北村美術館
表示
北村美術館 KITAMURA MUSEUM | |
---|---|
北村美術館 | |
施設情報 | |
専門分野 | 茶道具 |
管理運営 | 公益財団法人 北村文華財団 |
開館 | 1977年 |
所在地 |
〒602-0841 日本 京都府京都市上京区梶井町448 |
位置 | 北緯35度1分40.8秒 東経135度46分13.3秒 / 北緯35.028000度 東経135.770361度座標: 北緯35度1分40.8秒 東経135度46分13.3秒 / 北緯35.028000度 東経135.770361度 |
最寄バス停 | 河原町今出川 |
プロジェクト:GLAM |
北村美術館(きたむらびじゅつかん)は、京都市上京区にある古美術・茶道具を中心とした京都府の登録博物館。北村謹次郎の収集品を収蔵展示、運営は公益財団法人北村文華財団。
概要
[編集]実業家で茶人でもあった北村謹次郎(1904-1991)の収集品を保存するために1975年(昭和50年)に財団法人北村文華財団が設立され、美術館は1977年(昭和52年)開館した。設計は建築家・富家宏泰による。所蔵品には国の重要文化財33件を含む。
北村家は、奈良県吉野地方で代々林業を営む旧家である。北村は、家業の林業を営むかたわら、夫婦で茶道と美術品収集に励んだ。茶人のコレクションという性格から、茶碗をはじめとする茶器の名品が多い。また、傑出した茶人であった北村の眼で選ばれた絵画、古筆などにも名品が揃っている。これら掛軸類も茶席の床(とこ)に掛けることを意識して選ばれた、広い意味の「茶道具」の範疇に入るものであろう。
隣接する「四君子苑」と呼ばれる茶苑・茶室(北村旧邸)は東山の緑を借景にした昭和数寄屋の傑作で、春と秋の一定期間に一般公開される。庭内には国の重要文化財指定の石灯籠2点、石塔(宝篋印塔)1点がある[1]。
主な収蔵品
[編集]重要文化財
[編集]- 紙本著色藤原仲文像(佐竹本三十六歌仙)
- 紙本墨画淡彩鳶鴉図(とびからすず)2幅 与謝蕪村筆[2]
- 夕顔蒔絵硯箱
- 牡丹唐草文螺鈿経箱 - 高麗時代
- 金銅金錍(こんどうこんぺい) - 金錍は仏具の一種
- 織部松皮菱形手鉢 - 益田孝(鈍翁)旧蔵
- 色絵鱗波文茶碗 仁清
- 古染付高砂花生(明時代)[3]
- 藤原範宗筆懐紙
- 後深草天皇宸翰消息(十月五日)
- 丹波国牒(承平二年九月廿二日)
- 和漢朗詠集 巻上断簡(鹿)(大字朗詠)
- 華聚陀羅尼経「元興寺印」の朱印あり
- 大智度経論 巻第五十
- 大毘婆娑論 巻第三「東大寺印」ならびに「松宮内印」の朱印あり
- 大毘盧遮那成仏経 巻第七
- 大方等大集経 巻第九「東大寺印」の朱印あり
- 天王太子辟羅経
- 入阿毘達磨論 巻下 「中臣之寺」の朱印あり
- 法花玄論 巻第一「元興寺印」の朱印あり
- 荘厳菩提心経(天平十二年五月一日光明皇后願経)
- 蘭渓道隆墨蹟(再留前堂首座上堂語)附:古田織部消息
- 兀庵普寧墨蹟(与東巌慧安語)
- 蝋牋墨書無学祖元墨蹟(弘安九年七月廿五日)
- 雲峰妙高墨蹟(大慧墨蹟跋 甲申(至元二十一年)四月朔)
- 石渓心月墨蹟(法語 乙卯孟冬)
- 石室祖瑛墨蹟 附:大統義心墨蹟
- 寂室元光筆大慧禅師法語
- 虎関師錬消息(十二月十九日)
- 明月記(自筆本 嘉禄三年春)
- 長元十年観世音寺修理所注進状
(以下3件の重要文化財は庭園内に所在)
- 石燈籠 旧所在:報恩寺(京都市上京区小川通寺ノ内下ル射場町)
- 石燈籠 嘉禎三年(1237年)銘
- 宝篋印塔(鶴の塔) 旧所在:妙真寺(京都市伏見区久我東町)
典拠:2000年までの指定物件については『国宝・重要文化財大全 別巻』(所有者別総合目録・名称総索引・統計資料)(毎日新聞社、2000)による。ただし、個人所有から北村文華財団へ移管された物件については「京都府文化財台帳」(参照:京都府サイト)による。
登録有形文化財
[編集]- 四君子苑玄関・寄付(よりつき)
- 四君子苑渡廊下・外腰掛
- 四君子苑表門
- 四君子苑離れ茶席
- 四君子苑主屋[4]
所在地
[編集]交通アクセス
[編集]- 京阪電鉄 出町柳駅 徒歩10分
- 京都市営地下鉄烏丸線 今出川駅 徒歩20分