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JP2000053622A - 3―アミノ―2,2,3―トリメチルブタン酸エステルの製造方法 - Google Patents

3―アミノ―2,2,3―トリメチルブタン酸エステルの製造方法

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Publication number
JP2000053622A
JP2000053622A JP11151487A JP15148799A JP2000053622A JP 2000053622 A JP2000053622 A JP 2000053622A JP 11151487 A JP11151487 A JP 11151487A JP 15148799 A JP15148799 A JP 15148799A JP 2000053622 A JP2000053622 A JP 2000053622A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amino
mol
reaction
acidic compound
tetramethylazetidin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11151487A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Ogawa
武 小川
Toru Haga
徹 葉賀
Katsuji Imi
勝治 伊美
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP11151487A priority Critical patent/JP2000053622A/ja
Publication of JP2000053622A publication Critical patent/JP2000053622A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作性良く高収率で3−アミノ−2,2,3
−トリメチルブタン酸エステルを製造する。 【解決手段】 3,3,4,4−テトラメチルアゼチジ
ン−2−オンとアルコールを酸性化合物の存在下に反応
させて3−アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸エ
ステルを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は3−アミノ−2,
2,3−トリメチルブタン酸エステルの製造方法に関す
る。詳しくは、3,3,4,4−テトラメチルアゼチジ
ン−2−オンから3−アミノ−2,2,3−トリメチル
ブタン酸エステルを製造する方法に関する。3−アミノ
−2,2,3−トリメチルブタン酸エステルは、医薬、
農薬等の各種有機製品またはその中間体として利用され
る。
【0002】
【従来の技術】3−アミノ−2,2,3−トリメチルブ
タン酸エステルを製造する方法としては、数種の方法が
知られている。例えば、ジャスタス・リービッヒス・ア
ナーレン・デア・ヘミー(Justus Liebig
s Ann.Chem.)第661巻、第111〜15
7頁(1963年)には、3−(アルコキシスルホニル
アミノ)−トリアルキルブタン酸エステルにアルコール
および塩化水素を反応させる方法が記載されている。ま
た、ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイエティ・C
(J.Chem.Soc.(C))第1665〜166
6頁(1971年)には、3−アミノ−2,2,3−ト
リメチルブタン酸エステルのイソシアネート化合物に塩
酸を反応させる方法と、3−(ベンジルオキシカルボニ
ルアミノ)−2,2,3−トリメチルブタン酸エステル
に酢酸中で臭化水素を反応させる方法が記載されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来の方法は、原料の調製の困難さ、反応および反応液
の後処理の操作性、収率等の面で満足できるものではな
く、工業的製法として好ましいものではない。かかる事
情下に鑑み、本発明者等は操作性が良く、高収率で3−
アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸エステルを製
造する方法について鋭意検討した結果、原料に3,3,
4,4−テトラメチルアゼチジン−2−オンを選び出
し、この化合物とアルコールを酸性化合物の存在下に反
応させることにより、上記目的が達成し得ること見出
し、本発明を完成するに至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は3,
3,4,4−テトラメチルアゼチジン−2−オンとアル
コールを酸性化合物の存在下に反応させることを特徴と
する3−アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸エス
テル(ここでいう3−アミノ−2,2,3−トリメチル
ブタン酸エステルとは酸性化合物との塩をも包含するも
のである)の製造方法である。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。本発明で用いる3,3,4,4−テトラメチルア
