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JP2000031353A - 放熱器 - Google Patents

放熱器

Info

Publication number
JP2000031353A
JP2000031353A JP10200684A JP20068498A JP2000031353A JP 2000031353 A JP2000031353 A JP 2000031353A JP 10200684 A JP10200684 A JP 10200684A JP 20068498 A JP20068498 A JP 20068498A JP 2000031353 A JP2000031353 A JP 2000031353A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
thin
radiator
bottom plate
thin plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10200684A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiro Mukai
史朗 向井
Takateru Kishi
高照 岸
Copeland David
デイビッド・コープランド
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Precision Products Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Precision Products Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Precision Products Co Ltd filed Critical Sumitomo Precision Products Co Ltd
Priority to JP10200684A priority Critical patent/JP2000031353A/ja
Publication of JP2000031353A publication Critical patent/JP2000031353A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大容量のLSIの冷却に適した高性能かつ軽
量で、量産性にも優れた放熱器を提供する。 【解決手段】 底板10の上に、多数枚の薄板20,2
0・・を所定間隔で並列させて固定する。各薄板20
に、その一部を板面から突出させて形成した突出部2
4,24,24,24を設ける。突出部24,24,2
4,24をスペーサとして薄板20,20・・を位置決
めする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子等の冷
却に使用される放熱器に関し、更に詳しくは、フィン部
と底板部を別部材により構成して接合したセパレート型
の放熱器に関し、なかでも特に、独立分離した多数枚の
薄板を所定の間隔で並列させて底板上に固定した薄板並
列タイプのセパレート型放熱器に関する。
【0002】
【従来の技術】LSIの高集積化に伴ってその発熱量は
増加の一途をたどり、熱対策の重要度がますます高まっ
ている。LSIの熱対策の一つとして放熱器があり、こ
れまでは主に押出成形による一体品で対応してきた。し
かし、押出成形品では、成形加工上の制約から現状以上
の性能向上は困難とされている。また、平面面積に比し
て重量が嵩み、これも性能向上の障害となっている。
【0003】即ち、放熱器の性能は、平面面積・材質を
同一とした場合、フィン高さ、フィン厚さ及びフィンピ
ッチにより決定される。高性能化のためには、フィン高
さは大きく、フィン厚さ及びフィンピッチは小さくする
ことが求められる。しかしながら、押出成形品では、高
く薄いフィンを密なピッチで成形することが難しく、フ
ィン高さ20〜60mm×フィン厚さ1〜2mm×フィ
ンピッチ4〜6mmが一応の限界とされている。また、
平面面積を大きくするのも、性能向上には有効である
が、押出成形品では、その面積増大による重量増加も顕
著である。これらのため、現状以上の性能向上は困難と
考えられている。
【0004】このような事情から、次世代のLSIに対
しては、押出成形品に代わる高性能で軽量な次世代の放
熱器が待望されており、具体的には、フィン高さ20〜
60mm×フィン厚さ0.2〜1.0mm×フィンピッ
