JP2000066263A - レンズ鏡筒 - Google Patents
レンズ鏡筒Info
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- JP2000066263A JP2000066263A JP10232487A JP23248798A JP2000066263A JP 2000066263 A JP2000066263 A JP 2000066263A JP 10232487 A JP10232487 A JP 10232487A JP 23248798 A JP23248798 A JP 23248798A JP 2000066263 A JP2000066263 A JP 2000066263A
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- Japan
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- cam
- optical axis
- pins
- lens barrel
- optical system
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 コンパクトな構造で簡単に光学系をティルト
及び/又はスイングさせることができるレンズ鏡筒を提
供する。 【解決手段】 光学系2は、枠部材3によって保持され
ており、この枠部材3の外周部には、4本のピン3a,
3b,3c,3dが設けられている。ピン3a,3b,
3c,3dは、基準筒4の直進溝4a,4b,4c,4
dを貫通して、カム6に移動自在に嵌め込まれている。
基準筒4は、光軸Iを中心としてカム筒5を回転自在に
支持するとともに、光学系2及び枠部材3を光軸Iに対
して傾斜可能に支持する。カム6は、カム筒5の回転動
作中に、一対のピン3a,3cの光軸Iに対する傾斜角
と、他の一対のピン3b,3dの光軸Iに対する傾斜角
とを相違させる。その結果、光学系2は、カム筒5の回
転位置に応じて、ティルト及び/又はスイングするため
に、光学系2をあおることができる。
及び/又はスイングさせることができるレンズ鏡筒を提
供する。 【解決手段】 光学系2は、枠部材3によって保持され
ており、この枠部材3の外周部には、4本のピン3a,
3b,3c,3dが設けられている。ピン3a,3b,
3c,3dは、基準筒4の直進溝4a,4b,4c,4
dを貫通して、カム6に移動自在に嵌め込まれている。
基準筒4は、光軸Iを中心としてカム筒5を回転自在に
支持するとともに、光学系2及び枠部材3を光軸Iに対
して傾斜可能に支持する。カム6は、カム筒5の回転動
作中に、一対のピン3a,3cの光軸Iに対する傾斜角
と、他の一対のピン3b,3dの光軸Iに対する傾斜角
とを相違させる。その結果、光学系2は、カム筒5の回
転位置に応じて、ティルト及び/又はスイングするため
に、光学系2をあおることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カム筒などの回転
部材によって光学系をティルト及び/又はスイングさせ
るレンズ鏡筒に関するものである。
部材によって光学系をティルト及び/又はスイングさせ
るレンズ鏡筒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ベローズアタッチメントを利
用して、撮影光学系の光軸とフィルム面の中心をずらす
ことができるあおり機能を有するレンズ鏡筒が知られて
いる。このようなレンズ鏡筒は、カメラボディ側のマウ
ント部に装着する第1の座板と、撮影光学系を取り付け
るマウント部を有する第2の座板と、第1の座板と第2
の座板とを接続する蛇腹と、第1及び第2の座板を摺動
自在に支持する支持部材などを備えている。
用して、撮影光学系の光軸とフィルム面の中心をずらす
ことができるあおり機能を有するレンズ鏡筒が知られて
いる。このようなレンズ鏡筒は、カメラボディ側のマウ
ント部に装着する第1の座板と、撮影光学系を取り付け
るマウント部を有する第2の座板と、第1の座板と第2
の座板とを接続する蛇腹と、第1及び第2の座板を摺動
自在に支持する支持部材などを備えている。
【0003】実開昭57−139906号公報は、シフ
トあおりを行う第1ユニットと、ティルトあおりを行う
第2ユニットと、第1及び第2ユニットを結合する第1
結合部と、第1ユニットに設けられ、カメラボディと結
合する第2結合部とを備えるあおり機能を有するレンズ
鏡筒を開示している。このレンズ鏡筒は、前側の第2ユ
ニット、中間の第1結合部及び後側の第1ユニットのよ
うに、光軸方向に3分割されている。このレンズ鏡筒
は、様々な方向にティルト可能なように、第2ユニット
と第1結合部との間に円弧状のスライド機構部を設け、
第1結合部と第1ユニットとの間に相互に回転可能なレ
ボルビング機構部を設けている。
トあおりを行う第1ユニットと、ティルトあおりを行う
第2ユニットと、第1及び第2ユニットを結合する第1
結合部と、第1ユニットに設けられ、カメラボディと結
合する第2結合部とを備えるあおり機能を有するレンズ
鏡筒を開示している。このレンズ鏡筒は、前側の第2ユ
ニット、中間の第1結合部及び後側の第1ユニットのよ
うに、光軸方向に3分割されている。このレンズ鏡筒
は、様々な方向にティルト可能なように、第2ユニット
と第1結合部との間に円弧状のスライド機構部を設け、
第1結合部と第1ユニットとの間に相互に回転可能なレ
ボルビング機構部を設けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ベローズアタ
ッチメントを利用したレンズ鏡筒は、携帯が不便であっ
て、取扱も困難であるという問題点があった。また、実
開昭57−139906号公報のレンズ鏡筒は、機構が
複雑で構成部品も多く、操作が煩雑であるという問題点
があった。
ッチメントを利用したレンズ鏡筒は、携帯が不便であっ
て、取扱も困難であるという問題点があった。また、実
開昭57−139906号公報のレンズ鏡筒は、機構が
複雑で構成部品も多く、操作が煩雑であるという問題点
があった。
【0005】本発明の課題は、コンパクトな構造で簡単
に光学系をティルト及び/又はスイングさせることがで
