JP2000012367A - 電子チップ部品およびその製造方法 - Google Patents
電子チップ部品およびその製造方法Info
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- JP2000012367A JP2000012367A JP10173674A JP17367498A JP2000012367A JP 2000012367 A JP2000012367 A JP 2000012367A JP 10173674 A JP10173674 A JP 10173674A JP 17367498 A JP17367498 A JP 17367498A JP 2000012367 A JP2000012367 A JP 2000012367A
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- chip component
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 実装基板上にハンダ付けにより実装される電
子チップ部品の接続品質を維持しながら実装密度を向上
させる。 【解決手段】 素子を内蔵する絶縁体ブロック1の側端
部に切欠き状の凹部2を形成し、この凹部2の少なくと
も内壁面を被覆するように外部電極3aを被着させる。
この外部電極3aは、実装基板11上のランド12にハ
ンダ隅肉13を介して電気的に接続されるが、このハン
ダ隅肉13の外側エッジEの位置は絶縁体ブロック1の
外形寸法内に実質的に納まっている。したがって、隣接
するハンダ隅肉13間の短絡防止上必要な安全距離G2
に対し、部品間距離G1近づけるか、あるいはそれより
小とすることが可能となり、実装密度を向上できる。し
かも、ハンダ隅肉13の分量を減らす必要がないので、
接続品質は維持される。
子チップ部品の接続品質を維持しながら実装密度を向上
させる。 【解決手段】 素子を内蔵する絶縁体ブロック1の側端
部に切欠き状の凹部2を形成し、この凹部2の少なくと
も内壁面を被覆するように外部電極3aを被着させる。
この外部電極3aは、実装基板11上のランド12にハ
ンダ隅肉13を介して電気的に接続されるが、このハン
ダ隅肉13の外側エッジEの位置は絶縁体ブロック1の
外形寸法内に実質的に納まっている。したがって、隣接
するハンダ隅肉13間の短絡防止上必要な安全距離G2
に対し、部品間距離G1近づけるか、あるいはそれより
小とすることが可能となり、実装密度を向上できる。し
かも、ハンダ隅肉13の分量を減らす必要がないので、
接続品質は維持される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は実装基板上にハンダ
付けにより実装される電子チップ部品とその製造方法に
関し、特に接続不良を生ずることなく実装密度の向上を
可能とする部品構造と、その簡便な製造方法に関する。
付けにより実装される電子チップ部品とその製造方法に
関し、特に接続不良を生ずることなく実装密度の向上を
可能とする部品構造と、その簡便な製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器の小型化、軽量化、高性能化を
より一層進展させるためには、実装基板上における部品
実装密度をいかに向上させるかが重要なポイントとな
る。かかる部品のひとつとして、図16に示されるよう
な数ミリ角の大きさの電子チップ部品cが多用されてい
る。この電子チップ部品cは、絶縁体ブロック21の内
部に素子が内蔵されたものであり、その側端部には外部
電極22が被着されている。図示される例は二端子素子
であり、したがって外部電極22としては矩形の絶縁体
ブロック21の対向する側端部に1対が形成されてい
る。上記電子チップ部品cの実装状態を図17に示す。
この電子チップ部品cの外部電極22は、実装基板31
上に予め所定パターンに形成されたランド32に対し、
ハンダ隅肉33を介して電気的に接続される。
より一層進展させるためには、実装基板上における部品
実装密度をいかに向上させるかが重要なポイントとな
る。かかる部品のひとつとして、図16に示されるよう
な数ミリ角の大きさの電子チップ部品cが多用されてい
る。この電子チップ部品cは、絶縁体ブロック21の内
部に素子が内蔵されたものであり、その側端部には外部
電極22が被着されている。図示される例は二端子素子
であり、したがって外部電極22としては矩形の絶縁体
ブロック21の対向する側端部に1対が形成されてい
る。上記電子チップ部品cの実装状態を図17に示す。
この電子チップ部品cの外部電極22は、実装基板31
上に予め所定パターンに形成されたランド32に対し、
ハンダ隅肉33を介して電気的に接続される。
【0003】かかる電子チップ部品の一例として、図1
8および図19に積層コンデンサ25を示す。この積層
コンデンサ25は、5層の絶縁性セラミック・グリーン
・シート(以下、グリーン・シートと称する。)の各界
面に4層の内部電極パターンが介在された積層体からな
る。最上層の第3のグリーン・シート23cは内部電極