ゼチジン−2−オンの製造方法は特に限定されるもので
はないが、例えば、1−クロロスルホニル−3,3,
4,4−テトラメチルアゼチジン−2−オンの脱クロロ
スルホニル化により製造することができる。この方法
は、ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリィ
(J.Org.Chem.)第33巻、第9号、第34
48〜3452頁(1968年)に開示されている。こ
の3,3,4,4−テトラメチルアゼチジン−2−オン
の純度、不純物の種類、含量等は特に限定されるもので
はないが、通常、約80重量%以上、好ましくは約90
重量%以上、より好ましくは約95重量%以上の純度の
ものが使用される。
【0006】本発明で用いるアルコールは、目的とする
エステルによって選択されるが、例えば、メタノール、
エタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロピル
アルコール、イソブチルアルコール、セカンダリーブチ
ルアルコール等の1級および2級アルコールが挙げられ
る。この中でメタノールを用いた場合が、反応性が高
く、また反応液の後処理も容易である。用いるアルコー
ルの製造方法、純度、不純物の種類、含量等は特に限定
されるものではないが、通常、約90重量%以上、好ま
しくは約95重量%以上の純度のものが使用される。そ
の使用量は3,3,4,4−テトラメチルアゼチジン−
2−オンに対して通常、約1モル当量〜約50モル当
量、好ましくは約5モル当量〜約20モル当量である。
【0007】本発明で用いる酸性化合物の種類は特に限
定されるものではなく、例えば、塩化水素、臭化水素、
沃化水素、硫酸、硝酸、燐酸、硫酸水素リチウム、硫酸
水素ナトリウム、硫酸水素カリウム、燐酸二水素リチウ
ム、燐酸二水素ナトリウム、燐酸二水素カリウム等のプ
ロトン酸が挙げられる。また、スルフォン酸基を有する
イオン交換樹脂およびパーフロロカーボン等も用いるこ
とができる。反応性および反応の後処理の操作性の観点
からは塩化水素が好ましい。用いる酸性化合物の製造方
法、純度、不純物の種類、含量等は特に限定されるもの
ではないが、通常、約90重量%以上、好ましくは約9
5重量%以上の純度のものが使用される。本発明で用い
る酸性化合物中の水分は出来るだけ少ないほうが好まし
いが、多少の水分を含んでいても良い。水分を含んでい
るとカルボン酸等の不純物が生成するので好ましくな
く、水分量は約10重量%以下、好ましくは約5重量%
以下、更に好ましくは約2重量%以下のものが用いられ
る。酸性化合物の使用量は特に限定されるものではない
が、3,3,4,4−テトラメチルアゼチジン−2−オ
ンに対してプロトンとして通常、約1モル当量〜約30
モル当量、好ましくは約1モル当量から15モル当量で
ある。
【0008】本発明における3,3,4,4−テトラメ
チルアゼチジン−2−オン、アルコール、酸性化合物の
供給方法は特に限定されるものではなく、種々の方法が
採用される。例えば、3,3,4,4−テトラメチルア
ゼチジン−2−オンとアルコールを混合した中に酸性化
合物を供給しても良く、アルコールと酸性化合物を混合
した中に3,3,4,4−テトラメチルアゼチジン−2
−オンを供給しても良く、アルコールの中に3,3,
4,4−テトラメチルアゼチジン−2−オンと酸性化合
物を同時に供給しても良い。
【0009】また、供給の際、3,3,4,4−テトラ
メチルアゼチジン−2−オン、アルコール、酸性化合物
の少なくとも一つについて、適当な希釈剤で希釈して溶
解または懸濁させ、その溶液または懸濁液を供給しても
良い。3,3,4,4−テトラメチルアゼチジン−2−
オンについては、3,3,4,4−テトラメチルアゼチ
ジン−2−オンを製造する際の反応混合物または酸性化
合物及び/又は希釈剤を除いた後処理液等を用いても良
い。希釈剤としては、例えば、ヘキサン、シクロヘキサ
ン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエ
ン、エチルベンゼン、キシレン、メシチレン等の芳香族
炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテ
ル、ジブチルエーテル、ターシャリーブチルメチルエー
テル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、
エチルメチルケトン、イソブチルメチルケトン、シクロ
ヘキサノン等のケトン類、ジクロロメタン、クロロホル
ム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジ
クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸メチ
ル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル等のエ
ステル類等が挙げられるが、操作性および副反応抑制の
観点から、芳香族炭化水素類が好ましい。希釈剤の使用
量は3,3,4,4−テトラメチルアゼチジン−2−オ
ン、アルコール、酸性化合物共、それぞれ1重量部に対
して通常、約1〜約20重量部、好ましくは約1重量部
〜約5重量部である。
【0010】本発明における反応条件は、反応系が液相
を保持する条件が好ましく、反応温度は通常、約0℃〜
約150℃、好ましくは約20℃〜約80℃である。反
応圧力は通常、約101kPa〜約507kPa(約1
