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JP2000013714A - 輝度信号補正回路 - Google Patents

輝度信号補正回路

Info

Publication number
JP2000013714A
JP2000013714A JP10176488A JP17648898A JP2000013714A JP 2000013714 A JP2000013714 A JP 2000013714A JP 10176488 A JP10176488 A JP 10176488A JP 17648898 A JP17648898 A JP 17648898A JP 2000013714 A JP2000013714 A JP 2000013714A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
luminance
level
signal
value
correction
Prior art date
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Pending
Application number
JP10176488A
Other languages
English (en)
Inventor
Motoyoshi Shibano
元良 柴野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP10176488A priority Critical patent/JP2000013714A/ja
Publication of JP2000013714A publication Critical patent/JP2000013714A/ja
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  • Television Receiver Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 MPEG復号画像をパソコンのモニタにて表
示した場合画面全体の輝度を動的に調整して注目される
対象物の階調性を高める。 【解決手段】 N個のコンパレータ14〜16とプライオリ
ティエンコーダ17により輝度信号がどのレベルに属して
いるか判定し、いくつの画素がレベル毎に含まれている
かカウンタ111 〜113 で計数する。プライオリティエン
コーダのバイナリ出力をラインデコーダ117 に入力し、
その出力をカウンタのイネーブル信号とする。カウンタ
はクリア信号によりフィールドごとにクリアされ、イネ
ーブル信号と計測区間信号両者が有効の時カウントアッ
プする。カウンタ値が最大となっているレベルが最頻値
のレベルになるので、オフセット値選択器117 により最
頻値のレベルに対応するオフセット値を求め前フィール
ドで使用した輝度信号補正値に係数を乗じたものと加え
て新たな輝度信号補正値を求めこの補正値を輝度信号に
加える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は輝度信号補正回路に
関し、特にパーソナルコンピュータ(以下、単にパソコ
ンと称す)のモニタにMPEG(Moving Picture Exper
ts Group)復号画像を表示する場合における輝度信号補
正回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン(TV)モニタに比較して
パソコンのモニタは白の最大明るさが低く輝度のダイナ
ミックレンジが狭い特性となっている。かかるパソコン
のモニタにてMPEG復号画像を表示する場合に、輝度
の高い部分で階調が表現できずに明るく飽和し、逆に暗
い部分が沈んでしまう問題がある。
【0003】パソコンのモニタにMPEG復号画像を表
示するときには、RGBのデジタル化した信号に変換し
てから文字やグラフデータに重ね合わせる。重ね合わせ
る前に、MPEG復号画像の中間レベルの階調性が保た
れるように、log特性を持たルックアップテーブルで
RGB信号を補正している。