パターンを持たない層であるが、これより下では、第1
の内部電極パターン24aを有する2層の第1のグリー
ン・シート23aと、第2の内部電極パターン24bを
有する2層の第2のグリーン・シート23bとが交互に
積層されている。実際の製造時には、これら第1および
第2の内部電極パターン24a,24bはそれぞれ大面
積の第1および第2のグリーン・シート23a,23b
上に二次元的に配列されており、これらグリーン・シー
トの積層体を所定の分割線に沿って分割することによ
り、多数個の積層コンデンサ25が一括製造される。
8および図19に積層コンデンサ25を示す。この積層
コンデンサ25は、5層の絶縁性セラミック・グリーン
・シート(以下、グリーン・シートと称する。)の各界
面に4層の内部電極パターンが介在された積層体からな
る。最上層の第3のグリーン・シート23cは内部電極
パターンを持たない層であるが、これより下では、第1
の内部電極パターン24aを有する2層の第1のグリー
ン・シート23aと、第2の内部電極パターン24bを
有する2層の第2のグリーン・シート23bとが交互に
積層されている。実際の製造時には、これら第1および
第2の内部電極パターン24a,24bはそれぞれ大面
積の第1および第2のグリーン・シート23a,23b
上に二次元的に配列されており、これらグリーン・シー
トの積層体を所定の分割線に沿って分割することによ
り、多数個の積層コンデンサ25が一括製造される。
【0004】図19は、上記の積層コンデンサ25を焼
成後、外部電極28を形成した完成品を示す図であり、
(a)は両側端部に外部電極28を被着させた状態、
(b)はそのC−C線断面図である。これらの図面から
も明らかなように、上記第1の内部電極パターン24a
と第2の内部電極パターン24bとは、互いに反対側の
側端部に導出されるようになされており、等価回路的に
は3個のコンデンサの並列接続に等しい構成である。ま
た、上記外部電極28は両側端部を直接に被覆するNi
層26と、その上を被覆するハンダめっき層27の2層
構造を有するものである。
成後、外部電極28を形成した完成品を示す図であり、
(a)は両側端部に外部電極28を被着させた状態、
(b)はそのC−C線断面図である。これらの図面から
も明らかなように、上記第1の内部電極パターン24a
と第2の内部電極パターン24bとは、互いに反対側の
側端部に導出されるようになされており、等価回路的に
は3個のコンデンサの並列接続に等しい構成である。ま
た、上記外部電極28は両側端部を直接に被覆するNi
層26と、その上を被覆するハンダめっき層27の2層
構造を有するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電子チップ部品では実装基板上における実装密度の向上
に限界を生じている。これは、前掲の図17にも示した
ように、ハンダ隅肉33が電子チップ部品cの外形寸法
の外側にはみ出して形成されることと関連している。ラ
ンド32に対する電子チップ部品cの位置合わせずれ
や、ハンダ量のバラツキに対するマージンを考慮する
と、隣接する電子チップ部品c間の短絡を防止するに
は、隣接するハンダ隅肉33の外側エッジe間に最低限
の安全距離g2を確保する必要がある。したがって、隣
接する電子チップ部品c間のチップ間距離g1は、必然
的に安全距離g2よりも十分に大とせざるを得ず、した
がって実装密度を上げることも困難である。
電子チップ部品では実装基板上における実装密度の向上
に限界を生じている。これは、前掲の図17にも示した
ように、ハンダ隅肉33が電子チップ部品cの外形寸法
の外側にはみ出して形成されることと関連している。ラ
ンド32に対する電子チップ部品cの位置合わせずれ
や、ハンダ量のバラツキに対するマージンを考慮する
と、隣接する電子チップ部品c間の短絡を防止するに
は、隣接するハンダ隅肉33の外側エッジe間に最低限
の安全距離g2を確保する必要がある。したがって、隣
接する電子チップ部品c間のチップ間距離g1は、必然
的に安全距離g2よりも十分に大とせざるを得ず、した
がって実装密度を上げることも困難である。
【0006】上記チップ間距離g1の短縮を、上記ハン
ダ隅肉33のはみ出し長さの縮小、すなわちハンダの使
用量の節減により達成しようとすることは、得策ではな
い。なぜなら、ランド32と外部電極22との間の接続
不良が深刻化するおそれが大きく、実装密度が仮に向上
できても製品歩留りが低下して、メリットが得られない
からである。そこで本発明は、ハンダ隅肉の不足による
接続不良を発生させることなく、実装密度を向上させる
ことが可能な電子チップ部品と、その簡便な製造方法を
提供することを目的とする。
ダ隅肉33のはみ出し長さの縮小、すなわちハンダの使
用量の節減により達成しようとすることは、得策ではな
い。なぜなら、ランド32と外部電極22との間の接続
不良が深刻化するおそれが大きく、実装密度が仮に向上
できても製品歩留りが低下して、メリットが得られない
からである。そこで本発明は、ハンダ隅肉の不足による
接続不良を発生させることなく、実装密度を向上させる
