[go: up one dir, main page]

JP2000021714A - 露光方法および装置、ならびにデバイス製造方法 - Google Patents

露光方法および装置、ならびにデバイス製造方法

Info

Publication number
JP2000021714A
JP2000021714A JP10184044A JP18404498A JP2000021714A JP 2000021714 A JP2000021714 A JP 2000021714A JP 10184044 A JP10184044 A JP 10184044A JP 18404498 A JP18404498 A JP 18404498A JP 2000021714 A JP2000021714 A JP 2000021714A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exposure
mask
wafer
pattern
stage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10184044A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000021714A5 (ja
Inventor
Akiyoshi Suzuki
章義 鈴木
Minoru Yoshii
実 吉井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP10184044A priority Critical patent/JP2000021714A/ja
Priority to US09/330,157 priority patent/US6714302B2/en
Publication of JP2000021714A publication Critical patent/JP2000021714A/ja
Publication of JP2000021714A5 publication Critical patent/JP2000021714A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70425Imaging strategies, e.g. for increasing throughput or resolution, printing product fields larger than the image field or compensating lithography- or non-lithography errors, e.g. proximity correction, mix-and-match, stitching or double patterning
    • G03F7/70466Multiple exposures, e.g. combination of fine and coarse exposures, double patterning or multiple exposures for printing a single feature

