発生を抑制することができる。
【0035】そして、このような有機EL装置200を
製造するにあたっては、透明基板10の第1主表面側に
有機EL素子36を形成しておいてから、透明基板10
の第2主表面側に、色変換部18および光方向制御部2
2を形成する。
製造するにあたっては、透明基板10の第1主表面側に
有機EL素子36を形成しておいてから、透明基板10
の第2主表面側に、色変換部18および光方向制御部2
2を形成する。
【0036】具体的には、色変換部18(例えば厚さ1
μm〜50μm)と光方向制御部22とを互いに積層し
た積層体を形成し、当該積層体の色変換部18側を第2
主表面10bに貼り付けることにより積層する。張り付
けにあたっては、色変換部18が、透明基板10を介し
て下部電極14の直下に位置するようにする。
μm〜50μm)と光方向制御部22とを互いに積層し
た積層体を形成し、当該積層体の色変換部18側を第2
主表面10bに貼り付けることにより積層する。張り付
けにあたっては、色変換部18が、透明基板10を介し
て下部電極14の直下に位置するようにする。
【0037】なお、貼り付けの際には、接着剤を用いる
と良い。接着剤としては、例えば、エポキシ系の透明接
着材または紫外線硬化性の透明樹脂を用いると良い。ま
た、例えば透明性の粘着材を用いても良い。次に、色変
換部18の表面に、保護膜24を形成する。
と良い。接着剤としては、例えば、エポキシ系の透明接
着材または紫外線硬化性の透明樹脂を用いると良い。ま
た、例えば透明性の粘着材を用いても良い。次に、色変
換部18の表面に、保護膜24を形成する。
【0038】このようして、色変換部18と光方向制御
部22とを互いに積層した積層体を、透明基板の第2主
表面側に貼り付ければ、有機EL装置を容易に形成する
ことができる。その上、光方向制御部を設けてあるの
で、透明基板10の第2主表面10b側に色変換部18
を形成しても、混色やにじみの発生を抑制することがで
きる。
部22とを互いに積層した積層体を、透明基板の第2主
表面側に貼り付ければ、有機EL装置を容易に形成する
ことができる。その上、光方向制御部を設けてあるの
で、透明基板10の第2主表面10b側に色変換部18
を形成しても、混色やにじみの発生を抑制することがで
きる。
【0039】<第2の実施の形態>次に、この発明の第
2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態の
有機EL装置は、光方向制御部の構造を除いては、第1
の実施の形態と同一であるので、その詳細な説明を省略
する。
2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態の
有機EL装置は、光方向制御部の構造を除いては、第1
の実施の形態と同一であるので、その詳細な説明を省略
する。
【0040】図2の(B)は、第2の実施の形態におけ
る光方向制御部22aを説明するための要部断面図であ
る。第2の実施の形態における光方向制御部22には、
光を屈折させる光屈折構造として、複数の円錐形状のプ
リズム(マイクロプリズム)30が設けられている。こ
れらのプリズム30、例えば1μm〜300μmの範囲
のピッチで形成されている。
る光方向制御部22aを説明するための要部断面図であ
る。第2の実施の形態における光方向制御部22には、
光を屈折させる光屈折構造として、複数の円錐形状のプ
リズム(マイクロプリズム)30が設けられている。こ
れらのプリズム30、例えば1μm〜300μmの範囲
のピッチで形成されている。
【0041】このようにプリズム30を設ければ、光方
向制御部22aに入射した光線を屈折させて、有機EL
素子36の発光を色変換部18へ実質的に垂直に入射さ
せることができる。
向制御部22aに入射した光線を屈折させて、有機EL
素子36の発光を色変換部18へ実質的に垂直に入射さ
せることができる。
【0042】このプリズム30は、例えば、光方向制御
部22aを、互いに屈折率の異なる二種類の材料で構成
し、それらの材料の界面形状をプリズム30とすると良
い。このプリズム30は、プリズム30の頂点側から出
力光が入射するように設けても良いし、プリズム30の
底面側から出力光が入射するように設けても良い。
部22aを、互いに屈折率の異なる二種類の材料で構成
し、それらの材料の界面形状をプリズム30とすると良
い。このプリズム30は、プリズム30の頂点側から出
力光が入射するように設けても良いし、プリズム30の
