JP2000045161A - 開孔不織布およびその製造方法 - Google Patents
開孔不織布およびその製造方法Info
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Abstract
ィカル資材、テーブルクロス、あるいはウェットティッ
シュ、ふきん、ワイパー他の拭き取り材等の様々な用途
に対して機能性を有し、かつ意匠性に優れた独特の開孔
パターンを有する不織布を提供する。 【解決手段】 繊維ウェブを開孔形成用支持体上に載置
し、高圧流体流を筋状に噴射して繊維ウェブを交絡させ
るとともに繊維ウェブを再配列させて、表面から裏面に
かけて貫通した開孔(4)が連続的に連なった開孔列(2)と
非開孔列(3)とが交互に存在し、列数をn(n=1〜4
の整数)としたときの開孔列(2)にn列およびn+1列
以上の連続開孔を形成させて、開孔不織布(1)を得る。
Description
ンを有する不織布であって、吸収性物品の表面シート、
ガーゼなどのメディカル資材、テーブルクロス等にも有
用であり、特に精密ワイパー、清掃用ワイパー、ウェッ
トワイパー、ウェットティッシュ、ふきんなどの拭き取
り材に好適な開孔不織布およびその製造方法に関するも
のである。
が提案され実用に供されている。特に、不織布の用途に
応じた機能性や意匠性を得るため、開孔と非開孔が列状
に存在した独特な開孔パターンを有する不織布が提案さ
れている。例えば特開昭61−6355号公報には、一
定の反復間隔の開孔模様を有する不織布が提案されてい
る。特開平1−321961号公報には、不織布の長尺
方向および幅方向に開孔列を形成させた格子模様開孔不
織布が提案されており、特開平4−82948号公報に
は、少なくとも2条の開孔が互いに接して並ぶ開孔列を
形成している不織布が開示されている。
の開孔不織布には以下の問題点がある。これらの不織布
をウェットティッシュやワイパーなどの拭き取り材とし
て使用した場合、小さい汚物は非開孔部分で捕捉し、比
較的大きい汚物は選択的に開孔部分で捕捉されるが、不
織布の厚みが薄いと汚物が開孔を通過して手などを汚す
こととなる。
と意匠性を兼ね備えた独特な開孔パターンを有する不織
布が得られていないのが実情である。本発明はかかる実
情を鑑みてなされたものであり、吸収性物品の表面シー
ト、ガーゼなどのメディカル資材、ウェットティッシ
ュ、ふきん、ワイパー他の拭き取り材等の様々な用途に
対して機能性を有し、かつ意匠性に優れた独特の開孔パ
ターンを有する不織布を提供するものである。
高圧流体流の作用により繊維ウェブが交絡するとともに
繊維ウェブが再配列されて表面から裏面にかけて貫通し
た開孔を形成した不織布において、開孔列と非開孔列と
が交互に存在しており、かつ列数をn(n=1〜4の整
数)としたとき、開孔列にはn列およびn+1列以上の
連続開孔が混在して形成されていることを特徴とする。
かかる構成を採ることにより、様々な用途に対して機能
性を有し、かつ意匠性に優れた独特の開孔パターンを有
する不織布が得られる。
いて、1列の連続開孔と2列以上の連続開孔とが混在し
ていることが望ましい。また前記開孔列において、1列
の連続開孔と2列の連続開孔とが混在していることが望
ましい。さらに、前記開孔列において、2列の連続開孔
が千鳥状に配列していることが望ましい。
は、3〜15mmであることが望ましい。
は、親水性繊維を30重量%以上含有することが望まし
い。かかる繊維を用いることにより、ウェットワイパ
ー、ウェットティッシュ、あるいは使い捨ておしぼりな
どの湿潤性拭き取り材に好適である。
は、非相溶性の2成分の樹脂からなり、繊維断面におい
て少なくとも1成分が2個以上に分割されてなる分割型
複合繊維を50重量%以上含有することが望ましい。か
かる繊維を用いることにより、OA機器用ワイパー、精
密ワイパーなどの高性能拭き取り材に好適である。
形成用支持体上に載置し、高圧流体流を筋状に噴射して
繊維同士を交絡させると同時に繊維を再配列させて、開
孔列と非開孔列とが交互に存在し、列数をn(n=1〜