ことが可能な電子チップ部品と、その簡便な製造方法を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上述の目的
を達成するために鋭意検討を行った結果、電子チップ部
品の側端部に切欠き状の凹部を設け、この凹部にハンダ
隅肉の大部分を収容し、電子チップ部品の外形寸法以遠
への該ハンダ隅肉のはみ出しを実質的に無くせば、前述
の部品間距離g1と安全距離g2とをほぼ同等に近づけ
ることができ、接続不良を発生させずに実装密度を向上
可能であることを見出した。本発明の電子チップ部品
は、かかる知見にもとづいて提案されるものであり、素
子を内蔵した絶縁体ブロックの側端部に切欠き状の凹部
が設けられ、この凹部の少なくとも内壁面を被覆するご
とく外部電極が被着され、かつこの凹部がランド上にお
けるハンダ隅肉の外側エッジ位置を実質的に該絶縁体ブ
ロックの外形寸法内に収め得る大きさに形成されている
ものである。
を達成するために鋭意検討を行った結果、電子チップ部
品の側端部に切欠き状の凹部を設け、この凹部にハンダ
隅肉の大部分を収容し、電子チップ部品の外形寸法以遠
への該ハンダ隅肉のはみ出しを実質的に無くせば、前述
の部品間距離g1と安全距離g2とをほぼ同等に近づけ
ることができ、接続不良を発生させずに実装密度を向上
可能であることを見出した。本発明の電子チップ部品
は、かかる知見にもとづいて提案されるものであり、素
子を内蔵した絶縁体ブロックの側端部に切欠き状の凹部
が設けられ、この凹部の少なくとも内壁面を被覆するご
とく外部電極が被着され、かつこの凹部がランド上にお
けるハンダ隅肉の外側エッジ位置を実質的に該絶縁体ブ
ロックの外形寸法内に収め得る大きさに形成されている
ものである。
【0008】上記の凹部は、大面積の基板を分割して多
数の電子チップ部品を一括製造するプロセスにおいて、
二次元的に配列された複数の素子を内蔵する大面積の絶
縁体基板に周期的に貫通孔を配しておき、該貫通孔を横
断する位置で分割を行うことにより形成できる。このと
き、上記凹部がランド上におけるハンダ隅肉の外側エッ
ジ位置を実質的に絶縁体ブロックの外形寸法内に収め得
る大きさとなるように、最初の貫通孔の寸法を設定して
おくことが肝要である。
数の電子チップ部品を一括製造するプロセスにおいて、
二次元的に配列された複数の素子を内蔵する大面積の絶
縁体基板に周期的に貫通孔を配しておき、該貫通孔を横
断する位置で分割を行うことにより形成できる。このと
き、上記凹部がランド上におけるハンダ隅肉の外側エッ
ジ位置を実質的に絶縁体ブロックの外形寸法内に収め得
る大きさとなるように、最初の貫通孔の寸法を設定して
おくことが肝要である。
【0009】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の電子チップ部品
の概念図を示す。この電子チップ部品Cは二端子素子を
内蔵した絶縁体ブロック1を本体とするものであり、こ
の絶縁体ブロック1は直方体の対向する一対の側端部を
矩形に切り欠くごとく形成された凹部2を有し、この凹
部2の少なくとも内壁面を被覆するごとく外部電極が形
成されたものである。ここで、図1(a)は凹部2の内
壁面にのみ被着された外部電極3aを有する電子チップ
部品C1、図1(b)は凹部2の内壁面からその周囲の
上下面の所定範囲内にも延在された外部電極3bを有す
る電子チップ部品C2をそれぞれ表すものである。
の概念図を示す。この電子チップ部品Cは二端子素子を
内蔵した絶縁体ブロック1を本体とするものであり、こ
の絶縁体ブロック1は直方体の対向する一対の側端部を
矩形に切り欠くごとく形成された凹部2を有し、この凹
部2の少なくとも内壁面を被覆するごとく外部電極が形
成されたものである。ここで、図1(a)は凹部2の内
壁面にのみ被着された外部電極3aを有する電子チップ
部品C1、図1(b)は凹部2の内壁面からその周囲の
上下面の所定範囲内にも延在された外部電極3bを有す
る電子チップ部品C2をそれぞれ表すものである。
【0010】図2に、上記図1(a)の電子チップ部品
C1の実装状態を示す。この電子チップ部品C1の外部
電極22は、実装基板11上に予め所定パターンに形成
されたランド12に対し、ハンダ隅肉13を介して電気
的に接続される。このハンダ隅肉13は、凹部2の内部
において外部電極3aと接触し、その外側エッジEの位
置は絶縁体ブロックの外形寸法内に実質的に納まってい
る。なお、本明細書中における「実質的に納まってい
る」という表現は、無視し得る程度であれば、ハンダ隅
肉13の外側エッジEが絶縁体ブロック1の外形寸法か
らはみ出していても構わないことを意味する。
C1の実装状態を示す。この電子チップ部品C1の外部
電極22は、実装基板11上に予め所定パターンに形成
されたランド12に対し、ハンダ隅肉13を介して電気
的に接続される。このハンダ隅肉13は、凹部2の内部
において外部電極3aと接触し、その外側エッジEの位
置は絶縁体ブロックの外形寸法内に実質的に納まってい
る。なお、本明細書中における「実質的に納まってい
る」という表現は、無視し得る程度であれば、ハンダ隅
肉13の外側エッジEが絶縁体ブロック1の外形寸法か
