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JP2000044340A - ランタンガレート系焼結体およびその製造方法、ならびにそれを固体電解質として用いた燃料電池 - Google Patents

ランタンガレート系焼結体およびその製造方法、ならびにそれを固体電解質として用いた燃料電池

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JP2000044340A
JP2000044340A JP10225251A JP22525198A JP2000044340A JP 2000044340 A JP2000044340 A JP 2000044340A JP 10225251 A JP10225251 A JP 10225251A JP 22525198 A JP22525198 A JP 22525198A JP 2000044340 A JP2000044340 A JP 2000044340A
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JP
Japan
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lanthanum gallate
sintered body
alumina
weight
based sintered
Prior art date
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JP10225251A
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English (en)
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JP4191821B2 (ja
Inventor
Isamu Yasuda
勇 安田
Yoshio Matsuzaki
良雄 松崎
Toshiyuki Koyama
利幸 小山
Takahiro Yamakawa
孝宏 山川
Keizo Tsukamoto
惠三 塚本
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NIPPON SERATEKKU KK
Taiheiyo Cement Corp
Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
NIPPON SERATEKKU KK
Taiheiyo Cement Corp
Tokyo Gas Co Ltd
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Publication date
Application filed by NIPPON SERATEKKU KK, Taiheiyo Cement Corp, Tokyo Gas Co Ltd filed Critical NIPPON SERATEKKU KK
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)
  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 強度を大幅に向上することができ、低温域で
高い導電性を有し、熱膨張係数が実質的に増加しないラ
ンタンガレート系焼結体およびその製造方法、ならびに
それを固体電解質として用いた燃料電池を提供するこ
と。 【解決手段】 ランタンガレート系酸化物の粉末100
重量部に対して1.5重量部以上、6重量部以下のアル
ミナ粉末を添加した原料を成形および焼成し、ランタン
ガレート系酸化物組成を変化させずに、アルミナが添加
された焼結体を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は固体電解質として好
適なランタンガレート系焼結体およびその製造方法、な
らびにそれを固体電解質として用いた燃料電池に関す
る。
【0002】
【従来の技術】燃料電池は、水素または炭化水素燃料類
を改質して得られる燃料と、空気を代表とする酸化剤と
の電気化学反応により、燃料の持つ化学エネルギーを直
接電気エネルギーに変換できる発電システムである。こ
