JP2000053622A - 3―アミノ―2,2,3―トリメチルブタン酸エステルの製造方法 - Google Patents
3―アミノ―2,2,3―トリメチルブタン酸エステルの製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 操作性良く高収率で3−アミノ−2,2,3
−トリメチルブタン酸エステルを製造する。 【解決手段】 3,3,4,4−テトラメチルアゼチジ
ン−2−オンとアルコールを酸性化合物の存在下に反応
させて3−アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸エ
ステルを製造する。
−トリメチルブタン酸エステルを製造する。 【解決手段】 3,3,4,4−テトラメチルアゼチジ
ン−2−オンとアルコールを酸性化合物の存在下に反応
させて3−アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸エ
ステルを製造する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は3−アミノ−2,
2,3−トリメチルブタン酸エステルの製造方法に関す
る。詳しくは、3,3,4,4−テトラメチルアゼチジ
ン−2−オンから3−アミノ−2,2,3−トリメチル
ブタン酸エステルを製造する方法に関する。3−アミノ
−2,2,3−トリメチルブタン酸エステルは、医薬、
農薬等の各種有機製品またはその中間体として利用され
る。
2,3−トリメチルブタン酸エステルの製造方法に関す
る。詳しくは、3,3,4,4−テトラメチルアゼチジ
ン−2−オンから3−アミノ−2,2,3−トリメチル
ブタン酸エステルを製造する方法に関する。3−アミノ
−2,2,3−トリメチルブタン酸エステルは、医薬、
農薬等の各種有機製品またはその中間体として利用され
る。
【0002】
【従来の技術】3−アミノ−2,2,3−トリメチルブ
タン酸エステルを製造する方法としては、数種の方法が
知られている。例えば、ジャスタス・リービッヒス・ア
ナーレン・デア・ヘミー(Justus Liebig
s Ann.Chem.)第661巻、第111〜15
7頁(1963年)には、3−(アルコキシスルホニル
アミノ)−トリアルキルブタン酸エステルにアルコール
および塩化水素を反応させる方法が記載されている。ま
た、ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイエティ・C
(J.Chem.Soc.(C))第1665〜166
6頁(1971年)には、3−アミノ−2,2,3−ト
リメチルブタン酸エステルのイソシアネート化合物に塩
酸を反応させる方法と、3−(ベンジルオキシカルボニ
ルアミノ)−2,2,3−トリメチルブタン酸エステル
に酢酸中で臭化水素を反応させる方法が記載されてい
る。
タン酸エステルを製造する方法としては、数種の方法が
知られている。例えば、ジャスタス・リービッヒス・ア
ナーレン・デア・ヘミー(Justus Liebig
s Ann.Chem.)第661巻、第111〜15
7頁(1963年)には、3−(アルコキシスルホニル
アミノ)−トリアルキルブタン酸エステルにアルコール
および塩化水素を反応させる方法が記載されている。ま
た、ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイエティ・C
(J.Chem.Soc.(C))第1665〜166
6頁(1971年)には、3−アミノ−2,2,3−ト
リメチルブタン酸エステルのイソシアネート化合物に塩
酸を反応させる方法と、3−(ベンジルオキシカルボニ
ルアミノ)−2,2,3−トリメチルブタン酸エステル
に酢酸中で臭化水素を反応させる方法が記載されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来の方法は、原料の調製の困難さ、反応および反応液
の後処理の操作性、収率等の面で満足できるものではな
く、工業的製法として好ましいものではない。かかる事
情下に鑑み、本発明者等は操作性が良く、高収率で3−
アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸エステルを製
造する方法について鋭意検討した結果、原料に3,3,
4,4−テトラメチルアゼチジン−2−オンを選び出
し、この化合物とアルコールを酸性化合物の存在下に反
応させることにより、上記目的が達成し得ること見出
し、本発明を完成するに至った。
従来の方法は、原料の調製の困難さ、反応および反応液
の後処理の操作性、収率等の面で満足できるものではな
く、工業的製法として好ましいものではない。かかる事
情下に鑑み、本発明者等は操作性が良く、高収率で3−
アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸エステルを製
造する方法について鋭意検討した結果、原料に3,3,
4,4−テトラメチルアゼチジン−2−オンを選び出
し、この化合物とアルコールを酸性化合物の存在下に反
応させることにより、上記目的が達成し得ること見出
し、本発明を完成するに至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は3,
3,4,4−テトラメチルアゼチジン−2−オンとアル
コールを酸性化合物の存在下に反応させることを特徴と
する3−アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸エス
テル(ここでいう3−アミノ−2,2,3−トリメチル
ブタン酸エステルとは酸性化合物との塩をも包含するも
のである)の製造方法である。
3,4,4−テトラメチルアゼチジン−2−オンとアル
コールを酸性化合物の存在下に反応させることを特徴と
する3−アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸エス
テル(ここでいう3−アミノ−2,2,3−トリメチル
