JP2000009470A - 角速度センサ - Google Patents
角速度センサInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 物理的(電気的および機械的)外乱による検
出精度の低下を防止。角速度検出精度の向上。 【解決手段】 x方向に延びる平行な、対の連結梁(bb
1,bb2);これらに連続するx方向の撓み性が高いばね梁
(1〜4/21〜24)に連続し、対の連結梁(bb1,bb2)の間に位
置する、x方向に並んだ第1駆動枠(5)および第2駆動
枠(25);第1駆動枠(5)の内方にあって、それに連続す
るy方向に撓み性が高いばね梁(7〜10)に連続する第1
振動体(11);第2駆動枠(25)の内方にあって、それに連
続するy方向に撓み性が高いばね梁(27〜30)に連続する
第2振動体(31);第1駆動枠(5)および第2駆動枠(25)
の少くとも一方をx方向に振動駆動する励振手段(15,16
/35,36);第1振動体(11)のy振動を検出する第1の変
位検出手段(13,14);および、第2振動体(31)のy振動
を検出する第2の変位検出手段(33,34);を備える。
出精度の低下を防止。角速度検出精度の向上。 【解決手段】 x方向に延びる平行な、対の連結梁(bb
1,bb2);これらに連続するx方向の撓み性が高いばね梁
(1〜4/21〜24)に連続し、対の連結梁(bb1,bb2)の間に位
置する、x方向に並んだ第1駆動枠(5)および第2駆動
枠(25);第1駆動枠(5)の内方にあって、それに連続す
るy方向に撓み性が高いばね梁(7〜10)に連続する第1
振動体(11);第2駆動枠(25)の内方にあって、それに連
続するy方向に撓み性が高いばね梁(27〜30)に連続する
第2振動体(31);第1駆動枠(5)および第2駆動枠(25)
の少くとも一方をx方向に振動駆動する励振手段(15,16
/35,36);第1振動体(11)のy振動を検出する第1の変
位検出手段(13,14);および、第2振動体(31)のy振動
を検出する第2の変位検出手段(33,34);を備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板に対して浮動
支持された振動体を備える角速度センサに関し、特に、
これに限定する意図ではないが、半導体微細加工技術を
用いて形成される浮動半導体薄膜を櫛歯電極にて電気的
に吸引/解放してx方向に励振する角速度センサに関す
る。
支持された振動体を備える角速度センサに関し、特に、
これに限定する意図ではないが、半導体微細加工技術を
用いて形成される浮動半導体薄膜を櫛歯電極にて電気的
に吸引/解放してx方向に励振する角速度センサに関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の角速度センサの代表的なもの
は、浮動薄膜の左辺部に1組かつ右辺部に1組の浮動櫛
歯電極(左側浮動櫛歯電極と右側浮動櫛歯電極)を備
え、固定櫛歯電極も2組(各組の浮動櫛歯電極に非接触
で噛み合いかつ平行な左側固定櫛歯電極および右側固定
櫛歯電極)として、左側浮動櫛歯電極/左側固定櫛歯電
極間と右側浮動櫛歯電極/右側固定櫛歯電極間に交互に
電圧を印加することにより、浮動薄膜がx方向に振動す
る。浮動薄膜に、z軸を中心とする回転の角速度が加わ
ると、浮動薄膜にコリオリ力が加わって、浮動薄膜は、
y方向にも振動する楕円振動となる。浮動薄膜を導体と
しもしくは電極が接合したものとし、浮動薄膜のxz平
面に平行な検出電極を基板上に備えておくと、この検出
電極と浮動薄膜との間の静電容量が、楕円振動のy成分
(角速度成分)に対応して振動する。この静電容量の変
化(振幅)を測定することにより、角速度を求めること
が出来る(例えば特開平5−248872号公報,特開
平7−218268号公報,特開平8−152327号
公報,特開平9−127148号公報,特開平9−42
973号公報)。
は、浮動薄膜の左辺部に1組かつ右辺部に1組の浮動櫛
歯電極(左側浮動櫛歯電極と右側浮動櫛歯電極)を備
え、固定櫛歯電極も2組(各組の浮動櫛歯電極に非接触
で噛み合いかつ平行な左側固定櫛歯電極および右側固定
櫛歯電極)として、左側浮動櫛歯電極/左側固定櫛歯電
極間と右側浮動櫛歯電極/右側固定櫛歯電極間に交互に
電圧を印加することにより、浮動薄膜がx方向に振動す
る。浮動薄膜に、z軸を中心とする回転の角速度が加わ
ると、浮動薄膜にコリオリ力が加わって、浮動薄膜は、
y方向にも振動する楕円振動となる。浮動薄膜を導体と
しもしくは電極が接合したものとし、浮動薄膜のxz平
面に平行な検出電極を基板上に備えておくと、この検出
電極と浮動薄膜との間の静電容量が、楕円振動のy成分
(角速度成分)に対応して振動する。この静電容量の変
化(振幅)を測定することにより、角速度を求めること
が出来る(例えば特開平5−248872号公報,特開
平7−218268号公報,特開平8−152327号
公報,特開平9−127148号公報,特開平9−42
973号公報)。
【0003】米国特許明細書第5,635,638号のFig.4に
は、1対の振動子を半円形状の1対の梁で連結して、各
振動子の振動方向xに対して撓み性が高い梁を介して、
8個のアンカーにて、該1対の振動子を浮動支持した角
速度センサが開示されている。
は、1対の振動子を半円形状の1対の梁で連結して、各
振動子の振動方向xに対して撓み性が高い梁を介して、
8個のアンカーにて、該1対の振動子を浮動支持した角
速度センサが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の角速度センサで
はアンカー部が多点にわかれており、互いに距離がある
ため振動子を単振動させる梁バネ部に温度変化等の外力
が加わると圧縮あるいは引張りの応力がかかる。そのた
め共振周波数が温度とともに変化し、ヒステリシスと不
連続点をもつ特性となる。それはセンサの精度を低下さ
せる。例えば特開平7−218268号公報に開示のご
とき、アンカー部が多点にわかれた従来の角度センサで
は、アンカー間に距離があるため駆動時の振動が検出側
の振動にもれ、そのため精度低下となることが考えられ
る。また、例えば特開平7−218268号公報に開示
のごときの、駆動の振動モードと検出の振動モードの不
動点が不一致のものでは、互いの振動もれと外力の影響
があると角速度検出精度が低下すると考えられる。ま
た、駆動の振動モードにコリオリ力による振動を低減さ
せる振動成分を含むと、角速度検出出力が小さい。従来
の振動子の振幅が、+x方向と−x方向とで異なって振
動が不安定になるときがあり、センサとして成立しない
ときがある。
はアンカー部が多点にわかれており、互いに距離がある
ため振動子を単振動させる梁バネ部に温度変化等の外力
が加わると圧縮あるいは引張りの応力がかかる。そのた
め共振周波数が温度とともに変化し、ヒステリシスと不
連続点をもつ特性となる。それはセンサの精度を低下さ
せる。例えば特開平7−218268号公報に開示のご
とき、アンカー部が多点にわかれた従来の角度センサで
は、アンカー間に距離があるため駆動時の振動が検出側
の振動にもれ、そのため精度低下となることが考えられ
る。また、例えば特開平7−218268号公報に開示
のごときの、駆動の振動モードと検出の振動モードの不
動点が不一致のものでは、互いの振動もれと外力の影響
があると角速度検出精度が低下すると考えられる。ま
た、駆動の振動モードにコリオリ力による振動を低減さ
せる振動成分を含むと、角速度検出出力が小さい。従来
の振動子の振幅が、+x方向と−x方向とで異なって振
動が不安定になるときがあり、センサとして成立しない
ときがある。
【0005】米国特許明細書第5,635,638号の角速度セ
ンサでは、振動子の重心から振動バネが接続されていな