きるレンズ鏡筒を提供することである。
に光学系をティルト及び/又はスイングさせることがで
きるレンズ鏡筒を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下のような
解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容
易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付
して説明するが、これに限定するものではない。すなわ
ち、請求項1記載の発明は、光学系(2)と、前記光学
系を保持する保持枠(3)と、前記保持枠と係合し、回
転位置に応じて前記光学系をティルト及び/又はスイン
グさせるカム筒(5)とを含むことを特徴とするレンズ
鏡筒(1)である。
解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容
易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付
して説明するが、これに限定するものではない。すなわ
ち、請求項1記載の発明は、光学系(2)と、前記光学
系を保持する保持枠(3)と、前記保持枠と係合し、回
転位置に応じて前記光学系をティルト及び/又はスイン
グさせるカム筒(5)とを含むことを特徴とするレンズ
鏡筒(1)である。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1に記載の
レンズ鏡筒において、前記保持枠は、その外周部に直接
又は間接に複数の係合部(3a,3b,3c,3d)を
備え、前記カム筒は、前記係合部と移動自在に係合し、
前記光学系を光軸(I)に対して傾斜させるカム(6)
を備え、前記カムは、前記カム筒の回転動作中に、少な
くとも一つの係合部(3a,3c)と他の係合部(3
b,3d)との光軸方向位置又は光軸に対する傾斜角を
相違させることを特徴としているレンズ鏡筒である。
レンズ鏡筒において、前記保持枠は、その外周部に直接
又は間接に複数の係合部(3a,3b,3c,3d)を
備え、前記カム筒は、前記係合部と移動自在に係合し、
前記光学系を光軸(I)に対して傾斜させるカム(6)
を備え、前記カムは、前記カム筒の回転動作中に、少な
くとも一つの係合部(3a,3c)と他の係合部(3
b,3d)との光軸方向位置又は光軸に対する傾斜角を
相違させることを特徴としているレンズ鏡筒である。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項2に記載の
レンズ鏡筒において、前記係合部は、光軸を中心として
略90度間隔を開けて設けられた4本のピン(3a,3
b,3c,3d)であり、前記カムは、光軸を中心とし
て対向する一対のピン(3a,3c;3b,3d)を、
他の一対のピン(3b,3d;3a,3c)よりも光軸
方向に移動又は光軸に対して傾斜させるカム溝(60,
61,62,63,64,65)であることを特徴とす
るレンズ鏡筒である。
レンズ鏡筒において、前記係合部は、光軸を中心として
略90度間隔を開けて設けられた4本のピン(3a,3
b,3c,3d)であり、前記カムは、光軸を中心とし
て対向する一対のピン(3a,3c;3b,3d)を、
他の一対のピン(3b,3d;3a,3c)よりも光軸
方向に移動又は光軸に対して傾斜させるカム溝(60,
61,62,63,64,65)であることを特徴とす
るレンズ鏡筒である。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項2又は請求
項3に記載のレンズ鏡筒において、前記カムは、その少
なくとも一部に、前記係合部と接触する傾斜面(61
d,62d,64d,65d)を備えることを特徴とす
るレンズ鏡筒である。
項3に記載のレンズ鏡筒において、前記カムは、その少
なくとも一部に、前記係合部と接触する傾斜面(61
d,62d,64d,65d)を備えることを特徴とす
るレンズ鏡筒である。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項2又は請求
項3に記載のレンズ鏡筒において、前記係合部は、前記
カムとの接触部が球面状であることを特徴とするレンズ
鏡筒である。
項3に記載のレンズ鏡筒において、前記係合部は、前記
カムとの接触部が球面状であることを特徴とするレンズ
鏡筒である。
【0011】請求項6記載の発明は、請求項1から請求
項5までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒において、
前記カム筒の基準位置からの回転角度を絶対位置として
検出するエンコーダ(11)を備えることを特徴とする
レンズ鏡筒である。
項5までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒において、
前記カム筒の基準位置からの回転角度を絶対位置として
検出するエンコーダ(11)を備えることを特徴とする
レンズ鏡筒である。
【0012】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、図面を参
照して、本発明の第1実施形態について、さらに詳しく
説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るレンズ
鏡筒の展開図である。本発明の実施形態に係るレンズ鏡
筒1は、光学系2と、枠部材3と、基準筒4と、カム筒
5と、カム6とを備えている。
照して、本発明の第1実施形態について、さらに詳しく
説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るレンズ
鏡筒の展開図である。本発明の実施形態に係るレンズ鏡
筒1は、光学系2と、枠部材3と、基準筒4と、カム筒
5と、カム6とを備えている。
【0013】光学系2は、撮影光学系の少なくとも一部
を構成するレンズである。枠部材3は、光学系2を保持
する筒状の部材である。枠部材3の内周部には、光学系
2の外周部が嵌め込まれている。枠部材3の外周部に
は、光軸Iを中心に90度間隔を開けて、4本のピン3
a,3b,3c,3dが突出して設けられている。
