[go: up one dir, main page]

JP2000016914A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

Info

Publication number
JP2000016914A
JP2000016914A JP10186047A JP18604798A JP2000016914A JP 2000016914 A JP2000016914 A JP 2000016914A JP 10186047 A JP10186047 A JP 10186047A JP 18604798 A JP18604798 A JP 18604798A JP 2000016914 A JP2000016914 A JP 2000016914A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
extract
water
weight
acid amide
general formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10186047A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Kuroda
章裕 黒田
Itaru Sakuma
到 佐久間
Takashi Motomura
隆司 本村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Plastics Co Ltd
Kanebo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Plastics Co Ltd, Kanebo Ltd filed Critical Sekisui Plastics Co Ltd
Priority to JP10186047A priority Critical patent/JP2000016914A/ja
Publication of JP2000016914A publication Critical patent/JP2000016914A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】特にイオンやアルコールを含む含水化粧料に対
して安定な増粘効果を示し、かつ感触に優れる化粧料を
提供する。 【解決手段】一般式CH=CHNR1 COR2 (式中、
1 、R2 は同一または異なり、水素あるいはメチル基
を表わす)で示されるN−ビニルカルボン酸アミドと上
記一般式で表わされる以外の水溶性ビニル化合物と架橋
剤とを、上記水溶性ビニル化合物が実質的に不溶性の非
水系溶媒中で懸濁し重合架橋して得られる球状架橋共重
合樹脂粒子を配合した化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なゲル化剤を
配合した化粧料に関する。さらに詳しくは、N−ビニル
カルボン酸アミド系球状架橋共重合樹脂粒子を配合する
ことにより、特にイオンやアルコールを含む含水化粧料
に対して安定な増粘効果を示し、感触にも優れる化粧料
に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平3−223304号公報には、水
系で重合したN−ビニルカルボン酸アミド系架橋型共重
合体粒子およびその利用法(化粧品を含む)に関する発
明が記載され、N−ビニルカルボン酸アミド系のポリマ
ーが吸水性を有し、極性有機溶媒に親和性のある吸水性
樹脂であることが示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記で
示された架橋型共重合体は、具体的には重合後に粉砕処
理して、粉末化するものであり、粒子形状が必ずしも球
状とならず不定形であるので、化粧料という特定の用途
を考慮した場合には、配合した化粧料の感触などの点に
おいて必ずしも満足できるものではなかった。また、従
来増粘ゲル化剤として多用されている、架橋型ポリアク
リル酸型あるいは架橋型ポリアクリルアミド系樹脂に代
表される樹脂を使用した場合、いずれも高分子電解質系
樹脂の架橋体であるため、電解質を含まない水に対して
は高い増粘性を示すものの、有機または無機イオンを多
量に含む水性液体、アルコールなどを含む水性液体に対
しては、極端に増粘効果が低下するという欠点を有して
いた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明人らは、N−ビニ
ルカルボン酸アミド系架橋型共重合体粒子について、種
々の共重合成分の組み合わせと重合方法について検討し
た結果、N−ビニルカルボン酸アミドとN−ビニルカル
ボン酸アミド以外の水溶性ビニル化合物を、実質的に水
溶性ビニル化合物が不溶性の非水系溶媒で懸濁重合して
得られる架橋共重合樹脂粒子の形状が球状であり、化粧
料の配合成分としての特性に優れることを見いだした。
ここで言う優れた特性とは、配合製剤の安定性、配合製
剤の感触に優れることを言う。
【0005】すなわち、第1の本発明は、一般式CH2
=CHNR1 COR2 (式中、R12 は、同一か異な
り、水素あるいはメチル基を表わす)で示されるN−ビ
ニルカルボン酸アミドと上記一般式で表わされる以外の
水溶性ビニル化合物と架橋剤とを、上記水溶性ビニル化
合物が実質的に不溶性の非水系溶媒中で懸濁し重合架橋
して得られる球状架橋共重合樹脂粒子を配合することを
特徴とする化粧料にある。
【0006】第2の本発明は、100重量部当たり純水
を5000〜80000重量部保持する能力を有する、
一般式CH2 =CHNR1 COR2 (式中、R1 2
同一か異なり、水素あるいはメチル基を表わす)で示さ
れるN−ビニルカルボン酸アミドと上記一般式で表わさ
れる以外の水溶性ビニル化合物との球状架橋共重合樹脂
粒子を配合することを特徴とする前記の化粧料にある。
【0007】第3の本発明は、一般式CH2 =CHNR
1 COR2 (式中、R1 、R2 は、同一か異なり、水素
あるいはメチル基を表わす)で示されるN−ビニルカル
ボン酸アミドと上記一般式で表わされる以外の水溶性ビ
ニル化合物との球状架橋共重合樹脂粒子を、非水系溶媒
に分散させてなる分散溶液であって、上記の樹脂粒子1
00重量部に対する非水系溶媒割合は5〜30重量部で
あって、かつ上記樹脂粒子には100重量部当たり水を
10〜400重量部保持されている上記のN−ビニルカ
ルボン酸アミド系架橋共重合樹脂粒子分散溶液を配合す
ることを特徴とする化粧料にある。
【0008】第4の本発明は、前記N−ビニルカルボン
酸アミド(a)と前記水溶性ビニル化合物(b)との量
を重量部で表わしたとき、下記の式(1)の関係を満た
すことを特徴とする前記の化粧料にある。 0.3≦ (a)/{(a)+(b)} ≦0.95 式(1)
【0009】第5の本発明は、N−ビニルカルボン酸ア