らはみ出していても構わないことを意味する。
【0011】ここで、隣接するハンダ隅肉13の外側エ
ッジEの間には、ランド12に対する電子チップ部品C
1の位置合わせずれや、ハンダ量のバラツキに対するマ
ージンを考慮して、安全距離G2を確保しておくことが
必要である。しかし、従来の電子チップ部品であれば絶
縁体ブロックの外側にはみ出していたハンダ隅肉の大部
分が、本発明では凹部に吸収されるようになるので、隣
接する電子チップ部品C1の間の部品間距離G1を上記
安全距離G2と同等にまで短縮することができる。絶縁
体ブロック1の外形寸法からの凹部2の後退量を大きく
設定すれば、部品間距離G1を安全距離G2より小とす
ることも可能である。しかも、ハンダ隅肉の体積は何ら
減らす必要がない。このようにして、本発明の電子チッ
プ部品によれば接続不良を発生させることなく、電子チ
ップ部品の実装密度を向上させることが可能となる。
ッジEの間には、ランド12に対する電子チップ部品C
1の位置合わせずれや、ハンダ量のバラツキに対するマ
ージンを考慮して、安全距離G2を確保しておくことが
必要である。しかし、従来の電子チップ部品であれば絶
縁体ブロックの外側にはみ出していたハンダ隅肉の大部
分が、本発明では凹部に吸収されるようになるので、隣
接する電子チップ部品C1の間の部品間距離G1を上記
安全距離G2と同等にまで短縮することができる。絶縁
体ブロック1の外形寸法からの凹部2の後退量を大きく
設定すれば、部品間距離G1を安全距離G2より小とす
ることも可能である。しかも、ハンダ隅肉の体積は何ら
減らす必要がない。このようにして、本発明の電子チッ
プ部品によれば接続不良を発生させることなく、電子チ
ップ部品の実装密度を向上させることが可能となる。
【0012】なお、上記図1(b)の電子チップ部品C
2を同様に実装した場合には、絶縁体ブロック1の上下
面にも外部電極3bが延在されていることから、この外
部電極3bとハンダ隅肉13との接触面積が広くなり、
接続抵抗を低減できる効果がある。
2を同様に実装した場合には、絶縁体ブロック1の上下
面にも外部電極3bが延在されていることから、この外
部電極3bとハンダ隅肉13との接触面積が広くなり、
接続抵抗を低減できる効果がある。
【0013】ところで、本発明の電子チップ部品に形成
される切欠き状の凹部の形状は上記のような矩形には限
られず、またその形成部位も対向する側端部に一対だけ
とは限らない。図3に、様々な凹部の形成パターンを示
す。これらの図面は、絶縁体ブロック1の上面図であ
り、凹部の内側の太線表示部分は、外部電極の形成部位
を表す。図3(a)は隣接する側端部に1対の矩形の凹
部4a、図3(b)は対向する側端部に1対の三角形の
凹部4b、図3(c)は対向する側端部に1対の半円形
の凹部4cが形成された電子チップ部品を示す。これら
図3(a)〜(c)は2端子素子を内蔵したものであ
る。
される切欠き状の凹部の形状は上記のような矩形には限
られず、またその形成部位も対向する側端部に一対だけ
とは限らない。図3に、様々な凹部の形成パターンを示
す。これらの図面は、絶縁体ブロック1の上面図であ
り、凹部の内側の太線表示部分は、外部電極の形成部位
を表す。図3(a)は隣接する側端部に1対の矩形の凹
部4a、図3(b)は対向する側端部に1対の三角形の
凹部4b、図3(c)は対向する側端部に1対の半円形
の凹部4cが形成された電子チップ部品を示す。これら
図3(a)〜(c)は2端子素子を内蔵したものであ
る。
【0014】一方、図3(d)は対向する側端部に2つ
ずつの矩形の凹部4d、図3(e)は対向する側端部に
2つずつの対の半円形の凹部4e、図3(f)は各側端
部に1つずつの矩形の凹部4fが形成された電子チップ
部品を示す。これら図3(e)〜(f)は2対の二端子
素子を内蔵するものであっても、あるいは1個の四端子
素子を内蔵するものであっても構わない。四端子素子の
例としては、多連コイル、LC内蔵フィルタ、電磁干渉
対策用の多連コンデンサ、多連抵抗を例示することがで
きる。特に、図3(f)の電子チップ部品は、X方向に
もY方向にも実装密度を向上させ得るものである。な
お、図3(a)〜(f)は凹部のほんの数例を示したも
のに過ぎず、各凹部の形状と形成部位の組み合わせは任
意である。また、3対以上の外部電極の素子を内蔵する
もの、前掲の図1(b)に示したように外部電極が凹部
の周辺であって絶縁体ブロックの上下面に延在されたも
のであってもよい。
ずつの矩形の凹部4d、図3(e)は対向する側端部に
2つずつの対の半円形の凹部4e、図3(f)は各側端
部に1つずつの矩形の凹部4fが形成された電子チップ
部品を示す。これら図3(e)〜(f)は2対の二端子
素子を内蔵するものであっても、あるいは1個の四端子
素子を内蔵するものであっても構わない。四端子素子の
例としては、多連コイル、LC内蔵フィルタ、電磁干渉
対策用の多連コンデンサ、多連抵抗を例示することがで
きる。特に、図3(f)の電子チップ部品は、X方向に
もY方向にも実装密度を向上させ得るものである。な
お、図3(a)〜(f)は凹部のほんの数例を示したも
のに過ぎず、各凹部の形状と形成部位の組み合わせは任
