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JP2000017237A - 通気性粘着テ―プの製造方法 - Google Patents

通気性粘着テ―プの製造方法

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JP2000017237A
JP2000017237A JP11118184A JP11818499A JP2000017237A JP 2000017237 A JP2000017237 A JP 2000017237A JP 11118184 A JP11118184 A JP 11118184A JP 11818499 A JP11818499 A JP 11818499A JP 2000017237 A JP2000017237 A JP 2000017237A
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Japan
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sensitive adhesive
pressure
adhesive layer
permeable
base material
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JP11118184A
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English (en)
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Masayuki Yonekura
正行 米倉
Hiroyasu Iizuka
裕保 飯塚
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JP2000017237A publication Critical patent/JP2000017237A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 焼却負担を低減し得るオレフィン系樹脂基材
シートを用いているにもかかわらず、発色性が良好であ
り、十分な柔軟性を有し、従って曲面に対する貼付性に
優れた粘着シートを提供すること。 【解決手段】 (1)ブテン−1、又はブテン−1とプ
ロピレンの混合物が50重量%以上共重合されてなる非
晶質オレフィン系樹脂20〜100重量%及び、(2)
(1)以外のオレフィン系樹脂0〜80重量%からなる
オレフィン系樹脂シートよりなる中間層と、プロピレン
系樹脂シートよりなる両外層からなるオレフィン系樹脂
積層シートの一面に、粘着剤層が積層されていることを
特徴とする粘着シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば絆創膏など
に用いられる通気性粘着テープの製造方法に関し、より
詳細には粘着剤層が通気性を有する繊維状基材に部分的
に含浸されることにより通気性が付与された通気性粘着
テープの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】絆創膏や粘着性包帯などの外科用粘着テ
ープとして、通気性がないものはこれを用いると皮膚に
かぶれを生じたり、傷の回復が遅延したりするという問
題がある。そこで、上記のような外科用粘着テープにお
いて、通気性を与えるための種々の試みがなされてい
る。
【0003】例えば、(1) 基材シートにストライプ状に
粘着剤層を積層する方法、(2) コーティングロールとメ
タリングロールとの回転速度比を変えて高粘度粘着剤の
塗工面を粗くすることにより通気性を付与する方法、
(3) 発泡剤を配合する方法、(4) 粘着剤を塗工した直後
にジェットノズルを用いて水を散布する方法などが知ら
れている。しかしながら、上記いずれの方法も粘着剤塗
工時の作業性が悪く、通気性が不均一であったり、経時
で通気性が失われるという問題があった。
【0004】また、特公昭63−40545号公報など
には、通気性を有するテープ基材に直接粘着剤溶液を部
分的に塗工し乾燥する方法が提案されている。しかしな
がら、この方法では、粘着剤がテープ基材背面に染み出
し易いという問題があった。
【0005】そこで、製造工程において、塗布ロールの
速度比、塗工部から乾燥炉までの距離、巻き取り速度、
テープ基材の組成や坪量、粘着剤の粘度、チキソ性もし
