JP2000030389A - ヘッドスライダ及びディスク装置 - Google Patents
ヘッドスライダ及びディスク装置Info
- Publication number
- JP2000030389A JP2000030389A JP10193348A JP19334898A JP2000030389A JP 2000030389 A JP2000030389 A JP 2000030389A JP 10193348 A JP10193348 A JP 10193348A JP 19334898 A JP19334898 A JP 19334898A JP 2000030389 A JP2000030389 A JP 2000030389A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pad
- head slider
- air
- end side
- slider
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B21/00—Head arrangements not specific to the method of recording or reproducing
- G11B21/16—Supporting the heads; Supporting the sockets for plug-in heads
- G11B21/20—Supporting the heads; Supporting the sockets for plug-in heads while the head is in operative position but stationary or permitting minor movements to follow irregularities in surface of record carrier
- G11B21/21—Supporting the heads; Supporting the sockets for plug-in heads while the head is in operative position but stationary or permitting minor movements to follow irregularities in surface of record carrier with provision for maintaining desired spacing of head from record carrier, e.g. fluid-dynamic spacing, slider
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B5/00—Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
- G11B5/48—Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
- G11B5/58—Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
- G11B5/60—Fluid-dynamic spacing of heads from record-carriers
- G11B5/6005—Specially adapted for spacing from a rotating disc using a fluid cushion
Landscapes
- Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 加工寸法公差に起因するスライダ/ディスク
間の吸着力のばらつきを軽減できる低浮上形のヘッドス
ライダを提供する。 【解決手段】 磁気ヘッドスライダ10は、スライダ本
体12の一表面に形成された一対の空気受け面14と、
それら空気受け面14の空気流入端側にそれぞれ隣接し
て形成された一対のテーパ面16とを備える。各空気受
け面14には、空気受け面14とテーパ面16との接続
部22に近接して配置される流入端側パッド24と、流
入端側パッド24から空気流出端側に離れて配置される
流出端側パッド26とが突設される。さらに、各流入端
側パッド24から空気流入端側に離れて、かつ接続部2
2に近接して、各テーパ面16上の所望位置に補助パッ
ド28が突設される。流入端側パッド24と補助パッド
28との間の空気流方向への直線距離は、各テーパ面1
6の空気流方向の寸法公差の2倍以上に設定される。
間の吸着力のばらつきを軽減できる低浮上形のヘッドス
ライダを提供する。 【解決手段】 磁気ヘッドスライダ10は、スライダ本
体12の一表面に形成された一対の空気受け面14と、
それら空気受け面14の空気流入端側にそれぞれ隣接し
て形成された一対のテーパ面16とを備える。各空気受
け面14には、空気受け面14とテーパ面16との接続
部22に近接して配置される流入端側パッド24と、流
入端側パッド24から空気流出端側に離れて配置される
流出端側パッド26とが突設される。さらに、各流入端
側パッド24から空気流入端側に離れて、かつ接続部2
2に近接して、各テーパ面16上の所望位置に補助パッ
ド28が突設される。流入端側パッド24と補助パッド
28との間の空気流方向への直線距離は、各テーパ面1
6の空気流方向の寸法公差の2倍以上に設定される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク装置
や光ディスク装置等のディスク装置で使用されるヘッド
スライダに関し、特に、浮上力を発生するための空気受
け面に吸着防止用の複数のパッドを突設した低浮上形の
ヘッドスライダに関する。さらに本発明は、そのような
ヘッドスライダを備えたディスク装置に関する。
や光ディスク装置等のディスク装置で使用されるヘッド
スライダに関し、特に、浮上力を発生するための空気受
け面に吸着防止用の複数のパッドを突設した低浮上形の
ヘッドスライダに関する。さらに本発明は、そのような
ヘッドスライダを備えたディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】浮上形磁気ヘッドを備えた磁気ディスク
装置においては、近年、記録の高密度化及び装置の小形
化に伴い、磁気ヘッドスライダの浮上量が著しく低減さ
れる傾向にある。浮上量を低下させる場合には、磁気ヘ
ッドスライダと回転中の媒体すなわち磁気ディスクとの
接触を防止するために、磁気ディスクの表面の平滑性を
高める必要がある。その反面、磁気ディスクの平滑性が
向上すると、コンタクトスタートストップ(CSS)方
式ではディスク停止時に磁気ヘッドスライダが磁気ディ
スクに吸着し易くなり、磁気ディスク装置が正常に動作
しなくなる危惧がある。
装置においては、近年、記録の高密度化及び装置の小形
化に伴い、磁気ヘッドスライダの浮上量が著しく低減さ
れる傾向にある。浮上量を低下させる場合には、磁気ヘ
ッドスライダと回転中の媒体すなわち磁気ディスクとの
接触を防止するために、磁気ディスクの表面の平滑性を
高める必要がある。その反面、磁気ディスクの平滑性が
向上すると、コンタクトスタートストップ(CSS)方
式ではディスク停止時に磁気ヘッドスライダが磁気ディ
スクに吸着し易くなり、磁気ディスク装置が正常に動作
しなくなる危惧がある。
【0003】こうした吸着の問題の解決策として、例え
ば、磁気ヘッドスライダに設けた浮上力発生用の空気受
け面(ABS)に複数の吸着防止パッドを突設したいわ
ゆる吸着フリースライダ構造や、磁気ディスクの表面の
CSS領域、つまりディスク停止中にスライダを載置す
る領域のみを粗面化するいわゆるゾーンテクスチャ媒体
構造等が提案されている。これらの解決策はいずれも、
磁気ヘッドスライダの空気受け面と磁気ディスクの表面
との接触面積を削減して、吸着力すなわち摩擦力を低減
するものである。
ば、磁気ヘッドスライダに設けた浮上力発生用の空気受
け面(ABS)に複数の吸着防止パッドを突設したいわ
ゆる吸着フリースライダ構造や、磁気ディスクの表面の
CSS領域、つまりディスク停止中にスライダを載置す
る領域のみを粗面化するいわゆるゾーンテクスチャ媒体
構造等が提案されている。これらの解決策はいずれも、
磁気ヘッドスライダの空気受け面と磁気ディスクの表面
との接触面積を削減して、吸着力すなわち摩擦力を低減
するものである。
【0004】ところで、従来の磁気ヘッドスライダで
は、ディスク起動時の容易かつ迅速な浮上を実現するた
めに、空気受け面の空気流入端側に隣接して、空気受け
面への空気の流入を促進するテーパ面を形成したものが
知られている。このような磁気ヘッドスライダに、上記
した吸着フリースライダ構造を適用すると、ディスク起
動直後の浮上初期段階においてスライダ本体のがたつき
すなわちピッチング動作が生じ易くなる傾向がある。磁
気ヘッドスライダにピッチング動作が生じると、空気受
け面とテーパ面との相互接続部すなわち遷移部が磁気デ
ィスクの表面に繰り返し接触して磨耗粉等の塵埃により
汚損され、その結果、ヘッドディスクインタフェース
(HDI)の信頼性が低下する場合がある。
は、ディスク起動時の容易かつ迅速な浮上を実現するた
めに、空気受け面の空気流入端側に隣接して、空気受け
面への空気の流入を促進するテーパ面を形成したものが
知られている。このような磁気ヘッドスライダに、上記
した吸着フリースライダ構造を適用すると、ディスク起
動直後の浮上初期段階においてスライダ本体のがたつき
すなわちピッチング動作が生じ易くなる傾向がある。磁
気ヘッドスライダにピッチング動作が生じると、空気受
け面とテーパ面との相互接続部すなわち遷移部が磁気デ
ィスクの表面に繰り返し接触して磨耗粉等の塵埃により
汚損され、その結果、ヘッドディスクインタフェース
(HDI)の信頼性が低下する場合がある。
【0005】そこで、テーパ面を有した磁気ヘッドスラ
イダに上記した吸着防止パッドを設ける際には、空気受
け面とテーパ面との相互接続部を跨いで両面上に延長さ
れる少なくとも1つの流入端側パッドを形成する方策が
採られている(例えば、特開平9−293223号公報
参照)。この流入端側パッドは、浮上初期段階の磁気ヘ
ッドスライダのピッチング動作の間、それ自体が磁気デ
ィスク表面に接触することにより、空気受け面とテーパ
面との相互接続部が磁気ディスク表面に接触して汚損さ
れることを防止する。
イダに上記した吸着防止パッドを設ける際には、空気受
け面とテーパ面との相互接続部を跨いで両面上に延長さ
れる少なくとも1つの流入端側パッドを形成する方策が
採られている(例えば、特開平9−293223号公報
参照)。この流入端側パッドは、浮上初期段階の磁気ヘ