チ1.5〜3.0mmで、できるだけ軽量かつ安価なも
のが求められている。
【0005】この要望に沿うものとして例えばセパレー
ト型がある。これは、フィン部と底板部を別部材により
構成して接合したもので、その一つが特開平8−320
194号公報に開示されている。特開平8−32019
4号公報に開示された放熱器は、帯状の薄板を凹凸加工
して形成したコルゲートフィンが底板上にろう付けされ
た構造になっている。この放熱器の場合、フィン厚さを
小さくしやすく、軽量化の面でも有利であるが、加工上
の制約のために、大きいフィン高さと小さいフィンピッ
チが両立せず、現状では押出成形品を大幅に凌ぐ性能を
確保するのは困難とされている。
【0006】このような事情を総合的に考慮するなら
ば、セパレート型のなかでも特に、独立分離した多数枚
の薄板を所定の間隔で並列させて底板上に固定する薄板
並列タイプのものが、加工上の制約が比較的少なく、最
も有望と考えられる。そして、この形式の放熱器として
は、底板の上面に薄板取付け用の溝を刻設し、この溝内
に薄板の根元部を嵌合した後、嵌合部をかしめて底板上
に多数枚の薄板を立設するかしめ形式のものが、実開平
2−58342号公報に開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開平
2−58342号公報に開示されたかしめ形式の薄板並
列型放熱器では、溝に嵌合した薄板間に押圧体を挿入
し、この押圧体により嵌合部をかしめるため、製作に手
数がかかる。しかも、薄板間の隙間が狭い場合には、押
圧体の挿入が容易でない上に、押圧体の厚みが薄くな
り、かしめ加工に耐える強度を確保することが困難にな
るため、フィンピッチを十分に小さくできない制約もあ
る。これらのため、量産性が低くて製作コストが嵩み、
性能についても大幅な向上を期待できないのが実情であ
る。
【0008】この問題を解決するために、本出願人は多
数枚の薄板を底板上にろう付けにより固定するろう付け
形式の薄板並列型放熱器を先に開発し、特願平9−17
8852号により特許出願した。この構造によると、薄
板を高密度に並列させることができ、軽量で高性能な放
熱器が得られる。しかし、試作を繰り返す過程で製作コ
ストが十分に下がらないことが判明した。即ち、ろう付
けの際の薄板の位置決め作業が難しく、その位置決めに
高精度な治具が必要となるため、量産性が上がらないの
である。
【0009】本発明の目的は、軽量かつ高性能で、量産
性にも優れた放熱器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の放熱器は、多数枚の薄板を所定の間
隔で並列させて底板上に固定した薄板並列型の放熱器に
おいて、各薄板の下縁部を、その幅方向一部を残して折
り曲げることにより、その一部に下向きの凸部を形成
し、各薄板の凸部を底板の上面に設けられた凹部に差し
込むと共に、折り曲げ部を底板の上面にろう付けしたも
のである。
【0011】本発明の第1の放熱器では、各薄板の下縁
部に形成された凸部を、底板の上面に設けられた凹部に
差し込むことにより、各薄板が底板上に任意の間隔で簡
単に位置決めされて仮付けされる。仮付けされた各薄板
は、凸部の側方に形成された折り曲げ部が底板の上面に
ろう付けされることにより固定される。これにより、フ
ィン高さ20〜60mm×フィン厚さ0.2〜1.0m
m×フィンピッチ1.5〜3.0mmというような高性
能・軽量設計が可能になる。しかも、各薄体の位置決め
が簡単で、その固定もろう付けにより簡単に行われるの
で、量産性も高い。
【0012】底板に設けられる凹部については、底板の
両面間を貫通するスリットとするのが、加工性、量産性
の点から好ましい。
【0013】また、本発明の第2の放熱器は、多数枚の
薄板を所定の間隔で並列させて底板上に固定した薄板並
列型の放熱器において、各薄板の少なくとも縁部を除く
部分にその一部を板面から突出させて形成した1又は複
数の突出部を設け、その突出部をスペーサとして多数枚
の薄板を並列させたものである。
【0014】本発明の第2の放熱器では、各薄板にスペ
ーサが一体的に形成されているので、各薄板を底板上に
並列させるだけで、各薄板が任意の間隔で簡単に位置決
めされる。従って、この放熱器でもフィン高さ20〜6
0mm×フィン厚さ0.2〜1.0mm×フィンピッチ
1.5〜3.0mmというような高性能・軽量設計が可
能になり、しかも、製造工程では底板への凹部形成や薄
板の差し込み作業さえも不要になるので、量産性は更に
上がる。
【0015】薄板に設けられる突出部については、薄板
の一部を膨出させることにより形成可能である。また、