を構成するレンズである。枠部材3は、光学系2を保持
する筒状の部材である。枠部材3の内周部には、光学系
2の外周部が嵌め込まれている。枠部材3の外周部に
は、光軸Iを中心に90度間隔を開けて、4本のピン3
a,3b,3c,3dが突出して設けられている。
【0014】基準筒4は、光軸Iを中心にカム筒5を回
転自在に支持する固定筒である。基準筒4は、光学系2
及び枠部材3が光軸Iに対して所定角度だけ傾斜可能な
ように、枠部材3の外径φ1 よりも内径φ2 が大きい。
基準筒4は、直進溝4a,4b,4c,4dを備えてい
る。基準筒4の外周部には、カム筒5が回転自在に支持
されている。
転自在に支持する固定筒である。基準筒4は、光学系2
及び枠部材3が光軸Iに対して所定角度だけ傾斜可能な
ように、枠部材3の外径φ1 よりも内径φ2 が大きい。
基準筒4は、直進溝4a,4b,4c,4dを備えてい
る。基準筒4の外周部には、カム筒5が回転自在に支持
されている。
【0015】直進溝4a,4b,4c,4dは、光学系
2及び枠部材3の光軸Iを中心とする回転を規制し、か
つ、光学系2及び枠部材3の光軸Iに対する傾斜を許容
する貫通溝である。直進溝4a,4b,4c,4dに
は、それぞれピン3a,3b,3c,3dが移動自在に
嵌め込まれている。直進溝4a,4b,4c,4dは、
光軸Iを中心として90度間隔を開けて、光軸Iと平行
に所定長さ形成されている。
2及び枠部材3の光軸Iを中心とする回転を規制し、か
つ、光学系2及び枠部材3の光軸Iに対する傾斜を許容
する貫通溝である。直進溝4a,4b,4c,4dに
は、それぞれピン3a,3b,3c,3dが移動自在に
嵌め込まれている。直進溝4a,4b,4c,4dは、
光軸Iを中心として90度間隔を開けて、光軸Iと平行
に所定長さ形成されている。
【0016】カム筒5は、その回転位置に応じて、光学
系2及び枠部材3をティルト及び/又はスイングさせる
部材である。カム筒5は、連結部5a,5b,5c,5
dと、カム6とを備えている。連結部5a,5b,5
c,5dは、カム6を境界としてカム筒5が前後に分離
しないように連結する部材である。連結部5a,5b,
5c,5dは、光軸Iを中心に90度間隔を開けて、カ
ム筒5の外周部に固定されている。
系2及び枠部材3をティルト及び/又はスイングさせる
部材である。カム筒5は、連結部5a,5b,5c,5
dと、カム6とを備えている。連結部5a,5b,5
c,5dは、カム6を境界としてカム筒5が前後に分離
しないように連結する部材である。連結部5a,5b,
5c,5dは、光軸Iを中心に90度間隔を開けて、カ
ム筒5の外周部に固定されている。
【0017】カム6は、ピン3a,3b,3c,3dの
先端部を移動自在に嵌め込み、光学系2及び枠部材3を
光軸Iに対して傾斜させる部材である。カム6は、カム
筒5の回転動作中に、一対のピン3a,3cの光軸Iに
対する傾斜角と、他の一対のピン3b,3dの光軸Iに
対する傾斜角とを相違させる貫通溝である。カム6は、
光軸Iを中心として360度の範囲内に、カム筒5の周
方向に沿って形成されている。カム6は、カム溝60,
61,62,63,64,65とからなる。
先端部を移動自在に嵌め込み、光学系2及び枠部材3を
光軸Iに対して傾斜させる部材である。カム6は、カム
筒5の回転動作中に、一対のピン3a,3cの光軸Iに
対する傾斜角と、他の一対のピン3b,3dの光軸Iに
対する傾斜角とを相違させる貫通溝である。カム6は、
光軸Iを中心として360度の範囲内に、カム筒5の周
方向に沿って形成されている。カム6は、カム溝60,
61,62,63,64,65とからなる。
【0018】図2は、本発明の第1実施形態に係るレン
ズ鏡筒におけるカム筒の展開図である。カム溝60,6
3は、光軸Iに対して垂直(結像面に対して平行)な平
面内に、ピン3a,3b,3c,3dを位置づけるため
の溝である。カム溝60,63は、図1及び図2に示す
ように、光軸Iを中心とする円周方向に形成された直線
溝である。カム溝60,63は、図2に示すように、い
ずれも同一形状である。カム溝60は、接続点60a,
60bにおいて、それぞれ直線溝65b,61aに接続
されている。カム溝63は、接続点63a,63bにお
いて、直線溝62b,64aに接続されている。
ズ鏡筒におけるカム筒の展開図である。カム溝60,6
3は、光軸Iに対して垂直(結像面に対して平行)な平
面内に、ピン3a,3b,3c,3dを位置づけるため
の溝である。カム溝60,63は、図1及び図2に示す
ように、光軸Iを中心とする円周方向に形成された直線
溝である。カム溝60,63は、図2に示すように、い
ずれも同一形状である。カム溝60は、接続点60a,
60bにおいて、それぞれ直線溝65b,61aに接続
されている。カム溝63は、接続点63a,63bにお
いて、直線溝62b,64aに接続されている。
【0019】カム溝61,65は、ピン3a,3b,3
c,3dを前側(被写体側)に傾かせるV字状の溝であ
る。カム溝61は、接続点60bから前側に延びた直線
溝61aと、この直線溝61aから後側(結像面側)に
延びた直線溝61bと、直線溝61aと直線溝61bと
が交わる屈曲部61cとからなる。カム溝65は、直線
溝64bから前側に延びた直線溝65aと、この直線溝
65aから後側に延びた直線溝65bと、直線溝65a
と直線溝65bとが交わる屈曲部65cとからなる。カ
ム溝61,65は、図2に示すように、いずれも同一形
状である。
c,3dを前側(被写体側)に傾かせるV字状の溝であ
る。カム溝61は、接続点60bから前側に延びた直線
溝61aと、この直線溝61aから後側(結像面側)に
延びた直線溝61bと、直線溝61aと直線溝61bと
が交わる屈曲部61cとからなる。カム溝65は、直線
溝64bから前側に延びた直線溝65aと、この直線溝
65aから後側に延びた直線溝65bと、直線溝65a
と直線溝65bとが交わる屈曲部65cとからなる。カ
ム溝61,65は、図2に示すように、いずれも同一形
状である。
【0020】カム溝62,64は、ピン3a,3b,3
c,3dを後側に傾かせる逆V字状の溝である。カム溝
62は、直進溝61bから後側に延びた直線溝62a
と、この直線溝62aから前側に延びた直線溝62b
と、直線溝62aと直線溝62bとが交わる屈曲部62
