JP2000035550A - バーチャルスクリーン型表示装置およびその製造方法・テレビジョン・テレビ電話装置・コンピュータ・ビデオプレーヤ・バーチャルスクリーン型表示装置の設計方法 - Google Patents
バーチャルスクリーン型表示装置およびその製造方法・テレビジョン・テレビ電話装置・コンピュータ・ビデオプレーヤ・バーチャルスクリーン型表示装置の設計方法Info
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- JP2000035550A JP2000035550A JP27156298A JP27156298A JP2000035550A JP 2000035550 A JP2000035550 A JP 2000035550A JP 27156298 A JP27156298 A JP 27156298A JP 27156298 A JP27156298 A JP 27156298A JP 2000035550 A JP2000035550 A JP 2000035550A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】バーチャルスクリーン型表示が良好に行われる
ための、光学的・物理的な原理を明確にすることによ
り、バーチャルスクリーン型表示装置の設計原理や製造
方法を確立する。 【解決手段】有効対角長:DLCを有し、表示すべき画
像を表示する画像表示手段1と、画像表示手段に表示さ
れた画像を物体とし、その像をリアルスクリーン4に向
けて投影結像する投影光学系2と、投影光学系による発
散性の結像光束を、観察者が画像観察可能な視域6に向
けると共に、バーチャルスクリーン5位置に、空中像と
して結像させるフィールド光学系3とを有し、投影光学
系2が実効Fナンバ:Feを有し、視域6の直径をER
D、バーチャルスクリーン5の対角長をVSD、バーチ
ャルスクリーン5と視域6との距離をVSPとすると
き、DLC,Fe,ERD,VSD,VSPが、関係:
VSD/VSP=DLC/(ERD×Fe)を満足す
る。
ための、光学的・物理的な原理を明確にすることによ
り、バーチャルスクリーン型表示装置の設計原理や製造
方法を確立する。 【解決手段】有効対角長:DLCを有し、表示すべき画
像を表示する画像表示手段1と、画像表示手段に表示さ
れた画像を物体とし、その像をリアルスクリーン4に向
けて投影結像する投影光学系2と、投影光学系による発
散性の結像光束を、観察者が画像観察可能な視域6に向
けると共に、バーチャルスクリーン5位置に、空中像と
して結像させるフィールド光学系3とを有し、投影光学
系2が実効Fナンバ:Feを有し、視域6の直径をER
D、バーチャルスクリーン5の対角長をVSD、バーチ
ャルスクリーン5と視域6との距離をVSPとすると
き、DLC,Fe,ERD,VSD,VSPが、関係:
VSD/VSP=DLC/(ERD×Fe)を満足す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、バーチャルスク
リーン型表示装置およびその製造方法・テレビジョン・
テレビ電話装置・コンピュータ・ビデオプレーヤ、バー
チャルスクリーン型表示装置の設計方法に関する。バー
チャルスクリーン型表示装置は、光ディスクドライブ、
テレビゲーム等の出力の表示にも利用でき、ヘッドアッ
プディスプレイ(HUD)、ヘッドマウントディスプレ
イ(HMD)、液晶プロジェクター、携帯用ディスプレ
イ等への応用も可能である。
リーン型表示装置およびその製造方法・テレビジョン・
テレビ電話装置・コンピュータ・ビデオプレーヤ、バー
チャルスクリーン型表示装置の設計方法に関する。バー
チャルスクリーン型表示装置は、光ディスクドライブ、
テレビゲーム等の出力の表示にも利用でき、ヘッドアッ
プディスプレイ(HUD)、ヘッドマウントディスプレ
イ(HMD)、液晶プロジェクター、携帯用ディスプレ
イ等への応用も可能である。
【0002】
【従来の技術】バーチャルスクリーン型表示装置は、カ
ソードレイチューブ(CRT)、液晶表示素子(LC
D)等の画像表示手段により表示された画像からの光束
を、投影レンズ等により結像光束とし、この結像光束を
ホログラム等のフィールド光学系で観察者の側に向ける
と共に、上記画像の像を空中像として結像させ、この空
中像を観察者が観察するようにした表示装置である。こ
のようなバーチャルスクリーン型表示装置として、例え
ば、特開平1−147421号公報は、フィールド光学
系として体積位相型ホログラムを用い、特定波長の光束
だけを観察者の方に偏向することにより、空中像として
表示された情報と、フィールド光学系背後の状況を同一
視野内で観察可能にするものを開示している。また、特
開平8−201722号公報は、面分割され互いに透過
波長が異なる複数のフィルタ部からなる光学フィルタ
と、各フィルタ部を透過した複数の表示像を観測者から
見て異なる位置、または略同一の位置に空中画像として
虚像表示させる機能を持つホログラムコンバイナによる
フィールド光学系とを備えるディスプレイ装置を開示し
ている。さらに、特開平9−243961号公報は、フ
ィールド光学系を凹面鏡または反射型ホログラムで構成
した三次元像投射装置を開示している。
ソードレイチューブ(CRT)、液晶表示素子(LC
D)等の画像表示手段により表示された画像からの光束
を、投影レンズ等により結像光束とし、この結像光束を
ホログラム等のフィールド光学系で観察者の側に向ける
と共に、上記画像の像を空中像として結像させ、この空
中像を観察者が観察するようにした表示装置である。こ
のようなバーチャルスクリーン型表示装置として、例え
ば、特開平1−147421号公報は、フィールド光学
系として体積位相型ホログラムを用い、特定波長の光束
だけを観察者の方に偏向することにより、空中像として
表示された情報と、フィールド光学系背後の状況を同一
視野内で観察可能にするものを開示している。また、特
開平8−201722号公報は、面分割され互いに透過
波長が異なる複数のフィルタ部からなる光学フィルタ
と、各フィルタ部を透過した複数の表示像を観測者から
見て異なる位置、または略同一の位置に空中画像として
虚像表示させる機能を持つホログラムコンバイナによる
フィールド光学系とを備えるディスプレイ装置を開示し
ている。さらに、特開平9−243961号公報は、フ
ィールド光学系を凹面鏡または反射型ホログラムで構成
した三次元像投射装置を開示している。
【0003】上記各公報を初めとして、従来から文献等
により知られたバーチャルスクリーン型表示装置に関す
る記述は、その殆どが、定性的な記述に終始し、実際の
装置としての具体性に乏しく、また「バーチャルスクリ
ーン型表示を有効に行うための光学的・物理的な原理」
が解明されていないため、具体的な設計原理がなく、実
際にバーチャルスクリーン型表示装置を製作しようとす
ると、試行錯誤的に設計を行わねばならなかった。
により知られたバーチャルスクリーン型表示装置に関す
る記述は、その殆どが、定性的な記述に終始し、実際の
装置としての具体性に乏しく、また「バーチャルスクリ
ーン型表示を有効に行うための光学的・物理的な原理」
が解明されていないため、具体的な設計原理がなく、実
際にバーチャルスクリーン型表示装置を製作しようとす
ると、試行錯誤的に設計を行わねばならなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、バーチャ
ルスクリーン型表示が良好に行われるための、光学的・
物理的な原理を明確にすることにより、バーチャルスク
リーン型表示装置の設計原理や製造方法を確立し、所望
のバーチャルスクリーン型表示装置、テレビジョン・テ
レビ電話装置・コンピュータ・ビデオプレーヤを実現す
ることを課題とする。
ルスクリーン型表示が良好に行われるための、光学的・
物理的な原理を明確にすることにより、バーチャルスク
リーン型表示装置の設計原理や製造方法を確立し、所望
のバーチャルスクリーン型表示装置、テレビジョン・テ
レビ電話装置・コンピュータ・ビデオプレーヤを実現す
ることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明のバーチャルス
クリーン型表示装置は、画像表示手段と、投影光学系
と、フィールド光学系とを有する。「画像表示手段」
は、有効対角長:DLCを有し、表示すべき画像を表示
する手段である。画像表示手段が表示する画像には「文
字情報」が含まれる。また、表示される画像は、モノク
ロ画像でもカラー画像でも良く、静止画像でも動画像で
もよい。画像表示手段は、単に「外部から与えられる画
像情報に応じた画像」を表示する機能のみを有するもの
でも良いし、画像表示手段自体が、表示する画像情報を
生成する機能を有していても良い。画像表示手段はま
た、例えば、プロジェクタ用のフィルムの保持部と、保
持されたフィルムを照明する照明手段とにより構成する
こともできる。「投影光学系」は、画像表示手段により
表示された画像を(結像光学上の)物体とし、その像を
リアルスクリーンに向けて投影結像する光学系である。
「リアルスクリーン」は、投影光学系による結像光束が
結像する空間面を仮想的なスクリーンとして考えたもの
である。従って、リアルスクリーンは、バーチャルスク
リーン型表示装置の構成要素として実体的に存在するも
のではない。「フィールド光学系」は、投影光学系によ
る発散性の結像光束を、観察者が画像観察可能な「視
域」に向けると共に、バーチャルスクリーン位置に空中
像として結像させる光学系である。観察すべき像は、実
体を持ったスクリーン上に結像するのではなく、「空中
像」として結像する。従って、この空中像の結像する部
位を仮想スクリーンに見立てて「バーチャルスクリー
ン」と呼ぶのである。
クリーン型表示装置は、画像表示手段と、投影光学系
と、フィールド光学系とを有する。「画像表示手段」
は、有効対角長:DLCを有し、表示すべき画像を表示
する手段である。画像表示手段が表示する画像には「文
字情報」が含まれる。また、表示される画像は、モノク
ロ画像でもカラー画像でも良く、静止画像でも動画像で
もよい。画像表示手段は、単に「外部から与えられる画
像情報に応じた画像」を表示する機能のみを有するもの
でも良いし、画像表示手段自体が、表示する画像情報を
生成する機能を有していても良い。画像表示手段はま
た、例えば、プロジェクタ用のフィルムの保持部と、保
持されたフィルムを照明する照明手段とにより構成する
こともできる。「投影光学系」は、画像表示手段により
表示された画像を(結像光学上の)物体とし、その像を
リアルスクリーンに向けて投影結像する光学系である。
「リアルスクリーン」は、投影光学系による結像光束が
結像する空間面を仮想的なスクリーンとして考えたもの
である。従って、リアルスクリーンは、バーチャルスク
リーン型表示装置の構成要素として実体的に存在するも
のではない。「フィールド光学系」は、投影光学系によ
る発散性の結像光束を、観察者が画像観察可能な「視
域」に向けると共に、バーチャルスクリーン位置に空中
像として結像させる光学系である。観察すべき像は、実
体を持ったスクリーン上に結像するのではなく、「空中
像」として結像する。従って、この空中像の結像する部
位を仮想スクリーンに見立てて「バーチャルスクリー
ン」と呼ぶのである。
【0006】観察すべき像は、実体を持ったスクリーン
上に結像するのでなく、空中像として結像するので、こ
の空中像を観察できるのは、フィールド光学系により観
察者に向かって曲げられた光束の進行領域であり、空中
像を適正に観察するには、観察者は、一定の限られた空
間内に「眼」を位置させねばならない。空中像を適正に
観察するために、観察者が眼を位置させるべき空間領域
が「視域」である。投影光学系の射出瞳径をPuD、投
影光学系の主点と画像表示手段の画像表示部との距離を
Slとするとき、投影光学系は、Fe=Sl/PuDで
定義される実効Fナンバ:Feを有する。視域の直径を
ERD、バーチャルスクリーンの対角長をVSD、バー
チャルスクリーンと視域との距離をVSPとすると、上
記DLC,Fe,ERD,VSD,VSPは、関係:V
SD/VSP=DLC/(ERD×Fe)を満足する。
上に結像するのでなく、空中像として結像するので、こ
の空中像を観察できるのは、フィールド光学系により観
察者に向かって曲げられた光束の進行領域であり、空中
像を適正に観察するには、観察者は、一定の限られた空
間内に「眼」を位置させねばならない。空中像を適正に
観察するために、観察者が眼を位置させるべき空間領域
が「視域」である。投影光学系の射出瞳径をPuD、投
影光学系の主点と画像表示手段の画像表示部との距離を
Slとするとき、投影光学系は、Fe=Sl/PuDで
定義される実効Fナンバ:Feを有する。視域の直径を
ERD、バーチャルスクリーンの対角長をVSD、バー
チャルスクリーンと視域との距離をVSPとすると、上
記DLC,Fe,ERD,VSD,VSPは、関係:V
SD/VSP=DLC/(ERD×Fe)を満足する。
【0007】請求項1記載のバーチャルスクリーン型表
示装置は、観察者が、その目を視域に位置させたとき、
空中像がバーチャルスクリーンの位置に見えるように、
フィールド光学系を構成したものである(請求項2)。
上記請求項1または2記載のバーチャルスクリーン型表
示装置において、投影光学系は「唯1個のレンズ」を有
することができる(請求項3)。この場合、投影光学系
を上記唯1個のレンズで構成することもできるし、唯1
個のレンズとともに平面鏡や凹面鏡、凸面鏡を含むよう
に構成することもできる。また、投影光学系が2以上の
レンズを含むこともできるが、請求項3記載の発明のよ
うに、投影光学系が唯1個のレンズを含むようにしたも
のは、投影光学系としてコンパクトで軽量で明るく、低
コストで実現できる。請求項1または2または3記載の
バーチャルスクリーン型表示装置において、フィールド
光学系は「唯1個のレンズを有する」ことができる。こ
の場合も、フィールド光学系を上記唯1個のレンズで構
成することもできるし、唯1個のレンズとともに平面鏡
や凹面鏡、凸面鏡を含むように構成することもできる。
また、フィールド光学系が2以上のレンズを含むことも
できるが、請求項4記載の発明のように、唯1個のレン
ズを含むようにしたフィールド光学系は、コンパクト且
つ軽量で明るく、低コストで実現できる。
示装置は、観察者が、その目を視域に位置させたとき、
空中像がバーチャルスクリーンの位置に見えるように、
フィールド光学系を構成したものである(請求項2)。
上記請求項1または2記載のバーチャルスクリーン型表
示装置において、投影光学系は「唯1個のレンズ」を有
することができる(請求項3)。この場合、投影光学系
を上記唯1個のレンズで構成することもできるし、唯1
個のレンズとともに平面鏡や凹面鏡、凸面鏡を含むよう
に構成することもできる。また、投影光学系が2以上の
レンズを含むこともできるが、請求項3記載の発明のよ
うに、投影光学系が唯1個のレンズを含むようにしたも
のは、投影光学系としてコンパクトで軽量で明るく、低
コストで実現できる。請求項1または2または3記載の
バーチャルスクリーン型表示装置において、フィールド
光学系は「唯1個のレンズを有する」ことができる。こ
の場合も、フィールド光学系を上記唯1個のレンズで構
成することもできるし、唯1個のレンズとともに平面鏡
や凹面鏡、凸面鏡を含むように構成することもできる。
また、フィールド光学系が2以上のレンズを含むことも