底面側から出力光が入射するように設けても良い。
【0043】また、光方向制御部22aの材料として
は、例えば、樹脂やガラスを用いると良い。樹脂の好適
例としては、例えば、ポリアクリレート、ポリイミド、
ポリオレフィン、ポリシラン、ポリシロキサンまたはポ
リシクロブテンが好ましく、特に好ましくは、光硬化性
の重合体の前駆体を用いると良い。
は、例えば、樹脂やガラスを用いると良い。樹脂の好適
例としては、例えば、ポリアクリレート、ポリイミド、
ポリオレフィン、ポリシラン、ポリシロキサンまたはポ
リシクロブテンが好ましく、特に好ましくは、光硬化性
の重合体の前駆体を用いると良い。
【0044】また、プリズム30の形状は、円錐形状の
他、例えば、四角錐または三角錐形状としても良く、さ
らには、円錐形状等の頂点側を平らにして、円錐台、四
角錐台または三角錐台としても良い。
他、例えば、四角錐または三角錐形状としても良く、さ
らには、円錐形状等の頂点側を平らにして、円錐台、四
角錐台または三角錐台としても良い。
【0045】<第3の実施の形態>次に、図3を参照し
て、この発明の第3の実施の形態について説明する。な
お、第2の実施の形態の有機EL装置は、光方向制御部
の構造を除いては、第1の実施の形態と同一の構成成分
に同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
て、この発明の第3の実施の形態について説明する。な
お、第2の実施の形態の有機EL装置は、光方向制御部
の構造を除いては、第1の実施の形態と同一の構成成分
に同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0046】第3の実施の形態の有機EL装置200a
では、光方向制御部22bに円錐台形状のプリズム30
aが形成されている。そして、プリズム30aの斜面に
は、反射部材38を設けている。そして、この反射部材
38により、有機層14からの光の色変換部18への効
果的な入射を図っている。
では、光方向制御部22bに円錐台形状のプリズム30
aが形成されている。そして、プリズム30aの斜面に
は、反射部材38を設けている。そして、この反射部材
38により、有機層14からの光の色変換部18への効
果的な入射を図っている。
【0047】そして、このプリズム30aは、光硬化性
樹脂で形成されている。光硬化性樹脂を用いれば、従来
公知の方法により、プリズム30aを形成することがで
きる。
樹脂で形成されている。光硬化性樹脂を用いれば、従来
公知の方法により、プリズム30aを形成することがで
きる。
【0048】例えば、先ず、透明基板10の第2主表面
10b上に、光硬化性樹脂の前駆体の膜40を形成す
る。次に、この膜40上に、ピンホール44を有するマ
スクパターン42を形成する。このピンホール44の位
置は、各下部電極12に対応する位置に設ける。次に、
このピンホール44を介して、膜40に光を照射する。
その結果、ピンホール44を頂点とする円錐形状の部分
の前駆体が硬化して重合体となる。この円錐形状は、実
際には、ピンホール44の面積に相当する平坦な上面を
有する円錐台形状のプリズム30aとなる。このときの
様子を図3の(B)に示す。そして、このプリズム30
aの斜面に反射部材を形成する。
10b上に、光硬化性樹脂の前駆体の膜40を形成す
る。次に、この膜40上に、ピンホール44を有するマ
スクパターン42を形成する。このピンホール44の位
置は、各下部電極12に対応する位置に設ける。次に、
このピンホール44を介して、膜40に光を照射する。
その結果、ピンホール44を頂点とする円錐形状の部分
の前駆体が硬化して重合体となる。この円錐形状は、実
際には、ピンホール44の面積に相当する平坦な上面を
有する円錐台形状のプリズム30aとなる。このときの
様子を図3の(B)に示す。そして、このプリズム30
aの斜面に反射部材を形成する。
【0049】なお、プリズム30aの形状は、円錐台形
状に限らず、例えば、四角錐台または三角錐台形状とし
ても良い。
状に限らず、例えば、四角錐台または三角錐台形状とし
ても良い。
【0050】<第4の実施の形態>次に、図4を参照し
て、この発明の第4の実施の形態について説明する。な
お、図4においては、第1の実施の形態と同一の構成成
分に同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
て、この発明の第4の実施の形態について説明する。な
お、図4においては、第1の実施の形態と同一の構成成
