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旭川競馬場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
旭川競馬場
  • 旭川競馬場
  • 地図
施設情報
所在地 北海道旭川市神居町上雨紛500
座標 北緯43度41分43秒 東経142度21分56秒 / 北緯43.69528度 東経142.36556度 / 43.69528; 142.36556座標: 北緯43度41分43秒 東経142度21分56秒 / 北緯43.69528度 東経142.36556度 / 43.69528; 142.36556
開場 1975年9月5日
閉場 2008年10月16日
取り壊し 2009年-2010年
所有者 JA上川生産農業協同組合連合会
管理・運用者
  • 北海道(平地)
  • 北海道市営競馬組合(ばんえい)
収容能力 15,000人[1]
コース
周回 右回り
馬場
  • ダート
  • ホッカイドウ競馬:1300m
  • ばんえい競馬:直線200m
テンプレートを表示
旭川競馬場付近の空中写真。東側を南北方向に流れる川は美瑛川である。1977年撮影の3枚を合成作成。
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

旭川競馬場(あさひかわけいばじょう)は、北海道旭川市にあった地方競馬競馬場

競馬場概要

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  • 所在地(休止時):旭川市神居町上雨紛500
  • 上記所在地での開設:1975年9月5日

明治時代末期に旭川市近文町で開設[2]した競馬場は1965年に花咲町[注 1]へ移転したが、施設の老朽化と花咲スポーツ公園の大規模改修に伴い、1975年より神居町に移転した。

1994年7月26日より、ホッカイドウ競馬の開催においてナイター競走(旭川ナイトレース)が開始された[3]

従来より旭川と同様にホッカイドウ競馬平地競走)とばんえい競馬を併催していた岩見沢競馬場帯広競馬場が1997年度をもってホッカイドウ競馬の開催を終了したため、1998年度から2006年度までは全国で唯一の平地とばんえいを併催した競馬場であった。

2006年度をもって、旭川市がばんえい競馬の開催から撤退(旭川競馬場での最終開催は6月12日)。これにより、平地とばんえいを併催する競馬場は消滅した。さらにホッカイドウ競馬も旭川競馬場からの撤退を表明[4]、2008年10月16日の開催(最後のレースは第11回エーデルワイス賞)をもって旭川競馬場での競馬開催は消滅した[5]

施設所有者はJA上川生産農業協同組合連合会(上川生産連)で、ホッカイドウ競馬・ばんえい競馬ともに施設を賃借して競馬を開催していた。

跡地利用

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競馬場としての使用を終了した後も、クロスカントリースキー競技会「バーサーロペットジャパン」のメイン会場[注 2]や農業機械の展示即売会場としても使用されていたが、2009年末ごろにスタンドなどの施設がすべて解体された[6]

その後は、企業・官公庁向けデータセンターや大規模太陽光発電所(メガソーラー)の誘致が検討されていたものの、いずれも実現せず更地のままとなっていたが、2014年10月28日に横浜ゴムが土地を保有する上川生産農業協同組合連合会との間で跡地と隣接地の一部を約4億円で買い取る契約を締結した。土地取得後は2015年度から冬季用タイヤの性能などを確認するテストコースとして利用する方針[7][8]

2015年12月に冬用タイヤテストコース「北海道タイヤテストセンター(Tire Test Center of Hokkaido=TTCH)」が完成し、2016年1月20日に開所式が行われた。同テストコースでは氷点下の気温が安定的に続く毎年12月末から翌年2月末までの厳冬期に冬用タイヤのテストを行い、春から秋にかけては夏用タイヤのテストにも活用する計画である[9]

2023年1月、冬用タイヤの氷上旋回性能をテストする屋内氷盤旋回試験場を開設した[10]

コース概要

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ここでは休止直前の概要について記述する。

平地走路

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  • 右回りダートコース
  • 1周1300m、直線262m(フルゲート14頭)
  • 距離設定:900m、1000m、1400m、1500m、1600m、2100m、2300m
  • スパイラルカーブを採用していた。

