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JP2000042718A - 複合用材料が鋳込まれた鋳造品の鋳造方法 - Google Patents

複合用材料が鋳込まれた鋳造品の鋳造方法

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JP2000042718A
JP2000042718A JP11185071A JP18507199A JP2000042718A JP 2000042718 A JP2000042718 A JP 2000042718A JP 11185071 A JP11185071 A JP 11185071A JP 18507199 A JP18507199 A JP 18507199A JP 2000042718 A JP2000042718 A JP 2000042718A
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mold
composite material
molten metal
composite
product cavity
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Nobuyuki Oda
信行 小田
Yukihiro Sugimoto
幸弘 杉本
Kazuo Sakamoto
和夫 坂本
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Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アルミニウム合金等の軽合金材料を金属多孔体
等の複合用材料によって複合する鋳造方法を、高価かつ
大型の設備を必要とする高圧鋳造法によらずに実現す
る。 【解決手段】気孔を有する複合用材料7を鋳型11内に
保持してこの鋳型11内に軽合金材料の溶湯を注入し、
その後、上記鋳型11の湯口22を閉じた状態で鋳型1
1内を機体で加圧することにより、複合用材料7の気孔
内に溶湯を含浸充填させて、軽合金材料と複合用材料7
とが複合化された複合部を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属及び/又は無
機質の多孔体もしくは繊維およびその成形体等を複合用
材料とする鋳造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム合金は軽量で熱伝導性が良
好なため、自動車用エンジン部品に多く用いられている
が、鋳鉄や鋼等の鉄系材料に比較して耐熱性や耐磨耗性
に劣るという弱点がある。そこで、例えばディーゼルエ
ンジン用ピストンでは、耐磨耗性が要求されるトップリ
ング溝を強化するため、ニッケル等の金属多孔体によっ
てトップリング溝の周囲に複合強化部を形成する手法
(特公平2−30790号)あるいはアルミナ−シリカ
繊維等の無機質繊維で複合強化する手法等が開発されて
きた。また、特開昭63−53225号には、アルミニ
ウム合金を無機質繊維で強化したエンジン用シリンダス
リーブが記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の複合強
化部形成方法は、金属多孔体や無機質繊維からなる予備
成形体の気孔内にアルミニウム合金溶湯を含浸させるた
めに、高圧鋳造法が用いられる。すなわち、所定の気孔
率を有する強化材の予備成形体を鋳造型内にセットし、
アルミニウム合金溶湯を注湯した後、加圧パンチやプラ
ンジャ等の機械的手段によって300〜1500 kg/cm
2 程度の圧力を加え、凝固完了まで保持するものであ
る。
【0004】しかしながら、この方法によると複合化に
高圧を用いるため、実施に際しては以下の問題点があ
る。
【0005】(1)設備が大型で高価。高圧を付加する
ための加圧装置や強力な型締め装置が必要となる。
【0006】(2)崩壊性中子(例えば塩中子や砂中
子)の使用が困難。圧力によって中子に溶湯が差し込ん
だり、中子自体に変形や破損が生じ易い。
【0007】(3)製品の形状自由度が低い。金型自体
が高圧に耐える必要があり、型構造に制約がある。複雑
形状や大型製品の製造に不向きである。