いため、製造時の寸法変動により、振動マスに加わる駆
動力が不均一になると振動がアンバランスになると推察
される。また、非線形振動になる。そのため共振周波数
のシフト振動のアンバランスにより検出出力の不安定な
変動を発生させるためS/Nが悪いと推察される。駆動
振動子と検出振動子が同一の質量となっているため、製
造時の寸法変動により検出方向への振動を駆動振動子が
発生すると、角速度信号のS/Nが低下すると推察され
る。検出振動子の振動が複数点支持のねじれ振動となる
ため、振動が基板をとおして外部にもれ、外部で反射し
た振動成分が基板に戻り振動子に加わるため、角速度信
号のS/Nが低下すると推察される。振動駆動信号が検
出コンデンサに伝わるので、角速度信号のS/Nが低い
と推察される。
ンサでは、振動子の重心から振動バネが接続されていな
いため、製造時の寸法変動により、振動マスに加わる駆
動力が不均一になると振動がアンバランスになると推察
される。また、非線形振動になる。そのため共振周波数
のシフト振動のアンバランスにより検出出力の不安定な
変動を発生させるためS/Nが悪いと推察される。駆動
振動子と検出振動子が同一の質量となっているため、製
造時の寸法変動により検出方向への振動を駆動振動子が
発生すると、角速度信号のS/Nが低下すると推察され
る。検出振動子の振動が複数点支持のねじれ振動となる
ため、振動が基板をとおして外部にもれ、外部で反射し
た振動成分が基板に戻り振動子に加わるため、角速度信
号のS/Nが低下すると推察される。振動駆動信号が検
出コンデンサに伝わるので、角速度信号のS/Nが低い
と推察される。
【0006】本発明は、物理的(電気的および機械的)
外乱による検出精度の低下を防ぎ、角速度検出精度を高
くすることを目的とする。
外乱による検出精度の低下を防ぎ、角速度検出精度を高
くすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1)本発明の角速度セ
ンサは、基板(100)で浮動支持された、x方向に延びる
平行な、対の連結梁(bb1,bb2);これらに連続するx方
向の撓み性が高いばね梁(1〜4/21〜24)に連続し、対の
連結梁(bb1,bb2)の間に位置する、x方向に並んだ第1
駆動枠(5)および第2駆動枠(25);第1駆動枠(5)の内方
にあって、それに連続するy方向に撓み性が高いばね梁
(7〜10)に連続する第1振動体(11);第2駆動枠(25)の
内方にあって、それに連続するy方向に撓み性が高いば
ね梁(27〜30)に連続する第2振動体(31);第1駆動枠
(5)および第2駆動枠(25)の少くとも一方をx方向に振
動駆動する励振手段(15,16/35,36);第1振動体(11)の
y振動を検出する第1の変位検出手段(13,14);およ
び、第2振動体(31)のy振動を検出する第2の変位検出
手段(33,34);を備える。なお、理解を容易にするため
にカッコ内には、図面に示し後述する実施例の対応要素
の符号を参考までに付記した。
ンサは、基板(100)で浮動支持された、x方向に延びる
平行な、対の連結梁(bb1,bb2);これらに連続するx方
向の撓み性が高いばね梁(1〜4/21〜24)に連続し、対の
連結梁(bb1,bb2)の間に位置する、x方向に並んだ第1
駆動枠(5)および第2駆動枠(25);第1駆動枠(5)の内方
にあって、それに連続するy方向に撓み性が高いばね梁
(7〜10)に連続する第1振動体(11);第2駆動枠(25)の
内方にあって、それに連続するy方向に撓み性が高いば
ね梁(27〜30)に連続する第2振動体(31);第1駆動枠
(5)および第2駆動枠(25)の少くとも一方をx方向に振
動駆動する励振手段(15,16/35,36);第1振動体(11)の
y振動を検出する第1の変位検出手段(13,14);およ
び、第2振動体(31)のy振動を検出する第2の変位検出
手段(33,34);を備える。なお、理解を容易にするため
にカッコ内には、図面に示し後述する実施例の対応要素
の符号を参考までに付記した。
【0008】これによれば、励振手段(15,16/35,36)に
て第1駆動枠(5)および第2駆動枠(25)をx方向に逆相
で振動させると、それらの内側にある第1振動体(11)お
よび第2振動体(31)も、第1駆動枠(5)および第2駆動
枠(25)と同じく、x方向に逆相で振動する。z軸廻りの
角速度が加わると、第1振動体(11)および第2振動体(3
1)は、y方向に撓み性が高いばね梁(7〜10/27〜30)にて
支持されているので、第1振動体(11)および第2振動体
(31)の振動が楕円振動となり、y方向にも振動する。第
1振動体(11)および第2振動体(31)のx振動が相対的に
逆相であるので、y振動も相対的には逆相となる。第1
および第2変位検出手段(13,14/33,34)が、これらのy
振動を検出する。
て第1駆動枠(5)および第2駆動枠(25)をx方向に逆相
で振動させると、それらの内側にある第1振動体(11)お
よび第2振動体(31)も、第1駆動枠(5)および第2駆動
枠(25)と同じく、x方向に逆相で振動する。z軸廻りの
角速度が加わると、第1振動体(11)および第2振動体(3
1)は、y方向に撓み性が高いばね梁(7〜10/27〜30)にて
支持されているので、第1振動体(11)および第2振動体
(31)の振動が楕円振動となり、y方向にも振動する。第
1振動体(11)および第2振動体(31)のx振動が相対的に
逆相であるので、y振動も相対的には逆相となる。第1
および第2変位検出手段(13,14/33,34)が、これらのy
振動を検出する。
【0009】第1および第2変位検出手段(13,14/33,3
4)の振動検出信号の差動増幅を行なうと、各変位検出手
段の振動検出信号の略2倍のレベルの振動検出信号が得
られると共に、電気的なノイズが減殺されるばかりでな
く、角速度以外の機械的な外力による信号成分も相殺さ
れる。例えばy方向の加,減速度が加わった場合、それ
による第1振動体(11)および第2振動体(31)の移動が同
方向で、第1および第2変位検出手段(13,14/33,34)の
変位検出信号レベルが同方向に同程度振れるが、それら
を差動増幅すると、この信号レベルの振れが相殺とな
る。したがって、加速度など、外力による角速度信号の
S/N低下を生じない。
4)の振動検出信号の差動増幅を行なうと、各変位検出手
段の振動検出信号の略2倍のレベルの振動検出信号が得
られると共に、電気的なノイズが減殺されるばかりでな
く、角速度以外の機械的な外力による信号成分も相殺さ
れる。例えばy方向の加,減速度が加わった場合、それ
による第1振動体(11)および第2振動体(31)の移動が同
方向で、第1および第2変位検出手段(13,14/33,34)の
変位検出信号レベルが同方向に同程度振れるが、それら
を差動増幅すると、この信号レベルの振れが相殺とな
る。したがって、加速度など、外力による角速度信号の
S/N低下を生じない。
【0010】x方向の撓み性が高いばね梁(1〜4/21〜2
4)を介して第1駆動枠(5)および第2駆動枠(25)が連結
梁(bb1,bb2)で支持され、基板(100)に対しては浮動支持
であり、第1駆動枠(5)および第2駆動枠(25)が、温度
歪を生じにくく、それらならびに第1および第2振動体
(11,31)のx振動が安定するのに加えて、y方向に撓み
性が高いばね梁(7〜10/27〜30)を介して第1および第
2振動体(11,31)が浮動支持されているので、第1およ
び第2振動体(11,31)は更に温度歪を生じにくく、角速
度対応のy振動が安定したものとなり、角速度信号の信
頼性(安定性)が高い。
4)を介して第1駆動枠(5)および第2駆動枠(25)が連結
梁(bb1,bb2)で支持され、基板(100)に対しては浮動支持
であり、第1駆動枠(5)および第2駆動枠(25)が、温度