ブタン酸エステルとは酸性化合物との塩をも包含するも
のである)の製造方法である。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。本発明で用いる3,3,4,4−テトラメチルア
ゼチジン−2−オンの製造方法は特に限定されるもので
はないが、例えば、1−クロロスルホニル−3,3,
4,4−テトラメチルアゼチジン−2−オンの脱クロロ
スルホニル化により製造することができる。この方法
は、ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリィ
(J.Org.Chem.)第33巻、第9号、第34
48〜3452頁(1968年)に開示されている。こ
の3,3,4,4−テトラメチルアゼチジン−2−オン
の純度、不純物の種類、含量等は特に限定されるもので
はないが、通常、約80重量%以上、好ましくは約90
重量%以上、より好ましくは約95重量%以上の純度の
ものが使用される。
する。本発明で用いる3,3,4,4−テトラメチルア
ゼチジン−2−オンの製造方法は特に限定されるもので
はないが、例えば、1−クロロスルホニル−3,3,
4,4−テトラメチルアゼチジン−2−オンの脱クロロ
スルホニル化により製造することができる。この方法
は、ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリィ
(J.Org.Chem.)第33巻、第9号、第34
48〜3452頁(1968年)に開示されている。こ
の3,3,4,4−テトラメチルアゼチジン−2−オン
の純度、不純物の種類、含量等は特に限定されるもので
はないが、通常、約80重量%以上、好ましくは約90
重量%以上、より好ましくは約95重量%以上の純度の
ものが使用される。
【0006】本発明で用いるアルコールは、目的とする
エステルによって選択されるが、例えば、メタノール、
エタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロピル
アルコール、イソブチルアルコール、セカンダリーブチ
ルアルコール等の1級および2級アルコールが挙げられ
る。この中でメタノールを用いた場合が、反応性が高
く、また反応液の後処理も容易である。用いるアルコー
ルの製造方法、純度、不純物の種類、含量等は特に限定
されるものではないが、通常、約90重量%以上、好ま
しくは約95重量%以上の純度のものが使用される。そ
の使用量は3,3,4,4−テトラメチルアゼチジン−
2−オンに対して通常、約1モル当量〜約50モル当
量、好ましくは約5モル当量〜約20モル当量である。
エステルによって選択されるが、例えば、メタノール、
エタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロピル
アルコール、イソブチルアルコール、セカンダリーブチ
ルアルコール等の1級および2級アルコールが挙げられ
る。この中でメタノールを用いた場合が、反応性が高
く、また反応液の後処理も容易である。用いるアルコー
ルの製造方法、純度、不純物の種類、含量等は特に限定
されるものではないが、通常、約90重量%以上、好ま
しくは約95重量%以上の純度のものが使用される。そ
の使用量は3,3,4,4−テトラメチルアゼチジン−
2−オンに対して通常、約1モル当量〜約50モル当
量、好ましくは約5モル当量〜約20モル当量である。
【0007】本発明で用いる酸性化合物の種類は特に限
定されるものではなく、例えば、塩化水素、臭化水素、
沃化水素、硫酸、硝酸、燐酸、硫酸水素リチウム、硫酸
水素ナトリウム、硫酸水素カリウム、燐酸二水素リチウ
ム、燐酸二水素ナトリウム、燐酸二水素カリウム等のプ
ロトン酸が挙げられる。また、スルフォン酸基を有する
イオン交換樹脂およびパーフロロカーボン等も用いるこ
とができる。反応性および反応の後処理の操作性の観点
からは塩化水素が好ましい。用いる酸性化合物の製造方
法、純度、不純物の種類、含量等は特に限定されるもの
ではないが、通常、約90重量%以上、好ましくは約9
5重量%以上の純度のものが使用される。本発明で用い
る酸性化合物中の水分は出来るだけ少ないほうが好まし
いが、多少の水分を含んでいても良い。水分を含んでい
るとカルボン酸等の不純物が生成するので好ましくな
く、水分量は約10重量%以下、好ましくは約5重量%
以下、更に好ましくは約2重量%以下のものが用いられ
る。酸性化合物の使用量は特に限定されるものではない
が、3,3,4,4−テトラメチルアゼチジン−2−オ
ンに対してプロトンとして通常、約1モル当量〜約30
モル当量、好ましくは約1モル当量から15モル当量で
ある。
定されるものではなく、例えば、塩化水素、臭化水素、
沃化水素、硫酸、硝酸、燐酸、硫酸水素リチウム、硫酸
水素ナトリウム、硫酸水素カリウム、燐酸二水素リチウ
ム、燐酸二水素ナトリウム、燐酸二水素カリウム等のプ
ロトン酸が挙げられる。また、スルフォン酸基を有する
イオン交換樹脂およびパーフロロカーボン等も用いるこ
とができる。反応性および反応の後処理の操作性の観点
からは塩化水素が好ましい。用いる酸性化合物の製造方
法、純度、不純物の種類、含量等は特に限定されるもの
ではないが、通常、約90重量%以上、好ましくは約9
5重量%以上の純度のものが使用される。本発明で用い
る酸性化合物中の水分は出来るだけ少ないほうが好まし
いが、多少の水分を含んでいても良い。水分を含んでい
るとカルボン酸等の不純物が生成するので好ましくな
く、水分量は約10重量%以下、好ましくは約5重量%
以下、更に好ましくは約2重量%以下のものが用いられ
る。酸性化合物の使用量は特に限定されるものではない
が、3,3,4,4−テトラメチルアゼチジン−2−オ
ンに対してプロトンとして通常、約1モル当量〜約30
モル当量、好ましくは約1モル当量から15モル当量で
ある。
【0008】本発明における3,3,4,4−テトラメ
チルアゼチジン−2−オン、アルコール、酸性化合物の
供給方法は特に限定されるものではなく、種々の方法が