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マスクパターンの交換回数もしくは無駄なウ
エハの移動を減らすことで、トータルのスループットを
向上させること。 【解決手段】 複数の領域を持ったウエハに対して複数
のマスクパターンを交換して多重露光やスティッチング
露光で転写を行い、これを複数のウエハを交換しながら
各ウエハに対して順に行う際に、ウエハ(マスクパター
ン)を交換した際には、その交換前の最後に用いたマス
クパターンで(最後に行ったショット領域に対して)、
最初の露光を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,露光装置及び露光
方法に関し、例えば微細な回路パターンをウエハ上に露
光するものであって、IC,LSI等の半導体チップ、
液晶パネル等の表示素子、磁気ヘッド等の検出素子、C
CD等の撮像素子といった各種デバイスの製造に好適に
用いられる。
【0002】
【従来の技術】従来より、IC、LSI、液晶パネル等のデ
バイスをフォトリソグラフィ技術を用いて製造する時に
は、フォトマスク又はレチクル等(以下、「マスク」と
記す。)の回路パターンを投影光学系によってフォトレ
ジスト等が塗布されたシリコンウエハ又はガラスプレー
ト等(以下、「ウエハ」と記す。)の感光材が塗布され
た被露光基板上に投影して転写する(露光する)投影露
光方法及び投影露光装置が使用されている。
【0003】上記デバイスの高集積化に対応して、ウエ
ハに転写するパターンの微細化即ち高解像度化と、ウエ
ハにおける1チップの大面積化とが要求されており、こ
れらをいかに向上させるかが常に模索されている。
【0004】例えば、解像度を向上させる技術として
は、複数のパターンを重積して露光し合計露光量がレジ
ストの閾値を超えた部分だけが解像するようにした多重
露光技術があり、また、露光面積を拡大する技術として
は、複数のパターンを繋ぎ合わせて広い面積を露光する
スティッチング露光技術がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、多重露光にせ
よスティッチング露光にせよ、ウエハの1レイヤーにつ
いて、1つのチップパターンの作成に複数回の露光を繰
り返すことになるので、露光を繰り返すごとのマスク交
換やウエハの移動などに要する時間が増えて、スループ
ット(単位時間あたりの基板処理量)の向上の妨げにな
る可能性がある。
【0006】本発明は上記従来技術の課題に鑑みてなさ
れたもので、複数のマスクパターンを用いた露光におい
て、トータルのスループットを大きく向上させることが
できる実用性の高い露光方法や露光装置を提供すること
を目的とする。さらには従来以上の微細なパターンの解
像、あるいは従来以上の大露光面積が可能で、且つスル
ープットの向上も果たした優れた露光方法や装置を提供
することを目的とする。さらには、上記露光方法や装置
を用いて、高集積度のパターンを持ったデバイスを高い
生産性で且つ低コストに製造することができるデバイス
製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の露光方法のある
形態は、複数の領域を持ったウエハに対して複数のマス
クパターンを交換して露光し、これを複数のウエハを交
換しながら各ウエハに対して順に行う際に、ウエハ又は
(及び)マスクパターンを交換した際には、その交換前
の、最後に用いたマスクパターンで又は(及び)最後に
行った領域に対して、最初の露光を行うことを特徴とす
る。
【0008】また、本発明のデバイス製造方法は、上記
露光方法でウエハに露光を行うステップと、該露光の後
に現像を行なうステップを含む製造工程によってデバイ
スを製造することを特徴とする。
【0009】本発明の露光装置のある形態は、マスク保
持するマスクステージと、ウエハを保持するウエハステ
ージと、該マスクステージに保持されたマスクを照明し
てウエハに露光を行う露光手段とを備え、複数のマスク
を交換してウエハの複数の領域に対して露光を繰り返し
行い、これを複数のウエハに対して順に行う露光装置で
あって、あるウエハに露光を行った後に次のウエハに露
光を行なう際には、該マスクステージに保持されている
マスクをそのまま用いて最初の露光を行うことを特徴と
する。
【0010】本発明の露光装置の別の形態は、マスクを
保持するマスクステージと、ウエハを保持するウエハス
テージと、該マスクステージに保持されたマスクを照明
してウエハに露光を行う露光手段とを備え、複数のマス
クを交換してウエハの複数の領域に対して露光を繰り返
し行う露光装置であって、同じウエハにおいてあるマス
クで露光を行った後に次のマスクで露光を行なう際に
は、最後に露光した領域から露光を開始することを特徴
とする。
【0011】
【発明の実施の形態】<多重露光の原理説明>最初に本
実施形態で採用する多重露光法の原理を説明した後に、
より具体的な露光装置の例を説明する。
【0012】図1は多重露光方法を示すフローチャート
である。第1のマスクパターンを用いた2光束干渉露光
ステップ、第2のマスクパターンを用いた投影露光ステ
ップ(通常露光ステップ)、上記2つの露光ステップに
よる多重露光の後に行なう現像ステップ、の大きく3つ
のステップを有する。ここで2光束干渉露光ステップと
投影露光ステップの順序は、図1の逆でもいいし、どち
らか一方のステップが複数回の露光段階を含む場合は各
ステップを交互に行うことも可能である。また,各露光
ステップ間には精密な位置合わせを行なうステップ等が
あるが、ここでは図示を略した。
【0013】図1のフローに従って露光を行なう場合、
まず2光束干渉露光によりウエハ(被露光基板)上に塗
布されたレジストに対して図2に示すような周期的パタ
ーンで露光する。図2中の数字は露光量を表しており、
図2(A)の斜線部は露光量1(実際は任意)で白色部
は露光量0である。
【0014】このような周期パターンのみを露光後現像
する場合、通常、感光基板であるウエハのレジストの露
光しきい値Ethは図2(B)の下部のグラフに示す通り
露光量0と1の間に設定する。尚、図2(B)の上部は
最終的に得られるリソグラフィパターン(凹凸パター
ン)を示している。
【0015】図3に、この場合のウエハのレジストに関
して、現像後の膜厚の露光量依存性と露光しきい値とを
ポジ型レジスト(以下、「ポジ型」と記す。)とネガ型
レジスト(以下、「ネガ型」記す。)の各々について示
してあり、ポジト型の場合は露光しきい値以上の場合
に、ネガ型の場合は露光しきい値以下の場合に、現像後
の膜厚が0となる。
【0016】図4はこのような露光を行った場合の現像
とエッチングプロセスを経てリソグラフィパターンが形
成される様子を、ネガ型とポジ型の場合に関して示した
摸式図である。
【0017】本実施形態においては、この通常の露光感
度設定とは異なり、図5(図2(A)と同じ図面)及び
図6に示す通り、2光束干渉露光での最大露光量を1と
した時、ウエハのレジストの露光しきい値Ethを1より
も大きく設定する。このウエハは図2に示す2光束干渉
露光のみ行った露光パターン(露光量分布)を現像した
場合は露光量が不足するので、多少の膜厚変動はあるも
のの現像によって膜厚が0となる部分は生じず、エッチ
ングによってリソグラフィパターンは形成されない。こ
れは即ち2光束干渉露光パターンの消失と見做すことが
できる(尚、ここではネガ型を用いた場合の例を用いて
本発明の説明を行うが、本発明はポジ型の場合でも実施
できる)。尚、図6において、上部はリソグラフィパタ
ーンを示し(何もできない)、下部のグラフは露光量分
布と露光しきい値の関係を示す。また、下部に記載のE
1は2光束干渉露光における露光量を、E2は通常の投影
露光における露光量を表わしている。
【0018】本実施形態の特徴は、2光束干渉露光のみ
では一見消失する高解像度の露光パターンを通常の投影
露光による露光パターンと融合して所望の領域のみ選択
的にレジストの露光しきい値以上露光し、最終的に所望
のリソグラフィパターンを形成できるところにある。