意である。また、3対以上の外部電極の素子を内蔵する
もの、前掲の図1(b)に示したように外部電極が凹部
の周辺であって絶縁体ブロックの上下面に延在されたも
のであってもよい。
【0015】次に、本発明の電子チップ部品の製造方法
の一例として、積層コンデンサの製造プロセスについて
図4ないし図9を参照しながら説明する。まず、図4に
示されるように、5枚のグリーン・シートを位置合わせ
する。ここで、最上層の第3のグリーン・シート5cは
内部電極パターンを持たない層であるが、これより下で
は、第1の内部電極パターン6aを有する2層の第1の
グリーン・シート5aと、第2の内部電極パターン6b
を有する2層の第2のグリーン・シート5bとが交互に
積層されている。上記第1および第2の内部電極パター
ン6a,6bはたとえばNi蒸着膜であり、それぞれ第
1および第2のグリーン・シート5a,5b上に二次元
的に配列されている。ただし、これら第1および第2の
内部電極パターン6aは各パターンの長手方向の繰り返
し周期が互いにずれており、最終的な積層コンデンサの
両側端部の凹部の内側に互いに異なる内部電極パターン
が露出するようになされている。なお、内部電極パター
ンの形状、配列、配列数、グリーン・シートの積層数は
任意に変更可能である。
の一例として、積層コンデンサの製造プロセスについて
図4ないし図9を参照しながら説明する。まず、図4に
示されるように、5枚のグリーン・シートを位置合わせ
する。ここで、最上層の第3のグリーン・シート5cは
内部電極パターンを持たない層であるが、これより下で
は、第1の内部電極パターン6aを有する2層の第1の
グリーン・シート5aと、第2の内部電極パターン6b
を有する2層の第2のグリーン・シート5bとが交互に
積層されている。上記第1および第2の内部電極パター
ン6a,6bはたとえばNi蒸着膜であり、それぞれ第
1および第2のグリーン・シート5a,5b上に二次元
的に配列されている。ただし、これら第1および第2の
内部電極パターン6aは各パターンの長手方向の繰り返
し周期が互いにずれており、最終的な積層コンデンサの
両側端部の凹部の内側に互いに異なる内部電極パターン
が露出するようになされている。なお、内部電極パター
ンの形状、配列、配列数、グリーン・シートの積層数は
任意に変更可能である。
【0016】図5には、これら5枚のグリーン・シート
5c,5a,5b,5a,5bを積層して得られた積層
体5を示す。次に、図6に示されるように、金型を用い
た打ち抜き加工を行って所定の繰り返し周期にて貫通孔
2aを形成する。この積層体5は、図中A1−A1分割
線、A2−A2分割線、B−B分割線の各々に沿って分
割されることにより、複数個(ここでは9個)の積層コ
ンデンサとなるが、上記A1−A1分割線、A2−A2
分割線が上記貫通孔2aを横断しているため、分割後の
個々の積層コンデンサの両側端部には凹部2が形成され
る。なお、積層体5の両側端部には、分割によらなくと
も最初から凹部2が形成されることになる。図7には、
打ち抜き加工された積層体5の分解斜視図を示す。
5c,5a,5b,5a,5bを積層して得られた積層
体5を示す。次に、図6に示されるように、金型を用い
た打ち抜き加工を行って所定の繰り返し周期にて貫通孔
2aを形成する。この積層体5は、図中A1−A1分割
線、A2−A2分割線、B−B分割線の各々に沿って分
割されることにより、複数個(ここでは9個)の積層コ
ンデンサとなるが、上記A1−A1分割線、A2−A2
分割線が上記貫通孔2aを横断しているため、分割後の
個々の積層コンデンサの両側端部には凹部2が形成され
る。なお、積層体5の両側端部には、分割によらなくと
も最初から凹部2が形成されることになる。図7には、
打ち抜き加工された積層体5の分解斜視図を示す。
【0017】分割によって得られた積層コンデンサ7を
図8に示す。図8(a)は積層コンデンサ7の斜視図、
図8(b)はその分解斜視図である。図9には、上記積
層コンデンサ7を焼成後、上記凹部2に外部電極3を被
着させた状態を示す。この外部電極3は、たとえばNi
層8とハンダめっき層9をこの順に被着させて形成した
ものである。
図8に示す。図8(a)は積層コンデンサ7の斜視図、
図8(b)はその分解斜視図である。図9には、上記積
層コンデンサ7を焼成後、上記凹部2に外部電極3を被
着させた状態を示す。この外部電極3は、たとえばNi
層8とハンダめっき層9をこの順に被着させて形成した
ものである。
【0018】ここで、実際に上記の積層コンデンサ7を
前掲の図2のように実装した。積層コンデンサ7の外形
寸法を縦1.0mm×横0.5mm×高さ0.5mm、
凹部2の深さを0.2mmとしたところ、この凹部2の
内部に納まる分量のハンダ隅肉13でランド12に対し
て十分な接続信頼性を達成することができ、しかも部品
間距離G1を0.2mmとすることができた。ちなみ
に、同じ外形寸法を有する従来の積層コンデンサを前掲
の図17のように実装した場合には、ハンダ隅肉33の
外側エッジe間の安全距離g2として0.4mmを確保
する必要があり、このため部品間距離g1としては0.