【0008】上述の事情に鑑み、本発明は、通常の金型
重力鋳造法に気体を媒体とした加圧手段を用いて複合部
の形成を可能にした鋳造方法の提供を目的とする。
【0009】本発明によれば、既存の設備を用いること
で、より低コストで高い強度と靭性を有する鋳造品の提
供が可能になる。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、複合材料が鋳込まれた鋳造品を鋳造するための本発
明による方法は、製品キャビティと、製品キャビティの
上方に位置する押湯部と、金属溶湯が注湯される湯口部
と、気孔を有する複合用材料を製品キャビティの内壁に
保持する保持部とが形成された鋳型を用いる。鋳型に
は、保持部が形成された製品キャビティの内壁と大気と
を連通させるガス抜き通路を形成し、鋳型の押湯部の上
部に連通するようにパイプを鋳型に設け、パイプには、
押湯部を大気に連通させる大気連通状態と加圧気体源に
連通させる加圧状態との間で切換可能な切換バルブを設
ける。そして、本発明の方法では、気孔を有し体積率が
5〜20%の複合用材料を保持部に保持した後、切換バ
ルブを大気連通状態にして湯口部から製品キャビティに
軽合金材料の溶湯を注湯し、この間に製品キャビティ内
の気体をパイプを通して排出する。次いで、鋳型の湯口
部を密閉し、切換バルブを加圧状態として、製品キャビ
ティ内に0.5〜10kg/cm2の圧力でエアを導入
することにより溶湯に圧力を作用させ、圧力を受けた溶
湯により複合用材料の気孔内のガスをガス抜き通路から
大気中に押し出し、同時に溶湯をが複合用材料の気孔に
含浸充填させて、軽合金材料と複合用材料とを複合化さ
せる。
【0011】本発明の別の態様による鋳造方法は、製品
キャビティと、金属溶湯が注湯される湯口部と、気孔を
有する複合用材料を前記製品キャビティの内壁に保持す
る保持部とが形成された鋳型を用いる。鋳型には、保持
部が形成された製品キャビティの内壁と大気とを連通さ
せるガス抜き通路を形成する。また、鋳型には、溶湯の
注湯中に製品キャビティ内のエアを排出するエア抜き溝
を形成し、鋳型の前記湯口部の上部に連通するパイプを
鋳型に設ける。そして、気孔を有し体積率が5〜20%
の複合用材料を、ガス抜き通路に連通するように鋳型の
キャビティ内面に当接させた状態で保持し、湯口部から
製品キャビティ内に軽合金材料の溶湯を注入しながら、
製品キャビティ内のエアをエア抜き溝から排出したの
ち、湯口部を閉じ、鋳型の湯口部を閉じた状態で、製品
キャビティ内に湯口部に連通するパイプを通して、0.
5〜10kg/cm2の圧力で気体を導入して溶湯を加
圧しながらガス抜き通路を介して複合用材料中のガスを
鋳型外部へ押し出し、同時に溶湯を気孔内に含浸充填さ
せ、軽合金材料と複合用材料とを複合化させる。
【0012】本発明においては、複合用材料はリング状
に予め成形されることが好ましい。この場合には、保持
部はピストンリングを配設するための溝部となる。複合
用材料は、5〜20%の体積率を有する金属多孔体又は
金属繊維材であることが好ましい。複合用材料は、5〜
10%の体積率を有する無機質短繊維又はウィスカであ
ってもよく、5〜10%の体積率を有する無機質粒子で
もよい。
【0013】本発明において、鋳型の湯口を閉じた状態
とは、湯口を蓋体等で実際に閉じた状態以外に、湯口に
接続された溶湯供給管の途中をバルブで閉塞した状態、
および湯口を完全に閉塞しなくても、例えば「エア抜
き」のように一部からエアがリークする構造で、該部に
溶湯が侵入凝固してシールがなされた状態等を含む。す
なわち、複合用材料の気孔内に溶湯を含浸充填させるの
に必要な圧力に鋳型内が維持されるよう、上記圧力が湯
口部分を介して抜けるのを抑止した状態のことである。
【0014】複合用材料としては、ニッケル等の金属の
多孔体、繊維およびその成形体、アルミナ等の無機質の
多孔体、繊維およびその成形体等を用いることができ
る。そして、複合用材料の体積率の好ましい範囲は、該
複合用材料の材質および予熱温度、溶湯温度等の諸条件
によって変わるが、平均して5〜20%の体積率、すな
わち80〜95%の空隙率(空孔率)を有するものが適
している。
【0015】上記気体による加圧は、湯口及び押湯部の
いずれか一方又は両方から行なうのがよい。加圧力0.