歪を生じにくく、それらならびに第1および第2振動体
(11,31)のx振動が安定するのに加えて、y方向に撓み
性が高いばね梁(7〜10/27〜30)を介して第1および第
2振動体(11,31)が浮動支持されているので、第1およ
び第2振動体(11,31)は更に温度歪を生じにくく、角速
度対応のy振動が安定したものとなり、角速度信号の信
頼性(安定性)が高い。
【0011】
【発明の実施の形態】(2)第1振動体(11)および第2
振動体(31)は、枠形状体であり、それぞれの内側に第1
および第2の変位検出手段(13,14/33,34)が位置する。 (3)対の連結梁(bb1,bb2)はそれらの間の中間点Oを
通るx軸およびy軸に関して対称であり、第1および第
2駆動枠(5,25)はy軸に関して対称であり、第1および
第2振動体(11,31)もy軸に関して対称である (4)基板で浮動支持されたx方向の撓み性が高いばね
梁(1〜4,21〜24)に連続し、x方向に並んだ第1駆動枠
(5)および第2駆動枠(25);第1駆動枠(5)および第2駆
動枠(25)を連結したx方向の撓み性が高いばね梁(61,6
2);第1駆動枠の内方にあって、それに連続するy方向
に撓み性が高いばね梁に連続する第1振動体;第2駆動
枠の内方にあって、それに連続するy方向に撓み性が高
いばね梁に連続する第2振動体;第1駆動枠(5)および
第2駆動枠(25)の少くとも一方をx方向に振動駆動する
励振手段(15,16/35,36);第1振動体(11)のy振動を検
出する第1の変位検出手段(13,14);および、第2振動
体(31)のy振動を検出する第2の変位検出手段(33,3
4);を備える角速度センサ。
振動体(31)は、枠形状体であり、それぞれの内側に第1
および第2の変位検出手段(13,14/33,34)が位置する。 (3)対の連結梁(bb1,bb2)はそれらの間の中間点Oを
通るx軸およびy軸に関して対称であり、第1および第
2駆動枠(5,25)はy軸に関して対称であり、第1および
第2振動体(11,31)もy軸に関して対称である (4)基板で浮動支持されたx方向の撓み性が高いばね
梁(1〜4,21〜24)に連続し、x方向に並んだ第1駆動枠
(5)および第2駆動枠(25);第1駆動枠(5)および第2駆
動枠(25)を連結したx方向の撓み性が高いばね梁(61,6
2);第1駆動枠の内方にあって、それに連続するy方向
に撓み性が高いばね梁に連続する第1振動体;第2駆動
枠の内方にあって、それに連続するy方向に撓み性が高
いばね梁に連続する第2振動体;第1駆動枠(5)および
第2駆動枠(25)の少くとも一方をx方向に振動駆動する
励振手段(15,16/35,36);第1振動体(11)のy振動を検
出する第1の変位検出手段(13,14);および、第2振動
体(31)のy振動を検出する第2の変位検出手段(33,3
4);を備える角速度センサ。
【0012】本発明の好ましい実施例では、連結梁(bb
1,bb2)の端部は、一端をアンカー(a11,a16)で支持し
た、y方向に撓み性が高いばね梁(b11,b16/b21,b26)で
支持し、なかほどは、第1駆動枠(5)と第1振動体(11)
の組体でなる第1組の振動系と、第2駆動枠(25)と第2
振動体(31)の組体でなる第2組の振動系との、音叉共振
させるため、一端をアンカー(a12〜a15/a22〜a25)で支
持した、x方向に撓み性が高いばね梁(b12〜b15/b22〜b
25)で支持し、中間点Oに関して角速度センサエレント
の配列をすべて点対称とした。
1,bb2)の端部は、一端をアンカー(a11,a16)で支持し
た、y方向に撓み性が高いばね梁(b11,b16/b21,b26)で
支持し、なかほどは、第1駆動枠(5)と第1振動体(11)
の組体でなる第1組の振動系と、第2駆動枠(25)と第2
振動体(31)の組体でなる第2組の振動系との、音叉共振
させるため、一端をアンカー(a12〜a15/a22〜a25)で支
持した、x方向に撓み性が高いばね梁(b12〜b15/b22〜b
25)で支持し、中間点Oに関して角速度センサエレント
の配列をすべて点対称とした。
【0013】これによれば、第1駆動枠(5)と第1振動
体(11)の組体でなる第1組の振動系と、第2駆動枠(25)
と第2振動体(31)の組体でなる第2組の振動系が、連結
梁(bb1,bb2)を介して多点でアンカーされているにもか
かわらず、熱膨張,内部応力等の解放によって点Oに関
する対称性がくずれることはない。したがって角速度信
号の信頼性(安定性)が高い。
体(11)の組体でなる第1組の振動系と、第2駆動枠(25)
と第2振動体(31)の組体でなる第2組の振動系が、連結
梁(bb1,bb2)を介して多点でアンカーされているにもか
かわらず、熱膨張,内部応力等の解放によって点Oに関
する対称性がくずれることはない。したがって角速度信
号の信頼性(安定性)が高い。
【0014】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0015】
【実施例】−第1実施例− 図1に、本発明の第1実施例の機構要素を示す。絶縁層
を形成したシリコン基板100には、導電性とするため
の不純物を含むポリシリコン(以下導電性ポリシリコ
ン)の、浮動体アンカーa11〜a15,a21〜a2
5,駆動電極15,16/35,36のアンカー,駆動
検出電極17,18/37,38のアンカー,角速度検
出電極13,14/33,34のアンカーおよび周波数
調整電極19,20/39,40のアンカー、が接合し
ており、これらのアンカーは、シリコン基板100上の
絶縁層の上に形成された配線により、図示しない接続電
極に接続されている。
を形成したシリコン基板100には、導電性とするため
の不純物を含むポリシリコン(以下導電性ポリシリコ
ン)の、浮動体アンカーa11〜a15,a21〜a2
5,駆動電極15,16/35,36のアンカー,駆動
検出電極17,18/37,38のアンカー,角速度検
出電極13,14/33,34のアンカーおよび周波数
調整電極19,20/39,40のアンカー、が接合し
ており、これらのアンカーは、シリコン基板100上の
絶縁層の上に形成された配線により、図示しない接続電
極に接続されている。
【0016】リソグラフによる半導体プロセスを用い
て、シリコン基板100から浮きしかも浮動体アンカー
a11〜a15,a21〜a25に連続した、導電性ポ
リシリコンの、x方向に延びるばね梁b11,b16/
b21,b26,y方向に延びるばね梁b12〜b15
/b22〜b25、ならびにこれらに連続し、x方向に
延びる連結梁bb1,bb2が形成されている。これら
の連結梁bb1,bb2は同一幅,長さであって互に平
行であり、それらの中間点Oを通るx軸に関して対称で
ある。
て、シリコン基板100から浮きしかも浮動体アンカー
a11〜a15,a21〜a25に連続した、導電性ポ
リシリコンの、x方向に延びるばね梁b11,b16/
b21,b26,y方向に延びるばね梁b12〜b15
/b22〜b25、ならびにこれらに連続し、x方向に
延びる連結梁bb1,bb2が形成されている。これら
の連結梁bb1,bb2は同一幅,長さであって互に平
行であり、それらの中間点Oを通るx軸に関して対称で
ある。
【0017】連結梁bb1およびbb2には、y方向に
延びx方向の撓み性が高いばね梁1,2/21,22お
よび3,4/23,24が連続し、これらのばね梁に第
1駆動枠5および第2駆動枠25が連続し、これらの駆
動枠5および25の内側に、x方向に延びy方向の撓み
性が高いばね梁7〜10および27〜30を介して、第
1振動体11および第2振動体31が連続している。こ
れらの要素も、シリコン基板100から浮いており、導
電性ポリシリコンである。
延びx方向の撓み性が高いばね梁1,2/21,22お
