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JP2000057608A - 光ピックアップ、情報再生装置及び情報記録装置 - Google Patents

光ピックアップ、情報再生装置及び情報記録装置

Info

Publication number
JP2000057608A
JP2000057608A JP10229000A JP22900098A JP2000057608A JP 2000057608 A JP2000057608 A JP 2000057608A JP 10229000 A JP10229000 A JP 10229000A JP 22900098 A JP22900098 A JP 22900098A JP 2000057608 A JP2000057608 A JP 2000057608A
Authority
JP
Japan
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signal
detection
light receiving
partial
recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10229000A
Other languages
English (en)
Inventor
Masakazu Ogasawara
昌和 小笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pioneer Electronic Corp filed Critical Pioneer Electronic Corp
Priority to JP10229000A priority Critical patent/JP2000057608A/ja
Publication of JP2000057608A publication Critical patent/JP2000057608A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学的に情報を記録再生する光ピックアップ
において、簡易な構成で記録媒体と光ビームの光軸との
間の傾斜を検出することができると共に、未記録の記録
用記録媒体であっても正確にその傾斜を検出することが
可能な光ピックアップを提供する。 【解決手段】 光ビームBを射出するレーザダイオード
8と、光ビームBを情報を記録再生するための記録再生
光ビームB1と光ディスク1の傾斜を検出するための検
出光ビームB2とに分離する対物レンズ2と、記録再生
光ビームB1の情報記録面1aからの記録再生反射光P
Dに基づいて受光信号Spを生成するディテクタ7と、
検出光ビームB2の情報記録面1aからの検出反射光R
Dに基づいて傾斜を示すラジアルエラー信号Sre等を生
成する信号処理部12と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体に対して
光学的に情報を記録再生する光ピックアップ並びに当該
光ピックアップを含む情報再生装置及び情報記録装置の
技術分野に属し、より詳細には、当該記録媒体における
情報記録面と情報の記録再生に用いられる光ビームの光
軸との間の傾斜を検出してこれを補償しつつ情報の記録
再生を行う光ピックアップ並びに当該光ピックアップを
含む情報再生装置及び情報記録装置の技術分野に属す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、ディスク状記録媒体であ
るCD(Compact Disk)等に対して情報を光学的に記
録再生する場合には、当該ディスク状記録媒体における
情報記録面に対して光ビームを集光して情報を記録再生
することが一般的である。
【0003】ここで、当該光ビームの光軸と情報記録面
とのなす角度は、本来いずれの方向(すなわち、ディス
ク状記録媒体における半径方向又は接線方向)の角度に
ついても直角であるべきであるが、実際には、例えばデ
ィスク状記録媒体の経年変化に起因する撓み等により、
その半径方向又は接線方向について当該角度が直角から
ずれてくる場合、すなわち、情報記録面が光ビームの光
軸に対して傾斜(以下、この傾斜を単にチルトと称す
る。)する場合がある。
【0004】そして、このチルトが発生した場合には、
上記光ビームの情報記録面上における照射範囲内にいわ
ゆるコマ収差等の波面収差が発生し、当該照射範囲の形
状が本来の略円形から変形することにより正確に情報の
記録再生が実行できない場合が生じてくる。
【0005】そこで、従来の光ピックアップにおいて
は、このチルトを検出し、当該検出したチルトに基づ
き、例えば光ビームの光路上に配置された液晶パネル等
により予め光ビームに位相差を与えてから情報記録面上
に照射して当該チルトによる波面収差を打ち消す等の対
策を講じている。
【0006】ここで、従来、上記チルトを検出する方法
としては、例えば、情報の記録再生用の光ビームとは別
個の光ビームを情報記録面に照射し、その反射光をディ
スク状記録媒体の半径方向に分割した二つのディテクタ
で夫々受光し、その受光信号の差信号をもって半径方向
のチルトを示す信号とする方法や、或いは、ディスク状
記録媒体上の隣接するトラック同士間のクロストークを
打ち消すクロストーク消去装置において検出されたクロ
ストークを、隣り合う三つのトラック間で比較すること
によりチルトを検出する方法等が一般的に用いられてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記傾
斜検出専用の光ビームを用いる場合には、本来の記録再
生用の光ビームを射出するための光源の他に更に光源が
必要となると共に、傾斜検出専用のディテクタも必要と
なり、光ピックアップの構成が複雑化するという問題点
があった。
【0008】また、クロストーク消去装置から出力され
る信号を用いる方法では、情報が記録されていない記録
媒体からはそもそもクロストーク信号自体が得られない
ため、未記録の記録用記録媒体では傾斜の検出ができな
いという問題点もあった。
【0009】そこで、本発明は、上記の各問題点に鑑み
て為されたもので、その課題は、光学的に情報を記録再
生する光ピックアップにおいて、簡易な構成で情報記録
面と光ビームの光軸との間の傾斜を検出することができ
ると共に、未記録の記録用記録媒体であっても正確にそ
の傾斜を検出することが可能な光ピックアップ並びに当
該光ピックアップを備えた情報記録装置及び情報再生装
置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、レーザ光等の光ビーム
を光ディスク等の記録媒体の情報記録面に照射して情報
を記録再生する光ピックアップにおいて、前記光ビーム
を射出するレーザダイオード等の射出手段と、前記射出
された光ビームを、前記情報を記録再生するための記録
再生光ビームと前記情報記録面と前記記録再生光ビーム
の光軸との間の傾斜を検出するための検出光ビームとに
分離する対物レンズ等の分離手段と、前記記録再生光ビ
ームの前記情報記録面からの反射光である記録再生反射
光に基づいて受光信号を生成するディテクタ等の受光手
段と、前記検出光ビームの前記情報記録面からの反射光
である検出反射光に基づいて、前記傾斜を示す傾斜エラ
ー信号を生成する信号処理部等の生成手段と、を備え
る。
【0011】よって、射出された光ビームを分離して検
出光ビームを得、当該検出光ビームを用いて記録媒体の
傾斜を検出するので、当該傾斜検出専用の他の光ビーム
光源を用いることなく傾斜を検出することができる。
【0012】また、記録再生光ビームと検出光ビームと
を別個に用いるので、記録再生光ビームの一部を用いて
傾斜を検出することに起因する当該記録再生光ビームの
反射光の損失を防止できる。
【0013】更に、記録媒体に対して情報が記録されて
いない場合でも検出反射光が得られるので、未記録の記
録用記録媒体であっても正確にその傾斜を検出すること
ができる。
【0014】上記の課題を解決するために、請求項2に
記載の発明は、請求項1に記載の光ピックアップにおい
て、前記分離手段は、前記射出された光ビームの断面に
おける中央部を前記記録再生光ビームとして前記情報記
録面に集光すると共に、前記断面における前記中央部以
外の環状領域の前記光ビームを前記検出光ビームとして
透過する対物レンズ等の集光手段であるように構成され