5〜30 kg/cm2 の範囲内で複合化するのに好ましい複
合用材料の体積率は、一般に下記のような範囲である。
【0016】 複合用材料の種類 複合化するのに好ましい体積率の範囲 金属多孔体、金属繊維 : 〜20% 無機質短繊維、ウイスカ : 〜10% 無機質粒子 : 〜15% 図1は、加圧力と複合用材料の体積率との関係を示すグ
ラフである。図1を参照すると、例えば体積率が9%程
度の金属多孔体の場合、0.2 kg/cm2 程度の加圧力で
複合が開始され、2 kg/cm2 程度の加圧力で複合が完了
することを示している。
【0017】また、鋳型に保持された複合用材料近傍の
鋳型部分に上記複合用材料に連通するガス抜き部を設
け、このガス抜き部を介して上記複合用材料内のガスを
抜くことが好ましい。
【0018】さらに、鋳造後、複合部にT6処理(一例
として、500°C×4.5時間→水焼入れ→180°
C×5時間)、T4処理、T5処理、T7処理あるいは
焼きなまし等の熱処理を施すことが好ましい。
【0019】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、従来の
高圧鋳造に用いられるような大型で高価な鋳造設備が不
要になる利点がある。
【0020】また、従来の高圧鋳造に用いられるような
大型で高価な鋳造設備が不要になるとともに、製品の形
状自由度が高くなるという利点がある。
【0021】また、ガス抜き性が良好になり、複合用材
料の気孔内への溶湯の含浸充填が容易になる。さらに、
従来の重力鋳造法に極低圧の気体で加圧するだけで複合
化が可能になる。
【0022】また、気体による低圧加圧のため、崩壊性
中子の使用が可能であり、さらに金型自体が高圧に耐え
る必要がないから、型構造に制約がなく、したがって製
品の形状自由度が高くなるという利点もある。
【0023】更に、上記複合用材料の体積率を5〜20
%の範囲内に設定したので、複合部への所望物性の付
与、ならびに複合用材料の予備成形性(保形性)の確保
等を図りつつ、低圧加圧にもって軽合金材料と複合用材
料との複合化が十分に行なえる利点がある。
【0024】また、上記気体による加圧を、製品部等か
ら行なうと、製品部に巣が発生するおそれがあるが、上
記気体による加圧を湯口および/または押湯部から行な
えば、製品部に巣が発生するおそれを伴うことなしに鋳
造を行なうことができる。
【0025】また、上記気体による加圧力を0.5〜1
0 kg/cm2 の範囲内に設定した場合は、一般に製造工場
で使用されている工場エアを使用することができるか
ら、不活性ガス等の加圧気体源を別個に用意する必要が
なくなり、鋳造設備のさらなる低廉化を図ることができ
る。
【0026】さらに、鋳型に保持された複合用材料近傍
の鋳型部分にこの複合用材料に連通するガス抜き部を設
け、このガス抜き部を介して記複合用材料内のガスを抜
くようにした場合は、ガス抜き性が良好になり、上記複
合用材料の気孔内への溶湯の含浸充填が容易になる。
【0027】さらに、鋳造後、複合部にT6処理等の熱
処理を施すことにより、軽合金材料と複合用材料との境
界に金属間化合物層(固相拡散層)が生成するととも
に、軽合金母材の溶体化処理も行えるから、軽合金材料
の強度向上および耐磨耗性、耐ヘタリ性の向上を図るこ
とができる。
【0028】さらに、鋳型として分割鋳型が用いられ、
この分割鋳型の合わせ面に上記ガス抜き部が設けられて
いる場合は、ガス抜きに伴ってガス抜き部内に侵入した
溶湯は、鋳造終了後の鋳型の分割によって、バリとして
容易に除去することができるという利点がある。
【0029】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0030】実施の形態1:ディーゼルエンジン用ピス