よび3,4/23,24が連続し、これらのばね梁に第
1駆動枠5および第2駆動枠25が連続し、これらの駆
動枠5および25の内側に、x方向に延びy方向の撓み
性が高いばね梁7〜10および27〜30を介して、第
1振動体11および第2振動体31が連続している。こ
れらの要素も、シリコン基板100から浮いており、導
電性ポリシリコンである。
【0018】第1,第2の駆動枠5と25、第1,第2
の振動体11と31、はセンサ中心Oを通るy軸に関し
て対称な形状であって対称な位置にあり、ばね梁1〜
4,7〜10と21〜24,27〜30も、y軸に関し
て対称な形状であって対称な位置にある。
の振動体11と31、はセンサ中心Oを通るy軸に関し
て対称な形状であって対称な位置にあり、ばね梁1〜
4,7〜10と21〜24,27〜30も、y軸に関し
て対称な形状であって対称な位置にある。
【0019】第1,第2駆動枠5/25には、y方向に
等ピッチで分布しx方向に突出する櫛歯状の可動電極6
/26があり、駆動電極アンカーに連続した、導電性ポ
リシリコンの駆動電極15,16/35,36にも、可
動電極6/26のy方向分布の空間に突出する櫛歯状の
固定電極がありy方向に分布している。
等ピッチで分布しx方向に突出する櫛歯状の可動電極6
/26があり、駆動電極アンカーに連続した、導電性ポ
リシリコンの駆動電極15,16/35,36にも、可
動電極6/26のy方向分布の空間に突出する櫛歯状の
固定電極がありy方向に分布している。
【0020】駆動電極15,16(35,36)に交互
に、駆動枠5(25)の電位(略機器ア−スレベル)よ
り高い電圧を印加することにより、駆動枠5(25)が
x方向に振動する。この実施例では、同様に駆動枠25
もx方向に駆動するが、そのx振動は、共振音叉振動と
するために、駆動枠5とは逆相である。
に、駆動枠5(25)の電位(略機器ア−スレベル)よ
り高い電圧を印加することにより、駆動枠5(25)が
x方向に振動する。この実施例では、同様に駆動枠25
もx方向に駆動するが、そのx振動は、共振音叉振動と
するために、駆動枠5とは逆相である。
【0021】振動体11(31)は、x方向に延びるば
ね梁7〜10(27〜30)で駆動枠5(25)に連結
しているので、x振動する。駆動枠5および振動体11
でなる第1振動系と、駆動枠25および振動体31でな
る第2振動系とを共振音叉振動させることにより、エネ
ルギ消費効率が高いx振動となる。
ね梁7〜10(27〜30)で駆動枠5(25)に連結
しているので、x振動する。駆動枠5および振動体11
でなる第1振動系と、駆動枠25および振動体31でな
る第2振動系とを共振音叉振動させることにより、エネ
ルギ消費効率が高いx振動となる。
【0022】駆動枠5(25)がx方向に振動すること
により、駆動枠5と駆動検出電極17,18との間の静
電容量が振動し、かつその容量振動と逆位相で駆動枠2
5と駆動検出電極37,38との間の静電容量が振動す
る。
により、駆動枠5と駆動検出電極17,18との間の静
電容量が振動し、かつその容量振動と逆位相で駆動枠2
5と駆動検出電極37,38との間の静電容量が振動す
る。
【0023】振動体11/31も大略で枠形状である
が、x方向に延びる複数の渡し梁がy方向に等ピッチで
存在し、y方向で隣り合う渡し梁の間の空間に、各1対
の導電体ポリシリコンの固定検出電極13,14/3
3,34があり、基板100上の検出電極用の各アンカ
ーで支持されそれと電気的に連続である(電気接続関係
にある)。
が、x方向に延びる複数の渡し梁がy方向に等ピッチで
存在し、y方向で隣り合う渡し梁の間の空間に、各1対
の導電体ポリシリコンの固定検出電極13,14/3
3,34があり、基板100上の検出電極用の各アンカ
ーで支持されそれと電気的に連続である(電気接続関係
にある)。
【0024】対の検出電極13,14(33,34)間
は絶縁されているが、振動体11(31)のy振動(y
変位)を検出するための各対電極13,14(33,3
4)の、各対間で対応位置にある検出電極は、電気リ−
ドに共通接続され、チャ−ジアンプ46,47(56,
57)に接続されている。
は絶縁されているが、振動体11(31)のy振動(y
変位)を検出するための各対電極13,14(33,3
4)の、各対間で対応位置にある検出電極は、電気リ−
ドに共通接続され、チャ−ジアンプ46,47(56,
57)に接続されている。
【0025】振動体11,31がx方向に共振音叉振動
しているとき、中心Oを通るz軸廻りの角速度が加わる
と、振動体11,31が、y成分も有する相対的に逆相
の楕円振動となり、これによって電極13,14/3
3,34にy振動対応の静電容量振動を生ずる。電極1
3,14の静電容量振動は相対的に逆相、同様に電極3
3,34の静電容量振動も相対的に逆相である。そし
て、振動体11,31のy振動が逆相であるので、電極
13,33の静電容量振動は相対的に逆相、同様に電極
14,34の静電容量振動は相対的に逆相である。
しているとき、中心Oを通るz軸廻りの角速度が加わる
と、振動体11,31が、y成分も有する相対的に逆相
の楕円振動となり、これによって電極13,14/3
3,34にy振動対応の静電容量振動を生ずる。電極1
3,14の静電容量振動は相対的に逆相、同様に電極3
3,34の静電容量振動も相対的に逆相である。そし
て、振動体11,31のy振動が逆相であるので、電極
13,33の静電容量振動は相対的に逆相、同様に電極
14,34の静電容量振動は相対的に逆相である。
【0026】振動体11,31にも、y方向に等ピッチ
で分布しx方向に突出する櫛歯状の可動電極12,32
があり、固定電極アンカーに連続した、導電性ポリシリ
コンの周波数調整電極19,20/39,40にも、可
動電極12/32のy方向分布の空間に突出する櫛歯状
の電極がありy方向に分布している。これらの可動電極
および周波数調整電極は、振動体11,31のx振動の
速度(ばね力)を調整し、振動体11,31の共振周波
数(固有振動数)を、駆動枠5,25の共振周波数よ
り、数100Hz高い程度にまで下げるものである。な
お、駆動枠5,25は、駆動電圧の印加によって両者
を、固有振動数相当の同一周波数でx励振する。角速度
検出感度を高くするために、駆動枠5,25の共振周波
数(固有振動数)より、振動体11,31の共振周波数
(固有振動数)を数100Hz高く設計しており、上述
の周波数調整電極19,20/39,40に直流電圧を
印加してそのレベルを調整することにより、振動体1
1,31の共振周波数を設計値に近い値に微調整する。
で分布しx方向に突出する櫛歯状の可動電極12,32
があり、固定電極アンカーに連続した、導電性ポリシリ
コンの周波数調整電極19,20/39,40にも、可
動電極12/32のy方向分布の空間に突出する櫛歯状
の電極がありy方向に分布している。これらの可動電極
および周波数調整電極は、振動体11,31のx振動の
速度(ばね力)を調整し、振動体11,31の共振周波
数(固有振動数)を、駆動枠5,25の共振周波数よ
り、数100Hz高い程度にまで下げるものである。な
お、駆動枠5,25は、駆動電圧の印加によって両者
を、固有振動数相当の同一周波数でx励振する。角速度
検出感度を高くするために、駆動枠5,25の共振周波
数(固有振動数)より、振動体11,31の共振周波数
(固有振動数)を数100Hz高く設計しており、上述
の周波数調整電極19,20/39,40に直流電圧を
印加してそのレベルを調整することにより、振動体1
1,31の共振周波数を設計値に近い値に微調整する。
【0027】以上に説明した角速度センサには、図2に
示す角速度検出回路42〜60,TSG,FCRが接続
される。タイミング信号発生器TSGが、駆動枠5,2
5をx方向に共振周波数で逆相駆動する駆動信号を発生
