[go: up one dir, main page]

JP2000000903A - バルブを有するロ―タリスチ―ムジョイント - Google Patents

バルブを有するロ―タリスチ―ムジョイント

Info

Publication number
JP2000000903A
JP2000000903A JP11155756A JP15575699A JP2000000903A JP 2000000903 A JP2000000903 A JP 2000000903A JP 11155756 A JP11155756 A JP 11155756A JP 15575699 A JP15575699 A JP 15575699A JP 2000000903 A JP2000000903 A JP 2000000903A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steam
condensate
roll
radial
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11155756A
Other languages
English (en)
Inventor
Carl R Marschke
アール マルシュケ カール
M Mccarthy Todd
エム マッカーシー トッド
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marquip Inc
Original Assignee
Marquip Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Marquip Inc filed Critical Marquip Inc
Publication of JP2000000903A publication Critical patent/JP2000000903A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K11/00Multiple-way valves, e.g. mixing valves; Pipe fittings incorporating such valves
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F5/00Dryer section of machines for making continuous webs of paper
    • D21F5/02Drying on cylinders
    • D21F5/022Heating the cylinders
    • D21F5/028Heating the cylinders using steam
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F5/00Dryer section of machines for making continuous webs of paper
    • D21F5/02Drying on cylinders
    • D21F5/10Removing condensate from the interior of the cylinders