薄板に開口部を形成し、この開口部の周囲の一部又は全
部を板面から突出させることにより形成可能である。
【0016】突出部が開口部を伴う場合、多数枚の薄板
を貫通して各開口部に挿通される連結部材により、多数
枚の薄板を連結してユニット化すれば、底板上に薄板を
配列する作業も不要になる。また、剛性が向上する。
【0017】剛性の向上については、突出部をその突出
側の薄板や連結部材にろう付けして、隣接する薄板同士
を直接又は連結部材を介して相互に結合するのも有効で
ある。
【0018】各薄板の固定構造については、各薄板の下
縁部を折り曲げて底板の上面にろう付け等で接合する構
造が、量産性等の点から好ましい。
【0019】いずれの放熱器においても、各薄板の上縁
部を折り曲げてその上に天板をろう付け等により接合す
ることができる。天板を取り付けることのメリットは、
例えば多数枚の薄板間に空気を強制的に流通させる場
合、底板と天板の間にダクトが形成され、その間を空気
が逸散することなく流通し、冷却効率が向上すること及
び剛性の向上などである。
【0020】ろう付けを行う場合のろう材については以
下の通りである。底板と薄板の接合及び薄板と天板の接
合については、底板や天板の表面にろう材を被覆しても
よいが、薄板の側にろう材を被覆することも可能であ
る。薄板同士の接合については、その薄板のいずれの表
面にろう材を被覆してもよく、連結部材の表面にろう材
を被覆することも可能である。薄板の表面にろう材を被
覆する場合、その薄板における突出部の反突出側表面に
ろう材を被覆しておけば、後で詳しく説明するが、その
ろう材により、底板と薄板の接合、薄板と天板の接合及
び薄板同士の接合が可能になる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明の第1実施形態を示す
放熱器の斜視図である。
【0022】第1実施形態の放熱器は、本発明の第1の
放熱器に属する。この放熱器は底板10と、底板10上
に所定の間隔で厚み方向に並列配置された多数枚の薄板
20,20・・とからなる。底板10及び薄板20,2
0・・は、いずれもAl合金等の熱伝導性に優れた材料
により構成されている。
【0023】底板10は、押出成形品の底板部よりも十
分に薄い例えば1〜3mmの板材からなる。底板10の
両側部には、一対の凹部11,11がフィンピッチに相
当する間隔で設けられている。凹部11,11は、底板
10の両面間を貫通するスリットである。
【0024】各薄板20は、底板10と同じ横幅の長方
形である。薄板20の下縁部には、凹部11,11に挿
入される一対の凸部21,21が設けられている。凸部
21,21は、薄板10の下縁部の両側部分を除く部分
を直角に折り曲げることにより形成されている。凸部2
1,21の形成に伴って、その間には、薄板10に直角
な折り曲げ部22が形成されている。
【0025】そして、各薄板20の凸部21,21を底
板10の凹部11,11に差し込み、折り曲げ部22の
下面を底板10の上面にろう付けすることにより、各薄
板120は底板10上に所定間隔で固定されている。
【0026】なお、薄板20の凸部21,21より上の
部分の高さはフィン高さに相当し、凸部21,21の各
高さは底板10の厚みに相当する。また、薄板20の厚
みはフィン厚さに相当する。
【0027】第1実施形態の放熱器では、底板10が比
較的薄い上に、フィン高さ及びフィン厚さに対して加工
上の制約がない。フィンピッチについても、折り曲げ部
22による一応の制限はあるが、折り曲げ部22の高さ
は僅かでよいので、十分に小さくできる。従って、フィ
ン高さ20〜60mm×フィン厚さ0.2〜1.0mm
×フィンピッチ1.5〜3.0mmというような高性能
・軽量設計が可能になる。また、高さが僅かとは言え、
折り曲げ部22が底板10の上面に面接触し、ろう付け
により一体化されるので、底板10と薄板20の間の熱
伝導性も良好である。
【0028】量産性については、底板10に凹部11,
11を打ち抜きにより能率よく形成することができる。
その凹部11,11に凸部21,21を差し込むことに
より、治具なしで底板10上に薄板20が仮付けされ
る。底板10に薄板20,20・・を仮付けした後、加
熱を行えば、各薄板20が底板10にろう付けにより接
合固定される。従って、量産性も良好である。なお、ろ
う付けのために、底板10の上面には予めろう材がコー
ティングされている。
【0029】なお、第1実施形態の放熱器では、後述す
る端板12,12や天板40が設けられていないが、こ
れらの一方又は両方を設けることも可能である。