採用される。例えば、3,3,4,4−テトラメチルア
ゼチジン−2−オンとアルコールを混合した中に酸性化
合物を供給しても良く、アルコールと酸性化合物を混合
した中に3,3,4,4−テトラメチルアゼチジン−2
−オンを供給しても良く、アルコールの中に3,3,
4,4−テトラメチルアゼチジン−2−オンと酸性化合
物を同時に供給しても良い。
チルアゼチジン−2−オン、アルコール、酸性化合物の
供給方法は特に限定されるものではなく、種々の方法が
採用される。例えば、3,3,4,4−テトラメチルア
ゼチジン−2−オンとアルコールを混合した中に酸性化
合物を供給しても良く、アルコールと酸性化合物を混合
した中に3,3,4,4−テトラメチルアゼチジン−2
−オンを供給しても良く、アルコールの中に3,3,
4,4−テトラメチルアゼチジン−2−オンと酸性化合
物を同時に供給しても良い。
【0009】また、供給の際、3,3,4,4−テトラ
メチルアゼチジン−2−オン、アルコール、酸性化合物
の少なくとも一つについて、適当な希釈剤で希釈して溶
解または懸濁させ、その溶液または懸濁液を供給しても
良い。3,3,4,4−テトラメチルアゼチジン−2−
オンについては、3,3,4,4−テトラメチルアゼチ
ジン−2−オンを製造する際の反応混合物または酸性化
合物及び/又は希釈剤を除いた後処理液等を用いても良
い。希釈剤としては、例えば、ヘキサン、シクロヘキサ
ン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエ
ン、エチルベンゼン、キシレン、メシチレン等の芳香族
炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテ
ル、ジブチルエーテル、ターシャリーブチルメチルエー
テル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、
エチルメチルケトン、イソブチルメチルケトン、シクロ
ヘキサノン等のケトン類、ジクロロメタン、クロロホル
ム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジ
クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸メチ
ル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル等のエ
ステル類等が挙げられるが、操作性および副反応抑制の
観点から、芳香族炭化水素類が好ましい。希釈剤の使用
量は3,3,4,4−テトラメチルアゼチジン−2−オ
ン、アルコール、酸性化合物共、それぞれ1重量部に対
して通常、約1〜約20重量部、好ましくは約1重量部
〜約5重量部である。
メチルアゼチジン−2−オン、アルコール、酸性化合物
の少なくとも一つについて、適当な希釈剤で希釈して溶
解または懸濁させ、その溶液または懸濁液を供給しても
良い。3,3,4,4−テトラメチルアゼチジン−2−
オンについては、3,3,4,4−テトラメチルアゼチ
ジン−2−オンを製造する際の反応混合物または酸性化
合物及び/又は希釈剤を除いた後処理液等を用いても良
い。希釈剤としては、例えば、ヘキサン、シクロヘキサ
ン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエ
ン、エチルベンゼン、キシレン、メシチレン等の芳香族
炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテ
ル、ジブチルエーテル、ターシャリーブチルメチルエー
テル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、
エチルメチルケトン、イソブチルメチルケトン、シクロ
ヘキサノン等のケトン類、ジクロロメタン、クロロホル
ム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジ
クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸メチ
ル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル等のエ
ステル類等が挙げられるが、操作性および副反応抑制の
観点から、芳香族炭化水素類が好ましい。希釈剤の使用
量は3,3,4,4−テトラメチルアゼチジン−2−オ
ン、アルコール、酸性化合物共、それぞれ1重量部に対
して通常、約1〜約20重量部、好ましくは約1重量部
〜約5重量部である。
【0010】本発明における反応条件は、反応系が液相
を保持する条件が好ましく、反応温度は通常、約0℃〜
約150℃、好ましくは約20℃〜約80℃である。反
応圧力は通常、約101kPa〜約507kPa(約1
atm〜約5atm)、好ましくは約101kPa〜約
203kPa(約1atm〜約2atm)である。反応
時間は通常、約1時間〜約20時間、好ましくは約2時
間〜約10時間である。反応系の雰囲気は特に限定され
るものではないが、窒素等の不活性ガス雰囲気下で行う
のが好ましい。
を保持する条件が好ましく、反応温度は通常、約0℃〜
約150℃、好ましくは約20℃〜約80℃である。反
応圧力は通常、約101kPa〜約507kPa(約1
atm〜約5atm)、好ましくは約101kPa〜約
203kPa(約1atm〜約2atm)である。反応
時間は通常、約1時間〜約20時間、好ましくは約2時
間〜約10時間である。反応系の雰囲気は特に限定され
るものではないが、窒素等の不活性ガス雰囲気下で行う
のが好ましい。
【0011】本発明においては、反応終了後の反応液中
では、3−アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸エ
ステルはアミノ基を有する化合物であるため、酸性化合
物との塩の形で存在する。反応の後処理操作は特に限定
されるものではなく、通常の公知の有機合成反応で用い
