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松山佳弘

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

松山 佳弘(まつやま よしひろ、1952年4月6日 - 2019年12月27日)は、東京都板橋区出身で宮城野部屋に所属した元大相撲力士。本名は松山 育夫(まつやま いくお)。181cm、154kg。最高位は東十両筆頭。得意技は突き、押し。

経歴

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中学校の頃は柔道を習っており、帝京中学校・高等学校では東京都内でも五指に入る強さを見せており、将来を有望視されていた[1]1971年1月場所に初土俵。稽古場では強かったものの、本場所で実力を反映し切れなったために苦戦したが、1979年1月場所に東幕下筆頭で7戦全勝で優勝を果たし、翌1979年3月場所に十両昇進。十両でも安定した成績を残し、1981年5月場所には最高位となる東十両筆頭まで番付を上げたが、初日から大不振で肝臓炎に罹って途中休場、幕内昇進の機会を逃してしまった。その後は一度幕下に陥落したが、1982年3月場所に十両に復帰した。1983年3月場所で廃業。2019年12月27日に、内臓疾患のため死去[2]。67歳没。

エピソード

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1982年5月場所は初日から7連敗したが、8日目から7連勝、1951年1月場所の栃錦清隆以来の奇跡の勝ち越しを期待されたが、千秋楽に敗れて7勝8敗と負け越した[3]

主な成績

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  • 通算成績:334勝319敗10休 勝率.511
  • 十両成績:130勝152敗3休 勝率.461
  • 現在在位:74場所
  • 十両在位:19場所
  • 各段優勝
    • 幕下優勝:1回(1979年3月場所)

場所別成績

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松山 佳弘
一月場所
初場所(東京
三月場所
春場所(大阪
五月場所
夏場所(東京)
七月場所
名古屋場所(愛知
九月場所
秋場所(東京)
十一月場所
九州場所(福岡
1971年
(昭和46年)
(前相撲) 西序ノ口筆頭
6–1 
東序二段40枚目
6–1 
東三段目66枚目
2–5 
東序二段15枚目
4–3 
東三段目76枚目
2–5 
1972年
(昭和47年)
東序二段16枚目
5–2 
西三段目56枚目
4–3 
東三段目47枚目
2–5 
東三段目64枚目
3–4 
東三段目71枚目
2–5 
西序二段10枚目
5–2 
1973年
(昭和48年)
東三段目49枚目
3–4 
西三段目59枚目
2–5 
東三段目79枚目
6–1 
西三段目38枚目
3–4 
東三段目49枚目
5–2 
東三段目21枚目
1–6 
1974年
(昭和49年)
西三段目51枚目
6–1 
東三段目15枚目
4–3 
東三段目4枚目
4–3 
西幕下56枚目
2–5 
東三段目16枚目
5–2 
西幕下51枚目
3–4 
1975年
(昭和50年)
西三段目4枚目
5–2 
東幕下45枚目
4–3 
東幕下36枚目
4–3 
西幕下30枚目
2–5 
東幕下52枚目
4–3 
東幕下42枚目
3–4 
1976年
(昭和51年)
東幕下54枚目
5–2 
西幕下34枚目
6–1 
西幕下12枚目
1–6 
西幕下37枚目
4–3 
東幕下30枚目
4–3 
西幕下21枚目
4–3 
1977年
(昭和52年)
東幕下15枚目
4–3 
西幕下10枚目
4–3 
西幕下8枚目
3–4 
西幕下13枚目
2–5 
東幕下32枚目
3–4 
東幕下40枚目
7–0 
1978年
(昭和53年)
東幕下5枚目
2–5 
西幕下20枚目
3–4 
西幕下26枚目
6–1 
東幕下10枚目
4–3 
東幕下7枚目
3–4 
西幕下13枚目
5–2 
1979年
(昭和54年)
東幕下6枚目
5–2 
東幕下筆頭
優勝
7–0
西十両8枚目
8–7 
東十両3枚目
6–9 
東十両6枚目
7–8 
東十両10枚目
8–7 
1980年
(昭和55年)
東十両6枚目
8–7 
西十両5枚目
7–8 
東十両9枚目
9–6 
西十両5枚目
7–8 
東十両7枚目
7–8 
西十両7枚目
6–9 
1981年
(昭和56年)
西十両9枚目
9–6 
東十両3枚目
8–7 
東十両筆頭
1–11–3[4] 
東十両11枚目
4–11 
東幕下6枚目
3–4 
東幕下11枚目
5–2 
1982年
(昭和57年)
東幕下4枚目
5–2 
東十両13枚目
9–6 
西十両7枚目
7–8 
東十両8枚目
7–8 
東十両10枚目
7–8 
西十両13枚目
5–10 
1983年
(昭和58年)
西幕下5枚目
2–5 
西幕下17枚目
引退
0–0–7
x x x x
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。    優勝 引退 休場 十両 幕下
三賞=敢闘賞、=殊勲賞、=技能賞     その他:=金星
番付階級幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口
幕内序列横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列)

改名歴

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  • 松山 育夫(まつやま いくお)1971年1月場所 - 1971年11月場所
  • 松葉山 育夫(まつばやま いくお)1972年1月場所 - 1978年1月場所
  • 松山 育夫(まつやま いくお)1978年3月場所 - 1979年7月場所
  • 松山 佳弘(まつやま よしひろ)1979年9月場所 - 1983年3月場所

参考文献

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  • 大相撲力士名鑑平成13年版、水野尚文、京須利敏、共同通信社、2000年、ISBN

978-4764104709

出典

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  1. ^ 相撲人名鑑(松山 佳弘)
  2. ^ 相撲』2020年5月号、ベースボール・マガジン社、2020年、127頁。 
  3. ^ 松山の結果(1982年5月場所)
  4. ^ 肝臓炎により12日目から途中休場

関連項目

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外部リンク

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