る。
【0015】よって、記録再生光ビームを情報記録面に
集光する集光手段を用いて当該記録再生光ビームと検出
光ビームとを分離するので、光ピックアップの構成を簡
略化しつつ記録媒体の傾斜を検出することができる。
【0016】上記の課題を解決するために、請求項3に
記載の発明は、請求項2に記載の光ピックアップにおい
て、前記生成手段は、環状の前記検出反射光を集光する
偏光ホログラム素子等の検出反射光集光手段と、前記集
光された環状の検出反射光を受光し、検出受光信号を生
成する部分ディテクタ等の検出受光手段と、前記生成さ
れた検出受光信号に基づいて前記傾斜エラー信号を生成
する信号処理部等のエラー信号生成手段と、を備える。
【0017】よって、環状の検出反射光を環状のまま受
光して傾斜エラー信号を生成するので、記録媒体におけ
るあらゆる方向の傾斜を検出することができる。
【0018】上記の課題を解決するために、請求項4に
記載の発明は、請求項3に記載の光ピックアップにおい
て、前記検出受光手段は、前記受光手段が形成されてい
る基板上における当該受光手段を囲む環状領域内に形成
されていると共に、当該検出受光手段は、前記環状の検
出反射光の幅に対応して前記環状領域内の内側の領域内
に形成された部分ディテクタ等の内側検出受光手段と、
前記環状領域内の前記内側検出受光手段が形成されてい
る領域以外の領域内に形成された部分ディテクタ等の外
側検出受光手段と、により構成されており、前記内側検
出受光手段は、前記傾斜の方向に対応した方向を有する
一又は複数の分割線により前記受光手段の中心位置を中
心として放射状に分割された部分ディテクタ等の複数の
第1部分検出受光手段により構成され、更に、前記外側
検出受光手段は、前記分割線により前記中心位置を中心
として放射状に分割された部分ディテクタ等の複数の第
2部分検出受光手段により構成されている。
【0019】よって、受光手段が形成されている基板上
に検出受光手段が検出されているので、一枚の基板上に
情報記録再生用の受光手段と傾斜検出用の検出受光手段
とを集積することができる。
【0020】また、検出受光手段が、内側検出受光手段
と外側検出受光手段とに分割されており、更に内側検出
受光手段が複数の第1部分検出受光手段により構成さ
れ、外側検出受光手段が複数の第2部分検出受光手段に
より構成されているので、検出すべき傾斜の方向に対応
して確実に当該傾斜を検出することができる。
【0021】上記の課題を解決するために、請求項5に
記載の発明は、請求項4に記載の光ピックアップにおい
て、前記記録媒体はディスク状記録媒体であり、前記傾
斜は、当該ディスク状記録媒体における半径方向の傾斜
と当該ディスク状記録媒体における接線方向の傾斜とを
含むと共に、前記内側検出受光手段及び前記外側検出受
光手段は、前記半径方向に平行な前記分割線である半径
方向分割線と前記接線方向に平行な前記分割線である接
線方向分割線とにより夫々四つの前記第1部分検出受光
手段及び前記第2部分検出受光手段に分割されており、
更に、前記エラー信号生成手段は、前記半径方向分割線
を介して隣接する二つの前記第2部分検出受光手段であ
る半径第2部分検出受光手段から夫々出力される前記検
出受光信号と前記半径方向分割線を介して隣接すると共
に前記接線方向分割線に対して前記半径第2部分検出受
光手段と反対側にある二つの前記第1部分検出受光手段
である半径第1部分検出受光手段から夫々出力される前
記検出受光信号との和信号と、前記第2部分検出受光手
段のうち前記半径第2部分検出受光手段以外の二つの前
記第2部分検出受光手段から夫々出力される前記検出受
光信号と前記第1部分受光検出手段のうち前記半径第1
部分検出受光手段以外の二つの前記第1部分受光検出手
段から夫々出力される前記検出受光信号との和信号との
差信号を、前記半径方向の傾斜を示す前記傾斜エラー信
号として出力するように構成されている。
【0022】よって、半径第2部分検出受光手段から夫
々出力される検出受光信号と半径第1部分検出受光手段
から夫々出力される検出受光信号との和信号と、第2部
分検出受光手段のうち半径第2部分検出受光手段以外の
第2部分検出受光手段から夫々出力される検出受光信号
と第1部分受光検出手段のうち半径第1部分検出受光手
段以外の第1部分受光検出手段から夫々出力される検出
受光信号との和信号との差信号を半径方向の傾斜を示す
傾斜エラー信号として出力するので、正確に半径方向の
傾斜エラー信号を生成することができる。
【0023】上記の課題を解決するために、請求項6に
記載の発明は、請求項5に記載の光ピックアップにおい
て、前記エラー信号生成手段は、前記接線方向分割線を
介して隣接する二つの前記第2部分検出受光手段である
接線第2部分検出受光手段から夫々出力される前記検出
受光信号と前記接線方向分割線を介して隣接すると共に
前記半径方向分割線に対して前記接線第2部分検出受光
手段と反対側にある二つの前記第1部分検出受光手段で
ある接線第1部分検出受光手段から夫々出力される前記
検出受光信号との和信号と、前記第2部分検出受光手段
のうち前記接線第2部分検出受光手段以外の二つの前記
第2部分検出受光手段から夫々出力される前記検出受光
信号と前記第1部分受光検出手段のうち前記接線第1部
分検出受光手段以外の二つの前記第1部分受光検出手段
から夫々出力される前記検出受光信号との和信号との差
信号を、前記接線方向の傾斜を示す前記傾斜エラー信号
として出力するように構成される。
【0024】よって、接線第2部分検出受光手段から夫
々出力される検出受光信号と接線第1部分検出受光手段
から夫々出力される検出受光信号との和信号と、第2部
分検出受光手段のうち接線第2部分検出受光手段以外の
第2部分検出受光手段から夫々出力される検出受光信号
と第1部分受光検出手段のうち接線第1部分検出受光手
段以外の第1部分受光検出手段から夫々出力される検出
受光信号との和信号との差信号を接線方向の傾斜を示す
傾斜エラー信号として出力するので、正確に接線方向の
傾斜エラー信号を生成することができる。
【0025】また、同一の検出受光手段により半径方向
の傾斜を示す傾斜エラー信号と接線方向の傾斜を示す傾
斜エラー信号の双方を同時に生成することができる。
【0026】上記の課題を解決するために、請求項7に
記載の発明は、請求項3から6のいずれか一項に記載の
光ピックアップにおいて、前記検出反射光集光手段は偏
光ホログラム素子により形成されている。
【0027】よって、簡易な構成で検出反射光集光手段
を構成することができる。
【0028】上記の課題を解決するために、請求項8に
記載の発明は、請求項1から7のいずれか一項に記載の
光ピックアップにおいて、前記受光信号に基づいて前記
記録再生光ビームの焦点位置と前記情報記録面の位置と
の当該情報記録面に垂直な方向のずれを示すフォーカス
エラー信号を生成する信号処理部等のフォーカスエラー
信号生成手段を更に備える。
【0029】よって、記録媒体の傾斜を示す傾斜エラー
信号と共にフォーカスエラー信号をも生成することがで
きる。
【0030】上記の課題を解決するために、請求項9に
記載の発明は、請求項1から8のいずれか一項に記載の
光ピックアップにおいて、前記記録媒体に再生すべき情
報が記録されていると共に、前記受光信号に基づいて前
記情報に対応する検出信号を生成する再生部等の検出信
号生成手段を更に備える。
【0031】よって、記録媒体の傾斜を示す傾斜エラー
信号と共に検出信号をも生成することができる。
【0032】上記の課題を解決するために、請求項10
に記載の発明は、請求項9に記載の光ピックアップと、
前記フォーカスエラー信号に基づいて前記焦点位置を制
御するドライバ等のフォーカスサーボ手段と、前記傾斜
エラー信号に基づいて前記傾斜を補償するチルトドライ
バ等の補償手段と、前記検出信号に基づいて前記情報を
再生部等の再生する再生手段と、を備える。
【0033】よって、記録媒体の傾斜を正確に検出して
これを補償し、正確に情報を再生することができる。
【0034】上記の課題を解決するために、請求項11
に記載の発明は、請求項9に記載の光ピックアップと、
前記フォーカスエラー信号に基づいて前記焦点位置を制
御するドライバ等のフォーカスサーボ手段と、前記傾斜
エラー信号に基づいて前記傾斜を補償するチルトドライ
バ等の補償手段と、前記検出信号に基づいて前記情報を
再生し、再生信号を出力する再生部等の再生手段と、前
記出力された再生信号及び前記記録媒体に記録すべき記