ミド系球状架橋共重合樹脂粒子の平均粒子径が0.5〜
100μmであることを特徴とする前記の化粧料にあ
る。
【0010】第6の本発明は、N−ビニルカルボン酸ア
ミドがN―ビニルアセトアミドであることを特徴とする
前記の化粧料にある。
【0011】第7の本発明は、N−ビニルカルボン酸ア
ミド系球状架橋共重合樹脂粒子が、一般式CH2 =CH
NR1 COR2 (式中、R1 、R2 は同一か異なり、水
素あるいはメチル基を表わす)で示されるN−ビニルカ
ルボン酸アミドと上記一般式で表わされる以外の水溶性
ビニル化合物とを少なくとも水に溶解し、油溶性界面活
性剤と架橋剤との存在下、非水系溶媒に懸濁して重合架
橋して得られるものであることを特徴とする前記の化粧
料にある。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明で用いるN−ビニルカルボ
ン酸アミドは、一般式CH2 =CHNR1 COR2 (式
中、R1 、R2 は同一か異なり、水素あるいはメチル基
を表わす)で示されるものを使用する。具体的には、N
−ビニルホルムアミド、Nービニルアセトアミド、Nー
メチル−Nビニルホルムアミド、NーメチルーNービニ
ルアセトアミドなどが挙げられるが、特に昭和電工社よ
り発売されているN−ビニルアセトアミドが純度、安全
性の面、および得られる共重合樹脂の水への親和性が高
い点から好ましい。
【0013】本発明で用いる前記一般式で表わされるN
−ビニルカルボン酸アミド以外の水溶性ビニル化合物
は、N−ビニルカルボン酸アミドと共重合可能な水溶性
で、かつ本発明に用いられる非水系溶媒に実質的に不溶
性である化合物が用いられ、良好な性能を与えるモノマ
ーであれば、何ら差し支えない。そのような性能を与え
るモノマーとしては、官能基としてカルボン酸または
(および)その塩、リン酸または(および)その塩、ス
ルホン酸または(および)その塩から誘導される基を有
する水溶性エチレン性不飽和モノマーが挙げられる。具
体的には、(メタ)アクリル酸、マレイン酸あるいはそ
の塩、イタコン酸あるいはその塩、ビニルスルホン酸あ
るいはその塩、2‐アクリルアミド‐2‐メチルプロパ
ンスルホン酸あるいはその塩、2‐アクリロイルエタン
スルホン酸あるいはその塩、2‐アクリロイルプロパン
スルホン酸あるいはその塩、2‐イタクロイルエタンス
ルホン酸あるいはその塩、ビニルホスホン酸あるいはそ
の塩などのアニオン性化合物、あるいは、(メタ)アク
リレート[2−(メタ)アクリロイロキシエチルトリメ
チルアンモニウムクロライドおよび2−(メタ)アクリ
ロイロキシエチルトリメチルアンモニウムメトサルフェ
ートなどの(メタ)アクリロイロキシアルキルトリアル
キルアンモニウム塩]、第3級窒素含有(メタ)アクリ
レートの塩[2−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリ
レートの硫酸塩および2-ジエチルアミノエチル(メタ)
アクリレートの塩酸塩などのジアルキルアミノアルキル
(メタ)アクリレートの塩]、第4級窒素含有(メタ)
アクリルアミド[2−(メタ)アクリロイルアミノエチ
ルトリメチルアンモニウムサルフェートなどの(メタ)
アクリロイルアミノアルキルトリアルキルアンモニウム
塩]、第3級窒素含有(メタ)アクリルアミドの塩[2
−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミドの塩酸
塩および2−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルア
ミドの酢酸塩などのジアルキルアミノアルキル(メタ)
アクリルアミド等のカチオン性化合物、(メタ)アクリ
ルアミド、2‐ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミ
ド、(ポリ)エチレングリコールモノ(メタ)アクリレ
ート、2‐ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートなど
のノニオン性化合物などが例示される。
【0014】通常、Nービニル化合物の加水分解を防ぐ
という点と増粘ゲル化剤の使用時中和する手間を省くと
言う点から、これらビニル化合物の溶解した水溶液はp
Hが中性付近となるように、イオン性のビニル化合物を
使用する際には塩で中和された形で使用するのが好まし
い。
【0015】すなわち、(メタ)アクリル酸、マレイン
酸、イタコン酸、ビニルスルホン酸、2‐アクリルアミ
ド‐2‐メチルプロパンスルホン酸、2‐アクリロイル
エタンスルホン酸、2‐アクリロイルプロパンスルホン
酸、2‐イタクロイルエタンスルホン酸、ビニルホスホ
ン酸などの水溶液中で酸性を呈するものを使用する際に
は、ナトリウム、カリウム、アミン、アンモニウムなど
で中和した塩の形で使用されるのが好ましい。
【0016】本発明では、N−ビニルカルボン酸アミド
(a)と前記水溶性ビニル化合物(b)との重合比率を
重量部で表わしたとき、下記式の関係を満たすことが好
ましい。 0.3≦ (a)/{(a)+(b)} ≦0.95 この範囲であれば、N−ビニルカルボン酸アミドの特性
である耐塩性が向上し、配合製剤の安定性および汎用性
がより高まるメリットがある。
【0017】本発明では、N−ビニルカルボン酸アミド
と水溶性ビニル化合物との球状架橋共重合樹脂粒子を配
合するが、本発明に用いられる架橋剤としては、Nービ
ニルカルボン酸アミドあるいは共重合可能な重合体を架
橋させ得るものであれば如何なるものであってもよく、
重合性架橋剤としては、例えば、メチレンビスアクリル
アミド、メチレンビスメタクリルアミドなどのビスアミ
ド類;N,N’ー1.4ブチレンビス(Nビニルアセト
アミド)、N,N’ー1.6へキシレンビス(Nビニル
アセトアミド)などのビス(Nビニルアセトアミド);
エチレングリコールジメタクリレート、プロピレングリ
コールジアクリレート、プロピレングリコールジメタク
リレート、ポリオキシエチレングリコールジアクリレー
ト、グリセリントリアクリレートなどのポリオール類の
ジまたはトリ(メタ)アクリレートが挙げられ、ビニル
化合物を含む水溶液に可溶なもので、共重合可能なもの
であれば制限なく使用可能である。架橋剤の量は、N−
ビニルカルボン酸アミドと水溶性ビニル化合物との総量
に対して、0.0001〜1重量%が好ましい。
【0018】また、重合開始剤としては、通常の水溶性
ラジカル重合開始剤を用いることができる。水溶性開始
剤としては、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパ
ン)ハイドロクロライド、2,2’−アゾビス〔2−メ
チル−N−(2−ヒドロキシエチル)−プロピオンアミ
ド〕、2,2’−アゾビス{2−〔1−(2−ヒドロキ
シエチル)−2−イミダゾリン−2−イル〕プロパン}
ジハイドライド等のアゾ化合物、過硫酸カリウム、過硫