4の整数)としたときの開孔列にn列およびn+1列以
上の連続開孔を形成させることにより製造することがで
きる。以下、本発明の内容を具体的に説明する。
施の形態の一例を図1に示す。1は本発明の開孔不織
布、2は開孔列、3は非開孔列、4は開孔である。本発
明の開孔不織布は、高圧流体流の作用により繊維ウェブ
が交絡するとともに繊維ウェブが再配列されて表面から
裏面にかけて貫通した開孔を形成した不織布において、
開孔が長手方向に少なくとも3個連なった部分(以下、
連続開孔という)からなる列(以下、開孔列という)と
開孔が実質的に存在しない列(以下、非開孔列という)
が並列しながら交互に存在しており、開孔列はn列およ
びn+1列以上の連続開孔が混在して形成されている。
例えば、列数n=1の場合であれば、図1に示した形態
を示す。
ブとしては、特に限定されず、例えば、綿、絹等の天然
繊維、レーヨン等の再生繊維、アセテート等の半合成繊
維、アクリル系繊維、ナイロン6、ナイロン66等のポ
リアミド系繊維、ポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレート等のポリエステル系繊維、ポリエ
チレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系繊維等か
ら使用する用途に応じて任意に一あるいは二以上選択し
て使用することができる。また、繊維形状等も特に限定
されず、単一繊維、鞘芯型複合繊維、分割型複合繊維あ
るいは異形断面を有する繊維等を任意に使用することが
できる。
埃、ごみなどを拭き取ることを目的とするフローリング
用ワイパーや精密ワイパーなどの乾式拭き取り材として
使用する場合には、繊度が3.5dtex以下の合成繊維や
ナイロン/ポリエステル、ポリエステル/ポリプロピレ
ン、エチレン−ビニルアルコール共重合体/ポリプロピ
レン、ポリエステル/ポリエチレン等の組み合わせから
なる非相溶性の2成分からなり、繊維断面において少な
くとも1成分が2個以上に分割されてなる分割型複合繊
維を50重量%以上、より好ましくは70重量%以上含
有させるとよい。分割型複合繊維の他に混綿する繊維と
しては、例えば繊度が2.2dtex以下のポリエステル繊
維やレーヨン繊維を混綿してもよい。
シュ、あるいは使い捨ておしぼりなどの湿潤性拭き取り
材として使用する場合には、綿、絹等の天然繊維、レー
ヨン等の再生繊維、アセテート等の半合成繊維、アクリ
ル系繊維などの親水性繊維を30重量%以上、より好ま
しくは50重量%以上含有させるとよい。さらに、親水
性繊維を使用すると、鮮明な開孔が形成され易い点でも
都合がよい。
限定されず、ステープル繊維からなるパラレルウェブや
クロスウェブ、セミランダムウェブ、連続フィラメント
からなる長繊維ウェブ、短繊維を湿式抄紙したウェブ、
あるいはメルトブロー不織布等を任意に使用することが
できるが、中でもステープル繊維からなる繊維ウェブを
用いると、繊維同士の交絡が強固に形成できるので好ま
しい。また繊維ウェブは単層に限らず、素材の異なる繊
維層を2層以上に積層した積層体であってもよい。例え
ば、2層の繊維ウェブの間にティッシュなどのパルプ層
を挿入すると、繊維同士の交絡性もよく、鮮明な開孔が
形成できるので都合がよい。
用支持体上に載置され、高圧流体流を筋状に噴射され、
繊維同士を交絡されると同時に繊維を再配列される。本
発明で用いる「流体」は、繊維同士を交絡させ、かつ繊
維を再配列させ得るものであれば限定されないが、工程
管理上、特に水を用いることが望ましい。高圧流体流の
噴射は、ウェブの繊維が再配列されて不織布に開孔が形
成されるような条件で行う。具体的には、開孔形成用の
支持体に繊維ウェブを置き、繊維ウェブに高圧流体流を
噴射して行う。開孔形成用の支持体の形態は特に限定さ
れず、モノフィラメントや金属線を織成して形成したパ
ターンネットや、突起物を設けたロール等、汎用されて
いるものを任意に使用することができる。このとき、開
孔形成用の支持体における開孔形成部分同士の間隔は、
1〜5mmであることが好ましい。