録情報に基づいて前記光ビームを制御し、前記情報記録
面に当該記録情報を記録するエンコーダ等の記録手段
と、を備える。
【0035】よって、記録媒体の傾斜を正確に検出して
これを補償し、正確に情報を記録することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】次に、本発明に好適な実施の形態
について、図面に基づいて説明する。
【0037】(I)本発明の原理 始めに、実施形態の具体的な説明の前に、本発明の原理
について説明する。
【0038】上述した従来の光ピックアップでは、光源
から射出された光ビームの全てを記録媒体に照射するの
ではなく、当該光ビームの一部(通常は、当該光ビーム
の断面における中央部)を集光して当該記録媒体に照射
すると共に、残りの光ビーム(光ビームの断面における
周辺の環状の部分)についてはこれを対物レンズに設け
られた開口制限部材で反射することにより記録媒体に照
射しないようにするか、又は当該開口制限部材で屈折さ
せて記録媒体以外の領域に散乱させることが一般的に行
なわれていた。
【0039】そこで、本発明は、従来活用されていなか
った当該周辺部の光ビーム(断面が環状のビーム)を活
用し、記録媒体としての光ディスクにおける情報記録面
と光ビームの光軸との間の半径方向(以下、単にラジア
ル方向と称する。)のチルト(すなわち、当該情報記録
面と光軸とのなす角度の直角からのずれ。以下、単にラ
ジアルチルトと称する。)の量及び方向並びに当該光デ
ィスクの接線方向(以下、単にタンジェンシャル方向と
称する。)のチルト(以下、単にタンジェンシャルチル
トと称する。)の量及び方向を検出する。
【0040】次に、より具体的に本発明の原理につい
て、図1乃至図4を用いて説明する。
【0041】なお、図1は本発明の原理を示す光学系の
概要構成を示すブロック図であり、図2は本発明の原理
を示す図であり、図3はディテクタの分割形状を示す平
面図であり、図4は各方向のチルトと後述する検出反射
光の受光状態を示す図である。
【0042】先ず、当該原理の説明のために用いる光学
系の構成について、図1を用いて説明する。
【0043】図1に示すように、原理説明のための光学
系Sは、記録再生用の光ビームBを射出する射出手段と
してのレーザダイオード8と、射出された光ビームBを
反射する偏向ビームスプリッタ4と、反射された光ビー
ムBを平行光に変換するコリメータレンズ3と、平行光
となった光ビームBの偏波面を回転させると共に、後述
する光ビームBの光ディスク1からの反射光を直線偏光
に変換するλ/4板6と、偏波面が回転している光ビー
ムBの断面における中央部の光ビームである記録再生ビ
ームB1を光ディスク1内の情報記録面1aに集光する
と共に、光ビームBの断面における周辺部の光ビームで
ある検出光ビームB2を透過する集光手段及び分離手段
としての対物レンズ2と、情報記録面1aを有する記録
媒体としての光ディスク1と、情報記録面1aにより反
射された記録再生光ビームB1の反射光である記録再生
反射光PDを透過すると共に、同じく反射された検出光
ビームB2の反射光である検出反射光RDを後述のディ
テクタ7上に集光させる検出反射光集光手段としての偏
光ホログラム素子9と、情報記録面1aにより反射され
て偏向面が回転することにより、対物レンズ2、コリメ
ータレンズ3及び偏向ビームスプリッタ4を透過した記
録再生反射光PD及び検出反射光RDをディテクタ7上
に集光する集光レンズ5と、記録再生反射光PD及び検
出反射光RDを受光する受光手段としてのディテクタ7
と、により構成されている。
【0044】このとき、上記対物レンズ2は、当該対物
レンズ2の中央部分に形成され、上記記録再生光ビーム
B1を元の光ビームBから分離してこれを情報記録面1
a上に集光する集光部2bと、当該対物レンズ2におけ
る集光部2bの周囲に環状に形成され、上記検出光ビー
ムB2を元の光ビームBから分離してこれをそのまま光
ディスク1に照射すると共に検出反射光RDを透過して
偏光ホログラム素子9に照射する透過部2aと、により
構成されている。
【0045】また、上記偏光ホログラム素子9は、コリ
メータレンズ3により平行光とされた分離前の光ビーム
B及び上記記録再生反射光PDに対しては何ら作用を及
ぼさずにこれらを透過するが、上記検出反射光RDに対
してはこれをディテクタ7上に環状に集光する。
【0046】そして、上記の構成において、光ビームB
は、レーザダイオード8から射出されると、偏向ビーム
スプリッタ4、コリメータレンズ3、偏光ホログラム素
子9、λ/4板6、対物レンズ2を介して記録再生光ビ
ームB1及び検出光ビームB2として光ディスク1の情
報記録面1aに照射される。
【0047】また、当該情報記録面1aに照射された記
録再生光ビームB1は、当該情報記録面1aにおいて反
射され、対物レンズ2、λ/4板6、偏光ホログラム素
子9、コリメータレンズ3、偏向ビームスプリッタ4及
び集光レンズ5を介してディテクタ7の中央部分に記録
再生反射光PDとして照射される。
【0048】一方、情報記録面1aに照射された検出光
ビームB2は、当該情報記録面1aにおいて反射され、
対物レンズ2、λ/4板6を介して偏光ホログラム素子
9に照射され、当該偏光ホログラム素子9によりディテ
クタ7上に環状に集光するように屈折され、更にコリメ
ータレンズ3、偏向ビームスプリッタ4及び集光レンズ
5を介してディテクタ7の記録再生反射光PDの照射領
域を囲む環状の領域に検出反射光RDとして照射され
る。
【0049】次に、このような構成を有する光学系Sに
おいて、光ディスク1が本来の位置(すなわち、情報記
録面1aと記録再生光ビームB1の光軸とが直角である
位置)から傾斜したとき(すなわち、上記ラジアルチル
ト又はタンジェンシャルチルトが発生したとき)、ディ
テクタ7上において記録再生反射光PDの照射範囲及び
検出反射光RDの照射範囲がどのように変化するかにつ
いて図2を用いて説明する。
【0050】なお、図2(a)乃至(c)は、夫々に記
録再生反射光PDの光路と検出反射光RDの光路のみを
示したものである。
【0051】先ず、図2(a)に示すように、光ディス
ク1にラジアルチルト又はタンジェンシャルチルトのい
ずれも発生していないときは、図2(a)左に示すよう
に記録再生反射光PDの光軸と検出反射光RDの中心軸
(環状の検出反射光RDの中心軸)とは一致しているの
で、図2(a)右に示すように記録再生反射光PDのデ
ィテクタ7上の照射範囲と検出反射光RDのディテクタ
7上の照射範囲とは相互に同心円状となる。
【0052】しかしながら、図2(b)に示すように、
光ディスク1に対して例えばラジアルチルトが発生した
とすると、記録再生反射光PDの光軸と検出反射光RD
の光軸とは平行ではなくなり、その結果、記録再生反射
光PDのディテクタ7上の照射範囲は図2(a)の場合
と変らないが、検出反射光RDのディテクタ7上の照射
範囲は当該発生しているラジアルチルトの方向に対応す
る方向にずれることとなる。そして、これにより、図2
(b)右に示すように記録再生反射光PDの当該照射範
囲と検出反射光RDの当該照射範囲とは同心円状ではな
くなる。
【0053】ここで、検出反射光RDの照射範囲のずれ
量は、発生しているラジアルチルトの量に比例する。
【0054】一方、図2(c)左に示すように、例え
ば、いわゆるトラッキングサーボ制御等に起因して対物
レンズ2自体が情報記録面1aと平行な方向にずれた場
合について検討すると、この場合、偏光ホログラム素子
9における検出反射光RDを透過させる領域の広さ(よ
り具体的には、環状の当該領域の幅)を、当該検出反射
光RDの断面の広さ(より具体的には、環状の検出反射
光RDの幅)より十分に小さくすることにより、記録再
生反射光PDの光軸と検出反射光RDの光軸とを引き続
き相互に平行のままに保つことができるので、結果とし
て、対物レンズ2自体が情報記録面1aと平行な方向に
ずれた場合でも、図2(c)右に示すように、記録再生
反射光PDのディテクタ7上の照射範囲と検出反射光R
Dのディテクタ7上の照射範囲とは図2(a)の場合と
同様に相互に同心円状となる。
【0055】以上説明したように、ラジアルチルト又は
タンジェンシャルチルトが発生すると、検出反射光RD
の照射範囲が当該発生しているチルトの方向及び量に対
応した方向及び量だけ移動することに鑑み、本発明で
は、上記記録再生反射光PD及び検出反射光RDを、共
に図3に示すように13個の部分ディテクタ7a乃至7
