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JP2000028588A - 超音波探傷法 - Google Patents

超音波探傷法

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Publication number
JP2000028588A
JP2000028588A JP10191922A JP19192298A JP2000028588A JP 2000028588 A JP2000028588 A JP 2000028588A JP 10191922 A JP10191922 A JP 10191922A JP 19192298 A JP19192298 A JP 19192298A JP 2000028588 A JP2000028588 A JP 2000028588A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ultrasonic
flaw detection
flaw
wave
probe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10191922A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Isaka
克己 井坂
Shiro Miura
司郎 三浦
Isao Nemezawa
勲 根目沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Industry and Control Solutions Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Engineering Co Ltd, Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Engineering Co Ltd
Priority to JP10191922A priority Critical patent/JP2000028588A/ja
Publication of JP2000028588A publication Critical patent/JP2000028588A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常の方法では斜角探傷や表面波探傷の適用
が困難な、複雑形状の試験体の、特に円筒面に発生する
材料きずを容易に検出する。 【解決手段】 超音波探傷器40から水浸用探触子1に
探傷パルスを出力し、水中に存在する被探傷物に水を介
して超音波を入射させて探傷を行なう超音波探傷法にお
いて、探触子1を材料表面形状が不連続に所定量以上変
化する変曲点3に対向させて超音波を出射して試験体8
に入射させ、超音波の入射点で同時に発生する複数の振
動モードの超音波を試験体内に伝播させ、この伝播の過
程で反射されるエコーを検出して曲面部8a表面の探傷
を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非破壊検査の一種
である超音波探傷法に係わり、特に水中で鋼材などの被
探傷物内部のきずを検出する超音波探傷法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から行なわれている超音波探傷法で
は、試験材料(被探傷物)のできるだけ平坦で平滑な面
を選び、その面に超音波探触子を当て、この超音波探触
子を当てた面から超音波を入射させ、入射点における超
音波の屈折やモード変換を利用して目的の位置に超音波
を到達させるようにしていた。このために、曲面をもっ
た材料等では検出したいきずまで超音波が到達できない
場合があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図6は従来から実施さ
れている水浸式超音波探傷法の一例を示す図である。同
図において、例えば円筒面61の一部にきず62が存在
するような試験体(被探傷物)60に対する探傷におい
ては、水浸用探触子1を平坦な面63に対して所定の角
度傾けて超音波を出射し、前記平坦な面63から超音波
を入射させていた。この場合、従来から知られている斜
角探傷法では、図6において符号64で示すような経路
で超音波が伝播するので、試験体60への超音波の入射
点が制限されていた。また、きず62からのエコー65
の他に円筒面61からのエコー66が発生して、きず6
2の識別が困難な場合があった。
【0004】一方、被探傷物の平坦な面63の表面直下
を伝播するクリーピング波67を利用する場合は、超音
波入射点は上記と同じ平坦面63に限られる他、形状的
な変曲点68で音波の伝播が阻止されるため、きず62
まで超音波が到達することができない場合があった。
【0005】これに対し、円筒面61の表面に超音波を