トンの鋳造 図2は本発明の方法によって製造されたアルミニウム合
金製ピストン1を示し、ピストン本体2の外周部は、ト
ップリングを嵌装するトップリング溝3と、セカンダリ
リングを嵌装するセカンダリリング溝4と、オイルリン
グを嵌装するオイルリング溝5とがそれぞれ形成されて
いる。
【0031】ピストン1のトップリング溝3は、後述す
る方法によって形成されたリング状複合部6上に設けら
れ、この複合部6以外のピストン本体2はアルミニウム
合金によって構成されている。
【0032】上記ピストン1の製造においては、先ず、
図3に示すように、ニッケル多孔体(住友電工製セルメ
ット:体積率=約5%、平均気孔径0.8mm)によって
複合用材料リング7を成形する。この場合、トップリン
グ溝3は、後加工で切削して形成するので、複合用材料
リング7は単なるリング状に成形する。
【0033】図4は、上記ディーゼルエンジン用ピスト
ンの製造に用いられる本発明による製造装置全体の概略
的断面図である。
【0034】この装置10の鋳型11は、左右に分割さ
れる割型である外型12L,12Rと、下方に配置され
た中型13と、押湯部14aを備えて上方に配置された
上型14とによって構成され、内部に製品部キャビティ
15が形成されている。この鋳型11内に複合用材料リ
ング7が保持され、また上型14に形成された押湯部1
4aには、エアによる加圧をこの押湯部14aから行な
う場合のパイプ16が取り付けられている。17はピス
トンピン挿入孔を形成する鋳抜きピンである。
【0035】また、外型12L,12Rは外型用シリン
ダ18L,18Rによって、中型13は中型用シリンダ
19によって、上型14は上型用シリンダ20によって
それぞれ駆動されるようになっている。
【0036】実施の形態1A 図5は、エアによる加圧を湯口から行なう場合の鋳型1
1の断面図、図6は図5のVI−VI線に沿った断面図(一
部省略)をそれぞれ示す。なお、図5の断面は図4の断
面に対して直角である。
【0037】本実施の形態では、外型12L,12Rの
合わせ面12aに、鋳型11内に保持された複合用材料
リング7に連通する幅約5〜10mm、厚さ約0.2mmの
寸法を有するエア抜き溝(大気開放)21が、外型12
L,12Rの一方、例えば12Lに形成される態様で設
けられている。そして、エアによる加圧を行なうための
パイプ16が、湯口22を覆うカバ−23に取り付けら
れている。この鋳型11の場合、上型14が上下に分割
される割型からなり、押湯部14aまで溶湯を充填させ
る際のエア抜き溝24(大気開放)がその合わせ面に形
成されている。なお、25は湯口22から製品部キャビ
ティ15に通じる湯道、26はピストン内に冷却用オイ
ル通路を形成するために、図示しない支持手段により支
持されて配置された塩中子である。
【0038】以上の構成において、湯口22からアルミ
ニウム合金(AC8A)の溶湯を注湯後、カバ−23を
下げて湯口22を密閉すると同時に、カバ−23に設け
られたパイプ16から、5 kg/cm2 の圧力を有する工場
エアを注入して溶湯を約50秒〜1分間加圧する。この
エアによる加圧時には、エア抜き溝21,24内に溶湯
の一部が差し込み、溝21,24内で冷却凝固して、溝
21,24のシールが行なわれる。そして、溝21,2
4内で凝固した溶湯は、鋳型11の分割に伴ってバリと
して除去される。なお、上記エアによる加圧は、注湯後
10〜30秒以内に開始する必要があるが、この時間範
囲は、一般的には、溶湯凝固前の有効に圧力がかけられ
る時間範囲に設定すればよい。
【0039】実施の形態1B 図7は、図4と同様に、エアによる加圧を上型14に設
けられた押湯部14aから行なう場合の鋳型11の断面
図を示す。この場合、図5に示すようにエア抜き溝24