られている後処理操作、具体的には公知のアミノ酸エス
テルまたはその酸性化合物との塩の製造の際に用いられ
ている後処理操作が採用され得る。
では、3−アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸エ
ステルはアミノ基を有する化合物であるため、酸性化合
物との塩の形で存在する。反応の後処理操作は特に限定
されるものではなく、通常の公知の有機合成反応で用い
られている後処理操作、具体的には公知のアミノ酸エス
テルまたはその酸性化合物との塩の製造の際に用いられ
ている後処理操作が採用され得る。
【0012】3−アミノ−2,2,3−トリメチルブタ
ン酸エステルを、そのままの形(フリーのアミノ基の
形)で得る場合は、例えば、反応液またはその濃縮液に
塩基性化合物またはその溶液を酸性化合物を中和できる
以上の量を添加してアルカリ性とした後、有機溶剤で3
−アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸エステルを
抽出し、その抽出液を濃縮してもよい。用いる有機溶剤
としては、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタ
ン等の脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエン、エチル
ベンゼン、キシレン、メシチレン等の芳香族炭化水素
類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブ
チルエーテル、ターシャリーブチルメチルエーテル、テ
トラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、エチルメ
チルケトン、イソブチルメチルケトン、シクロヘキサノ
ン等のケトン類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩
化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベ
ンゼン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル、酢酸エ
チル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル等のエステル類等
が挙げられるが、操作性および副反応抑制の観点から、
芳香族炭化水素類が好ましい。有機溶剤の使用量は3−
アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸エステル1重
量部に対して通常、約1〜約20重量部、好ましくは約
2重量部〜約10重量部である。また、一旦、3−アミ
ノ−2,2,3−トリメチルブタン酸エステルを、後述
の方法で酸性化合物との塩の形で得た後、上記の方法で
3−アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸エステル
を得てもよい。必要に応じて、蒸留等の精製操作を行っ
てもよい。
ン酸エステルを、そのままの形(フリーのアミノ基の
形)で得る場合は、例えば、反応液またはその濃縮液に
塩基性化合物またはその溶液を酸性化合物を中和できる
以上の量を添加してアルカリ性とした後、有機溶剤で3
−アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸エステルを
抽出し、その抽出液を濃縮してもよい。用いる有機溶剤
としては、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタ
ン等の脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエン、エチル
ベンゼン、キシレン、メシチレン等の芳香族炭化水素
類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブ
チルエーテル、ターシャリーブチルメチルエーテル、テ
トラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、エチルメ
チルケトン、イソブチルメチルケトン、シクロヘキサノ
ン等のケトン類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩
化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベ
ンゼン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル、酢酸エ
チル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル等のエステル類等
が挙げられるが、操作性および副反応抑制の観点から、
芳香族炭化水素類が好ましい。有機溶剤の使用量は3−
アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸エステル1重
量部に対して通常、約1〜約20重量部、好ましくは約
2重量部〜約10重量部である。また、一旦、3−アミ
ノ−2,2,3−トリメチルブタン酸エステルを、後述
の方法で酸性化合物との塩の形で得た後、上記の方法で
3−アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸エステル
を得てもよい。必要に応じて、蒸留等の精製操作を行っ
てもよい。
【0013】上述の3−アミノ−2,2,3−トリメチ
ルブタン酸エステルを抽出する際、収率、品質、操作性
等の観点からより好ましい操作としては、反応液に水ま
たは塩基性化合物あるいはその溶液を添加し、好ましく
はpH約3から約7として、部分濃縮し、その後、必要
量の塩基性化合物またはその溶液を添加しアルカリ性と
し、有機溶剤で3−アミノ−2,2,3−トリメチルブ
タン酸エステルを抽出する方法が挙げられる。この操作
を行うことで、有機溶剤による抽出の前に、反応液中に