【0019】図7(A)は通常の投影露光による露光パ
ターンであり、本実施形態では、通常の投影露光の解像
度は2光束干渉露光の約半分としている為、ここでは投
影露光による露光パターンの線幅が2光束干渉露光のに
よる露光パターンの線幅の約2倍として示してある。
【0020】図7(A)の露光パターンを作る投影露光
を、図5の2光束干渉露光の後に、現像工程なしで、同
一レジストの同一領域に重ねて行ったとすると、このレ
ジストの合計の露光量分布は図7(B)の下部のグラフ
のようになる。尚、ここでは2光束干渉露光の露光量E
1と投影露光の露光量E2の比が1:1、レジストの露光
しきい値Ethが露光量E1(=1)と露光量E1と投影露
光の露光量E2の和(=2)の間に設定されている為、
図7(B)の上部に示したリソグラフィパターンが形成
される。図7(B)の上部に示す孤立線パターンは、解
像度が2光束干渉露光のものであり且つ単純な周期的パ
ターンもない。従って通常の投影露光で実現できる解像
度以上の高解像度のパターンが得られたことになる。
【0021】ここで仮に、図8の露光パターンを作る投
影露光(図5の露光パターンの2倍の線幅で露光しきい
値以上(ここではしきい値の2倍の露光量)の投影露光)
を、図5の2光束干渉露光の後に、現像工程なしで、同
一レジストの同一領域に重ねて行ったとすると、このレ
ジストの合計の露光量分布は図8(B)のようになり、
2光束干渉露光の露光パターンは消失して最終的に投影
露光によるリソグラフィパターンのみが形成される。
【0022】また、図9に示すように図5の露光パター
ンの3倍の線幅で行う場合も理屈は同様であり、4倍以
上の線幅の露光パターンでは、基本的に2倍の線幅の露
光パターンと3倍の線幅の露光パターンの組み合わせか
ら、最終的に得られるリソグラフィパターンの線幅は自
明であり、投影露光で実現できるリソグラフィパターン
は全て、本実施形態でも形成可能である。
【0023】以上簡潔に説明した2光束干渉露光と投影
露光の夫々による露光量分布(絶対値及び分布)とウエ
ハのレジストのしきい値の調整を行うことにより、図
6、図7(B)、図8(B)、及び図9(B)で示した
ような多種のパターンの組み合せより成り且つ最小線幅
が2光束干渉露光の解像度(図7(B)のパターン)と
なる回路パターンを形成することができる。
【0024】以上の露光方法の原理をまとめると、 (1)投影露光をしないパターン領域、即ちレジストの
露光しきい値以下の2光束干渉露光パターンは現像によ
り消失する。 (2)レジストの露光しきい値以下の露光量で行った投
影露光のパターン領域に関しては、投影露光と2光束干
渉露光のパターンの組み合わせにより決まる2光束干渉
露光の解像度を持つ露光パターンが形成される。 (3)露光しきい値以上の露光量で行った投影露光のパ
ターン領域は、投影露光のみでは解像しなかった微細パ
ターンも同様に(マスクに対応する)形成する。という
ことになる。更にこの露光方法の利点として,最も解像
力の高い2光束干渉露光の部分では、通常の露光に比し
てはるかに大きい焦点深度が得られることが挙げられ
る。
【0025】次に他の例を説明する。ここでは露光によ
り得られる回路パターン(リソグラフィパターン)とし
て、図10に示す所謂ゲート型のパターンを対象として
いる。
【0026】図10のゲートパターンは横方向の即ち図
中A-A'方向の最小線幅が0.1μmであるのに対して、
縦方向では0.2μm以上である。本実施形態によれ
ば、このような1次元方向のみ高解像度を求められる2
次元パターンに対しては2光束干渉露光をかかる高解像
度の必要な1次元方向のみで行えばいい。
【0027】図11を用いて1次元方向のみの2光束干
渉露光と通常の投影露光の組み合わせの一例を示す。図
11の(A)は1次元方向のみの2光束干渉露光による
周期的な露光パターンを示す。この露光パターンの周期
は0.2μmであり、この露光パターンは線幅0.1μm
L&Sパターンに相当する。図11の下部における数値
は露光量を表すものである。
【0028】このような2光束干渉露光は、図12で示
すような投影露光法で、マスクと照明方法を図13又は
図14のようにすることで実現できる。図12は縮小投
影光学系(多数枚のレンズより成る)を用いた投影露光
であり、露光波長248nm(KrFエキシマレーザー)
に対してNA0.6以上が可能である。図中、161はマ
スク、162はマスク161から出て光学系163に入
射する物体側露光光、163は投影光学系、164は開
口絞り、165は投影光学系163から出てウエハ16
6に入射する像側露光光、166は被露光基板であるウ
エハを示し、167は絞り164の円形開口に相当する
瞳面での光束の位置を一対の黒点で示した説明図であ
る。図12は2光束干渉露光を行っている状態の摸式図
であり、物体側露光光162と像側露光光165は双方
とも、2つの平行光線束だけから成っている。
【0029】2光束干渉露光を行うためには,マスクと
その照明方法を図13又は図14のいずれかのように設
定すればよい。以下これらの3つの例について説明す
る。
【0030】図13はレベンソン型の位相シフトマスク
を示しており、クロムより成る遮光部171のピッチP
Oが(4)式で0、位相シフタ172のピッチPOS
(5)式で表わされるマスクである。
【0031】 PO=MP=2MR=Mλ/(2NA) ……(4) POS=2PO=Mλ/(NA) ……(5) ここで、Mは投影光学系163の投影倍率、λは露光波
長、NAは投影光学系163の像側の開口数を示す。
【0032】一方、図13(B)が示すマスクは、クロ
ムより成る遮光部のないシフタエッジ型の位相シフトマ
スクであり、レベンソン型と同様に位相シフタ181の
ピッチPOSを上記(5)式を満たすように構成したもの
である。
【0033】図13(A)、(B)の夫々の位相シフト
マスクを用いて2光束干渉露光を行なうには、これらの
マスクをσ=0(又は0に近い値)所謂コヒーレント照
明を行なう。具体的には、マスク面に対して垂直な方向
(光軸に平行な方向)から平行光線束をマスクに照射す
る。このような照明を行なうと、マスクから上記垂直な
方向に出る0次透過回折光に関しては、位相シフタによ
り隣り合う透過光の位相差がπとなって打ち消し合い存
在しなくなり、±1次の透過回折光の2平行光線束はマ
スクから投影光学系163の光軸に対して対称に発生
し、図12の2個の物体側露光がウエハ上で干渉する。
また2次以上の高次の回折光は投影光学系163の開口
絞り164の開口に入射しないので結像には寄与しな
い。
【0034】一方、図14に示したマスクは、クロムよ
り成る遮光部の遮光部のピッチPOが(4)式と同様の
(6)式で表わされるマスクである。
【0035】 PO=MP=2MR=Mλ/(2NA) ……(6) ここで、Mは投影光学系163の投影倍率、λは露光波
長、NAは投影光学系163の像側の開口数を示す。
【0036】図14の位相シフタを有していないマスク
には、1個又は2個の平行光線束による斜入射照明とす
る。この場合の平行光線束のマスクへの入射角θ0は、
(7)式を満たすように設定される。2個の平行光線束
を用いる場合が、光軸を基準にして互いに逆方向にθ0
傾いた平行光線束によりマスクを照明する。
【0037】sinθ0=M/NA……(7) ここでも、Mは投影光学系163の投影倍率、NAは投影
光学系163の像側の開口数を示す。
【0038】図14に示す位相シフタを有していないマ
スクを上記(7)式を満たす平行光線束により斜入射照
明を行なうと、マスクからは、光軸に対して角度θ0
直進する0次透過回折光とこの0次透過回折光の光路と
投影光学系の光軸に関して対称な光路に沿って進む(光
軸に対して角度−θ0で進む)−1次透過回折光の2光
束が図12の2個の物体側露光光162として生じ、こ
の2光束が投影光学系163の開口絞り164の開口部
に入射し、結像が行なわれる。
【0039】尚、本発明においてはこのような1個又は
2個の平行光線束による斜入射照明も「コヒーレント照
明」として取り扱う。
【0040】以上が、マスクを用いて2光束干渉露光を
行う方法であり、通常の投影露光装置の照明光学系は部