を上型14に設けてもよいが、図7では、押湯部14a
を加圧エア源と大気とに選択的に連通させるバルブ27
をパイプ16の途中に設けている。その場合には、押湯
部14aをバルブ27を通じて大気に開放した状態で、
湯口22からアルミニウム合金の溶湯を注湯後、水冷銅
塊28のような冷却機構を設けたカバー23を下げて湯
口22を密閉すると同時に、バルブ27を操作してパイ
プ16を加圧エア源に連通させ、パイプ16から、工場
エアを注入して溶湯を加圧するようにすればよい。図7
の構成の場合、被複合部の近辺を効果的に加圧できる利
点があるからより好ましい。
【0040】実施の形態1C 図8は、製品部キャビティ15の側方において外型12
L,12Rの間に押湯部12bを設け、エアによる加圧
をこの押湯部12bから行なう場合の鋳型11の断面図
を示す。この鋳型11は、直噴ディーゼルエンジンに用
いられる、図9に示すような頂部に燃焼室30を備えた
ピストン1の鋳造に適した構造を有する。
【0041】一般に押湯部は、ピストン頂部のような厚
肉部における鋳巣の発生を抑制するために設けられるも
のであるが、その結果、材料歩留まりが低下するのみで
なく、図9に示すような構成を有するピストン1では、
燃焼室30を形成するための機械加工に時間を要すると
いう問題がある。
【0042】また、燃焼室30のリップ部30aは、耐
熱疲労性の点から、金属組織が微細であること(凝固速
度が早いこと)が望ましいにも拘らず、頂部に押湯部が
存在すると、リップ部30aの凝固速度が遅く、金属組
織が粗大になり、耐熱疲労強度の点で劣ることになる。
【0043】そこで、図10に示すように、製品部キャ
ビティ15の側方に押湯部12bを設けることが考えら
れるが、一般的なディーゼルエンジン用ピストンでは、
トップリング溝3の耐磨耗性を確保するためのニレジス
ト鋳鉄製耐磨耗環31を鋳ぐるむ必要から、押湯部12
aから製品部キャビティ15に至る湯道32の断面積に
制約がある。また、側面からの押湯であるため、ピスト
ン頂部の厚肉部への押湯効果が小さい。さらに、鋳鉄製
耐磨耗環31はアルミニウム合金溶湯よりも低温の状態
で鋳型にセットされるため、湯道32内の溶湯の凝固が
促進され、製品部よりも早く凝固する。その結果、製品
部に対する十分な押湯効果が期待できないことになる。
【0044】これに対して、本実施の形態において従来
の鋳鉄製耐磨耗環31に代えて用いられる金属多孔体か
らなる複合用材料リング7は、気孔率が80%以上と高
いため、それ自体の断熱性が高く、アルミニウム合金溶
湯を鋳型11に充填した際、湯道32を保温する効果が
あり、その結果、湯道32内の溶湯の凝固を遅らせるこ
とができる。そして、これに併せて、押湯部12aを気
体で加圧することにより、複合用材料リング7の気孔内
にアルミニウム合金溶湯が含浸され、複合部が形成され
るとともに、十分な加圧力を製品部に伝えることが可能
になり、内部品質および複合部品質に優れたピストンが
得られる。また、この場合は、燃焼室30の一部を鋳抜
く鋳抜き部33を設けることができるため、燃焼室30
のリップ部30aの金属組織を微細化することができ、
ピストン1の熱疲労寿命を延ばすことができる。また、
燃焼室30を形成するための機械加工時間を短縮するこ
とができ、かつ材料歩留まりが向上する。
【0045】以上の実施の形態1A〜1Cにより、図1
1に示すように、ピストン本体2の一部にリング状複合
部6を鋳ぐるんだアルミニウム合金鋳物素材8が形成さ
れる。上記リング状複合部6は、ニッケル多孔体よりな
る複合用材料リング7の気孔内にアルミニウム合金が充
填されて形成されたものである。
【0046】次に、このアルミニウム合金鋳物素材8を
加熱炉に入れて、温度500°Cで4.5時間加熱する