酸アンモニウム、過酸化水素などの過酸化物を例示する
ことができ、これらと例えば亜硫酸塩の如き還元性物
質、またはアミンなどと組み合わせてレドックス開始剤
としてもよい。この中でも、特に 2,2’−アゾビス
(2−アミジノプロパン)ハイドロクロライド、2,
2’−アゾビス〔2−メチル−N−(2−ヒドロキシエ
チル)−プロピオンアミド〕、2,2’−アゾビス{2
−〔1−(2−ヒドロキシエチル)−2−イミダゾリン
−2−イル〕プロパン}ジハイドライドなどの水溶性ア
ゾ化合物がNービニルカルボン酸アミドの重合がスムー
ズに進むという点から好ましい。
【0019】重合開始剤の使用量はモノマーに対して、
0.01〜1重量%が好ましく、少なすぎるとスムーズ
な重合が開始されにくく、1重量%を超えると重合が早
く進みすぎ危険性が高くなり好ましくない。
【0020】本発明で用いる架橋共重合樹脂粒子は、1
00重量部当たり純水を5000〜80000重量部保
持する能力を有することが好ましい。この範囲で有れ
ば、製剤のゲル化能力に不足なく、かつ感触にも優れた
特性が得られる特徴がある。また、N−ビニルカルボン
酸アミド系架橋共重合樹脂粒子は、平均一次粒子径とし
て0.5〜100μmの範囲の粒子径を持つことが好ま
しく、さらに好ましくは0.5〜20μmである。この
範囲であれば、化粧料に配合した時に好ましい感触を与
えることができる。もし、100μmを超える大きさと
なると、感触が上滑りしたものになる他、製剤の粘度も
下がってしまい、ゲル化が弱くなる問題がある。
【0021】また、本発明の化粧料では、架橋共重合樹
脂粒子を非水系溶媒に分散させてある分散溶液の形で配
合してもよい。この場合、粉状のものと比べて、溶液作
製時に発塵の問題が生じず、ハンドリング性が良いメリ
ットがある。ここで言う非水系溶媒または重合時に使用
する非水系溶媒とは、重合性モノマーを実質的に溶解し
ないものが使用可能で石油系炭化水素が好ましい。例え
ば、ノルマルヘキサン、ノルマルヘプタン、リグロイ
ン、流動パラフィン、イソパラフィンなどの脂肪族炭化
水素;シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンなどの脂
環族炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳
香族炭化水素;ジメチルポリシロキサン、フェニルメチ
ルポリシロキサンなどのシリコーンオイルなどが目的に
応じ使用し得るが、最終製剤の安全性の問題から、流動
パラフィン、イソパラフィン、シリコーンオイルが好ま
しい。そしてもし他の溶媒で製造した場合でも、これら
の溶媒に置換することが好ましい。
【0022】また、非水系溶媒の使用量はモノマー水溶
液の量に対して広い範囲に渡って可変であるが、経済的
及び増粘ゲル化剤の性能の点から一般に溶媒は少ない方
が有利である。しかし、少なすぎると発熱の除去が困難
になり、また反応槽には反応液を撹拌可能な程度に仕込
んでおくことも必要である。従って、通常、ビニル化合
物水溶液と非水系溶媒の重量比は1:0.5〜1:6の
間が適当であり、重合後、必要に応じて濃縮や蒸留等の
処置により最終的に、上記の樹脂粒子100重量部に対
する非水系溶媒割合は5〜30重量部であって、かつ上
記樹脂粒子には100重量部当たり水を10〜400重
量部保持されるように調整されるのが好ましい。また、
これらの非水系溶媒は一種あるいは二種以上を適宜併用
することも可能である。
【0023】本発明の化粧料で架橋共重合樹脂粒子を非
水系溶媒に分散させてある分散溶液を製造する場合に
は、分散溶液に界面活性剤が含まれていることが好まし
い。
【0024】ここで使用する界面活性剤としては油溶性
界面活性剤が挙げられる。球状架橋共重合樹脂粒子を製
造する際に、前記界面活性剤はNービニルアセトアミド
及びその他モノマーの水溶液を非水系溶媒中に分散安定
化させるために使用されるものであり、逆相懸濁重合時
の分散剤として使用するものであって、蔗糖脂肪酸エス
テル、ソルビタンエステルおよびポリエステル系界面活
性剤から選ばれる一種または二種以上が使用される。
【0025】蔗糖脂肪酸エステルとしては、脂肪酸がス
テアリン酸、パルミチン酸、ラウリン酸、オレイン酸等
の飽和または不飽和の脂肪酸から成る蔗糖エステルが好
ましい。そのエステル個数は蔗糖1単位当り1〜6個で
あり得る。具体的な蔗糖脂肪酸エステルとしては、蔗糖
モノステアレート、蔗糖ジステアレート、蔗糖トリステ
アレート、蔗糖モノパルミテート、蔗糖ジパルミテー
ト、蔗糖トリパルミテート、蔗糖モノラウレート、蔗糖
ジラウレート、蔗糖トリラウレート、蔗糖モノオレー
ト、蔗糖ジオレート、蔗糖トリオレート、蔗糖ポリステ
アレート、蔗糖ポリパルミテート、蔗糖ポリラウレー
ト、蔗糖ポリオレートなどが挙げられる。
【0026】また、ポリエステル系界面活性剤として
は、親水性部分と疎水性部分を有するもので、油溶性の
ものであれば使用可能であるが、通常は親水性部分はポ
リオキシエチレンあるいはポリオキシプロピレン基、疎
水性部分に炭化水素あるいは芳香族炭化水素基を有する
ポリエステルで、ポリスチレン換算で重量平均分子量が
2000〜10000の範囲にあるものが疎水性有機溶
媒への溶解性や懸濁重合時の分散安定性能の点から好ま
しく使用される。
【0027】ソルビタンエステルとしては、脂肪酸がス
テアリン酸、パルミチン酸、ラウリン酸、オレイン酸な
どの飽和または不飽和の脂肪酸から成るソルビタンエス
テルが好ましく、そのエステル個数はソルビタン1単位
当り1〜4個であり得る。具体的にはソルビタンモノス
テアレート、ソルビタンジステアレート、ソルビタント
リステアレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビ
タンジパルミテート、ソルビタントリパルミテート、ソ
ルビタンモノラウレート、ソルビタンジラウレート、ソ
ルビタントリラウレート、ソルビタンモノオレート、ソ
ルビタンジオレート、ソルビタントリオレートなどが挙
げられる。
【0028】これら界面活性剤のHLBは1〜9が適当
範囲であり、この範囲を逸脱すると溶解性が低下し、分
散能が落ち分散液が得られない、あるいは、系が塊状化
する場合がある。また、これらの分散安定化剤は一種ま
たは二種以上を混合して用いることができる。
【0029】これらの中でも本発明では、HLBが1〜
5の蔗糖脂肪酸エステルとHLB5〜9のポリエステル
系界面活性剤が好ましく、特にHLBが1〜2の蔗糖エ
ステルおよびHLBが5〜7のポリエステル系界面活性
剤が重合時の安定性に極めて優れており、幅広いモノマ
ー組成に対して有効であり且つ使用量が少なくて済むた
め最終的に得られる増粘ゲル化剤で増粘したゲルの白濁
が低減される効果が高いという点から好ましい。
【0030】界面活性剤の適当な添加量はモノマーに対
して、通常0.1〜15重量%であり、好ましくは0.
