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ナマステ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナマステの動作

ナマステ (サンスクリット: नमस्ते, namaste) は、インドネパールで交わされる挨拶の言葉である。会ったときだけでなく、別れの挨拶もナマステである。

フォーマルな形にナマスカール (नमस्कार namaskār) がある。

通常、ヒンドゥー教徒・仏教徒・ジャイナ教徒の間で交わされる。イスラム教徒の挨拶はアッサラーム・アライクム (As-Salāmu `Alaykum)、シーク教徒の挨拶はサティ・シュリー・アカーラ (Sati Śrī Akāla) が一般的である。

語源

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ナマス (namas) + テ (te) と分解できる。 また、サンスクリットの"e"は常に長母音であるため、正確な発音は「ナマステー」である[1]

ナマスは敬礼服従するという意味で、テは「あなたに」の意味である[注 1]

ナマスは、次に続く語により、「namo(ナモー)」、「namaḥ(ナマハ)」等に変化する。 仏教では帰依という意味で使われ、漢訳仏典では「namo」は「南無(ナム)」や「那謨(ナモ)」、「namaḥ」は「曩莫(ナウマク)」や「南麼(ナウマク)」等と音写される。

動作

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この挨拶をするときは、合掌の前で両手を合わせること)し、多くの場合は軽くお辞儀をする。

仏教と共に、ほとんど同じ動作がインド文化圏の外に広がった。タイではインド同様に挨拶でおこなわれ、ワイと呼ばれる(ただし挨拶の言葉はサワッディーである)。日本でも仏前でなされる。

脚注

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注釈

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  1. ^ これは附帯辞の場合であるため、英語などの目的語のように用いることはできない。

出典

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  1. ^ 辻直四郎『サンスクリット文法』岩波書店岩波全書 280〉、1974年。全国書誌番号:75028510 

外部リンク

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