nに分割されたディテクタ7を用いて受光する。
【0056】このとき、部分ディテクタ7a、7e、7
j、7m、7h及び7dを含む領域と部分ディテクタ7
b、7f、7k、7l、7g及び7cを含む領域とを分
割する直線分割線LRは光ディスク1におけるラジアル
方向と平行となるように形成されており、一方、部分デ
ィテクタ7a、7b、7e、7f、7j及び7kを含む
領域と部分ディテクタ7d、7c、7h、7g、7m及
び7lを含む領域とを分割する直線分割線LTは光ディ
スク1におけるタンジェンシャル方向と平行となるよう
に形成されている。
【0057】更に、部分ディテクタ7j、7k、7l及
び7mを含む円形領域の広さは、記録再生反射光PDの
照射範囲の広さよりも広く、且つ、検出反射光RDの環
状の照射範囲における内周側境界線で囲まれている領域
(ディテクタ7の中心側の領域)よりも狭くなるように
形成されている。
【0058】また、外側検出受光手段としての部分ディ
テクタ7a、7b、7c及び7dを含む環状領域と内側
検出受光手段としての部分ディテクタ7e、7f、7g
及び7hを含む環状領域とを区切る円形分割線RLにつ
いては、当該円形分割線RLが、光ディスク1にラジア
ルチルト又はタンジェンシャルのいずれもが発生してい
ないときのディテクタ7上の検出反射光RDの環状の照
射範囲(図2(a)右参照)の中心線(環状の照射領域
における内周側の境界線と外周側の境界線との中点を連
続的に結んだ円形中心線)に一致するように形成されて
いる。
【0059】そして、本発明では、以下の式により、ラ
ジアルチルトを示すラジアルエラー信号Sre及びタンジ
ェンシャルチルトを示すタンジェンシャルエラー信号S
teを生成する。すなわち、
【数1】 Sre=(「7a」+「7b」+「7g」+「7h」)−(「7e」+「7f」 +「7c」+「7d」) … (1) Ste=(「7a」+「7d」+「7f」+「7g」)−(「7b」+「7c」 +「7e」+「7h」) … (2) なお、式(1)又は(2)において、「7a」は部分デ
ィテクタ7aからの出力信号の出力値を、「7b」は部
分ディテクタ7bからの出力信号の出力値を、「7c」
は部分ディテクタ7cからの出力信号の出力値を、「7
d」は部分ディテクタ7dからの出力信号の出力値を、
「7e」は部分ディテクタ7eからの出力信号の出力値
を、「7f」は部分ディテクタ7fからの出力信号の出
力値を、「7g」は部分ディテクタ7gからの出力信号
の出力値を、「7h」は部分ディテクタ7hからの出力
信号の出力値を夫々示している。
【0060】そして、式(1)のようにしてラジアルエ
ラー信号Sreを生成すれば、ラジアルチルトがないと
き、すなわち、図4(a)又は図4(c)に示すように
検出反射光RDがディテクタ7に照射されているとき
は、式(1)の右辺第1項と右辺第2項とは等しくな
り、結果として、ラジアルエラー信号Sreの出力値は
「0」となる。
【0061】しかしながら、ラジアルチルトがあると
き、すなわち、図4(b)又は図4(d)に示すように
検出反射光RDがディテクタ7に照射されているとき
は、式(1)の右辺第1項と右辺第2項とは等しくなく
なり(図4(b)又は図4(d)に示す場合には、右辺
第1項が右辺第2項よりも大きくなる。)、結果とし
て、ラジアルエラー信号Sreの出力値は「0」でなくな
る(図4(b)又は図4(d)に示す場合には正とな
る。)。このとき、各部分ディテクタからは、夫々の部
分ディテクタに対する検出反射光RDの照射量に比例し
た出力値が出力されるので、結果として、式(1)の右
辺第1項と右辺第2項との差の絶対値がラジアルチルト
の量を示し、また当該差の符号がラジアルチルトの極性
を示すこととなる。
【0062】一方、式(2)のようにしてタンジェンシ
ャルエラー信号Steを生成すれば、タンジェンシャルチ
ルトがないとき、すなわち、図4(a)又は図4(b)
に示すように検出反射光RDがディテクタ7に照射され
ているときは、式(2)の右辺第1項と右辺第2項とは
等しくなり、結果として、タンジェンシャルエラー信号
Steの出力値は「0」となる。
【0063】しかしながら、タンジェンシャルチルトが
あるとき、すなわち、図4(c)又は図4(d)に示す
ように検出反射光RDがディテクタ7に照射されている
ときは、式(2)の右辺第1項と右辺第2項とは等しく
なくなり(図4(c)又は図4(d)に示す場合には、
右辺第1項が右辺第2項よりも大きくなる。)、結果と
して、タンジェンシャルエラー信号Steの出力値は
「0」でなくなる(図4(c)又は図4(d)に示す場
合には正となる。)。このとき、各部分ディテクタから
は、ラジアルチルトの場合と同様に夫々の部分ディテク
タに対する検出反射光RDの照射量に比例した出力値が
出力されるので、結果として、式(2)の右辺第1項と
右辺第2項との差の絶対値がタンジェンシャルチルトの
量を示し、また当該差の符号がタンジェンシャルチルト
の極性を示すこととなる。
【0064】以上述べた原理により、本発明によれば、
ラジアルチルト及びタンジェンシャルチルトの量及び極
性を夫々示すラジアルエラー信号Sre及びタンジェンシ
ャルエラー信号Steが共にディテクタ7からの出力信号
により得られるので、チルト検出専用の光源等を設ける
ことなくラジアルチルトとタンジェンシャルチルトを検
出することが可能となる。
【0065】(II)実施形態 次に、本発明の実施形態について、具体的に図5及び図
6を用いて説明する。
【0066】なお、以下に説明する実施形態は、本発明
により光ディスク1の各方向のチルトを検出し当該チル
トに起因する波面収差を補償すると共に非点収差法によ
るフォーカスサーボ制御を行いつつ光ディスク1上に記
録された情報を再生する情報再生装置に対して本発明を
適用した場合の実施形態である。
【0067】また、図5は実施形態に係る情報再生装置
の概要を示すブロック図であり、図6はラジアルエラー
信号Sre及びタンジェンシャルエラー信号Steを生成す
ると同時に非点収差法によるフォーカスエラー信号等も
生成する後述する信号処理部の概要構成を示すブロック
図である。
【0068】更に、実施形態における光ディスク1に
は、再生すべき情報が予め記録されているものとする。
【0069】図5に示すように、実施形態の情報再生装
置Pは、図1に示す原理説明のための光学系Sの構成に
加えて、波面収差打ち消し用の液晶パネル40と、記録
再生反射光PDに対して非点収差を与えるためのシリン
ドリカルレンズ10と、フォーカスサーボ制御用のアク
チュエータ11と、エラー信号生成手段及びフォーカス
エラー信号生成手段並びに検出信号生成手段としての信
号処理部12と、再生手段としての再生部13と、アン
プ14、16及び18と、ドライバ15及び17と、フ
ォーカスサーボ手段としてのドライバ19と、補償手段
としてのチルトドライバ45と、により構成される。
【0070】ここで、液晶パネル40は、公知の技術に
より光ビームBに対して、発生してる波面収差を打ち消
すための位相差を与える透過型の液晶パネルである。
【0071】より具体的には、液晶パネル40は、透明
電極40a及び40bにより液晶層40cを挟持した構
成となっており、当該透明電極40aはラジアルチルト
に起因して情報記録面1a上の記録再生光ビームB1の
照射範囲内に発生する波面収差の分布に類似した形状を
有する複数の部分電極により構成されており、ドライバ
15からの後述する駆動信号Sdrにより透明電極40a
内の当該各部分電極に対応する液晶層40cが相互に独
立して駆動される。これにより、ラジアルチルトに起因
する波面収差を打ち消すような位相差が記録再生光ビー
ムB1に発生させられ、当該波面収差が打ち消される。
【0072】一方、透明電極40bはタンジェンシャル
チルトに起因して情報記録面1a上の記録再生光ビーム
B1の照射範囲内に発生する波面収差の分布に類似した
形状を有する複数の部分電極により構成されており、ド
ライバ17からの後述する駆動信号Sdtにより当該各部
分電極に対応する液晶層40cが相互に独立して駆動さ
れる。これにより、タンジェンシャルチルトに起因する
波面収差を打ち消すような位相差が記録再生光ビームB
1に発生させられ、当該波面収差が打ち消される。
【0073】一方、ディテクタ7は、上述した原理に基
づいて、図3に示すように、部分ディテクタ7a乃至7
nに分割されている。
【0074】このとき、上述のように、部分ディテクタ