1〜5重量%である。少なすぎると重合安定性が低下
し、安定な油中分散滴を形成せず、多すぎると増粘した
ゲルの透明性に悪影響を及ぼす問題がある。
【0031】本発明では、架橋共重合樹脂粒子を得る方
法として、N−ビニルカルボン酸アミドと水溶性ビニル
化合物とを少なくとも水に溶解し、油溶性界面活性剤と
架橋剤との存在下、非水系溶媒に懸濁して重合架橋して
得られる、すなわち逆相懸濁重合反応により得られるも
のを用いることが好ましい。
【0032】重合方法の一例を以下に示す。通常、モノ
マー水溶液に架橋剤及び水溶性のラジカル重合開始剤を
添加溶解し、窒素等不活性ガスを導入して脱気を行う。
一方、界面活性剤を非水系溶媒中に入れ必要ならば若干
加温し溶解せしめ、窒素等不活性ガスを導入し、脱気を
行う。この中に上記モノマー水溶液を添加し、ホモジナ
イザー、回転羽根と機壁あるいは回転羽根同士のギャッ
プにかかる高シェアーを利用した乳化分散機、超音波分
散機等を用いて分散したり、セラミックミクロ多孔膜に
モノマー水溶液を加圧して通し分散媒に圧入し、平均粒
子径が0.1〜100μm となるように球状微粒子状に
懸濁を行う。
【0033】このようにして、得られたモノマー分散体
を所定温度に加熱する。重合開始後、発熱の状態によっ
ては適宜冷却もしくは加熱を行う。重合反応温度は、3
0〜100℃、好ましくは40〜80℃である。重合反
応を完結させるために、更に温度を上昇させ熟成を行う
こともできる。反応終了後、冷却し、目的の分散体を得
る。そして、重合終了後、蒸留操作等を継続し、重合体
を分離、乾燥後、球状粉末の増粘ゲル化剤として使用す
る。本発明では、この分散体を用いても、粉状の架橋共
重合樹脂粒子を用いても構わない。
【0034】また、必要に応じて、親水性界面活性剤を
添加し液状増粘ゲル化剤とすることも可能である。ここ
で、親水性界面活性剤を添加するのは水系用途に使用す
る際に油中水型から水中油型に速やかに転相させるため
であり、一般的にHLBが10以上のポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ノールエーテル等の非イオン系界面活性剤があげられ、
これらの中でポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポ
リオキシエチレンノニルフェノールエーテルが好ましく
使用される。
【0035】その添加量は分散体に対して5重量部以
下、通常は0.5〜3重量部の範囲で使用される。もち
ろん、親水性界面活性剤を分散体に添加するのではな
く、増粘したい液体に直接添加することも可能である。
尚、化粧料として油中水型エマルジョンを得たい場合に
は、親水性界面活性剤の添加は必要ない。
【0036】本発明の化粧料では、こうして得られた球
状架橋共重合樹脂粒子や分散体を、化粧料の総量に対し
て、架橋共重合樹脂粒子の純分として、0.1〜50重
量%配合することが好ましく、さらに好ましくは0.5
〜20重量%である。この範囲では、化粧料の特性に合
ったゲル化剤と感触向上剤としての性能が発揮できる。
【0037】本発明の化粧料では、上記の球状架橋型共
重合体粒子や分散体以外に、通常化粧料に用いられる油
剤、粉体(顔料、色素、樹脂)、フッ素化合物、樹脂、
界面活性剤、粘剤、生理活性成分、防腐剤、香料、紫外
線吸収剤(有機系、無機系を含む。UV−A、Bのいず
れに対応していても構わない)、保湿剤、塩類、溶媒、
酸化防止剤、キレート剤、中和剤、pH調整剤、昆虫忌
避剤などの成分を使用することができる。この内、特に
紫外線吸収剤や生理活性成分の一種以上と併用すること
が好ましい。
【0038】油剤としては、通常化粧料に用いられる揮
発性および不揮発性の油剤および溶剤および樹脂が挙げ
られ、常温で液体、ペースト、固体であっても構わない
が、ハンドリングに優れる液体が好ましい。油剤の例と
しては、例えば、セチルアルコール、イソステアリルア
ルコール、ラウリルアルコール、ヘキサデシルアルコー
ル、オクチルドデカノールなどの高級アルコール;イソ
ステアリン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸などの脂肪
酸;グリセリン、ソルビトール、エチレングリコール、
プロピレングリコール、ポリエチレングリコールなどの
多価アルコール;ミリスチン酸ミリスチル、ラウリン酸
ヘキシル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸イソプロピ
ル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、モノステアリ
ン酸グリセリン、フタル酸ジエチル、モノステアリン酸
エチレングリコール、オキシステアリン酸オクチルなど
のエステル類;流動パラフィン、ワセリン、スクワラン
などの炭化水素;ラノリン、還元ラノリン、カルナバロ
ウなどのロウ;ミンク油、カカオ脂、ヤシ油、パーム核
油、ツバキ油、ゴマ油、ヒマシ油、オリーブ油などの油
脂;エチレン・α−オレフィン・コオリゴマーなどが挙
げられる。
【0039】また、別の形態の油剤の例としては、例え
ばジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリ
シロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエー
テル変性オルガノポリシロキサン、フルオロアルキル・
ポリオキシアルキレン共変性オルガノポリシロキサン、
アルキル変性オルガノポリシロキサン、末端変性オルガ
ノポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサ
ン、アモジメチコーン、アミノ変性オルガノポリシロキ
サン、シリコーンゲル、アクリルシリコーン、トリメチ
ルシロキシケイ酸、シリコーンRTVゴム等のシリコー
ン化合物、パーフルオロポリエーテル、フッ化ピッチ、
フルオロカーボン、フルオロアルコール等のフッ素化合
物が挙げられる。
【0040】粉体の例としては、赤色104号、赤色2
01号、黄色4号、青色1号、黒色401号等の色素、
黄色4号Alレーキ、黄色203号Baレーキなどのレ
ーキ色素;ナイロンパウダー、シルクパウダー、ウレタ
ンパウダー、テフロンパウダー、シリコーンパウダー、
ポリメタクリル酸メチルパウダー、セルロースパウダ
ー、シリコーンエラストマー球状粉体、ポリエチレン末
などの高分子;黄酸化鉄、赤色酸化鉄、黒酸化鉄、酸化
クロム、カーボンブラック、群青、紺青などの有色顔
料;酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウムなどの白色顔
料;タルク、マイカ、セリサイト、カオリン、板状硫酸
バリウムなどの体質顔料;雲母チタンなどのパール顔
料、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウムなどの金属
塩;シリカ、アルミナなどの無機粉体;ベントナイト、
スメクタイト、窒化ホウ素;微粒子酸化チタン、微粒子