できるが、請求項4記載の発明のように、唯1個のレン
ズを含むようにしたフィールド光学系は、コンパクト且
つ軽量で明るく、低コストで実現できる。
【0008】上記請求項1または2または3または4記
載のバーチャルスクリーン型表示装置においては、DL
C,Fe,ERDが条件: 0.08<DLC/(ERD×Fe)<0.6 を満足することが好ましい(請求項5)。また、上記請
求項1〜5の任意の1に記載のバーチャルスクリーン型
表示装置において、画像表示手段は、少なくとも、カソ
ードレイチューブ、液晶ディスプレイ素子、デジタルミ
ラーデバイスのうちの何れかを有することができる(請
求項6)。カソードレイチューブは、それ自体が発光機
能を有するが、液晶ディスプレイ素子やデジタルミラー
デバイスには発光能力が無いので、液晶ディスプレイ素
子やデジタルミラーデバイスを有する画像表示手段は、
これらに表示されている画像を照明する照明手段を有す
ることになる。液晶ディスプレイ素子に画像を表示する
場合、投影光学系に入射させる光束は、液晶ディスプレ
イ素子を透過した光束でも良いし、液晶ディスプレイ素
子で反射された光束でもよい。上記請求項1〜6の任意
の1に記載のバーチャルスクリーン型表示装置におい
て、投影光学系は「画像表示手段により表示された画像
の拡大像を投影結像するもの」であることができる(請
求項7)。また、請求項1〜7の任意の1に記載のバー
チャルスクリーン型表示装置においては、投影光学系を
「投影レンズを有するもの」として構成することができ
るし(請求項8)、投影光学系が「少なくとも、正レン
ズ、反射結像素子、フレネル光学系、ホログラム、凹面
鏡のうちの何れかを有する」ように構成することができ
る(請求項9)。
載のバーチャルスクリーン型表示装置においては、DL
C,Fe,ERDが条件: 0.08<DLC/(ERD×Fe)<0.6 を満足することが好ましい(請求項5)。また、上記請
求項1〜5の任意の1に記載のバーチャルスクリーン型
表示装置において、画像表示手段は、少なくとも、カソ
ードレイチューブ、液晶ディスプレイ素子、デジタルミ
ラーデバイスのうちの何れかを有することができる(請
求項6)。カソードレイチューブは、それ自体が発光機
能を有するが、液晶ディスプレイ素子やデジタルミラー
デバイスには発光能力が無いので、液晶ディスプレイ素
子やデジタルミラーデバイスを有する画像表示手段は、
これらに表示されている画像を照明する照明手段を有す
ることになる。液晶ディスプレイ素子に画像を表示する
場合、投影光学系に入射させる光束は、液晶ディスプレ
イ素子を透過した光束でも良いし、液晶ディスプレイ素
子で反射された光束でもよい。上記請求項1〜6の任意
の1に記載のバーチャルスクリーン型表示装置におい
て、投影光学系は「画像表示手段により表示された画像
の拡大像を投影結像するもの」であることができる(請
求項7)。また、請求項1〜7の任意の1に記載のバー
チャルスクリーン型表示装置においては、投影光学系を
「投影レンズを有するもの」として構成することができ
るし(請求項8)、投影光学系が「少なくとも、正レン
ズ、反射結像素子、フレネル光学系、ホログラム、凹面
鏡のうちの何れかを有する」ように構成することができ
る(請求項9)。
【0009】この発明の「バーチャルスクリーン型表示
装置の製造方法」は、以下の工程:A〜工程:Dを有す
る(請求項10)。工程:Aは、有効対角長:DLCを
有し、表示すべき画像を表示する画像表示手段を用意す
る工程である。工程:Bは、画像表示手段により表示さ
れた画像を物体とし、その像をリアルスクリーンに向け
て投影結像する光学系であって、その射出瞳径:Pu
D、その主点と上記画像表示手段の画像表示部との距
離:Slにより、Fe=Sl/PuDで定義される実効
Fナンバ:Feを有する投影光学系を用意する工程であ
る。工程:Cは、投影光学系による発散性の結像光束
を、観察者が画像観察可能な視域に向けると共に、バー
チャルスクリーン位置に空中像として結像させるフィー
ルド光学系を用意する工程である。上記工程A,B,C
は、上記順序あるいは上記とは異なる順序に実行しても
良いし、工程:A,B,Cの2以上を同時進行的に実行
しても良い。工程:Dは、視域の直径:ERD、バーチ
ャルスクリーンの対角長:VSD、バーチャルスクリー
ンと視域との距離:VSP、および上記DLC,Fe
が、関係:VSD/VSP=DLC/(ERD×Fe)
を満足するように、画像表示手段(上記工程:Aで用意
されている)、投影光学系(上記工程:Bで用意されて
いる)およびフィールド光学系(上記工程:Cで用意さ
れている)を組み合わせる工程である。このようにし
て、請求項1記載のバーチャルスクリーン型表示装置を
製造することができる。
装置の製造方法」は、以下の工程:A〜工程:Dを有す
る(請求項10)。工程:Aは、有効対角長:DLCを
有し、表示すべき画像を表示する画像表示手段を用意す
る工程である。工程:Bは、画像表示手段により表示さ
れた画像を物体とし、その像をリアルスクリーンに向け
て投影結像する光学系であって、その射出瞳径:Pu
D、その主点と上記画像表示手段の画像表示部との距
離:Slにより、Fe=Sl/PuDで定義される実効
Fナンバ:Feを有する投影光学系を用意する工程であ
る。工程:Cは、投影光学系による発散性の結像光束
を、観察者が画像観察可能な視域に向けると共に、バー
チャルスクリーン位置に空中像として結像させるフィー
ルド光学系を用意する工程である。上記工程A,B,C
は、上記順序あるいは上記とは異なる順序に実行しても
良いし、工程:A,B,Cの2以上を同時進行的に実行
しても良い。工程:Dは、視域の直径:ERD、バーチ
ャルスクリーンの対角長:VSD、バーチャルスクリー
ンと視域との距離:VSP、および上記DLC,Fe
が、関係:VSD/VSP=DLC/(ERD×Fe)
を満足するように、画像表示手段(上記工程:Aで用意
されている)、投影光学系(上記工程:Bで用意されて
いる)およびフィールド光学系(上記工程:Cで用意さ
れている)を組み合わせる工程である。このようにし
て、請求項1記載のバーチャルスクリーン型表示装置を
製造することができる。
【0010】請求項10記載の製造方向において、工
程:Bで用意される投影光学系は「唯1個のレンズを有
するもの」であることができ(請求項11)、請求項1
0または11記載の製造方法において、工程:Cで用意
されるフィールド光学系は「唯1個のレンズを有するも
の」であることができる(請求項12)。請求項10ま
たは11または12記載の製造方法において、画像表示
手段、投影光学系およびフィールド光学系を組み合わせ
る工程:Dは、条件: 0.08<DLC/(ERD×Fe)<0.6 を満足するように実行されることが好ましい(請求項1
3)。請求項10〜13の任意の1に記載の製造方法に
おいて、工程:Aで用意される画像表示手段は「少なく
とも、カソードレイチューブ、液晶ディスプレイ素子、
デジタルミラーデバイスのうちの何れかを有するもの」
であることができる(請求項14)。請求項10〜14
の任意の1に記載の製造方法において、工程Bで用意さ
れる投影光学系は「画像表示手段により表示された画像
の拡大像を投影結像するもの」であることができ(請求
項15)、請求項10〜15の任意の1に記載の製造方
法において、工程:Bで用意される投影光学系は、投影
レンズを有するものであることができる(請求項1
6)。請求項10〜16の任意の1に記載の製造方法に
おいて、工程:Bで用意される投影光学系は「少なくと
も、正レンズ、反射結像素子、フレネル光学系、ホログ
ラム、凹面鏡のうちの何れかを有するもの」であること
ができる(請求項17)。
程:Bで用意される投影光学系は「唯1個のレンズを有
するもの」であることができ(請求項11)、請求項1
0または11記載の製造方法において、工程:Cで用意
されるフィールド光学系は「唯1個のレンズを有するも
の」であることができる(請求項12)。請求項10ま
たは11または12記載の製造方法において、画像表示
手段、投影光学系およびフィールド光学系を組み合わせ
る工程:Dは、条件: 0.08<DLC/(ERD×Fe)<0.6 を満足するように実行されることが好ましい(請求項1
3)。請求項10〜13の任意の1に記載の製造方法に
おいて、工程:Aで用意される画像表示手段は「少なく
とも、カソードレイチューブ、液晶ディスプレイ素子、
デジタルミラーデバイスのうちの何れかを有するもの」
であることができる(請求項14)。請求項10〜14
の任意の1に記載の製造方法において、工程Bで用意さ
れる投影光学系は「画像表示手段により表示された画像
の拡大像を投影結像するもの」であることができ(請求
項15)、請求項10〜15の任意の1に記載の製造方
法において、工程:Bで用意される投影光学系は、投影
レンズを有するものであることができる(請求項1
6)。請求項10〜16の任意の1に記載の製造方法に
おいて、工程:Bで用意される投影光学系は「少なくと
も、正レンズ、反射結像素子、フレネル光学系、ホログ
ラム、凹面鏡のうちの何れかを有するもの」であること
ができる(請求項17)。
【0011】この発明のテレビジョンは、請求項1記載
のバーチャルスクリーン表紙装置を「テレビ画像を表示
する装置」として具体化したものであり、テレビジョン
本体と、投影光学系と、フィールド光学系とを有する。
「テレビジョン本体」は、有効対角長:DLCを有する
ディスプレイに、テレビジョン画像を表示する。即ち、
テレビジョン本体は画像表示手段である。なお、ディス
プレイはテレビジョン本体と別体であってもよい。「投
影光学系」は、ディスプレイに表示されたテレビジョン
画像を結像光学上の物体とし、その像をリアルスクリー
ンに向けて投影結像する。「フィールド光学系」は、投
影光学系による発散性の結像光束を、観察者が画像観察
可能な視域に向けると共に、バーチャルスクリーン位置
に、空中像として結像させる。投影光学系の射出瞳径を
PuD、投影光学系の主点とディスプレイの画像表示部
との距離をSlとするとき、投影光学系は、Fe=Sl
/PuDで定義される実効Fナンバ:Feを有する。視
域の直径:ERD、バーチャルスクリーンの対角長:V
SD、バーチャルスクリーンと視域との距離:VSPと
するとき、上記DLC,Feは、関係: VSD/VSP=DLC/(ERD×Fe) を満足する。
のバーチャルスクリーン表紙装置を「テレビ画像を表示
する装置」として具体化したものであり、テレビジョン
本体と、投影光学系と、フィールド光学系とを有する。
「テレビジョン本体」は、有効対角長:DLCを有する
ディスプレイに、テレビジョン画像を表示する。即ち、
テレビジョン本体は画像表示手段である。なお、ディス
プレイはテレビジョン本体と別体であってもよい。「投
影光学系」は、ディスプレイに表示されたテレビジョン
画像を結像光学上の物体とし、その像をリアルスクリー
ンに向けて投影結像する。「フィールド光学系」は、投
影光学系による発散性の結像光束を、観察者が画像観察
可能な視域に向けると共に、バーチャルスクリーン位置
に、空中像として結像させる。投影光学系の射出瞳径を
PuD、投影光学系の主点とディスプレイの画像表示部
との距離をSlとするとき、投影光学系は、Fe=Sl
/PuDで定義される実効Fナンバ:Feを有する。視
域の直径:ERD、バーチャルスクリーンの対角長:V
SD、バーチャルスクリーンと視域との距離:VSPと
するとき、上記DLC,Feは、関係: VSD/VSP=DLC/(ERD×Fe) を満足する。
【0012】この発明のテレビ電話装置は、請求項1記
載のバーチャルスクリーン表示装置を「テレビ電話装
置」として具体化したものであり、テレビ電話装置本体
と、投影光学系と、フィールド光学系とを有する(請求
項19)。「テレビ電話装置本体」は、有効対角長:D
LCを有するディスプレイに、情報画像を表示する。情
報画像は、通話相手が送信する画像情報を表示画像化し
たものである。テレビ電話装置本体は画像表示手段であ
る。この場合、ディスプレイはテレビ電話装置本体と着
脱可能の別体構成でもよい。「投影光学系」は、ディス
プレイに表示された画像を結像光学上の物体とし、その
像をリアルスクリーンに向けて投影結像する。「フィー
ルド光学系」は、投影光学系による発散性の結像光束
を、観察者が画像観察可能な視域に向けると共に、バー
チャルスクリーン位置に空中像として結像させる。投影
光学系の射出瞳径をPuD、投影光学系の主点とディス
プレイの画像表示部との距離をSlとするとき、投影光
学系は、Fe=Sl/PuDで定義される実効Fナン
バ:Feを有する。視域の直径:ERD、バーチャルス
クリーンの対角長:VSD、バーチャルスクリーンと視
域との距離:VSP、上記DLC,Feは、関係: VSD/VSP=DLC/(ERD×Fe) を満足する。
載のバーチャルスクリーン表示装置を「テレビ電話装
置」として具体化したものであり、テレビ電話装置本体
と、投影光学系と、フィールド光学系とを有する(請求
項19)。「テレビ電話装置本体」は、有効対角長:D
LCを有するディスプレイに、情報画像を表示する。情
報画像は、通話相手が送信する画像情報を表示画像化し
たものである。テレビ電話装置本体は画像表示手段であ
る。この場合、ディスプレイはテレビ電話装置本体と着
脱可能の別体構成でもよい。「投影光学系」は、ディス
プレイに表示された画像を結像光学上の物体とし、その
像をリアルスクリーンに向けて投影結像する。「フィー
ルド光学系」は、投影光学系による発散性の結像光束
を、観察者が画像観察可能な視域に向けると共に、バー
チャルスクリーン位置に空中像として結像させる。投影
光学系の射出瞳径をPuD、投影光学系の主点とディス
プレイの画像表示部との距離をSlとするとき、投影光
学系は、Fe=Sl/PuDで定義される実効Fナン
バ:Feを有する。視域の直径:ERD、バーチャルス
クリーンの対角長:VSD、バーチャルスクリーンと視
域との距離:VSP、上記DLC,Feは、関係: VSD/VSP=DLC/(ERD×Fe) を満足する。
【0013】この発明のコンピュータは、請求項1記載
のバーチャルスクリーン型表示装置を、コンピュータの
アウトプットの一部として用いるコンピュータとして具
体化したものであり、コンピュータ本体と、投影光学系
と、フィールド光学系とを有する(請求項20)。「コ
ンピュータ本体」は、有効対角長:DLCを有するディ
スプレイに、表示すべき情報画像を表示する。上に説明
したテレビジョンやテレビ電話装置では、「画像表示手
段としてのテレビジョン本体やテレビ電話装置本体」は
外部から与えられる画像情報を画像として表示する機能
を有するが、自らのディスプレイに表示すべき画像情報
を生成する機能は持たない(テレビ電話装置は、送信相
手側のディスプレイに表示すべき画像情報を生成する機
能は有していてもよい)。これに対し、この発明のコン
ピュータでは「画像表示手段としてのコンピュータ本
体」は、ディスプレイに表示すべき画像情報を「自ら生
成する機能」をも有している。ディスプレイはコンピュ
ータ本体に着脱可能な別体構成でもよい。「投影光学
系」は、ディスプレイに表示された画像を結像光学上の
物体とし、その像をリアルスクリーンに向けて投影結像
する。「フィールド光学系」は、投影光学系による発散
性の結像光束を、観察者が画像観察可能な視域に向ける
と共に、バーチャルスクリーン位置に空中像として結像
させる。投影光学系の射出瞳径をPuD、投影光学系の
主点と上記ディスプレイの画像表示部との距離をSlと