【0004】この方法では中間レベルの信号は階調表現
がうまく行えるが、明るいレベルと暗いレベルでは逆に
階調性無くなっている。そのためMPEG復号画像の明
るさが明るくなった場合や暗くなった場合に、かえって
階調が表現できなくなるという問題がある。
【0005】一方、TV受像機では黒の基準レベルにな
るペデスタルレベルを一定の値に保たず、ビデオ信号の
平均レベルが低いときにはペデスタルレベルを高くして
暗いレベルの階調性を保ち、逆に高いときにはペゼスタ
ルレベルを低くすることで、明るいレベルの階調性を保
っている。この手法で、MPEG復号画像とパソコンの
文字やグラフィックデータを重ね合わせて表示する場合
には、MPEG復号画像の全体的な明るさが変化すると
パソコンの文字やグラフィックデータの明るさまで変化
してしまう問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上述べた様に、TV
モニタに比較してパソコンのモニタは白の最大の明るさ
が低く輝度のダイナミックレンジが狭いために、また、
パソコンの文字やグラフィックデータをTV画面やMP
EG復号画像と共に表示するとき、TV画面やMPEG
復号画像が全体的に明るい場合や暗い場合には、階調を
表現しきれずクリップするという不都合な現象が生じ
る。
【0007】本発明の目的は、MPEG復号画像をパソ
コンのモニタにて表示した場合にも、画面全体の輝度を
動的に調整して注目される対象物の階調性を高め得るよ
うにした輝度信号補正回路を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、表示画
像信号の輝度レベルの頻度分布を検出する輝度レベル頻
度分布検出手段と、この検出結果の最大頻度の輝度レベ
ルを検出する最大頻度輝度レベル検出手段と、この最大
頻度の輝度レベルに応じて前記表示画像信号の輝度レベ
ルの補正制御をなす輝度レベル補正制御手段とを含むこ
とを特徴とする輝度信号補正回路が得られる。
【0009】そして、前記輝度レベル頻度分布検出手段
は、前記表示画像信号を表示画面に表示したときに中央
部の輝度レベルの頻度分布を検出するようにしたことを
特徴とし、また前記輝度レベル補正制御手段は、前記最
大頻度の輝度レベルの階調性が他の輝度レベルよりも正
確に表現可能なように補正制御をなすことを特徴とす
る。
【0010】また、前記輝度レベル補正制御手段は、前
記最大頻度の輝度レベルが前記表示画像信号の輝度レベ
ルの最大と最小の略中間に対して大(または小)の場
合、負(または正)であってかつ前記最大頻度の輝度レ
ベルの値に応じた補正用オフセット値を前記表示画像信
号の輝度レベルに加算するようにしたことを特徴とし、
更に、前記最大頻度輝度レベル分布検出手段及び前記輝
度レベル補正制御手段は、前記表示画像信号の1フィー
ルド毎に検出及び補正制御処理をなすようにしたことを
特徴とする。
【0011】また、前記輝度レベル補正制御手段は、直
前フィールドの輝度レベル補正値に対して所定係数(当
該係数は0〜1の範囲の数)を乗じたものと最新フィー
ルドの輝度レベル補正値とを加算して現在の輝度レベル
補正値とするようにしたことを特徴とし、輝度レベル頻
度分布検出手段は、互いに異なる第1〜第N(Nは2以
上の整数)の閾値の各々と前記表示画像信号の輝度レベ
ルとを夫々比較して前記輝度レベルが大なるときに比較
検出信号を夫々生成する第1〜第Nの比較器と、前記第
1〜第Nの比較器の各比較検出信号のうち最大の閾値に
相当する比較器の識別番号を発生する手段と、前記第1
〜第N−1の比較器に夫々対応して設けられ対応比較器
の識別信号の発生回数を夫々計数する第1〜第N−1の
カウンタとを有し、前記第1〜第N−1のカウンタの内
容を前記輝度レベルの頻度分布としたことを特徴とす
る。
【0012】そして、前記最大頻度輝度レベル検出手段
は、前記カウンタに夫々対応して予め定められた補正値
と、これ等カウンタの内容のうち最大のカウンタに対応
する補正値を選択して前記輝度レベル補正値として出力
する選択器とを有することを特徴とし、更に前記輝度レ
ベル補正制御手段の出力の振幅制限をなすリミッタを含
むことを特徴とする。