存在する過剰のアルコールや低沸点化合物(例えばアル
コールとしてメタノール、酸性化合物として塩化水素を
用いた場合には、それらが反応して生じる塩化メチル
等)の全部または大部分を除去することができ、抽出効
率の向上や品質劣化を抑制することができる。
ルブタン酸エステルを抽出する際、収率、品質、操作性
等の観点からより好ましい操作としては、反応液に水ま
たは塩基性化合物あるいはその溶液を添加し、好ましく
はpH約3から約7として、部分濃縮し、その後、必要
量の塩基性化合物またはその溶液を添加しアルカリ性と
し、有機溶剤で3−アミノ−2,2,3−トリメチルブ
タン酸エステルを抽出する方法が挙げられる。この操作
を行うことで、有機溶剤による抽出の前に、反応液中に
存在する過剰のアルコールや低沸点化合物(例えばアル
コールとしてメタノール、酸性化合物として塩化水素を
用いた場合には、それらが反応して生じる塩化メチル
等)の全部または大部分を除去することができ、抽出効
率の向上や品質劣化を抑制することができる。
【0014】3−アミノ−2,2,3−トリメチルブタ
ン酸エステルを、酸性化合物との塩の形で得る場合は、
例えば、(1)反応液をそのまま濃縮した液から晶析さ
せて、反応液又はその濃縮液を冷却して晶析させて、3
−アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸エステルと
酸性化合物との塩を濾別してもよいし、(2)反応液ま
たはその濃縮液に3−アミノ−2,2,3−トリメチル
ブタン酸エステルと酸性化合物との塩の溶解能が低い有
機溶剤を添加後、又は添加しながら過剰のアルコールな
どの3−アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸エス
テルと酸性化合物との塩の溶解能が高い成分を留去させ
た後、析出した3−アミノ−2,2,3−トリメチルブ
タン酸エステルと酸性化合物との塩を濾別してもよい。
用いる有機溶剤の種類は特に限定されるものではない
が、ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、キシレン、
メシチレン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の芳
香族炭化水素類が好ましい。必要に応じて、晶析、洗浄
等の精製操作を行ってもよい。
ン酸エステルを、酸性化合物との塩の形で得る場合は、
例えば、(1)反応液をそのまま濃縮した液から晶析さ
せて、反応液又はその濃縮液を冷却して晶析させて、3
−アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸エステルと
酸性化合物との塩を濾別してもよいし、(2)反応液ま
たはその濃縮液に3−アミノ−2,2,3−トリメチル
ブタン酸エステルと酸性化合物との塩の溶解能が低い有
機溶剤を添加後、又は添加しながら過剰のアルコールな
どの3−アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸エス
テルと酸性化合物との塩の溶解能が高い成分を留去させ
た後、析出した3−アミノ−2,2,3−トリメチルブ
タン酸エステルと酸性化合物との塩を濾別してもよい。
用いる有機溶剤の種類は特に限定されるものではない
が、ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、キシレン、
メシチレン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の芳
香族炭化水素類が好ましい。必要に応じて、晶析、洗浄
等の精製操作を行ってもよい。
【0015】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れに限定されるものではない。生成物はガスクロマトグ
ラフィー及び/又は液体クロマトグラフィーで分析し
た。 実施例1 攪拌機、冷却管、温度計、滴下ロート、ガス導入管を装
着した丸底フラスコを用い、3,3,4,4−テトラメ
チルアゼチジン−2−オン10g(0.0786モル)
とメタノール40gを供給、攪拌、混合し、その中に塩
化水素ガス31g(0.850モル)を、室温にて供給
した後、7時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、濃
縮乾燥すると、3−アミノ−2,2,3−トリメチルブ
タン酸メチルエステル塩化水素塩15g(純度;95
%、0.0728モル、収率;93%)が得られた。
れに限定されるものではない。生成物はガスクロマトグ
ラフィー及び/又は液体クロマトグラフィーで分析し
た。 実施例1 攪拌機、冷却管、温度計、滴下ロート、ガス導入管を装
着した丸底フラスコを用い、3,3,4,4−テトラメ
チルアゼチジン−2−オン10g(0.0786モル)
とメタノール40gを供給、攪拌、混合し、その中に塩
化水素ガス31g(0.850モル)を、室温にて供給
した後、7時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、濃
縮乾燥すると、3−アミノ−2,2,3−トリメチルブ
タン酸メチルエステル塩化水素塩15g(純度;95
%、0.0728モル、収率;93%)が得られた。
【0016】実施例2 実施例1と同一の装置を用い、3,3,4,4−テトラ
メチルアゼチジン−2−オン10g(0.0786モ
ル)とメタノール40gを供給、攪拌、混合し、その中
に塩化水素ガス37g(1.01モル)を、室温にて供
給した後、7時間加熱還流した。反応混合物に加熱下、
トルエン43gを滴下しながら、内容積を一定に保持す
る様に、揮発分を留出除去した。内液を5℃に冷却後、
濾過し、濾残をトルエン10gで洗浄後、乾燥すると、
3−アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸メチルエ
ステル塩化水素塩11g(純度;99%、0.0556