分的コヒーレント照明を行なうように構成してあるの
で、照明光学系の0<σ<1に対応する開口絞りをσ≒
0に対応する特殊開口絞りに交換可能にする等して、投
影露光装置において実質的にコヒーレント照明を行なう
よう構成することができる。
【0041】図10及び図11が示す実施形態の説明に
戻る。本実施形態では前述した2光束干渉露光の次に行
なう通常の投影露光によって図11(B)が示す「工」
の字型のパターンの露光を行う。図11(B)の上部に
は2光束干渉露光による露光パターンとの相対的位置関
係と通常の投影露光の露光パターンの5領域での露光量
を示し、同図の下部は、通常の投影露光によるウエハの
レジストに対する露光量を縦横0.1μmピッチの分解
能でマップ化したものである。
【0042】この投影露光による露光パターンの線幅は
2光束干渉露光の場合の2倍の0.2μmである。この
ような領域毎に露光量が異なる、多値の露光量分布を生
じさせる(露光量が0と1と2の3値あるから多値)投
影露光を行う方法としては、図中1で示した領域に対応
するマスクの開口部の透過率をT%、図中2で示した領
域に対応するマスクの開口部に透過率を2T%とした複
数段の透過率を持つ特殊マスクを用いる方法があり、こ
の方法では投影露光を一回の露光で完了することがで
き、この特殊マスクを用いる場合の各露光での露光量比
はウエハ上で、2光束干渉露光:透過率Tの開口部での投
影露光:透過率2Tでの投影露光=1:1:2である。
【0043】領域毎に露光量が異なる投影露光を行うた
めの別の方法としては、図11(D)の上部と下部とに
示す露光パターンが生じる2種類のマスクを用いて順次
露光する方法である、この場合には各マスクによる露光
量は1段で良いため、マスクの開口部の透過率も1段で
済む。この場合の露光量比はウエハ上で、2光束干渉露
光:第1回投影露光:第2回投影露光= 1:1:1である。
【0044】以上説明した2光束干渉露光と通常の投影
露光の組み合わせによって図10の微細回路パターンが
形成される様子について述べる。本実施形態においては
2光束干渉露光と通常の投影露光の間には現像過程はな
い。従って各露光の露光パターンが重なる領域での露光
量は加算され、加算後の露光量(分布)により新たな露
光パターンが生じることとなる。
【0045】図11(C)の上部は図11(A)の露光
パターンと図11(B)の露光パターンの露光量の加算
した結果生じる露光量分布(露光パターン)を示してお
り、図11(C)の下部はこの露光パターンに対して現
像を行った結果のパターンを灰色で示したものであり、
本実施形態ではウエハのレジストは露光しきい値が1よ
り大きく2未満であるものを用いており、そのため現像
によって露光量が1より大きい部分のみがパターンとし
て現れている。図11(C)の下部に灰色で示したパタ
ーンの形状と寸法は図10に示したゲートパターンの形
状と寸法と一致しており、本実施形態の露光方法によっ
て、0.15μm以下(例えば0.1μm)といった微細
な線幅を有する回路パターンが、部分的コヒーレント照
明とコヒーレント照明が切換え可能な照明光学系を有す
る投影露光装置を用いて形成可能である。
【0046】<露光装置の実施例>図15は、上記原理
の多重露光を可能にするための、2光束干渉用露光と通
常の投影露光の双方が行なえる高解像度露光装置を示す
概略図である。
【0047】同図において、221は露光光源(KrF
エキシマレーザー、ArFエキシマレーザ、あるいはF
2レーザー)、222は照明光学系で、照明範囲を規定
するマスキングブレードを有している。223はマスク
(レチクル)、224はマスクを保持してスキャン移動
可能なマスクステージ、227はマスク223の回路パ
ターンをウエハ228上に縮小投影する投影光学系であ
る。229はステップ移動及びスキャン移動ウエハステ
ージで、光学系227の光軸に直交する平面(XY)及
びこの光軸方向(Z)に移動可能で、レーザー干渉計等
を用いてそのXY方向の位置が正確に制御される。ま
た、不図示のマスク位置合わせ光学系、ウエハ位置合わ
せ光学系を備える。これは例えばオフアクシス位置合わ
せ光学系、TTL位置合わせ光学系、TTR位置合わせ
光学系などである。
【0048】230は複数種のマスク230を収納する
マスクストッカを有するマスクチェンジャであり、不図
示のレチクルライブラリーから供給される複数種のマス
ク、例えば多重露光するための通常のマスクと前述した
レベンソン型位相シフトマスク又はエッジシフタ型マス
ク又は位相シフタを有していない周期パターンマスクを
それぞれストッカに収納する。232はマスク搬送機構
であり、マスクステージに供給前のマスクを一時待機さ
せるスタンバイポジション240を有している。さら
に、マスク搬送機構232はマスクストッカとスタンバ
イポジションの間、スタンバイポジションとマスクステ
ージとの間でそれぞれマスクを搬送するためのハンドリ
ング機構を有している。スタンバイポジションとマスク
ステージとの間でのマスク搬送は、マスクを素早く交換
できるようにスタンバイポジションからのマスクの供給
とマスクステージからのマスクの回収をほぼ同時に行な
えるような機構、例えば図15の201に示すようなマ
スクM1とマスクM2を同時に保持して回転させること
で両者の位置を入れ替える回転機構となっている。マス
ク搬送機構232によって、ストッカ231から任意の
マスクを選択的に取出してスタンバイポジション240
を介してマスクステージ224に供給し、且つ使用済み
のマスクをスタンバイポジションを介して回収してスト
ッカに戻す。
【0049】230は複数枚のウエハ233を収納する
ウエハストッカを有するウエハチャンジャである。23
5はウエハ搬送機構であり、ウエハストッカとウエハス
テージとの間でウエハを搬送するためのハンドリング機
構を有している。ウエハ搬送機構235によって、スト
ッカから任意のウエハを取出してウエハステージ229
に供給し、且つ露光済みのウエハを回収してストッカに
戻す。
【0050】照明光学系222は部分的コヒーレント照
明とコヒーレント照明とを切換え可能に構成してあり、
コヒーレント照明の場合には、ブロック200内に図示
した(1a)の平行照明光又は(1b)の斜入射照明光
を、前述したレベンソン型位相シフトマスク、エッジシ
フタ型マスク又は位相シフタを有していない周期パター
ンマスクのいずれか一つに供給する。また、部分的コヒ
ーレント照明の場合にはブロック200内に図示した
(2)の通常照明光を所望のマスクに供給する。部分的
コヒーレント照明からコヒーレント照明とを切換えは、
通常光学系222のフライアイレンズの直後に置かれる
開口絞りを、この絞りに比して開口径が十分に小さいコ
ヒーレント照明用絞りと交換すれば良い。
【0051】次に、上記構成の露光装置の動作について
説明する。本実施例ではステップ・アンド・スキャン方
式の動作シーケンスを採用するが、1つのショット領域
に一括露光するステップ・アンド・リピート方式にも適
用可能である。
【0052】ステップ・アンド・スキャンの基本的な動
作シーケンスは、ウエハステージをX方向もしくはY方
向にステップ移動させて転写すべきショット領域を位置
決めするステップ動作と、マスクステージとウエハステ
ージをY方向に同期移動させながら走査露光を行うスキ
ャン動作とを繰り返すものである。スキャン動作におい
ては、スリット形状の照明光および投影光学系に対し
て、マスクステージとウエハステージを共に同期的に所
定の速度比(本実施例では4:1)で定速で移動させる
ことによって、マスクのパターン全体をウエハの1つの
ショット領域に走査露光転写する。
【0053】図16はステップ・アンド・スキャンによ
って多重露光を行なう手順を示すフローチャート図であ
る。なお、ここでは1レイヤーについて2種類のマスク
を用い、マスクM1は上述したような2光束干渉を行な
うためのパターン、マスクM2は通常の投影露光を行う
ための孤立パターンを持ったものとする。なお、1つの
ショット領域内には1つもしくは複数分のチップパター
ンが形成される。
【0054】最初に、マスクストッカからマスクM1を
取出してマスクステージにセットする(ステップ10