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Paper (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Machines For Manufacturing Corrugated Board In Mechanical Paper-Making Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】復水を効果的に除去するロータリスチームジョ
イントを提供する。 【解決手段】蒸気加熱式段ロールのスタブシャフト33
にバルブスリーブ50を軸方向にスライド可能に嵌め付
ける。バルブスリーブ50のスライド移動により、スタ
ブシャフト33に周方向に間隔を有して複数形成した復
水排出路48の一部開放と全部開放とを選択的に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転円筒ロールを
加熱する技術に関し、より詳しくは、ロールに加熱用の
蒸気を供給し、かつ加熱されたロールから復水を除去す
るためのロータリスチームジョイントに関する。
【0002】
【従来の技術】回転円筒ドラム又はロールは様々な材料
を加工するために広く利用されている。最も一般的な利
用態様としては、ウエブ材料を回転加熱ロールに巻き付
けて、移動するこのウエブに熱を行き渡らせて加工する
ものがある。加熱流体としては蒸気が最も一般的に利用
されていて、蒸気加熱ロールはこの技術分野では普通に
使用されている。蒸気の供給にともなって発生する復水
は、ロールシャフトの軸孔を介してロール内部から除去
されるが、蒸気供給チューブと復水吸い上げ放出チュー
ブとはロータリジョイントを用いて接続されている。蒸
気は全体が空洞になっているロール内部に供給された
り、あるいはロールの円筒壁内部に設けられた流路に流
される。回転しているロールの最下端位置でロールシェ
ルの内部に対して接続的に配置された流入口を有する回
転しない吸い上げチューブによって、又はロールシェル
からロールシャフトの共通復水出口まで延びる径方向の
復水除去チューブによって復水は除去される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ロール
の不均一な加熱状態とその結果生じる熱ひずみに直接関
連のある少なくとも2つの課題が長年この技術分野にお
いて未解決のまま残されている。ひとつは、重力を越え
る遠心力を生じる程度にロールが高速で回転し、復水が
拡散して円筒ドラム内部全体に薄い層を形成する(この
状態は「リミング」又は「環状流」と称される)ときに
は生じないが、重力による流れによってロールの最下部
にロール内部の復水が溜まることである。ロールが低速
で回転しているとき又は停止すると、重力によって下部
に復水が蓄積し、金属製のロールシェルが蒸気に直接接
触するのを妨げ、その結果、ロールシェルの下部がロー
ルシェルの他部分よりかなり低温になる。ロールシェル
の低温部は内側に湾曲しやすく、深刻な結果をもたらす
可能性がある。たとえば、片面段ボールの製造に使用さ
れている形式の蒸気加熱段ロールでは、ロールが回転し
始めたときに、熱ひずみの結果生じるこの湾曲がニップ
力を大きく変化させて板紙ウエブを切断しかねないので
ある。
【0004】また、蒸気加熱ロールでは、もしロール端
壁(又は鐘状端部「end bell」)を加熱された
円筒ドラム壁の作動温度に近い温度に保たないと、熱ひ
ずみによりロールシェルと端壁の分離を引き起こすこと
がある。
【0005】ロールの蒸気加熱システムにおけるもう一
つの問題は、蒸気システムでのたとえば不可避的な空気
漏れなどから、非凝縮ガス(non−condensi
ble gas)の発生が避けられないことである。こ
のような非凝縮ガスがシステムから一掃されなければ、
復水率が低下して蒸気の熱伝導率も低くなる。供給され
た蒸気の蒸気圧によって復水を戻す貫流又はフロースル
ーシステムでは、周知のフラッシュタンク(flash
tank)などの除去手段を利用すれば、非凝縮ガス
を一掃してロール外部に放出することが可能ではある。
【0006】また、ロータリスチームジョイントを用い
る場合には、ジョイント組立体に軸方向に高い蒸気圧が
加わると危険なことも知られている。このような蒸気圧
の問題は、蒸気圧がジョイント組立体に径方向で作用す
るように蒸気圧を制御すれば解消でき、標準的な仕様の
圧力容器を使用して安全に装置を作動させることが可能
となる。さらに、微細な粒状異物を含む蒸気による汚れ
は、ロータリスチームジョイントの摺動面間の摩耗の原
因となることも知られている。
【0007】本出願人の出願に係る特願平10−281
959号には先行技術のこのような問題を解消する蒸気
加熱ロールの蒸気供給及び復水除去装置が開示されてい
るが、ここでの蒸気加熱ロールは、円筒状外壁及びこの
円筒状外壁の両端に設けられた囲み用の一対の端壁を備
えたロール本体と、ほぼ互いに平行にかつ軸方向に延び
る、円筒状外壁に設けられた一連の両端開口の蒸気チュ
ーブと、ロール本体の一端側に形成され、蒸気チューブ
の一端開口と連通する環状の蒸気ヘッドと、ロール本体
の他端側に形成され、蒸気チューブの他端開口と連通す
る環状の復水ヘッドと、を有している。蒸気加熱ロール
はさらに、一端側の端壁に蒸気を供給するためのロール
シャフト端部を有し、ロール軸を中心とした周方向に間
隔を有して一端側の端壁に設けられ、蒸気入口と蒸気ヘ
ッドとの間の蒸気転送流路を構成する径方向に延びた複
数の蒸気転送通路と、ロール軸を中心とした周方向に間
隔を有して他端側の端壁に設けられ、復水出口と復水ヘ
ッドとの間の復水転送流路を構成する径方向に延びた複
数の復水転送通路と、を備えている。ロールシャフト端
部に設けられたバルブは、第1のバルブ状態で、選択さ
れた復水転送通路からの復水の流出を遮断し、第2のバ
ルブ状態で、全ての復水転送通路から復水を流出させ
る。本発明は、このような蒸気加熱ロールのバルブを有
するロータリスチームジョイントの改良を主目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のバルブを有する
