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JP2000030702A - ニッケル水素二次電池 - Google Patents

ニッケル水素二次電池

Info

Publication number
JP2000030702A
JP2000030702A JP10197046A JP19704698A JP2000030702A JP 2000030702 A JP2000030702 A JP 2000030702A JP 10197046 A JP10197046 A JP 10197046A JP 19704698 A JP19704698 A JP 19704698A JP 2000030702 A JP2000030702 A JP 2000030702A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydrogen storage
storage alloy
nickel
secondary battery
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10197046A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideji Suzuki
秀治 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FDK Twicell Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Battery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Battery Co Ltd filed Critical Toshiba Battery Co Ltd
Priority to JP10197046A priority Critical patent/JP2000030702A/ja
Publication of JP2000030702A publication Critical patent/JP2000030702A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温放電特性が改善されたニッケル水素二次
電池を提供する。 【解決手段】 Y,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,H
o,Er,Tm,Yb及びLuから選ばれる1種以上の
希土類元素を含有する層が表面の少なくとも一部に形成
された水素吸蔵合金粉末を含む負極を具備することを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水素吸蔵合金を含
む負極を改良したニッケル水素二次電池に関する。
【0002】
【従来の技術】密閉型ニッケル水素二次電池は、例えば
水酸化ニッケルを活物質として含むペースト式正極と水
素吸蔵合金を含むペースト式負極の間にセパレータを介
在させた電極群をアルカリ電解液と共に容器内に収納
し、密閉した構造を有する。このような密閉型ニッケル
水素二次電池は、携帯用電話機や携帯型撮像機などの各
種の電子機器の作動電源として広く実用化されている。
それに伴い、低温での放電特性を改善することが要望さ
れている。
【0003】ところで、特開平2−256161号公報
には、水素吸蔵合金粉末の表面の少なくとも一部にL
a,CeまたはNdの酸化物もしくは水酸化物を配する
ことが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このL
a,CeまたはNdの酸化物もしくは水酸化物が配され
た水素吸蔵合金によって、低温放電特性を改善すること
は困難である。
【0005】本発明は、低温放電特性が改善されたニッ
ケル水素二次電池を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるニッケル
水素二次電池は、Y,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,