するとき、投影光学系は、Fe=Sl/PuDで定義さ
れる実効Fナンバ:Feを有する。視域の直径:ER
D、バーチャルスクリーンの対角長:VSD、バーチャ
ルスクリーンと視域との距離:VSP、上記DLC,F
eは、関係: VSD/VSP=DLC/(ERD×Fe) を満足する(請求項20)。
のバーチャルスクリーン型表示装置を、コンピュータの
アウトプットの一部として用いるコンピュータとして具
体化したものであり、コンピュータ本体と、投影光学系
と、フィールド光学系とを有する(請求項20)。「コ
ンピュータ本体」は、有効対角長:DLCを有するディ
スプレイに、表示すべき情報画像を表示する。上に説明
したテレビジョンやテレビ電話装置では、「画像表示手
段としてのテレビジョン本体やテレビ電話装置本体」は
外部から与えられる画像情報を画像として表示する機能
を有するが、自らのディスプレイに表示すべき画像情報
を生成する機能は持たない(テレビ電話装置は、送信相
手側のディスプレイに表示すべき画像情報を生成する機
能は有していてもよい)。これに対し、この発明のコン
ピュータでは「画像表示手段としてのコンピュータ本
体」は、ディスプレイに表示すべき画像情報を「自ら生
成する機能」をも有している。ディスプレイはコンピュ
ータ本体に着脱可能な別体構成でもよい。「投影光学
系」は、ディスプレイに表示された画像を結像光学上の
物体とし、その像をリアルスクリーンに向けて投影結像
する。「フィールド光学系」は、投影光学系による発散
性の結像光束を、観察者が画像観察可能な視域に向ける
と共に、バーチャルスクリーン位置に空中像として結像
させる。投影光学系の射出瞳径をPuD、投影光学系の
主点と上記ディスプレイの画像表示部との距離をSlと
するとき、投影光学系は、Fe=Sl/PuDで定義さ
れる実効Fナンバ:Feを有する。視域の直径:ER
D、バーチャルスクリーンの対角長:VSD、バーチャ
ルスクリーンと視域との距離:VSP、上記DLC,F
eは、関係: VSD/VSP=DLC/(ERD×Fe) を満足する(請求項20)。
【0014】請求項20記載のコンピュータにおける、
コンピュータ本体は「ラップトップコンピュータ」であ
ることも(請求項21)、「ノート型コンピュータ」で
あることもでき(請求項22)、「小型モバイルコンピ
ュータ」であることも(請求項23)、また「デスクト
ップ型パーソナルコンピュータ」であることもできる
(請求項24)。
コンピュータ本体は「ラップトップコンピュータ」であ
ることも(請求項21)、「ノート型コンピュータ」で
あることもでき(請求項22)、「小型モバイルコンピ
ュータ」であることも(請求項23)、また「デスクト
ップ型パーソナルコンピュータ」であることもできる
(請求項24)。
【0015】この発明のビデオプレーヤは、請求項1記
載のバーチャルスクリーン型表示装置をビデオプレーヤ
として具体化したものであり、ビデオプレーヤ本体と、
投影光学系と、フィールド光学系とを有する(請求項2
5)。「ビデオプレーヤ本体」は、有効対角長:DLC
を有するディスプレイに、ビデオ画像を表示する。「画
像表示手段としてのビデオプレーヤ本体」において、表
示すべき画像の画像情報は、ビデオ画像記録媒体に記録
され、該ビデオ画像記録媒体がビデオプレーヤ本体にセ
ットされ、ビデオプレーヤ本体に与えられる。この場合
も、ディスプレイをビデオプレーヤ本体に着脱可能な別
体構成とすることもできる。「投影光学系」は、ディス
プレイに表示されたテレビジョン画像を物体とし、その
像をリアルスクリーンに向けて投影結像する。「フィー
ルド光学系」は、投影光学系による発散性の結像光束
を、観察者が画像観察可能な視域に向けると共に、バー
チャルスクリーン位置に、空中像として結像させる。投
影光学系の射出瞳径をPuD、投影光学系の主点と上記
ディスプレイの画像表示部との距離をSlとするとき、
投影光学系は、Fe=Sl/PuDで定義される実効F
ナンバ:Feを有する。視域の直径:ERD、バーチャ
ルスクリーンの対角長:VSD、バーチャルスクリーン
と視域との距離:VSP、上記DLC,Feは、関係: VSD/VSP=DLC/(ERD×Fe) を満足する。請求項25記載のビデオプレーヤにおい
て、ビデオプレーヤ本体は「ビデオテーププレーヤ」で
あることも(請求項26)、「ビデオディスクプレー
ヤ」であることもできる(請求項27)。
載のバーチャルスクリーン型表示装置をビデオプレーヤ
として具体化したものであり、ビデオプレーヤ本体と、
投影光学系と、フィールド光学系とを有する(請求項2
5)。「ビデオプレーヤ本体」は、有効対角長:DLC
を有するディスプレイに、ビデオ画像を表示する。「画
像表示手段としてのビデオプレーヤ本体」において、表
示すべき画像の画像情報は、ビデオ画像記録媒体に記録
され、該ビデオ画像記録媒体がビデオプレーヤ本体にセ
ットされ、ビデオプレーヤ本体に与えられる。この場合
も、ディスプレイをビデオプレーヤ本体に着脱可能な別
体構成とすることもできる。「投影光学系」は、ディス
プレイに表示されたテレビジョン画像を物体とし、その
像をリアルスクリーンに向けて投影結像する。「フィー
ルド光学系」は、投影光学系による発散性の結像光束
を、観察者が画像観察可能な視域に向けると共に、バー
チャルスクリーン位置に、空中像として結像させる。投
影光学系の射出瞳径をPuD、投影光学系の主点と上記
ディスプレイの画像表示部との距離をSlとするとき、
投影光学系は、Fe=Sl/PuDで定義される実効F
ナンバ:Feを有する。視域の直径:ERD、バーチャ
ルスクリーンの対角長:VSD、バーチャルスクリーン
と視域との距離:VSP、上記DLC,Feは、関係: VSD/VSP=DLC/(ERD×Fe) を満足する。請求項25記載のビデオプレーヤにおい
て、ビデオプレーヤ本体は「ビデオテーププレーヤ」で
あることも(請求項26)、「ビデオディスクプレー
ヤ」であることもできる(請求項27)。
【0016】この発明のバーチャルスクリーン型表示装
置の設計方法は「画像表示手段により表示された画像を
物体として、投影光学系により上記画像の像をリアルス
クリーンに向けて投影結像し、投影光学系による発散性
の結像光束を、フィールド光学系により、観察者が画像
観察可能な視域に向けると共に、バーチャルスクリーン
位置に空中像として結像させ、上記空中像を観察するよ
うにしたバーチャルスクリーン型表示装置を設計する方
法」であり、以下の如き特徴を有する(請求項28)。
即ち、画像表示手段の有効対角長:DLC、前記の如く
定義される投影光学系の実効Fナンバ:Fe、バーチャ
ルスクリーン上の空中像を観察者が観察可能な視域の直
径:ERD、バーチャルスクリーンの対角長:VSD、
バーチャルスクリーンと視域との距離:VSPを設計パ
ラメータとし、これら5個の設計パラメータ:DLC,
Fe,ERD,VSD,VSPのうち、1〜3個を設計
の前提条件として決定し、所望の設計条件に応じて、残
りの2〜4個のパラメータを、上記5個のパラメータ
が、関係:VSD/VSP=DLC/(ERD×Fe)
を満足するように設定する。この請求項28記載の設計
方法において、設計パラメータ:DLC,Fe,ERD
は条件:0.08<DLC/(ERD×Fe)<0.6
を満足するように決定もしくは設定されることが好まし
い(請求項29)。請求項28または29記載の設計方
法においては、5個の設計パラメータ:DLC,Fe,
ERD,VSD,VSPのうち「VSDとVSP」もし
くは「VSDとVSPとERD」を設計の前提条件とし
て設定することができる(請求項30)。請求項28ま
たは29記載の設計方法において、画像表示手段が「少
なくとも、カソードレイチューブ、液晶ディスプレイ素
子、デジタルミラーデバイスのうちの何れかを有する」
ことができ(請求項31)、この場合において、少なく
とも設計パラメータ:DLCを設計の前提条件として決
定することができる(請求項32)。請求項28〜32
の任意の1に記載の設計方法において、画像表示手段は
「テレビジョン本体またはテレビ電話装置本体」であっ
てもよいし(請求項33)、「ラップトップコンピュー
タもしくはノート型コンピュータもしくは小型モバイル
コンピュータまたはデスクトップ型パーソナルコンピュ
ータ」であってもよく(請求項34)、「ビデオテープ
プレーヤまたはビデオディスクプレーヤ」であることも
できる(請求項35)。
置の設計方法は「画像表示手段により表示された画像を
物体として、投影光学系により上記画像の像をリアルス
クリーンに向けて投影結像し、投影光学系による発散性
の結像光束を、フィールド光学系により、観察者が画像
観察可能な視域に向けると共に、バーチャルスクリーン
位置に空中像として結像させ、上記空中像を観察するよ
うにしたバーチャルスクリーン型表示装置を設計する方
法」であり、以下の如き特徴を有する(請求項28)。
即ち、画像表示手段の有効対角長:DLC、前記の如く
定義される投影光学系の実効Fナンバ:Fe、バーチャ
ルスクリーン上の空中像を観察者が観察可能な視域の直
径:ERD、バーチャルスクリーンの対角長:VSD、
バーチャルスクリーンと視域との距離:VSPを設計パ
ラメータとし、これら5個の設計パラメータ:DLC,
Fe,ERD,VSD,VSPのうち、1〜3個を設計
の前提条件として決定し、所望の設計条件に応じて、残
りの2〜4個のパラメータを、上記5個のパラメータ
が、関係:VSD/VSP=DLC/(ERD×Fe)
を満足するように設定する。この請求項28記載の設計
方法において、設計パラメータ:DLC,Fe,ERD
は条件:0.08<DLC/(ERD×Fe)<0.6
を満足するように決定もしくは設定されることが好まし
い(請求項29)。請求項28または29記載の設計方
法においては、5個の設計パラメータ:DLC,Fe,
ERD,VSD,VSPのうち「VSDとVSP」もし
くは「VSDとVSPとERD」を設計の前提条件とし
て設定することができる(請求項30)。請求項28ま
たは29記載の設計方法において、画像表示手段が「少
なくとも、カソードレイチューブ、液晶ディスプレイ素
子、デジタルミラーデバイスのうちの何れかを有する」
ことができ(請求項31)、この場合において、少なく
とも設計パラメータ:DLCを設計の前提条件として決
定することができる(請求項32)。請求項28〜32
の任意の1に記載の設計方法において、画像表示手段は
「テレビジョン本体またはテレビ電話装置本体」であっ
てもよいし(請求項33)、「ラップトップコンピュー
タもしくはノート型コンピュータもしくは小型モバイル
コンピュータまたはデスクトップ型パーソナルコンピュ
ータ」であってもよく(請求項34)、「ビデオテープ
プレーヤまたはビデオディスクプレーヤ」であることも
できる(請求項35)。
【0017】発明の実施の形態の説明に移る前に、この
発明のバーチャルスクリーン型表示装置の基本概念を説
明する。図2に、この発明のバーチャルスクリーン型表
示装置の基本概念を示す。バーチャルスクリーン型表示
装置は、画像(文字画像を含む)を表示する画像表示手
段1と、画像表示手段1により表示された画像を結像光
学上の物体とする像4Aを所定の空中位置、即ち、リア
ルスクリーン4に投影結像させる投影光学系2と、投影
光学系2によりリアルスクリーン4に向かう発散性の結
像光束を、観察者の眼が位置すべき視域6の方向に向け
るとともに、バーチャルスクリーン5の位置に空中像5
Aとして結像させるためのフィールド光学系3とを有す
る。
発明のバーチャルスクリーン型表示装置の基本概念を説
明する。図2に、この発明のバーチャルスクリーン型表
示装置の基本概念を示す。バーチャルスクリーン型表示
装置は、画像(文字画像を含む)を表示する画像表示手
段1と、画像表示手段1により表示された画像を結像光
学上の物体とする像4Aを所定の空中位置、即ち、リア
ルスクリーン4に投影結像させる投影光学系2と、投影
光学系2によりリアルスクリーン4に向かう発散性の結
像光束を、観察者の眼が位置すべき視域6の方向に向け
るとともに、バーチャルスクリーン5の位置に空中像5
Aとして結像させるためのフィールド光学系3とを有す
る。
【0018】像4Aは、フィールド光学系3が無い場合
に、投影光学系2による結像光学系が結像する位置であ
り、この位置を上述の如く「リアルスクリーン」と呼
ぶ。図の光学配置においては、バーチャルスクリーン5
に空中像として結像するのは、リアルスクリーン4に結
像している像4Aを「虚の物体」とする、フィールド光
学系3による実像であり、画像表示手段1に表示された
画像に対して「倒立像」である。
に、投影光学系2による結像光学系が結像する位置であ
り、この位置を上述の如く「リアルスクリーン」と呼
ぶ。図の光学配置においては、バーチャルスクリーン5
に空中像として結像するのは、リアルスクリーン4に結
像している像4Aを「虚の物体」とする、フィールド光
学系3による実像であり、画像表示手段1に表示された
画像に対して「倒立像」である。
【0019】画像表示手段1は、画像情報を出力する出
力装置、例えばコンピュータの出力装置や、テレビジョ
ンの画面を表示できる表示手段、例えば、カソードレイ
チューブ(CRT)、液晶表示素子(LCD)、デジタ
ルミラーデバイス(DMD)等である。画像表示手段1
として、自ら発光するCRTを用いる場合、付加的な照
明手段を必要としないが、LCDを用いる画像表示手段
の場合(図2は、この場合を想定している)は、LCD
による表示手段1Aの背面側に照明光源、拡散板、フィ
ルタ等からなる照明系1Bを配備して画像表示手段1を
構成すれば良く、DMDを有する画像表示手段の場合に
は、DMDに対して斜め前方より光を照射する照明光学
系を付加して画像表示手段を構成すればよい。投影光学
系2は、画像表示手段1により表示された画像を結像光
学上の物体として、その拡大像を投影結像する。フィー
ルド光学系3は、リアルスクリーン(フィールド光学系
3が無い時の、投影光学系2による結像光束の結像位
置)4の位置に結像しようとする発散性の光束を、観察
者の目を位置させるべき視域6の方向に向けるととも
に、正のパワーにより、バーチャルスクリーン5の位置
に空中像5Aを結像させる。フィールド光学系3とし
て、図2では「正レンズ等の透過型結像素子」を示して
いるが、凹面鏡等の反射型結像素子、あるいはフレネル
光学系、ホログラム等の回折光学素子等をフィールド光
学系として用いることができる。勿論、光学系のレイア
ウトに応じ、画像表示手段1と投影光学系2との間、投
影光学系2とフィールド光学系3との間、さらにはフィ
ールド光学系3と視域6との間にミラー等を配して、画
像表示手段1から視域6に至る光路を屈曲させることが
できるし、投影光学系2やフィールド光学系3に凹面鏡
のような反射型結像素子を用いることにより上記光路の
屈曲を行って、所望の光学系レイアウトを実現すること
もできる。
力装置、例えばコンピュータの出力装置や、テレビジョ
ンの画面を表示できる表示手段、例えば、カソードレイ
チューブ(CRT)、液晶表示素子(LCD)、デジタ
ルミラーデバイス(DMD)等である。画像表示手段1
として、自ら発光するCRTを用いる場合、付加的な照
明手段を必要としないが、LCDを用いる画像表示手段
の場合(図2は、この場合を想定している)は、LCD
による表示手段1Aの背面側に照明光源、拡散板、フィ
ルタ等からなる照明系1Bを配備して画像表示手段1を
構成すれば良く、DMDを有する画像表示手段の場合に
は、DMDに対して斜め前方より光を照射する照明光学
系を付加して画像表示手段を構成すればよい。投影光学