して、駆動回路41,51に与えると共に、同期検波用
の同期信号を同期検波回路45,50,55に与える。
図3に、駆動信号A,Bと、駆動フィ−ドバック信号
および角速度信号、ならびにx振動およびy振動を示
す。駆動信号A,Bに同期して駆動回路41,51が駆
動電極15,16/35,36に駆動電圧(パルス)を
印加する。これにより、駆動枠5と共に振動体11なら
びに駆動枠25と共に振動体31が、x方向に逆相で振
動する。この振動によって、駆動検出電極17,18の
静電容量が逆相で振動し、また駆動検出電極37,38
の静電容量が逆相で振動する。この静電容量の振動をチ
ャ−ジアンプ42,43/52,53が電圧振動(静電
容量信号)に変換する。
示す角速度検出回路42〜60,TSG,FCRが接続
される。タイミング信号発生器TSGが、駆動枠5,2
5をx方向に共振周波数で逆相駆動する駆動信号を発生
して、駆動回路41,51に与えると共に、同期検波用
の同期信号を同期検波回路45,50,55に与える。
図3に、駆動信号A,Bと、駆動フィ−ドバック信号
および角速度信号、ならびにx振動およびy振動を示
す。駆動信号A,Bに同期して駆動回路41,51が駆
動電極15,16/35,36に駆動電圧(パルス)を
印加する。これにより、駆動枠5と共に振動体11なら
びに駆動枠25と共に振動体31が、x方向に逆相で振
動する。この振動によって、駆動検出電極17,18の
静電容量が逆相で振動し、また駆動検出電極37,38
の静電容量が逆相で振動する。この静電容量の振動をチ
ャ−ジアンプ42,43/52,53が電圧振動(静電
容量信号)に変換する。
【0028】差動増幅器44がアンプ42,43の静電
容量信号(逆相)を差動増幅し、1個のチャ−ジアンプ
が発生する静電容量信号の振幅を略2倍とし、ノイズを
相殺した差動信号を発生し、同期検波回路45およびフ
ィ−ドバック処理回路FCRに与える。同期検波回路4
5は、駆動信号と同相の同期信号に同期して、差動増幅
器44が与える差動信号すなわちx振動を表わすx振動
検出電圧を検波し、駆動パルス信号に対するx振動の位
相ずれを表わすフィ−ドバック信号を発生してフィ−ド
バック処理回路FCRに与える。
容量信号(逆相)を差動増幅し、1個のチャ−ジアンプ
が発生する静電容量信号の振幅を略2倍とし、ノイズを
相殺した差動信号を発生し、同期検波回路45およびフ
ィ−ドバック処理回路FCRに与える。同期検波回路4
5は、駆動信号と同相の同期信号に同期して、差動増幅
器44が与える差動信号すなわちx振動を表わすx振動
検出電圧を検波し、駆動パルス信号に対するx振動の位
相ずれを表わすフィ−ドバック信号を発生してフィ−ド
バック処理回路FCRに与える。
【0029】フィ−ドバック処理回路FCRは、同期検
波回路45が与える位相ずれ信号レベルを設定値に合わ
すための移相信号を、駆動回路41に与え、それを受け
た駆動回路41は、移相信号に対応して、駆動信号に対
する出力駆動電圧の位相をシフトする。同期検波回路4
5の位相ずれ信号レベルが実質上設定値になった状態
で、駆動枠5のx振動は安定したものとなる。周波数調
整電極19,20には、振動体11の共振周波数を駆動
枠5の共振周波数より数100Hz程度高い値に下げる
直流電圧を、周波数調整回路59が印加する。
波回路45が与える位相ずれ信号レベルを設定値に合わ
すための移相信号を、駆動回路41に与え、それを受け
た駆動回路41は、移相信号に対応して、駆動信号に対
する出力駆動電圧の位相をシフトする。同期検波回路4
5の位相ずれ信号レベルが実質上設定値になった状態
で、駆動枠5のx振動は安定したものとなる。周波数調
整電極19,20には、振動体11の共振周波数を駆動
枠5の共振周波数より数100Hz程度高い値に下げる
直流電圧を、周波数調整回路59が印加する。
【0030】駆動枠25および振動体31の駆動,フィ
−ドバック回路も、上述の駆動枠5および振動体11の
ものと同様であり、駆動枠25が駆動枠5と同一の周波
数で共振音叉振動し、振動体31が11と実質上同一の
周波数で共振音叉振動する。安定した共振音叉振動の間
に、中心Oを通るz軸廻りの角速度が加わると、コリオ
リ力が駆動枠5,25および振動体11,31に加わ
り、これらにx振動に加えてy振動を含む楕円運動を起
こさせる。しかし駆動枠5,25は、x方向には撓み性
が高いがy方向には剛性が高いばね梁1〜4,21〜2
4で支持されているので、y振動は小さい。ところが振
動体11,31は、y方向に撓み性が高いばね梁7〜1
0,27〜30で支持されているので、y方向に大きく
振動する。振動体11,31のこのy振動は相対的に逆
相である。
−ドバック回路も、上述の駆動枠5および振動体11の
ものと同様であり、駆動枠25が駆動枠5と同一の周波
数で共振音叉振動し、振動体31が11と実質上同一の
周波数で共振音叉振動する。安定した共振音叉振動の間
に、中心Oを通るz軸廻りの角速度が加わると、コリオ
リ力が駆動枠5,25および振動体11,31に加わ
り、これらにx振動に加えてy振動を含む楕円運動を起
こさせる。しかし駆動枠5,25は、x方向には撓み性
が高いがy方向には剛性が高いばね梁1〜4,21〜2
4で支持されているので、y振動は小さい。ところが振
動体11,31は、y方向に撓み性が高いばね梁7〜1
0,27〜30で支持されているので、y方向に大きく
振動する。振動体11,31のこのy振動は相対的に逆
相である。
【0031】振動体11のy振動を検出する対の検出電
極13,14の静電容量が逆相で振動し、これを表わす
静電容量信号をチャ−ジアンプ46,47が発生して差
動増幅器48が、両信号の差動信号すなわち1個のチャ
−ジアンプが発生する静電容量信号の振幅を略2倍と
し、ノイズを相殺した差動信号、を発生し、差動増幅器
49に与える。振動体31のy振動を検出する対の検出
電極33,34の静電容量が逆相で振動し、これを表わ
す静電容量信号をチャ−ジアンプ56,57が発生して
差動増幅器58が、両信号の差動信号すなわち1個のチ
ャ−ジアンプが発生する静電容量信号の振幅を略2倍と
し、ノイズを相殺した差動信号、を発生し、差動増幅器
49に与える。差動増幅器48と58の差動増幅信号は
相対的に逆相である。したがって差動増幅器49の差動
出力は、第1振動体11と第2振動体31の各信号処理
回路に同時に実質上同一レベルで作用するノイズを相殺
し、しかも、加,減速度,振動など、第1,第2振動体
11,31に同時に同方向に作用する外力による振動体
のy変位成分(これもノイズに該当する)も相殺した、
角速度起因のy振動を増幅した検出信号であり、角速度
検出感度が高く、S/Nが高い。
極13,14の静電容量が逆相で振動し、これを表わす
静電容量信号をチャ−ジアンプ46,47が発生して差
動増幅器48が、両信号の差動信号すなわち1個のチャ
−ジアンプが発生する静電容量信号の振幅を略2倍と
し、ノイズを相殺した差動信号、を発生し、差動増幅器
49に与える。振動体31のy振動を検出する対の検出
電極33,34の静電容量が逆相で振動し、これを表わ
す静電容量信号をチャ−ジアンプ56,57が発生して
差動増幅器58が、両信号の差動信号すなわち1個のチ
ャ−ジアンプが発生する静電容量信号の振幅を略2倍と
し、ノイズを相殺した差動信号、を発生し、差動増幅器
49に与える。差動増幅器48と58の差動増幅信号は
相対的に逆相である。したがって差動増幅器49の差動
出力は、第1振動体11と第2振動体31の各信号処理
回路に同時に実質上同一レベルで作用するノイズを相殺
し、しかも、加,減速度,振動など、第1,第2振動体
11,31に同時に同方向に作用する外力による振動体
のy変位成分(これもノイズに該当する)も相殺した、
角速度起因のy振動を増幅した検出信号であり、角速度
検出感度が高く、S/Nが高い。