モル、収率;71%)が得られた。
メチルアゼチジン−2−オン10g(0.0786モ
ル)とメタノール40gを供給、攪拌、混合し、その中
に塩化水素ガス37g(1.01モル)を、室温にて供
給した後、7時間加熱還流した。反応混合物に加熱下、
トルエン43gを滴下しながら、内容積を一定に保持す
る様に、揮発分を留出除去した。内液を5℃に冷却後、
濾過し、濾残をトルエン10gで洗浄後、乾燥すると、
3−アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸メチルエ
ステル塩化水素塩11g(純度;99%、0.0556
モル、収率;71%)が得られた。
【0017】実施例3 実施例1と同一の装置を用い、3,3,4,4−テトラ
メチルアゼチジン−2−オン55g(0.432モル)
とメタノール220gを供給、攪拌、混合し、その中に
塩化水素ガス181g(4.96モル)を、室温にて供
給した後、7時間加熱還流した。反応混合物に加熱下、
トルエン302gを滴下しながら、内容積を一定に保持
する様に、揮発分を留出除去した。内液を5℃に冷却
後、濾過し、濾残をトルエン100gで洗浄後、乾燥す
ると、3−アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸メ
チルエステル塩化水素塩62g(純度;99%、0.3
14モル、収率;73%)が得られた。また、濾液およ
び洗液を混合し、濃縮乾燥すると、3−アミノ−2,
2,3−トリメチルブタン酸メチルエステル塩化水素塩
21g(純度;95%、0.102モル、収率;24
%)が得られた。
メチルアゼチジン−2−オン55g(0.432モル)
とメタノール220gを供給、攪拌、混合し、その中に
塩化水素ガス181g(4.96モル)を、室温にて供
給した後、7時間加熱還流した。反応混合物に加熱下、
トルエン302gを滴下しながら、内容積を一定に保持
する様に、揮発分を留出除去した。内液を5℃に冷却
後、濾過し、濾残をトルエン100gで洗浄後、乾燥す
ると、3−アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸メ
チルエステル塩化水素塩62g(純度;99%、0.3
14モル、収率;73%)が得られた。また、濾液およ
び洗液を混合し、濃縮乾燥すると、3−アミノ−2,
2,3−トリメチルブタン酸メチルエステル塩化水素塩
21g(純度;95%、0.102モル、収率;24
%)が得られた。
【0018】実施例4 実施例1と同一の装置を用い、3,3,4,4−テトラ
メチルアゼチジン−2−オン23g(0.181モル)
とメタノール46gを供給、攪拌、混合し、その中に塩
化水素ガス11.5g(0.315モル)を、50℃に
て0.5時間で供給した後、50℃にて1時間保温し
た。反応混合物に加熱下、トルエン120gを滴下しな
がら、内容積を一定に保持する様に、揮発分を留出除去
した。内液を5℃に冷却後、濾過し、濾残をトルエン2
5gで洗浄後、乾燥すると、3−アミノ−2,2,3−
トリメチルブタン酸メチルエステル塩化水素塩34g
(純度;98%、0.170モル、収率;94%)が得
られた。
メチルアゼチジン−2−オン23g(0.181モル)
とメタノール46gを供給、攪拌、混合し、その中に塩
化水素ガス11.5g(0.315モル)を、50℃に
て0.5時間で供給した後、50℃にて1時間保温し
た。反応混合物に加熱下、トルエン120gを滴下しな
がら、内容積を一定に保持する様に、揮発分を留出除去
した。内液を5℃に冷却後、濾過し、濾残をトルエン2
5gで洗浄後、乾燥すると、3−アミノ−2,2,3−
トリメチルブタン酸メチルエステル塩化水素塩34g
(純度;98%、0.170モル、収率;94%)が得
られた。
【0019】実施例5 実施例1と同一の装置を用い、3,3,4,4−テトラ
メチルアゼチジン−2−オン46g(0.362モル)
とメタノール92gを供給、攪拌、混合し、その中に塩
化水素ガス46g(1.262モル)を、加熱還流下2
時間で供給した後、1時間加熱還流した。反応混合物を
5℃に冷却後、濾過し、濾残をトルエン31gで洗浄
後、乾燥すると、3−アミノ−2,2,3−トリメチル
ブタン酸メチルエステル塩化水素塩52g(純度;99
%、0.263モル、収率;73%)が得られた。な
お、濾液中には収率19%分の3−アミノ−2,2,3
−トリメチルブタン酸メチルエステル塩化水素塩が含ま
れていた。
メチルアゼチジン−2−オン46g(0.362モル)
とメタノール92gを供給、攪拌、混合し、その中に塩
化水素ガス46g(1.262モル)を、加熱還流下2
時間で供給した後、1時間加熱還流した。反応混合物を
5℃に冷却後、濾過し、濾残をトルエン31gで洗浄
後、乾燥すると、3−アミノ−2,2,3−トリメチル
ブタン酸メチルエステル塩化水素塩52g(純度;99
%、0.263モル、収率;73%)が得られた。な
お、濾液中には収率19%分の3−アミノ−2,2,3
−トリメチルブタン酸メチルエステル塩化水素塩が含ま
れていた。
【0020】実施例6 実施例1と同一の装置を用い、3,3,4,4−テトラ
メチルアゼチジン−2−オン40g(0.314モル)
とメタノール80gを供給、攪拌、混合し、その中に塩
化水素ガス23g(0.631モル)を、加熱還流下1
時間で供給した後、1時間加熱還流した。反応混合物に
加熱下、トルエン398gを滴下しながら、内容積を一
定に保持する様に、揮発分を留出除去した。放冷後、水
60gおよび25%NaOH水溶液50gを加えよく混
合した後、油層と水層に分液した。さらに、水層にトル
エン60gを加え良く混合した後、油層と水層に分液し
た。得られた二つの油層を混合し水20gで洗浄した液
163g中には3−アミノ−2,2,3−トリメチルブ
タン酸メチルエステル45g(0.283モル、収率;
90%)が含まれていた。
メチルアゼチジン−2−オン40g(0.314モル)
とメタノール80gを供給、攪拌、混合し、その中に塩