ッドスライダのピッチング動作の間、それ自体が磁気デ
ィスク表面に接触することにより、空気受け面とテーパ
面との相互接続部が磁気ディスク表面に接触して汚損さ
れることを防止する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】空気流入端側にテーパ
面を有した磁気ヘッドスライダでは、テーパ面は、スラ
イダ本体にイオンミリング法等により空気受け面を形成
する前に、研削等の機械加工によって形成される。この
とき、テーパ面の空気流方向の寸法公差は、機械加工で
あるが故にテーパ面の空気流方向の基準寸法の数十%程
度と比較的大きくなる傾向がある。そして前述した吸着
防止パッドは、テーパ面を形成した後、空気受け面を形
成する前に、イオンミリング法等によりテーパ面及び予
定される空気受け面の所望位置に形成される。
面を有した磁気ヘッドスライダでは、テーパ面は、スラ
イダ本体にイオンミリング法等により空気受け面を形成
する前に、研削等の機械加工によって形成される。この
とき、テーパ面の空気流方向の寸法公差は、機械加工で
あるが故にテーパ面の空気流方向の基準寸法の数十%程
度と比較的大きくなる傾向がある。そして前述した吸着
防止パッドは、テーパ面を形成した後、空気受け面を形
成する前に、イオンミリング法等によりテーパ面及び予
定される空気受け面の所望位置に形成される。
【0007】吸着フリースライダ構造では、吸着防止パ
ッドと磁気ディスクとの総接触面積の縮小に対応して、
スライダ/ディスク間の吸着力すなわち摩擦力が低下す
ることが判っている。ところが上記したように、テーパ
面の加工方法に起因した寸法公差により、空気受け面と
テーパ面との相互接続部は位置ずれを生じる傾向があ
る。一方、吸着防止パッドは、スライダ表面の予め設定
された位置にほぼ正確に形成され、その位置誤差は小さ
い。したがって、吸着防止パッドを形成する際に、接続
部を跨いで配置される流入端側パッドの表面のうち、吸
着防止作用を有する面部分すなわち空気受け面に略平行
な面部分の面積が増減する。その結果、吸着防止パッド
と磁気ディスクとの総接触面積が変動し、スライダ/デ
ィスク間の吸着力にばらつきが生じることになる。つま
り、吸着防止パッドを所定の位置に正確に形成したとし
ても、テーパ面の加工寸法が小さくなるに従って、吸着
防止パッドと磁気ディスクとの総接触面積が増加し、結
果的に吸着力が上昇して磁気ディスク装置が正常に動作
しなくなる危惧が生じるのである。
ッドと磁気ディスクとの総接触面積の縮小に対応して、
スライダ/ディスク間の吸着力すなわち摩擦力が低下す
ることが判っている。ところが上記したように、テーパ
面の加工方法に起因した寸法公差により、空気受け面と
テーパ面との相互接続部は位置ずれを生じる傾向があ
る。一方、吸着防止パッドは、スライダ表面の予め設定
された位置にほぼ正確に形成され、その位置誤差は小さ
い。したがって、吸着防止パッドを形成する際に、接続
部を跨いで配置される流入端側パッドの表面のうち、吸
着防止作用を有する面部分すなわち空気受け面に略平行
な面部分の面積が増減する。その結果、吸着防止パッド
と磁気ディスクとの総接触面積が変動し、スライダ/デ
ィスク間の吸着力にばらつきが生じることになる。つま
り、吸着防止パッドを所定の位置に正確に形成したとし
ても、テーパ面の加工寸法が小さくなるに従って、吸着
防止パッドと磁気ディスクとの総接触面積が増加し、結
果的に吸着力が上昇して磁気ディスク装置が正常に動作
しなくなる危惧が生じるのである。
【0008】本発明の目的は、吸着フリースライダ構造
を採用するヘッドスライダにおいて、スライダ/ディス
ク間の吸着力のばらつきを軽減又は排除しつつ、空気受
け面とテーパ面との相互接続部の汚損を防止でき、以て
ディスク装置の性能を向上させることができる低浮上形
のヘッドスライダを提供することにある。
を採用するヘッドスライダにおいて、スライダ/ディス
ク間の吸着力のばらつきを軽減又は排除しつつ、空気受
け面とテーパ面との相互接続部の汚損を防止でき、以て
ディスク装置の性能を向上させることができる低浮上形
のヘッドスライダを提供することにある。
【0009】本発明のもう1つの目的は、そのようなヘ
ッドスライダを備え、大容量化及び高密度化が可能なデ
ィスク装置を提供することにある。
ッドスライダを備え、大容量化及び高密度化が可能なデ
ィスク装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の本発明は、スライダ本体と、スラ
イダ本体の一表面に形成される空気受け面と、空気受け
面の空気流入端側に隣接してスライダ本体に形成される
テーパ面と、空気受け面に突設される複数のパッドとを
具備するヘッドスライダにおいて、複数のパッドは、空
気受け面とテーパ面とを相互接続する接続部に近接して
空気受け面上に配置される少なくとも1つの第1パッド
と、第1パッドから離れて、かつ接続部に近接してテー
パ面に突設される少なくとも1つの第2パッドとを備え
ることを特徴とするヘッドスライダを提供する。
に、請求項1に記載の本発明は、スライダ本体と、スラ
イダ本体の一表面に形成される空気受け面と、空気受け
面の空気流入端側に隣接してスライダ本体に形成される
テーパ面と、空気受け面に突設される複数のパッドとを
具備するヘッドスライダにおいて、複数のパッドは、空
気受け面とテーパ面とを相互接続する接続部に近接して
空気受け面上に配置される少なくとも1つの第1パッド
と、第1パッドから離れて、かつ接続部に近接してテー
パ面に突設される少なくとも1つの第2パッドとを備え
ることを特徴とするヘッドスライダを提供する。
【0011】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載のヘッドスライダにおいて、第1パッドが接続部から
離れて配置されるヘッドスライダを提供する。請求項3
に記載の本発明は、請求項1又は2に記載のヘッドスラ
イダにおいて、第2パッドが接続部から離れて配置され
るヘッドスライダを提供する。
載のヘッドスライダにおいて、第1パッドが接続部から
離れて配置されるヘッドスライダを提供する。請求項3
に記載の本発明は、請求項1又は2に記載のヘッドスラ
イダにおいて、第2パッドが接続部から離れて配置され
るヘッドスライダを提供する。
【0012】請求項4に記載の本発明は、請求項1〜3
のいずれか1項に記載のヘッドスライダにおいて、第1
パッドと第2パッドとの間の空気流方向への距離が、テ
ーパ面の空気流方向への寸法公差の2倍以上に設定され
るヘッドスライダを提供する。請求項5に記載の本発明
は、請求項4に記載のヘッドスライダにおいて、寸法公
差がテーパ面の空気流方向の基準寸法の10%〜30%
であるヘッドスライダを提供する。
のいずれか1項に記載のヘッドスライダにおいて、第1
パッドと第2パッドとの間の空気流方向への距離が、テ
ーパ面の空気流方向への寸法公差の2倍以上に設定され
るヘッドスライダを提供する。請求項5に記載の本発明
は、請求項4に記載のヘッドスライダにおいて、寸法公
差がテーパ面の空気流方向の基準寸法の10%〜30%
であるヘッドスライダを提供する。
【0013】請求項6に記載の本発明は、請求項1〜5
のいずれか1項に記載のヘッドスライダにおいて、複数
のパッドが複数の第1パッドを備え、接続部に関し複数
の第1パッドのそれぞれに対向して、複数の補助パッド
が配置されるヘッドスライダを提供する。請求項7に記
載の本発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載のヘ
ッドスライダにおいて、複数のパッドが、接続部を跨い
で空気受け面上及びテーパ面上に延設される少なくとも
1つの第3パッドをさらに備えるヘッドスライダを提供
する。
のいずれか1項に記載のヘッドスライダにおいて、複数
のパッドが複数の第1パッドを備え、接続部に関し複数
の第1パッドのそれぞれに対向して、複数の補助パッド
が配置されるヘッドスライダを提供する。請求項7に記
載の本発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載のヘ
ッドスライダにおいて、複数のパッドが、接続部を跨い
で空気受け面上及びテーパ面上に延設される少なくとも
1つの第3パッドをさらに備えるヘッドスライダを提供
する。
【0014】請求項8に記載の本発明は、請求項1〜7
のいずれか1項に記載のヘッドスライダにおいて、少な
くとも1つの第1パッドが、空気流方向に対してスライ
ダ本体の一方の側に偏って配置されるヘッドスライダを
提供する。請求項9に記載の本発明は、請求項1〜8の
いずれか1項に記載のヘッドスライダにおいて、複数の
パッドが、空気流方向に関してスライダ本体の一方の側
に偏って配置されるヘッドスライダを提供する。
のいずれか1項に記載のヘッドスライダにおいて、少な
くとも1つの第1パッドが、空気流方向に対してスライ
ダ本体の一方の側に偏って配置されるヘッドスライダを
提供する。請求項9に記載の本発明は、請求項1〜8の
いずれか1項に記載のヘッドスライダにおいて、複数の
パッドが、空気流方向に関してスライダ本体の一方の側
に偏って配置されるヘッドスライダを提供する。
【0015】請求項10に記載の本発明は、請求項1〜
9のいずれか1項に記載のヘッドスライダを備えたディ
スク装置を提供する。請求項11に記載の本発明は、請
求項8又は9に記載のヘッドスライダを備えたディスク
装置であって、ディスクがその表面に局部的に粗面化さ
れた領域を有し、ヘッドスライダのスライダ本体の一方
の側の反対側が、一方の側よりもディスクの粗面化され
た領域に近接するように配置されることを特徴とする磁
気ディスク装置を提供する。
9のいずれか1項に記載のヘッドスライダを備えたディ
スク装置を提供する。請求項11に記載の本発明は、請
求項8又は9に記載のヘッドスライダを備えたディスク
装置であって、ディスクがその表面に局部的に粗面化さ
れた領域を有し、ヘッドスライダのスライダ本体の一方
の側の反対側が、一方の側よりもディスクの粗面化され
た領域に近接するように配置されることを特徴とする磁
気ディスク装置を提供する。
【0016】請求項12に記載の本発明は、スライダ本
体と、スライダ本体の一表面に形成される空気受け面
と、空気受け面の空気流入端側に隣接してスライダ本体
に形成されるテーパ面と、空気受け面に突設される複数
のパッドとを具備するヘッドスライダにおいて、複数の
パッドは、テーパ面の空気流方向への寸法が最大許容寸
法のときにテーパ面が占める領域の外側で空気受け面上
に配置される少なくとも1つのパッドを備え、空気受け
面とテーパ面とを相互接続する接続部とパッドとの間の