系2は、画像表示手段1により表示された画像を結像光
学上の物体として、その拡大像を投影結像する。フィー
ルド光学系3は、リアルスクリーン(フィールド光学系
3が無い時の、投影光学系2による結像光束の結像位
置)4の位置に結像しようとする発散性の光束を、観察
者の目を位置させるべき視域6の方向に向けるととも
に、正のパワーにより、バーチャルスクリーン5の位置
に空中像5Aを結像させる。フィールド光学系3とし
て、図2では「正レンズ等の透過型結像素子」を示して
いるが、凹面鏡等の反射型結像素子、あるいはフレネル
光学系、ホログラム等の回折光学素子等をフィールド光
学系として用いることができる。勿論、光学系のレイア
ウトに応じ、画像表示手段1と投影光学系2との間、投
影光学系2とフィールド光学系3との間、さらにはフィ
ールド光学系3と視域6との間にミラー等を配して、画
像表示手段1から視域6に至る光路を屈曲させることが
できるし、投影光学系2やフィールド光学系3に凹面鏡
のような反射型結像素子を用いることにより上記光路の
屈曲を行って、所望の光学系レイアウトを実現すること
もできる。
【0020】以下、前述の関係:VSD/VSP=DL
C/(ERD×Fe)につき説明する。図1に示すよう
に、画像表示手段1の有効対角長をDLC、観察者に画
像が見える範囲である視域6の直径(視域径)をERD
とし、投影光学系2の実効Fナンバー:Feを、 Fe=Sl/PuD Sl:投影光学系の主点に対する表示手段距離 PuD:投影光学系の射出瞳径 とする。
C/(ERD×Fe)につき説明する。図1に示すよう
に、画像表示手段1の有効対角長をDLC、観察者に画
像が見える範囲である視域6の直径(視域径)をERD
とし、投影光学系2の実効Fナンバー:Feを、 Fe=Sl/PuD Sl:投影光学系の主点に対する表示手段距離 PuD:投影光学系の射出瞳径 とする。
【0021】図1に示した各部の寸法や配置に関する記
号を、 VSD:バーチャルスクリーン5の対角長 VSB:リアルスクリーン4に対するバーチャルスクリ
ーン5の倍率 VSB=Dv/Dr RSB:画像表示手段1に対するリアルスクリーン4の
倍率 RSB=Sl'/Sl DLC:画像表示手段1の有効対角長 Dr :フィールド光学系3からリアルスクリーン4迄
の距離 Dv :フィールド光学系3からバーチャルスクリーン
5迄の距離 fm :フィールド光学系の焦点距離 fm=Sm×Sm'/(Sm−Sm') PuD :投影光学系2の射出瞳径 ERD:視域の直径 と定義する。
号を、 VSD:バーチャルスクリーン5の対角長 VSB:リアルスクリーン4に対するバーチャルスクリ
ーン5の倍率 VSB=Dv/Dr RSB:画像表示手段1に対するリアルスクリーン4の
倍率 RSB=Sl'/Sl DLC:画像表示手段1の有効対角長 Dr :フィールド光学系3からリアルスクリーン4迄
の距離 Dv :フィールド光学系3からバーチャルスクリーン
5迄の距離 fm :フィールド光学系の焦点距離 fm=Sm×Sm'/(Sm−Sm') PuD :投影光学系2の射出瞳径 ERD:視域の直径 と定義する。
【0022】これらを用いるとと、幾何光学の公式によ
り以下の式が得られる。
り以下の式が得られる。
【0023】先ず、結像の倍率関係から、 VSD=VSB×RSB×DLC =(Dv/Dr)RSB×DLC =(fm/(Dr+fm))RSB×DLC =RSB×DLC/{(Dr/fm)+1} が得られる。また、 Dr/fm=(Sl'+Sm)(1/Sm'−1/Sm) Sm/Sm'=PuD/ERD より、 (Dr/fm)+1=Sl'(1/Sm'−1/Sm)+PuD/
ERD であり、従って、 (VSD/DLC)(Sl'/fm+PuD/ERD)=RSB =Sl'/Sl となる。従って、 (VSD/DLC)(1/fm+PuD/ERD/Sl')=1/Sl ・・・(1) となる。
ERD であり、従って、 (VSD/DLC)(Sl'/fm+PuD/ERD)=RSB =Sl'/Sl となる。従って、 (VSD/DLC)(1/fm+PuD/ERD/Sl')=1/Sl ・・・(1) となる。
【0024】ところで、 1/Dv=1/fm+1/Dr =1/Sm'−1/Sm+1/(Sl'+Sm) =(Sm(Sl'+Sm)−Sm'Sl')/(Sm'Sm(Sl'+Sm)) であり、バーチャルスクリーン5から視域6迄の距離:
VSPは、 VSP=Dv−Sm' =(Sm'Sm(Sl'+Sm))/(Sm(Sl'+Sm)−Sm'Sl')−Sm' =(Sm')2Sl/(Sm(Sl'+Sm)−Sm'Sl') =(Sm'/Sm)/(1/Sm'+Sm/(Sm'Sl')−1/Sm) であるから、 VSP=(ERD/PuD)/(1/fm+PuD/ERD/Sl') ・・・(2) となる。上記(1)式を(2)式で割ると、 (VSD/DLC)/VSP=(1/Sl)/(ERD/Pu
D) となり、従って、 (VSD/DLC)(ERD/PuD)=VSP/Sl ・・・(3) となる。
VSPは、 VSP=Dv−Sm' =(Sm'Sm(Sl'+Sm))/(Sm(Sl'+Sm)−Sm'Sl')−Sm' =(Sm')2Sl/(Sm(Sl'+Sm)−Sm'Sl') =(Sm'/Sm)/(1/Sm'+Sm/(Sm'Sl')−1/Sm) であるから、 VSP=(ERD/PuD)/(1/fm+PuD/ERD/Sl') ・・・(2) となる。上記(1)式を(2)式で割ると、 (VSD/DLC)/VSP=(1/Sl)/(ERD/Pu
D) となり、従って、 (VSD/DLC)(ERD/PuD)=VSP/Sl ・・・(3) となる。
【0025】発明者らは、バーチャルスクリーン型表示
装置の開発過程で、「バーチャルスクリーン5の画面の
大きさと視域6の大きさとは反比例関係にあるらしい」
との知見を得ていたが、(3)式は、この知見の正しさ
を明確に証明している。
装置の開発過程で、「バーチャルスクリーン5の画面の
大きさと視域6の大きさとは反比例関係にあるらしい」
との知見を得ていたが、(3)式は、この知見の正しさ
を明確に証明している。
【0026】バーチャルスクリーン型表示装置を設計す
るにあたっては、観察者が観察するバーチャルスクリー
ンを、観察者の眼から「どの程度の位置」に「どの程度
の大きさ」で設定すべきかが、設計上の重要な前提条件
となることが多い。これは、観察者が観察すべきバーチ
ャルスクリーン5の画面(空中像5Aの大きさ)が、観
察者の眼前に張る視角の大きさをどう設定するかという
ことである。そこで、視角:VSD/VSPを、(3)式
より求めてみると、 VSD/VSP=(DLC/ERD)(Sl/PuD) ・・・(4) となる。ここで、Sl/PuDに着目すると、これは一般
の光学系を「実際に使用する時のFナンバ」、即ち「実
効Fナンバ:Fe」である。従って(4)式の右辺にお
ける(Sl/PuD)をFeで置き換えることにより、 VSD/VSP=DLC/(ERD×Fe) ・・・(5) が得られる。この(5)式から、視角:VSD/VSP
が、画像表示手段1の大きさ即ち、有効対角長:DLC
に比例し、視域6の大きさ即ち「直径:ERD」と、実
効Fナンバー:Feとに反比例することがわかる。
るにあたっては、観察者が観察するバーチャルスクリー
ンを、観察者の眼から「どの程度の位置」に「どの程度
の大きさ」で設定すべきかが、設計上の重要な前提条件
となることが多い。これは、観察者が観察すべきバーチ
ャルスクリーン5の画面(空中像5Aの大きさ)が、観
察者の眼前に張る視角の大きさをどう設定するかという
ことである。そこで、視角:VSD/VSPを、(3)式
より求めてみると、 VSD/VSP=(DLC/ERD)(Sl/PuD) ・・・(4) となる。ここで、Sl/PuDに着目すると、これは一般
の光学系を「実際に使用する時のFナンバ」、即ち「実
効Fナンバ:Fe」である。従って(4)式の右辺にお
ける(Sl/PuD)をFeで置き換えることにより、 VSD/VSP=DLC/(ERD×Fe) ・・・(5) が得られる。この(5)式から、視角:VSD/VSP
が、画像表示手段1の大きさ即ち、有効対角長:DLC
に比例し、視域6の大きさ即ち「直径:ERD」と、実
効Fナンバー:Feとに反比例することがわかる。
【0027】従って、バーチャルスクリーン型表示装置
を実際に設計するにあたっては、画像表示手段の有効対
角長:DLC、投影光学系の実効Fナンバ:Fe、バー
チャルスクリーン上の空中像を観察者が観察可能な視域
の直径:ERD、バーチャルスクリーンの対角長:VS
D、バーチャルスクリーンと視域との距離:VSPを設
計パラメータとし、これら5個の設計パラメータ:DL
C,Fe,ERD,VSD,VSPのうち、1〜3個を
設計の前提条件として決定し、所望の設計条件に応じ
て、残りの2〜4個のパラメータを、上記5個のパラメ
ータが、関係: VSD/VSP=DLC/(ERD×Fe) を満足するように設定することにより、設計の前提条件
を満足した所望のバーチャルスクリーン型表示装置を設
計することができる(請求項28)。設計の前提条件と
しては、前述した視角:VSD/VSPが重要な場合が
多く、この場合には、5個の設計パラメータ:DLC,
Fe,ERD,VSD,VSPのうち、VSDとVSP
を設計の前提条件とすれば良い(請求項30)、また、
ERD即ち「視域の大きさ」は、観察者がバーチャルス
クリーンを観察できる領域であり、これが極端に狭い
と、観察者は観察中に殆ど頭部を動かすことができない
状態となり、観察者に苦痛を強いることになる。このよ
うな理由で、視域の大きさも設計にあたっての重要な因
子である。そこで、VSDとVSPとERDを設計の前
提条件として設定することもできる(請求項30)。実
際にバーチャルスクリーンに表示される画像を観察する
状況を前記「視角」の面から見ると、視角:VSD/V
SPの好ましい範囲は、0.08〜0.6である。従っ
て、設計パラメータ:DLC,Fe,ERDは条件: 0.08<DLC/(ERD×Fe)<0.6 を満足するように決定もしくは設定されることが好まし
い(請求項29)。
を実際に設計するにあたっては、画像表示手段の有効対
角長:DLC、投影光学系の実効Fナンバ:Fe、バー
チャルスクリーン上の空中像を観察者が観察可能な視域
の直径:ERD、バーチャルスクリーンの対角長:VS
D、バーチャルスクリーンと視域との距離:VSPを設
計パラメータとし、これら5個の設計パラメータ:DL
C,Fe,ERD,VSD,VSPのうち、1〜3個を
設計の前提条件として決定し、所望の設計条件に応じ
て、残りの2〜4個のパラメータを、上記5個のパラメ
ータが、関係: VSD/VSP=DLC/(ERD×Fe) を満足するように設定することにより、設計の前提条件
を満足した所望のバーチャルスクリーン型表示装置を設
計することができる(請求項28)。設計の前提条件と
しては、前述した視角:VSD/VSPが重要な場合が
多く、この場合には、5個の設計パラメータ:DLC,
Fe,ERD,VSD,VSPのうち、VSDとVSP
を設計の前提条件とすれば良い(請求項30)、また、
ERD即ち「視域の大きさ」は、観察者がバーチャルス
クリーンを観察できる領域であり、これが極端に狭い
と、観察者は観察中に殆ど頭部を動かすことができない
状態となり、観察者に苦痛を強いることになる。このよ
うな理由で、視域の大きさも設計にあたっての重要な因
子である。そこで、VSDとVSPとERDを設計の前
提条件として設定することもできる(請求項30)。実
際にバーチャルスクリーンに表示される画像を観察する
状況を前記「視角」の面から見ると、視角:VSD/V
SPの好ましい範囲は、0.08〜0.6である。従っ
て、設計パラメータ:DLC,Fe,ERDは条件: 0.08<DLC/(ERD×Fe)<0.6 を満足するように決定もしくは設定されることが好まし
い(請求項29)。
【0028】また、バーチャルスクリーン型表示装置に
おいて、画像表示手段として、カソードレイチューブ、
液晶ディスプレイ素子、デジタルミラーデバイスのうち
の何れかを有するものを用いるような場合(請求項3
1)で、これらの市販品を利用する場合であると、画像
表示手段の有効対角長:DLCが予め決まってしまうの
で、このような場合には、設計パラメータ:DLCを、
設計の前提条件として決定し、残るパラメータを調整し
て所望のバーチャルスクリーン型表示装置を設計するこ
とが可能である(請求項32)。
おいて、画像表示手段として、カソードレイチューブ、
液晶ディスプレイ素子、デジタルミラーデバイスのうち
の何れかを有するものを用いるような場合(請求項3
1)で、これらの市販品を利用する場合であると、画像
表示手段の有効対角長:DLCが予め決まってしまうの
で、このような場合には、設計パラメータ:DLCを、
設計の前提条件として決定し、残るパラメータを調整し
て所望のバーチャルスクリーン型表示装置を設計するこ
とが可能である(請求項32)。
【0029】なお、図1に即した説明で、フィールド光
学系3として「正レンズ等の透過型結像素子」を示した
が、フィールド光学系としては凹面鏡等の反射型結像素
子を用いることができ、図1のフィールド光学系として
凹面鏡(凹球面鏡)を用いた場合、焦点距離fmを実現
する凹球面鏡の曲率半径:Rは「R=2fm」となる。
学系3として「正レンズ等の透過型結像素子」を示した
が、フィールド光学系としては凹面鏡等の反射型結像素
子を用いることができ、図1のフィールド光学系として
凹面鏡(凹球面鏡)を用いた場合、焦点距離fmを実現
する凹球面鏡の曲率半径:Rは「R=2fm」となる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、この発明のバーチャルスク
リーン型表示装置を、種々の形態の表示装置として実施
した実施の形態を説明する。図3は、この発明の「テレ
ビジョン」を、携帯テレビジョン(以下、「携帯TV」
と略記する)として実施した形態の例を示す。図3
(a)は、フィールド光学系3として「透過型結像素子
である正レンズ」を使用した携帯TV7を示す。テレビ
ジョン本体によりテレビジョン画像を表示されるディス
プレイ1はLCD(液晶ディスプレイ)等からなり、デ
ィスプレイ1の表示画像をバーチャルスクリーン5の位
置の空中像として結像させて観察する。(b)は、フィ
ールド光学系8として反射型結像素子(例えば凹面鏡)
を用いた携帯TV9を示す。この場合、携帯TV9のケ
ーシング内は、ディスプレイ1を持つテレビジョン本体
と投影光学系2とからなるプロジェクタ構成となり、該
プロジェクタ構成により投影された画像は、ケーシング
外に設置されたフィールド光学系8を介してバーチャル
スクリーン5の位置に空中像として結像する。図3
(a)の構成では、投影光学系とフィールド光学系とが
テレビジョン本体とともに、携帯TV7のケーシング内
に全て収められているため、携帯TVとしてのコンパク
ト化は達成されるが、バーチャルスクリーン位置はケー
シングに対して固定的であるので、観察者Mが表示画像
を見る位置は制約を受ける。(b)の構成では、反射型
のフィールド光学系8をケーシング外に設置するため、
多少嵩張る構成となるが、フィールド光学系8の位置や
角度の調整により、観察者Mが空中像を見る「眼の位
置」の自由度が大きくなる。即ち、図3(b)の携帯T
Vは、ディスプレイ1、投影光学系2、フィールド光学
系8は、設計基準として、条件: VSD/VSP=DLC/(ERD×Fe) が満足されるように設計製造されるが、一旦製造された