ロータリスチームジョイントは、円筒状外壁と、この円
筒状外壁の両端に設けられた囲み用の一対の端壁と、円
筒状外壁とともに回転するように一対の端壁に取り付け
られてこの円筒状外壁を支えるロールシャフトと、ほぼ
軸方向にかつ互いに平行に延びるように円筒状外壁に形
成された両端開口の一連の蒸気通路と、この蒸気通路の
一端開口部と連通するように一端位置に形成された環状
の蒸気ヘッド及び蒸気通路の他端開口部と連通するよう
に他端位置に形成された環状の復水ヘッドと、一端側の
端壁と連通するようにロールシャフトの端部に形成され
た蒸気入口と、ロールシャフト軸を中心とした周方向に
間隔を有して一端側の端壁に設けられ、蒸気入口と蒸気
ヘッドとの間の蒸気転送流路を構成する径方向に延びた
複数の蒸気転送通路と、他端側の端壁と連通するように
ロールシャフトの端部に形成された復水出口と、ロール
シャフト軸を中心とした周方向に間隔を有して他端側の
端壁に設けられ、復水出口と復水ヘッドとの間の復水転
送流路を構成する径方向に延びた複数の復水転送通路
と、から構成された蒸気加熱ロール、に用いられるバル
ブを有するロータリスチームジョイントであって、ロー
ルシャフトの端部又は端部の1つに、蒸気入口の上流端
部を構成するように形成された径方向の蒸気供給路と、
ロールシャフトの端部又は端部の1つに、復水転送通路
に連通して復水出口の下流端部を構成するように形成さ
れた径方向の複数の復水排出路と、蒸気供給路及び復水
排出路を覆うように、かつロールシャフトが相対的に回
転できるように、このロールシャフトの端部に軸方向に
スライド可能に嵌め付けられた、径方向の蒸気供給ポー
ト及び径方向の復水排出ポートを有するバルブスリーブ
と、を備え、バルブスリーブは、特定の復水排出路から
復水排出ポートに復水が流出するのを遮断する軸方向の
第1の位置と、すべての復水排出路から復水排出ポート
に復水が流出できるようにする軸方向の第2の位置との
間を移動するというものである。低速回転時又は停止時
では、バルブスリーブは第1の位置となり、高速回転時
又は通常回転時ではバルブスリーブは第2の位置とな
る。蒸気入口と復水出口とはロールシャフトの同じ端
部、例えば他端側の端部に形成される。バルブスリーブ
は通常、非回転状態で取り付けられる。また、バルブス
リーブは通常、第1の位置でも第2の位置でも蒸気供給
ポートから蒸気供給路に蒸気を制限することなく流入さ
せるように構成される。
【0009】本発明の好ましい具体例では、復水排出路
は、他端側の端壁に形成された復水転送通路と同数だ
け、ロールシャフト軸を中心とした周方向に間隔を有し
て形成され、それぞれの復水排出路が復水転送通路と周
方向の位置が一致するように構成される。また、復水排
出ポートは、単一のポート開口部を有するとともに、バ
ルブスリーブに形成された環状の周方向復水流路と連通
し、バルブスリーブが第1の位置に移動したときに、ポ
ート開口部が1つの復水排出路とのみ連通し、バルブス
リーブが第2の位置に移動したときに、周方向復水流路
がすべての復水排出路と連通するように構成される。さ
らに、ロータリシャフトの端部には、軸方向に延びる複
数の復水孔が形成され、それぞれの復水孔は、復水排出
路と復水転送通路とを接続する。
【0010】本発明では、蒸気供給路をロールシャフト
軸を中心とした周方向に間隔を有して複数形成し、蒸気
供給ポートを、バルブスリーブに形成された環状の周方
向蒸気流路と連通させ、この周方向蒸気流路を、バルブ
スリーブが第1の位置に移動したときにも第2の位置に
移動したときにもすべての蒸気供給路と連通するように
構成することができる。
【0011】本発明はより一般的には、対象物と接触
し、流体媒質の作用を受けて前記対象物を処理するよう
に構成されたロール外面を有する円筒状ロールのロール
シャフトに設けられる、バルブを有するロータリジョイ
ントであって、円筒状ロールとともに回転するように構
成されたロールシャフトの、円筒状ロールよりも軸方向
外側に位置するシャフト端部と、シャフト端部に周方向
に間隔を有して設けられ、ロール外面の周方向に間隔を
有したそれぞれの部分への流体連絡路を構成する複数の
軸方向孔と、軸方向孔とシャフト端部の外面とを連通さ
せる複数の径方向路と、径方向路を覆うように、かつシ
ャフト端部が回転できるように、シャフト端部の外周に
軸方向にスライド可能に嵌め付けられた、径方向貫通ポ
ートを有する非回転的環状スリーブと、を備え、径方向
貫通ポートは、径方向路と環状スリーブの外側との間に
作動流体を流すためのものであり、環状スリーブは、第
1の特定の径方向路と径方向貫通ポートとの間の作動流
体の流れを遮断する軸方向の第1の位置と、第2の特定
の径方向路と径方向貫通ポートとの間の作動流体の流れ
を許容する軸方向の第2の位置との間を移動するという
ものである。シャフト端部には、ロール外面の周方向に
間隔を有したそれぞれの部分への別の流体連絡路を構成
する軸方向の中央孔が設けられるとともに、中央孔とシ
ャフト端部の外面とを連通させる径方向接続路が形成さ
れ、環状スリーブは、径方向接続路を覆うとともに、こ
の径方向接続路と環状スリーブの外側との間に作動流体
を流す別の径方向貫通ポートを有しているのが好まし
い。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0013】図1は本発明に係るバルブを有するロータ
リスチームジョイントを備えた蒸気加熱式段ロールの斜
視図である。
【0014】蒸気加熱式段ロール又は蒸気加熱ロール
(円筒状ロール)10の円筒状外壁11外周面(ロール
外面)には所定パターンを形成するように、あるいは所
定ピッチで歯又は段12が設けられていて、この技術の
分野における周知技術にしたがい、この蒸気加熱式段ロ
ール10は、同一ピッチの歯又は段を有して逆方向に回
転する係合ロール(図示せず)と噛み合って、中しん原
紙(対象物)に段を付けるニップを形成する。段が付け
られた中しん原紙(中しんウエブ)をライナウエブに接
着することにより板紙状の片面段ボールウエブが形成さ
れることとなるが、通常行われているように、片面段ボ