空気受け面が平坦であることを特徴とするヘッドスライ
ダを提供する。
体と、スライダ本体の一表面に形成される空気受け面
と、空気受け面の空気流入端側に隣接してスライダ本体
に形成されるテーパ面と、空気受け面に突設される複数
のパッドとを具備するヘッドスライダにおいて、複数の
パッドは、テーパ面の空気流方向への寸法が最大許容寸
法のときにテーパ面が占める領域の外側で空気受け面上
に配置される少なくとも1つのパッドを備え、空気受け
面とテーパ面とを相互接続する接続部とパッドとの間の
空気受け面が平坦であることを特徴とするヘッドスライ
ダを提供する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明をその実施形態に基づき詳細に説明する。図面におい
て、同一又は類似の構成要素には共通の参照符号を付
す。図面を参照すると、図1(a)、(b)は本発明の
一実施形態による磁気ヘッドスライダ10を概念的に示
す。磁気ヘッドスライダ10は、略矩形平面形状を有す
るスライダ本体12と、スライダ本体12の一表面に形
成され、浮上力を発生するための一対の空気受け面14
と、それら空気受け面14の空気流入端側にそれぞれ隣
接してスライダ本体12に形成され、空気受け面14へ
の空気の流入を促進する一対のテーパ面16とを備え
る。一対の空気受け面14は、スライダ本体12の一表
面に例えばイオンミリング法により形成された一対のレ
ール18の表面に設けられる。また一対のテーパ面16
は、研削等の機械加工によってそれらレール18の空気
流入端側に形成される。一対の空気受け面14の空気流
出端側には、記録/再生素子(図示せず)を内蔵したヘ
ッド部20が形成される。
明をその実施形態に基づき詳細に説明する。図面におい
て、同一又は類似の構成要素には共通の参照符号を付
す。図面を参照すると、図1(a)、(b)は本発明の
一実施形態による磁気ヘッドスライダ10を概念的に示
す。磁気ヘッドスライダ10は、略矩形平面形状を有す
るスライダ本体12と、スライダ本体12の一表面に形
成され、浮上力を発生するための一対の空気受け面14
と、それら空気受け面14の空気流入端側にそれぞれ隣
接してスライダ本体12に形成され、空気受け面14へ
の空気の流入を促進する一対のテーパ面16とを備え
る。一対の空気受け面14は、スライダ本体12の一表
面に例えばイオンミリング法により形成された一対のレ
ール18の表面に設けられる。また一対のテーパ面16
は、研削等の機械加工によってそれらレール18の空気
流入端側に形成される。一対の空気受け面14の空気流
出端側には、記録/再生素子(図示せず)を内蔵したヘ
ッド部20が形成される。
【0018】磁気ヘッドスライダ10は、各空気受け面
14の所望位置に吸着防止用の複数のパッドを突設した
吸着フリースライダ構造を有する。磁気ヘッドスライダ
10の吸着防止パッドは、一対の空気受け面14上で、
空気受け面14とテーパ面16とを相互接続する接続部
22に近接してそれぞれ1つずつ配置される流入端側パ
ッド24と、それら流入端側パッド24から空気流出端
側に離れてそれぞれ1つずつ配置される流出端側パッド
26とから構成される。各流入端側パッド24は、本発
明の第1パッドを構成する。図示実施形態では、各流入
端側パッド24は各接続部22から空気流出端側に離れ
て配置される。
14の所望位置に吸着防止用の複数のパッドを突設した
吸着フリースライダ構造を有する。磁気ヘッドスライダ
10の吸着防止パッドは、一対の空気受け面14上で、
空気受け面14とテーパ面16とを相互接続する接続部
22に近接してそれぞれ1つずつ配置される流入端側パ
ッド24と、それら流入端側パッド24から空気流出端
側に離れてそれぞれ1つずつ配置される流出端側パッド
26とから構成される。各流入端側パッド24は、本発
明の第1パッドを構成する。図示実施形態では、各流入
端側パッド24は各接続部22から空気流出端側に離れ
て配置される。
【0019】さらに磁気ヘッドスライダ10は、各流入
端側パッド24から後述する所定距離だけ空気流入端側
に離れて、かつ接続部22に近接して、一対のテーパ面
16上にそれぞれ1つずつ突設される補助パッド28を
備える。各補助パッド28は、本発明の第2パッドを構
成する。図示実施形態では、各補助パッド28は各接続
部22から空気流入端側に離れて配置される。また図示
実施形態では、各補助パッド28は各接続部22に関し
各流入端側パッド24に対向して配置される。なお、本
明細書で「近接」という用語は、図1に示すように、流
入端側パッド24及び補助パッド28が接続部22から
それぞれ空気流出端側及び空気流入端側に離れて配置さ
れる状態だけでなく、例えば図7及び図9に関して後述
するように、流入端側パッド24がその空気流方向前縁
で、或いは補助パッド28がその空気流方向後縁で、接
続部22に接して配置される状態も含むものとする。
端側パッド24から後述する所定距離だけ空気流入端側
に離れて、かつ接続部22に近接して、一対のテーパ面
16上にそれぞれ1つずつ突設される補助パッド28を
備える。各補助パッド28は、本発明の第2パッドを構
成する。図示実施形態では、各補助パッド28は各接続
部22から空気流入端側に離れて配置される。また図示
実施形態では、各補助パッド28は各接続部22に関し
各流入端側パッド24に対向して配置される。なお、本
明細書で「近接」という用語は、図1に示すように、流
入端側パッド24及び補助パッド28が接続部22から
それぞれ空気流出端側及び空気流入端側に離れて配置さ
れる状態だけでなく、例えば図7及び図9に関して後述
するように、流入端側パッド24がその空気流方向前縁
で、或いは補助パッド28がその空気流方向後縁で、接
続部22に接して配置される状態も含むものとする。
【0020】磁気ヘッドスライダに複数のパッドを形成
する製造方法の一例は、前述した特開平9−29322
3号公報の図1〜図5に開示される。本発明の実施形態
による上記した磁気ヘッドスライダ10は、この公報記
載の製造方法に準じた方法により製造できる。以下、磁
気ヘッドスライダ10の製造方法を簡単に説明する。
する製造方法の一例は、前述した特開平9−29322
3号公報の図1〜図5に開示される。本発明の実施形態
による上記した磁気ヘッドスライダ10は、この公報記
載の製造方法に準じた方法により製造できる。以下、磁
気ヘッドスライダ10の製造方法を簡単に説明する。
【0021】まず、複数の電磁変換素子(記録/再生素
子)が形成されたウエハを棒状体に切り出し、この棒状
体にテーパ面16を機械加工により形成した後、テーパ
面16及び予定される空気受け面14を含む面上にダイ
アモンドライクカーボン(DLC)膜を成膜してパッド
層を形成する。次いでこのパッド層を、所望のパッド形
成領域がレジストフィルムで被覆された状態でエッチン
グすることにより、複数のパッド24、26、28を所
望位置に形成する。その後、さらなるエッチング工程を
経て、複数のパッド24、26、28を担持する空気受
け面14をそれぞれに有した複数のレール18が形成さ
れる。最後に、レール18及びパッド24、26、28
を形成した棒状体が切断され、個々の磁気ヘッドスライ
ダ10が形成される。
子)が形成されたウエハを棒状体に切り出し、この棒状
体にテーパ面16を機械加工により形成した後、テーパ
面16及び予定される空気受け面14を含む面上にダイ
アモンドライクカーボン(DLC)膜を成膜してパッド
層を形成する。次いでこのパッド層を、所望のパッド形
成領域がレジストフィルムで被覆された状態でエッチン
グすることにより、複数のパッド24、26、28を所
望位置に形成する。その後、さらなるエッチング工程を
経て、複数のパッド24、26、28を担持する空気受
け面14をそれぞれに有した複数のレール18が形成さ
れる。最後に、レール18及びパッド24、26、28
を形成した棒状体が切断され、個々の磁気ヘッドスライ
ダ10が形成される。
【0022】磁気ヘッドスライダ10の製造工程では、
エッチング時に、レジストフィルムのテーパ面16上及
び予定される空気受け面14上の各所定のパッド形成領
域を個別にマスクするマスクパターンが用いられる。こ
のマスクパターンでは、各マスクがテーパ面16と予定
される空気受け面14との接続部22を跨がないことを
想定して位置決めされる。このマスクパターンでマスク
されたレジストフィルムを露光及び現像することによ
り、テーパ面16及び予定される空気受け面14のそれ
ぞれに個別にレジストフィルムが残される。そしてこの
状態でDLC膜をエッチングすると、流入端側パッド2
4及び補助パッド28を含む複数のパッドが、後述する
特徴的位置関係の下でテーパ面16及び予定される空気
受け面14上に形成される。
エッチング時に、レジストフィルムのテーパ面16上及
び予定される空気受け面14上の各所定のパッド形成領
域を個別にマスクするマスクパターンが用いられる。こ
のマスクパターンでは、各マスクがテーパ面16と予定
される空気受け面14との接続部22を跨がないことを
想定して位置決めされる。このマスクパターンでマスク
されたレジストフィルムを露光及び現像することによ
り、テーパ面16及び予定される空気受け面14のそれ
ぞれに個別にレジストフィルムが残される。そしてこの
状態でDLC膜をエッチングすると、流入端側パッド2
4及び補助パッド28を含む複数のパッドが、後述する
特徴的位置関係の下でテーパ面16及び予定される空気
受け面14上に形成される。
【0023】上記した方法によって製造される磁気ヘッ
ドスライダ10では、流入端側パッド24、流出端側パ
ッド26及び補助パッド28は、互いに略同一の表面積
を有して形成される。なお図1(b)では高さ方向に強
調して示したが、スライダ本体12上での各レール18
の突出高さは、通常数μm であり、各空気受け面14及
び各テーパ面16上での流入端側パッド24、流出端側
パッド26及び補助パッド28の突出高さは、通常数十
nmである。
ドスライダ10では、流入端側パッド24、流出端側パ
ッド26及び補助パッド28は、互いに略同一の表面積
を有して形成される。なお図1(b)では高さ方向に強
調して示したが、スライダ本体12上での各レール18
の突出高さは、通常数μm であり、各空気受け面14及
び各テーパ面16上での流入端側パッド24、流出端側
パッド26及び補助パッド28の突出高さは、通常数十
nmである。
【0024】各レール18上での流入端側パッド24と
補助パッド28との間の空気流方向への直線距離L(図
2参照)は、各テーパ面16の空気流方向への寸法公差
の2倍以上に設定される。つまり、例えば図2におい
て、各テーパ面16が基準寸法に加工されており、各接
