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ESPY賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ESPY賞(エスピーしょう、ESPY Award)は、アスリートに贈られるの一つ。「スポーツパフォーマンスの年間最優秀賞」を意味する Excellence in Sports Performance Yearly Award日本語音写例:エクセレンス イン スポーツ パフォーマンス イヤーリー)の略称で、アメリカ合衆国の大手スポーツ専門放送チャンネルであるESPNが主催する賞であり、発表される(近年では7月)から数えて過去1年間のパフォーマンス(能力の発揮ぶり)がスポーツ・アスリートの中で最も優れていると評価した人物(男女別)に授与するものである。日本では「アメリカ・スポーツ界のアカデミー賞[1]」と形容されることが多い。

スポーツ分野で分けない総合部門での受賞者は、日本語の場合、男性・女性それぞれを「最優秀男性アスリート[2][3]」「最優秀女性アスリート」などと呼称するのが通例。

世界のスポーツ・アスリートを評価対象としているが、歴代受賞者のほとんどがアメリカ人であることから分かるとおり、アメリカ人の好みが色濃く反映されている。事実上は、米国もしくは米国とカナダのスポーツ界を舞台にした賞である。

概要

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第1回の表彰式は、1993年ニューヨークマディソン・スクエア・ガーデンで執り行われた。当時は生中継で放送された。2002年からは表彰式をMLBオールスターゲームの翌日に行うようになり、ESPNでの放送も次の日曜日録画したものを流す形に変わった。例外として、2010年は、MLBオールスターゲームがアナハイムで開催されたため、生中継で放送されている。

表彰式

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表彰

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  • 最優秀アスリート賞
  • 各スポーツ界の最優秀選手賞