0)。これと同時に、ウエハストッカからレジスト塗布
済みの未露光ウエハを1枚取出して、ウエハステージに
セットする(ステップS101)。
【0055】ステップマスクとウエハの両方がセットさ
れたら、ステップ・アンド・スキャンもしくはステップ
・アンド・リピートの動作シーケンスに従って、マスク
M1の周期パターンをウエハの複数領域、ここでは36
箇所のショット領域の各々に対して、図17(A)に示
す手順で、ショット領域1から開始してショット領域3
6まで番号昇順に順次露光転写する(ステップS10
2)。なお、各ショット領域で走査露光を行う走査方向
は図中の上下方向である。
【0056】本実施例の手順における第1のポイント
は、ショット領域36の露光が終了した後、ウエハステ
ージを動かさずにそのまま待機して、直前に露光したシ
ョット領域を維持することである(ステップS10
3)。
【0057】ついで、マスクステージ上のマスクM1を
回収すると共に、マスクストッカから取出されスタンバ
イポジションに待機しているマスクM2をマスクステー
ジ上に供給しセットすることで、マスクM1とマスクM
2とを交換する(ステップS104)。この交換の際、
マスク回収とマスク供給は、上述したハンドリング機構
によってほぼ同時に行なうため短時間で交換が可能であ
る。
【0058】そして、マスクM1の周期パターンが転写
された各ショット領域に対して、マスクM2のパターン
を多重露光を開始する。このとき、上述のようにウエハ
ステージは動かさずにそのまま待機していないので、マ
スクM1で最後に露光したショット領域36が投影光学
系の光軸位置(露光位置)に位置している。そこで、マ
スクM2を露光は、図17(B)のようにショット領域
36を最初に行ない、番号降順にショット領域1までを
順に行なう(ステップS105)。これによりマスクを
交換した際にウエハステージをショット領域1に空戻し
する無駄な動作が省略できるため、戻し動作に要する装
置の揺れを軽減し位置決め時間が短縮され、スループッ
トの向上が図れる。
【0059】各ショット領域では上述した原理の多重露
光によって、マスクM1とマスクM2の両者のパターン
の合計露光量がレジストの閾値を超えた部分だけが解像
し、使用する露光装置の解像度以上の高解像度のパター
ン転写を可能とする。
【0060】以上の手順で1枚のウエハの1レイヤーへ
の露光が終わると、露光済みのウエハを回収して、次の
新しいウエハをウエハステージ上に供給してセットする
(ステップS107)。ショット領域1を露光位置に位
置させたときに、ウエハステージがウエハの交換位置に
一番近づくようにすれば、ウエハ交換に伴うウエハステ
ージの移動量・移動時間を最短にすることができ、さら
なるスループット向上が図れる。これは上記手順で1レ
イヤーの多重露光が終わったときに、最初に露光したシ
ョット領域が一番最初に露光したショット領域と同一
(上記例ではショット領域1)となる場合、すなわち、
多重露光に使用するマスクの枚数が2枚、あるいは2の
倍数枚であるときに有効である。
【0061】ここで、本実施例の手順における第2のポ
イントは、1枚のウエハが終了して別のウエハに交換す
るとき、直前に使用したマスクは交換しないことである
(ステップS106)。
【0062】交換した新しいウエハに対して今度はマス
クM2を最初に露光して、ショット領域1から36まで
の順に、ウエハ上の各ショット領域に対して通常の投影
露光を行ない(ステップS108)、ついでウエハステ
ージはそのまま待機したまま(ステップS109)、マ
スクM1に交換して(ステップS110)各ショット領
域に対して逆の順序(36から1の順)で周期パターン
を露光して(ステップS111)多重露光する。すなわ
ち、マスクM2の露光順序は図17(A)、マスクM1
の露光順序は図17(B)に示すとおりである。多重露
光においては、重積するパターンはどちらを先に露光し
ても得られる結果は同様であるという、多重露光に特有
の性質を利用することで、ウエハを交換する毎に2種類
のパターンの露光順序の入れ替えを行ない、スループッ
トの向上を果たしている。
【0063】そして、マスクM1はそのまま待機し(ス
テップS112)、ウエハを回収したら(ステップS1
13)、ウエハストッカ中の全てのウエハへの多重露光
が済んだかどうかを確認し(ステップS114)、まだ
残りがある場合にはステップS101に戻り、全ウエハ
の露光が完了したらマスクをマスクステージから回収し
(ステップS115)て終了する。そして、ストッカに
蓄積された露光済みのウエハを現像装置に送って(ステ
ップS116)現像処理を行う。
【0064】なお、上述したフローチャートは処理すべ
きウエハの枚数が偶数枚であるという前提であるが、ウ
エハ枚数が偶数枚か奇数枚か不明の場合は、ステップS
106の後にステップS114と同様の判断ステップを
入れて、全てのウエハの処理が済んだと判断されたら露
光済みウエハを回収してステップS115にジャンプす
るような処理手順とすれば良い。
【0065】以上説明した手順における第1のポイント
は、ウエハの複数のショット領域の各々に対して複数の
マスク(マスクパターン)を交換しながら多重露光を行
い、これを複数のウエハを交換しながら各ウエハに対し
て順に行う際に、あるマスク(マスクパターン)で露光
を行った後に次のマスク(マスクパターン)に交換して
露光を行なう際には、前のマスク(マスクパターン)で
最後に露光したショット領域に対して最初の露光を行う
ことである。第2のポイントは、ウエハの複数のショッ
ト領域の各々に対して複数のマスク(マスクパターン)
を交換しながら多重露光を行い、これを複数のウエハを
交換しながら各ウエハに対して順に行う際に、あるウエ
ハに露光を行った後に次のウエハに交換して露光を行な
う際には、前のウエハで最後に用いたマスク(マスクパ
ターン)を交換することなくそのまま用いて最初の露光
を行うことである。これらのポイントのいずれか一方だ
けを採用しても効果があるが、両者の複合的な組み合わ
せよって、トータルのスループットの大幅な向上が可能
となる。
【0066】本実施例では1つのショット領域を走査露
光するステップ・アンド・スキャン方式、1つのショッ
ト領域を一括露光するステップ・アンド・リピート方式
のいずれも適用可能であり、いずれの方式においても、
マスクの交換回数やウエハの移動の無駄を省くことによ
ってトータルスループットの向上が期待できる。特にス
テップ・アンド・スキャンにおいては、以下に説明する
ようにスループット向上の効果が大きい。すなわち、ス
テップ・アンド・スキャンでは、停止状態のマスクを加
速して走査露光中を行なった後にマスクステージが減速
して停止してから行なうため、実際の露光に要する時間
に対してそれ以外のマスク交換に要する時間の占める割
合が大きい。このため、上記説明した手順によって1枚
のウエハあたりのマスク交換の回数を減らすことはスル
ープットの向上に大きく貢献するものである。
【0067】特に、2種類のマスクパターンを用いて1
つの領域を露光する際には、マスクの交換回数が半減す
るため顕著な効果がある。図20はこれを説明するもの
である。1枚目のウエハW1に対して、マスクM1、M
2のパターンの順で露光を行った後、2枚目のウエハW
2に交換したら、今後はマスクM2、M1のパターンの
順に露光する。3枚目のウエハW3では1枚目のウエハ
と同様にM1,M2の順に露光する。以下4枚目以降の
ウエハについても同様である。このように、各ウエハに
つきマスクを交換する交換工程が1つ省略でき、マスク
の交換回数が半減する。
【0068】なお、ウエハの1レイヤーに用いるマスク
はM1,M2の2枚に限らず、これ以上の複数枚であっ
てもよい。例えばM1,M2,M3の3枚のマスクを使
用する場合の手順を図21に示す。この場合も各ウエハ
につきマスクを交換する交換工程が1つ省略でき、マス
クの交換回数が3分の2に減る。
【0069】また、複数枚のマスクを用意する代わり
に、図22に示すように1枚のマスク上に複数のパター
ンを持ったものを使用することもできる。パターンが3
種類以上必要なら、同一のマスク上に3種類以上のパタ