cとからなる。カム溝64は、カム溝63から後側に延
びた直線溝64aと、この直線溝64aから前側に延び
た直線溝64bと、直線溝64aと直線溝64bとが交
わる屈曲部64cとからなる。カム溝62,64は、図
2に示すように、いずれも同一形状である。
c,3dを後側に傾かせる逆V字状の溝である。カム溝
62は、直進溝61bから後側に延びた直線溝62a
と、この直線溝62aから前側に延びた直線溝62b
と、直線溝62aと直線溝62bとが交わる屈曲部62
cとからなる。カム溝64は、カム溝63から後側に延
びた直線溝64aと、この直線溝64aから前側に延び
た直線溝64bと、直線溝64aと直線溝64bとが交
わる屈曲部64cとからなる。カム溝62,64は、図
2に示すように、いずれも同一形状である。
【0021】カム溝60,61,62,63,64,6
5は、それぞれ光軸Iを中心として60度の範囲内に形
成されている。直線溝61a,61b,62a,62
b,64a,64b,65a,65bは、それぞれ光軸
Iを中心として30度の範囲内に形成されている。直線
溝61b及び直線溝62aは、接続点66cで接続して
おり、同一方向に延びている。また、直線溝64b及び
直線溝65aは、接続点67cで接続しており、同一方
向に延びている。
5は、それぞれ光軸Iを中心として60度の範囲内に形
成されている。直線溝61a,61b,62a,62
b,64a,64b,65a,65bは、それぞれ光軸
Iを中心として30度の範囲内に形成されている。直線
溝61b及び直線溝62aは、接続点66cで接続して
おり、同一方向に延びている。また、直線溝64b及び
直線溝65aは、接続点67cで接続しており、同一方
向に延びている。
【0022】図3は、図2のIII−IIIA線で切断
した状態を示す断面図である。図4は、図2のIV−I
VA線で切断した状態を示す断面図である。図5は、図
2のV−VA線で切断した状態を示す断面図である。な
お、図2のIII−IIIB線、IV−IVB線及びV
−VB線で切断した部材は、図3〜図5においてそれぞ
れかっこを付して示す。
した状態を示す断面図である。図4は、図2のIV−I
VA線で切断した状態を示す断面図である。図5は、図
2のV−VA線で切断した状態を示す断面図である。な
お、図2のIII−IIIB線、IV−IVB線及びV
−VB線で切断した部材は、図3〜図5においてそれぞ
れかっこを付して示す。
【0023】接触面60d,63dは、ピン3a,3
b,3c,3dと接触しつつ、これらをガイドする面で
ある。接触面60d,63dは、図3に示すように、光
軸Iに対して垂直な平面であり、この平面内にピン3
a,3b,3c,3dを位置づける。
b,3c,3dと接触しつつ、これらをガイドする面で
ある。接触面60d,63dは、図3に示すように、光
軸Iに対して垂直な平面であり、この平面内にピン3
a,3b,3c,3dを位置づける。
【0024】接触面61d,62d,64d,65d
は、ピン3a,3b,3c,3dと接触しつつ、これら
をガイドする傾斜面である。接触面61d,62d,6
4d,65dは、図4及び図5に示すように、光軸Iに
対してピン3a,3b,3c,3dが傾くように、これ
らをガイドしている。
は、ピン3a,3b,3c,3dと接触しつつ、これら
をガイドする傾斜面である。接触面61d,62d,6
4d,65dは、図4及び図5に示すように、光軸Iに
対してピン3a,3b,3c,3dが傾くように、これ
らをガイドしている。
【0025】接触面61d,65dは、図4に示すよう
に、光軸Iに対して直交する平面から前側に角度θだけ
傾斜している。接触面61dは、図2に示すように、屈
曲部61cで角度θが最大であり、接続点60b,66
cで角度θがゼロである。接触面61dは、屈曲部61
cから接続点60b,66cに向かって角度θが徐々に
小さくなる。一方、接触面65dは、屈曲部65cで角
度θが最大であり、接続点60a,67cで角度θがゼ
ロである。接触面65dは、屈曲部65cから接続点6
0a,67cに向かって角度θが徐々に小さくなる。
に、光軸Iに対して直交する平面から前側に角度θだけ
傾斜している。接触面61dは、図2に示すように、屈
曲部61cで角度θが最大であり、接続点60b,66
cで角度θがゼロである。接触面61dは、屈曲部61
cから接続点60b,66cに向かって角度θが徐々に
小さくなる。一方、接触面65dは、屈曲部65cで角
度θが最大であり、接続点60a,67cで角度θがゼ
ロである。接触面65dは、屈曲部65cから接続点6
0a,67cに向かって角度θが徐々に小さくなる。
【0026】接触面62d,64dは、図5に示すよう
に、光軸Iに対して直交する平面から後側に角度θだけ
傾斜している。接触面62dは、図2に示すように、屈
曲部62cで角度θが最大であり、この屈曲部62cか
ら接続点66c,63aに向かって角度θが徐々に小さ
くなる。一方、接触面64dは、屈曲部64cで角度θ
が最大であり、この屈曲部64cから接続点63b,6
7cに向かって角度θが徐々に小さくなる。
に、光軸Iに対して直交する平面から後側に角度θだけ
傾斜している。接触面62dは、図2に示すように、屈
曲部62cで角度θが最大であり、この屈曲部62cか
ら接続点66c,63aに向かって角度θが徐々に小さ
くなる。一方、接触面64dは、屈曲部64cで角度θ
が最大であり、この屈曲部64cから接続点63b,6
7cに向かって角度θが徐々に小さくなる。
【0027】つぎに、本発明の第1実施形態に係るレン
ズ鏡筒の動作を説明する。図6は、本発明の第1実施形
態に係るレンズ鏡筒の動作を説明する図である。図6
(A)〜(M)は、光軸Iを中心に基準位置からカム筒
5が30度づつ回転したときに、ピン3a,3b,3
c,3dの状態を示す図である。図6において、「M」
は、ピン3a,3b,3c,3dのいずれかが、光軸I
に対して垂直な平面内に位置する場合を示す。「L」
は、ピン3a,3b,3c,3dのいずれかが、光軸I
に対して垂直な平面よりも前側に傾いた場合を示す。
「H」は、ピン3a,3b,3c,3dのいずれかが、
光軸Iに対して垂直な平面よりも後側に傾いた場合を示
す。
ズ鏡筒の動作を説明する。図6は、本発明の第1実施形
