秋の気配
「秋の気配」 | |||||||
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オフコース の シングル | |||||||
初出アルバム『JUNKTION』 | |||||||
B面 | 恋人よ そのままで | ||||||
リリース | |||||||
規格 | 7"シングルレコード | ||||||
ジャンル |
ポップス ロック フォーク | ||||||
時間 | |||||||
レーベル |
EXPRESS ⁄ TOSHIBA EMI ETP-10270 | ||||||
作詞・作曲 |
小田和正(秋の気配) 鈴木康博(恋人よ そのままで) | ||||||
プロデュース |
武藤敏史 小田和正 鈴木康博 | ||||||
オフコース シングル 年表 | |||||||
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「秋の気配」(あきのけはい)は、1977年8月5日に発売されたオフコース通算11枚目のシングル。
解説
[編集]「秋の気配」、「恋人よ そのままで」両曲ともアルバム『JUNKTION』[注 1]の先行シングル曲で、アルバム収録曲と同内容。本作からグループ名のカナ表記が“オフ・コース”から“オフコース”に変更された。
「秋の気配」はベスト・アルバム『SELECTION 1973-78』[注 2]にイントロとアウトロのストリングスが大きいミックスで収録されたほか、後に小田がアルバム『LOOKING BACK』[注 3]でセルフカヴァーした。
後に小田は、詞について“女にふられたみたいな経験がなかったから書けた”という。「もし、女に捨てられたような経験があったとしたら、あんなに傲慢にはならんでしょう。“嘘でもいいから ほほえむふりをして”みたいな、そんな都合のいい話はないわけでさ。“いちばん好きな曲は?”って、ファンクラブでアンケートをとると必ず1位になったんだよ。“こんなに冷たい男なのに、どこがいいんだ?”って、いっつも思ったもんね。“この男の正体を、君たちはわかってないな”って」「“ぼくがあなたから離れてゆく”って歌うと、まるでとてもやさしい人で、やむを得ず離れていくような…。“別々の生き方を見つけよう”とかって、よく映画の別れの場面であるじゃない? “いつの間にかすれ違った”、とか。でも、本当に好きだったら、別れないもんね。別れるのは“好き度”が低下したからなんだし、もっといい相手が出てきて“こっちのほうがいいなあ”と思ったからかもしれないんで。そういう傲慢な気持ちを横浜の風景の中に隠したのが、あの曲だったんだ。でも、書いたときは必死だったんだよ、言葉さがして。本当はそんなつもりなかったんだけど、あとで考えたらひどい男だな、と」「とはいっても、“ぼくのせいいっぱいのやさしさを あなたは受けとめる筈もない”っていうとこは、悪いのは自分だっていうのを認めてもいるわけで。あそこは大事なところで、きっかけにはなったかもしれないな、この歌を書く」[1]とインタビューで答えている。また、歌詞の“港が見下ろせるこだかい公園”の一節は、横浜港の見える丘公園のことと言われている[注 4]。
また、清水仁はこの曲のレコーディングについて「このレコーディングがまた大変やった。なにしろバッド・ボーイズのときと、レコーディングのやり方がぜんぜん違うわけ。以前は、アレンジなんかも決まってて、そのとおり演奏すればよかったの。なのにオフコースは、コードだけしか決まってなくて、スタジオに来て、ああしよう、こうしようなの。もう俺、つらくて泣きそうになったわ。あるときも小田ちゃんに“仁、この8小節なんか考えてよ”って言われて、ドキッとした。なにもわからんのに8小節、俺に任されたみたいな感じなわけ。これはヤバかった。もうねぇ、ワラをもつかむ思いで、ウワァーツと考えて、ドキドキしながらやったわ」[2]と話している。レコーディング参加は前作「こころは気紛れ」[注 5]からだが、このレコーディングで本当にオフコースの一員になれた気がしたという。
「恋人よ そのままで」は後に鈴木がアルバム『FORWARD』[注 6]にてセルフカヴァーしている。
収録曲
[編集]SIDE A
[編集]- 秋の気配 AKI NO KEHAI (3'54")
- 作詞・作曲 : 小田和正、編曲 : オフコース、ストリングス編曲 : 小田和正
SIDE B
[編集]- 恋人よ そのままで KOIBITO YO SONOMAMA DE (3'24")
- 作詞・作曲 : 鈴木康博、編曲 : オフコース
レコーディング・メンバー
[編集]秋の気配
[編集]小田和正 | Lead Vocal, Chorus Electric Piano |
鈴木康博 | Vocal, Chorus Acoustic Guitar Gut Guitar Electric Guitar |
清水仁 | Electric Bass |