【0030】図2本発明の第2実施形態を示す放熱器の
斜視図、図3は同放熱器の横断平面図である。
【0031】第2実施形態の放熱器は、本発明の第2の
放熱器に属する。この放熱器は底板10と、底板10上
に所定の間隔で厚み方向に並列配置された多数枚の薄板
20,20・・とからなる。底板10及び薄板20,2
0・・は、いずれもAl合金等の熱伝導性に優れた材料
により構成されている。
【0032】底板10は、押出成形品の底板部よりも十
分に薄い例えば1〜3mmの板材からなる。底板10の
両端部には、底板10の一部を上方へ直角に折り曲げて
形成した一対の端板12,12が設けられている。
【0033】各薄板20は、底板10と同じ横幅の長方
形である。薄板20には、左右一対の開口部23,23
が上下2段に設けられている。各開口部23は円形の透
孔であり、その周囲はバーリング加工等により板面から
円筒状に突出し、隣接する薄板20との間のスペーサ部
24を形成している。隣接する薄板20,20間でスペ
ーサ部24が重ならないように、上段の開口部23,2
3と下段の開口部23,23は側方へ交互に変位してい
る。
【0034】各薄板20の下縁部は、スペーサ部24の
突出方向と同じ方向へ直角に折り曲げられており、その
折り曲げ部25の下面を底板10の上面にろう付けする
ことにより、各薄板20は底板10上に所定間隔で固定
されている。折り曲げ部25の高さは、スペーサ部24
の高さと同一かこれより小さく設定されている。
【0035】第2実施形態の放熱器では、底板10が薄
い上に、フィン高さ及びフィン厚さに対して加工上の制
約がない。フィンピッチについても、スペーサ部24の
突出高さにより任意に選択される。従って、フィン高さ
20〜60mm×フィン厚さ0.2〜1.0mm×フィ
ンピッチ1.5〜3.0mmというような高性能・軽量
設計が可能になる。また、折り曲げ部25が底板10の
上面に面接触し、ろう付けにより接合されるので、底板
10と薄板20の間の熱伝導性にも優れる。
【0036】量産性については、各薄板20にスペーサ
部24,24,24,24を一体形成したため、底板1
0の端板12,12間に薄板20,20・・を挿入する
ことにより、治具はもとより差し込み作業もなしで、薄
板20,20・・が所定間隔に並列し、底板10上に仮
固定される。仮固定の後、加熱を行えば、各薄板20が
底板10にろう付けにより接合固定される。従って、量
産性も非常に良好である。なお、ろう付けのために、底
板10の上面には予めろう材がコーティングされてい
る。
【0037】端板12,12の構造は、底板10の一部
を折り曲げて形成した一体構造になっており、これは量
産性に優れるが、ろう付け等により接合される別体構造
であってもよい。
【0038】なお、第2実施形態の放熱器では、後述す
る天板40が設けられていないが、これを設けることも
可能である。ろう材は底板10の上面に被覆したが、薄
板20,20・・の各片面、特にスペーサ部24の突出
方向とは反対側の面に被覆するのも効果的である。そう
すれば、このろう材により、スペーサ部24の先端が、
対向する薄板10の表面に接合されて、隣接する薄板2
0,20同士が連結固定され、剛性が向上する。また、
折り曲げ部25がスペーサ部24と同じ方向に突出して
いるので、このろう材により底板10と各薄板20も接
合される。更には後述する天板40と各薄板20も接合
される。
【0039】図4は本発明の第3実施形態を示す放熱器
の斜視図である。
【0040】第3実施形態の放熱器も、本発明の第2の
放熱器に属する。この放熱器は、第2実施形態の放熱器
と比べて、スペーサ部24が相違する。即ち、ここにお
けるスペーサ部24は、薄板20の高さ方向一部を全幅
にわたって膨出させることにより形成されている。隣接
する薄板20,20間でスペーサ部24が重ならないよ
うに、その形成位置及び形成個数は周期的に変化してい
る。
【0041】この放熱器も、第2実施形態の放熱器と同
様に、軽量かつ高性能であり、量産性も優れる。
【0042】スペーサ部24の断面形状は、ここでは矩
形であるが、三角形、半円形等でもよく、特に限定され
ない。形成位置や形成個数についても、この実施形態に
限らず、例えば同じ数のスペーサ部24を位置を変えて
形成するようなことも可能である。また、薄板20の一
部を半球状に膨出させたような幅方向に不連続な形状の
スペーサ部24であってもよい。
【0043】なお、第3実施形態の放熱器では、後述す
る天板40が設けられていないが、これを設けることも
可能である。ろう材は底板10の上面に被覆する他、薄