【0032】この差動出力すなわち検出信号は、同期検
波回路50に与えられ、同期検波回路50は、駆動信号
と同相の同期信号に同期して、検出信号を検波し、角速
度を表わす信号を発生する。この角速度信号の極性
(±)は加わった角速度の方向を、信号レベルの絶対値
は角速度の大きさを表わす。
波回路50に与えられ、同期検波回路50は、駆動信号
と同相の同期信号に同期して、検出信号を検波し、角速
度を表わす信号を発生する。この角速度信号の極性
(±)は加わった角速度の方向を、信号レベルの絶対値
は角速度の大きさを表わす。
【0033】−第2実施例− 図4に第2実施例の機構要素を示す。この第2実施例で
は、駆動枠5,25のx振動の線形性を高くするため
に、ばね梁1〜4,21〜24をx,y方向に共に撓み
性が高いコ型のばね梁とし、しかも駆動枠5,25が共
振音叉振動をしやすくするために、コ型のばね梁61,
62を加えて、これらで駆動枠5,25を連結してい
る。すなわち、コ型のばね梁61,62が駆動枠5およ
び25に連続している。更に、振動体11,31のx振
動も線形性を高くしかつ独立の振動とするために、ばね
梁7〜10,27〜30をコ型のばね梁としている。こ
の第2実施例では、駆動振動が単振動に近くなり、角速
度検出信号のS/Nが向上する。なおこの第2実施例で
は、コ型のばね梁61,62で第1駆動枠5と第2駆動
枠25とを連結しており、これにより駆動枠5,25の
共振音叉振動が可能であるので、連結はりbb1,bb
2を省略して、ばね梁1〜4,21〜24をアンカーで
基板100に対して浮動支持してもよい。しかし、連結
梁bb1,bb2が加工歪や温度歪を解放し駆動枠5,
25のx振動の線形性を高くするのに効果があるので、
連結梁bb1,bb2を用いるのが好ましい。
は、駆動枠5,25のx振動の線形性を高くするため
に、ばね梁1〜4,21〜24をx,y方向に共に撓み
性が高いコ型のばね梁とし、しかも駆動枠5,25が共
振音叉振動をしやすくするために、コ型のばね梁61,
62を加えて、これらで駆動枠5,25を連結してい
る。すなわち、コ型のばね梁61,62が駆動枠5およ
び25に連続している。更に、振動体11,31のx振
動も線形性を高くしかつ独立の振動とするために、ばね
梁7〜10,27〜30をコ型のばね梁としている。こ
の第2実施例では、駆動振動が単振動に近くなり、角速
度検出信号のS/Nが向上する。なおこの第2実施例で
は、コ型のばね梁61,62で第1駆動枠5と第2駆動
枠25とを連結しており、これにより駆動枠5,25の
共振音叉振動が可能であるので、連結はりbb1,bb
2を省略して、ばね梁1〜4,21〜24をアンカーで
基板100に対して浮動支持してもよい。しかし、連結
梁bb1,bb2が加工歪や温度歪を解放し駆動枠5,
25のx振動の線形性を高くするのに効果があるので、
連結梁bb1,bb2を用いるのが好ましい。
【0034】図5に、本発明の第3実施例を示す。この
第3実施例では、第2実施例と同様にコ型のばね梁6
1,62で第1駆動枠5と第2駆動枠25とを連結し、
ばね梁1〜4,21〜24をx方向の撓み性が高くy方
向には撓み性が低いz型のばね梁とし、振動体11,3
1を支持するばね梁7〜10,27〜30をy方向には
撓み性が高くx方向には撓み性が低いz型のばね梁とし
た。第2実施例との違いは、ばね梁1〜4,21〜24
を、y方向に振動しにくく、x方向に振動し易くし、ば
ね梁7〜10,27〜30をy方向に振動しやすくした
点である。
第3実施例では、第2実施例と同様にコ型のばね梁6
1,62で第1駆動枠5と第2駆動枠25とを連結し、
ばね梁1〜4,21〜24をx方向の撓み性が高くy方
向には撓み性が低いz型のばね梁とし、振動体11,3
1を支持するばね梁7〜10,27〜30をy方向には
撓み性が高くx方向には撓み性が低いz型のばね梁とし
た。第2実施例との違いは、ばね梁1〜4,21〜24
を、y方向に振動しにくく、x方向に振動し易くし、ば
ね梁7〜10,27〜30をy方向に振動しやすくした
点である。
【0035】図6に本発明の第4実施例を示す。この第
4実施例は、下地の基板100との温度膨張率の差によ
る、駆動枠5,25,振動体11,31の内部応力の増
加とそれぞれに連結するばね梁の応力の増加を低減し、
振動特性を非線形から線形とし、共振音叉振動を実現
し、角速度信号のS/Nを高くする工夫をしたものであ
る。ばね梁は、偏平ル−プ状のル−プ梁であり、ル−プ
の略直線辺と直交する方向の撓み性が高く、ル−プの略
直線辺に平行な方向の撓み性は低い。振動体11,31
をル−プ梁で駆動枠5,25に対して支持しているの
で、検出振動yの方向のみに振動し、他の方向に振動し
にくい構成である。さらに、駆動枠5,25もル−プ梁
で支持しているので、駆動枠5,25および振動体1
1,31共に、温度による内部応力の増加は少く、振動
の線形性をたもつ。連結梁は、y平行辺bb3,bb4
を有する略長方形状の保護枠であり、4個のル−プ梁b
11,b16,b21,b26を介してアンカーa1
1,a16,a21,a26で支持されている。これに
より、基板100又は保護枠(bb1〜bb4)の熱膨
張による寸法変化で、固定電極と可動電極との配置が相
対的に対称にずれ、差動構成で温度変化による容量変化
が相殺される構成になっている。以上に説明した本発明
の角速度センサの特徴を次に列記する。 (1)駆動枠5,25のx加振を静電気力で行う,(2)駆動
振動子である駆動枠5,25と、検出振動子である振動
体11,31が枠状である,(3)駆動振動子5,25を
共振音叉振動をさせるために、ばね梁(1〜4,21〜24,bb
1,bb2/61,62)で連結した,(4)駆動振動子枠5,25が
検出振動子枠11,31を囲むように外側に構成されて
いる,(5)振動体11,31の角速度対応のy変位の検
出を静電容量で行う,(6)駆動の周波数と検出の周波数
を双共振で振動させるために、検出側の振動数が数10
0Hz高いか、または、低い,(7)2つの駆動する振動
子5,25を振動させるばね形状が、π型(図1のb1
1,2,21),コ型(図4の61,62)あるいはル
−プ(図6)のばね梁を用いて、駆動振動を逆相の音叉
振動とした。ル−プは、長方形あるいは円形もしくは多
角形でもよい,(8)複数の駆動振動子5,25は、連結
梁(bb1〜bb4)に、ばね梁により接続されている,(9)駆
動振動子5,25と検出振動子11,31が、複数のば
ね梁7〜10,27〜30で接続されており、これらの
ばね梁は、偏平につぶれた円環型あるいは長方形のばね
形状の、特定方向のみ撓み性が高い,(10)多くの構成要
素が、それぞれの中心に関して対称構造であり、また、
要素の組合せが、中心Oに関して対称である。(12)対称
の点が重心と一致する,(13)駆動系の信号検出および検
出系の信号検出のそれぞれが、差動構成になっており、
検出信号の同相成分が除去される,(14)上記のすべての
構成を含むことで、静電力による加振時の電気ノイズの
漏れが著しく低減する,(15)上記(13)により、駆動の変
位信号のS/Nが向上し、かつ検出振動変位信号のS/
Nが向上し、角速度信号のS/Nが向上する,(16)構成
体を多角形の枠(bb1〜bb4)で外側に囲んでいる。この枠
は円形でも楕円形でもよい,(16)上記の枠(bb1〜bb4)あ
るいは連結梁bb1,bb2と振動子5,25との接続
部には駆動振動時の応力緩和のために応力緩和梁1〜
4,21〜24が設けられている。これにより、振動の
線形性と単振動を実現できる,(17)上記の枠(bb1〜bb4)
を、下地のシリコン基板100にル−プ状のばね梁(図
6のb11,b16,b21,b26)で振動子5,2
5の重心に対して対称に4個所以上で固定した。ル−プ
は、円形もしくは多角形でもよい。これにより枠状の部
位と基板を固定しているバネ部で下の固定基板を振動体