atm〜約5atm)、好ましくは約101kPa〜約
203kPa(約1atm〜約2atm)である。反応
時間は通常、約1時間〜約20時間、好ましくは約2時
間〜約10時間である。反応系の雰囲気は特に限定され
るものではないが、窒素等の不活性ガス雰囲気下で行う
のが好ましい。
【0011】本発明においては、反応終了後の反応液中
では、3−アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸エ
ステルはアミノ基を有する化合物であるため、酸性化合
物との塩の形で存在する。反応の後処理操作は特に限定
されるものではなく、通常の公知の有機合成反応で用い
られている後処理操作、具体的には公知のアミノ酸エス
テルまたはその酸性化合物との塩の製造の際に用いられ
ている後処理操作が採用され得る。
【0012】3−アミノ−2,2,3−トリメチルブタ
ン酸エステルを、そのままの形(フリーのアミノ基の
形)で得る場合は、例えば、反応液またはその濃縮液に
塩基性化合物またはその溶液を酸性化合物を中和できる
以上の量を添加してアルカリ性とした後、有機溶剤で3
−アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸エステルを
抽出し、その抽出液を濃縮してもよい。用いる有機溶剤
としては、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタ
ン等の脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエン、エチル
ベンゼン、キシレン、メシチレン等の芳香族炭化水素
類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブ
チルエーテル、ターシャリーブチルメチルエーテル、テ
トラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、エチルメ
チルケトン、イソブチルメチルケトン、シクロヘキサノ
ン等のケトン類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩
化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベ
ンゼン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル、酢酸エ
チル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル等のエステル類等
が挙げられるが、操作性および副反応抑制の観点から、
芳香族炭化水素類が好ましい。有機溶剤の使用量は3−
アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸エステル1重
量部に対して通常、約1〜約20重量部、好ましくは約
2重量部〜約10重量部である。また、一旦、3−アミ
ノ−2,2,3−トリメチルブタン酸エステルを、後述
の方法で酸性化合物との塩の形で得た後、上記の方法で
3−アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸エステル
を得てもよい。必要に応じて、蒸留等の精製操作を行っ
てもよい。
【0013】上述の3−アミノ−2,2,3−トリメチ
ルブタン酸エステルを抽出する際、収率、品質、操作性
等の観点からより好ましい操作としては、反応液に水ま
たは塩基性化合物あるいはその溶液を添加し、好ましく
はpH約3から約7として、部分濃縮し、その後、必要
量の塩基性化合物またはその溶液を添加しアルカリ性と
し、有機溶剤で3−アミノ−2,2,3−トリメチルブ
タン酸エステルを抽出する方法が挙げられる。この操作
を行うことで、有機溶剤による抽出の前に、反応液中に
存在する過剰のアルコールや低沸点化合物(例えばアル
コールとしてメタノール、酸性化合物として塩化水素を
用いた場合には、それらが反応して生じる塩化メチル
等)の全部または大部分を除去することができ、抽出効
率の向上や品質劣化を抑制することができる。
【0014】3−アミノ−2,2,3−トリメチルブタ
ン酸エステルを、酸性化合物との塩の形で得る場合は、
例えば、(1)反応液をそのまま濃縮した液から晶析さ
せて、反応液又はその濃縮液を冷却して晶析させて、3
−アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸エステルと
酸性化合物との塩を濾別してもよいし、(2)反応液ま
たはその濃縮液に3−アミノ−2,2,3−トリメチル
ブタン酸エステルと酸性化合物との塩の溶解能が低い有
機溶剤を添加後、又は添加しながら過剰のアルコールな
どの3−アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸エス
テルと酸性化合物との塩の溶解能が高い成分を留去させ
た後、析出した3−アミノ−2,2,3−トリメチルブ
タン酸エステルと酸性化合物との塩を濾別してもよい。
用いる有機溶剤の種類は特に限定されるものではない
が、ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、キシレン、
メシチレン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の芳
香族炭化水素類が好ましい。必要に応じて、晶析、洗浄
等の精製操作を行ってもよい。