続部22が基準位置Pにあるとすると、各接続部22と
各流入端側パッド24との間の空気流方向への直線距離
L1は「上の寸法公差」を示し、各接続部22と各補助
パッド28との間の空気流方向への直線距離L2は「下
の寸法公差」を示すことになる。なお本明細書では、
「寸法公差」は基準寸法と最大許容寸法又は最小許容寸
法との差を表し、「上の寸法公差」は基準寸法と最大許
容寸法との差を表し、「下の寸法公差」は基準寸法と最
小許容寸法との差を表すものと定義する。
補助パッド28との間の空気流方向への直線距離L(図
2参照)は、各テーパ面16の空気流方向への寸法公差
の2倍以上に設定される。つまり、例えば図2におい
て、各テーパ面16が基準寸法に加工されており、各接
続部22が基準位置Pにあるとすると、各接続部22と
各流入端側パッド24との間の空気流方向への直線距離
L1は「上の寸法公差」を示し、各接続部22と各補助
パッド28との間の空気流方向への直線距離L2は「下
の寸法公差」を示すことになる。なお本明細書では、
「寸法公差」は基準寸法と最大許容寸法又は最小許容寸
法との差を表し、「上の寸法公差」は基準寸法と最大許
容寸法との差を表し、「下の寸法公差」は基準寸法と最
小許容寸法との差を表すものと定義する。
【0025】磁気ヘッドスライダ10において、機械加
工によるテーパ面16の寸法公差は、テーパ面16の空
気流方向の基準寸法の例えば10%〜30%である。こ
の場合、テーパ面16の空気流方向の基準寸法を100
μm とし、寸法公差を基準寸法の10%とすると、テー
パ面16の空気流方向の長さは、90μm 〜110μm
の範囲で許容されることになる。
工によるテーパ面16の寸法公差は、テーパ面16の空
気流方向の基準寸法の例えば10%〜30%である。こ
の場合、テーパ面16の空気流方向の基準寸法を100
μm とし、寸法公差を基準寸法の10%とすると、テー
パ面16の空気流方向の長さは、90μm 〜110μm
の範囲で許容されることになる。
【0026】また、各流入端側パッド24及び各補助パ
ッド28の位置及び寸法は、各レール18において両パ
ッド24、28が協働して、各接続部22と磁気ディス
クM(図3)の表面との相互接触を防止できることを条
件に選定される。例えば図3において、空気受け面14
に対するテーパ面16のテーパ角度θ、流入端側パッド
24の高さh1、補助パッド28の高さh2、並びに接
続部22と流入端側パッド24及び補助パッド28との
間の距離L1、L2が、次の相対関係、すなわち、 tan-1(h1/L1) + tan-1(h2/L2) >θ の関係を有するときに、接続部22と磁気ディスク表面
との相互接触を防止できると解される。したがって、テ
ーパ面16の空気流方向の基準寸法を100μm、寸法
公差を10μm 、流入端側パッド24の高さh1及び補
助パッド28の高さh2をいずれも50μm とすると、
接続部22と流入端側パッド24及び補助パッド28と
の間の距離L1、L2は、各々10μm 〜12.5μm
に設定する必要がある。
ッド28の位置及び寸法は、各レール18において両パ
ッド24、28が協働して、各接続部22と磁気ディス
クM(図3)の表面との相互接触を防止できることを条
件に選定される。例えば図3において、空気受け面14
に対するテーパ面16のテーパ角度θ、流入端側パッド
24の高さh1、補助パッド28の高さh2、並びに接
続部22と流入端側パッド24及び補助パッド28との
間の距離L1、L2が、次の相対関係、すなわち、 tan-1(h1/L1) + tan-1(h2/L2) >θ の関係を有するときに、接続部22と磁気ディスク表面
との相互接触を防止できると解される。したがって、テ
ーパ面16の空気流方向の基準寸法を100μm、寸法
公差を10μm 、流入端側パッド24の高さh1及び補
助パッド28の高さh2をいずれも50μm とすると、
接続部22と流入端側パッド24及び補助パッド28と
の間の距離L1、L2は、各々10μm 〜12.5μm
に設定する必要がある。
【0027】なお、磁気ディスク表面に接触する流入端
側パッド24及び流出端側パッド26の表面積は、磁気
ディスク表面の粗さ、潤滑剤特性等に依存して、最適値
が選定される。補助パッド28の表面積は特に規定され
ない。また流入端側パッド24、流出端側パッド26及
び補助パッド28の表面形状は、円形、楕円形、矩形
等、様々な形状にすることができる。また、各レール1
8における流出端側パッド26の配置は、浮上時に磁気
ディスクの表面に接触しない位置であれば任意である。
側パッド24及び流出端側パッド26の表面積は、磁気
ディスク表面の粗さ、潤滑剤特性等に依存して、最適値
が選定される。補助パッド28の表面積は特に規定され
ない。また流入端側パッド24、流出端側パッド26及
び補助パッド28の表面形状は、円形、楕円形、矩形
等、様々な形状にすることができる。また、各レール1
8における流出端側パッド26の配置は、浮上時に磁気
ディスクの表面に接触しない位置であれば任意である。
【0028】上記構成を有する磁気ヘッドスライダ10
は、以下のような種々の格別の作用効果を奏する。ま
ず、吸着フリースライダ構造を採用したので、媒体であ
る磁気ディスクM(図3)の表面を平滑化することによ
り浮上量の低下を実現できる。また、各レール18に設
けた補助パッド28は、接続部22に関して対向する流
入端側パッド24と協働して、磁気ヘッドスライダ10
に浮上初期段階で生じるピッチング動作の間、それら自
体が磁気ディスクM表面に接触することにより、各空気
受け面14と各テーパ面16との各接続部22が磁気デ
ィスクM表面に接触して汚損されることを防止する。
は、以下のような種々の格別の作用効果を奏する。ま
ず、吸着フリースライダ構造を採用したので、媒体であ
る磁気ディスクM(図3)の表面を平滑化することによ
り浮上量の低下を実現できる。また、各レール18に設
けた補助パッド28は、接続部22に関して対向する流
入端側パッド24と協働して、磁気ヘッドスライダ10
に浮上初期段階で生じるピッチング動作の間、それら自
体が磁気ディスクM表面に接触することにより、各空気
受け面14と各テーパ面16との各接続部22が磁気デ
ィスクM表面に接触して汚損されることを防止する。
【0029】さらに、機械加工によって形成された各テ
ーパ面16の空気流方向の寸法が寸法公差内に有りさえ
すれば、その後に形成される流入端側パッド24及び補
助パッド28はいずれも、接続部22を跨いで配置され
ることが回避される。その結果、流入端側パッド24及
び流出端側パッド26と磁気ディスクとの総接触面積の
変動が防止され、スライダ/ディスク間の吸着力すなわ
ち摩擦力のばらつきが排除される。したがって、各流入
端側パッド24及び各流出端側パッド26を所要位置に
正確に形成すれば、各テーパ面16の寸法が寸法公差内
でばらついていても、目標値通りの吸着力を獲得するこ
とができる。
ーパ面16の空気流方向の寸法が寸法公差内に有りさえ
すれば、その後に形成される流入端側パッド24及び補
助パッド28はいずれも、接続部22を跨いで配置され
ることが回避される。その結果、流入端側パッド24及
び流出端側パッド26と磁気ディスクとの総接触面積の
変動が防止され、スライダ/ディスク間の吸着力すなわ
ち摩擦力のばらつきが排除される。したがって、各流入
端側パッド24及び各流出端側パッド26を所要位置に
正確に形成すれば、各テーパ面16の寸法が寸法公差内
でばらついていても、目標値通りの吸着力を獲得するこ
とができる。
【0030】図4は、上記した磁気ヘッドスライダ10
と同様の構成を有する具体例としての磁気ヘッドスライ
ダ30を示す。なお、磁気ヘッドスライダ30におい
て、磁気ヘッドスライダ10の各構成要素と同一又は類
似の構成要素は、共通の参照符号を付してその詳細な説
明を省略する。磁気ヘッドスライダ30は、一対の側方
レール18の間で空気流入端近傍に形成される追加の中
央レール32を備える。中央レール32はその表面に、
空気受け面34とテーパ面36とを備える。中央レール
32の空気流方向下流側には、中央レール32を乗り越
えて流れる空気により負圧を生じる負圧面38が形成さ
れる。
と同様の構成を有する具体例としての磁気ヘッドスライ
ダ30を示す。なお、磁気ヘッドスライダ30におい
て、磁気ヘッドスライダ10の各構成要素と同一又は類
似の構成要素は、共通の参照符号を付してその詳細な説
明を省略する。磁気ヘッドスライダ30は、一対の側方
レール18の間で空気流入端近傍に形成される追加の中
央レール32を備える。中央レール32はその表面に、
空気受け面34とテーパ面36とを備える。中央レール
32の空気流方向下流側には、中央レール32を乗り越
えて流れる空気により負圧を生じる負圧面38が形成さ
れる。
【0031】磁気ヘッドスライダ30は、各側方レール
18に、流入端側パッド24と流出端側パッド26と補
助パッド28とを備える。したがって磁気ヘッドスライ
ダ30は、前述した磁気ヘッドスライダ10と同様の作
用効果を奏する。なお、磁気ヘッドスライダ30では、
中央レール32の空気受け面34及びテーパ面36にも
同様に流入端側パッド及び補助パッドを形成することが
できる。この種の部分修正は全て本発明の範囲内であ
り、例えば両側方レール18と中央レール32とを一体
化した図5に示すようなU字状のレール40を有する磁
気ヘッドスライダにおいて、空気受け面42及びテーパ
面44にそれぞれ複数個の流入端側パッド24及び補助
パッド28を形成することもできる。
18に、流入端側パッド24と流出端側パッド26と補
助パッド28とを備える。したがって磁気ヘッドスライ
ダ30は、前述した磁気ヘッドスライダ10と同様の作
用効果を奏する。なお、磁気ヘッドスライダ30では、
中央レール32の空気受け面34及びテーパ面36にも
同様に流入端側パッド及び補助パッドを形成することが
できる。この種の部分修正は全て本発明の範囲内であ
り、例えば両側方レール18と中央レール32とを一体
化した図5に示すようなU字状のレール40を有する磁
気ヘッドスライダにおいて、空気受け面42及びテーパ
面44にそれぞれ複数個の流入端側パッド24及び補助
パッド28を形成することもできる。
【0032】図6は、上記した磁気ヘッドスライダ10
又は30を使用する本発明の一実施形態による磁気ディ
スク装置50の内部構造を示す。磁気ディスク装置50
は、ハウジングの一部を構成するベース52上で図示矢
印A方向へ高速回転する磁気ディスク54に対し、サス
ペンション56の先端に磁気ヘッドスライダ10又は3
0を担持したアーム58をベース52上で図示矢印B方
向へ揺動させて、磁気ヘッドスライダ10又は30に磁
気ディスク54の表面上を径方向へ走査させる構成を有