Ho,Er,Tm,Yb及びLuから選ばれる1種以上
の希土類元素を含有する層が表面の少なくとも一部に形
成された水素吸蔵合金粉末を含む負極を具備することを
特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わるニッケル水
素二次電池(円筒形ニッケル水素二次電池)を図1を参
照して説明する。
【0008】有底円筒状の容器1内には、正極2とセパ
レータ3と負極4とを積層してスパイラル状に捲回する
ことにより作製された電極群5が収納されている。前記
負極4は、前記電極群5の最外周に配置されて前記容器
1と電気的に接触している。アルカリ電解液は、前記容
器1内に収容されている。中央に孔6を有する円形の第
1の封口板7は、前記容器1の上部開口部に配置されて
いる。リング状の絶縁性ガスケット8は、前記封口板7
の周縁と前記容器1の上部開口部内面の間に配置され、
前記上部開口部を内側に縮径するカシメ加工により前記
容器1に前記封口板7を前記ガスケット8を介して気密
に固定している。正極リード9は、一端が前記正極2に
接続、他端が前記封口板7の下面に接続されている。帽
子形状をなす正極端子10は、前記封口板7上に前記孔
6を覆うように取り付けられている。ゴム製の安全弁1
1は、前記封口板7と前記正極端子10で囲まれた空間
内に前記孔6を塞ぐように配置されている。中央に穴を
有する絶縁材料からなる円形の押え板12は、前記正極
端子10上に前記正極端子10の突起部がその押え板1
2の前記穴から突出されるように配置されている。外装
チューブ13は、前記押え板12の周縁、前記容器1の
側面及び前記容器1の底部周縁を被覆している。
【0009】次に、前記負極4、正極2、セパレータ3
および電解液について説明する。
【0010】1)負極4 前記負極は、表面の少なくとも一部に希土類元素を含有
する層が形成された水素吸蔵合金粉末を含む。また、前
記希土類元素は、Y,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,
Ho,Er,Tm,Yb及びLuから選ばれる1種以上
で構成される。
【0011】前記水素吸蔵合金としては、希土類―ニッ
ケル系水素吸蔵合金が好ましい。前記希土類成分には、
La、Pr、Ce及びNdから選ばれる少なくとも1種
以上の元素を用いることが好ましい。また、希土類―ニ
ッケル系水素吸蔵合金においては、Niの一部をCo、
Mn、Al、Fe、Ti、Zr、Zn、Cr及びBから
選ばれる少なくとも1種の元素で置換しても良い。特
に、置換元素としてMnを含むことが好ましい。
【0012】Niの一部が少なくともMnで置換された
希土類―ニッケル系水素吸蔵合金において、Mnの含有
量は、0.6重量%以上で、かつ2.6重量%以下にす
ることが好ましい。これは次のような理由によるもので
ある。前記含有量が2.6重量%を越えると、前記水素
吸蔵合金からアルカリ電解液に溶出するMn量が多くな
るため、前記水素吸蔵合金の活性が低下し、低温での放
電容量が低くなる恐れがある。一方、前記含有量を0.
6重量%未満にすると、Mn溶出量を低減できるもの
の、Mn成分の不足に起因して前記水素吸蔵合金の反応
性が低下し、低温でなくとも放電容量が低下する恐れが
ある。また、前記水素吸蔵合金にCoが含まれている場
合、Coの溶出量が増加する恐れがある。Co溶出量が
多くなると、低温放電特性が低下するばかりか、Coが
セパレータに析出して正極と負極の間に導電パスを形成
し、内部短絡を生じる場合がある。Mn含有量のより好
ましい範囲は、1.1重量%〜1.5重量%である。
【0013】Mn含有量が0.6〜2.6重量%である
希土類―ニッケル系水素吸蔵合金にCoを含有させるこ
とによって、前記合金の充放電サイクルに伴う微粉化の
進行を抑制することができる。前記合金のCo含有量
は、5重量%〜15重量%の範囲にすることが好まし
い。これは次のような理由によるものである。前記含有
量を5重量%未満にすると、微粉化の進行を抑制する効
果を十分に得ることが困難になる恐れがある。一方、前
記含有量が15重量%を越えると、合金の容量が低下す