ーンを形成すれば良い。この場合は、図22(B)ある
いは(C)に示すように、露光装置の照明光学系に設け
た照明範囲を制御可能なマスキングブレードで、使用し
ないマスクパターンの領域を遮光して、必要なパターン
のみを選択的に照明することでマスクパターンを切替、
すなわちマスクパターンを交換する。つまり、複数のマ
スクパターンを用意して各マスクパターンを交換しなが
ら露光を行うことが本質であり、これを実現するには、
それぞれがパターンを有する複数のマスクを個別に用意
する、あるいは複数のパターンを1枚のマスク上に備え
たものを用意するなどのバリエーションがあり得るとい
うことである。
【0070】なお、多重露光に限らず、例えばウエハ上
で複数のパターンを繋ぎ合わせて大きな面積の1つのチ
ップパターンを露光する繋ぎ合わせ露光、いわゆるステ
ィッチング露光にも本発明は適用可能である。すなわ
ち、複数のマスクパターンを交換しながら繋ぎ合わせ露
光で大露光面積のパターンを形成し、これを複数のウエ
ハを交換しながら各ウエハに対して順に行う際に、ウエ
ハを交換した際には、その交換前の最後に用いたマスク
パターンで最初の露光を行うことで、マスクパターンの
交換回数を減らすことができる。また、同じウエハにお
いてマスクパターンを交換した際には、その交換前の最
後に露光した領域のチップパターンに対して最初の露光
を行うことで、ウエハの移動を最小限に抑えることがで
きる。
【0071】以上説明したように、複数の領域を持った
ウエハに対して複数のマスクパターンを交換して多重露
光あるいはスティッチング露光し、これを複数のウエハ
を交換しながら各ウエハに対して順に行う際に、ウエハ
又は(及び)マスクパターンを交換した際には、その交
換前の最後に用いたマスクパターンで又は(及び)最後
に露光した領域に対して最初の露光を行うことで、マス
クパターンの交換回数又は(及び)無駄なウエハの移動
を減らすことができ、トータルのスループットを大きく
向上させることができる。
【0072】<デバイス製造方法の実施例>次に上記説
明した露光装置又は露光方法を利用したデバイス製造方
法の例を説明する。
【0073】図4は微小デバイス(ICやLSI等の半
導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マ
イクロマシン等)の製造のフローを示す。ステップ1
(回路設計)ではデバイスのパターン設計を行なう。ス
テップ2(マスク製作)では設計したパターンを形成し
たマスクを製作する。一方、ステップ3(ウエハ製造)
ではシリコンやガラス等の材料を用いてウエハを製造す
る。ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、
上記用意したマスクとウエハを用いて、リソグラフィ技
術によってウエハ上に実際の回路を形成する。次のステ
ップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステップ4によ
って作製されたウエハを用いて半導体チップ化する工程
であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディン
グ)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含
む。ステップ6(検査)ではステップ5で作製された半
導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査
を行なう。こうした工程を経て半導体デバイスが完成
し、これが出荷(ステップ7)される。
【0074】図5は上記ウエハプロセスの詳細なフロー
を示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸化
させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶縁
膜を形成する。ステップ13(電極形成)ではウエハ上
に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン
打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ15
(レジスト処理)ではウエハにレジストを塗布する。ス
テップ16(露光)では上記説明した露光装置又は方法
によって多重露光によってマスクの回路パターンをウエ
ハの複数のショット領域に並べて焼付露光する。ステッ
プ17(現像)では露光したウエハを現像する。ステッ
プ18(エッチング)では現像したレジスト像以外の部
分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)ではエッ
チングが済んで不要となったレジストを取り除く。これ
らのステップを繰り返し行なうことによって、ウエハ上
に多重に回路パターンが形成される。本実施例の生産方
法を用いれば、従来は製造が難しかった高精度デバイス
を高い生産性ですなわち低コストで製造することができ
る。
【0075】
【発明の効果】本発明の露光方法もしくは露光装置によ
れば、マスクパターンの交換回数もしくは無駄なウエハ
の移動を減らすことができ、トータルのスループットを
大きく向上させることができる。又、多重露光を適用す
れば、従来以上の微細なパターンの解像が可能であり、
スループットの向上と微細化を高いレベルで両立させる
ことができる。又、スティッチング露光を適用すれば、
従来以上の大きなチップサイズの露光が可能であり、ス
ループット向上と大サイズ化を高いレベルで両立させる
ことができる。
【0076】また、本発明のデバイス製造方法によれ
ば、従来は製造が難しかった高精度デバイスを高い生産
性ですなわち低コストで製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】多重露光の手順を示すフローチャートである。
【図2】2光束干渉露光による露光パターンを示す説明
図である。
【図3】レジストの露光感度特性を示す説明図である。
【図4】現像によるパターン形成を示す説明図である。
【図5】通常の2光束干渉露光による露光パターンを示
す説明図である。
【図6】本発明における2光束干渉露光による露光パタ
ーンを示す説明図である。
【図7】第1の実施形態において形成できる露光パター
ン(リソグラフィパターン)の一例を示す説明図であ
る。
【図8】第1の実施形態において形成できる露光パター
ン(リソグラフィパターン)の他の一例を示す説明図で
ある。
【図9】第1の実施形態において形成できる露光パター
ン(リソグラフィパターン)の他の一例を示す説明図で
ある。
【図10】ゲートパターンを示す説明図である。
【図11】第2の実施形態を示す説明図である。
【図12】2光束干渉露光を行なう投影露光法を示す概
略図である。
【図13】図12の装置に使用するマスクおよび照明方
法の1例を示す説明図である。
【図14】図12の装置に使用するマスクおよび照明方
法の他の1例を示す説明図である。
【図15】多重露光を実現する投影露光装置を示す概略
図である。
【図16】ステップ・アンド・スキャンによる多重露光
の手順を示すフローチャートである。
【図17】使用するマスク毎の露光順序を示す図であ
る。
【図18】2枚のマスクを使用する場合のマスクとウエ
ハを交換する手順を示す図である。
【図19】3枚のマスクを使用する場合のマスクとウエ
ハを交換する手順を示す図である。
【図20】1枚のマスク上に複数のパターンを形成した
例を説明する図である。
【図21】半導体デバイスを製造する製造フローを示す
図である。
【図22】ウエハプロセスの詳細なフローを示す図であ
る。
【符号の説明】
200 各種照明方法 221 エキシマレーザ 222 照明光学系 223 マスク 224 マスクステージ 227 投影光学系 228 ウエハ 229 ウエハステージ 230 2光束干渉用マスクと通常投影露光用のマスク 231 マスクチェンジャ 232 マスク搬送機構 233 ウエハ 234 ウエハチャンジャ 235 ウエハ搬送機構 240 スタンバイポジション