携帯TV9においては、DLCはディスプレイ1の有効
対角長として、Feは投影光学系の有効Fナンバとして
定まる。上記フィールド光学系8の位置を可調整にする
と、パラメータ:VSD,VSP,ERDが、ある範囲
内で変化するので、フィールド光学系8の位置を調整す
ることにより、VSD,VSP,ERDを、観察者Mが
空中像を観察しやすいようにできる。
リーン型表示装置を、種々の形態の表示装置として実施
した実施の形態を説明する。図3は、この発明の「テレ
ビジョン」を、携帯テレビジョン(以下、「携帯TV」
と略記する)として実施した形態の例を示す。図3
(a)は、フィールド光学系3として「透過型結像素子
である正レンズ」を使用した携帯TV7を示す。テレビ
ジョン本体によりテレビジョン画像を表示されるディス
プレイ1はLCD(液晶ディスプレイ)等からなり、デ
ィスプレイ1の表示画像をバーチャルスクリーン5の位
置の空中像として結像させて観察する。(b)は、フィ
ールド光学系8として反射型結像素子(例えば凹面鏡)
を用いた携帯TV9を示す。この場合、携帯TV9のケ
ーシング内は、ディスプレイ1を持つテレビジョン本体
と投影光学系2とからなるプロジェクタ構成となり、該
プロジェクタ構成により投影された画像は、ケーシング
外に設置されたフィールド光学系8を介してバーチャル
スクリーン5の位置に空中像として結像する。図3
(a)の構成では、投影光学系とフィールド光学系とが
テレビジョン本体とともに、携帯TV7のケーシング内
に全て収められているため、携帯TVとしてのコンパク
ト化は達成されるが、バーチャルスクリーン位置はケー
シングに対して固定的であるので、観察者Mが表示画像
を見る位置は制約を受ける。(b)の構成では、反射型
のフィールド光学系8をケーシング外に設置するため、
多少嵩張る構成となるが、フィールド光学系8の位置や
角度の調整により、観察者Mが空中像を見る「眼の位
置」の自由度が大きくなる。即ち、図3(b)の携帯T
Vは、ディスプレイ1、投影光学系2、フィールド光学
系8は、設計基準として、条件: VSD/VSP=DLC/(ERD×Fe) が満足されるように設計製造されるが、一旦製造された
携帯TV9においては、DLCはディスプレイ1の有効
対角長として、Feは投影光学系の有効Fナンバとして
定まる。上記フィールド光学系8の位置を可調整にする
と、パラメータ:VSD,VSP,ERDが、ある範囲
内で変化するので、フィールド光学系8の位置を調整す
ることにより、VSD,VSP,ERDを、観察者Mが
空中像を観察しやすいようにできる。
【0031】図3に示す携帯TV7(9)は、有効対角
長:DLCを有するディスプレイ1に、テレビジョン画
像を表示するテレビジョン本体と、ディスプレイ1に表
示されたテレビジョン画像を物体とし、その像をリアル
スクリーンに向けて投影結像する投影光学系2と、該投
影光学系による発散性の結像光束を、観察者Mが画像観
察可能な視域に向けると共に、バーチャルスクリーン5
位置に空中像として結像させるフィールド光学系3
(8)とを有する。投影光学系2の射出瞳径をPuD、
投影光学系2の主点とディスプレイ1の画像表示部との
距離をSlとするとき、投影光学系2が、Fe=Sl/
PuDで定義される実効Fナンバ:Feを有し、視域の
直径をERD、バーチャルスクリーン5の対角長をVS
D、バーチャルスクリーンと視域との距離をVSPとす
るとき、DLC,Fe,ERD,VSD,VSPは、関
係: VSD/VSP=DLC/(ERD×Fe) を満足する。
長:DLCを有するディスプレイ1に、テレビジョン画
像を表示するテレビジョン本体と、ディスプレイ1に表
示されたテレビジョン画像を物体とし、その像をリアル
スクリーンに向けて投影結像する投影光学系2と、該投
影光学系による発散性の結像光束を、観察者Mが画像観
察可能な視域に向けると共に、バーチャルスクリーン5
位置に空中像として結像させるフィールド光学系3
(8)とを有する。投影光学系2の射出瞳径をPuD、
投影光学系2の主点とディスプレイ1の画像表示部との
距離をSlとするとき、投影光学系2が、Fe=Sl/
PuDで定義される実効Fナンバ:Feを有し、視域の
直径をERD、バーチャルスクリーン5の対角長をVS
D、バーチャルスクリーンと視域との距離をVSPとす
るとき、DLC,Fe,ERD,VSD,VSPは、関
係: VSD/VSP=DLC/(ERD×Fe) を満足する。
【0032】図4は、この発明の「テレビ電話装置」
を、携帯テレビ電話装置(以下「携帯TV電話」と略記
する)として実施した形態の1例を示す図である。携帯
TV電話のケーシング10に、画像表示手段(ディスプ
レイを持つ携帯テレビ電話装置本体)と投影光学系等か
らなるプロジェクタ部11を設け、反射型のフィールド
光学系(例えば凹面鏡)12がケーシングの外側に取り
付けられている。この例の場合、フィールド光学系12
を、ポリカーボネイト等の樹脂材料で形成すれば軽量化
を図ることができ、片手で操作可能で携帯性に優れた携
帯TV電話が実現される。「受像のみの携帯TV電話」
とした場合には、撮影用のカメラは必要ないが、画像を
送信する構成の場合は、CCD等の超小型カメラが、反
射型のフィールド光学系12の裏面側等に設置される。
また、図4では、電話部とディスプレイや投影光学系が
一体化されているが、ディスプレイと投影装置およびフ
ィールド光学系をユニットとし、このユニットを一般の
携帯電話を装着して使用するような構成とすることもで
きる。即ち、図4に即して説明した携帯テレビ電話装置
は、有効対角長:DLCを有するディスプレイに、情報
画像を表示するテレビ電話装置本体と、ディスプレイに
表示された画像を物体とし、その像をリアルスクリーン
に向けて投影結像する投影光学系と(これらはケーシン
グ10により一体化されている)、投影光学系による発
散性の結像光束を、観察者Mが画像観察可能な視域に向
けると共に、バーチャルスクリーン位置に空中像として
結像させるフィールド光学系12とを有する。投影光学
系の有効Fナンバ:Fe、視域の直径:ERD、バーチ
ャルスクリーンの対角長:VSD、バーチャルスクリー
ンと視域との距離:VSPとするとき、DLC,Fe,
ERD,VSD,VSPは、勿論、関係: VSD/VSP=DLC/(ERD×Fe) を満足する。
を、携帯テレビ電話装置(以下「携帯TV電話」と略記
する)として実施した形態の1例を示す図である。携帯
TV電話のケーシング10に、画像表示手段(ディスプ
レイを持つ携帯テレビ電話装置本体)と投影光学系等か
らなるプロジェクタ部11を設け、反射型のフィールド
光学系(例えば凹面鏡)12がケーシングの外側に取り
付けられている。この例の場合、フィールド光学系12
を、ポリカーボネイト等の樹脂材料で形成すれば軽量化
を図ることができ、片手で操作可能で携帯性に優れた携
帯TV電話が実現される。「受像のみの携帯TV電話」
とした場合には、撮影用のカメラは必要ないが、画像を
送信する構成の場合は、CCD等の超小型カメラが、反
射型のフィールド光学系12の裏面側等に設置される。
また、図4では、電話部とディスプレイや投影光学系が
一体化されているが、ディスプレイと投影装置およびフ
ィールド光学系をユニットとし、このユニットを一般の
携帯電話を装着して使用するような構成とすることもで
きる。即ち、図4に即して説明した携帯テレビ電話装置
は、有効対角長:DLCを有するディスプレイに、情報
画像を表示するテレビ電話装置本体と、ディスプレイに
表示された画像を物体とし、その像をリアルスクリーン
に向けて投影結像する投影光学系と(これらはケーシン
グ10により一体化されている)、投影光学系による発
散性の結像光束を、観察者Mが画像観察可能な視域に向
けると共に、バーチャルスクリーン位置に空中像として
結像させるフィールド光学系12とを有する。投影光学
系の有効Fナンバ:Fe、視域の直径:ERD、バーチ
ャルスクリーンの対角長:VSD、バーチャルスクリー
ンと視域との距離:VSPとするとき、DLC,Fe,
ERD,VSD,VSPは、勿論、関係: VSD/VSP=DLC/(ERD×Fe) を満足する。
【0033】図5は、この発明の「コンピュータ」を、
小型モバイルコンピュータとして実施した形態の1例を
示す図である。この例は、ディスプレイと投影光学系と
をプロジェクタ部14に内臓され、反射型のフィールド
光学系(例えば凹面鏡)を外付けされた表示装置13
に、小型のモバイルコンピュータ16を着脱可能とした
例である。モバイルコンピュータ16は、表示装置13
からとり外して「それ自体で使用する」こともできる。
バーチャルスクリーン型の小型モバイルコンピュータと
して使用するときは、モバイルコンピュータ16を、コ
ンピュータ本体として表示装置13に取付け、表示画像
をプロジェクタ部14のディスプレイに表示する。この
表示画像はプロジェクタ部14の投影光学系により投影
され、フィールド光学系15によりバーチャルスクリー
ン上に空中像として結像される。前記DLC,Fe,E
RD,VSD,VSPが、関係:VSD/VSP=DL
C/(ERD×Fe)を満足することはいうまでもな
い。表示装置13内に「モデムを内蔵」し、携帯電話1
7を接続して画像情報をモバイルコンピュータ16で受
信し、空中像として表示させることも可能である。さら
にCCD等の超小型カメラを接続すれば、撮影画像の送
信機能や、TV電話としての機能を持たせることが可能
となる。
小型モバイルコンピュータとして実施した形態の1例を
示す図である。この例は、ディスプレイと投影光学系と
をプロジェクタ部14に内臓され、反射型のフィールド
光学系(例えば凹面鏡)を外付けされた表示装置13
に、小型のモバイルコンピュータ16を着脱可能とした
例である。モバイルコンピュータ16は、表示装置13
からとり外して「それ自体で使用する」こともできる。
バーチャルスクリーン型の小型モバイルコンピュータと
して使用するときは、モバイルコンピュータ16を、コ
ンピュータ本体として表示装置13に取付け、表示画像
をプロジェクタ部14のディスプレイに表示する。この
表示画像はプロジェクタ部14の投影光学系により投影
され、フィールド光学系15によりバーチャルスクリー
ン上に空中像として結像される。前記DLC,Fe,E
RD,VSD,VSPが、関係:VSD/VSP=DL
C/(ERD×Fe)を満足することはいうまでもな
い。表示装置13内に「モデムを内蔵」し、携帯電話1
7を接続して画像情報をモバイルコンピュータ16で受
信し、空中像として表示させることも可能である。さら
にCCD等の超小型カメラを接続すれば、撮影画像の送
信機能や、TV電話としての機能を持たせることが可能
となる。
【0034】図6は、この発明の「ビデオプレーヤ」
を、携帯ビデオプレーヤ(ビデオテーププレーヤ、デジ
タルビデオディスク(DVD)プレーヤ)として実施し
た例を示す図である。ビデオプレーヤ18のケーシング
内に、ディスプレイと投影光学系等からなるプロジェク
タ部19を設け、反射型のフィールド光学系(例えば凹
面鏡)20をケーシング外側に取り付けている。プロジ
ェクタ部19に設けられたLCD等のディスプレイに、
ビデオプレーヤ本体によりビデオ画像が表示され、表示
されたビデオ画像を物体とする像が、投影結像光学系に
よりリアルスクリーンに向けて投影結像される。この発
散性の結像光学系は、フィールド光学系20により、観
察者が画像観察可能な視域に向けられ、バーチャルスク
リーン位置に空中像として結像される。前記DLC,F
e,ERD,VSD,VSPは、関係: VSD/VSP=DLC/(ERD×Fe) を満足する。
を、携帯ビデオプレーヤ(ビデオテーププレーヤ、デジ
タルビデオディスク(DVD)プレーヤ)として実施し
た例を示す図である。ビデオプレーヤ18のケーシング
内に、ディスプレイと投影光学系等からなるプロジェク
タ部19を設け、反射型のフィールド光学系(例えば凹
面鏡)20をケーシング外側に取り付けている。プロジ
ェクタ部19に設けられたLCD等のディスプレイに、
ビデオプレーヤ本体によりビデオ画像が表示され、表示
されたビデオ画像を物体とする像が、投影結像光学系に
よりリアルスクリーンに向けて投影結像される。この発
散性の結像光学系は、フィールド光学系20により、観
察者が画像観察可能な視域に向けられ、バーチャルスク
リーン位置に空中像として結像される。前記DLC,F
e,ERD,VSD,VSPは、関係: VSD/VSP=DLC/(ERD×Fe) を満足する。
【0035】図7は、この発明の「コンピュータ」を、
ラップトップやノートブックタイプのパーソナルコンピ
ュータの表示装置として実施した形態の1例を示す図で
あり、コンピュータ21のケーシング内に、ディスプレ
イと投影光学系等からなるプロジェクタ部22を設け、
蓋部を兼ねた反射型のフィールド光学系(例えば凹面
鏡)23をケーシング外側に取り付けた例である。この
例の場合、通常のバックライト付きLCDを用いた直視
型のディスプレイに比べ、軽量化、省電力化が図れる。
図8は、この発明の「コンピュータ」を、デスクトップ
タイプのパーソナルコンピュータとして実施した形態の
1例を示す図であり、デスク24内にディスプレイと投
影光学系等からなるプロジェクタ部25を設置し、反射
型のフィールド光学系(例えば凹面鏡、反射型ホログラ
ム等)26をデスク上に設置した例である。デスク24
に収納されたコンピュータ本体により、表示画像をプロ
ジェクタ部26のディスプレイに表示し、投影像をフィ
ールド光学系26によりバーチャルスクリーン5上に結
像させる。この実施の形態の場合、従来のCRT等の大
型なディスプレイを用いる場合に比してデスク上の占有
スペースが少なくて済む。また、反射型のフィールド光
学系26の反射率を調整することにより、背景を透視す
ることもできる。
ラップトップやノートブックタイプのパーソナルコンピ
ュータの表示装置として実施した形態の1例を示す図で
あり、コンピュータ21のケーシング内に、ディスプレ
イと投影光学系等からなるプロジェクタ部22を設け、
蓋部を兼ねた反射型のフィールド光学系(例えば凹面
鏡)23をケーシング外側に取り付けた例である。この
例の場合、通常のバックライト付きLCDを用いた直視
型のディスプレイに比べ、軽量化、省電力化が図れる。
図8は、この発明の「コンピュータ」を、デスクトップ
タイプのパーソナルコンピュータとして実施した形態の
1例を示す図であり、デスク24内にディスプレイと投
影光学系等からなるプロジェクタ部25を設置し、反射
型のフィールド光学系(例えば凹面鏡、反射型ホログラ
ム等)26をデスク上に設置した例である。デスク24
に収納されたコンピュータ本体により、表示画像をプロ
ジェクタ部26のディスプレイに表示し、投影像をフィ
ールド光学系26によりバーチャルスクリーン5上に結
像させる。この実施の形態の場合、従来のCRT等の大
型なディスプレイを用いる場合に比してデスク上の占有
スペースが少なくて済む。また、反射型のフィールド光
学系26の反射率を調整することにより、背景を透視す
ることもできる。
【0036】図9は、この発明の「バーチャルスクリー
ン型表示装置」を、タクシー等の自動車27の「後部座
席側の表示装置」に実施した形態の1例を示す図であ
る。後部座席内に、画像表示手段と投影光学系等からな
るプロジェクタ部28を設置し、保護ガラスを兼用した
反射型のフィールド光学系(例えば凹面鏡)29を運転
席と後部座席との間に設置した。この場合、保護ガラス
を兼ねた反射型フィールド光学系29の反射率を調整す
ることにより、自動車前方の様子と表示画像とを同時に