の熱膨張差による応力が低減し温度特性が改善する。ル
−プ状のバネ部によりバネ部の線形性が高く、かつばね
自身の温度特性が改善する。また、所定の振動モード以
外が誘起されにくいばね構造である。(18)上記のばね梁
のばね定数は、駆動振動および検出振動の共振周波数か
ら十分に高く設定している,(19)以上の構成をすべて含
む構成により、センサの角速度出力の零点と感度の温度
特性においては再現性があり、ヒステリシスや不連続的
の特性をもたないため、低コストでS/Nが高いセンサ
となる。(20)リソグラフを用いる半導体プロセスにて、
シリコンウェ−ハ上に構成でき従来の半導体プロセスに
て製作可能なため、低コストで生産しうる。浮動体が1
枚板から形成され、半導体プロセスにて簡単に造形で
き、低コストで生産しうる。
4実施例は、下地の基板100との温度膨張率の差によ
る、駆動枠5,25,振動体11,31の内部応力の増
加とそれぞれに連結するばね梁の応力の増加を低減し、
振動特性を非線形から線形とし、共振音叉振動を実現
し、角速度信号のS/Nを高くする工夫をしたものであ
る。ばね梁は、偏平ル−プ状のル−プ梁であり、ル−プ
の略直線辺と直交する方向の撓み性が高く、ル−プの略
直線辺に平行な方向の撓み性は低い。振動体11,31
をル−プ梁で駆動枠5,25に対して支持しているの
で、検出振動yの方向のみに振動し、他の方向に振動し
にくい構成である。さらに、駆動枠5,25もル−プ梁
で支持しているので、駆動枠5,25および振動体1
1,31共に、温度による内部応力の増加は少く、振動
の線形性をたもつ。連結梁は、y平行辺bb3,bb4
を有する略長方形状の保護枠であり、4個のル−プ梁b
11,b16,b21,b26を介してアンカーa1
1,a16,a21,a26で支持されている。これに
より、基板100又は保護枠(bb1〜bb4)の熱膨
張による寸法変化で、固定電極と可動電極との配置が相
対的に対称にずれ、差動構成で温度変化による容量変化
が相殺される構成になっている。以上に説明した本発明
の角速度センサの特徴を次に列記する。 (1)駆動枠5,25のx加振を静電気力で行う,(2)駆動
振動子である駆動枠5,25と、検出振動子である振動
体11,31が枠状である,(3)駆動振動子5,25を
共振音叉振動をさせるために、ばね梁(1〜4,21〜24,bb
1,bb2/61,62)で連結した,(4)駆動振動子枠5,25が
検出振動子枠11,31を囲むように外側に構成されて
いる,(5)振動体11,31の角速度対応のy変位の検
出を静電容量で行う,(6)駆動の周波数と検出の周波数
を双共振で振動させるために、検出側の振動数が数10
0Hz高いか、または、低い,(7)2つの駆動する振動
子5,25を振動させるばね形状が、π型(図1のb1
1,2,21),コ型(図4の61,62)あるいはル
−プ(図6)のばね梁を用いて、駆動振動を逆相の音叉
振動とした。ル−プは、長方形あるいは円形もしくは多
角形でもよい,(8)複数の駆動振動子5,25は、連結
梁(bb1〜bb4)に、ばね梁により接続されている,(9)駆
動振動子5,25と検出振動子11,31が、複数のば
ね梁7〜10,27〜30で接続されており、これらの
ばね梁は、偏平につぶれた円環型あるいは長方形のばね
形状の、特定方向のみ撓み性が高い,(10)多くの構成要
素が、それぞれの中心に関して対称構造であり、また、
要素の組合せが、中心Oに関して対称である。(12)対称
の点が重心と一致する,(13)駆動系の信号検出および検
出系の信号検出のそれぞれが、差動構成になっており、
検出信号の同相成分が除去される,(14)上記のすべての
構成を含むことで、静電力による加振時の電気ノイズの
漏れが著しく低減する,(15)上記(13)により、駆動の変
位信号のS/Nが向上し、かつ検出振動変位信号のS/
Nが向上し、角速度信号のS/Nが向上する,(16)構成
体を多角形の枠(bb1〜bb4)で外側に囲んでいる。この枠
は円形でも楕円形でもよい,(16)上記の枠(bb1〜bb4)あ
るいは連結梁bb1,bb2と振動子5,25との接続
部には駆動振動時の応力緩和のために応力緩和梁1〜
4,21〜24が設けられている。これにより、振動の
線形性と単振動を実現できる,(17)上記の枠(bb1〜bb4)
を、下地のシリコン基板100にル−プ状のばね梁(図
6のb11,b16,b21,b26)で振動子5,2
5の重心に対して対称に4個所以上で固定した。ル−プ
は、円形もしくは多角形でもよい。これにより枠状の部
位と基板を固定しているバネ部で下の固定基板を振動体
の熱膨張差による応力が低減し温度特性が改善する。ル
−プ状のバネ部によりバネ部の線形性が高く、かつばね
自身の温度特性が改善する。また、所定の振動モード以
外が誘起されにくいばね構造である。(18)上記のばね梁
のばね定数は、駆動振動および検出振動の共振周波数か
ら十分に高く設定している,(19)以上の構成をすべて含
む構成により、センサの角速度出力の零点と感度の温度
特性においては再現性があり、ヒステリシスや不連続的
の特性をもたないため、低コストでS/Nが高いセンサ
となる。(20)リソグラフを用いる半導体プロセスにて、
シリコンウェ−ハ上に構成でき従来の半導体プロセスに
て製作可能なため、低コストで生産しうる。浮動体が1
枚板から形成され、半導体プロセスにて簡単に造形で
き、低コストで生産しうる。
【図1】 本発明の第1実施例の平面図である。
【図2】 図1に示す実施例に接続した角速度計測回路
の概要を示すブロック図である。
の概要を示すブロック図である。
【図3】 図2に示す駆動回路41,42が、x励振用
の駆動電極15,16/25,26に印加する電圧等を
示すタイムチャ−トであり、(a)および(b)は駆動
電極に印加される駆動電圧を、(c)は同期検波回路4
5の出力信号を、(d)は同期検波回路50の出力信号
を、(e)は差動増幅器44の出力信号を、(f)は差
動増幅器49の出力信号を、それぞれ示す。
の駆動電極15,16/25,26に印加する電圧等を
示すタイムチャ−トであり、(a)および(b)は駆動
電極に印加される駆動電圧を、(c)は同期検波回路4
5の出力信号を、(d)は同期検波回路50の出力信号
を、(e)は差動増幅器44の出力信号を、(f)は差
動増幅器49の出力信号を、それぞれ示す。
【図4】 本発明の第2実施例の平面図である。
【図5】 本発明の第3実施例の平面図である。
【図6】 本発明の第4実施例の平面図である。
a11〜a16,a21〜a26:アンカー b11〜b16,b21〜b26:ばね梁 bb1〜bb4:連結梁 1〜4:ばね梁 5:第1駆動枠 6:可動電極 7〜10:ばね梁 11:第1振動体 12:可動電極 13〜20:固定電極 21〜24:ばね梁 25:第2駆動枠 26:可動電極 27〜30:ばね梁 31:第2振動体 32:可動電極 33〜40:固定電極 61,62:ばね梁
Claims (4)
- 【請求項1】基板で浮動支持された、x方向に延びる平
行な、対の連結梁;これらに連続するx方向の撓み性が
高いばね梁に連続し、対の連結梁の間に位置する、x方
向に並んだ第1駆動枠および第2駆動枠;第1駆動枠の
内方にあって、それに連続するy方向に撓み性が高いば
ね梁に連続する第1振動体;第2駆動枠の内方にあっ
て、それに連続するy方向に撓み性が高いばね梁に連続
する第2振動体;第1駆動枠および第2駆動枠の少くと
も一方をx方向に振動駆動する手段;第1振動体のy振
動を検出する第1の変位検出手段;および、 第2振動体のy振動を検出する第2の変位検出手段;を
備える角速度センサ。 - 【請求項2】第1振動体および第2振動体は、枠形状体
であり、それぞれの内側に第1および第2の変位検出手
段が位置する、請求項1記載の角速度センサ。 - 【請求項3】対の連結梁はそれらの間の中間点Oを通る