分に同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0051】第4の実施の形態の有機EL装置200b
では、光方向制御部22cとして、透明基板10の第1
主表面10a側に、共振器構造22cを設けている。こ
の共振器構造22cは、有機層14を介して設けられた
第1および第2反射層32および34からなる。この第
1反射層32は、対向電極16と有機層14との間に設
けられている。また、第2反射層34は、下部電極14
と透明基板10との間に設けられている。そして、第1
および第2反射層32および34は、それぞれ、多層膜
によって構成されている。また、第1反射層32は例え
ば平面ミラーとして設けられており、第2反射層34は
半透鏡として設けられている。
では、光方向制御部22cとして、透明基板10の第1
主表面10a側に、共振器構造22cを設けている。こ
の共振器構造22cは、有機層14を介して設けられた
第1および第2反射層32および34からなる。この第
1反射層32は、対向電極16と有機層14との間に設
けられている。また、第2反射層34は、下部電極14
と透明基板10との間に設けられている。そして、第1
および第2反射層32および34は、それぞれ、多層膜
によって構成されている。また、第1反射層32は例え
ば平面ミラーとして設けられており、第2反射層34は
半透鏡として設けられている。
【0052】また、多層膜は、高屈折率層と低屈折率層
とを少なくとも一層ずつ以上交互に積層して形成されて
いる。各層の厚さは、光の波長の四分の一とすることが
好ましい。
とを少なくとも一層ずつ以上交互に積層して形成されて
いる。各層の厚さは、光の波長の四分の一とすることが
好ましい。
【0053】また、高屈折率層の材質として、好ましく
は、屈折率1.9以上の透明性酸化物、窒化物、硫化物
を用いると良い。具体的には、硫化亜鉛(ZnS)、酸
化亜鉛(ZnO)、窒化ガリウム(GaN)、窒化イン
ジウム(InN)、硫化マグネシウム亜鉛(ZnMg
S)、二酸化チタン(TiO2 )、二酸化ジルコニウム
(ZrO2 )、二酸化ハフニウム(HfO2 )が好まし
い。
は、屈折率1.9以上の透明性酸化物、窒化物、硫化物
を用いると良い。具体的には、硫化亜鉛(ZnS)、酸
化亜鉛(ZnO)、窒化ガリウム(GaN)、窒化イン
ジウム(InN)、硫化マグネシウム亜鉛(ZnMg
S)、二酸化チタン(TiO2 )、二酸化ジルコニウム
(ZrO2 )、二酸化ハフニウム(HfO2 )が好まし
い。
【0054】また、低屈折率層の材料として、好ましく
は、透明性フッ化物、透明性フッ素化重合体(非晶質の
テフロン(商品名))、フッ素化ポリイミド、フッ素化
PMMA(ポリメチルメタクリレート)、透明性ガラス
を用いると良い。具体的には、フッ化リチウム(Li
F)、二フッ化マグネシウム(MgF2 )、フッ化カル
シウム(CaF)、二フッ化バリウム(BaF2 )、二
フッ化ストロンチウム(SrF2 )、フッ化ナトリウム
(NaF)またはBK−7を用いると良い。
は、透明性フッ化物、透明性フッ素化重合体(非晶質の
テフロン(商品名))、フッ素化ポリイミド、フッ素化
PMMA(ポリメチルメタクリレート)、透明性ガラス
を用いると良い。具体的には、フッ化リチウム(Li
F)、二フッ化マグネシウム(MgF2 )、フッ化カル
シウム(CaF)、二フッ化バリウム(BaF2 )、二
フッ化ストロンチウム(SrF2 )、フッ化ナトリウム
(NaF)またはBK−7を用いると良い。
【0055】このように、有機EL素子の発光層(図示
せず)を含む有機層14を挟んで第1および第2反射層
32および34を設ければ、有機EL素子の発光は、第
1および第2反射層32および34によって、繰り返し
反射される。その結果、第2反射層34からは、透明基
板10の表面10aに実質的に垂直な方向に進む発光の
みが出射される。その結果、透明基板10の表面10b
に対して実質的に垂直な方向へ進む光のみを選択的に色
変換部18へ入射させることができる。
せず)を含む有機層14を挟んで第1および第2反射層
32および34を設ければ、有機EL素子の発光は、第
1および第2反射層32および34によって、繰り返し
反射される。その結果、第2反射層34からは、透明基
板10の表面10aに実質的に垂直な方向に進む発光の
みが出射される。その結果、透明基板10の表面10b
に対して実質的に垂直な方向へ進む光のみを選択的に色
変換部18へ入射させることができる。