見るようにすることができ、このようにすると、後部座
席の乗員である観察者Mに不安感を抱かせることがな
い。
ン型表示装置」を、タクシー等の自動車27の「後部座
席側の表示装置」に実施した形態の1例を示す図であ
る。後部座席内に、画像表示手段と投影光学系等からな
るプロジェクタ部28を設置し、保護ガラスを兼用した
反射型のフィールド光学系(例えば凹面鏡)29を運転
席と後部座席との間に設置した。この場合、保護ガラス
を兼ねた反射型フィールド光学系29の反射率を調整す
ることにより、自動車前方の様子と表示画像とを同時に
見るようにすることができ、このようにすると、後部座
席の乗員である観察者Mに不安感を抱かせることがな
い。
【0037】図10は、この発明のバーチャルスクリー
ン型表示装置を、航空機等の座席用の表示装置として実
施した形態の1例を示す図である。座席30の肘掛等内
に、画像表示手段と投影光学系等からなるプロジェクタ
部31を設置し、反射型のフィールド光学系(例えば凹
面鏡)32を、天井34に設置した。フィールド光学系
32は、駆動装置33によって座席30の背もたれと連
動して移動するように構成され、背もたれを立てた状態
では天井側に移動して邪魔に成らないようになってお
り、背もたれを倒すと表示用位置に移動するようになっ
ている。従来の、CRTやLCD等を用いて画像を表示
する場合だと、夜間飛行時等、機内が暗い状態で使用す
ると画面の光がもれて他人の迷惑になるが、バーチャル
スクリーン型表示装置は視域が狭いため、観察者Mにし
か画像が見えず、他人の迷惑にならない。図11は、デ
スクトップタイプのバーチャルスクリーン型表示装置を
大画面化した実施の形態の例で、近年普及してきている
カプセルオフィス等にバーチャルスクリーン型表示装置
を設置した例を示す図である。バーチャルスクリーン型
表示装置は、プロジェクタ部36の画像表示手段の画面
サイズを大きくし、且つ、反射型で大型のフィールド光
学系37を設置することにより大画面化が可能となる
が、デスク35上の占有スペースは、従来の大画面CR
T等に比べて少なくて済む。窓の無いカプセルオフィス
等では、壁面側にフィールド光学系37を設置して、風
景等の画像を表示させれば、狭いカプセルオフィス内で
も圧迫感を感じることなく仕事できる。また、ノートブ
ックタイプのコンピュータ等をプロジェクタ部に接続
し、その画像をバーチャルスクリーン型表示装置に表示
させることも可能である。
ン型表示装置を、航空機等の座席用の表示装置として実
施した形態の1例を示す図である。座席30の肘掛等内
に、画像表示手段と投影光学系等からなるプロジェクタ
部31を設置し、反射型のフィールド光学系(例えば凹
面鏡)32を、天井34に設置した。フィールド光学系
32は、駆動装置33によって座席30の背もたれと連
動して移動するように構成され、背もたれを立てた状態
では天井側に移動して邪魔に成らないようになってお
り、背もたれを倒すと表示用位置に移動するようになっ
ている。従来の、CRTやLCD等を用いて画像を表示
する場合だと、夜間飛行時等、機内が暗い状態で使用す
ると画面の光がもれて他人の迷惑になるが、バーチャル
スクリーン型表示装置は視域が狭いため、観察者Mにし
か画像が見えず、他人の迷惑にならない。図11は、デ
スクトップタイプのバーチャルスクリーン型表示装置を
大画面化した実施の形態の例で、近年普及してきている
カプセルオフィス等にバーチャルスクリーン型表示装置
を設置した例を示す図である。バーチャルスクリーン型
表示装置は、プロジェクタ部36の画像表示手段の画面
サイズを大きくし、且つ、反射型で大型のフィールド光
学系37を設置することにより大画面化が可能となる
が、デスク35上の占有スペースは、従来の大画面CR
T等に比べて少なくて済む。窓の無いカプセルオフィス
等では、壁面側にフィールド光学系37を設置して、風
景等の画像を表示させれば、狭いカプセルオフィス内で
も圧迫感を感じることなく仕事できる。また、ノートブ
ックタイプのコンピュータ等をプロジェクタ部に接続
し、その画像をバーチャルスクリーン型表示装置に表示
させることも可能である。
【0038】図12は、この発明のバーチャルスクリー
ン型表示装置を、リラクゼーションカプセル内の表示装
置に実施した形態の例を示す図である。カプセル38内
の枕元に、画像表示手段と投影光学系等からなるプロジ
ェクタ部40を設置し、カプセル38の球面状の透明な
窓部39の凹面側を、反射型のフィールド光学系32と
して利用した。バーチャルスクリーン5の表示画像を見
ながら窓外も同時に見ることができるため、カプセルの
狭い空間内でも圧迫感を感じることなくリラックスでき
る。図13は、この発明のバーチャルスクリーン型表示
装置を、病院等のベットに設置した実施の形態の1例を
示す図である。ベッドの枕元等に、画像表示手段と投影
光学系等からなるプロジェクタ部41を設置し、反射型
のフィールド光学系(例えば凹面鏡)42を移動自在に
スタンド43で支持した例である。この例では、フィー
ルド光学系42の位置・傾きを調整設定でき、寝た姿勢
で一番楽に見られる位置にバーチャルスクリーン5を設
定できるので、患者は楽に表示画像を見ることができ
る。また、病院の大部屋等に入院している場合、通常の
CRTやLCDによる画像表示は、画面の光が洩れて他
の患者の迷惑になることがあるが、バーチャルスクリー
ン型表示装置の場合は、視域が狭いため観察者にしか画
像が見えず、他人の迷惑にならない。
ン型表示装置を、リラクゼーションカプセル内の表示装
置に実施した形態の例を示す図である。カプセル38内
の枕元に、画像表示手段と投影光学系等からなるプロジ
ェクタ部40を設置し、カプセル38の球面状の透明な
窓部39の凹面側を、反射型のフィールド光学系32と
して利用した。バーチャルスクリーン5の表示画像を見
ながら窓外も同時に見ることができるため、カプセルの
狭い空間内でも圧迫感を感じることなくリラックスでき
る。図13は、この発明のバーチャルスクリーン型表示
装置を、病院等のベットに設置した実施の形態の1例を
示す図である。ベッドの枕元等に、画像表示手段と投影
光学系等からなるプロジェクタ部41を設置し、反射型
のフィールド光学系(例えば凹面鏡)42を移動自在に
スタンド43で支持した例である。この例では、フィー
ルド光学系42の位置・傾きを調整設定でき、寝た姿勢
で一番楽に見られる位置にバーチャルスクリーン5を設
定できるので、患者は楽に表示画像を見ることができ
る。また、病院の大部屋等に入院している場合、通常の
CRTやLCDによる画像表示は、画面の光が洩れて他
の患者の迷惑になることがあるが、バーチャルスクリー
ン型表示装置の場合は、視域が狭いため観察者にしか画
像が見えず、他人の迷惑にならない。
【0039】図14は、この発明のバーチャルスクリー
ン型表示装置を、社長室や重役室等に設置されるエグゼ
クティブディスプレイとして実施した例を示す図であ
る。画像表示手段と投影光学系等からなるプロジェクタ
部44をデスク46の上あるいはデスク内に設置し、大
型で反射型のフィールド光学系(例えば凹面鏡)45を
デスク上に設置した。プロジェクタ部44は、隣室の秘
書室に設置されたビデオカメラと接続され、来客がある
と、空中のバーチャルスクリーンに秘書の顔が表示され
てその旨を伝え、必要なら来客の姿を映すことができ
る。また、通常はパーソナルコンピュータ等の画面を表
示して、それに向かって仕事をすることもできるし、T
V画像やビデオ画像を表示させることもできる。また、
フィールド光学系45の反射率を低く設定しておけば、
その背景を透視でき、画像表示が不要なときには、フィ
ールド光学系45の背後の窓の外等をそのまま見ること
ができる。勿論、図7〜図14に即して説明した各例に
おいて、前記DLC,Fe,ERD,VSD,VSP
は、関係:VSD/VSP=DLC/(ERD×Fe)
を満足する。
ン型表示装置を、社長室や重役室等に設置されるエグゼ
クティブディスプレイとして実施した例を示す図であ
る。画像表示手段と投影光学系等からなるプロジェクタ
部44をデスク46の上あるいはデスク内に設置し、大
型で反射型のフィールド光学系(例えば凹面鏡)45を
デスク上に設置した。プロジェクタ部44は、隣室の秘
書室に設置されたビデオカメラと接続され、来客がある
と、空中のバーチャルスクリーンに秘書の顔が表示され
てその旨を伝え、必要なら来客の姿を映すことができ
る。また、通常はパーソナルコンピュータ等の画面を表
示して、それに向かって仕事をすることもできるし、T
V画像やビデオ画像を表示させることもできる。また、
フィールド光学系45の反射率を低く設定しておけば、
その背景を透視でき、画像表示が不要なときには、フィ
ールド光学系45の背後の窓の外等をそのまま見ること
ができる。勿論、図7〜図14に即して説明した各例に
おいて、前記DLC,Fe,ERD,VSD,VSP
は、関係:VSD/VSP=DLC/(ERD×Fe)
を満足する。
【0040】
【実施例】以下、具体的な実施例を挙げる。 実施例1 実施例1は、画像表示手段の「表示手段」として、現在
入手可能な最小のLCDである0.55型LCD(DL
C=0.55inch≒14mm)を用いて、そのコンパク
ト性・軽量性を生かし、主として図3に示すような「携
帯TV」や、図4に示すような「携帯TV電話」、図5
に示すような「小型モバイルコンピュータ」等として実
施する場合の例である。LCDによる表示手段の背面側
には、照明光源、拡散板、フィルタ等からなる照明系を
配備する。投影光学系としては、焦点距離:fl=40
mm、Fナンバー:F=1.2の「投影レンズ」を用
い、その主点の手前:Sl =−36mmの位置に、表示
素子としての上記0.55型LCDを置く。フィールド
光学系の焦点距離:fm =166.7mmとするが、こ
こではフィールド光学系として、曲率半径:R≒333
mmの「凹面鏡(凹球面鏡)」を用いる。上記の如く、
投影レンズの主点の手前:Sl =−36mmにLCDを
設置し、他方の主点の後方:250mm(図1における
Sm =−250mm)にフィールド光学系としての凹面
鏡を置き、この凹面鏡からSm' =500mmの位置に
ある視域に観察者の眼を置くと、観察者の眼前のVSP
≒270mmの空中に、対角長:VSD=52.6(m
m)≒2.1(inch)のバーチャルスクリーンが浮か
ぶ。この時、VSD/VSP=0.194,ERD=6
6.7mmであり、LCDが投影レンズに対して張る
(半)角度:OAは11度、実効Fナンバー:Fe=
1.1で、球面収差、コマ収差の補正は難しくなるが十
分設計可能である。また、視域の直径:ERD=66.
7mmであり、通常人の両目の間隔62〜65mmに対
し、充分余裕があるとは言い難いが、実施例1の場合、
携帯用であることを想定しているので、視域を、観察者
が簡単に自分の眼の位置に合わせられるので、観察上、
特に問題はない。
入手可能な最小のLCDである0.55型LCD(DL
C=0.55inch≒14mm)を用いて、そのコンパク
ト性・軽量性を生かし、主として図3に示すような「携
帯TV」や、図4に示すような「携帯TV電話」、図5
に示すような「小型モバイルコンピュータ」等として実
施する場合の例である。LCDによる表示手段の背面側
には、照明光源、拡散板、フィルタ等からなる照明系を
配備する。投影光学系としては、焦点距離:fl=40
mm、Fナンバー:F=1.2の「投影レンズ」を用
い、その主点の手前:Sl =−36mmの位置に、表示
素子としての上記0.55型LCDを置く。フィールド
光学系の焦点距離:fm =166.7mmとするが、こ
こではフィールド光学系として、曲率半径:R≒333
mmの「凹面鏡(凹球面鏡)」を用いる。上記の如く、
投影レンズの主点の手前:Sl =−36mmにLCDを
設置し、他方の主点の後方:250mm(図1における
Sm =−250mm)にフィールド光学系としての凹面
鏡を置き、この凹面鏡からSm' =500mmの位置に
ある視域に観察者の眼を置くと、観察者の眼前のVSP
≒270mmの空中に、対角長:VSD=52.6(m
m)≒2.1(inch)のバーチャルスクリーンが浮か
ぶ。この時、VSD/VSP=0.194,ERD=6
6.7mmであり、LCDが投影レンズに対して張る
(半)角度:OAは11度、実効Fナンバー:Fe=
1.1で、球面収差、コマ収差の補正は難しくなるが十
分設計可能である。また、視域の直径:ERD=66.
7mmであり、通常人の両目の間隔62〜65mmに対
し、充分余裕があるとは言い難いが、実施例1の場合、
携帯用であることを想定しているので、視域を、観察者
が簡単に自分の眼の位置に合わせられるので、観察上、
特に問題はない。
【0041】実施例2 実施例2は実施例1と同様、画像表示手段の表示手段と
して、0.55型LCD(DLC=0.55inch≒14
mm)を用い、そのコンパクト性・軽量性を生かし、主
として、図3に示すような「携帯TV」や、図4に示す
ような「携帯TV電話」、図5に示すような「小型モバ
イルコンピュータ」等として実施する場合である。投影
光学系としては、焦点距離:fl =40mm、Fナンバ
ー:F=1.8の投影レンズを用い、その主点の手前:
Sl =−32mmの位置に表示手段としてのLCDを置
く(表示手段の背面側には、照明光源、拡散板、フィル
タ等からなる照明系を配備する)。フィールド光学系の
焦点距離:fm =190.5mmとし、フィールド光学
系として曲率半径:R=381mmの凹面鏡(凹球面
鏡)を用いる。投影レンズの主点の手前:Sl =−32
mmに上記LCDを設置し、他方の主点の後方250m
m(図1に示すSm =−250mm)に、フィールド光
学系としての焦点距離:fm =190.5mmの上記凹
面鏡を置き、この凹面鏡からSm'=800mmの位置に
ある視域に観察者の眼を置くと、観察者の眼前のVSP
≒444mmの空中に対角長:VSD=60.7(m
m)≒2.4(inch)のバーチャルスクリーンが浮かぶ。
この時、VSD/VSP=0.137,ERD=71.
7mmであり、LCDが投影レンズに対して張る(半)
角度:OAは12.3度、実効Fナンバー:Fe=1.
4である。また、視域の直径:ERD=71.7mmと
なり、実施例1よりも若干広い視域が得られる。
して、0.55型LCD(DLC=0.55inch≒14
mm)を用い、そのコンパクト性・軽量性を生かし、主
として、図3に示すような「携帯TV」や、図4に示す
ような「携帯TV電話」、図5に示すような「小型モバ
イルコンピュータ」等として実施する場合である。投影
光学系としては、焦点距離:fl =40mm、Fナンバ
ー:F=1.8の投影レンズを用い、その主点の手前:
Sl =−32mmの位置に表示手段としてのLCDを置
く(表示手段の背面側には、照明光源、拡散板、フィル
タ等からなる照明系を配備する)。フィールド光学系の
焦点距離:fm =190.5mmとし、フィールド光学
系として曲率半径:R=381mmの凹面鏡(凹球面
鏡)を用いる。投影レンズの主点の手前:Sl =−32
mmに上記LCDを設置し、他方の主点の後方250m
m(図1に示すSm =−250mm)に、フィールド光
学系としての焦点距離:fm =190.5mmの上記凹
面鏡を置き、この凹面鏡からSm'=800mmの位置に
ある視域に観察者の眼を置くと、観察者の眼前のVSP
≒444mmの空中に対角長:VSD=60.7(m
m)≒2.4(inch)のバーチャルスクリーンが浮かぶ。
この時、VSD/VSP=0.137,ERD=71.