7j、7k、7l及び7mを含む円形領域の広さが、記
録再生反射光PDの照射範囲の広さよりも広く、且つ、
検出反射光RDの環状の照射範囲における内周側境界線
で囲まれている領域よりも狭くなるように形成されてい
る。
【0075】また、部分ディテクタ7a、7b、7c及
び7dを含む環状領域と部分ディテクタ7e、7f、7
g及び7hを含む環状領域とを区切る円形分割線RL
が、光ディスク1にラジアルチルト又はタンジェンシャ
ルのいずれもが発生していないときのディテクタ7上の
検出反射光RDの環状の照射範囲(図2(a)右参照)
の中心線に一致するように形成されている。
【0076】更に、上述の構成のうち、光学系S、シリ
ンドリカルレンズ10、液晶パネル40、アクチュエー
タ11及び信号処理部12により本発明の光ピックアッ
プPUが形成されている。
【0077】なお、図5においては、本発明にかかる部
分のみを示したが、実際の情報再生装置Sには、この他
に、光ビームBの照射位置に対していわゆるトラッキン
グサーボ制御を施すトラッキングサーボ制御部や、情報
再生装置Sの動作全体を制御するCPU、或いは、必要
な情報を入力するための入力操作部等が含まれている。
【0078】次に、情報再生装置Pの動作について説明
する。
【0079】図1に示した光学系Sの動作によりディテ
クタ7に含まれる各部分ディテクタから夫々出力された
受光信号Sp(なお、図5においては、実際には12個
ある受光信号Spを、纏めて一の受光信号Spにより示し
ている。)は、信号処理部12に入力される。
【0080】そして、信号処理部12は、上述した原理
に基づく後述する処理により、上記ラジアルエラー信号
Sre及びタンジェンシャルエラー信号Steを生成してア
ンプ14又は16並びにチルトドライバ45に出力する
と共に、光ディスク1上に記録されている再生すべき情
報に対応するRF信号Srfを後述する処理により生成し
て再生部13に出力し、更に非点収差法に基づくフォー
カスエラー信号Sfeを後述する処理により生成してアン
プ18に出力する。
【0081】これにより、再生部13は、RF信号Srf
に基づいて当該光ディスク1に記録されている情報に対
応する再生信号Spuを生成して図示しない外部のスピー
カ又はディスプレイ等に出力する。
【0082】また、アンプ18は、入力されたフォーカ
スエラー信号Sfeを所定の増幅率で増幅し、増幅エラー
信号Safを生成してドライバ19に出力する。
【0083】そして、ドライバ19は、増幅エラー信号
Safに基づいて、フォーカスサーボ制御を行うべくアク
チュエータ11を駆動するための駆動信号Sdfを生成
し、当該アクチュエータ11に出力する。
【0084】これにより、アクチュエータ11は、駆動
信号Sdfに基づいて、対物レンズ2を記録再生光ビーム
B1の光軸(図5中一点鎖線で示す。)と平行な方向に
駆動し、フォーカスエラー信号Sfeがゼロレベルとなる
ようにフォーカスサーボ制御を行う。
【0085】一方、アンプ14は、入力されたラジアル
エラー信号Sreを所定の増幅率で増幅し、増幅エラー信
号Sarを生成してドライバ15に出力する。
【0086】そして、ドライバ15は、増幅エラー信号
Sarに基づいて、ラジアルエラー信号Sreで示される量
及び極性を有するラジアルチルトに起因する波面収差を
打ち消すべく上記透明電極40aを駆動するための駆動
信号Sdrを生成し、当該透明電極40aに出力する。
【0087】また、アンプ16は、入力されたタンジェ
ンシャルエラー信号Steを所定の増幅率で増幅し、増幅
エラー信号Satを生成してドライバ17に出力する。
【0088】そして、ドライバ17は、増幅エラー信号
Satに基づいて、タンジェンシャルエラー信号Steで示
される量及び極性を有するタンジェンシャルチルトに起
因する波面収差を打ち消すべく上記透明電極40bを駆
動するための駆動信号Sdtを生成し、当該透明電極40
bに出力する。
【0089】これにより、液晶層40cは、駆動信号S
drが印加されている透明電極40a及び駆動信号Sdtが
印加されている透明電極40bにより夫々印加される駆
動電圧により、通過する光ビームBに対してラジアルエ
ラー信号Sre及びタンジェンシャルエラー信号S teに
より示されるチルトに起因して発生している波面収差を
打ち消すための位相差を与える。
【0090】このとき、液晶パネル40においては、透
明電極40a及び40bにより駆動電圧を液晶層40c
に印加し、これにより当該液晶層40cの配向性を変化
させて屈性率を変えることにより必要な位相差を光ビー
ムBに対して与えることとなる。
【0091】更に、チルトドライバ45は、上記生成さ
れたラジアルエラー信号Sre及びタンジェンシャルエラ
ー信号Steに基づいて、当該ラジアルエラー信号Sre及
びタンジェンシャルエラー信号Steが夫々にゼロレベル
となるように光ピックアップPU全体を発生しているチ
ルトを打ち消す方向に傾斜させ、これにより当該チルト
そのものを除去する。
【0092】次に、信号処理部12の細部構成及び動作
について、図6を用いて説明する。
【0093】図6に示すように、信号処理部12は、加
算器20乃至34と、減算器35乃至37と、により構
成されている。
【0094】このとき、加算器20に対しては、部分デ
ィテクタ7jからの受光信号Spと部分ディテクタ7l
からの受光信号Spとが入力されるように、当該部分デ
ィテクタ7j及び部分ディテクタ7lが加算器20に接
続されている。
【0095】また、加算器21に対しては、部分ディテ
クタ7kからの受光信号Spと部分ディテクタ7mから
の受光信号Spとが入力されるように、当該部分ディテ
クタ7k及び部分ディテクタ7mが加算器21に接続さ
れている。
【0096】更に、加算器22に対しては、部分ディテ
クタ7eからの受光信号Spと部分ディテクタ7fから
の受光信号Spとが入力されるように、当該部分ディテ
クタ7e及び部分ディテクタ7fが加算器22に接続さ
れている。
【0097】次に、加算器23に対しては、部分ディテ
クタ7gからの受光信号Spと部分ディテクタ7hから
の受光信号Spとが入力されるように、当該部分ディテ
クタ7g及び部分ディテクタ7hが加算器23に接続さ
れている。
【0098】更にまた、加算器24に対しては、部分デ
ィテクタ7aからの受光信号Spと部分ディテクタ7b
からの受光信号Spとが入力されるように、当該部分デ
ィテクタ7a及び部分ディテクタ7bが加算器24に接
続されている。
【0099】また、加算器25に対しては、部分ディテ
クタ7cからの受光信号Spと部分ディテクタ7dから
の受光信号Spとが入力されるように、当該部分ディテ
クタ7c及び部分ディテクタ7dが加算器25に接続さ
れている。
【0100】次に、加算器26に対しては、加算器20
の出力信号と加算器21の出力信号とが入力されるよう
に、当該加算器20及び21が加算器26に接続されて
いる。これにより、加算器26からは、各部分ディテク
タ7j、7k、7l及び7mからの各受光信号Spを全
て加算した信号、すなわち、記録再生反射光PDに対応
して光ディスク1に記録されている情報に対応するRF
信号Srfが出力されることとなる。
【0101】一方、減算器35に対しては、加算器20
の出力信号が正端子に入力されると共に加算器21の出
力信号が負端子に入力されるように、当該加算器20及
び21が減算器35に接続されている。これにより、減
算器35からは、部分ディテクタ7j及び7lからの各
受光信号Spの和信号から部分ディテクタ7k及び7m
からの各受光信号Spの和信号を減算した信号、すなわ
ち、公知の非点収差法を用いたフォーカスエラー信号S
feが出力されることとなる。その後は、上述したアンプ
18、ドライバ19及びアクチュエータ11の動作によ
り、フォーカスエラー信号Sfeがゼロレベルとなるよう
にフォーカスサーボ制御が行なわれる。
【0102】次に、加算器27に対しては、加算器22
の出力信号と加算器25の出力信号とが入力されるよう
に、当該加算器22及び25が加算器27に接続されて
いる。
【0103】また、加算器28に対しては、加算器23
の出力信号と加算器24の出力信号とが入力されるよう
に、当該加算器23及び24が加算器28に接続されて
いる。
【0104】そして、減算器36に対しては、加算器2
8の出力信号が正端子に入力されると共に加算器27の
出力信号が負端子に入力されるように、当該加算器28