る恐れがある。また、コバルトは高価であるため、製造
コストが高くなる。Co含有量のより好ましい範囲は、
10重量%〜12重量%である。
【0014】前記希土類−ニッケル系水素吸蔵合金とし
ては、特に一般式LmNiw CoxAly Mnz (ただ
し、Lmは希土類元素、原子比w、x,y,zはそれぞ
れ3.30≦w≦4.50、0.50≦x≦1.10、
0.20≦y≦0.50、0.05≦z≦0.20で、
かつその合計値が4.90≦w+x+y+z≦5.50
を示す)で表されるものを用いることが好ましい。前記
原子比w、x,y,zのより好ましい値は、それぞれ
3.80≦w≦4.20、0.70≦x≦0.90、
0.30≦y≦0.40、0.08≦z≦0.13で、
かつその合計値が5.00≦w+x+y+z≦5.20
である。
【0015】前記水素吸蔵合金粉末表面の少なくとも一
部に形成された希土類元素を含む層は、例えば、希土類
元素単体及び希土類元素化合物から選ばれる少なくとも
1種から形成することができる。前記希土類元素化合物
としては、例えば希土類酸化物を挙げることができる。
【0016】前記希土類元素としては、前述した種類の
中から選ばれる1種以上を用いることができ、中でも低
温での放電容量をより向上させる観点からY,Er及び
Ybから選ばれる1種以上が好ましい。特に、前記希土
類元素としては、Erか、あるいはYb、もしくは両者
を用いるのが更に好ましい。
【0017】前記希土類元素を含む層の形成量は、層未
形成の水素吸蔵合金粉末100重量%に対して希土類元
素換算で0.1〜1.0重量%にすることが好ましい。
これは次のような理由によるものである。前記形成量を
0.1重量%未満にすると、低温放電特性が低下する恐
れがある。一方、前記形成量が1.0重量%を越える
と、二次電池の寿命特性が低下する恐れがある。前記形
成量のより好ましい範囲は、0.2〜0.7重量%であ
る。
【0018】前記負極4は、例えば前記水素吸蔵合金粉
末に導電材を添加し、結着剤および水と共に混練してペ
ーストを調製し、このペーストを導電性基板に充填し、
乾燥した後、成形することにより製造される。
【0019】前記結着剤としては、例えばカルボキシメ
チルセルロース、メチルセルロース、ポリアクリル酸ナ
トリウム、ポリテトラフルオロエチレンのようなフッ素
樹脂、ポリビニルアルコール等を挙げることができる。
【0020】前記導電材としては、例えばカーボンブラ
ック等を用いることができる。
【0021】前記導電性基板としては、パンチドメタ
ル、エキスパンデッドメタル、ニッケルネットなどの二
次元基板や、フェルト状金属多孔体や、スポンジ状金属
基板などの三次元基板を挙げることができる。
【0022】2)正極2 この正極2は、活物質である水酸化ニッケル粒子、導電
材料および結着剤を含む正極材料を導電性基板に担持し
た構造を有する。
【0023】前記水酸化ニッケル粒子としては、例えば
単一の水酸化ニッケル粒子、または亜鉛、コバルト、ビ
スマス、銅のような金属が共晶された水酸化ニッケル粒
子を用いることができる。特に、後者の水酸化ニッケル
粒子を含む正極は、高温状態における充電効率をより一
層向上することが可能になる。
【0024】前記水酸化ニッケル粒子は、X線粉末回折
法による(101)面のピーク半価幅が0.8゜/2θ
(Cu−Kα)以上であることが好ましい。より好まし
い水酸化ニッケル粒子のピーク半価幅は0.9〜1.0
゜/2θ(Cu−Kα)である。
【0025】前記導電材料としては、例えば金属コバル
ト、コバルト酸化物、コバルト水酸化物等を挙げること
ができる。
【0026】前記結着剤としては、例えばカルボキシメ
チルセルロース、メチルセルロース、ポリアクリル酸ナ
トリウム、ポリテトラフルオロエチレン等を挙げること
ができる。
【0027】前記導電性基板としては、例えばニッケ
ル、ステンレスまたはニッケルメッキが施された金属か
ら形成された網状、スポンジ状、繊維状、もしくはフェ
ルト状の金属多孔体等を挙げることができる。
【0028】この正極2は、例えば活物質である水酸化
ニッケル粒子に導電材料を添加し、結着剤および水と共
に混練してペーストを調製し、このペーストを導電性基