ールウエブの構成要素、すなわち中しんウエブ及びライ
ナウエブを接合するための接着剤又は糊の硬化を促進す
るために、蒸気加熱式段ロール10を内部に蒸気(流体
媒質)を供給することにより加熱する。そして、ここで
の蒸気加熱式段ロール10は、すでに述べた特願平10
−281959号で述べられている従来の蒸気加熱式段
ロールが有している問題点を、特に、改良された復水制
御バルブを有するロータリジョイントを用いて解消でき
るように構成されている。
【0015】図2は蒸気加熱式段ロール10の概略的な
断面図であり、蒸気及び復水の流路全体を示す図であ
る。
【0016】蒸気加熱式段ロール10の大きい重量の円
筒状外壁11には、互いに平行に軸方向に延びる両端開
口の一連の蒸気通路16が全周にわたって周方向等間隔
で形成されている。円筒状外壁11の両端にはそれぞ
れ、ロール端壁13、13が取り付けられてロール本体
が構成されているが、両ロール端壁13はそれぞれ類似
の構造を有するとともに、比較的重いプレート材料を用
いて形成されている。好ましくは、それぞれのロール端
壁13に、径方向に又は放射状に延びるスポーク部15
によって分割された、あるいはスポーク部15間に配置
された切除領域又は穴あき領域14を形成しておく(図
1参照)。各ロール端壁13の外周に形成されているリ
ムの内側面には環状の肩部又は段部20が形成されてい
て、各ロール端壁13が円筒状外壁11に取り付けられ
たときにこの肩部20は円筒状外壁11の内周面21内
に入り込んで延び、この内周面21に密着してあるいは
気密的に嵌め込まれることとなる。肩部20の円筒状外
壁11の内周面21内への嵌め込みは締りばめにより行
うことができる。各ロール端壁13には大きなスペース
を有する大型の又は小さくはない環状溝25が形成され
ている。ロール端壁13は、環状溝25の開口が蒸気通
路16の開口端と一致あるいは対応するように円筒状外
壁11に取り付けられ、一端側のロール端壁13(蒸気
供給端壁29)の環状溝25は蒸気ヘッド又は蒸気供給
ヘッド26を構成し、他端側のロール端壁13(復水戻
り端壁28)の環状溝25は復水ヘッド又は復水戻りヘ
ッド27を構成している。したがって、蒸気供給端壁2
9に供給された蒸気は、後述するように、均一に放射状
に分配されて蒸気ヘッド26内に流れ込み、蒸気通路1
6内に流入して軸方向に流れる。そして、蒸気供給圧力
と復水戻り圧力との間のわずかな差異によって、蒸気の
凝縮物である復水は復水ヘッド27内に流れ込み、やは
り後述するように、復水戻り端壁28内を戻り方向に放
射状に流れて収集される。
【0017】ロール端壁13はそれぞれ、ロールシャフ
トを構成する向かい合った短いスタブシャフト(stu
b shaft)30、33に溶接又は他の手段を用い
て固定され、このスタブシャフト30、33とともに回
転できるように構成されていて、スタブシャフト30、
33間には蒸気加熱式段ロール10又はロール本体内を
通って軸方向に延びる蒸気供給管32が配置され、スタ
ブシャフト30、33はこの蒸気供給管32によって連
絡接続されている。蒸気供給端壁29に設けられた中央
シャフト孔35を貫通して延びている一端側のスタブシ
ャフト30は、適当なベアリングを介して機器フレーム
31に回転可能に支持され、対向する復水戻り端壁28
が取り付けられた他端側のスタブシャフト33(ロール
シャフトの端部又はシャフト端部)もやはり同様のベア
リングを介して機器フレーム31に回転可能に支持され
ている。蒸気供給端壁29には、それぞれのスポーク部
15内を通って中央シャフト孔35から蒸気ヘッド26
あるいは蒸気ヘッド26の内周肩面(inner sh
oulder)37に至る一連の蒸気転送通路36がロ
ールシャフト軸を中心とした周方向に間隔を有して放射
状に延びるように形成されている。各々の蒸気転送通路
36の内端開口は、スタブシャフト30に設けられたシ
ャフト穴34に連通するように、このスタブシャフト3
0にあけられた径方向の蒸気ポート38と一致させられ
る。このスタブシャフト30と対向するスタブシャフト
33に供給された蒸気は、蒸気供給管32に沿って移動
し、スタブシャフト30のシャフト穴34に流入してこ
のスタブシャフト30の蒸気ポート38から流出する。
そして、蒸気供給端壁29のそれぞれのスポーク部15
内に形成されている一連の蒸気転送通路36内に入り、
この蒸気転送通路36に沿って外側に向かい放射状に流
れて蒸気ヘッド26内に流れ込む。
【0018】蒸気ヘッド26内に流れ込んだ蒸気は蒸気
通路16に沿って移動し、それぞれの蒸気通路16に対
応する周方向に間隔を有した外周面部分を加熱してか
ら、この蒸気の復水は対向端に位置する復水戻り端壁2
8の復水ヘッド27内に集められる。復水戻り端壁28
は蒸気供給端壁29と類似した構造を有し、この復水戻
り端壁28のスポーク部15内には復水転送通路41が
形成されていて、ロールシャフト軸を中心とした周方向
に間隔を有して放射状に延びるようにこの復水転送通路
41は配置されている。復水転送通路41の一端は復水
ヘッド27あるいは復水ヘッド27の内周肩面(ann
ular inner shoulder)42に開口
し、他端はスタブシャフト33に形成された復水ポート
43に連なっている。スタブシャフト33には、軸方向
に延びる復水孔(軸方向孔)44が周方向に間隔を有し
て複数設けられていて、この復水孔44のそれぞれには
復水戻り端壁28の各々の復水転送通路41内を通過し
た復水が流れ込んで戻される。したがって、復水ヘッド
27内に集められた復水は、内側に向かって放射状に流
れ、復水転送通路41及び復水ポート43を通過して復
水孔44内に流れ込む。復水孔44内に流れ込んだ復水
は、本発明に係るロータリスチームジョイント又は蒸気
用ロータリジョイント46の構成要素であるバルブ45
に制御されて流出する。
【0019】復水の流出を制御するバルブ45は、蒸気
加熱式段ロール10が低速回転又は回転停止状態となっ
たときに復水を効果的に除去するように作動する。ロー
ル10が低速回転又は停止状態となると、高速回転中に
遠心力によって復水ヘッド27の径方向最も外側の面に