くは流動性または含浸処理などの多種多様な要因を考慮
して、テープ基材背面への粘着剤の染み出しを防止し得
る条件を選択する必要があった。しかしながら、上記の
ような様々な要因が影響するため、最適条件を設定する
ことは非常に困難であり、かつ設定し得たとしても、工
程管理が非常に煩雑であるという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来の問
題点を解消し、経時的にも安定した均一な通気性を維持
し、製造上煩瑣な工程管理を必要としない通気性粘着テ
ープの製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の通
気性粘着テープの製造方法は、通気性を有する繊維状基
材の一面に、アクリル系粘着剤100重量部及び有機過
酸化物0.01〜10重量部からなるゲル分率40%未
満の粘着剤層を転写により積層した後、加熱することに
より粘着剤層を軟化させて通気性を有する繊維状基材に
含浸させることにより粘着剤層を通気化した後、もしく
は通気化しながらゲル分率が40〜90%となるように
架橋することを特徴とするものである。
【0008】請求項2記載の発明の通気性粘着テープの
製造方法は、通気性を有する繊維状基材の一面に、アク
リル系粘着剤100重量部及びベンゾイルパーオキサイ
ドまたはジクロロベンゾイルパーオキサイド0.01〜
5.0重量部からなるゲル分率30%未満の粘着剤層を
転写により積層した後、60〜100℃の温度で加熱す
ることにより粘着剤層を軟化させて上記通気性を有する
繊維状基材に含浸させることにより粘着剤層を通気化し
た後、もしくは通気化しながらゲル分率が40〜70%
となるように架橋することを特徴とするものである。
【0009】請求項3記載の発明の通気性粘着テープの
製造方法は、請求項1または2記載の通気性粘着テープ
の製造方法であって、架橋方法として放射線を照射する
ことを特徴とするものである。
【0010】請求項4記載の発明の通気性粘着テープの
製造方法は、通気性を有する繊維状基材の一面に、アク
リル系粘着剤100重量部及びイソシアネート系架橋剤
0.01〜1.0重量部からなるゲル分率30%未満の
粘着剤層を転写により積層した後、70〜100℃の温
度で加熱することにより粘着剤層を軟化させて上記通気
性を有する繊維状基材に含浸させることにより粘着剤層
を通気化した後、もしくは通気化しながらゲル分率が4
0〜70%となるように架橋することを特徴とするもの
である。
【0011】請求項5記載の発明の通気性粘着テープの
製造方法は、請求項1〜4に記載の製造方法であって、
特に、転写された粘着剤層が、少なくとも一面に離型性
を有し、かつ一様に多数の凹部が形成されている離型フ
ィルムの上記凹部形成面に粘着剤溶液を塗布し、乾燥し
たゲル分率30%未満の状態のものであることを特徴と
するものである。
【0012】(1)通気性を有する繊維状基材 本発明で使用される通気性を有する繊維状基材として
は、例えば、綿布、レーヨン繊維、ポリエステル繊維、
ポリウレタン繊維、ナイロン繊維、アクリル繊維、パル
プ、麻、ビニロン繊維等、もしくはこれらの中から2種
以上の混合繊維からなる不織布が挙げられ、絆創膏等に
使用するためにその厚みは30〜1000μmの範囲が
好ましい。
【0013】上記繊維状基材は、粘着剤が含浸され易く
するためにJIS P 8117に規定される透気度が
10秒/300ml以下のものを使用することが好まし
い。
【0014】(2)粘着剤 以下に請求項1〜3記載の発明で使用される粘着剤につ
いて詳細に説明する。請求項1記載の発明で使用される
粘着剤は、アクリル系粘着剤100重量部及び有機過酸
化物0.01〜10重量部からなるものである。上記ア
クリル系粘着剤としては、例えば、アルキル(メタ)ア
クリレートと極性基含有ビニルモノマーからなる混合モ
ノマーが共重合されてなるアクリル系共重合体を主成分
とするものが全て挙げられるが、その重合方法は特に限
定されるものではない。
【0015】上記アルキル(メタ)アクリレートとして
は、例えば、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピ
ル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリ
レート、n−ブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、イソ
オクチル(メタ)アクリレート、n−ノニル(メタ)ア
クリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、ラウリ
ル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0016】上記極性基含有ビニルモノマーは、アクリ
ル系共重合体中で架橋基点となるように共重合されるも
のであり、例えば、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、
クロトン酸、(無水)マレイン酸、フマル酸、カルボキ
シエチルアクリレート等のカルボキシアルキル(メタ)
アクリレート等のカルボキシル基含有ビニルモノマー;
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、4−ヒド
ロキシブチル(メタ)アクリレート、カプロラクトン変
成(メタ)アクリレート等の水酸基含有ビニルモノマー
等が挙げられる。
【0017】アクリル系共重合体のゲルパーミエーショ
ンクロマトグラフ法(GPC)によるポリスチレン換算
の重量平均分子量は、40万〜80万が好ましい。
【0018】上記アクリル系粘着剤には、他の物質が添
加されてもよく、このような添加物としは、例えば、粘
着付与樹脂、増量剤、充填剤などが挙げられる。
【0019】上記有機過酸化物は、従来の架橋剤に比べ
て架橋反応速度が遅いことに着眼して使用されたもので
あり、アクリル系粘着剤に添加することにより通気性を
確保した後に架橋を促進させることを可能としている。
有機過酸化物としては、例えば、ベンゾイルパーオキサ
イド、ジクロロベンゾイルパーオキサイド、t−ブチル
パーオキシネオデカエート、t−ブチルパーオキシピバ
レート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、3,5,
5−トリメチルヘキサイルパーオキサイド、1,1−ビ
ス(t−ブチルパーオキシル)3,3,5−トリメチル
シクロヘキサン等が挙げられる。
【0020】有機過酸化物の添加量は、少ないと所望の
架橋度が得られず、多いと通気性が悪くなることがあ
り、また養生後のゲル分率が90%を超え、粘着力が低
下することがあるため、上記アクリル系粘着剤100重
量部に対して0.01〜10重量部である。
【0021】請求項2記載の発明では、特に有機過酸化
物として、比較的高温で反応するため、粘着剤層が軟化
可能な60〜100℃では架橋反応が進行しにくいとい
う点で、ベンゾイルパーオキサイド及びジクロロベンゾ
イルパーオキサイドが好適に使用され、その添加量は上
記と同様の理由から0.01〜5.0重量部が好まし
い。
【0022】上記アクリル系粘着剤および有機過酸化物
からなる粘着剤層を通気性を有する繊維状基材に積層す
るには、通常、離型紙上に粘着剤を塗布乾燥して粘着剤
層を形成し、次いで転写により積層する方法が一般的で
ある。
【0023】粘着剤層の厚みは乾燥後で20〜100μ
mとなるようにするのが好ましい。20μm未満では粘
着力が不足し、100μmを超えると透気度が10秒/
300mlよりも大きくなるので好ましくない。
【0024】本発明の粘着剤層は、通気性を有する繊維
状基材に積層した後加熱することにより軟化し、通気性
を有する繊維状基材の表面付近に存在する比較的大きな
空隙に落ち込み、通気化される。このため、通気化前の
粘着剤層はそのゲル分率が高いと加熱による軟化が不十
分であり、通気性が得られにくくなるので40%未満で
なければならない。また、請求項2記載の発明では上記
と同様の理由から特に30%未満が好適である。
【0025】この際の加熱温度は低いと軟化不充分とな
り通気化されにくく、高いと粘着剤の劣化や通気性を有
する繊維状基材の劣化黄変が生じることがあるため、6
0〜100℃の範囲が好ましい。
【0026】上記通気化された粘着テープは、粘着剤層
を通気化した後、もしくは通気化しながらゲル分率が4
0〜90%となるように架橋される。この時のゲル分率
が40%未満では粘着剤が流動し易く、通気化された粘
着剤層が再合着し、経時で通気性が低下することがあ
り、また、90%を超えると粘着力が低下することがあ
る。
【0027】上記架橋方法としては、例えば、加熱養
生、放射線照射などが挙げられる。上記加熱養生は、巻
重体もしくは枚葉の状態で、例えば40〜80℃の加熱
養生室で24時間以上養生することであり、通常は48
時間以上養生される。また、放射線照射の場合は、通気
化された粘着テープに紫外線ランプを用いて紫外線照射
する方法が使用できる。この方法はインラインで可能で