態に係るレンズ鏡筒の動作を説明する図である。図6
(A)〜(M)は、光軸Iを中心に基準位置からカム筒
5が30度づつ回転したときに、ピン3a,3b,3
c,3dの状態を示す図である。図6において、「M」
は、ピン3a,3b,3c,3dのいずれかが、光軸I
に対して垂直な平面内に位置する場合を示す。「L」
は、ピン3a,3b,3c,3dのいずれかが、光軸I
に対して垂直な平面よりも前側に傾いた場合を示す。
「H」は、ピン3a,3b,3c,3dのいずれかが、
光軸Iに対して垂直な平面よりも後側に傾いた場合を示
す。
【0028】図6(A)に示すように、カム筒5が基準
位置にあるときには、ピン3a,3b,3c,3dは、
いずれも「M」である。このために、図3に示すよう
に、光学系2は、中立状態(ニュートラル)であり、光
軸Iは、結像面と垂直になる。図6(B)に示すよう
に、カム筒5が基準位置から30度回転すると、ピン3
aは「H」、ピン3bは「M」、ピン3cは「L」、ピ
ン3dは「M」になり、図5に示す状態になる。その結
果、図5に示すように、光学系2は、ピン3b,3d
(水平方向)を回転軸として、ピン3a(上側)が後側
に傾き、ピン3c(下側)が前側に傾いて、ティルトア
ップする。図6(C)に示すように、カム筒5が基準位
置から60度回転すると、ピン3aは「M」、ピン3b
は「L」、ピン3cは「M」、ピン3dは「H」にな
り、図5においてかっこで示す状態になる。その結果、
図5に示すように、光学系2は、ピン3a,3c(垂直
方向)を回転軸として、ピン3b(右側)が前側に傾
き、ピン3d(左側)が後側に傾いて、スイングレフト
する。
位置にあるときには、ピン3a,3b,3c,3dは、
いずれも「M」である。このために、図3に示すよう
に、光学系2は、中立状態(ニュートラル)であり、光
軸Iは、結像面と垂直になる。図6(B)に示すよう
に、カム筒5が基準位置から30度回転すると、ピン3
aは「H」、ピン3bは「M」、ピン3cは「L」、ピ
ン3dは「M」になり、図5に示す状態になる。その結
果、図5に示すように、光学系2は、ピン3b,3d
(水平方向)を回転軸として、ピン3a(上側)が後側
に傾き、ピン3c(下側)が前側に傾いて、ティルトア
ップする。図6(C)に示すように、カム筒5が基準位
置から60度回転すると、ピン3aは「M」、ピン3b
は「L」、ピン3cは「M」、ピン3dは「H」にな
り、図5においてかっこで示す状態になる。その結果、
図5に示すように、光学系2は、ピン3a,3c(垂直
方向)を回転軸として、ピン3b(右側)が前側に傾
き、ピン3d(左側)が後側に傾いて、スイングレフト
する。
【0029】図6(E)に示すように、カム筒5が基準
位置から120度回転すると、ピン3aは「M」、ピン
3bは「H」、ピン3cは「M」、ピン3dは「L」に
なり、図5においてかっこで示す状態になる。その結
果、図5に示すように、光学系2は、ピン3a,3c
(垂直方向)を回転軸として、ピン3b(右側)が後側
に傾き、ピン3d(左側)が前側に傾いて、スイングラ
イトする。図6(H)に示すように、カム筒5が基準位
置から210度回転すると、ピン3aは「L」、ピン3
bは「M」、ピン3cは「H」、ピン3dは「M」にな
り、図4に示す状態になる。その結果、図4に示すよう
に、光学系2は、ピン3b,3d(水平方向)を回転軸
として、ピン3a(上側)が前側に傾き、ピン3c(下
側)が後側に傾いて、ティルトダウンする。このよう
に、基準位置から360度の範囲内でカム筒5を回転す
ることによって、ピン3a,3b,3c,3dの光軸I
に対する角度を変えることができる。このために、光学
系2をティルトさせたりスイングさせて、光学系2をあ
おることができる。
位置から120度回転すると、ピン3aは「M」、ピン
3bは「H」、ピン3cは「M」、ピン3dは「L」に
なり、図5においてかっこで示す状態になる。その結
果、図5に示すように、光学系2は、ピン3a,3c
(垂直方向)を回転軸として、ピン3b(右側)が後側
に傾き、ピン3d(左側)が前側に傾いて、スイングラ
イトする。図6(H)に示すように、カム筒5が基準位
置から210度回転すると、ピン3aは「L」、ピン3
bは「M」、ピン3cは「H」、ピン3dは「M」にな
り、図4に示す状態になる。その結果、図4に示すよう
に、光学系2は、ピン3b,3d(水平方向)を回転軸
として、ピン3a(上側)が前側に傾き、ピン3c(下
側)が後側に傾いて、ティルトダウンする。このよう
に、基準位置から360度の範囲内でカム筒5を回転す
ることによって、ピン3a,3b,3c,3dの光軸I
に対する角度を変えることができる。このために、光学
系2をティルトさせたりスイングさせて、光学系2をあ
おることができる。
【0030】本発明の第1実施形態に係るレンズ鏡筒
は、以下に記載するような効果を有する。 (1) 本発明の第1実施形態は、カム溝60,61,
62,63,64,65とピン3a,3b,3c,3d
との嵌め合い位置を、カム筒5の回転位置に応じて可変
し、光学系2をティルトさせたりスイングさせている。
その結果、レンズ鏡筒を分割したり、加工が困難な円弧
状のスライド機構などを利用する必要がなくなるため
に、あおり機構部が簡単になって、レンズ鏡筒1をコン
パクトにすることができる。また、カム筒5を回転する
だけで光学系2を確実にあおることができるために、操
作が簡単になるとともに、モータなどの駆動源によって
自動的に制御することができる。
は、以下に記載するような効果を有する。 (1) 本発明の第1実施形態は、カム溝60,61,
62,63,64,65とピン3a,3b,3c,3d
との嵌め合い位置を、カム筒5の回転位置に応じて可変
し、光学系2をティルトさせたりスイングさせている。
その結果、レンズ鏡筒を分割したり、加工が困難な円弧
状のスライド機構などを利用する必要がなくなるため
に、あおり機構部が簡単になって、レンズ鏡筒1をコン
パクトにすることができる。また、カム筒5を回転する
だけで光学系2を確実にあおることができるために、操
作が簡単になるとともに、モータなどの駆動源によって
自動的に制御することができる。
【0031】(2) 本発明の第1実施形態は、カム溝
61,62,64,65によってピン3a,3b,3