押し付けられて外縁部に移動していた復水は、重力によ
って下方に移動して復水ヘッド27の最も下側部分ある
いは下側部分に溜まってしまう。このような状況下で
は、蒸気及び復水は流路あるいは復水ヘッド27の上側
の低圧通路を流れる傾向があるために、蒸気圧は静水頭
を越えることができず、復水の流れを制御するための本
発明によって提供されるような新規なバルブを用いなけ
れば、流路の最下端部分又は下側部分から復水を持ち上
げることができない。その結果、ロール10の下側に復
水が蓄積することとなるが、水又は液体はスチールに比
べて熱伝導性が低いため、蓄積凝縮物は円筒状外壁11
への熱伝達又は円筒状外壁11が加熱されることを阻害
する。円筒状外壁11の復水に覆われていない部分は凝
縮物蓄積部分に優先して加熱され、温度が適正に制御さ
れる。したがって、熱伝達が不十分なロール10の下側
部分は内側に湾曲する可能性があり、このような湾曲が
生じていると、片面段ボールウェブを製造するために蒸
気加熱式段ロール10を作動させたときに板紙ウェブを
切断又は破損するおそれすらある。
【0020】図3はバルブ45部分の断面図であり、バ
ルブスリーブが第1の位置に移動した状態を示す図、図
4はバルブ45部分の断面図であり、バルブスリーブが
第2の位置に移動した状態を示す図、図5は図3の5−
5線断面図、図6は図4の6−6線断面図である。
【0021】バルブ45が設けられた本発明に係るロー
タリスチームジョイント46は、スタブシャフト33の
シャフト穴(中央孔)34に連通し、シャフト33の外
周面に開口する複数の径方向に延びる蒸気供給路(径方
向接続路)47を利用するものであり、この蒸気供給路
47はロールシャフト軸を中心とした周方向に等間隔で
形成されている。ロータリスチームジョイント46はま
た、スタブシャフト33の復水孔44に連通し、シャフ
ト33の外周面に開口する複数の径方向に延びる復水排
出路(径方向路)48をも利用する。スタブシャフト3
3の外周面にはほぼ円筒状のバルブスリーブ(環状スリ
ーブ)50が回転可能に嵌め付けられていて、このバル
ブスリーブ50は蒸気供給路47及び復水排出路48の
開口を覆っている。バルブスリーブ50は、復水用スリ
ーブ部51と蒸気用スリーブ部52とから構成され、復
水用スリーブ部51と蒸気用スリーブ部52とは側端面
同士が直接接触するように配置されている。復水用スリ
ーブ部51及び蒸気用スリーブ部52の接触する側端面
間にはパイロットワッシャ又は案内ワッシャ53が配置
されているが、この案内ワッシャ53は一対の環状シー
ル部材54のリテーナ又は保持部材としても機能する。
復水用スリーブ部51及び蒸気用スリーブ部52の反対
側の側端面にもそれぞれ、復水スリーブ保持リング55
及び蒸気スリーブ保持リング56によって位置決めされ
た環状シール部材54が設けられていて、この復水スリ
ーブ保持リング55及び蒸気スリーブ保持リング56は
それぞれ、復水用スリーブ部51及び蒸気用スリーブ部
52に取付小ねじ57によって固定されている。そし
て、復水用スリーブ部51と蒸気用スリーブ部52と
は、蒸気スリーブ保持リング56及び蒸気用スリーブ部
52を軸方向に一直線状に貫通するように形成された貫
通孔を通って復水用スリーブ部51に設けられた雌ねじ
孔にねじ込まれた長い取付ねじ(図示せず)によって相
互に固定されている。バルブスリーブ50は、バルブ操
作装置58(図1参照)の作動によってスタブシャフト
33上を軸方向にスライド移動するように構成されてい
る。バルブ操作装置58の操作アーム59は中間部が、
機器フレーム31に設けられた取付ブラケット60に揺
動可能に取り付けられていて、この操作アーム59の上
端部は流体アクチュエータ61(図1参照)に接続さ
れ、下端のクレビス部62は蒸気スリーブ保持リング5
6を挟み付けるように、この蒸気スリーブ保持リング5
6の外周面の両側端部に回転可能に取り付けられている
(図7参照:図7はバルブ操作装置58部分の詳細を示
す側面図)。しかしながら、バルブ操作装置58はバル
ブスリーブ50に対して回り止めとして機能している。
蒸気加熱式段ロール10の回転速度に応じてアクチュエ
ータ61を自動的に作動させ、バルブスリーブ50の軸
方向位置を自動調整するように構成することが好まし
い。
【0022】復水用スリーブ部51の底部には適当な雌
ねじが形成された復水排出ポート63が径方向に設けら
れ、この復水排出ポート(径方向貫通ポート)63には
復水排出パイプ64がねじ込まれて接続されている。同
様に、蒸気用スリーブ部52の底部にも雌ねじが形成さ
れた蒸気供給ポート(別の径方向貫通ポート)65が径
方向に設けられ、この蒸気供給ポート65には蒸気供給
パイプ66の雄ねじ端部がねじ込まれている。復水用ス
リーブ部51の復水排出ポート63の上端はほぼ円形の
開口部67として形成されていて、バルブスリーブ50
が図3に示すように最も右側にスライド移動していると
きには、この開口部67が最も下側に位置する復水排出
路48と一致するように構成されている。バルブスリー
ブ50が図3に示すように位置しているときには、最も
下側に位置するもの以外の復水排出路48(ここでは7
つの復水排出路48)は復水用スリーブ部51の内周面
68によって閉塞されている。それゆえ、バルブスリー
ブ50がこのように第1の位置に移動している状態で
は、バルブ45を通る復水の流出は、最も下側の復水排
出路48に対応する復水孔44を介してのみ生じること
となる。
【0023】復水排出ポート63の上端の円形開口部6
7は、復水用スリーブ部51の内周面68に形成されて
いる環状の周方向復水流路70に開口又は連通してい
る。バルブスリーブ50がバルブ操作装置58の作動に
より、図4に示すように最も左側にスライド移動してい
るときには、環状の周方向復水流路70はすべての復水
排出路48と一致してこれらの復水排出路48に開口す
ることとなる。バルブスリーブ50がこのように第2の
位置に移動しているときには、バルブ45を通る復水の
流出は8つの復水孔44すべてを介して生じることとな
る。
【0024】蒸気用スリーブ部52には、蒸気供給ポー
ト65に対応するように、又は蒸気供給ポート65と交