のため、近時、この燃料電池が、高効率なエネルギー変
換機器として、省エネルギー、環境保護の観点から注目
されている。
【0003】このような燃料電池の中で、固体酸化物型
燃料電池(Solid OxideFuel Cel
l:以下SOFCと記す)は、以下のような特長を有す
ることから、次世代の燃料電池としてオンサイト小型コ
ージェネレーションシステムから大規模電源に至る幅広
い応用が期待され、国内外で積極的に研究開発が行われ
ている。
【0004】(1)動作温度が典型的には900〜10
00℃と高く、したがって、電極における電気化学反応
が円滑に進行するためにエネルギーロスが少なく、発電
効率が高い。 (2)動作温度が高いことにより、排熱温度も高いの
で、多段に利用すること(ボトミングサイクル)によ
り、さらに発電効率を高めることが可能であり、60〜
70%もの高効率を得ることができる。 (3)作動温度が、天然ガスなどの炭化水素燃料を改質
(つまり水素と一酸化炭素に分解)させるのに十分なほ
ど高いので、改質反応を電池内部で行うことができる
(内部改質)。したがって、従来のリン酸塩型やポリマ
ー型のような低温作動型燃料電池システムにおいて炭化
水素燃料の改質に用いられていた燃料処理系(改質器+
シフトコンバーター)を大幅に簡素化することができ
る。 (4)従来の低温作動型燃料電池システムにおいては利
用することができなかったCOも発電反応に関与させる
ことができる(燃料の多様性)。 (5)全固体により構成されるので、リン酸塩型や溶融
炭酸塩型のように部材の腐食や電解質の揮発および流出
の心配がない。
【0005】これまでにSOFCの電解質として検討さ
れた材料系には、イットリア安定化ジルコ二ア(以下Y
SZと示す)、安定化セリア、酸化ビスマスなどが挙げ
られる。これらの中では、主に還元雰囲気に対する安定
性や取り扱いの容易さなどから、YSZが最も優れるこ
とが知られている。既に、YSZを電解質とした燃料電
池では数万時間の実証試験により、高い発電効率が得ら
れている。
【0006】しかし、YSZを電解質として用いる場
合、動作温度は約1000℃を要するために、上述した
ように効率が高いという利点がある反面、燃料電池を含
む発電装置全体を高価なセラミックスで作製しなければ
ならないという間題がある。また、YSZ電解質膜の厚
みを薄くすることで、動作温度を下げることは可能であ
るが、そのような薄い電解質膜を欠陥を含まないように
作製するには未だ課題が多い。
【0007】そこで、YSZよりも低温での酸化物イオ
ン伝導が可能で、酸化物イオン伝導の活性化工ネルギー
が低く、YSZと同等以上の導電率を有する電解質材料
を用いることにより、電解質の厚みを薄くすることに伴
う問題を解消することが検討されている。この目的に適
した材料としてはベロブスカイト型酸化物、特に、ラン
タンガレート系酸化物(La1-sSrsGa1-mMg
mx:以下LSGMと示す)が優れることが知られてい
る。
【0008】
【発明が解決すべき課題】しかし、LSGMは材料強度
が低いために、使用に際しては電解質膜の厚みを薄く出
来ない問題があり、結局、動作温度を下げることが因難
であるのが現状である。強度を改善する目的で、Gaの
5および10%をAlに置換した場合には、強度の向上
はわずかに10%程度であるばかりか、導電率が低下す
る間題があることが報告されている。さらに、熱膨張係
数が増加するという不都合もある。
【0009】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、強度を大幅に向上することができ、低温域で
高い導電性を有し、熱膨張係数が実質的に増加しないラ
ンタンガレート系焼結体およびその製造方法、ならびに
それを固体電解質として用いた燃料電池を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、LSGM
の高強度化について鋭意研究した結果、LSGMの組成
(陽イオン構成比)を維持した酸化物に所定量のアルミ
ナを添加することにより、熱膨張係数を殆ど変化させず
に、強度を大幅に向上することができ、さらに、イオン
伝導の活性化エネルギーが低下し、従来よりも低温域で
高いイオン導電率を示すことを見出し、本発明を完成す
るに至った。
【0011】すなわち、本発明は、ランタンガレート系
酸化物100重量部に対して1.5重量部以上、6重量