c,3dをガイドするときに、これらのピン3a,3
b,3c,3dが光軸Iに対して傾くように、接触面6
1d,62d,64d,65dを傾斜面にしている。こ
のために、ピン3a,3b,3c,3dを傾斜させたと
きに、カム溝61,62,64,65によってピン3
a,3b,3c,3dが拘束されるのを防止することが
できる。
61,62,64,65によってピン3a,3b,3
c,3dをガイドするときに、これらのピン3a,3
b,3c,3dが光軸Iに対して傾くように、接触面6
1d,62d,64d,65dを傾斜面にしている。こ
のために、ピン3a,3b,3c,3dを傾斜させたと
きに、カム溝61,62,64,65によってピン3
a,3b,3c,3dが拘束されるのを防止することが
できる。
【0032】(3) 本発明の第1実施形態は、ピン3
a,3b,3c,3dの位置に応じて、接触面61d,
62d,64d,65dの角度θを変えている。このた
めに、ピン3a,3b,3c,3dの位置に応じて、接
触面61d,62d,64d,65dの角度θを適切な
角度に設定して、ピン3a,3b,3c,3dを確実に
ガイドすることができる。
a,3b,3c,3dの位置に応じて、接触面61d,
62d,64d,65dの角度θを変えている。このた
めに、ピン3a,3b,3c,3dの位置に応じて、接
触面61d,62d,64d,65dの角度θを適切な
角度に設定して、ピン3a,3b,3c,3dを確実に
ガイドすることができる。
【0033】(第2実施形態)図7は、本発明の第2実
施形態に係るレンズ鏡筒の断面図である。なお、以下で
は、図1及び図2に示す部材と同一の部材は、同一の番
号を付して説明し、その詳細な説明を省略する。本発明
の第2実施形態は、本発明の第1実施形態と異なり、接
触面61d,62d,64d,65dを光軸Iに対して
垂直な平面にするとともに、リンク機構部7を設けた他
の実施形態である。
施形態に係るレンズ鏡筒の断面図である。なお、以下で
は、図1及び図2に示す部材と同一の部材は、同一の番
号を付して説明し、その詳細な説明を省略する。本発明
の第2実施形態は、本発明の第1実施形態と異なり、接
触面61d,62d,64d,65dを光軸Iに対して
垂直な平面にするとともに、リンク機構部7を設けた他
の実施形態である。
【0034】リンク機構部7は、第1のリンク部材70
と、第2のリンク部材71と、ピン72とを備えてい
る。リンク機構部7は、ピン3a,3b,3c,3dと
枠部材3との間に設けられている。第1のリンク部材7
0は、光軸Iを中心として、枠部材3の外周部に90度
間隔を開けて4本固定されている。第2のリンク部材7
1は、光軸Iと平行に4本配置されている。第2のリン
ク部材71は、一方の端部にピン3a,3b,3c,3
dを固定し、他方の端部に第1のリンク部材70を連結
している。ピン72は、第1のリンク部材70と第2の
リンク部材71とを回転自在に連結する部材である。光
学系2及び枠部材3は、リンク機構部7を介して、ピン
3a,3b,3c,3dに間接的に連結されている。
と、第2のリンク部材71と、ピン72とを備えてい
る。リンク機構部7は、ピン3a,3b,3c,3dと
枠部材3との間に設けられている。第1のリンク部材7
0は、光軸Iを中心として、枠部材3の外周部に90度
間隔を開けて4本固定されている。第2のリンク部材7
1は、光軸Iと平行に4本配置されている。第2のリン
ク部材71は、一方の端部にピン3a,3b,3c,3
dを固定し、他方の端部に第1のリンク部材70を連結
している。ピン72は、第1のリンク部材70と第2の
リンク部材71とを回転自在に連結する部材である。光
学系2及び枠部材3は、リンク機構部7を介して、ピン
3a,3b,3c,3dに間接的に連結されている。
【0035】つぎに、本発明の第2実施形態に係るレン
ズ鏡筒の動作を説明する。カム筒5が回転すると、カム
6は、一対のピン3a,3cの光軸I方向の位置と、他
の一対のピン3b,3dの光軸I方向の位置とを相違さ
せる。図7に示すように、ピン3a,3bとピン3c,
3dとの光軸I方向の位置が変わると、光学系2及び枠
部材3は、光軸Iと直交する平面に対して角度θだけ傾
く。その結果、光学系2をティルトさせたりスイングさ
せて、光学系2をあおることができる。
ズ鏡筒の動作を説明する。カム筒5が回転すると、カム
6は、一対のピン3a,3cの光軸I方向の位置と、他
の一対のピン3b,3dの光軸I方向の位置とを相違さ
せる。図7に示すように、ピン3a,3bとピン3c,
3dとの光軸I方向の位置が変わると、光学系2及び枠
部材3は、光軸Iと直交する平面に対して角度θだけ傾
く。その結果、光学系2をティルトさせたりスイングさ
せて、光学系2をあおることができる。
【0036】本発明の第2実施形態に係るレンズ鏡筒
は、第1実施形態の効果に加えて、以下に記載するよう
な効果を有する。本発明の第2実施形態は、接触面61
d,62d,64d,65dに傾斜面を形成する工程を
省略することができるために、あおり機構部がより一層
簡単になって、レンズ鏡筒1を容易に製造することがで
きる。
は、第1実施形態の効果に加えて、以下に記載するよう
な効果を有する。本発明の第2実施形態は、接触面61
d,62d,64d,65dに傾斜面を形成する工程を
省略することができるために、あおり機構部がより一層
簡単になって、レンズ鏡筒1を容易に製造することがで
きる。
【0037】(第3実施形態)図8は、本発明の第3実
施形態に係るレンズ鏡筒の断面図である。本発明の第3
実施形態は、第1実施形態と異なり、接触面61d,6
2d,64d,65dを光軸Iに対して垂直な平面にす
るとともに、ピン3a,3b,3c,3dの先端部を球
面状にした他の実施形態である。ピン3a,3b,3
c,3dは、図8に示すように、接触面61d,62
d,64d,65dと接触する部分が球面状に形成され
ている。このために、接触面61d,62d,64d,
65dに傾斜面を設けなくても、光軸Iに対してピン3
a,3b,3c,3dを傾斜させることができる。
施形態に係るレンズ鏡筒の断面図である。本発明の第3
実施形態は、第1実施形態と異なり、接触面61d,6
2d,64d,65dを光軸Iに対して垂直な平面にす
るとともに、ピン3a,3b,3c,3dの先端部を球