【0013】本発明の作用を述べる。本発明では、注視
点が多く集まる中央部の輝度の頻度分布を測定し、最も
頻度の高い輝度レベルを、階調性が高いレベルになるよ
うに画面全体の輝度を動的に補正して、注目される対象
物の階調性を高める様にしている。具体的には、N個の
コンパレータとプライオリティエンコーダによりビデオ
信号の輝度信号がどのレベルに属しているか判定し、ど
れだけの画素がレベル毎に含まれているかカウントす
る。レベル毎にカウントするためプライオリティエンコ
ーダのバイナリ出力をラインデコーダに入力し、出力を
カウンタのイネーブル信号として得る。
【0014】また、タイミング発生器は画面内の視点と
終点により指定された領域で計測区間信号を出力する。
カウンタは垂直同期信号に基づいたクリア信号によりフ
ィールドごとにクリアされ、イネーブル信号と計測区間
信号両者がアクティブなときカウントアップする。カウ
ンタの値が最大となっているレベルが最頻値のレベルに
なるので最大値カウンタによるオフセット値の選択器に
より最頻値のレベルに対応するオフセット値を垂直帰線
区間で求める。
【0015】前フィールドで使用した輝度信号補正値に
係数を乗じたものと加えて新たな輝度信号補正値を求め
る。求めた輝度信号補正値を輝度信号に加えることで画
面全体の計測区間の最も頻度の高い輝度レベルが階調が
正しく表現できるレベルに補正される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照しつつ本発明の
実施例につき説明する。図1は本発明の実施例のブロッ
ク図である。本実施例は、N個の互いに異なる閾値11
〜13と入力輝度信号とを夫々比較するN個(Nは2以
上の整数)のコンパレータ14〜16と、これ等コンパ
レータのN本の比較結果を入力としてこれ等N本の入力
に応じて1本のエンコード出力を生成するプライオリテ
ィエンコーダ17と、このプライオリティエンコーダの
1本の出力を入力としてその値に応じてN−1本の出力
の一つを有効(アクティブ)とするラインデコーダ18
と、これ等N−1個本の出力に夫々対応して設けられて
対応出力の有効(アクティブ)を計数するN−1個のカ
ウンタ111〜113とを有する。
【0017】本実施例は、更に、N−1個の補正値であ
るオフセット値114〜116のうちN−1個のカウン
タ111〜113の最大のカウンタに対応するオフセッ
ト値を選択するオフセット値選択器117と、この選択
されたオフセット値と乗算器120の出力とを加算する
加算器123と、この加算出力をラッチするDタイプフ
リップフロップ118と、このラッチ出力を所定係数1
19と乗算する乗算器120と、ラッチ出力と入力輝度
信号とを加算して輝度補正をなす加算器121と、この
加算補正出力を振幅制限するリミッタ122と、入力色
信号の遅延をなす遅延器125と、この遅延出力とリミ
ッタ出力とを表示するグラフシスム124とを有する。
【0018】また、本実施例は、輝度信号補正をなすた
めの入力輝度信号分布の測定区間の始点及び終点を予め
設定する始点・終点設定レジスタ110と、このレジス
タ110による設定信号と入力同期信号とから各種タイ
ミング信号を生成するタイミング発生器19とを有して
いる。
【0019】N個の互いに異なる閾値(スレッショル
ド)11〜13が予め指定されたコンパレータ14〜1
6は入力輝度信号がどの閾値を越えているかどうか判定
する。これ等閾値の小さい順に#1〜#Nと番号が付さ
れているものとする。プライオリティエンコーダ17は
各コンパレータ14〜16の出力を、閾値を越えた中の
最大のコンパレータの番号(識別用の番号)を示すバイ
ナリデータを出力する。ラインデコーダ18はプライオ
リティエンコーダ17のバイナリデータからそれに対応
する一本の出力線に対してイネーブル信号(有効信号)
を生成する。
【0020】タイミング発生器19は同期信号から、各
カウンタ111〜113のクリア信号とDタイプフリッ
プフロップ118のラッチ信号とを生成し、また、処理
遅延分ずれた同期信号をグラフシステム124に出力す
る。更に、タイミング発生器19は同期信号とレジスタ
110からの始点/終点信号とにより、画面の輝度レべ