部以下のアルミナを添加してなることを特徴とするラン
タンガレート系焼結体を提供する。
【0012】また、上記ランタンガレート系焼結体にお
いて、アルミナ粒子がランタンガレート系酸化物粒子の
粒界に分散していることを特徴とするランタンガレート
系焼結体を提供する。
【0013】さらに、上記いずれかのランタンガレート
系焼結体において、ランタンガレート系酸化物のX線回
折ピークが分離していないことにより確認される範囲内
で、ランタンガレート系酸化物の陽イオン構成比、格子
間隔および対称性が維持されているランタンガレート系
焼結体を提供する。
【0014】さらに、上記いずかのランタンガレート系
焼結体において、ランタンガレート系酸化物粒子の平均
粒径が3μm以下であることを特徴とするランタンガレ
ート系焼結体を提供する。
【0015】さらにまた、上記いずれかのランタンガレ
ート系焼結体において、アルミナ粒子の平均粒径がラン
タンガレート系酸化物粒子の平均粒径の1/3以下であ
ることを特徴とするランタンガレート系焼結体を提供す
る。
【0016】さらにまた、ランタンガレート系酸化物の
粉末100重量部に対して1.5重量部以上、6重量部
以下のアルミナ粉末を添加した原料を成形および焼成
し、ランタンガレート系酸化物組成を変化させずに、ア
ルミナが添加された焼結体を得ることを特徴とするラン
タンガレート系焼結体の製造方法を提供する。
【0017】さらにまた、上記いずれかのランタンガレ
ート系焼結体を固体電解質として用いたことを特徴とす
る燃料電池を提供する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明について具体的に説
明する。本発明に係るランタンガレート系焼結体は、L
SGM100重量部に対して1.5重量部以上、6重量
部以下のアルミナを添加した組成を有する。つまり、L
SGMがその組成を変化させずに存在し、さらに1.5
〜6重量部のアルミナが添加されている。この場合に、
アルミナ粒子がランタンガレート系酸化物粒子の粒界に
分散している状態となっていることが好ましい。
【0019】本発明で用いるLSGMの組成(陽イオン
構成比)はLa1-sSrsGa1-mMgmxの組成比を満
たしていれば特に限定されるものではないが、導電率や
雰囲気に対する安定性などの各特性を考慮すると、La
0.9Sr0.1Ga0.8Mg0.2Ox、あるいはLa0.8Sr
0.2Ga0.8Mg0.2xのような組成を有するものが好適
である。
【0020】アルミナの添加量は、使用するLSGMの
組成(陽イオン構成比)や粒径の他、添加するアルミナ
の粒径や純度、さらには調製条件などにもよるが、LS
GM100重量部に対して1.5重量部以上、6重量部
以下であることが好ましい。アルミナが1.5重量部未
満では、強度向上などのアルミナの添加効果が十分に認
められず、6重量部を超えるとLSGM中のGaをAl
が置換してGaが排出されたり、Alと他の陽イオンと
が反応して、イオン導電性を示さない化合物を形成する
ことから好ましくない。アルミナ添加量のさらに好まし
い範囲は2重量部以上、5重量部以下である。
【0021】LSGMの組成(陽イオン構成比)が変化
するのに応じて、格子間隔や結晶の対称性は変化する。
その挙動と導電率などの特性との関連性については明か
ではないが、一般にイオン半径が大きな陽イオンが存在
すると導電性が高くなることが知られている。したがっ
て、SrやMgがLSGM結晶外に排出されたり、Ga
がAlで置換されて格子問隔が減少することは、導電率
の低下につながると考えられる。
【0022】AlとLSGMの反応によるLSGMの組
成(陽イオン構成比)の変化、あるいは、LSGM中へ
のAlの固溶は、LSGM結晶の対称性や格子間隔の変
化をもたらす。また、LSGMは結晶構造が安定なベロ
プスカイト型化合物に属するから、上述の各反応やAl
の固溶などによる結晶構造の変化は、X線回折において
は、回折ピーク位置のずれのほかに、回折ピークの分離
により知ることができる。回折ピーク位置のずれは、例
えば焼結体表面では上述の原因以外の原因によっても生
じることから、ピークの分離に注目することが必要であ
る。すなわち、ランタンガレート系酸化物のX線回折ピ
ークが分離していないことにより確認される範囲内で、
ランタンガレート系酸化物の陽イオン構成比、格子間隔
および対称性が維持されていることが望ましい。