酸化亜鉛などの微粒子粉体が挙げられる。これらの粉体
の形状(球状、棒状、針状、板状、不定形状、燐片状、
紡錘状など)大きさに特に制限はない。
【0041】これらの粉体及び本発明で使用する前記架
橋共重合樹脂粒子は、従来公知の表面処理、例えば、フ
ッ素化合物処理、シリコーン処理、シリコーン樹脂処
理、ペンダント処理、シランカップリング剤処理、チタ
ンカップリング剤処理、油剤処理、N−アシル化リジン
処理、ポリアクリル酸処理、金属石鹸処理、アミノ酸処
理、無機化合物処理、プラズマ処理、メカノケミカル処
理などによって事前に表面処理されていてもいなくても
構わない。
【0042】これらの粉末の内、シリコーンエラストマ
ー球状粉体、ポリエチレン末、ポリプロピレン末、テフ
ロン末、シリコーンゴム、ウレタンパウダーなどのエラ
ストマーを用いると、製品の経日安定性や感触がさらに
向上することから好ましい。特に、シリコーンエラスト
マー球状粉体とエステル油、またはシリコーンエラスト
マー球状粉体とシリコーン油(揮発性、不揮発性を含
む)を組み合わせて使用することが好ましい。シリコー
ンエラストマー球状粉体の例としては、東レ・ダウコー
ニング・シリコーン社製のトレフィル−Eシリーズが挙
げられる。
【0043】生理活性成分としては、皮膚に塗布した場
合に皮膚に何らかの生理活性を与える物質が挙げられ
る。例えば、美白成分、抗炎症剤、老化防止剤、紫外線
防御剤、スリミング剤、ひきしめ剤、抗酸化剤、発毛
剤、育毛剤、保湿剤、血行促進剤、抗菌剤、殺菌剤、乾
燥剤、冷感剤、温感剤、ビタミン類、アミノ酸、創傷治
癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、酵素成分
などが挙げられる。その中でも、天然系の植物抽出成
分、海藻抽出成分、生薬成分が特に好ましい。本発明で
は、これらの生理活性成分を一種または二種以上配合す
ることが好ましい。
【0044】これらの成分の例としては、例えば、アシ
タバエキス、アボガドエキス、アマチャエキス、アルテ
アエキス、アルニカエキス、アロエエキス、アンズエキ
ス、アンズ核エキス、イチョウエキス、ウイキョウエキ
ス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、エイジツエキ
ス、エチナシ葉エキス、オウゴンエキス、オウバクエキ
ス、オウレンエキス、オオムギエキス、オトギリソウエ
キス、オドリコソウエキス、オランダカラシエキス、オ
レンジエキス、海水乾燥物、海藻エキス、加水分解エラ
スチン、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カモミラ
エキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、甘草エ
キス、カルカデエキス、カキョクエキス、キウイエキ
ス、キナエキス、キューカンバーエキス、グアノシン、
クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クル
ミエキス、グレープフルーツエキス、クレマティスエキ
ス、クロレラエキス、クワエキス、ゲンチアナエキス、
紅茶エキス、酵母エキス、ゴボウエキス、コメヌカ発酵
エキス、コメ胚芽油、コンフリーエキス、コラーゲン、
コケモモエキス、サイシンエキス、サイコエキス、サイ
タイ抽出液、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササ
エキス、サンザシエキス、サンショウエキス、シイタケ
エキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シ
ナノキエキス、シモツケソウエキス、シャクヤクエキ
ス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナエキ
ス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、
セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキ
ス、セイヨウハッカエキス、セージエキス、ゼニアオイ
エキス、センキュウエキス、センブリエキス、ダイズエ
キス、タイソウエキス、タイムエキス、茶エキス、チョ
ウジエキス、チガヤエキス、チンピエキス、トウキエキ
ス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエ
キス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニ
ンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、ハイビ
スカスエキス、バクモンドウエキス、パセリエキス、蜂
蜜、ハマメリスエキス、パリエタリアエキス、ヒキオコ
シエキス、ビサボロール、ビワエキス、フキタンポポエ
キス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャ
ーブルームエキス、ブドウエキス、プロポリス、ヘチマ
エキス、ベニバナエキス、ペパーミントエキス、ボダイ
ジュエキス、ボタンエキス、ホップエキス、マツエキ
ス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエ
キス、メリッサエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキ
ス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、
ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、
リンゴエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンゲソ
ウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマ
カミツレエキス、ローヤルゼリーエキスなどを挙げるこ
とができる。
【0045】また、グルコース、混合異性化糖、トレハ
ロース、硫酸化トレハロース、プルラン、マルトースな
どの糖類;デオキシリボ核酸、ムコ多糖類、ヒアルロン
酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラー
ゲン、エラスチン、キチン、キトサン、加水分解卵殻膜
などの生体高分子;アミノ酸、乳酸ナトリウム、尿素、
ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ベタイン、ホエイな
どの保湿成分;スフィンゴ脂質、セラミド、コレステロ
ール、コレステロール誘導体、リン脂質などの油性成
分;ε−アミノカプロン酸、グリチルリチン酸、β−グ
リチルレチン酸、塩化リゾチーム、グアイアズレン、ヒ
ドロコルチゾンなどの抗炎症剤;ビタミンA,B2 ,B
6 ,C,D,E,パントテン酸カルシウム、ビオチン、
ニコチン酸アミド、ビタミンCエステルなどのビタミン