45mmもの距離が必要であった。これより、本発明の
電子チップ部品が高実装密度化に適していることが実証
された。また、積層体5の分割断面がそのまま最終的な
電子チップ部品の側端部となり、従来のように側端部全
体が外部電極に覆われることがないので、部品の寸法精
度が向上し、自動実装装置による部品寸法や部品位置の
検出が容易になるというメリットも得られた。
前掲の図2のように実装した。積層コンデンサ7の外形
寸法を縦1.0mm×横0.5mm×高さ0.5mm、
凹部2の深さを0.2mmとしたところ、この凹部2の
内部に納まる分量のハンダ隅肉13でランド12に対し
て十分な接続信頼性を達成することができ、しかも部品
間距離G1を0.2mmとすることができた。ちなみ
に、同じ外形寸法を有する従来の積層コンデンサを前掲
の図17のように実装した場合には、ハンダ隅肉33の
外側エッジe間の安全距離g2として0.4mmを確保
する必要があり、このため部品間距離g1としては0.
45mmもの距離が必要であった。これより、本発明の
電子チップ部品が高実装密度化に適していることが実証
された。また、積層体5の分割断面がそのまま最終的な
電子チップ部品の側端部となり、従来のように側端部全
体が外部電極に覆われることがないので、部品の寸法精
度が向上し、自動実装装置による部品寸法や部品位置の
検出が容易になるというメリットも得られた。
【0019】ところで、従来プロセスとの差異がより少
ない方法で積層コンデンサを製造する方法としては、次
のような別法も可能である。この方法を、図10ないし
図15を参照しながら説明する。まず、図10に示され
るように、5枚のグリーン・シートを位置合わせする。
ここで、最上層の第3のグリーン・シート15cは内部
電極パターンを持たない層であるが、これより下では、
第1の内部電極パターン16aを有する2層の第1のグ
リーン・シート15aと、第2の内部電極パターン16
bを有する2層の第2のグリーン・シート15bとが交
互に積層されている。上記第1および第2の内部電極パ
ターン16a,16bが前掲の図4に示した第1および
第2の内部電極パターン6a,6bと異なる点は、Ni
蒸着膜がA1−A1分割線を避けることなく、連続して
形成されていることである。
ない方法で積層コンデンサを製造する方法としては、次
のような別法も可能である。この方法を、図10ないし
図15を参照しながら説明する。まず、図10に示され
るように、5枚のグリーン・シートを位置合わせする。
ここで、最上層の第3のグリーン・シート15cは内部
電極パターンを持たない層であるが、これより下では、
第1の内部電極パターン16aを有する2層の第1のグ
リーン・シート15aと、第2の内部電極パターン16
bを有する2層の第2のグリーン・シート15bとが交
互に積層されている。上記第1および第2の内部電極パ
ターン16a,16bが前掲の図4に示した第1および
第2の内部電極パターン6a,6bと異なる点は、Ni
蒸着膜がA1−A1分割線を避けることなく、連続して
形成されていることである。
【0020】図11には、これら5枚のグリーン・シー
ト15c,15a,15b,15a,15bを積層して
得られた積層体15を示す。この積層体15が前掲の図
5に示した積層体5と異なる点は、側端部に内部電極パ
ターンの端面が露出していることである。図中、手前側
の側端部には第1の内部電極パターン16aが見えてい
るが、図示されない反対側には第2の内部電極パターン
16bが露出されている。上記積層体15は、このまま
分割すれば前掲の図18に示したような積層コンデンサ
25となるが、本発明では図12に示されるように打ち
抜き加工により貫通孔2aを形成する。図13には、打
ち抜き加工された積層体15の分解斜視図を示す。
ト15c,15a,15b,15a,15bを積層して
得られた積層体15を示す。この積層体15が前掲の図
5に示した積層体5と異なる点は、側端部に内部電極パ
ターンの端面が露出していることである。図中、手前側
の側端部には第1の内部電極パターン16aが見えてい
るが、図示されない反対側には第2の内部電極パターン
16bが露出されている。上記積層体15は、このまま
分割すれば前掲の図18に示したような積層コンデンサ
25となるが、本発明では図12に示されるように打ち
抜き加工により貫通孔2aを形成する。図13には、打
ち抜き加工された積層体15の分解斜視図を示す。
【0021】分割によって得られた積層コンデンサ17
を図14に示す。図14(a)は積層コンデンサ17の
斜視図、図14(b)はその分解斜視図である。図15
には、上記積層コンデンサ17を焼成後、上記凹部2に
外部電極3を被着させ、さらに該凹部2以外の側端部を
絶縁性のレジスト層10で被覆した状態を示す。上記レ
ジスト層10を設けているのは、側端部に露出した第1
および第2の内部電極パターン16a,16bの端面を
保護するためである。なお、このレジスト層10は、側
端面に内部電極パターンが露出されていない前掲の図9
のような積層コンデンサ7に形成してもよい。この場合
のレジスト層は、外部電極3の被着部位をより正確に規
定する役割を果たすものとなる。
を図14に示す。図14(a)は積層コンデンサ17の
斜視図、図14(b)はその分解斜視図である。図15
には、上記積層コンデンサ17を焼成後、上記凹部2に
外部電極3を被着させ、さらに該凹部2以外の側端部を
絶縁性のレジスト層10で被覆した状態を示す。上記レ
ジスト層10を設けているのは、側端部に露出した第1
および第2の内部電極パターン16a,16bの端面を
保護するためである。なお、このレジスト層10は、側
端面に内部電極パターンが露出されていない前掲の図9
のような積層コンデンサ7に形成してもよい。この場合
のレジスト層は、外部電極3の被着部位をより正確に規
定する役割を果たすものとなる。