ことにより、リング状複合強化部6におけるニッケル多
孔体とアルミニウム合金との境界に金属間化合物層を生
成させるとともに、アルミニウム合金母材の溶体化処理
を施した後、水焼入れを行ない、さらに温度180°C
で5時間焼戻し処理を施す。
【0047】このようなT6処理の施されたアルミニウ
ム合金鋳物素材8に対し、機械切削加工を行なって、リ
ング状複合部6およびピストン本体2の外周面を切削す
るとともに、図1に示すように、リング状複合強化部6
にトップリング溝3を形成し、かつセカンダリリング溝
4およびオイルリング溝5を形成する。
【0048】なお、上述から明らかなように、ピストン
の製造に際しては、鋳造後、上述のようにリング状複合
部6の外周部分を相当量切削して除去している。したが
って、この除去される外周部分におけるアルミニウム合
金充填状態が多少不完全でも品質に影響するおそれはな
いから、その分、気体による加圧力を低くしてもよいこ
とになる。
【0049】以上が、本発明による鋳造品並びに鋳造方
法及び鋳造装置を用いてディーゼルエンジン用ピストン
を鋳造する実施の形態の説明であり、この実施の形態で
は、湯口22からアルミニウム合金の溶湯を注湯後、カ
バ−23を下げて湯口22を密閉すると同時に、カバ−
23または押湯部14a,12bに設けられたパイプ1
6から、5 kg/cm2 程度の圧力を有する工場エアを注入
して溶湯を加圧しているが、加圧力に対する複合部の比
重の関係を示す図12から明らかなように、加圧力が1
kg/cm2 以上は複合化部の比重が一定、すなわち複合用
材料リング7の気孔内にアルミニウム合金が十分に充填
される。そして、加圧力が0.5kg/cm2未満では健全な
複合化が困難であるが、加圧力が0.5 kg/cm2 以上あ
れば、健全な複合化が達成される。しかしながら、加圧
力が高くなり過ぎると、分割鋳型の合わせ面からの溶湯
の吹出しを防止するために、大きな型締め力を要するこ
とになり好ましくないから、加圧力は10 kg/cm2 以下
に設定するのがよい。10kg/cm2 以下であれば、型締
め力をさほど大きくしなくても、溶湯の吹出しを防止す
ることができるから、加圧力を0.5〜10kg/cm2 の
範囲内に設定する。
【0050】また、上述の実施の形態1では、体積率5
%のニッケル多孔体からなる複合用材料リング7を用い
ているが、これに代えて、ステンレス繊維成形体からな
る複合用材料リング7を用いることもできる。
【0051】この場合は、平均径30μm程度のステン
レス繊維を所定形状にプレス成形した後、ブタン変成ガ
ス雰囲気中で1130℃の温度に2時間保持して焼結し
て、10%の体積率を有する複合用材料リング7を作成
した。そして、この複合用材料リング7を上述と同様の
鋳型11にセットし、アルミニウム合金(AC8A)を
注湯後、湯口22をシールし、押湯部に対し気体によっ
て3 kg/cm2 の圧力を凝固完了まで加え、リング状複合
部6を形成した。
【0052】実施の形態2:シリンダブロックのベアリ
ングキャップの鋳造 図13は、エンジンのシリンダブロックに設けられるベ
アリング部との合わせ面に、本発明による方法を用いて
複合部を形成したベアリングキャップを鋳造する場合の
鋳型の概略的断面図である。
【0053】この場合の鋳型41は上型42と下型43
とによって構成され、製品部キャビティ44と押湯部4
2aとが上型42に形成されている。そして、例えばア
ルミナ短繊維からなる多孔性複合用材料成形体(体積率
10%)45が下型43上にセットされるとともに、上
型42と下型43との合わせ面に複合用材料成形体45
に連通するエア抜き溝46が形成されている。
【0054】そして、湯口47から製品部キャビティ4
4内にアルミニウム合金の溶湯を注湯後、カバー48を