板に充填し、乾燥した後、成形することにより作製され
る。
【0029】3)セパレータ3 このセパレータ3としては、例えばポリアミド繊維製不
織布、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフ
ィン繊維製不織布、またはこれらの不織布に親水性官能
基を付与したものを挙げることができる。
【0030】4)アルカリ電解液 このアルカリ電解液としては、例えば水酸化ナトリウム
(NaOH)と水酸化リチウム(LiOH)の混合液、
水酸化カリウム(KOH)とLiOHの混合液、KOH
とLiOHとNaOHの混合液等を用いることができ
る。
【0031】以上説明した本発明に係るニッケル水素二
次電池は、Y,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,
Er,Tm,Yb及びLuから選ばれる1種以上の希土
類元素を含有する層が表面の少なくとも一部に形成され
た水素吸蔵合金粉末を含む負極を具備する。このような
二次電池は、低温放電特性及び充放電サイクル寿命を改
善することができる。
【0032】すなわち、負極の水素吸蔵合金として例え
ば希土類―ニッケル系水素吸蔵合金を用いるニッケル水
素二次電池においては、組立後、前記水素吸蔵合金を構
成する元素がアルカリ電解液に溶出し、前記水素吸蔵合
金の表面にニッケル層が形成され、前記水素吸蔵合金の
反応性が向上される。このニッケル層は、希土類―ニッ
ケル系水素吸蔵合金の反応性を高めるものの、酸化され
やすい。ニッケル層が酸化されると、前記水素吸蔵合金
の活性が低下するため、低温での放電容量が低くなる。
本願発明のように希土類―ニッケル系水素吸蔵合金の表
面の少なくとも一部にY,Sm,Eu,Gd,Tb,D
y,Ho,Er,Tm,Yb及びLuから選ばれる1種
以上の希土類元素を含む層を形成することによって、合
金表面におけるニッケル酸化物層の存在割合を少なくす
ることができるため、前記合金の活性が低下するのを抑
えることができる。その結果、ニッケル水素二次電池の
低温での放電容量の低下を抑制することができる。ま
た、前記二次電池は、充放電サイクル寿命を向上するこ
とができる。
【0033】本願発明に係るニッケル水素二次電池にお
いて、水素吸蔵合金の組成をMn含有量が0.6〜2.
6重量%である希土類―ニッケル系にすることによっ
て、低温放電特性及びサイクル寿命をより向上すること
ができる。
【0034】すなわち、Mnは希土類―ニッケル系水素
吸蔵合金を含む負極を備えたニッケル水素二次電池の性
能を改善する上で重要な元素であるものの、前記水素吸
蔵合金中に多量に含まれているとアルカリ電解液への溶
出が起こりやすくなり、前記水素吸蔵合金の反応性が損
なわれる。前記水素吸蔵合金のMn含有量を前記範囲に
することによって、Mnのアルカリ電解液への溶出を抑
制することができると共に、前記水素吸蔵合金の反応性
を向上することができる。その結果、ニッケル水素二次
電池の低温放電特性及びサイクル寿命を更に向上するこ
とができる。
【0035】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を図面を参照
して詳細に説明する。
【0036】(実施例1) <負極の作製>表面の一部にErの酸化物(化学式Er
2 3 )からなる層が形成された水素吸蔵合金粉末を用
意した。前記水素吸蔵合金粉末は、組成がLmNi3.8
Co0. 8 Mn0.1 Al0.3 (Lmはランタン富加したミ
ッシュメタルである)からなり、粒径が25〜75μm
であった。前記水素吸蔵合金粉末のMn含有量は1.3
重量%で、Co含有量は11.2重量%であった。ま
た、前記Er酸化物層の形成量は、層未形成の水素吸蔵
合金粉末100重量%に対して希土類元素換算で0.5
重量%であった。
【0037】この水素吸蔵合金粉末100重量部にポリ
アクリル酸ナトリウム0.5重量部、カルボキシメチル
セルロース(CMC)0.12重量部、ポリテトラフル
オロエチレンのディスパージョン(比重1.5、固形分
60重量%)を固形分換算で1.0重量部、および導電
性材料としてのカーボンブラック1.0重量部を添加
し、水30重量部と共に混合することによりペーストを