あり、更に養生の必要がないため好適である。
【0028】以下に請求項4の発明について詳細に説明
する。請求項4記載の発明で使用される粘着剤は、アク
リル系粘着剤100重量部及びイソシアネート系架橋剤
0.01〜1.0重量部からなるものである。上記アク
リル系粘着剤としては、上述のものが全て挙げられる
が、イソシアネート系架橋剤と反応可能な活性水素が粘
着剤ベースポリマー中に導入されている必要がある。
【0029】イソシアネート系架橋剤の添加量は、少な
いと所望の架橋度が得られず、多いと通気性が悪くなる
ことがあり、更に養生後のゲル分率が90%を超え、粘
着力が低下することがあるため、上記アクリル系粘着剤
100重量部に対して0.01〜1.0重量部である。
【0030】上記アクリル系粘着剤およびイソシアネー
ト系架橋剤からなる粘着剤層を通気性を有する繊維状基
材に積層するには、通常、離型紙上に粘着剤を塗布乾燥
して粘着剤層を形成し、次いで転写により積層する方法
が一般的である。
【0031】粘着剤層の厚みは乾燥後で20〜100μ
mとなるようにするのが好ましい。20μm未満では粘
着力が不足し、100μmを超えると透気度が10秒/
300mlよりも大きくなるので好ましくない。
【0032】本発明の粘着剤層は、通気性を有する繊維
状基材に積層した後、加熱することにより軟化し、通気
性を有する繊維状基材の表面付近に存在する比較的大き
な空隙に落ち込み、通気化される。このため、通気化前
の粘着剤層はそのゲル分率が高いと加熱による軟化が不
十分であり、通気性が得られにくくなるので30%未満
でなければならない。
【0033】この際の加熱温度は低いと軟化不充分とな
り通気化されにくく、高いと粘着剤の劣化や通気性を有
する繊維状基材の劣化黄変が生じることがあるため、7
0〜100℃に限定される。
【0034】上記通気化された粘着テープは、粘着剤層
を通気化した後、もしくは通気化しながらゲル分率が4
0〜70%となるように架橋される。この時のゲル分率
が40%未満では粘着剤が流動し易く、通気化された粘
着剤層が再合着し、経時で通気性が低下することがあ
り、また、70%を超えると粘着力が低下することがあ
る。
【0035】架橋方法としては、上述した請求項1〜3
の発明と同様に、例えば、加熱養生、放射線照射などが
挙げられる。
【0036】また、粘着剤層を得る際に、少なくとも一
面に離型性を有し、かつ一様に多数の凹部が形成されて
いる離型フィルムの上記凹部形成面に粘着剤溶液を塗布
し、乾燥したゲル分率30%未満の状態の粘着剤を上記
通気性を有する繊維状基材の一面に積層し、その後、上
記と同様に加熱して通気化させることにより、粘着剤を
より効果的に通気化させることが可能である。
【0037】更に請求項5の発明に記載の製造方法で得
られた粘着テープは通気性が向上している。上記多数の
凹部が形成されている離型フィルムについて、以下に詳
細に述べる。上記離型フィルムを構成している樹脂とし
ては、例えば、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリ
エチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、
エチレン−α−オレフィン共重合体、プロピレン−α−
オレフィン共重合体、エチレン−エチルアクリレート共
重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メ
チルメタクリレート共重合体等のエチレン系共重合体、
ポリプロピレン、ポリスチレン等が挙げられる。
【0038】上記離型フィルムは、上述の樹脂からなる
シートの表面に離型処理されたものでもよく、具体的に
は、シリコーン系離型剤、フッ素系離型剤、長鎖アルキ
ル系離型剤等が塗布されたもの等が挙げられる。上記離
型フィルムの表面濡れ張力は、31dyne/cm以下
が好ましい。
【0039】上記離型フィルムに形成されている凹部
は、表面から凹部の底に向って90°未満の垂下方向、
好ましくは70°未満の方向に形成されたものがよく、
その形状はピラミッド状、ダイヤ状、ドット状、ストラ
イプ状、半月状等の様々な形状が挙げられ、これらは2
種類以上組み合わせて用いられてもよい。また、その凹
部は上記離型フィルムの表面に多数形成されていること
が好ましく、上記離型フィルムの一表面の内、凹部の占
める割合は50%未満が好ましい。
【0040】上記凹部の深さは、浅くなると実際の転写
量が少なく、大きな粘着力が得られにくくなり、深くな
るとニップロールの材質に関わらず転写されにくくなる