【0015】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れに限定されるものではない。生成物はガスクロマトグ
ラフィー及び/又は液体クロマトグラフィーで分析し
た。 実施例1 攪拌機、冷却管、温度計、滴下ロート、ガス導入管を装
着した丸底フラスコを用い、3,3,4,4−テトラメ
チルアゼチジン−2−オン10g(0.0786モル)
とメタノール40gを供給、攪拌、混合し、その中に塩
化水素ガス31g(0.850モル)を、室温にて供給
した後、7時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、濃
縮乾燥すると、3−アミノ−2,2,3−トリメチルブ
タン酸メチルエステル塩化水素塩15g(純度;95
%、0.0728モル、収率;93%)が得られた。
【0016】実施例2 実施例1と同一の装置を用い、3,3,4,4−テトラ
メチルアゼチジン−2−オン10g(0.0786モ
ル)とメタノール40gを供給、攪拌、混合し、その中
に塩化水素ガス37g(1.01モル)を、室温にて供
給した後、7時間加熱還流した。反応混合物に加熱下、
トルエン43gを滴下しながら、内容積を一定に保持す
る様に、揮発分を留出除去した。内液を5℃に冷却後、
濾過し、濾残をトルエン10gで洗浄後、乾燥すると、
3−アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸メチルエ
ステル塩化水素塩11g(純度;99%、0.0556
モル、収率;71%)が得られた。
【0017】実施例3 実施例1と同一の装置を用い、3,3,4,4−テトラ
メチルアゼチジン−2−オン55g(0.432モル)
とメタノール220gを供給、攪拌、混合し、その中に
塩化水素ガス181g(4.96モル)を、室温にて供
給した後、7時間加熱還流した。反応混合物に加熱下、
トルエン302gを滴下しながら、内容積を一定に保持
する様に、揮発分を留出除去した。内液を5℃に冷却
後、濾過し、濾残をトルエン100gで洗浄後、乾燥す
ると、3−アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸メ
チルエステル塩化水素塩62g(純度;99%、0.3
14モル、収率;73%)が得られた。また、濾液およ
び洗液を混合し、濃縮乾燥すると、3−アミノ−2,
2,3−トリメチルブタン酸メチルエステル塩化水素塩
21g(純度;95%、0.102モル、収率;24
%)が得られた。
【0018】実施例4 実施例1と同一の装置を用い、3,3,4,4−テトラ
メチルアゼチジン−2−オン23g(0.181モル)
とメタノール46gを供給、攪拌、混合し、その中に塩
化水素ガス11.5g(0.315モル)を、50℃に
て0.5時間で供給した後、50℃にて1時間保温し
た。反応混合物に加熱下、トルエン120gを滴下しな
がら、内容積を一定に保持する様に、揮発分を留出除去
した。内液を5℃に冷却後、濾過し、濾残をトルエン2
5gで洗浄後、乾燥すると、3−アミノ−2,2,3−
トリメチルブタン酸メチルエステル塩化水素塩34g
(純度;98%、0.170モル、収率;94%)が得
られた。
【0019】実施例5 実施例1と同一の装置を用い、3,3,4,4−テトラ
メチルアゼチジン−2−オン46g(0.362モル)
とメタノール92gを供給、攪拌、混合し、その中に塩
化水素ガス46g(1.262モル)を、加熱還流下2
時間で供給した後、1時間加熱還流した。反応混合物を
5℃に冷却後、濾過し、濾残をトルエン31gで洗浄
後、乾燥すると、3−アミノ−2,2,3−トリメチル
ブタン酸メチルエステル塩化水素塩52g(純度;99
%、0.263モル、収率;73%)が得られた。な
お、濾液中には収率19%分の3−アミノ−2,2,3
−トリメチルブタン酸メチルエステル塩化水素塩が含ま
れていた。
【0020】実施例6 実施例1と同一の装置を用い、3,3,4,4−テトラ
メチルアゼチジン−2−オン40g(0.314モル)
とメタノール80gを供給、攪拌、混合し、その中に塩
化水素ガス23g(0.631モル)を、加熱還流下1
時間で供給した後、1時間加熱還流した。反応混合物に
加熱下、トルエン398gを滴下しながら、内容積を一
定に保持する様に、揮発分を留出除去した。放冷後、水
60gおよび25%NaOH水溶液50gを加えよく混
合した後、油層と水層に分液した。さらに、水層にトル
エン60gを加え良く混合した後、油層と水層に分液し
た。得られた二つの油層を混合し水20gで洗浄した液
163g中には3−アミノ−2,2,3−トリメチルブ
タン酸メチルエステル45g(0.283モル、収率;
90%)が含まれていた。
【0021】実施例7 実施例1と同一の装置を用い、3,3,4,4−テトラ
メチルアゼチジン−2−オン40g(0.314モル)
とメタノール80gを供給、攪拌、混合し、その中に塩
化水素ガス23g(0.631モル)を、加熱還流下1
時間で供給した後、1時間加熱還流した。放冷後、トル
エン100gおよび25%NaOH水溶液200gを加
えよく混合した後、油層と水層に分液した。さらに、水
層にトルエン100gを加え良く混合した後、油層と水
層に分液した。得られた二つの油層を混合した液260
g中には3−アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸
メチルエステル48g(0.301モル、収率;96