ル測定範囲を示すイネーブル信号をカウンタ111〜1
13へ出力する。これ等カウンタはN−1個あり、最小
閾値から最大閾値までの閾値毎の輝度信号の出現頻度を
カウントする。
【0021】画面全体のうちで、最も注視点が多く集ま
るのは図2に示す様に、画面中央部であり、よって、こ
の画面中央部の領域を輝度信号レベル出現頻度を測定す
る領域とし、当該計測領域の始点と終点とを予めレジス
タ110に設定しておく。このときのタイミング発生器
19から生成される計測区間信号及びクリア信号並びに
ラッチ信号は、図3に示す様な関係になる。
【0022】各カウンタはタイミング発生器19が垂直
帰線区間に出力するクリア信号でクリアされ、ラインデ
コーダ18の出力するイネーブル信号と、タイミング発
生器19の出力する計測区間信号が共にアクティブにな
っている場合にカウントアップするものであり、1フィ
ールドの閾値毎の輝度信号の頻度をカウントする。オフ
セット値選択器117はカウンタの中で最大の頻度を持
った閾値に対応するオフセット値を選択する。
【0023】Dタイプフリップフロップ118には、前
フィールドで使用した輝度信号補正値が格納されてお
り、その値に係数k(0〜1の数)を乗じたものと、オ
フセット値選択器117の出力とを加えて、新たな輝度
信号補正値を求める。この新たな輝度信号補正値を加算
器121で輝度信号に加えてリミッタ122を通過させ
て、最頻度のレベルが輝度の中央に近づくように補正す
る。
【0024】色信号は、輝度信号と輝度補正信号とを加
える加算器121とリミッタ122との処理遅延と同じ
遅延量を持つ遅延器125で遅らせる。この遅延器12
5と同じ遅延量だけ遅らせた同期信号をタイミング発生
器19がグラフシステム124に出力する。グラフシス
テム124には、最頻度のレベルが輝度の中央になるよ
うに補正されたビデオ信号が、パソコンが扱っている文
字やグラフィックデータと共に表示可能である。
【0025】実際のビデオ信号の輝度信号のフィールド
単位の頻度分布は、図4,5の各(A)に示す様に、表
示画像の絵の内容によって最頻値が変化している。この
場合、輝度信号のレベルが0〜255の256とおりの
値をとるものとしたとき、閾値#1〜#Nを図6の様
に、小さい順に、“16”,“32”,“48”,…
…,“208”,“224”,“240”の15個の閾
値として夫々定めておくと、これ等15個の閾値毎の頻
度分布を求めたものが、図4,5の各(B)に示す様に
なる。
【0026】コンパレータの各々に対して、対応閾値の
小さい順に#1,#2,……,#15と番号(識別番
号)を付けると、これ等15個のコンパレータの出力が
プライオリティエンコーダ17に入力され、輝度信号が
越えた閾値の中で最大の閾値を持つコンパレータの番号
がバイナリ出力として得られる。かかる機能を有するプ
ライオリティエンコーダは、一般のロジック回路により
容易に実現可能であり、また市販のIC回路として容易
に入手可能であり、特にその詳細例は示さない。
【0027】この得られたバイナリ出力をラインデコー
ダ18に入力すると、最大の閾値を持つコンパレータの
番号と同じ位置に有効な信号が得られるものであり、か
かる機能を有するラインエンコーダもまた上記のプライ
オリティエンコーダと同様にロジック回路により容易に
実現可能であり、また容易に市販のIC回路を使用し得
るものである。
【0028】なお、カウンタがN−1個であるのは、最
大の閾値を越えたものは計測しないためである。また、
最小の閾値を越えていないことを示す0のデコード信号
もカウンタとは接続せず計測しない。最小の閾値を越え
ない輝度信号の数と最大の閾値を越えた輝度信号の数を
計測しないのは、ビデオ信号の中にある文字情報などは
輝度が非常に高いものや非常に低いものを使用している
ので、計測する最頻値に文字情報の影響を与えないため
である。
【0029】タイミング発生器にはビデオ信号の同期信
号と、始点終点レジスタにより矩形の計測区間で計測区
間信号をカウンタへ出力する。図2に示した様に、計測
区間を表示画面より小さく設定するのはビデオ信号を見
る際の注視点が画面の中央60%に集中するため画面中