する。通常は複数枚の磁気ディスク54が同軸に重ねら
れて同期回転し、各磁気ディスク54の両面に対しそれ
ぞれアーム58及び磁気ヘッドスライダ10又は30が
配設される。このように磁気ディスク装置50では、磁
気ヘッドスライダ10又は30の上記した作用効果によ
り、記録の大容量化及び高密度化が可能となっている。
又は30を使用する本発明の一実施形態による磁気ディ
スク装置50の内部構造を示す。磁気ディスク装置50
は、ハウジングの一部を構成するベース52上で図示矢
印A方向へ高速回転する磁気ディスク54に対し、サス
ペンション56の先端に磁気ヘッドスライダ10又は3
0を担持したアーム58をベース52上で図示矢印B方
向へ揺動させて、磁気ヘッドスライダ10又は30に磁
気ディスク54の表面上を径方向へ走査させる構成を有
する。通常は複数枚の磁気ディスク54が同軸に重ねら
れて同期回転し、各磁気ディスク54の両面に対しそれ
ぞれアーム58及び磁気ヘッドスライダ10又は30が
配設される。このように磁気ディスク装置50では、磁
気ヘッドスライダ10又は30の上記した作用効果によ
り、記録の大容量化及び高密度化が可能となっている。
【0033】上記実施形態による磁気ヘッドスライダ1
0、30では、複数の流入端側パッド24の全てが接続
部22に近接して、つまり接続部22を跨ぐことなく空
気受け面14上に配置され、かつ複数の補助パッド28
が、接続部22に関し複数の流入端側パッド26のそれ
ぞれに対向して配置される構成となっている。しかし本
発明は、このような構成に限定されず、例えば複数の流
入端側パッド24のうちの幾つかのみを、接続部22を
跨ぐことなく配置する構成とすることもできる。図7
は、そのような構成を有した本発明の他の実施形態によ
る磁気ヘッドスライダ60を概念的に示す。なお、磁気
ヘッドスライダ60において、前述した磁気ヘッドスラ
イダ10の各構成要素と同一又は類似の構成要素は、共
通の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。
0、30では、複数の流入端側パッド24の全てが接続
部22に近接して、つまり接続部22を跨ぐことなく空
気受け面14上に配置され、かつ複数の補助パッド28
が、接続部22に関し複数の流入端側パッド26のそれ
ぞれに対向して配置される構成となっている。しかし本
発明は、このような構成に限定されず、例えば複数の流
入端側パッド24のうちの幾つかのみを、接続部22を
跨ぐことなく配置する構成とすることもできる。図7
は、そのような構成を有した本発明の他の実施形態によ
る磁気ヘッドスライダ60を概念的に示す。なお、磁気
ヘッドスライダ60において、前述した磁気ヘッドスラ
イダ10の各構成要素と同一又は類似の構成要素は、共
通の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0034】磁気ヘッドスライダ60は、空気流方向に
関しスライダ本体12の両側縁近傍に形成された第1の
レール18A及び第2のレール18Bを備える。磁気ヘ
ッドスライダ60は、第1のレール18Aにおいて、空
気受け面14とテーパ面16とを相互接続する接続部2
2に近接して空気受け面14上に配置される第1流入端
側パッド(第1パッド)24と、流出端側パッド26
と、第1流入端側パッド24から空気流入端側に離れ
て、かつ接続部22に近接してテーパ面16上に配置さ
れる補助パッド(第2パッド)28とを備える。
関しスライダ本体12の両側縁近傍に形成された第1の
レール18A及び第2のレール18Bを備える。磁気ヘ
ッドスライダ60は、第1のレール18Aにおいて、空
気受け面14とテーパ面16とを相互接続する接続部2
2に近接して空気受け面14上に配置される第1流入端
側パッド(第1パッド)24と、流出端側パッド26
と、第1流入端側パッド24から空気流入端側に離れ
て、かつ接続部22に近接してテーパ面16上に配置さ
れる補助パッド(第2パッド)28とを備える。
【0035】第1のレール18A上での第1流入端側パ
ッド24と補助パッド28との間の空気流方向への直線
距離Lは、テーパ面16の空気流方向への寸法公差の2
倍以上に設定される。図示実施形態では、第1流入端側
パッド24は、その空気流方向前縁で接続部22に接し
て配置される。したがってこの場合、両レール18のテ
ーパ面16は、空気流方向に関して最大許容寸法に形成
されている。つまり各接続部22は、基準位置Pに対し
て空気流出端側へずれて配置されている。
ッド24と補助パッド28との間の空気流方向への直線
距離Lは、テーパ面16の空気流方向への寸法公差の2
倍以上に設定される。図示実施形態では、第1流入端側
パッド24は、その空気流方向前縁で接続部22に接し
て配置される。したがってこの場合、両レール18のテ
ーパ面16は、空気流方向に関して最大許容寸法に形成
されている。つまり各接続部22は、基準位置Pに対し
て空気流出端側へずれて配置されている。
【0036】さらに磁気ヘッドスライダ60は、第2の
レール18Bにおいて、空気受け面14とテーパ面16
とを相互接続する接続部22を跨いで空気受け面14及
びテーパ面16上に延設される第2流入端側パッド62
と、第2流入端側パッド62から空気流出端側に離れて
空気受け面14上に配置される流出端側パッド26とを
備える。第2流入端側パッド62は、本発明の第3パッ
ドを構成する。したがって第2流入端側パッド62は、
その表面のうち接続部22の空気流方向下流側に位置す
る面部分62aが、磁気ディスクに対する吸着防止作用
を有する。
レール18Bにおいて、空気受け面14とテーパ面16
とを相互接続する接続部22を跨いで空気受け面14及
びテーパ面16上に延設される第2流入端側パッド62
と、第2流入端側パッド62から空気流出端側に離れて
空気受け面14上に配置される流出端側パッド26とを
備える。第2流入端側パッド62は、本発明の第3パッ
ドを構成する。したがって第2流入端側パッド62は、
その表面のうち接続部22の空気流方向下流側に位置す
る面部分62aが、磁気ディスクに対する吸着防止作用
を有する。
【0037】上記構成を有する磁気ヘッドスライダ60
では、第1流入端側パッド24、補助パッド28及び第
2流入端側パッド62の協働により、磁気ヘッドスライ
ダ60に浮上初期段階で生じるピッチング動作の間、各
レール18の各接続部22が磁気ディスク表面に接触し
て汚損されることが防止される。また、第2流入端側パ
ッド62に関しては、テーパ面16の加工寸法の変動に
より接続部22が空気流方向へ位置ずれを生じると、第
2流入端側パッド62の面部分62aの面積が増減し、
スライダ/ディスク間の吸着力に影響を及ぼす。しか
し、第1のレール18Aにおいては、各テーパ面16の
空気流方向の寸法が寸法公差内に有りさえすれば、磁気
ヘッドスライダ10におけると同様に、第1流入端側パ
ッド24及び補助パッド28はいずれも接続部22を跨
がずに配置される。その結果、第1及び第2流入端側パ
ッド24、62並びに流出端側パッド26と磁気ディス
クとの総接触面積の変動が最小限に抑えられ、スライダ
/ディスク間の吸着力すなわち摩擦力のばらつきが軽減
される。したがって磁気ヘッドスライダ60では、目標
値に近い吸着力を獲得することができる。
では、第1流入端側パッド24、補助パッド28及び第
2流入端側パッド62の協働により、磁気ヘッドスライ
ダ60に浮上初期段階で生じるピッチング動作の間、各
レール18の各接続部22が磁気ディスク表面に接触し
て汚損されることが防止される。また、第2流入端側パ
ッド62に関しては、テーパ面16の加工寸法の変動に
より接続部22が空気流方向へ位置ずれを生じると、第
2流入端側パッド62の面部分62aの面積が増減し、
スライダ/ディスク間の吸着力に影響を及ぼす。しか
し、第1のレール18Aにおいては、各テーパ面16の
空気流方向の寸法が寸法公差内に有りさえすれば、磁気
ヘッドスライダ10におけると同様に、第1流入端側パ
ッド24及び補助パッド28はいずれも接続部22を跨
がずに配置される。その結果、第1及び第2流入端側パ
ッド24、62並びに流出端側パッド26と磁気ディス
クとの総接触面積の変動が最小限に抑えられ、スライダ
/ディスク間の吸着力すなわち摩擦力のばらつきが軽減
される。したがって磁気ヘッドスライダ60では、目標
値に近い吸着力を獲得することができる。
【0038】上記した磁気ヘッドスライダ60は、磁気
ディスクの表面のCSS領域、つまりディスク停止中に
磁気ヘッドスライダ60を載置する領域のみを粗面化し
たゾーンテクスチャ媒体構造を採用した磁気ディスク装
置で、好適に使用することができる。例えば図6に示す
磁気ディスク装置50において、磁気ディスク54の表
面の内周端領域をCSS領域64として粗面化し、磁気
ディスク54の停止時に磁気ヘッドスライダ60の第2
のレール18Bが磁気ディスク54の内周側に配置され
て確実にCSS領域64に載置される構成とすれば、テ
ーパ面16の加工寸法の変動により第2流入端側パッド
62の面部分62aの面積が増減しても、スライダ/デ
ィスク間の吸着力に影響を及ぼすことが回避される。換
言すれば、磁気ディスク54の停止時に磁気ヘッドスラ
イダ60が径方向へ僅かに位置ずれを生じ、第1のレー
ル18AがCSS領域64から逸脱してデータ領域66
に載置されたとしても、第1のレール18Aの第1流入
端側パッド24及び流出端側パッド26が吸着を確実に
防止することになる。
ディスクの表面のCSS領域、つまりディスク停止中に
磁気ヘッドスライダ60を載置する領域のみを粗面化し
たゾーンテクスチャ媒体構造を採用した磁気ディスク装
置で、好適に使用することができる。例えば図6に示す
磁気ディスク装置50において、磁気ディスク54の表
面の内周端領域をCSS領域64として粗面化し、磁気
ディスク54の停止時に磁気ヘッドスライダ60の第2
のレール18Bが磁気ディスク54の内周側に配置され
て確実にCSS領域64に載置される構成とすれば、テ
ーパ面16の加工寸法の変動により第2流入端側パッド
62の面部分62aの面積が増減しても、スライダ/デ
ィスク間の吸着力に影響を及ぼすことが回避される。換
言すれば、磁気ディスク54の停止時に磁気ヘッドスラ
イダ60が径方向へ僅かに位置ずれを生じ、第1のレー
ル18AがCSS領域64から逸脱してデータ領域66
に載置されたとしても、第1のレール18Aの第1流入
端側パッド24及び流出端側パッド26が吸着を確実に
防止することになる。
【0039】なお、磁気ヘッドスライダ60における第
1及び第2流入端側パッド24、62の構成は、図8に
示すようなU字状のレール40を有する磁気ヘッドスラ
イダにも適用できる。この場合、空気受け面42及びテ