化水素ガス23g(0.631モル)を、加熱還流下1
時間で供給した後、1時間加熱還流した。反応混合物に
加熱下、トルエン398gを滴下しながら、内容積を一
定に保持する様に、揮発分を留出除去した。放冷後、水
60gおよび25%NaOH水溶液50gを加えよく混
合した後、油層と水層に分液した。さらに、水層にトル
エン60gを加え良く混合した後、油層と水層に分液し
た。得られた二つの油層を混合し水20gで洗浄した液
163g中には3−アミノ−2,2,3−トリメチルブ
タン酸メチルエステル45g(0.283モル、収率;
90%)が含まれていた。
【0021】実施例7 実施例1と同一の装置を用い、3,3,4,4−テトラ
メチルアゼチジン−2−オン40g(0.314モル)
とメタノール80gを供給、攪拌、混合し、その中に塩
化水素ガス23g(0.631モル)を、加熱還流下1
時間で供給した後、1時間加熱還流した。放冷後、トル
エン100gおよび25%NaOH水溶液200gを加
えよく混合した後、油層と水層に分液した。さらに、水
層にトルエン100gを加え良く混合した後、油層と水
層に分液した。得られた二つの油層を混合した液260
g中には3−アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸
メチルエステル48g(0.301モル、収率;96
%)が含まれていた。
メチルアゼチジン−2−オン40g(0.314モル)
とメタノール80gを供給、攪拌、混合し、その中に塩
化水素ガス23g(0.631モル)を、加熱還流下1
時間で供給した後、1時間加熱還流した。放冷後、トル
エン100gおよび25%NaOH水溶液200gを加
えよく混合した後、油層と水層に分液した。さらに、水
層にトルエン100gを加え良く混合した後、油層と水
層に分液した。得られた二つの油層を混合した液260
g中には3−アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸
メチルエステル48g(0.301モル、収率;96
%)が含まれていた。
【0022】実施例8 実施例1と同一の装置を用い、3,3,4,4−テトラ
メチルアゼチジン−2−オン40g(0.314モル)
とメタノール80gを供給、攪拌、混合し、その中に塩
化水素ガス23g(0.631モル)を、加熱還流下1
時間で供給した後、1時間加熱還流した。放冷後、水8
0gおよび25%NaOH水溶液32gを加え、pH5
とした後、100mmHgにて50℃まで濃縮した。濃
縮液にトルエン100gおよび25%NaOH水溶液8
8gを加えよく混合した後、油層と水層に分液した。さ
らに水層にトルエン100gを加え良く混合した後、油
層と水層に分液した。得られた二つの油層を混合した液
243g中には3−アミノ−2,2,3−トリメチルブ
タン酸メチルエステル48g(0.301モル、収率;
96%)が含まれていた。この液を13.3kPa(1
00mmHg)にて内温80℃まで濃縮した後、1.3
3kPa(10mmHg)にて内温80℃まで蒸留する
と、純度99%以上の3−アミノ−2,2,3−トリメ
チルブタン酸メチルエステル41gが得られた。
メチルアゼチジン−2−オン40g(0.314モル)
とメタノール80gを供給、攪拌、混合し、その中に塩
化水素ガス23g(0.631モル)を、加熱還流下1
時間で供給した後、1時間加熱還流した。放冷後、水8
0gおよび25%NaOH水溶液32gを加え、pH5
とした後、100mmHgにて50℃まで濃縮した。濃
縮液にトルエン100gおよび25%NaOH水溶液8
8gを加えよく混合した後、油層と水層に分液した。さ
らに水層にトルエン100gを加え良く混合した後、油
層と水層に分液した。得られた二つの油層を混合した液
243g中には3−アミノ−2,2,3−トリメチルブ
タン酸メチルエステル48g(0.301モル、収率;
96%)が含まれていた。この液を13.3kPa(1
00mmHg)にて内温80℃まで濃縮した後、1.3
3kPa(10mmHg)にて内温80℃まで蒸留する
と、純度99%以上の3−アミノ−2,2,3−トリメ
チルブタン酸メチルエステル41gが得られた。
【0023】実施例9 実施例1と同一の装置を用い、3,3,4,4−テトラ
メチルアゼチジン−2−オン40g(0.314モル)
とメタノール80gを供給、攪拌、混合し、その中に濃
硫酸(98重量%)57g(0.570モル)を、加熱
還流下1時間で供給した後、1時間加熱還流した。放冷
後、水80gおよび25%NaOH水溶液64gを加
え、pH7とした後、13.3kPa(100mmH
g)にて50℃まで濃縮した。濃縮液にトルエン100
gおよび25%NaOH水溶液46gを加えよく混合し
た後、油層と水層に分液した。さらに、水層にトルエン
100gを加え良く混合した後、油層と水層に分液し
た。得られた二つの油層を混合した液231g中には3
−アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸メチルエス
テル36g(0.226モル、収率;72%)が含まれ
ていた。
メチルアゼチジン−2−オン40g(0.314モル)
とメタノール80gを供給、攪拌、混合し、その中に濃
硫酸(98重量%)57g(0.570モル)を、加熱
還流下1時間で供給した後、1時間加熱還流した。放冷
後、水80gおよび25%NaOH水溶液64gを加
え、pH7とした後、13.3kPa(100mmH
g)にて50℃まで濃縮した。濃縮液にトルエン100
gおよび25%NaOH水溶液46gを加えよく混合し
た後、油層と水層に分液した。さらに、水層にトルエン
100gを加え良く混合した後、油層と水層に分液し
た。得られた二つの油層を混合した液231g中には3
−アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸メチルエス
テル36g(0.226モル、収率;72%)が含まれ
ていた。
【0024】実施例10 実施例1と同一の装置を用い、3,3,4,4−テトラ