符号70で示すような経路で直接入射して探傷を行なう
直射法という方法も知られている。この方法では、きず
62の開口側から入射することになるが、開口幅の小さ
いきず62場合はきずの開口部で反射されるエコーが小
さいので、きずであるのかノイズであるのかの判別が難
しく検出は困難であった。
【0006】本発明はこのような従来技術の実情に鑑み
てなされたもので、その目的は、複雑な形状の試験体の
曲面部のきずを検出できる超音波探傷法を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の手段は、水中で超音波を送受信する探触子
と、この探触子にパルス電圧を供給するパルス発信手段
と、前記探触子が受信した信号を増幅処理する受信増幅
手段と、前記受信した信号の受信信号波形を表示する波
形表示手段とを備えた超音波探傷器を使用し、水中に存
在する被探傷物に水を介して超音波を入射させて探傷を
行なう超音波探傷法において、前記探触子を材料表面形
状が不連続に所定量以上変化する変曲点に対向させ、前
記探触子により前記変曲点から前記超音波を被探触物内
に入射させ、前記超音波の入射点で同時に発生する複数
の振動モードの超音波を被探傷物内に伝播させ、この伝
播の過程で反射されるエコーを検出して探傷することを
特徴とする。
【0008】第2の手段は、第1の手段において、前記
変曲点でモード変換された超音波のうち、材料表層部を
伝播する超音波に基づいてきずを検出することを特徴と
する。
【0009】第3の手段は、第1の手段において、前記
不連続に所定量以上変化する変曲点が、少なくともクリ
ーピング波を利用した探傷時に音波の伝播が阻止される
ような変化量を有する変曲点であることを特徴とする。
【0010】第4の手段は、第1の手段において、前記
エコーの波形からあらかじめ記憶した健全部のエコーの
波形を差し引いた残りの信号の有無によって被探傷物の
合否を判定することを特徴とする。
【0011】本発明では、試験体に対する超音波の入射
点を、従来かえりみられることが無かった形状の不連続
部である変曲点としたことに特徴がある。この検出の原
理を図5を参照して説明する。
【0012】図5に示すように水浸用探触子1を任意の
角度θだけ傾けて、超音波(縦波)2を試験体60の形
状の変曲点68に入射させると、超音波2の一部は縦波
のまま試験体60中に伝播するが、他の一部はいくつか
の振動モードに変換され、その内の一つは試験体60の
円筒面(曲面)61に沿って伝播する超音波69にな
る。この現象は、実験によって確かめられた新しい知見
で、これを利用して曲面61部の表面に発生した材料き
ずを検出する。超音波を入射させる変曲点68は前述の
従来例で説明したクリーピング波67を利用したときに
音波の伝播が阻止されるような変化量を有する不連続な
面変化を生じている部分であれば十分である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、本発明の実
施形態について説明する。
【0014】図1は本発明の一実施形態に係る超音波探
傷法を説明するためのシステム構成図である。同図にお
いて、この超音波探傷システムは超音波探傷器40と、
この超音波探傷器40に接続され、超音波を送受信する
水浸用探触子1とから基本的に構成されている。超音波
探傷器40は、パルス発信器41、受信増幅器42、波
形表示部43等を主な構成要素とし、パルス発振器41
から水浸用探触子1にパルスを出力し、水浸用探触子1
から超音波を出射し、水を介して試験体8に入射させ、
反射したエコーを当該水浸用探触子1によって検出して
受信増幅器42に入力し、増幅された受信波形を例えば
CRTからなる波形表示器43で表示して、きずの位置
や大きさを検出するようになっている。
【0015】この例では、試験体8の曲面部8aの表面
のきず6を検出する際、水浸用探触子1を約5度傾けて
超音波を発射し、形状の変曲点3に超音波ビーム(縦
波)2を入射させるようにした。入射した超音波2は変
曲点3でいくつかの振動モードに変換されて材料中に伝
播するが、そのうちの一つのモードの超音波5が曲面部
8aの表層部を伝播してきず6が検出される。なお、探
触子1からの超音波の入射角θは、前記超音波5が曲面
部8aの表面に沿って伝播することが可能な角度に前記
変曲点3の変化量や表面形状に応じて適宜設定される。
【0016】このときの、超音波探傷器40のCRTか
らなる波形表示部(以下、単に「CRT」と称す。)4
3に表示される信号波形を図2に示す。 図2において
CRT43の横軸の起点の位置は図1の変曲点3、つま
り超音波入射点の位置になるように調整されており、C
RT43の時間軸は横波の音速で50mmを往復する時
間になるように調整されている図2の左端のエコー10
は、超音波の入射点、即ち変曲点3から直接のエコー
で、これから12.5mmの距離に相当する時間が遅れ
た位置に、きず6からのエコー11が表示されている。
きず6の実際の位置は、実測すると変曲点3から11.