7mmであり、LCDが投影レンズに対して張る(半)
角度:OAは12.3度、実効Fナンバー:Fe=1.
4である。また、視域の直径:ERD=71.7mmと
なり、実施例1よりも若干広い視域が得られる。
【0042】実施例3 実施例3は、上記実施例1,2と同様、画像表示手段の
表示手段として、0.55型LCD(DLC=0.55
inch≒14mm)を使い、そのコンパクト性・軽量性を
生かし、携帯TVや携帯TV電話、小型モバイルコンピ
ュータ等として実施する場合の例であるが、光学系配置
は実施例1,2と同様の説明となるので、各部の詳細な
数値を下記の表1,2(実施例の一覧表1,2)に示
し、説明を省略する。
表示手段として、0.55型LCD(DLC=0.55
inch≒14mm)を使い、そのコンパクト性・軽量性を
生かし、携帯TVや携帯TV電話、小型モバイルコンピ
ュータ等として実施する場合の例であるが、光学系配置
は実施例1,2と同様の説明となるので、各部の詳細な
数値を下記の表1,2(実施例の一覧表1,2)に示
し、説明を省略する。
【0043】実施例4 実施例4は、画像表示手段の表示手段として、1.35
型LCD(DLC=1.35inch≒34.3mm)を使
い、その高密度と適度のコンパクト性・軽量性を生か
し、主として図5に示すような「モバイルコンピュータ
やサブノートタイプのパーソナルコンピュータ」、図6
に示すような「携帯用ビデオプレーヤ」、あるいは図9
に示すような「自動車の後部座席(タクシーの客席等)
等に設置する表示装置」として実施する場合の例であ
る。投影光学系2としては、焦点距離:fl =40m
m、Fナンバー:F=1.4の投影レンズを用い、その
主点の手前:Sl =−48mmに表示手段として、前記
1.35型LCDを置く。フィールド光学系3の焦点距
離:fm =176.5mmとし、フィールド光学系とし
て曲率半径:R=353mmの凹面鏡(凹球面鏡)を用
いる。投影レンズの主点の手前:Sl =−48mmにL
CDを設置し、他方の主点の後方:250mm(図1の
Sm =−250mm)にフィールド光学系として上記凹
面鏡を置き、この凹面鏡からSm'=600mmの位置に
ある視域に、観察者の眼を置くと、観察者の眼前のVS
P≒610mmの空中に、対角長:VSD=181.9
(mm)≒7.2(inch)のバーチャルスクリーンが浮
かぶ。
型LCD(DLC=1.35inch≒34.3mm)を使
い、その高密度と適度のコンパクト性・軽量性を生か
し、主として図5に示すような「モバイルコンピュータ
やサブノートタイプのパーソナルコンピュータ」、図6
に示すような「携帯用ビデオプレーヤ」、あるいは図9
に示すような「自動車の後部座席(タクシーの客席等)
等に設置する表示装置」として実施する場合の例であ
る。投影光学系2としては、焦点距離:fl =40m
m、Fナンバー:F=1.4の投影レンズを用い、その
主点の手前:Sl =−48mmに表示手段として、前記
1.35型LCDを置く。フィールド光学系3の焦点距
離:fm =176.5mmとし、フィールド光学系とし
て曲率半径:R=353mmの凹面鏡(凹球面鏡)を用
いる。投影レンズの主点の手前:Sl =−48mmにL
CDを設置し、他方の主点の後方:250mm(図1の
Sm =−250mm)にフィールド光学系として上記凹
面鏡を置き、この凹面鏡からSm'=600mmの位置に
ある視域に、観察者の眼を置くと、観察者の眼前のVS
P≒610mmの空中に、対角長:VSD=181.9
(mm)≒7.2(inch)のバーチャルスクリーンが浮
かぶ。
【0044】この時、VSD/VSP=0.298,E
RD=68.6mmであり、LCDが投影レンズに対し
て張る(半)角度:OAは19.7度で、実効Fナンバ
ー:Fe=1.7である。
RD=68.6mmであり、LCDが投影レンズに対し
て張る(半)角度:OAは19.7度で、実効Fナンバ
ー:Fe=1.7である。
【0045】実施例5〜8 実施例5〜8は、実施例4と同様、画像表示手段の表示
手段として1.35型LCD(DLC=1.35inch≒
34.3mm)を使い、その高密度と適度のコンパクト
性・軽量性を生かし、主としてモバイルコンピュータや
サブノートタイプのパーソナルコンピュータ、携帯用ビ
デオプレーヤ等の表示装置、自動車の後部座席(タクシ
ーの客席等)等に設置する表示装置として使う場合の例
であり、光学系配置等は実施例4と同様の説明となるの
で、各部の詳細な数値を下記の表1,2(実施例の一覧
表1,2)に示し、説明を省略する。 実施例9〜13 実施例9〜13は、画像表示手段の表示手段として、
3.3型LCD(DLC=3.3inch≒83.8mm)
を使い、比較的大きな画面が必要な、図7に示す如きラ
ップトップタイプ(あるいは通常のノートタイプ)のパ
ーソナルコンピュータや、デスクトップタイプのパーソ
ナルコンピュータや、図8のようなデスクトップ型の表
示装置、図13に示すような「病院のベットで寝ながら
見られるパーソナルテレビジョン」、図10のように
「航空機や列車の天井(あるいはシートの後側)に付け
て、他人に迷惑をかけること無く、好きなテレビ番組や
ビデオソフト等を見られる公共パーソナルテレビジョ
ン」等、広い用途に実施される例である。実施例9〜1
3の場合も、光学系配置等の説明は実施例4と同様の説
明となるので、各部の詳細な数値を下記の表1,2(実
施例の一覧表1,2)に示し、説明を省略する。
手段として1.35型LCD(DLC=1.35inch≒
34.3mm)を使い、その高密度と適度のコンパクト
性・軽量性を生かし、主としてモバイルコンピュータや
サブノートタイプのパーソナルコンピュータ、携帯用ビ
デオプレーヤ等の表示装置、自動車の後部座席(タクシ
ーの客席等)等に設置する表示装置として使う場合の例
であり、光学系配置等は実施例4と同様の説明となるの
で、各部の詳細な数値を下記の表1,2(実施例の一覧
表1,2)に示し、説明を省略する。 実施例9〜13 実施例9〜13は、画像表示手段の表示手段として、
3.3型LCD(DLC=3.3inch≒83.8mm)
を使い、比較的大きな画面が必要な、図7に示す如きラ
ップトップタイプ(あるいは通常のノートタイプ)のパ
ーソナルコンピュータや、デスクトップタイプのパーソ
ナルコンピュータや、図8のようなデスクトップ型の表
示装置、図13に示すような「病院のベットで寝ながら
見られるパーソナルテレビジョン」、図10のように
「航空機や列車の天井(あるいはシートの後側)に付け
て、他人に迷惑をかけること無く、好きなテレビ番組や
ビデオソフト等を見られる公共パーソナルテレビジョ
ン」等、広い用途に実施される例である。実施例9〜1
3の場合も、光学系配置等の説明は実施例4と同様の説
明となるので、各部の詳細な数値を下記の表1,2(実
施例の一覧表1,2)に示し、説明を省略する。
【0046】実施例14〜19 実施例14〜19は、画像表示手段の表示手段として、
5型の高精細のCRT(DLC=5.0inch=127m
m)を使い、「明るく高精細な大画面」のバーチャルス
クリーンを得ようとするもので、「3次元CAD用バー
チャルスクリーンディスプレイ」や、図11に示すよう
な「カプセルオフィス用ディスプレイ」、図12に示す
ような「リラクゼーションカプセル用ディスプレイ」、
図14のような「エグゼクティブディスプレイ」等とし
て実施される例である。また「パーソナルテレビジョン
のハイスペックバージョン」としての実施等も考えられ
る。 実施例14〜19の場合も、光学系配置等の説明
は実施例4と同様の説明となるので、各部の詳細な数値
を下記の表1,2(実施例の一覧表1,2)に示し、説
明を省略する。
5型の高精細のCRT(DLC=5.0inch=127m
m)を使い、「明るく高精細な大画面」のバーチャルス
クリーンを得ようとするもので、「3次元CAD用バー
チャルスクリーンディスプレイ」や、図11に示すよう
な「カプセルオフィス用ディスプレイ」、図12に示す
ような「リラクゼーションカプセル用ディスプレイ」、
図14のような「エグゼクティブディスプレイ」等とし
て実施される例である。また「パーソナルテレビジョン
のハイスペックバージョン」としての実施等も考えられ
る。 実施例14〜19の場合も、光学系配置等の説明
は実施例4と同様の説明となるので、各部の詳細な数値
を下記の表1,2(実施例の一覧表1,2)に示し、説
明を省略する。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】実施例1〜19が何れも、関係:VSD/
VSP=DLC/(ERD×Fe)を満足することはい
うまでもなく、このことは、表1,2の数値を上記関係
にあてはめることにより容易に確かめることができる。
また、実施例1〜19において、VSD/VSPの値は
最小が0.106(実施例19)で、最大が0.524
(実施例13)であり、VSD/VSPの値が0.08
〜0.6の範囲内にあり、同範囲内において、有効対角
長:DLCの比較的小さい画像表示手段(小型CRT,
LCD,DMD等)を用い、実用に供しうる適当なバー
チャルスクリーン型表示装置を容易に実現できることが
分かる。
VSP=DLC/(ERD×Fe)を満足することはい
うまでもなく、このことは、表1,2の数値を上記関係
にあてはめることにより容易に確かめることができる。
また、実施例1〜19において、VSD/VSPの値は
最小が0.106(実施例19)で、最大が0.524
(実施例13)であり、VSD/VSPの値が0.08
〜0.6の範囲内にあり、同範囲内において、有効対角
長:DLCの比較的小さい画像表示手段(小型CRT,
LCD,DMD等)を用い、実用に供しうる適当なバー
チャルスクリーン型表示装置を容易に実現できることが
分かる。
【0050】
【発明の効果】以上に説明したように、バーチャルスク
リーン型表示装置は、従来、「その原理が有効に働く光
学的・物理的範囲」が明確でなかったため、所望の装置
を作製するのに設計を試行錯誤で行わねばならなかった
が、この発明においては上記光学的・物理的範囲が明確
になり、設計パラメータ:DLC,Fe,ERD,VS
D,VSPに関係: VSD/VSP=DLC/(ERD×Fe) を満足させることにより、所望のバーチャルスクリーン
型表示装置を、容易且つ確実に設計・製造して実現で
き、さらに具体的には、携帯TV、携帯TV電話、携帯
用ビデオプレーヤ、小型モバイルコンピュータ、ノート
ブックコンピュータ等の携帯性に優れた小型の表示装置
から、デスクトップタイプのパーソナルコンピュータ用
表示装置やパーソナルTV用表示装置等の中型の表示装
置や、カプセルオフィス用ディスプレイ、リラクゼーシ
ョンカプセル用ディスプレイ、エグゼクティブディスプ
レイ等の比較的大型な設置タイプの表示装置まで広く実
施することができる。また、上記関係の満足される範囲
で、空中像の結像位置を調整する機能を付加することも
可能で、このような機能を付加すれば、使用時に使用者
が「最適の結像位置」を設定することにより、空中像観
察による眼の疲れを軽減することが可能である。
リーン型表示装置は、従来、「その原理が有効に働く光
学的・物理的範囲」が明確でなかったため、所望の装置
を作製するのに設計を試行錯誤で行わねばならなかった
が、この発明においては上記光学的・物理的範囲が明確
になり、設計パラメータ:DLC,Fe,ERD,VS
D,VSPに関係: VSD/VSP=DLC/(ERD×Fe) を満足させることにより、所望のバーチャルスクリーン
型表示装置を、容易且つ確実に設計・製造して実現で
き、さらに具体的には、携帯TV、携帯TV電話、携帯
用ビデオプレーヤ、小型モバイルコンピュータ、ノート
ブックコンピュータ等の携帯性に優れた小型の表示装置
から、デスクトップタイプのパーソナルコンピュータ用
表示装置やパーソナルTV用表示装置等の中型の表示装
置や、カプセルオフィス用ディスプレイ、リラクゼーシ
ョンカプセル用ディスプレイ、エグゼクティブディスプ
レイ等の比較的大型な設置タイプの表示装置まで広く実
施することができる。また、上記関係の満足される範囲
で、空中像の結像位置を調整する機能を付加することも
可能で、このような機能を付加すれば、使用時に使用者
が「最適の結像位置」を設定することにより、空中像観
察による眼の疲れを軽減することが可能である。
【図1】この発明のバーチャルスクリーン型表示装置の
構成及び光学系配置の説明図である。
構成及び光学系配置の説明図である。
【図2】バーチャルスクリーン型表示装置の基本概念を
示す図である。
示す図である。
【図3】この発明のテレビジョンの実施の形態を説明す
るための図である。
るための図である。
【図4】この発明のテレビ電話装置の実施の1形態を説
明するための図である。
明するための図である。
【図5】この発明のコンピュータの実施の1形態を説明
するための図である。
するための図である。
【図6】この発明のビデオプレーヤの実施の1形態を説
明するための図である。
明するための図である。
【図7】この発明のコンピュータの実施の別形態を説明
するための図である。
するための図である。
【図8】この発明のデスクトップ型コンピュータの実施
の1形態を説明するための図である。
の1形態を説明するための図である。
【図9】この発明のバーチャルスクリーン型表示装置の
実施の1形態を説明するための図である。
実施の1形態を説明するための図である。
【図10】この発明のバーチャルスクリーン型表示装置
の実施の別形態を説明するための図である。
の実施の別形態を説明するための図である。
【図11】この発明のバーチャルスクリーン型表示装置
の実施の別形態を説明するための図である。
の実施の別形態を説明するための図である。
【図12】この発明に係るバーチャルスクリーン型表示
装置の実施の他の形態を説明するための図である。
装置の実施の他の形態を説明するための図である。
【図13】この発明に係るバーチャルスクリーン型表示
装置の実施のさらに他の形態を説明するための図であ
る。
装置の実施のさらに他の形態を説明するための図であ
る。
【図14】この発明に係るバーチャルスクリーン型表示
装置の実施のさらに他の形態を説明するための図であ
る。
装置の実施のさらに他の形態を説明するための図であ
る。
1:画像表示手段 1A:表示手段(LCD等) 1B:照明系 2:投影光学系 3:フィールド光学系 4:リアルスクリーン(RS) 5:バーチャルスクリーン(VS) 6:視域
Claims (35)
- 【請求項1】有効対角長:DLCを有し、表示すべき画
像を表示する画像表示手段と、 該画像表示手段により表示された画像を物体とし、その
像をリアルスクリーンに向けて投影結像する投影光学系
と、 該投影光学系による発散性の結像光束を、観察者が画像
観察可能な視域に向けると共に、バーチャルスクリーン
位置に空中像として結像させるフィールド光学系とを有
し、 上記投影光学系の射出瞳径をPuD、上記投影光学系の
主点と上記画像表示手段の画像表示部との距離をSlと
するとき、上記投影光学系が、Fe=Sl/PuDで定
義される実効Fナンバ:Feを有し、 上記視域の直径をERD、上記バーチャルスクリーンの
対角長をVSD、上記バーチャルスクリーンと視域との
距離をVSPとするとき、上記DLC,Fe,ERD,
VSD,VSPが、関係: VSD/VSP=DLC/(ERD×Fe) を満足することを特徴とするバーチャルスクリーン型表
示装置。 - 【請求項2】請求項1記載のバーチャルスクリーン型表
示装置において、 観察者が、目を視域に位置させたとき、空中像がバーチ
ャルスクリーン位置に見えるように、フィールド光学系
が構成されていることを特徴とするバーチャルスクリー
ン型表示装置。 - 【請求項3】請求項1または2記載のバーチャルスクリ
ーン型表示装置において、 投影光学系が唯1個のレンズを有することを特徴とする
バーチャルスクリーン型表示装置。 - 【請求項4】請求項1または2または3記載のバーチャ
ルスクリーン型表示装置において、フィールド光学系が
唯1個のレンズを有することを特徴とするバーチャルス
クリーン型表示装置。 - 【請求項5】請求項1または2または3または4記載の
バーチャルスクリーン型表示装置において、 DLC,Fe,ERDが条件: 0.08<DLC/(ERD×Fe)<0.6 を満足することを特徴とするバーチャルスクリーン型表