ーパ面44にそれぞれ所望個数の第1流入端側パッド2
4、補助パッド28及び第2流入端側パッド62を形成
することができる。そして、第1流入端側パッド24と
補助パッド28との組を、図示のように空気流方向に対
してスライダ本体の一側に偏って配置することにより、
上記したゾーンテクスチャ媒体構造を採用した磁気ディ
スク装置での使用が奏効することになる。
1及び第2流入端側パッド24、62の構成は、図8に
示すようなU字状のレール40を有する磁気ヘッドスラ
イダにも適用できる。この場合、空気受け面42及びテ
ーパ面44にそれぞれ所望個数の第1流入端側パッド2
4、補助パッド28及び第2流入端側パッド62を形成
することができる。そして、第1流入端側パッド24と
補助パッド28との組を、図示のように空気流方向に対
してスライダ本体の一側に偏って配置することにより、
上記したゾーンテクスチャ媒体構造を採用した磁気ディ
スク装置での使用が奏効することになる。
【0040】このように、ゾーンテクスチャ媒体構造を
採用した磁気ディスク装置で使用することを前提にすれ
ば、複数の吸着防止パッド全体を、空気流方向に関して
スライダ本体の一側に偏って配置する構成とすることも
できる。図9は、そのような構成を有した本発明のさら
に他の実施形態による磁気ヘッドスライダ70を概念的
に示す。なお、磁気ヘッドスライダ70において、前述
した磁気ヘッドスライダ10の各構成要素と同一又は類
似の構成要素は、共通の参照符号を付してその詳細な説
明を省略する。
採用した磁気ディスク装置で使用することを前提にすれ
ば、複数の吸着防止パッド全体を、空気流方向に関して
スライダ本体の一側に偏って配置する構成とすることも
できる。図9は、そのような構成を有した本発明のさら
に他の実施形態による磁気ヘッドスライダ70を概念的
に示す。なお、磁気ヘッドスライダ70において、前述
した磁気ヘッドスライダ10の各構成要素と同一又は類
似の構成要素は、共通の参照符号を付してその詳細な説
明を省略する。
【0041】磁気ヘッドスライダ70は、空気流方向に
関しスライダ本体12の両側縁近傍に形成された第1の
レール18A及び第2のレール18Bを備える。磁気ヘ
ッドスライダ70では、第1のレール18Aには吸着防
止パッドが設けられず、第2のレール18Bにのみ、流
入端側パッド24と流出端側パッド26と補助パッド2
8とが配設される。
関しスライダ本体12の両側縁近傍に形成された第1の
レール18A及び第2のレール18Bを備える。磁気ヘ
ッドスライダ70では、第1のレール18Aには吸着防
止パッドが設けられず、第2のレール18Bにのみ、流
入端側パッド24と流出端側パッド26と補助パッド2
8とが配設される。
【0042】第2のレール18B上での流入端側パッド
24と補助パッド28との間の空気流方向への直線距離
Lは、テーパ面16の空気流方向への寸法公差の2倍以
上に設定される。図示実施形態では、補助パッド28
は、その空気流方向後縁で接続部22に接して配置され
る。したがってこの場合、両レール18のテーパ面16
は、空気流方向に関して最小許容寸法に形成されてい
る。つまり各接続部22は、基準位置Pに対して空気流
入端側へずれて配置されている。
24と補助パッド28との間の空気流方向への直線距離
Lは、テーパ面16の空気流方向への寸法公差の2倍以
上に設定される。図示実施形態では、補助パッド28
は、その空気流方向後縁で接続部22に接して配置され
る。したがってこの場合、両レール18のテーパ面16
は、空気流方向に関して最小許容寸法に形成されてい
る。つまり各接続部22は、基準位置Pに対して空気流
入端側へずれて配置されている。
【0043】上記構成を有する磁気ヘッドスライダ70
は、例えば図6に示す磁気ディスク装置50において、
磁気ディスク54の表面の外周端領域をCSS領域6
4′として粗面化したときに、磁気ディスク54の停止
時に磁気ヘッドスライダ60の第1のレール18Aが磁
気ディスク54の外周側に配置されて確実にCSS領域
64′に載置される構成とすれば、スライダ/ディスク
間の吸着が防止される。また、磁気ディスク54の停止
時に磁気ヘッドスライダ60が径方向へ僅かに位置ずれ
を生じ、第2のレール18BがCSS領域64′から逸
脱してデータ領域66に載置されたときには、第2のレ
ール18Bの流入端側パッド24及び流出端側パッド2
6が吸着を確実に防止することになる。
は、例えば図6に示す磁気ディスク装置50において、
磁気ディスク54の表面の外周端領域をCSS領域6
4′として粗面化したときに、磁気ディスク54の停止
時に磁気ヘッドスライダ60の第1のレール18Aが磁
気ディスク54の外周側に配置されて確実にCSS領域
64′に載置される構成とすれば、スライダ/ディスク
間の吸着が防止される。また、磁気ディスク54の停止
時に磁気ヘッドスライダ60が径方向へ僅かに位置ずれ
を生じ、第2のレール18BがCSS領域64′から逸
脱してデータ領域66に載置されたときには、第2のレ
ール18Bの流入端側パッド24及び流出端側パッド2
6が吸着を確実に防止することになる。
【0044】さらに本発明は、図10に示すように、接
続部22に関して互いに反対側に配置される流入端側パ
ッドと補助パッドとを、互いに対向しない位置に配置す
る構成とすることもできる。図10の変形例では、空気
流方向に関しスライダ本体12の両側縁近傍に形成され
た一対の側方レール18の各々に、流入端側パッド24
が突設され、それら側方レール18の間で空気流入端近
傍に形成される追加の中央レール32に、流入端側パッ
ド24から離れ、かつ接続部22に近接してテーパ面3
6上に配置される補助パッド28が突設される。このよ
うな構成においても、各流入端側パッド24と補助パッ
ド28との間の空気流入方向への距離Lをテーパ面1
6、36の空気流方向への寸法公差以上に選定すること
により、前述した磁気ヘッドスライダ10と同様の作用
効果が得られる。
続部22に関して互いに反対側に配置される流入端側パ
ッドと補助パッドとを、互いに対向しない位置に配置す
る構成とすることもできる。図10の変形例では、空気
流方向に関しスライダ本体12の両側縁近傍に形成され
た一対の側方レール18の各々に、流入端側パッド24
が突設され、それら側方レール18の間で空気流入端近
傍に形成される追加の中央レール32に、流入端側パッ
ド24から離れ、かつ接続部22に近接してテーパ面3
6上に配置される補助パッド28が突設される。このよ
うな構成においても、各流入端側パッド24と補助パッ
ド28との間の空気流入方向への距離Lをテーパ面1
6、36の空気流方向への寸法公差以上に選定すること
により、前述した磁気ヘッドスライダ10と同様の作用
効果が得られる。
【0045】ところで、一般に吸着フリースライダ構造
を有する磁気ヘッドスライダでは、磁気ディスク表面に
接触する複数の吸着防止パッドの総表面積は、磁気ディ
スク表面の粗さ、潤滑剤特性等に依存して、所望の吸着
力すなわち摩擦力が得られるように最適化される。この
とき、磁気ディスク装置に実際に搭載される磁気ヘッド
スライダと同等の構成を有した吸着力評価用の磁気ヘッ
ドスライダを用いて、特定の磁気ディスクに対する吸着
力を測定、評価してパッド表面積を決定している。この
ような吸着力評価用の磁気ヘッドスライダは、磁気ディ
スクが回転を開始してから磁気ヘッドスライダが浮上を
開始するまでの間に、磁気ヘッドスライダを担持した揺
動アームに生じる歪みを測定して吸着力を評価するため
のものであり、したがってそれ自体の磁気ディスク上で
の浮動特性を考慮して設計することは要求されない。し
かしその反面、パッド表面積の変動が吸着力に影響を及
ぼすので、複数の吸着防止パッドを正確な寸法に形成す
る必要がある。そのような状況下では、テーパ面の加工
時の寸法公差が吸着防止パッドの寸法に影響を及ぼさな
いようにしなければならない。本発明は、このような問
題を解決するために、前述した流入端側パッドの構成を
適用した吸着力評価用の磁気ヘッドスライダを提供す
る。
を有する磁気ヘッドスライダでは、磁気ディスク表面に
接触する複数の吸着防止パッドの総表面積は、磁気ディ
スク表面の粗さ、潤滑剤特性等に依存して、所望の吸着
力すなわち摩擦力が得られるように最適化される。この
とき、磁気ディスク装置に実際に搭載される磁気ヘッド
スライダと同等の構成を有した吸着力評価用の磁気ヘッ
ドスライダを用いて、特定の磁気ディスクに対する吸着
力を測定、評価してパッド表面積を決定している。この
ような吸着力評価用の磁気ヘッドスライダは、磁気ディ
スクが回転を開始してから磁気ヘッドスライダが浮上を
開始するまでの間に、磁気ヘッドスライダを担持した揺
動アームに生じる歪みを測定して吸着力を評価するため
のものであり、したがってそれ自体の磁気ディスク上で
の浮動特性を考慮して設計することは要求されない。し
かしその反面、パッド表面積の変動が吸着力に影響を及
ぼすので、複数の吸着防止パッドを正確な寸法に形成す
る必要がある。そのような状況下では、テーパ面の加工
時の寸法公差が吸着防止パッドの寸法に影響を及ぼさな
いようにしなければならない。本発明は、このような問
題を解決するために、前述した流入端側パッドの構成を
適用した吸着力評価用の磁気ヘッドスライダを提供す
る。
【0046】図11は、本発明の一実施形態による吸着
力評価用の磁気ヘッドスライダ80の一部分を拡大して
示す。なお、磁気ヘッドスライダ80において、前述し
た磁気ヘッドスライダ10の各構成要素と同一又は類似
の構成要素は、共通の参照符号を付してその詳細な説明
を省略する。
力評価用の磁気ヘッドスライダ80の一部分を拡大して
示す。なお、磁気ヘッドスライダ80において、前述し
た磁気ヘッドスライダ10の各構成要素と同一又は類似
の構成要素は、共通の参照符号を付してその詳細な説明
を省略する。
【0047】磁気ヘッドスライダ80は、一対のレール
18の各々に、接続部22に近接して空気受け面14上
に突設される流入端側パッド24を1つずつ備える。各
レール18上で流入端側パッド24は、テーパ面16の
空気流方向への最大許容寸法の外側位置に配置される。
つまり、例えば図11で各テーパ面16が基準寸法に加
工されており、各接続部22が基準位置Pにあるとする
と、各接続部22と各流入端側パッド24との間の空気
流方向への直線距離L1は「上の寸法公差」以上に選定
される。
18の各々に、接続部22に近接して空気受け面14上
に突設される流入端側パッド24を1つずつ備える。各
レール18上で流入端側パッド24は、テーパ面16の
空気流方向への最大許容寸法の外側位置に配置される。
つまり、例えば図11で各テーパ面16が基準寸法に加