大間ジロー | Drums Percussions |
武藤敏史 · 小田和正 · 鈴木康博・制作 |
1977年5月23日音響ハウスにて録音 | - 5月26日
スタッフ
[編集]- プロデュース : 武藤敏史、小田和正、鈴木康博
カヴァー
[編集]秋の気配
[編集]アーティスト | 収録作品(初出のみ) | 発売日 | 規格 | 品番 |
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EVE | I Love You.[注 7] | 1991年8月23日 | CD | SRCL-2128 |
Scudelia Electro | ULTRA SONIC | 1997年8月27日 | CD | PSCR-5635 |
槇原敬之 | Listen To The Music | 1998年10月28日 | CD | SRCL-4387 |
山口由子 | 21世紀への贈りもの | 1999年11月10日 | CD | WPCV-10044 |
辛島美登里 | Eternal-One | 2001年2月21日 | CD | TOCT-24541 |
鈴木真仁 | いちご白書をもう一度 | 2001年10月21日 | CD | COR-14908 |
デヴィッド・ラズリー | ラブ・ストーリー〜小田和正ソングブック | 2003年2月21日 | CD | VICL-61090 |
諫山実生 | ハナコトバ 〜花心詩〜 | 2003年9月10日 | CD | TOCT-25157 |
妹尾武 | Seasons. | 2003年11月5日 | CD | PSCR-6127 |
渡辺美里 | うたの木 seasons “秋” | 2005年8月24日 | CD | ESCL-2702 |
GOOD LOVIN’ | ever groove | 2006年7月12日 | CD | CSCA-015 |
日野良一 | コモレビボッサ | 2008年6月25日 | CD | GMDA-5001 |
羽岡佳 | HEARTFUL ORGEL 〜秋音〜 | 2008年9月26日 | CD | NECA-20063 |
稲垣潤一 | 男と女 -TWO HEARTS TWO VOICES-[注 8] | 2008年11月19日 | CD | UICZ-4187 |
日野美歌 | 横浜フォール・イン・ラブ | 2008年12月10日 | CD | FBCX-1034 |
井上昌己 | the covers of my color | 2009年7月22日 | CD | BNSHS-4【初回限定盤】 |
BNSH-4【通常盤】 | ||||
CHIHOMI | On/Off Sea Breeze | 2009年7月22日 | CD | TECG-24024 |
宝塚歌劇団 | 日本のうた Vol.3 | 2014年2月19日 | CD | TCAC-498 |
住岡梨奈 | colors | 2017年8月23日 | CD | TKCA-74551 |
n/ | Best Practice 1 -Cover Songs Selection- | 2020年10月1日 | 配信 | |
青田典子 | Noriko's selection -Passing love- | 2024年7月19日 | CD | QAGT-1002 |
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 『JUNKTION』 1977年9月5日発売 EXPRESS ⁄ TOSHIBA EMI LP:ETP-72269
- ^ 『SELECTION 1973-78』 1978年5月5日発売 EXPRESS ⁄ TOSHIBA EMI LP:ETP-80015
- ^ 『LOOKING BACK』 1996年2月1日発売 Little Tokyo ⁄ FUNHOUSE CD:FHCL-2003
- ^ かつて小田は、横浜市金沢区の金沢山から見下ろした柴漁港が舞台だと発言していたことがある。
- ^ 「こころは気紛れ」 1977年2月5日発売 EXPRESS ⁄ TOSHIBA EMI EP:ETP-10158
- ^ 『FORWARD』 2004年12月8日発売 EXPRESS ⁄ TOSHIBA EMI CD:TOCT-25563
- ^ 英語詞(英語作詞:姫野真也)
- ^ Duet : 山本潤子
出典
[編集]- ^ 『小田和正インタビュー たしかなこと』株式会社ソニー・マガジンズ、2005年、51-73頁。ISBN 4-7897-2511-1。
- ^ 「Long Interview:3 Hitoshi Shimizu」『別冊ギターブック Off Course -Now The Time』、株式会社CBS・ソニー出版、1982年7月15日、139-152頁。
外部リンク
[編集]- 秋の気配 - Discography