下げて湯口47を密閉すると同時に押湯部42aからパ
イプ16を通じて、工場エアを注入して溶湯を加圧する
ことにより、複合用材料成形体45の気孔内にアルミニ
ウム合金を含浸させて、ベアリングキャップの合わせ面
を複合化し、熱膨張を抑制するように構成されている。
【0055】実施の形態3:コンロッドの鋳造 図14は、ビッグエンドとスモールエンドの双方のピン
孔の周囲に、本発明による方法を用いてそれぞれ複合部
を形成したコンロッドを鋳造する場合の鋳型の概略的断
面図、図15は、図14のXV−XV線に沿った断面図であ
る。
【0056】この場合の鋳型51は左右の外型52L,
52Rによって構成され、製品部キャビティ53内のビ
ッグエンドとスモールエンドにそれぞれ対応する部位に
大小の例えばアルミナ短繊維の成形体からなる多孔性複
合用材料リング54,55がそれぞれ鋳抜きピン56,
57に支持されてセットされる。この場合は、ビッグエ
ンドとスモールエンドとの双方に押湯部52a,52b
を設け、これら押湯部52a,52bにそれぞれ気体加
圧用のパイプ16を連通させて、複合部の近傍を加圧す
るように構成されている。また、外型52L,52Rと
鋳抜きピン56,57との間にそれぞれエア抜き溝58
が設けられる。
【0057】そして、湯口59から製品部キャビティ5
3内にアルミニウム合金の溶湯を注湯後、カバー60を
下げて湯口59を密閉すると同時に押湯部52a,52
bからパイプ16を通じて、工場エアを注入して溶湯を
加圧することにより、複合用材料リング54,55の気
孔内にアルミニウム合金を含浸させて複合部を形成し、
熱膨張を抑制するように構成されている。なお、鋳造さ
れたコンロッドのビッグエンドからベアリングキャップ
部が切断された後、切削加工が施される。
【0058】以上が本発明の実施の形態の説明である
が、本発明の方法により製造されるアルミニウム合金鋳
物素材は、上述した実施の形態のようなディーゼルエン
ジン用ピストンやベアリングキャップ、あるいはコンロ
ッドに限られるものではない。またアルミニウム合金鋳
物素材以外に、例えばマグネシュームのような他の軽合
金鋳物素材も本発明により製造可能である。
【0059】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法の実施に用いられる複合用材料の
体積率と複合用材料内に溶湯を含浸させるのに必要な加
圧力との関係を示すグラフである。
【図2】本発明の方法を用いて製造したアルミニウム合
金製ピストンの一部を断面にして示す正面図である。
【図3】複合用材料リングの斜視図である。
【図4】ピストンの鋳造に用いられる本発明による製造
装置全体の概略的断面図である。
【図5】本発明の方法によりピストンを鋳造する場合に
用いられる鋳型の一例を示す断面図である。
【図6】図5のVI−VI線に沿った断面図である。
【図7】本発明の方法によりピストンを鋳造する場合に
用いられる鋳型の他の例を示す断面図である。
【図8】本発明の方法により直噴式ディーゼルエンジン
のピストンを鋳造する場合に用いられる鋳型の断面図で
ある。
【図9】従来の直噴式ディーゼルエンジンのピストンの
断面図である。
【図10】直噴式ディーゼルエンジンのピストンを鋳造
する場合に用いられる従来の鋳型の要部断面図である。
【図11】本発明の方法により鋳造されたアルミニウム
合金鋳物素材(ピストン)の要部断面図である。
【図12】加圧力に対する複合部の比重の関係を示すグ
ラフである。
【図13】本発明の方法によりシリンダブロックのベア
リングキャップを鋳造する場合に用いられる鋳型の断面
図である。
【図14】本発明の方法によりコンロッドを鋳造する場
合に用いられる鋳型の断面図である。
【図15】図14のXV−XV線に沿った断面図である。