及び27が減算器36に接続されている。これにより、
減算器36からは、部分ディテクタ7a、7b、7g及
び7hからの各受光信号Spの和信号から部分ディテク
タ7c、7d、7e及び7fからの各受光信号Spの和
信号を減算した信号、すなわち、上述した式(1)に基
づくラジアルエラー信号Sreが出力されることとなる。
【0105】次に、加算器29に対しては、部分ディテ
クタ7eからの受光信号Spと部分ディテクタ7hから
の受光信号Spとが入力されるように、当該部分ディテ
クタ7e及び部分ディテクタ7hが加算器29に接続さ
れている。
【0106】次に、加算器30に対しては、部分ディテ
クタ7fからの受光信号Spと部分ディテクタ7gから
の受光信号Spとが入力されるように、当該部分ディテ
クタ7f及び部分ディテクタ7gが加算器30に接続さ
れている。
【0107】更にまた、加算器31に対しては、部分デ
ィテクタ7cからの受光信号Spと部分ディテクタ7b
からの受光信号Spとが入力されるように、当該部分デ
ィテクタ7c及び部分ディテクタ7bが加算器31に接
続されている。
【0108】また、加算器32に対しては、部分ディテ
クタ7aからの受光信号Spと部分ディテクタ7dから
の受光信号Spとが入力されるように、当該部分ディテ
クタ7a及び部分ディテクタ7dが加算器32に接続さ
れている。
【0109】次に、加算器33に対しては、加算器29
の出力信号と加算器31の出力信号とが入力されるよう
に、当該加算器29及び31が加算器33に接続されて
いる。
【0110】また、加算器34に対しては、加算器30
の出力信号と加算器32の出力信号とが入力されるよう
に、当該加算器30及び32が加算器34に接続されて
いる。
【0111】そして、減算器37に対しては、加算器3
4の出力信号が正端子に入力されると共に加算器33の
出力信号が負端子に入力されるように、当該加算器33
及び34が減算器37に接続されている。これにより、
減算器37からは、部分ディテクタ7a、7d、7f及
び7gからの各受光信号Spの和信号から部分ディテク
タ7c、7b、7e及び7hからの各受光信号Spの和
信号を減算した信号、すなわち、上述した式(2)に基
づくタンジェンシャルエラー信号Steが出力されること
となる。
【0112】この後は、夫々出力されたラジアルエラー
信号Sre及びタンジェンシャルエラー信号Steに基づい
て、上述した透明電極40a及び40bが駆動されて各
方向のチルトに起因する波面収差が補償されると共に、
チルトドライバ45により発生しているチルトそのもの
が除去される。
【0113】以上説明したように、実施形態の情報再生
装置Sにおけるチルト検出動作によれば、光ビームBを
用いて光ディスク1に対して情報を記録再生する光ピッ
クアップPUにおいて、射出された光ビームBを分離し
て検出光ビームB2を得、当該検出光ビームB2を用い
て光ディスク1のチルトを検出するので、当該チルト検
出専用の他の光ビーム光源を用いることなくチルトを検
出することができる。
【0114】また、記録再生光ビームB1と検出光ビー
ムB2とを別個に用いるので、記録再生光ビームB1の
一部を用いてチルトを検出することに起因する当該記録
再生光ビームB1の反射光の損失を防止できる。
【0115】更に、光ディスク1に対して情報が記録さ
れていない場合でも検出反射光RDが得られるので、未
記録の記録用光ディスクであっても正確にそのチルトを
検出することができる。
【0116】また、記録再生光ビームB1を情報記録面
1aに集光する対物レンズ2を用いて当該記録再生光ビ
ームB1と検出光ビームB2とを分離するので、光ピッ
クアップPUの構成を簡略化しつつ光ディスク1のチル
トを検出することができる。
【0117】更に、環状の検出反射光RDを環状のまま
受光してラジアルエラー信号Sre又はタンジェンシャル
エラー信号Steを生成するので、簡易な構成で光ディス
ク1におけるあらゆる方向のチルトを検出することがで
きる。
【0118】更にまた、ディテクタ7により記録再生反
射光PDと検出反射光RDを受光するので、一枚の基板
上に情報記録再生用の部分ディテクタ7j、7k、7l
及び7mとチルト検出用の部分ディテクタ7a乃至7h
とを集積化し、これらを小型化することができる。
【0119】また、ディテクタ7が、ラジアル方向に平
行な分割線及びタンジェンシャル方向に平行な分割線に
より部分ディテクタ7e乃至7hと部分ディテクタ7a
乃至7dとに分割されているので、検出すべきチルトの
方向に対応して確実に当該チルトを検出することができ
る。
【0120】更に、部分ディテクタ7a、7b、7g及
び7hから夫々出力される受光信号Spの和信号と部分
ディテクタ7e、7f、7c及び7dから夫々出力され
る受光信号Spの和信号との差信号をラジアル方向のチ
ルトを示すラジアルエラー信号Sreとして出力するの
で、正確にラジアルエラー信号Sreを生成することがで
きる。
【0121】また、部分ディテクタ7a、7d、7f及
び7gから夫々出力される受光信号Spの和信号と部分
ディテクタ7b、7c、7e及び7hから夫々出力され
る受光信号Spの和信号との差信号をタンジェンシャル
方向のチルトを示すタンジェンシャルエラー信号Steと
して出力するので、正確にタンジェンシャルエラー信号
Steを生成することができる。
【0122】また、同一のディテクタ7によりラジアル
エラー信号Sre及びタンジェンシャルエラー信号Steの
双方を同時に生成することができるので、簡易な構成で
ラジアルエラー信号Sre及びタンジェンシャルエラー信
号Steを生成することができる。
【0123】更に、検出反射光RDを集光する素子を偏
光ホログラム素子9により構成するので、簡易な構成で
検出反射光RDを集光させることができる。
【0124】また、光ディスク1のチルトを示すエラー
信号と共にフォーカスエラー信号Sfe及び再生信号Spu
をも生成することができる。
【0125】更にまた、光ディスク1のチルトを正確に
検出してこれを補償し、正確に情報を再生することがで
きる。
【0126】(III)変形形態 次に、本発明の変形形態について、図7を用いて説明す
る。
【0127】なお、図7においては、図5と同様の構成
部材については、同様の部材番号を付して細部の説明は
省略する。
【0128】上述した実施形態は、本発明を情報再生装
置Sに対して適用した場合の実施形態について説明した
が、これ以外に、本発明は、光ディスク1に予め記録さ
れているアドレス情報等の記録制御情報を検出し、当該
検出した記録制御情報に基づいて当該光ディスク1に情
報を記録するための情報記録装置に対して適用すること
もできる。
【0129】すなわち、図7に示すように、図1に示す
光学系Sと、図5に示すシリンドリカルレンズ10、信
号処理部12、再生部13、アンプ14、16及び1
8、ドライバ15、17及び19、チルトドライバ4
5、液晶パネル40及びアクチュエータ11とに加え
て、再生部13から出力される再生信号Spu(この再生
信号Spuが上記した記録制御情報を含んでいることとな
る。)に基づいて記録制御を行う記録手段としてのCP
U42と、CPU42からの制御信号Scに基づいて外
部から入力されている記録すべき記録信号Srを変調
し、レーザダイオード8の出力値を当該記録信号Srに
対応した値とするための変調信号Srrを生成する記録手
段としてのエンコーダ41と、を備える情報記録装置R
に対しても本発明を適用することができる。
【0130】この場合、レーザダイオード8の出力値
(すなわち、光ビームBの強度)が変調信号Srrに基づ
いて強度変調され、当該強度変調された光ビームBが上
記記録制御情報に含まれている光ディスク1のアドレス
情報に対応する位置に照射されることにより、当該照射
位置に変調信号Srrに対応した形状の情報ピットが形成
されて記録信号Srが光ディスク1に記録されることと
なる。
【0131】この情報記録装置Rの動作によれば、光デ
ィスク1の各方向のチルトに起因する波面収差が的確に
補償されることにより記録制御情報を含む受光信号Sp
が正確に再生されるので、正確に記録すべき情報を光デ
ィスク1上に記録することができる。
【0132】更に、上述の実施形態及び各変形形態で
は、波面収差を補償する方法として液晶パネル40を用
いた場合について説明したが、これ以外に、例えば、生
成されたラジアルエラー信号Sre及びタンジェンシャル
エラー信号Steを用いて機械的に光ピックアップPU全