ので、10〜200μmが好ましい。
【0041】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を説明す
る。 (実施例1〜4、比較例1〜2)表1の組成に従って、
アクリル系粘着剤(綜研化学社製、商品名「SKダイン
1720」)およびベンゾイルパーオキサイド(以下、
BPOという)を混合し、離型紙に乾燥後の厚みが50
μmとなるように塗布乾燥して粘着剤層を形成し、次い
で粘着剤層を通気性を有するポリウレタン繊維からなる
通気性を有する繊維状基材(鐘紡社製、商品名「エスパ
ンシオーネ」、坪量75g/m2 、透気度0秒)の一面
に貼り合わせ、離型紙も積層した状態で枚葉状に切断し
て85℃の恒温槽で48時間放置して通気化させ、更に
85℃の恒温槽で48時間放置加熱養生することにより
粘着テープを得た。
【0042】(実施例5、6)表1の組成に従って、ア
クリル系粘着剤(綜研化学社製、商品名「SKダイン1
720」)およびBPOを混合し、離型紙に乾燥後の厚
みが50μmとなるように塗布乾燥して粘着剤層を形成
し、次いで粘着剤層を通気性を有するポリウレタン繊維
からなる通気性を有する繊維状基材(鐘紡社製、商品名
「エスパンシオーネ」、坪量75g/m2 、透気度0
秒)の一面に貼り合わせ、離型紙も積層した状態で枚葉
状に切断して85℃の恒温槽で48時間放置して通気化
させ、更に離型紙を剥離し、25mW/cm2 の強度の
紫外線を3分間(0.05時間)照射することにより架
橋し、粘着テープを得た。
【0043】(実施例7〜12)表2の組成に従って、
アクリル系粘着剤(綜研化学社製、商品名「SKダイン
1720」)およびBPOまたはジクロロベンゾイルパ
ーオキサイド(以下、DC−BPOという)を混合した
こと以外は実施例1と同様にして粘着テープを得た。
【0044】(実施例13〜15、比較例3〜5)表3
の組成に従って、アクリル系粘着剤(綜研化学社製、商
品名「SKダイン1720」)およびイソシアネート系
架橋剤を混合し、離型紙に乾燥後の厚みが50μmとな
るように塗布乾燥して粘着剤層を形成し、次いで粘着剤
層を通気性を有するポリウレタン繊維からなる通気性を
有する繊維状基材(鐘紡社製、商品名「エスパンシオー
ネ」、坪量75g/m2 、透気度0秒)の一面に貼り合
わせ、離型紙も積層した状態で枚葉状に切断して各温度
の恒温槽で48時間放置して通気化させ、更に85℃の
恒温槽で48時間放置加熱養生することにより粘着テー
プを得た。
【0045】(実施例16〜21)中密度ポリエチレン
(三井石油化学社製、商品名「ネオゼックス3510
F」、MFR(190℃)=1.6g/10分)を溶融
することにより90μmのベースフィルムを得た。次に
ベースフィルムの片面に、該面への垂直方向に対して6
0°角の傾斜を持ち、深さ60μm、凹部中心点間距離
1mmでそのうち500μmを該凹部からなる部分が占
めるように、フィルム巻きだし方向に対して直角方向に
エンボスを形成することにより離型フィルムを得た。
【0046】次いで、表4の組成に従って、アクリル系
粘着剤(綜研化学社製、商品名「SKダイン172
0」)およびBPOまたはジクロロベンゾイルパーオキ
サイド(以下、DC−BPOという)を混合したもの
を、上記離型フィルムに30g/m 2 となるように塗布
乾燥して粘着剤層を形成し、次いで粘着剤層を通気性を
有するポリウレタン繊維からなる通気性を有する繊維状
基材(鐘紡社製、商品名「エスパンシオーネ」、坪量7
5g/m2 、透気度0秒)の一面に貼り合わせ、離型紙
も積層した状態で枚葉状に切断して各温度の恒温槽で4
8時間放置して通気化させ、更に85℃の恒温槽で48
時間放置加熱養生することにより粘着テープを得た。
【0047】(評価項目)以下の項目について測定した
結果を表1〜4に示した。 (1) ゲル分率 粘着剤層を所定量採取し、ほぼ100倍量のテトラヒド
ロフランに浸漬した状態で1昼夜放置した後、300メ
ッシュのステンレス製金網により濾過し、金網上に残っ
た分を架橋ポリマーとして計算によりゲル分率を求め
た。ゲル分率は、通気性を有する繊維状基材に積層し
た直後と、加熱養生もしくは紫外線照射により完全に
架橋した後の場合の両方について測定した。
【0048】(2) 透気度 実施例および比較例で得られた粘着テープについて、J
IS P 8117に準拠して製造直後と1ヶ月間放置
したものの両方の場合の透気度を測定した。
【0049】(3) 対ステンレス板粘着力 実施例および比較例で得られた粘着テープについて、J