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の領域を持ったウエハに対して複数
    のマスクパターンを交換して露光し、これを複数のウエ
    ハを交換しながら各ウエハに対して順に行う際に、ウエ
    ハ又は(及び)マスクパターンを交換した際には、その
    交換前の最後に用いたマスクパターンで又は(及び)最
    後に行った領域に対して、最初の露光を行うことを特徴
    とする露光方法。
  2. 【請求項2】 前記複数のマスクパターンはそれぞれ異
    なるマスクに形成されていることを特徴とする請求項1
    記載の露光方法。
  3. 【請求項3】 前記複数のマスクパターンは同一のマス
    ク上に形成されたものであることを特徴とする請求項1
    記載の露光方法。
  4. 【請求項4】 複数のマスクパターンを交換して多重露
    光することを特徴とする請求項1記載の露光方法。
  5. 【請求項5】 複数のマスクパターンを交換してスティ
    ッチング露光することを特徴とする請求項1記載の露光
    方法。
  6. 【請求項6】 各領域に対して2の倍数の数のマスクパ
    ターンを用いて露光を行なうことを特徴とする請求項1
    乃至5のいずれか記載の露光方法。
  7. 【請求項7】 ステップ・アンド・スキャンの動作シー
    ケンスで複数の領域に順次露光を行うことを特徴とする
    請求項1乃至6のいずれか記載の露光方法。
  8. 【請求項8】 ステップ・アンド・リピートの動作シー
    ケンスで複数の領域に順次露光を行うことを特徴とする
    請求項1乃至6のいずれか記載の露光方法。
  9. 【請求項9】 前記領域はショット領域であることを特
    徴とする請求項1乃至8のいずれか記載の露光方法。
  10. 【請求項10】 ショット領域内には1つもしくは複数
    分のチップパターンが形成されることを特徴とする請求
    項9記載の露光方法。
  11. 【請求項11】 コヒーレント照明によって第1のマス
    クでの露光を行ない、部分的コヒーレント照明によって
    第2のマスクの露光を行なうことを特徴とする請求項4
    記載の露光装置。
  12. 【請求項12】 前記多重露光は、第1のマスクを用い
    た2光束干渉露光と、第2のマスクを用いた通常の露光
    を行なうものであって、前記二つの露光の少なくとも一
    方の露光において前記基板に多値的な露光量分布を与え
    ることを特徴とする請求項4記載の露光装置。
  13. 【請求項13】 前記2光束干渉露光と前記通常の露光
    の夫々は一回又は複数回の露光段階より成ることを特徴
    とする請求項12記載の露光装置。
  14. 【請求項14】 露光波長が250nm以下であることを
    特徴とする請求項13のいずれか記載の露光装置。
  15. 【請求項15】 マスクを交換する際、マスクの回収と
    マスクの供給をほぼ同時に行なうことを特徴とする請求
    項2記載の露光装置。
  16. 【請求項16】 請求項1乃至15のいずれか記載の露
    光方法でウエハに露光を行うステップと、該露光の後に
    現像を行なうステップを含む製造工程によってデバイス
    を製造することを特徴とするデバイス製造方法。
  17. 【請求項17】 マスク保持するマスクステージと、ウ
    エハを保持するウエハステージと、該マスクステージに
    保持されたマスクを照明してウエハに露光を行う露光手
    段とを備え、複数のマスクを交換してウエハの複数の領
    域に対して露光を繰り返し行い、これを複数のウエハに
    対して順に行う露光装置であって、あるウエハに露光を
    行った後に次のウエハに露光を行なう際には、該マスク
    ステージに保持されているマスクをそのまま用いて最初
    の露光を行うことを特徴とする露光装置。
  18. 【請求項18】 マスクを保持するマスクステージと、
    ウエハを保持するウエハステージと、該マスクステージ
    に保持されたマスクを照明してウエハに露光を行う露光
    手段とを備え、複数のマスクを交換してウエハの複数の
    領域に対して露光を繰り返し行う露光装置であって、同
    じウエハにおいてあるマスクで露光を行った後に次のマ
    スクで露光を行なう際には、最後に露光した領域から露
    光を開始することを特徴とする露光装置。
  19. 【請求項19】 ステップ・アンド・スキャンの動作シ
    ーケンス、もしくはステップ・アンド・リピートの動作
    シーケンスで複数の領域に順次露光を行うことを特徴と
    する請求項17又は18記載の露光装置。
  20. 【請求項20】 第1のマスクを用いた露光と、第2の
    マスクを用いた露光による多重露光を行なうものである
    ことを特徴とする請求項17又は18記載の露光装置。
  21. 【請求項21】 コヒーレント照明によって第1のマス
    クでの露光を行ない、部分的コヒーレント照明によって
    第2のマスクの露光を行なうことを特徴とする請求項2
    0記載の露光装置。
  22. 【請求項22】 第1のマスクを用いた露光と、第2の
    マスクを用いた露光によるスティッチング露光を行なう
    ものであることを特徴とする請求項17又は18記載の
    露光装置。
  23. 【請求項23】 KrFエキシマレーザー、ArFエキ
    シマレーザー、あるいはF2レーザーの光源を有するこ
    とを特徴とする請求項17又は18記載の露光装置。
  24. 【請求項24】 マスクを交換する際、マスクステージ
    からのマスクの回収とマスクステージへのマスクの供給
    をほぼ同時に行なう機構を有することを特徴とする請求
    項17乃至23のいずれか記載の露光装置。
JP10184044A 1998-06-30 1998-06-30 露光方法および装置、ならびにデバイス製造方法 Pending JP2000021714A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10184044A JP2000021714A (ja) 1998-06-30 1998-06-30 露光方法および装置、ならびにデバイス製造方法
US09/330,157 US6714302B2 (en) 1998-06-30 1999-06-11 Aligning method, aligner, and device manufacturing method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10184044A JP2000021714A (ja) 1998-06-30 1998-06-30 露光方法および装置、ならびにデバイス製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000021714A true JP2000021714A (ja) 2000-01-21
JP2000021714A5 JP2000021714A5 (ja) 2005-10-20