【0022】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の電子チップ部品はその側端部に外部電極が被着され
る凹部を有し、この凹部がハンダ隅肉の形成部位を部品
本体の内側方向に後退させる役割を果たす。したがっ
て、ハンダ使用量を減ずることなく実装基板上における
部品間距離を縮小することが可能となり、接続品質を維
持しつつ高実装密度化に対応することができる。かかる
電子チップ部品を製造するための本発明の方法では、二
次元的に配列された複数の素子を内蔵する大面積の絶縁
体基板に周期的に貫通孔を配しておき、この貫通孔を横
断する位置で基板分割を行うことにより、複数部品の一
括製造に伴って上記の凹部を容易に形成することができ
る。工程数としては、貫通孔の穿設工程が追加されるだ
けで、製造効率にも極めて優れたものである。
明の電子チップ部品はその側端部に外部電極が被着され
る凹部を有し、この凹部がハンダ隅肉の形成部位を部品
本体の内側方向に後退させる役割を果たす。したがっ
て、ハンダ使用量を減ずることなく実装基板上における
部品間距離を縮小することが可能となり、接続品質を維
持しつつ高実装密度化に対応することができる。かかる
電子チップ部品を製造するための本発明の方法では、二
次元的に配列された複数の素子を内蔵する大面積の絶縁
体基板に周期的に貫通孔を配しておき、この貫通孔を横
断する位置で基板分割を行うことにより、複数部品の一
括製造に伴って上記の凹部を容易に形成することができ
る。工程数としては、貫通孔の穿設工程が追加されるだ
けで、製造効率にも極めて優れたものである。
【図1】本発明の電子チップ部品の概略斜視図であり、
(a)は凹部の内側にのみ外部電極を形成した例、
(b)は凹部の周辺にも外部電極を形成した例をそれぞ
れ表す。
(a)は凹部の内側にのみ外部電極を形成した例、
(b)は凹部の周辺にも外部電極を形成した例をそれぞ
れ表す。
【図2】本発明の電子チップ部品の実装状態を示す模式
的断面図である。
的断面図である。
【図3】本発明の電子チップ部品の様々な凹部の形成パ
ターンを示す上面図である。
ターンを示す上面図である。
【図4】本発明を適用した積層コンデンサの製造プロセ
スにおいて、複数のグリーン・シートの位置合わせ状態
を示す概略斜視図である。
スにおいて、複数のグリーン・シートの位置合わせ状態
を示す概略斜視図である。
【図5】図4の複数のグリーン・シートを積層して得ら
れる積層体の概略斜視図である。
れる積層体の概略斜視図である。
【図6】図5の積層体に打ち抜き加工を行った状態を示
す概略斜視図である。
す概略斜視図である。
【図7】打ち抜き加工された図6の積層体の分解斜視図
である。
である。
【図8】図6の積層体を分割して得られた積層コンデン
サを示す図であり、(a)は概略斜視図、(b)は分解
斜視図である。
サを示す図であり、(a)は概略斜視図、(b)は分解
斜視図である。
【図9】積層コンデンサの側端部の凹部に外部電極を形
成した状態を示す概略斜視図である。
成した状態を示す概略斜視図である。
【図10】本発明を適用した積層コンデンサの他の製造
プロセスにおいて、複数のグリーン・シートの位置合わ
せ状態を示す概略斜視図である。
プロセスにおいて、複数のグリーン・シートの位置合わ
せ状態を示す概略斜視図である。
【図11】図10の複数のグリーン・シートを積層して
得られる積層体の概略斜視図である。
得られる積層体の概略斜視図である。
【図12】図11の積層体に打ち抜き加工を行った状態
を示す概略斜視図である。
を示す概略斜視図である。
【図13】打ち抜き加工された図12の積層体の分解斜
視図である。
視図である。
【図14】図11の積層体を分割して得られた積層コン
デンサを示す図であり、(a)は概略斜視図、(b)は
分解斜視図である。
デンサを示す図であり、(a)は概略斜視図、(b)は
分解斜視図である。
【図15】図14の凹部に外部電極、凹部以外の側端部
にレジスト層を設けた積層コンデンサの概略斜視図であ
る。
にレジスト層を設けた積層コンデンサの概略斜視図であ
る。
【図16】従来の電子チップ部品を示す概略斜視図であ
る。
る。
【図17】従来の電子チップ部品の実装状態を示す模式
的断面図である。
的断面図である。
【図18】従来の積層コンデンサを示す図であり、
(a)は概略斜視図、(b)は分解斜視図である。
(a)は概略斜視図、(b)は分解斜視図である。
【図19】外部電極を形成した従来の積層コンデンサを
示す図であり、(a)は概略斜視図、(b)はそのC−
C線断面図である。
示す図であり、(a)は概略斜視図、(b)はそのC−
C線断面図である。
1…絶縁体ブロック 2,4a,4b,4c,4d,4
e,4f…凹部 2a…貫通孔 3,3a,3b…外部
電極 5a,15a…第1のグリーン・シート 5b,15b…第2のグリーン・シート 5c,15c
…第3のグリーン・シート 6a,16a…第1の内部
電極パターン 6b,16b…第2の内部電極パターン
7,17…積層コンデンサ 8…Ni層 9…ハンダ
めっき層 10…レジスト層 11…実装基板 12…
ランド 13…ハンダ隅肉 C1,C2…電子チップ部
品 E…外側エッジ G1…部品間距離 G2…安全距
離
e,4f…凹部 2a…貫通孔 3,3a,3b…外部
電極 5a,15a…第1のグリーン・シート 5b,15b…第2のグリーン・シート 5c,15c
…第3のグリーン・シート 6a,16a…第1の内部
電極パターン 6b,16b…第2の内部電極パターン
7,17…積層コンデンサ 8…Ni層 9…ハンダ
めっき層 10…レジスト層 11…実装基板 12…
ランド 13…ハンダ隅肉 C1,C2…電子チップ部
品 E…外側エッジ G1…部品間距離 G2…安全距
離
Claims (6)
- 【請求項1】 素子を内蔵した絶縁体ブロックの側端部
に少なくとも一対の外部電極が被着され、この外部電極
と実装基板のランドとをハンダ隅肉を介して電気的に接