上でのみ行ってもよいし、予め低圧の流体流で予備的に
交絡させた後、開孔形成用の支持体上で流体流を噴射し
てもよい。予備的に交絡させると、得られる不織布の強
力は高くなる。開孔形成用の支持体上に噴射する流体流
の圧力は、処理するウェブの目付や予備交絡の有無に応
じて設定する必要がある。例えば、20〜100g/m2の
ウェブを処理する場合、孔径0.05〜0.5mmのオリ
フィスが機械方向と直交する方向(幅方向)に等間隔で
1または2以上配列されたノズルを機械方向(長手方
向)に1本以上用い、流体流の圧力は15〜100kg/c
m2で処理することが好ましい。ノズルの孔径が0.05
mm未満であると、鮮明な開孔が得にくく、0.5mmを超
えると、開孔列の地合が悪くなる。また、流体流の圧力
が15kg/cm2未満であると、流体流のエネルギーが不十
分で開孔を形成させることが難しい。100kg/cm2を超
えると、繊維が飛散して地合が悪くなり、また支持体の
素材、形状等によっては支持体の損傷を招くおそれがあ
る。また、予備的な交絡を行う場合は、透水性の支持体
にウェブを載置し、20〜60kg/cm2の流体流を噴射さ
せるとよい。
は、3〜15mmが好ましい。かかる流体の噴射間隔に調
整することにより、非開孔列の幅を3〜15mmに調整す
ることができる。噴射間隔が3mm未満であると、実質的
に全面に開孔が形成されたようになり、15mmを超える
と、開孔列が極端に少なくなるからである。
孔一つあたりの面積は、開孔形成用支持体の形態により
決定される。本発明における開孔の形状は特に限定され
ず、円状、楕円状、長方形状、菱形状等いずれであって
もよく、不織布の表面から裏面にかけて繊維の存在しな
い部分が一部でもあれば開孔とみなされる。一方、開孔
パターンも特に限定はされず、格子状、千鳥状などいず
れであってもよい。また、開孔一つあたりの面積は0.
1〜5mm2 であることが望ましい。より好ましくは、
0.2〜2mm2 である。開孔面積が0.1mm2 未満で
は、開孔の効果が十分に得られず、開孔面積が5mm2 を
超えると、開孔列と非開孔列の空間の差が大きすぎ、例
えば、拭き取り材で用いた場合、開孔から汚物が裏抜け
したり、対象物に対する接触面積が小さくなり、拭き残
しが多くなるからである。
とが混在した開孔不織布を得ようとする場合、オリフィ
スが幅方向に1つずつ等間隔で配列されたノズルを長手
方向に2本以上設置し、水流を噴射すると、1列に開孔
面積が0.5mm2 以上の大きな開孔やそれ未満の小さな
開孔が連続開孔として形成された部分と、開孔の大小は
あるものの2列にほぼ整列した状態で連続開孔を形成さ
れる。理由は定かではないが、最初に噴射した水流で開
孔した開孔に2番目の水流が衝突した際に、部分的に緩
衝し合って、一部ではさらに大きな開孔を形成したり、
別の部分では開孔が塞がり小さな開孔に再配列されたり
するものと推定される。また、2列の連続開孔を千鳥状
に配列させる場合、開孔形成用支持体としてパターンネ
ットのナックル部あるいは突起物が千鳥状に配列したも
のを用いると容易に得られる。
とが交互に存在し、開孔列と非開孔列とが交互に存在
し、列数をn(n=1〜4の整数)としたとき、開孔列
はn列およびn+1列以上の連続開孔が混在して形成さ
れている。列数nは、不織布の用途に応じて適宜設定す
ればよく、例えば、吸収性物品の表面シート、ガーゼな
どのメディカル資材の場合、n=3〜4とすると液透過
性や通気性の点で有利であり、拭き取り材の場合、n=
1〜3とすると汚物の捕集性の点で有利である。列数が
n>4となると、従来の開孔が全面に形成された不織布
と機能性および意匠性に大差がない。例えば、拭き取り
材として用いた場合、小さい汚物を非開孔列で捕捉し、
比較的大きい汚物は選択的に開孔列で捕捉される。この
とき、開孔列中に混在されたn列およびn+1列以上の
連続開孔によって、比較的大きな汚物の中でも選択的に
捕捉される。しかも、開孔の大きさが大小異なっている
と、選択的な捕捉性が向上するので、好ましい。特に、
開孔列において、1列の連続開孔と2列の連続開孔とが