板20,20・・の各片面、特にスペーサ部24の突出
方向とは反対側の面に被覆するのも、ろう材の有効利用
の点から効果的である。そうすれば、このろう材によ
り、各薄板20のスペーサ部24が、対向する薄板20
の表面に接合されると共に、各薄板20の折り曲げ部2
5が底板10の上面に接合される。
【0044】図5は本発明の第4実施形態を示す放熱器
の斜視図、図6は同放熱器の横断平面図である。
【0045】第4実施形態の放熱器も、本発明の第2の
放熱器に属する。この放熱器は、第2実施形態の放熱器
と比べて、薄板20,20・・が4本の連結部材30,
30,30,30によって一体化されている点が主に相
違する。また、連結部材30,30,30,30を使用
することに関係して、各薄板20の4つの開口部23,
23,23,23は、各薄板20とも同じ位置に設けら
れ、端板12,12は省略されている。
【0046】各連結部材30は、ここでは底板10とほ
ぼ同じ長さの丸パイプからなり、薄板20,20・・の
対応する開口部23,23・・に挿通された後、拡管加
工を受けることにより薄板20,20・・に固定されて
いる。拡管加工は丸パイプ内に拡管ヘッドを押し込むこ
とにより簡単に行われる。外面にろう材をコーティング
した丸パイプを使用すれば、拡管加工なしで、各連結部
材30を薄板20,20・・に固定することができる。
各薄板20のスペーサ部24,24,24,24は、隣
接する薄板20,20の間隔を規定するだけでなく、連
結部材30の外面に面接触して固定強度の向上に寄与す
る。
【0047】第4実施形態の放熱器では、多数枚の薄板
20,20・・が4本の連結部材30,30,30,3
0によって連結されユニット化されているので、多数枚
の薄板20,20・・を端板間に挿入する作業も不要に
なる。従って、量産性が更に向上し、剛性も向上する。
【0048】なお、第4実施形態の放熱器では、端板1
2,12及び後述する天板40が設けられていないが、
これらを選択的に設けることも可能である。ろう材は底
板10の上面に被覆する他、薄板20,20・・の各片
面、特にスペーサ部24の突出方向とは反対側の面に被
覆するのも、ろう材の有効利用の点から効果的である。
そうすれば、このろう材により、各薄板20のスペーサ
部24が連結部材30及び対向する薄板20の表面に接
合されると共に、各薄板20の折り曲げ部25が底板1
0の上面に接合される。
【0049】図7は本発明の第5実施形態を示す放熱器
の斜視図、図8は同放熱器の縦断側面図である。
【0050】第5実施形態の放熱器も、本発明の第2の
放熱器に属する。この放熱器は、第4実施形態の放熱器
と比べて、連結部材30が相違している。
【0051】連結部材30は、両面にろう材をコーティ
ングした帯状の平板である。この連結部材30を通すた
めに、薄板20,20・・の各開口部23はスリットと
されている。このような連結部材30を用いることによ
っても、薄板20,20・・はユニット化され、底板1
0への接合が容易となる。
【0052】また、この放熱器では、薄板20,20・
・の各上縁部が、下縁部の折り曲げ部25と同方向に折
り曲げられ、各折り曲げ部26の上に、天板40が薄板
20,20・・に跨がってろう付けされている。この天
板40は、前述した通り、底板10と天板40の間に空
気を強制的に流通させる場合の放熱効率の向上や剛性の
向上に有効である。また、平板状の連結部材30は、底
板10及び天板40に平行であるので、底板10と天板
40の間を流通する空気の抵抗とならない。
【0053】なお、第5実施形態の放熱器では、端板1
2,12が設けられていないが、これを設けることも可
能である。ろう材は底板10の上面及び天板40の下面
に被覆する他、薄板20,20・・の各片面、特にスペ
ーサ部24の突出方向とは反対側の面に被覆するのも、
ろう材の有効利用の点から効果的である。そうすれば、
このろう材により、各薄板20のスペーサ部24が連結
部材30及び対向する薄板20の表面に接合されると共
に、各薄板20の折り曲げ部25,26が底板10の上
面及び天板40の下面に各接合される。
【0054】図9は本発明の第6実施形態を示す放熱器
の縦断側面図である。
【0055】第6実施形態の放熱器も、本発明の第2の
放熱器に属する。この放熱器は、第5実施形態の放熱器
と比べて、スペーサ部24が相違する。
【0056】即ち、スペーサ部24は、第5実施形態で
はスリット状の開口部23の上縁側と下縁側に対称的に
形成されているが、第6実施形態では下縁部のみに形成
されており、より具体的には、下縁を除く3辺を打ち抜
き、その内側部分を直角に折り曲げることにより形成さ