体を傾斜させ、これのみにより各方向のチルトを補償す
る方法に対しても、本発明により得られたラジアルエラ
ー信号Sre及びタンジェンシャルエラー信号Steを用い
ることにより、簡易且つ確実に波面収差を補償すること
ができる。
【0133】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、光ビームを用いて記録媒体に対して情報
を記録再生する光ピックアップにおいて、射出された光
ビームを分離して検出光ビームを得、当該検出光ビーム
を用いて記録媒体の傾斜を検出するので、当該傾斜検出
専用の他の光ビーム光源を用いることなく傾斜を検出す
ることができる。
【0134】従って、簡易な構成で情報記録面と光ビー
ムの光軸との間の傾斜を検出することができる。
【0135】また、記録再生光ビームと検出光ビームと
を別個に用いるので、記録再生光ビームの一部を用いて
傾斜を検出することに起因する当該記録再生光ビームの
反射光の損失を防止できる。
【0136】従って、記録再生光ビームの反射光に基づ
いて生成される受光信号の出力レベルを高くすることが
できる。
【0137】更に、記録媒体に対して情報が記録されて
いない場合でも検出反射光が得られるので、未記録の記
録用記録媒体であっても正確にその傾斜を検出すること
ができる。
【0138】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、記録再生光ビームを情報
記録面に集光する集光手段を用いて当該記録再生光ビー
ムと検出光ビームとを分離するので、光ピックアップの
構成を簡略化しつつ記録媒体の傾斜を検出することがで
きる。
【0139】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の効果に加えて、環状の検出反射光を環状
のまま受光して傾斜エラー信号を生成するので、簡易な
構成で記録媒体におけるあらゆる方向の傾斜を検出する
ことができる。
【0140】請求項4に記載の発明によれば、請求項3
に記載の発明の効果に加えて、受光手段が形成されてい
る基板上に検出受光手段が検出されているので、一枚の
基板上に情報記録再生用の受光手段と傾斜検出用の検出
受光手段とを集積化し、これらを小型化することができ
る。
【0141】また、検出受光手段が内側検出受光手段と
外側検出受光手段とに分割されており、更に内側検出受
光手段が複数の第1部分検出受光手段により構成され、
外側検出受光手段が複数の第2部分検出受光手段により
構成されているので、検出すべき傾斜の方向に対応して
確実に当該傾斜を検出することができる。
【0142】請求項5に記載の発明によれば、請求項4
に記載の発明の効果に加えて、検出受光手段における半
径第2部分検出受光手段から夫々出力される検出受光信
号と半径第1部分検出受光手段から夫々出力される検出
受光信号との和信号と、検出受光手段における第2部分
検出受光手段のうち半径第2部分検出受光手段以外の第
2部分検出受光手段から夫々出力される検出受光信号と
第1部分受光検出手段のうち半径第1部分検出受光手段
以外の第1部分受光検出手段から夫々出力される検出受
光信号との和信号との差信号を半径方向の傾斜を示す傾
斜エラー信号として出力するので、正確に半径方向の傾
斜エラー信号を生成することができる。
【0143】請求項6に記載の発明によれば、請求項5
に記載の発明の効果に加えて、検出受光手段における接
線第2部分検出受光手段から夫々出力される検出受光信
号と接線第1部分検出受光手段から夫々出力される検出
受光信号との和信号と、検出受光手段における第2部分
検出受光手段のうち接線第2部分検出受光手段以外の第
2部分検出受光手段から夫々出力される検出受光信号と
第1部分受光検出手段のうち接線第1部分検出受光手段
以外の第1部分受光検出手段から夫々出力される検出受
光信号との和信号との差信号を接線方向の傾斜を示す傾
斜エラー信号として出力するので、正確に接線方向の傾
斜エラー信号を生成することができる。
【0144】また、同一の検出受光手段により半径方向
の傾斜を示す傾斜エラー信号と接線方向の傾斜を示す傾
斜エラー信号の双方を同時に生成することができるの
で、簡易な構成で半径方向の傾斜を示す傾斜エラー信号
と接線方向の傾斜を示す傾斜エラー信号とを生成するこ
とができる。
【0145】請求項7に記載の発明によれば、請求項3
から6のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、簡
易な構成で検出反射光集光手段を構成することができ
る。
【0146】請求項8に記載の発明によれば、請求項1
から7のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、記
録媒体の傾斜を示す傾斜エラー信号と共にフォーカスエ
ラー信号をも生成することができる。
【0147】従って、簡易な構成で傾斜エラー信号とフ
ォーカスエラー信号とを生成することができる。
【0148】請求項9に記載の発明によれば、請求項1
から8のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、記
録媒体の傾斜を示す傾斜エラー信号と共に検出信号をも
生成することができる。
【0149】従って、簡易な構成で傾斜エラー信号と検
出信号とを生成することができる。
【0150】請求項10に記載の発明によれば、請求項
9に記載の発明の効果に加えて、記録媒体の傾斜を正確
に検出してこれを補償し、正確に情報を再生することが
できる。
【0151】請求項11に記載の発明によれば。請求項
9に記載の発明の効果に加えて、記録媒体の傾斜を正確
に検出してこれを補償し、正確に情報を記録することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を示す光学系の概要構成を示すブ
ロック図である。
【図2】本発明の原理を示す図であり、(a)はチルト
がないときを示す図であり、(b)は一方向のチルトが
ある場合を示す図であり、(c)は対物レンズがシフト
している場合を示す図である。
【図3】ディテクタの分割形状を示す平面図である。
【図4】各方向のチルトと検出反射光の受光状態を示す
図であり、(a)はチルトがない場合の受光状態を示す
図であり、(b)はラジアルチルトのみが存在している
場合の受光状態を示す図であり、(c)はタンジェンシ
ャルチルトのみが存在している場合の受光状態を示す図
であり、(d)はラジアルチルト及びタンジェンシャル
チルトが共に存在している場合の受光状態を示す図であ
る。
【図5】実施形態の情報再生装置の概要構成を示すブロ
ック図である。
【図6】信号処理部の細部構成を示すブロック図であ
る。
【図7】変形形態の情報記録装置の概要構成を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1…光ディスク 1a…情報記録面 2…対物レンズ 2a…透過部 2b…集光部 3…コリメータレンズ 4…偏向ビームスプリッタ 5…集光レンズ 6…λ/4板 7…ディテクタ 7a、7b、7c、7d、7e、7f、7g、7h、7
j、7k、7l、7m、7n…部分ディテクタ 8…レーザダイオード 9…偏光ホログラム素子 10…シリンドリカルレンズ 11…アクチュエータ 12…信号処理部 13…再生部 14、16、18…アンプ 15、17、19…ドライバ 20、21、22、23、24、25、26、27、2
8、29、30、31、32、33、34…加算器 35、36、37…減算器 40…液晶パネル 40a、40b…透明電極 40c…液晶層 41…エンコーダ 42…CPU 45…チルトドライバ Sdf、Sdr、Sdt…駆動信号 Saf、Sar、Sat…増幅エラー信号 Sp…受光信号 Sfe…フォーカスエラー信号 Sre…ラジアルエラー信号 Ste…タンジェンシャルエラー信号 Srf…RF信号 Spu…再生信号 Sc…制御信号 Sr…記録信号 Srr…変調信号 S…光学系 R…情報記録装置 P…情報再生装置 PU…光ピックアップ PD…記録再生反射光 RD…検出反射光 B1…記録再生光ビーム B2…検出光ビーム LR、LT…直線分割線 RL…円形分割線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D118 AA04 AA14 BA01 BB02 BF02 BF03 CC04 CC12 CD02 CD03 CD04 CD08 CF10 CF11 CF17 DA20 DC03 DC16 5D119 AA04 AA09 AA22 AA43 BA01 DA01 DA05 EA02 EA03 EC01 EC04 EC07 JA14 JA25 JA32 JA44 JA54 JB03 KA21 KA22