調製した。これらのペーストを導電性基板としてのパン
チドメタルに塗布、乾燥し、さらにプレスして負極を作
製した。
【0038】<正極の作製>水酸化ニッケル粉末90重
量部および一酸化コバルト粉末10重量部からなる混合
粉体に、カルボキシメチルセルロース(CMC)0.3
重量部、ポリテトラフルオロエチレンのディスパージョ
ン(比重1.5、固形分60重量%)を固形分換算で
0.5重量部を添加し、純水45重量部と共に混合する
ことによりペーストを調製した。つづいて、このペース
トを発泡ニッケル基板内に充填し、乾燥した後、ローラ
プレスを行って圧延することにより正極を作製した。
【0039】次いで、前記負極と前記正極との間にポリ
アミド繊維製不織布からなるセパレータを介装し、渦巻
状に捲回して電極群を作製した。このような電極群を有
底円筒状容器に収納した後、7Nの水酸化カリウムおよ
び1Nの水酸化リチウムからなる電解液を収容し、封口
等を行うことにより前述した図1に示す構造を有し、理
論容量が700mAhであるAAAサイズの密閉型円筒
状ニッケル水素二次電池を組み立てた。
【0040】(実施例2)前記水素吸蔵合金粉末の組成
をLmNi3.6 Co0.8 Mn0.3 Al0.3 (Mn含有量
は3.9重量%で、Co含有量は11.2重量%であ
る)にすること以外は、前述した実施例1と同様な構成
の密閉型円筒状ニッケル水素二次電池を組み立てた。
【0041】(比較例1)表面にEr酸化物層が形成さ
れていないこと以外は、実施例1と同様な水素吸蔵合金
粉末を用意した。この水素吸蔵合金粉末を用いること以
外は、前述した実施例1と同様な構成の密閉型円筒状ニ
ッケル水素二次電池を組み立てた。
【0042】(比較例2)表面の一部にNd2 3 から
なる層が形成された水素吸蔵合金粉末を用意した。な
お、水素吸蔵合金粉末の組成、粒径及びNd2 3 層の
形成量は、実施例1と同様にした。この水素吸蔵合金粉
末を用いること以外は、前述した実施例1と同様な構成
の密閉型円筒状ニッケル水素二次電池を組み立てた。
【0043】得られた実施例1〜2及び比較例1〜2の
二次電池について、1Cの電流で150%充電し、1C
の電流で終始電圧1.0Vまで放電する充放電サイクル
を25℃で20サイクル行い、20サイクル目の放電容
量を測定した。また、1Cの電流で150%充電し、−
20℃の雰囲気とし、電池温度が−20℃になった時点
で1Cの電流で終始電圧1.0Vまで放電を行い、放電
容量を測定した。25℃の放電容量に対する−20℃の
放電容量比を算出し、低温放電容量(%)とし、その結
果を下記表1に示す。
【0044】また、実施例1〜2および比較例1〜2の
二次電池について、1Cの電流で150%充電し、1C
の電流で終始電圧1.0Vまで放電する充放電サイクル
を25℃で繰り返した。このような充放電において、放
電容量が初期値の80%以下になった時の充放電サイク
ル数を求めた。その結果を下記表1に併記する。
【0045】
【表1】
【0046】前記表1から明らかなように、表面の少な
くとも一部にErを含有する層が形成された水素吸蔵合
金粉末を含む負極を備えた実施例1,2の二次電池は、
比較例1,2の二次電池に比べて低温での放電容量の低
下が少なく、かつサイクル寿命が長いことがわかる。
【0047】(実施例3〜6)Er酸化物層の形成量を
層未形成の水素吸蔵合金粉末100重量%に対する希土
類元素換算量で下記表2に示すようにすること以外は、
前述した実施例1と同様な構成の密閉型円筒状ニッケル
水素二次電池を組み立てた。
【0048】得られた実施例3〜6の二次電池につい
て、前述したのと同様にして25℃の放電容量に対する
−20℃の放電容量比及びサイクル寿命を測定し、その
結果を下記表2に併記する。なお、表2には、実施例1
及び比較例1の結果を併記する。
【0049】
【表2】
【0050】前記表2から明らかなように、Er酸化物
層の形成量が層未形成の水素吸蔵合金粉末100重量%
に対する希土類元素換算量で0.1〜0.9重量%であ
る実施例1,4,5の二次電池は、前記形成量が0.1
重量%未満である実施例3の二次電池に比べて低温での
放電容量が高く、かつ前記形成量が0.9重量%を越え