【0023】焼結体におけるLSGM粒子の平均粒径は
3μm以下であることが好ましい。LSGM粒子の平均
粒径が3μmを超えると、強度が低くなるため好ましく
ない。
【0024】また、焼結体におけるアルミナ粒子の平均
粒径がランタンガレート系酸化物粒子の平均粒径の1/
3以下であることが好ましい。アルミナ粒子の平均粒径
がランタンガレート系酸化物粒子の平均粒径の1/3を
超えると、母相の粒成長を抑制する効果が弱く、低強度
となることに加え、母相粒子間の酸化物イオンの移動を
妨げ、イオン導電率が低くなるため好ましくない。
【0025】なお、以上の平均粒径は、インターセプト
法により、単位線分長さを横切る粒子数Pを用いて、次
式で算出するものとする。 平均粒径〈L〉=1/P
【0026】以上のようなランタンガレート系焼結体
は、ランタンガレート系酸化物の粉末100重量部に対
して1.5重量部以上、6重量部以下、好ましくは2重
量部以上、5重量部以下のアルミナ粉末を添加した原料
を成形および焼成することにより得られる。
【0027】ランタンガレート系酸化物の粉末の平均一
次粒径は、0.2μm以上、5μm以下であることが望
ましい。0.2μm未満では粉体の取り扱い性が悪くな
り、5μmを超えると焼結に高温を要するために分解を
生じる。
【0028】アルミナ粉末については、その平均一次粒
径は0.2μm以上、3μm以下、純度99%以上が望
ましい。アルミナ粉末の粒径が0.2μm未満と微細に
なると、粉体の取り扱い性が困難になり、成形体および
焼結体の内部に欠陥が含まれて強度の向上が妨げられる
他、LSGM中へのAlの固溶が容易となることでGa
の置換および排出が生じ、導電率が低下する。一方、3
μmを超えると粒径が大きく、または純度99%未満の
低純度のアルミナを用いると、緻密化が阻害されて強度
の向上が困難になる他、不純物が電気抵抗の高い絶縁粒
界を形成するなどの問題が生じる。
【0029】原料粉末の成形および焼成は、常法に従っ
て行えばよく、その条件は特に限定されない。例えば、
冷間静水圧プレス(CIP)した後、1300〜140
0℃程度の範囲で焼成する。焼成雰囲気は空気中でもよ
いし、還元雰囲気であってもよい。このようにして、上
述のような、LSGM組成(陽イオン構成比)を変化さ
せずに、アルミナが添加されたランタンガレート系焼結
体が得られる。
【0030】上記ランタンガレート系焼結体は、従来の
ランタンガレート系焼結体と比較して強度が高く、かつ
固体電解質として優れた特性を有する。シート状の上記
ランタンガレート系焼結体の両面に空気極材料と燃料極
材料とを焼き付けたものを固体電解質として燃料電池を
構成すれば、動作温度が従来よりも低い、優れた特性を
得ることができる。
【0031】
【実施例】以下に、本発明の実施例を比較例とともに説
明する。なお、本発明は以下の例に限定されるものでは
ない。 (実施例1ないし4)表1に示す配合に従い、LSGM
粉末とアルミナ粉末を工タノール中で粉砕・混合した。
これを乾燥後、CIPして得られた成形体を、空気中、
1300℃ないし1400℃で焼成して、緻密な焼結体
とした。得られた焼結体について、(i)相対比重、(ii)
空気中および4%H2−N2中(実際の燃料ガスと類似の
酸素分圧)、室温から800℃での熱膨張係数、(iii)
X線回折、(iv)空気中、室温および800℃での曲げ強
度、および、(v)酸素雰囲気中、600℃ないし100
0℃での導電率、(vi)酸素分圧102ないし10-18kP
a(1ないし10-20atm)、800℃での導電率を
測定した。これらを代表する結果を表1に示す。また、
導電率の温度依存性を図1に、導電率の酸素分圧依存性
を図2にそれぞれ示す。
【0032】なお、相対比重は、1400℃で焼成した
アルミナ無添加試料(比較例9)を基準とし、それぞれ
の試料についてアルキメデス法により求めた嵩比重を用
いて算出した。アルミナを添加した場合は、これによる
組成の変化がないものとして算出した。また、熱膨張係
数は焼結アルミナを標準試料とする示差熱膨張測定によ
り求めた。曲げ強度は、JISR1601/1604準
拠の3点曲げ試験法によって測定した。さらに導電率
は、直流4端子法により測定した。
【0033】以上の結果から、アルミナを添加しない場
合(以下の比較例7、8)と比較して、以下のような特
長を有することが確認された。 (i)熱膨張率の差異は酸化・還元両雰囲気下において実