示装置。 - 【請求項6】請求項1〜5の任意の1に記載のバーチャ
ルスクリーン型表示装置において、 画像表示手段が、少なくとも、カソードレイチューブ、
液晶ディスプレイ素子、デジタルミラーデバイスのうち
の何れかを有することを特徴とするバーチャルスクリー
ン型表示装置。 - 【請求項7】請求項1〜6の任意の1に記載のバーチャ
ルスクリーン型表示装置において、 投影光学系が、画像表示手段により表示された画像の拡
大像を投影結像するものであることを特徴とするバーチ
ャルスクリーン型表示装置。 - 【請求項8】請求項1〜7の任意の1に記載のバーチャ
ルスクリーン型表示装置において、投影光学系が、投影
レンズを有することを特徴とするバーチャルスクリーン
型表示装置。 - 【請求項9】請求項1〜7の任意の1に記載のバーチャ
ルスクリーン型表示装置において、 投影光学系が少なくとも、正レンズ、反射結像素子、フ
レネル光学系、ホログラム、凹面鏡のうちの何れかを有
することを特徴とするバーチャルスクリーン型表示装
置。 - 【請求項10】有効対角長:DLCを有し、表示すべき
画像を表示する画像表示手段を用意する工程と、 該画像表示手段により表示された画像を物体とし、その
像をリアルスクリーンに向けて投影結像する光学系であ
って、その射出瞳径:PuD、その主点と上記画像表示
手段の画像表示部との距離:Slにより、Fe=Sl/
PuDで定義される実効Fナンバ:Feを有する投影光
学系を用意する工程と、 該投影光学系による発散性の結像光束を、観察者が画像
観察可能な視域に向けると共に、バーチャルスクリーン
位置に、空中像として結像させるフィールド光学系を用
意する工程と、 上記視域の直径をERD、上記バーチャルスクリーンの
対角長をVSD、上記バーチャルスクリーンと視域との
距離をVSPとするとき、上記DLC,Fe,ERD,
VSD,VSPが、関係: VSD/VSP=DLC/(ERD×Fe) を満足するように、上記画像表示手段、投影光学系およ
びフィールド光学系を、組み合わせる工程とを有するこ
とを特徴とするバーチャルスクリーン型表示装置の製造
方法。 - 【請求項11】請求項10記載の製造方法において、 用意される投影光学系が、唯1個のレンズを有すること
を特徴とする、バーチャルスクリーン型表示装置の製造
方法。 - 【請求項12】請求項10または11記載の製造方法に
おいて、 用意されるフィールド光学系が、唯1個のレンズを有す
ることを特徴とするバーチャルスクリーン型表示装置の
製造方法。 - 【請求項13】請求項10または11または12記載の
製造方法において、 画像表示手段、投影光学系およびフィールド光学系を組
み合わせる工程が、条件: 0.08<DLC/(ERD×Fe)<0.6 を満足するように実行されることを特徴とするバーチャ
ルスクリーン型表示装置の製造方法。 - 【請求項14】請求項10〜13の任意の1に記載の製
造方法において、 用意される画像表示手段が、少なくとも、カソードレイ
チューブ、液晶ディスプレイ素子、デジタルミラーデバ
イスのうちの何れかを有することを特徴とするバーチャ
ルスクリーン型表示装置の製造方法。 - 【請求項15】請求項10〜14の任意の1に記載の製
造方法において、 用意される投影光学系が、画像表示手段により表示され
た画像の拡大像を投影結像するものであることを特徴と
する、バーチャルスクリーン型表示装置の製造方法。 - 【請求項16】請求項10〜15の任意の1に記載の製
造方法において、 用意される投影光学系が、投影レンズを有することを特
徴とするバーチャルスクリーン型表示装置の製造方法。 - 【請求項17】請求項10〜16の任意の1に記載の製
造方法において、 用意される投影光学系が、少なくとも、正レンズ、反射
結像素子、フレネル光学系、ホログラム、凹面鏡のうち
の何れかを有することを特徴とするバーチャルスクリー
ン型表示装置の製造方法。 - 【請求項18】有効対角長:DLCを有するディスプレ
イに、テレビジョン画像を表示するテレビジョン本体
と、 上記ディスプレイに表示されたテレビジョン画像を物体
とし、その像をリアルスクリーンに向けて投影結像する
投影光学系と、 該投影光学系による発散性の結像光束を、観察者が画像
観察可能な視域に向けると共に、バーチャルスクリーン
位置に空中像として結像させるフィールド光学系とを有
し、 上記投影光学系の射出瞳径をPuD、上記投影光学系の
主点と上記ディスプレイの画像表示部との距離をSlと
するとき、上記投影光学系が、Fe=Sl/PuDで定
義される実効Fナンバ:Feを有し、 上記視域の直径をERD、上記バーチャルスクリーンの
対角長をVSD、上記バーチャルスクリーンと視域との
距離をVSPとするとき、上記DLC,Fe,ERD,
VSD,VSPが、関係: VSD/VSP=DLC/(ERD×Fe) を満足することを特徴とするテレビジョン。 - 【請求項19】有効対角長:DLCを有するディスプレ
イに、情報画像を表示するテレビ電話装置本体と、 上記ディスプレイに表示された画像を物体とし、その像
をリアルスクリーンに向けて投影結像する投影光学系
と、 該投影光学系による発散性の結像光束を、観察者が画像
観察可能な視域に向けると共に、バーチャルスクリーン
位置に空中像として結像させるフィールド光学系とを有
し、 上記投影光学系の射出瞳径をPuD、上記投影光学系の
主点と上記ディスプレイの画像表示部との距離をSlと
するとき、上記投影光学系が、Fe=Sl/PuDで定
義される実効Fナンバ:Feを有し、 上記視域の直径をERD、上記バーチャルスクリーンの
対角長をVSD、上記バーチャルスクリーンと視域との
距離をVSPとするとき、上記DLC,Fe,ERD,
VSD,VSPが、関係: VSD/VSP=DLC/(ERD×Fe) を満足することを特徴とするテレビ電話装置。 - 【請求項20】有効対角長:DLCを有するディスプレ
イに、表示すべき情報画像を表示するコンピュータ本体
と、 上記ディスプレイに表示された画像を物体とし、その像
をリアルスクリーンに向けて投影結像する投影光学系
と、 該投影光学系による発散性の結像光束を、観察者が画像
観察可能な視域に向けると共に、バーチャルスクリーン
位置に空中像として結像させるフィールド光学系とを有
し、 上記投影光学系の射出瞳径をPuD、上記投影光学系の
主点と上記ディスプレイの画像表示部との距離をSlと
するとき、上記投影光学系が、Fe=Sl/PuDで定
義される実効Fナンバ:Feを有し、 上記視域の直径をERD、上記バーチャルスクリーンの
対角長をVSD、上記バーチャルスクリーンと視域との
距離をVSPとするとき、上記DLC,Fe,ERD,
VSD,VSPが、関係: VSD/VSP=DLC/(ERD×Fe) を満足することを特徴とするコンピュータ。 - 【請求項21】請求項20記載のコンピュータにおい
て、 コンピュータ本体がラップトップコンピュータであるこ
とを特徴とするコンピュータ。 - 【請求項22】請求項20記載のコンピュータにおい
て、 コンピュータ本体がノート型コンピュータであることを
特徴とするコンピュータ。 - 【請求項23】請求項20記載のコンピュータにおい
て、 コンピュータ本体が小型モバイルコンピュータであるこ
とを特徴とするコンピュータ。 - 【請求項24】請求項20記載のコンピュータにおい
て、 コンピュータ本体がデスクトップ型パーソナルコンピュ
ータであることを特徴とするコンピュータ。 - 【請求項25】有効対角長:DLCを有するディスプレ
イに、ビデオ画像を表示するビデオプレーヤ本体と、 上記ディスプレイに表示されたテレビジョン画像を物体
とし、その像をリアルスクリーンに向けて投影結像する
投影光学系と、 該投影光学系による発散性の結像光束を、観察者が画像
観察可能な視域に向けると共に、バーチャルスクリーン
位置に空中像として結像させるフィールド光学系とを有
し、 上記投影光学系の射出瞳径をPuD、上記投影光学系の
主点と上記ディスプレイの画像表示部との距離をSlと
するとき、上記投影光学系が、Fe=Sl/PuDで定
義される実効Fナンバ:Feを有し、 上記視域の直径をERD、上記バーチャルスクリーンの
対角長をVSD、上記バーチャルスクリーンと視域との
距離をVSPとするとき、上記DLC,Fe,ERD,
VSD,VSPが、関係: VSD/VSP=DLC/(ERD×Fe) を満足することを特徴とするビデオプレーヤ。 - 【請求項26】請求項25記載のビデオプレーヤにおい
て、 ビデオプレーヤ本体が、ビデオテーププレーヤであるこ
とを特徴とするビデオプレーヤ。 - 【請求項27】請求項25記載のビデオプレーヤにおい
て、 ビデオプレーヤ本体が、ビデオディスクプレーヤである
ことを特徴とするビデオプレーヤ。 - 【請求項28】画像表示手段により表示された画像を物
体として、投影光学系により上記画像の像をリアルスク
リーンに向けて投影結像し、上記投影光学系による発散
性の結像光束を、フィールド光学系により、観察者が画
像観察可能な視域に向けると共に、バーチャルスクリー
ン位置に空中像として結像させ、上記空中像を観察する
ようにしたバーチャルスクリーン型表示装置を設計する
方法であって、 画像表示手段の有効対角長:DLC、投影光学系の実効
Fナンバ:Fe、バーチャルスクリーン上の空中像を観
察者が観察可能な視域の直径:ERD、上記バーチャル
スクリーンの対角長:VSD、上記バーチャルスクリー
ンと視域との距離:VSPを設計パラメータとし、 これら5個の設計パラメータ:DLC,Fe,ERD,
VSD,VSPのうち、1〜3個を設計の前提条件とし
て決定し、所望の設計条件に応じて、残りの2〜4個の
パラメータを、上記5個のパラメータが、関係: VSD/VSP=DLC/(ERD×Fe) を満足するように設定することを特徴とする、バーチャ
ルスクリーン型表示装置の設計方法。 - 【請求項29】請求項28記載の設計方法において、 設計パラメータ:DLC,Fe,ERDが条件: 0.08<DLC/(ERD×Fe)<0.6 を満足するように決定もしくは設定されることを特徴と
するバーチャルスクリーン型表示装置の設計方法。 - 【請求項30】請求項28または29記載の設計方法に
おいて、 5個の設計パラメータ:DLC,Fe,ERD,VS
D,VSPのうち、VSDとVSP、もしくは、VSD
とVSPとERDが設計の前提条件として設定されるこ
とを特徴とするバーチャルスクリーン型表示装置の設計
方法。 - 【請求項31】請求項28または29記載の設計方法に
おいて、 画像表示手段が、少なくとも、カソードレイチューブ、
液晶ディスプレイ素子、デジタルミラーデバイスのうち
の何れかを有することを特徴とするバーチャルスクリー
ン型表示装置の設計方法。 - 【請求項32】請求項31記載の設計方法において、 少なくとも設計パラメータ:DLCが、設計の前提条件
として決定されることを特徴とするバーチャルスクリー
ン型表示装置の設計方法。 - 【請求項33】請求項28〜32の任意の1に記載の設
計方法において、 画像表示手段が、テレビジョン本体またはテレビ電話装
置本体であることを特徴とするバーチャルスクリーン型
表示装置の設計方法。 - 【請求項34】請求項28〜32の任意の1に記載の設
計方法において、 画像表示手段が、ラップトップコンピュータもしくはノ
ート型コンピュータもしくは小型モバイルコンピュータ
またはデスクトップ型パーソナルコンピュータであるこ
とを特徴とするバーチャルスクリーン型表示装置の設計
方法。 - 【請求項35】請求項28〜32の任意の1に記載の設
計方法において、 画像表示手段が、ビデオテーププレーヤまたはビデオデ
ィスクプレーヤであることを特徴とするバーチャルスク
リーン型表示装置の設計方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27156298A JP2000035550A (ja) | 1998-05-15 | 1998-09-25 | バーチャルスクリーン型表示装置およびその製造方法・テレビジョン・テレビ電話装置・コンピュータ・ビデオプレーヤ・バーチャルスクリーン型表示装置の設計方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13353098 | 1998-05-15 | ||
JP10-133530 | 1998-05-15 | ||
JP27156298A JP2000035550A (ja) | 1998-05-15 | 1998-09-25 | バーチャルスクリーン型表示装置およびその製造方法・テレビジョン・テレビ電話装置・コンピュータ・ビデオプレーヤ・バーチャルスクリーン型表示装置の設計方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000035550A true JP2000035550A (ja) | 2000-02-02 |
Family
ID=26467855
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27156298A Pending JP2000035550A (ja) | 1998-05-15 | 1998-09-25 | バーチャルスクリーン型表示装置およびその製造方法・テレビジョン・テレビ電話装置・コンピュータ・ビデオプレーヤ・バーチャルスクリーン型表示装置の設計方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000035550A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004318041A (ja) * | 2003-02-28 | 2004-11-11 | Sony Corp | 空中像表示装置 |
JP2010524038A (ja) * | 2007-04-10 | 2010-07-15 | シーリアル テクノロジーズ ソシエテ アノニム | 光波追跡及びホログラフィック再構成を補正する手段を有するホログラフィック投影システム |
JP2016031401A (ja) * | 2014-07-28 | 2016-03-07 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 表示装置 |
JP2016200660A (ja) * | 2015-04-08 | 2016-12-01 | 国立大学法人東北大学 | 空中像および虚像表示装置 |
CN105791477B (zh) * | 2016-04-12 | 2018-09-04 | 周光磊 | 一种具有折叠软屏手机功能与投影电脑功能的智能一体机 |
-
1998
- 1998-09-25 JP JP27156298A patent/JP2000035550A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004318041A (ja) * | 2003-02-28 | 2004-11-11 | Sony Corp | 空中像表示装置 |
JP2010524038A (ja) * | 2007-04-10 | 2010-07-15 | シーリアル テクノロジーズ ソシエテ アノニム | 光波追跡及びホログラフィック再構成を補正する手段を有するホログラフィック投影システム |
JP2016031401A (ja) * | 2014-07-28 | 2016-03-07 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 表示装置 |
JP2016200660A (ja) * | 2015-04-08 | 2016-12-01 | 国立大学法人東北大学 | 空中像および虚像表示装置 |
CN105791477B (zh) * | 2016-04-12 | 2018-09-04 | 周光磊 | 一种具有折叠软屏手机功能与投影电脑功能的智能一体机 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050727 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20050906 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070417 |