る実施例6の二次電池に比べてサイクル寿命が長いこと
がわかる。
【0051】(実施例7)表面の一部にYb2 3 から
なる層が形成された水素吸蔵合金粉末を用意した。な
お、水素吸蔵合金粉末の組成、粒径及びYb2 3 層の
形成量は、実施例1と同様にした。この水素吸蔵合金粉
末を用いること以外は、前述した実施例1と同様な構成
の密閉型円筒状ニッケル水素二次電池を組み立てた。
【0052】(実施例8)表面の一部にY2 3 からな
る層が形成された水素吸蔵合金粉末を用意した。なお、
水素吸蔵合金粉末の組成、粒径及びY2 3 層の形成量
は、実施例1と同様にした。この水素吸蔵合金粉末を用
いること以外は、前述した実施例1と同様な構成の密閉
型円筒状ニッケル水素二次電池を組み立てた。
【0053】(実施例9)表面の一部にDy2 3 から
なる層が形成された水素吸蔵合金粉末を用意した。な
お、水素吸蔵合金粉末の組成、粒径及びDy2 3 層の
形成量は、実施例1と同様にした。この水素吸蔵合金粉
末を用いること以外は、前述した実施例1と同様な構成
の密閉型円筒状ニッケル水素二次電池を組み立てた。
【0054】(実施例10)表面の一部にGd2 3
らなる層が形成された水素吸蔵合金粉末を用意した。な
お、水素吸蔵合金粉末の組成、粒径及びGd2 3 層の
形成量は、実施例1と同様にした。この水素吸蔵合金粉
末を用いること以外は、前述した実施例1と同様な構成
の密閉型円筒状ニッケル水素二次電池を組み立てた。
【0055】得られた実施例7〜10の二次電池につい
て、前述したのと同様にして25℃の放電容量に対する
−20℃の放電容量比及びサイクル寿命を測定し、その
結果を下記表3に示す。なお、表3には、前述した実施
例1の結果を併記する。
【0056】
【表3】
【0057】前記表3から明らかなように、Y,Gd,
Dy,Er,またはYbを含有する層が表面の一部に形
成された水素吸蔵合金粉末を含む負極を備えた実施例
1,7〜10の二次電池は、低温での放電容量の低下を
抑制することができると共に、サイクル寿命を向上でき
ることがわかる。
【0058】なお、前述した実施例では正極と負極の間
にセパレータを介在して渦巻状に捲回し、有底円筒状の
容器内に収納したが、本発明のニッケル水素二次電池は
このような構造に限定されない。例えば、正極と負極と
の間にセパレータを介在し、これを複数枚積層した積層
物を有底矩形筒状の容器内に収納して角形ニッケル水素
二次電池にも同様に適用できる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、低
温においても高容量を維持することができ、かつ充放電
サイクル寿命が長いニッケル水素二次電池を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるニッケル水素二次電池を示す斜
視図。
【符号の説明】
1…容器、 2…正極、 3…セパレータ、 4…負極、 5…電極群、 7…封口板、 8…絶縁ガスケット。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Y,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,H
    o,Er,Tm,Yb及びLuから選ばれる1種以上の
    希土類元素を含有する層が表面の少なくとも一部に形成
    された水素吸蔵合金粉末を含む負極を具備することを特
    徴とするニッケル水素二次電池。
  2. 【請求項2】 前記水素吸蔵合金粉末は、希土類―ニッ
    ケル系水素吸蔵合金粉末であることを特徴とする請求項
    1記載のニッケル水素二次電池。
  3. 【請求項3】 前記希土類―ニッケル系水素吸蔵合金粉
    末のMn含有量は、0.6〜2.6重量%であることを
    特徴とする請求項2記載のニッケル水素二次電池。
JP10197046A 1998-07-13 1998-07-13 ニッケル水素二次電池 Pending JP2000030702A (ja)

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