5mmの位置にあったので、エコー11は実際のきず6
の位置から1mmだけ遠い位置に表示されていることに
なる。
【0017】そこで、このとき発生した超音波5の音速
は、CRT43の時間軸の校正に使用した横波の音速を
3230m/sとすると、 (11.5mm/12.5mm)×3230m/s=2
970m/s となり、ほぼ、表面波の音速になることが分かる。。
【0018】図2にはこのほかに、超音波5がきず6で
横波にモード変換した超音波7が試験体8の底面9で反
射したエコー13と、変曲点3で横波にモード変換した
超音波4が、同様に底面9で反射したエコー12を見る
ことができる。
【0019】図3は、形状が試験体8と同じできず6を
含まない、いわゆる、きず無し試験体を探傷した信号波
形である。ここでは、図2で明確に表示されていたきず
6およびきず6でのモード変換エコー13は検出され
ず、変曲点3からの直接のエコー10と、同じく変曲点
3でのモード変換エコー12のみが測定されている。
【0020】図4は、他の実施形態に係る超音波探傷シ
ステムのシステム構成を示す図である。この実施形態
は、前記図2及び図3に示したきず部と健全部の波形の
差を利用して、試験体8の合否判定を行う合否判定装置
50を備えた例で、図1の構成にこの合否判定装置50
を付加しただけなので、図1の構成と異なる構成のみ説
明し、重複する各部についての説明は割愛する。
【0021】合否判定装置50は、予め健全部(例えば
図3)の波形を記憶しておく健全波形記憶部52と、き
ずエコーを含んだ探傷波形(例えば図2)を収録する探
傷波形収録部51、及び両者の波形を比較する比較装置
53とから構成され、超音波探傷器40の受信増幅器か
らの出力が入力され、比較装置53からの比較出力が合
否信号54として出力されるようになっている。
【0022】比較装置53は時々刻々収録される探傷波
形(図2)から予め記憶してある健全部波形52を差し
引いて、残りの信号が無い場合には合格、残った信号が
あれば、それをきず信号として否、つまり不合格とす
る。これにより、試験体8の曲面61の表面のきず6の
有無を自動的に判定することが可能となる。
【0023】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、探触子
を材料表面形状が不連続に所定量以上変化する変曲点に
対向させて超音波を出射して被探傷物に入射させ、超音
波の入射点で同時に発生する複数の振動モードの超音波
を被探傷物内に伝播させ、この伝播の過程で反射される
エコーを検出して探傷するので、超音波の伝播が阻害さ
れるような変曲点を有する複雑な形状の試験体の曲面部
のきずを容易に検出することができる。
【0024】また、探傷したエコーの波形からあらかじ
め記憶した健全部のエコーの波形を差し引いた残りの信
号の有無によって試験体の合否を判定するので、自動的
に試験体の合否判定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る超音波探傷システム
のシステム構成を示す図である。
【図2】きずが在る試験体の探傷波形を示す図である。
【図3】きずが無い試験体の探傷波形を示す図である。
【図4】本発明の他の実施形態に係る超音波探傷システ
ムのシステム構成を示す図である。
【図5】本発明の超音波探傷方法の原理を説明するため
の図である。
【図6】従来の超音波探傷法を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1 水浸用探触子 2 超音波(縦波) 3 形状の変曲点 4 超音波(横波) 5 超音波 6 きず 7 超音波(横波) 8 試験体 9 底面 10,11,12,13 エコー 40 超音波探傷器 41 パルス発信器 42 受信増幅器 43 波形表示部 50 合否判定装置 51 探傷波形収録部 52 健全部波形記憶部 53 比較装置 54 合否信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三浦 司郎 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 根目沢 勲 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 Fターム(参考) 2G047 AA07 AB01 BA03 BB06 GG33

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水中で超音波を送受信する探触子と、こ
    の探触子にパルス電圧を供給するパルス発信手段と、前
    記探触子が受信した信号を増幅処理する受信増幅手段
    と、前記受信した信号の受信信号波形を表示する波形表
    示手段を備えた超音波探傷器とを使用し、水中に存在す
    る被探傷物に水を介して超音波を入射させて探傷を行な
    う超音波探傷法において、 前記探触子を材料表面形状が不連続に所定量以上変化す
    る変曲点に対向させ、 前記探触子により前記変曲点から前記超音波を被探傷物
    内に入射させ、 前記超音波の入射点で同時に発生する複数の振動モード
    の超音波を被探傷物内に伝播させ、 この伝播の過程で反射されるエコーを検出して探傷する
    ことを特徴とする超音波探傷法。
  2. 【請求項2】 前記変曲点でモード変換された超音波の
    うち、材料表層部を伝播する超音波により、きずを検出
    することを特徴とする請求項1記載の超音波探傷法。
  3. 【請求項3】 前記不連続に所定量以上変化する変曲点
    が、少なくともクリーピング波を利用した探傷時に音波
    の伝播が阻止されるような変化量を有する変曲点である
    ことを特徴とする請求項1記載の超音波探傷法。
  4. 【請求項4】 前記エコーの波形からあらかじめ記憶し
    た健全部のエコーの波形を差し引いた残りの信号の有無
    によって被探傷物の合否を判定すること特徴とする請求
    項1記載の超音波探傷法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009293980A (ja) * 2008-06-03 2009-12-17 Hitachi Ltd 超音波探傷装置及び方法
CN103743815A (zh) * 2013-12-19 2014-04-23 安泰科技股份有限公司 弯管复合件多层界面焊接质量的超声波检测系统和方法
CN104535649A (zh) * 2014-12-25 2015-04-22 刘凯 裂缝无人智能检测机

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