面状にした他の実施形態である。ピン3a,3b,3
c,3dは、図8に示すように、接触面61d,62
d,64d,65dと接触する部分が球面状に形成され
ている。このために、接触面61d,62d,64d,
65dに傾斜面を設けなくても、光軸Iに対してピン3
a,3b,3c,3dを傾斜させることができる。
【0038】本発明の第3実施形態に係るレンズ鏡筒
は、第2実施形態の効果に加えて、以下に記載するよう
な効果を有する。本発明の第3実施形態は、ピン3a,
3b,3c,3dと枠部材3との間にリンク機構部7を
設ける必要がないために、あおり機構部の構造や加工が
より一層簡単になって、レンズ鏡筒1を容易に製造する
ことができる。
は、第2実施形態の効果に加えて、以下に記載するよう
な効果を有する。本発明の第3実施形態は、ピン3a,
3b,3c,3dと枠部材3との間にリンク機構部7を
設ける必要がないために、あおり機構部の構造や加工が
より一層簡単になって、レンズ鏡筒1を容易に製造する
ことができる。
【0039】(第4実施形態)図9は、本発明の第4実
施形態に係るレンズ鏡筒のブロック図である。図9に示
すモード選択部8は、中立状態、ティルト、スイングな
どのあおり状態に関するモードを選択する切替スイッチ
などである。CPU9は、選択されたモードに基づい
て、駆動部10を駆動制御する中央処理部である。CP
U9は、エンコーダ11が出力するパルス信号に基づい
て、カム筒5を所定の角度だけ正転又は逆転するよう
に、駆動部10を制御する。駆動部10は、カム筒5を
回転するモータなどの駆動源である。駆動部10は、選
択されたモードに応じたあおり状態に切り替わるよう
に、カム筒5を回転する。エンコーダ11は、カム筒5
の基準位置からの回転角度を絶対位置として検出するも
のである。エンコーダ11は、カム筒5の光軸Iを中心
とする角度方向の絶対位置を検出して、この絶対位置に
応じたパルス信号をCPU9に出力する。
施形態に係るレンズ鏡筒のブロック図である。図9に示
すモード選択部8は、中立状態、ティルト、スイングな
どのあおり状態に関するモードを選択する切替スイッチ
などである。CPU9は、選択されたモードに基づい
て、駆動部10を駆動制御する中央処理部である。CP
U9は、エンコーダ11が出力するパルス信号に基づい
て、カム筒5を所定の角度だけ正転又は逆転するよう
に、駆動部10を制御する。駆動部10は、カム筒5を
回転するモータなどの駆動源である。駆動部10は、選
択されたモードに応じたあおり状態に切り替わるよう
に、カム筒5を回転する。エンコーダ11は、カム筒5
の基準位置からの回転角度を絶対位置として検出するも
のである。エンコーダ11は、カム筒5の光軸Iを中心
とする角度方向の絶対位置を検出して、この絶対位置に
応じたパルス信号をCPU9に出力する。
【0040】本発明の第4実施形態に係るレンズ鏡筒
は、第1実施形態〜第3実施形態の効果に加えて、以下
に記載するような効果を有する。本発明の第4実施形態
は、撮影者が選択したモードに基づいて、CPU9によ
って光学系2のあおり状態を自動制御して、光学系2の
姿勢を素早くに切り替えることができる。
は、第1実施形態〜第3実施形態の効果に加えて、以下
に記載するような効果を有する。本発明の第4実施形態
は、撮影者が選択したモードに基づいて、CPU9によ
って光学系2のあおり状態を自動制御して、光学系2の
姿勢を素早くに切り替えることができる。
【0041】本発明は、以上説明した実施形態に限定す
るものではなく、以下に記載するように、種々の変形又
は変更が可能であって、これらも本発明の均等の範囲内
である。 (1) 本発明の実施形態は、光学系2をティルト及び
スイングさせる場合を例に挙げて説明したが、いずれか
一方の動作だけでもよい。
るものではなく、以下に記載するように、種々の変形又
は変更が可能であって、これらも本発明の均等の範囲内
である。 (1) 本発明の実施形態は、光学系2をティルト及び
スイングさせる場合を例に挙げて説明したが、いずれか
一方の動作だけでもよい。
【0042】(2) 本発明の実施形態は、基準位置か
らカム筒5を30度づつ回転させて、光学系2の姿勢を
変えているが、カム筒5を任意の角度回転させて、光学
系2のあおり状態を自由に変えることもできる。
らカム筒5を30度づつ回転させて、光学系2の姿勢を
変えているが、カム筒5を任意の角度回転させて、光学
系2のあおり状態を自由に変えることもできる。
【0043】(3) 本発明の実施形態は、一対のピン
3a,3cの光軸Iに対する傾斜角又は光軸I方向の位
置と、他の一対のピン3b,3dの光軸Iに対する傾斜
角又は光軸I方向の位置とを相違させているが、これに
限定するものではない。例えば、ピン3a,3b,3
c,3dのうちの少なくとも1つの光軸Iに対する傾斜
角又は光軸I方向の位置を、それ以外のものの光軸Iに
対する傾斜角又は光軸I方向の位置と相違させてもよ
い。
3a,3cの光軸Iに対する傾斜角又は光軸I方向の位
置と、他の一対のピン3b,3dの光軸Iに対する傾斜
角又は光軸I方向の位置とを相違させているが、これに
限定するものではない。例えば、ピン3a,3b,3
c,3dのうちの少なくとも1つの光軸Iに対する傾斜
角又は光軸I方向の位置を、それ以外のものの光軸Iに
対する傾斜角又は光軸I方向の位置と相違させてもよ
い。
【0044】(4) 本発明の実施形態は、光軸Iを中
心として90度間隔を開けて、4本のピン3a,3b,
3c,3dを配置した場合を例に挙げて説明したが、ピ
ンの本数は、これに限定するものではない。
心として90度間隔を開けて、4本のピン3a,3b,
3c,3dを配置した場合を例に挙げて説明したが、ピ
ンの本数は、これに限定するものではない。
【0045】(5) 本発明の実施形態は、カム溝6
0,61,62,63,64,65と係合するピン3
a,3b,3c,3dを例に挙げて説明したが、これ以
外のカムと従節(カムフォロワ)であってもよい。
0,61,62,63,64,65と係合するピン3
a,3b,3c,3dを例に挙げて説明したが、これ以
外のカムと従節(カムフォロワ)であってもよい。
【0046】(6) 本発明の実施形態は、レンズ一体
型のスチルカメラやディジタルカメラなどの撮影装置