類;アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロアセ
テート、4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸な
どの活性成分;トコフェロール、カロチノイド、フラボ
ノイド、タンニン、リグナン、サポニンなどの抗酸化
剤、α−ヒドロキシ酸、β−ヒドロキシ酸などの細胞賦
活剤;γ−オリザノール、ビタミンE誘導体などの血行
促進剤;レチノール、レチノール誘導体などの創傷治癒
剤;アルブチン、コウジ酸、プラセンタエキス、イオ
ウ、エラグ酸、リノール酸、トラネキサム酸、グルタチ
オンなどの美白剤;セファランチン、カンゾウ抽出物、
トウガラシチンキ、ヒノキチオール、ヨウ化ニンニクエ
キス、塩酸ピリドキシン、dl−α−トコフェロール、
酢酸dl−α−トコフェロール、ニコチン酸、ニオチン
酸誘導体、パントテン酸カルシウム、D−パントテニル
アルコール、アセチルパントテニルエチルエーテル、ビ
オチン、アラントイン、イソプロピルメチルフェノー
ル、エストラジオール、エチニルエステラジオール、塩
化カプロニウム、塩化ベンザルコニウム、塩酸ジフェン
ヒドラミン、タカナール、カンフル、サリチル酸、ノニ
ル酸バニリルアミド、ノナン酸バニリルアミド、ピロク
トンオラミン、ペンタデカン酸グリセリル、l−メント
ール、モノニトログアヤコール、レゾルシン、γ−アミ
ノ酪酸、塩化ベンゼトニウム、塩酸メキシレチン、オー
キシン、女性ホルモン、カンタリスチンキ、シクロスポ
リン、ジンクピリチオン、ヒドロコルチゾン、ミノキシ
ジル、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタ
ン、ハッカ油、ササニシキエキスなどの育毛剤などが挙
げられる。
【0046】溶媒の例としては、精製水、環状シリコー
ン、エタノール、軽質流動イソパラフィン、低級アルコ
ール、エーテル類、LPG、フルオロカーボン、N−メ
チルピロリドン、フルオロアルコール、揮発性直鎖状シ
リコーン、次世代フロンなどが挙げられる。
【0047】界面活性剤としては、例えば、アニオン型
界面活性剤、カチオン型界面活性剤、ノニオン型界面活
性剤、ベタイン型界面活性剤を用いることができる。
【0048】粘剤、樹脂の例としては、ポリアクリル酸
ナトリウム、セルロースエーテル、アルギン酸カルシウ
ム、カルボキシビニルポリマー、エチレン/アクリル酸
共重合体、ビニルピロリドン系ポリマー、ビニルアルコ
ール/ビニルピロリドン共重合体、窒素置換アクリルア
ミド系ポリマー、ポリアクリルアミド、カチオン化ガー
ガムなどのカチオン系ポリマー、ジメチルアクリルアン
モニウム系ポリマー、アクリル酸メタクリル酸アクリル
共重合体、POE/POP共重合体、ポリビニルアルコ
ール、プルラン、寒天、ゼラチン、タマリンド種子多糖
類、キサンタンガム、カラギーナン、ハイメトキシルペ
クチン、ローメトキシルペクチン、ガーガム、アラビア
ゴム、結晶セルロース、アラビノガラクタン、カラヤガ
ム、トラガカントガム、アルギン酸、アルブミン、カゼ
イン、カードラン、ジェランガム、デキストラン、セル
ロース、ポリエチレンイミン、高重合ポリエチレングリ
コール、カチオン化シリコーン重合体、合成ラテックス
などが挙げられる。
【0049】紫外線吸収剤としては、無機系および有機
系が挙げられ、無機系では微粒子酸化チタンや微粒子酸
化亜鉛などが挙げられ、有機系紫外線吸収剤としては、
例えば、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、2
−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒド
ロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−硫酸、2,
2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、p
−メトキシハイドロケイ皮酸ジエタノールアミン塩、パ
ラアミノ安息香酸(以後、PABAと略す)、エチルジ
ヒドロキシプロピルPABA、グリセリルPABA、サ
リチル酸ホモメンチル、メチル−O−アミノベンゾエー
ト、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェ
ニルアクリレート、オクチルジメチルPABA、メトキ
シケイ皮酸オクチル、サリチル酸オクチル、2−フェニ
ル−ベンズイミダゾール−5−硫酸、サリチル酸トリエ
タノールアミン、3−(4−メチルベンジリデン)カン
フル、2,4−ジヒドロキシベンゾフェニン、2,
2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、
2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾ
フェノン、2−ヒドロキシ−4−N−オクトキシベンゾ
フェノン、4−イソプロピルジベンゾイルメタン、ブチ
ルメトキシジベンゾイルメタン、4−(3,4−ジメト
キシフェニルメチレン)−2,5−ジオキソ−1−イミ
ダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシルや、これら
の高分子誘導体、シラン誘導体などが挙げられる。さら
に、これらの吸収剤、好ましくは4−tert−ブチル
−4’−メトキシジベンゾイルメタンをポリマー中に封
止したものも好ましく用いることができる。
【0050】本発明の化粧料としては、例えば、ファン
デーション、白粉、アイシャドウ、アイライナー、アイ
ブロー、チーク、口紅、ネイルカラーなどのメイクアッ
プ化粧料;乳液、クリーム、ローション、カラミンロー
ション、サンスクリーン剤、サンタン剤、アフターシェ
ーブローション、プレシェーブローション、パック料、
クレンジング料、洗顔料、アクネ対策化粧料、エッセン
スなどの基礎化粧料;シャンプー、リンス、コンディシ
ョナー、ヘアカラー、ヘアトニック、セット剤などの毛
髪化粧料;ボディパウダー、デオドラント、脱毛剤、石
鹸、ボディシャンプー、入浴剤、ハンドソープ、香水な
どが挙げられる。
【0051】本発明の化粧料の剤型としては、二層状、
油中水型エマルション、水中油型エマルション、ジェル
状、スプレー、ムース状、油性、固型状、粉末状、シー
ト状など従来公知の剤型を使用することができる。
【0052】
【実施例】以下、実施例及び比較例によって本発明を詳
細に説明する。また、実施例及び比較例で用いた化粧料
の各種特性に対する評価方法を以下に示す。
【0053】安定性評価 容器に充填した化粧料を室温と40℃で1ケ月および3
ケ月目に目視観察し、外観に異常があるか否かを観察し
た。乳化物については分離などの異常が無い場合には安
定性が確保されているとした。
【0054】感触評価 10名の(但し、品目によりパネラーが重複する場合も
ある)専門パネラーがを各評価品目ごとに、表1に示す
評価基準に従って評価を行い、全パネラーの合計点数を
以て評価結果とした。従って、点数が高いほど評価が高