れている。
【0057】このような折り曲げ部からなるスペーサ部
24は、板面に直角の場合、連結部材30の表面に接合
され、薄板20,20・・の連結強度を高めるが、その
折り曲げ角度を90°以上にすることもでき、この場合
は折り曲げ角度の調整により、スペーサ部24の板面か
らの突出高さが簡単に調整され、薄板20,20・・の
ピッチ調整が簡単になる。
【0058】なお、第5実施形態の放熱器では、端板1
2,12が設けられていないが、これを設けることも可
能である。ろう材は底板10の上面及び天板40の下面
に被覆する他、薄板20,20・・の各片面、特にスペ
ーサ部24の突出方向とは反対側の面に被覆するのも、
ろう材の有効利用の点から効果的である。そうすれば、
このろう材により、薄板20のスペーサ部24が、対向
する薄板20の表面に接合されると共に、各薄板20の
折り曲げ部25,26が底板10の上面及び天板40の
下面に各接合される。
【0059】薄板20の開口部23については、その個
数及び形状を適宜変更することができ、スリットの場合
は1個以上あればよいが、丸孔や角孔の場合は2個以上
が好ましい。
【0060】
【発明の効果】以上に説明した通り、本発明の放熱器
は、押出成形品と比べて、フィン厚さ及びフィンピッチ
を小さくでき、底板も薄くできるので、性能の大幅アッ
プと軽量化が可能である。しかも、これまでの薄板並列
型に比べて、量産性に優れるので、製作コストを安価に
抑えることも可能である。従って、押出成形品に代わる
次世代の高性能放熱器として非常に有望な放熱器と言え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す放熱器の斜視図で
ある。
【図2】本発明の第2実施形態を示す放熱器の斜視図で
ある。
【図3】本発明の第2実施形態を示す放熱器の横断平面
図である。
【図4】本発明の第3実施形態を示す放熱器の斜視図で
ある。
【図5】本発明の第4実施形態を示す放熱器の斜視図で
ある。
【図6】本発明の第4実施形態を示す放熱器の横断平面
図である。
【図7】本発明の第5実施形態を示す放熱器の斜視図で
ある。
【図8】本発明の第5実施形態を示す同放熱器の縦断側
面図である。
【図9】本発明の第6実施形態を示す放熱器の縦断側面
図である。
【符号の説明】
10 底板 11 凹部 12 端板 20 薄板 21 凸部 22,25,26 折り曲げ部 23 開口部 24 スペーサ部 30 連結部材 40 天板
フロントページの続き (72)発明者 デイビッド・コープランド 兵庫県尼崎市扶桑町1番10号 住友精密工 業株式会社内 Fターム(参考) 5F036 AA01 BB05 BC06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数枚の薄板を所定の間隔で並列させて
    底板上に固定した薄板並列型の放熱器において、各薄板
    の下縁部を、その幅方向一部を残して折り曲げることに
    より、その一部に下向きの凸部を形成し、各薄板の凸部
    を底板の上面に設けられた凹部に差し込むと共に、折り
    曲げ部を底板の上面にろう付けしたことを特徴とする放
    熱器。
  2. 【請求項2】 凹部は、底板の両面間を貫通するスリッ
    トにより形成されていることを特徴とする請求項1に記
    載の放熱器。
  3. 【請求項3】 多数枚の薄板を所定の間隔で並列させて
    底板上に固定した薄板並列型の放熱器において、各薄板
    の少なくとも縁部を除く部分にその一部を板面から突出
    させて形成した1又は複数の突出部を設け、その突出部
    をスペーサとして多数枚の薄板を並列させたことを特徴
    とする放熱器。
  4. 【請求項4】 突出部は、薄板に設けられた開口部の周
    囲の一部又は全部を板面から突出させることにより形成
    されていることを特徴とする請求項3に記載の放熱器。
  5. 【請求項5】 多数枚の薄板を貫通して各開口部に挿通
    される連結部材により、多数枚の薄板を連結してユニッ
    ト化したことを特徴とする請求項4に記載の放熱器。
  6. 【請求項6】 各薄板の下縁部を折り曲げて底板の上面
    に接合したことを特徴とする請求項3、4又は5に記載
    の放熱器。
  7. 【請求項7】 各薄板の上縁部を折り曲げて、その折り
    曲げ部の上に天板を接合したことを特徴とする請求項
    3、4、5又は6に記載の放熱器。
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