混在した不織布が、あらゆる大きさの汚物を効率よく捕
捉することできる点で好ましい。
孔が千鳥状に配列していることが好ましい。千鳥状に配
列させることにより、ワイピング方向に対して、2列の
うち前列の連続開孔で捕集されずに通過した汚物を後列
の連続開孔で捕集できるため、初期の拭き取り性が高
い。
の幅は、高圧流体流における流体の噴射間隔に依存し、
3〜15mmであることが好ましい。より好ましくは、5
〜10mmである。ここでいう非開孔列の幅とは、長手方
向の連続開孔に直交する方向における開孔と開孔の間で
最も距離の大きい部分を開孔列の最大幅とし、その開孔
列の最大幅の中心線から隣り合う開孔列の幅の中心線ま
での長さのことをいう。非開孔列の幅が3mm未満である
と、従来の規則的に開孔が形成された開孔不織布と変わ
らず、小さい汚物の捕集性に劣る。また15mmを超える
と、開孔列による捕集効果が得られないからである。
説明する。なお、得られた不織布の厚み、引張強力、破
断伸度、および捕集率は以下の通り測定した。
GAUGE モデル CR-60A 株式会社大栄科学精器製作所製)
を用い、試料1cm2 あたり20gの荷重を加えた状態で
測定した。
96に準じ、幅5cm、長さ15cmの試料片をつかみ間隔
10cmで把持し、定速伸長型引張試験機を用いて引張速
度30cm/分で伸長し、切断時の荷重値および伸長率を
それぞれ引張強力、破断伸度とした。
アジア社製 商品名モリコート)を1gまんべんなく塗
布し、あらかじめ重量を測定しておいた3cm×3cmの不
織布上に100gの荷重をかけた状態で、1往復させた
後の不織布重量を測定し、元の重量で除した値に100
倍したものを捕集率とした。 (2)ウェット状不織布 ガラス面上にJISダスト7種0.5gを10cm×30
cmの広さに均一に散布し、あらかじめ重量を測定してお
いた水分率150%に調整した7cm×10cmの不織布を
7cm×10cmのスポンジに貼り付け、500gの荷重を
かけた状態で、1回拭き取った後の不織布重量を測定
し、元の重量で除した値に100倍したものを捕集率と
した。
フタレートとし、第2成分を高密度ポリエチレンとした
放射状に8分割された断面形状を有する分割型複合繊維
(繊度2.2dtex、繊維長51mm)を用いて40g/m2
のカードウェブを作製し、カードウェブを100メッシ
ュの通常の支持体上に載置し、孔径0.12mmのオリフ
ィスが0.6mm間隔で設けられているノズルを用いて、
水圧50kg/cm2の柱状水流を噴射した後、孔径0.15
mmのオリフィスが5mm間隔で設けられているノズルを用
いて、開孔形成用支持体(日本フィルコン(株)製の平
織物、25メッシュ)上で水圧100kg/cm2の柱状水流
を2回噴射し、100℃で乾燥してドライ状開孔不織布
を得た。得られた不織布は、1列の連続開孔と2列の連
続開孔とが混在しており、2列の連続開孔は千鳥状に配
列していた。
0mmのレーヨン繊維70重量%、繊度2.2dtex、繊維
長51mmの鞘成分がエチレン−プロピレン共重合体、芯
成分がポリプロピレンからなる偏心鞘芯型複合繊維(大
和紡績(株)製:CPP)30重量%のカードウェブを
用いた以外は、実施例1と同様の方法で開孔を形成し、
130℃の熱風乾燥機で熱処理を施し、偏心鞘芯型複合
繊維をスパイラル発現させて開孔不織布を得た。得られ
た不織布は、実施例1と同様に1列の連続開孔と2列の
連続開孔とが混在しており、2列の連続開孔は千鳥状に
配列していた。そして、得られた開孔不織布に水分率1
50%となるように水を浸し、ウェット状開孔不織布と
なした。
用い、40g/m2 のカードウェブを作製し、カードウェ
ブを100メッシュの通常の支持体上に載置し、孔径
0.12mmのオリフィスが0.6mm間隔で設けられてい
るノズルを用いて、水圧50kg/cm2の柱状水流を噴射
し、100℃で乾燥してドライ状不織布を得た。得られ
た不織布は開孔が形成されていないフラットな不織布で
あった。
いた以外は、比較例1と同様の方法で不織布を得た。得
られた不織布は開孔が形成されていないフラットな不織