いことを示す。(満点:50点)
【0055】
【表1】
【0056】製造例1 500ミリリットルビーカーにイソパラフィン100g
およびポリエステル系界面活性剤(ICIジャパン社製
ハイパーマーB246、HLB値5〜6)1gを混合
し、窒素置換を十分に行い、油相を調整した。別に50
0ミリリットルビーカーにNービニルアセトアミド70
g、アクリル酸ナトリウム30g、架橋剤としてメチレ
ンビスアクリルアミド0.2g、重合開始剤として水溶
性アゾ系重合開始剤0.2gをイオン交換水100gに
溶解し、同様に窒素置換を十分に行い単量体水溶液を調
整し、常法にて、モノマー分散液を作製した。撹拌機、
温度計、還流冷却器および窒素導入管を接続した500
ミリリットルの4つ口セパラブルフラスコに、調整した
モノマー分散液を全量仕込み、窒素雰囲気下、このモノ
マー分散液を加温し、重合を開始した。約8時間保持し
た後、冷却して、油中水型ポリマー分散液を得た。この
時のポリマーは球状で平均粒子径は2.0μmであっ
た。重合後のポリマー分散液を蒸留により水分を除去
し、イソパラフィンと濾過分離後、乾燥して球状の粉末
状の増粘剤を得た。本ポリマー粉末の吸水保持能力は、
ポリマー100重量部に対し、40000重量部であっ
た。
【0057】製造例2 500ミリリットルビーカーにシクロヘキサン150g
および蔗糖脂肪酸エステル系油溶性界面活性剤(第1工
業製薬社製、DKエステルF−10、HLB値1.0)
1gを加熱混合し、窒素置換を十分に行い、油相を調整
した。別に500ミリリットルビーカーにNービニルア
セトアミド50g、メタクリロイルオキシトリメチルア
ンモニウムクロライド50g、架橋剤としてメチレンビ
スアクリルアミド0.01g、重合開始剤として2,
2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)
プロパン]ジハイドライド0.2gをイオン交換水10
0gに溶解し、同様に窒素置換を十分に行い単量体水溶
液を調整した。窒素雰囲気下、常法にてモノマー分散液
を作製した。撹拌機、温度計、還流冷却器および窒素導
入管を接続した500ミリリットルの4つ口セパラブル
フラスコに、調整したモノマー分散液を全量仕込み、窒
素雰囲気下、40℃まで昇温し、重合を開始した。約8
時間保持した後、冷却して、N−ビニルカルボン酸アミ
ド系架橋型樹脂粒子分散液を得た。重合中、反応系は終
始安定で、フラスコ内壁部にも反応スケールは全く見ら
れなかった。得られた溶液にイソパラフィン10gを添
加混合した後、蒸留によりシクロヘキサンを除去して、
その分散溶液100gに対し、HLB12.1のポリオ
キシエチレンラウリルエーテル2gを転相試薬として添
加して、分散溶液とし液状増粘剤を得た。本分散液の吸
水保持能力はポリマー100重量部に対し50000重
量部であった。尚、水を保持する能力の測定法は以下の
方法で実施した。分散液0.5gを遠沈管にとり、10
0℃で10時間減圧乾燥した後、樹脂量(a)を測定し
た。次に遠沈管に蒸留水を静かに注ぎ、一昼夜放置し、
遠心分離機にて、1500rpmで10分間遠心分離し
た。分離後、上澄み液を除去し、重量(b)を測定し
て、下記式にて算出した。 水の保持力(重量部)=[b−a/a]×100
【0058】製造例の耐塩性を評価することを目的とし
て、各製造例のアルコール水溶液、塩水に対する増粘効
果の確認を行った。結果を表2に示す。尚、試験は各溶
液に本製造例のものを各1重量%加えた時の粘度(単
位:cps)である。
【0059】
【表2】
【0060】表2の結果より、本発明の製造例のものは
いずれもアルコール水溶液、塩水に対する増粘効果を有
していることが確認された。こうして得られた製造例の
ものを配合することにより、化粧料を製造した。
【0061】実施例1 下記の処方にてサンスクリーンゲルを得た。尚、以下の
配合量の単位は重量%である。
【0062】
【表3】
【0063】成分A、成分Bを室温で均一化させた。成
分Cを75℃で均一に溶解した後、室温まで冷却した。
成分Aを撹拌しながら成分Cを加え、均一になったら成
分Bを加えて乳化し、均一化したところで容器に充填し
て製品を得た。
【0064】比較例1 実施例1の架橋共重合樹脂粒子(製造例1)の代わりに
カルボキシビニルポリマーを用い、水酸化ナトリウムで
中和した他は全て実施例1と同様にして製品を得た。
【0065】実施例2 下記の処方にてファンデーションを作製した。
【0066】
【表4】
【0067】成分Aと成分Bを別々に80℃にて混合す
る。撹拌しながら、成分Bを成分Aに混合し、放冷した
後、容器に充填して製品とした。
【0068】比較例2 実施例2で用いた架橋共重合樹脂粒子分散液(製造例
2)の代わりにポリメチルメタクリレート球状樹脂ビー
ズ(平均粒子径3μm)を用いた他は全て実施例2と同
様にして製品を得た。
【0069】比較例3 実施例2で用いた架橋共重合樹脂粒子(製造例2)の代
わりに、形状が不定形のポリN−ビニルアセトアミドポ
リマー粉末(粒子径0.5〜10μm)を用いた他は全
て実施例2と同様にして製品を得た。
【0070】以下、表5、表6に実施例及び比較例に関
する評価結果を示す。
【0071】
【表5】
【0072】
【表6】
【0073】表5、表6の結果より、本実施例は安定性
に優れ、かつ感触が優れていることが判る。本実施例の
感触については、パネラーから具体的に、塗布時にこく
のある滑らかさが感じられるという意見が見られた。ま
た、本実施例は使用後に肌に対する異常は認められなか
った。さらに、本実施例は架橋共重合樹脂を配合するこ
とにより増粘効果が認められたが、比較例2は増粘効果
が認められなかった。さらにまた、実施例1のサンスク
リーン剤を化粧下地料として用い、上からファンデーシ
ョンを塗布した場合では、ファンデーションの持続性が
やや向上した他、化粧ののりも良く、下地料として適し
ていることが判った。
【0074】
【発明の効果】以上のことから、N−ビニルカルボン酸
アミド系架橋共重合樹脂粒子を配合することにより、特
にイオンやアルコールを含む含水化粧料に対して安定な
増粘効果を示し、かつ配合製剤の感触に非常に優れるこ
とは明らかである。
フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA112 AA122 AB212 AC022 AC072 AC102 AC122 AC242 AC342 AC422 AC542 AD091 AD092 AD152 AD162 AD512 BB21 BB48 BB60 CC12 CC19 EE01 EE06 FF01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式CH2 =CHNR1 COR2 (式
    中、R1 2 は、同一か異なり、水素あるいはメチル基
    を表わす)で示されるN−ビニルカルボン酸アミドと上
    記一般式で表わされる以外の水溶性ビニル化合物と架橋
    剤とを、上記水溶性ビニル化合物が実質的に不溶性の非