差するように環状の周方向蒸気流路71が形成され、こ
の周方向蒸気流路71は、復水用スリーブ部51の周方
向復水流路70よりも軸方向に多少幅広に形成されてい
て、バルブスリーブ50が第1の位置に移動していても
第2の位置に移動していても、スタブシャフト33のす
べての蒸気供給路47と連通するように構成されてい
る。言い換えると、蒸気加熱式段ロール10内への蒸気
の供給は、バルブスリーブ50が図3に示す最も右側に
位置して復水の戻り流れが制限されているか、バルブス
リーブ50が図4に示す最も左側に位置して復水の戻り
流れが全開状態となっているかに関わらず、維持される
こととなる。
【0025】蒸気加熱式段ロール10が回転を停止しよ
うとするとき、蒸気通路16の最も外側部分よりも径方
向外側に延びている復水ヘッド27の部分は復水溜め7
2を形成することとなる(図2参照)。最も下側である
時計の「6」文字位置では、復水溜め72は復水戻り流
路の最下点となり、重力によってすべての排出復水が流
れ込む部分を構成する。バルブスリーブ50が最も右側
の第1の位置に移動しているときには、最も下側の流路
以外のすべての復水戻り流路はバルブスリーブ50によ
って閉塞されているので、復水溜め72内に溜まってい
る復水は、蒸気供給圧力と復水戻り圧力との間の差異に
より、「6」文字位置で垂直方向に延びている復水転送
通路41を通って優先的に流出し、この復水転送通路4
1に連なる復水孔44及びバルブ45の復水排出パイプ
64を通過して排出される(図2参照)。復水溜め72
からの復水の十分な、あるいは実効性のある排出を確保
するために、各々の復水転送通路41の入口部分には径
方向に延びる延長部又はスタンドオフ(standof
f)73が設けられていて、この延長部73は、復水ヘ
ッド27の内周肩面42から、下側の復水溜め72では
最下端面を形成することとなる環状の外周肩面74に接
近する位置まで延びている。
【0026】バルブスリーブ50を構成する復水用スリ
ーブ部51、蒸気用スリーブ部52、復水スリーブ保持
リング55及び蒸気スリーブ保持リング56は、バルブ
45の効果的な作動を確保するために、鉛含有量の多い
スズ青銅合金(high leaded tin−br
onze alloy)から形成されるのが好ましい。
合金に含有される鉛は軸受け潤滑性にすぐれ、したがっ
て、鉛含有量の多い合金を用いれば、耐熱グリース又は
類似の潤滑剤を用いる必要がなくなる。さらに、バルブ
スリーブ50が鉛含有量の多い合金製であれば、粗い異
物粒子を摺動表面に埋め込むように拾うので、異物粒子
による摩耗を減少させることができる。特に適している
合金として、銅83%、スズ6.3%、鉛7%及び亜鉛
3%のUNS合金C93200(UNS Alloy
No.C93200)をあげることができる。スタブシ
ャフト33はスチール製であるが、摺動外周面及び内部
表面に無電解ニッケルめっき層を形成するのが好まし
い。
【0027】復水用スリーブ部51、蒸気用スリーブ部
52、復水スリーブ保持リング55及び蒸気スリーブ保
持リング56を備えたバルブスリーブ組立体50は、正
確な円筒状軸受け内周面を確保するための組立案内手段
を有していることが好ましい。そこで、復水用スリーブ
部51及び蒸気用スリーブ部52の当接側端面にそれぞ
れ環状溝76を形成しておき、この環状溝76内に組立
案内手段としての案内ワッシャ53が嵌まり込むように
復水用スリーブ部51と蒸気用スリーブ部52とを当接
させている。また、復水スリーブ保持リング55及び蒸
気スリーブ保持リング56にそれぞれ組立案内手段とし
ての環状肩部77を形成しておき、復水用スリーブ部5
1及び蒸気用スリーブ部52の対応する側端面に形成さ
れている環状溝78内にこの環状肩部77を嵌め込むこ
とにより、保持リングとスリーブ部とを組み立ててい
る。環状溝又はカウンタボア78には、復水用スリーブ
部51及び蒸気用スリーブ部52の当接部のカウンタボ
アと同様に環状シール部材54が収容されているが、当
接部のカウンタボアでは案内ワッシャ53の両側にそれ
ぞれシール部材54が配置されている。
【0028】図3及び図4に明確に示されているよう
に、スタブシャフト33の外端には大径のストッパプレ
ート75が取り付けられていて、このストッパプレート
75は、蒸気スリーブ保持リング56と当接して、バル
ブスリーブ50が図4に示す第2の位置よりもさらに左
側に移動することを防止する。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のロータリ
スチームジョイントを用いれば、流体媒質の供給及び排
出を効果的に実行でき、その結果、回転ロールの処理能
力を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバルブを有するロータリスチーム
ジョイントを備えた蒸気加熱式段ロールの斜視図であ
る。
【図2】蒸気加熱式段ロールの概略的な断面図であり、
蒸気及び復水の流路全体を示す図である。
【図3】バルブ部分の断面図であり、バルブスリーブが
第1の位置に移動した状態を示す図である。
【図4】バルブ部分の断面図であり、バルブスリーブが
第2の位置に移動した状態を示す図である。
【図5】図3の5−5線断面図である。
【図6】図4の6−6線断面図である。
【図7】バルブ操作装置部分の詳細を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
10 蒸気加熱式段ロール(蒸気加熱ロール) 11 円筒状外壁 13 ロール端壁 16 蒸気通路 26 蒸気ヘッド 27 復水ヘッド 30 スタブシャフト(ロールシャフト) 33 スタブシャフト(ロールシャフトの端
部) 36 蒸気転送通路 41 復水転送通路 45 バルブ 46 ロータリスチームジョイント 47 蒸気供給路 48 復水排出路 50 バルブスリーブ 63 復水排出ポート 65 蒸気供給ポート
フロントページの続き (72)発明者 トッド エム マッカーシー アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 53960 リオ、 ユニオン ストリート 424

