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中野洋志

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

中野 洋志(なかの ひろし、1962年 - 2021年3月12日[1])は、日本音響監督である。ACクリエイトに長年在籍し、同社取締役も兼任[2]2017年以降はフリーで活動していた[3]

経歴

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高校時代はラジオ番組への投稿や芝居の脚本を執筆していたという。その後、ACクリエイトに入社[4]

入社当時のACクリエイトは映画の字幕制作を行う会社だったが、レンタルビデオの普及に伴い吹替版の制作を始める。そこで収録現場を見学した際に演出の仕事に魅了されたことがきっかけで、演出家としての活動を開始する[4]

当初は制作をしながらフリーの演出家につく形で演出補として活動し、後に独立。ACクリエイト内で初の吹替演出家として多くの作品に携わった[4]。また、後身の育成にも積極的にあたっていた[1]

2017年からはフリーで活動していた[3]

2021年3月12日脳出血のため急逝[1][5]。59歳没。訃報は、多くの関係者や声優によってSNSなどで明かされた。

人物・エピソード

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主にソフト版・劇場公開版の吹替演出を行っており、『アバター』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』などの大作を多く手掛けた[6]

若手声優の間では厳しい監督として知られた。だが「それは仕事に愛と矜持を強くお持ち故」とこぶしのぶゆきは語り[7]岡井カツノリは「思いやりのある厳しさ」[8]ボルケーノ太田は「仕事では『鬼?』ってぐらい厳しく、仕事が終わると『子供?』ってぐらい無邪気で魅力的な方でした」と語っている[9]

吹替の創生期から活躍し業界への苦言が辛辣なことで知られた若山弦蔵は、ベテランの自身にも遠慮なくダメ出しをしてくれる演出家として中野を挙げ、「(演出は)そういう風に遠慮なく言ってくれなきゃダメなんですよ」と高く評価していた[10]

思い出深い演出作品は『ザ・ロック』だったという[11]

主な参加作品

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日本語吹替演出

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映画

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テレビドラマ

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海外アニメ

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ドキュメンタリー

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テレビアニメ

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ゲーム

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脚注

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  1. ^ a b c 訃報 - ボイスアクターズスタイル最新情報”. アルカディア声優学院. 2022年7月6日閲覧。
  2. ^ 会社概要”. ACクリエイト. 2022年7月6日閲覧。
  3. ^ a b 坪井木の実 (2021年3月25日). “音響監督というお仕事”. 坪井 木の実のブログ. アメーバブログ. 2022年7月6日閲覧。
  4. ^ a b c 業務内容|中野ディレクターの話…”. ACクリエイト. 2022年7月6日閲覧。
  5. ^ 沢海陽子 [@531ysoumi] (2021年3月24日). "音響監督、中野洋志氏が亡くなりました…". X(旧Twitter)より2022年7月6日閲覧
  6. ^ とり・みき [@plinivs] (2021年3月26日). "音響監督の中野洋志さん(ACクリエイト)…". X(旧Twitter)より2022年7月6日閲覧
  7. ^ こぶしのぶゆき [@kobushi_] (2021年3月25日). "音響監督の中野洋志さんの訃報が…". X(旧Twitter)より2022年7月6日閲覧
  8. ^ 岡井カツノリ [@k_katsuokai] (2022年3月12日). "今日は中野洋志さんの一周忌…". X(旧Twitter)より2022年7月6日閲覧
  9. ^ ボルケーノ太田 [@volcano_ota] (2021年3月24日). "少し心の整理ができたので…". X(旧Twitter)より2022年7月6日閲覧
  10. ^ とり・みき『とり・みきの映画吹替王』洋泉社〈別冊映画秘宝 Vol.3〉、2004年。ISBN 4-89691-837-1 
  11. ^ ペイジロウ [@payjiro] (2021年3月24日). "前職の大先輩である、音響監督の中野洋志さんの訃報が届きました…". X(旧Twitter)より2022年7月6日閲覧

外部リンク

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