    水系溶媒中で懸濁し重合架橋して得られる球状架橋共重
    合樹脂粒子を配合することを特徴とする化粧料。
  2. 【請求項2】 100重量部当たり純水を5000〜8
    0000重量部保持する能力を有する、一般式CH2
    CHNR1 COR2 (式中、R1 2 は同一か異なり、
    水素あるいはメチル基を表わす)で示されるN−ビニル
    カルボン酸アミドと上記一般式で表わされる以外の水溶
    性ビニル化合物との球状架橋共重合樹脂粒子を配合する
    ことを特徴とする請求項1記載の化粧料。
  3. 【請求項3】 一般式CH2 =CHNR1 COR2 (式
    中、R1 、R2 は、同一か異なり、水素あるいはメチル
    基を表わす)で示されるN−ビニルカルボン酸アミドと
    上記一般式で表わされる以外の水溶性ビニル化合物との
    球状架橋共重合樹脂粒子を、非水系溶媒に分散させてな
    る分散溶液であって、上記の樹脂粒子100重量部に対
    する非水系溶媒割合は5〜30重量部であって、かつ上
    記樹脂粒子には100重量部当たり水を10〜400重
    量部保持されている請求項1記載のN−ビニルカルボン
    酸アミド系架橋共重合樹脂粒子の分散溶液を配合するこ
    とを特徴とする化粧料。
  4. 【請求項4】 前記N−ビニルカルボン酸アミド(a)
    と前記水溶性ビニル化合物(b)との量を重量部で表わ
    したとき、下記の式(1)の関係を満たすことを特徴と
    する請求項1〜3のいずれか1項に記載の化粧料。 0.3≦ (a)/{(a)+(b)} ≦0.95 式(1)
  5. 【請求項5】 N−ビニルカルボン酸アミド系球状架橋
    共重合樹脂粒子の平均粒子径が0.5〜100μmであ
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載
    の化粧料。
  6. 【請求項6】 N−ビニルカルボン酸アミドがN―ビニ
    ルアセトアミドであることを特徴とする請求項1〜5の
    いずれか1項に記載の化粧料。
  7. 【請求項7】 N−ビニルカルボン酸アミド系球状架橋
    共重合樹脂粒子が、一般式CH2 =CHNR1 COR2
    (式中、R1 、R2 は同一か異なり、水素あるいはメチ
    ル基を表わす)で示されるN−ビニルカルボン酸アミド
    と上記一般式で表わされる以外の水溶性ビニル化合物と
    を少なくとも水に溶解し、油溶性界面活性剤と架橋剤と
    の存在下、非水系溶媒に懸濁して重合架橋して得られる
    ものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1
    項に記載の化粧料。
JP10186047A 1998-07-01 1998-07-01 化粧料 Pending JP2000016914A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10186047A JP2000016914A (ja) 1998-07-01 1998-07-01 化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10186047A JP2000016914A (ja) 1998-07-01 1998-07-01 化粧料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000016914A true JP2000016914A (ja) 2000-01-18

Family

ID=16181478

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10186047A Pending JP2000016914A (ja) 1998-07-01 1998-07-01 化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000016914A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008516950A (ja) * 2004-10-14 2008-05-22 アイエスピー インヴェストメンツ インコーポレイテッド レオロジー調整剤/ヘアスタイリング樹脂

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008516950A (ja) * 2004-10-14 2008-05-22 アイエスピー インヴェストメンツ インコーポレイテッド レオロジー調整剤/ヘアスタイリング樹脂

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4129016B2 (ja) ジブロックポリマーを含む局所的使用のための組成物
JP3947668B2 (ja) 水系溶媒用会合性増粘剤、それを含むゲル状組成物及びエマルション組成物
JP2006016406A (ja) トリブロックポリマーを含む化粧または皮膚科学的使用のための組成物
JP7189202B2 (ja) ホスホリルコリン基及びシリコーン基含有共重合体、当該共重合体で被覆された粉体及びその製造方法、並びに当該共重合体及び当該粉体の化粧料への利用
JP6510435B2 (ja) シロキサン骨格を有する吸水性樹脂およびこれを含む化粧料
JP5242243B2 (ja) 水中油型乳化化粧料
JP3669898B2 (ja) 球状樹脂粒子およびその製造方法ならびに外用剤
JP2002212030A (ja) 化粧料
JP5043304B2 (ja) ゲル組成物及びそれを含有する化粧料
JP6208476B2 (ja) 水中油型化粧料
JP2003095844A (ja) 化粧料
JP2002003334A (ja) 化粧料
JP2018104406A (ja) 化粧料
JP2000016914A (ja) 化粧料
JP2001114623A (ja) 化粧料
JP2000281525A (ja) 化粧料
JPH11236310A (ja) 化粧料
JP2000016913A (ja) 化粧料
JP2000016915A (ja) 化粧料
JP3506945B2 (ja) 紫外線防御化粧料
JP3766817B2 (ja) 処理顔料及びメイクアップ化粧料
JP2004238327A (ja) 貴金属・金属酸化物被覆処理顔料および化粧料
JP2004238326A (ja) 貴金属被覆処理顔料および化粧料
JP2007039360A (ja) 皮膚化粧料
JP3976934B2 (ja) 化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20041214

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20041227

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20041215