IS Z 0237に準拠してステンレス板(SUS#
304)に対する180°引きはがし粘着力を測定し
た。
【0050】(4) 対ステンレス板保持力 実施例および比較例で得られた粘着テープについて、J
IS Z 0237に準拠してステンレス板(SUS#
304)に対する剪断保持力を測定した。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】
【表3】
【0054】
【表4】
【0055】
【発明の効果】請求項1記載の発明の通気性粘着テープ
の製造方法によると、粘着剤層に配合された有機過酸化
物により架橋の進行が遅くなるので、粘着剤のポットラ
イフが長くなり製造上煩雑な工程管理が必要なく製造で
き、更に通気性を付与した後で架橋により粘着剤のゲル
分率を40〜90%となるように架橋させるので、経時
的にも安定して均一な通気性と粘着力を有する通気性粘
着テープが得られる。
【0056】また、請求項2記載の発明の通気性粘着テ
ープの製造方法では、有機過酸化物として特に、ベンゾ
イルパーオキサイドまたはジクロロベンゾイルパーオキ
サイドを使用しているため、更に効果的に通気化でき
る。
【0057】請求項3記載の発明の通気性粘着テープの
製造方法では、熱に代えて紫外線により架橋させること
により、インラインで製造途中に架橋工程を設けること
ができ、養生といった工程が必要なく製造できる。
【0058】請求項4記載の発明の通気性粘着テープの
製造方法では、有機過酸化物に代えてイソシアネート系
架橋剤を使用しており、架橋の進行が遅くなるので、粘
着剤のポットライフが長くなり製造上煩雑な工程管理が
必要なく製造でき、更に通気性を付与した後で架橋によ
り粘着剤のゲル分率を40〜70%となるように架橋さ
せるので、経時的にも安定して均一な通気性と粘着力を
有する通気性粘着テープが得られる。
【0059】請求項5記載の発明の通気性粘着テープの
製造方法では、転写されるべき粘着剤層を予め通気性の
有るドット状、ストライプ状に形成されているため、更
に効果的に通気化できる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通気性を有する繊維状基材の一面に、ア
    クリル系粘着剤100重量部及び有機過酸化物0.01
    〜10重量部からなるゲル分率40%未満の粘着剤層を
    転写により積層した後、加熱することにより粘着剤層を
    軟化させて上記繊維状基材に含浸させることにより粘着
    剤層を通気化した後、もしくは通気化しながらゲル分率
    が40〜90%となるように架橋することを特徴とする
    通気性粘着テープの製造方法。
  2. 【請求項2】 通気性を有する繊維状基材の一面に、ア
    クリル系粘着剤100重量部及びベンゾイルパーオキサ
    イドまたはジクロロベンゾイルパーオキサイド0.01
    〜5.0重量部からなるゲル分率30%未満の粘着剤層
    を転写により積層した後、60〜100℃の温度で加熱
    することにより粘着剤層を軟化させて上記繊維状基材に
    含浸させることにより粘着剤層を通気化した後、もしく
    は通気化しながらゲル分率が40〜70%となるように
    架橋することを特徴とする請求項1記載の通気性粘着テ
    ープの製造方法。
  3. 【請求項3】 架橋方法として放射線を照射することを
    特徴とする請求項1または2記載の通気性粘着テープの
    製造方法。
  4. 【請求項4】 通気性を有する繊維状基材の一面に、ア
    クリル系粘着剤100重量部及びイソシアネート系架橋
    剤0.01〜1.0重量部からなるゲル分率30%未満
    の粘着剤層を転写により積層した後、70〜100℃の
    温度で加熱することにより粘着剤層を軟化させて上記通
    気性を有する繊維状基材に含浸させることにより粘着剤
    層を通気化した後、もしくは通気化しながらゲル分率が
    40〜70%となるように架橋することを特徴とする通
    気性粘着テープの製造方法。
  5. 【請求項5】 転写された粘着剤層が、少なくとも一面
    に離型性を有し、かつ一様に多数の凹部が形成されてい
    る離型フィルムの上記凹部形成面に粘着剤溶液を塗布
    し、乾燥したゲル分率30%未満の状態のものであるこ
    とを特徴とする請求項1〜4記載の通気性粘着テープの
    製造方法。
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