工されており、各接続部22が基準位置Pにあるとする
と、各接続部22と各流入端側パッド24との間の空気
流方向への直線距離L1は「上の寸法公差」以上に選定
される。
【0048】上記構成を有する磁気ヘッドスライダ80
では、機械加工によって形成された各テーパ面16の空
気流方向の寸法が寸法公差内に有りさえすれば、その後
に形成される流入端側パッド24は接続部22を跨いで
配置されることがない。その結果、流入端側パッド24
及び流出端側パッド26と磁気ディスクとの総接触面積
の変動が防止され、スライダ/ディスク間の吸着力すな
わち摩擦力のばらつきが排除される。したがって、各流
入端側パッド24及び各流出端側パッド26を所要位置
に正確に形成すれば、各テーパ面16の寸法が寸法公差
内でばらついていても、目標値通りの吸着力を獲得する
ことができる。したがって磁気ヘッドスライダ80は、
吸着力評価用スライダとして好適に使用される。なお、
前述した各実施形態におけるような補助パッドを有しな
い磁気ヘッドスライダ80は、磁気ヘッドスライダ80
に浮上初期段階で生じるピッチング動作の間、各空気受
け面14と各テーパ面16との各接続部22が磁気ディ
スク表面に接触して汚損されることを防止できないが、
吸着力の評価専用に使用されるものであるから、問題に
はならないと解されるべきである。
では、機械加工によって形成された各テーパ面16の空
気流方向の寸法が寸法公差内に有りさえすれば、その後
に形成される流入端側パッド24は接続部22を跨いで
配置されることがない。その結果、流入端側パッド24
及び流出端側パッド26と磁気ディスクとの総接触面積
の変動が防止され、スライダ/ディスク間の吸着力すな
わち摩擦力のばらつきが排除される。したがって、各流
入端側パッド24及び各流出端側パッド26を所要位置
に正確に形成すれば、各テーパ面16の寸法が寸法公差
内でばらついていても、目標値通りの吸着力を獲得する
ことができる。したがって磁気ヘッドスライダ80は、
吸着力評価用スライダとして好適に使用される。なお、
前述した各実施形態におけるような補助パッドを有しな
い磁気ヘッドスライダ80は、磁気ヘッドスライダ80
に浮上初期段階で生じるピッチング動作の間、各空気受
け面14と各テーパ面16との各接続部22が磁気ディ
スク表面に接触して汚損されることを防止できないが、
吸着力の評価専用に使用されるものであるから、問題に
はならないと解されるべきである。
【0049】上記した各実施形態は、本発明を磁気ヘッ
ドスライダ及びその磁気ヘッドスライダを備える磁気デ
ィスク装置に適用したものである。しかし本発明は、上
記実施形態に限定されるものでなく、例えば光ディスク
装置等の他のディスク装置に搭載されるヘッドスライダ
及びそのような他のディスク装置にも適用できることは
言うまでもない。
ドスライダ及びその磁気ヘッドスライダを備える磁気デ
ィスク装置に適用したものである。しかし本発明は、上
記実施形態に限定されるものでなく、例えば光ディスク
装置等の他のディスク装置に搭載されるヘッドスライダ
及びそのような他のディスク装置にも適用できることは
言うまでもない。
【0050】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、空気流入端にテーパ面を有したヘッドスライ
ダにおいて、吸着フリースライダ構造を採用することに
より浮上量の低下を実現でき、しかも、スライダ/ディ
スク間の吸着力のばらつきを軽減又は排除しつつ、空気
受け面とテーパ面との相互接続部の汚損を防止できる低
浮上形のヘッドスライダが提供され、以てディスク装置
の性能を向上させることが可能となる。さらに本発明に
よれば、そのようなヘッドスライダを備えることによ
り、ディスク装置の大容量化及び高密度化を促進するこ
とが可能となる。
によれば、空気流入端にテーパ面を有したヘッドスライ
ダにおいて、吸着フリースライダ構造を採用することに
より浮上量の低下を実現でき、しかも、スライダ/ディ
スク間の吸着力のばらつきを軽減又は排除しつつ、空気
受け面とテーパ面との相互接続部の汚損を防止できる低
浮上形のヘッドスライダが提供され、以てディスク装置
の性能を向上させることが可能となる。さらに本発明に
よれば、そのようなヘッドスライダを備えることによ
り、ディスク装置の大容量化及び高密度化を促進するこ
とが可能となる。
【図1】本発明の一実施形態による磁気ヘッドスライダ
の図で、(a)底面図及び(b)側面図である。
の図で、(a)底面図及び(b)側面図である。
【図2】図1の磁気ヘッドスライダの部分拡大底面図で
ある。
ある。
【図3】図1の磁気ヘッドスライダの寸法及び位置関係
を説明するための部分拡大側面図で、磁気ディスクと共
に示す。
を説明するための部分拡大側面図で、磁気ディスクと共
に示す。
【図4】図1の磁気ヘッドスライダの具体例を示す底面
図である。
図である。
【図5】図1の磁気ヘッドスライダの変形例を示す部分
拡大底面図である。
拡大底面図である。
【図6】図1の磁気ヘッドスライダを使用できる磁気デ
ィスク装置の概略平面図である。
ィスク装置の概略平面図である。
【図7】本発明の他の実施形態による磁気ヘッドスライ
ダの図で、(a)底面図及び(b)側面図である。
ダの図で、(a)底面図及び(b)側面図である。
【図8】図7の磁気ヘッドスライダの変形例を示す部分
拡大底面図である。
拡大底面図である。
【図9】本発明のさらに他の実施形態による磁気ヘッド
スライダの図で、(a)底面図及び(b)側面図であ
る。
スライダの図で、(a)底面図及び(b)側面図であ
る。
【図10】図1の磁気ヘッドスライダの変形例を示す部
分拡大底面図である。
分拡大底面図である。
【図11】本発明のさらに他の実施形態による磁気ヘッ
ドスライダの部分拡大底面図である。
ドスライダの部分拡大底面図である。
10、30、60、70、80…磁気ヘッドスライダ 12…スライダ本体 14、34、42…空気受け面 16、36、44…テーパ面 18、32、40…レール 22…接続部 24…流入端側パッド 26…流出端側パッド 28…補助パッド 50…磁気ディスク装置 54…磁気ディスク 58…アーム 62…第2流入端側パッド 64、64′…CSS領域
Claims (12)
- 【請求項1】 スライダ本体と、該スライダ本体の一表
面に形成される空気受け面と、該空気受け面の空気流入
端側に隣接して該スライダ本体に形成されるテーパ面
と、該空気受け面に突設される複数のパッドとを具備す
るヘッドスライダにおいて、 前記複数のパッドは、 前記空気受け面と前記テーパ面とを相互接続する接続部
に近接して該空気受け面上に配置される少なくとも1つ
の第1パッドと、 前記第1パッドから離れて、かつ前記接続部に近接して
前記テーパ面に突設される少なくとも1つの第2パッド
と、を備えることを特徴とするヘッドスライダ。 - 【請求項2】 前記第1パッドが前記接続部から離れて
配置される請求項1に記載のヘッドスライダ。 - 【請求項3】 前記第2パッドが前記接続部から離れて
配置される請求項1又は2に記載のヘッドスライダ。 - 【請求項4】 前記第1パッドと前記第2パッドとの間
の空気流方向への距離が、前記テーパ面の空気流方向へ
の寸法公差の2倍以上に設定される請求項1〜3のいず
れか1項に記載のヘッドスライダ。 - 【請求項5】 前記寸法公差が前記テーパ面の空気流方
向の基準寸法の10%〜30%である請求項4に記載の
ヘッドスライダ。 - 【請求項6】 前記複数のパッドが複数の前記第1パッ
ドを備え、前記接続部に関し該複数の第1パッドのそれ
ぞれに対向して、複数の前記補助パッドが配置される請
求項1〜5のいずれか1項に記載のヘッドスライダ。 - 【請求項7】 前記複数のパッドが、前記接続部を跨い
で前記空気受け面上及び前記テーパ面上に延設される少
なくとも1つの第3パッドをさらに備える請求項1〜6
のいずれか1項に記載のヘッドスライダ。 - 【請求項8】 前記少なくとも1つの第1パッドが、空
気流方向に対して前記スライダ本体の一方の側に偏って
配置される請求項1〜7のいずれか1項に記載のヘッド
スライダ。 - 【請求項9】 前記複数のパッドが、空気流方向に関し
て前記スライダ本体の一方の側に偏って配置される請求
項1〜8のいずれか1項に記載のヘッドスライダ。 - 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか1項に記載の
ヘッドスライダを備えたディスク装置。 - 【請求項11】 請求項8又は9に記載のヘッドスライ
ダを備えたディスク装置であって、ディスクがその表面
に局部的に粗面化された領域を有し、前記ヘッドスライ
ダの前記スライダ本体の前記一方の側の反対側が、該一
方の側よりも該ディスクの該粗面化された領域に近接す
るように配置されることを特徴とする磁気ディスク装
置。 - 【請求項12】 スライダ本体と、該スライダ本体の一
表面に形成される空気受け面と、該空気受け面の空気流
入端側に隣接して該スライダ本体に形成されるテーパ面
と、該空気受け面に突設される複数のパッドとを具備す
るヘッドスライダにおいて、 前記複数のパッドは、前記テーパ面の空気流方向への寸
法が最大許容寸法のときに該テーパ面が占める領域の外
側で前記空気受け面上に配置される少なくとも1つのパ
ッドを備え、該空気受け面と該テーパ面とを相互接続す
る接続部と該パッドとの間の該空気受け面が平坦である
ことを特徴とするヘッドスライダ。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10193348A JP2000030389A (ja) | 1998-07-08 | 1998-07-08 | ヘッドスライダ及びディスク装置 |
US09/258,844 US6351346B2 (en) | 1998-07-08 | 1999-02-26 | Head slider |
KR1019990009532A KR100334746B1 (ko) | 1998-07-08 | 1999-03-20 | 헤드 슬라이더 및 디스크 장치 |
CN99104091A CN1132181C (zh) | 1998-07-08 | 1999-03-23 | 头滑动器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10193348A JP2000030389A (ja) | 1998-07-08 | 1998-07-08 | ヘッドスライダ及びディスク装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000030389A true JP2000030389A (ja) | 2000-01-28 |
Family