x軸およびy軸に関して対称であり、第1および第2駆
動枠はy軸に関して対称であり、第1および第2振動体
もy軸に関して対称である請求項1又は請求項2記載の
角速度センサ。 - 【請求項4】基板で浮動支持されたx方向の撓み性が高
いばね梁に連続する、x方向に並んだ第1駆動枠および
第2駆動枠;第1駆動枠および第2駆動枠を連結したx
方向の撓み性が高いばね梁;第1駆動枠の内方にあっ
て、それに連続するy方向に撓み性が高いばね梁に連続
する第1振動体;第2駆動枠の内方にあって、それに連
続するy方向に撓み性が高いばね梁に連続する第2振動
体;第1駆動枠および第2駆動枠の少くとも一方をx方
向に振動駆動する手段;第1振動体のy振動を検出する
第1の変位検出手段;および、 第2振動体のy振動を検出する第2の変位検出手段;を
備える角速度センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10171869A JP2000009470A (ja) | 1998-06-18 | 1998-06-18 | 角速度センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10171869A JP2000009470A (ja) | 1998-06-18 | 1998-06-18 | 角速度センサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000009470A true JP2000009470A (ja) | 2000-01-14 |
Family
ID=15931307
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10171869A Pending JP2000009470A (ja) | 1998-06-18 | 1998-06-18 | 角速度センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000009470A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001304872A (ja) * | 2000-02-18 | 2001-10-31 | Denso Corp | 角速度センサ |
JP2005249784A (ja) * | 2004-02-27 | 2005-09-15 | Univ California | モード減結合構造を有する微細機械加工された非共振ジャイロスコープ |
US6973844B2 (en) | 2003-03-12 | 2005-12-13 | Denso Corporation | Semiconductor mechanical quantity sensor |
JP2007218608A (ja) * | 2006-02-14 | 2007-08-30 | Denso Corp | 半導体力学量センサ |
JP2007530918A (ja) * | 2003-07-30 | 2007-11-01 | テミック オートモーティブ オブ ノース アメリカ インコーポレイテッド | 可撓性振動型微小電気機械デバイス |
JP2009075135A (ja) * | 2009-01-09 | 2009-04-09 | Wacoh Corp | 角速度センサ |
JP2009529697A (ja) * | 2006-03-10 | 2009-08-20 | コンティ テミック マイクロエレクトロニック ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 微小機械回転速度センサ |
WO2009107576A1 (ja) * | 2008-02-25 | 2009-09-03 | アルプス電気株式会社 | 角速度センサ |
WO2012005062A1 (ja) | 2010-07-06 | 2012-01-12 | 日立オートモーティブシステムズ株式会社 | 慣性センサ |
JP2012047537A (ja) * | 2010-08-25 | 2012-03-08 | Denso Corp | 角速度センサ |
JP5037690B2 (ja) * | 2008-08-18 | 2012-10-03 | 株式会社日立製作所 | 微小電気機械システム |
JP2013096952A (ja) * | 2011-11-04 | 2013-05-20 | Seiko Epson Corp | ジャイロセンサー、電子機器、およびジャイロセンサーの製造方法 |
-
1998
- 1998-06-18 JP JP10171869A patent/JP2000009470A/ja active Pending
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001304872A (ja) * | 2000-02-18 | 2001-10-31 | Denso Corp | 角速度センサ |
US6973844B2 (en) | 2003-03-12 | 2005-12-13 | Denso Corporation | Semiconductor mechanical quantity sensor |
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JP2005249784A (ja) * | 2004-02-27 | 2005-09-15 | Univ California | モード減結合構造を有する微細機械加工された非共振ジャイロスコープ |
JP2007218608A (ja) * | 2006-02-14 | 2007-08-30 | Denso Corp | 半導体力学量センサ |
JP2009529697A (ja) * | 2006-03-10 | 2009-08-20 | コンティ テミック マイクロエレクトロニック ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 微小機械回転速度センサ |
US8342022B2 (en) | 2006-03-10 | 2013-01-01 | Conti Temic Microelectronic Gmbh | Micromechanical rotational speed sensor |
WO2009107576A1 (ja) * | 2008-02-25 | 2009-09-03 | アルプス電気株式会社 | 角速度センサ |
JP5037690B2 (ja) * | 2008-08-18 | 2012-10-03 | 株式会社日立製作所 | 微小電気機械システム |
JP2009075135A (ja) * | 2009-01-09 | 2009-04-09 | Wacoh Corp | 角速度センサ |
WO2012005062A1 (ja) | 2010-07-06 | 2012-01-12 | 日立オートモーティブシステムズ株式会社 | 慣性センサ |
US9182421B2 (en) | 2010-07-06 | 2015-11-10 | Hitachi Automotive Systems, Ltd. | Inertia sensor |
JP2012047537A (ja) * | 2010-08-25 | 2012-03-08 | Denso Corp | 角速度センサ |
JP2013096952A (ja) * | 2011-11-04 | 2013-05-20 | Seiko Epson Corp | ジャイロセンサー、電子機器、およびジャイロセンサーの製造方法 |
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