【0056】また、第4の実施の形態では、第1反射層
32を対向電極16と別に設けたが、対向電極16が第
1反射層を兼ねても良い。その場合、対向電極16の反
射率が30%以上であることが望ましい。そのために
は、対向電極16の材質を例えば金属または合金とする
と良い。
32を対向電極16と別に設けたが、対向電極16が第
1反射層を兼ねても良い。その場合、対向電極16の反
射率が30%以上であることが望ましい。そのために
は、対向電極16の材質を例えば金属または合金とする
と良い。
【0057】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、この発明
の有機EL装置およびその製造方法によれば、光方向制
御部を設けたので、色変換部へは、実質的にその真上の
画素からの発光のみが入射する。したがって、この発明
の有機EL装置によれば、有機EL素子と色変換部と
を、間に透明基板を設けて離した場合であっても、有機
EL装置の表示の混色およびにじみの発生を抑制するこ
とができる。
の有機EL装置およびその製造方法によれば、光方向制
御部を設けたので、色変換部へは、実質的にその真上の
画素からの発光のみが入射する。したがって、この発明
の有機EL装置によれば、有機EL素子と色変換部と
を、間に透明基板を設けて離した場合であっても、有機
EL装置の表示の混色およびにじみの発生を抑制するこ
とができる。
【0058】また、有機EL素子を透明基板を挟んで色
変換部と反対側に形成するので、色変換部上に有機EL
素子を形成した場合に比べて、素子の下地の平坦性が向
上するため、有機EL素子の寿命の低下を抑制すること
ができる。
変換部と反対側に形成するので、色変換部上に有機EL
素子を形成した場合に比べて、素子の下地の平坦性が向
上するため、有機EL素子の寿命の低下を抑制すること
ができる。
【0059】また、色変換部を透明基板を挟んで有機E
L素子と反対側に形成するので、色変換部を設けた有機
EL装置を容易に製造することができる。その結果、有
機EL装置の歩留まりの向上を図ることができる。
L素子と反対側に形成するので、色変換部を設けた有機
EL装置を容易に製造することができる。その結果、有
機EL装置の歩留まりの向上を図ることができる。
【図1】第1の実施の形態における有機EL装置の構成
を説明するための要部断面図である。
を説明するための要部断面図である。
【図2】(A)は、第1の実施の形態における光方向制
御部の要部断面図であり、(B)は、第2の実施の形態
における光方向制御部の要部断面図である。
御部の要部断面図であり、(B)は、第2の実施の形態
における光方向制御部の要部断面図である。
【図3】(A)は、第3の実施の形態における有機EL
装置の構成を説明するための要部断面図であり、(B)
は、光方向制御部の製造方法を説明するための要部断面
図である。
装置の構成を説明するための要部断面図であり、(B)
は、光方向制御部の製造方法を説明するための要部断面
図である。
【図4】第4の実施の形態における有機EL装置の構成
を説明するための要部断面図である。
を説明するための要部断面図である。
【図5】従来有機EL装置の構成を説明するための要部
断面図である。
断面図である。
10 透明基板 10a 第1主表面 10b 第2主表面 12 下部電極 14 有機層 16 対向電極 18 色変換部 20 遮光膜 22、22a、22b、22c 光方向制御部 24 保護膜 26 遮光板 28 スリット 30、30a プリズム 32 第1反射層 34 第2反射層 36 有機EL素子 38 反射部材 40 光硬化性樹脂の前駆体の膜 42 マスクパターン 44 ピンホール 100、200、200a、200b 有機EL装置
Claims (8)
- 【請求項1】 互いに対向する一対の電極と当該一対の
電極間に挟持された、有機発光層を含む有機層とにより
構成された有機エレクトロルミネッセンス素子と、前記
有機エレクトロルミネッセンス素子の発光の色を変換す
る色変換部とを備えた有機エレクトロルミネッセンス装
置において、 前記有機エレクトロルミネッセンス素子と前記色変換部
との間に、透明基板を介在させ、 前記透明基板の前記有機エレクトロルミネッセンス素子
側の面を第1主表面とし、前記透明基板の前記色変換部
側の面を第2主表面とし、 前記透明基板の第1主表面側または第2主表面側に、前
記有機エレクトロルミネッセンス素子から前記色変換部
へ入射する前記発光の進行方向を制御する光方向制御部
を備えてなることを特徴とする有機エレクトロルミネッ