メチルアゼチジン−2−オン10g(0.0786モ
ル)とメタノール40gを供給、攪拌、混合し、その中
に濃塩酸(37重量%)84g(0.852モル)を、
室温にて供給した後、7時間加熱還流した。反応混合物
を放冷後、濃縮乾燥すると、3−アミノ−2,2,3−
トリメチルブタン酸メチルエステル塩酸塩と3−アミノ
−2,2,3−トリメチルブタン酸の混合物16gが得
られた。3−アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸
メチルエステル塩酸塩の含有量は61%(収率;61
%)、3−アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸塩
酸塩の含有量は29%(収率;31%)であった。
メチルアゼチジン−2−オン10g(0.0786モ
ル)とメタノール40gを供給、攪拌、混合し、その中
に濃塩酸(37重量%)84g(0.852モル)を、
室温にて供給した後、7時間加熱還流した。反応混合物
を放冷後、濃縮乾燥すると、3−アミノ−2,2,3−
トリメチルブタン酸メチルエステル塩酸塩と3−アミノ
−2,2,3−トリメチルブタン酸の混合物16gが得
られた。3−アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸
メチルエステル塩酸塩の含有量は61%(収率;61
%)、3−アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸塩
酸塩の含有量は29%(収率;31%)であった。
【0025】比較例1 実施例1と同一の装置を用い、3−(メトキシスルホニ
ルアミノ)−2,2,3−トリメチルブタン酸メチルエ
ステル10g(0.0395モル)とメタノール40g
を供給、攪拌、混合し、その中に塩化水素ガス27g
(0.741モル)を、室温にて供給した後、7時間加
熱還流した。反応混合物を放冷後、濃縮乾燥すると、3
−アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸メチルエス
テル塩化水素塩10g(純度;15%、0.0077モ
ル、収率;19%)が得られた。
ルアミノ)−2,2,3−トリメチルブタン酸メチルエ
ステル10g(0.0395モル)とメタノール40g
を供給、攪拌、混合し、その中に塩化水素ガス27g
(0.741モル)を、室温にて供給した後、7時間加
熱還流した。反応混合物を放冷後、濃縮乾燥すると、3
−アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸メチルエス
テル塩化水素塩10g(純度;15%、0.0077モ
ル、収率;19%)が得られた。
【0026】
【発明の効果】以上、詳述した本発明方法によれば、操
作性良く高収率で3−アミノ−2,2,3−トリメチル
ブタン酸エステルを製造することができ、その産業上の
利用価値は極めて大である。
作性良く高収率で3−アミノ−2,2,3−トリメチル
ブタン酸エステルを製造することができ、その産業上の
利用価値は極めて大である。
Claims (8)
- 【請求項1】 3,3,4,4−テトラメチルアゼチジ
ン−2−オンとアルコールを酸性化合物の存在下に反応
させることを特徴とする3−アミノ−2,2,3−トリ
メチルブタン酸エステルの製造方法。 - 【請求項2】 3−アミノ−2,2,3−トリメチルブ
タン酸エステルが3−アミノ−2,2,3−トリメチル
ブタン酸エステルと酸性化合物との塩である請求項1記
載の製造方法。 - 【請求項3】 酸性化合物の水分含有量が10重量%以
下である請求項1記載の製造方法。 - 【請求項4】 酸性化合物が塩化水素である請求項1、
2又は3記載の製造方法。 - 【請求項5】 アルコールがメタノールである請求項1
記載の製造方法。 - 【請求項6】 溶媒の存在下に反応を行う請求項1記載
の製造方法。 - 【請求項7】 反応終了後の反応混合物又はそれを濃縮
した溶液に芳香族炭化水素を添加することを特徴とする
請求項1記載の製造方法。 - 【請求項8】 反応終了後の反応混合物に水、塩基性化
合物又はその溶液を添加し、濃縮することを特徴とする
請求項1記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11151487A JP2000053622A (ja) | 1998-06-05 | 1999-05-31 | 3―アミノ―2,2,3―トリメチルブタン酸エステルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10-158066 | 1998-06-05 | ||
JP15806698 | 1998-06-05 | ||
JP11151487A JP2000053622A (ja) | 1998-06-05 | 1999-05-31 | 3―アミノ―2,2,3―トリメチルブタン酸エステルの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000053622A true JP2000053622A (ja) | 2000-02-22 |
Family
ID=26480726
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11151487A Pending JP2000053622A (ja) | 1998-06-05 | 1999-05-31 | 3―アミノ―2,2,3―トリメチルブタン酸エステルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000053622A (ja) |
-
1999
- 1999-05-31 JP JP11151487A patent/JP2000053622A/ja active Pending
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