に、本発明を適用した場合を例に挙げて説明したが、一
眼レフカメラの交換レンズや中間アダプタなどに、本発
明を適用してもよい。また、レンズ一体型のカメラ、交
換レンズ又は中間アダプタのレンズ鏡筒の一部又は全部
に、あおり装置として搭載してもよい。さらに、撮影時
に光学系2をティルト又はスイングさせる撮影装置など
に限定するものではなく、例えば、光学性能を調整する
ための光軸合わせ装置や、光線投射装置などにも本発明
を適用することができる。
型のスチルカメラやディジタルカメラなどの撮影装置
に、本発明を適用した場合を例に挙げて説明したが、一
眼レフカメラの交換レンズや中間アダプタなどに、本発
明を適用してもよい。また、レンズ一体型のカメラ、交
換レンズ又は中間アダプタのレンズ鏡筒の一部又は全部
に、あおり装置として搭載してもよい。さらに、撮影時
に光学系2をティルト又はスイングさせる撮影装置など
に限定するものではなく、例えば、光学性能を調整する
ための光軸合わせ装置や、光線投射装置などにも本発明
を適用することができる。
【0047】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、発明によれ
ば、光学系を保持する保持枠とカム筒とを係合させ、こ
のカム筒の回転位置に応じて、この光学系をティルト及
び/又はスイングさせるので、コンパクトな構造で簡単
に光学系をティルト及び/又はスイングさせることがで
きる。
ば、光学系を保持する保持枠とカム筒とを係合させ、こ
のカム筒の回転位置に応じて、この光学系をティルト及
び/又はスイングさせるので、コンパクトな構造で簡単
に光学系をティルト及び/又はスイングさせることがで
きる。
【図1】本発明の第1実施形態に係るレンズ鏡筒の展開
図である。
図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るレンズ鏡筒におけ
るカム筒の展開図である。
るカム筒の展開図である。
【図3】図2のIII−IIIA線で切断した状態を示
す断面図である。
す断面図である。
【図4】図2のIV−IVA線で切断した状態を示す断
面図である。
面図である。
【図5】図2のV−VA線で切断した状態を示す断面図
である。
である。
【図6】本発明の第1実施形態に係るレンズ鏡筒の動作
を説明する図である。
を説明する図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係るレンズ鏡筒の断面
図である。
図である。
【図8】本発明の第3実施形態に係るレンズ鏡筒の断面
図である。
図である。
【図9】本発明の第4実施形態に係るレンズ鏡筒のブロ
ック図である。
ック図である。
1 レンズ鏡筒 2 光学系 3 枠部材 3a,3b,3c,3d ピン 4 基準筒 4a,4b,4c,4d 直進溝 5 カム筒 6 カム 7 リンク機構 11 エンコーダ 60,61,62,63,64,65 カム溝 61d,62d,64d,65d 接触面 I 光軸
Claims (6)
- 【請求項1】 光学系と、 前記光学系を保持する保持枠と、 前記保持枠と係合し、回転位置に応じて前記光学系をテ
ィルト及び/又はスイングさせるカム筒と、 を含むことを特徴とするレンズ鏡筒。 - 【請求項2】 請求項1に記載のレンズ鏡筒において、 前記保持枠は、その外周部に直接又は間接に複数の係合
部を備え、 前記カム筒は、前記係合部と移動自在に係合し、前記光
学系を光軸に対して傾斜させるカムを備え、 前記カムは、前記カム筒の回転動作中に、少なくとも一
つの係合部と他の係合部との光軸方向位置又は光軸に対
する傾斜角を相違させること、 を特徴とするレンズ鏡筒。 - 【請求項3】 請求項2に記載のレンズ鏡筒において、 前記係合部は、光軸を中心として略90度間隔を開けて
設けられた4本のピンであり、 前記カムは、光軸を中心として対向する一対のピンを、
他の一対のピンよりも光軸方向に移動又は光軸に対して
傾斜させるカム溝であること、 を特徴とするレンズ鏡筒。 - 【請求項4】 請求項2又は請求項3に記載のレンズ鏡
筒において、 前記カムは、その少なくとも一部に、前記係合部と接触
する傾斜面を備えること、 を特徴とするレンズ鏡筒。 - 【請求項5】 請求項2又は請求項3に記載のレンズ鏡
筒において、 前記係合部は、前記カムとの接触部が球面状であるこ
と、 を特徴とするレンズ鏡筒。 - 【請求項6】 請求項1から請求項5までのいずれか1
項に記載のレンズ鏡筒において、 前記カム筒の基準位置からの回転角度を絶対位置として
検出するエンコーダを備えること、 を特徴とするレンズ鏡筒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10232487A JP2000066263A (ja) | 1998-08-19 | 1998-08-19 | レンズ鏡筒 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10232487A JP2000066263A (ja) | 1998-08-19 | 1998-08-19 | レンズ鏡筒 |
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ID=16940096
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Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2001305408A (ja) * | 2000-04-25 | 2001-10-31 | Sony Corp | レンズ調芯機構 |
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CN105372903A (zh) * | 2015-12-08 | 2016-03-02 | 苏州佳像视讯科技有限公司 | 一种ccd焦距快速调整装置 |
-
1998
- 1998-08-19 JP JP10232487A patent/JP2000066263A/ja active Pending
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