%)が含まれていた。
【0022】実施例8 実施例1と同一の装置を用い、3,3,4,4−テトラ
メチルアゼチジン−2−オン40g(0.314モル)
とメタノール80gを供給、攪拌、混合し、その中に塩
化水素ガス23g(0.631モル)を、加熱還流下1
時間で供給した後、1時間加熱還流した。放冷後、水8
0gおよび25%NaOH水溶液32gを加え、pH5
とした後、100mmHgにて50℃まで濃縮した。濃
縮液にトルエン100gおよび25%NaOH水溶液8
8gを加えよく混合した後、油層と水層に分液した。さ
らに水層にトルエン100gを加え良く混合した後、油
層と水層に分液した。得られた二つの油層を混合した液
243g中には3−アミノ−2,2,3−トリメチルブ
タン酸メチルエステル48g(0.301モル、収率;
96%)が含まれていた。この液を13.3kPa(1
00mmHg)にて内温80℃まで濃縮した後、1.3
3kPa(10mmHg)にて内温80℃まで蒸留する
と、純度99%以上の3−アミノ−2,2,3−トリメ
チルブタン酸メチルエステル41gが得られた。
【0023】実施例9 実施例1と同一の装置を用い、3,3,4,4−テトラ
メチルアゼチジン−2−オン40g(0.314モル)
とメタノール80gを供給、攪拌、混合し、その中に濃
硫酸(98重量%)57g(0.570モル)を、加熱
還流下1時間で供給した後、1時間加熱還流した。放冷
後、水80gおよび25%NaOH水溶液64gを加
え、pH7とした後、13.3kPa(100mmH
g)にて50℃まで濃縮した。濃縮液にトルエン100
gおよび25%NaOH水溶液46gを加えよく混合し
た後、油層と水層に分液した。さらに、水層にトルエン
100gを加え良く混合した後、油層と水層に分液し
た。得られた二つの油層を混合した液231g中には3
−アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸メチルエス
テル36g(0.226モル、収率;72%)が含まれ
ていた。
【0024】実施例10 実施例1と同一の装置を用い、3,3,4,4−テトラ
メチルアゼチジン−2−オン10g(0.0786モ
ル)とメタノール40gを供給、攪拌、混合し、その中
に濃塩酸(37重量%)84g(0.852モル)を、
室温にて供給した後、7時間加熱還流した。反応混合物
を放冷後、濃縮乾燥すると、3−アミノ−2,2,3−
トリメチルブタン酸メチルエステル塩酸塩と3−アミノ
−2,2,3−トリメチルブタン酸の混合物16gが得
られた。3−アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸
メチルエステル塩酸塩の含有量は61%(収率;61
%)、3−アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸塩
酸塩の含有量は29%(収率;31%)であった。
【0025】比較例1 実施例1と同一の装置を用い、3−(メトキシスルホニ
ルアミノ)−2,2,3−トリメチルブタン酸メチルエ
ステル10g(0.0395モル)とメタノール40g
を供給、攪拌、混合し、その中に塩化水素ガス27g
(0.741モル)を、室温にて供給した後、7時間加
熱還流した。反応混合物を放冷後、濃縮乾燥すると、3
−アミノ−2,2,3−トリメチルブタン酸メチルエス
テル塩化水素塩10g(純度;15%、0.0077モ
ル、収率;19%)が得られた。
【0026】
【発明の効果】以上、詳述した本発明方法によれば、操
作性良く高収率で3−アミノ−2,2,3−トリメチル
ブタン酸エステルを製造することができ、その産業上の
利用価値は極めて大である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3,3,4,4−テトラメチルアゼチジ
    ン−2−オンとアルコールを酸性化合物の存在下に反応
    させることを特徴とする3−アミノ−2,2,3−トリ
    メチルブタン酸エステルの製造方法。
  2. 【請求項2】 3−アミノ−2,2,3−トリメチルブ
    タン酸エステルが3−アミノ−2,2,3−トリメチル
    ブタン酸エステルと酸性化合物との塩である請求項1記
    載の製造方法。
  3. 【請求項3】 酸性化合物の水分含有量が10重量%以
    下である請求項1記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 酸性化合物が塩化水素である請求項1、
    2又は3記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 アルコールがメタノールである請求項1
    記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 溶媒の存在下に反応を行う請求項1記載
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 反応終了後の反応混合物又はそれを濃縮
    した溶液に芳香族炭化水素を添加することを特徴とする
    請求項1記載の製造方法。
  8. 【請求項8】 反応終了後の反応混合物に水、塩基性化
    合物又はその溶液を添加し、濃縮することを特徴とする
    請求項1記載の製造方法。
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