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状外壁と、この円筒状外壁の両端に設
    けられた囲み用の一対の端壁と、前記円筒状外壁ととも
    に回転するように前記一対の端壁に取り付けられてこの
    円筒状外壁を支えるロールシャフトと、ほぼ軸方向にか
    つ互いに平行に延びるように前記円筒状外壁に形成され
    た両端開口の一連の蒸気通路と、この蒸気通路の一端開
    口部と連通するように一端位置に形成された環状の蒸気
    ヘッド及び前記蒸気通路の他端開口部と連通するように
    他端位置に形成された環状の復水ヘッドと、一端側の前
    記端壁と連通するように前記ロールシャフトの端部に形
    成された蒸気入口と、ロールシャフト軸を中心とした周
    方向に間隔を有して一端側の前記端壁に設けられ、前記
    蒸気入口と前記蒸気ヘッドとの間の蒸気転送流路を構成
    する径方向に延びた複数の蒸気転送通路と、他端側の前
    記端壁と連通するように前記ロールシャフトの前記端部
    に形成された復水出口と、ロールシャフト軸を中心とし
    た周方向に間隔を有して他端側の前記端壁に設けられ、
    前記復水出口と前記復水ヘッドとの間の復水転送流路を
    構成する径方向に延びた複数の復水転送通路と、から構
    成された蒸気加熱ロール、に用いられるバルブを有する
    ロータリスチームジョイントであって、 前記ロールシャフトの前記端部に、前記蒸気入口の上流
    端部を構成するように形成された径方向の蒸気供給路
    と、 前記ロールシャフトの前記端部に、前記復水転送通路に
    連通して前記復水出口の下流端部を構成するように形成
    された径方向の複数の復水排出路と、 前記蒸気供給路及び前記復水排出路を覆うように、かつ
    前記ロールシャフトが相対的に回転できるように、この
    ロールシャフトの前記端部に軸方向にスライド可能に嵌
    め付けられた、径方向の蒸気供給ポート及び径方向の復
    水排出ポートを有するバルブスリーブと、を備え、 前記バルブスリーブは、特定の前記復水排出路から前記
    復水排出ポートに復水が流出するのを遮断する軸方向の
    第1の位置と、すべての前記復水排出路から前記復水排
    出ポートに復水が流出できるようにする軸方向の第2の
    位置との間を移動する、ことを特徴とするバルブを有す
    るロータリスチームジョイント。
  2. 【請求項2】前記バルブスリーブは、前記第1の位置で
    も前記第2の位置でも前記蒸気供給ポートから前記蒸気
    供給路に蒸気を流入させる、ことを特徴とする請求項1
    記載のバルブを有するロータリスチームジョイント。
  3. 【請求項3】前記復水排出路は、他端側の前記端壁に形
    成された前記復水転送通路と同数だけ、ロールシャフト
    軸を中心とした周方向に間隔を有して形成されていて、
    それぞれの前記復水排出路は前記復水転送通路と周方向
    の位置が一致するように構成され、 前記復水排出ポートは、単一のポート開口部を有すると
    とともに、前記バルブスリーブに形成された環状の周方
    向復水流路と連通していて、前記バルブスリーブが前記
    第1の位置に移動したときに、前記ポート開口部が1つ
    の前記復水排出路とのみ連通し、前記バルブスリーブが
    前記第2の位置に移動したときに、前記周方向復水流路
    がすべての前記復水排出路と連通するように構成されて
    いる、ことを特徴とする請求項1記載のバルブを有する
    ロータリスチームジョイント。
  4. 【請求項4】前記ロールシャフトの前記端部には、軸方
    向に延びる複数の復水孔が形成されていて、それぞれの
    前記復水孔は、前記復水排出路と前記復水転送通路とを
    接続している、ことを特徴とする請求項3記載のバルブ
    を有するロータリスチームジョイント。
  5. 【請求項5】前記バルブスリーブを前記第1の位置と前
    記第2の位置との間で移動させるアクチュエータを有し
    ている、ことを特徴とする請求項1記載のバルブを有す
    るロータリスチームジョイント。
  6. 【請求項6】前記蒸気供給路はロールシャフト軸を中心
    とした周方向に間隔を有して複数形成され、前記蒸気供
    給ポートは、前記バルブスリーブに形成された環状の周
    方向蒸気流路と連通していて、この周方向蒸気流路は、
    前記バルブスリーブが前記第1の位置に移動したときに
    も前記第2の位置に移動したときにもすべての前記蒸気
    供給路と連通している、ことを特徴とする請求項1記載
    のバルブを有するロータリスチームジョイント。
  7. 【請求項7】対象物と接触し、流体媒質の作用を受けて
    前記対象物を処理するように構成されたロール外面を有
    する円筒状ロールのロールシャフトに設けられる、バル
    ブを有するロータリジョイントであって、 前記円筒状ロールとともに回転するように構成された前
    記ロールシャフトの、前記円筒状ロールよりも軸方向外
    側に位置するシャフト端部と、 前記シャフト端部に周方向に間隔を有して設けられ、前
    記ロール外面の周方向に間隔を有したそれぞれの部分へ
    の流体連絡路を構成する複数の軸方向孔と、 前記軸方向孔と前記シャフト端部の外面とを連通させる
    複数の径方向路と、 前記径方向路を覆うように、かつ前記シャフト端部が回
    転できるように、前記シャフト端部の外周に軸方向にス
    ライド可能に嵌め付けられた、径方向貫通ポートを有す
    る非回転的環状スリーブと、を備え、 前記径方向貫通ポートは、前記径方向路と前記環状スリ
    ーブの外側との間に作動流体を流すためのものであり、 前記環状スリーブは、第1の特定の前記径方向路と前記
    径方向貫通ポートとの間の作動流体の流れを遮断する軸
    方向の第1の位置と、第2の特定の前記径方向路と前記
    径方向貫通ポートとの間の作動流体の流れを許容する軸
    方向の第2の位置との間を移動する、ことを特徴とする
    バルブを有するロータリジョイント。
  8. 【請求項8】前記シャフト端部には、前記ロール外面の
    周方向に間隔を有したそれぞれの前記部分への別の流体
    連絡路を構成する軸方向の中央孔が設けられるととも
    に、前記中央孔と前記シャフト端部の外面とを連通させ
    る径方向接続路が形成されていて、 前記環状スリーブは、前記径方向接続路を覆うととも
    に、この径方向接続路と前記環状スリーブの外側との間
    に作動流体を流す別の径方向貫通ポートを有している、
    ことを特徴とする請求項7記載のバルブを有するロータ
    リジョイント。
  9. 【請求項9】前記別の径方向貫通ポートは、前記環状ス
    リーブが第1の位置に移動していても第2の位置に移動
    していても、前記径方向接続路と前記環状スリーブの外
    側との間を連絡している、ことを特徴とする請求項8記
    載のバルブを有するロータリジョイント。
  10. 【請求項10】前記流体媒質は、前記中央孔を通って前
    記円筒状ロールに供給され、前記軸方向孔を通って排出
    される、ことを特徴とする請求項9記載のバルブを有す
    るロータリジョイント。
  11. 【請求項11】前記シャフト端部はスチール製であり、
    前記環状スリーブは軟質の潤滑性にすぐれた金属を含有
    する合金製である、ことを特徴とする請求項7記載のバ
    ルブを有するロータリジョイント。
  12. 【請求項12】前記合金は鉛含有量の多いスズ青銅合金
    である、ことを特徴とする請求項11記載のバルブを有
    するロータリジョイント。
JP11155756A 1998-06-02 1999-06-02 バルブを有するロ―タリスチ―ムジョイント Pending JP2000000903A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/089124 1998-06-02
US09/089,124 US6032725A (en) 1998-06-02 1998-06-02 Rotary steam joint and valve assembly