【符号の説明】 1…アルミニウム合金製ピストン 2…ピストン本体 3…トップリング溝 6…リング状複合部 7…複合用材料リング 11…鋳型 12L,12R…外型 12b,14a…押湯部 14…上型 15…製品部キャビティ 16…パイプ 21,24…エア抜き溝 22…湯口 23…カバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B22D 19/14 B22D 19/14 A 27/13 27/13 C22C 47/08 C22C 1/10 G 47/06 1/09 A 1/10 M

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製品キャビティと、前記製品キャビティ
    の上方に位置する押湯部と、金属溶湯が注湯される湯口
    部と、気孔を有する複合用材料を前記製品キャビティの
    内壁に保持する保持部とが形成された鋳型を用いて複合
    用材料が鋳込まれた鋳造品を鋳造する方法であって、 前記鋳型に、前記保持部が形成された前記製品キャビテ
    ィの内壁と大気とを連通させるガス抜き通路を形成し、 前記鋳型の前記押湯部の上部に連通するパイプを前記鋳
    型に設け、 前記パイプには、前記押湯部を大気に連通させる大気連
    通状態と加圧気体源に連通させる加圧状態との間で切換
    可能な切換バルブを設け、 気孔を有し体積率が5〜20%の複合用材料を前記保持
    部に保持した後、前記切換バルブを前記大気連通状態に
    して前記湯口部から前記製品キャビティに軽合金材料の
    溶湯を注湯し、この間に前記製品キャビティ内の気体を
    前記パイプを通して排出し、 次いで、前記鋳型の前記湯口部を密閉し、前記切換バル
    ブを前記加圧状態として、前記製品キャビティ内に0.
    5〜10kg/cm2の圧力で気体を導入することによ
    り溶湯に圧力を作用させ、圧力を受けた溶湯により前記
    複合用材料の気孔内のガスを前記ガス抜き通路から大気
    中に押し出し、同時に溶湯を複合用材料の気孔に含浸充
    填させて、前記軽合金材料と前記複合用材料とを複合化
    させる、ことを特徴とする鋳造方法。
  2. 【請求項2】 製品キャビティと、金属溶湯が注湯され
    る湯口部と、気孔を有する複合用材料を前記製品キャビ
    ティの内壁に保持する保持部とが形成された鋳型を用い
    て複合用材料が鋳込まれた鋳造品を鋳造する方法であっ
    て、 前記鋳型に、前記保持部が形成された前記製品キャビテ
    ィの内壁と大気とを連通させるガス抜き通路を形成し、 前記鋳型に、溶湯の注湯中に前記製品キャビティ内のエ
    アを排出するエア抜き溝を形成し、 前記鋳型の前記湯口の上部に連通するパイプを前記鋳型
    に設け、 気孔を有し体積率が5〜20%の複合用材料を、前記ガ
    ス抜き通路に連通するように鋳型のキャビティ内面に当
    接させた状態で保持し、 前記湯口から前記製品キャビティ内に軽合金材料の溶湯
    を注入しながら、前記製品キャビティ内のエアを前記エ
    ア抜き溝から排出したのち、前記湯口を閉じ、 鋳型の前記湯口を閉じた状態で、前記製品キャビティ内
    に前記パイプを通して、0.5〜10kg/cm2の圧
    力で気体を導入して溶湯を加圧しながら前記ガス抜き通
    路を介して前記複合用材料中のガスを鋳型外部へ押し出
    し、同時に溶湯を気孔内に含浸充填させ、 前記軽合金材料と前記複合用材料とを複合化させる、こ
    とを特徴とする鋳造方法。
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