受賞者

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最優秀男性アスリート部門 最優秀女性アスリート部門
1993年 アメリカ合衆国の旗 マイケル・ジョーダン ユーゴスラビアの旗 モニカ・セレシュ
1994年 アメリカ合衆国の旗 バリー・ボンズ アメリカ合衆国の旗 ジュリー・クローン
1995年 アメリカ合衆国の旗 スティーブ・ヤング アメリカ合衆国の旗 ボニー・ブレア
1996年 アメリカ合衆国の旗 カル・リプケン・ジュニア
野球 (MLB)
アメリカ合衆国の旗 レベッカ・ロボ英語版
1997年 アメリカ合衆国の旗 マイケル・ジョンソン アメリカ合衆国の旗 エイミー・ヴァン・ダイケン
1998年 アメリカ合衆国の旗 タイガー・ウッズ (1) アメリカ合衆国の旗 ミア・ハム
アメリカ合衆国の旗 ケン・グリフィー・ジュニア
野球 (MLB)
1999年 アメリカ合衆国の旗 マーク・マグワイア
野球 (MLB)
アメリカ合衆国の旗 チャミーク・ホールドスクロー英語版 (1)
2000年 アメリカ合衆国の旗 タイガー・ウッズ (2)
ゴルフ
アメリカ合衆国の旗 ミア・ハム (2)
サッカー
2001年 アメリカ合衆国の旗 タイガー・ウッズ (3)
ゴルフ
アメリカ合衆国の旗 マリオン・ジョーンズ
2002年 アメリカ合衆国の旗 タイガー・ウッズ (4)
ゴルフ
アメリカ合衆国の旗 ビーナス・ウィリアムズ
2003年 アメリカ合衆国の旗 ランス・アームストロング (1) アメリカ合衆国の旗 セリーナ・ウィリアムズ (1)
テニス
2004年 アメリカ合衆国の旗 ランス・アームストロング (2)
自転車ロードレース
アメリカ合衆国の旗 ダイアナ・トーラジ
2005年 アメリカ合衆国の旗 ランス・アームストロング (3)
自転車ロードレース
スウェーデンの旗 アニカ・ソレンスタム (1)
2006年 アメリカ合衆国の旗 ランス・アームストロング (4)
自転車ロードレース
スウェーデンの旗 アニカ・ソレンスタム (2)
ゴルフ
2007年 アメリカ合衆国の旗 ラダニアン・トムリンソン アメリカ合衆国の旗 タリーン・モーワット英語版
2008年 アメリカ合衆国の旗 タイガー・ウッズ (5) アメリカ合衆国の旗 キャンデース・パーカー
2009年 アメリカ合衆国の旗 マイケル・フェルプス アメリカ合衆国の旗 ナスティア・リューキン
2010年 アメリカ合衆国の旗 ドリュー・ブリーズ
アメリカンフットボール
(NFL)
アメリカ合衆国の旗 リンゼイ・ボン (1)
2011年 ドイツの旗 ダーク・ノヴィツキー アメリカ合衆国の旗 リンゼイ・ボン (2)
スキー
2012年 アメリカ合衆国の旗 レブロン・ジェームズ (1)
バスケットボール
(NBA)
アメリカ合衆国の旗 ブリトニー・グライナー
2013年 アメリカ合衆国の旗 レブロン・ジェームズ (2)
バスケットボール
(NBA)
アメリカ合衆国の旗 セリーナ・ウィリアムズ (2)
2014年 アメリカ合衆国の旗 ケビン・デュラント
バスケットボール
(NBA)
アメリカ合衆国の旗 ロンダ・ラウジー (1)
2015年 アメリカ合衆国の旗 ステフィン・カリー
バスケットボール
(NBA)
アメリカ合衆国の旗 ロンダ・ラウジー (2)
総合格闘技
2016年 アメリカ合衆国の旗 レブロン・ジェームズ (3)
バスケットボール
(NBA)
アメリカ合衆国の旗 ブレアナ・ステュアート
2017年 アメリカ合衆国の旗 ラッセル・ウェストブルック
バスケットボール
(NBA)
アメリカ合衆国の旗 シモーネ・バイルズ
2018年 アメリカ合衆国の旗 アレクサンドル・オベチキン アメリカ合衆国の旗 クロエ・キム
2019年 ギリシャの旗 ヤニス・アデトクンボ
バスケットボール
(NBA)
アメリカ合衆国の旗 アレックス・モーガン
2020年 新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、授賞なし。
2021年 アメリカ合衆国の旗 トム・ブレイディ 日本の旗 大坂なおみ
2022年 日本の旗 大谷翔平[4] アメリカ合衆国の旗 ケイティ・レデッキー[5]
2023年 アメリカ合衆国の旗 パトリック・マホームズ
アメリカンフットボール
(NFL)
アメリカ合衆国の旗 ミカエラ・シフリン
2024年 アメリカ合衆国の旗 パトリック・マホームズ (2)
アメリカンフットボール
(NFL)
アメリカ合衆国の旗 エイジャ・ウィルソン
バスケットボール
(NBA)

脚注

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出典

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  1. ^ エンゼルス大谷翔平が「米スポーツ界のアカデミー賞」2部門にノミネート」『日刊ゲンダイDIGITAL』株式会社日刊現代、2022年6月29日。2022年7月22日閲覧。
  2. ^ 大谷「ESPY賞」2冠 最優秀男性アスリート賞、MLB賞に選出」『AFPBB News』AFP、2022年7月21日。2022年7月22日閲覧。
  3. ^ 大谷翔平ら歴代ESPY賞「最優秀男性アスリート」/一覧」『日刊スポーツ東日本版』日刊スポーツ新聞社、2022年7月22日。2022年7月22日閲覧。
  4. ^ a b ESPYS 2022 -- Shohei Ohtani wins Best Athlete in Men's Sports” (English) (21 July 2022). 2022年7月22日閲覧。
  5. ^ a b Katie Ledecky sends message to young athletes after accepting award” (English). official website. ESPN. ESPN Enterprises, Inc. (21 July 2022). 2022年7月22日閲覧。

外部リンク

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  • Home” (English). official website. ESPN. ESPN Enterprises, Inc.. 2022年7月22日閲覧。