ばんえい走路

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  • 全長:直線200m、セパレートコース[11]
  • 第1障害:高さ1.0m 長さ7m[11]
  • 第2障害:高さ1.6m、長さ17m[11]
  • スタート - 第1障害間44.5m、第1障害 - 第2障害間58m、第2障害 - ゴール間73.5m[11]
  • 勾配のない平坦コース。[11]
  • 砂の粒子が粗く、第2障害からゴールまでの距離も長いため、パワーとスタミナを要求されるコースであった[11]

レコードタイム

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ここでは、2008年まで開催していたホッカイドウ競馬で記録されたサラ系の競走におけるレコードタイムを記載する。

なお、ばんえい競馬はレコードタイム制度を採用していない。

3歳以上における2000年以前の記録は、旧馬齢表記で記載。

参考資料:Record Time Room

2歳

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距離 タイム 競走馬 性別 斤量 騎手 記録年月日
900m 0:55.2 サザンシスター 53kg 森島重信 1980年7月20日
1000m 0:59.9 オリオンザサンクス 54kg 渋谷裕喜 1998年9月23日
1400m 1:29.8 マサノチャーミング 55kg 藤倉寛幸 1994年8月31日
1500m 1:36.5 シャーディーナイス 54kg 宮崎光行 2001年8月29日
1600m 1:43.1 パラダイスフラワー 54kg 小林俊彦 2006年10月12日

3歳以上

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距離 タイム 競走馬 性齢 斤量 騎手 記録年月日
1000m 0:59.0 ラブストレングス 牡4 57kg 五十嵐冬樹 2008年10月7日
1400m 1:28.2 クラシャトル 牝4 55kg 小野望 1994年8月18日
1500m 1:33.7 サンマルアンサー 牝5 55kg 佐々木国明 2006年7月19日
1600m 1:38.5 ジンクライシス 牡5 57kg 山口竜一 2006年7月20日
2100m 2:15.5 ホウエイコスモス 牡10 56kg 五十嵐冬樹 2000年7月6日
2300m 2:28.0 ライブリマウント 牡5 56kg 石橋守 1995年8月16日

脚注

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注釈

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  1. ^ 現在の花咲スポーツ公園陸上競技場(国土地理院ホームページ「地図・空中写真閲覧サービス」のUSA-R264-31)。当時は向正面中央がややふくらんだおむすび形のコース形態で、阪神競馬場に似ていた。
  2. ^ バーサーロペットジャパンの会場は2010年から富沢クロスカントリーコースに変更された。

出典

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  1. ^ 1998年アスペクト発行「競馬場へ行こう」
  2. ^ 「地方競馬史」(地方競馬全国協会、1973年発行)
  3. ^ 中央競馬を振り返る 1994年7月”. 競馬ニホン. 2014年8月27日閲覧。
  4. ^ 「道営競馬・旭川撤退へ 09年度 新公社に運営委託 11年度全廃も視野」(2007年9月6日付北海道新聞)、「赤字脱却へ滑り出し順調 道営競馬札幌開催 売り上げ、計画上回る」(2008年5月23日付北海道新聞)ほか
  5. ^ 【レースハイライト】第11回エーデルワイス賞JpnIII”. web Furlong. 地方競馬全国協会. 2014年5月13日閲覧。
  6. ^ ばんえい競馬 十勝応援団(2009年12月25日)
  7. ^ 北海道新聞(2014年11月13日付、2面)
  8. ^ 横浜ゴム、北海道旭川市に冬用タイヤテストコース用地取得へ』(プレスリリース)横浜ゴム、2014年11月13日https://www.y-yokohama.com/release/?id=23482019年2月21日閲覧 
  9. ^ 横浜ゴム、旭川市の冬用タイヤテストコースで開所式開催』(プレスリリース)横浜ゴム、2016年1月26日https://www.y-yokohama.com/release/?id=25532019年2月21日閲覧 
  10. ^ 横浜ゴム、北海道タイヤテストセンターに国内最大の屋内氷盤旋回試験場を開設』(プレスリリース)横浜ゴム、2023年2月7日https://www.y-yokohama.com/release/?id=39482023年7月1日閲覧 
  11. ^ a b c d e f コース紹介”. ばんえい競馬オフィシャルホームページ. 2006年6月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月17日閲覧。