央の輝度の頻度分布で補正するためである。
【0030】計測はフィールドごとに行うため、図3で
示すように、垂直帰線区間でカウンタをクリアし、計測
区間にカウンタにより輝度の頻度を計測する。そして、
図6に示す様に、閾値“16”,“32”,“48”,
……,“208”,“224”に夫々対応して、輝度信
号に対する補正値としてオフセット値が予め定められて
いる(上述した如く、最大閾値“240”には対応する
オフセット値はない)。カウンタの出力に従ってオフセ
ット値選択器117によりオフセット値の一つが選択さ
れる。
【0031】オフセット値選択器117は、図7に示す
ように、オフセット値選択器を2進木状に接続したもの
である。オフセット値選択器は図8に示す構成であり、
2つのカウンタの値をコンパレータで比較し、セレクタ
で大きな方のカウンタの値と、そのカウンタに対応する
オフセット値を選択する。オフセット値選択器117の
最終段のオフセット値選択器から最大の値を持つカウン
タに対応するオフセット値が得られることになる。
【0032】垂直帰線区間の始まりで表示したビデオ信
号から求めたオフセット値に、Dタイプフリップフロッ
プ118に格納してある輝度信号補正値に係数を乗じた
ものを加えて新たな輝度信号補正値としてフリップフロ
ップ118に格納する。フリップフロップ118の輝度
信号補正値とビデオ信号の輝度信号とを加算器121で
加算し、補正した輝度信号を得る。レンジ外になった値
をレンジ内へ変換するリミッタ122で補正する。色信
号は加算器とリミッタの処理遅延と同じ遅延量を持つ遅
延器で遅延させグラフシステムへ送る。
【0033】輝度信号の補正値であるオフセット値11
4〜116の定め方としては、以下の様である。閾値#
1〜#Nは #1<#2<……<#N−1<#N であり、閾値#1<閾値#2に対してオフセット値#
1、閾値#N−1<閾値#Nに対してオフセット値#N
−1を夫々対応付ける。オフセット値は、補正を必要と
しないと考える輝度の値が、閾値#i<補正を必要とし
ないと考える輝度の値<閾値#i+1となるオフセット
値iを“0”とする。オフセット値の番号(#)が小さ
くなるほどオフセット値は大きくなる様に設定する。
【0034】すなわち、 オフセット値#1>オフセット値#1>…>オフセット
値#i>…オフセット値#N−1 であり、オフセット値i=“0”とするのである。
【0035】この様にオフセット値を選定すると、閾値
#iより小なる値に最頻度を有する画面(暗い画面)で
は、画面を明るくする補正値が得られ、また閾値#i+
1より大なる値に最頻度を有する画面(明るい画面)で
は、画面を暗くする補正値が得られることになる。
【0036】そこで、上述した様に、輝度信号が0〜2
55の256とおりの値をとる場合には、図6の様にオ
フセット値と閾値との関係を定めると、図4(A)の画
面(暗い画面)では、(B)の様にカウンタ#5(閾値
#5=“80”)が最大の頻度を有し、その場合のオフ
セット値は“+3”となり、より明るくなるような補正
がなされるのである。また、図5(A)の明るい画面で
は、(B)の様にカウンタ#11(閾値#11=“17
6”)が最大の頻度を有し、その場合のオフセット値は
“−3”となり、より暗くする様な補正がなされること
になる。
【0037】ラッチ回路118、乗算器120、加算器
123により、前フィールドの補正値であるオフセット
値と現フィールドのオフセット値とを加算することは、
オフセット値の積分処理を意味しており、オフセット値
を積分することは補正値が滑らかに変化する様にするも
のである。ここで、前補正値に係数k(0〜1)を乗算
器120で乗算して新補正値に加算するのは、前補正値
の影響の度合いを加減するためである。
【0038】補正値に対する係数kの乗算を行わない場
合には、補正値が“0”になった状態が連続した場合で
も、それ以前の補正値を保持し続けることになるが、実
際には、補正値が“0”であれば補正の必要はないので
あるから、かかる補正値“0”が連続する場合に、当該
補正値が正しく“0”となる様に、kを乗算すること
で、積分機能に対するリーク(漏れ)特性を持たせてい
るのである。この場合、kが小であるほど当該リーク