ID=16306414
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10193348A Withdrawn JP2000030389A (ja) | 1998-07-08 | 1998-07-08 | ヘッドスライダ及びディスク装置 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6351346B2 (ja) |
JP (1) | JP2000030389A (ja) |
KR (1) | KR100334746B1 (ja) |
CN (1) | CN1132181C (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3962241B2 (ja) * | 2001-11-12 | 2007-08-22 | 株式会社日立グローバルストレージテクノロジーズ | 平滑面磁気ディスク対応ヘッドスライダ、ヘッドスライダアッセンブリ、および磁気ディスク装置、ならびに磁気ディスクの検査・製造方法、および磁気ディスク装置の組み立て方法 |
JP4198557B2 (ja) * | 2003-07-15 | 2008-12-17 | 富士通株式会社 | ヘッドスライダ及びそれを備えた磁気ディスク装置 |
US20080253021A1 (en) * | 2007-04-12 | 2008-10-16 | Seagate Technology Llc | Non-magnetic contact enhancement feature |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0432080A (ja) * | 1990-05-29 | 1992-02-04 | Victor Co Of Japan Ltd | 浮上型磁気ヘッド |
US5202803A (en) * | 1991-07-02 | 1993-04-13 | International Business Machines Corporation | Disk file with liquid film head-disk interface |
US5285337A (en) * | 1992-04-30 | 1994-02-08 | International Business Machines Corporation | Liquid-bearing data recording disk file with transducer carrier having support struts |
US5508861A (en) * | 1992-11-18 | 1996-04-16 | Unisys Corporation | Techniques for providing slider with boss |
US5418667A (en) * | 1993-08-03 | 1995-05-23 | International Business Machines Corporation | Slider with transverse ridge sections supporting air-bearing pads and disk drive incorporating the slider |
JP3575636B2 (ja) | 1995-02-03 | 2004-10-13 | 富士通株式会社 | 磁気ディスク装置の製造方法 |
JP3426082B2 (ja) | 1996-04-26 | 2003-07-14 | 富士通株式会社 | 磁気ヘッド用スライダ及び磁気ディスク装置 |
JPH1049850A (ja) * | 1996-08-05 | 1998-02-20 | Hitachi Ltd | 磁気ディスク記録装置 |
US6055128A (en) * | 1997-05-14 | 2000-04-25 | International Business Machines Corporation | Dual etch step pad air bearing design with three etch depths |
JPH1186483A (ja) * | 1997-09-04 | 1999-03-30 | Fujitsu Ltd | ヘッドスライダ及びディスク装置 |
-
1998
- 1998-07-08 JP JP10193348A patent/JP2000030389A/ja not_active Withdrawn
-
1999
- 1999-02-26 US US09/258,844 patent/US6351346B2/en not_active Expired - Fee Related
- 1999-03-20 KR KR1019990009532A patent/KR100334746B1/ko not_active Expired - Fee Related
- 1999-03-23 CN CN99104091A patent/CN1132181C/zh not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN1240996A (zh) | 2000-01-12 |
US6351346B2 (en) | 2002-02-26 |
CN1132181C (zh) | 2003-12-24 |
KR20000011218A (ko) | 2000-02-25 |
KR100334746B1 (ko) | 2002-05-04 |
US20010033458A1 (en) | 2001-10-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7916426B2 (en) | Head with an air bearing surface having left and right leading pressurizing steps, each with short and long regions | |
US7872833B2 (en) | Head with a transducer overcoat having a trailing air flow dam that is shallowly recessed from an air bearing surface | |
US7855854B2 (en) | Head with an air bearing surface having a shallow recessed trailing air flow dam | |
US7719795B2 (en) | Head having a transducer heater and an air bearing surface with a flow-diversion dam and pressure-relief trough disposed upstream of the transducer | |
US8081400B1 (en) | Slider with an air-bearing surface including four pressure generating pockets for countering disruptive movement | |
US7616405B2 (en) | Slider with an air bearing surface having a inter-cavity dam with OD and ID dam surfaces of different heights | |
US6809904B2 (en) | Disc head slider designs with particle flushing channels | |
KR100288869B1 (ko) | 3개의에칭깊이를갖는이중에칭단계패드형공기베어링의설계 | |
US4974106A (en) | Non-contact magnetic head assembly for a flexible medium disk drive | |
EP0642130A2 (en) | Disk drive head assembly | |
US4893204A (en) | Air bearing head slider having first and second leading edge tapered portions | |
US20040012887A1 (en) | Head slider having convergent channel features with side opening | |
WO2001041141A2 (en) | Disc head slider having recessed, trenched rails for reduced stiction | |
JP2000207860A (ja) | 浮上ヘッドスライダおよびその製造方法 | |
JPH10125025A (ja) | 浮動ヘッドスライダ | |
US6023393A (en) | Shaped rail opposed slider air bearing configuration for increased flying height control of magnetic heads at elevated flexible disk speeds | |
JPH1050019A (ja) | 浮動ヘッドスライダ | |
JP2000030389A (ja) | ヘッドスライダ及びディスク装置 | |
JP4139700B2 (ja) | 磁気ヘッドスライダ及び磁気ディスク装置 | |
JP4293933B2 (ja) | ディスク装置のヘッドスライダ | |
US7423843B2 (en) | In-contact magnetic head slider with multiple surface levels for creating multiple positive and negative pressure regions | |
US5910865A (en) | Slider having terminated side rails with trailing edge cuts | |
JP2768031B2 (ja) | 磁気ヘッドスライダ | |
JPH06325530A (ja) | スライダ、トランスデューサ支持装置及び磁気記憶装置 | |
JP2000057720A (ja) | 磁気ヘッド |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20051004 |