Family

ID=16146390

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10184044A Pending JP2000021714A (ja) 1998-06-30 1998-06-30 露光方法および装置、ならびにデバイス製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6714302B2 (ja)
JP (1) JP2000021714A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007305987A (ja) * 2006-05-04 2007-11-22 Asml Netherlands Bv 干渉露光及び他の露光を用いるリソグラフィ装置及びデバイス製造方法
JP2008205309A (ja) * 2007-02-21 2008-09-04 Canon Inc 露光装置
CN102626829A (zh) * 2011-08-16 2012-08-08 北京京东方光电科技有限公司 基板的激光修复装置以及激光修复方法
US9507248B2 (en) 2011-11-29 2016-11-29 Gigaphoton Inc. Two-beam interference apparatus and two-beam interference exposure system

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002246281A (ja) * 2001-02-13 2002-08-30 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置の製造方法およびそれに用いられるレチクル並びにウェハ
US7030984B2 (en) * 2002-05-23 2006-04-18 Therma-Wave, Inc. Fast wafer positioning method for optical metrology
CN110966937B (zh) * 2019-12-18 2021-03-09 哈尔滨工业大学 一种基于激光视觉传感的大型构件三维构形拼接方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4881100A (en) * 1985-12-10 1989-11-14 Canon Kabushiki Kaisha Alignment method
US4708466A (en) * 1986-02-07 1987-11-24 Canon Kabushiki Kaisha Exposure apparatus
JPH03155112A (ja) * 1989-11-13 1991-07-03 Nikon Corp 露光条件測定方法
JP3173025B2 (ja) 1991-02-22 2001-06-04 キヤノン株式会社 露光方法及び半導体素子の製造方法
JPH10209039A (ja) 1997-01-27 1998-08-07 Nikon Corp 投影露光方法及び投影露光装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007305987A (ja) * 2006-05-04 2007-11-22 Asml Netherlands Bv 干渉露光及び他の露光を用いるリソグラフィ装置及びデバイス製造方法
JP2008205309A (ja) * 2007-02-21 2008-09-04 Canon Inc 露光装置
CN102626829A (zh) * 2011-08-16 2012-08-08 北京京东方光电科技有限公司 基板的激光修复装置以及激光修复方法
US9507248B2 (en) 2011-11-29 2016-11-29 Gigaphoton Inc. Two-beam interference apparatus and two-beam interference exposure system

Also Published As

Publication number Publication date
US6714302B2 (en) 2004-03-30
US20020024671A1 (en) 2002-02-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6677088B2 (en) Photomask producing method and apparatus and device manufacturing method
US7981595B2 (en) Reduced pitch multiple exposure process
JP2001297976A (ja) 露光方法及び露光装置
WO1999031717A1 (fr) Procede d'exposition par projection et graveur a projection
JPH11143085A (ja) 露光方法及び露光装置
JPH088177A (ja) 投影露光装置及びそれを用いたデバイスの製造方法
JP3950732B2 (ja) 照明光学系、照明方法及び露光装置
JP4058405B2 (ja) デバイス製造方法およびこの方法により製造したデバイス
US6377337B1 (en) Projection exposure apparatus
EP1045288A2 (en) Mask structure and method of manufacturing the same
JP2000021749A (ja) 露光方法および露光装置
JP3796294B2 (ja) 照明光学系及び露光装置
JP2000021714A (ja) 露光方法および装置、ならびにデバイス製造方法
JP3296296B2 (ja) 露光方法及び露光装置
JP2001007020A (ja) 露光方法及び露光装置
JP2000267257A (ja) マスク及びそれを用いた露光方法
US20030059685A1 (en) Mask for multiple exposure
JP2000031028A (ja) 露光方法および露光装置
JP3977096B2 (ja) マスク、露光方法及びデバイス製造方法
JP3123542B2 (ja) 露光装置及びデバイスの製造方法
JP2000021761A (ja) 露光方法及び露光装置
JP2000021715A (ja) 露光装置およびデバイス製造方法
JP3535770B2 (ja) 露光方法及び露光装置
US20080057410A1 (en) Method of repairing a photolithographic mask
JP3337983B2 (ja) 露光方法及び露光装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050613

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050613

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061219

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070214

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080212