続するようになされた電子チップ部品であって、 前記外部電極が前記絶縁体ブロックの側端部に設けられ
た切欠き状の凹部の少なくとも内壁面を被覆するごとく
被着され、かつ該凹部が前記ランド上における前記ハン
ダ隅肉の外側エッジ位置を前記絶縁体ブロックの外形寸
法内に実質的に収め得る大きさに形成されていることを
特徴とする電子チップ部品。 - 【請求項2】 前記素子がコンデンサであり、前記外部
電極は前記凹部の内壁面に露出する該コンデンサの内部
電極に接続されていることを特徴とする請求項1記載の
電子チップ部品。 - 【請求項3】 前記凹部の形成される側端部の該凹部以
外の表面がレジスト層で被覆されていることを特徴とす
る請求項1記載の電子チップ部品。 - 【請求項4】 二次元的に配列された複数の素子を内蔵
し、かつ周期的に配された複数の貫通孔を有する絶縁体
基板を該貫通孔を横断する分割線に沿って分割すること
により、側端部に該貫通孔に由来する凹部を有する複数
の絶縁体ブロックを一括形成する第1工程と、実装基板
のランドとの間でハンダ隅肉を介して電気的接続を図る
ための外部電極を該凹部の少なくとも内壁面を被覆する
ごとく被着する第2工程とを有する電子チップ部品の製
造方法であって、 前記貫通孔の分割により生ずる前記凹部が前記ランド上
における前記ハンダ隅肉の外側エッジ位置を実質的に前
記絶縁体ブロックの外形寸法内に収め得る大きさとなる
ように、該貫通孔の寸法を設定することを特徴とする電
子チップ部品の製造方法。 - 【請求項5】 前記絶縁体基板は、第1の周期にて第1
の内部電極パターンが形成された第1の単位基板と、該
第1の周期とずれた第2の周期にて第2の内部電極パタ
ーンが形成された第2の単位基板との積層体よりなり、
前記複数の貫通孔の半数の群は該第1の内部配線パター
ンのみをその内壁面に露出させ、他の半数の群は該第2
の内部配線パターンのみをその内壁面に露出させるごと
く形成することを特徴とする請求項4記載の電子チップ
部品の製造方法。 - 【請求項6】 前記第1工程を終了後、前記凹部以外の
絶縁体ブロックの側端部をレジスト層で被覆した後、前
記第2工程にて前記外部電極を形成することを特徴とす
る請求項4記載の電子チップ部品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10173674A JP2000012367A (ja) | 1998-06-19 | 1998-06-19 | 電子チップ部品およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10173674A JP2000012367A (ja) | 1998-06-19 | 1998-06-19 | 電子チップ部品およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000012367A true JP2000012367A (ja) | 2000-01-14 |
Family
ID=15965007
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10173674A Pending JP2000012367A (ja) | 1998-06-19 | 1998-06-19 | 電子チップ部品およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000012367A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001080256A1 (fr) * | 2000-04-14 | 2001-10-25 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Corps stratifie, condensateur, composant electronique, procede et dispositif de fabrication dudit corps stratifie, dudit condensateur et dudit composant electronique |
JP2002270465A (ja) * | 2001-03-08 | 2002-09-20 | Soshin Electric Co Ltd | 積層電子部品の端子電極 |
JP2007049142A (ja) * | 2005-08-03 | 2007-02-22 | Samsung Electronics Co Ltd | チップ型電気素子及びそれを含む液晶表示モジュール |
JP2007194617A (ja) * | 2005-12-22 | 2007-08-02 | Ngk Spark Plug Co Ltd | 配線基板内蔵用コンデンサ及び配線基板 |
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JP2021158239A (ja) * | 2020-03-27 | 2021-10-07 | Tdk株式会社 | 電子部品、積層セラミックコンデンサ、コンデンサ、電子部品の製造方法、積層セラミックコンデンサの製造方法、及びコンデンサの製造方法 |
JP2021174856A (ja) * | 2020-04-24 | 2021-11-01 | 太陽誘電株式会社 | 積層セラミック電子部品、回路基板及び積層セラミック電子部品の製造方法 |
-
1998
- 1998-06-19 JP JP10173674A patent/JP2000012367A/ja active Pending
Cited By (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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