(漏れ)は大となる特性が得られることは明白である。
【0039】また、補正後の輝度信号に対してリミッタ
122による振幅制限を行うのは、上述した様に、輝度
信号が0〜255のディジタル信号の場合、補正後のも
のが、255より大となったり0より小となる場合があ
れば、グラフシステム124はこの信号を取り扱うこと
ができない。そこで、補正後のディジタル信号が0〜2
55になる様にするものである。
【0040】図9は本発明の他の実施例のブロック図で
あり、図1と同等部分は同一符号にて示している。ビデ
オ信号は一般にフィールド間の相関が高いので、図1の
例では、輝度信号補正値を次のフィールドの補正値とし
て利用しているが、本例では、図9に示す様に、フィー
ルドメモリ201,202を設けて、輝度信号と色信号
とを共に遅延せしめ、輝度信号補正値を求めたフィール
ドの輝度信号にして補正することで、シーンチェンジ
(画面転換)でのフィールド間の相関が低下した時に
も、輝度信号の補正を行える様にしている。他の回路構
成を図1の例と同一である。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、表示画面の注視点が多
く分布する画面中央の頻度の高い輝度レベルが階調を正
しく表現できる輝度レベルに補正されるため、画面上の
注目すべきものの階調が正しく表現できるという効果が
ある。また、輝度信号補正値をフィールド毎に求めるの
で、ビデオ信号の輝度信号の頻度分布が変動しても適正
な輝度信号補正値を求められるという効果もある。
【0042】パソコンが扱っている文字やグラフィック
データは輝度信号補正値の影響は受けないので、ビデオ
画面の輝度の頻度分布が変動しても文字やグラフィック
データに輝度の変動はない。輝度信号補正値をフィール
ド毎に求めるので、画面の領域で黒レベルが変動するこ
とはない。ビデオ信号は、フィールド間の相関が高いの
で、求めた輝度信号補正値を次のフィールドの補正値と
して利用し、また、フィールドメモリで輝度信号、色信
号を遅延させて輝度信号補正値を求めたフィールドの輝
度信号に対して補正することで、シーンチェンジでフィ
ールド間の相関が低下した際にも輝度信号の補正を行え
るという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のブロック図である。
【図2】本発明の実施例における輝度頻度の計測領域の
例を示す図である。
【図3】本発明の実施例におけるタイミング発生器19
の動作例を示す図である。
【図4】(A)は1フィールドにおける輝度分布の一例
を示す図、(B)はその輝度の頻度の計数値を示す図で
ある。
【図5】(A)は1フィールドにおける輝度分布の他の
例を示す図、(B)はその輝度の頻度の計数値を示す図
である。
【図6】閾値と補正値であるオフセット値との関係の一
例を示す図である。
【図7】図1のオフセット値選択器の一部例を示す図で
ある。
【図8】図1のオフセット値選択器の一部例を示す図で
ある。
【図9】本発明の他の実施例のブロック図である。
【符号の説明】
11〜13 閾値 14〜16 コンパレータ 17 プライオリティエンコーダ 18 ラインデコーダ 19 タイミング発生器 110 始点・終点設定レジスタ 111〜113 カウンタ 114〜116 オフセット値 117 オフセット値選択器 118 Dタイプフリップフロップ 119 係数値 120 乗算器 121,123 加算器 122 リミッタ 124 グラフシステム 125 遅延器 201,202 フィールドメモリ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示画像信号の輝度レベルの頻度分布を
    検出する輝度レベル頻度分布検出手段と、この検出結果
    の最大頻度の輝度レベルを検出する最大頻度輝度レベル
    検出手段と、この最大頻度の輝度レベルに応じて前記表
    示画像信号の輝度レベルの補正制御をなす輝度レベル補
    正制御手段とを含むことを特徴とする輝度信号補正回
    路。
  2. 【請求項2】 前記輝度レベル頻度分布検出手段は、前