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000000903A true JP2000000903A (ja) 2000-01-07

Family

ID=22215825

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11155756A Pending JP2000000903A (ja) 1998-06-02 1999-06-02 バルブを有するロ―タリスチ―ムジョイント

Country Status (6)

Country Link
US (1) US6032725A (ja)
EP (1) EP0962590A3 (ja)
JP (1) JP2000000903A (ja)
KR (1) KR20000005813A (ja)
CA (1) CA2272803A1 (ja)
TW (1) TW451017B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200086978A (ko) * 2019-01-10 2020-07-20 에스 알 씨 주식회사 외표면 증기순환식 골성형롤러

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FI106054B (fi) * 1999-03-29 2000-11-15 Valmet Corp Paperi-/kartonkikoneen tai jälkikäsittelykoneen termotela ja menetelmä termotelan valmistamiseksi
US6315703B1 (en) * 1999-05-07 2001-11-13 Kleinewefers Textilmaschinen Gmbh Pressure treatment roller
JP2003142043A (ja) 2001-07-09 2003-05-16 Hitachi Maxell Ltd 電 池
US20030233751A1 (en) * 2002-04-05 2003-12-25 Franks Mark W. Syphon support flange
US6938687B2 (en) * 2002-10-03 2005-09-06 Holl Technologies Company Apparatus for transfer of heat energy between a body surface and heat transfer fluid
DE102005000795A1 (de) * 2005-01-05 2006-07-13 Voith Paper Patent Gmbh Vorrichtung und Verfahren zur Herstellung und/oder Veredelung einer Faserstoffbahn
DE102005000782A1 (de) * 2005-01-05 2006-07-20 Voith Paper Patent Gmbh Trockenzylinder
US8127462B2 (en) * 2006-04-21 2012-03-06 Osvaldo Ricardo Haurie Cylindrical dryer having conduits provided within a plurality of holding plates
KR101968642B1 (ko) 2012-04-23 2019-04-12 삼성전자주식회사 3차원 형상의 전지
CN103114488B (zh) * 2013-03-21 2016-06-01 李春崇 一种常压多通道造纸烘缸
CN106414077B (zh) * 2014-06-09 2019-03-22 Gtk泰米克集团公司 热辊及产生方法
JP6546874B2 (ja) * 2016-04-13 2019-07-17 東京エレクトロン株式会社 ガス供給機構及び半導体製造システム
CN108398040B (zh) * 2018-05-02 2024-01-12 江苏远方涂装环保科技有限公司 旋转换热器
TW202019330A (zh) * 2018-10-12 2020-06-01 義大利商辛巴利集團公司 用於熱飲料製備的蒸汽分配設備
US12311633B2 (en) * 2019-01-15 2025-05-27 Src Corporation Corrugating roller having enhanced heat transfer effectiveness
CN115384121B (zh) * 2022-07-11 2023-11-07 苏州泓和余包装科技有限公司 瓦楞机加速器、瓦辊、瓦楞机及瓦楞机加速方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US932332A (en) 1908-10-06 1909-08-24 George William Sage Igniter.
US1823813A (en) * 1925-03-26 1931-09-15 Oscar H Wurster Extractor
US3625280A (en) * 1968-10-31 1971-12-07 Hunt Co Rodney Industrial roll
US4965920A (en) * 1989-07-07 1990-10-30 Phillips Petroleum Company Fluid heated roll apparatus and method
US4991276A (en) * 1989-07-31 1991-02-12 Bricmanage, Inc. Flexible conveyance and guidance roller for use in metalworking furnace structures
FI90100C (fi) * 1991-02-14 1993-12-27 Valmet Paper Machinery Inc Aong- och kondensatkoppling till en torkningscylinder i en pappersmaskin
FI91297C (fi) * 1992-02-24 1994-06-10 Valmet Paper Machinery Inc Kuumennettava tela
DE4407239A1 (de) * 1994-03-04 1995-09-07 Schwaebische Huettenwerke Gmbh Dampfbeheizte Walze
US5533569A (en) * 1995-04-24 1996-07-09 The Johnson Corporation Stationary syphon system for rotating heat exchanger rolls
US5671549A (en) * 1995-06-22 1997-09-30 Talleres Irunes, S.A. Steam-heated corrugating rollers
US5899264A (en) * 1997-09-17 1999-05-04 Marquip, Inc. Steam supply and condensate removal apparatus for heated roll

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200086978A (ko) * 2019-01-10 2020-07-20 에스 알 씨 주식회사 외표면 증기순환식 골성형롤러
KR102201075B1 (ko) * 2019-01-10 2021-01-11 에스 알 씨 주식회사 외표면 증기순환식 골성형롤러

Also Published As

Publication number Publication date
US6032725A (en) 2000-03-07
EP0962590A2 (en) 1999-12-08
TW451017B (en) 2001-08-21
KR20000005813A (ko) 2000-01-25
CA2272803A1 (en) 1999-12-02
EP0962590A3 (en) 2000-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000000903A (ja) バルブを有するロ―タリスチ―ムジョイント
US5899264A (en) Steam supply and condensate removal apparatus for heated roll
JPH09133125A (ja) 蒸気加熱ロール
JPH0217211A (ja) 加熱可能なロール
US7018513B2 (en) Siphon support, system and method for the use thereof
US4440214A (en) Heat transfer roll and method
JPH02104791A (ja) ロングギャップ型プレスロール
US5778971A (en) Head for conducting heat-exchange fluid to rotating system
EP0077166B1 (en) Carding engine
US2915293A (en) Drying drum and method
US6436022B1 (en) Roll adjustable in shape
JPH09500956A (ja) 蒸気加熱ロール
US2844887A (en) Dryer
JPH0599221A (ja) ロール
CA2022428A1 (en) Roll having a hollow cylinder with internal ducts for the pressure and heat treatment of a web of material
US5590704A (en) Method of heating a jacketed working surface of rotating roller and a rotary roller
JPH04240291A (ja) 蒸気加熱式乾燥シリンダーからの凝結物排出装置
US5864963A (en) Arrangement for removing condensate from a cylinder and method for regulating the removal of condensate from a cylinder
US4205457A (en) Condensate scavenging apparatus
US6250376B1 (en) Heat exchanging roll
US6315703B1 (en) Pressure treatment roller
GB2181816A (en) Heatable roll
FI82125C (fi) Foerfarande foer reglering av temperaturen av en boejningskompenserad vals med reglerbar temperatur och ett temperaturregleringssystem avsedd foer genomfoering av foerfarandet.
CN86102128A (zh) 轴承润滑油供油装置
CN209295655U (zh) 一种回转窑用托轮润滑降温系统