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを記録媒体の情報記録面に照射
    して情報を記録再生する光ピックアップにおいて、 前記光ビームを射出する射出手段と、 前記射出された光ビームを、前記情報を記録再生するた
    めの記録再生光ビームと前記情報記録面と前記記録再生
    光ビームの光軸との間の傾斜を検出するための検出光ビ
    ームとに分離する分離手段と、 前記記録再生光ビームの前記情報記録面からの反射光で
    ある記録再生反射光に基づいて受光信号を生成する受光
    手段と、 前記検出光ビームの前記情報記録面からの反射光である
    検出反射光に基づいて、前記傾斜を示す傾斜エラー信号
    を生成する生成手段と、 を備えることを特徴とする光ピックアップ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光ピックアップにおい
    て、 前記分離手段は、前記射出された光ビームの断面におけ
    る中央部を前記記録再生光ビームとして前記情報記録面
    に集光すると共に、前記断面における前記中央部以外の
    環状領域の前記光ビームを前記検出光ビームとして透過
    する集光手段であることを特徴とする光ピックアップ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の光ピックアップにおい
    て、 前記生成手段は、 環状の前記検出反射光を集光する検出反射光集光手段
    と、 前記集光された環状の検出反射光を受光し、検出受光信
    号を生成する検出受光手段と、 前記生成された検出受光信号に基づいて前記傾斜エラー
    信号を生成するエラー信号生成手段と、 を備えることを特徴とする光ピックアップ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の光ピックアップにおい
    て、 前記検出受光手段は、前記受光手段が形成されている基
    板上における当該受光手段を囲む環状領域内に形成され
    ていると共に、 当該検出受光手段は、前記環状の検出反射光の幅に対応
    して前記環状領域内の内側の領域内に形成された内側検
    出受光手段と、前記環状領域内の前記内側検出受光手段
    が形成されている領域以外の領域内に形成された外側検
    出受光手段と、により構成されており、 前記内側検出受光手段は、前記傾斜の方向に対応した方
    向を有する一又は複数の分割線により前記受光手段の中
    心位置を中心として放射状に分割された複数の第1部分
    検出受光手段により構成され、 更に、前記外側検出受光手段は、前記分割線により前記
    中心位置を中心として放射状に分割された複数の第2部
    分検出受光手段により構成されていることを特徴とする
    光ピックアップ。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の光ピックアップにおい
    て、 前記記録媒体はディスク状記録媒体であり、 前記傾斜は、当該ディスク状記録媒体における半径方向
    の傾斜と当該ディスク状記録媒体における接線方向の傾
    斜とを含むと共に、 前記内側検出受光手段及び前記外側検出受光手段は、前
    記半径方向に平行な前記分割線である半径方向分割線と
    前記接線方向に平行な前記分割線である接線方向分割線
    とにより夫々四つの前記第1部分検出受光手段及び前記
    第2部分検出受光手段に分割されており、 更に、前記エラー信号生成手段は、前記半径方向分割線
    を介して隣接する二つの前記第2部分検出受光手段であ
    る半径第2部分検出受光手段から夫々出力される前記検
    出受光信号と前記半径方向分割線を介して隣接すると共
    に前記接線方向分割線に対して前記半径第2部分検出受
    光手段と反対側にある二つの前記第1部分検出受光手段
    である半径第1部分検出受光手段から夫々出力される前
    記検出受光信号との和信号と、前記第2部分検出受光手
    段のうち前記半径第2部分検出受光手段以外の二つの前
    記第2部分検出受光手段から夫々出力される前記検出受
    光信号と前記第1部分受光検出手段のうち前記半径第1
    部分検出受光手段以外の二つの前記第1部分受光検出手
    段から夫々出力される前記検出受光信号との和信号との
    差信号を、前記半径方向の傾斜を示す前記傾斜エラー信
    号として出力することを特徴とする光ピックアップ。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の光ピックアップにおい
    て、 前記エラー信号生成手段は、前記接線方向分割線を介し
    て隣接する二つの前記第2部分検出受光手段である接線
    第2部分検出受光手段から夫々出力される前記検出受光
    信号と前記接線方向分割線を介して隣接すると共に前記
    半径方向分割線に対して前記接線第2部分検出受光手段
    と反対側にある二つの前記第1部分検出受光手段である
    接線第1部分検出受光手段から夫々出力される前記検出
    受光信号との和信号と、前記第2部分検出受光手段のう
    ち前記接線第2部分検出受光手段以外の二つの前記第2
    部分検出受光手段から夫々出力される前記検出受光信号
    と前記第1部分受光検出手段のうち前記接線第1部分検
    出受光手段以外の二つの前記第1部分受光検出手段から
    夫々出力される前記検出受光信号との和信号との差信号
    を、前記接線方向の傾斜を示す前記傾斜エラー信号とし
    て出力することを特徴とする光ピックアップ。
  7. 【請求項7】 請求項3から6のいずれか一項に記載の
    光ピックアップにおいて、 前記検出反射光集光手段は偏光ホログラム素子により形
    成されていることを特徴とする光ピックアップ。
  8. 【請求項8】 請求項1から7のいずれか一項に記載の
    光ピックアップにおいて、 前記受光信号に基づいて、前記記録再生光ビームの焦点
    位置と前記情報記録面の位置との当該情報記録面に垂直
    な方向のずれを示すフォーカスエラー信号を生成するフ
    ォーカスエラー信号生成手段を更に備えることを特徴と
    する光ピックアップ。
  9. 【請求項9】 請求項1から8のいずれか一項に記載の
    光ピックアップにおいて、 前記記録媒体に再生すべき情報が記録されていると共
    に、 前記受光信号に基づいて、前記情報に対応する検出信号
    を生成する検出信号生成手段を更に備えることを特徴と
    する光ピックアップ。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の光ピックアップと、 前記フォーカスエラー信号に基づいて前記焦点位置を制
    御するフォーカスサーボ手段と、 前記傾斜エラー信号に基づいて前記傾斜を補償する補償
    手段と、 前記検出信号に基づいて前記情報を再生する再生手段
    と、 を備えることを特徴とする情報再生装置。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載の光ピックアップと、 前記フォーカスエラー信号に基づいて前記焦点位置を制
    御するフォーカスサーボ手段と、 前記傾斜エラー信号に基づいて前記傾斜を補償する補償
    手段と、 前記検出信号に基づいて前記情報を再生し、再生信号を
    出力する再生手段と、 前記出力された再生信号及び前記記録媒体に記録すべき
    記録情報に基づいて前記光ビームを制御し、前記情報記
    録面に当該記録情報を記録する記録手段と、を備えるこ
    とを特徴とする情報記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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