質的に認められず、雰囲気の変動に対する材料の寸法安
定性が確認された。 (ii)強度は室温および高温ともに大幅に向上した。 (iii)図1の導電率の温度依存性の結果から明らかなよ
うに、導電率の温度依存性が弱く、酸化物イオン導電性
の活性化エネルギが低下した。このため、導電率は80
0℃(1073K)ではアルミナ添加によるわずかな低
下が認められるが、それ以下の温度ではむしろ向上し
た。 (iv)図2の導電率の酸素分圧依存性の結果から、酸素分
圧による導電性の変化は認められず、実際の燃料電池に
おいて起こりうる幅広い酸素分圧範囲において、酸化物
イオン伝導支配となっていることが確認された。また、
焼結性はアルミナ無添加の場合と同等以上であり、X線
回析のピークに分離は認められなかった。
【0034】さらに、実施例1に記載の原料を用いてシ
ート成型を行い、1400℃で焼成することにより、6
0xl0-3m角、0.15xl0-3m厚の焼結体シート
を作製した。このシートの両面に、空気極材料と燃料極
材料とを焼き付け、酸化剤に空気、燃料に3%加湿水素
を用いて、800℃で発電試験を行ったところ、電圧が
定格0.7V、最大0.5Vにおいて、電流密度が定格
0.3A/cm2、最大0.6A/cm2の性能が得られ
た。
【0035】(比較例1ないし4)表1に示す配合に従
い、アルミナ添加量を本発明の範囲外とする以外は、上
記実施例1ないし4と同様の方法により調製した試験片
を用いて物性を測定した。その結果を表1に示す。表1
に示すように、アルミナ添加量が本発明の範囲を外れた
場合には、LSGMと比較して、強度の向上が認められ
ない(比較例1および2)、導電率が大きく低下する
(比較例3および4)など、アルミナ添加の効果が認め
られなかった。また、本発明の範囲以上のアルミナを添
加した場合(比較例3および4)では、AlによるGa
の置換・排出によるX線回折ピークの分離が認められ
た。
【0036】(比較例5および6)表1に示す配合に従
い、LSGM中のGaの一部をAlで置換した配合とす
る以外は、上記実施例1ないし4と同様の方法により調
製した試験片を用いて物性を測定した。その結果を表1
に示す。表1に示すように、GaをAlで置換した配合
では、LSGMと比較して、熱膨張係数が増大する、強
度の向上がわずかであるなど、アルミナ添加の効果が得
られなかった。
【0037】(比較例7ないし9)表1に示す配合に従
い、アルミナを添加せず、LSGM単味とする以外は、
実施例1ないし4と同様の方法により調製した試験片を
用いて物性を測定した。その結果を表1に示す。表1に
示すように、アルミナを添加しない場合には、強度が低
く、実用的な電解質膜を得ることはできないことが確認
された。
【0038】次に、上述のようにLSGMに添加するア
ルミナの量を変化させたサンプルの走査型電子顕微鏡
(SEM)写真を図3ないし図11に示す。なお、図3
ないし図5は倍率が2000倍であり、図6ないし図1
1は倍率が5000倍である。図3はアルミナ無添加の
サンプル(比較例7)であり、粒径が10μm程度の大
きなLSGM結晶粒が存在しているのがわかる。図4お
よび図5はそれぞれアルミナを0.5重量部、1重量部
添加したサンプル(比較例1,2)であり、アルミナが
0.5重量部でもLSGM結晶粒の粒成長が抑制されて
いるのが確認される。ただし、LSGM結晶粒界にアル
ミナ結晶の存在は確認されない。図6、図7、図8およ
び図9は、それぞれアルミナを2重量部、3重量部、4
重量部および5重量部添加したサンプル(実施例1ない
し4)であり、アルミナの量が増加するに従って結晶粒
が一層微細になっているのが確認される。また、いずれ
もLSGM結晶粒界に微細なアルミナ結晶粒(黒い結晶
粒)が分散していることが確認される。図10および図
11は、それぞれアルミナを7.5重量部、10重量部
添加したサンプル(比較例3,4)であり、アルミナの
増加にともなってさらに一層LSGM結晶粒径が微細に
なっていることが確認される。ただし、それと同時にL
SGM結晶粒界に析出するアルミナの量が多く、かつそ
の結晶粒径が大きくなっていることがわかる。この状態
ではむしろアルミナ結晶がLSGM結晶の導電性を阻害
していると考えられる。
【0039】
【表1】
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