布であった。 そして、得られた不織布に水分率150
%となるように水を浸し、ウェット状不織布となした。
持体として、実施例1の開孔形成用支持体(日本フィル
コン(株)製の平織物、25メッシュ)を用いた以外
は、比較例1と同様の方法で開孔不織布を得た。得られ
た不織布は、全面に千鳥状の開孔が形成されていた。そ
して、得られた開孔不織布に水分率150%となるよう
に水を浸し、ウェット状開孔不織布となした。実施例1
〜2および比較例1〜3の物性を表1に示す。
で開孔が形成されているので、ドライ状態、ウェット状
態いずれであっても小さなゴミから粘着物まで幅広く捕
捉することができた。比較例1、比較例2においては、
開孔が形成されていないので、繊維交絡部に汚物が入り
込み難く、捕集性は不十分であった。比較例3は、汚物
の裏抜けが激しく、治具のスポンジに汚物がかなり付着
していた。
列とが交互に存在し、開孔列はn列およびn+1列以上
の連続開孔が混在して形成されているので、様々な用途
に対して機能性を有し、かつ意匠性に優れ、従来には存
在しなかった独特の開孔パターンを有する不織布が得ら
れる。特に、開孔列において、1列の連続開孔と2列の
連続開孔とが混在した不織布は、拭き取り材に用いた場
合、あらゆる大きさの汚物を効率よく捕捉することでき
る。
品の表面シート、ガーゼなどのメディカル資材、テーブ
ルクロス等にも有用であり、特に精密ワイパー、清掃用
ワイパー、ウェットワイパー、ふきんなどの拭き取り材
に好適であり、本発明の開孔不織布に親水性繊維を30
重量%含有させることにより、ウェットワイパー、ウェ
ットティッシュ、あるいは使い捨ておしぼりなどの湿潤
性拭き取り材に好適である。また、本発明の開孔不織布
に非相溶性の2成分の樹脂からなり、繊維断面において
少なくとも1成分が2個以上に分割されてなる分割型複
合繊維を50重量%以上含有させることにより、OA機
器用ワイパー、精密ワイパーなどの高性能拭き取り材に
好適である。
Claims (8)
- 【請求項1】 高圧流体流の作用により繊維ウェブが交
絡するとともに繊維ウェブが再配列されて表面から裏面
にかけて貫通した開孔を形成した不織布において、開孔
列と非開孔列とが交互に存在しており、かつ列数をn
(n=1〜4の整数)としたとき、開孔列にはn列およ
びn+1列以上の連続開孔が混在して形成されているこ
とを特徴とする開孔不織布。 - 【請求項2】 開孔列において、1列の連続開孔と2列
以上の連続開孔とが混在していることを特徴とする請求
項1記載の開孔不織布。 - 【請求項3】 開孔列において、1列の連続開孔と2列
の連続開孔とが混在していることを特徴とする請求項1
または2に記載の開孔不織布。 - 【請求項4】 開孔列において、2列の連続開孔が千鳥
状に配列していることを特徴とする請求項1〜3のいず
れかに記載の開孔不織布。 - 【請求項5】 非開孔列の幅が、3〜15mmであること
を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の開孔不織
布。 - 【請求項6】 繊維ウェブが親水性繊維を30重量%以
上含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに
記載の開孔不織布。 - 【請求項7】 繊維ウェブが、非相溶性の2成分の樹脂
からなり、繊維断面において少なくとも1成分が2個以
上に分割されてなる分割型複合繊維を50重量%以上含
有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載
の開孔不織布。 - 【請求項8】 繊維ウェブを開孔形成用支持体上に載置
し、高圧流体流を筋状に噴射して繊維ウェブを交絡させ
るとともに繊維ウェブを再配列させて、開孔列と非開孔
列とが交互に存在し、列数をn(n=1〜4の整数)と
したときの開孔列にn列およびn+1列以上の連続開孔
を形成させることを特徴とする開孔不織布の製造方法。
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