センス装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の有機エレクトロルミネ
ッセンス装置において、 前記光方向制御部を、前記透明基板と前記色変換部との
間に介在させたことを特徴とする有機エレクトロルミネ
ッセンス装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載の有機エレクトロルミネ
ッセンス装置において、 前記光方向制御部を、前記第2主表面に対して実質的に
垂直方向へ進む前記発光を選択的に透過する構造とした
ことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス装置。 - 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれか一つの請
求項に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置におい
て、 前記光構造制御部を、前記透明基板の表面に垂直に設け
られた複数の遮蔽板により構成したことを特徴とする有
機エレクトロルミネッセンス装置。 - 【請求項5】 請求項2に記載の有機エレクトロルミネ
ッセンス装置において、 前記光方向制御部に、前記発光を屈折させる光屈折構造
を設けたことを特徴とする有機エレクトロルミネッセン
ス装置。 - 【請求項6】 請求項1に記載の有機エレクトロルミネ
ッセンス装置において、 前記光方向制御部を、前記透明基板の第1主表面側に前
記有機エレクトロルミネッセンス素子を介して設けられ
た共振器構造としたことを特徴とする有機エレクトロル
ミネッセンス装置。 - 【請求項7】 透明基板の第1主表面側に、互いに対向
する一対の電極と当該一対の電極間に挟持された、有機
発光層を含む有機層とにより構成された有機エレクトロ
ルミネッセンス素子を形成し、 前記透明基板の第2主表面側に、前記有機エレクトロル
ミネッセンス素子の発光色を変換する層構造の色変換
部、および、前記有機エレクトロルミネッセンス素子か
ら前記色変換部へ入射する光の方向を制御する光方向制
御部を形成することを特徴とする有機エレクトロルミネ
ッセンス装置の製造方法。 - 【請求項8】 請求項7に記載の有機エレクトロルミネ
ッセンス装置の製造方法において、 前記第2主表面側に前記色変換部および前記光方向制御
部を形成するにあたり、 前記色変換部と前記光方向制御部とを互いに積層した積
層体を形成し、 当該積層体の前記色変換部側を前記第2主表面に積層す
ることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス装置
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10228854A JP2000068069A (ja) | 1998-08-13 | 1998-08-13 | 有機エレクトロルミネッセンス装置およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP10228854A JP2000068069A (ja) | 1998-08-13 | 1998-08-13 | 有機エレクトロルミネッセンス装置およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000068069A true JP2000068069A (ja) | 2000-03-03 |
Family
ID=16882927
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10228854A Pending JP2000068069A (ja) | 1998-08-13 | 1998-08-13 | 有機エレクトロルミネッセンス装置およびその製造方法 |
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---|---|
JP (1) | JP2000068069A (ja) |
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-
1998
- 1998-08-13 JP JP10228854A patent/JP2000068069A/ja active Pending
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