強度を大幅に向上することができ、低温域で高い導電率
を示し、熱膨張係数が実質的に増加しないランタンガレ
ート系焼結体が得られる。また、この焼結体を固体電解
質として用いた燃料電池は低温(800℃以下)におい
て優れた性能を示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】ランタンガレート系焼結体の導電率の温度依存
性を示す図。
【図2】ランタンガレート系焼結体の導電率の酸素分圧
依存性を示す図。
【図3】アルミナ無添加のランタンガレート系焼結体サ
ンプル(比較例7)の走査型電子顕微鏡写真。
【図4】アルミナを0.5重量部添加したランタンガレ
ート系焼結体サンプル(比較例1)の走査型電子顕微鏡
写真。
【図5】アルミナを1.0重量部添加したランタンガレ
ート系焼結体サンプル(比較例2)の走査型電子顕微鏡
写真。
【図6】アルミナを2重量部添加したランタンガレート
系焼結体サンプル(実施例1)の走査型電子顕微鏡写
真。
【図7】アルミナを3重量部添加したランタンガレート
系焼結体サンプル(実施例2)の走査型電子顕微鏡写
真。
【図8】アルミナを4重量部添加したランタンガレート
系焼結体サンプル(実施例3)の走査型電子顕微鏡写
真。
【図9】アルミナを5重量部添加したランタンガレート
系焼結体サンプル(実施例4)の走査型電子顕微鏡写
真。
【図10】アルミナを7.5重量部添加したランタンガ
レート系焼結体サンプル(比較例3)の走査型電子顕微
鏡写真。
【図11】アルミナを10重量部添加したランタンガレ
ート系焼結体サンプル(比較例4)の走査型電子顕微鏡
写真。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松崎 良雄 東京都荒川区南千住3−28−70−901 (72)発明者 小山 利幸 東京都練馬区小竹町2−40−1−302 (72)発明者 山川 孝宏 埼玉県鴻巣市寺谷835−11 (72)発明者 塚本 惠三 千葉県船橋市習志野台1−32−22−301 Fターム(参考) 4G030 AA07 AA09 AA13 AA34 AA36 BA03 GA03 GA04 GA19 GA25 5H026 AA06 BB00 BB01 EE12 HH01 HH05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランタンガレート系酸化物100重量部
    に対して1.5重量部以上、6重量部以下のアルミナを
    添加してなることを特徴とするランタンガレート系焼結
    体。
  2. 【請求項2】 アルミナ粒子がランタンガレート系酸化
    物粒子の粒界に分散していることを特徴とする請求項1
    に記載のランタンガレート系焼結体。
  3. 【請求項3】 ランタンガレート系酸化物のX線回折ピ
    ークが分離していないことにより確認される範囲内で、
    ランタンガレート系酸化物の陽イオン構成比、格子間隔
    および対称性が維持されていることを特徴とする請求項
    1または請求項2に記載のランタンガレート系焼結体。
  4. 【請求項4】 ランタンガレート系酸化物粒子の平均粒
    径が3μm以下であることを特徴とする請求項1ないし
    請求項3のいずれか1項に記載のランタンガレート系焼
    結体。
  5. 【請求項5】 アルミナ粒子の平均粒径がランタンガレ
    ート系酸化物粒子の平均粒径の1/3以下であることを
    特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記
    載のランタンガレート系焼結体。
  6. 【請求項6】 ランタンガレート系酸化物の粉末100
    重量部に対して1.5重量部以上、6重量部以下のアル
    ミナ粉末を添加した原料を成形および焼成し、ランタン
    ガレート系酸化物組成を変化させずに、アルミナが添加
    された焼結体を得ることを特徴とするランタンガレート
    系焼結体の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項5のいずれか1項
    に記載のランタンガレート系焼結体を固体電解質として
    用いたことを特徴とする燃料電池。
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