    記表示画像信号を表示画面に表示したときに中央部の輝
    度レベルの頻度分布を検出するようにしたことを特徴と
    する請求項1記載の輝度信号補正回路。
  3. 【請求項3】 前記輝度レベル補正制御手段は、前記最
    大頻度の輝度レベルの階調性が他の輝度レベルよりも正
    確に表現可能なように補正制御をなすことを特徴とする
    請求項1または2記載の輝度信号補正回路。
  4. 【請求項4】 前記輝度レベル補正制御手段は、前記最
    大頻度の輝度レベルが前記表示画像信号の輝度レベルの
    最大と最小の略中間に対して大(または小)の場合、負
    (または正)であってかつ前記最大頻度の輝度レベルの
    値に応じた補正用オフセット値を前記表示画像信号の輝
    度レベルに加算するようにしたことを特徴とする請求項
    3記載の輝度信号補正回路。
  5. 【請求項5】 前記最大頻度輝度レベル分布検出手段及
    び前記輝度レベル補正制御手段は、前記表示画像信号の
    1フィールド毎に検出及び補正制御処理をなすようにし
    たことを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の輝度信
    号補正回路。
  6. 【請求項6】 前記輝度レベル補正制御手段は、直前フ
    ィールドの輝度レベル補正値に対して所定係数(当該係
    数は0〜1の範囲の数)を乗じたものと最新フィールド
    の輝度レベル補正値とを加算して現在の輝度レベル補正
    値とするようにしたことを特徴とする請求項5記載の輝
    度信号補正回路。
  7. 【請求項7】 輝度レベル頻度分布検出手段は、互いに
    異なる第1〜第N(Nは2以上の整数)の閾値の各々と
    前記表示画像信号の輝度レベルとを夫々比較して前記輝
    度レベルが大なるときに比較検出信号を夫々生成する第
    1〜第Nの比較器と、前記第1〜第Nの比較器の各比較
    検出信号のうち最大の閾値に相当する比較器の識別番号
    を発生する手段と、前記第1〜第N−1の比較器に夫々
    対応して設けられ対応比較器の識別信号の発生回数を夫
    々計数する第1〜第N−1のカウンタとを有し、前記第
    1〜第N−1のカウンタの内容を前記輝度レベルの頻度
    分布としたことを特徴とする請求項1〜6記載のいずれ
    かの輝度信号補正回路。
  8. 【請求項8】 前記最大頻度輝度レベル検出手段は、前
    記カウンタに夫々対応して予め定められた補正値と、こ
    れ等カウンタの内容のうち最大のカウンタに対応する補
    正値を選択して前記輝度レベル補正値として出力する選
    択器とを有することを特徴とする請求項7記載の輝度信
    号補正回路。
  9. 【請求項9】 前記輝度レベル補正制御手段は、直前フ
    ィールドの前記輝度レベル補正値に対して所定係数(当
    該係数は0〜1の範囲の数)を乗じる乗算器と、この乗
    算値と最新フィールドの輝度レベル補正値とを加算して
    現在の輝度レベル補正値とする加算器と、この加算出力
    をラッチするラッチ器と、このラッチ出力を前記表示画
    像信号に加算する加算器とを有することを特徴とする請
    求項8記載の輝度信号補正回路。
  10. 【請求項10】 前記輝度レベル補正制御手段の出力の
    振幅制限をなすリミッタを更に含むことを特徴とする請
    求項1〜9いずれか記載の輝度信号補正回路
  11. 【請求項11】 前記輝度信号を入力とするフィールド
    メモリを更に含み、このフィールドメモリ出力対して前
    記補正値を加算するようにしたことを特徴とする請求項
    1〜10いずれか記載の輝度信号補正回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018026794A (ja) * 2016-08-01 2018-02-15 株式会社リコー 画像処理装置、画像投影装置、及び画像処理方法

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